JP2003304748A - 微気候配慮の植栽方法 - Google Patents

微気候配慮の植栽方法

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JP2003304748A
JP2003304748A JP2002109216A JP2002109216A JP2003304748A JP 2003304748 A JP2003304748 A JP 2003304748A JP 2002109216 A JP2002109216 A JP 2002109216A JP 2002109216 A JP2002109216 A JP 2002109216A JP 2003304748 A JP2003304748 A JP 2003304748A
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trees
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JP2002109216A
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Keiji Shimizu
敬示 清水
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Misawa Homes Co Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B80/00Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings
    • Y02B80/32Roof garden systems

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の周辺に植栽を行う際に、樹木の持つ潜
在的な機能である、微気候形成機能を効率的かつ効果的
に利用することで、住宅設備を補完し、景観や住みやす
さにも配慮した、優れた生活環境を整備すること。 【解決手段】 建物の周辺に微気候に配慮した植栽を行
う方法であって、前記建物からの方位に対応させて、前
記植栽の種類を変えることを特徴とする。住宅Tの南面
には天蓋型の落葉広葉樹A、卵型の常緑樹C(3)、生
垣C(5)を植栽し、東西面には下枝の多い落葉広葉樹
E、壁面緑化Fを植栽し、北面には高生垣I(9)、フ
ェンス緑化I(10)を植栽する。更に、地表面には地
被類Dを植栽し、屋上には生垣5aで周囲を囲い、緊縛
性の地被類7aを植栽し、屋上緑化Kとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微気候配慮の植栽
方法に関し、特に、建物の周辺に植栽する際に微気候を
有効に利用できるように配慮した技術に関する。
【0002】
【背景の技術】かつて資源エネルギーを利用できなかっ
た時代、伝統的住生活は四季の移り変わるこの風土にお
いて、自然を遮断しないでその中に調和して、むしろ四
季を楽しむ知恵を取り入れた住まいであった。人々は暑
さ寒さを少しでも和らげるために、敷地内に屋敷林や生
垣をつくり、樹木などを植えていた。樹木には周辺の気
候を緩和する微気候形成の機能があり、家のまわりにヒ
ューマンスケールの気候を作り上げていた。
【0003】図5に微気候と室内気候の関係を示す。建
物内部の室内気候は外部の微気候の条件に左右されてい
る。また、微気候は小気候に、小気候は中気候に影響を
受けている。つまり、それぞれの気候は入れ子の関係に
あり、例えば、日本に住む人々の生活環境は、地球上の
他の地域や宇宙空間とも密接につながっている。従っ
て、この微気候を有効利用することが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし現代では、植栽
が果たしてきた機能が住宅設備などに置き換えられるよ
うになり、主に審美的な対象として据えられるようにな
った。見た目の美しさといった審美的機能にウエイトが
偏り、微気候形成機能の役割が小さくなってしまった。
その為、生活環境を向上させる上での重要な役割であ
る、微気候にはほとんど配慮されていない。例えば、庭
の植木などは、見た目の美しい、1年中葉の落ちること
のない常緑樹を植栽することが多い。常緑樹は、陽射し
を遮るため夏季においては微気候形成に有効であるが、
冬季においても、陽射しを遮るため、植栽されている位
置や方位によっては、逆効果になる問題がある。
【0005】本発明の課題は、建物の周辺に植栽を行う
際に、樹木の持つ潜在的な機能である、微気候形成機能
を効率的かつ効果的に利用することで、住宅設備を補完
し、景観や住みやすさにも配慮した、優れた生活環境を
整備することができる、微気候配慮の植栽方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、建物の周辺に
微気候に配慮した植栽を行う方法であって、建物からの
方位に対応させて、植栽の種類を変えることを特徴とす
る。
【0007】このような本発明によれば、建物の周辺に
植栽を行う際に、建物からの方位に対応させて植栽の種
類を変えることで、樹木の持つ潜在的な機能である、微
気候形成機能を取り入れることで、住宅設備を補完し、
景観や住みやすさにも配慮した、優れた生活環境を整備
することができる、微気候配慮の植栽方法を提供するこ
とにある。すなわち、本発明によれば、建物の周辺に微
気候に配慮した植栽を行い、建物からの方位に対応させ
て、植栽の種類を変えることによって、建物と外部空間
が一体となった、つまり、微気候が形成された生活環境
を形成することができる。具体的には、陽射しを和らげ
る、陽射しを取り込む、断熱する、風を防ぐ、風を引き
込むなど、植栽の配置に配慮することにより、季節に応
じて気候を調整することができる。
【0008】本発明の微気候に配慮した植栽方法におい
て、建物の南面、東面、西面の少なくとも一方に落葉広
葉樹を植栽することが望ましい。このように植栽した場
合、夏季においては、陽射しを和らげ、冬季において
は、落葉によって陽射しを取り込む効果がある。
【0009】前記建物の南面、東面、西面の少なくとも
一方に常緑樹を植栽することが望ましい。このように植
栽した場合、生垣と中低木の組み合わせによって、風の
流れを変える効果がある。また、葉の粗密を変えること
によって、強風を微風に変える効果もある。さらに、前
記建物の側に前記常緑樹を植栽することで、陽射しを防
ぐ効果がある。
【0010】前記建物の南面、東面、西面の少なくとも
一方に生垣を植栽することが望ましい。このように植栽
した場合、風の誘因・攪拌に効果がある。従って、微気
候が良好に作用した生活環境が形成される。
【0011】前記建物の東西面は、下枝の多い落葉広葉
樹を植栽することが望ましい。このように植栽した場
合、日射調節に優れた効果を発揮する。具体的に東面で
は、夏は朝日を遮り、冬は朝日を取り入れることがで
き、西面では、夏は西日を遮り、冬は西日を取り入れる
ことができる。
【0012】前記建物の東西面は、壁面緑化することが
望ましい。このように植栽した場合、室内気候を良好な
状態に保つことができ、さらに、太陽光を反射、拡散し
壁面温度の上昇を抑える効果がある。また、建物の敷地
に下枝の多い落葉広葉樹を植栽することができない場合
などに、特に有効な手段となる。
【0013】前記建物の北面は、葉の密な高生垣を植栽
することが望ましい。このように植栽した場合、防風、
または風の勢いを和らげる効果がある。さらに、前記高
生垣を建物の近くに配置することで、断熱効果にも良好
に作用する。
【0014】前記建物の屋上及び、屋根は、緊縛性のあ
る地被類を植栽することが望ましい。このように植栽し
た場合、屋上及び、屋根の日射を防ぎ、さらに、植栽や
土壌が断熱材の役目を果たし最上階の室内気候を良好に
保ち、また、夕方から夜間にかけて建物からの放熱によ
って発生する都市のヒートアイランド現象を和らげる効
果がある。
【0015】前記建物の周囲の地表面は、地被類を植栽
することが望ましい。このように植栽した場合、夏季に
葉が茂った地被類が太陽光を反射し、地表面温度の上昇
による熱放射の防止に効果があり、冬季になり枯れた地
被類は太陽光を吸収し、地表面温度を気温以上に高める
効果がある。従って、夏冬に気候モードの対応に適して
おり、微気候が良好に作用した生活環境が形成される。
【0016】また、建物の周辺に微気候に配慮した植栽
を行う方法として、前記建物からの方位と距離に対応さ
せて、前記植栽の種類を変えることが望ましい。その場
合、南面は、落葉広葉樹を建物に寄せて植栽することに
より、より効果の高い日射調節を行うことができる。
【0017】さらに、前記落葉広葉樹の近くに前記生垣
を植栽することにより、より有効に、風の流れをコント
ロールする効果がある。また、前記東西面は、下枝の多
い落葉広葉樹を建物に寄せて植栽し、もしくは落葉性の
ツタ類で壁面緑化を行うことで日射調節に優れた効果を
発揮する。
【0018】前記北面においては、葉の密な高生垣を植
栽することで防風、または風の勢いを和らげる効果があ
る。さらに、前記葉の密な高生垣を建物の近くに植栽す
ることで、断熱効果にも、より良好に作用する。このよ
うに、建物からの方位と距離に配慮した植栽を行うこと
により、微気候が良好に作用した生活環境が形成され
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は本発明を住宅に適
用した実施の形態を示す、東南側の外観図であり、図2
は本発明を住宅に適用した実施の形態を示す、北西側の
外観図であり、図3は本発明に係る方位に応じた植栽の
配置を示す、表である。図4は本発明に係る方法を実施
する際の植栽の留意点を示す表である。図5は微気候と
室内気候の関係を示したものである。
【0020】この実施の形態では、建物からの方位に対
応させて、植栽の種類を変えることを特徴とした植栽方
法を例に示す。元々、植栽には主に3つの環境コントロ
ール機能があり、第1の機能である、陽射しのコントロ
ールでは、夏の陽射しを防ぐ日射遮蔽効果、冬の陽射し
を入れる日射取得効果がある。第2の機能である、熱の
コントロールでは、建物周辺に冷熱源空気の滞留をつく
り、温度や気圧の差によって、その滞留した冷気や暖気
の塊を移動させたりする効果がある。第3の機能であ
る、風のコントロールでは、屋敷林などで強風を防いだ
り、生垣などで風の勢いを和らげたり、流れを偏向させ
たりする効果がある。これらの効果を有効かつ効率的に
発揮できるように工夫した例を図1及び、図2に示して
いる。
【0021】図1に示すように、住宅Tは2階建ての住
宅であって、敷地11の中に建てられている。住宅Tか
らみた南面は、落葉広葉樹Aが植栽されている。この落
葉広葉樹Aは天蓋型の形態をしている。天蓋型の落葉広
葉樹Aは、日照量の多い夏季に葉を密に茂らせるため、
日射遮蔽に優れている。冬季には葉を落とすので、太陽
放射熱の進入を遮ることがない。
【0022】また、天蓋型の落葉広葉樹Aは、通常、住
宅Tによせて植えるが、それができない場合には、パー
ゴラBをつくり落葉性のツタ類をはわせ、配置すること
もできる。従って、パーゴラBを設ければ敷地が狭い場
合でも、天蓋型の落葉広葉樹Aを植栽した時と同じ効果
が期待でき、微気候に配慮した植栽を行うことができ
る。
【0023】さらに、天蓋型の落葉広葉樹Aに隣接させ
るように、南面の敷地境界に沿って生垣C(5)が植栽
され、南西側に常緑樹Cが植栽されている。この常緑樹
C(3)は卵型の形態をしている。卵型の常緑樹Cは、
住宅Tに寄せて植栽する。生垣C(5)は生垣と中低木
の組み合わせによって植栽されている。生垣C(5)は
葉の粗密を変えることによって、風の流れを調節するこ
とができる。密な生垣では1mに5〜6本の間隔で葉の
細かい常緑樹を重ね植えする。粗い生垣では1mに2〜
3本の間隔で植える。従って、密な生垣では防風効果が
大きくなり、乱気流の防止にもなる。粗い生垣では、安
定した弱い風が期待できる。この生垣C(5)は、粗い
生垣であり、安定した弱い風W1が得られる。
【0024】住宅Tからみた東西面は、落葉広葉樹Eと
壁面緑化Fが配置されている。落葉広葉樹Eは、低い位
置に多くの下枝がついた紫外線に強い樹種であり、住宅
Tに隣接して植栽されている。建物Tの東西の壁面緑化
Fは、木製のネット2aとツタ類2bと形成している。
ネット2aは壁下地に止めつけ、ネット2aにはツタ類
2bを巻付けて植栽する。従って、東西面からの日射調
節に効果がある。また、敷地が狭く、落葉広葉樹Eが植
栽することができない場合には、壁面緑化Fのみ配置す
ることによって同様の効果が期待できる。
【0025】図2に示すように、住宅Tからみた北面
は、高生垣I(9)、フェンス緑化I(10)が配置さ
れている。高生垣I(9)は、高さ3〜4mの葉の密な
常緑樹で、住宅Tに寄せて植栽する。フェンス緑化I
(10)は、高さ3〜4mのフェンスに常緑のツタ類が
巻き付けられる。従って、防風や断熱効果が良好に作用
する。また、フェンス緑化I(10)は敷地が狭く、高
生垣I(9)が植栽できない場合に用いることで、同様
の効果が期待できる。このように、建物からの方位に対
応させて、植栽の種類を変えることにより、微気候が良
好に作用した生活環境が形成される。尚、この図2では
建物Tの全体形状及び、敷地に関して概略的に示してい
る。
【0026】住宅Tの屋上は緊縛性のある地被類7aが
植栽された、屋上緑化Kとなっている。屋上緑化Kは、
周囲を葉の密な常緑樹の生垣5aで囲まれており、ま
た、屋上の地面には、乾燥に強い緊縛性のある地被類7
aが植栽されている。従って、直射日光が強く、風が強
い場合でも、室内気候を良好に保つことができる。ま
た、コンクリート建物の場合は、植栽や土壌が断熱材の
役目をすることになる。
【0027】図2に示すように、住宅Tの屋根は緊縛性
のある地被類7aが植栽された、屋根緑化Jとなってい
る。屋根緑化Jは、土を10cm程度入れて緊縛性のあ
る地被類7aでおさえている。また、ネットをかけて常
緑のツタ類をはわせることもできる。従って、直射日光
をおさえ、室内気候を良好に保つことができる。特に、
コンクリート構造の建物の場合は、太陽からの熱放射を
受け、躯体に蓄熱し、室内の熱環境が悪化する場合があ
るので、有効な手段となる。
【0028】住宅Tの周囲の地表面は、常緑な地被類D
が植栽されている。常緑な地被類Dは芝生などが用いら
れ、植栽する場所としては、主に、庭12に植栽される
ことになる。従って、夏季の芝生の緑が太陽光を反射
し、地表面温度の上昇による熱放射を防止する。冬季に
なり枯れた芝生は太陽光を吸収し、地表面温度を気温以
上に高めることになる。即ち、夏冬の気候モードの対応
に適しており、微気候に配慮した植栽が可能になる。
【0029】図3は、方位に応じた植栽の配置を示す図
であり、図4は、植栽の留意点を示す図である。これら
の図において、A〜Kは植栽配置の樹種、用途を表して
いる。図1及び図2に示す実施の形態では、落葉広葉樹
A・E・Gを植栽した例を示しているが、地域によって
は常緑樹A・E・Gを植栽することもできる。
【0030】本発明の他の実施の形態として、建物から
の方位と距離に対応させて、植栽の種類を変えることに
より、微気候に配慮した植栽方法を行う例を示す。図1
に示すように、住宅Tの南面は、天蓋型の落葉広葉樹A
を建物に寄せて植栽する。また、高木が植栽できない場
合は、落葉性のツタ類を植栽したパーゴラBを建物の庇
などの延長に配置してもよい。
【0031】天蓋型の落葉広葉樹Aのすぐ近くには、生
垣C(5)が植栽されている。更に、住宅Tの近くに
は、卵型の常緑樹C(3)が植栽されている。従って、
生垣C(5)と卵型の常緑樹C(3)が、風の流れをコ
ントロールして、天蓋型の落葉広葉樹A及び、パーゴラ
Bが日射調節の役目をすることになる。
【0032】また、東西面においては、落葉広葉樹Eと
壁面緑化Fが配置されており、落葉広葉樹Eは、低い位
置に多くの下枝がついた紫外線に強い樹種であり、住宅
Tに隣接して植栽されている。壁面緑化Fは、木製のネ
ット2aで作られており、住宅Tの壁面から10〜15
cm程度離して壁下地に止めつける。
【0033】ネット2aにはツタ類2bを巻付けて植栽
する。従って、東西面からの日射調節に効果がある。ま
た、敷地が狭く、落葉広葉樹Eが植栽することができな
い場合には、壁面緑化Fのみ配置しても同様の効果が期
待できる。
【0034】北面は、高生垣I(9)、フェンス緑化I
(10)が住宅1の壁面の近くに配置されている。高生
垣I(9)は、高さ3〜4mの葉の密な常緑樹を、住宅
Tの壁面の近くに植栽する。フェンス緑化I(10)
は、高さ3〜4mのフェンスに常緑のツタ類を巻き付け
ることで、高生垣I(9)が植栽できない場合に用いる
こともできる。従って、防風や断熱効果が良好に作用す
る。このように、建物からの方位と距離に対応させて、
植栽の種類を変えることにより、微気候が良好に作用し
た生活環境が形成される。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、建物か
らの方位に対応させて、植栽の種類を変えることで、植
栽の持つ微気候形成機能が効果を奏し、陽射し、熱、風
などの自然環境をコントロールすることができ、良好な
生活環境を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る東南側からみた住宅
と植栽の外観図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る北西側からみた住宅
と植栽の外観図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る方位に応じた植栽の
配置を示す表である。
【図4】本発明の実施の形態に係る植栽の留意点を示す
表である。
【図5】微気候と室内気候の関係を示した図である。
【符号の説明】
2a ネット 2b ツタ類 3 常緑樹 5 生垣 5a 生垣 7a 地被類 9 高生垣 10 フェンス緑化 11 敷地 12 庭 A 落葉広葉樹・常緑樹 B パーゴラ C 生垣・常緑樹 D 地盤面緑化 E 落葉広葉樹・常緑樹 F 壁面緑化 G 落葉広葉樹・常緑樹 H 壁面緑化 I 高生垣・フェンス緑化 J 屋根緑化 K 屋上緑化 T 住宅 W1 弱い風

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の周辺に微気候に配慮した植栽を行
    う方法であって、前記建物からの方位に対応させて、前
    記植栽の種類を変えることを特徴とする、微気候配慮の
    植栽方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の微気候に配慮した植栽方
    法において、前記建物の南面、東面、西面の少なくとも
    一方に落葉広葉樹を植栽することを特徴とする、微気候
    配慮の植栽方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の微気候に配慮した植栽方
    法において、前記建物の南面、東面、西面の少なくとも
    一方に常緑樹を植栽することを特徴とする、微気候配慮
    の植栽方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の微気候に配慮した植栽方
    法において、前記建物の南面、東面、西面の少なくとも
    一方に生垣を植栽することを特徴とする、微気候配慮の
    植栽方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の微気候に配慮した植栽方
    法において、前記建物の東西面は、下枝の多い落葉広葉
    樹を植栽することを特徴とする、微気候配慮の植栽方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の微気候に配慮した植栽方
    法において、前記建物の東西面は、壁面緑化することを
    特徴とする、微気候配慮の植栽方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の微気候に配慮した植栽方
    法において、前記建物の北面は、葉の密な高生垣を植栽
    することを特徴とする、微気候配慮の植栽方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の微気候に配慮した植栽方
    法において、前記建物の屋上及び、屋根は、緊縛性のあ
    る地被類を植栽することを特徴とする、微気候配慮の植
    栽方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の微気候に配慮した植栽方
    法において、前記建物の周囲の地表面は、地被類を植栽
    することを特徴とする、微気候配慮の植栽方法。
  10. 【請求項10】 建物の周辺に微気候に配慮した植栽を
    行う方法であって、前記建物からの方位と距離に対応さ
    せて、前記植栽の種類を変えることを特徴とする、微気
    候配慮の植栽方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103355068A (zh) * 2012-04-09 2013-10-23 苏州园林营造工程有限公司 采用乔灌木植物组合改善局部小气候的方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103355068A (zh) * 2012-04-09 2013-10-23 苏州园林营造工程有限公司 采用乔灌木植物组合改善局部小气候的方法

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