JP2003303034A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

Info

Publication number
JP2003303034A
JP2003303034A JP2002108814A JP2002108814A JP2003303034A JP 2003303034 A JP2003303034 A JP 2003303034A JP 2002108814 A JP2002108814 A JP 2002108814A JP 2002108814 A JP2002108814 A JP 2002108814A JP 2003303034 A JP2003303034 A JP 2003303034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
refrigerant
radiator
electronic device
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002108814A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ubukata
浩 生方
Katsumi Kuno
勝美 久野
Hideo Iwasaki
秀夫 岩崎
Sadao Makita
貞夫 槙田
Kentaro Tomioka
健太郎 富岡
Tomonao Takamatsu
伴直 高松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2002108814A priority Critical patent/JP2003303034A/ja
Publication of JP2003303034A publication Critical patent/JP2003303034A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/16Constructional details or arrangements
    • G06F1/20Cooling means
    • G06F1/203Cooling means for portable computers, e.g. for laptops
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2200/00Indexing scheme relating to G06F1/04 - G06F1/32
    • G06F2200/20Indexing scheme relating to G06F1/20
    • G06F2200/201Cooling arrangements using cooling fluid

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、電子機器の内部で発生した熱の
放熱効果を妨げることがなく、放熱された外装筐体表面
に手が触った時に感じる体感温度を低減させることがで
きる構造を有する電子機器を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 この発明の電子機器1は、発熱体21お
よびこの発熱体に熱的に接続された受熱部40を内蔵す
る第1の筐体4と、上記発熱体の熱を放出するための放
熱器41を内蔵し、上記第1の筐体4に支持され、表面
に繊維を付着植毛させた第2の筐体10と、上記第1の
筐体4と上記第2の筐体10との間に跨って配置され、
上記受熱部と上記放熱器との間で液状の冷媒を循環させ
る循環手段42と、上記放熱器は、上記冷媒が流れる冷
媒通路53と、この冷媒通路に連なる冷媒入口56およ
び冷媒出口57が上記循環手段を介して上記受熱部に熱
的に接続されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CPUなどの発
熱を伴う電子部品、ユニット等の発熱部品が内部に収容
されるコンピュータ等の電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】ノート型のポータブルコンピュータや移
動体通信機器に代表される携帯形の電子機器は、マルチ
メディア情報を処理するためのマイクロプロセッサを装
備している。この種のマイクロプロセッサは、処理速度
の高速化や多機能化に伴って動作中の発熱量が急速に増
大する傾向にある。その為、マイクロプロセッサの安定
した動作を保証するためには、このマイクロプロセッサ
の放熱性を高める必要がある。
【0003】この熱対策として、従来の電子機器は、マ
イクロプロセッサを強制的に冷却する空冷式の冷却装置
を装備している。この冷却装置は、マイクロプロセッサ
の熱を奪って放散させるヒートシンクと、このヒートシ
ンクに冷却風を送付する電動ファンとを備えている。
【0004】近い将来、電子機器用のマイクロプロセッ
サは、更なる高速化や多機能化が予測され、それに伴い
マイクロプロセッサの発熱量も飛躍的な増加が見込まれ
ている。したがって、従来の空冷による冷却方式では、
マイクロプロセッサの冷却性能が不足し、限界に達する
ことが懸念されている。
【0005】これを改善するものとして、例えば、特開
平7−142886号公報に開示されている通り、空気
よりも遥かに高い比熱を有する液体を冷媒として利用
し、マイクロプロセッサの冷却効率を高める冷却方式が
試みられている。
【0006】この液冷による冷却方式では、マイクロプ
ロセッサが収容された筐体の内部に受熱ヘッダを設置す
るとともに、この筐体に支持されたディスプレイユニッ
トの内部に放熱ヘッダを設置している。受熱ヘッダは、
マイクロプロセッサに熱的に接続されており、この受熱
ヘッダの内部に液状の冷媒が流れる流路が形成されてい
る。放熱ヘッダは、ディスプレイユニットに熱的に接続
されており、この放熱ヘッダの内部にも上記冷媒が流れ
る流路が形成されている。そして、これら受熱ヘッダの
流路と放熱ヘッダの流路とは、冷媒を循環させる循環経
路を介して互いに接続されている。
【0007】この液冷による冷却方式によると、マイク
ロプロセッサの熱は、受熱ヘッダから冷媒に伝えられた
後、この冷媒の流れに乗じて放熱ヘッダに移送させる。
放熱ヘッダに移送された熱は、冷媒が流路を流れる過程
で熱伝導により拡散され、この放熱ヘッダからディスプ
レイユニットの放熱孔を通じて大気中に放出される。
【0008】しかしながら、従来の電子機器の放熱構造
では、薄型軽量化や放熱効果を高めるため、ディスプレ
イユニットの外装がマグネシウムのような金属筐体で構
成されている。液冷による冷却方式では、マイクロプロ
セッサの内部で発生した熱をディスプレイユニットの外
装筐体の放熱孔から排気して放熱するだけでなく、金属
筐体に伝熱し外部に放熱している。これらの放熱構造に
よりディスプレイユニットの外装筐体表面の温度が上昇
するため、ディスプレイユニットの外装筐体底面部表面
や外装筐体の放熱孔などに手が触って熱く感じ、最悪、
低温火傷の恐れがあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術で
は、ディスプレイユニットは広い放熱面積をもち大量の
熱を放出できる能力を有しているが、実際、人体に与え
る火傷やディスプレイユニットの耐熱性等を考慮して、
ディスプレイユニットの外装筐体の表面温度を安全な温
度に抑える必要があるという問題があった。
【0010】そこで、本発明は上記の問題を解決するた
めになされたものであり、電子機器の内部で発生した熱
の放熱効果を妨げることがなく、放熱された外装筐体表
面に手や膝が触った時に感じる体感温度を低減させるこ
とができる構造を有する電子機器を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、発熱体およ
びこの発熱体に熱的に接続された受熱部を内蔵する第1
の筐体と、上記発熱体の熱を放出するための放熱器を内
蔵し、上記第1の筐体に支持され、表面に繊維を付着植
毛させた第2の筐体と、上記第1の筐体と上記第2の筐
体との間に跨って配置され、上記受熱部と上記放熱器と
の間で液状の冷媒を循環させる循環手段と、上記放熱器
は、上記冷媒が流れる冷媒通路と、この冷媒通路に連な
る冷媒入口および冷媒出口が上記循環手段を介して上記
受熱部に熱的に接続されることを特徴とする。
【0012】このような構成によれば、体感温度を低減
することができ、放熱能力を向上することが可能とな
る。
【0013】この発明は、上記放熱器は、放熱器本体を
含み、この放熱器本体は、上記冷媒通路と、上記冷媒入
口および冷媒出口を有することを特徴とする。
【0014】また、この発明は、上記第2の筐体の外装
表面に繊維を付着植毛させたことを特徴とする。
【0015】また、更に、この発明は、上記第2の筐体
の外装表面にプレス形成された模様をつけることを特徴
とする。
【0016】これにより、電子機器の内部で発生した熱
の放熱効果を妨げることなしに、放熱された外装筐体表
面に手が触った時に感じる体感温度を低減させる効果が
得られる。
【0017】この発明は、上記第2の筐体の内装表面に
繊維を付着植毛させたことを特徴とする。
【0018】また、更に、この発明は、上記第2の筐体
は液晶ユニットを有し、上記液晶ユニットと上記放熱器
本体の間に、繊維が付着植毛された布材を配置すること
を特徴とする。
【0019】このような構成によれば、輻射熱の伝熱を
しにくくすることが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
一実施形態を説明する。
【0021】図1に示すように、ポータブルコンピュー
タ1は、機器本体としてのコンピュータ本体2と、この
コンピュータ本体2に支持されたディスプレイユニット
3とで構成されている。
【0022】コンピュータ本体2は、合成樹脂製、又
は、マグネシウムのような合金の第1の筐体4を備えて
いる。第1の筐体4は、底壁4a、上壁4b、左右の側
壁4c、前壁4dおよび後壁4eを有する偏平な箱状を
なしている。第1の筐体4の上壁4bは、キーボード取
り付け部5と凸部6とを有している。キーボード取り付
け部5には、キーボード7が設置されている。凸部6
は、上壁4bの後端部から上向きに張り出すとともに、
第1の筐体4の幅方向に延びている。この凸部6は、一
対のディスプレイ支持部8a、8bを有し、これらディ
スプレイ支持部8a、8bは、第1の筐体4の幅方向に
離間して配置されている。
【0023】ディスプレイユニット3は、第2の筐体と
してのディスプレイハウジング10と、このディスプレ
イハウジング10に収容された液晶表示パネル11とを
備えている。ディスプレイハウジング10は、熱伝導性
を有する合成樹脂材料、又は、マグネシウムのような合
金にて構成され、表示窓12が形成された前壁13と、
外壁としての後壁14とを有する偏平な箱状をなしてい
る。後壁14は、表示窓12や前壁13と向かい合って
いる。液晶表示パネル11は、文字や画像を表示する表
示画面(図示せず)を有し、この表示画面が表示窓12
を通じてディスプレイハウジング10の外部に露出され
ている。
【0024】この発明の一実施形態では、ディスプレイ
ハウジング10の前壁13と後壁14の外装表面に植毛
が配布されている。この植毛布は、例えば、繊維の長さ
は200〜1000μm程度が望ましい。植毛布が短す
ぎれば、放熱された外装筐体表面などの高温部分を触っ
たときに感じる体感温度を妨げる。ディスプレイハウジ
ング10の前壁13と後壁14の内装表面にも植毛布が
貼り付けられている。内装表面に貼り付けられた植毛布
により、液晶パネル11への伝熱が低減され、急激な温
度変化に伴う、液晶パネル11の特性変化を和らげるこ
とが出来る。また、図1の後壁14上には、プレス形成
された板金の凸凹乃至立体的な絵、又は、幾何学的な模
様が形成されている。
【0025】図1や図2に示すように、ディスプレイハ
ウジング10は、その一端部から突出する一対の脚部1
5a、15bを有している。脚部15a、15bは、中
空状をなすとともに、ディスプレイハウジング10の幅
方向に離間して配置されている。これら脚部15a、1
5bは、第1の筐体4のディスプレイ支持部8a、8b
に挿入されている。一方の脚部15aは、一方のディス
プレイ支持部8aに回動可能に連結され、他方の脚部1
5bは、ヒンジ装置16を介して第1の筐体4に連結さ
れている。そのため、ディスプレイユニット3は、キー
ボード7を上方から覆うように倒される閉じ位置と、キ
ーボード7の後方において起立する開き位置とに亘って
回動可能となっている。また、この発明の一実施形態で
は、脚部15a、15bにも植毛布を貼り付けられてい
る。
【0026】図3に示すように、第1の筐体4は、シス
テム基板としての回路基板20を収容している。回路基
板20は、第1の筐体4の底壁4aと平行に配置されて
おり、この回路基板20の上面に発熱体としての半導体
パッケージ21(回路部品)が実装されている。半導体
パッケージ21は、ポータブルコンピュータ1の中枢と
なるマイクロプロセッサを構成するものであり、回路基
板20の後部の左端部に位置されている。この半導体パ
ッケージ21は、矩形状のベース基板22と、このベー
ス基板22の上面に半田付けされたICチップ23とを
有している。ICチップ23は、処理速度の高速化や多
機能化に伴って動作中の発熱量が非常に大きく、安定し
た動作を維持するために冷却を必要としている。
【0027】図2および図3に示すように、ポータブル
コンピュータ1は、半導体パッケージ21を強制的に冷
却する空冷式の第1の冷却ユニット24と、液冷式の第
2の冷却ユニット25とを装備している。この発明の一
実施形態では、第2の冷却ユニットが収納されているデ
ィスプレイハウジング10の筐体表面に植毛布が貼り付
けられている。
【0028】第1の冷却ユニット24は、第1の筐体4
に収容されており、キーボード7と回路基板20との間
に介在されている。第1の冷却ユニット24は、ヒート
シンク26と電動ファン27とを備え、これらヒートシ
ンク26および電動ファン27は、一つのユニットとし
て一体化されている。
【0029】ヒートシンク26は、例えば、アルミニウ
ム合金のような熱伝導性に優れた金属材料にて構成さ
れ、第1の筐体4の幅方向に延びる偏平な箱状をなして
いる。ヒートシンク26は、ベース28と天板29とを
備えている。ベース28および天板29は、互いに協働
して冷却風通路30を構成しており、このベース28の
上面に冷却風通路30に臨む複数の放熱フィン31が形
成されている。冷却風通路30の下流端は、第1の筐体
4の左側壁4cに開口された排気口32と向かい合って
いる。
【0030】ヒートシンク26のベース28は、受熱ヘ
ッド34を一体に備えている。受熱ヘッド34は、ベー
ス28から下向きに張り出す中空の箱状をなしており、
半導体パッケージ21よりも大きな平面形状を有してい
る。この受熱ヘッド34の下面は、平坦な受熱面34a
となっている。受熱面34aは、図示しない熱伝導シー
トあるいは熱伝導性のグリースを介して半導体パッケー
ジ21のICチップ23に熱的に接続されている。
【0031】このため、ICチップ23の熱は、受熱面
34aに伝えられた後、受熱ヘッド34を通じてヒート
シンク26に拡散されるようになっている。
【0032】電動ファン27は、ファンケーシング35
と遠心式の羽根車36とを備えている。ファンケーシン
グ35は、ヒートシンク26と一体化された偏平な箱状
をなしており、冷却風通路30の上流端に位置されてい
る。ファンケーシング35は、その上面と下面に夫々吸
込口37、38を有している。これら吸込口37、38
は、第1の筐体4の内部に開口されている。
【0033】羽根車36は、その回転軸線O1を縦方向
に沿わせた横置きの姿勢でファンケーシング35に収容
され、吸込口37、38の間に位置されている。羽根車
36は、例えば、半導体パッケージ21が予め決められ
た温度に達した時に、偏平モータ39を介して回転駆動
される。羽根車36が回転駆動されると、第1の筐体4
内部の空気が吸込口37、38からファンケーシング3
5に吸い込まれるとともに、この空気は、羽根車36の
外周部から冷却風通路30に向けて吐出されるようにな
っている。
【0034】図2に示すように、液冷式の第2の冷却ユ
ニット25は、受熱部40、放熱器41および循環手段
としての循環経路42を備えている。受熱部40は、第
1の冷却ユニット24の受熱ヘッド34と一体化されて
いる。すなわち、図3および図4に見られるように、受
熱部40は、受熱ヘッド34の内部に形成された熱交換
室43を含んでおり、この熱交換室43は、受熱面34
aを介してICチップ23に熱的に接続されている。熱
交換室43は、互いに間隔を存して配置された複数のガ
イド壁44によって複数の通路45に仕切られている。
また、受熱部40は、冷媒入口46と冷媒出口47とを
有している。冷媒入口46は、熱交換室43の上流端に
位置され、冷媒出口47は、熱交換室43の下流端に位
置されている。
【0035】図2および図5に示すように、放熱器41
は、ディスプレイハウジング10の内部に収容されてい
る。この放熱器41は、液晶表示パネル11とディスプ
レイハウジング10の後壁14との間に介在された放熱
器本体49を有している。放熱器本体49は、液晶表示
パネル11と同等の大きさを有するとともに、厚さが数
mmの長方形の板状をなしている。この放熱器本体49
は、平坦な第1および第2の放熱板50、51を有し、
これら放熱板50、51は、例えば、ポリプロプレンの
ような熱伝導性および耐熱性を兼ね備えた合成樹脂材
料、又は、アルミニュウム材料にて構成されている。こ
の発明の一実施形態では、放熱器41を囲むように、デ
ィスプレイハウジング10内にも植毛布が貼り付けられ
ている。
【0036】図6に示されるように、第1の放熱板50
と第2の放熱板51とは、互いに重ね合わされており、
その外周縁部を全周に亘って熱溶着することにより一体
的に結合されている。第1の放熱板50は、第2の放熱
板51との合面に開口する凹部52を有している。凹部
52は、第1の放熱板50の略全面に亘って蛇行状に形
成されており、第2の放熱板51の合面との間に冷媒通
路53を構成している。冷媒通路53は、ディスプレイ
ハウジング10の幅方向に延びる複数の直管部54を有
し、これら直管部54は、ディスプレイハウジング10
の高さ方向に間隔を存して互いに平行に配置されてい
る。
【0037】放熱器本体49は、冷媒入口56と冷媒出
口57とを有している。冷媒入口56は、冷媒通路53
の上流端に連なるとともに、ディスプレイハウジング1
0の左側の脚部15aに向けて開口されている。冷媒出
口57は、冷媒通路53の下流端に連なるとともに、デ
ィスプレイハウジング10の右側の脚部15bに向けて
開口されている。このため、冷媒入口56と冷媒出口5
7とは、ディスプレイハウジング10の幅方向に互いに
離れている。
【0038】また、放熱器本体49は、液漏れ防止用の
合成樹脂、又は、アルミニュウム製の表層58によって
覆われている。表層58は、第1および第2の放熱板5
0、51およびその接合部を連続して覆うようにこれら
放熱板50、51に積層されている。
【0039】放熱器本体49は、液晶表示パネル11の
背後において、ディスプレイハウジング10の後壁14
に嵌め込み、接着、或いは、ネジ止め等の手段により固
定され、その第2の放熱板51が表層58を間に挟んで
後壁14に重ね合わされている。このため、放熱器本体
49は、後壁14に貼り付けられた植毛布を介して、デ
ィスプレイハウジング10に熱的に接続されている。従
って、ディスプレイハウジング10の筐体表面への伝熱
が低減される。
【0040】上記循環経路42は、第1の管路60と第
2の管路61とを備えている。第1の管路60は、受熱
部40の冷媒出口47と放熱器本体49の冷媒入口56
とを接続するためのものである。この第1の管路60
は、第1の筐体4の内部を左側のディスプレイ支持部8
aに向けて導かれた後、このディスプレイ支持部8aお
よび左側の脚部15aを貫通してディスプレイハウジン
グ10の内部に導入されている。
【0041】第2の管路61は、受熱部40の冷媒入口
46と放熱器本体49の冷媒出口57とを接続するため
のものである。この第2の管路61は、第1の筐体4の
内部を右側のディスプレイ支持部8bに向けて導かれた
後、このディスプレイ支持部8bおよび右側の脚部15
bを貫通してディスプレイハウジング10の内部に導入
されている。
【0042】このため、受熱部40の熱交換室43と放
熱器本体49の冷媒通路53とは、第1および第2の管
路60、61を介して互いに接続されており、これら熱
交換室43、冷媒通路53、第1および第2の管路6
0、61に液状の冷媒が密に封入されている。この冷媒
としては、例えば水、あるいは水に例えばエチレングリ
コールを添加した不凍液等が用いられる。
【0043】また、図2や図5に示すように、第1およ
び第2の管路60、61のうち、ディスプレイハウジン
グ10の脚部15a、15bに導入された部分は、柔軟
なベローズ62にて構成されている。ベローズ管62
は、ディスプレイユニット3を閉じ位置、又は、開き位
置に向けて回動させた時に、この回動に追従して滑らか
に変形するようになっており、ディスプレイユニット3
の回動時に第1および第2の管路60、61に加わる曲
げを吸収する。
【0044】第2の管路61の途中には、ポンプ63が
設置されている。ポンプ63は、第1の筐体4に収容さ
れており、ポータブルコンピュータ1の電源投入時ある
いは半導体パッケージ21が予め決められた温度に達し
た時に駆動されるようになっている。
【0045】このような構成のポータブルコンピュータ
1において、半導体パッケージ21のICチップ23が
発熱すると、このICチップ23の熱は、最初に受熱ヘ
ッド34の受熱面34aに伝えられる。この熱の一部
は、受熱ヘッド34からベース28および天板29への
熱伝導によりヒートシンク26に拡散される。また、受
熱ヘッド34は、液状の冷媒が封入された熱交換室43
を有するので、受熱面34aに伝えられた熱の一部は、
熱伝導室43への熱伝導により冷媒に移される。
【0046】半導体パッケージ21の温度が設定値に達
すると、電動ファン27の羽根車36が回転駆動され
る。この羽根車36の回転により、第1の筐体4内部の
空気が吸込口37、38を通じてファンケーシング35
に吸い込まれる。この空気は、冷却風となって羽根車3
6の外周部から吐出され、ヒートシンク26の冷却風通
路30に送風される。この冷却風は、放熱フィン31の
間を通り抜け、この流れの過程でICチップ23の熱を
受けるヒートシンク26を強制的に冷却する。
【0047】ヒートシンク26に伝えられたICチップ
23の熱は、冷却風との熱交換により持ち去られる。こ
の熱交換により暖められた冷却風は、冷却風通路30の
下流端から排気口32を通じて第1の筐体4の外部に排
出される。
【0048】一方、半導体パッケージ21の温度が設定
値に達すると、ポンプ63が駆動される。このポンプ6
3から吐出された冷媒は、受熱ヘッド34(受熱部4
0)に向けて圧送され、その熱交換室43を通過する。
この際、受熱ヘッド34は、ICチップ23の熱を受け
ているので、受熱ヘッド34に伝えられたICチップ2
3の熱の一部は、受熱ヘッド34から冷媒に移される。
ここでの熱交換により加熱された冷媒は、第1の管路6
0を通じてディスプレイユニット3の放熱器41に導か
れ、この冷媒の流れに乗じてICチップ23の熱が放熱
器41に移送される。
【0049】放熱器41に移送された冷媒は、蛇行状に
屈曲された長い冷媒通路53を冷媒入口56から冷媒出
口57に向けて流れる。この流れの過程で冷媒に取り込
まれたICチップ23の熱が放熱器本体49に伝わり、
この放熱器本体49の広い範囲に亘って均一に拡散され
る。この放熱器本体49で均熱化されたICチップ23
の熱は、放熱器本体49から、植毛布を介して後壁14
への熱伝達により、ディスプレイハウジング10に拡散
され、このディスプレイハウジング10の表面の植毛布
から大気中に放出される。
【0050】放熱器本体49に導かれた冷媒は、冷媒通
路53を流れる過程での熱交換により冷やされる。この
冷やされた冷媒は、第2の管路61を通じてポンプ63
に戻され、このポンプ63で加圧された後、再び受熱ヘ
ッド34の熱交換室43に導かれる。
【0051】このようにマグネシウムなどの金属で形成
されたディスプレイハウジング10の筐体表面にこの発
明の一実施形態に係わる植毛布を貼り付けられることに
より、第1の筐体4で発生したICチップ23の動作時
の発熱を冷却する第2の冷却ユニット41から受ける輻
射熱を液晶パネル11に伝熱しにくくし、熱影響を低減
することができる。
【0052】また、ICチップ23の動作時の発熱によ
り、ディスプレイハウジング10からの放熱増加に伴
い、ディスプレイハウジング10の外装筐体表面の温度
が上昇するが、この発明の一実施形態に係わる植毛布を
配布することにより、人がディスプレイハウジング10
の外装表面を触れたときの体感温度を低減し、長時間の
使用による低温火傷なども防ぐことが出来る。更に、第
2の冷却ユニット41の冷却能力を最大限に引き出し、
放熱能力を向上すことも出来る。
【0053】尚、この発明の一実施形態では、ディスプ
レイハウジング10の筐体の内装表面に植毛布を貼り付
け、液晶パネル11への輻射熱を低減したが、第2の冷
却ユニット41と液晶パネル11の間に、植毛布を配置
し、更なる液晶パネル11への輻射熱を防止することも
出来る。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、電子機器のディスプレイハウジングの筐体表面に植
毛布等の繊維を付着することにより、電子機器の内部で
発生した熱の放熱効果を妨げることなく、筐体表面に手
が触れた時に感じる体感温度を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係わる電子機器の斜視
図。
【図2】同実施形態に係わる冷媒の循環経路を概略的に
示す電子機器の断面図。
【図3】同実施形態に係わる半導体パッケージと第1の
冷却ユニットとの位置関係を示す電子機器の断面図。
【図4】同実施形態に係わる受熱ヘッドの断面図。
【図5】同実施形態に係わるコンピュータ本体とディス
プレイユニットとの間に跨る第2の管路の挿通経路を示
す電子機器の断面図。
【図6】図2のF6−F6線に沿う放熱器の断面図。
【符号の説明】
1…電子機器、4…第1の筐体、10…第2の筐体(デ
ィスプレイハウジング)、14…外壁(後壁)、21…
発熱体(半導体パッケージ)、24…冷却ユニット(第
1の冷却ユニット)、40…受熱部、41…放熱器、4
2…循環手段(循環経路)、49…放熱器本体、53…
冷媒通路、56…冷媒入口、57…冷媒出口
フロントページの続き (72)発明者 岩崎 秀夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 槙田 貞夫 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内 (72)発明者 富岡 健太郎 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内 (72)発明者 高松 伴直 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 3L044 AA04 BA06 CA14 DA01 DB02 FA02 FA04 KA04 5E322 AA07 DA01 FA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体およびこの発熱体に熱的に接続さ
    れた受熱部を内蔵する第1の筐体と、上記発熱体の熱を
    放出するための放熱器を内蔵し、上記第1の筐体に支持
    され、表面に繊維を付着植毛させた第2の筐体と、上記
    第1の筐体と上記第2の筐体との間に跨って配置され、
    上記受熱部と上記放熱器との間で液状の冷媒を循環させ
    る循環手段と、上記放熱器は、上記冷媒が流れる冷媒通
    路と、この冷媒通路に連なる冷媒入口および冷媒出口が
    上記循環手段を介して上記受熱部に熱的に接続されるこ
    とを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 上記放熱器は、放熱器本体を含み、この
    放熱器本体は、上記冷媒通路と、上記冷媒入口および冷
    媒出口を有することを特徴とする請求項1記載の電子機
    器。
  3. 【請求項3】 上記第2の筐体の外装表面に繊維を付着
    植毛させたことを特徴とする請求項2記載の電子機器。
  4. 【請求項4】 上記第2の筐体の外装表面にプレス形成
    された模様をつけることを特徴とする請求項3記載の電
    子機器。
  5. 【請求項5】 上記第2の筐体の内装表面に繊維を付着
    植毛させたことを特徴とする請求項2記載の電子機器。
  6. 【請求項6】 上記第2の筐体は液晶ユニットを有し、
    上記液晶ユニットと上記放熱器本体の間に、繊維が付着
    植毛された布材を配置することを特徴とする請求項2記
    載の電子機器。
  7. 【請求項7】 上記循環手段は、上記受熱部からの熱伝
    導により加熱された冷媒を上記放熱器の冷媒入口に導く
    第1の管絽と、上記放熱器で冷やされた冷媒を上記冷媒
    出口から上記受熱部に導く第2の管絽と、上記第2の管
    絽に設置され、上記放熱器からの冷媒を上記受熱部に向
    けて圧送するポンプと、を有することを特徴とする請求
    項3又は請求項4記載の電子機器。
  8. 【請求項8】 上記放熱器本体は、互いに積層された第
    1および第2の放熱板を有し、これら放熱板は、互いに
    協働して上記冷媒通路を構成することを特徴とする請求
    項7記載の電子機器。
JP2002108814A 2002-04-11 2002-04-11 電子機器 Pending JP2003303034A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002108814A JP2003303034A (ja) 2002-04-11 2002-04-11 電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002108814A JP2003303034A (ja) 2002-04-11 2002-04-11 電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003303034A true JP2003303034A (ja) 2003-10-24

Family

ID=29392448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002108814A Pending JP2003303034A (ja) 2002-04-11 2002-04-11 電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003303034A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6845011B2 (en) * 2002-10-15 2005-01-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Electronic apparatus having a circulation path of liquid coolant to cool a heat-generating component

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6845011B2 (en) * 2002-10-15 2005-01-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Electronic apparatus having a circulation path of liquid coolant to cool a heat-generating component

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3725106B2 (ja) 電子機器
US7273089B2 (en) Electronic apparatus having a heat-radiating unit for radiating heat of heat-generating components
JP3600606B2 (ja) 電子機器
JP3530151B2 (ja) 発熱体を内蔵する電子機器およびこの電子機器に用いる冷却装置
JP3673249B2 (ja) 電子機器および冷却装置
TWI338213B (en) Electronic apparatus including liquid cooling unit
JP3629257B2 (ja) 電子機器
US20040042171A1 (en) Electronic apparatus having display unit containing radiator radiating heat of heat generating component
TW540290B (en) Electronic apparatus
JP3594238B2 (ja) 電子機器用冷却装置及び電子機器
TWI361656B (en) Electronic apparatus
EP1708263B1 (en) Cooling jacket
US20040196628A1 (en) Electronic apparatus having heat-generating components to be cooled with liquid coolant
JP2001267771A (ja) 電子装置
JP2006286767A (ja) 冷却ジャケット
TW200813696A (en) Electronic apparatus
JP2006053914A (ja) 電子機器
US6988537B2 (en) Cooling unit having a plurality of heat-radiating fins, and electronic apparatus with the cooling unit
US11968806B2 (en) Electronic apparatus and cooling module
TW201345403A (zh) 散熱裝置
TWI382300B (zh) 液態冷卻單元及用於此單元之熱交換器(二)
JP2004139186A (ja) 電子機器
JP2003303034A (ja) 電子機器
TW201122775A (en) Portable computer
JP2004348649A (ja) 電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050415

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050606