JP2003294980A - 光分波器 - Google Patents
光分波器Info
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- JP2003294980A JP2003294980A JP2003018961A JP2003018961A JP2003294980A JP 2003294980 A JP2003294980 A JP 2003294980A JP 2003018961 A JP2003018961 A JP 2003018961A JP 2003018961 A JP2003018961 A JP 2003018961A JP 2003294980 A JP2003294980 A JP 2003294980A
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Abstract
で、回折格子の分散性能が高く、集光結像位置の間隔の
変化に対応できる高精度で高効率の光分波器を提供す
る。 【解決手段】 光ファイバ10からの入射光11はコリ
メータレンズ2で平行光12に変換され、回折格子3で
波長に応じて分波され、再度コリメータレンズ2に到達
した後、収束光14に変換され、受光素子アレイに集光
される。各チャネルの集光結像位置は波長に応じて不等
ピッチで配列するので、この集光結像位置に受光素子を
設けることで、各チャネルの信号を各受光素子から高精
度に効率よく取り出すことができる。
Description
波長多重光通信に用いる光分波器に関するものである。
においては、国際電気通信連合規格(ITU−T)で規
格化されたチャネルに対応する波長間隔Δλごとに受光
素子などが配置されていた。光分波器における回折格子
に入射した平行光は、回折格子の波長分散機能を用いて
波長ごとに回折角度の異なる平行光に分解され、レンズ
などの光コリメート素子により波長ごとに異なる位置に
集光結像されていた。その集光結像位置に受光素子を配
置することで、光分波器では各受光素子からチャネルご
との出力が得られていた。
して機能するために、集光結像位置の間隔ΔSと受光素
子の間隔ΔPとを一致させる必要がある。一般に回折格
子の逆線分散の下記(1)式を用いて受光素子の間隔に
整合した集光結像間隔が得られるように光コリメート素
子の焦点距離fが決定されていた。
散)、βは回折角度、Nは回折格子の溝本数、mは回折
次数である。
折格子の下記(2)式にλ=λc(λcは使用波長)、回
折格子への入射角αを代入して決定されていた(特許文
献1参照)。
λcにおける回折角度βが小さい場合には、(1)式に
おいてcosβ≒1(=一定)となるため、使用チャネルが変
わることで使用波長λcが変化し、(2)式によって回
折角度βが変化しても(1)式の(cosβ/Nmf)は
一定であるため、Δλ/ΔSも一定となり、上述した従
来の技術による設計方法で実用上問題となることはなか
った。
波器では、回折格子の分散性能を高くする必要がある。
このため、回折格子の溝本数を大きくし、sinβが大き
いところで使用するのが望ましい。ところが、このよう
な条件で使用する場合、cosβ≒1にはならないため、
使用波長λcに応じて逆線分散Dが変化してしまう。こ
のため、集光結像位置の間隔ΔSも変化することになっ
てしまう。その結果、受光素子の間隔ΔPもΔSの変化
に合わせて間隔を変えなければ、各チャネルの光信号を
受光素子で受光することができなくなる、という課題が
生じていた。
(1)式を用いて逆線分散Dを求め、その結果から隣接
するチャネルとの集光結像位置間隔ΔSを補正する方法
で受光素子の間隔ΔPを変化させるという、不等ピッチ
に配列させた受光素子を用いる方法が考えられる。しか
し、この方法も隣接チャネル間で波長λがλcからλc+
Δλまで変化し、回折角度βがβcからβc+Δβまで変
化してもcosβ=定数として線形計算を行うことが基本
になっている。このため、前述のように回折格子の分散
性能を高くする必要がある場合、溝本数が大きくなるこ
とでΔβが大きくなり、また、回折角度を大きくとるこ
とでβcも大きくなってしまい、狭帯域・多チャネルの
光分波器では許容できない誤差が生じる、という課題が
生じていた。
てなされたものである。その目的とするところは、狭帯
域・多チャネルの光分波器においても各チャネルの集光
結像位置と受光素子の位置とを一致させ、各チャネルの
信号を各受光素子から高精度に効率よく取り出すことが
できる光分波器を提供することにある。
めに、請求項1に記載の発明は、波長の異なる複数の光
信号が多重化された入射光を入射させる光入射手段と、
前記光入射手段からの入射光を平行光にする光コリメー
ト素子と、前記光コリメート素子で平行光にされた入射
光を波長ごとに分波する回折格子と、前記回折格子で分
波された波長の異なる複数の光が前記光コリメート素子
で波長ごとに異なる位置に集光結像される位置に設けら
れた複数の受光手段と、を備えた光分波器において、前
記光コリメート素子の焦点距離をf、前記光コリメート
素子の光軸と前記回折格子の回折面の法線とのなす角を
θg、前記光入射手段と前記光コリメート素子の光軸と
の間隔をh0とし、回折格子の溝本数をN、回折次数を
m、分波する波長をλ0、λ1、・・・、λnとすると
き、前記光コリメート素子の光軸と前記分波する各波長
に対応する前記複数の受光手段の光軸との距離h
1(λ0)、h1(λ1)、・・・、h1(λn)が、次式を満たす
ことを要旨とする。
Aはsin(θg+tan-1(h0/f))である。
の光分波器において、前記受光手段と前記光入射手段と
が前記光コリメート素子を介してリトロー配置されたこ
とを要旨とする。
2に記載の光分波器において、前記光コリメート素子
は、レンズまたはミラーであることを要旨とする。
のいずれかに記載の光分波器において、前記受光手段に
おける波長λjを受光する受光手段の回折格子の溝に垂
直な方向の受光領域幅wp(λj)が、次式を満たすことを
要旨とする。
(λj―λj-1)}+{h1(λj+1)―h1(λj)}×{dλj/(λ
j+1―λj)}]/2 ただし、jは0、1、・・・、n(nは整数)であり、
dλjは受光手段で受光する波長帯域である。
のいずれかに記載の光分波器において、前記受光手段は
受光素子または光ファイバであることを要旨とする。
形態を図面に基づいて説明する。本実施形態による光分
波器を図1および図2に示す。図1に示すように、本実
施形態の光分波器は、光入射手段としての光ファイバチ
ップ1と、光コリメート素子としてのコリメータレンズ
2と、複数の受光手段としての受光素子アレイ4とを備
えている。また、光ファイバチップ1と受光素子アレイ
4とは、コリメータレンズ2から焦点距離f離れた位置
に設置され、回折格子3に対して、リトロー配置となる
構成とした。また、回折格子3は、コリメータレンズ2
に対して光ファイバチップ1および受光素子アレイ4と
対向する側にfだけ離れた位置に設置されている。ま
た、光ファイバチップ1には光ファイバ10が設けられ
ている。受光素子アレイ4には、光ファイバ10から入
射される信号の数に応じた個数の受光素子41が設けら
れている。この受光素子41からの信号は出力端子15
へと出力される。
を説明する。光ファイバ10に入射した波長λ0,λ1,・
・・,λnのn+1個(nは整数)の信号が多重化された
波長多重光通信の信号は、光ファイバチップ1のファイ
バ端から入射発散光11となり空間に放射される。光フ
ァイバチップ1はコリメータレンズ2の焦点面に配置さ
れているため、コリメータレンズ2に達した入射発散光
11は入射平行光12に変換され回折格子3に入射す
る。この際、回折格子3の法線31とコリメータレンズ
の光軸21とのなす角をθg、コリメータレンズ2の光
軸21と光ファイバチップ1との距離をh0とすると、
入射平行光12は、光軸21に対してtan-1(h0/f)の
角度で伝搬するので、回折格子3への入射角αは次の
(3)式で与えられる。
その波長λ0,λ1,・・・,λnに応じて(2)式で与えら
れる回折角βで回折する回折平行光13に変換される。
この回折平行光13は、光軸21に沿って入射光とは逆
の方向に伝搬し、再度コリメータレンズ2に到達した
後、回折収束光14に変換される。この回折収束光14
が受光素子アレイ4上に集光されることになる。(2)
式より任意の波長λjにおける回折角β(λj)は、次の
(4)式のように表される。
置とコリメータレンズ2の光軸21との距離をh1(λj)
とすると、これは次の(5)式で表される。(図1で
は、このh1(λj)は単にh1と記されている。)
代入すると、h1(λj)について次の(6)式が成り立
つ。
+tan-1(h0/f))である。
対して(6)式で表されるh1(λj)の位置に、図2に示
すように、受光素子アレイ4の受光素子41を各々配置
することで、狭帯域・多チャネルの光分波器においても
各チャネルの集光結像位置と受光素子との位置を一致さ
せることができる。これにより、各チャネルの信号を各
受光素子から高精度に効率よく取り出すことができる光
分波器を実現することができる。
波長λjを受光する受光素子41の幅(つまり、受光領
域の幅)wp(λj)は、波長に応じて変化する受光素子の
間隔に応じて、次の(7)式で表わすことができる。
子41で受光する波長帯域である。
41の幅wp(λj)は、波長に応じて変化する受光素子の
間隔に応じて(7)式に基づいて変化させることができ
るので、任意の位置での受光する波長帯域を所望の幅で
安定して高精度に取り出すことができる。
を100GHz、チャネル数を40(0〜39チャネ
ル)、周波数範囲を192.0〜196.0THz(波
長範囲1529.55〜1561.42nm)、コリメ
ータレンズの焦点距離を48.775mm、回折格子の
溝本数を892本/mm、回折次数を1、光ファイバと
コリメータレンズの光軸との距離を1mm、回折格子の
傾き角θgを41.5゜とし、受光帯域幅はチャネル間
隔の±1/10、すなわちチャネル間隔の20%とし
た。またコリメータレンズには歪曲収差が0のものを用
いた。
に対する受光素子の位置ずれを周波数で表記した結果を
示すグラフである。なお、周波数は光速をcとすれば、
c/λで表される。この結果から、従来のcosβ/Nm
fを用いた方法によりピッチ補正を行った場合、チャネ
ル数が大きくなる(つまり、周波数が低くなり、波長が
長くなる)にしたがって集光スポット位置と受光素子と
の位置ずれが顕著になり、チャネル番号39では9.5
GHzのずれ量が生じてしまう。このため、ITU−T
の規格(帯域幅はチャネル間隔の±10%、100GH
z間隔の場合は±10GHz)に対して、ほとんどの公
差を受光素子アレイの不等ピッチの不確実さで費やすこ
とになっていることが分かる。一方、本実施形態ではそ
のずれ量はほとんどなく、各集光スポットを高精度に効
率よく受光できることが分かる。
にて、チャネルごとの受光領域幅を周波数帯域で表記し
た受光帯域幅の結果を示すグラフである。図4から、従
来の方法によりピッチ補正を行った場合、チャネル数が
大きくなるにしたがって、受光帯域幅がITU−Tの規
格(帯域幅はチャネル間隔の±10%、100GHz間
隔の場合は±10GHz)よりも狭くなっていることが
分かる。例えば、チャネル番号39では、受光帯域幅は
規定の20GHzよりも1.6GHz狭くなり、18.
4GHzになっている。このため、全チャネルに亘って
同一の受光帯域幅を実現することができなくなってい
る。一方、本実施形態では、各チャネルの受光帯域幅は
常に規定の20GHzに維持されており、各集光スポッ
トを高精度に効率よく受光できることが分かる。
来の方法では不可能であった狭帯域・多チャネルの光分
波器においても、各チャネルの信号を各受光素子から高
精度に効率よく取り出すことが可能になることが分か
る。
して受光素子アレイ4を用いたが、受光素子アレイ4に
代えて光ファイバアレイを用いてもよい。この場合は、
各チャネルの集光結像位置に各チャネルの受光を行う光
ファイバを配列させる。
多チャネルの光分波器においても各チャネルの集光結像
位置と受光手段との位置を一致できるので、各チャネル
の信号を受光手段から高精度に効率よく取り出すことが
できる光分波器を提供することができる。
図。
図。
フ。
Claims (5)
- 【請求項1】 波長の異なる複数の光信号が多重化され
た入射光を入射させる光入射手段と、 前記光入射手段からの入射光を平行光にする光コリメー
ト素子と、 前記光コリメート素子で平行光にされた入射光を波長ご
とに分波する回折格子と、 前記回折格子で分波された波長の異なる複数の光が前記
光コリメート素子で波長ごとに異なる位置に集光結像さ
れる位置に設けられた複数の受光手段と、を備えた光分
波器において、 前記光コリメート素子の焦点距離をf、前記光コリメー
ト素子の光軸と前記回折格子の回折面の法線とのなす角
をθg、前記光入射手段と前記光コリメート素子の光軸
との間隔をh0とし、回折格子の溝本数をN、回折次数
をm、分波する波長をλ0、λ1、・・・、λnとすると
き、 前記光コリメート素子の光軸と前記分波する各波長に対
応する前記複数の受光手段の光軸との距離h1(λ0)、h
1(λ1)、・・・、h1(λn)が、次式を満たすことを特徴
とする光分波器。 【数1】 h1(λj)=ftan(sin-1(Nmλj−A)−θg) ただし、jは0、1、・・・、n(nは整数)であり、
Aはsin(θg+tan-1(h0/f))である。 - 【請求項2】 前記受光手段と前記光入射手段とが前記
光コリメート素子を介してリトロー配置されたことを特
徴とする請求項1に記載の光分波器。 - 【請求項3】 前記光コリメート素子は、レンズまたは
ミラーであることを特徴とする請求項1または2に記載
の光分波器。 - 【請求項4】 前記受光手段における波長λjを受光す
る受光手段の回折格子の溝に垂直な方向の受光領域幅w
p(λj)が、次式を満たすことを特徴とする請求項1から
3のいずれかに記載の光分波器。 【数2】wp(λj)=[{h1(λj)―h1(λj-1)}×{dλj/
(λj―λj-1)}+{h1(λj+1)―h1(λj)}×{dλj/(λ
j+1―λj)}]/2 ただし、jは0、1、・・・、n(nは整数)であり、
dλjは受光手段で受光する波長帯域である。 - 【請求項5】 前記受光手段は受光素子または光ファイ
バであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに
記載の光分波器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003018961A JP2003294980A (ja) | 2002-01-31 | 2003-01-28 | 光分波器 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002023686 | 2002-01-31 | ||
JP2002-23686 | 2002-01-31 | ||
JP2003018961A JP2003294980A (ja) | 2002-01-31 | 2003-01-28 | 光分波器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003294980A true JP2003294980A (ja) | 2003-10-15 |
Family
ID=29253394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003018961A Pending JP2003294980A (ja) | 2002-01-31 | 2003-01-28 | 光分波器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003294980A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006343223A (ja) * | 2005-06-09 | 2006-12-21 | Yokogawa Electric Corp | フォトダイオードアレイ |
US7653273B2 (en) | 2004-10-29 | 2010-01-26 | Fujitsu Limited | Optical switch |
-
2003
- 2003-01-28 JP JP2003018961A patent/JP2003294980A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7653273B2 (en) | 2004-10-29 | 2010-01-26 | Fujitsu Limited | Optical switch |
JP2006343223A (ja) * | 2005-06-09 | 2006-12-21 | Yokogawa Electric Corp | フォトダイオードアレイ |
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