JP2003296346A - 画像管理システム、画像管理装置、工事写真アルバム作成システム及び工事写真アルバム作成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】画像データの編集作業を行う場合において、作
業者の負担を軽減し、簡単に編集作業を行うことのでき
る画像管理システム、画像管理装置、工事写真アルバム
作成システム及び工事写真アルバム作成装置を提供する
こと。 【解決手段】画像データ及びその属性情報を送信する送
信手段を有する送信端末と、前記送信端末より送信され
た画像データ及びその属性情報を格納する格納手段と該
格納手段に格納された画像データを編集するための編集
手段を有するサーバ装置１と、前記サーバ装置に格納さ
れた画像データ及びその属性情報を閲覧する閲覧手段を
有する閲覧端末とが通信ネットワーク２を介して接続さ
れ、前記閲覧端末からの操作により前記サーバ装置の格
納手段に格納されている画像データの編集作業を行い、
前記格納手段には、前記送信端末から送られた画像デー
タの属性情報が画像データ毎に対応付けされて格納され
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は画像管理システム、
画像管理装置、工事写真アルバム作成システム及び工事
写真アルバム作成装置に関する。

【０００２】

【発明の背景】公共工事を行う場合においては、その工
事を受注した建設業者は、工事の着工から竣工までの各
工程及び出来形等を管理し、それらの状況を写真撮影し
て整理し、その写真により工事写真アルバムを作成して
官公庁へ提出することが義務付けられている。

【０００３】工事の着工から竣工までの各工程等を撮影
した写真は、工事の規模によっては数千枚にも及ぶた
め、それらの写真を整理・編集して工事写真アルバムを
作成することは、作業時間や作業コスト等の面で建設業
者にとって大きな負担となる。

【０００４】近年のデジタル技術の進歩に伴い、このよ
うな工事写真アルバム用に使用される写真もデジタルカ
メラで撮影された写真（画像データ）を使用することが
可能となり、写真の整理・編集作業を直接パソコン上で
行うことができるようになってきた。しかし、画像デー
タを用いて工事写真アルバムを作成する場合、アルバム
作成者にとっては、各工程等を撮影した複数枚の写真を
扱う必要があり、工事写真が膨大な量になれば、それだ
けアルバム作成者にとって大きな負担となる。

【０００５】また、一般に、工事写真アルバムを作成す
る場合、工事の各工程等を撮影した写真毎にそれぞれ撮
影者、工事の発注者、工事担当業者、工種、工名、撮影
年月日等といったその写真の属性情報を同時に記載する
必要がある。このため、アルバム作成者が上記の通りパ
ソコンを利用して工事写真アルバムを作成しようとする
場合、各写真毎にその属性情報を入力していく必要があ
るが、アルバム作成者は必ずしも現場において工事を担
当している者とは限らないため、入力された属性情報と
工事写真とが一致しない等というミスが多くなる問題が
ある。

【０００６】また、工事現場において撮影された工事写
真の画像データを通信ネットワークを介してサーバ装置
に送信し、このサーバ装置内に格納しておくようにする
ことで、工事写真アルバムの作成者がパソコンを用いて
サーバ装置にアクセスして画像データの編集及びアルバ
ム作成作業を行うようにすると、サーバ装置に相互に関
係のない多数の工事担当業者からの多数の画像データが
送られてくる場合には、サーバ装置にアクセスして工事
写真アルバムを作成する作成者にとっては、自己に関わ
る画像データのみを簡単に閲覧することができると共
に、自己に関わる画像データが第三者に覗き見られるこ
とのないようにセキュリティー対策を講じることが望ま
れる。

【０００７】更に、上記の場合、サーバ装置にアクセス
することにより工事写真アルバムを作成するアルバム作
成者にとっては、サーバ装置にいつ画像データが送られ
てきたか、画像データがどのように編集されてきたか等
を確認したいという要求がある。

【０００８】また、工事を受注した業者にとっては、工
事担当業者による工事の進捗状況を把握・管理する必要
もある。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、画
像データの編集作業を行う場合において、作業者の負担
を軽減し、簡単に編集作業を行うことのできる画像管理
システム、画像管理装置、工事写真アルバム作成システ
ム及び工事写真アルバム作成装置を提供することを第１
の課題とする。

【００１０】また、本発明は、画像データの作成者又は
送信を行う者が、自己に関わる画像データのみを簡単に
閲覧することができると共に、自己に関わる画像データ
が第三者に覗き見られるおそれの少ない画像管理システ
ム、画像管理装置、工事写真アルバム作成システム及び
工事写真アルバム作成装置を提供することを第２の課題
とする。

【００１１】更に、本発明は、画像データがどのように
編集されたか等を容易に確認することのできる画像管理
システム、画像管理装置、工事写真アルバム作成システ
ム及び工事写真アルバム作成装置を提供することを第３
の課題とする。

【００１２】また、本発明は、画像データの送信側の進
捗状況を容易に把握・管理することのできる画像管理シ
ステム、画像管理装置、工事写真アルバム作成システム
及び工事写真アルバム作成装置を提供することを第４の
課題とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明の上記各課題は、
以下の各発明によって解決される。

【００１４】（１）画像データ及びその属性情報を送信
する送信手段を有する送信端末と、前記送信端末より送
信された画像データ及びその属性情報を格納する格納手
段と該格納手段に格納された画像データを編集するため
の編集手段を有するサーバ装置と、前記サーバ装置に格
納された画像データ及びその属性情報を閲覧する閲覧手
段を有する閲覧端末とが通信ネットワークを介して接続
され、前記閲覧端末からの操作により前記サーバ装置の
格納手段に格納されている画像データの編集作業を行う
ようにした画像管理システムであって、前記格納手段に
は、前記送信端末から送られた画像データの属性情報が
画像データ毎に対応付けされて格納されることを特徴と
する画像管理システム。

【００１５】（２）前記サーバ装置は、前記格納手段に
格納された画像データを区分け整理すると共に、その区
分け整理された画像データに閲覧権限を設定し、前記閲
覧端末からの閲覧要求に対して閲覧権限を有する画像デ
ータのみを閲覧させる閲覧権限設定手段を有することを
特徴とする（１）記載の画像管理システム。

【００１６】（３）前記サーバ装置は、前記格納手段に
格納された画像データのサーバ装置内での履歴を管理す
る履歴管理手段を有し、前記履歴管理手段は、前記閲覧
端末からの閲覧要求に応じて画像データの履歴を送信す
ることを特徴とする（１）又は（２）記載の画像管理シ
ステム。

【００１７】（４）前記サーバ装置は、前記送信端末か
らの画像データの送信スケジュールを管理するスケジュ
ール管理手段と、前記送信端末に対して電子メールを送
信する電子メール生成手段とを有し、前記スケジュール
管理手段により管理される画像データの送信予定を過ぎ
ても前記送信端末からの送信がない場合に、前記電子メ
ール生成手段により前記送信端末に画像データの送信を
促すメールを発信することを特徴とする（１）、（２）
又は（３）記載の画像管理システム。

【００１８】（５）画像データ及びその属性情報を送信
する送信手段を有する送信端末と、前記画像データ及び
その属性情報を閲覧する閲覧手段を有する閲覧端末とが
通信ネットワークを介して接続可能に構成された画像管
理装置であって、前記送信端末より送信された画像デー
タ及びその属性情報を格納する格納手段と、前記格納手
段に格納された画像データを編集するための編集手段
と、前記閲覧端末からの操作により前記格納手段に格納
されている画像データの編集作業を行う編集手段とを有
すると共に、前記格納手段には、前記送信端末から送ら
れた画像データの属性情報が画像データ毎に対応付けさ
れて格納されることを特徴とする画像管理装置。

【００１９】（６）前記格納手段に格納された画像デー
タを区分け整理すると共に、その区分け整理された画像
データに閲覧権限を設定し、前記閲覧端末からの閲覧要
求に対して閲覧権限を有する画像データのみを閲覧させ
る閲覧権限設定手段を有することを特徴とする（５）記
載の画像管理装置。

【００２０】（７）前記格納手段に格納された画像デー
タの履歴を管理する履歴管理手段を有し、前記履歴管理
手段は、前記閲覧端末からの閲覧要求に応じて画像デー
タの履歴を送信することを特徴とする（５）又は（６）
記載の画像管理装置。

【００２１】（８）前記送信端末からの画像データの送
信スケジュールを管理するスケジュール管理手段と、前
記送信端末に対して電子メールを送信する電子メール生
成手段とを有し、前記スケジュール管理手段により管理
される画像データの送信予定を過ぎても前記送信端末か
らの送信がない場合に、前記電子メール生成手段により
前記送信端末に画像データの送信を促すメールを発信す
ることを特徴とする（５）、（６）又は（７）記載の画
像管理装置。

【００２２】（９）工事写真の画像データ及びその属性
情報を送信する送信手段を有する送信端末と、前記送信
端末より送信された画像データ及びその属性情報を格納
する格納手段と、該格納手段に格納された画像データを
編集するための編集手段を有するサーバ装置と、前記サ
ーバ装置に格納された画像データ及びその属性情報を閲
覧する閲覧手段を有する閲覧端末とが通信ネットワーク
を介して接続され、前記閲覧端末からの操作により前記
サーバ装置の格納手段に格納されている画像データを編
集して工事写真アルバムを作成するようにした工事写真
アルバム作成システムであって、前記格納手段には、前
記送信端末から送られた画像データの属性情報が画像デ
ータ毎に対応付けされて格納されることを特徴とする工
事写真アルバム作成システム。

【００２３】（１０）前記サーバ装置は、前記格納手段
に格納された画像データを区分け整理すると共に、その
区分け整理された画像データに閲覧権限を設定し、前記
閲覧端末からの閲覧要求に対して閲覧権限を有する画像
データのみを閲覧させる閲覧権限設定手段を有すること
を特徴とする（９）記載の工事写真アルバム作成システ
ム。

【００２４】（１１）前記サーバ装置は、前記格納手段
に格納された画像データのサーバ装置内での履歴を管理
する履歴管理手段を有し、前記履歴管理手段は、前記閲
覧端末からの閲覧要求に応じて画像データの履歴を送信
することを特徴とする（９）又は（１０）記載の工事写
真アルバム作成システム。

【００２５】（１２）前記サーバ装置は、前記送信端末
からの画像データの送信スケジュールを管理するスケジ
ュール管理手段と、前記送信端末に対して電子メールを
送信する電子メール生成手段とを有し、前記スケジュー
ル管理手段により管理される画像データの送信予定を過
ぎても前記送信端末からの送信がない場合に、前記電子
メール生成手段により前記送信端末に画像データの送信
を促すメールを発信することを特徴とする（９）、（１
０）又は（１１）記載の工事写真アルバム作成システ
ム。

【００２６】（１３）画像データ及びその属性情報を送
信する送信手段を有する送信端末と、前記画像データ及
びその属性情報を閲覧する閲覧手段を有する閲覧端末と
が通信ネットワークを介して接続可能に構成された工事
写真アルバム作成装置であって、前記送信端末より送信
された画像データ及びその属性情報を格納する格納手段
と、前記格納手段に格納された画像データを編集して工
事写真アルバムを作成するための編集手段と、前記閲覧
端末からの操作により前記格納手段に格納されている画
像データの編集作業を行う編集手段とを有すると共に、
前記格納手段には、前記送信端末から送られた画像デー
タの属性情報が画像データ毎に対応付けされて格納され
ることを特徴とする工事写真アルバム作成装置。

【００２７】（１４）前記格納手段に格納された画像デ
ータを区分け整理すると共に、その区分け整理された画
像データに閲覧権限を設定し、前記閲覧端末からの閲覧
要求に対して閲覧権限を有する画像データのみを閲覧さ
せる閲覧権限設定手段を有することを特徴とする（１
３）記載の工事写真アルバム作成装置。

【００２８】（１５）前記格納手段に格納された画像デ
ータの履歴を管理する履歴管理手段を有し、前記履歴管
理手段は、前記閲覧端末からの閲覧要求に応じて画像デ
ータの履歴を送信することを特徴とする（１３）又は
（１４）記載の工事写真アルバム作成装置。

【００２９】（１６）前記送信端末からの画像データの
送信スケジュールを管理するスケジュール管理手段と、
前記送信端末に対して電子メールを送信する電子メール
生成手段とを有し、前記スケジュール管理手段により管
理される画像データの送信予定を過ぎても前記送信端末
からの送信がない場合に、前記電子メール生成手段によ
り前記送信端末に画像データの送信を促すメールを発信
することを特徴とする（１３）、（１４）又は（１５）
記載の工事写真アルバム作成装置。

【００３０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。

【００３１】（システムの概要）図１は本発明に係る画
像管理システムの全体の概要を示している。この画像管
理システムは、サーバ装置１と、専用のネットワーク回
線や公衆電話回線、公衆高速デジタル回線或いは無線通
信回線等の通信ネットワーク２を介して接続された複数
のクライアント端末３とを有して構成されている。ここ
では、この画像管理システムにより工事写真アルバムを
作成する場合について説明する。

【００３２】サーバ装置１は、このシステムにおいて主
として画像データの管理を行う画像管理装置であり、そ
の内部構成は、図２に示すように、制御部１１、格納部
１２、閲覧権限設定部１３、アルバム編集部１４、履歴
管理部１５、スケジュール管理部１６、電子メール生成
部１７を少なくとも有して構成されている。

【００３３】制御部１１は、所定のプログラムに従って
各クライアント端末３との間での入出力制御を行い、通
信ネットワーク２を介して接続されたクライアント端末
３から工事写真の画像データ及びその属性情報（撮影
者、発注者、受注者、工種、工名、撮影年月日等）の取
り込みを制御する制御手段を構成しており、同時に、格
納部１２、閲覧権限設定部１３、アルバム編集部１４、
履歴管理部１５、スケジュール管理部１６、電子メール
生成部１７を統括的に制御する。なお、以下において、
画像データ及びその属性情報を総称して「画像データ
等」という場合がある。

【００３４】格納部１２は、上記制御部１１によりクラ
イアント端末３から通信ネットワーク２を介して取り込
まれた画像データ等を格納する格納手段を構成してい
る。

【００３５】ここでクライアント端末３は、図１に示す
ように、送信端末３ａ、３ｂ、３ｃ…と閲覧端末３Ａ、
３Ｂ、３Ｃ…とに大別される。送信端末３ａ、３ｂ、３
ｃ…は、画像データを生成可能なデジタルスチルカメラ
等の撮影手段３ａ’、３ｂ’、３ｃ’…によって撮影さ
れた各工事現場の工事写真の画像データとその属性情報
を、通信ネットワーク２を介してサーバ装置１に送信可
能な送信手段及び各種の入力手段を備えたパーソナルコ
ンピュータからなり、また、閲覧端末３Ａ、３Ｂ、３Ｃ
…は、同じく通信ネットワーク２を介してサーバ装置１
に対してアクセス可能で、上記格納部１２に格納された
画像データ等を閲覧するための閲覧手段を備えたパーソ
ナルコンピュータからなる。

【００３６】本実施形態に示すシステムにおいては、閲
覧端末３Ａ、３Ｂ、３Ｃ…は公共工事を受注した工事写
真アルバムの提出義務を有する建設業者（それぞれＡ
社、Ｂ社、Ｃ社…とする。）所有の端末に相当し、送信
端末３ａ、３ｂ、３ｃ…は、上記建設業者（親会社）か
ら工事を請け負って工事を直接行う工事担当業者（それ
ぞれａ社、ｂ社、ｃ社…とする。）に相当する。

【００３７】なお、公共工事を受注した建設業者がその
まま工事を担当する工事担当業者となる場合もあるが
（この場合は、送信端末と閲覧端末とを物理的に分けな
くてもよい）、ここでは、工事担当業者は公共工事を受
注した建設業者（親会社）から仕事を請け負った下請け
業者である場合について説明する。

【００３８】格納部１２には、上記撮影手段３ａ’、３
ｂ’、３ｃ’…によって撮影され送信端末３ａ、３ｂ、
３ｃ…から送られた画像データ及びその属性情報が格納
される。この撮影手段３ａ’、３ｂ’、３ｃ’…には、
通信ネットワーク２を介して直接データ送信可能な送信
手段及び属性情報を入力可能な入力手段を備えるように
することで、撮影手段３ａ’、３ｂ’、３ｃ’…自体を
送信端末とするようにしてもよい。

【００３９】この格納部１２は、図３に示すように、各
送信端末３ａ、３ｂ、３ｃ…から送信された画像データ
を格納する画像データ格納部１２ａと、同じく各送信端
末３ａ、３ｂ、３ｃ…から送信された画像データ毎の属
性情報を格納する属性情報格納部１２ｂと、閲覧端末３
Ａ、３Ｂ、３Ｃ…からの操作により削除処理された画像
データ格納部１２ａ内の画像データを一時的に保存して
おくための一時格納部１２ｃとを有して構成されてい
る。

【００４０】閲覧権限設定部１３は、上記格納部１２に
格納された画像データ等を閲覧端末３Ａ、３Ｂ、３Ｃ…
からの閲覧要求に応じて閲覧させる際に、各閲覧端末３
Ａ、３Ｂ、３Ｃ…毎に閲覧制限し、閲覧権限を有する閲
覧端末のみのアクセスを許容する閲覧権限設定手段を構
成している。

【００４１】アルバム編集部１４は、上記閲覧権限設定
部１３によりアクセス許可された閲覧端末３Ａ、３Ｂ、
３Ｃ…からの指示により、上記格納部１２に格納されて
いる画像データ等の編集を行い、工事写真アルバムの作
成を行うアルバム編集手段を構成している。

【００４２】履歴管理部１５は、閲覧端末３Ａ、３Ｂ、
３Ｃ…又は送信端末３ａ、３ｂ、３ｃ…によるサーバ装
置１へのアクセスの履歴、例えば、送信端末３ａ、３
ｂ、３ｃ…からの画像データ等の送信履歴や閲覧端末３
Ａ、３Ｂ、３Ｃ…によるアルバム編集作業の履歴等の履
歴情報を蓄積する履歴管理手段を構成している。

【００４３】スケジュール管理部１６は、予め設定され
たスケジュールに従って、送信端末３ａ、３ｂ、３ｃ…
から画像データ等の送信状況の管理を行うスケジュール
管理手段を構成している。

【００４４】電子メール生成部１７は、クライアント端
末３（閲覧端末３Ａ、３Ｂ、３Ｃ…及び送信端末３ａ、
３ｂ、３ｃ…）に対して所定の電子メールを生成し、送
信する電子メール生成手段を構成している。この電子メ
ール生成部１７において作成された所定の電子メール
は、制御部１１の制御により、通信ネットワーク２を介
してクライアント端末３に送信される。

【００４５】図４は、本実施形態に示す画像管理システ
ムの基本作用の概略を示している。サーバ装置１は、送
信端末３ａ、３ｂ、３ｃ…との間で画像データ等の取り
込み処理を行うと共に、必要に応じて送信端末３ａ、３
ｂ、３ｃ…に対して電子メールの送信を行う。また、サ
ーバ装置１は、閲覧端末３Ａ、３Ｂ、３Ｃ…との間で画
像データ等の閲覧処理を行うと共に、閲覧端末３Ａ、３
Ｂ、３Ｃ…からの指示操作により工事写真アルバムの編
集、作成処理を行う。また、必要に応じて閲覧端末３
Ａ、３Ｂ、３Ｃ…に対して電子メールの送信を行う。

【００４６】以下、サーバ装置１、閲覧端末３Ａ、３
Ｂ、３Ｃ…、送信端末３ａ、３ｂ、３ｃ…の間での各動
作について説明する。

【００４７】（画像データ等の取り込み処理）撮影手段
３ａ’、３ｂ’、３ｃ’…により各工事現場において撮
影された工事写真の画像データは、送信端末３ａ、３
ｂ、３ｃ…により通信ネットワーク２を介してサーバ装
置１へ送信される。

【００４８】画像データ等を取り込む際のサーバ装置１
の動作手順について、図５に示すフローチャートを用い
て説明する。ここでは、工事担当業者ａ社により操作さ
れる送信端末３ａから画像データ等を送信する場合につ
いて説明する。

【００４９】画像データ等を所有する送信端末３ａが通
信ネットワーク２を介してサーバ装置１と接続される
と、サーバ装置１は送信端末３ａに対して、例えば図６
に示す入力画面を送信し、送信端末３ａ側のディスプレ
イ上に表示させる（Ｓ１）。ここで、送信端末３ａの操
作者は、入力画面において自らの業者名の他、サーバ装
置１の管理者から予め発行されているＩＤナンバーやパ
スワード等の顧客情報等の所要事項を入力し、サーバ装
置１へ送信する。

【００５０】なお、ＩＤナンバー及びパスワードは、工
事担当業者及び建設業者毎に配布されていることが好ま
しく、ＩＤナンバー毎に許容される権限（閲覧可、編集
可、送信可等）を異ならせることが好ましい。本実施形
態では、送信端末（工事担当業者）は閲覧及び送信は可
であるが編集は不可とされ、閲覧端末（親会社）は全て
が可とされている。

【００５１】次いで、サーバ装置１は、送信端末３ａか
ら送られた入力情報を自らが保有する図示しないデータ
ベース中の顧客情報と照会する（Ｓ２）。この結果、送
信端末３ａが顧客であることが承認されない場合は、そ
の旨を送信端末３ａの画面上に表示させ、上記入力画面
に戻る。また、送信端末３ａが顧客であると承認された
場合は、送信端末３ａに対して画像データを送信するよ
う要求する（Ｓ３）。

【００５２】送信端末３ａは、このサーバ装置１からの
送信要求に応じて、撮影した工事写真の画像データを送
信する。この画像データは、例えばＪＰＥＧ方式等の所
定の画像圧縮手段により圧縮処理されていることが好ま
しい。

【００５３】送信端末３ａからは、サーバ装置１へ送信
される各画像データに付帯する属性情報もサーバ装置１
へ同時に送信されるようにしている。これは、直接工事
を担当している工事担当業者により各画像データの属性
情報を送信させるようにすれば、画像データとその属性
情報との不一致をきたす恐れが少ないからであり、ま
た、後になって工事写真アルバムを作成する作成者（公
共工事を受注した建設業者）側の負担を軽減させること
ができるからである。

【００５４】この属性情報のサーバ装置１への送信は、
画像データの送信と同時に画像データ毎に行うようにし
てもよいし、送信端末３ａから全ての画像データがサー
バ装置１へ送信された後にまとめて送信するようにして
もよい。

【００５５】図７は、画像データ毎の属性情報をサーバ
装置１へ送信する際の送信端末３ａ側の送信画面の一例
を示している。この送信端末３ａの表示画面上に表示さ
れる送信画面１００は、画面の左半分に送信端末３ａか
ら送信された画像データのうちの１枚の画像データを表
示させる画像データ表示部１０１が設けられており、そ
の右側に画像データ表示部１０１に表示されている画像
データの属性情報の入力部が表示されている。ここで
は、撮影年月日の入力部１０２、工種の入力部１０３、
工名／種別の入力部１０４及び発注元（親会社）名の入
力部１０５がそれぞれ表示されている。

【００５６】送信端末３ａの操作者は、画像データ表示
部１０１に表示されている画像データを確認しながら、
同一画面上の右側の各入力部１０２〜１０５に所要事項
を入力する。この入力操作は、上記各入力部１０２〜１
０５にキーボード等の入力装置を操作して直接入力する
ものに限らず、図示しないが、予め設定された工種や工
名／種別を画面上に表示させ、その中からマウス等のポ
インティングデバイスを用いて選択させるようにしても
よい。全ての画像データに対して属性情報を入力し終え
たら、サーバ装置１へ送信する。

【００５７】次いで、サーバ装置１は送信端末３ａから
画像データ及びその属性情報の送信が完了したか否かを
判断し、未完了の場合は上記送信要求を続け、送信完了
の場合は画像データ及びその属性情報の取り込み処理を
終了する（Ｓ４）。

【００５８】その他の各送信端末３ｂ、３ｃ…からも同
様にして画像データ及びその属性情報の取り込み処理を
行う。

【００５９】取り込まれた各画像データは、図８に示す
ように送信者（送信端末）と画像データとが関連付けら
れ、サーバ装置１における格納部１２内の画像データ格
納部１２ａに順次蓄積される。また、送信端末３ａ、３
ｂ、３ｃ…側において画像データ毎に付与された属性情
報は、サーバ装置１の格納部１２内の属性情報格納部１
２ｂに、図９に示すように画像データ毎に対応付けがな
されて格納される。

【００６０】（画像データ等の閲覧制限処理）サーバ装
置１の閲覧権限設定部１３には、図１０に示すように画
像データ毎に当該画像データに対するアクセス権限を割
り当て、割り当てられた者のみのアクセス（閲覧）を許
可する閲覧制限データテーブル１３０が記憶されてい
る。

【００６１】閲覧制限データテーブル１３０には、画像
データ欄１３０ａ、各画像データに対する閲覧許可者欄
１３０ｂ、閲覧許可者のＩＤ欄１３０ｃ及びパスワード
欄１３０ｄにそれぞれ所要事項が記憶されており、各画
像データの閲覧を、閲覧許可者欄１３０ｂに設定されて
いる者のみに制限し、それ以外の閲覧端末からの閲覧要
求を拒否する。

【００６２】この閲覧制限データテーブル１３０は、各
送信端末３ａ、３ｂ、３ｃ…からサーバ装置１へ送信さ
れた画像データ毎の属性情報における発注元の情報に基
づいて、この閲覧権限設定部１３において自動的に作成
される。即ち、各送信端末３ａ、３ｂ、３ｃ…からサー
バ装置１へ送信された画像データは、その送信者（工事
担当業者）に対して工事を発注している発注元（親会
社）以外の者による閲覧がなされないようにするため、
属性情報における発注元の情報に基づいて閲覧許可者を
制限する。

【００６３】本実施形態において、サーバ装置１は、閲
覧端末３Ａ、３Ｂ、３Ｃ…からの閲覧要求に対して、閲
覧制限データテーブル１３０に基づいて、送信端末３
ａ、３ｂ、３ｃ…毎ではなく、画像データ毎に閲覧許可
者を制限している。これは、サーバ装置１に送信された
複数の画像データが同一の送信端末、例えば送信端末３
ａから送信されたものであっても、その送信端末３ａの
送信者（工事担当業者）に対して工事を発注している発
注元の親会社は１つであるとは限らず、相互に関係のな
い複数会社が送信端末３ａの送信者に対して工事の発注
を行っている場合もあるからである。

【００６４】例えば図９において、工事担当業者ａ社に
よる送信端末３ａから送信された画像データ「0005.jp
g」は、そのａ社に工事を発注している発注元がＡ社及
びＢ社の２社であり、この画像データ「0005.jpg」に対
する閲覧許可者は、図１０に示すように、Ａ社の所有す
る閲覧端末３Ａ及びＢ社の所有する閲覧端末３Ｂからの
アクセスのみを許可するように閲覧制限されるが、同じ
く工事担当業者ａ社による送信端末３ａから送信された
画像データ「0001.jpg」は、そのａ社に工事を発注して
いる発注元がＡ社のみである。従って、この画像データ
「0001.jpg」に対する閲覧許可者は、図１０に示すよう
に、Ａ社の所有する閲覧端末３Ａからのアクセスのみを
許可するように閲覧制限され、Ａ社以外の者からの閲覧
は拒絶されるようになっている。

【００６５】このように、サーバ装置１は、閲覧制限デ
ータテーブル１３０に基づいて、送信端末３ａ、３ｂ、
３ｃ…毎ではなく画像データ毎に閲覧許可者を制限する
ことで、或る画像データに対して全く無関係な会社が閲
覧することができないようにし、機密保持を図るように
している。

【００６６】次に、閲覧端末３Ａ、３Ｂ、３Ｃ…がサー
バ装置１に対して画像データ等の閲覧を行う場合のサー
バ装置１の動作について、図１１に示すフローチャート
を用いて説明する。ここでは閲覧端末３Ａが画像データ
等を閲覧する場合について説明する。

【００６７】まず、閲覧端末３Ａが通信ネットワーク２
を介してサーバ装置１と接続されると、サーバ装置１は
当該閲覧端末３Ａに対して、例えば図１２に示す入力画
面を送信し、閲覧端末３Ａ側に表示させる（Ｓ１０）。
閲覧端末３Ａの操作者は、入力画面において自らの業者
名の他、サーバ装置１の管理者から予め発行されている
ＩＤナンバー、パスワード等の所要事項を入力し、サー
バ装置１へ送信する。

【００６８】次いで、サーバ装置１は、閲覧端末３Ａか
ら送られた入力情報を自らが保有するデータベース中の
顧客情報と照会する（Ｓ１１）。この結果、閲覧端末３
Ａが顧客であることが承認されない場合は、その旨を閲
覧端末３Ａの画面上に表示させ、上記入力画面に戻る。
また、閲覧端末３Ａが顧客であると承認された場合、サ
ーバ装置１は、上記閲覧制限データテーブル１３０に基
づいて閲覧端末３Ａが閲覧可能な画像データ並びにその
属性情報を抽出し、図１３に示すように閲覧端末３Ａに
閲覧可能データとして一覧表示させる（Ｓ１２）。

【００６９】その他の各閲覧端末３Ｂ、３Ｃ…からのア
クセスに対しても同様にして処理を行う。

【００７０】（画像データ等のアルバム編集処理）サー
バ装置１のアルバム編集部１４では、閲覧端末３Ａ、３
Ｂ、３Ｃ…からサーバ装置１に対して閲覧要求すること
で、図１３に示すように一覧表示された閲覧可能な画像
データ等を用いて、各閲覧端末３Ａ、３Ｂ、３Ｃ…から
の指示操作に従って工事写真アルバムの作成作業を行
う。

【００７１】この工事写真アルバムの作成手順につい
て、図１４に示すフローチャートを用いて以下に説明す
る。ここでも閲覧端末３Ａからの閲覧要求により工事写
真アルバムを作成する場合について説明する。

【００７２】閲覧端末３Ａからの閲覧要求により、サー
バ装置１は上述の通り閲覧可能な画像データを閲覧端末
３Ａに一覧表示した後、該閲覧端末３Ａからのアルバム
作成要求があると、アルバム編集部１４を起動させる。
これによりアルバム編集部１４内のアルバム作成プログ
ラムがスタートする。

【００７３】アルバム作成に際して、まず閲覧端末３Ａ
の操作者は、図１３に示すように一覧表示された閲覧可
能な画像データから、アルバム作成に必要な画像データ
を選択する（Ｓ２０）。このときアルバム作成に不要と
思われる画像データは適宜削除することができる。但
し、ここで削除された画像データは、サーバ装置１の格
納部１２内の画像データ格納部１２ａからは削除される
が、この削除された画像データは格納部１２内の一時格
納部１２ｃに転送されて格納される。詳細については後
述するが、この画像データ格納部１２ａから削除されて
一時格納部１２ｃに格納された画像データは、後におい
て再登録、即ち再度画像データ格納部１２ａへ格納する
ことができるようになっている。

【００７４】次いで、閲覧端末３Ａの操作者によりアル
バム作成の指示があると（Ｓ２１）、サーバ装置１で
は、選択された画像データ等に基づいてアルバム作成処
理が行われる（Ｓ２２）。このアルバム作成は、画像デ
ータ等の選択の後、閲覧端末３Ａの操作者によりアルバ
ム作成の指示があると、予め決められたフォームに、閲
覧端末３Ａの操作者により指示された順番で画像データ
及びその属性情報のそれぞれを自動的に配置していくこ
とで、例えば図１５に示すように、１頁に３枚の画像デ
ータ１４１ａ〜１４１ｃ及びその属性情報１４２ａ〜１
４２ｃをそれぞれ配置させたアルバム頁１４０を作成し
ていく。

【００７５】ここで、閲覧端末３Ａの操作者は、作成さ
れたアルバム頁１４０に対して、その属性情報１４２ａ
〜１４２ｃに記載されている事項の修正等が必要な場合
には、閲覧端末３Ａを用いて適宜修正処理を行う。

【００７６】閲覧端末３Ａの操作者により選択された画
像データ等の全てにより上記アルバム頁が作成されると
アルバム作成は終了する（Ｓ２３）。

【００７７】作成された工事写真アルバムは、閲覧端末
３Ａ側においてプリント出力することもできる。そこ
で、工事写真アルバムの作成終了の後、サーバ装置１は
閲覧端末３Ａの操作者によりプリントアウトの入力指示
を待つ（Ｓ２４）。ここで、閲覧端末３Ａからプリント
アウトの指示があると（Ｓ２５）、作成された工事写真
アルバムのデータを閲覧端末３Ａ側へ送信し、閲覧端末
３Ａ側の出力装置（図示せず）から出力を行い（Ｓ２
６）、出力し終えると、作成された工事写真アルバムの
データをサーバ装置１における格納部１２内の所定の領
域（工事写真アルバム格納部）に格納し（Ｓ２７）、工
事写真アルバムの作成処理を終了する。

【００７８】また、上記Ｓ２４において、閲覧端末３Ａ
の操作者によりプリントアウトの指示がなかった場合
は、作成された工事写真アルバムのデータをそのままサ
ーバ装置１における格納部１２内の上記所定の領域に格
納し（Ｓ２７）、工事写真アルバムの作成処理を終了す
る。

【００７９】なお、このようにして作成され、格納部１
２に格納された工事写真アルバムのデータは、サーバ装
置１の管理者側において適宜プリント出力し、工事写真
アルバムの出力物という形で、又は工事写真アルバムの
データを記録した記録媒体（フレキシブルディスク、Ｍ
Ｏ、ＣＤ−ＲＯＭ等）という形で閲覧端末３Ａの操作者
（Ａ社）に郵送するようにしたり、工事写真アルバムの
データそのものを閲覧端末３Ａ側に送信するようにして
もよいし、工事写真アルバムの出力物又は工事写真アル
バムのデータを記録した記録媒体をサーバ装置１の管理
者側から直接所轄の官公庁に郵送したり、工事写真アル
バムのデータそのものをサーバ装置１の管理者側から直
接所轄の官公庁に送信するようにしてもよい。

【００８０】このように、工事写真アルバムの作成作業
においては、閲覧端末の操作者は、サーバ装置１にアク
セスして指示操作するだけで、送信端末３ａ、３ｂ、３
ｃ…からサーバ装置１に送信された画像データ等を用い
てアルバム作成が可能となるため、従来のように膨大な
量の写真や画像データ等を手元で又はパソコン上におい
て管理する必要がなく、アルバム作成に際しての負担が
大幅に軽減される。

【００８１】また、各送信端末３ａ、３ｂ、３ｃ…から
サーバ装置１に送信される画像データ毎に閲覧制限がさ
れるため、アルバム作成者（閲覧端末３Ａ、３Ｂ、３Ｃ
…の操作者）は自己に関わる画像データ等のみを閲覧す
ることができ、また、アクセス権限のない他の閲覧端末
からの閲覧は拒否されるため、アルバム作成に関する機
密保持を図ることができる。

【００８２】なお、以上の説明では、閲覧端末画像デー
タ等の３Ａ、３Ｂ、３Ｃ…の操作者は、画像データ等の
閲覧のみならず、画像データ毎の属性情報の修正処理、
即ち書き込みを行うこともできるようにしているが、こ
の場合、閲覧のみを可能とし、書き込みを不可とするよ
うにしてもよい。

【００８３】（画像データ等の履歴管理処理）サーバ装
置１における作業の履歴は履歴管理部１５において管理
される。この履歴管理部１５は、例えば図１６に示すよ
うに、クライアント端末３（送信端末３ａ、３ｂ、３ｃ
…や閲覧端末３Ａ、３Ｂ、３Ｃ…）からサーバ装置１に
対してアクセスすることによりなされた各種の作業が経
時的に記録された履歴管理テーブル１５０を有してい
る。この履歴管理テーブル１５０には、アクセス日時欄
１５０ａ、工種欄１５０ｂ、工名／種別欄１５０ｃ、ア
クセス者欄１５０ｄ、アクセス者によってなされた作業
項目欄１５０ｅをそれぞれ有しており、各欄にそれぞれ
所定事項が記録されている。そして、いずれかのクライ
アント端末３からサーバ装置１に対してアクセスされる
度に、その作業内容の履歴が順次記録されていくように
なっている。

【００８４】この履歴管理テーブル１５０に記録された
履歴情報は、いずれかのクライアント端末３、例えばい
ずれかの閲覧端末３Ａ、３Ｂ、３Ｃ…からの閲覧要求が
あった場合に、その閲覧端末３Ａ、３Ｂ、３Ｃ…に対し
て送信することで、閲覧させることができる。このと
き、例えば閲覧端末３Ａから履歴情報の閲覧要求がなさ
れた場合には、図１０に示す閲覧権限設定部１３におけ
る閲覧制限データテーブル１３０に基づいて、その閲覧
端末３Ａに割り当てられているアクセス権限を有する画
像データ等に関する履歴情報のみを履歴管理テーブル１
５０から抽出し、閲覧端末３Ａに対して送信すること
で、アクセス権限を有していない画像データ等に関する
履歴情報の閲覧を不可とし、機密保持を図るようにして
いる。

【００８５】図１７に、閲覧端末３Ａから履歴情報の閲
覧要求があった場合に、その閲覧端末３Ａに割り当てら
れているアクセス権限を有する画像データ等に関する履
歴情報のみが抽出された履歴情報データテーブル１５１
の一例を示す。ここでは、日時欄１５１ａ、工種欄１５
１ｂ、工名／種別欄１５１ｃ、アクセス者欄１５１ｄ、
アクセス者によってなされた作業項目欄１５１ｅが上記
同様に設けられており、それら各欄１５１ａ〜１５１ｅ
には、所定項目が上記履歴情報テーブル１５０から抽出
されて表示されている。

【００８６】閲覧端末３Ａの操作者は、この履歴情報の
一覧表示を閲覧することで、自己に関わる画像データ等
がサーバ装置１においてどのような履歴を辿ってきたか
を知ることができる。ここでは、閲覧端末３Ａの操作者
（Ａ社）に関わる画像データ等について、その画像デー
タ等に対してアクセス権限を有している共同の発注元で
あるＢ社によってなされた作業の履歴も表示されてい
る。

【００８７】ここで、この一覧表示を見ると、Ｂ社によ
って、サーバ装置１にＵＰされた画像データ「0005.jp
g」が削除処理されていることが分かる。この削除処理
により、画像データ「0005.jpg」は閲覧端末３Ａからの
アクセスに対してはもちろん、画像データ「0005.jpg」
に対するアクセス権限を有する他の閲覧端末からのアク
セスによっても閲覧表示されることはなくなるため、画
像データ「0005.jpg」に対する閲覧権限を有する他の閲
覧端末（Ａ社所有の閲覧端末３Ａ）からは、削除された
画像データ「0005.jpg」の存在を知ることはできない
が、この一覧表示を見ることで、一旦サーバ装置１にＵ
Ｐされた後に共同の発注元であるＢ社によって削除処理
されたものであることを知ることができる。これによ
り、この一覧表示を見た他の閲覧端末の操作者（Ａ社）
は、一旦削除された画像データ「0005.jpg」を閲覧する
場合やアルバム編集する際に必要な場合には、画像デー
タ「0005.jpg」の再登録を行う。

【００８８】格納部１２における画像データ格納部１２
ａ一度削除された画像データは、同じく格納部１２にお
ける一時格納部１２ｃに格納される。このため、再登録
を行うには、一時格納部１２ｃに閲覧端末３Ａからアク
セスすることで、該一時格納部１２ｃに格納されている
画像データの中から当該閲覧端末３Ａが閲覧可能な画像
データを抽出して閲覧端末３Ａの画面上に一覧表示さ
せ、その中から、閲覧端末３Ａの操作者が所望の画像デ
ータ「0005.jpg」を選択することにより行うことができ
る。

【００８９】この再登録により、一旦削除された画像デ
ータであっても、再び閲覧することや工事写真アルバム
に取り込むことが可能となる。

【００９０】（スケジュール管理処理）サーバ装置１で
は、各送信端末３ａ、３ｂ、３ｃ…からサーバ装置１に
対して行われる作業の進捗状況の管理をスケジュール管
理部１６において行う。このスケジュール管理部１６で
は、送信端末３ａ、３ｂ、３ｃ…毎に作業スケジュール
のデータテーブルを有している。即ち、各送信端末３
ａ、３ｂ、３ｃ…の操作者（工事担当業者）は、親会社
から発注された工事について予め決められた作業工程通
りに工事の施行を行う。従って、各送信端末３ａ、３
ｂ、３ｃ…からサーバ装置１に対して送信される画像デ
ータ等の送信予定日は概ね決まっており、この画像デー
タ等の送信日から各工事担当業者の作業の進捗状況を把
握することができる。

【００９１】図１８は、送信端末３ａ（工事担当業者ａ
社）からサーバ装置１に対して行われる作業スケジュー
ル（画像データ等の送信スケジュール）のデータテーブ
ルの一例を示している。送信端末３ａからサーバ装置１
に対して行われる作業スケジュールに関する情報（工事
の発注元、工種、工名／種別、画像データ等の送信予定
日等）は、送信端末３ａの操作者又はその親会社からサ
ーバ装置１の管理者側へ予め通知されており、この情報
に基づいて作業スケジュールのデータテーブル１６０が
サーバ装置１において自動的に作成される。

【００９２】このデータテーブル１６０には、送信端末
３ａからサーバ装置１に対して画像データ等が送信され
るべき送信予定日欄１６０ａ、工事担当業者が工事を行
う工事予定日欄１６０ｂ、送信端末３ａの操作者（現場
業者）に工事を発注した発注元（親会社）の記載欄１６
０ｃ、その工事の工種欄１６０ｄ、工名／種別欄１６０
ｅ及び進捗状況欄１６０ｆが設けられており、進捗状況
欄１６０ｅには、発注元の記載欄１６０ｃ、その工事の
工種欄１６０ｄ及び工名／種別欄１６０ｅに記載の作業
に係る画像データ等が、送信予定日欄１６０ａに記載さ
れた送信予定日までに送信端末３ａからサーバ装置１に
送信されたか（完了か）否か（未完か）が記録されるよ
うになっている。従って、このデータテーブル１６０を
参照することにより、サーバ装置１において送信端末３
ａの操作者（工事担当業者ａ社）の作業の進捗状況を管
理することが可能である。

【００９３】ここで、ある作業スケジュールについて、
送信予定日欄１６０ａに記載された送信予定日を過ぎて
も送信端末３ａからの画像データ等の送信がなされない
場合、データテーブル１６０における進捗度欄１６０ｆ
は「未完」と記録される。スケジュール管理部１６は、
進捗状況欄１６０ｆに「未完」の発生があると制御部１
１にその旨の信号を出力する。制御部１１は、この信号
をスケジュール管理部１６から受けると電子メール生成
部１７を制御して、図１９に示すように画像データ等を
サーバ装置１に送信するよう促す電子メールを生成し、
送信端末３ａに対してこの電子メールを発信する。これ
により送信端末３ａの操作者（工事担当業者ａ社）に注
意を促すことができる。従って、これを受取った工事担
当業者ａ社は、画像データ等をサーバ装置１へ送信する
ことを忘れて、いつまでたっても送信せずにいることが
なくなり、また、当初の予定よりも工事の進行が遅れて
いることを確認することができる。

【００９４】このとき同時に、制御部１１は、図２０に
示すように電子メールを発注元の親会社Ｂ社に対しても
発信するようにすることも好ましい。これにより親会社
側で工事担当業者ａ社が行っている工事の進捗状況を確
認することができるようになり、親会社から工事担当業
者に対して工事進行の指示を直接行うことも可能とな
る。また、進捗状況に応じて工事進行予定の見直しを図
る等の対策を採ることもできるようになる。

【００９５】また、かかるデータテーブル１６０の情報
（工事予定日、工種、工名／種別、発注元の情報等）
は、画像データ毎の属性情報として利用することができ
る。例えば、データテーブル１６０へ情報が記録される
と、サーバ装置１における格納部１２内に同一属性毎の
フォルダを自動的に作成する。そして、送信端末３ａ、
３ｂ、３ｃ…が画像データをサーバ装置１へ送信する際
に作成する送信画面に、予め属性情報が表示されるよう
にサーバ装置１がコントロールするとよい。

【００９６】なお、スケジュール管理部１６に記憶され
ているスケジュールのデータテーブル１６０をダウンロ
ードする権限を送信端末３ａ、３ｂ、３ｃ…の操作者に
与えると、工事現場での作業性を向上させることができ
る。つまり、ダウンロードしたスケジュールのデータテ
ーブル１６０を送信端末３ａ、３ｂ、３ｃ…に記憶さ
せ、工事現場で利用することができる。例えば、送信端
末３ａに記憶されたスケジュールのデータテーブル１６
０をリムーバブルメモリに記憶させて撮影手段３ａ’の
メモリへコピーする。そして、撮影手段３ａ’の表示手
段（液晶モニタ等）にスケジュールのデータテーブル１
６０の内容、例えば工事予定日、工種、工名、工事内容
を表示させる。撮影手段３ａ’を操作する工事担当業者
ａ社は、この表示された情報を確認した後に工事を開始
することにより、誤った工事を行うことを防止すること
ができる。また、撮影前にスケジュールのデータテーブ
ル１６０の内容を撮影手段３ａ’上で確認するだけで
も、撮影する内容を誤ることを防止することができる。

【００９７】

【発明の効果】請求項１、５、９及び１３記載の発明に
よれば、画像データの編集作業を行う場合において、作
業者の負担を軽減し、簡単に編集作業を行うことのでき
る画像管理システム、画像管理装置、工事写真アルバム
作成システム及び工事写真アルバム作成装置を提供する
ことができる。

【００９８】また、請求項２、６、１０及び１４記載の
発明によれば、画像データの作成者又は送信を行う者
が、自己に関わる画像データのみを簡単に閲覧すること
ができると共に、自己に関わる画像データが第三者に覗
き見られるおそれの少ない画像管理システム、画像管理
装置、工事写真アルバム作成システム及び工事写真アル
バム作成装置を提供することができる。

【００９９】更に、請求項３、７、１１及び１５記載の
発明によれば、画像データがどのように編集されたか等
を容易に確認することのできる画像管理システム、画像
管理装置、工事写真アルバム作成システム及び工事写真
アルバム作成装置を提供することができる。

【０１００】また、請求項４、８、１２及び１６記載の
発明によれば、画像データの送信側の進捗状況を容易に
把握・管理することのできる画像管理システム、画像管
理装置、工事写真アルバム作成システム及び工事写真ア
ルバム作成装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る画像管理システムの全体の概要を
示す図

【図２】サーバ装置の内部構成を示すブロック図

【図３】格納部の構成を示すブロック図

【図４】画像管理システムの基本作用の概略を説明する
図

【図５】画像データ等を取り込む際のサーバの動作手順
を示すフロー図

【図６】送信端末の入力画面の一例を示す図

【図７】属性情報の入力画面の一例を示す図

【図８】送信者と画像データとが関連付けられて格納部
内に蓄積される様子を示す図

【図９】属性情報が画像データ毎に対応付けられて格納
部内に格納される様子を示す図

【図１０】閲覧制限データテーブルの一例を示す図

【図１１】画像データ等の閲覧を行う場合のサーバの動
作を示すフロー図

【図１２】閲覧端末の入力画面の一例を示す図

【図１３】閲覧可能データ一覧表示の一例を示す図

【図１４】工事写真アルバムの作成手順を示すフロー図

【図１５】アルバム頁の一例を示す図

【図１６】履歴管理テーブルの一例を示す図

【図１７】閲覧端末に割り当てられているアクセス権限
を有する画像データ等に関する履歴情報のみが抽出され
た履歴情報データテーブルの一例を示す図

【図１８】作業スケジュールのデータテーブルの一例を
示す図

【図１９】送信端末に発信される電子メールの一例を示
す図

【図２０】閲覧端末に発信される電子メールの一例を示
す図

【符号の説明】

１：サーバ装置 １１：制御部 １２：格納部 １３：閲覧権限設定部 １４：アルバム編集部 １５：履歴管理部 １６：スケジュール管理部 １７：電子メール生成部 ２：通信ネットワーク ３：クライアント端末 ３Ａ、３Ｂ、３Ｃ…：閲覧端末 ３ａ、３ｂ、３ｃ…：送信端末 ３ａ’、３ｂ’、３ｃ’…：撮影手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｔ 1/00 ２００ Ｇ０６Ｔ 1/00 ２００Ａ Ｈ０４Ｎ 5/76 Ｈ０４Ｎ 5/76 Ｂ (72)発明者 安井 映彦 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 杉原 都 東京都日野市さくら町１番地 コニカ株式 会社内 Ｆターム(参考） 5B050 AA07 AA08 BA10 BA15 CA08 FA02 FA03 FA12 FA13 FA19 GA07 GA08 5B075 ND02 ND06 5C052 AA01 AB02 AB04 AC08 DD02 EE02 EE03

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】画像データ及びその属性情報を送信する送
   信手段を有する送信端末と、前記送信端末より送信され
   た画像データ及びその属性情報を格納する格納手段と該
   格納手段に格納された画像データを編集するための編集
   手段を有するサーバ装置と、前記サーバ装置に格納され
   た画像データ及びその属性情報を閲覧する閲覧手段を有
   する閲覧端末とが通信ネットワークを介して接続され、
   前記閲覧端末からの操作により前記サーバ装置の格納手
   段に格納されている画像データの編集作業を行うように
   した画像管理システムであって、前記格納手段には、前
   記送信端末から送られた画像データの属性情報が画像デ
   ータ毎に対応付けされて格納されることを特徴とする画
   像管理システム。
2. 【請求項２】前記サーバ装置は、前記格納手段に格納さ
   れた画像データを区分け整理すると共に、その区分け整
   理された画像データに閲覧権限を設定し、前記閲覧端末
   からの閲覧要求に対して閲覧権限を有する画像データの
   みを閲覧させる閲覧権限設定手段を有することを特徴と
   する請求項１記載の画像管理システム。
3. 【請求項３】前記サーバ装置は、前記格納手段に格納さ
   れた画像データのサーバ装置内での履歴を管理する履歴
   管理手段を有し、前記履歴管理手段は、前記閲覧端末か
   らの閲覧要求に応じて画像データの履歴を送信すること
   を特徴とする請求項１又は２記載の画像管理システム。
4. 【請求項４】前記サーバ装置は、前記送信端末からの画
   像データの送信スケジュールを管理するスケジュール管
   理手段と、前記送信端末に対して電子メールを送信する
   電子メール生成手段とを有し、前記スケジュール管理手
   段により管理される画像データの送信予定を過ぎても前
   記送信端末からの送信がない場合に、前記電子メール生
   成手段により前記送信端末に画像データの送信を促すメ
   ールを発信することを特徴とする請求項１、２又は３記
   載の画像管理システム。
5. 【請求項５】画像データ及びその属性情報を送信する送
   信手段を有する送信端末と、前記画像データ及びその属
   性情報を閲覧する閲覧手段を有する閲覧端末とが通信ネ
   ットワークを介して接続可能に構成された画像管理装置
   であって、前記送信端末より送信された画像データ及び
   その属性情報を格納する格納手段と、前記格納手段に格
   納された画像データを編集するための編集手段と、前記
   閲覧端末からの操作により前記格納手段に格納されてい
   る画像データの編集作業を行う編集手段とを有すると共
   に、前記格納手段には、前記送信端末から送られた画像
   データの属性情報が画像データ毎に対応付けされて格納
   されることを特徴とする画像管理装置。
6. 【請求項６】前記格納手段に格納された画像データを区
   分け整理すると共に、その区分け整理された画像データ
   に閲覧権限を設定し、前記閲覧端末からの閲覧要求に対
   して閲覧権限を有する画像データのみを閲覧させる閲覧
   権限設定手段を有することを特徴とする請求項５記載の
   画像管理装置。
7. 【請求項７】前記格納手段に格納された画像データの履
   歴を管理する履歴管理手段を有し、前記履歴管理手段
   は、前記閲覧端末からの閲覧要求に応じて画像データの
   履歴を送信することを特徴とする請求項５又は６記載の
   画像管理装置。
8. 【請求項８】前記送信端末からの画像データの送信スケ
   ジュールを管理するスケジュール管理手段と、前記送信
   端末に対して電子メールを送信する電子メール生成手段
   とを有し、前記スケジュール管理手段により管理される
   画像データの送信予定を過ぎても前記送信端末からの送
   信がない場合に、前記電子メール生成手段により前記送
   信端末に画像データの送信を促すメールを発信すること
   を特徴とする請求項５、６又は７記載の画像管理装置。
9. 【請求項９】工事写真の画像データ及びその属性情報を
   送信する送信手段を有する送信端末と、前記送信端末よ
   り送信された画像データ及びその属性情報を格納する格
   納手段と、該格納手段に格納された画像データを編集す
   るための編集手段を有するサーバ装置と、前記サーバ装
   置に格納された画像データ及びその属性情報を閲覧する
   閲覧手段を有する閲覧端末とが通信ネットワークを介し
   て接続され、前記閲覧端末からの操作により前記サーバ
   装置の格納手段に格納されている画像データを編集して
   工事写真アルバムを作成するようにした工事写真アルバ
   ム作成システムであって、前記格納手段には、前記送信
   端末から送られた画像データの属性情報が画像データ毎
   に対応付けされて格納されることを特徴とする工事写真
   アルバム作成システム。
10. 【請求項１０】前記サーバ装置は、前記格納手段に格納
    された画像データを区分け整理すると共に、その区分け
    整理された画像データに閲覧権限を設定し、前記閲覧端
    末からの閲覧要求に対して閲覧権限を有する画像データ
    のみを閲覧させる閲覧権限設定手段を有することを特徴
    とする請求項９記載の工事写真アルバム作成システム。
11. 【請求項１１】前記サーバ装置は、前記格納手段に格納
    された画像データのサーバ装置内での履歴を管理する履
    歴管理手段を有し、前記履歴管理手段は、前記閲覧端末
    からの閲覧要求に応じて画像データの履歴を送信するこ
    とを特徴とする請求項９又は１０記載の工事写真アルバ
    ム作成システム。
12. 【請求項１２】前記サーバ装置は、前記送信端末からの
    画像データの送信スケジュールを管理するスケジュール
    管理手段と、前記送信端末に対して電子メールを送信す
    る電子メール生成手段とを有し、前記スケジュール管理
    手段により管理される画像データの送信予定を過ぎても
    前記送信端末からの送信がない場合に、前記電子メール
    生成手段により前記送信端末に画像データの送信を促す
    メールを発信することを特徴とする請求項９、１０又は
    １１記載の工事写真アルバム作成システム。
13. 【請求項１３】画像データ及びその属性情報を送信する
    送信手段を有する送信端末と、前記画像データ及びその
    属性情報を閲覧する閲覧手段を有する閲覧端末とが通信
    ネットワークを介して接続可能に構成された工事写真ア
    ルバム作成装置であって、前記送信端末より送信された
    画像データ及びその属性情報を格納する格納手段と、前
    記格納手段に格納された画像データを編集して工事写真
    アルバムを作成するための編集手段と、前記閲覧端末か
    らの操作により前記格納手段に格納されている画像デー
    タの編集作業を行う編集手段とを有すると共に、前記格
    納手段には、前記送信端末から送られた画像データの属
    性情報が画像データ毎に対応付けされて格納されること
    を特徴とする工事写真アルバム作成装置。
14. 【請求項１４】前記格納手段に格納された画像データを
    区分け整理すると共に、その区分け整理された画像デー
    タに閲覧権限を設定し、前記閲覧端末からの閲覧要求に
    対して閲覧権限を有する画像データのみを閲覧させる閲
    覧権限設定手段を有することを特徴とする請求項１３記
    載の工事写真アルバム作成装置。
15. 【請求項１５】前記格納手段に格納された画像データの
    履歴を管理する履歴管理手段を有し、前記履歴管理手段
    は、前記閲覧端末からの閲覧要求に応じて画像データの
    履歴を送信することを特徴とする請求項１３又は１４記
    載の工事写真アルバム作成装置。
16. 【請求項１６】前記送信端末からの画像データの送信ス
    ケジュールを管理するスケジュール管理手段と、前記送
    信端末に対して電子メールを送信する電子メール生成手
    段とを有し、前記スケジュール管理手段により管理され
    る画像データの送信予定を過ぎても前記送信端末からの
    送信がない場合に、前記電子メール生成手段により前記
    送信端末に画像データの送信を促すメールを発信するこ
    とを特徴とする請求項１３、１４又は１５記載の工事写
    真アルバム作成装置。