JP2003294795A - 高調波発生器 - Google Patents
高調波発生器Info
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- JP2003294795A JP2003294795A JP2002098267A JP2002098267A JP2003294795A JP 2003294795 A JP2003294795 A JP 2003294795A JP 2002098267 A JP2002098267 A JP 2002098267A JP 2002098267 A JP2002098267 A JP 2002098267A JP 2003294795 A JP2003294795 A JP 2003294795A
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- JP
- Japan
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- harmonic
- waveform
- voltage
- phase
- generator
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- Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 汎用性を拡大させた高調波発生器により、試
験ケースの拡大、使用方法の容易さを実現し、円滑に被
試験装置の解析及び試験を実施することができる。 【解決手段】 高調波発生器の演算部を従来のハードの
形からリアルタイム演算可能なCPUで行うことで、ユ
ーザの任意の高調波を系統に重畳させることが可能であ
る。また、高調波のみを重畳することから、任意の場所
に任意の大きさの高調波を重畳させることができ、さら
に、位相制御部において、生成する高調波波形の位相を
調整し、希望によっては系統の高調波を吸収することを
可能とする。
験ケースの拡大、使用方法の容易さを実現し、円滑に被
試験装置の解析及び試験を実施することができる。 【解決手段】 高調波発生器の演算部を従来のハードの
形からリアルタイム演算可能なCPUで行うことで、ユ
ーザの任意の高調波を系統に重畳させることが可能であ
る。また、高調波のみを重畳することから、任意の場所
に任意の大きさの高調波を重畳させることができ、さら
に、位相制御部において、生成する高調波波形の位相を
調整し、希望によっては系統の高調波を吸収することを
可能とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高調波発生器に関
し、特に、リアルタイム電力系統シミュレータが構成す
る電力系統において、高調波分を任意の箇所に重畳でき
る高調波発生器に関するものである。
し、特に、リアルタイム電力系統シミュレータが構成す
る電力系統において、高調波分を任意の箇所に重畳でき
る高調波発生器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、リアルタイム電力系統シミュレー
タを用いて、電力系統を制御保護するための機器を被試
験装置として試験を行う際に、インバータ装置等のパワ
ーエレクトロニクス機器等に起因して発生する高調波を
模擬するための高調波発生器およびその周辺の回路例を
図5に示す。図において、1は電圧源、2は変圧器、3
は送電線、4は負荷、5は被試験装置、6は複数のダイ
オード、7は直流電圧、100は高調波発生器である。
タを用いて、電力系統を制御保護するための機器を被試
験装置として試験を行う際に、インバータ装置等のパワ
ーエレクトロニクス機器等に起因して発生する高調波を
模擬するための高調波発生器およびその周辺の回路例を
図5に示す。図において、1は電圧源、2は変圧器、3
は送電線、4は負荷、5は被試験装置、6は複数のダイ
オード、7は直流電圧、100は高調波発生器である。
【0003】動作について説明する。図5に示すよう
に、電圧源1、変圧器2、送電線3および負荷4のシミ
ュレータが構成するリアルタイム電力系統において、高
調波発生器100を用いて、パワーエレクトロニクス機
器が発生する高調波を模擬発生させて、被試験装置5に
重畳して、解析および試験を行う。
に、電圧源1、変圧器2、送電線3および負荷4のシミ
ュレータが構成するリアルタイム電力系統において、高
調波発生器100を用いて、パワーエレクトロニクス機
器が発生する高調波を模擬発生させて、被試験装置5に
重畳して、解析および試験を行う。
【0004】従来においては、ダイオード6によるブリ
ッジ等を形成するという、ハードウエアにより高調波発
生器を構成する方法を用いていたため、ある1つの高調
波しか出力出来ず、試験ケースとして、様々な各種の高
調波の発生を要求された時には、そのたびにハードウエ
アを購入し、新たに形成する必要がある。
ッジ等を形成するという、ハードウエアにより高調波発
生器を構成する方法を用いていたため、ある1つの高調
波しか出力出来ず、試験ケースとして、様々な各種の高
調波の発生を要求された時には、そのたびにハードウエ
アを購入し、新たに形成する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のハードウェア構成による高調波発生器は、1つの高調
波しか出力できないため、汎用性に乏しく、試験条件を
変更する際に、ハードウエアを購入して新たに形成しな
ければならないので、準備のための時間がかかるという
問題点があった。
のハードウェア構成による高調波発生器は、1つの高調
波しか出力できないため、汎用性に乏しく、試験条件を
変更する際に、ハードウエアを購入して新たに形成しな
ければならないので、準備のための時間がかかるという
問題点があった。
【0006】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、1種類以上の高調波の発生が可
能な高調波発生器を得ることを目的とする。
になされたものであり、1種類以上の高調波の発生が可
能な高調波発生器を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、電力系統を
制御保護するための機器を被試験装置として試験を行う
ときに、前記電力系統に重畳される高調波を模擬発生さ
せるための高調波発生器であって、前記電力系統の系統
電圧の周波数を検出する系統電圧周波数検出手段と、高
調波を発生させるための1以上のパラメータの設定を行
うパラメータ設定手段と、検出された前記周波数と設定
された前記パラメータとを用いて、前記系統電圧に同期
させた位相を有する高調波波形を作成する高調波波形作
成手段と、作成された前記高調波波形を前記電力系統に
重畳させる重畳手段とを備えた高調波発生器である。
制御保護するための機器を被試験装置として試験を行う
ときに、前記電力系統に重畳される高調波を模擬発生さ
せるための高調波発生器であって、前記電力系統の系統
電圧の周波数を検出する系統電圧周波数検出手段と、高
調波を発生させるための1以上のパラメータの設定を行
うパラメータ設定手段と、検出された前記周波数と設定
された前記パラメータとを用いて、前記系統電圧に同期
させた位相を有する高調波波形を作成する高調波波形作
成手段と、作成された前記高調波波形を前記電力系統に
重畳させる重畳手段とを備えた高調波発生器である。
【0008】また、前記パラメータ設定手段に設定され
たパラメータのうちの少なくとも1つのパラメータを用
いて、前記高調波波形作成手段により作成される前記高
調波の前記位相を所定の基準点から調整するための位相
調整手段をさらに備えている。
たパラメータのうちの少なくとも1つのパラメータを用
いて、前記高調波波形作成手段により作成される前記高
調波の前記位相を所定の基準点から調整するための位相
調整手段をさらに備えている。
【0009】また、前記高調波波形作成手段により作成
された前記高調波波形は、電圧波形であって、前記重畳
手段は、電圧アンプ及び変圧器から構成されている。
された前記高調波波形は、電圧波形であって、前記重畳
手段は、電圧アンプ及び変圧器から構成されている。
【0010】また、前記高調波波形作成手段により作成
された前記高調波波形は、電流波形であって、前記重畳
手段は、電流アンプ及び変成器から構成されている。
された前記高調波波形は、電流波形であって、前記重畳
手段は、電流アンプ及び変成器から構成されている。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1に係る高調波発生器を図1に基づいて説明
する。図1は、本実施の形態に係る高調波発生器とその
周辺を示したブロック図である。図1の高調波発生器
は、電力系統を制御保護するための機器を被試験装置と
して、パワーエレクトロニクス機器等に起因して発生す
る高調波を模擬発生させて試験および解析を行うための
ものである。図1において、1〜5及び100について
は、上述の図5と同じであるため、ここでは、その説明
を省略するが、8は変圧器、9は電圧アンプ、10はア
ナログ信号入力用ボード、11はアナログ信号出力用ボ
ード、12は系統電圧周波数検出器、13はθ(のこぎ
り波)作成器、14は高調波波形作成器、15はユーザ
が操作するEWS(コンピュータ装置)、16は電圧ゲ
イン、17は高調波次数、18はユーザ、30は系統電
圧である。
実施の形態1に係る高調波発生器を図1に基づいて説明
する。図1は、本実施の形態に係る高調波発生器とその
周辺を示したブロック図である。図1の高調波発生器
は、電力系統を制御保護するための機器を被試験装置と
して、パワーエレクトロニクス機器等に起因して発生す
る高調波を模擬発生させて試験および解析を行うための
ものである。図1において、1〜5及び100について
は、上述の図5と同じであるため、ここでは、その説明
を省略するが、8は変圧器、9は電圧アンプ、10はア
ナログ信号入力用ボード、11はアナログ信号出力用ボ
ード、12は系統電圧周波数検出器、13はθ(のこぎ
り波)作成器、14は高調波波形作成器、15はユーザ
が操作するEWS(コンピュータ装置)、16は電圧ゲ
イン、17は高調波次数、18はユーザ、30は系統電
圧である。
【0012】次に動作について説明する。発生させる高
調波の位相を系統電圧30に同期させるため、電圧源1
の出力から系統電圧30をアナログ信号入力用ボード1
0に取り込む。取り込まれた信号から系統電圧周波数検
出器12によって周波数f(Hz)を検出し、その周波
数fを用いて、θ作成器13にて、θ=ω・t=2πf
・tの式から角度θを算出する(ω=2πf、ωは角周
波数)。このθ作成部13では、EWS15からユーザ
18が設定した1以上の何種類かの高調波次数17(第
1のパラメータ)を用いて、各々の高調波に対応した角
度θを作成する。各々の高調波に対応する角度θを用い
て、これを高調波波形作成器14で各高調波に対応する
交流波形を作成し、出力段で全ての高調波を足しこむ。
この時の各高調波のゲインはEWS15からユーザ18
が設定した各高調波のゲインに対する電圧ゲイン16
(第2のパラメータ)を用いる。すなわち、これは式
(1)で表される。
調波の位相を系統電圧30に同期させるため、電圧源1
の出力から系統電圧30をアナログ信号入力用ボード1
0に取り込む。取り込まれた信号から系統電圧周波数検
出器12によって周波数f(Hz)を検出し、その周波
数fを用いて、θ作成器13にて、θ=ω・t=2πf
・tの式から角度θを算出する(ω=2πf、ωは角周
波数)。このθ作成部13では、EWS15からユーザ
18が設定した1以上の何種類かの高調波次数17(第
1のパラメータ)を用いて、各々の高調波に対応した角
度θを作成する。各々の高調波に対応する角度θを用い
て、これを高調波波形作成器14で各高調波に対応する
交流波形を作成し、出力段で全ての高調波を足しこむ。
この時の各高調波のゲインはEWS15からユーザ18
が設定した各高調波のゲインに対する電圧ゲイン16
(第2のパラメータ)を用いる。すなわち、これは式
(1)で表される。
【0013】
y=A2・sin(θ2)+A3・sin(θ3)
+A4・sin(θ4)+…+An・sin(θn)...(1)
【0014】ここで、yは高調波電圧出力波形、Anは
各高調波の電圧ゲイン、θnは各高調波の角度θ(=ω
・t)である。一般に系統電圧は3相であるので、a相
だけでなく、b相、c相とも同様に波形を生成する。
各高調波の電圧ゲイン、θnは各高調波の角度θ(=ω
・t)である。一般に系統電圧は3相であるので、a相
だけでなく、b相、c相とも同様に波形を生成する。
【0015】こうして、作成された何次もの高調波を含
んだ波形はアナログ信号出力用ボード11へ送られる。
その後、この波形を電圧アンプ9によって増幅し、さら
に変圧器8によって昇圧する。
んだ波形はアナログ信号出力用ボード11へ送られる。
その後、この波形を電圧アンプ9によって増幅し、さら
に変圧器8によって昇圧する。
【0016】この手順により、ユーザが希望する高調波
電圧が生成され、電力系統に高調波電圧が重畳される。
この方式では、高調波発生器100により高調波部分の
みを生成することから、電圧アンプ9に、容量の小さい
電圧アンプを用いることができるため、安価でしかも小
スペースで実現可能である。また、系統のどこの箇所で
もすぐさま組み込むことができ、汎用性を有している。
電圧が生成され、電力系統に高調波電圧が重畳される。
この方式では、高調波発生器100により高調波部分の
みを生成することから、電圧アンプ9に、容量の小さい
電圧アンプを用いることができるため、安価でしかも小
スペースで実現可能である。また、系統のどこの箇所で
もすぐさま組み込むことができ、汎用性を有している。
【0017】以上のように、本実施の形態に係わる高調
波発生器は、EWS15を設けることにより、外部との
入出力信号のやり取りが可能で、演算周期を高速に実現
できるリアルタイム演算を行うCPUを保有しているこ
とから、その演算にて任意の高調波を作成して、外部に
出力し、電圧アンプ9、及び、変圧器8を介して電力系
統に直列につなぐことで、その間に系統電圧30に高調
波を重畳することを可能としたものである。また、リア
ルタイム演算を行うCPUはEWS15からユーザ18
が自由に制御でき、基本周波数の入力、発生したい高調
波の次数、ゲインと数量などが任意に設定できる。
波発生器は、EWS15を設けることにより、外部との
入出力信号のやり取りが可能で、演算周期を高速に実現
できるリアルタイム演算を行うCPUを保有しているこ
とから、その演算にて任意の高調波を作成して、外部に
出力し、電圧アンプ9、及び、変圧器8を介して電力系
統に直列につなぐことで、その間に系統電圧30に高調
波を重畳することを可能としたものである。また、リア
ルタイム演算を行うCPUはEWS15からユーザ18
が自由に制御でき、基本周波数の入力、発生したい高調
波の次数、ゲインと数量などが任意に設定できる。
【0018】これにより、検証器、実機などの被試験装
置の試験において、リアルタイム電力系統シミュレータ
で解析及び試験する際に、任意の箇所に任意の高調波を
重畳させることができる。高調波部分を出力するので、
比較的電圧源が持っているような大容量アンプを使用す
る必要がなく、実現に関して安価になる。
置の試験において、リアルタイム電力系統シミュレータ
で解析及び試験する際に、任意の箇所に任意の高調波を
重畳させることができる。高調波部分を出力するので、
比較的電圧源が持っているような大容量アンプを使用す
る必要がなく、実現に関して安価になる。
【0019】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2に係る高調波発生器を図2に基づいて説明する。図
2において、14’は高調波波形作成器、19は電圧用
位相であり、20は電圧位相調整器、31は母線の系統
電圧(以下、母線電圧とする。)である。他の構成につ
いては、上述の実施の形態1と同様であるため、同一符
号を付して示し、ここでは、その説明を省略する。
態2に係る高調波発生器を図2に基づいて説明する。図
2において、14’は高調波波形作成器、19は電圧用
位相であり、20は電圧位相調整器、31は母線の系統
電圧(以下、母線電圧とする。)である。他の構成につ
いては、上述の実施の形態1と同様であるため、同一符
号を付して示し、ここでは、その説明を省略する。
【0020】次に動作について説明する。高調波の位相
を系統電圧30に同期させるために、電圧源1の出力か
ら系統電圧30をアナログ信号入力用ボード10に取り
込み、各高調波に対応するθをθ作成器13にて作成
し、高調波波形作成器14に送るところまでは実施の形
態1と同様であるが、上記系統電圧30とともに、高調
波発生器100が接続されている母線電圧31も同時に
アナログ信号入力用ボード10に取り込む。こちらの母
線電圧31は、アナログ信号入力用ボード10から電圧
位相調整器20に送られ、各高調波の位相を決定する際
に使用される。電圧位相調整器20においては、ユーザ
18がEWS15を用いて設定した電圧用位相19(第
3のパラメータ)と母線電圧31の情報とが入力され
て、それらを用いて、系統電圧30の電圧波形のゼロク
ロス点を基準とした、高調波の位相の調整が行われる。
次に、高調波波形作成器14’で、電圧位相調整器20
にて調整された位相を取り込み、波形を作成する。すな
わち、これは式(2)で表される。
を系統電圧30に同期させるために、電圧源1の出力か
ら系統電圧30をアナログ信号入力用ボード10に取り
込み、各高調波に対応するθをθ作成器13にて作成
し、高調波波形作成器14に送るところまでは実施の形
態1と同様であるが、上記系統電圧30とともに、高調
波発生器100が接続されている母線電圧31も同時に
アナログ信号入力用ボード10に取り込む。こちらの母
線電圧31は、アナログ信号入力用ボード10から電圧
位相調整器20に送られ、各高調波の位相を決定する際
に使用される。電圧位相調整器20においては、ユーザ
18がEWS15を用いて設定した電圧用位相19(第
3のパラメータ)と母線電圧31の情報とが入力され
て、それらを用いて、系統電圧30の電圧波形のゼロク
ロス点を基準とした、高調波の位相の調整が行われる。
次に、高調波波形作成器14’で、電圧位相調整器20
にて調整された位相を取り込み、波形を作成する。すな
わち、これは式(2)で表される。
【0021】
y’=A2・sin(θ2+α2)+A3・sin(θ3+α3)
+A4・sin(θ4+α4)+…+An・sin(θn+αn)
...(2)
【0022】ここで、y’は高調波電圧出力波形、An
は各高調波の電圧ゲイン、θnは各高調波のθ(=ω・
t)、αnは各高調波の系統電圧(ゼロクロス点)を基
準とした位相である。こうして作成された波形は実施の
形態1と同様に電圧アンプ9及び変圧器8を介して系統
に出力される。なお、この電圧位相調整器20によっ
て、母線電圧31と逆位相のものを作成すれば高調波を
重畳させるだけでなく、吸収も可能となる。
は各高調波の電圧ゲイン、θnは各高調波のθ(=ω・
t)、αnは各高調波の系統電圧(ゼロクロス点)を基
準とした位相である。こうして作成された波形は実施の
形態1と同様に電圧アンプ9及び変圧器8を介して系統
に出力される。なお、この電圧位相調整器20によっ
て、母線電圧31と逆位相のものを作成すれば高調波を
重畳させるだけでなく、吸収も可能となる。
【0023】この手順により、ユーザが希望する位相を
考慮した高調波電圧が生成され、系統に高調波電圧が重
畳または吸収が可能となる。
考慮した高調波電圧が生成され、系統に高調波電圧が重
畳または吸収が可能となる。
【0024】以上のように、本実施の形態においては、
この高調波をCPU内部で作成する際に、系統電圧30
から電圧波形を入力して、そのゼロクロス点を基準とし
てやることで、EWS15からユーザ18が入力した位
相値を元に、高調波を系統電圧30に同期させて重畳さ
せることが可能となる。これにより、高調波の発生だけ
でなく、系統に重畳する高調波の逆位相を印加してやる
ことで、高調波の吸収も可能となる。
この高調波をCPU内部で作成する際に、系統電圧30
から電圧波形を入力して、そのゼロクロス点を基準とし
てやることで、EWS15からユーザ18が入力した位
相値を元に、高調波を系統電圧30に同期させて重畳さ
せることが可能となる。これにより、高調波の発生だけ
でなく、系統に重畳する高調波の逆位相を印加してやる
ことで、高調波の吸収も可能となる。
【0025】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3に係る高調波発生器を図3を用いて説明する。図3
において、16’は電流ゲイン、21は変成器、22は
電流アンプである。他の構成については、上述の実施の
形態1及び2と同様であるため、同一符号を付して示
し、ここでは、その説明を省略する。
態3に係る高調波発生器を図3を用いて説明する。図3
において、16’は電流ゲイン、21は変成器、22は
電流アンプである。他の構成については、上述の実施の
形態1及び2と同様であるため、同一符号を付して示
し、ここでは、その説明を省略する。
【0026】次に動作について説明する。基本的に各演
算部は実施の形態1と同様であるが、高調波波形作成器
14から出力される波形は電流波形であり、アナログ信
号出力用ボード11から出力された波形は電流アンプ2
2、変成器21を介して系統に高調波電流を重畳する形
となる。
算部は実施の形態1と同様であるが、高調波波形作成器
14から出力される波形は電流波形であり、アナログ信
号出力用ボード11から出力された波形は電流アンプ2
2、変成器21を介して系統に高調波電流を重畳する形
となる。
【0027】すなわち、高調波の位相を系統電圧30に
同期させるため、電圧源1の出力から系統電圧30をア
ナログ信号入力用ボード10に取り込む。取り込まれた
信号から系統電圧周波数検出器12によって周波数を検
出し、その周波数を用いて、θ作成器13にて、θ=ω
・t=2πf・tの式からθを算出する。このθ作成部
13では、EWS15からユーザ18が設定した何種類
かの高調波次数17を用いて、各々の高調波に対応した
θを作成する。各々の高調波に対応するθを用いて、こ
れを高調波波形作成器14で各高調波に対応する電流の
交流波形を作成し、出力段で全ての高調波を足しこむ。
この時の各高調波のゲインはEWS15からユーザ18
が設定した各高調波のゲインに対する電流ゲイン16’
を用いる。こうして、作成された何次もの高調波を含ん
だ電流波形はアナログ信号出力用ボード11へ送られ
る。その後、この電流波形を電流アンプ22によって増
幅し、さらに変成器21によって昇圧する。
同期させるため、電圧源1の出力から系統電圧30をア
ナログ信号入力用ボード10に取り込む。取り込まれた
信号から系統電圧周波数検出器12によって周波数を検
出し、その周波数を用いて、θ作成器13にて、θ=ω
・t=2πf・tの式からθを算出する。このθ作成部
13では、EWS15からユーザ18が設定した何種類
かの高調波次数17を用いて、各々の高調波に対応した
θを作成する。各々の高調波に対応するθを用いて、こ
れを高調波波形作成器14で各高調波に対応する電流の
交流波形を作成し、出力段で全ての高調波を足しこむ。
この時の各高調波のゲインはEWS15からユーザ18
が設定した各高調波のゲインに対する電流ゲイン16’
を用いる。こうして、作成された何次もの高調波を含ん
だ電流波形はアナログ信号出力用ボード11へ送られ
る。その後、この電流波形を電流アンプ22によって増
幅し、さらに変成器21によって昇圧する。
【0028】この手順により、ユーザが希望とする高調
波電流が生成され、系統に高調波電流を重畳することが
できる。
波電流が生成され、系統に高調波電流を重畳することが
できる。
【0029】以上のように、本実施の形態においては、
外部に出力する際、電流アンプ22及び変成器21を介
して電力系統に直列につなぐことにより、その箇所から
高調波電流を流し込むことができる。
外部に出力する際、電流アンプ22及び変成器21を介
して電力系統に直列につなぐことにより、その箇所から
高調波電流を流し込むことができる。
【0030】実施の形態4.以下、この発明の実施の形
態4に係る高調波発生器を図4を用いて説明する。図4
において、19’は電流用位相、20’は電流位相調整
器、32は高調波発生器の直列接続される負荷4に流れ
込む負荷電流である。他の構成については、上述の実施
の形態1〜3と同様であるため、同一符号を付して示
し、ここでは、その説明を省略する。
態4に係る高調波発生器を図4を用いて説明する。図4
において、19’は電流用位相、20’は電流位相調整
器、32は高調波発生器の直列接続される負荷4に流れ
込む負荷電流である。他の構成については、上述の実施
の形態1〜3と同様であるため、同一符号を付して示
し、ここでは、その説明を省略する。
【0031】次に動作について説明する。基本的に各演
算部は実施の形態2と同様であるが、アナログ信号入力
用ボード10に取り込む信号が母線電圧でなく、負荷に
流れ込む負荷電流32で、かつ、高調波波形作成部1
4’の出力は電流波形であり、実施の形態3と同様に電
流アンプ22、変成器21を介して系統に高調波電流を
重畳する形となる。
算部は実施の形態2と同様であるが、アナログ信号入力
用ボード10に取り込む信号が母線電圧でなく、負荷に
流れ込む負荷電流32で、かつ、高調波波形作成部1
4’の出力は電流波形であり、実施の形態3と同様に電
流アンプ22、変成器21を介して系統に高調波電流を
重畳する形となる。
【0032】この手順により、ユーザが希望とする位相
を考慮した電流高調波が生成され、系統に高調波電流を
重畳することができる。
を考慮した電流高調波が生成され、系統に高調波電流を
重畳することができる。
【0033】以上のように、本実施の形態においては、
系統電流から電流波形を入力して、そのゼロクロス点を
基準としてやることで、高調波を系統電流に同期させて
重畳させることが可能となる。
系統電流から電流波形を入力して、そのゼロクロス点を
基準としてやることで、高調波を系統電流に同期させて
重畳させることが可能となる。
【0034】
【発明の効果】この発明は、電力系統を制御保護するた
めの機器を被試験装置として試験を行うときに、前記電
力系統に重畳される高調波を模擬発生させるための高調
波発生器であって、前記電力系統の系統電圧の周波数を
検出する系統電圧周波数検出手段と、高調波を発生させ
るための1以上のパラメータの設定を行うパラメータ設
定手段と、検出された前記周波数と設定された前記パラ
メータとを用いて、前記系統電圧に同期させた位相を有
する高調波波形を作成する高調波波形作成手段と、作成
された前記高調波波形を前記電力系統に重畳させる重畳
手段とを備えた高調波発生器であるので、1種類以上の
任意の高調波の発生が可能である。
めの機器を被試験装置として試験を行うときに、前記電
力系統に重畳される高調波を模擬発生させるための高調
波発生器であって、前記電力系統の系統電圧の周波数を
検出する系統電圧周波数検出手段と、高調波を発生させ
るための1以上のパラメータの設定を行うパラメータ設
定手段と、検出された前記周波数と設定された前記パラ
メータとを用いて、前記系統電圧に同期させた位相を有
する高調波波形を作成する高調波波形作成手段と、作成
された前記高調波波形を前記電力系統に重畳させる重畳
手段とを備えた高調波発生器であるので、1種類以上の
任意の高調波の発生が可能である。
【0035】また、前記パラメータ設定手段に設定され
たパラメータのうちの少なくとも1つのパラメータを用
いて、前記高調波波形作成手段により作成される前記高
調波の前記位相を所定の基準点から調整するための位相
調整手段をさらに備えているので、位相の調整が可能に
なり、これにより、高調波の発生だけでなく、逆位相を
印加するようにすれば、電力系統に存在する高調波を吸
収することも可能になる。
たパラメータのうちの少なくとも1つのパラメータを用
いて、前記高調波波形作成手段により作成される前記高
調波の前記位相を所定の基準点から調整するための位相
調整手段をさらに備えているので、位相の調整が可能に
なり、これにより、高調波の発生だけでなく、逆位相を
印加するようにすれば、電力系統に存在する高調波を吸
収することも可能になる。
【0036】また、前記高調波波形作成手段により作成
された前記高調波波形は、電圧波形であって、前記重畳
手段は、電圧アンプ及び変圧器から構成されているの
で、ユーザが希望する高調波電圧が生成され、電力系統
に高調波電圧を重畳することができる。
された前記高調波波形は、電圧波形であって、前記重畳
手段は、電圧アンプ及び変圧器から構成されているの
で、ユーザが希望する高調波電圧が生成され、電力系統
に高調波電圧を重畳することができる。
【0037】また、前記高調波波形作成手段により作成
された前記高調波波形は、電流波形であって、前記重畳
手段は、電流アンプ及び変成器から構成されているの
で、ユーザが希望する高調波電流が生成され、電力系統
に高調波電流を重畳することができる。
された前記高調波波形は、電流波形であって、前記重畳
手段は、電流アンプ及び変成器から構成されているの
で、ユーザが希望する高調波電流が生成され、電力系統
に高調波電流を重畳することができる。
【図1】 この発明の実施の形態1による高調波発生器
のブロック図である。
のブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による高調波発生器
のブロック図である。
のブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による高調波発生器
のブロック図である。
のブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による高調波発生器
のブロック図である。
のブロック図である。
【図5】 従来の高調波発生器である。
【符号の説明】
1 電圧源、2 変圧器、3 送電線、4 負荷、5
被試験装置、6 ダイオード、7 直流電圧、8 変圧
器、9 電圧アンプ、10 アナログ信号入力用ボー
ド、11 アナログ信号用出力ボード、12 系統電圧
周波数検出器、13 θ作成器、14,14’ 高調波
波形作成器、15 EWS、16 電圧ゲイン、16’
電流ゲイン、17 高調波次数、18 ユーザ、19
電圧用位相、19’ 電流用位相、20 電圧位相調
整器、20’ 電流用位相調整器、21 変成器、22
電流アンプ、30 系統電圧、31 母線電圧、32
負荷電流。
被試験装置、6 ダイオード、7 直流電圧、8 変圧
器、9 電圧アンプ、10 アナログ信号入力用ボー
ド、11 アナログ信号用出力ボード、12 系統電圧
周波数検出器、13 θ作成器、14,14’ 高調波
波形作成器、15 EWS、16 電圧ゲイン、16’
電流ゲイン、17 高調波次数、18 ユーザ、19
電圧用位相、19’ 電流用位相、20 電圧位相調
整器、20’ 電流用位相調整器、21 変成器、22
電流アンプ、30 系統電圧、31 母線電圧、32
負荷電流。
Claims (4)
- 【請求項1】 電力系統を制御保護するための機器を被
試験装置として試験を行うときに、前記電力系統に重畳
される高調波を模擬発生させるための高調波発生器であ
って、 前記電力系統の系統電圧の周波数を検出する系統電圧周
波数検出手段と、 高調波を発生させるための1以上のパラメータの設定を
行うパラメータ設定手段と、 検出された前記周波数と設定された前記パラメータとを
用いて、前記系統電圧に同期させた位相を有する高調波
波形を作成する高調波波形作成手段と、 作成された前記高調波波形を前記電力系統に重畳させる
重畳手段とを備えたことを特徴とする高調波発生器。 - 【請求項2】 前記パラメータ設定手段に設定されたパ
ラメータのうちの少なくとも1つのパラメータを用い
て、前記高調波波形作成手段により作成される前記高調
波の前記位相を所定の基準点から調整するための位相調
整手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載
の高調波発生器。 - 【請求項3】 前記高調波波形作成手段により作成され
た前記高調波波形は、電圧波形であって、 前記重畳手段は、電圧アンプ及び変圧器から構成されて
いることを特徴とする請求項1または2に記載の高調波
発生器。 - 【請求項4】 前記高調波波形作成手段により作成され
た前記高調波波形は、電流波形であって、 前記重畳手段は、電流アンプ及び変成器から構成されて
いることを特徴とする請求項1または2に記載の高調波
発生器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002098267A JP2003294795A (ja) | 2002-04-01 | 2002-04-01 | 高調波発生器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002098267A JP2003294795A (ja) | 2002-04-01 | 2002-04-01 | 高調波発生器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003294795A true JP2003294795A (ja) | 2003-10-15 |
Family
ID=29240334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002098267A Pending JP2003294795A (ja) | 2002-04-01 | 2002-04-01 | 高調波発生器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003294795A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103023032A (zh) * | 2012-12-10 | 2013-04-03 | 广东电网公司江门供电局 | 配电网电能质量研究仿真装置 |
CN104155551A (zh) * | 2014-08-08 | 2014-11-19 | 杭州亿恒科技有限公司 | 一种电力器件噪声试验装置 |
JP2018042358A (ja) * | 2016-09-06 | 2018-03-15 | 株式会社三社電機製作所 | 試験用電源装置 |
CN114825344A (zh) * | 2022-05-23 | 2022-07-29 | 中国南方电网有限责任公司 | 谐波源特性仿真模拟方法、装置、设备及可读存储介质 |
-
2002
- 2002-04-01 JP JP2002098267A patent/JP2003294795A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103023032A (zh) * | 2012-12-10 | 2013-04-03 | 广东电网公司江门供电局 | 配电网电能质量研究仿真装置 |
CN104155551A (zh) * | 2014-08-08 | 2014-11-19 | 杭州亿恒科技有限公司 | 一种电力器件噪声试验装置 |
JP2018042358A (ja) * | 2016-09-06 | 2018-03-15 | 株式会社三社電機製作所 | 試験用電源装置 |
CN114825344A (zh) * | 2022-05-23 | 2022-07-29 | 中国南方电网有限责任公司 | 谐波源特性仿真模拟方法、装置、设备及可读存储介质 |
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