JP2003301446A - 土厚等の管理可能な土木用シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】地盤改良等に使用されるシートは合成樹脂の繊
維シート又はネット状のシートが使われているが、敷設
後盛土をする際、その土厚やシートの陥没隆起等を測定
しながらシートに均一に圧力が掛かるよう一定な土厚に
保たれないと、偏荷重が掛かり、シートの破損とそれに
伴い軟弱土砂の吹き上げ等で多大な損害を生じる恐れが
あるが、シートの材質が合成樹脂であるため磁気探査等
の非破壊検査法では反応が計測できず、このため、突き
棒等により人力で測定するか、盛土の高さのみを測定す
るしかなく、多大な労力を要しながら正確な管理が困難
であった。 【解決手段】地盤改良等に使用する土木用シートの表面
に適当な間隔で金属板もしくはテープ状の金属箔を取り
付け、又はシートの表面又は繊維、素材そのものに、金
属粉を混合した樹脂等をコーチングし、非破壊検査法で
土中におけるシートの深さ位置土厚を測定管理可能とし
たことを最も主要な特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明が属する技術分野】本発明は、シートに金属反応
を持たせ非破壊検査法で土厚等の管理を可能とした土木
用シートに関するものである。 【０００２】 【従来の技術】地盤改良等に使用されるシートは合成樹
脂の繊維シート又はネット状のシートが使われている
が、敷設後盛土をする際、その土厚やシートの陥没隆起
等を測定しながらシートに均一に圧力が掛かるよう一定
な土厚に保たれないと、偏荷重が掛かり、シートの破損
とそれに伴い軟弱土砂の吹き上げ等で多大な損害を生じ
る恐れがあるが、シートの材質が合成樹脂であるため磁
気探査等の非破壊検査法では反応が計測できず土厚を測
定出来ない、このため、突き棒等により人力で測定する
か、盛土の高さのみを測定するしかなく、多大な労力を
要しながら正確な管理が困難であった。 【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、地盤改良等に使用する土木用シートの材質が合成
樹脂であるため、非破壊検査法では計測管理出来ないこ
とにある。 【０００３】 【課題を解決するための手段】本発明は、地盤改良等に
使用する土木用シートの表面に適当な間隔で金属板もし
くはテープ状の金属箔を取り付け、又はシートの表面又
は繊維、素材そのものに、金属粉を混合した樹脂等をコ
ーティングし、非破壊検査法で土中におけるシートの深
さ位置を測定可能としたことを最も主要な特徴とする。 【０００４】 【発明の実施の形態】地盤改良等に使用する土木用シー
トの表面に適当な間隔で金属板もしくはテープ状の金属
箔を取り付け、又はシートの表面又は繊維、素材そのも
のに、金属粉を混合した土木用シートである。 【０００５】 【実施例】図１は、本発明装置の１実施例のネット状シ
ートに金属板を取り付けたものの平面図及び金属板部分
の拡大図であって、１は金属板であり、ネット状シート
は軟弱地盤の改良に使用されることが多く、含水率の高
い土中での計測管理には、磁気探査法が好ましいので鋼
板を使用し、５０〜２００ｃｍピッチの格子方眼の交点
に取り付け、磁気探査の測点となる。また盛土後のペー
パードレンとうの地盤改良工の際支障とならない大きさ
とする。 【０００６】２のネット状シートは既存の汎用のもので
あり説明は省略する。 【０００７】３の取付金具はシート上面から簡易に鋼板
を取り付けうるよう鋼板に溶接した２本の湾曲した足を
ネットにかけ、カシメ止めする。 【０００８】このシートを展張後通常、砂等を水と共に
撒き均一に盛ってゆくのであるがその際、軟弱地盤を走
行可能な干潟走行機等に磁気探査装置を搭載し、走行し
ながらシートに取り付けた鋼板の磁気反応によりシート
までの深度を測定し、同時に位置情報もＧＰＳ等で計測
することにより、３次元的にネットの凹凸、土厚を計測
することが出来、正確安全な施工管理ができる。 【０００９】図２の実施例は、繊維シート４にテープ状
のアルミ箔５を１ｍ程度のピッチで格子状に貼ったもの
で、地中レーダー等での探査に良く反応し上記の例と同
様な施工管理のための、計測管理が可能となる。又シー
トの表面、もしくは素材そのものに、金属粉を含有させ
た合成樹脂のコーティングを施しても同等の効果を得
る。 【００１０】図３の実施例は、繊維シート６に金属板７
を安全ピン方式留め金具８で取り付けた例である。 【００１１】 【発明の効果】以上説明したように本発明の土厚等の管
理可能な土木用シートは、表面に適当な間隔で金属板も
しくはテープ状の金属箔を取り付け、又はシートの表面
又は繊維、素材そのものに、金属粉を混合した樹脂等を
コーチングし、非破壊検査法で土中におけるシートの深
さ位置を測定可能とし、同時に位置情報もＧＰＳ等で計
測することにより、３次元的にネットの凹凸、土厚を計
測することが出来、正確安全な施工管理ができる。

【図面の簡単な説明】 【図１】土厚等の管理可能な土木用シートの実施方法を
示した平面図及び拡大図である。（実施例１） 【図２】土厚等の管理可能な土木用シートの実施方法を
示した平面図である。（実施例２） 【図３】土厚等の管理可能な土木用シートの実施方法を
示した斜視図である。（実施例３） 【符号の説明】 １ 金属板 ２ ネット状シート ３ 取付金具 ４ 繊維シート ５ アルミ箔テープ ６ 繊維シート ７ 金属板 ８ 安全ピン方式留め金

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 シートの表面に適当な間隔で金属板もし
   くはテープ状の金属箔を取り付けたもの、又はシートの
   表面又は繊維、素材そのものに、金属粉を混合した樹脂
   等をコーティングしたことを特徴とする地盤改良等に使
   用する土木用シート。