JP2003299913A - フィルタ装置 - Google Patents

フィルタ装置

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JP2003299913A
JP2003299913A JP2002107125A JP2002107125A JP2003299913A JP 2003299913 A JP2003299913 A JP 2003299913A JP 2002107125 A JP2002107125 A JP 2002107125A JP 2002107125 A JP2002107125 A JP 2002107125A JP 2003299913 A JP2003299913 A JP 2003299913A
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shape
filter material
liquid
lid
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JP2002107125A
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English (en)
Inventor
Hisao Okuwaki
久男 奥脇
Akira Uchiyama
皓 内山
Kazuo Okayasu
和男 岡安
Keiji Takahashi
圭司 高橋
Masanori Doge
正則 道下
Masaaki Meguro
正明 目黒
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Eastern Technics Corp
Original Assignee
Eastern Technics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濾過性能に優れるとともに、廃棄するときに
は、効率的に装置を解体し、さらに解体された部品は材
質ごとに分別して廃棄することができるとともに、さら
に使用可能な部品に関しては繰り返し使用することがで
き、ひいては環境保護に寄与すること。 【解決手段】 液体の流入部2bを設けた蓋体2と、該
蓋体2が締付部4を介して密閉状に取付自在で,且つ液
体の流出孔1c,1c,…を設けた収納体1と、該収納
体1内に出し入れ自在に収納され,前記蓋体2の流入部
2bより流入した液体を濾過して前記収納体1の外部へ
前記流出孔1c,1c,…を介して流出させ,且つほぼ
ジグザグ状となるように多数の折返し部6bからなるフ
ィルタ材6と、該フィルタ材6の形状を保持する形状保
持材Bとからなること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、濾過性能に優れるとと
もに、廃棄するときには、効率的に装置を解体し、さら
に解体された部品は材質ごとに分別して廃棄することが
できるとともに、さらに使用可能な部品に関しては繰り
返し使用することができ、ひいては環境保護に寄与する
ことができるフィルタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】あらゆる製造現場において、種々の工業
用液が使用されている。たとえば、ワイヤーカット放電
加工機,型彫り放電加工機等において、放電用の加工用
液や、工作機械による加工に伴う切削油等である。この
ような、工業用液は、劣化して使用できなくなるまで
は、何度も循環させて使用するものである。しかし、繰
り返し使用している間に放電加工又は切削加工により発
生するスラッジ,カス,浮遊物,切粉,鉄くず等が残留
していくことになり、これらは機器の障害となるので、
除去するためのフィルタ装置を循環経路に必ず装着する
のが通常である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、そのフィル
タ装置は、大量の工業用液を濾過していくと、次第にス
ラッジ,カス,浮遊物,切粉,鉄くず等が溜まり、これ
らがある程度の量まで溜まると、濾過性能が低下する。
すなわち、フィルタ装置を交換しなければならない。そ
こで、古くなったフィルタ装置は、廃棄することになる
が、近年,環境保護が極めて重視されており、このよう
な汚水を含む装置に対して廃棄の仕方にも厳しい制限が
与えられている。たとえば、上記のような産業上の汚水
を含むフィルタ装置を廃棄するにも、これらを廃棄処分
し易いように解体し、材質ごとに分別しなければならな
いものである。
【0004】フィルタ装置の構造は、そのケーシングの
蓋側に入り口が形成され、フィルタが収納される収納体
の周壁には多数の小貫通孔が形成されている。そして、
前記入り口から液体が流入し、該液体がフィルタを通過
する過程で濾過され、収納体の小貫通孔から液体が放出
されるようにしたものである。しかしながら、フィルタ
装置において、特に上述したような放電加工に使用され
る特殊な液体の濾過のために使用される種類等について
は、解体不可能な構造としたケーシングの中にフィルタ
が装着済となって提供されるものであった。
【0005】上記のようなフィルタ装置では、フィルタ
を収納するケーシングは、前記収納体と蓋とが溶接等に
て強固に固着されているものである。また、ケーシング
内に装着されているフィルタは、濾過能力を有するシー
ト材が蛇腹状に折り畳まれ、このようにしたシート材を
円筒状に構成したり、複数のブロック状のフィルタが構
成されるものである。一般に、フィルタは変形してしま
うと、これが原因となって濾過能力が劣化するものであ
る。
【0006】そこで、フィルタは液体の勢いや、その圧
力によって変形することがないように、蓋及び収納体に
接着材等で強固に固着されている。すなわち、簡単に解
体することができるようにすると、内装されたフィルタ
の形状が変形してしまう可能性がある。また、所定の形
状を維持することができず、速度の速い液体,圧力の高
い液体或いは粘性の高い液体等によって、容易に変形し
てしまうこともありうる。
【0007】上述した理由から、特定の液体の濾過に使
用されるフィルタ装置は、解体不可能な構造にしてい
る。このフィルタ装置を解体するには、専用の工具,た
とえばハンドソー等を使用するもので、その解体作業も
困難且つ危険の伴うものであった。したがって、これを
使用する工場等の製造現場では、長時間使用して古くな
ったり、使用不能になったフィルタ装置の廃棄は、専門
の業者に依頼するしかなかった。すなわち、専門業者に
より、その使用済みのフィルタ装置は解体され、部品が
材質ごとに分別され廃棄されていた。
【0008】しかし、上記のようにフィルタ装置の廃棄
処分をいちいち専門業者に依頼することによる各工場の
経済的負担も大きく、しかもある程度、使い古しのフィ
ルタ装置が溜まってからではないと処理業者に引き取っ
てもらえないこともあり、そのような廃棄するフィルタ
装置の置き場も必要となるなど、種々の問題が存在して
いた。本発明の目的は、内装されたフィルタは容易に変
形しないようにするとともに、フィルタ装置の解体を簡
単に行い、材質ごとに分別して廃棄するとともに、使用
可能な部品に関しては繰り返し使用し、リサイクル効率
を向上させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は上記課
題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明を、
液体の流入部を設けた蓋体と、該蓋体が締付部を介して
密閉状に取付自在で,且つ液体の流出孔を設けた収納体
と、該収納体内に出し入れ自在に収納され,前記蓋体の
流入部より流入した液体を濾過して前記収納体の外部へ
前記流出孔を介して流出させ,且つほぼジグザグ状とな
るように多数の折返し部からなるフィルタ材と、該フィ
ルタ材の形状を保持する形状保持材とからなるフィルタ
装置としたことにより、濾過性能に優れるとともに、廃
棄するときには、効率的に装置を解体し、さらに解体さ
れた部品は材質ごとに分別して廃棄することができ、さ
らに使用可能な部品に関しては繰り返し使用し、リサイ
クル効率を向上させ、ひいては環境保護に寄与すること
ができ、上記課題を解決したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。まず、第1実施形態について説明す
る。本発明の構成は、図1,図2等に示すように、収納
体1と、蓋体2とからなるケーシングAと、フィルタ材
6と、形状保持材Bとから構成されている。そのケーシ
ングAは、金属製としたり、合成樹脂等で形成されてい
るが、いずれにしてもその材質は、種々の性質の液体に
侵されない、耐腐食性に優れたものを使用することが好
適である。前記収納体1は、図2に示すように、円筒形
状の周壁部1aと、底面部1bとから構成されている。
また、その周壁部1aには、多数の流出孔1c,1c,
…が形成されている。該流出孔1c,1c,…はフィル
タ材6により、濾過された液体が流出する部位であり、
各流出孔1cの直径は小さくなっている。
【0011】また、収納体1には、案内管3が設けられ
ている。その案内管3は、収納体1の中央箇所に位置し
ており、外部より流入する液体をフィルタ材6に案内す
るものである。その案内管3は、図1に示すように、前
記底面部1bの略中心位置から垂直に装着され、その下
端は底面部1bに溶接等の固着手段にて強固に固着され
ている。また、前記案内管3には、多数の排出孔3a,
3a,…が形成されており、該排出孔3a,3a,…を
液体が通過してフィルタ材6に送り込まれるものであ
る。
【0012】その蓋体2は、図1,図2に示すように、
蓋本体部2aと流入部2bとから構成されている。さら
に、前記蓋体2は、前記収納体1と開閉自在となる構造
となっており、締付部4及び蝶番5が設けられるもので
ある。前記蓋本体部2aの頂面2a1 の中心に前記流入
部2bが装着されている。該流入部2bは、管状をなし
ており、前記頂面2a1 を貫通し、ケーシングAの外部
より内部に液体を送り込む役目をなすものである。該流
入部2bは、蓋本体部2aの内面側(すなわちケーシン
グAの内方側)に突出するように構成され、蓋体2を収
納体1に対して閉じた状態のときには、前記案内管3の
上部と当接するようになっている(図2参照)。
【0013】また、前記流入部2bが案内管3と当接し
た状態では、図2に示すように、両者は密着状となるこ
とが好ましく、前記流入部2bの下端,或いは案内管3
の上端にパッキン材12が設けられることが好ましい。
前記締付部4は、前記収納体1の周壁部1aの上方と、
蓋本体部2aの周囲に設けられるものであって、図2に
示すように、収納体側固定片4aと蓋体側固定片4bと
がそれぞれの収納体1及び蓋体2に形成され、その両者
にボルト・ナットからなる固着具4cを介して締付連結
される構造となっている。
【0014】その固着具4cのボルト4c1 の頭部は、
収納体側固定片4aに位置し、ナット4c2 は、蓋体側
固定片4bに位置している。前記蓋体側固定片4bに
は、ボルト4c1 が貫通する孔又は溝が形成されてい
る。そして、ボルト4c1 のネジ軸部が前記孔又は溝に
挿通するようになっている。またナット4c2 は、蝶ナ
ットであることが使用上において好適である。また、前
記ボルト4c1 は、前記収納体1側に回動自在に連結さ
れており、可倒構造としたものであり、そのナット4c
2 を緩めるのみで、蓋体2を開閉させることができる。
【0015】さらに、収納体1と蓋体2とは、図1,図
2に示すように蝶番5にて、開閉自在に連結されてい
る。すなわち、その蝶番5を備えることにより、収納体
1と蓋体2とが分離することなく、開閉作業を効率的に
行うことができる。その蝶番5は、固定部5aと枢支部
5bとからなり、前記固定部5aが前記収納体1側に形
成され、枢支部5bが蓋体2側に形成されている。そし
て該枢支部5bを開閉の中心として蓋体2が開閉するも
のである。
【0016】また、前記締付部4の変形例としては、図
12(A)に示すように、ネジ構造によるものとし、前
記収納体1側の上部外周面に外ネジ4d1 が形成され、
蓋体2側に内ネジ4d2 が形成されたものである。その
外ネジ4d1 と内ネジ4d2とが螺合することにより、
蓋体2が収納体1に閉まるようになっている。さらに前
記締付部4の別の変形例としては、図12(B)に示す
ように、クリップ4eが使用されることがある。該クリ
ップ4eは、弾性を利用してロック状態にするタイプの
ものであり、ワンタッチ操作でロック解除を簡単且つ瞬
時に行うことができるようにしたものである。
【0017】次に、前記ケーシングAに内装されるフィ
ルタ材6は、図4(A)に示すように、フィルタシート
6aがジグザグ状に折り畳まれ、これを筒状としたもの
で、頂部側から見るとほぼ放射形状をなしている〔図3
(A)参照〕。その放射形を形成するジグザグ状の折返
し部6bは、多数形成する方が濾過性が良好となる。前
記フィルタ材6の素材は、いずれのものであっても構わ
ないが、使用する液体の性質に対応したものであり、濾
過性能に優れた素材が好適である。
【0018】その放射形円筒状としたフィルタ材6の中
心部には、前記収納体1に装着された案内管3が貫通す
るスペースが設けられている。そして、図1に示すよう
に、前記案内管3の排出孔3a,3a,…から放射形円
筒状のフィルタ材6の内側に排出され、且つ液体の濾過
が行われものである。また、その放射形円筒状としたフ
ィルタ材6において、放射形の各先端の折返し箇所を外
側折返し部6b1 と称し、放射形の各内方の折返し箇所
を内側折返し部6b2 と称する。
【0019】そのフィルタ材6には、図1,図4(B)
に示すように、形状保持材Bが装着されている。該形状
保持材Bは、前記フィルタ材6の初期の適正な状態が変
形しないようにするものである。その形状保持材Bに
は、図4(B)に示すように、側面保持材7及び端面保
持材8から構成される。その側面保持材7の第1タイプ
は、円筒環状に形成されたものであり、図3(A)に示
すように、その内径は、前記放射形円筒状としたフィル
タ材6の外径にほぼ等しくなっている。各外側折返し部
6b1 ,6b1 ,…が側面保持材7の内面側に当接する
ことができるようになっており、図3(B)に示すよう
に、前記各外側折返し部6b1 ,6b1 ,…箇所が、側
面保持材7の内面に接着されている。その接着には、接
着剤rが使用されるものであるが、この場合において
も、液体によって侵されることのない種類の接着剤rが
使用される。
【0020】次に、形状保持材Bの端面保持材8の第1
タイプは、図4(B)に示すように、放射形円筒状の上
下に装着されるものであって、環状円板形に形成されて
いる。この端面保持材8には、大径サイズと小径サイズ
のものが備わっており、大径サイズのものは前記側面保
持材7の外径に等しい。また、小径サイズのものは、放
射形円筒状のほぼ中心寄り箇所に装着される。その端面
保持材8は、放射形円筒状の頂面及び下面箇所のフィル
タシート6aに接着剤rを介して固着される〔図3
(D)参照〕。
【0021】また、前記側面保持材7の第2タイプとし
ては、図5(A),(B),(C)に示すように、前記
フィルタ材6の外側折返し部6b1 が挿入する装着溝7
aが形成されたものである。また、前記端面保持材8の
第2タイプは、前記フィルタ材6の上下両端面のフィル
タシート6aが挿入する装着溝8aが形成されてたもの
である。前記側面保持材7の第2タイプは、具体的に
は、図5(A)に示すように、その内周面側に放射形円
筒状フィルタ材6の外側折返し部6b1 ,6b1,…と
同数の装着溝7a,7a,…が形成されている。図5
(B)は、前記側面保持材7の適宜の装着溝7aの拡大
斜視図である。そして、前記放射形円筒状のフィルタ材
6の各外側折返し部6b1 ,6b1 ,…が前記各装着溝
7a,7a,…に挿入する。図5(C)は、その装着溝
7aにフィルタ材6の外側折返し部6b1 が挿入した状
態を示す拡大断面図である。
【0022】また、第2タイプの端面保持材8も、図6
(A)に示すように、その一面側に複数の装着溝8a,
8a,…が放射状に形成されることもある。図6(B)
は、その端面保持材8の装着溝8aの拡大斜視図であ
る。その装着溝8aにフィルタ材6の上端面又は下端面
におけるフィルタシート6aが挿入するものである〔図
6(C)参照〕。このように前記側面保持材7に装着溝
7aが形成されたものや、前記端面保持材8に装着溝8
aが形成されたものを使用することで、特に接着剤rを
使用しないでフィルタ材6の形状保持を行うことができ
ることになる。もちろん、フィルタ材6と側面保持材7
の装着溝7aとを接着剤rを介して固着してもよい。同
様に、フィルタ材6と端面保持材8の装着溝8aとを接
着剤rを介して固着してもよい。
【0023】なお、放射形円筒状のフィルタ材6の中心
箇所のスペースの形状を保持するために、図3(A)に
示すように、内側保持材9が使用されることもある。該
内側保持材9は、前記放射形円筒状のフィルタ材6の中
心箇所のスペースに装着されるものであって、円筒環状
に形成されており、その外周面側にフィルタ材6の内側
折返し部6b2 ,6b2 ,…が当接するようになってい
る。
【0024】そして、図3(C)に示すように、上述し
たように接着剤rを介して、内側折返し部6b2 と内側
保持材9の外周面とが固着される。また、内側保持材9
の第2タイプとして、内側保持材9にも、図5(D)に
示すように、内側折返し部6b2 ,6b2 ,…と同等数
の装着溝9a,9a,…が形成されており、図5(E)
に示すように、前記内側折返し部6b2 が装着溝9aに
挿入して固定されるようにすることもある。
【0025】次に、本発明の第2実施形態を図7乃至図
11に基づいて説明する。前記フィルタ材6において、
その折返し部がそれぞれ上端及び下端に位置するように
した、ジグザグ状の折り畳みタイプとしたものである。
これは、図7,図9(A)に示すように、ジグザグ状の
伸縮方向が横方向(又は水平方向)になるアコーデオン
タイプとしたものである。そして、上方から見た形状
が、図8(A)に示すように、前記収納体1に収容可能
な外形となっており、具体的には、該収納体1の内径よ
り僅かに小さい外径を有するほぼ円形状となっている。
【0026】前述したように、第2実施形態における折
返し部6bは、前記フィルタ材6の上端及び下端に位置
し、それぞれを上端折返し部6b3 ,6b3 ,…及び下
端折返し部6b4 ,6b4 ,…と称する(図9参照)。
このフィルタ材6に対しても、前述の第1実施形態と同
様に、側面保持材7と端面保持材8とが装着され、フィ
ルタ材6の形状が保持されるようになっている。その側
面保持材7の第1タイプは、図9(B)に示すように、
前述した第1実施形態における側面保持材7とほぼ同等
の形状をなしており、円筒環状に形成されたものであ
る。また、端面保持材8の第1タイプは、前述した第1
実施形態における端面保持材8と同様に環状円板形に形
成されたものである。そして、前記側面保持材7の内周
面には、図8(B)に示すように、フィルタ材6のフィ
ルタシート6aの端縁箇所が当接し、接着剤rを介して
接着される。
【0027】また、端面保持材8は、図9(B)に示す
ように、フィルタ材6の上下両端に装着される。その上
方側の端面保持材8は、図8(C)に示すように、上端
折返し部6b3 ,6b3 ,…と当接して接着剤rを介し
て固着され、また下方側の端面保持材8は下端折返し部
6b4 ,6b4 ,…と当接して接着剤rを介して固着さ
れるようになっている。また、第2実施形態における側
面保持材7及び端面保持材8の第2タイプとしては、図
10,図11に示すように、側面保持材7及び端面保持
材8に、それぞれ装着溝7a及び装着溝8aが形成され
ている。このタイプでは、前記側面保持材7の装着溝7
aの形状は、前記フィルタ材6への高さ方向における装
着位置、すなわち該フィルタ材6の上端,下端及び中間
のそれぞれの位置によって異なる。
【0028】具体的には、、中間位置に装着される側面
保持材7の装着溝7aは、図10(B)に示すように、
隣接する装着溝7a,7a同士が「ハ」字形状に形成さ
れている。そして、フィルタ材6の上端箇所に装着され
る側面保持材7の隣接する装着溝7a,7aは、図10
(D)に示すように、「ハ」字形状に形成されるととも
に、両装着溝7a,7aの上端箇所で連続して一体的に
形成される。これによって、図10(C)に示すよう
に、上端折返し部6b3 の折返し箇所が無理なく挿入す
ることができるものである。また、端面保持材8の複数
の装着溝8a,8a,…は、図11(A)に示すよう
に、平行に形成されている。図11(B)は、その装着
溝8a箇所における拡大斜視図である。そして、図11
(C)に示すように前記フィルタ材6の平行に並んでい
る上端折返し部6b3 ,6b3 ,…及び下端折返し部6
4 ,6b4 ,…が挿入する。
【0029】さらに、第2実施形態においては、図7に
示すように、前記蓋体2には、ストレーナ部10が装着
されている。該ストレーナ部10は、蓋体2の内面側で
且つ前記流入部2bの箇所に装着されている。そして、
外周に多数の散布孔10a,10a,…が均一に形成さ
れている。そして、前記散布孔10a,10a,…から
液体が均一にフィルタ材6上に散布することができるよ
うになっている。さらに、そのストレーナ部10と前記
フィルタ材6との間には多孔性材11が装着されてい
る。該多孔性材11は、具体的にはスポンジ材,綿材等
であり、前記フィルタ材6よりも先に液体を濾過するも
のである。これによって、フィルタ材6の濾過機能をよ
り一層良好にしようとするものである。
【0030】さらに、第2実施形態におけるフィルタ材
6は、複数に区切られた状態にして収納体1に収納され
ることもある。具体的には、周方向に沿って等間隔にな
るようにその上方から見た形状がほぼ扇形状となるよう
に形成されたものである。また、特に図示しないが、そ
れぞれに区切られたフィルタ材6,6,…に対して形状
保持材B,B,…が装着される。
【0031】本発明におけるフィルタ装置を廃棄する場
合には、図1に示すように、前記ケーシングAの蓋体2
を収納体1から外したり、或いは開いて、その内部より
フィルタ材6を取り出す。これによって、まずケーシン
グAとフィルタ材6とが分別される。さらに、前記フィ
ルタ材6には、形状保持材Bが装着されているので、こ
の形状保持材Bがフィルタ材6から取り外される。この
ようにして、フィルタ装置は、廃棄処分に際して材質ご
とに分別されることになる。また、前記ケーシングA
は、使用可能な状態であれば、その内部に新たなフィル
タ材6を装着することで、さらに長期に亘り使用するこ
とができる。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明は、液体の流入部2bを
設けた蓋体2と、該蓋体2が締付部4を介して密閉状に
取付自在で,且つ液体の流出孔1c,1c,…を設けた
収納体1と、該収納体1内に出し入れ自在に収納され,
前記蓋体2の流入部2bより流入した液体を濾過して前
記収納体1の外部へ前記流出孔1c,1c,…を介して
流出させ,且つほぼジグザグ状となるように多数の折返
し部6bからなるフィルタ材6と、該フィルタ材6の形
状を保持する形状保持材Bとからなるフィルタ装置とし
たことにより、内装されたフィルタ材6が容易に変形し
ないようにすることができるとともに、フィルタ装置の
解体を簡単に行い、材質ごとに分別して廃棄することが
できる。
【0033】上記効果を詳述すると、ケーシングAを収
納体1と蓋体2とを締付部4を介して強固に固着するこ
とができるようにしたものであり、内部のフィルタ材6
を着脱自在にできる。さらに、フィルタ材6は形状保持
材Bによって、その形状が変化しないように固定するこ
とができる。これによって、濾過性能が良好に維持さ
れ、且つケーシングAは、収納体1と蓋体2とが開閉自
在としたことで、フィルタ装置を容易に解体することが
でき、且つ分別することができ、ひいては、環境の保護
に寄与することができるものである。さらに、従来で
は、フィルタがケーシング内で流体の圧力等によって変
形してはならないので、フィルタをケーシング内に強固
に固着する必要があり、これによって、フィルタ装置の
解体は容易にできるものではなかったが、本発明では、
フィルタ材6は、形状保持材Bによって、形状が変化し
ないようにしており、且つ前記フィルタ材6は、前記収
納体1内に出し入れ自在に収納されたものである。
【0034】特に、前記フィルタ材6が収納体1に対し
て直接,固定部材や接着剤等により固着されたものでは
ない。また、ケーシングAは収納体1から蓋体2を外せ
ば、フィルタ材6は収納体1から簡単に取り出すことが
できるものである。それゆえに、濾過機能を果たさなく
なったフィルタ材6を新品のものに交換することが容易
にでき、また、装着されたフィルタ材6は、形状保持材
Bにより形状が保護される一方,ケーシングAは、何度
でも繰り返し使用することができ、この種のフィルタ装
置としては、フィルタ材6の交換が可能となり、リサイ
クル効率に極めて優れた効果を奏しうるものである。
【0035】請求項2の発明は、請求項1において、前
記フィルタ材6は、そのジグザグ状を構成する折返し部
6bが放射方向に形成される放射形円筒状としてなるフ
ィルタ装置としたことにより、フィルタ材6を収納体1
へ収納しやすい形状とすることができる。また、放射形
円筒状としたことにより、強固な構造にすることができ
る。
【0036】請求項3の発明は、請求項1において、前
記フィルタ材6は、そのジグザグ状を構成する折返し部
6bが上下両端に形成された蛇腹状としたことにより、
そのフィルタ材6の面積を最大限にすることができ、且
つフィルタ材6の上方から液体を散布するのみの極めて
簡単な構造とし、部品点数を最小限にすることができる
ものである。
【0037】請求項4の発明は、請求項3において、前
記蓋体2の裏面側にはストレーナ部10が装着され、フ
ィルタ材6の上端には液体が通過する多孔性材11が設
けられてなるフィルタ装置としたことにより、前記フィ
ルタ材6に均一に液体を散布することができ、且つフィ
ルタ材6に液体が散布される前に、液体は多孔性材11
により濾過されることになりより一層、濾過能力を向上
させることができるものである。
【0038】請求項5の発明は、請求項1,2,3又は
4において、前記形状保持材Bは、フィルタ材6の外周
側に固着する側面保持材7と、フィルタ材6の上下両端
側に固着する端面保持材8とからなるフィルタ装置とし
たことにより、そのフィルタ材6の外周側及び、フィル
タ材6の上下両端の形状の変化を防止し、良好な濾過状
態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1実施形態の縦断側面図
【図2】本発明における第1実施形態の一部断面にした
側面図
【図3】(A)は図1のX1 −X1 矢視断面図 (B)は(A)のイ部拡大図 (C)は(A)のロ部拡大図 (D)は端面保持材とフィルタ材の接着状態を示す拡大
断面図
【図4】(A)は第1実施形態におけるフィルタ材の斜
視図 (B)はフィルタ材に第1タイプの形状保持材を装着し
た状態の斜視図
【図5】(A)は第1実施形態における第2タイプの側
面保持材の斜視図 (B)は(A)の要部拡大斜視図 (C)は装着溝に外側折返し部が挿入された状態の要部
拡大断面図 (D)は内側保持材の斜視図 (E)は内側保持材に内側折返し部が挿入された状態の
要部拡大断面図
【図6】 (A)は第1実施形態における第2タイプの端面保持材
の斜視図 (B)は(A)の要部拡大斜視図 (C)は装着溝にフィルタ材の折返し部が挿入した状態
の要部拡大斜視図
【図7】本発明の第2実施形態における縦断側面図
【図8】(A)は図7のX2 −X2 矢視断面図 (B)は(A)のハ部拡大図 (C)は端面保持材と折返し部との接着状態を示す拡大
断面図
【図9】(A)は第2実施形態におけるフィルタ材の斜
視図 (B)はフィルタ材に第1タイプの形状保持材を装着し
た状態の斜視図
【図10】(A)は第2実施形態における第2タイプの
側面保持材の斜視図 (B)は(A)の要部拡大斜視図 (C)は装着溝にフィルタ材の端縁が挿入した状態の要
部拡大断面図 (D)は装着溝の変形例を示す要部拡大斜視図
【図11】(A)は第2実施形態における第2タイプの
端面保持材の斜視図 (B)は(A)の要部拡大斜視図 (C)は装着溝にフィルタ材の折返し部が挿入した状態
の拡大断面図
【図12】(A)は締付部の変形例を示す要部縦断側面
図 (B)は締付部のさらに別の変形例を示す要部縦断側面
【符号の説明】
1…収納体 1c…流出孔 2…蓋体 2b…流入部 4…締付部 6b…折返し部 7…側面保持材 8…端面保持材 11…多孔性材 10…ストレーナ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡安 和男 神奈川県大和市福田6丁目9番地の21 イ ースタン技研株式会社内 (72)発明者 高橋 圭司 神奈川県大和市福田6丁目9番地の21 イ ースタン技研株式会社内 (72)発明者 道下 正則 神奈川県大和市福田6丁目9番地の21 イ ースタン技研株式会社内 (72)発明者 目黒 正明 神奈川県大和市福田6丁目9番地の21 イ ースタン技研株式会社内 Fターム(参考) 4D066 AA05 AA07 BB02 BB16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体の流入部を設けた蓋体と、該蓋体が
    締付部を介して密閉状に取付自在で,且つ液体の流出孔
    を設けた収納体と、該収納体内に出し入れ自在に収納さ
    れ,前記蓋体の流入部より流入した液体を濾過して前記
    収納体の外部へ前記流出孔を介して流出させ,且つほぼ
    ジグザグ状となるように多数の折返し部からなるフィル
    タ材と、該フィルタ材の形状を保持する形状保持材とか
    らなることを特徴とするフィルタ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記フィルタ材は、
    そのジグザグ状を構成する折返し部が放射方向に形成さ
    れる放射形円筒状としてなることを特徴とするフィルタ
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記フィルタ材は、
    そのジグザグ状を構成する折返し部が上下両端に形成さ
    れた蛇腹状としてなることを特徴とするフィルタ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記蓋体の裏面側に
    はストレーナ部が装着され、フィルタ材の上端には液体
    が通過する多孔性材が設けられてなることを特徴とする
    フィルタ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4において、前記
    形状保持材は、フィルタ材の外周側に固着する側面保持
    材と、フィルタ材の上下両端側に固着する端面保持材と
    からなることを特徴とするフィルタ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009148656A (ja) * 2007-12-18 2009-07-09 Eastern Giken Kk フィルタ装置
KR101349944B1 (ko) * 2013-05-23 2014-01-14 주식회사삼영이앤티 방사형 여과필터
JP2016073962A (ja) * 2014-10-09 2016-05-12 有限会社南口工業 水浄化装置及び濾過器

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