JP2003296832A - 物品管理装置 - Google Patents

物品管理装置

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JP2003296832A
JP2003296832A JP2002099670A JP2002099670A JP2003296832A JP 2003296832 A JP2003296832 A JP 2003296832A JP 2002099670 A JP2002099670 A JP 2002099670A JP 2002099670 A JP2002099670 A JP 2002099670A JP 2003296832 A JP2003296832 A JP 2003296832A
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JP2002099670A
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Masushi Kubota
益史 久保田
Shinya Takenouchi
真也 竹之内
Kazuyoshi Okaji
一喜 岡地
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 店の出口に設置され、客が物品代金を支払う
際に、レジ係員に対して、特別の作業を要せず、万引き
や盗難等の不正行為の発生を検出して、物品の通過の可
否を管理できるようにする。 【解決手段】 物品に付与された物品管理用の第1の被
検知物と、レジにて客が前記物品の代金支払いを済ませ
たとき、客が受取る支払済証に混入された第2の被検知
物とを検知したとき、警報手段は作動せず、物品に付与
された物品管理用の第1の被検知物を検知し、かつ支払
済証に混入された第2の被検知物を検知しなかったと
き、万引きや盗難等の不正行為が発生したとして、警報
手段は作動することとしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スーパーマーケッ
ト、コンビニエンスストア等の店舗において、店舗の出
口に設置され、客が物品代金の支払いを済ませず、その
まま物品を隠し持って出る等の不正行為の発生を検出し
て、物品の通過の可否を管理できるようにした物品管理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のスーパーマーケット、
コンビニエンスストア等の店舗においては、客が物品代
金の支払いを済ませず、そのまま物品を隠し持って出る
等の犯罪が少なからず発生しており、防犯カメラをはじ
めとする各種の防犯対策がなされている。その一例とし
て、特開昭55-99691に記載のような、何らかの
信号を発信する発信装置を物品に予め取付けておく一
方、店の出口にこの発信装置からの信号を検知する警報
装置を設けておくものがある。
【0003】これによれば、まず客は物品を購入する
際、物品をレジ等へ持っていき、物品代金の支払いをす
る。その際、レジ係員はこの発信装置を物品から取り外
すようにする。物品代金の支払いが済むと、レジ係員
は、支払済証である買い物袋に物品を入れて客に手渡し
たり、支払済証としてレシートを客に手渡したり、支払
済証として物品にシールを貼付したりなどして、物品代
金の支払が済んだことがわかるようにしている。
【0004】一方、客が物品代金の支払いをせず、その
まま物品を隠し持って店の出口を通過しようとしたとき
には、発信装置が物品から取り外されていないので、こ
の発信装置からの信号を警報装置が検知して警報動作が
行われ、万引きが検出できるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の万引き盗難防止装置では、客が物品代金の支
払いをする際にレジ係員が物品から発信装置を一々取り
外す必要がある。この作業は非常に厄介であり、また時
間がかかるため、レジ係員にとって非常に煩わしく、ま
た、客にとってもこのときの作業によって待たされる時
間が長くなるため、もどかしさを感じることが多々ある
などの問題がある。
【0006】また、上記の発信装置にかえて、磁気部を
設けたシールやラベルを予め物品に付与しておくシステ
ムもある。これは、客が物品をレジ等にもっていき、物
品代金の支払いする際、物品に付与されたシールやラベ
ルに設けられた磁気部の磁気を、磁気除去手段により除
去もしくは磁気を弱めるものである。これにより磁気部
がこの磁気除去手段で除去もしくは弱められた物品には
警報せず、客が物品代金の支払いをせずに磁気部が除去
もしくは弱められていない物品をそのまま持って店の出
口を通過しようとしたときには、所定強さの磁気部を検
知する磁気警報装置により警報動作が行われるというも
のである。
【0007】しかしこの方法においても、作業性は、一
々発信装置を取り外すことに比べて改善されるものの、
依然として客が物品代金の支払いをする際に、レジ係員
はひとつひとつの物品に対して、磁気を除去する作業が
必要となるので、手間がかかり面倒となっている。
【0008】本発明は、このような問題点に着目し、店
の出口に設置され、客が物品代金を支払う際に、レジ係
員に対して、特別の作業を要せず、万引きや盗難等の不
正行為の発生を検出して、物品の通過の可否を管理でき
るようにした物品管理装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明における物品管理装置は、物品の
通過の可否を管理する物品管理装置において、前記物品
に付与された物品管理用の第1の被検知物を検知する第
1の検知手段と、レジにて客が前記物品の代金支払いを
済ませたとき、客が受取る支払済証に付与された第2の
被検知物を検知する第2の検知手段と、前記第1の検知
手段により第1の被検知物を検知し、かつ前記第2の検
知手段により第2の被検知物を検知したとき作動せず、
前記第1の検知手段により第1の被検知物を検知し、か
つ前記第2の検知手段により第2の被検知物を検知しな
いとき作動する警報手段と、を備えている。
【0010】この構成では、物品の有無を検出するため
に使用される、物品に付与された物品管理用の第1の被
検知物と、支払いが済んでいるかどうかを検出するため
に使用される、支払済証に混入された第2の被検知物
と、を両方検知したとき、警報手段は作動しない。しか
し、物品に付与された物品管理用の第1の被検知物を検
知し、かつ支払済証に混入された第2の被検知物を検知
しなかったとき、警報手段は作動することとしている。
これにより、客が物品代金を支払う際に、レジ係員は、
物品に付与された物品管理用の第1の被検知物に対し
て、物品からの取外しや特別な作業などをする必要がな
くなる。また、代金の支払いを済ませた物品に対しては
警報せず、代金の支払いを済ませていない物品に対して
は警報することにより、確実に万引きを検出することが
できる。ここで、支払済証とは、レジにて客が物品代金
の支払いを済ませたときに、レジ係員が客に手渡すか、
あるいは物品に付与したり、貼付したりすることで、物
品代金の支払いが済んだことがわかるようにしているも
のである。
【0011】請求項2の発明における物品管理装置は、
前記第2の検知手段が、特定周波数の電磁波に共振する
第2の被検知物が混入された紙類からなる支払済証に、
前記特定周波数の電磁波を照射し、共振の有無を検知す
ることによって、前記第2の被検知物を検知することを
特徴とする請求項1に記載の物品管理装置である。この
ように構成することにより、支払済証に混入された第2
の被検知物を非接触で検知することができる。従って、
店の係員は、支払済証に混入された第2の被検知物を検
知するために特別な作業を要することなく、万引きを検
出することができる。
【0012】請求項3の発明における物品管理装置は、
前記第1の検知手段が、前記特定周波数とは異なる別の
特定周波数の電磁波に共振する第1の被検知物が混入さ
れた物品の包装紙に、前記別の特定周波数の電磁波を照
射し、共振の有無を検知することによって、前記第1の
被検知物を検知することを特徴とする請求項1に記載の
物品管理装置である。これによれば、第1の検知手段に
より第1の被検知物を検知するには、物品の包装紙に混
入された第1の被検知物に対して、別の特定周波数の電
磁波を照射し、共振の有無を検知することによって、検
知することとなる。このように、物品管理用の第1の被
検知物が、物品自体の製造段階において、その包装紙に
混入されており、これに別の特定周波数の電磁波を照射
して第1の被検知物を検知するので、店の係員が予め物
品に物品管理用の発信装置を付与する等の特別な作業を
要することなく、万引きを検出することができる。
【0013】請求項4の発明における物品管理装置は、
前記第2の検知手段が、前記特定周波数を予め定めた期
間ごとに変更することを特徴とする請求項1に記載の物
品管理装置である。この構成によれば、混入される第2
の被検知物が異なる支払済証、つまり、共振する特定周
波数の異なる第2の被検知物が混入された支払済証を複
数レジにて用意しておき、予め定めた期間ごとにどの支
払済証を使用するかを決めておく。レジ係員は、客が物
品代金の支払いを済ませたときに、予め定められた期間
ごとの定められた支払済証を客に手渡すか、あるいは物
品に付与する。
【0014】請求項4の発明における物品管理装置は、
第2の被検知物を検知する特定周波数を予め定めた期間
ごとに変更する構成とすることで、予め定めた期間中
に、予め定めた期間以外の支払済証と物品とで、物品を
そのまま隠し持って出ようとする不正をする場合、第2
の検知手段は予め定めた期間以外の支払済証では、特定
周波数が変更となっているため検知できず、警報手段が
作動して万引きを検出する。このように、第2の検知手
段の特定周波数を予め定めた期間ごとに変更すること
で、さらなる不正を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る第1の実施
形態を図面を参照して説明する。図1は、この発明の実
施例である物品管理装置3を含む、防犯システム全体の
構成図である。
【0016】スーパーマーケットやコンビニエンススト
アなどの店内の全ての物品1の包装紙の中に、特定周波
数f1の電磁波に共振する共振子Aが混入されている
(例えば、特定周波数が24.05GHzであれば、アルミなど
の導電性の繊維、外径10μm、長さ6.23mmが共振
子として混入されている)。これらの共振子Aは、物品
の製造段階で物品の包装紙に混入されている。その店の
客は、物品1を購入する際、支払場所(レジ)に物品1
を持っていき、支払を済ませる。レジ係員は支払完了と
ともに物品1を指定の買い物袋2に入れて、客に手渡
す。この買い物袋2は、紙や薄手の樹脂からなる。その
買い物袋2には、別の特定周波数f2の電磁波に共振す
る共振子Bが混入されている(例えば、別の特定周波数
が30GHzであれば、石英などの導電性の繊維、外径10μ
m、長さ5mmが共振子として混入されている)。買い
物袋2の素材は、非導電性の物質で、共振子が混入可能
であれば、特に紙や薄手の樹脂にこだわらない。支払を
済ませた客は、物品1が入った買い物袋2を持って店の
出口から出ていこうとする。店の出口付近には、この発
明の実施例である物品管理装置3が設置され、ここで特
定周波数f1とf2の電磁波を照射する。物品1の包装
紙に混入された共振子Aから再放射される電磁波と、買
い物袋2に混入された共振子Bから再放射される電磁波
とを検知すると、物品管理装置3は警報装置を作動させ
ず、そのまま客を通過させる。これは、客が物品1の支
払を済ませ、買い物袋2とともに持ち帰ろうとすること
と判別できるからである。
【0017】一方、客が物品1の支払を済ませずに、そ
のまま持ち帰ろうとする場合、物品1は買い物袋2に入
った状態ではなく、物品1だけで出口を通過することと
なる。ここでも店の出口付近にある物品管理装置3は、
特定周波数f1とf2の電磁波を照射する。しかしこの
場合、物品1の包装紙に混入された共振子Aから再放射
される電磁波のみが検知され、買い物袋2に混入された
共振子Bから再放射される電磁波が検知されない。この
ため、物品管理装置3は警報装置を作動させ、万引きを
検出することができる。
【0018】図2は、物品管理装置3のハードブロック
図である。物品管理装置3は、大きく分けると、物品1
や買い物袋2に電磁波を照射する送信部4、物品1や買
い物袋2から再放射される電磁波を受信する受信部5、
受信部5から出力される出力信号から万引きを検出する
制御部6、万引きが発生したときブザー23やランプ2
4で万引きの発生を知らせる警報部7と、に分けられ
る。
【0019】送信部4は、パルス発生器8、増幅器9お
よび送信アンテナ11で構成される。パルス発生器8
は、一定の周期t1で図3に示すインパルス信号を発生
させる。増幅器9は、パルス発生器8で発生されたイン
パルス信号を増幅し、出力する。送信アンテナ11は、
増幅器9から送られてきたインパルス信号を電磁波で送
出する。ここでインパルス信号は全ての周波数成分を均
等に含んだ信号である。
【0020】この送信部4の送信アンテナ11から照射
される送信信号は、所定距離をもって対向して設けられ
ている受信部5の受信アンテナ12で受信される。受信
部5は、受信アンテナ12、ミキサ13、バンドパスフ
ィルタ15(以下BPFという)、検波器16、増幅器
17、電圧発生回路18、電圧制御発信器19(以下V
COという)で構成される。受信アンテナ12で受信さ
れた受信信号は、ミキサ13に入力される。ミキサ13
は、VCO19から入力された周波数F0と、受信アン
テナ12で受信した周波数Fの受信信号とを混合し、周
波数がF−F0およびF+F0の信号(中間周波数の信
号)を生成して、BPF15に出力する。電圧発生回路
18は、送信部4のパルス発生器8で発生されたインパ
ルス信号と同じ周期t1で出力電圧を変化させている。
図4は電圧発生回路18が5段階の電圧を出力する例を
示している。この段階数は何段階あってもよい。また、
VCO19は、電圧発生回路18から入力された電圧に
応じた周波数の信号を出力する。すなわち、VCO19
から出力される信号は、電圧発生回路18の出力電圧の
変化に応じて周波数を変化させている。BPF15は、
ミキサ13で混合された信号(周波数がF−F0および
F+F0の信号)のうち、周波数F1(=F−F0)の
信号を通過させる。従って、BPF15を通過する受信
アンテナ12で受信された受信信号Fは、 F=F1+F0 であり、VCO19から発生される周波数F0の変化に
伴って変化する。このBPF15を通過する受信アンテ
ナ12で受信された受信信号Fが、物品1の包装紙の中
に混入されている共振子Aに共振する周波数f1や、買
い物袋2の中に混入されている共振子Bに共振する周波
数f2となるよう、予め電圧発生回路18の電圧を設定
しておく。
【0021】検波器16は、BPF15を通過した信号
を検波して出力する。増幅器17は、検波器16の出力
を増幅して制御部6へ出力する。
【0022】制御部6は、CPU20、メモリ21、A
/D変換器22を備えている。CPU20は、A/D変
換器22からのA/D変換値をメモリ21に記憶させた
り、メモリ21からデータを読み出すなど、メモリ21
に記憶されたプログラムを実行する。メモリ21は、C
PU20が実行するプログラムや、動作時に発生したデ
ータなどを記憶する。A/D変換器22は、増幅器17
で増幅された出力信号をA/D変換する。
【0023】警報部7は、ブザー23やランプ24を備
えており、制御部6からの出力に基づいてブザー23を
鳴らし、ランプ24を点灯させて、万引きの発生を知ら
せる。
【0024】以下、この実施形態の物品管理装置3の動
作について説明する。
【0025】図5は、この実施形態の物品管理装置3の
動作を示すフローチャートである。物品管理装置3は、
送信部4のパルス発生器8において、図3に示すインパ
ルス信号を発生周期t1で発生させ、発信アンテナから
インパルス信号の出力を開始する。インパルス信号は全
ての周波数成分を均等に含んだ信号であることから、物
品1や買い物袋2に混入されている全ての共振子に対し
て、固有の共振周波数と同じ周波数の電磁波が照射され
る。これにより、共振子は、共振周波数と同じ周波数の
電磁波を再放射する。この共振子が再放射した電磁波
は、受信アンテナ12で受信される(S1)。
【0026】受信部5は、受信アンテナ12で受信した
受信信号を、以下のように処理して制御部6へ出力す
る。まず、電圧発生回路18は、図4に示した階段状の
第1段に相当する電圧V1に出力電圧を設定する。次に
VCO19は、電圧発生回路18から入力された電圧V
1に応じた周波数の信号を出力する。ミキサ13は、V
CO19から入力された周波数の信号と、受信アンテナ
12で受信した受信信号とを混合し、前述の中間周波数
の信号を生成して、BPF15に出力する。BPF15
を通過した信号は、検波器16、増幅器17を通過して
制御部6へ出力される。制御部6は、受信部5の増幅器
17からの出力信号をA/D変換器22でA/D変換
し、A/D変換された値を、共振子が再放射した電磁波
の強度として、受信周波数ごとに、受信周波数に対応付
けてメモリ21に記憶する(S2)。
【0027】次に、受信部5の電圧発生回路18は、そ
の出力電圧を図4に示した階段状の第2段に相当する電
圧V2に変化させる(S3)。
【0028】パルス発生器8で発生させているインパル
ス信号の発生周期t1と、電圧発生回路18が出力電圧
を略同一に保持している時間t1とは同じである。この
ため、電圧発生回路18が出力電圧を一定に保持してい
る間、パルス発生器8においてインパルス信号が一つ生
成され、送信アンテナ11からインパルス信号が照射さ
れている。すなわち、受信部5は、増幅器17からの出
力される出力信号の周波数を段階的に変化させて、その
周波数ごとに送信部4はインパルス信号を1発だけ送信
していることとなる。その出力信号の周波数には、物品
1の包装紙の中に混入されている共振子Aに共振する周
波数f1や、買い物袋2の中に混入されている共振子B
に共振する周波数f2が少なくとも含まれている。この
ような、送信部4からのインパルス信号の一つに対し
て、制御部6が受信周波数ごとに、受信周波数に対応付
けてメモリ21にA/D変換値を記憶する処理を規定回
数繰り返して行なう(S4)。図7は、電圧発生回路1
8の出力電圧を、図4に示した階段状に変化させ、増幅
器17からの出力される出力信号の波形を示したもので
ある。ここで、図7(a)は、物品1の包装紙の中に混
入されている共振子Aと、買い物袋2の中に混入されて
いる共振子Bが、両方検出された場合の出力波形であ
り、図7(b)は、物品1の包装紙の中に混入されてい
る共振子Aしか検出されない場合の出力波形である。
【0029】制御部6は、メモリ21に記憶されたA/
D変換値の大きさが、ある閾値以上であれば、電磁波を
受信したと判別する(S5)。
【0030】制御部6は、この受信周波数ごとに記憶さ
れたA/D変換値から、まず物品1の包装紙に混入され
た共振子Aが共振する周波数f1に対応付けられたA/
D変換値を読出し、ある閾値以上であれば物品1を検出
したと判別する(S6)。
【0031】次に制御部6は、この受信周波数ごとに記
憶されたA/D変換値から、買い物袋2に混入された共
振子Bが共振する周波数f2に対応付けられたA/D変
換値を読出し、ある閾値以上であれば買い物袋2を検出
したと判別するが、ある閾値以下であれば、買い物袋2
を検出しなかったとして、警報部7のブザー23を鳴ら
し、ランプ24を点灯して、万引きの発生を知らせる
(S7、S8)。
【0032】上記第1の実施形態において、第1の被検
知物には、特定周波数f1に共振する共振子A(例え
ば、アルミなどの導電性の繊維)が、第2の被検知物に
は、別の特定周波数f2に共振する共振子B(例えば、
石英などの導電性の繊維)が、相当し、第1および第2
の検知手段に相当するのは制御部6であり、図5に示す
動作フローチャートにおけるS6、S7である。
【0033】上記第1の実施形態では、別の特定周波数
f2に共振する共振子Bが混入された支払済証を買い物
袋2としたが、レジにて客が物品代金の支払いを済ませ
たときに、レジ係員が客に手渡すか、あるいは物品に付
与するものであればよい。例えばレジで発行するレシー
トや、支払済時にレジ係員が貼付するシールを、別の特
定周波数f2に共振する共振子Bが混入された支払済証
としても構わない。いずれにしても、レジ係員は、支払
済証としてレシートを客に手渡したり、支払済証として
物品にシールを貼付したりなどして、物品代金の支払が
済んだことがわかるようにする通常の処理動作であれば
よく、特別な作業をすることなく、万引きを検出するこ
とができる。
【0034】また、上記第1の実施形態では、全ての周
波数成分を均等に含んだインパルス信号を照射すること
としたが、特定周波数f1と別の特定周波数f2をそれ
ぞれ照射するようにしても構わないことは、いうまでも
ない。
【0035】上記第1の実施形態のかわりに、第1の被
検知物を従来の技術である発信装置、第1の検知手段を
従来の技術であるこの発信装置を検知する検知器とした
物品管理装置としても構わない。この場合においても、
レジ係員は、物品に付与された物品管理用の第1の被検
知物である発信装置に対して、物品からの取外しや特別
な作業を必要とすることなく、代金の支払いを済ませた
物品に対しては警報せず、代金の支払いを済ませていな
い物品に対しては警報により、万引きを検出することが
できる。
【0036】さらに、上記第1の実施形態では、電圧発
生回路18の出力電圧を変化させて、物品1の包装紙の
中に混入されている共振子Aに共振する周波数f1と、
買い物袋2の中に混入されている共振子Bに共振する周
波数f2との電磁波の受信強度を検出して、それぞれ物
品1と買い物袋2を検出することとしたが、買い物袋2
については、共振周波数がf2−1、f2−2、f2−
3、f2−4となる共振子を混入した買い物袋2によ
り、買い物袋2の種別を作成し、曜日ごと、週ごと、月
ごと、あるいは店舗のフロアごとなどに買い物袋2の種
別を設定することで、より高度な防犯システムとするこ
とができる。このような第2の実施形態について、以下
のように説明する。
【0037】物品管理装置3は、制御部6のメモリ21
に買い物袋を検知するための特定周波数を曜日ごとに曜
日に対応付けて記憶しておく。例えば、月曜日は周波数
f2−1、火曜日は周波数f2−2、水曜日は周波数f
2−3、…、といったようにメモリ21に記憶してお
く。この第2の実施形態の動作については、図6のフロ
ーチャートで説明する。
【0038】まず、初期設定として、制御部6は、現在
時刻や日時などのカレンダー機能を有するカレンダー部
(図示せず)から、曜日を読出し、読出した曜日に対応
付けられて記憶されている特定周波数を、メモリ21か
ら読出す。例えば、読出された曜日が火曜日であれば、
特定周波数としてf2−2をメモリ21から読出す。B
PF15から出力される周波数はF1(=F−F0)で
あるので、VCO19から発生される周波数F0が F0=(f2−2)−F1 となるよう電圧発生回路18の出力電圧を変化させて、
初期設定する(S11)。以下は、図5のフローチャー
トにて説明したS1からS8までの動作と同様の動作に
より、万引きの発生を知らせる。
【0039】第2の実施形態については、曜日ごとに買
い物袋を検知するための特定周波数を設定することとし
たが、時間ごと、週単位ごと、月単位ごとなど所定の予
め定めた期間ごとに設定を変更することとしても構わな
いことは、いうまでもないことである。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、物品
に付与された物品監視用の第1の被検知物と、買い物袋
やレシート、シールといった支払済証に混入された第2
の被検知物とを検知したとき、警報手段は作動せず、物
品に付与された物品監視用の第1の被検知物を検知し、
かつ買い物袋やレシート、シールといった支払済証に混
入された第2の被検知物を検知しなかったとき、警報手
段は作動することとしている。これによって、客が物品
代金を支払う際に、レジ係員は、物品に付与された物品
管理用の第1の被検知物に対して、物品からの取外しや
特別な作業等を必要とすることなく、代金の支払いを済
ませた物品に対しては警報せず、代金の支払いを済ませ
ていない物品に対しては警報により、万引きを検出する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態である物品管理装置
を含む防犯システム全体の構成図である。
【図2】この発明の第1の実施形態である物品管理装置
のハードブロック図である。
【図3】この発明の第1の実施形態である物品管理装置
のパルス発生器で発生されるインパルス信号を示す図で
ある。
【図4】この発明の第1の実施形態である物品管理装置
の電圧発生回路で発生される電圧を示す図である。
【図5】この発明の第1の実施形態である物品管理装置
の動作を示すフローチャート図である。
【図6】この発明の第2の実施形態である物品管理装置
の動作を示すフローチャート図である。
【図7】この発明の第1の実施形態である物品管理装置
の増幅器17から出力される出力信号を示す図である。
【符号の説明】
1 物品 2 買い物袋 3 物品管理装置 11 送信アンテナ 12 受信アンテナ 20 CPU 21 メモリ 22 A/D変換器
フロントページの続き (72)発明者 岡地 一喜 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 Fターム(参考) 5C084 AA03 AA09 BB11 BB31 CC34 DD07 EE01 EE07 FF02 FF17 GG32 GG40 GG42 GG43 HH03 HH08 HH12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品の通過の可否を管理する物品管理装
    置において、 前記物品に付与された物品管理用の第1の被検知物を検
    知する第1の検知手段と、 レジにて客が前記物品の代金支払いを済ませたとき、客
    が受取る支払済証に付与された第2の被検知物を検知す
    る第2の検知手段と、 前記第1の検知手段により第1の被検知物を検知し、か
    つ前記第2の検知手段により第2の被検知物を検知した
    とき作動せず、前記第1の検知手段により第1の被検知
    物を検知し、かつ前記第2の検知手段により第2の被検
    知物を検知しないとき作動する警報手段と、を備えた物
    品管理装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の検知手段は、特定周波数の電
    磁波に共振する第2の被検知物が混入された紙類からな
    る支払済証に、前記特定周波数の電磁波を照射し、共振
    の有無を検知することによって、前記第2の被検知物を
    検知すること、を特徴とする請求項1に記載の物品管理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の検知手段は、前記特定周波数
    とは異なる別の特定周波数の電磁波に共振する第1の被
    検知物が混入された前記物品の包装紙に、前記別の特定
    周波数の電磁波を照射し、共振の有無を検知することに
    よって、前記第1の被検知物を検知すること、を特徴と
    する請求項2に記載の物品管理装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の検知手段は、前記特定周波数
    を予め定めた期間ごとに変更すること、を特徴とする請
    求項2に記載の物品管理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008530691A (ja) * 2005-02-10 2008-08-07 センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション Rfidを用いた警報調査

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