JP2003305568A - インサート部材を用いた開先突き合わせ溶接方法およびそれに用いるインサート部材 - Google Patents
インサート部材を用いた開先突き合わせ溶接方法およびそれに用いるインサート部材Info
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Abstract
工コストを低減させるとともに仮付け作業を容易にし、
インサート部材を用いた開先突き合わせ溶接を幅広い産
業分野に普及させ得るようにする。 【解決手段】本発明に係るインサート部材を用いた開先
突き合わせ溶接方法は、母材(金属配管材1)のV型開
先継手部2に接触する接触面6の厚みAと、開先継手部
間隔方向の厚みBとの関係が、A<B<3Aであるイン
サート部材3を形成するインサート部材形成ステップ
と、このインサート部材3を上記母材のV型開先継手部
2に仮付けする仮付けステップと、上記仮付けステップ
後にV型開先継手部2とインサート部材3とを連続溶接
する連続溶接ステップとを有することを特徴とする。
Description
板材等の開先突き合わせ溶接に係り、特にインサート部
材を用いた開先突き合わせ溶接方法およびそれに用いる
インサート部材に関するものである。
により突き合わせ溶接する場合における継手断面形式と
しては、均一で健全な裏波ビード形状を得やすいことか
ら一般にV型開先継手形式が用いられている。これは、
図12に示すように母材101の継手部102における
断面形状をV型開先形状に加工し、その開先部分(V溝
内)に溶接材(フィラーワイヤー:溶加棒)103を溶
着、盛り付けして接合強度を得るものである。
ように仮固定され、溶接時には溶融した溶接材103が
間隙tから継手部102の裏面側にはみ出て凸形状の裏
波ビード104が形成される。この裏波ビード104が
溶接長手方向に均一かつ滑らかに形成されることにより
接合強度の高い信頼性のある溶接がなされる。よって、
裏波ビード104の形成には最も注力を要するといって
も過言ではない。
にして溶接の信頼性を高めるのに効果のある溶接方法と
して、図13に示すように継手部102の間にインサー
ト部材105を介在させて溶接を行う突き合わせ溶接が
行われている。インサート部材105は溶接時に溶接材
と共に良好に継手部102に溶け込み、均一で滑らかな
裏波ビードが形成される。なお、金属配管材等を上記の
ように溶接する場合にはインサート部材105がリング
状に形成されてインサートリングと呼ばれる。
ようなインサート部材を用いた開先突き合わせ溶接を行
うには、継手部102の断面形状を既存のV型開先形状
からU型開先形状となるように追加工し、インサート部
材105に接触する薄肉かつ肉厚一定のリップ部106
を形成しなければならず、その加工精度が高く要求され
る事から加工コストが嵩む上に、溶接前に継手部102
の間にインサート部材105を予め介装して突き合わせ
固定する作業(仮付け作業)に多大な手間が掛かるとい
う難点があった。
き合わせ溶接方法は、高品質な溶接方法であるにもかか
わらず、主に原子力プラントの重要部等のみにしか採用
されていないのが現状である。また、TIG溶接より2
〜3倍程度高速で高能率化が可能なMAG溶接の施行を
考える場合においても、継手部の加工コストが高いこと
と仮付け作業が困難な事がネックとなっており、インサ
ート部材を用いた開先突き合わせ溶接が原子力プラント
分野を除く火力プラントおよび一般産業分野に普及しに
くい大きな要因となっている。
はなくV型開先形状としてインサート部材を用いて溶接
した場合、初層溶接時に溶接熱がインサート部材と継手
部とに均一に伝播されずに双方の溶け込みが不足する等
して所望の溶接強度が得られないという問題が生じる。
のであり、高品質な連続溶接を可能にしつつ、継手部の
断面形状としてV型開先形状を適用可能にし、継手部の
加工コストを低減させるとともに仮付け作業を容易に
し、これによりインサート部材を用いた開先突き合わせ
溶接を幅広い産業分野に普及させ得るインサート部材を
用いた開先突き合わせ溶接方法およびそれに用いるイン
サート部材を提供することを目的とする。
め、本発明に係るインサート部材を用いた開先突き合わ
せ溶接方法は、請求項1に記載したように、母材のV型
開先継手部に接触する接触面の厚みAと、開先継手部間
隔方向の厚みBとの関係が、A<B<3Aであるインサ
ート部材を形成するインサート部材形成ステップと、こ
のインサート部材を上記母材のV型開先継手部に仮付け
する仮付けステップと、上記仮付けステップ後に母材の
V型開先継手部と上記インサート部材とを連続溶接する
連続溶接ステップとを有することを特徴とする。
求項2に記載したように、母材のV型開先継手部に接触
する接触面の厚みAと、開先継手部間隔方向の厚みBと
の関係が、A<B<3Aであることを特徴とする。
よれば、溶接熱源から入力された熱エネルギーが効率良
くV型開先継手部とインサート部材とに伝達されて双方
が良好に融合でき、これにより初層溶接時に均等かつ滑
らかな凸形状の裏波ビードが得られる。したがって、高
品質かつ高効率な連続溶接が可能になるとともに、継手
部の断面形状としてV型開先形状が適用可能になり、継
手部の加工コスト低減と仮付け作業の容易化に繋がる。
求項3に記載したように前記母材のV型開先継手部の開
先表面側を向く面形状が凹状、開先裏面側を向く面形状
が凸状である、または請求項4に記載したように前記母
材のV型開先継手部の開先表面側を向く面形状が凸状、
開先裏面側を向く面形状が凹状である、あるいは請求項
5に記載したように前記母材のV型開先継手部の開先表
面側を向く面形状と開先裏面側を向く面形状とが共に凹
状であることを特徴とする。
ば、凸状、凹状の曲面によりインサート部材の表面積が
増加し、これにより溶接熱源から入力された熱エネルギ
ーがより効率良くインサート部材に伝達されるため、そ
の分インサート部材の開先継手部間隔方向の厚みBを小
さく設定することが可能になり、V型開先継手部の開先
断面積、即ち溶融プールの断面積を小さくし、より高効
率な溶接が可能になる。
請求項6に記載したように、前記接触面の厚みAを前記
母材の開先継手部間の食い違い公差寸法よりも少なくと
も0.5mm大きくしたことを特徴とする。これによ
り、開先継手部の食い違いが最大量であったとしても、
少なくとも0.5mm以上の接合面が得られて溶接が可
能になる。
求項7に記載したように、前記接触面の厚みAが1.0
mm〜3.0mmの範囲内であることを特徴とする。こ
のようにインサート部材の厚みAを設定することによ
り、インサート部材とV型開先継手部との間における溶
け残りや、V型開先継手部のV溝内における溶融プール
の溶け落ち等が起きにくくなり、より健全な裏波ビード
を形成して高品質な連続溶接が可能になる。請求項8に
記載したように接触面の厚みAを2.0mmに設定すれ
ばより好ましい。
いた開先突き合わせ溶接方法は、請求項9に記載したよ
うに、前記母材の材質を、炭素鋼、低合金鋼、ステンレ
ス鋼の少なくとも1種類以上の材料を用いることを特徴
とする。これにより、高い溶接強度が得られる。
た開先突き合わせ溶接方法は、請求項10に記載したよ
うに、前記インサート部材を前記母材のV型開先継手部
に仮付けする仮付けステップにおいて、インサート部材
の一側を母材の一方のV型開先継手部に仮付けした後、
インサート部材の他側を母材の他方のV型開先継手部に
仮付けすることを特徴とする。こうすれば、仮付け作業
を容易にすることができる。
いた開先突き合わせ溶接方法は、請求項11に記載した
ように前記母材と同等な溶接材料で製作されたフィラー
ワイヤー(溶加棒)を別途適量供給しながらTIG溶接
を行う、または請求項12に記載したように前記母材と
同等な溶接材料で製作されたフィラーワイヤー(溶加
棒)を消耗電極として使用し、このフィラーワイヤーを
別途適量供給しながらMAG溶接を行うことを特徴とす
る。これらにより、高い溶接強度の確保と連続した裏波
ビードの形成が可能になるとともに、溶着効率の向上を
図ることができる。
基づいて説明する。図1は、本発明に係る溶接方法を金
属配管材に適用した例を示す側面図である。溶接の母材
となる金属配管材1,1の継手部(接合部)2はV型開
先形状に加工され、その間にリング状に形成されたイン
サート部材(インサートリング)3が介装される。
1の継手部2とインサート部材3とを密着させた部分を
示す拡大断面図であり、図2(b)はインサート部材3
単体の断面図である。継手部2は例えばJIS規格に基
づくV型開先形状に加工され、その開先面4,4の傾斜
角度は例えば30°に設定され、先端となるルート面
5,5にインサート部材3の接触面6,6が突き当てら
れて溶接される。
と、開先継手部間隔方向の厚みBとの関係が、A<B<
3Aとなるように寸法設定される。一例として、A=2
mmとした場合、Bは2mmを超え、かつ6mm未満に
設定される。
材1,1の継手部2の食い違い公差寸法よりも少なくと
も0.5mm大きく設定される。上記寸法とすることに
より、継手部2の食い違いが最大量であったとしても、
少なくとも0.5mm以上の接合面が得られて溶接が可
能になり、信頼性が高まる。
範囲内に設定するのが良く、その中間値の2.0mmに
設定するのが最も好ましい。
開先表面側(金属配管材1,1の外面側)を向く外面8
の面形状が凹状、開先裏面側(金属配管材1,1の内面
側)を向く内面9の面形状が凸状に形成されている。こ
れらの凹凸形状は例えば滑らかな湾曲面状に形成され
る。
ト部材3aのように外面8の面形状を凸状、内面9の面
形状を凹状に形成したり、図4(a),(b)に示すイ
ンサート部材3bのように外面8の面形状と内面9の面
形状を共に凹状に形成してもよい。いずれのインサート
部材3,3a,3bの場合も、A寸法とB寸法の関係
が、A<B<3Aとなるように設定し、A寸法を1.0
mm〜3.0mmの範囲内、好ましくは2.0mmに設
定する。
上記仕様のインサート部材3(3a,3b)を形成する
インサート部材形成ステップと、このインサート部材3
を金属配管材1,1の継手部2に仮付けする仮付けステ
ップと、上記仮付けステップ後に継手部2とインサート
部材3とを連続溶接する連続溶接ステップとを有してな
る。
(b),(c)に示す。まず、(a)に示すようにイン
サート部材3の片側の接触面6を継手部2の一方のルー
ト面5に当接させ、次に(b)に示すようにインサート
部材3と一方のルート面5との間を一定ピッチの点溶接
11等により仮付けし、最後に(c)に示すようにイン
サート部材3の他側の接触面6を継手部2の他方のルー
ト面5に当接させて同じく点溶接11等により仮付けす
る。仮付けされた部分の断面は図6に示すようなものと
なる。
部2との間を仮付けすることにより、継手部2の間を治
具等で固定する必要がなくなり、仮付け作業を容易にす
ることができる。
する。これは本溶接とも呼ばれるステップであり、下記
のTIG溶接またはMAG溶接によって良好に成し遂げ
ることができる。この連続溶接ステップは自動あるいは
手動溶接により行われる。
ーチ13先端のタングステン等で形成された非消耗電極
14からのアーク放電により、継手部2とインサート部
材3とが加熱、溶融される。同時に、母材(金属配管材
1,1)と同等な溶接材料で製作されたフィラーワイヤ
ー(溶加棒)15が別途適量供給され、このフィラーワ
イヤー15が継手部2の開先面4,4とインサート部材
3とがなすV溝内において溶融し、溶融プール16を形
成する。溶融プール16は開先面4,4とインサート部
材3とに融合し、同時にルート面5,5とインサート部
材3との間も融合する。そして、図8に示すように溶接
ビード17が形成されて継手部2が溶接される。なお、
溶接トーチ13からは溶接部に向ってシールドガス(不
活性ガス)18が噴き付けられる。
溶接トーチ21に設けられた電極22が母材(金属配管
材1,1)と同等な溶接材料で製作されており、この電
極22がアーク放電を行いつつ、フィラーワイヤー(溶
加棒)として適量供給される消耗電極として機能する。
電極22は継手部2の開先面4,4とインサート部材3
とがなすV溝内において溶融プール23を形成し、TI
G溶接の場合と同様に溶接ビード17(図8参照)が形
成される。MAG溶接の場合も溶接トーチ21から溶接
部に向ってシールドガス(活性ガス)24が噴き付けら
れる。
法においても、溶接ビード17(図8)は継手部2の表
裏両側に若干はみ出す凸形断面をなし、特に継手部2の
裏側にはみ出した部分17aが裏波ビードと呼ばれ、こ
の裏波ビード17aが溶接長手方向に均一かつ滑らかに
形成されることにより溶接の接合強度が高められる。イ
ンサート部材3の介装は裏波ビード17aの形成をより
確実なものにする。このように、インサート部材3を用
いてTIG溶接またはMAG溶接によって連続溶接(本
溶接)を行うことにより、高い溶接強度の確保と連続し
た裏波ビード17aの形成を可能にするとともに、溶着
効率の向上を図ることができる。
の形成は、母材(金属配管材1,1)の厚みに応じて複
数回に分けて実行され、例えば図8の溶接ビード17は
1層目17bと2層目17cからなる2層構造となって
いる。裏波ビード17aは1層目17bの形成時に同時
形成される。
鋼、低合金鋼、ステンレス鋼の少なくとも1種類以上の
材料を用いれば、高い溶接強度を得ることができる。
の厚みAと、開先継手部間隔方向の厚みBとの関係をA
<B<3Aとなるように定めたことにより、溶接トーチ
13,21等の溶接熱源から入力された熱エネルギーを
効率良く継手部2とインサート部材3とに伝達させて双
方を良好に融合させ、これにより初層(1層目17b)
の溶接時に均等かつ滑らかな凸形状の裏波ビード17a
を得ることができる。
が可能になるとともに、継手部2の断面形状として既存
のV型開先形状が適用可能になるため、従来の加工困難
なU型開先形状等にする必要がなく、継手部2の加工コ
スト低減と仮付け作業の容易化を達成することができ
る。
形状を適用した状態で、インサート部材3のA,B寸法
の関係をA>Bとした場合には、図2〜図4に示す本発
明のA<Bの状態と比較して開先継手のV溝断面積が著
しく減少することにより、初層溶接時に溶融プール26
が開先面4,4と接触する面積が増加する。この事が溶
接熱源からの熱エネルギーの伝導範囲27を拡張させ、
熱エネルギーを母材1,1側に過大に分散させてしま
う。その結果、熱エネルギー効率が非常に悪くなり、ル
ート面5とインサート部材3との間に融合不良等に起因
する溶接欠陥が生じやすくなることが実験により確認さ
れている。
材3のB寸法がA寸法に対し過大(実験では3倍を大き
く超えた場合)になると、溶接時における溶融プール2
6の深度が不足して熱エネルギーの伝導範囲27が著し
く縮小され、熱エネルギーがインサート部材3にのみ集
中し、表面張力によりバランスしている溶融プール26
を維持できずに溶け落ち現象が発生する。しかも、開先
継手のV溝断面積が大きくなることにより、フィラーワ
イヤー(溶加棒)の必要量が増加するとともに溶接作業
時間が長くなるといった弊害があり、溶接作業効率とコ
スト面で極めて不利である。
型開先形状を適用可能にしつつ、熱エネルギーを効率良
くルート面5,5とインサート部材3に伝達してインサ
ート部材3を過不足なく良好に融合させるためには、本
発明のようにインサート部材3のA寸法とB寸法の関係
が、A<B<3Aであることが望ましい。
程、V字開先継手のV溝断面積、即ち溶融プールの断面
積が小さくなって溶接作業効率とコスト面においては有
利になる。しかしその反面、前述の如く熱エネルギー効
率が悪くなることにより、ルート面5,5とインサート
部材3との間に融合不良等に起因する溶接欠陥が生じや
すくもなる。
の外面8および内面9の面形状を凹状、または凸状とす
れば、インサート部材3の表面積が増加し、これにより
熱エネルギーが効率良くインサート部材3に伝達される
ため、その分インサート部材3のB寸法を小さく設定す
ることが可能になり、より高効率な溶接が可能になる。
A寸法を2.0mmに設定すると、初層溶接時に均等で
滑らかな凸形状の裏波ビードが容易に得られることが判
明している。
た場合には、初層溶接時に溶融プールの溶け落ち現象が
頻繁に発生し、この条件下で適正な裏波ビード形状を得
るためには必然的に溶接電流を低く設定せざるを得ず、
これにより接効率が低下して溶接施工条件の許容範囲が
狭くなるため非実用的である。
場合には、インサート部材3の厚みが増加したことで加
熱の必要なエリアが増大し、インサート部材3とルート
面5,5とが充分に融合出来なくなって溶接欠陥が発生
しやすい。
A寸法を1.0mm〜3.0mmに設定すれば、安定し
た良好な裏波ビードを得ることができる。その中でも中
央値の2.0mmが最適な寸法であると判断できる。
継手部102にインサート部材105を介装して溶接し
た場合に形成された溶接ビードと、図2に示す本発明に
係る溶接方法およびインサート部材3により形成された
溶接ビードとを冶金学的に比較した場合、従来の溶接ビ
ードは母材と溶接金属(フィラーワイヤーおよびインサ
ート部材)とが約50%の割合で混合した溶着金属とな
るのに対し、本発明における溶接ビードは約90%が溶
接金属となり、母材との希釈率が小さくて溶接部の機械
的性質や耐食性等も従来に比べて優れていることが判明
した。したがって、この点でも本発明による溶接方法お
よびインサート部材は従来のものよりも優れていると言
える。
管材である場合の例についてのみ説明したが、本発明に
係る溶接方法およびインサート部材は金属配管材に限ら
ず、金属板や、他の多くの形状の構造材等の突き合わせ
溶接にも幅広く適用することができる。
サート部材を用いた開先突き合わせ溶接方法およびそれ
に用いるインサート部材よれば、高品質で信頼性の高い
連続溶接を可能にしつつ、継手部の断面形状として既存
のV型開先形状を追加工なしで適用可能にし、継手部の
加工コストを低減させるとともに仮付け作業を容易に
し、これによりインサート部材を用いた高品質な開先突
き合わせ溶接を幅広い産業分野にローコストで普及させ
ることができる。
例を示す側面図。
継手部とインサート部材とを密着させた部分を示す拡大
断面図、(b)はインサート部材単体の断面図。
継手部とインサート部材とを密着させた部分拡大断面
図、(b)はインサート部材単体の断面図。
継手部とインサート部材とを密着させた部分拡大断面
図、(b)はインサート部材単体の断面図。
インサート部材を一方の継手部に当接させた状態を示す
図、(b)はインサート部材と一方の継手部とを仮付け
した状態を示す図、(c)はインサートを他方cの継手
部に当接させて仮付けした状態を示す図。
材のA,B寸法の関係をA>Bとした場合を示す断面
図。
な場合を示す断面図。
V型開先溶接部の断面図。
型開先溶接部の断面図。
棒) 22 MAG溶接時におけるフィラーワイヤー(溶加
棒)となる電極
Claims (12)
- 【請求項1】 母材のV型開先継手部に接触する接触面
の厚みAと、開先継手部間隔方向の厚みBとの関係が、
A<B<3Aであるインサート部材を形成するインサー
ト部材形成ステップと、このインサート部材を上記母材
のV型開先継手部に仮付けする仮付けステップと、上記
仮付けステップ後に母材のV型開先継手部と上記インサ
ート部材とを連続溶接する連続溶接ステップとを有する
ことを特徴とするインサート部材を用いた開先突き合わ
せ溶接方法。 - 【請求項2】 母材のV型開先継手部に接触する接触面
の厚みAと、開先継手部間隔方向の厚みBとの関係が、
A<B<3Aであることを特徴とするインサート部材。 - 【請求項3】 前記母材のV型開先継手部の開先表面側
を向く面形状が凹状、開先裏面側を向く面形状が凸状で
あることを特徴とする請求項2に記載のインサート部
材。 - 【請求項4】 前記母材のV型開先継手部の開先表面側
を向く面形状が凸状、開先裏面側を向く面形状が凹状で
あることを特徴とする請求項2に記載のインサート部
材。 - 【請求項5】 前記母材のV型開先継手部の開先表面側
を向く面形状と開先裏面側を向く面形状とが共に凹状で
あることを特徴とする請求項2に記載のインサート部
材。 - 【請求項6】 前記接触面の厚みAが前記母材の開先継
手部間の食い違い公差寸法よりも少なくとも0.5mm
大きいことを特徴とする請求項2に記載のインサート部
材。 - 【請求項7】 前記接触面の厚みAが1.0mm〜3.
0mmの範囲内であることを特徴とする請求項2または
請求項6に記載のインサート部材。 - 【請求項8】 前記接触面の厚みAが2.0mmである
ことを特徴とする請求項2、6、7のいずれかに記載の
インサート部材。 - 【請求項9】 前記母材の材質は、炭素鋼、低合金鋼、
ステンレス鋼の少なくとも1種類以上の材料を用いるこ
とを特徴とする請求項1に記載のインサート部材を用い
た開先突き合わせ溶接方法。 - 【請求項10】 前記インサート部材を前記母材のV型
開先継手部に仮付けする仮付けステップにおいて、イン
サート部材の一側を母材の一方のV型開先継手部に仮付
けした後、インサート部材の他側を母材の他方のV型開
先継手部に仮付けすることを特徴とする請求項1に記載
のインサート部材を用いた開先突き合わせ溶接方法。 - 【請求項11】 前記母材と同等な溶接材料で製作され
たフィラーワイヤー(溶加棒)を別途適量供給しながら
TIG溶接を行うことを特徴とする請求項1に記載のイ
ンサート部材を用いた開先突き合わせ溶接方法。 - 【請求項12】 前記母材と同等な溶接材料で製作され
たフィラーワイヤー(溶加棒)を消耗電極として使用
し、このフィラーワイヤーを別途適量供給しながらMA
G溶接を行うことを特徴とする請求項1に記載のインサ
ート部材を用いた開先突き合わせ溶接方法。
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JP2002111005A JP4128022B2 (ja) | 2002-04-12 | 2002-04-12 | インサート部材を用いた開先突き合わせ溶接方法およびそれに用いるインサート部材 |
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---|---|---|---|---|
CN104816076A (zh) * | 2015-03-27 | 2015-08-05 | 西安石油大学 | 一种连续管的管管对接焊工艺方法 |
CN108941949A (zh) * | 2018-08-23 | 2018-12-07 | 哈尔滨工业大学 | 降低厚壁钢结构现场焊接应力变形的焊接方法 |
CN115008049A (zh) * | 2022-04-28 | 2022-09-06 | 广船国际有限公司 | 一种大间隙超厚板的焊接方法及集装箱 |
-
2002
- 2002-04-12 JP JP2002111005A patent/JP4128022B2/ja not_active Expired - Fee Related
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