JP2003305461A - 液中脱アンモニア態窒素用エレメント及びその製造方法 - Google Patents
液中脱アンモニア態窒素用エレメント及びその製造方法Info
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- JP2003305461A JP2003305461A JP2002114032A JP2002114032A JP2003305461A JP 2003305461 A JP2003305461 A JP 2003305461A JP 2002114032 A JP2002114032 A JP 2002114032A JP 2002114032 A JP2002114032 A JP 2002114032A JP 2003305461 A JP2003305461 A JP 2003305461A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】アンモニア態窒素を含む排水等の液体中から、
格別な装置や多くの工程を必要とせずに、容易かつ確実
にアンモニア態窒素を除去することができる脱アンモニ
ア態窒素用エレメントを提供する。 【解決手段】エレメントの表面又はその多孔質連通孔内
壁面にアンモニア態窒素を吸着する材料で脱アンモニア
態窒素用エレメントを構成する。同エレメントは、多数
の脱アンモニア態窒素性粉粒体同士を部分的に耐水性結
合材で結合してなる連通多孔質材料からなるものが好ま
しく、液中脱アンモニア態窒用エレメントの素材料とし
ては、例えば天然ゼオライトを主体とするものが好まし
く、さらに脱リン剤としての炭酸カルシウム又はリン酸
カルシウム、チタン酸化物、ジルコニウム酸化物、又は
鉄酸化物から選択される1又は2以上の組合せを含むも
のも好ましい。
格別な装置や多くの工程を必要とせずに、容易かつ確実
にアンモニア態窒素を除去することができる脱アンモニ
ア態窒素用エレメントを提供する。 【解決手段】エレメントの表面又はその多孔質連通孔内
壁面にアンモニア態窒素を吸着する材料で脱アンモニア
態窒素用エレメントを構成する。同エレメントは、多数
の脱アンモニア態窒素性粉粒体同士を部分的に耐水性結
合材で結合してなる連通多孔質材料からなるものが好ま
しく、液中脱アンモニア態窒用エレメントの素材料とし
ては、例えば天然ゼオライトを主体とするものが好まし
く、さらに脱リン剤としての炭酸カルシウム又はリン酸
カルシウム、チタン酸化物、ジルコニウム酸化物、又は
鉄酸化物から選択される1又は2以上の組合せを含むも
のも好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、アンモニア態窒
素イオンを含む排水等の液体中からアンモニア態窒素イ
オンを除去するために使用する液中脱アンモニア態窒素
用エレメントの提供に関する。
素イオンを含む排水等の液体中からアンモニア態窒素イ
オンを除去するために使用する液中脱アンモニア態窒素
用エレメントの提供に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】 従
来、上水、下水、工業廃水、都市排水等に含まれるアン
モニア態窒素イオンを除去する方法として、アンモニア
態窒素イオン含有排水に活性汚泥使用による生物学的排
水処理方式を採用して、嫌気槽と好気槽との組合せ使用
により、硝化菌や脱窒菌を作用させてアンモニア態窒素
成分を分解除去する方法、また、アンモニア態窒素イオ
ンとリン酸イオンを多量に含んだ排水に、塩化マグネシ
ウムを加え、PH調整することにより、リン酸マグネシ
ウムアンモニウムの沈殿として回収除去する方法等が採
用されていた。しかしながら、従来方法ではその脱アン
モニア態窒素方法が複雑で、アンモニア態窒素イオンを
含む排水等から容易にアンモニア態窒素イオンを除去す
ることができなかった。
来、上水、下水、工業廃水、都市排水等に含まれるアン
モニア態窒素イオンを除去する方法として、アンモニア
態窒素イオン含有排水に活性汚泥使用による生物学的排
水処理方式を採用して、嫌気槽と好気槽との組合せ使用
により、硝化菌や脱窒菌を作用させてアンモニア態窒素
成分を分解除去する方法、また、アンモニア態窒素イオ
ンとリン酸イオンを多量に含んだ排水に、塩化マグネシ
ウムを加え、PH調整することにより、リン酸マグネシ
ウムアンモニウムの沈殿として回収除去する方法等が採
用されていた。しかしながら、従来方法ではその脱アン
モニア態窒素方法が複雑で、アンモニア態窒素イオンを
含む排水等から容易にアンモニア態窒素イオンを除去す
ることができなかった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
の問題点を解決するもので、下記構成の液中脱アンモニ
ア態窒素用エレメント及びその製造方法である。 (1)液中に設置されて、液中のアンモニア態窒素成分
を除去するための液中脱アンモニア態窒素用エレメント
であって、同液中においてその表面又はその多孔質連通
孔内壁面にアンモニア態窒素を吸着する材料からなるも
のであることを特徴とする液中脱アンモニア態窒素用エ
レメント。 (2)液中に設置されて、液中のアンモニア態窒素成分
を除去するための液中脱アンモニア態窒素用エレメント
であって、多数の脱アンモニア態窒素性粉粒体同士を部
分的に耐水性結合材で結合してなる連通多孔質材料から
なり、同液中においてその表面又はその多孔質連通孔内
壁面にアンモニア態窒素を吸着する材料からなるもので
あることを特徴とする液中脱アンモニア態窒素用エレメ
ント。 (3)液中脱アンモニア態窒素用エレメントの素材が、
ゼオライトを主体とするものであることを特徴とする前
項(1)又は(2)記載の液中脱アンモニア態窒素用エ
レメント。 (4)液中脱アンモニア態窒素用エレメントの素材が、
脱リン剤としての炭酸カ ルシウム又はリン酸カルシウムを含むものであることを
特徴とする前項(1)〜(3)のいずれか1項に記載の
液中脱アンモニア態窒素用エレメント。 (5)液中脱アンモニア態窒素用エレメントの素材が、
脱リン剤としてのチタン酸化物、ジルコニウム酸化物、
又は鉄酸化物から選択される1又は2以上の組合せを含
むものであることを特徴とする前項(1)〜(3)のい
ずれか1項に記載の液中脱アンモニア態窒素用エレメン
ト。
の問題点を解決するもので、下記構成の液中脱アンモニ
ア態窒素用エレメント及びその製造方法である。 (1)液中に設置されて、液中のアンモニア態窒素成分
を除去するための液中脱アンモニア態窒素用エレメント
であって、同液中においてその表面又はその多孔質連通
孔内壁面にアンモニア態窒素を吸着する材料からなるも
のであることを特徴とする液中脱アンモニア態窒素用エ
レメント。 (2)液中に設置されて、液中のアンモニア態窒素成分
を除去するための液中脱アンモニア態窒素用エレメント
であって、多数の脱アンモニア態窒素性粉粒体同士を部
分的に耐水性結合材で結合してなる連通多孔質材料から
なり、同液中においてその表面又はその多孔質連通孔内
壁面にアンモニア態窒素を吸着する材料からなるもので
あることを特徴とする液中脱アンモニア態窒素用エレメ
ント。 (3)液中脱アンモニア態窒素用エレメントの素材が、
ゼオライトを主体とするものであることを特徴とする前
項(1)又は(2)記載の液中脱アンモニア態窒素用エ
レメント。 (4)液中脱アンモニア態窒素用エレメントの素材が、
脱リン剤としての炭酸カ ルシウム又はリン酸カルシウムを含むものであることを
特徴とする前項(1)〜(3)のいずれか1項に記載の
液中脱アンモニア態窒素用エレメント。 (5)液中脱アンモニア態窒素用エレメントの素材が、
脱リン剤としてのチタン酸化物、ジルコニウム酸化物、
又は鉄酸化物から選択される1又は2以上の組合せを含
むものであることを特徴とする前項(1)〜(3)のい
ずれか1項に記載の液中脱アンモニア態窒素用エレメン
ト。
【0004】(6)液中脱アンモニア態窒素用エレメン
トの素材が、脱リン剤としての珪酸カルシウム水和物と
炭酸カルシウムと硫酸カルシウムの混合物を含むもので
あることを特徴とする前項(1)〜(3)のいずれか1
項に記載の液中脱アンモニア態窒素用エレメント。 (7)液中脱アンモニア態窒素用エレメントの素材が、
竹炭、椰子殻炭等の吸着性材料を含むものであることを
特徴とする前項(1)〜(6)のいずれか1項に記載の
液中脱アンモニア態窒素用エレメント。 (8)耐水性結合材が、アルキルシリケート加水分解生
成物であることを特徴とする前項(1)〜(7)のいず
れか1項に記載の液中脱アンモニア態窒素用エレメン
ト。 (9)耐水性結合材が、シリカナゾルを含むものである
ことを特徴とする前項(1)〜(8)のいずれか1項に
記載の液中脱アンモニア態窒素用エレメント。 (10)耐水性結合材が、アルミナゾルを含むものであ
ることを特徴とする前項(1)〜(9)のいずれか1項
に記載の液中脱アンモニア態窒素用エレメント。 (11)液中脱アンモニア態窒素用エレメントの形状・
構造が、多孔質連通孔構造の成形体であることを特徴と
する前項(1)〜(10)のいずれか1項に記載の液中
脱アンモニア態窒素用エレメント。 (12)液中脱アンモニア態窒素用エレメントの形状・
構造が、多孔質連通孔構造の成形体でかつ多数の貫通孔
を備えてなるものであることを特徴とする前項(1)〜
(10)のいずれか1項に記載の液中脱アンモニア態窒
素用エレメント。 (13)液中脱アンモニア態窒素用エレメントの形状・
構造が、多数の紐状体を交叉して、かつ交叉個所で結合
してなるものであることを特徴とする前項(1)〜(1
2)のいずれか1項に記載の液中脱アンモニア態窒素用
エレメント。
トの素材が、脱リン剤としての珪酸カルシウム水和物と
炭酸カルシウムと硫酸カルシウムの混合物を含むもので
あることを特徴とする前項(1)〜(3)のいずれか1
項に記載の液中脱アンモニア態窒素用エレメント。 (7)液中脱アンモニア態窒素用エレメントの素材が、
竹炭、椰子殻炭等の吸着性材料を含むものであることを
特徴とする前項(1)〜(6)のいずれか1項に記載の
液中脱アンモニア態窒素用エレメント。 (8)耐水性結合材が、アルキルシリケート加水分解生
成物であることを特徴とする前項(1)〜(7)のいず
れか1項に記載の液中脱アンモニア態窒素用エレメン
ト。 (9)耐水性結合材が、シリカナゾルを含むものである
ことを特徴とする前項(1)〜(8)のいずれか1項に
記載の液中脱アンモニア態窒素用エレメント。 (10)耐水性結合材が、アルミナゾルを含むものであ
ることを特徴とする前項(1)〜(9)のいずれか1項
に記載の液中脱アンモニア態窒素用エレメント。 (11)液中脱アンモニア態窒素用エレメントの形状・
構造が、多孔質連通孔構造の成形体であることを特徴と
する前項(1)〜(10)のいずれか1項に記載の液中
脱アンモニア態窒素用エレメント。 (12)液中脱アンモニア態窒素用エレメントの形状・
構造が、多孔質連通孔構造の成形体でかつ多数の貫通孔
を備えてなるものであることを特徴とする前項(1)〜
(10)のいずれか1項に記載の液中脱アンモニア態窒
素用エレメント。 (13)液中脱アンモニア態窒素用エレメントの形状・
構造が、多数の紐状体を交叉して、かつ交叉個所で結合
してなるものであることを特徴とする前項(1)〜(1
2)のいずれか1項に記載の液中脱アンモニア態窒素用
エレメント。
【0005】(14)液中脱アンモニア態窒素用エレメ
ントの形状・構造が、ハニカム状のものであることを特
徴とする前項(1)〜(12)のいずれか1項に記載の
液中脱アンモニア態窒素用エレメント。 (15)液中脱アンモニア態窒素用エレメントの形状・
構造が、コルゲート状のものであることを特徴とする前
項(1)〜(12)のいずれか1項に記載の液中脱アン
モニア態窒素用エレメント。 (16)液中脱アンモニア態窒素用エレメントの形状・
構造が、短筒状のものであることを特徴とする前項
(1)〜(12)のいずれか1項に記載の液中脱アンモ
ニア態窒素用エレメント。 (17)液中に設置されて、液中のアンモニア態窒素成
分を除去するための液中脱アンモニア態窒素用エレメン
トの製造方法であって、脱アンモニア態窒素性粉粒体に
耐水性結合材を添加混合して成形した後、同粉粒体同士
を部分的に結合させ、連通孔の多孔質脱アンモニア態窒
素性成形体となす処理を施すことを特徴とする液中脱ア
ンモニア態窒素用エレメントの製造方法。 (18)液中に設置されて、液中のアンモニア態窒素成
分を除去するための液中脱アンモニア態窒素用エレメン
トの製造方法であって、脱アンモニア態窒素性粉粒体に
アルキルシリケート化合物を添加混合して成形した後、
同アルキルシリケート化合物を加水分解し、重合して珪
酸重合物を生成し、同珪酸重合物で前記脱アンモニア態
窒素性粉粒体同士を部分的に結合させ、連通孔の多孔質
脱アンモニア態窒素性成形体となす処理を施すことを特
徴とする液中脱アンモニア態窒素用エレメントの製造方
法。
ントの形状・構造が、ハニカム状のものであることを特
徴とする前項(1)〜(12)のいずれか1項に記載の
液中脱アンモニア態窒素用エレメント。 (15)液中脱アンモニア態窒素用エレメントの形状・
構造が、コルゲート状のものであることを特徴とする前
項(1)〜(12)のいずれか1項に記載の液中脱アン
モニア態窒素用エレメント。 (16)液中脱アンモニア態窒素用エレメントの形状・
構造が、短筒状のものであることを特徴とする前項
(1)〜(12)のいずれか1項に記載の液中脱アンモ
ニア態窒素用エレメント。 (17)液中に設置されて、液中のアンモニア態窒素成
分を除去するための液中脱アンモニア態窒素用エレメン
トの製造方法であって、脱アンモニア態窒素性粉粒体に
耐水性結合材を添加混合して成形した後、同粉粒体同士
を部分的に結合させ、連通孔の多孔質脱アンモニア態窒
素性成形体となす処理を施すことを特徴とする液中脱ア
ンモニア態窒素用エレメントの製造方法。 (18)液中に設置されて、液中のアンモニア態窒素成
分を除去するための液中脱アンモニア態窒素用エレメン
トの製造方法であって、脱アンモニア態窒素性粉粒体に
アルキルシリケート化合物を添加混合して成形した後、
同アルキルシリケート化合物を加水分解し、重合して珪
酸重合物を生成し、同珪酸重合物で前記脱アンモニア態
窒素性粉粒体同士を部分的に結合させ、連通孔の多孔質
脱アンモニア態窒素性成形体となす処理を施すことを特
徴とする液中脱アンモニア態窒素用エレメントの製造方
法。
【0006】
【発明の実施の形態】 本発明の実施の形態について説
明する。本発明の脱アンモニア態窒素用エレメントは液
中に設置することで、その表面又はその多孔質連通孔内
壁面にアンモニア態窒素を吸着して、液中のアンモニア
態窒素成分を除去するものであるが、多数の脱アンモニ
ア態窒素性粉粒体同士を部分的に耐水性結合材で結合し
てなる連通多孔質のものとすることが好ましい。脱アン
モニア態窒素用エレメントの素材としては、アンモニア
態窒素吸着性のイオン交換樹脂やゼオライトを主体とす
るものが挙げられる。さらに、脱リン剤としての炭酸カ
ルシウム又はリン酸カルシウムを含むもの、チタン酸化
物、ジルコニウム酸化物、又は鉄酸化物から選択される
1又は2以上の組合せを含むもの、珪酸カルシウム水和
物と炭酸カルシウムとの混合物を含むもの、又はポルト
ランドセメントを含むもの等が挙げられる。ゼオライト
としては、陽イオン吸着性を有する天然ゼオライト、N
a型、K型、Ca型、又はFe型ゼオライトが好まし
い。結合材としては、本発明の液中脱アンモニア態窒素
用エレメントが水中に設置して用いられる関係上、耐水
性結合材が好ましく、常温ないし数百度(℃)の処理で
結合力を発現し、非水溶性となるものが好ましく、例え
ばコロイダルシリカ等のシリカゾル、アルミナゾル、エ
チルシリケート、メチルシリケート等のアルキルシリケ
ート等の無機系結合材が好ましい。殊に、シリカゾルと
アルミナゾルの混合物は好ましい。
明する。本発明の脱アンモニア態窒素用エレメントは液
中に設置することで、その表面又はその多孔質連通孔内
壁面にアンモニア態窒素を吸着して、液中のアンモニア
態窒素成分を除去するものであるが、多数の脱アンモニ
ア態窒素性粉粒体同士を部分的に耐水性結合材で結合し
てなる連通多孔質のものとすることが好ましい。脱アン
モニア態窒素用エレメントの素材としては、アンモニア
態窒素吸着性のイオン交換樹脂やゼオライトを主体とす
るものが挙げられる。さらに、脱リン剤としての炭酸カ
ルシウム又はリン酸カルシウムを含むもの、チタン酸化
物、ジルコニウム酸化物、又は鉄酸化物から選択される
1又は2以上の組合せを含むもの、珪酸カルシウム水和
物と炭酸カルシウムとの混合物を含むもの、又はポルト
ランドセメントを含むもの等が挙げられる。ゼオライト
としては、陽イオン吸着性を有する天然ゼオライト、N
a型、K型、Ca型、又はFe型ゼオライトが好まし
い。結合材としては、本発明の液中脱アンモニア態窒素
用エレメントが水中に設置して用いられる関係上、耐水
性結合材が好ましく、常温ないし数百度(℃)の処理で
結合力を発現し、非水溶性となるものが好ましく、例え
ばコロイダルシリカ等のシリカゾル、アルミナゾル、エ
チルシリケート、メチルシリケート等のアルキルシリケ
ート等の無機系結合材が好ましい。殊に、シリカゾルと
アルミナゾルの混合物は好ましい。
【0007】液中脱アンモニア態窒素用エレメントの形
状・構造は、図1に外観図を示し、図2(a)、(b)
にその微細構造の拡大図((a)図は脱アンモニア態窒
素用エレメントの素材粒子1・・が相互の接触部におい
て耐水性結合材部4・・を介して結合され、連通孔の空
隙部2・・を備えてなる、多数の脱アンモニア態窒素性
粉粒体同士を部分的に耐水性結合材で結合してなる連通
多孔質材料の微細構造の拡大図であり、(b)図は脱ア
ンモニア態窒素用エレメントの素材製骨格1’・・が連
通孔の空隙部2・・を備えて多孔質立体的な網状に配置
されなる連通多孔質材料の微細構造の拡大図である。)
及び図3に板状体の一部断面外観図を示すごとき多孔質
連通構造でかつ多数の貫通孔を備えてなるものが好まし
い。また、その形状・構造は、ハニカム状のもの(図
4)、コルゲート状のもの(図5)、短筒状のもの(図
6)、多数の紐状体を交叉して、かつ交叉個所で結合し
てなるもの(図7:外観図、図8:微細構造の拡大図)
等が挙げられる。なお、図中1はゼオライト等の脱アン
モニア態窒素用エレメントの素材粒子、1’は脱アンモ
ニア態窒素用エレメントの素材製骨格、2は連通孔の空
隙部、3は貫通孔、4は耐水性結合材部、10は多孔質
連通構造体である。
状・構造は、図1に外観図を示し、図2(a)、(b)
にその微細構造の拡大図((a)図は脱アンモニア態窒
素用エレメントの素材粒子1・・が相互の接触部におい
て耐水性結合材部4・・を介して結合され、連通孔の空
隙部2・・を備えてなる、多数の脱アンモニア態窒素性
粉粒体同士を部分的に耐水性結合材で結合してなる連通
多孔質材料の微細構造の拡大図であり、(b)図は脱ア
ンモニア態窒素用エレメントの素材製骨格1’・・が連
通孔の空隙部2・・を備えて多孔質立体的な網状に配置
されなる連通多孔質材料の微細構造の拡大図である。)
及び図3に板状体の一部断面外観図を示すごとき多孔質
連通構造でかつ多数の貫通孔を備えてなるものが好まし
い。また、その形状・構造は、ハニカム状のもの(図
4)、コルゲート状のもの(図5)、短筒状のもの(図
6)、多数の紐状体を交叉して、かつ交叉個所で結合し
てなるもの(図7:外観図、図8:微細構造の拡大図)
等が挙げられる。なお、図中1はゼオライト等の脱アン
モニア態窒素用エレメントの素材粒子、1’は脱アンモ
ニア態窒素用エレメントの素材製骨格、2は連通孔の空
隙部、3は貫通孔、4は耐水性結合材部、10は多孔質
連通構造体である。
【0008】本発明の液中脱アンモニア態窒素用エレメ
ントの製造は、まず、天然ゼオライト等の脱アンモニア
態窒素性粉粒体にエチルシリケート等の耐水性結合材を
少量添加混合して成形した後、数十度(℃)〜数百度
(℃)に加熱することで同粉粒体同士を部分的に結合さ
せ、連通孔の多孔質脱アンモニア態窒素性成形体が製造
される。特に、エチルシリケート等のアルキルシリケー
トは、加水分解と若干の加熱により珪酸(SiO2)の
ガラス質重合体が生成され、これが非水溶性で結合力の
強い結合材となる。
ントの製造は、まず、天然ゼオライト等の脱アンモニア
態窒素性粉粒体にエチルシリケート等の耐水性結合材を
少量添加混合して成形した後、数十度(℃)〜数百度
(℃)に加熱することで同粉粒体同士を部分的に結合さ
せ、連通孔の多孔質脱アンモニア態窒素性成形体が製造
される。特に、エチルシリケート等のアルキルシリケー
トは、加水分解と若干の加熱により珪酸(SiO2)の
ガラス質重合体が生成され、これが非水溶性で結合力の
強い結合材となる。
【0009】
【発明の効果】本発明の脱アンモニア態窒素用エレメン
トによれば、アンモニア態窒素イオンを含む排水等の液
体中から、格別な装置や多くの工程を必要とせずに、容
易かつ確実にアンモニア態窒素イオンを除去することが
できる。
トによれば、アンモニア態窒素イオンを含む排水等の液
体中から、格別な装置や多くの工程を必要とせずに、容
易かつ確実にアンモニア態窒素イオンを除去することが
できる。
【図1】本発明の脱アンモニア態窒素用エレメントの外
観図
観図
【図2】脱アンモニア態窒素用エレメントの微細構造の
拡大図、
拡大図、
【図3】脱アンモニア態窒素用エレメントの板状体の一
部断面外観図、
部断面外観図、
【図4】ハニカム状の脱アンモニア態窒素用エレメント
の外観図、
の外観図、
【図5】コルゲート状の脱アンモニア態窒素用エレメン
トの外観図、
トの外観図、
【図6】短筒状の脱アンモニア態窒素用エレメントの外
観図、
観図、
【図7】多数の紐状体を交叉して、かつ交叉個所で結合
してなる脱アンモニア態窒素用エレメントの外観図、
してなる脱アンモニア態窒素用エレメントの外観図、
【図8】多数の紐状体を交叉して、かつ交叉個所で結合
してなる脱アンモニア態窒素用エレメントの微細構造の
拡大図、
してなる脱アンモニア態窒素用エレメントの微細構造の
拡大図、
1:ゼオライト等の脱アンモニア態窒素用エレメントの
素材粒子、 1’:ゼオライト等の脱アンモニア態窒素用エレメント
の素材製骨格、 2:連通孔の空隙部、 3:貫通孔、 4:耐水性結合材部、 10:多孔質連通孔構造体、
素材粒子、 1’:ゼオライト等の脱アンモニア態窒素用エレメント
の素材製骨格、 2:連通孔の空隙部、 3:貫通孔、 4:耐水性結合材部、 10:多孔質連通孔構造体、
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Fターム(参考) 4D024 AA04 AB13 BA03 BA07 BB05
DB30
4D038 AA08 AB44 AB45 AB46 BB06
4G066 AA04B AA20D AA22D AA61B
AB18D BA01 BA02 BA05
BA07 BA22 CA29 DA08 FA02
FA21 FA28
Claims (18)
- 【請求項1】液中に設置されて、液中のアンモニア態窒
素成分を除去するための液中脱アンモニア態窒素用エレ
メントであって、同液中においてその表面又はその多孔
質連通孔内壁面にアンモニア態窒素を吸着する材料から
なるものであることを特徴とする液脱アンモニア態窒素
用エレメント。 - 【請求項2】液中に設置されて、液中のアンモニア態窒
素成分を除去するための液中脱アンモニア態窒素用エレ
メントであって、多数の脱アンモニア態窒素性粉粒体同
士を部分的に耐水性結合材で結合してなる連通多孔質材
料からなり、同液中においてその表面又はその多孔質連
通孔内壁面にアンモニア態窒素を吸着する材料からなる
ものであることを特徴とする液中脱アンモニア態窒素用
エレメント。 - 【請求項3】液中脱アンモニア態窒素用エレメントの素
材が、ゼオライトを主体とするものであることを特徴と
する請求項1又は2記載の液中脱アンモニア態窒素用エ
レメント。 - 【請求項4】液中脱アンモニア態窒素用エレメントの素
材が、脱リン剤としての炭酸カルシウム又はリン酸カル
シウムを含むものであることを特徴とする請求項1〜3
のいずれか1項に記載の液中脱アンモニア態窒素用エレ
メント。 - 【請求項5】液中脱アンモニア態窒素用エレメントの素
材が、脱リン剤としてのチタン酸化物、ジルコニウム酸
化物、又は鉄酸化物から選択される1又は2以上の組合
せを含むものであることを特徴とする請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の液中脱アンモニア態窒素用エレメン
ト。 - 【請求項6】液中脱アンモニア態窒素用エレメントの素
材が、脱リン剤としての珪酸カルシウム水和物と炭酸カ
ルシウムと硫酸カルシウムの混合物を含むものであるこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液
中脱アンモニア態窒素用エレメント。 - 【請求項7】液中脱アンモニア態窒素用エレメントの素
材が、竹炭、椰子殻炭等の吸着性材料を含むものである
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の
液中脱アンモニア態窒素用エレメント。 - 【請求項8】耐水性結合材が、アルキルシリケート加水
分解生成物であることを特徴とする請求項1〜7のいず
れか1項に記載の液中脱アンモニア態窒素用エレメン
ト。 - 【請求項9】耐水性結合材が、シリカナゾルを含むもの
であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に
記載の液中脱アンモニア態窒素用エレメント。 - 【請求項10】耐水性結合材が、アルミナゾルを含むも
のであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項
に記載の液中脱アンモニア態窒素用エレメント。 - 【請求項11】液中脱アンモニア態窒素用エレメントの
形状・構造が、多孔質連通孔構造の成形体であることを
特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の液中
脱アンモニア態窒素用エレメント。 - 【請求項12】液中脱アンモニア態窒素用エレメントの
形状・構造が、多孔質連通孔構造の成形体でかつ多数の
貫通孔を備えてなるものであることを特徴とする請求項
1〜10のいずれか1項に記載の液中脱アンモニア態窒
素用エレメント。 - 【請求項13】液中脱アンモニア態窒素用エレメントの
形状・構造が、多数の紐状体を交叉して、かつ交叉個所
で結合してなるものであることを特徴とする請求項1〜
12のいずれか1項に記載の液中脱アンモニア態窒素用
エレメント。 - 【請求項14】液中脱アンモニア態窒素用エレメントの
形状・構造が、ハニカム状のものであることを特徴とす
る請求項1〜12のいずれか1項に記載の液中脱アンモ
ニア態窒素用エレメント。 - 【請求項15】液中脱アンモニア態窒素用エレメントの
形状・構造が、コルゲート状のものであることを特徴と
する請求項1〜12のいずれか1項に記載の液中脱アン
モニア態窒素用エレメント。 - 【請求項16】液中脱アンモニア態窒素用エレメントの
形状・構造が、短筒状のものであることを特徴とする請
求項1〜12のいずれか1項に記載の液中脱アンモニア
態窒素用エレメント。 - 【請求項17】液中に設置されて、液中のアンモニア態
窒素成分を除去するための液中脱アンモニア態窒素用エ
レメントの製造方法であって、脱アンモニア態窒素性粉
粒体に耐水性結合材を添加混合して成形した後、同粉粒
体同士を部分的に結合させ、連通孔の多孔質脱アンモニ
ア態窒素性成形体となす処理を施すことを特徴とする液
中脱アンモニア態窒素用エレメントの製造方法。 - 【請求項18】液中に設置されて、液中のアンモニア態
窒素成分を除去するための液中脱アンモニア態窒素用エ
レメントの製造方法であって、脱アンモニア態窒素性粉
粒体にアルキルシリケート化合物を添加混合して成形し
た後、同アルキルシリケート化合物を加水分解し、重合
して珪酸重合物を生成し、同珪酸重合物で前記脱アンモ
ニア態窒素性粉粒体同士を部分的に結合させ、連通孔の
多孔質脱アンモニア態窒素性成形体となす処理を施すこ
とを特徴とする液中脱アンモニア態窒素用エレメントの
製造方法。
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---|---|---|---|
JP2002114032A JP2003305461A (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | 液中脱アンモニア態窒素用エレメント及びその製造方法 |
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JP2002114032A JP2003305461A (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | 液中脱アンモニア態窒素用エレメント及びその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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- 2002-04-16 JP JP2002114032A patent/JP2003305461A/ja active Pending
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