JP2003302809A - 接触帯電部材 - Google Patents

接触帯電部材

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JP2003302809A
JP2003302809A JP2002108616A JP2002108616A JP2003302809A JP 2003302809 A JP2003302809 A JP 2003302809A JP 2002108616 A JP2002108616 A JP 2002108616A JP 2002108616 A JP2002108616 A JP 2002108616A JP 2003302809 A JP2003302809 A JP 2003302809A
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Hiromichi Yamada
博通 山田
Yozo Hotta
陽三 堀田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光ドラムを長期にわたって良好に帯電する
ことができ、帯電不良に起因する画像不良を防止する。 【解決手段】 芯金11の周囲に弾性層12を設け、弾
性層12の表面に多数の弾性突起13、14、15を設
ける。感光ドラム16表面の帯電時に、帯電ニップ部N
において長い弾性突起13,14は感光ドラム16表面
に当接して弾性変形し、ギャップが放電可能距離となっ
た部分(斜線部)から放電が起こる。また帯電ニップ部
N内の短い弾性突起15は、感光ドラム116表面との
間に常に放電が発生する。このように、帯電ニップ部N
内で放電が発生するので、帯電が行われる幅を広く取る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプリンタ、
複写機、ファクシミリ等の画像形成装置の感光体や転写
材を帯電するのに使用される接触帯電部材に関する。
【0002】
【従来の技術】被帯電体(例えば、感光ドラム)をソリ
ッドの帯電ローラによって帯電する帯電装置が、例えば
特開昭63−149669号公報に記載されている。
【0003】この帯電装置は、抵抗値調整した導電ゴム
を用いたソリッドの帯電ローラ(接触帯電部材)と感光
ドラム(被帯電体)との間に振動電界を形成して感光ド
ラム表面を帯電処理(除電処理も含む)するものであ
る。このときの振動電界とは、交互電界・交流電界、す
なわち時間とともに電圧値が周期的に変化する電界をい
う。またこの振動電界の大きさとしては、直流電圧を帯
電ローラに印加したときの感光ドラムの帯電開始電圧V
thの2倍以上のピーク間電圧を有するようにする。
【0004】図7に示すように、芯金31の周囲に帯電
層32を設けてソリッドの帯電ローラ30を構成する。
この帯電ローラ30の芯金31の両端部をバネ37で付
勢して、帯電ローラ30を感光ドラム16表面に押し付
ける。これにより、感光ドラム16と帯電ローラ30と
の間に帯電ニップ部(当接ニップ領域)Nを形成する。
そして、芯金31に、電源33によって直流と交流とが
重畳された帯電バイアスを印加して、感光ドラム16表
面を帯電する。このとき、帯電ニップ部Nは帯電には、
ほとんど寄与せず、帯電に寄与する放電領域(帯電領
域)a,aはその帯電ニップ部Nの前後の2箇所のエア
ギャップ部だけで、その放電領域a,aの放電幅Waも
小さいため、プロセススピードが速くなった場合に帯電
が不十分になり、高速化を行うことが難しかった。
【0005】具体的には、以下の仕様のソリッドの帯電
ローラ30の放電領域a,aの放電幅Waは、感光ドラ
ム16を静止させたまま帯電させ、これを現像すること
で放電幅Waを実測すると、図7に示すように、それぞ
れ0.5mmと小さいものであった。
【0006】 芯 金:ステンレス製丸棒 直径6mm、長さ250mm 帯電層:ソリッドの導電性ゴム 層厚3mm、長さ230mm 体積抵抗値 7×10Ω・cm 抵抗値:5×10Ω 硬 度:55°(Asker硬度計、荷重1kg) 押圧力:芯金両端各500g(バネ加圧)
【0007】ここで、図11に、帯電ローラの抵抗測定
法を示しておく。すなわち、アルミシリンダ50に対し
て総圧400g(片側200g)で転写ローラ51を当
接させて回転させ、任意の電圧(例えば、+1.0k
V)を直流高圧電源52より転写ローラ51の芯金に印
加したときに、抵抗54の両端に発生する電圧値の最大
値、最小値を電圧計53で読みとる。読みとった数値か
ら回路中に流れる電流値の中心値を求め、抵抗値を算出
する。測定環境は、N/N(常温常湿:温度20℃、湿
度60%)とする。
【0008】そして、このソリッドの帯電ローラ51を
用いた画像形成装置は、100mm/secのプロセス
スピードの場合には良好な画像が出力されたが、200
mm/secのプロセススピードの場合には、図7に示
すように、放電領域a,aの幅Wa,Waが前述したよ
うに狭いため、帯電が不十分となり、L/L(低温低
湿:温度15℃、湿度10%)で部分的な帯電不良に起
因する「砂地」と呼ばれる画像不良部が発生してしまっ
た。
【0009】これに対し、本出願人は、特開平5−18
1349号公報等で、接触帯電部材の表面をスポンジ形
状とし、被帯電体との加圧状態において各々のスポンジ
セルの高さが5〜200μmとなるように設定すること
により、ソリッドタイプの帯電部材では不可能であった
被帯電体との帯電ニップ部Nでの帯電を可能とし、帯電
の高速化を可能とする提案を行なっている。
【0010】図8、図9に示すように、接触帯電部材3
4を、芯金35の周囲に発泡スポンジゴム36を設けて
構成し、硬度を下げることにより帯電ニップ部Nのニッ
プ幅Wを広くするとともに、帯電ニップ部N内でも放
電されるようにスポンジセルにおいてエアギャップdが
取れるような構成にした。
【0011】このようにすることにより、放電幅が大き
く取れ、プロセススピードが大きくなった場合でも十分
帯電でき、高速化を行うことが可能となった。
【0012】一方、こうした接触帯電装置を転写装置と
して応用する提案も数多くなされている(例えば、特開
平1−185572号公報等)。
【0013】図10に、ローラ転写方式を模式的に示
す。像担持体としての感光ドラム16は、駆動手段(不
図示)によって矢印a方向に所定のプロセススピード
(周速度)で回転駆動され、外周面(表面)電子写真プ
ロセス機器(不図示)により目的の画像情報に対応した
トナー像tが形成される。
【0014】接触転写部材としての転写ローラ40は、
SUS(ステンレス),Fe(鉄)等の芯金41上に、
カーボン,イオン導電性フィラー等により1×10
1×1010Ωに抵抗調整した導電性スポンジの弾性体
層42を形成した、硬度20〜40度(ASKER−
C)の導電性・弾性ローラ体である。転写ローラ40
は、感光ドラム16に平行に配列され、芯金41の両端
部を軸受部材(不図示)で回転自由に軸受保持させると
ともに加圧部材(不図示)によって感光ドラム16に向
けて矢印f方向に加圧されている。これにより、弾性体
層42をその弾性に抗して感光ドラム16に総圧0.5
〜2.0kgで加圧圧接させて転写部としての転写ニッ
プ部Nを形成させてある。転写ローラ40は駆動手段
(不図示)によって矢示b方向に所定の周速度で回転駆
動される。
【0015】転写材Pが、給紙部(不図示)から転写ニ
ップ部Nに対して所定の制御タイミングで転写前ガイド
44に沿って矢印c方向に給送され、転写ニップ部Nに
よって挟持搬送されていく。このとき、転写バイアス印
加電源43より転写ローラ40に感光ドラム16上のト
ナー像tのトナーと逆極性の所望の電圧(1〜10k
V)が印加されて、転写ニップ部N内で転写材Pに電荷
が付与されることで、転写ニップ部Nにおいて感光ドラ
ム16側のトナー像tが転写材P側に順次に静電的に吸
着転写される。
【0016】転写ニップ部Nにおいてトナー像tの転写
を受け、転写ニップ部Nを通過した転写材Pは感光ドラ
ム16表面から分離されて、定着装置(不図示)へ搬送
され、ここでトナー像が定着される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
接触帯電部材を使用した帯電装置には、次のような問題
点があることが判明した。
【0018】すなわち、接触帯電部材として図7に示す
ソリッドゴムの帯電ローラ30を用いた場合、前述のよ
うに、帯電ニップ部N内では放電が起きないため、帯電
にほとんど寄与せず、帯電に寄与する放電領域(帯電領
域)a,aはその帯電ニップ部Nの前後の2箇所のエア
ギャップ部だけで、その放電領域a,aの幅Wa,Wa
も小さいため、プロセススピードが大きくなった場合に
帯電が不十分になり、高速化を行うことが難しかった。
【0019】この問題を解決するには、図8に示すよう
に、接触帯電部材34を発泡スポンジ化することが有効
ではあるが、均等に発泡させることは難しく、また使用
に伴って表面が削れた場合、図9に示すように、帯電ニ
ップ部Nでのスポンジセルによる感光ドラム16表面と
接触帯電部材34との間のエアギャップdが変化してし
まい、帯電性能も変わってしまうという問題があること
がわかった。
【0020】また、転写装置に適用した場合、図10に
示すように、弾性体層42を有する転写ローラ40を感
光ドラム16表面に圧接して転写ニップ部Nを形成し、
転写ローラ40に感光ドラム16上のトナー像tと逆極
性の所望の電圧を印加して転写ニップ部Nの上・下流近
傍での放電により転写材Pに電荷を付与することでトナ
ー像tを転写材P上に転写している。このとき、転写ニ
ップ部Nの上下流側にはそれぞれ図10に示すように転
写ローラ40への電圧印加によってトナーtを転写ロー
ラ40側に引きつける電界E(以下「プレ転写電界」と
いう。)が生じる。このため上流側電界作用領域での放
電により転写材P裏に電荷が載り、感光ドラム16上の
トナーが転写ニップ部Nに突入する前の転写材方向へ飛
翔し、画像が飛び散るという問題があった。
【0021】そこで従来の画像形成装置では、図10の
ように、転写材Pが転写ニップ部Nの上流側のプレ転写
電界作用領域に入る前に転写材Pを感光ドラム16に密
着させるべくガイドする転写入口ガイド部材44を設け
て、転写材Pを感光ドラム16寄りに転写ニップ部Nへ
進入させ、飛び散りを防止するものがあった。
【0022】しかし、この方法では転写入口ガイド部材
44と感光ドラム16の間隔が狭くなり、転写材Pの搬
送抵抗となるため、転写ニップ部Nでの転写材搬送速度
が遅くなり、画像倍率が縮む、中抜けのレベルが悪化す
る、さらには厚紙や官製葉書などを通紙した場合などは
通紙不良が頻発するなどの弊害があり、飛び散りの防止
と、画像倍率・転写材搬送性の維持の両立が困難であっ
た。
【0023】本発明は、上述事情に鑑みてなされたもの
であり、被帯電体を長期にわたって良好に帯電すること
ができ、帯電不良に起因する画像不良を防止するように
した接触帯電部材を提供することを目的とするものであ
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
被帯電体に当接配置されて前記被帯電体との間に帯電ニ
ップ部を形成し、前記帯電ニップ部において前記被帯電
体を帯電する接触帯電部材において、表面に弾性層を有
する回転体状に形成され、前記弾性層の表面に弾性を有
する複数の弾性突起を有し、前記弾性突起は、前記弾性
層の表面に対する200〜1500μmの高さHと、4
0〜760μmの横断方向最大寸法Dとが、アスペクト
比H/D≧1.25の条件を満たす大きさであり、前記
被帯電体に当接されて前記被帯電体を帯電する、ことを
特徴とする。
【0025】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
接触帯電部材において、前記弾性突起は、前記弾性層の
表面に立設された柱状体である、ことを特徴とする。
【0026】請求項3に係る発明は、請求項2に記載の
接触帯電部材において、前記柱状体は、先端部が曲面で
形成されている、ことを特徴とする。
【0027】請求項4に係る発明は、請求項3に記載の
接触帯電部材において、前記柱状体は、先端部が球状に
形成されている、ことを特徴とする。
【0028】請求項5に係る発明は、請求項1ないし4
のいずれか1項に記載の接触帯電部材において、複数の
前記弾性突起は、少なくとも2種類以上の異なる形状を
持つ、ことを特徴とする。
【0029】請求項6に係る発明は、請求項5に記載の
接触帯電部材において、複数の前記弾性突起は、少なく
とも2種類以上の、前記弾性層表面からの異なる高さを
有する、ことを特徴とする。
【0030】請求項7に係る発明は、請求項1ないし6
のいずれか1項に記載の接触帯電部材において、前記弾
性突起は、電気物性の異なる2種類以上の材料によって
形成されている、ことを特徴とする。
【0031】請求項8に係る発明は、請求項1ないし7
のいずれか1項に記載の接触帯電部材において、前記被
帯電体は、表面にトナー像が形成される感光体である、
ことを特徴とする。
【0032】請求項9に係る発明は、請求項1ないし7
のいずれか1項に記載の接触帯電部材において、前記被
帯電体は、表面にトナー像が転写される転写材である、
ことを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。なお、各図面において同一
の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすもの
であり、これらについての重複説明は適宜省略した。
【0034】<実施の形態1>図1に、本発明に係る接
触帯電部材の表面近傍の縦断面図を示す。なお、同図
は、ローラ形状の接触帯電部材の軸に直交する方向の縦
断面図である。また、図2は、接触帯電部材表面の3次
元微細構造体を示す斜視図である。さらに図3は、接触
帯電部材と感光ドラム16との当接部の拡大図である。
なお、これらの図は、説明の便宜上、構成の特徴を誇張
化・象徴化して表したものであり、各構成層の層厚比率
等は実寸比率と一致するものではない。
【0035】本実施の形態で使用した帯電部材は、ロー
ラ形状をした帯電ローラ10である。帯電ローラ10
は、直径10mmのSUS(ステンレス)製の導電性の
芯金11上に、EPDMにカーボンを分散させて抵抗値
を5×10〜5×10Ωとなるように抵抗調整した
弾性層12を厚さ2mmで形成し、さらにその表面に3
次元微細構造体として多数の弾性突起13,14,15
を形成した。弾性突起13,14、15は、いずれも直
径が80μmの円柱状に形成されており、その先端は半
球状に形成されている。弾性突起13,14,15の高
さは、この順に500μm、300μm、200μmに
設定されている。なお、この長さは、長い方の弾性突起
13、14は感光ドラム16表面に接触し、最も短い弾
性突起15は感光ドラム16表面に接触しないように設
定されている。上述の弾性突起13、14、15の大き
さは、上述の弾性層12の表面において、少なくとも2
00〜1500μmの高さHと、40〜760μmの横
断方向最大寸法Dとを、アスペクト比H/D≧1.25
の条件を満たす大きさとする。
【0036】帯電ローラ10はバネ(不図示)により芯
金11の両端部を片側200gf、総圧400gfで加
圧され、被帯電体としての感光ドラム16に当接され
る。さらに帯電ローラ10は、帯電動作時、すなわち感
光ドラム16表面を帯電するときには、高圧の帯電バイ
アス印加電源(不図示)によって帯電バイアスが印加さ
れるようになっている。
【0037】図2は、上述の帯電ローラ10表面におけ
る弾性突起13、14、15を示す斜視図である。同図
に示すように、少なくとも隣り合った弾性突起は、周方
向,長手方向ともにシフトしてランダムに配設されてい
る。すなわち、相互に隣接する弾性突起は、周方向及び
長手方向のいずれも、位置がずれるように形成されてい
る。これは、周方向,長手方向に直線上に配設すると周
期的な帯電ムラが発生する可能性があるので、これを防
止するためである。
【0038】図3は、帯電ローラ10と、被帯電体とし
ての感光ドラム16との間に形成された帯電ニップ部N
の拡大断面図であり、斜線部は放電領域(帯電領域)を
示す。帯電時には帯電ローラ10はモータ(不図示)か
らギヤを介し駆動を受け、図3中の矢印方向(時計周
り)に、周速度Vで回転する。その周速度Vは、感
光ドラム16の矢印方向(反時計周り)の周速度V
対し101%の周速度に設定されている。
【0039】感光ドラム16が周速度Vで矢印方向
に、また帯電ローラ10が周速度Vで矢印方向に回転
駆動され、帯電動作が開始されると、帯電ローラ10上
の弾性突起13,14,15のうちの弾性突起13,1
4は順次に感光ドラム16表面と当接して弾性変形して
いく。これら弾性突起13,14は、感光ドラム16表
面に当接して変形して倒れ込んでいく過程で、感光ドラ
ム16表面とのギャップが放電可能距離となった部分
(図3の斜線部分)から放電が起こり、これにより感光
ドラム16表面が帯電されていく。
【0040】また、このとき、帯電ローラ10は、弾性
突起13,14の弾性によって支えられることになり、
弾性突起15は、感光ドラム16表面とは接触せず、あ
る程度の微小ギャップを保持したままニップを通過す
る。この微小ギャップは、放電可能距離よりも小さくな
るように構成されている。このため弾性突起15は、帯
電ニップ部N内でも常に放電をしていることになり、し
たがって、帯電ニップ部N全域での帯電が可能となる。
【0041】以上説明したように、3次元微細構造体と
しての弾性突起13、14、15を接触帯電部材として
の帯電ローラ10表面に設け、帯電ローラ10と、被帯
電体としての感光ドラム16との帯電ニップ部N内部に
おいても放電可能となる微小ギャップを保持できるよう
にしたので、帯電に寄与する微小ギャップにおける放電
が帯電ニップ部N内部でも可能となり、したがって、帯
電性能が向上した。また、本実施の形態に係る帯電ロー
ラ10によると、前述の発泡スポンジとは異なり、磨耗
によりギャップが大きく変化することがないので、長期
にわたって安定した帯電性を実現することができる。
【0042】なお、本実施の形態では、弾性突起13、
14、15は、柱状部の直径が80μmの柱状部の先端
に球状部を設けた形状に形成され、高さが200〜50
0μmであって、1kg加重時のASKER−C硬度を
65度に設定した例を説明した。しかし、帯電ローラ1
0の直径、感光ドラム16の直径、当接圧、プロセスス
ピード等に応じて、任意の設定値にすることでより安定
した帯電を行うことが可能である。特に、デジタル複写
機やプリンターなどでは、印字密度に対応する1画素の
大きさ(例えば300dpiの時は84.7μm)以下
に柱状部の直径を設定することが好ましい。
【0043】<実施の形態2>図4,図5,図6を参照
して、実施の形態2を説明する。本実施の形態は、本発
明に係る接触帯電部材を、転写装置に適用したものであ
る。これらの図のうち、図4は本実施の形態の主要部の
構成を示す断面図、図5はその転写ニップ部N近傍の拡
大図である。また、図6は、1本の弾性突起の拡大縦断
面図である。なお、これらの図も説明の便宜上、特徴構
成を誇張化・象徴化して表したものであり、各部分の比
率は、実寸比率と一致するものではない。
【0044】これらの図に示すように、接触帯電部材と
しての転写ローラ20は、導電性の芯金21の表面に抵
抗調整した弾性層22を設け、さらに弾性層22の表面
に3次元微細構造体としての多数の弾性突起23を設け
たものである。
【0045】上述の弾性層22は、イオン導電性のNB
Rゴムによって形成されており、(径方向の)厚さは2
mmで、抵抗値が5×10〜5×10Ωである。
【0046】弾性突起23は、基端側(弾性層22側)
に径280μmの柱状部23bと、先端側に径390μ
m程度の球状部23aとを有し、総高さを1500μm
としている。図6に示すように、柱状部23bは、弾性
層22と一体に構成されている。したがって、柱状部2
3bは、弾性層22と同様、抵抗値が5×10〜5×
10Ωのイオン導電性のNBRゴムによって形成され
ている。柱状部23bの先端は半球よりも少し球状に近
い形状に形成されている。球状部23aは、上述の柱状
部23bの先端をほぼ球状にコートするものであり、全
体としてほぼ球形に形成されている。この球状部23b
は、材質的にはEPDMによって形成されており、絶縁
性となっている。
【0047】転写ローラ20は、芯金21の長手方向両
端部がバネ(不図示)によって片側350gf、総圧7
00gfで加圧されており、これにより、感光ドラム1
7表面に押し付けられている。さらに、転写動作時には
高圧の転写バイアス印加電源(不図示)によって芯金2
1に転写バイアスが印加される。
【0048】図5のR部に示すように、転写ニップ部N
直前では転写ローラ20の表面は見かけ上、弾性突起2
3の球状部23aが密集しており、転写ローラ20から
の放電は抑制される。このため、被帯電体としての転写
材Pが転写ローラ20寄りにニップ部Nに進入してきて
も、転写材P裏面に電荷が付与されず、感光ドラム17
上に形成されているトナー像のトナーが、転写ニップ部
Nに突入する前の転写材P方向へ飛翔して、画像が飛び
散るといった現象を防ぐことが可能となる。このため、
図10で説明した転写入口ガイド部材を感光ドラム17
寄りに設ける必要はなくなる。
【0049】転写ニップ部N内部では、弾性突起23が
倒れこむことにより、その導電性を持った柱状部23b
が転写材Pと対向し放電が起きることで転写材P裏面へ
電荷が供給され、これにより、感光ドラム17上のトナ
ーは転写材P上へ転写される。
【0050】以上のような構成とすることで、転写ニッ
プ部Nの前(上流側)で発生するプレ転写電界の影響に
よる飛び散りの防止が可能となり、転写入口ガイド部材
を感光ドラム17寄りに設ける必要がなくなり、搬送抵
抗も減少するため、画像倍率・転写材搬送性の悪化は防
止でき、これらの両立が可能となった。
【0051】本実施の形態では、球状部23aはEPD
Mのコートで形成したが、コート材料はこれに限らず、
絶縁性材料であれば他の材料であってもよい。また、コ
ートではなく、球状部23a全体を絶縁性材料で形成す
るようにしてもよい。
【0052】上述の実施の形態においては、接触帯電部
材として、ローラ形状のものについて説明したが、これ
に限るものではなく、例えば、ベルト状のものを使用す
ることも可能である。
【0053】また、弾性層の材料もEPDM、NBRゴ
ムに限らず、導電性を付与された弾性体であれば他のも
のであってもよい。
【0054】本発明に係る接触帯電装置が帯電対象とす
る被帯電体としては、電子写真複写機・プリンタ・ファ
クシミリ等の画像形成装置における回転ドラム型・回動
ベルト型・走行ウエブ型等の電子写真感光体等や、画像
形成装置における像担持体と転写部材に挟持搬送されな
がら像担持体上の可転写像(トナー像)が転写される転
写材等があげられる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
接触帯電部材の弾性層の表面に、複数の弾性突起を設け
ることにより、被帯電体を長期にわたって良好に帯電す
ることができ、帯電不良に起因する画像不良を防止する
ことができる。また、帯電性能が向上するので、プロセ
ススピードの高速化に対応可能となり、耐摩耗性など安
定した帯電が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における、接触帯電部材の主要部
の構成を示す縦断面図である。
【図2】実施の形態1の接触帯電部材の表面の概観を示
す斜視図である。
【図3】実施の形態1における転写ニップ部の拡大断面
図である。
【図4】実施の形態2における、接触帯電部材の主要部
の構成を示す縦断面図である。
【図5】実施の形態2における転写ニップ部の拡大断面
図である。
【図6】実施の形態2における弾性突起の拡大縦断面図
である。
【図7】従来の、ソリッドの帯電ローラを使用したとき
の帯電のようすを示す縦断面図である。
【図8】従来の、スポンジ状の帯電ローラを使用したと
きの帯電のようすを示す縦断面図である。
【図9】従来の、スポンジ状の帯電ローラを使用したと
きの帯電ニップ部の拡大断面図である。
【図10】従来の、転写ローラによる転写材Pの帯電の
ようすを示す縦断面図である。
【図11】帯電ローラの抵抗測定法を説明する図であ
る。
【符号の説明】
16,17 被帯電体(感光体、感光ドラム) 10 接触帯電部材(帯電ローラ) 11,21 芯金 12,22 弾性層 13,14,15,23 弾性突起 23a 球状部 23b 柱状部 20 接触帯電部材(転写ローラ) N 帯電ニップ部、転写ニップ部 P 転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H200 FA02 FA19 HA04 HA28 HB06 HB12 HB22 HB43 HB45 HB46 HB47 JA02 JA23 JA25 JA26 JA27 JB17 LA17 LA19 LA40 MA03 MB06 MC01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被帯電体に当接配置されて前記被帯電体
    との間に帯電ニップ部を形成し、前記帯電ニップ部にお
    いて前記被帯電体を帯電する接触帯電部材において、 表面に弾性層を有する回転体状に形成され、前記弾性層
    の表面に弾性を有する複数の弾性突起を有し、 前記弾性突起は、前記弾性層の表面に対する200〜1
    500μmの高さHと、40〜760μmの横断方向最
    大寸法Dとが、アスペクト比H/D≧1.25の条件を
    満たす大きさであり、前記被帯電体に当接されて前記被
    帯電体を帯電する、 ことを特徴とする接触帯電部材。
  2. 【請求項2】 前記弾性突起は、前記弾性層の表面に立
    設された柱状体である、 ことを特徴とする請求項1に記載の接触帯電部材。
  3. 【請求項3】 前記柱状体は、先端部が曲面で形成され
    ている、 ことを特徴とする請求項2に記載の接触帯電部材。
  4. 【請求項4】 前記柱状体は、先端部が球状に形成され
    ている、 ことを特徴とする請求項3に記載の接触帯電部材。
  5. 【請求項5】 複数の前記弾性突起は、少なくとも2種
    類以上の異なる形状を持つ、 ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記
    載の接触帯電部材。
  6. 【請求項6】 複数の前記弾性突起は、少なくとも2種
    類以上の、前記弾性層表面からの異なる高さを有する、 ことを特徴とする請求項5に記載の接触帯電部材。
  7. 【請求項7】 前記弾性突起は、電気物性の異なる2種
    類以上の材料によって形成されている、 ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記
    載の接触帯電部材。
  8. 【請求項8】 前記被帯電体は、表面にトナー像が形成
    される感光体である、 ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記
    載の接触帯電部材。
  9. 【請求項9】 前記被帯電体は、表面にトナー像が転写
    される転写材である、 ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記
    載の接触帯電部材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102269954A (zh) * 2010-06-01 2011-12-07 株式会社东芝 带电辊、使用其的带电单元以及图像形成装置
JP2012185280A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US9176414B2 (en) 2013-07-01 2015-11-03 Canon Kabushiki Kaisha Charging device and image forming apparatus
US9501032B2 (en) 2013-07-11 2016-11-22 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge having projected portions and recessed portions provided on surface of charging member and image forming apparatus thereof

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