JP2003300061A - 廃棄物処分場における浸出水の最終処分施設 - Google Patents

廃棄物処分場における浸出水の最終処分施設

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JP2003300061A JP2002106975A JP2002106975A JP2003300061A JP 2003300061 A JP2003300061 A JP 2003300061A JP 2002106975 A JP2002106975 A JP 2002106975A JP 2002106975 A JP2002106975 A JP 2002106975A JP 2003300061 A JP2003300061 A JP 2003300061A
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building
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leachate
waste disposal
fan
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JP2002106975A
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Jun Mitsumoto
純 光本
Masashi Ota
正志 太田
Nobuko Taguchi
信子 田口
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/30Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies
    • Y02W10/37Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies using solar energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 臭気の外部発散を伴うことなく、加熱脱水処
理を行う。 【解決手段】 本発明は、廃棄物処分場から排出される
浸出水を蒸発させる最終処分施設であって、前記蒸発施
設は、断熱密閉式の建物6の内部にあって、前記処分場
から供給される浸出水を貯留する浅底容器状の蒸発槽7
と、蒸発槽7内を常時一定の高温に保持する加熱手段1
4及び建物内の加温手段12と、建物6の一側部に取付
けられて外気を室内に取入れる給気用のファン11と、
前記蒸発槽を挟んで建物の他側部に取付けられて室内の
空気を外部に排出する排気用のファン11と、排気用フ
ァン11の流路に介在されたガス浄化手段10を備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物処分場から
排出される浸出水をクローズドシステムにより無害化す
るための最終処分施設に関し、特に蒸発乾燥を利用して
浸出水を蒸発させ、その残滓分を固形分として除去でき
るようにした施設に関する。
【0002】
【従来の技術】廃棄物の埋立処分に用いられる最終処分
場は、通常、底部とその四周に連なる側壁部とに遮水工
が施され、上部側が開口した凹形容器状の廃棄物収容部
が形成され、この収容部の上方側から順次廃棄物が埋立
てられる。
【0003】そして、所定量の廃棄物が収容部に埋立て
られると、その上部に最終覆土を設けて、廃棄物の処分
を完了し、廃棄物から発生する浸出水は、処分場に隣接
設置される水処理施設で所定の廃水処理を行い、水処理
施設で処理された後の浸出水処理水は、そのまま公共水
域などに放流していた。
【0004】しかしながら、このような最終処分方法に
あっては、以下に説明する問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】まず、浸出水処理水に
は、ごみに含まれるポリ塩化ビニル、紙類、顔料、イン
クなどを焼却した焼却灰中に残存する多量の塩化物イオ
ンが含まれており、このイオンを除去しない状態で放流
した場合には、農作物などに対する塩害が懸念される。
塩化物イオン除去の方法としては、従来では製塩工場な
どで採用されている膜処理があるが、高コストであっ
た。また、他の方法としては加熱脱水処理があるが、こ
の場合には臭気が外部に発散し、新たな公害の一因とな
るため、実用化が困難であった。
【0006】本発明は、以上の技術課題を解決するもの
であって、臭気の外部発散を伴うことなく、加熱脱水処
理を行えるようにした浸出水の最終処分方法を提供する
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、廃棄物処分場から排出される浸出水を蒸
発させる最終処分施設であって、前記蒸発施設は、建物
内部にあって前記処分場から供給される処理水を一時貯
留する浅底容器状の蒸発槽と、蒸発槽内を常時一定の高
温に保持する加熱手段及び建物内の加温手段と、建物の
一側部に取付けられて外気を室内に取入れる給気用のフ
ァンと、蒸発槽を挟んで建物の他側部に取付けられ、室
内の空気を外部に排出する排気用のファンと、排気用フ
ァンの流路に介在されたガス浄化手段を備えたことを特
徴とするものである。したがって、本発明では、悪臭を
外部に発散することなく、浸出水中の水分を蒸発させて
廃棄物残滓のみを回収することができる。
【0008】また本発明では、前記蒸発槽に向けて温風
を吹付けるファンを設けたことにより、表面に滞留する
蒸気の吹き飛ばしと表面の波立ちによる気液接触効果に
より、蒸発を促進できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は
本発明による最終処分施設を示すものである。
【0010】図において、1は密閉式廃棄物処分場であ
り、内部に人工的に降雨を生じさせて、その内部に堆積
する廃棄物Aより強制的に浸出水を生じさせている。
【0011】廃棄物処分場1の底部に浸透した浸出水
は、ポンプP及び配管経路2を通じて密閉式の原水槽3
に一時貯留される。原水槽3に一時貯留された浸出水
は、ポンプP及びバルブ4を介して複数の配管5に分岐
され、建物6内に複数段に配置された蒸発槽7内に供給
され、各蒸発槽7により水分蒸発がなされる。各蒸発槽
7は、腐食性の高いステンレス製の浅底容器が用いられ
る。
【0012】建物6は密閉構造であって、その外壁及び
屋根は断熱材8によって外界と温度遮断されている。そ
して、建物6の一方の壁面には、外気導入用の換気扇9
が設けられ、強制的に外気を取入れている。また、蒸発
槽7を挟んで他方の壁面には、脱臭器フィルター10を
介して排気用換気扇11が設けられ、蒸発槽7の表面よ
り蒸発した飽和蒸気を順次外部に排出している。
【0013】脱臭器フィルター10の内部には粒状活性
炭などの臭気吸着用の吸着剤が充填され、フィルター1
0を通過することによって飽和蒸気中に含まれる臭気成
分を除去した上で外部に放出し、これによって悪臭など
の外部飛散を防止している。
【0014】建物6内には屋内暖房用のヒータ12が配
置され、室温を常時例えば40〜60度Cに保持するよ
うに制御がなされている。このヒータ12は、建物規模
にもよるが、例えばサウナ用の加熱装置が複数台用いら
れ、換気扇9から導入された外気温を直ちに室内温度ま
で昇温できる能力を備えている。
【0015】また、各蒸発槽7内にはこれの加熱用ヒー
タ14が設けられ、常時水温を室温と同様に40〜60
度Cに保持するように制御がなされている。
【0016】なお、室内温度及び水温を40〜60度C
に制御する理由は、温度が40度Cを下回った場合には
水分蒸発量が小さくなり、処理能力が落ちるからであ
る。逆に60度Cを上回った場合には処理量は増すが、
排気中の臭気濃度が高くなり、脱臭器フィルター10に
よる脱臭効果が低下するためである。
【0017】さらに、各蒸発槽7の近傍にはファン15
が配置され、これによって蒸発槽7の表面に滞留する蒸
気を屋外排出方向に吹き飛ばし、蒸発促進を行うととも
に、表面の波け立ちによる気液接触効果を高めている。
【0018】以上の蒸発乾燥処理の自動化にあたり、蒸
発量の検出は水面計16などにより行い、この計測値が
設定値になったら、バルブ4の切替えとポンプPの駆動
制御することで、原水槽4より一定量の浸出水を供給停
止を繰返す。また、このような処理は間欠的とならざる
を得ないが、以上の設備を備えた建物6を複数配列して
おき、順次乾燥処理が終った建物に浸出水を分配する制
御を行えばよい。
【0019】蒸発処理後に蒸発槽7の底面に堆積した残
滓分は人力により除去し、除去した残滓分を焼却処理し
廃棄するか、あるいはそのうちの有用塩類を分離手段に
より再生回収することもできる。
【0020】図2は、本発明の第二実施形態を示す。本
実施形態では、前記脱臭器フィルター10に替えて建物
6の外部に専用の活性炭吸着塔20を設け、排気用配管
21で建物6と吸着塔20間とを接続し、配管21中に
設けられた軸流ファン22によって排気を強制的に吸着
塔20内に導き、この吸着塔20を通じて排蒸気を大気
中に放出している。
【0021】本実施形態では、浸出水の処理規模が大き
い場合の脱臭対策として好適である。
【0022】なお、上記実施形態では廃棄物処分場1を
密閉式とし、これの内部で人工降雨により浸出水を強制
的に排出するようにしたが、露天式であって、自然降雨
により生じた浸出水の処理にも適用可能である。
【0023】図3は、本発明の第三実施形態を示す。本
実施形態では、各蒸発層7が蓋23によって閉止されて
密閉状態となっているとともに、蓋23には給気管24
および排気管25が連結されている。排気管25は配管
21を通じて吸着塔20に連結されている。そして、配
管21中に設けられた軸流ファン22によって、建物6
内の暖気が給気管24から密閉式の蒸発層7内に取り入
れられ、排気管25,配管21を通じて排気を強制的に
吸着塔20内に導き、吸着塔20を通じて排蒸気を大気
中に放出している。本実施形態によれば、熱、排気の拡
散を防止することができ、熱効率を向上できるほか、屋
内の作業環境を改善することができる。なお、本実施形
態のような活性炭吸着塔20を設けることに替えて、第
一実施形態の脱臭器フィルター10を採用することもで
きる。
【0024】なお、各実施形態において、各ヒータ1
2,14の加熱、ファン類の駆動及び制御用の電源とし
ては主に夜間電力などの安価な電源を優先して買電する
ほか、処分場1の近辺に広大な敷地面積を確保できる場
合には自家発電設備を併設してもよく、例えば風力発電
設備や、太陽光発電システムあるいはこれらの組合わせ
などを掲げることができる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明による浸出水の最終処分施設によれば、臭気の外部発
散を伴うことなく、加熱脱水処理を行うことができ、蒸
発乾燥に伴う悪臭公害を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態による浸出水の最終処分
施設の説明図である。
【図2】同第二実施形態を示す説明図である。
【図3】同第三実施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 廃棄物処分場 6 建物 7 蒸発槽 9 外気導入用換気扇(給気用ファン) 10 脱臭器フィルター(ガス浄化手段) 11 排気用換気扇(排気用ファン) 12 屋内暖房用ヒータ 14 加熱用ヒータ 20 活性炭吸着塔(ガス浄化手段) 21 排気用配管 22 軸流ファン(排気用ファン)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 信子 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 Fターム(参考) 4D004 AA46 AC07 BB07 CB36 DA02 DA11 4D034 AA11 BA01 CA12 CA21 4D076 AA05 AA06 AA22 BA07 BA21 CD12 DA02 EA15Y FA04 HA06 JA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物処分場から排出される浸出水を蒸
    発させる最終処分施設であって、 前記蒸発施設は、断熱密閉式の建物内部にあって、前記
    処分場から供給される浸出水を貯留する浅底容器状の蒸
    発槽と、蒸発槽内を常時一定の高温に保持する加熱手段
    及び建物内の加温手段と、建物の一側部に取付けられて
    外気を室内に取入れる給気用のファンと、前記蒸発槽を
    挟んで建物の他側部に取付けられて室内の空気を外部に
    排出する排気用のファンと、排気用ファンの流路に介在
    されたガス浄化手段を備えたことを特徴とする廃棄物処
    分場における浸出水の最終処分施設。
  2. 【請求項2】 前記蒸発槽に向けて温風を吹付けるファ
    ンを設けたことを特徴とする請求項1に記載の廃棄物処
    分場における浸出水の最終処分施設。
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KR20190112400A (ko) * 2018-03-26 2019-10-07 (주)유성 침출수 증발 건조 설비

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190112400A (ko) * 2018-03-26 2019-10-07 (주)유성 침출수 증발 건조 설비
KR102091264B1 (ko) * 2018-03-26 2020-03-19 (주)유성 침출수 증발 건조 설비

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