JP2003306296A - 筒型構造体の伸縮機構 - Google Patents

筒型構造体の伸縮機構

Info

Publication number
JP2003306296A
JP2003306296A JP2002111108A JP2002111108A JP2003306296A JP 2003306296 A JP2003306296 A JP 2003306296A JP 2002111108 A JP2002111108 A JP 2002111108A JP 2002111108 A JP2002111108 A JP 2002111108A JP 2003306296 A JP2003306296 A JP 2003306296A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
boom
telescopic
movable
tubular structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002111108A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Nishimura
悟 西村
Takanori Hata
孝典 畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2002111108A priority Critical patent/JP2003306296A/ja
Publication of JP2003306296A publication Critical patent/JP2003306296A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 標準型の油圧シリンダを使用して、座屈強度
を低下させず、合理的に構成できる筒型構造体の伸縮機
構を提供する。 【解決手段】 入子式の筒型構造体における伸縮機構で
あって、ベースブーム11(外筒)と可動ブーム12
(内筒)との内部にブーム伸縮シリンダ20が配置さ
れ、そのブーム伸縮シリンダ20の一端をベースブーム
11端に、そのブーム伸縮シリンダ20の他端を可動ブ
ーム12内端に、それぞれ取付けられ、前記ブーム伸縮
シリンダ20の少なくとも最大ストローク伸長時にシリ
ンダのヘッド21b側を支持するシリンダ保持手段30
を設けて可動ブーム12(内筒)に保持される構成であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として揚重作業
機械などに用いられる伸縮機能を備えた構造体に係るも
のであって、詳しくは伸縮駆動を行わせる流体圧シリン
ダを合理的に内蔵して安定状態で伸縮作動できるように
された筒型構造体の伸縮機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、クレーンなど揚重作業を行う作業
機にあっては、吊荷を移動させる作業状況に応じて、吊
荷を支持するブームが伸縮する構造の作業機械が汎用さ
れている。とりわけ、移動式のクレーンなどにあって
は、移動時におけるブームの収縮が必要であることか
ら、伸縮式のブームが用いられている。そのために、走
行体上の上部旋回体に装備される伸縮式のブームについ
ては、既に多くの技術が提案され、実施されている。
【0003】その従来技術としては、主に箱型構造にさ
れた筒体を入れ子式に組合されて、その内部に伸縮する
ための駆動機として主に油圧シリンダが組み込まれて用
いられている。その油圧シリンダを駆動機として使用す
る場合、ブームの伸縮長さを大きくするには、当然のこ
とながら油圧シリンダの最大ストロークが大きい(長
い)ものを採用することになる。そうすると、例えば、
図7に示されるように、油圧シリンダ100のシリンダ
本体101並びにピストンロッド102(以下、単にロ
ッド102という)の断面サイズを大きくするととも
に、ロッド102が最大ストローク突き出された状態で
の最小保持支点間距離Lを大きくして、座屈防止を図っ
ている。
【0004】また、図8(a)(b)によって示される
ように、伸縮ブーム110における内外筒の伸縮を行う
駆動機として、トラニオン型の油圧シリンダ105を組
み込んで、その油圧シリンダ105のロッド106先端
をベースブーム111(外筒)の基端側に連結して、シ
リンダボトム107を可動ブーム112(内筒)の先端
部側に連結され、かつトラニオン部分108をその可動
ブーム112の後端部寄りにて支持させる構成のものが
ある。こうすると、前記従来例に較べて油圧シリンダの
径を小さくできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術による伸縮式のブームにあっては、前記標準構造の油
圧シリンダ100を用いる場合、座屈防止のために、そ
の油圧シリンダ100のロッド102径やシリンダ本体
101の口径を大きくし、かつ最大ストロークエンドで
のシリンダ本体101の端部からピストンの後部までの
距離(最小保持支点間距離L)を長くすることが必要に
なって、全体的に大型化する。したがって、重量が増
し、高価になるという問題点がある。
【0006】また、前記図8(a)(b)によって示さ
れるようなトラニオン型の油圧シリンダ105を採用す
る場合、シリンダボトム107側が内筒(可動ブーム1
12)に装着されるために、重量の大きいものがブーム
の先端側に位置することになって、全体構成上不利であ
る。また、標準シリンダと異なった特殊型となるため
に、高価となる。さらに、油圧シリンダ105への高圧
配管109を内筒(可動ブーム112)先端近くまで配
管する必要が生じ、その高圧配管109を小さい半径で
曲げる必要が生じることから取りまわしが難しく、ブー
ムの伸縮作動に対応させる必要上可動部があり、飛び跳
ねるために損傷しやすい、というような多くの問題点が
ある。しかも、高圧配管が長くなるので、当然高価にな
るという経済的な問題点もある。
【0007】さらに、前記のトラニオン型の油圧シリン
ダ105による場合、標準型の油圧シリンダ100に較
べてシリンダ本体をボトム107と先端部のトラニオン
部分108とで内筒に支持できるので、必要限でのシリ
ンダ径にして軽量化と合理性を求めることになるので、
今度はロッド106の径が細くなって最大ストローク伸
長されるとロッド106部分での座屈強度が低下すると
いう問題点が生じる。
【0008】このほかに、流体圧シリンダの作動に合わ
せて操作される移動体とその流体圧シリンダとの相対的
平衡関係を維持させる手段としては、例えば特開平4−
165165号公報によって開示されているように、エ
アシリンダによってテーブルなどをスライドさせる機構
が知られている。このスライド機構では、そのエアシリ
ンダの軸線に平行するガイドレールを移動体(テーブ
ル)側に設けて、シリンダの取付く側に前記ガイドレー
ルと係合して回転自在なガイドローラが配置され、シリ
ンダが作動してそのロッドを進退させると、そのロッド
に接続されるガイドレール付きのテーブルが円滑にスラ
イドできる構成とされたものが記載されている。
【0009】しかしながら、この種のスライド機構にあ
っては、ストロークの短い構造において有効であるが、
前述のようなストロークが長くて常時軸線に対して曲げ
力が作用するような構造のもの、例えば揚重作業機のよ
うに作業の状況に応じて伸縮する構造物(ブーム)の先
端部に吊荷による負荷が作用する状態で伸縮操作がなさ
れるような構造物においては、前記のスライド機構をそ
のまま転用することは機構上困難である。
【0010】本発明は、前述のような問題点を解決する
ためになされたもので、標準型の油圧シリンダを使用し
て、座屈強度を低下させず、合理的に構成できる筒型構
造体の伸縮機構を提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、本発明による筒型構造体の
伸縮機構は、入子式の筒型構造体における伸縮機構であ
って、外筒と内筒との内部に流体圧シリンダが配置さ
れ、その流体圧シリンダの一端を外筒端に、その流体圧
シリンダの他端を内筒内端に、それぞれ取付けられ、前
記流体圧シリンダの少なくとも最大ストローク伸長時に
シリンダヘッド側を支持するシリンダ保持機構を設けて
内筒に保持されることを特徴とするものである(第1発
明)。
【0012】本発明によれば、内外筒の組合せによる入
子式の筒型構造体において、その内部に配置される伸縮
駆動用の流体圧シリンダが、そのシリンダヘッド側で内
筒に保持されるシリンダ保持機構によって支持されるの
で、その流体圧シリンダの作動によって内筒が伸縮する
際に、駆動機である前記流体圧シリンダはボトムとシリ
ンダヘッド乃至中間部とをシリンダ保持機構によって保
持されるので、標準型の流体圧シリンダを使用しても座
屈強度を低下させることなく円滑に伸縮作動を行わせる
ことができる。したがって、流体圧シリンダを大型化し
たり、高価な特殊構造のものを必要としないので、コス
ト削減が可能になるという効果が得られる。
【0013】前記第1発明において、前記筒型構造体内
に配置される流体圧シリンダは、そのシリンダボトムを
外筒の基端側に、ロッド先端部を内筒の先端部側に、そ
れぞれ接続され、シリンダヘッド部をシリンダ保持機構
により内筒の一端部側に摺動可能な状態で保持される構
成であるのがよい(第2発明)。こうすると、流体圧シ
リンダが作動して内筒を伸縮させるとき、そのシリンダ
はボトム側とヘッド部とが筒型構造体によって支持され
ているので、内筒の外筒に対する最大変位時、流体圧シ
リンダのストロークエンドに近付いても支持条件が変わ
ることなく保持されてシリンダの座屈が防止され、標準
型のシリンダを用いて合理的に伸縮駆動を行えるという
効果を奏する。また、このように構成されることによ
り、高圧配管を固定部に装着できて、配管長さも短くで
き、しかも配管に可動部がないので、工作性がよく信頼
性を高め得る。もちろん、コストダウンを図ることがで
きる。さらに、内筒の先端部にはシリンダのロッド側が
位置することになるので、先端側の自重量が軽くなり、
構造的に有利であるという効果が得られる。
【0014】前記シリンダ保持機構は、シリンダヘッド
部に主体を取付けられ、その主体の少なくとも上下に内
筒と接して摺動する摺動片が取付けられているのがよい
(第3発明)。こうすることによって、流体圧シリンダ
のシリンダ本体をボトム側とヘッド側とで筒型構造体に
支持されるので、標準型シリンダを使用して伸縮作動中
に振れることが防止され、円滑な作動が行えるととも
に、シリンダの最大ストローク伸長時においての座屈防
止を図ることができる。また、構造・取付け作業も簡単
であって、安価にまとめることができるという利点があ
る。
【0015】前記第1発明または第2発明において、シ
リンダ保持機構は、内筒が外筒から最前進した状態で、
流体圧シリンダのシリンダヘッド部外周を取囲んで保持
するように、当接部にスライドシューを備える保持片を
内筒の後端部内面に複数配設される構成であるのがよい
(第4発明)。このように構成することで、流体圧シリ
ンダを安定状態に保持して筒型構造体を円滑に伸縮作動
させることができる。なお、この構成とする場合、前記
保持片はシリンダへの高圧配管の配設位置に当らないよ
うにして設けられることで、スライドシューによりシリ
ンダ本体外周を摺動保持させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明による筒型構造体の
伸縮機構の具体的な実施の形態につき、図面を参照しつ
つ説明する。
【0017】図1には本発明に係る筒型構造体の伸縮機
構の一実施形態を表わす図が示されている。図2には筒
型構造体の本実施形態である伸縮ブームの一部縦断正面
図(a)と平断面図(b)が示されている。図3にはシ
リンダ保持機構の正面図が、図4には図3のA−A視断
面図が、それぞれ示されている。
【0018】この実施形態の筒型構造体の伸縮機構とし
ては、その一具体例として図1に示されるように、移動
式の土砂搬出装置における伸縮ブーム(本発明の筒型構
造体に相当する)に用いられた伸縮機構について説明す
る。
【0019】まず、移動式の土砂搬出装置1は、履帯走
行式の下部走行体2上に旋回手段を介して取付けられる
上部旋回体3に、四節平行リンク構造のブーム支持機構
5によって伸縮ブーム10が支持され、この伸縮ブーム
10の先端に枢支されるバケット吊下げ枠7を介してバ
ケット6が昇降可能に吊下げられている。そのバケット
6は、上部旋回体3の後部に搭載されるウインチ8か
ら、前記伸縮ブーム10の後端部に取付くガイドシーブ
9を経て伸縮ブーム10の上側を通り、その伸縮ブーム
10の先端部で枢支されているバケット吊下げ枠7など
に付設される複数のガイドシーブにより案内されて、前
記ウインチ8により操作されるワイヤロープRによって
昇降ならびに開閉自在にされている。
【0020】伸縮ブーム10を支持する前記ブーム支持
機構5は、基端を上部旋回体3に設けられる支持フレー
ム(図示省略)に枢支される所要寸法の主部材5aと、
この主部材5aに平行して配される副部材(シリンダ)
5bとで、伸縮ブーム10を水平に保持して前記バケッ
ト6を吊下げ支持できるようにされ、さらに起伏シリン
ダ5cによって上部旋回体3と前記伸縮ブーム10とを
接続して、その伸縮ブーム10を起伏できるようにされ
ている。
【0021】前記伸縮ブーム10は、ベースブーム11
(本発明の外筒に対応)と可動ブーム12(本発明の内
筒に対応)との組み合わせ構造にてなり、その可動ブー
ム12をベースブーム11の先端開口部11aから前方
に伸縮できるようにして、ベースブーム11と可動ブー
ム12との内部にブーム伸縮用の油圧シリンダ20(以
下、ブーム伸縮シリンダ20という)が設けられてい
る。なお、前記ベースブーム11および可動ブーム12
は、角型断面の筒体に形成され、そのベースブーム11
の下面中間部に前記ブーム支持機構5を構成する各部材
の上端部が接続される支持ブラケット14が設けられて
いる。
【0022】前記ベースブーム11の開口部11aの内
部には、可動ブーム12を摺動自在に保持するために、
可動ブーム支持部材15が付設されている。その可動ブ
ーム支持部材15は、基本的に可動ブームの上下および
左右両側面と接して嵌め合い軸芯線を合致させて摺動で
きるように、軸線方向に所要の間隔でそれぞれ前後二箇
所に設けられている。なお、軸芯線aを合致させるに
は、必要に応じてシムなどが用いられる。
【0023】このように組み合わせられる伸縮ブーム1
0の内部に配設されるブーム伸縮シリンダ20は、その
シリンダ本体21のボトム21aに取付くボトム取付片
22をベースブーム11の基端内部に設けられる支持部
11bと取付ピン17によって連結され、シリンダロッ
ド23(以下,単にロッド23という)の先端部を可動
ブーム12の内先端部で連結ピン18によって連結さ
れ、そのブーム伸縮シリンダ20の軸芯が伸縮ブーム1
0の軸芯線a上にほぼ合致するように取付けられる。な
お、ベースブーム11に対して可動ブーム12の断面寸
法は所定寸法に整えて形成されている。
【0024】このようにされるブーム伸縮シリンダ20
は、そのシリンダ本体21の先端を前記可動ブーム12
の内部でシリンダ保持手段30(本発明のシリンダ保持
機構に相当)によって保持されて、可動ブーム12の前
進後退動作に際して軸芯を前記状態に維持されるように
なされている。
【0025】そのシリンダ保持手段30は、図3および
図4に示されるように、シリンダ本体21の前端部に締
結固着されて軸芯を一定に保持させる保持部材31と、
この保持部材31を前記可動ブーム12の内面(上下
面)に対して摺動自在に当接して保持させるための摺動
片36とで構成されている。なお、前記摺動片36につ
いては、必要に応じて四方に配置するようにしてもよ
い。
【0026】前記保持部材31は、下半部を二股状に形
成された適宜厚さの板材で、上半部に前記ブーム伸縮シ
リンダ20のロッド23が貫通するロッド挿通孔32と
その軸芯と同心円上にシリンダ本体21への取付孔33
が複数個設けられて、前面に補強リブ34を一体に設け
たものであり、上頂部と二股にされた下端部とに、それ
ぞれ取付座35,35'が形成され、それら取付座3
5,35'には摺動片36がそれぞれ取付けられてい
る。その摺動片36は、例えばMCナイロンなど、機械
的強度が高くて自己潤滑性のある材料にて形成され、保
持部材31をシリンダ本体21の前端にボルト締着され
た状態で、軸芯をブームの軸芯線aに合わせるように高
さ寸法をシムなどで調整して前記取付座35,35'に
取り付けられている。
【0027】このように構成される伸縮ブーム10で
は、その内部に前述の要領で組み込まれるブーム伸縮シ
リンダ20がベースブーム11にシリンダ本体21のボ
トム21aが連結されているので、そのブーム伸縮シリ
ンダ20のヘッド部21b側とボトム21a側への油圧
配管26,26'を、そのベースブーム11の基端側か
らそれぞれ配管されて、油圧駆動源から圧油が供給でき
るようにされる。したがって、高圧の油圧配管26,2
6'を短くして固定的に配管することができることにな
り、信頼性が高められる。また、ブーム伸縮シリンダ2
0のシリンダ本体21側をベースブーム11側に配置す
る構成となるので、伸縮ブーム10として先端部を軽量
化できて、構成上有利となる。
【0028】また、ブーム伸縮シリンダ20を作動させ
て可動ブーム12を前進させ、伸縮ブーム10を伸長さ
せると、そのブーム伸縮シリンダ20は、シリンダ本体
21の前端を保持部材31によって、その保持部材31
の上下に付設される摺動片36,36を介して可動ブー
ム12内面の上下にて支持されるので、その可動ブーム
12がベースブーム11の開口部11a寄りの内部での
可動ブーム支持部材15による摺動支持機能と相俟っ
て、軸芯線aが振れることなくロッド23を推進させて
可動ブーム12を直進させることができるのである。そ
して、ブーム伸縮シリンダ20がロッドを最大ストロー
ク突出させても、前述のように、可動ブーム12の後端
部がベースブーム11の開口部11aの内部でその周囲
を前後位置で、かつ四面で複数の支持部材15によって
保持されているので、振れることなく保持されてブーム
伸縮シリンダ20に影響を与えることがない。したがっ
て、用いられるブーム伸縮シリンダ20としては、標準
仕様のものをそのまま採用することが可能となり、座屈
強度を高めるための手段を要しないことから、コストダ
ウンを図ることができる。
【0029】次に、他の実施形態のものとして、図5に
ブーム伸縮シリンダの保持手段の異なる実施形態を表わ
す伸縮ブームの要部を断面して表わす正面図(a)と平
断面図(b)とが、図6に図5のB−B視拡大断面図
が、それぞれ示されている。
【0030】この実施形態の伸縮ブーム10におけるブ
ーム伸縮シリンダの保持手段30A(保持機構)は、前
述の実施形態におけるベースブーム11と可動ブーム1
2およびブーム伸縮シリンダ20との組み合わせ態様に
おいて、そのブーム伸縮シリンダ20を同一軸芯線上に
保持させる構成のみが異なるものである。したがって、
その構成上前記実施形態と同一もしくは同様の部分につ
いては同一の符号を付して説明を省略する。
【0031】このブーム伸縮シリンダの保持機構30A
は、ブーム伸縮シリンダ20のシリンダ本体21を可動
ブーム12の後端部分内部に取付けられた複数の保持片
37によって摺動可能に保持する構成とされている。し
たがって、可動ブーム12が後退するとシリンダ本体2
1の外周に沿ってヘッド部21b側からボトム21a側
に保持部が移動するようにされており、最大ストローク
前進した状態で、図5に示されるように、シリンダ本体
21のヘッド部21bを保持するようになされている。
【0032】その複数の保持片37は、図6によって示
されるように、可動ブーム12の内周面に上下左右で求
心方向に所要寸法でそれら保持片37が基端を固着さ
れ、それら各保持片37の先端に自己潤滑性を有する材
料にて形成される摺動片38がそれぞれ取付けられてお
り、それら摺動片38によって四方からシリンダ本体2
1の外周を支持している。なお、前記ブーム伸縮シリン
ダ20のシリンダ本体21は、前記各保持片37の配置
に対して、作動圧油の供給配管(油圧配管26)が保持
片37の取付位置の空間に位置されて、摺動時に保持片
37と油圧配管26が接触しないようにされている。
【0033】シリンダの保持機構について、このような
構成とすれば、ブーム伸縮シリンダ20に部品を取付け
ることなく所期の目的を達成することができる。
【0034】以上の説明による伸縮ブームの構成は、そ
のベースブームの支持手段が平行四節リンク機構にてな
る支持機構になっているが、これに限定されるものでは
なく、ベースブームの基端側で上部旋回体あるいは支持
体に枢支されて、起伏シリンダもしくはその他の起伏機
構により支持される形式のものにおいても適用できるの
である。また、必要ならば、ブーム伸縮シリンダのシリ
ンダ本体を可動ブーム側に配置して、ロッド先端をベー
スブームの基端側に接続するようにしても、同様の機能
を発揮させることが可能である。これらは本発明の技術
的範囲に属することは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る筒型構造体の伸縮機構の
一実施形態を表わす図である。
【図2】図2は、筒型構造体の本実施形態である伸縮ブ
ームの一部縦断正面図(a)と平断面図(b)である。
【図3】図3は、シリンダ保持機構の正面図である。
【図4】図4は、図3のA−A視断面図である。
【図5】図5は、ブーム伸縮シリンダの保持手段の異な
る実施形態を表わす伸縮ブームの要部を断面して示す正
面図(a)と平断面図(b)である。
【図6】図6は、図5のB−B視拡大断面図である。
【図7】図7は、従来使用の標準型の油圧シリンダを表
わす図である。
【図8】図8は、トラニオン型の油圧シリンダを使用し
た伸縮ブームの一実施形態を表わす要部を断面して示す
正面図(a)と平断面図(b)である。
【符号の説明】
10 伸縮ブーム 11 ベースブーム 11a ベースブームの基部 11b ベースブームの開口部 12 可動ブーム 15 可動ブーム支持部材 17 取付ピン 18 連結ピン 20 ブーム伸縮シリンダ 21 シリンダ本体 21a シリンダのボトム 21b シリンダのヘッド部 22 ボトム取付片 23 シリンダのロッド 26,26' 油圧配管 30,30A シリンダ保持手段 31 保持部材 34 補強リブ 35,35' 取付座 36,38 摺動片 37 保持片 a 軸芯線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入子式の筒型構造体における伸縮機構で
    あって、外筒と内筒との内部に流体圧シリンダが配置さ
    れ、その流体圧シリンダの一端を外筒端に、その流体圧
    シリンダの他端を内筒内端に、それぞれ取付けられ、前
    記流体圧シリンダの少なくとも最大ストローク伸長時に
    シリンダヘッド側を支持するシリンダ保持機構を設けて
    内筒に保持されることを特徴とする筒型構造体の伸縮機
    構。
  2. 【請求項2】 前記筒型構造体内に配置される流体圧シ
    リンダは、そのシリンダボトムを外筒の基端側に、ロッ
    ド先端部を内筒の先端部側に、それぞれ接続され、シリ
    ンダヘッド部をシリンダ保持機構により内筒の一端部側
    に摺動可能な状態で保持される構成である請求項1に記
    載の筒型構造体の伸縮機構。
  3. 【請求項3】 前記シリンダ保持機構は、シリンダヘッ
    ド部に主体を取付けられ、その主体の少なくとも上下に
    内筒と接して摺動する摺動片が取付けられている請求項
    1または2に記載の筒型構造体の伸縮機構。
  4. 【請求項4】 前記シリンダ保持機構は、内筒が外筒か
    ら最前進した状態で、流体圧シリンダのシリンダヘッド
    部外周を取囲んで保持するように、当接部にスライドシ
    ューを備える保持片を内筒の後端部内面に複数配設され
    る構成である請求項1に記載の筒型構造体の伸縮機構。
JP2002111108A 2002-04-12 2002-04-12 筒型構造体の伸縮機構 Withdrawn JP2003306296A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002111108A JP2003306296A (ja) 2002-04-12 2002-04-12 筒型構造体の伸縮機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002111108A JP2003306296A (ja) 2002-04-12 2002-04-12 筒型構造体の伸縮機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003306296A true JP2003306296A (ja) 2003-10-28

Family

ID=29394045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002111108A Withdrawn JP2003306296A (ja) 2002-04-12 2002-04-12 筒型構造体の伸縮機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003306296A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11884522B2 (en) Mobile lift crane with variable position counterweight
JP5475960B2 (ja) 高容量移動式リフトクレーン用のマスト起き上げ構造及び工程
JP5297624B2 (ja) 可変位置カウンタウエイトユニットを装備している自走式リフトクレーン及びその操作方法
US8127949B2 (en) Crane backstay spreader
US6244450B1 (en) Method and apparatus for telescoping boom with hydraulic extension actuators
US8091940B1 (en) Expandable room leveling system and method
JP3950289B2 (ja) 作業機のスライドアーム
CN101955133B (zh) 一种移动式起重机
JP2003306296A (ja) 筒型構造体の伸縮機構
JP4791734B2 (ja) 作業車の伸縮ブーム
JP4580768B2 (ja) 伸縮ブーム
US8011873B2 (en) Double cylinder tilt recovery system
CN104972954B (zh) 厢式挂车升降式上平台结构
JP2000177991A (ja) 伸縮ブーム装置
JP2008162715A (ja) Xリンク式昇降装置
JP2003128392A (ja) 高所作業車
JP7467237B2 (ja) 軌陸車
CN216004996U (zh) 起重机变幅机构及其起重机
JP3999697B2 (ja) アウトリガジャッキ
US3154198A (en) Rotatable derricks for use on a truck or other similar mobile platform
JP3414824B2 (ja) クレーン車の分解組立作業装置
JP2020152489A (ja) 先端シーブ取付構造
JPH02106596A (ja) 特殊車両におけるアウトリガの取付部構造
JPH0796438B2 (ja) 多段ブーム支持機構
JPH1017275A (ja) 伸縮ブームの摺動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050113

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20061026