JP2003294577A - インサービス試験方法および試験光遮断フィルタ有無判定装置 - Google Patents

インサービス試験方法および試験光遮断フィルタ有無判定装置

Info

Publication number
JP2003294577A
JP2003294577A JP2002097029A JP2002097029A JP2003294577A JP 2003294577 A JP2003294577 A JP 2003294577A JP 2002097029 A JP2002097029 A JP 2002097029A JP 2002097029 A JP2002097029 A JP 2002097029A JP 2003294577 A JP2003294577 A JP 2003294577A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
test
light
wavelength
test light
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002097029A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4072368B2 (ja
Inventor
Satoshi Watanabe
智 渡辺
Fumihiko Yamamoto
文彦 山本
Koji Arakawa
孝二 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Nippon Telegraph and Telephone East Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Nippon Telegraph and Telephone East Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp, Nippon Telegraph and Telephone East Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2002097029A priority Critical patent/JP4072368B2/ja
Publication of JP2003294577A publication Critical patent/JP2003294577A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4072368B2 publication Critical patent/JP4072368B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験光遮断フィルタが実際には配置されてい
ないにもかかわらず光線路の特性試験が実施されてしま
うことを防止する。 【解決手段】 光線路の特性試験を行う前に、試験光遮
断フィルタ有無判定装置31により、試験光遮断フィル
タ8の有無を判定する。試験光遮断フィルタ有無判定装
置31では、試験光遮断フィルタ8の低反射率帯にある
試験波長λ1と高反射率帯にある試験波長λ2のそれぞ
れの反射光強度の大小関係に基づいて有無判定をする。
また、試験光11の変調周波数を通信光10の信号帯域
外に配置し、通信信号と試験信号とを周波数多重する。
さらに、遮断波長の異なる試験光遮断フィルタが複数設
置され得る場合には、各遮断波長に対応する試験波長の
反射光強度の大小関係に基づいて試験光遮断フィルタの
有無を種別を含めて判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光線路の特性試験
を行うときのインサービス試験方法およびこれに用いる
試験光遮断フィルタ有無判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル伝送の高速かつ高品質のサービ
スに対応すべく、光通信方式を用いたサービスの導入が
拡大されている。この光通信方式を用いたサービスの提
供では、安定性の高いサービスを提供する上で、光ファ
イバケーブル等で構成される光線路の特性試験を通信光
を劣化させず、より確実に行うことのできる方法が必要
となる。
【0003】図8は、通信中の光ファイバの特性試験を
実施するための設備の概略構成を示すブロック図であ
る。局内装置1と加入者端末7とは、光カプラ2及び光
ファイバ3を介して接続されており、通信光10が双方
向に伝送される。
【0004】インサービス試験システム9は、同システ
ムを制御する制御部25、既設光線路の設備構成につい
て少なくとも試験光遮断フィルタ8の設置の有無を記憶
した設備記録データベース22、特性試験の対象とする
光ファイバを任意に選択できる光ファイバ選択部24、
パルス光により形成される試験光11を用いて光ファイ
バ3の特性試験を実行する光パルス試験部23を有する
構成である。
【0005】加入者端末7の手前には試験光11を反射
するための波長依存型の試験光遮断フィルタ8が設置さ
れる。
【0006】加入者端末7は、受けた光を電気信号に光
電変換する光受信機12と、光電変換した電気信号のう
ち、通信光を光電変換した通信信号を通過させる帯域フ
ィルタ13と、帯域フィルタ13を通過した電気信号を
受信する受信機14を有する構成である。
【0007】図9は、インサービス試験システム9を用
いて光ファイバの特性試験を行うときの処理の一例を示
すフローチャートである。
【0008】通信中の光ファイバについて特性試験を行
う場合は、まず、光ファイバ選択部24により、特性試
験の対象となる光ファイバ3を指定する(step2
1)。そして、指定した光ファイバ3の遠端に試験光遮
断フィルタ8が設置されているか否かを設備記録データ
ベース22に照合する(step22)。照合の結果、
試験光遮断フィルタが有るということが記録されている
場合は特性試験を実行し、この記録が無い場合は特性試
験を中止する(step23)。
【0009】特性試験の実行は、光パルス試験部23が
試験光11を光ファイバ選択部24および光カプラ2を
介して加入者端末7に伝送し、試験光遮断フィルタ8が
試験光11を反射したときの反射光の強度を光パルス試
験部23で測定することにより行われる。
【0010】ところが、試験光遮断フィルタ8が実際に
は光ファイバ3の遠端に設置されていないにもかかわら
ず、誤って特性試験が実行された場合には、試験光11
と通信光10は同時に加入者端末7の光受信機12で受
光され、試験光11は通信光10と共に電気信号に変換
されてしまう。
【0011】図10は、このような場合に通信光10お
よび試験光11を光電変換した後の通信信号および試験
信号のスペクトルの一例を示す模式図である。同図が示
すように、帯域フィルタ13によって試験信号はある程
度遮断されるものの、周波数領域では通信信号と試験信
号とで重畳が生じるため、この重畳された周波数成分が
雑音となり通信信号に影響を与えてしまう。このことを
詳細に説明すると次のようになる。
【0012】パルス光が、通信光と比較して十分に低速
(例えば622Mbpsのデータレートに対して1μs
のパルス幅)でパルス変調されていると仮定する。この
時、パルス光が加入者端末7に入射した場合の符号誤り
率(BER)は以下の式で与えられる。
【0013】
【数1】 ここで、Dはパルス光のデューティ、SDは通信光の等
価入力信号電流、σ0 2は通信光のみが加入者端末に入射
しているときの加入者端末での等価入力雑音電流の全分
散、SOTDRはパルス光の等価入力雑音電流、σ1 2は通信
光とパルス光が同時に加入者端末に入射しているときの
加入者端末での等価入力雑音電流である。erfc
(x)は補誤差関数であり、次式で与えられる。
【0014】
【数2】 また、通信光の受光平均パワをPs、パルス光のピーク
受光パワをPOTDR、加入者端末までの通信光の変換効率
をρs、パルス光の変換効率をρOTDRとすると、通信光
と心線対照光の等価入力電流はそれぞれ、
【数3】
【数4】 で与えられる。さらに等価入力雑音電流は、
【数5】 で与えられる。ここでρ2 shot_OTDRはパルス光によるシ
ョット雑音を示す。
【0015】式(1)を用いてパルス光の受光パワに依
存したBER劣化の見積りをした結果を図11に示す。
参考文献(ITU-T.Recommendation G.983.1,“Broadband
optical access systems based on Passive Optical N
etworks (PON),”1988)に従い、SD 2/σ0 2=22d
B、Ps=−33dBmとした。622Mbps伝送に
おいてBER<10-9を満足しようとした場合、D=
0.15%のパルス光11の平均受光パワPOTDRは−6
8dBm以下とする必要があることが分かる。
【0016】例えば、加入者端末の入力部分においてパ
ルス光平均パワが−38dBmの場合、30dB以上の
遮断量を有する試験光遮断フィルタ8を挿入する必要が
ある。つまり、サービス品質に影響を与えることなく現
用光線路の特性試験を実施するためには、このような試
験光遮断フィルタ8が必須であり、その特性試験前に試
験光遮断フィルタ8の有無を確認する必要がある。
【0017】従来、この確認の手法としては、加入者端
末7の設置時に作成した設備の構成を把握するための情
報を設備記録データベース22に記憶しておき、このデ
ータベースを用いて試験光遮断フィルタ8の有無を確認
する方法と、実際に現地調査を行って試験光遮断フィル
タ8の有無を目視により確認する方法がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
手法では、設備記録データベース22による情報保存の
信頼性を長期に渡って確保しなければならない。これが
困難であるのは、例えば、試験光遮断フィルタ8が撤去
された場合や新たに設置された場合に、そのことが設備
記録データベース22に反映されないおそれがあるから
である。さらに、近年の波長多重技術の進展に伴って通
信光の波長が複数となる場合もあり、同一ネットワーク
内に、異なる遮断波長を有する試験光遮断フィルタが複
数種設置される可能性がある。この場合、設置された試
験光遮断フィルタ8の種類について誤って設備記録デー
タベース22に入力しまうおそれがある。一方、後者の
方法では、現場調査のために調査員が実際に現地へ向か
わなければならない。
【0019】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、試験光遮断フィルタが実
際には配置されていないにもかかわらず光線路の特性試
験が実施されてしまうことを防止し得るインサービス試
験方法およびこれに用いる試験光遮断フィルタ有無判定
装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明に係るインサービス試験方法
は、光線路の特性試験を行う前に、当該光線路の遠端に
波長依存型の試験光遮断フィルタが設置されているか否
かを試験光遮断フィルタ有無判定装置により判定し、試
験光遮断フィルタが有ると判定された場合に特性試験を
行うことを特徴とする。
【0021】本発明にあっては、光線路の特性試験を行
う前に、試験光遮断フィルタ有無判定装置により、試験
光遮断フィルタの有無を判定するようにしたことで、た
とえ設備記録データベースに試験光遮断フィルタ設置の
有無について誤って記録されていたとしても、試験光遮
断フィルタの有無について正確に判定することができ
る。
【0022】請求項2記載のインサービス試験方法は、
請求項1記載のインサービス試験方法において、前記試
験光遮断フィルタ有無判定装置は、前記試験光遮断フィ
ルタの低反射率帯にある第1の試験波長および高反射率
帯にある第2の試験波長による試験光を発生する処理
と、前記試験光を前記光線路に伝送したときの各試験波
長の反射強度を測定する処理と、測定された各反射光強
度の大小関係に基づいて試験光遮断フィルタの有無を判
定する処理と、を行うことを特徴とする。
【0023】本発明にあっては、第1の試験波長および
第2の試験波長のそれぞれの反射光強度の大小関係に基
づいて試験光反射フィルタが設置されているか否かを判
定するようにしたことで、試験光遮断フィルタの有無に
ついて正確に判定することができる。
【0024】請求項3記載の本発明は、請求項1又は2
記載のインサービス試験方法において、前記試験光遮断
フィルタの有無を判定する処理は、第1の試験波長の反
射光強度が第2の試験波長の反射光強度よりも小さい場
合に試験光遮断フィルタが有ると判定し、第1の試験波
長の反射光強度と第2の試験波長の反射光強度が同等の
場合に試験光遮断フィルタが無いと判定することを特徴
とする。
【0025】本発明にあっては、試験光遮断フィルタが
設置されている場合には高反射率帯にある試験波長λ2
の方が低反射率帯にある試験波長λ1よりも反射光強度
が大きくなり、試験光遮断フィルタがない場合には試験
波長λ2も試験波長λ1も反射光強度はほとんど変わら
ないことから、各反射光強度の大小関係に基づいて試験
光反射フィルタが設置されているか否かを判定するよう
にしている。
【0026】請求項4記載の本発明は、請求項1記載の
インサービス試験方法において、前記試験光遮断フィル
タ有無判定装置は、遮断波長が異なる複数の試験光遮断
フィルタが用いられる場合に、各遮断波長に対応した試
験波長による試験光を発生する処理と、前記試験光を前
記光線路に伝送したときの各試験波長の反射強度を測定
する処理と、測定された各反射光強度の大小関係に基づ
いて試験光遮断フィルタの有無を種別を含めて判定する
処理と、を行うことを特徴とする。
【0027】本発明にあっては、遮断波長が異なる複数
の試験光遮断フィルタが用いられる場合に、各遮断波長
に対応する試験波長の反射強度の大小関係に基づいて試
験光遮断フィルタの有無を種別を含めて判定するように
したことで、たとえ試験光遮断フィルタの有無が未知で
あって、複数種の試験光遮断フィルタが設置されていた
としても、試験光遮断フィルタの有無について正確に判
定することができる。
【0028】請求項5記載の本発明は、請求項4記載の
インサービス試験方法において、前記試験光遮断フィル
タの有無を種別を含めて判定する処理は、第1遮断波長
に対応する第1試験波長の反射減衰量が第1遮断波長に
ついて予め規定されている反射減衰量よりも小さい場合
には、第1遮断波長をもつ試験光遮断フィルタが有ると
判定し、当該試験光遮断フィルタがないと判定された場
合で、第2遮断波長に対応する第2試験波長の反射減衰
量が第1試験波長の反射減衰量よりも小さい場合に、第
2遮断波長をもつ試験光遮断フィルタが有ると判定し、
そうでない場合に、いずれの試験光遮断フィルタも設置
されていないと判定することを特徴とする。
【0029】本発明にあっては、第1遮断波長をもつ試
験光遮断フィルタが設置されている場合には、第1試験
波長の反射減衰量が予め規定されている反射減衰量より
も小さくなり、第2遮断波長をもつ試験光遮断フィルタ
が設置されている場合には、第2試験波長の反射減衰量
が第1試験波長の反射減衰量よりも小さくなるという特
徴を利用して、各反射光強度の大小関係に基づいて試験
光反射フィルタが設置されているか否かを種別を含めて
判定するようにしている。
【0030】請求項6記載の本発明は、請求項1乃至5
のいずれかに記載のインサービス試験方法において、設
備記録データベースに試験光遮断フィルタが有ると記録
されており、かつ、前記試験光遮断フィルタ有無判定装
置により試験光遮断フィルタが有ると判定された場合
に、特性試験を行うことを特徴とする。
【0031】本発明にあっては、試験光遮断フィルタの
有無について、設備記録データベースの記録を照合する
とともに、試験光遮断フィルタ有無判定装置で判定する
ようにしたことで、試験光遮断フィルタの有無をより正
確に判定することができる。
【0032】請求項7記載の本発明は、請求項1乃至6
のいずれかに記載のインサービス試験方法において、前
記試験光を発生する処理は、試験光の変調周波数を通信
光の信号帯域外に配置することを特徴とする。
【0033】本発明にあっては、試験光の変調周波数を
通信光の信号帯域外に配置し、通信信号と試験信号とを
周波数多重するようにしたことで、仮に試験光反射フィ
ルタが設置されておらず通信光と共に試験光が加入者端
末に入射した場合であっても、加入者端末の帯域フィル
タにより試験信号を完全に遮断でき、通信信号の劣化を
防止することができる。
【0034】請求項8記載の本発明は、請求項1乃至7
のいずれかに記載のインサービス試験方法において、前
記反射光強度を測定する処理の前に、通信光を遮断する
処理を行うことを特徴とする。
【0035】本発明にあっては、反射光強度を測定する
前に通信光を遮断するようにしたことで、試験光の反射
光強度だけを抽出することができるので、試験光遮断フ
ィルタの有無をより正確に判定することができる。
【0036】請求項9記載の本発明に係る試験光遮断フ
ィルタ有無判定装置は、光線路の遠端に波長依存型の試
験光反射フィルタが設置されているか否かを判定する試
験光遮断フィルタ有無判定装置であって、遮断波長の異
なる複数の試験光遮断フィルタの各遮断波長に対応した
試験波長による試験光を発生する発生手段と、前記試験
光を前記光線路に伝送したときの各試験波長の反射強度
を測定する測定手段と、測定された各反射光強度の大小
関係に基づいて試験光遮断フィルタの有無を種別を含め
て判定する判定手段と、を有することを特徴とする。
【0037】請求項10記載の本発明は、請求項9記載
の試験光遮断フィルタ有無判定装置において、前記判定
手段は、第1遮断波長に対応した第1試験波長の反射減
衰量が第1遮断波長について予め規定されている反射減
衰量より小さい場合、第1遮断波長をもつ試験光遮断フ
ィルタが有ると判定し、当該試験光遮断フィルタがない
と判定された場合で、第2遮断波長に対応した第2試験
波長の反射減衰量が第1試験波長の反射減衰量よりも小
さい場合に、第2遮断波長をもつ試験光遮断フィルタが
有ると判定し、そうでない場合に、いずれの試験光遮断
フィルタも設置されていないと判定することを特徴とす
る。
【0038】請求項11記載の本発明は、請求項9又は
10記載の試験光遮断フィルタ有無判定装置において、
前記発生手段は、試験光の変調周波数を通信光の信号帯
域外に配置することを特徴とする。
【0039】請求項12記載の本発明は、請求項9乃至
11のいずれかに記載の試験光遮断フィルタ有無判定装
置において、前記測定手段の前段に通信光を遮断する遮
断手段を有することを特徴とする。
【0040】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]図1は、第
1の実施の形態におけるインサービス試験方法に用いる
システムの概略構成を示すブロック図である。同図のシ
ステムは、図8に示したインサービス試験システム9に
試験光遮断フィルタ有無判定装置31が接続された構成
である。試験光遮断フィルタ有無判定装置31は、信号
発生器32と、多波長光源33と、光分岐回路34と、
受光部35と、帯域フィルタ36と、マルチメータ37
と、判定回路38と、を有する構成である。なお、その
他、図8と同一物には同一の符号を付すものとし、ここ
では詳細な説明は省略する。
【0041】信号発生器32は、試験光反射フィルタ8
の有無を判定するための試験信号を発生する。
【0042】多波長光源33は、試験光遮断フィルタ8
の低反射率帯域および高反射率帯域に対応する光源をそ
れぞれ少なくとも1ずつ有する。低反射率帯域には第1
の試験波長λ1、高反射率帯域には第2の試験波長λ2
がそれぞれ用意される。この試験波長λ1と試験波長λ
2の出力強度はほぼ一致したものとする。
【0043】光分岐回路34は、多波長光源33が発生
した試験光11をインサービス試験システム9へ出力
し、光カプラ2を介して光ファイバ3へ伝送する。ま
た、試験光11が試験光遮断フィルタ8で反射したと
き、あるいは試験光遮断フィルタ8がなく加入者端末7
で反射したときの反射光をインサービス試験システム9
から受光し、これを受光部35へ出力する。
【0044】受光部35は、受光した光を電気信号に光
電変換する。
【0045】帯域フィルタ36は、試験波長λ1の反射
光および試験波長λ2の反射光による試験信号だけを通
過させる周波数帯域特性を有し、通信信号については遮
断する。
【0046】マルチメータ37は、試験波長λ1の反射
光および試験波長λ2の反射光についてそれぞれ強度を
測定する。
【0047】判定回路38は、マルチメータ17による
測定結果に基づいて、後述する手法で試験光反射フィル
タの有無を判定する。
【0048】図2は、本実施の形態におけるインサービ
ス試験方法による処理の概略を示すフローチャートであ
る。
【0049】step1で、まず、光ファイバ選択部2
4により、現在運用されている現用光ファイバの中から
特性試験の対象となる光ファイバ3を指定する(ste
p1)。
【0050】step2で、制御部25は、指定された
光ファイバ3の遠端に試験光遮断フィルタ8が設置され
ているか否かを設備記録データベース22と照合する。
【0051】step3で、照合の結果、設備記録デー
タベース22に試験光遮断フィルタが有ることが記録さ
れている場合には次ステップへ進み、この記録がない場
合には特性試験を中止する。
【0052】step4で、試験光遮断フィルタ有無判
定装置31により、試験光遮断フィルタ8の有無を判定
する。この判定処理の詳細については後述する。
【0053】step5で、判定の結果、試験光遮断フ
ィルタ8が有ると判定された場合には特性試験を実行
し、無いと判定された場合には特性試験を中止する。
【0054】特性試験の実行は、光パルス試験部23が
試験光11を光ファイバ選択部24および光カプラ2を
介して加入者端末7に伝送し、試験光遮断フィルタ8が
試験光11を反射したときの反射光の強度を光パルス試
験部23で測定することにより行われる。
【0055】このように、本実施の形態では、特性試験
を実行する前に、試験光遮断フィルタ有無判定装置31
を用いて試験光遮断フィルタ8の有無を判定する。以
下、ステップ4における試験光遮断フィルタ有無判定装
置31による判定処理について詳細に説明する。
【0056】試験光遮断フィルタの有無を判定する処理
は、試験光遮断フィルタが実際に配置されていない場合
にも実施される可能性があるため、通信光10に影響を
与えないようにする必要がある。そこで、信号発生器3
2は、図3に示すように試験信号の周波数が通信信号の
周波数の帯域外となるように周波数配置する。
【0057】このように周波数配置された試験信号につ
いて、多波長光源33により第1の試験波長λ1および
第2の試験波長λ2よりなる試験光11を発生する。
【0058】光分岐回路34は、多波長光源33が発生
した試験光11をインサービス試験システム9へ出力す
る。インサービス試験システム9は、試験光11を光カ
プラ2を介して光ファイバ3へ伝送する。また、光カプ
ラ2およびインサービス試験システム9を介して送られ
てくる遠端からの反射光を受光部35へ出力する。
【0059】受光部35は、この反射光を光電変換す
る。電気変換により生成された反射信号は、試験信号の
みを通過させる帯域フィルタ36を介しマルチメータ3
7で受信され、その強度が測定される。判定回路21
は、測定された反射光強度の大小関係に基づいて、次の
ように試験光遮断フィルタ8の有無を判定する。
【0060】低反射率帯域の波長がλ1、高反射率帯域
の波長がλ2の試験光遮断フィルタ8が設置されている
場合は、試験光11の試験波長λ1の成分は大部分が試
験光遮断フィルタ8を通過し、試験波長λ2の成分は大
部分が試験光遮断フィルタ8で遮断、すなわち反射され
る。よって各試験波長における反射光の強度の大小関係
は、
【数6】 で与えられる。
【0061】一方、試験光遮断フィルタ8が無い場合に
は、波長の相違によっては試験光11の反射率はほとん
ど変わらないことから、測定される各試験波長における
反射光の強度の大小関係は、
【数7】 で与えられる。
【0062】そこで、判定回路38では、試験波長λ1
の反射光強度と試験波長λ2の反射光強度とを比較し、
式(6)の関係が得られたときは試験光遮断フィルタ8
が有ると判定し、式(7)の関係が得られたときは試験
光遮断フィルタ8が無いと判定する。
【0063】したがって、本実施の形態によれば、光線
路の特性試験を行う前に、試験光遮断フィルタ有無判定
装置31により、試験光遮断フィルタ8の有無を判定す
るようにしたことで、たとえ設備記録データベース22
に試験光遮断フィルタ設置の有無について誤って記録さ
れていたとしても、試験光遮断フィルタ8の有無につい
て正確に判定することができ、試験光遮断フィルタ8が
実際には配置されていないにもかかわらず光線路の特性
試験が実行されてしまうことを防止することができる。
これによって、より確実な光線路の特性試験を実現で
き、設備記録データベースの維持管理のためのメンテナ
ンス業務を簡略化でき、目視確認のための現地調査を不
要にでき、設備保守業務の効率化を図ることができる。
【0064】また、本実施の形態によれば、試験光遮断
フィルタ8が設置されている場合には高反射率帯にある
試験波長λ2の方が低反射率帯にある試験波長λ1より
も反射光強度が大きくなり、試験光遮断フィルタ8がな
い場合には試験波長λ2も試験波長λ1も反射光強度は
ほとんど変わらないことから、各試験波長による反射光
強度の大小関係に基づいて試験光反射フィルタ8が設置
されているか否かを判定するようにしたことで、試験光
遮断フィルタ8の有無について正確に判定することがで
きる。
【0065】また、本実施の形態によれば、試験光遮断
フィルタ8の有無について、設備記録データベース22
の記録を照合するとともに、試験光遮断フィルタ有無判
定装置31で判定するようにしたことで、試験光遮断フ
ィルタ8の有無をより正確に判定することができる。
【0066】また、本実施の形態によれば、信号発生器
32により試験光11の変調周波数を通信光10の信号
帯域外に配置し、通信信号と試験信号とを周波数多重す
るようにしたことで、仮に加入者端末7の前方に試験光
反射フィルタ8が設置されておらず通信光10とともに
試験光11が加入者端末7の光受信機12で受信された
場合であっても、加入者端末7の帯域フィルタ13によ
り試験光11による試験信号を完全に遮断することがで
きるので、受信機14で受信する通信信号の劣化を防止
することができる。更に、試験光遮断フィルタ有無判定
装置31の帯域フィルタ36により、反射光についても
通信信号を遮断して試験信号のみを抽出でき、判定回路
38において、試験光遮断フィルタ8の有無をより正確
に判定することができる。
【0067】以下、周波数多重による効果について詳細
に説明する。試験光11が通信光10と比較して十分高
速に正弦波変調(例えば622Mbpsのデータレート
に対して1244MHz)されていると仮定する。この
時、試験光11が加入者端末7に入射した場合の符号誤
り率BERは以下の式で与えられる。
【0068】
【数8】 ここで、σ2 2は通信光10と試験光11が同時に加入者
端末7に入射したときの等価雑音電流の全分散であり、
σ2 2は以下の式で与えられる。
【0069】
【数9】 ここで、σshot_test 2は試験光11によるショット雑音
電流、Kは加入者端末7の帯域フィルタ13の試験光変
調周波数における通過率、OMIは通信光10の光変調
度、ρtestは試験光11の変換効率を示す。
【0070】式(9)を用い、K=10-3、OMI=3
5%のときのBER特性を図4に実線で示す。同図の破
線は、図11に示したBER特性である。図4が示すよ
うに、試験光11の変調周波数を通信信号帯域外に周波
数配置することにより、許容受光パワが約30dB増加
することが分かる。これにより、例えば、許容受光パワ
の増加に相当する分だけ強いパワで試験光11を出力す
ることができるようになる。
【0071】[第2の実施の形態]本実施の形態では、
複数の試験光遮断フィルタが設置され得る場合に、試験
光遮断フィルタの種別を含めた有無判定を行うようにし
たインサービス試験方法について説明する。本インサー
ビス試験方法に用いるシステムの基本的な構成は、図1
と同様であるので、ここでは重複する部分については説
明を省略する。
【0072】図5は、遮断波長が異なる2種類の試験光
遮断フィルタの反射減衰量の波長依存性を示す図であ
る。ここでは、第1遮断波長が1.55μmの試験光遮
断フィルタ(以下「1.55μm遮断フィルタ」とい
う)と、第2遮断波長が1.65μmの試験光遮断フィ
ルタ(以下「1.65μm遮断フィルタ」という)の2
つを想定する。
【0073】同図において、R1.55(f0),R1.55(f
1),R1.55(f2)は、測定波長1.55μmについて
予め規定されている反射減衰量である。R1.55(f0),
1.55(f1),R1.55(f2)を用いることによって、既
設光線路において測定される反射減衰量をR1.55で表す
とすると、R1.55>R1.55(f0)の場合には、1.55
μm遮断フィルタは無い、R1.55<R1.55(f1)の場合
には、1.55μm遮断フィルタが有る、R1.55>R
1.55(f2)の場合には、いずれの試験光遮断フィルタも
無いと判断することができる。
【0074】また、R1.65(f0),R1.65(f2)は、測
定波長1.65μmについて予め規定されている反射減
衰量である。R1.65(f0),R1.65(f2)を用いること
によって、既設光線路において測定される反射減衰量を
1.65で表すとすると、R1. 65>R1.65(f0)の場合に
は、いずれの試験光遮断フィルタも無い、R1.65<R
1.65(f2)の場合には、1.65μm遮断フィルタが有
ると判断することができる。
【0075】なお、反射減衰量は、マルチメータ37に
より測定された反射光強度を用いて一意的に求めること
ができる。反射光強度が大きいほど反射減衰量は小さく
なり、反射光強度が小さいほど反射減衰量は大きくな
る。
【0076】図6は、図5に示した波長依存性に基づい
て試験光遮断フィルタの種別を含めた有無判定を行う処
理を示すフローチャートである。同図のフローチャート
について説明する前に、この処理を裏付けるために行っ
た変調周波数成分に対する反射光強度の測定実験の結果
について図7を用いて説明する。
【0077】図7(a)は、第1遮断波長に対応する第
1試験波長として1.55μmを用いたときの反射光強
度の測定値を示すグラフであり、1.55μm遮断フィ
ルタが設置されている場合、1.65μm遮断フィルタ
が設置されている場合、いずれの試験光遮断フィルタも
ない場合の3種類について示してある。同図(b)は、
第1試験波長に1.55μm、第2遮断波長に対応する
第2試験波長に1.65μmを用いたときの反射光強度
の測定値を示すグラフであり、1.65μm遮断フィル
タが設置されている場合、いずれの試験光遮断フィルタ
もない場合の2種類について示してある。
【0078】図7(a)において、1.55μm遮断フ
ィルタが有る場合は、第1試験波長1.55μmの反射
光強度が、R1.55(f0)に対応する反射光強度よりも
大きいことが観測される。すなわち、反射減衰量で比較
すると、R1.55<R1.55(f0)の関係が成り立つ。一
方、1.65μm遮断フィルタが有る場合や、いずれの
試験光遮断フィルタもない場合には、この関係は成り立
たない。
【0079】同図(b)において、1.65μm遮断フ
ィルタが有る場合は、第1試験波長1.55μmの反射
光強度は、第2試験波長1.65μmの反射光強度より
も小さいことが観測される。すなわち、反射減衰量で比
較すると、R1.55>R1.65の関係が成り立つ。一方、
1.65μm遮断フィルタがない場合には、この関係は
成り立たない。
【0080】続いて、図6に示したフローチャートによ
る処理について説明する。まず、試験光遮断フィルタ有
無判定装置31は、本処理に入る前に、試験波長が1.
55μmと1.65μmよりなる試験光を生成し、加入
者端末7へ向けて伝送する。
【0081】ステップ11で、帯域フィルタ36による
帯域設定で、反射光の測定波長に1.55μmを選択す
る。
【0082】ステップ12で、帯域フィルタ36を通過
した第1試験波長1.55μmの反射光について、マル
チメータ37により反射光強度を測定し、その反射減衰
量R 1.55を求める。
【0083】ステップ13で、判定回路38は、R1.55
とR1.55(f0)の大小関係を比較し、R1.55<R1.55
(f0)の関係が成立する場合には1.55μm遮断フ
ィルタが有ると判定し、本処理を終了する。一方、この
関係が成立しない場合には、次ステップへ進む。
【0084】ステップ14で、帯域フィルタ36による
帯域設定で、反射光の測定波長に1.65μmを選択す
る。
【0085】ステップ15で、帯域フィルタ36を通過
した第2試験波長1.65μmの反射光について、マル
チメータ37により反射光強度を測定し、その反射減衰
量R 1.65を求める。
【0086】ステップ16で、判定回路38は、R1.55
とR1.65の大小関係を比較し、R1. 55>R1.65の関係が
成立する場合には1.65μm遮断フィルタが有ると判
定し、この関係が成立しない場合には、いずれの試験光
遮断フィルタも設置されていないと判定して本処理を終
了する。
【0087】本実施の形態では、試験光遮断フィルタ有
無判定装置31を用いた有無判定を、光線路の特性試験
を実行する前に行い、試験光遮断フィルタが有ることが
確認された場合にのみ特性試験を実施する。この手順を
踏むことによって、通信信号の品質劣化を招かないイン
サービス試験方法が実現される。
【0088】したがって、本実施の形態によれば、遮断
波長が異なる複数の試験光遮断フィルタが用いられる場
合に、各遮断波長に対応する試験波長の反射強度の大小
関係に基づいて試験光遮断フィルタの有無を種別を含め
て判定するようにしたことで、たとえ試験光遮断フィル
タの有無が未知であって、複数種の試験光遮断フィルタ
が設置されていたとしても、試験光遮断フィルタの有無
について正確に判定することができ、試験光遮断フィル
タが実際には配置されていないにもかかわらず光線路の
特性試験が実行されてしまうことを防止することができ
る。これによって、より確実な光線路の特性試験を実現
でき、設備記録データベースの維持管理のためのメンテ
ナンス業務を簡略化でき、目視確認のための現地調査を
不要にでき、設備保守業務の効率化を図ることができ
る。
【0089】なお、本実施の形態においても、試験光遮
断フィルタの有無について試験光遮断フィルタ有無判定
装置31により判定するとともに、第1の実施の形態で
示したように、設備記録データベース22の記録を照合
するようにしてもよい。これにより、試験光遮断フィル
タの有無をより正確に判定することができる。
【0090】また、本実施の形態においても、信号発生
器32により試験光11の変調周波数を通信光10の信
号帯域外に配置するようにしてもよい。更に、試験光遮
断フィルタ有無判定装置31の帯域フィルタ36によ
り、反射光についても通信信号を遮断して試験信号のみ
を抽出するようにしてもよい。
【0091】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係るイ
ンサービス試験方法および試験光遮断フィルタ有無判定
装置によれば、光線路の特性試験を行う前に、試験光遮
断フィルタ有無判定装置により試験光遮断フィルタの有
無を判定するようにしたことで、試験光遮断フィルタが
実際には配置されていないにもかかわらず光線路の特性
試験が実行されてしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態におけるインサービス試験方
法に用いるシステムの全体構成を示すブロック図であ
る。
【図2】第1の実施の形態におけるインサービス試験方
法による処理の概略を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施の形態において周波数多重した場合
の通信信号と試験信号のスペクトルの一例を示す模式図
である。
【図4】第1の実施の形態において周波数多重した場合
の試験光の加入者端末における平均受光パワとBERと
の関係の一例を示すグラフである。
【図5】第2の実施の形態において2種類の試験光遮断
フィルタの反射減衰量の波長依存性を示す図である。
【図6】第2の実施の形態において試験光遮断フィルタ
の種別を含めた有無判定を行う処理を示すフローチャー
トである。
【図7】変調周波数成分に対する反射光強度の測定値を
示す図であり、同図(a)は試験波長が1.55μmの
とき、同図(b)は試験波長が1.65μのときのもの
をそれぞれ示す。
【図8】従来の光線路の特性試験を実施するための設備
の概略構成を示すブロック図である。
【図9】従来の光線路の特性試験を行うときの処理の一
例を示すフローチャートである。
【図10】従来の通信信号と試験信号のスペクトルの一
例を示す模式図である。
【図11】従来の試験光の加入者端末における平均受光
パワとBERとの関係の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 局内装置 2 光カプラ 3 光ファイバ 7 加入者端末 8 試験光遮断フィルタ 9 インサービス試験システム 10 通信光 11 試験光 12 光受信機 13 帯域フィルタ 14 受信機 22 設備記録データベース 23 光パルス試験部 24 光ファイバ選択部 25 制御部 31 試験光遮断フィルタ有無判定装置 32 信号発生器 33 多波長光源 34 光分岐回路 35 受光部 36 帯域フィルタ 37 マルチメータ 38 判定回路
フロントページの続き (72)発明者 荒川 孝二 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 東日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2G086 CC04 5K102 AA42 AA46 LA02 LA11 LA22 LA52 MH11 PC01 PC13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光線路の特性試験を行う前に、当該光線
    路の遠端に波長依存型の試験光遮断フィルタが設置され
    ているか否かを試験光遮断フィルタ有無判定装置により
    判定し、試験光遮断フィルタが有ると判定された場合に
    特性試験を行うことを特徴とするインサービス試験方
    法。
  2. 【請求項2】 前記試験光遮断フィルタ有無判定装置
    は、 前記試験光遮断フィルタの低反射率帯にある第1の試験
    波長および高反射率帯にある第2の試験波長による試験
    光を発生する処理と、 前記試験光を前記光線路に伝送したときの各試験波長の
    反射強度を測定する処理と、 測定された各反射光強度の大小関係に基づいて試験光遮
    断フィルタの有無を判定する処理と、 を行うことを特徴とする請求項1記載のインサービス試
    験方法。
  3. 【請求項3】 前記試験光遮断フィルタの有無を判定す
    る処理は、第1の試験波長の反射光強度が第2の試験波
    長の反射光強度よりも小さい場合に試験光遮断フィルタ
    が有ると判定し、第1の試験波長の反射光強度と第2の
    試験波長の反射光強度が同等の場合に試験光遮断フィル
    タが無いと判定することを特徴とする請求項1又は2記
    載のインサービス試験方法。
  4. 【請求項4】 前記試験光遮断フィルタ有無判定装置
    は、遮断波長が異なる複数の試験光遮断フィルタが用い
    られる場合に、 各遮断波長に対応した試験波長による試験光を発生する
    処理と、 前記試験光を前記光線路に伝送したときの各試験波長の
    反射強度を測定する処理と、 測定された各反射光強度の大小関係に基づいて試験光遮
    断フィルタの有無を種別を含めて判定する処理と、 を行うことを特徴とする請求項1記載のインサービス試
    験方法。
  5. 【請求項5】 前記試験光遮断フィルタの有無を種別を
    含めて判定する処理は、 第1遮断波長に対応する第1試験波長の反射減衰量が第
    1遮断波長について予め規定されている反射減衰量より
    も小さい場合に、第1遮断波長をもつ試験光遮断フィル
    タが有ると判定し、 当該試験光遮断フィルタがないと判定された場合で、第
    2遮断波長に対応する第2試験波長の反射減衰量が第1
    試験波長の反射減衰量よりも小さい場合に、第2遮断波
    長をもつ試験光遮断フィルタが有ると判定し、そうでな
    い場合に、いずれの試験光遮断フィルタも設置されてい
    ないと判定することを特徴とする請求項4記載のインサ
    ービス試験方法。
  6. 【請求項6】 設備記録データベースに試験光遮断フィ
    ルタが有ると記録されており、かつ、前記試験光遮断フ
    ィルタ有無判定装置により試験光遮断フィルタが有ると
    判定された場合に、特性試験を行うことを特徴とする請
    求項1乃至5のいずれかに記載のインサービス試験方
    法。
  7. 【請求項7】 前記試験光を発生する処理は、試験光の
    変調周波数を通信光の信号帯域外に配置することを特徴
    とする請求項1乃至6のいずれかに記載のインサービス
    試験方法。
  8. 【請求項8】 前記反射強度を測定する処理の前に、通
    信光を遮断する処理を行うことを特徴とする請求項1乃
    至7のいずれかに記載のインサービス試験方法。
  9. 【請求項9】 光線路の遠端に波長依存型の試験光反射
    フィルタが設置されているか否かを判定する試験光遮断
    フィルタ有無判定装置であって、 遮断波長の異なる複数の試験光遮断フィルタの各遮断波
    長に対応した試験波長による試験光を発生する発生手段
    と、 前記試験光を前記光線路に伝送したときの各試験波長の
    反射強度を測定する測定手段と、 測定された各反射光強度の大小関係に基づいて試験光遮
    断フィルタの有無を種別を含めて判定する判定手段と、 を有することを特徴とする試験光遮断フィルタ有無判定
    装置。
  10. 【請求項10】 前記判定手段は、試験光遮断フィルタ
    の第1遮断波長に対応した第1試験波長の反射減衰量が
    第1遮断波長について予め規定されている反射減衰量よ
    りも小さい場合に、第1遮断波長をもつ試験光遮断フィ
    ルタが有ると判定し、 当該試験光遮断フィルタがないと判定された場合で、第
    2遮断波長に対応した第2試験波長の反射減衰量が第1
    試験波長の反射減衰量よりも小さい場合に、第2遮断波
    長をもつ試験光遮断フィルタが有ると判定し、そうでな
    い場合に、いずれの試験光遮断フィルタも設置されてい
    ないと判定することを特徴とする請求項9記載の試験光
    遮断フィルタ有無判定装置。
  11. 【請求項11】 前記発生手段は、試験光の変調周波数
    を通信光の信号帯域外に配置することを特徴とする請求
    項9又は10記載の試験光遮断フィルタ有無判定装置。
  12. 【請求項12】 前記測定手段の前段に通信光を遮断す
    る遮断手段を有することを特徴とする請求項9乃至11
    のいずれかに記載の試験光遮断フィルタ有無判定装置。
JP2002097029A 2002-03-29 2002-03-29 インサービス試験方法および試験光遮断フィルタ有無判定装置 Expired - Lifetime JP4072368B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002097029A JP4072368B2 (ja) 2002-03-29 2002-03-29 インサービス試験方法および試験光遮断フィルタ有無判定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002097029A JP4072368B2 (ja) 2002-03-29 2002-03-29 インサービス試験方法および試験光遮断フィルタ有無判定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003294577A true JP2003294577A (ja) 2003-10-15
JP4072368B2 JP4072368B2 (ja) 2008-04-09

Family

ID=29239789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002097029A Expired - Lifetime JP4072368B2 (ja) 2002-03-29 2002-03-29 インサービス試験方法および試験光遮断フィルタ有無判定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4072368B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008309958A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバの終端状態判定方法
JP2010038760A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Nippon Telegraph & Telephone East Corp 光カプラ判定装置及び光カプラ判定方法
JP2011196686A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Anritsu Corp 光線路監視装置及び光線路監視システム及び光線路監視方法
JP2013213832A (ja) * 2013-07-11 2013-10-17 Chugoku Electric Power Co Inc:The 光ファイバケーブルの接続位置判定方法
JP2015080020A (ja) * 2013-10-15 2015-04-23 日本電信電話株式会社 光線路波長測定システム及び光試験装置
EP2356760A4 (en) * 2008-10-17 2016-07-20 Exfo Inc METHOD AND DEVICE FOR DERIVING PARAMETERS OF OPTICAL PATHS IN OPTICAL NETWORKS USING TWO WAVELENGTH OTDR AND A WAVE LENGTH-RELATED REFLECTIVE ELEMENT

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008309958A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバの終端状態判定方法
JP2010038760A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Nippon Telegraph & Telephone East Corp 光カプラ判定装置及び光カプラ判定方法
EP2356760A4 (en) * 2008-10-17 2016-07-20 Exfo Inc METHOD AND DEVICE FOR DERIVING PARAMETERS OF OPTICAL PATHS IN OPTICAL NETWORKS USING TWO WAVELENGTH OTDR AND A WAVE LENGTH-RELATED REFLECTIVE ELEMENT
JP2011196686A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Anritsu Corp 光線路監視装置及び光線路監視システム及び光線路監視方法
JP2013213832A (ja) * 2013-07-11 2013-10-17 Chugoku Electric Power Co Inc:The 光ファイバケーブルの接続位置判定方法
JP2015080020A (ja) * 2013-10-15 2015-04-23 日本電信電話株式会社 光線路波長測定システム及び光試験装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4072368B2 (ja) 2008-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1098458B1 (en) An apparatus and a method for locating a fault of a transmission line
US8290363B2 (en) Optical line monitoring apparatus and optical line monitoring method
EP2847896B1 (en) Monitoring of a pon
US8509613B2 (en) Monitoring of optical transmission systems based on cross-correlation operation
EP2174113B1 (en) System and method using differential loop gain for fault identification in line monitoring equipment
US20060007426A1 (en) Novel Algorithm, Method and apparatus for In-Service Testing of Passive Optical Networks (PON) and Fiber to the Premise (FTTP) Networks
CN101217313A (zh) 一种使用otdr的无源光网络光纤故障诊断方法
JP3955875B2 (ja) 光線路の障害探索をユーザ光端末側から行う光線路の試験システム
US7310134B2 (en) Device and method of optical fiber condition monitoring in optical networks
CN108879305B (zh) 一种具有otdr功能的遥泵泵浦源装置及控制方法
JP4072368B2 (ja) インサービス試験方法および試験光遮断フィルタ有無判定装置
JP6196124B2 (ja) 光ファイバ伝送路モニタシステム
Ehrhardt et al. PON measurements and monitoring solutions for FTTH networks during deployment and operation
CN115967445B (zh) 光网络拓扑的生成方法、设备和系统
JP4871804B2 (ja) 光線路の光フィルタ有無確認方法及び光フィルタ有無確認装置
JP4053266B2 (ja) 光ファイバ心線対照方法及び装置
CN110324079B (zh) 利用互注入fp混沌激光器监测wdm-pon故障的装置及方法
JP5907907B2 (ja) 光線路特性解析装置及びその解析方法
CN109151410B (zh) 一种onu对catv电视频道干扰的测试方法
KR101053057B1 (ko) 광 전송 시스템의 인서비스 모니터링 방법 및 장치
CN114598945A (zh) 波分复用应用中的保护倒换方法、装置、系统和电子设备
CN111030752A (zh) 一种基于ofdr的oxc光纤id识别装置及方法
CN219514082U (zh) 多波长可带光测试的光时域反射仪
JP2002131178A (ja) 試験光反射フィルタの有無判定装置
EP1578039A1 (en) Device and method for real-time optical network monitoring

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060310

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070111

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4072368

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140125

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term