JP2003296152A - Ｈｓｍシステムおよび同システムのマイグレーション制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、管理者によるマイグレーションルー
ルの設定、変更等に伴う操作負担を軽減して、様々なア
クセスパターンのファイルアクセスに対し、常に最適な
マイグレーションルールを設定できるＨＳＭシステムお
よび同システムのマイグレーション制御方法を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】マイグレーションチェック部１６は、定期
的にアクセス履歴テーブル１２を参照して、ユーザのフ
ァイルアクセス時に於けるボリュームへのアクセス記録
をチェックし、ファイルへのアクセスの仕方と、ファイ
ルのマイグレーションルールとが合致しているか否かを
判断し、合致していない場合、マイグレーションルール
記録部１５から、上記ファイルへのアクセスの仕方に合
致したマイグレーションルールを選択し、ファイルアク
セス制御部１７に設定するマイグレーションルールを上
記選択したマイグレーションルールに動的に変更する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＨＳＭシステムお
よび同システムのマイグレーション制御方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】ＨＳＭシステム（Hierarchical Storage
Management Systems；階層型記憶装置管理システム）
に於いては、一般に、アクセススピードの比較的速いス
トレージデバイスと、アクセススピードの比較的遅い大
容量のストレージデバイスとを管理下に置き、予め決め
られたマイグレーションルールに従って上記各ストレー
ジデバイス間のマイグレーション（migration）を実施
している。この際のＨＳＭシステムの管理下に置かれ
る、アクセススピードの比較的遅いデバイスとしては、
例えば、ＭＯ、ＤＶＤ−ＲＡＭ等の記録媒体を用いて大
容量の情報記憶を可能にしたオートチェンジャデバイス
等を挙げることができ、また、アクセススピードの比較
的速い高速ストレージデバイスとしては、例えばＨＤ
Ｄ、半導体メモリ、ＨＤＤと半導体メモリを組み合わせ
たキャッシュメモリシステム等を挙げることができる。

【０００３】従来のこの種、ＨＳＭシステムに於いて
は、あらかじめ設定されたマイグレーションルールに則
って、上記各ストレージデバイス間でマイグレーション
を実施している。

【０００４】即ち、従来では、種々のファイルへのアク
セスの仕方について、それぞれ、そのＨＳＭのシステム
に設定された同一のマイグレーションルールが適用され
ていた。従って、従来では、アクセスするユーザ、また
は、ユーザグループ毎に、ファイルへのアクセスの仕方
（ボリュームの使用のされ方）に違いがあっても、その
アクセスの仕方に合致したマイグレーションルールが適
用されるとは限らず、アクセスの仕方に合致しないマイ
グレーションルールが適用される場合がある。このた
め、ユーザまたはユーザグループ毎にファイルへのアク
セスの仕方が異なる、様々なアクセスパターンのファイ
ルアクセスを共通に扱うＨＳＭシステムに於いては、デ
ータへのアクセスの効率が落ちてしまうという問題があ
った。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のＨＳＭシステムに於いては、システムにあらかじめ設
定されたマイグレーションルールによってデータの移送
が行われることから、様々なアクセスパターンのファイ
ルアクセスを共通に扱うＨＳＭシステムに於いては、デ
ータへのアクセスの効率が落ちてしまうという問題があ
った。

【０００６】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
ファイルへのアクセスの仕方が異なる、様々なアクセス
パターンのファイルアクセスを共通に扱う場合であって
も、それらの各ファイルアクセスを効率よく実行するこ
とのできるＨＳＭシステムを提供することを目的とす
る。

【０００７】更に、本発明は、管理者によるマイグレー
ションルールの設定、変更等に伴う操作負担を軽減し
て、様々なアクセスパターンのファイルアクセスに対し
て常に最適なマイグレーションルールを設定できるＨＳ
Ｍシステムのマイグレーション制御方法を提供すること
を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、ユーザまたは
ユーザグループに於けるファイルへのアクセスの仕方
（ＨＳＭシステム側からみたとき、ファイルへのアクセ
スのされ方）に合わせて、最適なマイグレーションルー
ルを選択し、その選択したマイグレーションルールを使
用してマイグレーションを実施する、マイグレーション
ルールの動的変更機能を備えて、様々なアクセスパター
ンのファイルアクセスに対して、アクセス効率を向上さ
せたことを特徴とする。

【０００９】即ち、本発明は、複数種のマイグレーショ
ンルールを記録したマイグレーションルール記録部と、
アクセス元からのアクセス内容を監視し、アクセス元か
らのファイルへのアクセスの仕方が、現在のマイグレー
ションルールに合致しているか否かをチェックして、合
致していないとき、前記マイグレーションルール記録部
から前記ファイルへのアクセスの仕方に最適なマイグレ
ーションルールを選択するマイグレーションチェック部
と、前記マイグレーションチェック部により選択された
マイグレーションルールに則りファイルへのアクセスお
よびデータのマイグレーションを実施するファイルアク
セス制御部とを具備したことを特徴とする。

【００１０】また、本発明は、ＨＳＭシステムのマイグ
レーション制御方法に於いて、アクセス元からのアクセ
ス内容を監視して、ファイルへのアクセスの仕方が既に
選択しているマイグレーションルールに合致しているか
否かを判断し、合致していないとき、予め用意された複
数種のマイグレーションルールから、最適なマイグレー
ションルールを選択するステップと、前記選択されたマ
イグレーションルールに従ってファイルへのアクセスお
よびマイグレーションを実施するステップとを具備する
ことを特徴とする。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。

【００１２】図１は本発明の一実施形態に於けるシステ
ム全体の構成を示すブロック図であり、ここでは、ＨＳ
Ｍシステム１０の管理下に、高速のストレージデバイス
としてハードディスク装置２１が設けられ、低速の大容
量ストレージデバイスとして、ＭＯ、ＤＶＤ−ＲＡＭ等
のメディアを用いたオートチェンジャ装置２２が設けら
れた構成例を示している。

【００１３】上記ＨＳＭシステム１０には、ファイルア
クセスフィルタ１１、アクセス履歴テーブル１２、ファ
イルシステム１３、ファイル配置管理データテーブル１
４、マイグレーションルール記録部１５、マイグレーシ
ョンチェック部１６、ファイルアクセス制御部１７、ハ
ードディスク制御部１８、オートチェンジャドライブ制
御部１９、オートチェンジャディスク搬送制御部２０等
の各構成要素が設けられる。

【００１４】ファイルアクセスフィルタ１１は、アクセ
ス要求元となるユーザ（上位システム）からのファイル
アクセスについて、そのアクセス内容をチェックして、
そのアクセス内容（例えばリードコマンド発生、ライト
コマンド発生、ファイルの作成、更新等）をアクセス履
歴テーブル１２に記録するとともに、受け付けたアクセ
ス要求をファイルシステム１３に渡す。

【００１５】アクセス履歴テーブル１２は、ファイルア
クセスフィルタ１１でフィルタリングによりチェックし
たアクセス内容を取り込み、新規なアクセス内容をもと
にデータ更新を行って、その内容（例えばリードコマン
ド発生回数、ライトコマンド発生回数、ファイルの新規
作成回数、ファイルの更新回数等）を記憶する。

【００１６】ファイルシステム１３は、ファイルアクセ
スフィルタ１１でチェックしたユーザからのアクセス要
求を受け付けてファイルアクセス制御部１７にファイル
要求を行い、管理対象にある各ファイルの入出力管理を
行う。

【００１７】ファイル配置管理データテーブル１４は、
ＨＳＭシステム１０の管理対象下に置かれた各ストレー
ジデバイス、即ちハードディスク装置２１、およびオー
トチェンジャ装置２２に記憶される各ファイルの管理デ
ータ等を記録している。

【００１８】マイグレーションルール記録部１５は、Ｈ
ＳＭシステム１０のアクセス元となる各ユーザからのフ
ァイルアクセス及びボリュームへのアクセスの仕方に合
わせて予め用意した複数種のマイグレーションルールを
記録している。

【００１９】マイグレーションチェック部１６は、定期
的に若しくは所定のトリガタイミングで、アクセス履歴
テーブル１２を参照して、ユーザのファイルアクセス時
に於けるボリュームへのアクセス記録をチェックする。
そして、ファイルへのアクセスの仕方と、ファイルのマ
イグレーションルールとが合致しているか否かを判断す
る。そこで、合致していない場合、上記マイグレーショ
ンルール記録部１５から、上記ファイルへのアクセスの
仕方に合致したマイグレーションルールを選択し、その
選択したマイグレーションルールを上記ファイルアクセ
ス制御部１７に設定してマイグレーションを実行させ
る。

【００２０】ファイルアクセス制御部１７は、上記マイ
グレーションチェック部１６により設定されたマイグレ
ーションルールに従って、ファイルへのアクセス、およ
びマイグレーションを実施し、ハードディスク装置２
１、およびオートチェンジャ装置２２をアクセス制御す
るとともに、ハードディスク装置２１、およびオートチ
ェンジャ装置２２に格納される各ファイルを管理する。

【００２１】ハードディスク制御部１８は、ファイルア
クセス制御部１７の制御の下に、高速ストレージデバイ
スとして設けられたハードディスク装置２１に対してデ
ータのリード／ライトアクセス制御を行う。

【００２２】オートチェンジャドライブ制御部１９は、
ファイルアクセス制御部１７の制御の下に、低速大容量
ストレージデバイスとして設けられたオートチェンジャ
装置２２のドライブ（ＭＯドライブ、ＤＶＤ−ＲＡＭド
ライブ等）に対して、データのリード／ライトアクセス
制御を行う。

【００２３】オートチェンジャディスク搬送制御部２０
は、ファイルアクセス制御部１７の制御の下に、オート
チェンジャ装置２２に装填された記録憶媒体（ＭＯ、Ｄ
ＶＤ−ＲＡＭ等のディスク）の搬送制御を行う。

【００２４】図２は、本発明の実施形態に於けるマイグ
レーションチェック部１６の処理手順を示すフローチャ
ートである。ここでは、マイグレーションルール記録部
１５に記録された３種のマイグレーションルール（パタ
ーン１、パターン２、パターン３）の中から、ユーザの
ファイルへのアクセスパターン（ボリュームへのアクセ
スの仕方）に合致した、１つのマイグレーション（パタ
ーン１／パターン２／パターン３）を選択し、その選択
したマイグレーションをファイルアクセス制御部１７に
設定して、ファイルアクセス制御部１７に設定されるマ
イグレーションルールをその時々のファイルへのアクセ
スに合わせ動的に変更している。

【００２５】ここで、上記各図を参照して本発明の一実
施形態に於けるＨＳＭシステム１０のマイグレーション
制御動作について説明する。

【００２６】ユーザは使用開始時に、マイグレーション
ルール記録部１５に予め記録された、３種のマイグレー
ションルール（パターン１、パターン２、パターン３）
の中から、現在のユーザのボリュームの使い方（ボリュ
ームへのアクセスの仕方）に合った、１つのマイグレー
ションルールを選択して、ファイルアクセス制御部１７
に設定する。

【００２７】この際の初期時のマイグレーションルール
の設定は、ユーザがＧＵＩにより個々に初期設定する構
成、若しくはマイグレーションルール記録部１５の中か
ら、予め定めたマイグレーションルール（例えばパター
ン１）がデフォルトパターンとして自動設定する構成、
若しくは予め設定したユーザまたはユーザグループ毎の
レベルまたはアクセス頻度をもとに自動設定する構成
等、種々の初期設定手段が考えられる。

【００２８】この実施形態に於いては、以下に示す３パ
ターンのマイグレーションルールを設定する。ここで設
定されるマイグレーションルールは、ライトしたデータ
の処理（１）、リードしたデータの処理（２）、ハード
ディスク装置２１の空き容量が少なくなってきたときに
ハードディスク装置２１上のデータをオートチェンジャ
装置のメディアに移動または削除して空き容量を確保す
る処理（３）等によって定義する。

【００２９】パターン１；データ蓄積型アクセスの殆ど
が書き込み処理で、新規のデータを次々と続けて書き込
んでいく使われ方。ハードディスク装置２１の空きエリ
アを常に用意しておき、新規の書き込みが効率よく行な
われることを目的とする。

【００３０】（１）．ライトしたデータをハードディス
ク装置２１に一旦書き込むが、すぐにオートチェンジャ
装置２２のメディアへのデータの移送（マイグレーショ
ン）を行なう。

【００３１】（２）．オートチェンジャ装置２２のメデ
ィアから読み出したデータは、ハードディスク装置２１
にキャッシュしない。

【００３２】（３）．パージ（ｐｕｒｇｅ）処理（デー
タの吐き出し）が発生した場合は、ハードディスク装置
２１の中でファイルサイズの大きいファイルから選択し
て、オートチェンジャ装置２２のメディアへの移動を行
ない、ハードディスク装置２１上の空きエリア領域をよ
り多く確保する。

【００３３】パターン２；データ更新型 ボリューム上の更新が多く発生する使われ方。ファイル
の更新がハードディスク装置２１上で行なわれ、ファイ
ルの更新が効率よく行なわれることを目的とする。

【００３４】（１）．ライトしたデータは、ハードディ
スク装置２１に書き込みキャッシュする。

【００３５】（２）．オートチェンジャ装置２２のメデ
ィアから読み出したデータは、ハードディスク装置２１
にキャッシュする。

【００３６】（３）．パージ処理が発生した場合は、更
新処理の少ないファイルからオートチェンジャ装置２２
のメディアへ移動し、または、ハードディスク装置２１
上から削除する。

【００３７】パターン３；データ参照型 アクセスのほとんどがリードの処理で、書き込みが殆ど
ない。リードアクセスの多いデータをハードディスク装
置２１上に置いておき、データへのアクセスを効率よく
行なうことを目的とする。

【００３８】（１）．ライトしたデータは、ハードディ
スク装置２１に書き込みキャッシュする。

【００３９】（２）．オートチェンジャ装置２２のメデ
ィアから読み出したデータは、ハードディスク装置２１
にキャッシュする。

【００４０】（３）．パージ処理が発生した場合は、リ
ードのヒット数の少ないものからオートチェンジャ装置
２２のメディアへの移動し、または、ハードディスク装
置２１上から削除する。

【００４１】以下にユーザがファイルアクセスを行う場
合のＨＳＭシステム１０の動作について記述する。

【００４２】ユーザ（上位のシステム側）からファイル
のアクセスがあると、そのファイルアクセスに対して、
アクセス履歴テーブル１２は、ボリュームへのアクセス
チェックを行い、そのチェックしたファイルアクセスの
内容をアクセス履歴テーブル１２に記録する。この際、
アクセス履歴テーブル１２には、ボリュームのファイル
アクセスに対して、「書き込み回数と読み出し回数」、
「ファイルの新規作成回数と更新回数」等がそれぞれ記
録される。

【００４３】ファイルシステム１３を介して、ユーザの
アクセス要求を受け取ったファイルアクセス制御部１７
は、マイグレーションルール記録部１５より選択されて
いるマイグレーションルールに従って、ユーザからのフ
ァイルのアクセス処理を実施し、処理したファイルにつ
いての情報（現在ファイルが存在するデバイス情報な
ど）をファイル配置管理データテーブル１４に記録して
処理を終了する。

【００４４】この際の処理例として、上記した３種のマ
イグレーションルール（パターン１、パターン２、パタ
ーン３）の中からパターン２（データ更新型）のマイグ
レーションルールが選択されている場合のファイルの新
規作成（ライト処理）について説明する。

【００４５】１）．ファイルアクセスフィルタ１１は、
ファイルの新規作成と、ライトコマンドが発生したこと
をアクセス履歴テーブル１２に記録する。

【００４６】２）．ファイルシステム１３からファイル
へのアクセス要求を受け取ったファイルアクセス制御部
１７は、ファイル配置管理データテーブル１４をチェッ
クし、ハードディスク装置２１にその新規作成ファイル
を書き込み可能であるか否かをチェックする。

【００４７】３）．ファイルアクセス制御部１７はハー
ドディスク装置２１に書き込み可能であった場合、ファ
イルをハードディスク装置２１に書き込み、ファイル配
置管理データテーブル１４を更新して処理を終了する。

【００４８】４）．ファイルアクセス制御部１７はハー
ドディスク装置２１に新規作成ファイルを書き込めるだ
けの空き領域がなかった場合、ファイル配置管理データ
テーブル１４をチェックし、更新処理の最も少ないファ
イルのデータをハードディスク装置２１からオートチェ
ンジャ装置２２内のメディアに移送（マイグレーショ
ン）する。そして、ハードディスク装置２１に新規作成
ファイルが収まる空き領域を確保して、その領域に新規
作成ファイルを書き込み、ファイル配置管理データテー
ブル１４を更新して処理を終了する。

【００４９】次に、マイグレーションルールのチェック
処理動作について記述する。

【００５０】マイグレーションチェック部１６は、定期
的に（若しくは所定のトリガタイミングで）、アクセス
履歴テーブル１２に記録されたアクセス記録内容をチェ
ックし、現状のユーザからのファイルアクセスのされ方
が、マイグレーションルール記録部１５に記録された上
記３種のマイグレーションルール（パターン１、パター
ン２、パターン３）のうちの、どのマイグレーションル
ールに適合するか（当て嵌まるか）を判断する（図２ス
テップＳ１，Ｓ４）。

【００５１】ここでは上記マイグレーションルールの適
合判断をアクセス履歴テーブル１２に記録された以下の
データ内容をもとに判断する。

【００５２】（１）．ファイルアクセスの書き込み回数
が、読み出し回数よりも多く、ファイルの新規作成回数
が、更新回数よりも多い場合、パターン１のデータ蓄積
型が適合すると判断する。

【００５３】（２）．ファイルアクセスの書き込み回数
が、読み出し回数よりも多く、ファイルの更新回数が、
新規作成回数よりも多い場合、パターン２のデータ更新
型が適合すると判断する。

【００５４】（３）．ファイルアクセスの読み出し回数
が、書き込み回数よりも多い場合、パターン３のデータ
参照型が適合すると判断する。

【００５５】マイグレーションチェック部１６は、この
ようにして、アクセス履歴テーブル１２に記録されたア
クセス記録データをもとに、適当と判断したマイグレー
ションルールと、現在設定されているマイグレーション
ルールとが合致しているか否かを判断し（図２ステップ
Ｓ２，Ｓ５，Ｓ７）、合致していなければ、ボリューム
に適用されているマイグレーションルールを現状のファ
イルのアクセスのされ方に合ったマイグレーションルー
ルに変更する（図２ステップＳ３，Ｓ６，Ｓ８）。

【００５６】上記したような、ユーザからのファイルへ
のアクセス内容をもとに、マイグレーションルールを動
的に変更し、ファイルへのアクセスに最適なマイグレー
ションルールを用いて、各ストレージデバイス間のマイ
グレーション制御を実行する機能をもつことにより、管
理者によるマイグレーションルールの設定、変更等に伴
う操作負担を軽減して、様々なアクセスパターンのファ
イルアクセスに対して、常に最適なマイグレーションル
ールを設定できる。

【００５７】

【発明の効果】以上詳記したように本発明のＨＳＭシス
テムによれば、ファイルへのアクセスの仕方が異なる、
様々なアクセスパターンのファイルアクセスを共通に扱
う場合であっても、それらの各ファイルアクセスを効率
よく実行することができる。

【００５８】更に、ＨＳＭシステムのマイグレーション
制御に於いて、管理者によるマイグレーションルールの
設定、変更等に伴う操作負担を軽減して、様々なアクセ
スパターンのファイルアクセスに対して常に最適なマイ
グレーションルールを設定できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態によるＨＳＭシステムの構
成を示すブロック図。

【図２】上記実施形態に於けるマイグレーションチェッ
ク部の処理手順を示すフローチャート。

【符号の説明】

１０…ＨＳＭシステム（階層型記憶装置管理システム） １１…ファイルアクセスフィルタ １２…アクセス履歴テーブル １３…ファイルシステム １４…ファイル配置管理データテーブル １５…マイグレーションルール記録部 １６…マイグレーションチェック部 １７…ファイルアクセス制御部 １８…ハードディスク制御部 １９…オートチェンジャドライブ制御部 ２０…オートチェンジャディスク搬送制御部 ２１…ハードディスク装置 ２２…オートチェンジャ装置 ２３…オートチェンジャディスクドライブ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 アクセス元からのアクセスの様態を監視
   して、予め設定された複数種のマイグレーションルール
   から最適なマイグレーションルールを選択し、選択した
   マイグレーションルールに従い、ストレージデバイス間
   におけるファイルのマイグレーションを実行する手段を
   具備したことを特徴とするＨＳＭシステム。
2. 【請求項２】 複数種のマイグレーションルールを記録
   したマイグレーションルール記録部と、 アクセス元からのアクセス内容を監視し、アクセス元か
   らのファイルへのアクセスの仕方が、現在のマイグレー
   ションルールに合致しているか否かをチェックして、合
   致していないとき、前記マイグレーションルール記録部
   から前記ファイルへのアクセスの仕方に最適なマイグレ
   ーションルールを選択するマイグレーションチェック部
   と、 前記マイグレーションチェック部により選択されたマイ
   グレーションルールに則りファイルへのアクセスおよび
   データのマイグレーションを実施するファイルアクセス
   制御部とを具備したことを特徴とするＨＳＭシステム。
3. 【請求項３】 高速ストレージデバイスと低速ストレー
   ジデバイスとを管理下に置くＨＳＭシステムに於いて、 ユーザからのファイルアクセスをチェックするファイル
   アクセスフィルタと、前記ファイルアクセスフィルタで
   チェックしたアクセスの内容を記録するアクセス履歴テ
   ーブルと、 ユーザからのファイルアクセス時に於けるボリュームへ
   のアクセスの仕方に合わせた、複数種のマイグレーショ
   ンルールを記録したマイグレーションルール記録部と、 前記各ストレージデバイスに記憶されるファイルの管理
   データを記録したファイル配置管理データテーブルと、 前記アクセス履歴テーブルを参照してボリュームへのア
   クセス記録をチェックし、前記ファイルへのアクセスの
   仕方が現在のマイグレーションルールに合致しているか
   否かを判定し、合致していないと判定した際に、前記マ
   イグレーションルール記録部から前記ファイルへのアク
   セスの仕方に適合するマイグレーションルールを選択す
   るマイグレーションチェック部と、 前記マイグレーションチェック部により選択されたマイ
   グレーションルールに従い、ファイルへのアクセスおよ
   びマイグレーションを実行すると共に、前記ファイル配
   置管理データテーブルを更新するファイルアクセス制御
   部とを具備し、ユーザからのファイルへのアクセスに最
   適なマイグレーションルールに動的に変更して、前記各
   ストレージデバイス間のマイグレーション制御を実行す
   ることを特徴とするＨＳＭシステム。
4. 【請求項４】 ＨＳＭシステムのマイグレーション制御
   方法に於いて、 アクセス元からのアクセスの様態を監視して、予め設定
   された複数種のマイグレーションルールから最適なマイ
   グレーションルールを選択し、選択したマイグレーショ
   ンルールに従い、ストレージデバイス間におけるファイ
   ルのマイグレーションを実行することを特徴とするＨＳ
   Ｍシステムのマイグレーション制御方法。
5. 【請求項５】 ＨＳＭシステムのマイグレーション制御
   方法に於いて、 アクセス元からのアクセス内容を監視して、ファイルへ
   のアクセスの仕方が既に選択しているマイグレーション
   ルールに合致しているか否かを判断し、合致していない
   とき、予め用意された複数種のマイグレーションルール
   から、最適なマイグレーションルールを選択するステッ
   プと、 前記選択されたマイグレーションルールに従ってファイ
   ルへのアクセスおよびマイグレーションを実施するステ
   ップとを具備したことを特徴とするＨＳＭシステムのマ
   イグレーション制御方法。
6. 【請求項６】 高速ストレージデバイスと低速ストレー
   ジデバイスとを管理下に置くＨＳＭシステムのマイグレ
   ーション制御方法に於いて、 ユーザからのファイルアクセス時に於けるアクセス内容
   を記録するステップと、 前記記録したアクセス内容からボリュームへのアクセス
   記録をチェックして、前記ファイルアクセス時に於ける
   ファイルへのアクセスの仕方が、予め用意された複数種
   のマイグレーションルールの中から既に選択されたマイ
   グレーションルールに適合するか否かを判定するステッ
   プと、 前記判定ステップで適合していないと判定した際に、前
   記予め用意した複数種のマイグレーションルールの中か
   ら前記ファイルへのアクセスの仕方に適合するマイグレ
   ーションルールを選択するステップと、 前記選択したマイグレーションルールに変更して、前記
   ストレージデバイス間のマイグレーション制御を実行す
   るステップとを具備することを特徴とするＨＳＭシステ
   ムのマイグレーション制御方法。