JP2003304174A - データ検出システムおよびデータ検出装置 - Google Patents

データ検出システムおよびデータ検出装置

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JP2003304174A
JP2003304174A JP2002105165A JP2002105165A JP2003304174A JP 2003304174 A JP2003304174 A JP 2003304174A JP 2002105165 A JP2002105165 A JP 2002105165A JP 2002105165 A JP2002105165 A JP 2002105165A JP 2003304174 A JP2003304174 A JP 2003304174A
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Tomoyuki Sato
智之 佐藤
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データを含む微弱な無線信号から、確実にデ
ータを検出する。 【解決手段】 送信部22および方向性結合器204
は、問い合わせ信号を発生してIDタグに対して送信す
る。IDタグは、問い合わせ信号に対して、IDリーダ
3に応答信号を返す。IDリーダ3に返された応答信号
は信号発生部26に入力され、信号発生部26およびI
Dデータ検出回路246によりIDデータが検出され
る。制御回路280は、適応的に可変移相器300を制
御し、有意なIDデータが検出されるように応答信号ま
たはバイアス信号を移相させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体に付されたタ
グなどから非接触で無線信号を読み取り、読み取った信
号に含まれるデータを検出するデータ検出システムおよ
びデータ検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、JRの「Suica」のよう
に、ICカードなどに記憶されたデータを、微弱な無線
信号を介して非接触で読み出すシステムが実用化されて
いる。また、例えば、日経エレクトロニクス誌(200
2年2月25日,p112〜)は、非接触でデータの読
み出し・書き込みが可能な小型の無線タグを開示する。
このようなシステムにおいては、ICカード・無線タグ
からの無線信号を確実に受信し、この信号に含まれるデ
ータを確実に検出することが要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した背
景からなされたものであり、非接触のICカード・無線
タグが送信する微弱な無線信号から、確実にデータを検
出することができるデータ検出システムおよびデータ検
出装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかるデータ検出システムは、無線送信さ
れる問い合わせ信号を受信し、所定のデータを含み、前
記受信した問い合わせ信号に同期する応答信号を無線送
信する応答信号送信装置と、データ検出装置とを有する
データ検出システムであって、前記データ検出装置は、
前記問い合わせ信号を無線送信する問い合わせ信号送信
手段と、前記無線送信される応答信号を受信し、前記無
線送信される問い合わせ信号に同期する検波用信号を用
いて、前記受信された応答信号を検波して検波信号とす
る受信・検波手段と、前記検波信号から、前記所定のデ
ータを検出するデータ検出手段と、前記検出された所定
のデータが有意であるか否かに応じて、前記受信された
応答信号または前記検波用信号を移相して、前記検波手
段に供給する移相手段とを有する。
【0005】また、本発明にかかるデータ検出装置は、
無線送信される問い合わせ信号に同期し、所定のデータ
を含み、無線送信される応答信号から、前記所定のデー
タを検出するデータ検出装置であって、前記問い合わせ
信号を無線送信する問い合わせ信号送信手段と、前記無
線送信された応答信号を受信し、前記無線送信される問
い合わせ信号に同期する検波用信号を用いて、前記受信
された応答信号を検波して検波信号とする検波手段と、
前記検波信号から、前記所定のデータを検出するデータ
検出手段と、前記検出された所定のデータが有意である
か否かに応じて、前記受信された応答信号または前記検
波用信号を移相して、前記検波手段に供給する移相手段
とを有する。
【0006】好適には、前記検波信号の強度は、前記検
波用信号と前記応答信号との位相関係に応じて変化し、
前記移相手段は、前記検波信号の値が大きくなるよう
に、前記受信された応答信号の位相を変化させる。
【0007】好適には、前記検波信号の値は、検波の対
象となる信号の強度が、所定の値以上である場合に大き
くなり、前記検波用信号の強度は、前記所定の値以上で
あって、前記検波手段は、前記検波用信号と前記応答信
号とを重畳して検波する。
【0008】好適には、前記移相手段は、前記検出され
た所定のデータが有意であるか否かを判定する判定手段
と、前記所定のデータが有意であるか否かの判定結果に
応じて、前記受信された応答信号の位相を切り替える位
相切換手段とを有する。
【0009】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、本発明の
第1の実施形態として、非接触IDタグ読み取りシステ
ム1を説明する。
【0010】[非接触IDタグ読み取りシステム1]図
1は、本発明にかかる非接触IDタグ読み取りシステム
1の構成を示す図である。図1に示すように、非接触I
Dタグ読み取りシステム1は、1つ以上の識別対象物1
2それぞれに付されたIDタグ14、円偏波アンテナ2
00を含むIDリーダ2およびコンピュータ10などか
ら構成される。非接触IDタグ読み取りシステム1は、
これらの構成部分により、識別対象物12(荷物・書籍
など何でもよい)の識別子(ID)など種々の情報を、
IDタグ14とIDリーダ2の円偏波アンテナ200と
が非接触の状態で、微弱な電波信号を用いて伝送し、識
別対象物12の識別などを行う。
【0011】[IDタグ14]図2は、図1に示したI
Dタグ14の構成を示す図である。図2に示すように、
IDタグ14は、アンテナ140、電源回路142、リ
ミッタ144、SW−ON/OFF用クロック発生回路
146、ID発生回路148および変調回路150から
構成される。IDタグ14は、これらの構成部分によ
り、本願と同じ出願人による特願2001−16708
0号にも開示されているように、識別対象物12に付さ
れ、IDリーダ2から送信される搬送波の波長λo=数
mm〜数十cmの問い合わせ信号に応えて、識別対象物
12(図1)のIDを含む応答信号を返す。なお、ID
タグ14は、アンテナ140を含めて短辺・数mm×長
辺・数cm程度の小型で薄い、識別対象物12に付しや
すい形状とされる。また、アンテナ140を除いたID
タグ14の構成部分は、一辺が数mm〜0.数mm程度
の半導体チップ上に形成される。
【0012】IDタグ14において、アンテナ140
は、長方形の導体の長手方向にスロットが形成された構
成を採り、スロットアンテナとして動作する。アンテナ
140の導体の幅Dと長さLとは、下式1を満たす値と
され、また、アンテナ140の幅は、下記波長λoに対
して十分に短い値(例えば、λo/100〜λo/10
00の範囲内)とされる。
【0013】
【数1】
【0014】波長λoの信号に対するアンテナ140の
インピーダンスは、スロットの長手方向の中心において
は数百Ω程度の値を取り、スロットの両端に近い部分に
おいては、中心においてよりも低い値を取る。アンテナ
140のスロットにおいて、中心から離れ、IDタグ1
4の半導体チップ部分の入出力インピーダンスと整合す
るインピーダンスを示す部分には、図2に示すように、
幅が狭められた領域が形成される。アンテナ140の上
記半導体チップは、この幅が狭い領域に、スロットをま
たぐように載置され、スロットの両側の導体と接続され
て信号の入出力を行う。つまり、アンテナ140の半導
体チップは、アンテナ140に対してオフセット給電を
行うように取り付けられ、信号の入出力を行う。
【0015】電源回路142は、IDリーダ2(図1)
から送られ、アンテナ140により捉えられた問い合わ
せ信号を整流・平滑し、IDタグ14の半導体チップ上
の各構成部分に対して電源(Vdd)として供給する。
リミッタ144は、電源回路142が生成する電源Vd
dの電圧が、一定以上の値にならないように制限する。
IDタグ14の半導体チップ上の構成部分は、電源回路
142が発生し、リミッタ144が電圧を制限した電源
の供給を受けて動作する。
【0016】図3は、図1に示したIDリーダ2におけ
る信号波形を示す図であって、(A)は問い合わせ信号
を示し、(B)は検波波形を示し、(C)はSW−ON
/OFF用クロック信号の波形を示し、(D)はアナロ
グスイッチ262(図4)によりスイッチングされ、C
11,C12により平滑化された信号の波形を示し、
(E)はLPFによりフィルタリングされた信号の波形
を示し、(F)は絶対値回路268の出力信号の波形を
示す。ここで、図4を参照して後述するように、IDリ
ーダ2において、問い合わせ信号は、上記波長λoの搬
送波信号を、図3(A)に示すように、IDタグ14に
対する電源供給のための無変調部、および、IDタグ1
4の動作のために用いられるクロック部を含む方形波に
てオン/オフ(ASK変調)することにより生成され、
IDタグ14に対して送信される。SW−ON/OFF
用クロック再生回路146は、アンテナ140から入力
される問い合わせ信号に含まれる方形波(図3(A))
からクロック信号を再生し、ID発生回路148に対し
て出力する。
【0017】ID発生回路148は、識別対象物12の
IDなどのデータを記憶するROM・RAM(図示せ
ず)などから構成される。ID発生回路148は、クロ
ック再生回路146から入力されるクロック信号に同期
して、ROM・RAMに記憶したデータを順次、読み出
して、識別対象物12のIDを論理値1,0で示すID
データを生成し、変調回路150に対して出力する。な
お、図3(B),(D)、(E),(F)には、IDタ
グ14側が、IDリーダ2からの問い合わせ信号8パル
スに1回の割合で、応答信号を返す場合が例示されてい
る。
【0018】例えば、IDデータの論理値が1である場
合に、変調回路150が、アンテナ140のインピーダ
ンスを、整合が取れた状態から、整合が取れていない状
態に変化させると、IDリーダ2から送信されてきた問
い合わせ信号は、IDタグ14により、より強く反射さ
れ、IDリーダ2に返る信号の強度が強くなる。反対
に、例えば、IDデータの論理値が0である場合に、変
調回路150が、アンテナ140のインピーダンスを、
整合が取れた状態のままとすると、IDリーダ2に返る
信号の強度は変化しない。
【0019】このように、変調回路150が、ID発生
回路148から入力されるIDデータの論理値に従っ
て、アンテナ140の給電点のインピーダンスを変化さ
せると、図3(B),(D),(E),(F)にデータ
成分として示すように、IDリーダ2側に返される応答
信号の強度が変化する。以上説明した各構成部分の動作
により、IDタグ14は、IDリーダ2に対して、問い
合わせ信号の強度をIDデータの論理値に応じて変化さ
せて反射することにより、問い合わせ信号の搬送波信号
およびクロック信号の両方に同期した応答信号を送信す
る。
【0020】[IDリーダ2]図4は、第1のIDリー
ダ2(図1)の構成を示す図である。図4に示すよう
に、第1のIDリーダ2は、円偏波アンテナ200、サ
ーキューレータ202、方向性結合器204、送信部2
2、復調部24および制御部28から構成される。送信
部22は、発信器220、変調器222、問い合わせ信
号発生器224、送信アンプ226から構成される。復
調部24は、分配器240、移相器242、第1および
第2の信号発生部26−1,26−2、加算器244、
IDデータ検出回路246から構成される。
【0021】信号発生部26−1,26−2はそれぞ
れ、検波器260−1,260−2、アナログスイッチ
(SW)262−1,262−2、ローパスフィルタ2
64−1,264−2、受信アンプ266−1,266
−2、絶対値回路268−1,268−2、および、ア
ナログスイッチ262−1,262−2の出力に接続さ
れたコンデンサC11,C21から構成される。制御部
28は、メモリおよびCPU(図示せず)などから構成
される制御回路280およびSW−ON/OFF用クロ
ック発生器282から構成される。
【0022】IDリーダ2は、これらの構成部分によ
り、本願と同じ出願人による特願2002−14664
号にも開示されているように、近距離(例えば、IDリ
ーダ2〜IDタグ14間の距離20〜30cm)にある
IDタグ14(図2)に対して微弱な問い合わせ信号を
送信し、この問い合わせ信号に応じて返される応答信号
から、IDデータを検出し、コンピュータ10に対して
出力する。
【0023】制御回路280は、コンピュータ10から
の指示に従って、IDリーダ2の各構成部分の動作を制
御する。また、制御回路280は、IDリーダ2の各構
成部分により検出されたIDデータを、コンピュータ1
0に対して出力する。
【0024】SW−ON/OFF用クロック発生器28
2は、図3(C)に示したような、例えば100kHz
のSW−ON/OFF用クロック信号を発生し、変調器
222および信号発生部26−1,26−2のアナログ
スイッチ262−1,262−2に対して出力する。
【0025】発信器220は、IDタグ14に対して送
信する問い合わせ信号の搬送波信号(波長λo)を生成
し、変調器222に対して出力する。
【0026】問い合わせ信号発生器224は、制御回路
280の制御に従って、SW−ON/OFF用クロック
発生器282が発生するSW−ON/OFF用クロック
信号に同期し、先頭部にIDタグ14に電力を供給する
無変調部を含む問い合わせ信号を発生し、変調器222
に対して出力する。
【0027】変調器222は、問い合わせ信号発生器2
24から入力される問い合わせ信号(100kHz)に
より、発信器220から入力される搬送波信号(波長λ
o)をオン/オフ(ASK変調)し、送信アンプ226
に対して出力する。
【0028】送信アンプ226は、変調器222から入
力される問い合わせ信号によりASK変調された搬送波
信号(単に「問い合わせ信号」とも記す)を、所望の電
力まで増幅し、方向性結合器204に対して出力する。
【0029】方向性結合器204は、例えば、送信アン
プ226から入力される問い合わせ信号を、電力として
1/10(−10dB)だけ、バイアス信号(図7を参
照して後述)として検波器260−1,260−2に供
給し、問い合わせ信号の残りの電力の分を、サーキュー
レータ202に対して出力する。バイアス信号と問い合
わせ信号とは、電力値が異なるだけなので、これらの信
号の振幅および搬送波信号は同期している。従って、問
い合わせ信号、バイアス信号および応答信号の振幅およ
び搬送波信号は、互いに同期している。
【0030】サーキューレータ202は、方向性結合器
204から入力された問い合わせ信号を円偏波アンテナ
200に対して出力し、送信する。また、サーキューレ
ータ202は、円偏波アンテナ200から入力された応
答信号を、分配器240に対して出力する。
【0031】分配器240は、サーキューレータ202
から入力された応答信号を2等分して、移相器242、
および、信号発生部26−1の検波器260−1に対し
て出力する。
【0032】移相器242は、分配器240から入力さ
れた応答信号の位相を、例えば+90°シフトし、信号
発生部26−2の検波器260−2に対して出力する。
なお、応答信号は、上述のように、問い合わせ信号の反
射波であり、移相器242は、応答信号の搬送波信号の
位相を、例えば+90°移相する。
【0033】図5は、移相器242の動作を模式的に示
す図である。このように、移相器242が応答信号の位
相を90°シフトする理由は、以下の通りである。図5
に実線の曲線で示すように、IDタグ14とIDリーダ
2との間の距離dに応じて応答信号とバイアス信号との
位相関係が変化するので、検波出力(図3(B),
(D),(E)の波形のデータ成分)の強度もまた、距
離dに応じて+側または−側に変化する(但し、図3
(F)に示した波形は、絶対値を求める処理がなされて
いるので、+側にのみ変化する)。従って、距離dによ
っては、検波出力の強度は0になってしまうので、ID
データの検出が不可能になることがある。これに対し、
図5点線の曲線で示すように、応答信号の位相を適切な
量だけシフトすると、距離dの値にかかわらず、移相し
た応答信号からの検波出力(点線)および移相しない応
答信号の検波出力(実線)の少なくとも一方から、常
に、IDデータを検出することができる。つまり、ID
リーダ2は、移相しない応答信号を検波器260−1で
検波し、移相した応答信号を検波器260−2で検波し
て、加算器244で加算することにより、IDリーダ2
〜IDタグ14の間の距離dの値にかかわらず、常に、
IDデータが検出できるように構成されている。
【0034】図6は、図4に示した信号発生部26−
1,26−2の検波器260−1,260−2の構成を
示す図である。検波器260(検波器260−1,26
0−2のいずれかを特定せずに示す場合には、単に検波
器260などと記す)は、図6に示すような回路から構
成され、方向性結合器204から入力されるバイアス信
号と、分配器240または移相器242から入力される
応答信号とを加算してダイオード検波し、図3(B)に
示すようにデータ成分を含む検波信号を出力する。
【0035】図7は、図4,図6に示した検波器260
の検波特性を示す図である。検波器260は、ダイオー
ドの非線形特性により、図7に示したように、入力され
る応答信号の電力が小さいと検波出力の値が著しく小さ
くなり、反対に、入力される応答信号の電力が大きくな
ると、検波出力の値が大きくなる。つまり、検波器26
0は、図7の左下の点線の楕円で示すように、入力電力
が小さい領域では低感度になり、同じく右上の点線の楕
円で示すように、入力電力が大きい領域では高感度にな
る。通常、応答信号の電力は非常に小さく、何らの対策
しない場合、検波器260の低感度な領域で検波される
ので、得られる検波出力も小さい。これに対し、応答信
号に問い合わせ信号の一部を応答信号に加算して検波す
ることにより、応答信号を、問い合わせ信号に同期した
タイミングで、検波器260の高感度な領域で検波する
ことができるので、大きい検波出力が得られる。
【0036】アナログスイッチ262−1,262−2
は、それぞれ検波器260−1,260−2から入力さ
れる検波信号(図3(B))を、SW−ON/OFF用
クロック発生器282から入力されるSW−ON/OF
F用クロック信号(図3(C))に同期してスイッチン
グして整流し、コンデンサC11,C21により平滑化
し、図3(D)に示す波形の信号として、ローパスフィ
ルタ264−1,264−2に対して出力する。
【0037】ローパスフィルタ264−1,264−2
は、それぞれアナログスイッチ262−1,262−2
から入力される信号の低周波成分のみを通過させ、図3
(E)に示す波形の信号を受信アンプ266−1,26
6−2に対して出力する。
【0038】受信アンプ266−1,266−2はそれ
ぞれ、ローパスフィルタ264−1,264−2から入
力される信号を増幅し、絶対値回路268−1,268
−2に対して出力する。
【0039】絶対値回路268−1,268−2は、そ
れぞれローパスフィルタ264−1,264−2の出力
信号の波形において、正・負、両方のレベルを取りうる
データ成分の値の絶対値を取り、例えば正レベルの信号
として加算器244に対して出力する。
【0040】加算器244は、受信アンプ266−1,
266−2から入力される信号を加算し、IDデータ検
出回路246に対して出力する。
【0041】IDデータ検出回路246は、加算器24
4から入力された信号からIDデータを検出し、制御回
路280に対して出力する。
【0042】[全体動作]以下、非接触IDタグ読み取
りシステム1(図1)の全体動作を説明する。送信部2
2(図4)が問い合わせ信号を発生すると、その一部は
バイアス信号として検波器260−1,260−2に供
給され、他の大部分はサーキューレータ202および円
偏波アンテナ200を介して、IDタグ14に対して送
信される。IDタグ14において、電源回路142およ
びリミッタ144(図2)は、問い合わせ信号を受ける
と、IDタグ14の各構成部分に対して動作電力を供給
する。
【0043】クロック再生回路146は、問い合わせ信
号に同期するクロック信号を再生し、ID発生回路14
8は、記憶している識別対象物12(図1)のIDなど
を示すIDデータを生成し、クロック信号に同期したタ
イミングで変調回路150に対して出力する。変調回路
150は、IDデータの論理値に応じてアンテナ140
のインピーダンスを変化させ、応答信号をIDリーダ2
に対して送信する。IDリーダ2において、分配器24
0は、円偏波アンテナ200を介して応答信号を受ける
と、受けた応答信号を2等分して、それぞれを検波器2
60−1および移相器242に対して出力する。移相器
242は、入力された応答信号を90°移相し、検波器
260−2に対して出力する。検波器260−1,26
0−2はそれぞれ、入力された応答信号にバイアス信号
を加算し、検波して、図3(B)に示す検波信号を出力
する。
【0044】アナログスイッチ262−1,262−2
は、これらの検波信号をクロック信号に同期してスイッ
チングして整流し、C11,C12により平滑化して図
3(D)に示す信号とする。ローパスフィルタ264−
1,264−2は、これらの信号をフィルタリングして
図3(E)に示す信号とする。受信アンプ266−1,
266−2は、これらの信号を増幅して絶対値回路26
8−1,268−2に対して出力する。絶対値回路26
8−1,268−2は、これらの信号の絶対値をとり、
加算機244に対して出力する。加算器244は、絶対
値回路268−1,268−2からの信号を加算し、I
Dデータ検出回路246は、加算された信号からIDデ
ータを検出し、制御回路280に対して出力する。制御
回路280は、IDデータ検出回路246から入力され
たIDデータを、コンピュータ10に対して出力する。
【0045】[第2実施形態]以下、本発明の第2の実
施形態を説明する。以上、第1の実施形態として示した
IDリーダ2(図1,図4)は、受信した応答信号を2
等分し、一方を移相して検波するので、IDリーダ2〜
IDタグ14の間の距離dにかかわらず、応答信号から
IDデータを安定に検出することができる。しかしなが
ら、IDリーダ2においては、受信した応答信号が2等
分されるので、検波器260−1,260−2それぞれ
に入力される応答信号のパワーも、当然、円偏波アンテ
ナ200が捉えた応答波の電力の1/2となり、損失が
生じる。以下に説明する第2のIDリーダ3は、このよ
うな点に着目して第1のIDリーダ2を改良したもので
あって、非接触IDタグ読み取りシステム1(図1)に
おいて第1のIDリーダ2の代わりに用いられ、受信し
た応答信号のパワーを無駄なく用いて、より確実にID
データを検出できるように構成されている。
【0046】図8は、第2のIDリーダ3の構成を示す
図である。なお、図8においては、図4に示した第1の
IDリーダ2の構成部分と実質的に同じ第2のIDリー
ダ3の構成部分には、同様な符号が付してある。図8に
示すように、IDリーダ3は、IDリーダ2(図4)の
復調部24を復調部30で置換し、制御回路280が、
復調部30の可変移相器300を制御する構成を採る。
【0047】復調部30は、復調部24(図4)の分配
器240および移相器242を可変移相器300で置換
し、信号発生部26−1,26−2を1系統の信号発生
部26だけとし、加算器244を削除した構成を採る。
IDリーダ3は、IDデータ検出回路246が有意なI
Dデータを識別したか否かに応じて適応的に応答信号を
移相し、応答信号の損失なく、IDデータの識別に用い
ることができるように構成されている。
【0048】[可変移相器300]図9は、図8に示し
た可変移相器300の構成を示す図である。図9に示す
ように、可変移相器300は、ハイブリッド回路および
可変容量ダイオードなどから構成される。可変移相器3
00は、制御回路280からの制御に応じて、サーキュ
ーレータ202から入力される応答信号を移相せずに、
または、例えば90°移相して、信号発生部26の検波
器260に対して出力する。
【0049】[制御回路280の制御]IDリーダ3に
おいて、制御回路280は、可変移相器300が応答信
号を90°移相している状態でIDデータ検出回路24
6が有意なIDデータを検出できない場合に、応答信号
を移相せずに検波器260に対して出力するように可変
移相器300を制御する。また、制御回路280は、可
変移相器300が応答信号を移相しない状態でIDデー
タ検出回路246が有意なIDデータを検出できない場
合に、応答信号を90°移相して検波器260に対して
出力するように可変移相器300を制御する。
【0050】IDデータ検出回路246が有意にIDデ
ータを検出した場合とは、例えば、IDデータ検出回路
246が複数回、検出したIDデータが連続して一致し
た場合、IDデータに誤り検出符号が付加されていると
きに、この符号を用いた誤り検出によって誤りが検出さ
れない場合、および、IDリーダ3にデータ成分(図3
(B),(D),(E))の強度を測定可能なときに、
十分に強度が大きいデータ成分からIDデータが識別さ
れた場合などである。つまり、有意なIDデータとは、
信頼性が十分に高いと認められる条件で検出されたID
データを指す。
【0051】[IDリーダ3の動作]以下、IDリーダ
3を用いた非接触IDタグ読み取りシステム1の全体動
作を説明する。送信部22および方向性結合器204
は、第1のIDリーダ2においてと同様に、問い合わせ
信号を発生し、円偏波アンテナ200を介してIDタグ
14に対して送信し、また、検波器260に対してバイ
アス信号を供給する。IDタグ14は、IDリーダ3か
らの問い合わせ信号に対して、上述したように、応答信
号を返す。
【0052】IDタグ14からIDリーダ3に返された
応答信号は、可変移相器300を介して信号発生部26
に入力され、信号発生部26およびIDデータ検出回路
246によりIDデータが検出される。制御回路280
は、IDデータ検出回路246が有意なIDデータを検
出したか否かに応じて可変移相器300を制御する。
【0053】図10は、第2のIDリーダ3(図8)に
おける制御回路280の制御処理(S10)を示すフロ
ーチャートである。つまり、図10に示すように、ステ
ップ100(S100)において、上述のように、復調
部30(図8)がIDデータを検出し、検出したIDデ
ータを制御回路280に対して出力する。
【0054】ステップ102(S102)において、制
御回路280は、有意なIDデータが検出されたか否か
を判断する。有意なIDデータが検出された場合には、
制御回路280はS110の処理に進んで検出したID
データをコンピュータ10に対して出力し、これ以外の
場合にはS104の処理に進む。
【0055】ステップ104(S104)において、制
御回路280は、有意なIDデータが検出されず、可変
移相器300による移相を一定回数繰り返したか否かを
判断する。この処理を一定回数繰り返した場合、制御回
路280はS108の処理に進み、これ以外の場合には
S106の処理に進む。
【0056】ステップ106(S106)において、制
御回路280は、可変移相器300を制御して、受信さ
れた応答信号を移相させる。
【0057】以上説明したように、IDリーダ3におい
ては、制御回路280が有意なIDデータが検出された
か否かに応じて、適応的に可変移相器300を制御す
る。従って、IDリーダ2におけるような応答信号の損
失は発生しない。また、IDリーダ2において2系統必
要であった信号発生部26が、IDリーダ3においては
1系統で済むので、装置規模を小さくすることができ、
また、消費電力を抑えることができる。
【0058】[変形例]なお、IDリーダ3は、図8に
点線で示すように、可変移相器300が、応答信号を移
相するのではなく、バイアス信号を移相するように変形
することができる。このように、バイアス信号を移相す
ると、可変移相器300が応答信号に与える減衰をなく
すことができるので、IDリーダ3の性能がより向上す
る。
【0059】[第3実施形態]以下、本発明の第3の実
施形態を説明する。図11は、本発明にかかる第3のI
Dリーダ4が発明されるに至った背景を説明する図であ
る。図11に示すように、IDタグ14が、金属製な
ど、電波を反射する材料で作られた識別対象物16に付
されることがある。このように反射が大きい場合には、
円偏波の電波が利用される。円偏波アンテナ200から
放射された円偏波の電波が、識別対象物16により1
回、反射されて1回反射波として戻っても、この反射波
の旋回方向は逆なので、円偏波アンテナ200には受信
されない。しかしながら、IDタグ14および識別対象
物16〜円偏波アンテナ200の間の距離dが短い場合
には、円偏波アンテナ200と識別対象物16との間で
2回、反射された2回反射波の影響、および、円偏波ア
ンテナ200の偏波特性の誤差が無視できなくなるの
で、IDタグ14からの応答信号が円偏波アンテナ20
0に返るだけでなく、識別対象物16によって反射され
た問い合わせ信号も、円偏波アンテナ200で受信され
てしまう。識別対象物16により反射された問い合わせ
信号は、妨害信号として働き、IDデータの正常な検出
を妨げる。
【0060】この不具合を解消するためには、有意なI
Dデータを検出するために十分な強度の検波信号が得ら
れ、かつ、妨害信号の影響を有効に排除することができ
るように減衰量を調整して、円偏波アンテナ200が受
けた妨害信号を含む応答信号を減衰すればよい。以下に
示す本発明にかかる第3のIDリーダ4は、このような
背景からなされたものである。
【0061】図12は、本発明にかかる第2の非接触I
Dタグ読み取りシステム5の構成を示す図である。第2
の非接触IDタグ読み取りシステム5においては、第1
の非接触IDタグ読み取りシステム1(図1)における
第1のIDリーダ2が、第3のIDリーダ4に置換され
ており、識別の対象が、識別対象物12から、金属など
から作られ、問い合わせ信号を反射する識別対象物16
になっている。
【0062】図13は、図12に示した第3のIDリー
ダ4の構成を示す図である。なお、図13に示した第3
のIDリーダ4の各構成部分の内、第1および第2のI
Dリーダ2,3(図4,図8)と同じものには、同一ま
たは対応する符号が付されている。図13に示すよう
に、第3のIDリーダ4は、第2のIDリーダ3(図
8)のサーキューレータ202〜検波器260の間に、
可変減衰器40を挿入した構成を採る。IDリーダ4
は、これらの構成部分により、識別対象物16により反
射された問い合わせ信号(妨害信号)を含む応答信号
を、IDデータの検出結果に応じて、適応的に移相およ
び減衰させることにより、常に有意なIDデータを検出
する。
【0063】可変減衰器40は、制御回路280の制御
に従って、サーキューレータ202から入力される妨害
信号を含む応答信号を、所定の減衰量を与えて、あるい
は、何ら減衰せずに可変移相器300に対して出力す
る。可変減衰器40が応答信号に与える減衰量は、上述
のように、妨害信号の強度に応じて、識別対象物16か
ら円偏波アンテナ200に返る妨害信号がIDデータの
検出に与える悪影響が最小になり、有意なIDデータが
検出されるように調整される。
【0064】可変減衰器40が応答信号に減衰を与える
か否か、可変移相器300が応答信号を移相するか否か
で、移相・減衰には4つの組み合わせ(移相なし・減衰
あり、移相なし・減衰あり、移相あり・減衰あり、移相
あり・減衰なし)がある。制御回路280は、これらの
組み合わせのいずれかを応答信号に与えるように可変減
衰器40および可変移相器300を制御して、応答信号
を適応的に移相・減衰させ、常に有意なIDデータの検
出を可能とする。
【0065】[IDリーダ4の動作]以下、IDリーダ
3を用いた非接触IDタグ読み取りシステム1の全体動
作を説明する。送信部22および方向性結合器204
は、第1および第2のIDリーダ2,3においてと同様
に、問い合わせ信号を発生し、円偏波アンテナ200を
介してIDタグ14に対して送信し、また、検波器26
0に対してバイアス信号を供給する。識別対象物16
(図12)に付されたIDタグ14は、IDリーダ3か
らの問い合わせ信号に対して、上述したように、妨害信
号を含む応答信号を返す。
【0066】IDタグ14からIDリーダ4に返された
応答信号は、可変減衰器40および可変移相器300を
介して信号発生部26に入力され、信号発生部26およ
びIDデータ検出回路246によりIDデータが検出さ
れる。制御回路280は、IDデータ検出回路246が
有意なIDデータを検出したか否かに応じて、図14を
参照して以下に説明するように可変移相器300を制御
する。
【0067】図14は、第3のIDリーダ4(図12,
図13)における制御回路280の制御処理(S12)
を示すフローチャートである。なお、図14に示した第
3のIDリーダ4の処理の内、第2のIDリーダ3の処
理(図10)と同じものには、同一の符号が付してあ
る。つまり、図10に示すように、ステップ100(S
100)において、上述のように、復調部30(図1
3)がIDデータを検出し、検出したIDデータを制御
回路280に対して出力する。
【0068】ステップ102(S102)において、制
御回路280は、有意なIDデータが検出されたか否か
を判断する。有意なIDデータが検出された場合には、
制御回路280はS110の処理に進んで、検出したI
Dデータをコンピュータ10に対して出力し、これ以外
の場合にはS120の処理に進む。
【0069】ステップ120(S120)において、制
御回路280は、上述した可変減衰器40による減衰
と、可変移相器300による移相との4つの組み合わせ
の全てが試されたか否かを判断する。応答信号に対し
て、全ての組み合わせで減衰・移相が行われた場合に
は、制御回路280はS108の処理に進み、これ以外
の場合にはS122の処理に進む。
【0070】ステップ122(S122)において、制
御回路280は、可変減衰器40および可変移相器30
0を制御して、上述した移相・減衰の4つの組み合わせ
の内、S12の処理においてまだ試されていないいずれ
かにより、受信された応答信号を移相・減衰させ、S1
00の処理に戻る。
【0071】ステップ108(S108)において、制
御回路280は、有意なIDデータが検出できなかった
と判断し、その旨をコンピュータ10に通知する。
【0072】[変形例]例えば、識別対象物16の形
状、および、識別対象物16(IDタグ14)〜非接触
IDタグ読み取りシステム5の円偏波アンテナ200の
間の距離dが固定的であるような場合には、円偏波アン
テナ200に、常に同じ強度の妨害信号が入力される。
このような場合には、第3のIDリーダ4において、妨
害信号および応答信号の強度に対して最適な減衰量を与
える固定減衰器を、可変減衰器40の代わりに用いて、
常に一定量の減衰を応答信号に与えることにより、常に
有意なIDデータを検出することができる。
【0073】また、識別対象物16(IDタグ14)〜
非接触IDタグ読み取りシステム5の円偏波アンテナ2
00の間の距離dが固定的であるようなときには、距離
dを適切に選ぶことにより、常に応答信号に対する移相
なしの状態で、あるいは、常に応答信号を移相した状態
で、有意なIDデータを検出することができる。応答信
号に対して、常に一定量の移相を行う場合には、第3の
IDリーダ4において、可変移相器300に対する制御
回路280の制御は不要である。また、応答信号に対し
て移相を行なわない場合には、第3のIDリーダ4にお
いて、可変移相器300を省略することが可能である。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるデ
ータ検出システムおよびデータ検出装置によれば、非接
触のICカード・無線タグが送信する微弱な無線信号か
ら、確実にデータを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる非接触IDタグ読み取りシステ
ムの構成を示す図である。
【図2】図1に示したIDタグの構成を示す図である。
【図3】図1に示したIDリーダにおける信号波形を示
す図であって、(A)は問い合わせ信号を示し、(B)
は検波波形を示し、(C)はSW−ON/OFF用クロ
ック信号の波形を示し、(D)はアナログスイッチ(図
4)によりスイッチングされ、C11,C12により平
滑化された信号の波形を示し、(E)はLPFによりフ
ィルタリングされた信号の波形を示し、(F)は絶対値
回路の出力信号の波形を示す。
【図4】第1のIDリーダ(図1)の構成を示す図であ
る。
【図5】移相器の動作を模式的に示す図である。
【図6】図4に示した信号発生部の検波器の構成を示す
図である。
【図7】図4,図6に示した検波器の検波特性を示す図
である。
【図8】第2のIDリーダの構成を示す図である。
【図9】図8に示した可変移相器の構成を示す図であ
る。
【図10】第2のIDリーダ(図8)における制御回路
の制御処理(S10)を示すフローチャートである。
【図11】本発明にかかる第3のIDリーダが発明され
るに至った背景を説明する図である。
【図12】本発明にかかる第2の非接触IDタグ読み取
りシステムの構成を示す図である。
【図13】図12に示した第3のIDリーダの構成を示
す図である。
【図14】第3のIDリーダ(図12,図13)におけ
る制御回路の制御処理(S12)を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1,5・・・非接触IDタグ読み取りシステム 10・・・コンピュータ 2,3,4・・・IDリーダ 200・・・円偏波アンテナ 202・・・サーキューレータ 204・・・方向性結合器 22・・・送信部 220・・・発信器 222・・・変調器 224・・・問い合わせ信号発生器 226・・・送信アンプ 24,30・・・復調部 240・・・分配器 242・・・移相器 244・・・加算器 246・・・IDデータ検出回路 248・・・絶対値回路 300・・・可変移相器 26・・・信号発生部 260・・・検波器 262・・・アナログスイッチ 264・・・ローパスフィルタ 266・・・受信アンプ2 28・・・制御部 280・・・制御回路 282・・・SW−ON/OFF用クロック発生器 40・・・可変減衰器 12・・・識別対象物 14・・・IDタグ 140・・・アンテナ 142・・・電源回路 144・・・リミッタ 146・・・クロック再生回路 148・・・ID発生回路 150・・・変調回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無線送信される問い合わせ信号を受信し、
    所定のデータを含み、前記受信した問い合わせ信号に同
    期する応答信号を無線送信する応答信号送信装置と、 データ検出装置とを有するデータ検出システムであっ
    て、 前記データ検出装置は、 前記問い合わせ信号を無線送信する問い合わせ信号送信
    手段と、 前記無線送信される応答信号を受信し、前記無線送信さ
    れる問い合わせ信号に同期する検波用信号を用いて、前
    記受信された応答信号を検波して検波信号とする受信・
    検波手段と、 前記検波信号から、前記所定のデータを検出するデータ
    検出手段と、 前記検出された所定のデータが有意であるか否かに応じ
    て、前記受信された応答信号または前記検波用信号を移
    相して、前記検波手段に供給する移相手段とを有するデ
    ータ検出システム。
  2. 【請求項2】無線送信される問い合わせ信号に同期し、
    所定のデータを含み、無線送信される応答信号から、前
    記所定のデータを検出するデータ検出装置であって、 前記問い合わせ信号を無線送信する問い合わせ信号送信
    手段と、 前記無線送信された応答信号を受信し、前記無線送信さ
    れる問い合わせ信号に同期する検波用信号を用いて、前
    記受信された応答信号を検波して検波信号とする検波手
    段と、 前記検波信号から、前記所定のデータを検出するデータ
    検出手段と、 前記検出された所定のデータが有意であるか否かに応じ
    て、前記受信された応答信号または前記検波用信号を移
    相して、前記検波手段に供給する移相手段とを有するデ
    ータ検出装置。
  3. 【請求項3】前記検波信号の強度は、前記検波用信号と
    前記応答信号との位相関係に応じて変化し、 前記移相手段は、前記検波信号の値が大きくなるよう
    に、前記受信された応答信号の位相を変化させる請求項
    2に記載のデータ検出装置。
  4. 【請求項4】前記検波信号の値は、検波の対象となる信
    号の強度が、所定の値以上である場合に大きくなり、 前記検波用信号の強度は、前記所定の値以上であって、 前記検波手段は、前記検波用信号と前記応答信号とを重
    畳して検波する請求項2または3に記載のデータ検出装
    置。
  5. 【請求項5】前記移相手段は、 前記検出された所定のデータが有意であるか否かを判定
    する判定手段と、 前記所定のデータが有意であるか否かの判定結果に応じ
    て、前記受信された応答信号の位相を切り替える位相切
    換手段とを有する請求項2〜4のいずれかに記載のデー
    タ検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006279412A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線送受信装置
US7469127B2 (en) 2004-09-03 2008-12-23 Denso Wave Incorporated Noncontact information carrier reader and method of reading information stored in a noncontact information carrier

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