JP2003306420A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP2003306420A
JP2003306420A JP2002114274A JP2002114274A JP2003306420A JP 2003306420 A JP2003306420 A JP 2003306420A JP 2002114274 A JP2002114274 A JP 2002114274A JP 2002114274 A JP2002114274 A JP 2002114274A JP 2003306420 A JP2003306420 A JP 2003306420A
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glutamine
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Tetsuto Sakurai
桜井  哲人
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】角質層柔軟性改善効果を有し、保湿性に優れ、
さらに、角質層の老化防止に有用な化粧料として優れた
化粧料を提供すること。 【解決手段】ジペプチド及び植物性グリコーゲン若しく
は植物スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)を含
有することを特徴とする角質層の柔軟性改善効果を有
し、保湿性に優れ、さらに、角質層の老化防止に有用な
化粧料、さらに、ジペプチドを構成するアミノ酸の少な
くとも一つがL−グルタミンである化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、L−グルタミンを
構成アミノ酸とするジペプチド、植物性グリコーゲンお
よび/または植物由来のスーパーオキシドディスムター
ゼを含有し、角質層の柔軟性改善効果を有し、保湿性に
優れ、さらに、角質層の老化防止に有用な化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】皮膚化粧料は、商品性の点から良好な使
用感を有することが重要であり、特に、肌に対する保湿
作用を期待する化粧料については、その使用感が効果の
実感につながるため、特に重要である。皮膚の保湿作用
を有する成分として、従来から、アミノ酸や糖類、さら
にはさまざまな植物エキスを配合した化粧料が知られて
いる。しかしながら、近年では角質層における保湿性に
優れるだけでなく、角質層の柔軟性を向上させる作用を
有すること、さらに代謝機能を正常化する作用を有し、
角質層の老化を予防し、改善する化粧料が望まれてい
る。ジペプチドはこれまでに化粧料として用いられてお
り、その中でもアラニルグルタミンは特開平8−325
131号公報に記載されるように保湿性に優れているこ
とが開示されている。また、植物性グリコーゲンは、特
開平11−180818号公報のように外用剤の使用感
を向上させるために有用であることが開示されている。
しかしながら、それぞれの単独の配合では、角質層の保
湿性や代謝機能を向上させ、柔軟性を付与するまでには
いたらない。一方,スーパーオキシドディスムターゼは
酸素分子の一電子還元で生ずるスーパーオキシドの不均
化反応を触媒する酵素であり、生体内に様々な原因で生
成されるスーパーオキシドを特異的に消去することによ
り、スーパーオキシドによる障害を防ぐ機能を持つこと
から、近年リュウマチ、変形性関節炎、尿路感染症及び
放射線療法時の副作用等の治療に利用する試みがなされ
ている。スーパーオキシドディスムターゼは従来、ウシ
赤血球より大量に調製され、その性質が明らかにされて
いる他、植物中でもホウレンソウ、リョクトウ、サイト
ウ等に存在が確認されている。さらに、具体的にはパセ
リ由来のスーパーオキシドディスムターゼを含有する皮
膚化粧料が、特開2000−119164で開示されて
いるものの、活性酸素消去を目的とした老化防止の技術
であり期待できないため、代謝機能を向上させ角質層の
老化を防止する機能はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、保湿性に優
れ、皮膚の角質代謝機能を正常化し、角質層を柔軟に
し、角質層の老化を防止する作用を有する化粧料の提供
をその目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、構成アミノ
酸の一つがL−グルタミンであるジペプチドと植物性グ
リコーゲンおよび/または植物由来のスーパーオキシド
ディスムターゼを同時に配合した化粧料が優れた角質層
の柔軟性を示すこと、さらに、角質層の老化を防止する
作用を有する化粧料として優れていることを見出し、本
発明を完成させた。
【0005】すなわち、本発明は、 1.ジペプチド及び植物性グリコーゲンおよび/または
植物由来のスーパーオキシドディスムターゼを含有する
ことを特徴とする化粧料、および 2.上記ジペプチドを構成するアミノ酸の少なくとも一
つがL−グルタミンであることを特徴とする1記載の化
粧料、 に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明におけるジペプチドは、2
個のアミノ酸が結合した形態であり、その構成アミノ酸
の種類、配列に特に制限はない。構成アミノ酸は、グリ
シン、アラニン、L−セリン、L−スレオニン、L−グ
ルタミン、L−アルギニン、L−チロシン、L−プロリ
ン、L−ロイシン、L−フェニルアラニン、L−シスチ
ンなどがあげられる。
【0007】好まくは、L−グルタミンを構成アミノ酸
とするジペプチドであり、具体的には、グリシル−L−
グルタミン、L−アラニル−L−グルタミン、DL−ア
ラニル−L−グルタミン、L−プロリル−L−グルタミ
ン、L−セリル−L−グルタミン、L−チロシル−L−
グルタミン、L−フェニルアラニル−L−グルタミン、
L−ロイシル−L−グルタミン、L−スレオニル−L−
グルタミン、L−アルギニル−L−グルタミン、L−グ
ルタミル−L−グルタミンなどがあげられる。
【0008】本発明で用いるジペプチドは、天然のも
の、合成によって製造されたもののいずれでもよいが、
天然のものの場合は通常、蛋白質、例えば大豆蛋白質、
卵黄蛋白質などを酸、アルカリ、酵素などで加水分解し
たものが使用される。
【0009】グルタミンを構成アミノ酸とするジペプチ
ドは公知の物質であり、L−グルタミンを出発物質とし
て合成する。あるいはSIGMA社、Aldrich社
等の市販品Ala−Glnを購入する等の方法により容
易に入手することができる。
【0010】本発明の化粧料への配合量としては、0.
001〜5質量%程度が好ましいが、用いる剤型、使用
対象等の様々の条件に応じて、10質量%までの広範囲
でその配合量を適宜設定できる。
【0011】本発明で使用する植物由来のスーパーオキ
シドディスムターゼは、化粧品で配合されているもので
あればいずれでもよく、具体的には、パセリ由来のスー
パーオキシドディスムターゼ、コムギ胚芽由来のスーパ
ーオキシドディスムターゼを使用することができ、特
に、セリ科オランダセリ属のパセリの葉からの抽出した
ものが好ましい。
【0012】本発明で用いるパセリ由来のスーパーオキ
シドディスムターゼは、従来公知の手法により製造てき
るが、具体的にはパセリエキスを熱処理し、生成した沈
殿を除去することにより得ることができる。
【0013】この場合、熱処理は30〜60℃で3〜1
20分間行い、沈殿除去は濾過または遠心分離で行うこ
とが好ましい。
【0014】市販されているものを使用することもで
き、例えば、太陽科学株式会社のパセリエキスを使用す
ることができる。
【0015】本発明で用いるコムギ胚芽由来のスーパー
オキシドディスムターゼは、従来公知の手法により製造
てきるが、具体的には、コムギ胚芽をすりつぶして、次
いで、スーパーオキシドディスムターゼの抽出を行うの
に十分な時間、通常は数分〜1時間以上かけて、4〜5
0℃、好ましくは常温の水溶液を用いて抽出を行い、さ
らに濾過し、上記のスーパーオキシドディスムターゼを
含有する濾液の回収を行う方法をあげることができる。
【0016】また、メタノールやエタノールなどの低級
アルコール溶媒を用いる方法によってもかかるスーパー
オキシドディスムターゼを得ることができる。
【0017】本発明の化粧料への配合量としては、0.
001〜10質量%程度が好ましいが、用いる剤型、使
用対象等の様々の条件に応じて、20質量%までの広範
囲でその配合量を適宜設定できる。
【0018】本発明で使用する植物性グリコーゲンは、
植物由来の分岐多糖体であるグリコーゲンのことであ
り、グリコーゲンやアミロペクチンがあげられるが、特
に、トウモロコシの子実から抽出し、精製して得られる
グリコーゲンが特に好ましい。
【0019】本発明で用いる植物性グリコーゲンの抽
出、精製方法は特に制限はなく、任意の方法を用いてよ
い。一般的な方法として、植物性グリコーゲンを含有す
る植物組織を粉砕等により抽出しやすい状態とした後、
植物組織の固形分に対し3〜20倍量の精製水を加え水
抽出し、デンプン、蛋白質、その他の不溶物を遠心分離
等で除去する。得られた抽出液を加熱処理などで蛋白質
を除去した後、メタノール、エタノール等の有機溶剤を
添加し、グリコーゲンを沈殿させる。さらに、回収した
沈殿物をエタノール、アセトン等の有機溶剤で洗浄した
後、乾燥し粉末状のグリコーゲンを得ることができる。
市販されているものを使用することもでき、例えば、キ
ューピー 株式会社のフィトグリコーゲン(登録商標)
を使用することができる。
【0020】本発明の化粧料への植物性グリコーゲンの
配合量としては、0.001 〜5質量%程度が好まし
いが、用いる剤型、使用対象等の様々の条件に応じて、
20質量%までの広範囲でその配合量を適宜設定でき
る。
【0021】本発明組成物には、植物油のような油脂
類、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーン、アニオ
ン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、
非イオン界面活性剤、防腐剤、糖類、金属イオン封鎖
剤、水溶性高分子のような高分子、増粘剤、粉体成分、
紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、ヒアルロン酸のような保
湿剤、香料、pH調整剤、乾燥剤等を含有させることが
できる。ビタミン類、皮膚賦活剤、血行促進剤、常在菌
コントロール剤、活性酸素消去剤、抗炎症剤、美白剤、
殺菌剤等の他の薬効成分、生理活性成分を含有させるこ
ともできる。
【0022】油脂類としては、例えばツバキ油、月見草
油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、トウ
モロコシ油、ゴマ油、ホホバ油、胚芽油、小麦胚芽油、
トリオクタン酸グリセリン、等の液体油脂、カカオ脂、
ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロ
ウ、モクロウ核油、硬化油、硬化ヒマシ油等の固体油
脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、ヌカロウ、
ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロ
ウ等のロウ類が挙げられる。
【0023】炭化水素類としては、流動パラフィン、ス
クワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス
等が挙げられる。
【0024】高級脂肪酸として、例えばラウリン酸、ミ
リスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(D
HA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等が挙げられ
る。
【0025】高級アルコールとして、例えば、ラウリル
アルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコー
ル、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モ
ノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンアルコー
ル、コレステロール、フィトステロール、オクチルドデ
カノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
【0026】シリコーンとして、例えば、鎖状ポリシロ
キサンのジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリ
シロキサン等、環状ポリシロキサンのデカメチルシクロ
ペンタシロキサン等が挙げられる。
【0027】アニオン界面活性剤として、例えば、ラウ
リン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウ
ム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫
酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エス
テル塩、N−アシルサルコシン酸、スルホコハク酸塩、
N−アシルアミノ酸塩等が挙げられる。
【0028】カチオン界面活性剤として、例えば、塩化
ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメ
チルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベン
ゼトニウム等が挙げられる。
【0029】両性界面活性剤として、アルキルベタイ
ン、アミドベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げ
られる。
【0030】非イオン界面活性剤として、例えば、ソル
ビタンモノオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル
類、硬化ヒマシ油誘導体が挙げられる。
【0031】防腐剤として、例えばメチルパラベン、エ
チルパラベン等を挙げることができる。
【0032】金属イオン封鎖剤として、例えばエチレン
ジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナト
リウム塩等のエデト酸塩を挙げることができる。
【0033】高分子として、例えば、アラビアゴム、ト
ラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、カラギーナ
ン、ペクチン、寒天、クインスシード、デキストラン、
プルラン、カルボキシメチルデンプン、コラーゲン、カ
ゼイン、ゼラチンメチルセルロース、メチルヒドロキシ
プロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、アル
ギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー(CAR
BOPOL等)等のビニル系高分子、等を挙げることが
できる。
【0034】増粘剤として、カラギーナン、トラガカン
トガム、クインスシード、カゼイン、デキストリン、ゼ
ラチン、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、グアーガム、キサンタンガ
ム、ベントナイト等を挙げることができる。
【0035】粉末成分としては、タルク、カオリン、雲
母、シリカ、ゼオライト、ポリエチレン粉末、ポリスチ
レン粉末、セルロース粉末、無機白色顔料、無機赤色系
顔料、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテ
ッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ等のパー
ル顔料、赤色201号、赤色202号等の有機顔料を挙
げることができる。
【0036】紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香
酸、サリチル酸フェニル、パラメトキシケイ皮酸イソプ
ロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、2,4−ジヒ
ドロキシベンゾフェノン、等を挙げることができる。
【0037】紫外線遮断剤として、酸化チタン、タル
ク、カルミン、ベントナイト、カオリン、酸化亜鉛等を
挙げることができる。
【0038】保湿剤として、ポリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、
グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、キシリト
ール、マルチトール、マルトース、ソルビトール、ブド
ウ糖、果糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロ
ン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン
酸、シクロデキストリン、L−セリン、L−トレオニン
などのアミノ酸、ヒポタウリンなどが挙げられる。
【0039】薬効成分としては、ビタミンA油、レチノ
ール等のビタミンA類、リボフラビン等のビタミンB
類、ピリドキシン塩酸塩等のB類、L−アスコルビン
酸、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコル
ビン酸モノパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸
ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グ
ルコシド等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム等
のパントテン酸類、ビタミンD、コレカルシフェロー
ル等のビタミンD類;α−トコフェロール、酢酸トコフ
ェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール等のビ
タミンE類等のビタミン類を挙げることができる。
【0040】プラセンタエキス、グルタチオン、ユキノ
シタ抽出物、クジン抽出物、加水分解コクヌカエキス、
ボタンピエキス、クワエキス等の美白剤、ローヤルゼリ
ー、ぶなの木エキス等の皮膚賦活剤、カプサイシン、ジ
ンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイ
ン、タンニン酸、γ−オリザノール等の血行促進剤、グ
リチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、アズ
レン等の消炎剤、アルギニン、セリン、ロイシン、トリ
プトファン等のアミノ酸類、常在菌コントロール剤のマ
ルトースショ糖縮合物、塩化リゾチーム等を挙げること
ができる。
【0041】さらに、藤茶エキス、カミツレエキス、ワ
イン酵母エキス、グレープフルーツエキス、スイカズラ
エキス、コメエキス、ブドウエキス、ホップエキス、コ
メヌカエキス、ビワエキス、オウバクエキス、ヨクイニ
ンエキス、センブリエキス、メリロートエキス、バーチ
エキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソ
ウエキス、ヘチマエキス、トウガラシエキス、レモンエ
キス、ゲンチアナエキス、シソエキス、アロエエキス、
ローズマリーエキス、セージエキス、タイムエキス、茶
エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジ
エキス、ニンジンエキス、マロニエエキス、ハマメリス
エキス等の各種抽出物を挙げることができる。
【0042】本発明の組成物は、例えば水溶液、油剤、
乳液、けんだく液等の液剤、ゲル、クリーム等の半固形
剤、粉末、顆粒、カプセル、マイクロカプセル、固形等
の固形剤の形態で適用可能である。従来から公知の方法
でこれらの形態に調製し、ローション剤、乳剤、ゲル
剤、クリーム剤、軟膏、硬膏、ハップ剤、エアゾル剤、
坐剤、注射剤、粉末剤、顆粒剤、錠剤、丸剤、シロップ
剤、トローチ剤等の種々の剤型とすることができる。こ
れらを身体に塗布、貼付、噴霧、飲用等により適用する
ことができる。特にこれら剤型の中で、ローション剤、
乳剤、クリーム剤、軟膏剤、硬膏剤、ハップ剤、エアゾ
ル剤等が皮膚外用剤に適している。化粧料としては、化
粧水、乳液、クリーム、パック等の皮膚化粧料、メイク
アップベースローション、メイクアップクリーム、乳液
状又はクリーム状あるいは軟膏型のファンデーション、
口紅、アイカラー、チークカラーといったメイクアップ
化粧料、ハンドクリーム、レッグクリーム、ボディロー
ション等の身体用化粧料等、入浴剤、口腔化粧料、毛髪
化粧料とすることができる。
【0043】通常、化粧料において使用される製剤化方
法にしたがって、これらの剤型として製造することがで
きる。
【0044】
【実施例】以下、本発明を詳細に説明する。
【0045】(1) 角質層の保湿効果試験 (試験方法)中高年被験者10名の頬部に2週間連続塗
布し、その効果を評価した。すなわち、被験者の頬に1
日1回、実施例1〜4、比較例1〜5の化粧水を各々約
0.5g塗布し、恒温恒湿下(23℃、30%)で20
分間安静にし、試験開始前と試験終了後の角質層の皮膚
インピーダンスを測定した。この測定は、公知の皮膚保
湿能測定法(吉国ら、「皮膚保湿能とその測定」、皮
膚、第27巻・第2号、昭和60年4月参照)に従っ
て、皮表角層水分量測定装置(アイ・ビイ・エス株式会
社製、MODEL SKICON-200EX)を用い、
測定周波数3.5MHzにて行った。角質層の保湿効果
は次の式を用いて計算した。 角質層の保湿効果=試験終了後のインピーダンス10名
の平均値−試験前のインピーダンス10名の平均値
【0046】(2) 角質層の柔軟性改善効果試験 (試験方法)角質層の保湿効果の測定と同時に柔軟性改
善効果を評価した。すなわち、角質層の保湿性効果を測
定した後、試験開始前と試験終了後の角質層の共振周波
数変化量を測定した。この測定は、公知の角質の柔軟性
測定法(尾股ら、「皮膚のメカニズムの解明と計測・評
価法」、P262〜P278、技術情報協会参照)に従
って、皮膚共振周波数変化量測定装置(株式会社アクシ
ム社製、Venustron)を用いて行った。角質層
の柔軟性向上効果は次の式を用いて計算した。 角質層の柔軟性向上効果=試験終了後の共振周波数変化
量最大値10名の平均値−試験前の共振周波数変化量最
大値10名の平均値
【0047】(3) 肌理改善効果 (試験方法)肌理が不明瞭な20代後半女性10名に4
週間連続塗布し、その効果を評価した。すなわち、被験
者の右頬部位に1日1回、表1の化粧水を各々約0.5
gの試料を塗布し、試験開始前および試験終了後の頬部
に対して山田粧業製二剤混合型レプリカ剤スキンキャス
トを用いてレプリカを採取し、顕微鏡観察により肌理の
状態を以下の判定基準により判定した。左頬は試料を塗
布せずに対照とした。 (判定基準) 著 効 ;明瞭で細かい肌理が観察される 有 効 ;明瞭だがやや粗い肌理が観察される やや有効 ;やや不明瞭な肌理が観察される 無 効 ;不明瞭な肌理が観察される (判定) ○;被験者のうち著効および有効を示す割合が8名以上
の場合 △;被験者のうち著効および有効を示す割合が5名〜7
名の場合 ×;被験者のうち著効および有効を示す割合が4名以下
の場合
【0048】[実施例1〜4及び比較例1〜5]表1の
通り、実施例1〜4及び比較例1〜5の化粧水をそれぞ
れ常法に従って調製し、前記諸試験を実施した。結果を
表1に記載する。
【0049】
【表1】
【0050】表1に記載されている結果から、本発明の
化粧料は、角質層の保湿効果と柔軟性改善効果に優れ、
角質層の老化改善効果に優れていることが示される。以
下に、本発明の処方例を示す。
【0051】[処方例1]ローション 下記の処方(単位は質量%)により、ローションを製造
した。 精製水 残余 1.3−ブチレングリコール 8.5 グリセリン 1.5 トウモロコシ由来グリコーゲン 0.1 L−アラニル−L−グルタミン 1.0 [製法]室温下で、上記成分を攪拌溶解し、ローション
を得た。
【0052】[処方例2]乳液 下記に示す処方(単位質量%)により、乳液を製造し
た。 (A)精製水 残余 ジプロピレングリコール 8.0 グリセリン 10.0 スクレロチウムガム 0.1 L−アラニル−L−グルタミン 0.5 ヒポタウリン 0.1 ワイン酵母エキス 0.1 (B)ホホバ油 1.5 架橋型クロスポリマー 12.0 高重合メチルポリチロキサン 9.0 環状ジメチルシロキサン 5.0 ジメチルシロキサン コポリオールクロスポリマー 3.0 メドウフォーム油 1.0 コメヌカ油 0.05 (C)パセリ由来スーパー オキシドディスムターゼ 0.1 水酸化カリウム 0.05 [製法]Aに属する水相成分とBに属する油相成分をそ
れぞれ加熱溶解し、油相成分を水相成分に混合し、乳下
機にて乳化する。冷却後、Cに属する成分を混合して得
た。
【0053】[処方例3] 美容液 下記に示す処方(単位は質量%)により、美容液を製造
した。 (A)精製水 残余 1.3−ブチレングリコール 1.0 ジプロピレングリコ−ル 4.0 グリセリン 5.0 トリメチルグリシン 2.0 L−アラニル−L−グルタミン 3.0 カルボキシビニルポリマー 0.2 水添レシチン 0.5 藤茶エキス 0.05 (PPG−12/SMDI) コポリマー 0.01 (B)水酸化カリウム 0.04 ヒアルロン酸ナトリウム (1%水溶液) 0.5 トウモロコシ由来グリコーゲン 1.0 コムギ胚芽由来スーパーオキシド ディスムターゼ 1.0 [製法]上記Aに属する成分を混合溶解した後、Bに属
する成分を混合して得た。
【0054】処方例1〜3で得られた化粧水、乳液、美
容液はそれぞれ角質層の保湿性が高く、さらに、角質層
の柔軟性改善効果を示し、角質層の老化改善効果に優れ
ていた。
【0055】
【発明の効果】本発明により、L−グルタミンを構成ア
ミノ酸とするジペプチド、植物性グリコーゲンおよび/
または植物由来のスーパーオキシドディスムターゼを配
合することで、角質層の柔軟性改善効果を有し、保湿性
に優れ、さらに、角質層の老化防止に有用なに優れた化
粧料を提供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジペプチド及び植物性グリコーゲンおよび
    /または植物由来のスーパーオキシドディスムターゼを
    含有することを特徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】上記ジペプチドを構成するアミノ酸の少な
    くとも一つがL−グルタミンであることを特徴とする請
    求項1記載の化粧料。
JP2002114274A 2002-04-17 2002-04-17 化粧料 Pending JP2003306420A (ja)

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