JP2003304924A - 脱毛装置 - Google Patents

脱毛装置

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JP2003304924A
JP2003304924A JP2002361194A JP2002361194A JP2003304924A JP 2003304924 A JP2003304924 A JP 2003304924A JP 2002361194 A JP2002361194 A JP 2002361194A JP 2002361194 A JP2002361194 A JP 2002361194A JP 2003304924 A JP2003304924 A JP 2003304924A
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electrode
hair
skin surface
hair removal
planar electrode
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Iwao Yamazaki
岩男 山▲崎▼
Shoji Yamazaki
章次 山▲崎▼
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Ya Man Ltd
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Ya Man Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 痛痒感などをユーザに与えることなく脱毛処
理を効率的に行う。 【解決手段】 脱毛装置1の面状電極5を、身体の脱毛
すべき皮膚面29に面接触させると共に、棒状電極3を
ユーザが把持した状態で、棒状電極3が正極、面状電極
5が負極になるようにコントロールユニット2により電
圧を印加することで、面状電極5を面接触させた皮膚面
29の周辺の毛根細胞中の塩分が電気分解されて水酸化
ナトリウムが生成される。これにより、アルカリ性物質
である水酸化ナトリウムで毛根部分の細胞の蛋白質変性
・分解などが誘起され脱毛処理が実現される。脱毛装置
1によれば、脱毛対象の皮膚面29に面状電極5を面接
触させて用いるため、電流が局所的に集中通電されるよ
うなことがなく、痛痒感などをユーザに与えるおそれが
ない。また、面接触させる面状電極5により、広い範囲
にわたっての脱毛処理を一度に実施でき、効率的な脱毛
処理が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば体毛などの
むだ毛を処理するための脱毛装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属製のニードルを毛穴に挿入し、この
ニードルに電圧を印加することで、永久脱毛を電気的に
行う脱毛装置が知られている(例えば、特許文献1参
照)。この脱毛装置は、導電性の上記ニードルを通じて
の毛根組織中の塩分の電気分解で生じるアルカリ性物質
により、脱毛対象の毛の毛包組織を破壊し、永久的な脱
毛作用を得るものである。毛は蛋白質の一種であってア
ルカリ性物質に弱いケラチンを主成分とすることから、
上述したような脱毛処理が可能となる。
【0003】また、脱毛対象の皮膚面にレーザ光を照射
し、むだ毛などの毛根を比較的高い温度に昇温すること
で、毛根部分の細胞の蛋白質変性などを誘起させ脱毛処
理を実現するレーザ脱毛装置なども知られている(例え
ば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開昭55−76641号公報(第5−
6頁,第1−2図)
【特許文献2】特開2001−25407号公報(第2
−3頁,図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の脱毛装置には次のような課題がある。すなわ
ち、特許文献1のニードル挿入型の脱毛装置は、尖鋭な
ニードルを毛穴に挿入し電気的な脱毛を行うものである
ため、脱毛処理の際にユーザが痛痒感を覚えることにな
る。また、脱毛対象の各毛穴にニードルを順次挿入し
て、脱毛すべき毛を1本ずつ処理して行くため、処理効
率の点で課題があった。
【0006】一方、特許文献2のレーザ脱毛装置では、
ユーザが例えば色黒である場合、レーザ光が、脱毛対象
の毛の部分でなく肌面に吸収され易くなる。また、ユー
ザの毛色が淡い毛色の場合、レーザ光が毛の部分に吸収
され難くなる。このため、レーザ脱毛装置では、脱毛作
用が肌の色や毛色に大きく左右されることになり、安定
した脱毛効果を得ることが困難であった。
【0007】そこで本発明は、このような課題を解決す
るためのもので、脱毛処理中の痛痒感などをユーザに与
えることなく効率的に脱毛処理を行うことができ、しか
も優れた脱毛効果を安定的に得ることができる脱毛装置
を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る脱毛装置は、身体の所定の部位に接触
させる第1の電極と、前記身体の脱毛すべき皮膚面に面
接触させる可撓性を有する第2の電極と、前記第2の電
極を接触させた前記皮膚面の周辺で塩分が電解されてア
ルカリ性物質が生成されるように前記第1及び第2の電
極間に電位差を与える電圧印加手段とを具備することを
特徴とする。
【0009】すなわち、本発明の脱毛装置は、第1の電
極が正極、第2の電極が負極になるようにして電圧を印
加し、第2の電極を面接触させた皮膚面の周辺の毛根細
胞中の塩分を電気分解して水酸化ナトリウムを生成する
ことで、アルカリ性物質である水酸化ナトリウムで毛根
部分の細胞の蛋白質変性などを誘起させ脱毛処理を実現
するものである。
【0010】したがって、本発明の脱毛装置は、脱毛対
象の皮膚面に第2の電極を面接触させて用いるため、電
流が局所的に集中して通電される脱毛針などを利用した
脱毛装置などとは異なり、痛痒感などをユーザに与える
おそれがない。また、面接触させる第2の電極により、
広い範囲にわたっての脱毛処理を一度に実施でき、効率
的な脱毛処理が実現される。また、本発明の脱毛装置
は、可撓性を有する第2の電極を皮膚表面の形状に倣う
ように自在に変形させることができるので、脱毛すべき
皮膚面への第2の電極の密着性を向上させることがで
き、優れた脱毛効果を期待できる。さらに、本発明の脱
毛装置は、例えばレーザ光を利用した脱毛装置などとは
異なり、脱毛作用が肌の色や毛色に影響されないので、
良好な脱毛効果を安定的に得ることができる。
【0011】また、本発明の脱毛装置の第2の電極は、
例えば導電性を有するゴムを薄板状に成形したものなど
が好適である。さらに、本発明の脱毛装置では、脱毛す
べき皮膚面又はこの皮膚面に接触させる第2の電極の接
触面に導電性のジェルを塗布し、第2の電極を配置する
ことで、皮膚面への第2の電極の密着性が高まり、これ
により脱毛効果の向上を図ることができる。ここで、第
2の電極を、電圧印加用の電源装置側に対し着脱自在に
構成することで、洗浄などのメンテナンスを容易に行う
ことができる。
【0012】また、陽極として用いられる第1の電極
は、ユーザが把持し易いように例えば円柱形状などに成
形されることが望ましい。さらに、本発明の脱毛装置に
おいて、このような第1及び第2の電極間に与える電圧
の印加時間及び印加電圧を設定可能にすることが好まし
い。これにより、ユーザに痛痒感を与えてしまうこと
や、皮膚面に赤斑などを生じさせてしまうことなどを防
止しつつ、個々のユーザにとっての最適条件で効果的な
脱毛処理を行うことができる。
【0013】また、本発明の脱毛装置は、前記第2の電
極が、前記皮膚面に貼着される粘着部を有することを特
徴とする。この発明によれば、粘着部にて発揮される粘
着力により第2の電極を皮膚面に密着させることができ
るので、例えば第2の電極の皮膚面への密着性向上を目
的とするジェルの塗布作業等を削除することが可能とな
り、これにより脱毛処理の効率化を図ることができる。
また、この発明によれば、第2の電極の接触部分周辺に
アルカリ性物質を生成し毛根部分の細胞にダメージを与
えることによる脱毛効果と、粘着部を有する第2の電極
を皮膚面から引き剥がす際の粘着力による脱毛効果との
相乗効果により、良好な脱毛処理を実現することができ
る。
【0014】ここで、第2の電極と皮膚面との一定以上
の密着性を確保でき、且つ皮膚面から第2の電極を引き
剥がす際に脱毛対象の毛に対して所望の引抜き力を得る
ためには、前記粘着部の180度引き剥がし粘着力は、
例えば0.5〜60N/25mmの範囲内にあることが好まし
い。
【0015】また、本発明の脱毛装置は、前記粘着部
が、前記第2の電極本体の所定部位に貼着された粘着シ
ートであって、さらに、この貼着された粘着シートとは
別に複数の取替用の粘着シートを備えることを特徴とす
る。この発明では、例えば脱毛処理を繰り返しているう
ちに、脱毛した毛が粘着シートに転移して行き、所望の
粘着力が得られなくなった時点で、第2の電極本体に貼
着された粘着シートと取替用の粘着シートとを交換する
ことが可能である。したがって、この発明によれば、優
れた脱毛効果を安定的に得ることができる。
【0016】さらに、本発明の脱毛装置は、前記粘着シ
ートの縁部に非粘着部として設けられた引き剥がし部を
さらに備えることを特徴とする。この発明によれば、粘
着シートの縁部の引き剥がし部をユーザが摘んで、この
シートを第2の電極本体から引き剥がすことができるの
で、粘着シートの取り替え作業を簡単に行うことができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係る脱毛装置を示す斜視図、図2は、この脱毛装置を機
能的に示すブロック図である。図1に示すように、この
脱毛装置1は、電源や各種制御回路を備えたコントロー
ルユニット2と、ユーザが把持する棒状電極3と、身体
の脱毛すべき皮膚面に面接触させる可撓性を有する面状
電極5とから構成されている。コントロールユニット2
には、ケーブルソケット6、7が設けられている。棒状
電極3及び面状電極5は、これらケーブルソケット6、
7に着脱自在に装着された接続ケーブル8、9を通じて
コントロールユニット2に接続されている。
【0018】コントロールユニット2は、図2に示すよ
うに、ユーザが入力操作を行う入力部10と、入力内容
に対応した脱毛条件の設定に関する情報が予め記憶され
た記憶部11と、記憶部11から読み出した情報に基づ
いて、棒状電極3及び面状電極5間に与える印加電圧や
印加時間をそれぞれ設定する電圧設定回路12や印加時
間設定回路14などを有する制御部15と、制御部15
によって設定された脱毛条件を視覚的に表示する表示部
16とを備えている。棒状電極3及び面状電極5は、ケ
ーブルソケット6、7を含むインタフェース17を通じ
てコントロールユニット2に接続されている。コントロ
ールユニット2は、棒状電極3が正極、面状電極5が負
極になるように各々に電位差を与える。
【0019】コントロールユニット2の前面に設けられ
ている入力部10は、図1に示すように、そのユニット
本体の電源のオン/オフを行う電源スイッチ18と、棒
状電極3及び面状電極5間に与えるべき印加電圧を調整
するためのアップキー19及びダウンキー20と、電圧
印加時間、つまり脱毛処理時間を調整するための時間設
定キー21とで構成される。
【0020】ここで、本実施形態の脱毛装置1は、アッ
プキー19及びダウンキー20を操作することにより、
予め定められた例えば2mA前後の直流が、10〜20
分間だけ、棒状電極3及び面状電極5を通じて身体内に
供給されるように上記電圧設定回路12及び印加時間設
定回路14が構成されている。これにより、ユーザに痛
痒感を与えてしまうことや、皮膚面に赤斑などを生じさ
せてしまうことなどを防止しつつ、個々のユーザにとっ
ての最適条件で効果的な脱毛処理を行うことができる。
【0021】表示部16は、コントロールユニット2の
前面に例えばシルク印刷された文字の近傍を点灯させる
LEDによって実現されている。すなわち、表示部16
は、ON/OFF表示、「10分」、「15分」及び
「20分」などを記した脱毛処理時間表示、並びに「普
通」、「強い」及び「やや弱い」などを記した脱毛パワ
ー表示を、それぞれ点灯させるLED22、LED群2
3、LED群24によって構成されている。
【0022】棒状電極3は、図1に示したように、良好
な導電性を有し、しかも耐食性にも優れた金属を、ユー
ザが把持し易いように円柱形状に形成したものである。
一方、面状電極5は、例えば10cm角でゴムを薄板状
に成形した2層構造の平面電極である。つまり、面状電
極5は、図3に示すように、脱毛すべき皮膚面に面接触
させる側の導電性ゴム25と、他方の非導電性のゴム2
6とを貼り合わせて成形されている。ここで、脱毛処理
の際に、導電性ゴム25の表面又は脱毛すべき皮膚面に
導電性のジェルを塗布し、当該皮膚面に面状電極5(導
電性ゴム25)を面接触させることで、皮膚面への面状
電極5の密着性が高まり、これにより脱毛効果の向上を
図ることができる。
【0023】また、面状電極5には、導電性ゴム25に
内部で接続され、且つ非導電性のゴム26側の表面に露
出するように設けられたボタン凸型端子27が設けられ
ている。ここで、接続ケーブル9の先端部には、ボタン
凸型端子27に接続されるボタン凹型端子28が設けら
れており、面状電極5は、接続ケーブル9に対し着脱自
在となっている。これにより、面状電極5に対して洗浄
などのメンテナンスを容易に行うことができる。
【0024】このように構成された脱毛装置1では、図
4に示すように、身体の脱毛すべき皮膚面に面状電極5
を面接触させると共に、棒状電極3をユーザが把持した
状態で、棒状電極3が正極、面状電極5が負極になるよ
うにコントロールユニット2により電圧を印加すること
で、面状電極5を面接触させた皮膚面29の周辺の毛根
細胞中の塩分(Naclを含む水分)が電気分解されて水酸
化ナトリウム(NaOH:Sodium Hydroxide)が生成され
る。これにより、アルカリ性物質である水酸化ナトリウ
ムで毛根部分の細胞の蛋白質変性・分解などが誘起され
脱毛処理が実現される。
【0025】次に、本実施形態の脱毛装置1を用いた具
体的な脱毛処理を例示する。まず、脱毛すべき皮膚面の
汚れと水分を完全に除去する。この場合、脱毛処理後に
皮膚面のPH度が上昇するため、4〜5程度のPH度の
低い洗剤を使用することが好ましい。次に、皮膚面の水
分をよく拭き取る。この際、アルコールでの拭き取りを
併用して完全に水分を揮発させる。皮膚面に汚れや水分
が残っていると、脱毛処理時に痛痒感を覚える原因とな
る。
【0026】次いで、例えば300〜500ml程度の
ミネラル分の多い水を補給して、皮膚面の内側に十分な
水分を貯えられる状態にし、脱毛効果の向上を図る。詳
述すると、上述した電気分解により、ある程度毛穴に水
酸化ナトリウムが蓄積されると、毛穴付近の細胞が異物
を除去しようとして塩分を余計に分泌するので、化学変
化をより促進させることができる。ここで、脱毛処理を
行う前には、できるだけカフェインの摂取を控える。
(コーヒー、チョコレート、お茶、ソフトドリンク、ア
ルコール、喫煙を控える)。つまり、肌への血液の循環
を良好にし、脱毛効果の向上を図るためである。
【0027】続いて、面状電極5の導電性ゴム25表面
に導電性のジェルを塗布し、図4に示すように身体の脱
毛すべき皮膚面29に面状電極5を面接触させる。この
際、面状電極5の可撓性を利用して、電極全面を皮膚面
29に確実に接触させる。これにより、皮膚面29と面
状電極5との局所的な接触を避けることができ、皮膚面
29に赤斑などを生じさせてしまうことなどを防止でき
る。
【0028】さらに、棒状電極3を把持した状態で、棒
状電極3が正極、面状電極5が負極になるようにコント
ロールユニット2により棒状電極3及び面状電極5に電
圧を印加し、上述した実際の脱毛処理を実行する。この
ような脱毛処理は、開始より10〜12週間の間では、
1、2週間毎に行われることが好ましい。その後、脱毛
部位に毛が生えたときに直ちに上記脱毛処理を再開す
る。例えば、脱毛処理の1週間後に毛の生え具合を観察
する。毛が生えていた場合には、1週間毎に再度脱毛処
理を行い、1週間後に生えていなかった場合には、10
〜12週間の間、2週間毎に上記脱毛処理を繰り返す。
その後、毛が生えてきた時だけ、上記脱毛処理を行うよ
うにする。
【0029】このように、本実施形態の脱毛装置1によ
れば、脱毛対象の皮膚面29に面状電極5を面接触させ
て用いるため、電流が局所的に集中通電される脱毛針な
どを利用した脱毛装置などと異なり、痛痒感などをユー
ザに与えるおそれがない。また、面接触させる面状電極
5により、広い範囲にわたっての脱毛処理を一度に実施
でき、効率的な脱毛処理が実現される。また、本実施形
態の脱毛装置1によれば、可撓性を有する面状電極5を
皮膚表面の形状に倣うように自在に変形させることがで
きるので、脱毛すべき皮膚面29への面状電極5の密着
性を向上させることができ、優れた脱毛効果を期待でき
る。さらに、本実施形態の脱毛装置1によれば、例えば
レーザ脱毛装置などと異なり、脱毛作用が肌の色や毛色
に影響されないので、良好な脱毛効果を安定的に得るこ
とができる。
【0030】(第2の実施形態)この実施形態に係る脱
毛装置は、第1の実施形態の脱毛装置1に設けられてい
た面状電極5に代えて、図5及び図6に示す面状電極3
0を備えて構成されている。この図5は、面状電極30
を示す平面図、図6は、面状電極30の断面図である。
なお、図6では、その構造が詳細にわかるように厚み方
向の寸法を拡大して示している。
【0031】これらの図に示すように、面状電極30
は、非導電性の樹脂シート31とカーボンシート32と
を貼り合せ、さらに、カーボンシート32の表面に粘着
シート33を貼着し、これらを一体的に成形したもので
ある。面状電極30(樹脂シート31及びカーボンシー
ト32)は、その平面方向からみて矩形状に成形されて
おり、長手方向の一端部には、全体に対して幅狭の端子
取付領域34がその一端部から延出するように設けられ
ている。この端子取付領域34には、第1の実施形態の
面状電極5が備えていたボタン凸型端子27と同一の機
能を有するボタン凸型端子35が設けられている。すな
わち、ボタン凸型端子35は、その基部がカーボンシー
ト32に電極内部で接続され、一方、先端部が非導電性
の樹脂シート31側の表面に露出するように設けられて
いる。このようにして取り付けられたボタン凸型端子3
5は、接続ケーブル9の先端のボタン凹型端子28に対
して着脱自在となっている。
【0032】粘着シート33は、図5に示すように樹脂
シート31と一方の面で貼り合わされたカーボンシート
32の他方の面に貼着されている。詳述すると、粘着シ
ート33は、カーボンシート32の端子取付領域34を
除く部位のほぼ全面にわたって貼り付けられている。但
し、粘着シート33の長手方向の各端部には、カーボン
シート32の表面の一部が露出するように開口部36、
37が形成されている。すなわち、面状電極30は、粘
着シート33側を脱毛対象の皮膚面に貼着させて用いる
ように構成されており、この粘着シート33を皮膚面に
粘着させた場合、開口部36、37を通じてカーボンシ
ート32の露出部分(及び端子取付領域34)が皮膚面
に接触するようになっている。
【0033】樹脂シート31は、その材料として、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)等が適用されてい
る。また、樹脂シート31の材料は、この他、ポリプロ
ピレン(PP)、塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン
(PE)、ポリウレタン、ポリイミド、又はポリカーボ
ネート等が例示される。
【0034】カーボンシート32は、ウレタンシートな
どの基材の表面にカーボンペーストをシルク印刷し、印
刷したこのカーボンペーストの塗膜を熱プレスによって
基材上に熱溶着すること等により形成されている。な
お、熱溶着する塗膜をカーボンペーストに代えて、導電
性の高い例えばアルミペースト、銀ペースト、金ペース
トなどにしてもよい。また、ウレタンシートなどの基材
を用いずに、直接、樹脂シート31上に上記カーボンペ
ーストや銀ペースト等の導電ペーストの塗膜を熱溶着す
るようにしてもよい。
【0035】粘着シート33は、ゴム系、アクリル系又
はシリコーン系等の主要材料に例えばワックスを混入
し、さらに充填材、架橋剤等を加えて粘着剤とし、これ
を所定の支持体上に塗布することで構成された、いわゆ
るワックスシートである。なお、ゲル状のジェルを粘着
部分に有するジェルシートを粘着シートに適用してもよ
い。粘着シート33は、勿論、皮膚面との間の粘着力よ
りも、カーボンシート32との間の粘着力が高くなるこ
とが条件である。このような粘着シート33は、例えば
180度引き剥がし粘着力が、0.5〜60N(約0.
05〜6.12Kg)/25mmの範囲内にあることが好まし
く、さらに望ましくは、1〜50N(約0.10〜5.
01Kg)/25mmの範囲内にあれば最適である。
【0036】ここで、本実施形態の粘着シート33の実
際の粘着力の試験結果を下記に示す。なお、試料Aは、
上記ワックスシートを適用した当該粘着シート33であ
り、試料B、Cは、粘着シート33に対し充填材や架橋
剤等の配合を変えたワックスシートである。試料D、E
は、上記ジェルシートを適用したものであり、各々組成
の異なるゲル状のジェルが用いられている。
【0037】
【表1】 ※試験条件 試験方法:JIS Z 0237(2000)の180度引き剥がし粘着
力試験に基づく。 試験室の室温,湿度:23±2℃,50±5%RH 試験開始時の試料の状態:23±2℃,50±5%RH
の室内に48時間以上放置。 試料幅:25mm 試験機:オートグラフ,AG-10TD(島津製作所製) ロードセル:測定可能範囲500N(51.0Kg)まで 試験速度:300mm/min 試験結果:クロスヘッドを50、70、90、110及
び130mm移動させた時の各荷重の平均値。
【0038】表1に示した試験結果から明らかなよう
に、粘着シート33(試料A)の180度引き剥がし粘
着力は、1〜50N/25mmの範囲内に収まる上述した最適
な値を示している。
【0039】したがって、本実施形態の面状電極30を
備えた脱毛装置によれば、粘着シート33の粘着力によ
り面状電極30を皮膚面に密着させることができるの
で、例えば面状電極の皮膚面への密着性向上を目的とす
るジェル(ゾル状)の塗布作業等が不要となり、脱毛処
理の効率的に行うことができる。また、本実施形態の脱
毛装置によれば、面状電極30の接触部分周辺にアルカ
リ性物質を生成し毛根部分の細胞にダメージを与えるこ
とによる脱毛効果と、粘着シート33を有する面状電極
30を皮膚面から引き剥がす際の粘着力による脱毛効果
との相乗効果により、高い脱毛効果を得ることができ
る。
【0040】なお、脱毛処理時には、樹脂シート31側
からユーザ自身の手の平で面状電極30を皮膚面へ押し
付け、粘着シート33中のワックス成分を肌になじま
せ、さらに各電極に電圧印加を開始してから所定時間経
過した後、毛の生えている方向とは逆方向にすばやく粘
着シート33を剥がすこと等が好ましい。これにより、
脱毛効果を高めることができる。
【0041】また、面状電極30自体に貼着された粘着
シート33とは別に、図7に示す取替用の粘着シート4
1を複数備えるようにしてもよい。この場合、例えば脱
毛処理を繰り返しているうちに、脱毛した毛が粘着シー
ト33に転移して行き、所望の粘着力が得られなく時点
で、粘着シート33と取替用の粘着シート41とを貼り
換えることができる。これにより、所望の脱毛効果を長
期間にわたって安定的に得ることができる。なお、無
論、取替え用のシートとして粘着シート33を複数用意
しておいてもよい。
【0042】ここで、上記粘着シート41には、そのコ
ーナ部(縁部)に非粘着部として設けられた引き剥がし
部42を備えている。これにより、粘着シート41の引
き剥がし部42をユーザが摘んで、このシートを面状電
極本体から容易に引き剥がすことができるので、粘着シ
ートの貼り替えを簡単に行える。
【0043】以上、本発明を第1、第2の実施の形態に
より具体的に説明したが、本発明は前記実施形態にのみ
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能である。例えば、第1の実施形態で説明し
た脱毛装置1では、棒状電極3及び面状電極5を通じて
直流を通電するものであったが、常に棒状電極が正極、
面状電極が負極となる脈流やパルス電流などを通電でき
るようにコントロールユニット2を構成してもよい。ま
た、脱毛装置に複数個の面状電極を設け、脱毛処理のさ
らなる効率化を図ってもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る脱毛
装置によれば、痛痒感などをユーザに与えることなく脱
毛処理を効率的に行うことができ、しかも優れた脱毛効
果を安定的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る脱毛装置を示す
斜視図である。
【図2】図1の脱毛装置を機能的に示すブロック図であ
る。
【図3】図1の脱毛装置が備える面状電極の構造を示す
断面図である。
【図4】図1の脱毛装置を用いた脱毛処理を説明するた
めの図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る脱毛装置が備え
る面状電極を示す平面図である。
【図6】図5の面状電極の構造を示す断面図である。
【図7】図5の面状電極に予め貼着されていた粘着シー
トを取替用の粘着シートに貼り替えた状態を示す平面図
である。
【符号の説明】
1…脱毛装置、2…コントロールユニット、3…棒状電
極、5,30…面状電極、8,9…接続ケーブル、12
…電圧設定回路、14…印加時間設定回路、15…制御
部、25…導電性ゴム、26…非導電性のゴム、27,
35…ボタン凸型端子、28…ボタン凹型端子、29…
皮膚面、31…非導電性の樹脂シート、32…カーボン
シート、33,41…粘着シート、34…端子取付領
域、36,37…粘着シートの開口部、42…引き剥が
し部。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 身体の所定の部位に接触させる第1の電
    極と、 前記身体の脱毛すべき皮膚面に面接触させる可撓性を有
    する第2の電極と、 前記第2の電極を接触させた前記皮膚面の周辺で塩分が
    電解されてアルカリ性物質が生成されるように前記第1
    及び第2の電極間に電位差を与える電圧印加手段とを具
    備することを特徴とする脱毛装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧印加手段は、前記第1の電極が
    正極、前記第2の電極が負極になるように電圧を印加す
    ることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の電極は、導電性を有するゴム
    を薄板状に成形した部分を備えることを特徴とする請求
    項1又は2記載の脱毛装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の電極は、接触させるべき皮膚
    面との間に導電性のジェルを塗布して用いられることを
    特徴とする請求項1ないし3いずれか1項に記載の脱毛
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の電極は、前記電圧印加手段に
    対し着脱自在に接続されていることを特徴とする請求項
    1ないし4いずれか1項に記載の脱毛装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の電極は、把持可能な形状に成
    形されていることを特徴とする請求項1ないし5いずれ
    か1項に記載の脱毛装置。
  7. 【請求項7】 前記電圧印加手段は、電圧の印加時間及
    び/又は印加電圧を設定可能であることを特徴とする請
    求項1ないし6いずれか1項に記載の脱毛装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の電極は、前記皮膚面に貼着さ
    れる粘着部を有することを特徴とする請求項1ないし7
    いずれか1項に記載の脱毛装置。
  9. 【請求項9】 前記粘着部の180度引き剥がし粘着力
    は、0.5〜60N/25mmであることを特徴とする請求項
    8記載の脱毛装置。
  10. 【請求項10】 前記粘着部は、前記第2の電極本体の
    所定部位に貼着された粘着シートであって、さらに、こ
    の貼着された前記粘着シートと同一の複数の取替用の粘
    着シートを備えることを特徴とする請求項8又は9記載
    の脱毛装置。
  11. 【請求項11】 前記粘着シートの縁部に非粘着部とし
    て設けられた引き剥がし部をさらに備えることを特徴と
    する請求項10記載の脱毛装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4035559A1 (de) * 2021-01-29 2022-08-03 Zehra Canoglu Klebestreifen, rolle, handroller und verfahren zur selektiven entfernung abgestorbener haarwurzeln

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP4035559A1 (de) * 2021-01-29 2022-08-03 Zehra Canoglu Klebestreifen, rolle, handroller und verfahren zur selektiven entfernung abgestorbener haarwurzeln

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