JP2003301210A - 高炉炉底における湯流れ状態の診断装置、方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

高炉炉底における湯流れ状態の診断装置、方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

Info

Publication number
JP2003301210A
JP2003301210A JP2002111088A JP2002111088A JP2003301210A JP 2003301210 A JP2003301210 A JP 2003301210A JP 2002111088 A JP2002111088 A JP 2002111088A JP 2002111088 A JP2002111088 A JP 2002111088A JP 2003301210 A JP2003301210 A JP 2003301210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blast furnace
time
recurrence plot
series
molten metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002111088A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3766641B2 (ja
Inventor
Junichi Nakagawa
淳一 中川
Hiroyuki Yoshino
博之 吉野
Taiji Kurita
泰司 栗田
Kenichi Yatsugayo
健一 八ヶ代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2002111088A priority Critical patent/JP3766641B2/ja
Publication of JP2003301210A publication Critical patent/JP2003301210A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3766641B2 publication Critical patent/JP3766641B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Blast Furnaces (AREA)
  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高炉炉底における湯流れ状態を的確に診断で
きるようにする。 【解決手段】 高炉炉底の底盤303a中央に埋め込ま
れた熱電対301により計測された時系列の温度情報か
ら得られた時系列の熱流束情報と、高炉炉底の出銑孔2
52付近に埋め込まれた熱電対302により計測された
時系列の温度情報から得られた時系列の熱流束情報とに
基づいて、2変数の相互リカレンスプロットを作成し、
その相互リカレンスプロットに基づいて、高炉炉底にお
ける湯流れ状態を診断する。2箇所の検出端間に強い流
れが存在すれば、相互リカレンスプロット上では対角線
に平行な線分として表現されるので、相互リカレンスプ
ロット上で対角線に平行な線分が存在するか否かによっ
て、炉底中央から出銑孔252に向かう健全な流れが存
在するか、炉底中央において湯流れが停滞しているかを
診断することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高炉炉底における
湯流れ状態の診断装置、方法、コンピュータプログラ
ム、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高炉炉底の湯だまりから溶融生成物を抽
出する作業を出銑という。出銑がスムーズに行われなけ
れば、湯面が上昇して羽口に達し、送風が不可能になっ
たり、羽口が破損したりするおそれがある。また、羽口
まで到達する前に、レースウェイが歪むことによって通
気不良が起こるおそれもある。したがって、高炉の操業
においては、溶融生成物をスムーズに出銑孔から抽出す
ることが重要とされる。特に、大型高炉の場合、常にど
こかの出銑孔から出銑が行われており、生成速度と比較
して出銑速度があまり大きくないことから、溶融生成物
をスムーズに出銑孔から抽出することが更に重要とされ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高炉内
は非常に高温であり、炉底における湯流れ状態を直接観
察することは不可能である。
【0004】また、出銑孔から出銑が行われているが、
何らかの原因により炉底内では湯流れが停滞していると
いった状態もありうる。そのため、出銑孔からの出銑を
外部観察するだけでは、高炉炉底における湯流れ状態を
的確に診断することができない。
【0005】本発明は上記のような点に鑑みてなされた
ものであり、炉底における湯流れ状態を的確に診断でき
るようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の高炉炉底におけ
る湯流れ状態の診断装置は、高炉炉底の底盤中央に埋め
込まれた第1の温度検出手段により計測された時系列の
温度情報から得られた時系列情報と、高炉炉底の出銑孔
付近に埋め込まれた第2の温度検出手段により計測され
た時系列の温度情報から得られた時系列情報とに基づい
て、2変数のリカレンスプロットを作成するリカレンス
プロット作成手段と、上記リカレンスプロットに基づい
て、高炉炉底における湯流れ状態を診断する診断手段と
を備えた点に特徴を有する。
【0007】また、本発明の高炉炉底における湯流れ状
態の診断装置の他の特徴とするところは、上記第1の温
度検出手段により計測された時系列の温度情報と、上記
第2の温度検出手段により計測された時系列の温度情報
とから、逆問題解析により、各温度検出手段に対応する
高炉炉底の稼動面での時系列の熱流束情報或いは温度情
報を求める逆問題解析手段を備え、上記リカレンスプロ
ット作成手段は、上記逆問題解析手段により求められた
各温度検出手段に対応する高炉炉底の稼動面での時系列
の熱流束情報或いは温度情報に基づいて、上記2変数の
リカレンスプロットを作成する点にある。
【0008】また、本発明の高炉炉底における湯流れ状
態の診断装置の他の特徴とするところは、上記高炉は炉
壁の周方向に複数の出銑孔を有し、各出銑孔の付近に上
記第2の熱電対が配置されている点にある。
【0009】また、本発明の高炉炉底における湯流れ状
態の診断装置の他の特徴とするところは、上記診断手段
は、上記第1の温度検出手段により計測された時系列の
温度情報から得られた時系列情報と、上記各第2の温度
検出手段により計測された時系列の温度情報から得られ
た時系列情報とに基づき作成されたリカレンスプロット
に基づいて、所定数の出銑孔について湯流れがないと診
断した場合、異常診断とする点にある。
【0010】また、本発明の高炉炉底における湯流れ状
態の診断装置の他の特徴とするところは、上記所定数
は、上記複数の出銑孔のうち出銑を行っている出銑孔の
数より多い数である点にある。
【0011】本発明の高炉炉底における湯流れ状態の診
断方法は、高炉炉底の底盤中央に埋め込まれた第1の温
度検出手段により計測された時系列の温度情報から得ら
れた時系列情報と、高炉炉底の出銑孔付近に埋め込まれ
た第2の温度検出手段により計測された時系列の温度情
報から得られた時系列情報とに基づいて、2変数のリカ
レンスプロットを作成するリカレンスプロット作成手順
と、上記リカレンスプロットに基づいて、高炉炉底にお
ける湯流れ状態を診断する診断手順とを有する点に特徴
を有する。
【0012】本発明のコンピュータプログラムは、高炉
炉底の底盤中央に埋め込まれた第1の温度検出手段によ
り計測された時系列の温度情報から得られた時系列情報
と、高炉炉底の出銑孔付近に埋め込まれた第2の温度検
出手段により計測された時系列の温度情報から得られた
時系列情報とに基づいて、2変数のリカレンスプロット
を作成するリカレンスプロット作成処理と、上記リカレ
ンスプロットに基づいて、高炉炉底における湯流れ状態
を診断する診断処理とをコンピュータに実行させる点に
特徴を有する。
【0013】本発明のコンピュータ読み取り可能な記憶
媒体は、上記コンピュータプログラムを格納した点に特
徴を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
高炉炉底における湯流れ状態の診断装置、方法、コンピ
ュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記
憶媒体の実施の形態を説明する。
【0015】図1には、本実施の形態の高炉炉底におけ
る湯流れ状態の診断装置の概略構成を示す。101は逆
問題解析部であり、後述するように高炉炉底の底盤中央
に埋め込まれた熱電対301により計測された時系列の
温度情報と、高炉炉底の出銑孔付近に埋め込まれた熱電
対302(1)〜302(4)により計測された時系列
の温度情報とから、逆問題解析により、各熱電対30
1、302(1)〜302(4)に対応する高炉炉底の
稼動面での時系列の熱流束情報を求める。
【0016】102はアトラクタ作成部であり、上記逆
問題解析部101での逆問題解析により算出された各熱
電対301、302(1)〜302(4)についての時
系列の熱流束情報に基づいて、アトラクタと呼ばれる軌
道を再構成する。
【0017】103はリカレンスプロット作成部であ
り、上記アトラクタ作成部102により再構成されたア
トラクタに基づいて、2変数のリカレンスプロットを作
成する。
【0018】104は診断部であり、上記リカレンスプ
ロット作成部103により作成された2変数のリカレン
スプロットに基づいて、高炉炉底における湯流れ状態を
診断する。
【0019】次に、図2を参照して、高炉について簡単
に説明する。同図に示すように、高炉内は概ね5つの領
域に大別することができる。すなわち、原料が挿入前と
同じように塊として存在する塊状帯201、原料が熱と
荷重とにより半溶融状になっている融着帯202、溶け
た銑鉄やスラグがコークスの間を降下する滴下帯20
3、コークスが羽口251からの送風によって燃焼、運
動するレースウェイ204、溶融生成物(スラグ、銑
鉄)が貯留される湯だまり205である。なお、滴下帯
203については、コークスが長時間ほとんど静止して
いる領域(炉心203a)と、連続的にコークスがレー
スウェイ204に溶下する領域(活性コークス帯203
b)とに分けられる
【0020】ここで、一般的に、離れた位置にある2箇
所間の情報は、流体の連続性の性質により上流から下流
へと伝達される。また、流れを誘起するような動力源が
下流に存在する場合、その動力源に関する下流の情報が
上流にも伝達される。本発明は、出銑という動力源によ
り誘起されて炉底中央から出銑孔252に向かう湯流れ
が生じることに着目し、離れた位置にある2箇所の検出
端から得られる時系列情報を用いて、高炉炉底における
湯流れ状態を診断しようとするものである。
【0021】本実施の形態では、図2、3に示すよう
に、炉底303の底盤303a中央には、熱電対301
が埋め込まれている。また、炉底303の炉壁303b
には、周方向に配置された複数(No.1〜No.4)
の出銑孔252(1)〜252(4)の付近、例えば各
出銑孔252(1)〜252(4)の真下位置に、熱電
対302(1)〜302(4)が埋め込まれている。
【0022】そして、上流側の検出端に相当する底盤3
03a中央の熱電対301について得られる時系列の熱
流束信号と、下流側の検出端に相当する出銑孔252
(1)〜252(4)付近の各熱電対302(1)〜3
02(4)について得られる時系列の熱流束信号とを用
いて、高炉炉底における湯流れ状態を診断する。
【0023】以下、図4のフローチャートを参照して、
本実施の形態の高炉炉底における湯流れ状態の診断処理
について説明する。まず、逆問題解析部101におい
て、熱電対301、302(1)〜302(4)により
計測された炉底煉瓦を介しての時系列の温度情報から、
逆問題解析により、各熱電対301、302(1)〜3
02(4)に対応する炉底303の稼動面での時系列の
熱流束情報を求める(ステップS401)。
【0024】底盤303a中央の熱電対301を例にし
て説明すると、逆問題解析では、熱電対301、熱電対
301から埋め込まれた炉底303煉瓦を含む系を対象
にした所定の方程式(偏微分方程式等)と、熱電対30
1に対応する炉底303の稼動面での熱流束の仮定値と
を用いて、熱電対301位置での温度を算出する。そし
て、その算出した熱電対301位置での温度と、熱電対
301により実際に計測された温度との誤差が所定の値
より小さくなるように、上記熱流束の仮定値を修正し、
熱電対301位置での温度の算出を繰り返す。その結
果、算出した熱電対301位置での温度と、熱電対30
1により実際に計測された温度との誤差が所定の値より
小さくなったときの熱流束の仮定値を、熱電対301に
対応する炉底303の稼動面での熱流束値とする。
【0025】また、例えば、下記の数1に示す式
(1)、(2)に基づいて、熱電対に対応する炉底30
3の稼動面での熱流束を算出する。
【0026】
【数1】
【0027】上記式(1)は非定常の熱伝導方程式であ
る。式(1)に対して所定の演算等を施すと、式(2)
に示すような積分境界方程式になる。式(2)におい
て、Gは共役方程式の解、uはスカラー量(本例の場
合、温度)、∂u/∂nはスカラー勾配(本例の場合、
熱流束)である。
【0028】上記式(2)において、左辺は熱電対30
1に対応する炉底303の稼動面に関する積分であり、
右辺は所定の既知境界面、例えば熱電対301位置を含
む面に関する積分である。したがって、熱電対301で
の計測温度に基づいて、式(2)の右辺の各値が求めら
れ、その求められた値から式(2)の左辺のスカラー勾
配∂u/∂n(熱電対301に対応する炉底303の稼
動面での熱流束)が求められる。
【0029】図5には、ある高炉の実績例であり、底盤
303a中央の熱電対301について上記のような逆問
題解析により求められた時系列の熱流束情報を示す。同
図に示すように、符号1〜7を付した部分で炉底中央で
の熱流束の落ち込みが見られるが、特に符号1〜4を付
した部分においては、炉底中央での熱流束が大幅に低下
する現象(いわゆる炉底不活性)が発生した。
【0030】次に、アトラクタ作成部102において、
上記逆問題解析により求められた各熱電対301、30
2(1)〜302(2)から得られた熱流束情報に基づ
いて、アトラクタと呼ばれる軌道を再構成する(ステッ
プS402)。
【0031】まず、アトラクタ作成部102は、逆問題
解析部101により算出された各熱電対301、302
(1)〜302(2)についての熱流束情報から、対象
とする現象の2倍以上の次元mを持つ遅延ベクトルv
(t)=(u(t),u(t+τ),u(t+2τ),・・・,u
(t+(m−1)τ))を作成する。なお、u(T)は時刻T
における熱流束、τは時間遅れ間隔である。
【0032】続いて、アトラクタ作成部102は、上記
作成した遅延ベクトルv(t)を所定の次元を有する位相
空間に写像する。この写像した遅延ベクトルv(t)の時
間推移による軌道を作成することによりアトラクタを再
構成する。
【0033】次に、リカレンスプロット作成部103に
おいて、上記再構成されたアトラクタに基づいて、リカ
レンスプロットを作成する(ステップS403)。リカ
レンスプロットとは再構成されたアトラクタの非定常挙
動を2次元表示したものであり、ここで作成するリカレ
ンスプロットは、リカレンスプロットを2変数(上流側
の検出端に関する変数及び下流側の検出端に関する変
数)に拡張したものであり、以下では「相互リカレンス
プロット」と称する。
【0034】具体的には、一方の変数の再構成アトラク
タ上にある現在時刻点から所定の範囲内にあるの近傍点
を、他方の変数の再構成アトラクタ上から検索する。そ
の結果、検索された近傍点の時刻を、横軸を現在時刻、
縦軸を上記近傍点の時刻として2次元表示することによ
り相互リカレンスプロットを作成する。
【0035】図6には、ある高炉での実績例であり、底
盤303a中央の熱電対301から得られた熱流束情報
と、No.1出銑孔252(1)付近の熱電対302
(1)から得られた熱流束情報との相互相関性を表す相
互リカレンスプロットを示す。
【0036】同様に、図7には、底盤303a中央の熱
電対301から得られた熱流束情報と、No.2出銑孔
252(2)付近の熱電対302(2)から得られた熱
流束情報との相互相関性を表す相互リカレンスプロット
を示す。
【0037】同様に、図8には、底盤303a中央の熱
電対301から得られた熱流束情報と、No.3出銑孔
252(3)付近の熱電対302(3)から得られた熱
流束情報との相互相関性を表す相互リカレンスプロット
を示す。
【0038】同様に、図9には、底盤303a中央の熱
電対301から得られた熱流束情報と、No.4出銑孔
252(4)付近の熱電対302(4)から得られた熱
流束情報との相互相関性を表す相互リカレンスプロット
を示す。
【0039】次に、診断部104において、上記作成さ
れた相互リカレンスプロットに基づいて、高炉炉底にお
ける湯流れ状態、具体的には炉底中央からNo.1〜N
o.4各出銑孔252(1)〜252(4)に向かう健
全な流れが存在するか、炉底中央において湯流れが停滞
しているかを診断する(ステップS404)。
【0040】具体的には、熱電対301(上流側の検出
端)と各熱電対302(1)〜302(4)(下流側の
検出端)とについての相互リカレンスプロットを考える
と、2箇所の検出端間に強い流れが存在すれば、相互リ
カレンスプロット上では対角線(現在時刻と近傍点の時
刻とが同じ点の集合)に平行な線分として表現される。
【0041】したがって、相互リカレンスプロット上で
対角線に平行な線分が存在するか否かによって、炉底中
央からNo.1〜No.4各出銑孔252(1)〜25
2(4)に向かう健全な流れが存在するか、炉底中央に
おいて湯流れが停滞しているかを診断することができ
る。
【0042】例えば、図7の符号1に示す部分では、対
角線に平行な線分がほとんど存在しておらず、炉底中央
からNo.2出銑孔252(2)に向かう流れが存在し
ないことが分かる。No.2出銑孔252(2)が閉じ
ているのであれば、炉底中央からNo.2出銑孔252
(2)に向かう流れが存在しなくても問題はないが、N
o.2出銑孔252(2)から出銑を行っているにもか
かわらず、図7の符号1に示すような状態であれば、何
らかの理由により高炉炉底において湯流れが停滞してい
るものと考えられる。
【0043】なお、ノイズのない系では実際の流線を表
す1本の線分として表示されるが、現実世界にあるノイ
ズを含む系では、類似状態にある流れの集合体として表
現されるため、多数の線分が表示される。
【0044】また、ノイズが小さい系では、2つの検出
端間の距離を相互リカレンスプロット上の対角線と線分
との間の垂直距離で除した値が流速を示し、線分の長さ
が流れの安定性を示す。現実世界にあるノイズを含む系
では、ノイズが小さな系のように流速の直接評価は困難
であるが、相互リカレンスプロット上の対角線に平行に
現れる多数の線分の集合体としての密度で流れの大きさ
を表現することができる。
【0045】図10には、図6〜9に示した相互リカレ
ンスプロットを重ね合わせた図(対角線からの一定垂直
距離範囲でのみ重ね合わせたもの)を示す。図中符号1
〜4は、図5における符号1〜4に対応する部分、すな
わち炉底不活性が発生している部分である。炉底不活性
は、炉底中央とNo.1〜No.4すべての出銑孔25
2(1)〜252(4)との間の相関性が完全に消失し
ているときに発生するが、同図に示すように、炉底不活
性が発生している符合1〜4部分では、対角線に平行な
線分が存在せず、炉底中央とNo.1〜No.4すべて
の出銑孔252(1)〜252(4)との間の相関性が
完全に消失していることがわかる。
【0046】ここで、図6〜9の符号1は、図5(図1
0)における符号1部分(炉底不活性が発生している部
分)より時間的に前の範囲を指す。この範囲において、
図6では対角線に平行な線分がわずかに見られるが、図
7〜9では対角線に平行な線分は見られない。
【0047】また、図6〜9の符号2は、図5(図1
0)における符号2部分(炉底不活性が発生している部
分)より時間的に前の範囲を指す。この範囲において、
図8では対角線に平行な線分がわずかに見られるが、図
6、7、9では対角線に平行な線分は見られない。
【0048】また、図6〜9の符号3は、図5(図1
0)における符号3部分(炉底不活性が発生している部
分)より時間的に前の範囲を指す。この範囲において、
図9では対角線に平行な線分がわずかに見られるが、図
6〜8では対角線に平行な線分は見られない。
【0049】また、図6〜9の符号4は、図5(図1
0)における符号4部分(炉底不活性が発生している部
分)より時間的に前の範囲を指す。この範囲において、
図9では対角線に平行な線分がわずかに見られるが、図
6〜8では対角線に平行な線分は見られない。
【0050】これらの結果から、炉底中央での熱流束が
大幅に低下する炉底不活性が発生する前には、いずれの
場合も、4つの出銑孔252(1)〜252(4)のう
ち3つの出銑孔について炉底中央との間の相関性が消失
していることがわかる。すなわち、3つの出銑孔につい
て炉底中央との間の相関性が消失していることをもっ
て、炉底中央とNo.1〜No.4すべての出銑孔25
2(1)〜252(4)との間の相関性が完全に消失す
る炉底不活性が発生すると予測する異常判断を行うこと
ができる。
【0051】なお、本実施の形態のように4つの出銑孔
がある場合、通常は、そのうち2つの出銑孔から出銑を
行い、残り2つの出銑孔を閉じるという制御を繰り返し
行う。したがって、4つの出銑孔252(1)〜252
(4)のうち2つの出銑孔について炉底中央との間の相
関性が消失している場合は問題がないが、残り2つの出
銑孔のうち1つの出銑孔について炉底中央との間の相関
性が消失している場合、炉底不活性が発生する予兆とし
て捉えるようにしたものである。すなわち、複数の出銑
孔のうち出銑を行っている出銑孔の数より多い数だけ炉
底中央との間の相関性が消失している場合、炉底不活性
が発生する予兆として捉えるようにしている。
【0052】以上述べたように、底盤303a中央の熱
電対301から得られた熱流束情報と、No.1〜N
o.4出銑孔252(1)〜252(4)付近の各熱電
対302(1)〜302(4)から得られた熱流束情報
との相互相関性を表す2変数の相互リカレンスプロット
を作成し、その相互リカレンスプロットに基づいて高炉
炉底における湯流れ状態を判断するようにしたので、高
炉炉底における湯流れ状態を的確に診断することがで
き、出銑孔から出銑が行われているが、炉底内では湯流
れが停滞しているといった状態を診断することも可能と
なる。
【0053】なお、上記実施の形態では、逆問題解析に
より炉底303の稼動面での時系列の熱流束情報を求め
るようにしたが、上述したように式(2)の左辺のスカ
ラー勾配∂u/∂n(熱電対301に対応する炉底30
3の稼動面における熱流束)を求め、さらにその熱流束
を高炉炉底温度を境界条件として解くことにより、炉底
303の稼動面での時系列の温度情報を求めるようにし
てもよい。また、逆問題解析でなくても、熱電対30
1、302(1)〜302(4)により検出された温度
情報に対して炉底煉瓦による時間遅れ等を考慮した補正
処理を行うようにしてもよい。
【0054】(その他の実施の形態)上述した実施の形
態の高炉炉底における湯流れ診断装置は、コンピュータ
のCPU或いはMPU、RAM、ROM等により構成さ
れ、RAMやROMに記憶されたプログラムが動作する
ことによって実現される。したがって、コンピュータに
対し、上記実施の形態の機能を実現するためのプログラ
ム自体が上述した実施の形態の機能を実現することにな
り、そのプログラム自体は本発明を構成する。
【0055】また、上記プログラムをコンピュータに供
給するための手段、例えばかかるプログラムを格納した
記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコード
を記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディ
スク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、
CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、
ROM等を用いることができる。
【0056】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムを実行することにより、上述の実施の形態の機能が実
現されるだけでなく、そのプログラムがコンピュータに
おいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)
或いは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の
実施の形態の機能が実現される場合にもかかるプログラ
ムドは本発明の実施の形態に含まれることはいうまでも
ない。
【0057】さらに、供給されたプログラムがコンピュ
ータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能
拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプロ
グラムの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張
ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部
を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が
実現される場合にも本発明に含まれることはいうまでも
ない。
【0058】なお、上記実施の形態において示した各部
の形状及び構造は、何れも本発明を実施するにあたって
の具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらに
よって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはなら
ないものである。すなわち、本発明はその精神、又はそ
の主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施す
ることができる。例えば、本発明をネットワーク環境で
利用すべく、全部或いは一部のプログラムが他のコンピ
ュータで実行されるようになっていてもかまわない。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、底盤
中央の第1の温度検出手段について得られた時系列情報
と、出銑孔付近の第2の温度検出手段について得られた
時系列情報との相互相関性を表す2変数のリカレンスプ
ロットを作成し、そのリカレンスプロットに基づいて湯
流れ状態を判断するようにしたので、高炉炉底における
湯流れ状態を的確に診断することができ、出銑孔から出
銑が行われているが、炉底内では湯流れが停滞している
といった状態を診断することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の高炉炉底における湯流れ状態の
診断装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】高炉内の状況を模式的に示した断面図である。
【図3】熱電対301、302(1)〜302(4)の
配置関係を説明するための図である。
【図4】本実施の形態の高炉炉底における湯流れ状態の
診断処理を示すフローチャートである。
【図5】底盤303a中央の熱電対301について逆問
題解析により求められた時系列の熱流束情報を示す図で
ある。
【図6】底盤303a中央の熱電対301から得られた
熱流束情報と、No.1出銑孔252(1)付近の熱電
対302(1)から得られた熱流束情報との相互相関性
を表す相互リカレンスプロットを示す図である。
【図7】底盤303a中央の熱電対301から得られた
熱流束情報と、No.2出銑孔252(2)付近の熱電
対302(2)から得られた熱流束情報との相互相関性
を表す相互リカレンスプロットを示す図である。
【図8】底盤303a中央の熱電対301から得られた
熱流束情報と、No.3出銑孔252(3)付近の熱電
対302(3)から得られた熱流束情報との相互相関性
を表す相互リカレンスプロットを示す図である。
【図9】底盤303a中央の熱電対301から得られた
熱流束情報と、No.4出銑孔252(4)付近の熱電
対302(4)から得られた熱流束情報との相互相関性
を表す相互リカレンスプロットを示す図である。
【図10】図6〜9に示した相互リカレンスプロットを
重ね合わせた図(対角線からの一定垂直距離範囲でのみ
重ね合わせたもの)である。
【符号の説明】
101 逆問題解析部 102 アトラクタ作成部 103 リカレンスプロット作成部 104 診断部 301 熱電対 302 熱電対 252 出銑孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗田 泰司 北九州市戸畑区飛幡町1−1 新日本製鐵 株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 八ヶ代 健一 北九州市戸畑区飛幡町1−1 新日本製鐵 株式会社八幡製鐵所内 Fターム(参考) 2F056 YF10 4K015 KA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高炉炉底の底盤中央に埋め込まれた第1
    の温度検出手段により計測された時系列の温度情報から
    得られた時系列情報と、高炉炉底の出銑孔付近に埋め込
    まれた第2の温度検出手段により計測された時系列の温
    度情報から得られた時系列情報とに基づいて、2変数の
    リカレンスプロットを作成するリカレンスプロット作成
    手段と、 上記リカレンスプロットに基づいて、高炉炉底における
    湯流れ状態を診断する診断手段とを備えたことを特徴と
    する高炉炉底における湯流れ状態の診断装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の温度検出手段により計測され
    た時系列の温度情報と、上記第2の温度検出手段により
    計測された時系列の温度情報とから、逆問題解析によ
    り、各温度検出手段に対応する高炉炉底の稼動面での時
    系列の熱流束情報或いは温度情報を求める逆問題解析手
    段を備え、 上記リカレンスプロット作成手段は、上記逆問題解析手
    段により求められた各温度検出手段に対応する高炉炉底
    の稼動面での時系列の熱流束情報或いは温度情報に基づ
    いて、上記2変数のリカレンスプロットを作成すること
    を特徴とする請求項1に記載の高炉炉底における湯流れ
    状態の診断装置。
  3. 【請求項3】 上記高炉は炉壁の周方向に複数の出銑孔
    を有し、各出銑孔の付近に上記第2の熱電対が配置され
    ていることを特徴とする請求項1又は2に記載の高炉炉
    底における湯流れ状態の診断装置。
  4. 【請求項4】 上記診断手段は、上記第1の温度検出手
    段により計測された時系列の温度情報から得られた時系
    列情報と、上記各第2の温度検出手段により計測された
    時系列の温度情報から得られた時系列情報とに基づき作
    成されたリカレンスプロットに基づいて、所定数の出銑
    孔について湯流れがないと診断した場合、異常診断とす
    ることを特徴とする請求項3に記載の高炉炉底における
    湯流れ状態の診断装置。
  5. 【請求項5】 上記所定数は、上記複数の出銑孔のうち
    出銑を行っている出銑孔の数より多い数であることを特
    徴とする請求項4に記載の高炉炉底における湯流れ状態
    の診断装置。
  6. 【請求項6】 高炉炉底の底盤中央に埋め込まれた第1
    の温度検出手段により計測された時系列の温度情報から
    得られた時系列情報と、高炉炉底の出銑孔付近に埋め込
    まれた第2の温度検出手段により計測された時系列の温
    度情報から得られた時系列情報とに基づいて、2変数の
    リカレンスプロットを作成するリカレンスプロット作成
    手順と、 上記リカレンスプロットに基づいて、高炉炉底における
    湯流れ状態を診断する診断手順とを有することを特徴と
    する高炉炉底における湯流れ状態の診断方法。
  7. 【請求項7】 高炉炉底の底盤中央に埋め込まれた第1
    の温度検出手段により計測された時系列の温度情報から
    得られた時系列情報と、高炉炉底の出銑孔付近に埋め込
    まれた第2の温度検出手段により計測された時系列の温
    度情報から得られた時系列情報とに基づいて、2変数の
    リカレンスプロットを作成するリカレンスプロット作成
    処理と、 上記リカレンスプロットに基づいて、高炉炉底における
    湯流れ状態を診断する診断処理とをコンピュータに実行
    させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のコンピュータプログラ
    ムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可
    能な記憶媒体。
JP2002111088A 2002-04-12 2002-04-12 高炉炉底における湯流れ状態の診断装置、方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 Expired - Lifetime JP3766641B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002111088A JP3766641B2 (ja) 2002-04-12 2002-04-12 高炉炉底における湯流れ状態の診断装置、方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002111088A JP3766641B2 (ja) 2002-04-12 2002-04-12 高炉炉底における湯流れ状態の診断装置、方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003301210A true JP2003301210A (ja) 2003-10-24
JP3766641B2 JP3766641B2 (ja) 2006-04-12

Family

ID=29394033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002111088A Expired - Lifetime JP3766641B2 (ja) 2002-04-12 2002-04-12 高炉炉底における湯流れ状態の診断装置、方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3766641B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101277839B1 (ko) 2011-07-28 2013-06-21 현대제철 주식회사 노하부의 용융물 흐름 상태 추정방법
KR101277989B1 (ko) 2011-07-28 2013-06-27 현대제철 주식회사 노하부의 용융물 흐름 상태 추정방법
CN115287381A (zh) * 2022-07-07 2022-11-04 中冶南方工程技术有限公司 一种高炉出铁中计算铁水流速的方法、装置及存储介质

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101277839B1 (ko) 2011-07-28 2013-06-21 현대제철 주식회사 노하부의 용융물 흐름 상태 추정방법
KR101277989B1 (ko) 2011-07-28 2013-06-27 현대제철 주식회사 노하부의 용융물 흐름 상태 추정방법
CN115287381A (zh) * 2022-07-07 2022-11-04 中冶南方工程技术有限公司 一种高炉出铁中计算铁水流速的方法、装置及存储介质
CN115287381B (zh) * 2022-07-07 2023-10-27 中冶南方工程技术有限公司 一种高炉出铁中计算铁水流速的方法、装置及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP3766641B2 (ja) 2006-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104404187B (zh) 一种高炉炉墙渣皮厚度监测系统及方法
CN103966377B (zh) 高炉炉温在线检测采集系统及在线检测方法
CN105803153B (zh) 转炉炉衬耐火材料安全性的实时在线监测系统与方法
JP2003301210A (ja) 高炉炉底における湯流れ状態の診断装置、方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
Alter et al. Continuous monitoring of liquid level and thermal state in the hearth based on measurement of EMF on the blast furnace shell
CN104568187B (zh) 一种回转窑温度检测方法及装置
JP5644910B1 (ja) 異常検知方法および高炉操業方法
JP4276563B2 (ja) 高炉炉下部状態診断方法
JP2003301207A (ja) 流動状態の推定装置、方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
CN111593153A (zh) 高炉中小套冷却水流量检漏设备
EP3169961B1 (en) Furnace cooling panel monitoring system
CN106868249B (zh) 基于温度预警机制的冶金炉炉衬安全的判定系统及方法
CN203846046U (zh) 高炉炉温在线检测采集系统
JP4276564B2 (ja) 高炉の操業方法
JP2005134383A (ja) 加熱又は冷却特性評価方法及び装置、反応容器の操業管理方法及び装置、コンピュータプログラム、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2005272892A (ja) 高炉炉下部冷却制御方法及びシステム
Plikas et al. The predictive control of furnace tapblock operation using CFD and PCA modeling
CN104596660B (zh) 一种回转窑温度检测装置及方法
Ayres et al. Measurement of thickness of oxygen lance skull in LD converters using artificial vision
Dil’din et al. Improving the processing of steelmaking waste. Part 1. Thermodynamic analysis
Dong et al. Numerical Simulation of Hearth Cooling during an Extended Blast Furnace Shutdown
US10048098B2 (en) Probes, blast furnaces equipped therewith, and methods of fabricating probes
KR101032531B1 (ko) 고로 내부의 온도분포 가시화 시스템 및 방법
Matsuzaki et al. Development of visual evaluation and numerical analysis system of blast furnace
Crivits et al. Protecting the future-Investigation of phase equilibria and freeze linings in novel high temperature recycling processes

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060127

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3766641

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090203

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100203

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100203

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110203

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110203

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120203

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120203

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130203

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130203

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130203

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130203

Year of fee payment: 7

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130203

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140203

Year of fee payment: 8

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term