JP2003299729A - 血液処理装置 - Google Patents

血液処理装置

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JP2003299729A JP2002292947A JP2002292947A JP2003299729A JP 2003299729 A JP2003299729 A JP 2003299729A JP 2002292947 A JP2002292947 A JP 2002292947A JP 2002292947 A JP2002292947 A JP 2002292947A JP 2003299729 A JP2003299729 A JP 2003299729A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】手術の際の準備が簡単であるとともに、血液体
外循環回路の構成物を衛生上区別することにより血液体
外循環回路を患者により接近させて配置することがで
き、回路の血液充填量を低減する。 【解決手段】血液処理装置1は、血液体外循環回路2
と、ボード(仕切部材)10とを有する。血液体外循環
回路2は、血液を貯留するリザーバー3と、血液に対し
ガス交換を行う人工肺4と、ポンプライン5と、フィル
ターラインと、脱血ライン7と、送血ライン8と、吸引
ライン9とを備え、ボード10の裏面10b側(清潔域
110)には、回路構成物のうち、脱血ライン7のチュ
ーブ71、送血ライン8のチューブ81および吸引ライ
ン9のチューブ91等のそれぞれの先端側部分が袋体1
4に収納された状態で配置され、それ以外の回路構成物
は、ボード10の表面10a側(不潔域120)に設置
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、血液体外循環に用
いる血液処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】心臓手術における血液体外循環回路は、
リザーバー(貯血槽)と、人工肺と、脱血ラインと、送
血ラインと、吸引ラインと、ポンプラインを備え、これ
らが所定の配置で組み立てられたものである。
【0003】近年、手術において即座に使用することが
できるように、血液体外循環回路の各構成物を1枚のボ
ードに固定したものが知られている(例えば、特許文献
1参照)。
【0004】しかしながら、このものは、血液体外循環
回路の全ての構成物がボードの一方の面側に集中して配
置されているため、手術室の清潔域(術野側)と不潔域
(器械側)とを区別することができないという問題があ
る。
【0005】そのため、血液体外循環回路全体を患者の
術野に近付けることができず、血液体外循環回路の各ラ
インの長さが長くなり、回路の血液充填量(プライミン
グボリューム)を低減することができないという欠点が
ある。
【0006】
【特許文献1】特許第2851640号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、手術
の際の準備が簡単であるとともに、血液体外循環回路の
構成物を衛生上区別することにより血液体外循環回路を
患者により接近させて配置することができ、回路の血液
充填量(プライミングボリューム)を低減することがで
きる血液処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(38)の本発明により達成される。
【0009】(1) 血液処理器と、脱血ラインと、送
血ラインとを備える血液体外循環回路と、仕切部材とを
備え、前記仕切部材の一方の面側に前記血液処理器が設
置され、前記仕切部材の他方の面側に、前記脱血ライン
および前記送血ラインの少なくとも一部が配置されてい
ることを特徴とする血液処理装置。
【0010】(2) 前記仕切部材の他方の面側に収納
部が設けられ、該収納部に前記脱血ラインおよび前記送
血ラインの少なくとも一部が収納されている上記(1)
に記載の血液処理装置。
【0011】(3) 前記収納部は、袋体で構成されて
いる上記(2)に記載の血液処理装置。
【0012】(4) 前記袋体は、菌不透過性を有する
清潔袋である上記(3)に記載の血液処理装置。
【0013】(5) 前記袋体は、開封して内容物を取
り出すことができる開封部を有する上記(3)または
(4)に記載の血液処理装置。
【0014】(6) 前記収納部は、前記仕切部材に形
成された凹部で構成されている上記(2)に記載の血液
処理装置。
【0015】(7) 前記凹部の開口を覆う蓋体を有す
る上記(6)に記載の血液処理装置。
【0016】(8) 前記蓋体は、前記仕切部材に対し
回動可能に設置されている上記(7)に記載の血液処理
装置。
【0017】(9) 前記蓋体により前記凹部の開口を
閉じた状態を保持する手段を有する上記(7)または
(8)に記載の血液処理装置。
【0018】(10) 前記仕切部材の前記凹部を構成
する部分が血液体外循環回路の構成物を支持する支持部
材を兼ねている上記(6)ないし(9)のいずれかに記
載の血液処理装置。
【0019】(11) 前記収納部は、前記収納部に戻
された使用後の前記脱血ラインまたは前記送血ラインの
チューブから漏れ出した血液を受け止めるポケット部を
有する上記(2)ないし(10)のいずれかに記載の血
液処理装置。
【0020】(12) 前記収納部に、液体を吸収、保
持する液体保持部材が入れられている上記(2)ないし
(10)のいずれかに記載の血液処理装置。
【0021】(13) 前記ポケット部に、液体を吸
収、保持する液体保持部材が入れられている上記(1
1)に記載の血液処理装置。
【0022】(14) 前記仕切部材の他方の面側の外
形形状は、ほぼ平坦な形状をなしている上記(1)ない
し(13)のいずれかに記載の血液処理装置。
【0023】(15) 前記血液体外循環回路は、血液
を貯留するリザーバーを有し、該リザーバーは、前記仕
切部材の一方の面側に設置されている上記(1)ないし
(14)のいずれかに記載の血液処理装置。
【0024】(16) 前記リザーバーと前記血液処理
器とは連結されている上記(15)に記載の血液処理装
置。
【0025】(17) 前記リザーバーおよび/または
前記血液処理器は、支持部材により前記仕切部材に対し
所定距離離間した位置で支持されている上記(15)ま
たは(16)に記載の血液処理装置。
【0026】(18) 前記血液体外循環回路は、血液
フィルターおよび/または気泡除去器を有し、該血液フ
ィルターおよび/または気泡除去器は、前記仕切部材の
一方の面側に設置されている上記(1)ないし(17)
のいずれかに記載の血液処理装置。
【0027】(19) 前記血液体外循環回路は、吸引
ラインを有し、該吸引ラインの少なくとも一部が前記仕
切部材の他方の面側に配置されている上記(1)ないし
(18)のいずれかに記載の血液処理装置。
【0028】(20) 前記仕切部材は、板状をなすも
のである上記(1)ないし(19)のいずれかに記載の
血液処理装置。
【0029】(21) 前記仕切部材は、その縁部また
は縁部近傍にほぼ直角に屈曲している部分を有する上記
(20)に記載の血液処理装置。
【0030】(22) 前記仕切部材は、その縁部また
は縁部近傍に側板を有する上記(20)または(21)
に記載の血液処理装置。
【0031】(23) 前記側板は、変位または変形可
能に構成されている上記(22)に記載の血液処理装
置。
【0032】(24) 前記側板は、その前記仕切部材
の一方の面側の端部が、前記仕切部材の一方の面側にあ
る前記血液体外循環回路の構成物より前方まで延長され
ている上記(22)または(23)に記載の血液処理装
置。
【0033】(25) 前記仕切部材は、その縁部また
は縁部近傍に天板および/または底板を有する上記(2
0)ないし(23)のいずれかに記載の血液処理装置。
【0034】(26) 前記天板および/または底板
は、変位または変形可能に構成されている上記(25)
に記載の血液処理装置。
【0035】(27) 前記天板および/または底板
は、その前記仕切部材の一方の面側の端部が、前記仕切
部材の一方の面側にある前記血液体外循環回路の構成物
より前方まで延長されている上記(25)または(2
6)に記載の血液処理装置。
【0036】(28) 前記仕切部材は、箱状またはそ
の一部が欠損した箱状をなすものである上記(1)ない
し(19)のいずれかに記載の血液処理装置。
【0037】(29) 前記仕切部材の少なくとも一部
が透明な材料で構成されている上記(1)ないし(2
8)のいずれかに記載の血液処理装置。
【0038】(30) 前記仕切部材に貫通孔が形成さ
れ、該貫通孔に前記脱血ラインおよび前記送血ラインを
構成するチューブが挿通されている上記(1)ないし
(29)のいずれかに記載の血液処理装置。
【0039】(31) 前記貫通孔に対し、挿通される
チューブの長手方向および/または径方向の移動を阻止
する機能を有する上記(30)に記載の血液処理装置。
【0040】(32) 前記仕切部材の外周部に、前記
仕切部材と連結されたシートを有する上記(1)ないし
(31)のいずれかに記載の血液処理装置。
【0041】(33) 前記シートは、手術室における
清潔域と不潔域とを仕切るものである上記(32)に記
載の血液処理装置。
【0042】(34) 前記シートは、折りたたみ可能
である上記(32)または(33)に記載の血液処理装
置。
【0043】(35) 前記シートは、その少なくとも
一部が透明である上記(32)ないし(34)のいずれ
かに記載の血液処理装置。
【0044】(36) 前記シートは、通気性を有する
部分と、透明な樹脂で構成された部分とを有する上記
(32)ないし(35)のいずれかに記載の血液処理装
置。
【0045】(37) 前記血液処理器は、血液に対し
ガス交換を行う人工肺である上記(1)ないし(36)
のいずれかに記載の血液処理装置。
【0046】(38) 前記血液処理器は、血液を加温
または冷却する機能を有するものである上記(1)ない
し(37)のいずれかに記載の血液処理装置。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の血液処理装置を添
付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明す
る。
【0048】図1および図3は、それぞれ、本発明の血
液処理装置の第1実施形態を示す正面図および上面図、
図2は、図1中のII−II線視図である。なお、以下の説
明では、図1中の手前側(図2中の左側)を「表」また
は「前方」、図1中の奥側(図2中の右側)を「裏」ま
たは「後方」と言う。
【0049】図1〜図3に示すように、本発明の血液処
理装置1は、血液体外循環回路2と、仕切部材であるボ
ード10とを有し、血液体外循環回路2の構成物をボー
ド10の表面側と裏面側とに分けて配置したものであ
る。
【0050】血液体外循環回路2は、血液を貯留するリ
ザーバー(貯血槽)3と、血液に対しガス交換を行う人
工肺(血液処理器)4と、ポンプライン5と、フィルタ
ーライン6と、脱血ライン7と、送血ライン8と、吸引
ライン9とを備えている。
【0051】リザーバー3は、図示の構成ではハードシ
ェル(硬質ケース)タイプのもので、血液フィルターの
他に、吸引ライン9からの血液を濾過するカーディオト
ミーフィルターを内蔵している。このような構成のリザ
ーバー3は、取り扱いがし易く、貯血量の確認が容易で
あり、また回路構成が簡略化できるという利点があり、
好ましい。
【0052】リザーバー3の上部には、血液流入ポート
31〜34が設けられ、リザーバー3の下部には、血液
流出ポート35が設けられている。
【0053】血液流入ポート31には、脱血ライン7を
構成するチューブ71の一端が接続されている。チュー
ブ71の他端部(先端部)には、必要に応じ、患者30
0の術野310において血管に直接挿入されるカニュー
レやカテーテルなどが接続される。チューブ71の先端
部は、複数に分岐していてもよい。
【0054】また、リザーバー3の血液流入ポート32
〜34には、それぞれ、吸引ライン9を構成するチュー
ブ91〜93の一端がそれぞれ接続されている。
【0055】なお、本発明では、2つのリザーバー、す
なわち血液リザーバーの他に別途カーディオトミーリザ
ーバーを設ける構成でもよい。また、リザーバーは、軟
質バッグのようなソフトシェルタイプのものでもよい。
さらには、このようなリザーバー自体が省略されていて
もよい。
【0056】人工肺4は、血液に対し、ガス交換、すな
わち酸素加・脱炭酸ガスを行なうことができるものであ
り、ケーシング内に多数本の中空糸膜が収納された構成
のものである。この人工肺4には、血液流入ポート41
と血液流出ポート42とガスインポート(図示せず)と
ガスアウトポート(図示せず)とが設けられている。
【0057】また、図示の人工肺4は、熱交換器を内蔵
しており、熱媒体流入ポート43と熱媒体流出ポート4
4とを有している。これにより、通過する血液を加温ま
たは冷却することができる。
【0058】人工肺4は、リザーバー3に対し分離独立
しているものでもよいが、本実施形態では、リザーバー
3と人工肺4とは、連結部材36により連結(または一
体化)されている。これにより、両者を一体物として取
り扱うことができ、取り扱い性が向上するとともに、回
路構成がより簡素化される。また、ボード10に対する
固定箇所も少なくなり、固定が容易となる。
【0059】リザーバー3の血液流出ポート35と人工
肺4の血液流入ポート41とは、ポンプライン5を構成
するチューブ51により接続されている。このチューブ
51の途中は、ループ状に形成され、ローラポンプ55
に装着されている(図3参照)。なお、ポンプの種類
は、図示のようなローラポンプ55に限らず、例えば、
インペラー式ポンプや遠心ポンプなどでもよい。
【0060】人工肺4の血液流出ポート42には、フィ
ルターライン6が接続されている。このフィルターライ
ン6は、主に、血液流出ポート42に一端が接続された
チューブ61と、動脈フィルター(血液フィルター)6
2と、チューブ65と、バイパスチューブ66とで構成
されている。
【0061】動脈フィルター62は、ケーシング内に例
えばプリーツ状をなすフィルター部材が収納された構成
のものであり、血液中の気泡を除去する機能を有してい
る。動脈フィルター62は、血液流入ポート63と血液
流出ポート64とを有し、血液流入ポート63にチュー
ブ61の他端が接続されている。また、血液流出ポート
64には、チューブ65の一端が接続されている。
【0062】チューブ65の他端には、分岐コネクタを
介してバイパスチューブ66の一端が接続されている。
バイパスチューブ66の他端は、分岐コネクタを介して
チューブ61の途中に接続されている。このバイパスチ
ューブ66により、動脈フィルター62を迂回して液体
を流すことができ、例えばプライミングの際に、プライ
ミング液を動脈フィルター62に充填することができ
る。
【0063】なお、動脈フィルター62に代わり、気泡
除去器(バブルトラップまたはチャンバー)を設けても
よい。また、バイパスチューブ66は、省略されていて
もよく、さらには、このようなフィルターライン6自体
が省略されていてもよい。
【0064】また、チューブ65の他端には、分岐コネ
クタを介して送血ライン8を構成するチューブ81の一
端が接続されている。チューブ81の他端部(先端部)
には、必要に応じ、患者300の術野310において血
管に直接挿入されるカニューレやカテーテルなどが接続
される。
【0065】チューブ81の先端部は、複数に分岐して
いてもよい。また、チューブ71とチューブ81の先端
同士が連結または一体化されており、所定の箇所で切断
分離して使用するような構成であってもよい。
【0066】吸引ライン9のチューブ91の途中は、ル
ープ状に形成され、ローラポンプ95に装着されている
(図3参照)。また、チューブ92、93についても同
様に、その途中がループ状に形成され、ローラポンプ
(図示せず)に装着されている。ポンプの種類は、図示
のようなローラポンプ95に限らず、例えば、インペラ
ー式ポンプ、遠心ポンプ、減圧装置などでもよい。
【0067】なお、吸引ライン9の構成は、図示のよう
な3本のチューブ91〜93を備えるものに限らず、例
えば、1本、2本または4本以上のチューブで構成され
るものでもよい。また、チューブ91等の先端が複数に
分岐しているものでもよい。さらには、このような吸引
ライン9自体が省略されていてもよい。
【0068】ボード(仕切部材)10は、例えば樹脂で
構成された板状の部材であり、血液体外循環回路2の構
成物を支持する機能を有している。ボード10を正面か
ら見た形状は、四角形(長方形)をなしているが、この
形状に限定されないことは言うまでもない。
【0069】ボード10の構成材料としては、特に限定
されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
ブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオ
レフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリスチレ
ン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポ
リアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエ
ステル、ABS樹脂、AS樹脂、アイオノマー、ポリア
セタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテル
エーテルケトン、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ
素系樹脂等の各種樹脂材料、ステンレス鋼、アルミニウ
ム、チタン等の各種金属材料、各種ガラス材、各種紙材
等が挙げられる。また、後述する側板101、102、
天板103、底板(図示せず)および蓋体25の構成材
料についても、上記例示のものと同様のものを用いるこ
とができる。
【0070】なお、ボード10は、その全部または一部
が透明な材料(例えば、樹脂材料、ガラス)で構成され
ているのが好ましい。これにより、清潔域110、不潔
域120間の視認性を確保することができ、特に、不潔
域120にいる技師等が、ボード10の透明部分を通し
て清潔域110にいる患者や医師の様子を確認すること
ができる。後述する側板101、102、天板103、
底板(図示せず)および蓋体25についても、同様であ
る。
【0071】また、ボード10は、十分な強度を有して
いれば、その厚さは特に限定されないが、通常、0.2
〜15mm程度が好ましく、0.3〜5mm程度がより
好ましい。後述する側板101、102、天板103、
底板(図示せず)および蓋体25についても、同様であ
る。なお、ボード10は、後述する側板101、10
2、天板103、底板(図示せず)および蓋体25は、
それぞれ、単板で構成されていても、複数の板やシート
(層)を積層したものでもよい。
【0072】このようなボード10には、脱血ライン7
のチューブ71、送血ライン8のチューブ81、吸引ラ
イン9のチューブ91〜93をそれぞれ挿通する貫通孔
11a、11b、11c、11dおよび11eが形成さ
れている。各貫通孔11a、11b、11c、11dお
よび11eは、挿通するチューブの直径と同等かまたは
それより若干大きい内径を有する円形をなしている。
【0073】なお、各貫通孔11a〜11eの配置、形
状、大きさは、図示のものに限定されないことは、言う
までもない。例えば、貫通孔は、ボード10の縁部に開
放する切欠き、スリット、溝等であってもよい。また、
1つの貫通孔に複数のチューブを挿通するような構成で
あってもよい。
【0074】ボード10の表面側には、血液体外循環回
路2の構成物のうちのリザーバー3と、人工肺4と、ポ
ンプライン5と、フィルターライン6と、脱血ライン7
の一部と、送血ライン8の一部と、吸引ライン9の一部
とが設置されている。
【0075】また、ボード10の裏面側には、血液体外
循環回路2の構成物のうちの脱血ライン7の残部(患者
側)と、送血ライン8の残部(患者側)と、吸引ライン
9の残部(患者側)とが配置されている。
【0076】血液処理装置1は、手術室100内で使用
されるものであるが、手術室100の清潔域110側
(術野側)にボード10の裏面が、不潔域120側(器
械側)にボード10の表面が向くように配置される。
【0077】清潔域110では、チューブ71、81、
91、92、93の先端部が患者300の術野(術創)
310や術者(医師等)の手等に触れるため、病原菌が
付着した場合、病原菌が患者の体内に侵入し、患者に重
篤な感染症等を引き起こすおそれがある。従って、チュ
ーブ71、81、91、92、93の術野(術創)31
0や術者の手、衣服等に触れる部分や、そのおそれがあ
る部分は、清潔状態を保つ必要がある。
【0078】一方、患者300の術野(術創)310や
術者の手、衣服等に触れるおそれがなく、技師等が操作
を行なう部分、すなわちリザーバー3と、人工肺4と、
ポンプライン5と、フィルターライン6等は、不潔域1
20に置かれる必要がある。
【0079】そこで、本発明の血液処理装置1は、ボー
ド10の表面側(不潔域120)に、リザーバー3と、
人工肺4と、ポンプライン5と、フィルターライン6
と、脱血ライン7のチューブ71の一部と、送血ライン
8のチューブ81の一部と、吸引ライン9のチューブ9
1〜93の一部とを設置し、チューブ71、81、9
1、92および93をそれぞれボード10に形成された
貫通孔11a、11b、11c、11dおよび11eに
挿通し、チューブ71、81、91、92および93の
先端側部分、すなわち術野(術創)310や術者の手、
衣服等に触れる部分や、そのおそれがある部分をボード
10の裏面側(清潔域110)に配置した。
【0080】このような構成としたことにより、血液体
外循環回路2の構成物を衛生上区別することができ、血
液体外循環回路2を患者300により接近させて配置す
ることができる。その結果、血液体外循環回路2の血液
充填量(プライミングボリューム)を低減することがで
き、患者300の負担を軽減することができる。
【0081】なお、本発明では、ボード10に貫通孔1
1a〜11eを設けず、チューブ71等をボード10の
縁部を迂回させて配置してもよいが、本実施形態のよう
に、貫通孔11a〜11eを設け、チューブ71等を挿
通することにより、チューブ71等の長さをより短くす
ることができ、ボード10の表面と裏面との間でのチュ
ーブ71等の掛け渡しを容易に行なうことができるの
で、さらにプライミングボリュームの低減を図ることが
でき、好ましい。
【0082】リザーバー3は、支持部材12を介してボ
ード10の表面10aに固定的に支持されている。この
場合、支持部材12は、リザーバー3をボード10の表
面10aから所定距離離間した位置に保つスペーサ(ギ
ャップ形成部材)としての機能をも有している。リザー
バー3をボード10の表面10aから所定距離離間した
位置に設置することにより、リザーバー3や人工肺4に
接続されるチューブ等の配置の自由度が広がり、特に、
血流量調整用機器、血液ガス等測定機器等の設置のため
のスペースを十分に確保することができ、多様な仕様に
対応可能となり、操作性が向上するという利点がある。
【0083】支持部材12は、ボード10と別部材で
も、ボード10と一体的に形成されたものでもよい(例
えば、後述する第4実施形態の構成)。後者の場合に
は、部品点数を減らすことができる。
【0084】なお、本実施形態では、人工肺4はリザー
バー3の下部に連結部材36を介して連結されているた
め、人工肺4も、ボード10の表面10aに対し所定距
離離間した状態で支持されていることとなる。
【0085】動脈フィルター62は、ボード10の表面
10aに直接固定されている。この固定方法は、例えば
接着剤による接着固定、粘着テープによる固定、ベル
ト、紐等による固定等が挙げられる。また、支持部材1
2と同様の部材を介して固定してもよい。
【0086】また、ボード10の表面10aに対し、チ
ューブ51、61、65、66、71、81、91、9
2または93の任意の箇所を、例えば粘着テープ、ベル
ト、紐、その他の種々の固定部材により固定してもよ
い。本実施形態では、図1に示すように、チューブ61
および81の途中が、ボード10の表面10aに対し粘
着テープ13により固定されている。
【0087】チューブ71、81、91、92および9
3は、それぞれ、貫通孔11a、11b、11c、11
dおよび11eに対し、チューブの長手方向の移動(自
由な移動)が阻止されるように設置されているのが好ま
しい。これにより、チューブ71、81、91、92お
よび93の貫通孔挿通部付近が清潔域110と不潔域1
20とを自由に移動することが防止され、さらに高い衛
生性が得られる。
【0088】また、チューブ71、81、91、92お
よび93は、それぞれ、貫通孔11a、11b、11
c、11dおよび11eに対し、チューブの径方向の移
動(自由な移動)が阻止されるように設置されているの
が好ましい。これにより、貫通孔部での通気による汚染
が防止され、さらに高い衛生性が保たれることとなる。
【0089】このようなチューブ71、81、91、9
2および93の貫通孔11a、11b、11c、11d
および11eに対する長手方向および/または径方向の
移動を阻止するための構成としては、例えば、チューブ
の外径とそれを挿通する貫通孔の内径とをほぼ等しくす
る方法、貫通孔にチューブを挟持するゴムブッシュのよ
うな部材を設置したり、粘着テープ等により固定したり
する方法が挙げられる。
【0090】チューブ51、61、65、66、71、
81、91、92および93の構成材料としては、特に
限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタ
レート等のポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド等
の各種樹脂、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、
ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコー
ンゴムのような各種ゴム材料、ポリウレタン系、ポリエ
ステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等
の各種熱可塑性エラストマー等が挙げられ、これらを単
独であるいは任意に組み合わせて用いることができる。
【0091】連結部材36には、ほぼ水平方向に伸びる
支持アーム16の先端が固定されている。支持アーム1
6の基端には、リング状をなすリング部17が形成さ
れ、このリング部17は、手術室100の床面に対しほ
ぼ垂直に設置されたスタンドポール19に挿通されてい
る。このような高さ調整機構により、支持アーム16
は、スタンドポール19の長手方向、すなわち鉛直方向
に変位することができる。
【0092】リング部17には、固定ハンドル18が設
置され、この固定ハンドル18を回転操作することによ
り、リング部17をスタンドポール19に対し固定する
ことができる。支持アーム16のリング部17をスタン
ドポール19に対し摺動させて血液処理装置1の高さを
所望に調整した後、固定ハンドル18を回転操作してリ
ング部17をスタンドポール19に対し固定する。これ
により、血液処理装置1の全体が、支持アーム16によ
り所望の高さに支持、固定される。
【0093】ボード10の裏面10bには、袋体(収納
部)14が設置されており、未使用時には、袋体14の
内部に、貫通孔11a〜11eを通過後のチューブ7
1、81、91、92および93が収納されている。こ
の袋体14は、塵や埃を遮断し得るもの、特に菌不透過
性を有する清潔袋であるのが好ましい。
【0094】袋体14の構成材料としては、例えば、織
布、不織布、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリアミド(ナイロン)、ポリスチレン、ポリ塩
化ビニル、アクリル系樹脂、紙類、あるいはこれらを複
合した材料が挙げられる。
【0095】袋体14のボード10に対する固定方法
は、特に限定されず、例えば、袋体14の一部をボード
10の裏面10bに対し接着剤により接着固定する方
法、両面粘着テープで固定する方法、融着により固定す
る方法、ピン、ベルト、紐等により固定する方法、その
他、各種固定部材で固定する方法、袋体14をさらにボ
ード10に固定された不織布、紙等で包む方法等が挙げ
られる。
【0096】袋体14は、開封して内容物を取り出すこ
とができる開封部(開封口)15を有している。この開
封部15は、貫通孔11a〜11eの近傍にあるのが好
ましい。これにより、袋体14の内容物であるチューブ
を、より清潔に、より容易に取り出すことができる。
【0097】開封部15の開封方法は、特に限定され
ず、袋体14を構成するシート材の接合部を剥離する方
法、シート材を破断する方法などが挙げられる。
【0098】血液処理装置1の使用後(手術終了後)
は、チューブ71、81、91、92および93を袋体
14内に戻して血液処理装置1を廃棄することができ
る。このとき、袋体14の下端部付近は、血液等を受け
止めるポケット部141を構成している。このため、袋
体14内に収納されたチューブの端部から血液が漏れ出
したとしても、その血液がポケット部141で受け止め
られ、袋体14外へ漏れ出すことが防止される。これに
より、血液による汚染や感染の可能性を低減することが
できる。
【0099】また、図示されていないが、袋体14の内
部(収納部内)、特にポケット部141には、血液のよ
うな液体を吸収、保持する液体保持部材が入れられてい
るのが好ましい。これにより、この液体保持部材がチュ
ーブの端部から漏れ出した血液等を吸収し、保持するの
で、外部への血液の漏れ出し等をより確実に防止するこ
とができる。
【0100】このような液体保持部材の形態としては、
例えばシート状、ブロック状、線状、塊状、粒状のもの
が挙げられる。また、液体保持部材の構成材料として
は、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)等の水溶
性高分子の架橋体からなるゲルや、スポンジ等の発泡体
または多孔質体、綿、織布、不織布等が挙げられる。
【0101】図4および図5は、それぞれ、本発明の血
液処理装置の第2実施形態を示す正面図および上面図で
ある。以下、この第2実施形態について説明するが、前
述の第1実施形態と同様の事項についてはその説明を省
略し、相違点を中心に説明する。
【0102】第2実施形態の血液処理装置1は、ボード
(仕切部材)10の外周部にシート20が連結(または
一体化)された構成であり、それ以外は前記第1実施形
態と同様である。
【0103】このシート20は、手術室100における
清潔域110と不潔域120とを仕切るものである。な
お、図示の構成では、シート20は、ボード10の外周
の4辺からそれぞれ外方に延長されて形成されている
が、これに限らず、ボード10の外周の一部、例えばボ
ードの対抗する2辺や3辺から延長されて形成されてい
てもよい。
【0104】シート20は、可撓性を有し、折りたたみ
可能なものであるのが好ましい。これにより、保管時、
運搬時には、例えばボード10とほぼ同じ大きさに折り
たたんで収納することができ、便利であるとともに、広
げて手術室100内で使用する際には、可撓性を有する
ため、操作性に優れるという利点がある。
【0105】このようなシート20の構成材料として
は、織布(布地)、不織布、紙類、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレ
ート等のポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ア
クリル系樹脂、ポリスチレン等の各種樹脂材料、天然ゴ
ム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ス
チレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴムのような各種
ゴム材料、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミ
ド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラ
ストマーが挙げられる。
【0106】また、シート20は、例えば織布、不織布
のように、その全体が透光性を有さないもので構成され
ていてもよいが、その少なくとも一部が透明な材料(例
えば、透明な樹脂)で構成されているのが好ましい。こ
れにより、清潔域110、不潔域120間の視認性を確
保することができ、特に、不潔域120にいる技師等
が、シート20の透明部分を通して清潔域110にいる
患者や医師の様子を確認することができる。
【0107】また、シート20は、通気性を有する部分
と、透明な樹脂で構成された部分とを有するものである
のが好ましい。これにより、透明部分において前述した
ような清潔域110、不潔域120間での視認性を確保
するとともに、シート20を折りたたんで血液処理装置
1を滅菌処理した際に、通気性部分の存在により、滅菌
のための気体の流通性が確保され、滅菌を良好に行なう
ことができる。
【0108】このようなシート20の通気性を有する部
分としては、織布(布地)、不織布、紙類、メッシュ、
発泡体やその他の多孔質体等で構成することができ、透
明な樹脂で構成された部分としては、前述したような種
類の樹脂で構成することができる。また、シート20の
通気性を有する部分は、別途の通気用チューブを挿入す
ることで構成することもできる。
【0109】シート20の形状や大きさは、特に限定さ
れないが、通常は、0.5〜10m 程度の面積を有す
るものが好ましく、2〜6m程度の面積を有するもの
がより好ましい。
【0110】次に、血液処理装置1の使用方法の一例に
ついて詳細に説明する。 [1] 血液処理装置1の手術室100内での設置位置
を定めるとともに、前述したように、高さ調整機構によ
り血液処理装置1の設置高さを調整する。この場合、血
液処理装置1の設置位置は、手術台200の近傍とする
ことができ、血液処理装置1の設置高さは、手術台20
0より高所とすることができる。
【0111】なお、シート20付きの血液処理装置1の
場合、シート20を広げ、所定の位置に設置する。
【0112】以上により、ボード10(ボード10およ
びシート20)の裏面側が清潔域110、表面側が不潔
域120となる。
【0113】[2] 不潔域120において、技師は、
チューブ51をローラポンプ55に、チューブ91〜9
3をローラポンプ95等にセットする。次いで、ローラ
ポンプ55、95等を作動して、血液体外循環回路2に
例えば生食や乳酸加リンゲル液等のプライミング液を充
填し、プライミングを行なう。
【0114】[3] 清潔域110において、術者は、
患者300に対する心臓手術の準備(例えば、開胸手術
等)を終えた後、袋体14の開封部15を開封し、袋体
14の内部の滅菌された状態であるチューブ類を取り出
す。
【0115】[4] 次に、術者は、必要に応じ、チュ
ーブ71、81の途中を切断し、あるいはチューブ7
1、81の先端にカニューレやカテーテルを装着し、こ
れを術野(開胸部)310において患者300の血管
(動脈および静脈)に接続する。これにより、患者30
0と血液体外循環回路2とが接続され、血液体外循環の
準備が完了する。
【0116】[5] 次に、ローラポンプ55、95等
を作動して、血液体外循環を開始する。
【0117】脱血ライン7のチューブ71により患者3
00の静脈から吸引された血液は、血液流入ポート31
よりリザーバー3内に導入され、内蔵する血液フィルタ
ーにより濾過された後、リザーバー3内に一旦貯留され
る。
【0118】また、術野310において出血した血液
は、チューブ91〜93(これらのうち使用しないチュ
ーブがあってもよい)により吸引され、血液流入ポート
32〜34よりリザーバー3内に導入され、内蔵するカ
ーディオトミーフィルターにより濾過(血液中に含まれ
る肉片や血栓等の異物が除去)された後、前記血液と合
流してリザーバー3内に一旦貯留される。
【0119】リザーバー3内に貯留された血液は、血液
流出ポート35より流出し、ポンプライン5のチューブ
51を経て、血液導入ポート41より人工肺4内に導入
され、人工肺4において、酸素加・脱炭酸ガスがなされ
るとともに、内蔵する熱交換器により加温または冷却さ
れ、血液流出ポート42から流出する。この血液は、フ
ィルターライン6のチューブ61を経て血液流入ポート
63より動脈フィルター62内に導入され、動脈フィル
ター62において、濾過および気泡除去がなされ、血液
流出ポート64から流出する。この血液は、チューブ6
5および送血ライン8のチューブを順次経て、患者30
0の動脈に戻される。
【0120】図6は、本発明の血液処理装置の第3実施
形態を示す正面図、図7は、図6中のVII−VII線視
図、図8および図9は、それぞれ、第3実施形態におけ
る側板の構成例を示す上面図、図10は、本発明の血液
処理装置の第3実施形態を示す断面上面図である。以
下、この第3実施形態について説明するが、前述の第1
および第2実施形態と同様の事項についてはその説明を
省略し、相違点を中心に説明する。なお、以下の説明で
は、図6中の手前側(図7中の左側)を「表」または
「前方」、図6中の奥側(図7中の右側)を「裏」また
は「後方」と言う。
【0121】第3実施形態の血液処理装置1は、ボード
(仕切部材)10の縁部(またはその近傍)に、ほぼ直
角に屈曲した部分、すなわち左右一対の側板101、1
02および天板103を有する構成であり、それ以外は
前記第1実施形態と同様である。
【0122】図6において、ボード10の左側縁部(端
部)には、ボード10に対しほぼ直角に表面10a側に
向かって立設する側板101が、ボード10の右側縁部
(端部)には、ボード10に対しほぼ直角に表面10a
側に向かって立設する側板102が、それぞれ設けられ
ている。また、ボード10の上側縁部(端部)には、ボ
ード10に対しほぼ直角に表面10a側に向かって立設
する天板103が設けられている。換言すれば、仕切部
材は、全体として、箱状(箱型)をなしている。図示の
第3実施形態では、ボード10の下側縁部に底板を有さ
ないため、正確には、その一部(図6中の下端部)が欠
損した箱状(箱型)をなしている。これにより、血液体
外循環回路2は、その側部の三方を側板101、102
および天板103により囲まれることとなる。
【0123】このような構成としたことにより、側板1
01、102および天板103の外側を清潔域110と
することができ、すなわち、清潔域110と不潔域12
0との境界(図10中の一点鎖線で示す)を側板10
1、102の前方端109付近まで移動することができ
る。その結果、患者300が横臥している手術台(ベッ
ド)200に血液処理装置1をより接近させて配置する
ことができ、ボード10より裏側のチューブ71、81
等の長さをより短くすることができる。よって、血液体
外循環回路2の血液充填量(プライミングボリューム)
をより低減することができ、患者300の負担をより軽
減することができる。
【0124】なお、図示の構成では、側板101、10
2および天板103が設けられているが、さらに、ボー
ド10の下側縁部に底板が設けられていてもよい。
【0125】また、これに限らず、側板101、10
2、天板103および底板(図示せず)のうちの少なく
とも1つが設けられていればよい。
【0126】また、側板101、102、天板103お
よび底板(図示せず)は、それぞれ、ボード10に対
し、一体的に形成されていても、別部材を接合したもの
でもよい。別部材とする場合、それらの構成材料や板厚
さ等の諸条件は、それぞれ、ボード10に対し同一でも
異なっていてもよい。
【0127】側板101、102は、その前方端109
が、ボード10の表面10a側にある血液体外循環回路
2の構成物(特に、リザーバー3)より前方まで延長さ
れているのが好ましい。また、同様に、天板103(底
板がある場合には底板も同様)も、その前方端109
が、ボード10の表面10a側にある血液体外循環回路
2の構成物(特に、リザーバー3)より前方まで延長さ
れているのが好ましい。これにより、前述した効果がよ
り顕著に発揮される。
【0128】図8に示すように、側板101、102
は、それぞれ、ボード10に対し変位可能に設置されて
いる(図8では、側板101のみが示されているが、側
板102についても同様)。より詳しくは、側板10
1、102は、ボード10に対し、ヒンジ構造部104
を介して回動可能に設置されている。
【0129】側板101、102の回動角度は、特に限
定されず、例えば、図8に示すように、側板101、1
02がボード10に対し直角の状態から、0〜−90
°、0〜+90°の少なくとも一方をカバーするような
場合が挙げられる。また、さらに+90°を超えて回動
(ボード10の裏側に回り込むように回動)するような
構成であってもよい。
【0130】ヒンジ構造部104は、側板101、10
2が回動し得るものであればいかなる構成のものでもよ
く、本実施形態では、ボード10の端部と側板101、
102の端部とが、例えば、各種ゴム、可撓性を有する
樹脂、バネ材のような可撓性または弾性を有する材料で
構成された連結片105により連結された構成となって
いる。
【0131】側板101、102のボード10に対する
角度は、段階的または無段階に調整することができるよ
うにすることができる。
【0132】図9に示すように、側板101、102
は、それぞれ、変形可能とされている(図9では、側板
101のみが示されているが、側板102についても同
様)。より詳しくは、側板101、102は、その途中
にあるヒンジ構造部106を介して回動可能に(折れ曲
がるように)設置されている。すなわち、側板101、
102のヒンジ構造部106より後方側は、ボード10
と一体的に形成されており、側板101、102のヒン
ジ構造部106より前方側(回動部108)は、ヒンジ
構造部106により回動する。
【0133】回動部108の回動角度は、特に限定され
ず、例えば、図9に示すように、回動部108が側板1
01、102のヒンジ構造部106より後方側と直線状
の状態から、0〜−90°、0〜+180°の少なくと
も一方をカバーするような場合が挙げられる。
【0134】ヒンジ構造部106は、回動部108が回
動し得るものであればいかなる構成のものでもよく、本
実施形態では、前記連結片105と同様の連結片107
により連結された構成となっている。
【0135】回動部108の、側板101、102のヒ
ンジ構造部106より後方側の部分に対する角度(また
はボード10に対する角度)は、段階的または無段階に
調整することができるようにすることができる。
【0136】なお、このような変位または変形は、図示
の構成に限らず、例えば、側板101、102の前後方
向または上下方向の長さが変化する(伸縮する)ような
構成でもよい。
【0137】また、このような変位または変形は、天板
103および底板(図示せず)についても、同様とする
ことができる。
【0138】本発明では、側板101、102、天板1
03および底板(図示せず)のうちの少なくとも1つ
が、変位(回動等)または変形すればよい。
【0139】図11は、本発明の血液処理装置の第4実
施形態を示す断面側面図である。以下、この第4実施形
態について説明するが、前述の第1、第2および第3実
施形態と同様の事項についてはその説明を省略し、相違
点を中心に説明する。なお、以下の説明では、図11中
の左側を「表」または「前方」、図11中の右側を
「裏」または「後方」と言う。
【0140】第4実施形態の血液処理装置1は、ボード
(仕切部材)10の裏面10b側に形成された収納部の
構成が異なり、それ以外は前記第3実施形態と同様(あ
るいは前記第1または第2実施形態と同様)である。
【0141】すなわち、ボード(仕切部材)10の所定
部位が前方側に凹没するように変形しており、これによ
り、ボード10の裏面10b側に、収納部としての凹部
21が形成されている。未使用時には、この凹部21内
に、チューブ71、81、91、92および93が収納
されている。
【0142】この凹部21は、後方に開口し、この開口
22は、蓋体25により覆うことができるようになって
いる。蓋体25は、ボード10に対し、ヒンジ構造部2
6を介して回動可能に設置されており、この蓋体25の
回動により、開口22が開閉する。
【0143】ヒンジ構造部26は、蓋体25が回動し得
るものであればいかなる構成のものでもよく、本実施形
態では、前記連結片105と同様の連結片27により蓋
体25の下端部がボード10に連結された構成となって
いる。
【0144】また、本実施形態の血液処理装置1は、蓋
体25により凹部21の開口22を閉じた状態を保持す
る手段(以下「閉状態保持手段」と言う)を有する。す
なわち、蓋体25のヒンジ構造部26と反対側の端部に
おいて、ピン28が蓋体25を貫通し、その先端がボー
ド10側に形成された孔29に嵌入することにより、蓋
体25が閉じた状態を保持する。ピン28を孔29から
引き抜くことにより、この状態が解除され、蓋体25を
開くことができる。
【0145】図11に示すように、蓋体25は、平板状
のものであるため、蓋体25が閉じられた状態(血液処
理装置1の未使用時の状態)では、ボード10の裏面1
0b側の外形形状は、ほぼ平坦な形状をなしている。こ
れにより、血液処理装置1の運搬、保管、使用時、廃棄
時等において、チューブ等が邪魔にならず便利であり、
また、血液処理装置1全体の小型化を図ることができ
る。
【0146】凹部21の容積は、チューブ71、81、
91、92および93等を過不足なく収納し得る程度で
あればよく、特に限定されないが、通常は、1,000
〜50,000cm程度であるのが好ましく、2,0
00〜30,000cm程度であるのがより好まし
い。なお、凹部21の形状や容積は、本実施形態のもの
に限定されないことは、言うまでもない。
【0147】ボード10の凹部21を構成する部分にお
いては、その表面10aが最も前方側に突出しているボ
ード10の凹部21を構成する部分が、図11の紙面に
垂直な方向に並んで2個所形成されている。この一対の
突出部23により、リザーバー3を支持することができ
る。すなわち、ボード10の凹部21を構成する部分の
一部である突出部23は、リザーバー3の支持部材(前
記支持部材12と同様の機能を有するもの)を兼ねてい
る。
【0148】このように、突出部23にリザーバー3の
支持部材としての機能を持たせることにより、別途支持
部材を設置する必要がなくなり、構造の簡素化、部品点
数の削減を図ることができる。
【0149】血液処理装置1の使用後(手術終了後)
は、チューブ71、81、91、92および93を凹部
21内に戻して蓋体25を閉じ、血液処理装置1を廃棄
することができる。このとき、凹部21の下端部付近に
は、血液等を受け止めるポケット部24が形成されてい
る。このため、凹部21内に収納されたチューブの端部
から血液が漏れ出したとしても、その血液がポケット部
24で受け止められ、凹部21外へ漏れ出すことが防止
される。これにより、血液による汚染や感染の可能性を
低減することができる。
【0150】また、図示されていないが、凹部21の内
部(収納部内)、特にポケット部24には、前記と同様
の液体保持部材が入れられているのが好ましい。これに
より、この液体保持部材がチューブの端部から漏れ出し
た血液等を吸収し、保持するので、外部への血液の漏れ
出し等をより確実に防止することができる。
【0151】図11の構成において、ヒンジ構造部26
を、凹部21の下端よりさらに下方に設けることもでき
る。また、ヒンジ構造部26を、ボード10の上端部付
近に設け、ピン28および孔29をそれより下方に設け
ることもできる。あるいは、ヒンジ構造部26を、ボー
ド10の図11中手前側に設け、ピン28および孔29
を図11中奥側に設け、蓋体25を横開きとすることも
できる。このような場合には、凹部21内に収納袋(例
えば袋体14と同様のもの)を入れ、その中にチューブ
71、81、91、92および93を収納するような構
成とすることができる。この構成では、収納袋の下部に
前記と同様のポケット部が形成される。
【0152】図11に示す構成では、蓋体25は、回動
により開閉するものであるが、これに限らず、例えば図
11中の上下方向または紙面に垂直な方向に移動(スラ
イド)して開閉する蓋体を備えるものでもよい。
【0153】また、閉状態保持手段は、図示のようなピ
ン28および孔29によるものに限定されず、例えば、
ネジ止め、マジックテープ(登録商標)、ファスナー、
磁石の吸着、ゴムバンドやベルト、粘着テープ、フッ
ク、その他各種係合手段、嵌合手段など、いかなる構成
のものでもよい。
【0154】また、蓋体25は、未使用時には、凹部2
1の開口22の外周部に融着または接着によりシールさ
れて凹部21を封止(特に密封)し、凹部21内に収納
された収納物を取り出す際には、前記シール部分の全部
または一部を剥がして開封するシート状(またはフィル
ム状)のものでもよい。このようなシート状(またはフ
ィルム状)の蓋体の開封方法は、シートを破断すること
により行ってもよい。
【0155】なお、第3および第4実施形態において
も、前記第2実施形態で挙げたのと同様のシート20を
設けることができる。この場合、シート20は、側板1
01、102および天板103の前方端109またはそ
の近傍に連結(または一体化)した構成が挙げられる。
【0156】以上、本発明の血液処理装置を図示の各実
施形態について説明したが、本発明は、これらに限定さ
れるものではなく、血液処理装置を構成する各部は、同
様の機能を有する任意のものと置換することができ、ま
た、任意の構成物が付加されていてもよい。
【0157】特に、血液体外循環回路の構成や配置は、
任意のものが可能であり、症例等に応じて、最適な回路
構成に設定することができる。
【0158】また、仕切部材は、任意の形状のものが可
能であり、例えば枠状のものや網状のものでもよい。こ
の場合、仕切部材の少なくとも一方の面側に、前述した
シートと同様のものを貼着したものが好ましい。前記第
3および第4実施形態の場合、例えば、側板101、1
02や天板103のみを枠状のものや網状のものとする
ことができる。
【0159】また、前述の各実施形態では、血液処理器
として人工肺を挙げたが、これに限らず、その他に例え
ばダイアライザー(透析器)、熱交換器、血液成分分離
器(血漿分離装置)などであってもよい。
【0160】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、血
液体外循環回路が組み立てられており、かつ回路の各構
成物が仕切部材の表面または裏面にまとめられて配置さ
れているため、手術に際しての準備が簡単であり、取り
扱いがし易い。
【0161】また、血液体外循環回路の構成物を仕切部
材の表裏で衛生上区別することにより、血液体外循環回
路を患者により接近させて配置することができ、その結
果、回路の血液充填量(プライミングボリューム)を低
減することができる。
【0162】特に、仕切部材の縁部またはその近傍に例
えば側板、天板等の屈曲する部分を設けた場合、あるい
は仕切部材を箱状またはその一部が欠損した形状とした
場合には、血液体外循環回路をさらに患者に接近させて
配置することができ、上記効果がより大きい。
【0163】また、仕切部材の裏面側に袋体や凹部のよ
うな収納部を設け、この収納部内に清潔域で使用される
チューブ等を収納した場合には、使用時(袋体開封時)
までの衛生管理をより確実に行なうことができる。特
に、収納部内に、液体保持部材を入れた場合には、漏れ
出した血液等を吸収、保持するので、血液処理装置の廃
棄の際等において、外部への血液の漏れ出し等をより確
実に防止することができる。
【0164】また、仕切部材に貫通孔を設けた場合に
は、チューブ長さを長くすることなく、仕切部材の表面
と裏面との間でのチューブの掛け渡しを容易に行なうこ
とができ、プライミングボリュームの低減に寄与する。
【0165】また、仕切部材の外周部に連結されたシー
トを有する場合には、このシートにより清潔域と不潔域
とを区画することができ、手術室内での衛生管理をより
確実に行なうことができる。
【0166】また、仕切部材やシートを、その少なくと
も一部が透明なものとした場合には、その透明部分を介
して清潔域/不潔域間での視認性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の血液処理装置の第1実施形態を示す正
面図である。
【図2】図1中のII−II線視図である。
【図3】本発明の血液処理装置の第1実施形態を示す上
面図である。
【図4】本発明の血液処理装置の第2実施形態を示す正
面図である。
【図5】本発明の血液処理装置の第2実施形態を示す上
面図である。
【図6】本発明の血液処理装置の第3実施形態を示す正
面図である。
【図7】図6中のVII−VII線視図である。
【図8】第3実施形態における側板の構成例を示す上面
図である。
【図9】第3実施形態における側板の構成例を示す上面
図である。
【図10】本発明の血液処理装置の第3実施形態を示す
断面上面図である。
【図11】本発明の血液処理装置の第4実施形態を示す
断面側面図である。
【符号の説明】
1 血液処理装置 2 血液体外循環回路 3 リザーバー 31 血液流入ポート 32 血液流入ポート 33 血液流入ポート 34 血液流入ポート 35 血液流出ポート 36 連結部材 4 人工肺 41 血液流入ポート 42 血液流出ポート 43 熱媒体流入ポート 44 熱媒体流出ポート 5 ポンプライン 51 チューブ 55 ローラポンプ 6 フィルターライン 61 チューブ 62 動脈フィルター 63 血液流入ポート 64 血液流出ポート 65 チューブ 66 バイパスチューブ 7 脱血ライン 71 チューブ 8 送血ライン 81 チューブ 9 吸引ライン 91 チューブ 92 チューブ 93 チューブ 95 ローラポンプ 10 ボード 10a 表面 10b 裏面 101 側板 102 側板 103 天板 104 ヒンジ構造部 105 連結片 106 ヒンジ構造部 107 連結片 108 回動部 109 前方端 11a 貫通孔 11b 貫通孔 11c 貫通孔 11d 貫通孔 11e 貫通孔 12 支持部材 13 粘着テープ 14 袋体(清潔袋) 141 ポケット部 15 開封部 16 支持アーム 17 リング部 18 固定ハンドル 19 スタンドポール 20 シート 21 凹部 22 開口 23 突出部 24 ポケット部 25 蓋体 26 ヒンジ構造部 27 連結片 28 ピン 29 孔 100 手術室 110 清潔域 120 不潔域 200 手術台(ベッド) 300 患者 310 術野(術創)

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血液処理器と、脱血ラインと、送血ライ
    ンとを備える血液体外循環回路と、 仕切部材とを備え、 前記仕切部材の一方の面側に前記血液処理器が設置さ
    れ、前記仕切部材の他方の面側に、前記脱血ラインおよ
    び前記送血ラインの少なくとも一部が配置されているこ
    とを特徴とする血液処理装置。
  2. 【請求項2】 前記仕切部材の他方の面側に収納部が設
    けられ、該収納部に前記脱血ラインおよび前記送血ライ
    ンの少なくとも一部が収納されている請求項1に記載の
    血液処理装置。
  3. 【請求項3】 前記収納部は、袋体で構成されている請
    求項2に記載の血液処理装置。
  4. 【請求項4】 前記袋体は、菌不透過性を有する清潔袋
    である請求項3に記載の血液処理装置。
  5. 【請求項5】 前記袋体は、開封して内容物を取り出す
    ことができる開封部を有する請求項3または4に記載の
    血液処理装置。
  6. 【請求項6】 前記収納部は、前記仕切部材に形成され
    た凹部で構成されている請求項2に記載の血液処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記凹部の開口を覆う蓋体を有する請求
    項6に記載の血液処理装置。
  8. 【請求項8】 前記蓋体は、前記仕切部材に対し回動可
    能に設置されている請求項7に記載の血液処理装置。
  9. 【請求項9】 前記蓋体により前記凹部の開口を閉じた
    状態を保持する手段を有する請求項7または8に記載の
    血液処理装置。
  10. 【請求項10】 前記仕切部材の前記凹部を構成する部
    分が血液体外循環回路の構成物を支持する支持部材を兼
    ねている請求項6ないし9のいずれかに記載の血液処理
    装置。
  11. 【請求項11】 前記収納部は、前記収納部に戻された
    使用後の前記脱血ラインまたは前記送血ラインのチュー
    ブから漏れ出した血液を受け止めるポケット部を有する
    請求項2ないし10のいずれかに記載の血液処理装置。
  12. 【請求項12】 前記収納部に、液体を吸収、保持する
    液体保持部材が入れられている請求項2ないし10のい
    ずれかに記載の血液処理装置。
  13. 【請求項13】 前記ポケット部に、液体を吸収、保持
    する液体保持部材が入れられている請求項11に記載の
    血液処理装置。
  14. 【請求項14】 前記仕切部材の他方の面側の外形形状
    は、ほぼ平坦な形状をなしている請求項1ないし13の
    いずれかに記載の血液処理装置。
  15. 【請求項15】 前記血液体外循環回路は、血液を貯留
    するリザーバーを有し、該リザーバーは、前記仕切部材
    の一方の面側に設置されている請求項1ないし14のい
    ずれかに記載の血液処理装置。
  16. 【請求項16】 前記リザーバーと前記血液処理器とは
    連結されている請求項15に記載の血液処理装置。
  17. 【請求項17】 前記リザーバーおよび/または前記血
    液処理器は、支持部材により前記仕切部材に対し所定距
    離離間した位置で支持されている請求項15または16
    に記載の血液処理装置。
  18. 【請求項18】 前記血液体外循環回路は、血液フィル
    ターおよび/または気泡除去器を有し、該血液フィルタ
    ーおよび/または気泡除去器は、前記仕切部材の一方の
    面側に設置されている請求項1ないし17のいずれかに
    記載の血液処理装置。
  19. 【請求項19】 前記血液体外循環回路は、吸引ライン
    を有し、該吸引ラインの少なくとも一部が前記仕切部材
    の他方の面側に配置されている請求項1ないし18のい
    ずれかに記載の血液処理装置。
  20. 【請求項20】 前記仕切部材は、板状をなすものであ
    る請求項1ないし19のいずれかに記載の血液処理装
    置。
  21. 【請求項21】 前記仕切部材は、その縁部または縁部
    近傍にほぼ直角に屈曲している部分を有する請求項20
    に記載の血液処理装置。
  22. 【請求項22】 前記仕切部材は、その縁部または縁部
    近傍に側板を有する請求項20または21に記載の血液
    処理装置。
  23. 【請求項23】 前記側板は、変位または変形可能に構
    成されている請求項22に記載の血液処理装置。
  24. 【請求項24】 前記側板は、その前記仕切部材の一方
    の面側の端部が、前記仕切部材の一方の面側にある前記
    血液体外循環回路の構成物より前方まで延長されている
    請求項22または23に記載の血液処理装置。
  25. 【請求項25】 前記仕切部材は、その縁部または縁部
    近傍に天板および/または底板を有する請求項20ない
    し23のいずれかに記載の血液処理装置。
  26. 【請求項26】 前記天板および/または底板は、変位
    または変形可能に構成されている請求項25に記載の血
    液処理装置。
  27. 【請求項27】 前記天板および/または底板は、その
    前記仕切部材の一方の面側の端部が、前記仕切部材の一
    方の面側にある前記血液体外循環回路の構成物より前方
    まで延長されている請求項25または26に記載の血液
    処理装置。
  28. 【請求項28】 前記仕切部材は、箱状またはその一部
    が欠損した箱状をなすものである請求項1ないし19の
    いずれかに記載の血液処理装置。
  29. 【請求項29】 前記仕切部材の少なくとも一部が透明
    な材料で構成されている請求項1ないし28のいずれか
    に記載の血液処理装置。
  30. 【請求項30】 前記仕切部材に貫通孔が形成され、該
    貫通孔に前記脱血ラインおよび前記送血ラインを構成す
    るチューブが挿通されている請求項1ないし29のいず
    れかに記載の血液処理装置。
  31. 【請求項31】 前記貫通孔に対し、挿通されるチュー
    ブの長手方向および/または径方向の移動を阻止する機
    能を有する請求項30に記載の血液処理装置。
  32. 【請求項32】 前記仕切部材の外周部に、前記仕切部
    材と連結されたシートを有する請求項1ないし31のい
    ずれかに記載の血液処理装置。
  33. 【請求項33】 前記シートは、手術室における清潔域
    と不潔域とを仕切るものである請求項32に記載の血液
    処理装置。
  34. 【請求項34】 前記シートは、折りたたみ可能である
    請求項32または33に記載の血液処理装置。
  35. 【請求項35】 前記シートは、その少なくとも一部が
    透明である請求項32ないし34のいずれかに記載の血
    液処理装置。
  36. 【請求項36】 前記シートは、通気性を有する部分
    と、透明な樹脂で構成された部分とを有する請求項32
    ないし35のいずれかに記載の血液処理装置。
  37. 【請求項37】 前記血液処理器は、血液に対しガス交
    換を行う人工肺である請求項1ないし36のいずれかに
    記載の血液処理装置。
  38. 【請求項38】 前記血液処理器は、血液を加温または
    冷却する機能を有するものである請求項1ないし37の
    いずれかに記載の血液処理装置。
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