JP2003304385A - 電子透かし画像処理方法 - Google Patents

電子透かし画像処理方法

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JP2003304385A
JP2003304385A JP2002104654A JP2002104654A JP2003304385A JP 2003304385 A JP2003304385 A JP 2003304385A JP 2002104654 A JP2002104654 A JP 2002104654A JP 2002104654 A JP2002104654 A JP 2002104654A JP 2003304385 A JP2003304385 A JP 2003304385A
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chip
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JP2002104654A
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Junichi Taguchi
順一 田口
Kazunori Nakano
和典 中野
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子透かし画像処理システムにおいて、従来と
同程度の強度で画像の輝度を変更しても、挿入した情報
を正しく判定するのに必要な同一情報を挿入した情報基
本単位挿入チップの統計数を減らす手段を提供する。 【解決手段】画像に挿入する情報をビット列で表し、具
体ビットに対応させた画像上の領域として、情報基本単
位挿入チップを持たせ、情報基本単位挿入チップを更に
上下左右の4区画に分けたチップ分割区画を持たせる。
情報基本単位挿入チップ内の4つのチップ分割区画は上
下、左右に隣接した区画間で各々異なる符号を持った輝
度値変更符号パタンを持たせる。輝度値変更符号パタン
は、一般系103、具体はA101、B102の2種が
あり、挿入情報と画像上の位置に応じて、情報基本単位
挿入チップの輝度値変更符号パタンの具体を決め、これ
を参照して画像の輝度値を変更した画像を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像データに各種情
報を埋め込む電子透かし画像処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルデータとなった画像・映像のデ
ータ値を変更する事により、著作権や販売日、販売先、
販売元などの各種情報を挿入する電子透かし技術につい
ては例えば以下の書籍に記載されている。
【0003】文献(1):Neil F. Johnson, Zoran Dur
ic, Sushil Jajodia; "InformationHiding: Steganogr
aphy and Watermarking-Attacks and Countermeasure
s", Kluwer Academic Publishers. 上記文献(1)では、22ページから24ページの2.
2.2 WatermarkingTechniques にて従来の電子透か
しの具体例が記載されている。
【0004】文献(2):Isao Echizen, etc; "Genera
l Quality Maintenance Module forMotion Picture Wat
ermarking", Vol.45, No.4, pp.1150-1158
(1999). 上記文献(2)では、1156ページの4.3 Generali
ty(1)Still-pictureWM system(Standard system)に情
報を埋め込む基本単位が2*2画素で40ビットの情報
を埋め込む例を示している。ここでは情報を埋め込値に
応じて、埋め込む情報の基本単位に対応した2*2画素
が同一方向に画像の輝度が上下され、全体として見ると
準ランダムのノイズが画像に加わったようになる。
【0005】以上のように、従来は、挿入情報を表現す
るための基本単位の画像上の微小領域を情報基本単位挿
入チップと呼ぶことにすると、一つの情報基本単位挿入
チップ内の画素同士は(0の場合も含み)皆同一符号方
向に画素値変更されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、情
報を挿入する基本単位に対応した情報基本単位挿入チッ
プ内の画素を(0の場合も含み)皆同一符号方向に画素
値を変更していたため、画像本来の値の変化による画素
値の変化と区別がつかない場合が多く出現し、挿入した
情報のビット値を判定するのに、同一情報を入れた多く
の情報基本単位挿入チップの統計から推定する必要があ
った。そのため、画像の所定の領域に正しく検知できる
ように埋め込める情報量に限界があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、挿入した情報
のビット値を判定するのに必要な同一情報を入れた情報
基本単位挿入チップの統計数を減らし、結果として画像
の所定の領域に正しく検知できるように埋め込める情報
量を増やすことができる方法を提供する。
【0008】本発明は、情報を挿入する基本単位に対応
した情報基本単位挿入チップを分割し、情報基本単位挿
入チップ内の画素の輝度変更値を(0の場合も含み)正
負双方を持つ。
【0009】本発明の電子透かし情報挿入システムで
は、情報基本単位挿入チップはそれぞれ上下左右の4区
画に分けたチップ分割区画に分割され、上下、左右に隣
接した区画間で各々異なる符号を持った輝度値変更符号
パタンを持つ。画像上の位置と挿入情報との対応を取
り、所定の位置にある情報基本単位挿入チップには、挿
入される位置と情報に応じて具体の輝度値変更符号パタ
ンが割り当てられ、画像の輝度値が変更される。
【0010】本発明の電子透かし情報挿入画像処理シス
テムにより所望の情報を埋め込んだ画像データを入力画
像データとし、埋め込んだ情報を検出する本発明の電子
透かし情報検出画像処理システムは、情報基本単位挿入
チップに挿入した輝度値変更符号パタンの内容を推定す
ることにより埋め込んだ情報を検知する。
【0011】本発明の電子透かし情報検出画像処理シス
テムは、入力画像データを上記チップ分割区画に相当す
る部分区画に各々細かく分割し、細分割した部分区画毎
に、着目した部分区画の隣接部分区画内にある画素値の
平均値と、着目部分区画内の画素値の平均値を計算し、
計算して求めた着目部分区画の画素平均値から、既隣接
部分区画の画素平均値を引いた値を着目部分区画の凹凸
値とする。隣接した4部分区画の凹凸値を参照して情報
基本単位挿入チップの輝度値変更符号パタンのパタン内
容を推定することにより、埋め込まれた情報を検知す
る。
【0012】画像は、線や領域の端部のエッジで形を持
った物体の形態が表現され、画像の小さな部分領域では
線やエッジが存在するが、サイズが小さいので直線構造
で近似表現できる場合が多く、本発明で用いた上下、左
右に隣接した区画間で各々異なる符号を持った輝度値変
更符号パタンは相関が低く、画像本来の持つ値の変化と
本発明で用いる輝度値変更符号パタン区別が付く場合が
多く存在し、結果として挿入した情報を判定するために
必要な情報基本単位挿入チップの統計量を少なくしても
挿入した情報を正しく推定できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本実施例の電子透かし画像処理シ
ステムは、デジタル画像に所望の情報を挿入する電子透
かし情報挿入画像処理システムと、情報を挿入したデジ
タル画像から情報を検出する電子透かし情報検出画像処
理システムからなる。
【0014】電子透かし情報挿入画像処理システムは、
画像データを入力として、所望の情報を画像データに挿
入した透かし入り画像データを出力する機能を持つ。具
体には、計算機上で本機能を持つプログラムを作成し実
行することにより実現できる。また、これと同等な機能
を持つハードウエアを作成することによっても実現でき
る。
【0015】電子透かし情報検出画像処理システムは、
電子透かしを挿入した画像データを入力として、挿入し
た情報を検知する機能を持つ。同様に計算機上のプログ
ラムとしても、ハードウエアとしても実現できる。
【0016】上記プログラムは、記憶媒体または通信媒
体を介して、他の装置から導入してもよい。
【0017】ここで取り扱う画像データは、デジタルカ
メラで撮影したものや、スキャナ等でデータ取得した画
像データであったり、ビデオカメラで撮影したビデオ画
像であったりする。ビデオ画像の場合、例えば毎秒30
枚の画像を時系列的に撮影したものであり、画像1枚1
枚に着目すると平面の通常の画像データと同様に扱うこ
とができる。
【0018】以下、(1)章では、本実施例の電子透か
し情報挿入システムが挿入する情報と画像の位置、情報
を挿入される領域について対応関係の構成を説明し、
(2)章では、情報挿入の手順を説明し、(3)章で
は、本実施例の電子透かし情報検出システムが情報を挿
入された画像から情報を検出する手順について述べる。
【0019】(1)挿入情報と画像領域の対応関係 本実施例の電子透かし情報挿入システムが挿入する情報
と画像の位置、情報を挿入される領域の対応関係の構成
を図1と図3、図8、図10を用いて説明する。
【0020】図3は、画像全体の領域301を、情報フ
レーズ領域302に分割し、更に情報基本単位挿入チッ
プ303に細分割し、更にチップ分割区画304に細か
く分割した様子を示す。
【0021】情報フレーズ領域302は、挿入する一連
の情報を一通り挿入した領域である。挿入する情報はビ
ット列で表現でき、各ビットをそれぞれ挿入情報の基本
単位とした場合、情報フレーズ領域302を細分した情
報基本単位挿入チップ303は、それぞれ各ビットに対
応した情報を挿入する領域に位置づけられる。すなわ
ち、一連の挿入情報を表したビット列の全ては、情報フ
レーズ領域302に一通り割り当てられ、それぞれ所定
の位置に対応した情報基本単位挿入チップ303を持
つ。
【0022】情報フレーズ領域302の情報の位置づけ
方と同様に、他の位置の情報フレーズ領域も同様に所定
の位置づけ方で情報と位置の対応があり、このようにし
て、画像全体の領域301の各位置と情報とが対応づけ
られる。
【0023】なお、以上では、挿入情報をビット列で表
現して各ビットを挿入情報の基本単位として情報基本単
位挿入チップに割り当てたが、その他にも、ビット列を
適当な変換、例えばアダマール変換した変換ビット列の
要素を挿入情報の基本単位とすることもできる。
【0024】本実施例の特徴は、情報基本単位挿入チッ
プ303を更に4つの上下左右の4区画に分けたチップ
分割区画304に細分したことにある。
【0025】図1に、情報基本単位挿入チップ303が
2*2画素の場合について、4つに分割したチップ分割
区画304、即ちこの場合1画素に割り当てる画像の輝
度値の変更を正負どちらの方向にするか持たせるかを示
した。本実施例に基づく、基本単位挿入チップ303内
の4つのチップ分割区画304は上下、左右に隣接した
区画間で各々異なる符号を持たせるので、具体に持たせ
る符号パタンは、図1(A)と(B)に示した輝度値変
更符号パタンA101と輝度値変更符号パタンB102
の2つに限られ、一般系は(C)に示したような輝度値
変更符号パタンの一般系103を持つ。
【0026】図8に、情報基本単位挿入チップ303が
4*4画素の場合について、具体的な輝度値変更符号パ
タンA801と輝度値変更符号パタンB802の2つお
よび、その輝度値変更符号パタンの一般形803を示し
た。各々のチップ分割区画813、823、833、8
43は、それぞれの区画内で同一符号を持つが、上下左
右に隣り合う区画間で異なる符号を持つ。
【0027】図10に、情報基本単位挿入チップ303
が6*6画素の場合について、具体の輝度値変更符号パ
タンA1001と輝度値変更符号パタンB1002の2
つおよび、その輝度値変更符号パタンの一般形1003
を示した。同様に各々のチップ分割区画1013、10
23、1033、1043は、それぞれの区画内で同一
符号を持つが、上下左右に隣り合う区画間で異なる符号
を持つ。
【0028】本実施例の電子透かし挿入システムは、以
上で示した輝度値変更符号パタンと、周囲の画像輝度変
化の特徴を反映した輝度値変更参照値を元に、画像輝度
を輝度値変更符号の符号方向に変更する。ただし、画像
の輝度変化が少ない所では、輝度値変更はしない場合も
ある。
【0029】以上、本実施例の電子透かし情報挿入シス
テムが挿入する情報と画像の位置、情報を挿入される領
域の対応関係の構成を図1と図3、図8、図10を用い
て説明した。従来の場合は、図4で示すように、情報基
本単位挿入チップ303は、複数の画素を持ったとして
も、画素内は同一符号の輝度値変更符号を持つ。図2に
従来の2*2画素の情報基本単位挿入チップの場合につ
いて、具体に持たせられる輝度値変更符号A201、輝
度値変更符号B202の2つを示し、輝度値変更符号の
一般系203を示した。本実施例の場合の図1と、従来
の場合の図2を比較すると、本実施例の特徴としては、
情報基本単位挿入チップ303内の具体符号が正負双方
を持つことが分る。
【0030】(2)情報挿入の手順 本実施例の電子透かし情報挿入画像処理システムの情報
挿入処理手順について以下説明する。図5は処理手順の
フローを表現した図である。図5の図中の番号をステッ
プ番号として以下説明する。
【0031】ステップ501:画像に埋め込む所望の情
報を入力する。入力情報は、数字であったり、文字列で
あったりする。入力情報は、計算機やハードではビット
列として扱うことができる。
【0032】ステップ502:入力した一連の情報を纏
めてビット列にする。上記(1)節で述べた画像に挿入
する情報と画像の位置の対応関係に基づき、画像上の各
位置について、入力情報と画像位置に依存した情報基本
単位挿入チップ303の具体のパタンを決める。
【0033】情報基本単位挿入チップ303の具体は、
例えば、画素サイズが2*2画素であれば、図1の輝度
値変更符号パタンA101と輝度値変更符号パタンB1
02の2通りがあり、画像サイズが4*4画素であれば
図8の輝度値変更符号パタンA801と輝度値変更符号
パタンB802の2通りがある。本実施例では、情報基
本単位挿入チップはそれぞれ上下左右の4区画に分けた
チップ分割区画を持ち、それぞれ上下、左右に隣接した
区画間で各々異なる符号を持たせるので、輝度値変更符
号パタンの具体パタンは2通りである。
【0034】情報基本単位挿入チップ303に挿入する
輝度値変更パタンの具体的な決め方としては、例えば、
情報基本単位挿入チップ303の画像サイズが2*2画
素の場合、以下のようにすることができる。 ・挿入情報のビット値が0の時:輝度値変更符号パタン
A101を具体パタンとする。 ・挿入情報のビット値が1の時:輝度値変更符号パタン
B102を具体パタンとする。
【0035】その他にも色々具体の決め方は多く存在す
る。例えば、情報フレーズ領域302の位置にも依存さ
せることができる。画像全体の領域301の中で、情報
フレーズ領域302に順番に番号を着けたとすると、一
例として以下のように決めることもできる。 ・情報フレーズ領域302の番号と挿入ビット値の和が
偶数の時:輝度値変更符号パタンA101を具体パタン
とする。 ・情報フレーズ領域302の番号と挿入ビット値の和が
奇数の時:輝度値変更符号パタンB102を具体パタン
とする。
【0036】ステップ503:画像上の各画素について
周囲の画像輝度値変化の特徴を反映した輝度値変更参照
値を計算する。例えば、着目画素の輝度値から着目画素
の周囲8画素の輝度値平均値を引いた値を輝度値変更参
照値とすることができる。その他にも、各種画像フィル
タでフィルタリングした画像を作成し、原画像からフィ
ルタ画像を引いた差画像を作り、差画像の着目画素の輝
度値を着目画素の輝度値変更参照値にすることもでき
る。
【0037】利用するフィルタは、各種平滑化フィルタ
があり、上記着目画素の周囲8画素の輝度値平均値を計
算するフィルタや、着目画素の上下左右4隣接画素の輝
度値平均値を計算するフィルタ、その他、下記の論文の
方向依存型フィルタを用いることもできる。 ・論文1:木戸邦彦、他、「方向依存型フィルタを用い
たMRI画像の画質改善」、電子情報学会論文誌(D-I
I)、vol.J79-D-II、no.8、pp.1347-1353
(1996)。 ・論文2:田口順一、他、「エッジ部と平坦部の切り分
けを行った方向依存型画像フィルタ」、電子情報学会論
文誌(D-II)、vol.J80-D-II、no.9、pp.2345-
2350(1997)。
【0038】上記論文1は、画像の各点毎を中心に輝度
変化の最も少ない最少変化方向を求め、最少変化方向に
ある所定の画素にあるデータのみから平滑化するもので
ある。平滑化の仕方は最少変化方向にあるデータの輝度
値の偏差に依存した重み付き平均で、変化が大きい場合
は平滑化の度合いが少なくなり原画を参照する度合いが
多くなる。
【0039】上記論文2は、上記論文1と同様に最少変
化方向の平滑化を行うが、画像をエッジ部分と平坦部分
に分け、それぞれの部分に適した画像サイズを参照して
最少変化方向の平滑化を行うものである。
【0040】ステップ504:画像上の各画素につい
て、ステップ502で計算した輝度値変更符号パタン
と、ステップ503で計算した輝度値変更参照値を参照
して輝度値変更値を求める。例えば、着目する画素の属
する情報基本単位挿入チップのチップ分割区画の具体に
持つ輝度値変更符号と輝度値変更参照値に応じ、輝度値
変更値を下記のように定めることができる。 ・輝度値変更符号が正であり、輝度値変更参照値が正で
あれば、輝度値変更参照値を輝度値変更値にする。 ・輝度値変更符号が正であり、輝度値変更参照値が0を
含む負であれば、輝度値変更値を0とする。 ・輝度値変更符号が負であり、輝度値変更参照値が0を
含む正であれば、輝度値変更値を0とする。 ・輝度値変更符号が負であり、輝度値変更参照値が負で
あれば、輝度値変更参照値を輝度値変更値にする。
【0041】以上の他にも、各種対応づけが存在する。
例えば、上記輝度値変更値の絶対値に制限を設け、所定
の値で頭打ちにすることもできるし、上記輝度値変更値
に所定の係数をかけた値を輝度値変更値にすることもで
きるし、上記輝度値変更値の絶対値に下限を設け、それ
ぞれの符号方向に下限値を底上げすることもできるし、
ランダム的な要因を含ませて輝度値変更値を決めるよう
にすることもできる。
【0042】ステップ505:上記画像上の各画素につ
いて、ステップ504で求めた既輝度値変更値に基づい
て画像の輝度値を変更する処理を行う。例えば、着目画
素の輝度値に輝度値変更値を加算した値を処理画像の輝
度値とすることができる。ただし、画像の輝度値の取り
うる値に制限がある場合は、その制限を超える値を取る
場合は、制限内に入れる処理を行う。その他にも、輝度
値変更値に所定の係数を掛けて、着目画素の輝度値に加
算したり、着目画素の輝度値に応じて、輝度値変更値に
掛け合わせる係数を変化させたりすることもできる。
【0043】以上の処理によって輝度値を変更した処理
画像を出力画像とする。
【0044】(3)情報検出の手順 本実施例の電子透かし情報検出画像処理システムの情報
検出処理手順について以下説明する。図7は処理手順の
フローを表現した図である。図7の図中の番号をステッ
プ番号として以下説明する。
【0045】ステップ701:上記、本実施例の電子透
かし情報挿入画像処理システムによって情報を埋め込む
画像処理を受けた画像データを入力する。
【0046】ステップ702:入力画像の各領域をチッ
プ分割区画304に相当する部分区画に各々細かく分割
する。細分割した部分区画毎に、凹凸値を計算する。
【0047】図6は凹凸値の計算方法の一例を示した図
である。図6では、3つの情報基本単位挿入チップに相
当する領域600、601、602がある。更に細分し
た部分区画はチップ分割区画に相当する。この中で、◎
印で示した部分区画を着目する部分区画610とし、△
印で示した部分区画は着目部分区画610の上下左右4
近傍の部分区画621、642、620、640であ
る。ここで、上下左右4近傍の部分区画621、64
2、620、640の中にある画素値の平均値を求め
る。また、着目部分区画610の中にある画素値の平均
値を求める。部分区画の画素平均値から、隣接部分区画
の画素平均値を引いた値を着目部分区画の凹凸値とす
る。
【0048】情報基本単位挿入チップが4*4画素の場
合、図9では3つの情報基本単位挿入チップ900、9
01、902があり、◎印で示した着目部分区画910
には△印で示した4近傍部分区画921、942、92
0、940がある。同様に4近傍部分区画921、94
2、920、940の画素平均値と着目部分区画910
の画素値平均値を計算し、両者の差を凹凸値とすること
ができる。
【0049】ステップ703:上記ステップ702で求
めた各部分区画、即ちチップ分割区画の凹凸値を参照し
て、隣接した4部分区画から構成される情報基本単位挿
入チップの輝度値変更符号パタンのパタン内容を推定す
ることにより情報を検知する。
【0050】情報は上記(2)節で示したように挿入情
報に対応して画像上の各情報基本単位挿入チップの値が
変更される。挿入する情報の一つの基本単位に着目する
と、上記(2)節で示した画像上の位置と情報の対応関
係から決まる所定の位置に所定のパタンで画像の画素値
が変更されており、それに相当する位置の情報基本単位
挿入チップを所定のパタンで相関を取り加算すると、挿
入した基本単位情報が何であったか推定される。その
最、加算すべき情報基本単位挿入チップの数はその基本
単位情報に対応する画像上の全ての基本単位挿入チップ
を用いる必要はなく、一部を用いてかまわない。すなわ
ち、入力画像全体ではなく、一部の領域からでも情報を
検出できる。
【0051】本実施例によれば、画像本来の持つ輝度変
化と離れたパタンで情報を挿入する割合が多くなるの
で、画像本来の持つ輝度変化が挿入情報の推定に及ぼす
影響を少なくすることができる。そのため、従来と同程
度の強度で画像の輝度を変更しても、挿入した情報のビ
ット値を判定するのに必要な同一情報を入れた情報基本
単位挿入チップの統計数を減らすことができる。そのた
め、画像の所定の領域に正しく検知できるように埋め込
める情報量を増やすことができるという効果がある。ま
た、埋め込む情報量を同一にすると、画像のより小さい
領域からも正しく情報を検出できたり、画像にノイズを
加えるなどの改竄を行っても正しく情報を検出できる場
合が増えるなどの効果を得ることもできる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、情報量を増やしても正
しく検知できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2*2画素の情報基本単位挿入チップを示す
図。
【図2】従来の2*2画素の情報基本単位挿入チップを
示す図。
【図3】画像上の情報埋め込み構成を示す図。
【図4】従来の画像上の情報埋め込み構成を示す図。
【図5】情報埋め込み手順を示す図。
【図6】凹凸値計算参照領域を示す図。
【図7】情報検出手順を示す図。
【図8】4*4画素の情報基本単位挿入チップを示す
図。
【図9】4*4画素の情報基本単位挿入チップの凹凸値
計算参照領域を示す図。
【図10】6*6画素の情報基本単位挿入チップを示す
図。
【符号の説明】
101〜103:輝度値変更符号パタン(情報基本単位
挿入チップが2*2画素の場合)、 303:情報基本単位挿入チップ、 801〜803:輝度値変更符号パタン(情報基本単位
挿入チップが4*4画素の場合)、 1001〜1003:輝度値変更符号パタン(情報基本
単位挿入チップが6*6画素の場合)。
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CB19 CE08 CE20 CG07 5C063 AB03 AB05 AC01 AC02 DA07 DA13 5C076 AA14 BA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子的なデジタルデータとなった画像デー
    タを所定の方法で画像処理することにより情報を挿入す
    る電子透かし情報挿入画像処理システムにおいて、挿入
    情報を表現するための基本単位に対応させた画像上の領
    域として、情報基本単位挿入チップを持ち、既情報基本
    単位挿入チップはそれぞれ上下左右の4区画に分けたチ
    ップ分割区画を持ち、既情報基本単位挿入チップ内の既
    4つのチップ分割区画は上下、左右に隣接した区画間で
    各々異なる符号を持った輝度値変更符号パタンを持ち、 上記挿入情報と上記画像上の位置に応じて、上記情報基
    本単位挿入チップの輝度値変更符号パタンの具体パタン
    を決める処理を持ち、 既画像上に定義された全ての既情報基本単位挿入チップ
    について、上記輝度値変更符号パタンの具体パタンを決
    め、 上記画像上の各画素について、周囲の画像輝度変化の特
    徴を反映した所望の輝度値変更参照値を計算し、 上記画像上の各画素について、既輝度値変更参照値と、
    既輝度値変更符号パタンの具体パタンを参照して所望の
    輝度値変更値を求め、 上記画像上の各画素について、既輝度値変更値に基づい
    て画像の輝度値を変更する処理を行うことを特徴とした
    電子透かし画像処理方法。
  2. 【請求項2】上記請求項1の電子透かし情報挿入画像処
    理システムによって情報を埋め込む画像処理を受けた画
    像データを入力データとし、既入力画像データから情報
    を検出する電子透かし情報検出画像処理システムにおい
    て、 既入力画像データを、上記第1項のチップ分割区画に相
    当する部分区画に各々細かく分割し、 既細分割した部分区画毎に、着目した部分区画に隣接し
    た部分区画内にある画素値の平均値を計算し、 既着目した部分区画内の画素値の平均値を計算し、 既着目部分区画の画素平均値から、既隣接部分区画の画
    素平均値を引いた値を計算して既着目部分区画の凹凸値
    とし、 既着目部分区画の凹凸値を画像上の各々の部分区画毎に
    求め、 各部分区画の凹凸値を参照して、既隣接した4部分区画
    から構成される既情報基本単位挿入チップの上記輝度値
    変更符号パタンのパタン内容を推定することにより、上
    記埋め込まれた情報を検知することを特徴とした電子透
    かし情報検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010103674A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Kyodo Printing Co Ltd 電子透かしを原画像から分離する方法、その装置及びそのプログラム

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