JP2003299046A - 映像伝送装置及び方法並びにプログラム及び記録媒体 - Google Patents

映像伝送装置及び方法並びにプログラム及び記録媒体

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JP2003299046A JP2002103739A JP2002103739A JP2003299046A JP 2003299046 A JP2003299046 A JP 2003299046A JP 2002103739 A JP2002103739 A JP 2002103739A JP 2002103739 A JP2002103739 A JP 2002103739A JP 2003299046 A JP2003299046 A JP 2003299046A
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健 吉留
Takeshi Nakamura
健 中村
Makoto Endo
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は広帯域の映像を安価な装置を用いて
伝送するとともに、時間ずれのない映像を受信側で再生
することが可能な映像伝送装置及び方法並びにプログラ
ム及び記録媒体を提供することを目的とする。 【解決手段】 入力映像を複数の映像領域に空間分割す
る映像分割手段2と、分割された複数の部分映像をそれ
ぞれ送信する複数の部分映像送信手段4と、複数の伝送
路5を介して伝送された複数の部分映像をそれぞれ受信
する複数の部分映像受信手段6と、受信した複数の部分
映像を合成して入力映像を再生する画像再生手段8とで
構成される映像伝送装置において、伝送路5の送信側
に、入力映像の特定の走査ラインに含まれる特定の画素
群を入力映像のフレーム番号を冗長表現した画素情報に
よって置き換える画素群置換手段3と、前記複数の部分
映像送信手段4のそれぞれが送信する部分映像の情報を
圧縮する映像情報圧縮手段11とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力映像を複数に
分割して伝送する映像伝送装置及び方法並びにプログラ
ム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、HDTV(High-Definision T
V)のように画像フレームを構成する画素数が大きい映
像を伝送しようとする場合には、画素数に応じた大きな
帯域幅が必要になる。従って、大きな帯域幅に対応した
特別な映像伝送装置や高帯域の伝送路が必要とされる。
しかし、このような映像伝送装置は一般的に高価であり
実用的でない。
【0003】そこで、コストを低減するために、従来よ
り図6に示すようなシステムを構成することが提案され
ている。すなわち、送信側では伝送する映像を複数の領
域に分割するとともに、比較的帯域の小さい安価な複数
の映像伝送装置を用いて複数の分割映像を同時に伝送
し、受信側では複数の分割映像を合成して画素数の大き
い元の画像を再生する。
【0004】図6においては、入力映像を例えば図3に
示すような位置で4つの映像領域(1a,1b,1c,
1d)に分割して伝送する場合を想定している。すなわ
ち、入力映像1は映像分割回路2に入力され、4つの部
分映像1a,1b,1c,1dに分割される。4つの部
分映像1a,1b,1c,1dは、独立した4つの映像
送信回路4(1),4(2),4(3),4(4)にそれぞれ入力さ
れる。映像送信回路4(1),4(2),4(3),4(4)から送
信される4つの部分映像1a,1b,1c,1dは、独
立した4つの伝送路5(1),5(2),5(3),5(4)を経由
して伝送され、それぞれ独立した4つの映像受信回路6
(1),6(2),6(3),6(4)で受信される。
【0005】映像受信回路6(1),6(2),6(3),6(4)
で受信された4つの部分映像1a,1b,1c,1d
は、映像再生回路8においてつなぎ合わされ、元の入力
映像1と同じ映像として再生される。各々の映像送信回
路4及び各々の映像受信回路6はそれぞれ帯域の小さい
部分映像1a,1b,1c,1dだけを処理するので、
これらの回路には市販の安価な装置をそのまま採用する
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の映像伝送装置においては、分割された部分
映像1a,1b,1c,1dが各映像送信回路4(1),
4(2),4(3),4(4)に入力されてから、伝送路5(1),
5(2),5(3),5(4)を通り、映像受信回路6(1),6
(2),6(3),6(4)で受信され映像再生回路8の入力に
到着するまでの所要時間(遅延時間)が部分映像1a,
1b,1c,1d毎に異なる可能性がある。
【0007】従って、映像再生回路8は時間的に異なる
入力映像1から分割された部分映像1a,1b,1c,
1dをつなぎ合わせて誤った再生映像9を生成する可能
性がある。このような誤動作を防ぐためには、映像再生
回路8においてつなぎ合わせる部分映像1a,1b,1
c,1dの時間を合わせるように処理すればよい。
【0008】例えば、各映像送信回路4(1),4(2),4
(3),4(4)において部分映像1a,1b,1c,1dが
入力された時刻の情報を付加して部分映像1a,1b,
1c,1dを出力するようにすれば、映像再生回路8は
つなぎ合わせる部分映像1a,1b,1c,1dの時間
を合わせることができる。ところが、4つの映像送信回
路4(1),4(2),4(3),4(4)は独立した装置なので、
それぞれに内蔵されている時計の時刻は一致しない。従
って、4つの映像送信回路4(1),4(2),4(3),4(4)
がそれぞれの部分映像1a,1b,1c,1dに付加す
る時刻を合わせるためには、例えば1つの映像送信回路
4(1)の時刻を他の映像送信回路4(2),4(3),4(4)の
時計回路にコピーするような機能が必要とされる。
【0009】しかし、一般に市販されている映像伝送装
置においては図6に示すような複数の装置の並列動作を
想定していないので、4つの映像送信回路4(1),4
(2),4(3),4(4)の時刻を合わせることができない。
従って、4つの映像送信回路4(1),4(2),4(3),4
(4)の時刻を合わせるためには映像伝送装置に改造を加
える必要があり、安価にシステムを構成することができ
ない。
【0010】本発明は、広帯域の映像を安価な装置を用
いて伝送するとともに、時間ずれのない映像を受信側で
再生することが可能な映像伝送装置及び方法並びにプロ
グラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1は、入力映像を
複数の映像領域に空間分割する映像分割手段と、分割さ
れた複数の部分映像をそれぞれ送信する複数の部分映像
送信手段と、複数の伝送路を介して伝送された複数の部
分映像をそれぞれ受信する複数の部分映像受信手段と、
受信した複数の部分映像を合成して入力映像を再生する
画像再生手段とで構成される映像伝送装置において、前
記伝送路の送信側に、入力映像の特定の走査ラインに含
まれる特定の画素群を、入力映像のフレーム番号を冗長
表現した画素情報によって置き換える画素群置換手段
と、前記複数の部分映像送信手段のそれぞれが送信する
部分映像の情報を圧縮する映像情報圧縮手段とを設けた
ことを特徴とする。
【0012】請求項1においては、フレーム番号の情報
を各々の分割映像に含めて伝送する。また、送信側では
例えばMPEG2のような映像の圧縮を行い、受信側で
は圧縮された映像の伸張を行うことを想定している。
【0013】フレーム番号は1つの入力映像から分割さ
れた全ての分割映像に共通なので、フレーム番号が同じ
複数の分割映像をつなぎ合わせることで元の入力映像を
再生できる。しかし、映像の圧縮/伸張を行うと、DC
T変換などによって映像の高周波成分が捨てられたり、
高周波成分の雑音成分が増えるので、伝送されたフレー
ム番号の情報を受信側で正しく認識できなくなる可能性
がある。
【0014】そこで、請求項1では入力映像の特定の走
査ラインに含まれる特定の画素群を、入力映像のフレー
ム番号を冗長表現した画素情報によって置き換える。従
って、伝送される分割映像上の特定の画素群がフレーム
番号を冗長表現しているので、圧縮によって情報が多少
変形されている場合であっても正しいフレーム番号を受
信側で認識することが可能である。
【0015】このため、入力映像から分割された複数の
部分映像が互いに異なる遅延時間の経過後に受信される
場合であっても、同じフレームの部分映像をつなぎ合わ
せて正しい映像を再生できる。また、部分映像受信手段
としては市販の安価な映像送信装置を改造することなく
そのまま利用できるので、安価な映像伝送装置を実現で
きる。
【0016】請求項2は、請求項1の映像伝送装置にお
いて、前記画素群置換手段は、入力映像のフレーム番号
を2進数の複数ビットで表現し、フレーム番号の各ビッ
トを特定の走査ライン中の連続する複数画素に対応付け
るとともに、フレーム番号のビット毎に、ビットの値が
0の場合には対応する複数画素の全てを第1の値に置換
し、ビットの値が1の場合には対応する複数画素の全て
を第2の値に置換することを特徴とする。
【0017】請求項2においては、フレーム番号をビッ
ト毎に連続する複数画素に対応付けるので、各々のビッ
トの値を冗長表現することができる。また、各ビットを
連続する複数画素に対応付けるので、この信号の周波数
を下げることができ、圧縮/伸張の影響を受けにくくな
る。
【0018】請求項3は、入力映像を複数の映像領域に
空間分割する映像分割手段と、分割された複数の部分映
像をそれぞれ送信する複数の部分映像送信手段と、複数
の伝送路を介して伝送された複数の部分映像をそれぞれ
受信する複数の部分映像受信手段と、受信した複数の部
分映像を合成して入力映像を再生する画像再生手段とで
構成される映像伝送装置において、前記伝送路の受信側
に、圧縮された複数の部分映像をそれぞれ伸張する部分
映像伸張手段と、受信した複数の部分映像の各々の特定
の走査ラインに含まれる特定位置の連続する画素群から
それぞれフレーム番号の情報を抽出し、同一のフレーム
番号を持つ複数の部分映像を同期させて出力する映像同
期手段とを設けたことを特徴とする。
【0019】請求項3においては、請求項1と同様に、
フレーム番号の情報を各々の分割映像に含めて伝送する
ことを想定している。また、送信側では例えばMPEG
2のような映像の圧縮を行い、受信側では圧縮された映
像の伸張を行うことを想定している。フレーム番号は1
つの入力映像から分割された全ての分割映像に共通なの
で、フレーム番号が同じ複数の分割映像をつなぎ合わせ
ることで元の入力映像を再生できる。
【0020】しかし、映像の圧縮を行うと、DCT変換
などによって映像の高周波成分が捨てられるので、伝送
されたフレーム番号の情報を受信側で正しく認識できな
くなる可能性がある。そこで、請求項1と同様に送信側
においては入力映像の特定の走査ラインに含まれる特定
の画素群を、入力映像のフレーム番号を冗長表現した画
素情報によって置き換えることを想定している。
【0021】従って、受信側の映像同期手段は受信した
複数の部分映像の各々の特定の走査ラインに含まれる特
定位置の連続する画素群からそれぞれフレーム番号の情
報を抽出し、同一のフレーム番号を持つ複数の部分映像
を同期させて出力する。請求項4は、請求項3の映像伝
送装置において、前記映像同期手段は、各々の部分映像
からフレーム番号の全ビットに対応付けられた第1画素
群を抽出し、前記第1画素群から各ビットを表す第2画
素群をそれぞれ抽出し、第2画素群に含まれる各画素の
値の平均値もしくは総和を検出値として求め、ビットの
0に対応付けられた第1の値とビットの1に対応付けら
れた第2の値との中間値に相当する閾値を用いて、ビッ
ト毎に前記検出値の1,0を識別し、全ビットの識別結
果からフレーム番号を得ることを特徴とする。
【0022】請求項4においては、受信した部分映像の
中から、冗長表現されたフレーム番号の情報を抽出し、
フレーム番号を認識することができる。請求項5は、入
力映像を複数の映像領域に空間分割する映像分割手段
と、分割された複数の部分映像をそれぞれ送信する複数
の部分映像送信手段と、複数の伝送路を介して伝送され
た複数の部分映像をそれぞれ受信する複数の部分映像受
信手段と、受信した複数の部分映像を合成して入力映像
を再生する画像再生手段とで構成される映像伝送装置を
制御するための映像伝送方法であって、前記伝送路の送
信側で、入力映像の特定の走査ラインに含まれる特定の
画素群を、入力映像のフレーム番号を冗長表現した画素
情報によって置き換える画素群置換手順と、前記伝送路
の送信側で、前記複数の部分映像送信手段のそれぞれが
送信する部分映像の情報を圧縮する映像情報圧縮手順と
を設けたことを特徴とする。
【0023】請求項5の方法を実施することにより、請
求項1の装置と同様の映像伝送制御が実現する。請求項
6は、請求項5の映像伝送方法において、前記画素群置
換手順では、入力映像のフレーム番号を2進数の複数ビ
ットで表現し、フレーム番号の各ビットを特定の走査ラ
イン中の連続する複数画素に対応付けるとともに、フレ
ーム番号のビット毎に、ビットの値が0の場合には対応
する複数画素の全てを第1の値に置換し、ビットの値が
1の場合には対応する複数画素の全てを第2の値に置換
することを特徴とする。
【0024】請求項6の方法を実施することにより、請
求項2の装置と同様の映像伝送制御が実現する。請求項
7は、入力映像を複数の映像領域に空間分割する映像分
割手段と、分割された複数の部分映像をそれぞれ送信す
る複数の部分映像送信手段と、複数の伝送路を介して伝
送された複数の部分映像をそれぞれ受信する複数の部分
映像受信手段と、受信した複数の部分映像を合成して入
力映像を再生する画像再生手段とで構成される映像伝送
装置を制御するための映像伝送方法であって、前記伝送
路の受信側で、圧縮された複数の部分映像をそれぞれ伸
張する部分映像伸張手順と、前記伝送路の受信側で、受
信した複数の部分映像の各々の特定の走査ラインに含ま
れる特定位置の連続する画素群からそれぞれフレーム番
号の情報を抽出し、同一のフレーム番号を持つ複数の部
分映像を同期させて出力する映像同期手順とを設けたこ
とを特徴とする。
【0025】請求項7の方法を実施することにより、請
求項3の装置と同様の映像伝送制御が実現する。請求項
8は、請求項7の映像伝送方法において、前記映像同期
手順では、各々の部分映像からフレーム番号の全ビット
に対応付けられた第1画素群を抽出し、前記第1画素群
から各ビットを表す第2画素群をそれぞれ抽出し、第2
画素群に含まれる各画素の値の平均値もしくは総和を検
出値として求め、ビットの0に対応付けられた第1の値
とビットの1に対応付けられた第2の値との中間値に相
当する閾値を用いて、ビット毎に前記検出値の1,0を
識別し、全ビットの識別結果からフレーム番号を得るこ
とを特徴とする。
【0026】請求項8の方法を実施することにより、請
求項4の装置と同様の映像伝送制御が実現する。請求項
9は、入力映像を複数の映像領域に空間分割する映像分
割手段と、分割された複数の部分映像をそれぞれ送信す
る複数の部分映像送信手段と、複数の伝送路を介して伝
送された複数の部分映像をそれぞれ受信する複数の部分
映像受信手段と、受信した複数の部分映像を合成して入
力映像を再生する画像再生手段とで構成される映像伝送
装置を制御するためのプログラムであって、前記伝送路
の送信側で、入力映像の特定の走査ラインに含まれる特
定の画素群を、入力映像のフレーム番号を冗長表現した
画素情報によって置き換える画素群置換手順と、前記伝
送路の送信側で、前記複数の部分映像送信手段のそれぞ
れが送信する部分映像の情報を圧縮する映像情報圧縮手
順とを設けたことを特徴とする。
【0027】請求項9のプログラムをコンピュータで実
行することにより、請求項1の装置と同様の映像伝送制
御が実現する。請求項10は、請求項9のプログラムに
おいて、前記画素群置換手順では、入力映像のフレーム
番号を2進数の複数ビットで表現し、フレーム番号の各
ビットを特定の走査ライン中の連続する複数画素に対応
付けるとともに、フレーム番号のビット毎に、ビットの
値が0の場合には対応する複数画素の全てを第1の値に
置換し、ビットの値が1の場合には対応する複数画素の
全てを第2の値に置換することを特徴とする。
【0028】請求項10のプログラムをコンピュータで
実行することにより、請求項2の装置と同様の映像伝送
制御が実現する。請求項11は、入力映像を複数の映像
領域に空間分割する映像分割手段と、分割された複数の
部分映像をそれぞれ送信する複数の部分映像送信手段
と、複数の伝送路を介して伝送された複数の部分映像を
それぞれ受信する複数の部分映像受信手段と、受信した
複数の部分映像を合成して入力映像を再生する画像再生
手段とで構成される映像伝送装置を制御するためのプロ
グラムであって、前記伝送路の受信側で、圧縮された複
数の部分映像をそれぞれ伸張する部分映像伸張手順と、
前記伝送路の受信側で、受信した複数の部分映像の各々
の特定の走査ラインに含まれる特定位置の連続する画素
群からそれぞれフレーム番号の情報を抽出し、同一のフ
レーム番号を持つ複数の部分映像を同期させて出力する
映像同期手順とを設けたことを特徴とする。
【0029】請求項11のプログラムをコンピュータで
実行することにより、請求項3の装置と同様の映像伝送
制御が実現する。請求項12は、請求項11のプログラ
ムにおいて、前記映像同期手順では、各々の部分映像か
らフレーム番号の全ビットに対応付けられた第1画素群
を抽出し、前記第1画素群から各ビットを表す第2画素
群をそれぞれ抽出し、第2画素群に含まれる各画素の値
の平均値もしくは総和を検出値として求め、ビットの0
に対応付けられた第1の値とビットの1に対応付けられ
た第2の値との中間値に相当する閾値を用いて、ビット
毎に前記検出値の1,0を識別し、全ビットの識別結果
からフレーム番号を得ることを特徴とする。
【0030】請求項12のプログラムをコンピュータで
実行することにより、請求項4の装置と同様の映像伝送
制御が実現する。請求項13は、請求項9,請求項1
0,請求項11及び請求項12のいずれかに記載のプロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
である。請求項13の記録媒体に記録されたプログラム
をコンピュータで実行することにより、請求項9〜請求
項12と同様の映像伝送制御が実現する。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の映像伝送装置及び方法並
びにプログラム及び記録媒体の1つの実施の形態につい
て図1〜図5を参照して説明する。この形態は全ての請
求項に対応する。図1はこの形態の映像伝送装置の構成
を示すブロック図である。図2はフレーム番号抽出回路
の構成例を示すブロック図である。図3は入力映像の例
を示す正面図である。図4は部分映像の例を示す正面図
である。図5はフレーム番号と置換される画素群との対
応関係を示す模式図である。
【0032】この形態では、請求項1の映像分割手段,
部分映像送信手段,伝送路,部分映像受信手段,画像再
生手段,画素群置換手段及び映像情報圧縮手段は、それ
ぞれ,映像分割回路2,映像送信回路4,伝送路5,映
像受信回路6,映像再生回路8,画素置換回路3及び映
像圧縮回路11に対応する。
【0033】また、請求項3の映像分割手段,部分映像
送信手段,伝送路,部分映像受信手段,画像再生手段,
部分映像伸張手段及び映像同期手段は、それぞれ映像分
割回路2,映像送信回路4,伝送路5,映像受信回路
6,映像再生回路8,映像伸張回路12及び映像同期回
路7に対応する。この形態の映像伝送装置は、図1に示
すように映像分割回路2,画素置換回路3,データ変換
回路13,映像圧縮回路11,映像送信回路4,伝送路
5,映像受信回路6,映像伸張回路12,フレーム番号
抽出回路14,映像同期回路7及び映像再生回路8を備
えている。
【0034】なお、図1に示す各回路の機能について
は、ハードウェアを用いて実現することもできるしコン
ピュータのソフトウェアで実現することもできる。この
例では、入力映像1を4つの部分映像1a,1b,1
c,1dに分割する場合を想定しているので、映像圧縮
回路11,映像送信回路4,伝送路5,映像受信回路
6,映像伸張回路12及びフレーム番号抽出回路14は
それぞれ4つ並列的に設けてある。
【0035】勿論、映像の分割数は4以外でもよいの
で、その分割数に応じて各回路や伝送路5の数を決定す
ればよい。ここでは、分割数が4の場合のみを想定して
説明する。この映像伝送装置に入力される入力映像1
は、画像のフレーム毎に、図3,図4に示すように左
上,右上,左下,右下の各部分映像1a,1b,1c,
1dに4分割される。
【0036】4つの部分映像1a,1b,1c,1dの
信号は、画素置換回路3からそれぞれ出力され同時に画
素置換回路3に入力される。また、入力映像1のフレー
ム番号を示す信号が映像分割回路2から出力されデータ
変換回路13に入力される。
【0037】画素置換回路3は、4つの部分映像1a,
1b,1c,1dのそれぞれについて、特定の走査ライ
ンにある特定位置の連続した画素群の各画素を、冗長性
を持たせたフレーム番号に相当する画素に置換する。デ
ータ変換回路13は、図5に示すようなフレーム番号を
入力し、図5に示すような冗長表現されたフレーム番号
を生成する。なお、ここでは説明を単純化するためにフ
レーム番号を2進数の3ビットで構成し、各ビットをそ
れぞれ4つの画素に対応付ける場合を想定している。
【0038】また、各画素は0〜15(16進数表記で
0〜F)の階調を取りうるものとし、フレーム番号の各
ビットの1/0を表す画素の階調に、HIGH=15/
LOW=0を割り当ててある。この場合、フレーム番号
は10進数で0〜7のいずれかの値になる。また、冗長
表現されたフレーム番号のビットb2,b1,b0にそ
れぞれ4画素が対応付けられ、3ビットのフレーム番号
に12画素が対応付けられる。
【0039】従って、図5に示すように、例えばフレー
ム番号が10進数の5、すなわち2進数の「101」で
ある場合には、12画素の最初の4画素全てがビットの
「1」を表す階調「F」に対応付けられ、12画素の次
の4画素全てがビットの「0」を表す階調「0」に対応
付けられ、12画素の最後の4画素全てがビットの
「1」を表す階調「F」に対応付けられる。
【0040】このような冗長表現されたフレーム番号を
表す12画素分のデータがデータ変換回路13から出力
される。すなわち、データ変換回路13は入力されるフ
レーム番号を冗長表現されたフレーム番号に変換する。
画素置換回路3は、映像分割回路2から入力される部分
映像1a,1b,1c,1dのそれぞれについて、部分
映像中の特定の走査ラインの特定位置にある12画素
を、データ変換回路13から出力される冗長表現された
フレーム番号のデータに置き換える。
【0041】特定の走査ラインとは、例えば無効画像領
域あるいは有効画像領域の上端あるいは下端などであ
る。図4に示す具体例においては、左上及び右上の部分
映像1a,1bについては有効画像領域の最初の走査ラ
インを特定の走査ラインに割り当て、左下及び右下の部
分映像1c,1dについては有効画像領域の最終走査ラ
インを特定の走査ラインに割り当ててある。
【0042】従って、画素置換回路3が出力する部分映
像1a,1b,1c,1dのそれぞれには、冗長表現さ
れたフレーム番号の情報を示す12画素がそれぞれ含ま
れている。3から出力される各部分映像1a,1b,1
c,1dは、それぞれ独立した映像圧縮回路11(1),
11(2),11(3),11(4)に入力される。各映像圧縮
回路11は、伝送する部分映像の情報量を減らすため
に、入力される部分映像を例えばMPEG2のような映
像圧縮手法を用いて圧縮する。
【0043】各映像圧縮回路11(1),11(2),11
(3),11(4)で圧縮された部分映像1a,1b,1c,
1dは、それぞれ映像送信回路4(1),4(2),4(3),
4(4)で情報伝送に適した信号に変換され、伝送路5
(1),5(2),5(3),5(4)に送出される。部分映像1
a,1b,1c,1dは、それぞれ伝送路5(1),5
(2),5(3),5(4)を経由して映像受信回路6(1),6
(2),6(3),6(4)で受信される。
【0044】映像伸張回路12(1),12(2),12
(3),12(4)は、それぞれ映像受信回路6(1),6(2),
6(3),6(4)で受信された部分映像1a,1b,1c,
1dを伸張して圧縮前の各部分映像を再生する。映像同
期回路7は、受信した部分映像1a,1b,1c,1d
をそれぞれ一時的に蓄積し、時間(フレーム)が揃うよ
うに信号処理する。すなわち、各部分映像1a,1b,
1c,1dが出力されるタイミングを調整し、同一フレ
ームに属する4つの部分映像1a,1b,1c,1dを
同期させて同時に出力する。
【0045】1つの入力映像1に対して4つの部分映像
1a,1b,1c,1dは同時に映像分割回路2から出
力されるが、映像圧縮回路11(1),11(2),11
(3),11(4)における圧縮処理の所要時間,伝送路5
(1),5(2),5(3),5(4)における遅延時間,映像伸張
回路12(1),12(2),12(3),12(4)における伸張
処理の所要時間の違いなどの影響を受けるため、同一フ
レームの部分映像1a,1b,1c,1dが映像同期回
路7の入力に同時に到着するとは限らない。すなわち、
映像同期回路7の入力側では部分映像1a,1b,1
c,1dは非同期である。
【0046】しかし、映像同期回路7が出力のタイミン
グを調整するので、映像再生回路8に入力される部分映
像1a,1b,1c,1dのフレームを同期させること
ができる。一方、フレーム番号抽出回路14(1),14
(2),14(3),14(4)は、それぞれ受信した部分映像
1a,1b,1c,1dからフレーム番号を抽出する。
抽出されたフレーム番号の情報は映像同期回路7に入力
され、同期のために利用される。
【0047】フレーム番号抽出回路14は、例えば図2
に示すように構成される。図2の例では、フレーム番号
抽出回路14には特定画素群抽出回路21,3つの総和
算出回路22及び3つの比較回路23が備わっている。
特定画素群抽出回路21は、入力された部分映像(1
a,1b,1c,1dのいずれか)における特定の走査
ラインの特定位置から、例えば図4に示すような連続す
る12画素を抽出する。
【0048】特定画素群抽出回路21が抽出した12画
素のうち、最初の4画素の情報(画素毎の階調)は総和
算出回路22(1)の入力に印加され、次の4画素の情報
は総和算出回路22(2)の入力に印加され、最後の4画
素の情報は総和算出回路22(3)の入力に印加される。
【0049】各総和算出回路22(1),22(2),22
(3)の入力に印加される各々4画素の情報は、それぞれ
冗長表現されたフレーム番号のビットb0,b1,b2
に相当する。各総和算出回路22(1),22(2),22
(3)は、それぞれに入力される4画素の階調の総和を算
出する。その結果がそれぞれ比較回路23(1),23
(2),23(3)の一方の入力に印加される。また、比較回
路23(1),23(2),23(3)の他方の入力には予め定
めた閾値thが印加される。
【0050】この例では閾値thを次のように定めてあ
る。 th=(HIGH+LOW)×4/2 すなわち、ビットの「1」に対応する階調「HIGH」
とビットの「0」に対応する階調「LOW」との中間値
を閾値thに定めてある。各比較回路23は、総和算出
回路22から印加される値(4画素の階調の総和)xを
閾値thと比較し、その結果を2値信号として出力す
る。すなわち、(x<th)であれば出力の2値信号を
「0」に定め、(x≧th)であれば出力の2値信号を
「1」に定める。
【0051】画素置換回路3で置換される画素の値は
「HIGH」及び「LOW」のいずれかである。しか
し、映像受信回路6で受信され映像伸張回路12から出
力される部分映像は、映像圧縮及び伸長の処理を受けて
いるため、映像分割回路2から出力される部分映像と類
似しているものの、厳密には等しくなく、変形されてい
る。また、各部分映像内の特定の画素群、すなわちフレ
ーム番号に相当する画素も同様な変形を受ける。
【0052】そのため、特定画素群抽出回路21が抽出
した各画素の値は「HIGH」,「LOW」のいずれか
であるとは限らない。しかし、図2のフレーム番号抽出
回路14においては、4画素の総和を総和算出回路22
で算出し、「HIGH」,「LOW」の中間値である閾
値thを用いて各ビットの識別を行うので、各画素の階
調が多少の変形の影響を受けている場合であっても、正
しいビットの値を再現できる。すなわち、フレーム番号
の冗長性のために変形の影響を避けることができる。
【0053】従って、比較回路23(1),23(2),23
(3)の出力に現れる3ビットの2値信号は各部分画像に
付加されたフレーム番号を表す。このようにして各部分
映像1a,1b,1c,1dからそれぞれ検出されたフ
レーム番号を用いて、映像同期回路7はフレーム番号が
同一の4つの部分映像1a,1b,1c,1dを1組の
映像として同時に出力する。
【0054】映像再生回路8は、映像同期回路7から出
力される4つの部分映像1a,1b,1c,1dを空間
的につなぎ合わせて入力映像1と等価な1つの再生映像
9を生成する。このように、あらかじめフレーム番号を
表す画素に冗長性を持たせておくことで、圧縮/伸長処
理を受けて変形した画素についても、受信側でフレーム
番号に相当する画素群を抽出し閾値処理をすることで、
ある圧縮度の範囲内であれば、正しくフレーム情報を再
生することができる。
【0055】特に、通常使用される圧縮処理では、広く
普及しているMPEG2のように、DCT変換を用いて
映像の高周波成分を捨て、低周波成分側を残すことで圧
縮を実現することが多い。この場合、圧縮及び伸長処理
された再生映像は、混入する高周波成分の雑音は比較的
大きく、混入する低周波数成分の雑音は比較的少ない特
徴を持つ。
【0056】本発明では、同一の走査ライン上にフレー
ム番号の各ビットを表す画素列(本例では4画素)を連
続的に配置してある。前述したように、混入する比較的
大きな高周波成分雑音により4画素それぞれの画素値の
変化は比較的大きい。しかし、混入する低周波数成分の
雑音は比較的少ないため、連続する4画素の直流成分
(DC成分)つまり4画素の平均値は変化が少ない。
【0057】つまり、本発明では個々の画素値では圧縮
による変化の大きい4画素をそのまま使用するのではな
く、より変化の少ない4画素の平均値をもとに閾値処理
して、フレーム番号を再生するため、より高い圧縮度で
圧縮しても正しいフレーム番号を再生することができ
る。圧縮による画素値の変化の具体例について説明す
る。例えば、送信側の画素置換回路3においてフレーム
番号i=5である場合に、そのフレーム番号を表す12
個の画素の画素値(階調)は「FFFF0000FFF
F」(16進表示)になるが、圧縮/伸長処理の影響を
受けて変形し、受信側の映像同期回路7の入力では、例
えば「ECBA1434ACDE」(16進表示)等に
なる。このような変形が生じる場合であっても、図2の
フレーム番号抽出回路14は正しいフレーム番号「5」
を3ビットの2値信号として出力する。
【0058】また、より高い圧縮度の場合であっても、
フレーム番号の各ビットに対応付ける画素数(本例では
4)を更に大きくすれば、正しくフレーム番号を再生す
ることができる。すなわち、フレーム番号の各ビットに
対応付ける画素数については、圧縮度に応じて決定すれ
ばよい。なお、フレーム番号を構成する2進数のビット
数については、フレーム番号取りうる値の範囲により必
要に応じて変更すればよい。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、あらかじ
めフレーム番号を表す画素に冗長性を持たせておくの
で、圧縮/伸長処理を受けて画素が変形する場合であっ
ても、受信側で正しいフレーム番号を検出でき、複数の
部分映像を正しくつなぎ合わせて再生することができ
る。
【0060】このため、画素数の大きい映像を伝送する
場合であっても、広帯域に対応した高価な映像伝送装置
を使用することなく、正しく映像を伝送できる。従っ
て、安価な映像伝送が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の映像伝送装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】フレーム番号抽出回路の構成例を示すブロック
図である。
【図3】入力映像の例を示す正面図である。
【図4】部分映像の例を示す正面図である。
【図5】フレーム番号と置換される画素群との対応関係
を示す模式図である。
【図6】従来技術の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 入力映像 1a,1b,1c,1d 部分映像 2 映像分割回路 3 画素置換回路 4 映像送信回路 5 伝送路 6 映像受信回路 7 映像同期回路 8 映像再生回路 9 再生映像 11 映像圧縮回路 12 映像伸張回路 13 データ変換回路 14 フレーム番号抽出回路 21 特定画素群抽出回路 22 総和算出回路 23 比較回路 b0,b1,b2 ビット
フロントページの続き (72)発明者 遠藤 真 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5C059 KK07 LA00 MA00 PP04 RA06 RB01 RB08 RB14 RC02 RC22 SS03 SS20 TA01 TB04 TC02 TC43 TD03 TD06 TD12 UA02 UA05 5C063 AA11 AB03 AB07 AB11 AC01 CA11 CA23 DA03 DA07 DA13 DB09

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像を複数の映像領域に空間分割す
    る映像分割手段と、分割された複数の部分映像をそれぞ
    れ送信する複数の部分映像送信手段と、複数の伝送路を
    介して伝送された複数の部分映像をそれぞれ受信する複
    数の部分映像受信手段と、受信した複数の部分映像を合
    成して入力映像を再生する画像再生手段とで構成される
    映像伝送装置において、 前記伝送路の送信側に、 入力映像の特定の走査ラインに含まれる特定の画素群
    を、入力映像のフレーム番号を冗長表現した画素情報に
    よって置き換える画素群置換手段と、 前記複数の部分映像送信手段のそれぞれが送信する部分
    映像の情報を圧縮する映像情報圧縮手段とを設けたこと
    を特徴とする映像伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の映像伝送装置において、前記
    画素群置換手段は、入力映像のフレーム番号を2進数の
    複数ビットで表現し、フレーム番号の各ビットを特定の
    走査ライン中の連続する複数画素に対応付けるととも
    に、フレーム番号のビット毎に、ビットの値が0の場合
    には対応する複数画素の全てを第1の値に置換し、ビッ
    トの値が1の場合には対応する複数画素の全てを第2の
    値に置換することを特徴とする映像伝送装置。
  3. 【請求項3】 入力映像を複数の映像領域に空間分割す
    る映像分割手段と、分割された複数の部分映像をそれぞ
    れ送信する複数の部分映像送信手段と、複数の伝送路を
    介して伝送された複数の部分映像をそれぞれ受信する複
    数の部分映像受信手段と、受信した複数の部分映像を合
    成して入力映像を再生する画像再生手段とで構成される
    映像伝送装置において、 前記伝送路の受信側に、 圧縮された複数の部分映像をそれぞれ伸張する部分映像
    伸張手段と、 受信した複数の部分映像の各々の特定の走査ラインに含
    まれる特定位置の連続する画素群からそれぞれフレーム
    番号の情報を抽出し、同一のフレーム番号を持つ複数の
    部分映像を同期させて出力する映像同期手段とを設けた
    ことを特徴とする映像伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の映像伝送装置において、前記
    映像同期手段は、 各々の部分映像からフレーム番号の全ビットに対応付け
    られた第1画素群を抽出し、 前記第1画素群から各ビットを表す第2画素群をそれぞ
    れ抽出し、 第2画素群に含まれる各画素の値の平均値もしくは総和
    を検出値として求め、 ビットの0に対応付けられた第1の値とビットの1に対
    応付けられた第2の値との中間値に相当する閾値を用い
    て、ビット毎に前記検出値の1,0を識別し、全ビット
    の識別結果からフレーム番号を得ることを特徴とする映
    像伝送装置。
  5. 【請求項5】 入力映像を複数の映像領域に空間分割す
    る映像分割手段と、分割された複数の部分映像をそれぞ
    れ送信する複数の部分映像送信手段と、複数の伝送路を
    介して伝送された複数の部分映像をそれぞれ受信する複
    数の部分映像受信手段と、受信した複数の部分映像を合
    成して入力映像を再生する画像再生手段とで構成される
    映像伝送装置を制御するための映像伝送方法であって、 前記伝送路の送信側で、入力映像の特定の走査ラインに
    含まれる特定の画素群を、入力映像のフレーム番号を冗
    長表現した画素情報によって置き換える画素群置換手順
    と、 前記伝送路の送信側で、前記複数の部分映像送信手段の
    それぞれが送信する部分映像の情報を圧縮する映像情報
    圧縮手順とを設けたことを特徴とする映像伝送方法。
  6. 【請求項6】 請求項5の映像伝送方法において、前記
    画素群置換手順では、入力映像のフレーム番号を2進数
    の複数ビットで表現し、フレーム番号の各ビットを特定
    の走査ライン中の連続する複数画素に対応付けるととも
    に、フレーム番号のビット毎に、ビットの値が0の場合
    には対応する複数画素の全てを第1の値に置換し、ビッ
    トの値が1の場合には対応する複数画素の全てを第2の
    値に置換することを特徴とする映像伝送方法。
  7. 【請求項7】 入力映像を複数の映像領域に空間分割す
    る映像分割手段と、分割された複数の部分映像をそれぞ
    れ送信する複数の部分映像送信手段と、複数の伝送路を
    介して伝送された複数の部分映像をそれぞれ受信する複
    数の部分映像受信手段と、受信した複数の部分映像を合
    成して入力映像を再生する画像再生手段とで構成される
    映像伝送装置を制御するための映像伝送方法であって、 前記伝送路の受信側で、圧縮された複数の部分映像をそ
    れぞれ伸張する部分映像伸張手順と、 前記伝送路の受信側で、受信した複数の部分映像の各々
    の特定の走査ラインに含まれる特定位置の連続する画素
    群からそれぞれフレーム番号の情報を抽出し、同一のフ
    レーム番号を持つ複数の部分映像を同期させて出力する
    映像同期手順とを設けたことを特徴とする映像伝送方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項7の映像伝送方法において、前記
    映像同期手順では、 各々の部分映像からフレーム番号の全ビットに対応付け
    られた第1画素群を抽出し、 前記第1画素群から各ビットを表す第2画素群をそれぞ
    れ抽出し、 第2画素群に含まれる各画素の値の平均値もしくは総和
    を検出値として求め、 ビットの0に対応付けられた第1の値とビットの1に対
    応付けられた第2の値との中間値に相当する閾値を用い
    て、ビット毎に前記検出値の1,0を識別し、全ビット
    の識別結果からフレーム番号を得ることを特徴とする映
    像伝送方法。
  9. 【請求項9】 入力映像を複数の映像領域に空間分割す
    る映像分割手段と、分割された複数の部分映像をそれぞ
    れ送信する複数の部分映像送信手段と、複数の伝送路を
    介して伝送された複数の部分映像をそれぞれ受信する複
    数の部分映像受信手段と、受信した複数の部分映像を合
    成して入力映像を再生する画像再生手段とで構成される
    映像伝送装置を制御するためのプログラムであって、 前記伝送路の送信側で、入力映像の特定の走査ラインに
    含まれる特定の画素群を、入力映像のフレーム番号を冗
    長表現した画素情報によって置き換える画素群置換手順
    と、 前記伝送路の送信側で、前記複数の部分映像送信手段の
    それぞれが送信する部分映像の情報を圧縮する映像情報
    圧縮手順とを設けたことを特徴とするプログラム。
  10. 【請求項10】 請求項9のプログラムにおいて、前記
    画素群置換手順では、入力映像のフレーム番号を2進数
    の複数ビットで表現し、フレーム番号の各ビットを特定
    の走査ライン中の連続する複数画素に対応付けるととも
    に、フレーム番号のビット毎に、ビットの値が0の場合
    には対応する複数画素の全てを第1の値に置換し、ビッ
    トの値が1の場合には対応する複数画素の全てを第2の
    値に置換することを特徴とするプログラム。
  11. 【請求項11】 入力映像を複数の映像領域に空間分割
    する映像分割手段と、分割された複数の部分映像をそれ
    ぞれ送信する複数の部分映像送信手段と、複数の伝送路
    を介して伝送された複数の部分映像をそれぞれ受信する
    複数の部分映像受信手段と、受信した複数の部分映像を
    合成して入力映像を再生する画像再生手段とで構成され
    る映像伝送装置を制御するためのプログラムであって、 前記伝送路の受信側で、圧縮された複数の部分映像をそ
    れぞれ伸張する部分映像伸張手順と、 前記伝送路の受信側で、受信した複数の部分映像の各々
    の特定の走査ラインに含まれる特定位置の連続する画素
    群からそれぞれフレーム番号の情報を抽出し、同一のフ
    レーム番号を持つ複数の部分映像を同期させて出力する
    映像同期手順とを設けたことを特徴とするプログラム。
  12. 【請求項12】 請求項11のプログラムにおいて、前
    記映像同期手順では、 各々の部分映像からフレーム番号の全ビットに対応付け
    られた第1画素群を抽出し、 前記第1画素群から各ビットを表す第2画素群をそれぞ
    れ抽出し、 第2画素群に含まれる各画素の値の平均値もしくは総和
    を検出値として求め、 ビットの0に対応付けられた第1の値とビットの1に対
    応付けられた第2の値との中間値に相当する閾値を用い
    て、ビット毎に前記検出値の1,0を識別し、全ビット
    の識別結果からフレーム番号を得ることを特徴とするプ
    ログラム。
  13. 【請求項13】 請求項9,請求項10,請求項11及
    び請求項12のいずれかに記載のプログラムを記録した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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