JP2003293310A - 融雪装置 - Google Patents

融雪装置

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JP2003293310A
JP2003293310A JP2002102349A JP2002102349A JP2003293310A JP 2003293310 A JP2003293310 A JP 2003293310A JP 2002102349 A JP2002102349 A JP 2002102349A JP 2002102349 A JP2002102349 A JP 2002102349A JP 2003293310 A JP2003293310 A JP 2003293310A
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JP
Japan
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snow melting
snow
heating means
surface plate
power supply
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Application number
JP2002102349A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Kajiura
智彰 梶浦
Yoshiki Hama
慶樹 浜
Shinji Kondo
信二 近藤
Shizuo Takada
志津男 高田
Seiichi Takakura
誠一 高椋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、寒冷地の降雪特性に最適な融雪性
能を発揮して、融雪時間の短縮と、節電による省エネル
ギを図り、設置時の作業を簡単にした融雪装置の提供を
目的とする。 【解決手段】 融雪用熱量を供給する加熱手段と、加熱
手段によって発熱する表面プレートと、加熱手段を保護
し、表面プレートを支持する補強部を持つ融雪パネルを
備え、降雪時に加熱手段に通電すれば、上部の表面プレ
ートに融雪用熱量が供給される。表面プレートの温度を
速やかに上昇させて、融雪効果を発揮するので、短時間
に融雪が行える。また、施工時には、土木作業を要せ
ず、作業が非常に簡単である。すなわち、表面プレート
の温度を速やかに上昇させて、少ない消費電力量で、優
れた融雪性能を実現するとともに、設置作業時間を短縮
できる融雪装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として降雪地域
で用いられる融雪装置に係わり、特に一般家庭や店舗の
敷地内の雪を効率的に融雪するための構成に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、積雪の多い寒冷地においては、公
共の道路はもとより、一般家庭や店舗の敷地の、特に歩
道から一般家庭の玄関、車庫あるいは駐車スペースまで
のアプローチの除雪作業が、積雪期の日常生活での大き
な問題とされてきている。
【0003】これを解決するためのものとしては、発熱
体として電熱線や温水パイプ等を敷地内の地面に埋設し
て、路面の加熱を行うことで融雪を行う融雪装置があ
る。「電熱線」は通電することでジュール熱によって発
熱するものであり、「温水パイプ」は灯油ボイラーの燃
焼で加熱した温水(実際は不凍液)を熱媒として循環す
ることで発熱するものである。これらの加熱によって路
面温度を上昇させて、路面上の雪を融雪することが一般
的である。このような融雪装置は、ロードヒーティング
装置、あるいはロードヒーティングとも呼ばれる。
【0004】図12に示したように、発熱体としての電
熱線104は、路床部101の上面に金属メッシュとと
もに敷設されて、コンクリート路盤部102、アスファ
ルト舗装部103にて埋設されている。もちろん、電熱
線104の位置に温水パイプを埋設したものもあるが、
その埋設部の基本的な構成は同様である。
【0005】このような融雪装置100は、降雪105
を検知するために、降雪センサー、気温センサー、地温
センサー、水分センサー(センサー類の図示は省略)を
備えて、各センサーからの信号に応じて自動運転を行な
ったり、あるいは使用者の判断で手動運転するための制
御装置を備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来構成の融雪
装置100では、発熱体である電熱線104や温水パイ
プを地表から約100mmの地中に埋設している。このた
め、降雪105をセンサーが検知して、ただちに自動運
転を開始、または手動による運転を開始しても、しばら
くの間は、発熱体である電熱線104はその上部の地面
を加熱することで、融雪装置100全体の温度を上昇さ
せるために、運転時間と電気エネルギを必要として、降
雪105によって地表に堆積する雪をただちに融雪する
には至らない。このように、融雪までに時間がかかる。
温水パイプでも、この点では同様である。
【0007】また、降雪105は、通常24時間連続的
に発生することは少なくて、間欠的に降雪することが多
い。したがって、融雪装置100の運転も、間欠的であ
ることが多くて、その都度、低温度の外気によって、融
雪装置100の温度は低下する。そこで次回の降雪時に
は、一度冷却した路面全体を再度加温するために時間が
必要である。このような原因によっても、電気あるいは
灯油の消費量が多くなるので、ランニングコストが高
い。
【0008】このように、積雪期全体を通じて考える
と、融雪装置100自体の温度上昇のために使用される
エネルギの割合が大きくて、また間欠的な運転によるエ
ネルギの損失も大きい。この点からみると、従来の融雪
装置はその融雪性能が不適切であって、エネルギの利用
効率が低いと言える。
【0009】もちろん、土木工事によって、地中に発熱
体を埋設する融雪装置100であるから、その施工には
長時間の工期が必要で、そのための工事費も高い。ま
た、表面の傷や変色等によって劣化した場合には、発熱
体全体を交換する必要があって、再度土木工事が必要で
ある。したがって、日常の維持管理には相当の作業と交
換費用を要するので、メンテナンス性に優れているとは
言えない。
【0010】そこで、玄関先や階段といった、主として
人の通行が行われる場所には、単に置くだけで良いマッ
ト状の発熱体もある。これは一般には、加熱手段をその
内部に一体に成形したゴムシート状のものであって、降
雪時に通電すれば、比較的速やかに表面の雪を融雪でき
るものである。このようなものは融雪マットとも呼ばれ
る。
【0011】しかしながら、一般にはゴムシートの厚さ
が約10mm程度のものであって、自動車の重量に耐える
だけの強度は有していないので、駐車スペースには使え
ない。また、傘の先端やスコップ等、鋭利なもので突い
た時の強度も、ゴムシートでは十分とは言えない。した
がって、このような構成のものでは、駐車スペースやそ
のアプローチとしての耐久強度に関して課題があるとい
える。
【0012】すなわち、従来の融雪装置100や融雪マ
ットでは、敷地内の駐車スペースやアプローチに用いる
には、その融雪性能あるいは耐久強度やメンテナンスに
関して課題を有する。
【0013】本発明は、以上のような従来の融雪装置が
有している課題を解決するために、必要な耐久強度を得
て、その維持管理が簡単な融雪装置であって、寒冷地の
降雪特性に最適な融雪性能を発揮することで、融雪時間
の短縮と、節電による省エネルギを図り、設置作業も簡
単にできる融雪装置を提供することを目的としているも
のである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の融雪装置は、融
雪用熱量を供給する加熱手段と、加熱手段によって発熱
する表面プレートと、加熱手段を保護し、表面プレート
を支持する補強部を持つ融雪パネルを備えたものであ
る。
【0015】この発明によれば、降雪時に加熱手段に通
電すれば、上部の表面プレートに融雪用熱量が供給され
る。表面プレートの温度を速やかに上昇させて、融雪効
果を発揮するので、短時間に融雪が行える。更に、補強
部で表面プレートにかかる荷重を支える構成で、駐車場
等に設置可能である。また、施工時には、地表面に設置
するため、土木作業を要せず、装置の施工が非常に簡単
である。すなわち、表面プレートの温度を速やかに上昇
させて、少ない消費電力量で、優れた融雪性能を実現す
るとともに、設置作業時間を短縮できる融雪装置であ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、融雪用熱
量を供給する加熱手段と、加熱手段によって発熱する表
面プレートと、加熱手段を保護し、表面プレートを支持
する補強部を持つ融雪パネルを備えたものである。
【0017】この発明によれば、降雪時に加熱手段に通
電すれば、上部の表面プレートに融雪用熱量が供給され
る。表面プレートの温度を速やかに上昇させて、融雪効
果を発揮するので、短時間に融雪が行える。また、施工
時には、土木作業を要せず、作業が非常に簡単である。
すなわち、表面プレートの温度を速やかに上昇させて、
少ない消費電力量で、優れた融雪性能を実現するととも
に、設置作業時間を短縮できる融雪装置である。
【0018】請求項2記載の発明は、加熱手段を保護す
る加熱手段カバーを備えた構成としたことである。
【0019】この発明によれば、融雪パネルを設置する
地面の表面に凹凸や突起物、また、寒冷地でよく起こる
凍上(地面に含まれている水分が凍ることで、地面が盛
り上がる現象)があっても、加熱手段カバーにより、加
熱手段を保護できるものである。すなわち、施工時に
は、土木作業を要せず、作業が非常に簡単で、地表面に
設置することで、表面プレートの温度を速やかに上昇さ
せて、少ない消費電力量で、優れた融雪性能を実現する
とともに、設置作業時間を短縮できる融雪装置である。
【0020】請求項3記載の発明は、加熱手段カバーが
断熱材で構成されたことである。
【0021】この発明では、加熱手段により、加熱され
た表面プレートの熱は、加熱手段カバーが断熱材で構成
されることで、地面方向への放熱が減少し、表面プレー
ト上の雪に、効果的に融雪エネルギが伝わるものであ
る。すなわち、表面プレートの温度を速やかに上昇させ
て、少ない消費電力量で、優れた融雪性能を実現すると
ともに、設置作業時間を短縮できる融雪装置である。
【0022】請求項4記載の発明は、保護シートを融雪
パネル下面に設置した構成としたことである。この発明
では、保護シートは融雪パネルと地面との摺動などよ
り、融雪パネルが破損しないような緩衝材の機能を有す
るものである。すなわち、耐久性と簡単施工を実現し、
少ない消費電力量で、優れた融雪性能を有する設置作業
時間を短縮した融雪装置である。
【0023】請求項5記載の発明は、補強部に溝部を設
けたことである。
【0024】この発明によれば、補強部で、融雪パネル
にかかる荷重を受け、溝部で地面の凹凸に対応する柔軟
性を補強部に持たせるものである。したがって、地表面
に設置できる強度を持つとともに、柔軟性があるため施
工も簡単である。すなわち、耐荷重性と柔軟性を備える
とともに、表面プレートの温度を速やかに上昇させて、
少ない消費電力量で、優れた融雪性能を実現し、設置作
業時間を短縮できる融雪装置である。
【0025】請求項6記載の発明は、表面プレートの端
側面部に溝部を設けたことである。
【0026】この発明によれば、表面プレートの端側面
部で、融雪パネルにかかる荷重を受け、溝部で地面の凹
凸に対応する柔軟性を表面プレートに持たせるものであ
る。したがって、地表面に設置できる強度を持つととも
に、柔軟性があるため施工も簡単である。すなわち、耐
荷重性と柔軟性を備えるとともに、表面プレートの温度
を速やかに上昇させて、少ない消費電力量で、優れた融
雪性能を実現し、設置作業時間を短縮できる融雪装置で
ある。
【0027】請求項7記載の発明は、電力供給電線と、
複数の融雪パネルを電気的に接続する結線部を備え、前
記電力供給電線と結線部を内包する配線部が融雪パネル
内に設けられた構成としたこである。
【0028】この発明では、配線部により、電力供給電
線と結線部を保護することで、融雪パネルを地表面に設
置できる強度を持たせることが可能である。すなわち、
電力供給電線や結線部の耐荷重性が向上するとともに、
表面プレートの温度を速やかに上昇させて、少ない消費
電力量で、優れた融雪性能を実現し、設置作業時間を短
縮できる融雪装置である。
【0029】請求項8記載の発明は、配線部に、電力供
給電線を固定する電線固定部を備えた構成としたことで
ある。
【0030】この発明では、配線部に電力供給電線を収
めるのに、電線固定部により電力供給電線を固定するこ
とで、配線部内に収める作業が、簡単になるとともに、
電力供給電線が融雪パネルからはみ出ることもない。す
なわち、電力供給電線部の安全性を高め、少ない消費電
力量で、優れた融雪性能を実現するとともに、設置作業
時間を短縮できる融雪装置である。
【0031】請求項9記載の発明は、配線部が脱着可能
な構成としたことである。
【0032】この発明では、配線部が脱着できること
で、施工作業時が簡単になる。すなわち、施工性を向上
させ、設置作業時間を短縮できるとともに、少ない消費
電力量で、優れた融雪性能を実現融雪装置である。
【0033】請求項10記載の発明は、隣接する融雪パ
ネル間を通過する電力供給電線と加熱手段を保護する保
護部を備えた構成としたことである。
【0034】この発明では、隣接する融雪パネルの隙間
への荷重、衝撃に対して、保護部が電力供給電線と加熱
手段を保護することで、融雪装置に対する耐久強度をあ
げている。すなわち、耐荷重性を備えるとともに、少な
い消費電力量で、優れた融雪性能を実現するとともに、
設置作業時間を短縮できる融雪装置である。
【0035】請求項11記載の発明は、各融雪パネルを
電気的に接続し、融雪用熱量を供給する電力供給電線
と、複数の電力供給電線が集結するターミナル部を備え
た構成としたことである。
【0036】この発明では、融雪装置の全ての電力供給
電線がターミナル部に集結するため電源まで電力供給電
線をつなげるのに、施工性が良いものである。すなわ
ち、施工性を向上させ、少ない消費電力量で、優れた融
雪性能を実現するとともに、設置作業時間を短縮できる
融雪装置である。
【0037】請求項12記載の発明は、ターミナル部に
電力供給電線の保護管を接続する接続部を設けた構成と
したことである。
【0038】この発明では、ターミナル部から電源まで
保護管により、電力供給電線を保護することで、耐候性
および衝撃に対して強度を有する。更に、保護管を接続
する接続部がターミナル部に設けられているため、簡単
に施工できるものである。すなわち、耐久性と簡単施工
を実現し、少ない消費電力量で、優れた融雪性能を有す
る設置作業時間を短縮した融雪装置である。
【0039】請求項13記載の発明は、ターミナル部が
地中に埋設された構成としたことである。
【0040】この発明では、ターミナル部が地中に埋設
されることで、融雪パネル上から凸部をなくなり、前面
にわたって融雪できるとともに、パネル上を通過する人
や車がターミナル部に衝突することなくなるものであ
る。すなわち、耐久性と簡単施工を実現し、少ない消費
電力量で、優れた融雪性能を有する設置作業時間を短縮
した融雪装置である。
【0041】請求項14記載の発明は、温度検知手段が
融雪パネルに内挿された構成としたことである。
【0042】この発明では、補強部により、融雪パネル
内が保護されているので、温度検知手段を融雪パネルに
内挿できるものである。温度検知手段が発熱部である表
面プレートに接触していることで、降雪の状況に応じ
て、リアルタイムで表面プレートの温度を検知でき、加
熱手段に供給する融雪エネルギを効率よく制御できるも
のである。すなわち、耐久性と簡単施工を実現し、少な
い消費電力量で、優れた融雪性能を有する設置作業時間
を短縮した融雪装置である。
【0043】
【実施例】以下、この発明の実施例について、図面を参
照しつつ説明する。
【0044】(実施例1)図1に示すように、融雪パネ
ル1を、路盤部3上の舗装部2の上面に複数枚設置し
て、降雪4を融雪する融雪装置5とするものであって、
降雪地域の家庭や店舗において、歩道から玄関および駐
車スペースに至るアプローチを含めた融雪装置敷設部を
形成するものである。
【0045】図2に示す融雪パネル1の内部の構成を説
明する。7は加熱手段であって、通電することで発熱す
る電熱線が所定の間隔で設けてある。8はこの加熱手段
7により発熱する表面プレートで、加熱手段7の上部に
配置されている。9は表面プレート8を支持し、加熱手
段7を保護している補強部で、融雪パネル1にかかる荷
重を支えている。11は、滑り止め材で、表面プレート
8の表面に、微細な凹凸を有する滑り止めの表面処理を
おこなったり、滑り止め効果を発揮する粒子状の混合物
を含む塗料(この粒子状の混合物は、骨材とも呼ばれ
る)を塗布したり、シート状のもの、例えばアスファル
トシートなどを、表面プレート8に貼りつけて融雪水や
雨水で人や自動車が不用意に滑ることを防止できるもの
である。この融雪装置5が、降雪4を検知する降雪セン
サー、気温センサー、地温センサー(センサー類の図示
は省略)を備えて、センサーからの信号に応じて自動運
転する、あるいは使用者の判断で手動運転するための制
御装置6を備えている点は、従来のものと同様である。
【0046】図1、2で示した融雪装置5の運転方法に
ついて説明する。分かりやすくするために、使用者自身
で降雪4があることを判断して、運転を開始した場合を
想定する。制御装置6は加熱手段7に通電を開始して、
その発熱で、表面プレート8を加熱する。この表面プレ
ート8の熱容量は小さく、且つ舗装部2の表面に設置さ
れているので、所定の消費電力量にて、短時間で表面プ
レート8の温度が上昇する。引き続いて供給される熱エ
ネルギは、降雪4が融雪パネル1の表面に堆積するとす
ぐに、これを融雪水にするための融解熱として使用され
て、短時間で融雪が行われる。
【0047】また、使用者は降雪4が停止したと判断す
れば、直ちに運転を停止すれば良いものである。もちろ
ん、センサーの信号に基づいて自動運転もできる。いず
れにせよ、従来の融雪装置100に比べて、短時間で融
雪でき、したがって少ない消費電力量で融雪ができる。
【0048】また、実際の降雪4は、24時間連続的に
発生することは少なくて、夜間から早朝にかけて間欠的
に降って、かつ日中は降らないといったように、間欠的
に降雪することが多い。すなわち、融雪装置の運転も、
間欠的であることが多くなる。
【0049】したがって、その都度、融雪パネル1は一
度冷却されるものの、再度の加温は短時間で行える。そ
のためにも、融雪パネル1の消費電力量が少なくても良
く、融雪装置5のランニングコストも安価である。
【0050】以下に本実施例の特徴を述べる。
【0051】補強部9が、表面プレート8を支持し、融
雪パネル1にかかる荷重から加熱手段7を保護すること
で、地表面つまり舗装部2上に設置できる構成となって
いる。更に、加熱手段7により、熱容量の小さい表面プ
レート8を加熱するので、少ない消費電力量で融雪でき
るものである。
【0052】なお、本実施例では、加熱手段7が電熱線
や温水パイプの場合には、加熱手段7は、表面プレート
8に接触した状態である。加熱手段7を直接表面プレー
ト8にテープや接着剤でつけても良い。テープや接着剤
は、防水タイプのものであるのはいうまでもない。
【0053】また、熱伝導性の良好なはり板10に加熱
手段7を固定し、はり板10を表面プレート8に固定し
ても良い。
【0054】なおまた、加熱手段7に高周波電流を通電
して、金属製の表面プレート8を誘導加熱して発熱体と
しても良い。金属製の表面プレート8を直接的に誘導加
熱で発熱させるので、きわめて高速に融雪パネル1の表
面温度を上昇させて、短時間で融雪することができるも
のである。もちろん、誘導加熱であるので、表面プレー
ト8と加熱手段7の間に空隙や部材が存在しても、つま
り表面プレート8と加熱手段7が密着していなくても、
部材を金属材料、特に磁性材料で構成しなければ、表面
プレート8を直接加熱できることは言うまでもない。
【0055】したがって、短時間に融雪が行えて、加熱
手段7の発熱が融雪用熱量として効率良く利用される。
すなわち、優れた融雪性能を実現する融雪装置5とする
ことが可能である。
【0056】(実施例2)本実施例は、融雪装置5とし
ての基本構成は実施例1と同様であり、基本構成につい
ての説明は省略する。この実施例2は、融雪パネル1
2、特に加熱手段13を保護する加熱手段カバー17を
備えている構成が上記の実施例1とは異なるものであ
り、この点を中心に説明する。
【0057】図3に示すように、13は加熱手段であっ
て、通電することで発熱する電熱線が所定の間隔で設け
てある。14は加熱手段13によって発熱する表面プレ
ートで、加熱手段13の上部に配置している。15は表
面プレート14の下部に配置され、表面プレート14を
支持し、加熱手段13を融雪パネル12にかかる上面か
らの荷重から保護する補強部である。加熱手段13の下
部には、加熱手段13を設置場所の凸部から保護する加
熱手段カバー17を備えている。
【0058】以上の構成で、この実施例の特徴は主とし
て以下の2点にある。
【0059】第1に、加熱手段13の下部には、加熱手
段13を設置場所の凸部から保護する加熱手段カバー1
7を備えた構成にしたことである。
【0060】この発明によれば、融雪パネル設置時に、
設置場所の凸部から、加熱手段13を保護することがで
きるので、耐久強度が増し、更には、施工時間も短縮で
きるものである。
【0061】また、冬季に凍上(地面の中の水分が凍
り、地面が盛り上がること)が発生しても、加熱手段カ
バー17で加熱手段13を保護できるものである。
【0062】なおまた、加熱手段カバー17に加熱手段
13を固定し、表面プレート14と加熱手段カバー17
の隙間に加熱手段13を挟み込むように、ボルト等で固
定しても良い。この際、表面プレート14と、加熱手段
カバー17との隙間を加熱手段13の外形より僅かに小
さくすることで、加熱手段13を表面プレート14に密
着して固定することができる。
【0063】なおまた、樹脂やゴム、エラストマーなど
の弾性体を加熱手段カバー17として、加熱手段13を
内挿するか、もしくは、加熱手段13を樹脂やゴム、エ
ラストマーなどの弾性体に設けられた溝部に装着しても
加熱手段13を保護できるものである。
【0064】第2に、加熱手段カバー17を断熱材で構
成したことである。
【0065】この発明によれば、降雪時に加熱手段13
に通電すれば、上部の表面プレート14に融雪用熱量が
供給される。表面プレート14の温度を速やかに上昇す
ることができ、更に、加熱手段カバー17は断熱材によ
り構成されているため、融雪パネル12下面への放熱を
防ぐことができ、優れた融雪効果を発揮するので、短時
間に融雪が行える。
【0066】したがって、設置工事が簡単で、耐久強度
を持ち、短時間に融雪が行えて、加熱手段13の発熱が
融雪用熱量として効率良く利用される。すなわち、優れ
た融雪性能を実現する融雪装置とすることが可能であ
る。
【0067】(実施例3)本実施例は、融雪装置5とし
ての基本構成は実施例1と同様であり、基本構成につい
ての説明は省略する。この実施例3は、保護シート23
を融雪パネル18の下面に設けたことが上記の実施例1
〜2とは異なるものであり、この点を中心に説明する。
【0068】図4に示したように、保護シート23を融
雪パネル18の下部に設ける。特に設置場所と接してい
る補強部21の下部等に設ける。保護シート23は、ゴ
ムやエラストマー等の弾性体もしくは、樹脂などで構成
されている。
【0069】本実施例の特徴は以下の点にある。
【0070】地面上に設置された融雪パネル18上を車
などが通過したり、停車する際、融雪パネル18の下面
は、地面との間で摺動する。この際、融雪パネル18の
下面は、傷がつくものである。したがって、補強部21
が金属製の場合、防錆用の塗装やメッキが剥げ落ちるも
のである。また、補強部21が樹脂製の場合、補強部2
1が擦れ落ち、形状が変形するものである。
【0071】したがって、保護シート23を融雪パネル
18の下部に設けることで、融雪パネル18と地面との
間の摺動を防ぎ、融雪パネル18の耐久強度を増すこと
ができるものである。
【0072】また、補強部21にかかる圧力を保護シー
ト23で分散することで、設置する地面をも保護する効
果を有するものである。
【0073】したがって、地表面に設置可能な耐久強度
を有し、優れた融雪性能を実現する融雪装置とすること
が可能である。
【0074】(実施例4)本実施例は、融雪装置5とし
ての基本構成は実施例1と同様であり、基本構成につい
ての説明は省略する。この実施例4は、補強部25及び
表面プレート27の構成が、上記の実施例1〜3とは異
なるものであり、この点を中心に説明する。
【0075】図5は融雪パネル24を下方からみた図で
ある。補強部25に溝部26もしくはスリット部を設け
た構成としている。また、図6に示したように、表面プ
レート27の端面部に溝部28もしくはスリット部を設
けた構成としている。
【0076】本実施例の特徴は以下の点にある。
【0077】補強部25に溝部26もしくはスリット部
を設けることで、溝部26もしくはスリット部において
融雪パネル24が柔軟に変形することである。設置時に
融雪パネル24が地面の凹凸に柔軟に対応する(不陸対
応という)ことで、簡単に設置できるものである。ま
た、表面プレート27の端面部にも溝部28もしくはス
リット部を設けることで、同様の効果を得るものであ
る。
【0078】また、融雪パネル24内に滞留している水
も溝部26、28から融雪パネル24外へ排水できるも
のである。
【0079】また、溝部26、28が、融雪パネル24
内への通風口となることで、融雪パネル24内を乾燥さ
せることができ、錆びによる、融雪パネル24内部から
の破損に対して、耐久強度を増すものである。
【0080】したがって、補強部25もしくは表面プレ
ート27端面部で耐久強度を保ち、それぞれ溝部26、
28で設置場所に柔軟に対応することで簡単施工、地表
面設置を実現し、短時間に融雪が行えて、加熱手段の発
熱が融雪用熱量として効率良く利用される。すなわち、
優れた融雪性能を実現する融雪装置とすることが可能で
ある。
【0081】(実施例5)本実施例は、融雪装置5とし
ての基本構成は実施例1と同様であり、基本構成につい
ての説明は省略する。この実施例5は、複数の融雪パネ
ル29を電気的に接続するための構成が上記の実施例1
〜4とは異なるものであり、この点を中心に説明する。
【0082】図7に示すように、加熱手段30に融雪電
力を供給する電力供給電線33を有し、結線部34は、
電力供給電線33と加熱手段30を接続時、また、複数
の融雪パネル29を設置する際、各融雪パネル29に設
けられた加熱手段30どうしを接続する機能を有する。
35は、電力供給電線33と結線部34を内包する配線
部であり、融雪パネル29内に設けられている。つま
り、配線部35は表面プレート31の下部に位置してい
る。
【0083】また、防水構成を有する結線部34は、圧
着端子などでかしめて結線する。かしめ部を、内部に空
間を有する部材に内挿し、部材の入口と出口はゴムパッ
キンなどでシールする。なおまた、シリコンなどのポッ
ティング剤を部材の内部に注入すれば防水効果は、更に
増すものである。また、結線は、ねじ止めやプラグによ
る差込みで行っても良い。また、かしめたり、ねじ止め
した部分に防水機能を有する自己融着テープを巻き付け
ても良い。
【0084】本実施例の特徴は以下の3点にある。
【0085】第1に、図7に示したように、配線部35
を設けることで、電力供給電線33や結線部34を容易
に位置決めできて融雪パネル29内に設置でき、電力供
給電線33が融雪パネル29の外部に突出して破損する
ことを防ぐことができる。
【0086】第2に、図8に示したように、配線部41
に電力供給電線40及び結線部(図8では省略)を固定
する電線固定部42を設ければ、更に、設置作業が簡単
になり、耐久性も増すものである。電線固定部42は、
樹脂や金属のつめのような突起物でも良いし、紐状のも
ので、電力供給電線40などを捕縛する構成でも良い。
【0087】第3に、配線部41が融雪パネル36から
脱着可能な構成となっている点で、設置作業者は、作業
しやすい場所で配線し、配線作業終了後に融雪パネル3
6に装着すれば良い。
【0088】結線部のメンテナンス時にも、配線部41
のみ取り外せばよく、非常に作業が簡単である。
【0089】また、複数の融雪パネル36の電気的な接
続としては、電力供給電線40に各融雪パネル36が接
続すれば並列接続ができ、また、各融雪パネル36の加
熱手段37どうしを接続する直列接続も可能である。
【0090】したがって、簡単施工及び優れた融雪性能
を実現する融雪装置とすることが可能である。
【0091】(実施例6)本実施例は、融雪装置5とし
ての基本構成は実施例1と同様であり、基本構成につい
ての説明は省略する。この実施例6は、隣接する融雪パ
ネル43間を通過する電力供給電線46や加熱手段44
を保護する保護部48を設けたことが上記の実施例1〜
5とは異なるものであり、この点を中心に説明する。
【0092】図9に示したように、複数の融雪パネル4
3の加熱手段44に融雪用熱量を供給するために、電力
供給電線46と加熱手段44の少なくとも一つが、隣接
する融雪パネル43間を通過する。通過位置に保護部4
8を有しているので、電力供給電線46と加熱手段44
を保護でき、融雪装置として、耐久強度が増すものであ
る。
【0093】(実施例7)本実施例は、融雪装置5とし
ての基本構成は実施例1と同様であり、基本構成につい
ての説明は省略する。この実施例7は、複数の融雪パネ
ル49の電力供給電線52が集結するターミナル部53
を設けたことが上記の実施例1〜6とは異なるものであ
り、この点を中心に説明する。
【0094】この融雪装置において、各融雪パネル49
はブロックごとに、分割されており、例えば、図10に
示したように、縦列ごとに、電気的系統に4分割されて
いる。各系列に、複数の電力供給電線52から融雪用電
力が供給されている。複数の電力供給電線52は、ター
ミナル部53を介して、電力供給源に接続されている。
【0095】本実施例の特徴は以下の3点である。
【0096】第1に、複数の電力供給電線52をターミ
ナル部53で集結させることで、電力供給電線52を電
力供給源まで、保護管54などに内挿してまとめて設置
することができ、設置作業が簡単になる。更に、電力供
給電線52は、保護管54で保護されるため、融雪装置
の耐久強度は増すものである。なお、保護管54は、耐
候性及び防水性、防寒性の高い樹脂や金属で構成されて
いる。
【0097】第2に、ターミナル部53に電力供給電線
52を保護する保護管54を接続する接続部55を設け
た構成としたことである。
【0098】まず、電力供給電線52を、ターミナル部
53および保護管54に内挿させる。次に、保護管54
を接続部55に接続する。したがって、保護管54とタ
ーミナル部53が密着接続することで、電力供給電線5
2は、電力供給源まで外部に露出することはない。つま
り、融雪装置としての耐久強度が増すものである。
【0099】第3は、ターミナル部53を地中に埋設し
た構成としたことである。地面に埋設することで、外部
から電力供給電線52を保護するものである。つまり、
融雪装置としての耐久強度が増すものである。
【0100】したがって、地表面に設置可能な耐久強度
を有し、優れた融雪性能を実現する融雪装置とすること
が可能である。
【0101】(実施例8)本実施例は、融雪装置5とし
ての基本構成は実施例1と同様であり、基本構成につい
ての説明は省略する。この実施例8は、温度検知手段6
0が融雪パネル56に内挿された構成としたことが上記
の実施例1〜7とは異なるものであり、この点を中心に
説明する。
【0102】図11に示したように、補強部59によ
り、融雪パネル56内が保護されているので、温度検知
手段60を融雪パネル56に内挿できるものである。し
たがって、温度検知手段60は、雪と表面プレート58
の接触点に限りなく近接しており、降雪の状況に応じ
て、リアルタイムで表面プレート58の温度を検知し
て、加熱手段57に供給する融雪熱量を効率よく制御で
きるものである。温度検知手段60は、防水加工を施し
たサーミスタ等を用いる。また、表面プレート58に対
して、温度検知手段60は、ばねやゴム、エラストマ
ー、樹脂などの弾性体で補正及び担持されている。ま
た、防水性、粘着性の高いテープや接着剤によって、表
面プレート58に密着させても良い。また、温度検知手
段60に、シリコンを塗布すれば、表面プレート58と
の熱伝導性をあげることができる。
【0103】すなわち、耐久性と簡単施工を実現し、少
ない消費電力量で、優れた融雪性能を有する融雪装置で
ある。
【0104】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を有する。
【0105】請求項1記載の発明によれば、融雪用熱量
を供給する加熱手段と、加熱手段によって発熱する表面
プレートと、加熱手段を保護し、表面プレートを支持す
る補強部を持つ融雪パネルを備え、降雪時に加熱手段に
通電すれば、上部の表面プレートに融雪用熱量が供給さ
れる。表面プレートの温度を速やかに上昇させて、融雪
効果を発揮するので、短時間に融雪が行える。また、施
工時には、土木作業を要せず、作業が非常に簡単であ
る。すなわち、表面プレートの温度を速やかに上昇させ
て、少ない消費電力量で、優れた融雪性能を実現すると
ともに、設置作業時間を短縮できる融雪装置を提供でき
る。
【0106】請求項2記載の発明によれば、加熱手段を
保護する加熱手段カバーを備え、融雪パネルを設置する
地面の表面に凹凸や突起物、また、寒冷地でよく起こる
凍上(地面に含まれている水分が凍ることで、地面が盛
り上がる現象)があっても、加熱手段カバーにより、加
熱手段を保護できるものである。すなわち、施工時に
は、土木作業を要せず、作業が非常に簡単で、地表面に
設置することで、表面プレートの温度を速やかに上昇さ
せて、少ない消費電力量で、優れた融雪性能を実現する
とともに、設置作業時間を短縮できる融雪装置を提供で
きる。
【0107】請求項3記載の発明によれば、加熱手段カ
バーを断熱材で構成させ、加熱手段により、加熱された
表面プレートの熱は、地面方向への放熱が減少し、表面
プレート上の雪に、効果的に融雪エネルギが伝わるもの
である。すなわち、表面プレートの温度を速やかに上昇
させて、少ない消費電力量で、優れた融雪性能を実現す
るとともに、設置作業時間を短縮できる融雪装置を提供
できる。
【0108】請求項4記載の発明によれば、保護シート
を融雪パネル下面に設置した構成にし、保護シートは融
雪パネルと地面との摺動などより、融雪パネルが破損し
ないような緩衝材の機能を有するものである。すなわ
ち、耐久性と簡単施工を実現し、少ない消費電力量で、
優れた融雪性能を有する設置作業時間を短縮した融雪装
置を提供できる。
【0109】請求項5記載の発明によれば、補強部に溝
部を設け、補強部で、融雪パネルにかかる荷重を受け、
溝部で地面の凹凸に対応する柔軟性を補強部に持たせる
ものである。したがって、地表面に設置できる強度を持
つとともに、柔軟性があるため施工も簡単である。すな
わち、耐荷重性と柔軟性を備えるとともに、表面プレー
トの温度を速やかに上昇させて、少ない消費電力量で、
優れた融雪性能を実現し、設置作業時間を短縮できる融
雪装置を提供できる。
【0110】請求項6記載の発明によれば、表面プレー
トの端側面部に溝部を設け、表面プレートの端側面部
で、融雪パネルにかかる荷重を受け、溝部で地面の凹凸
に対応する柔軟性を表面プレートに持たせるものであ
る。したがって、地表面に設置できる強度を持つととも
に、柔軟性があるため施工も簡単である。すなわち、耐
荷重性と柔軟性を備えるとともに、表面プレートの温度
を速やかに上昇させて、少ない消費電力量で、優れた融
雪性能を実現し、設置作業時間を短縮できる融雪装置を
提供できる。
【0111】請求項7記載の発明によれば、電力供給電
線と、複数の融雪パネルを電気的に接続する結線部を備
え、前記電力供給電線と結線部を内包する配線部が融雪
パネル内に設けられた構成で、配線部により、電力供給
電線と結線部を保護することで、融雪パネルを地表面に
設置できる強度を持たせることが可能である。すなわ
ち、電力供給電線や結線部の耐荷重性が向上するととも
に、表面プレートの温度を速やかに上昇させて、少ない
消費電力量で、優れた融雪性能を実現し、設置作業時間
を短縮できる融雪装置を提供できる。
【0112】請求項8記載の発明によれば、配線部に、
電力供給電線を固定する電線固定部を備え、配線部に電
力供給電線を収めるのに、電線固定部により電力供給電
線を固定することで、配線部内に収める作業が、簡単に
なるとともに、電力供給電線が融雪パネルからはみ出る
こともない。すなわち、電力供給電線部の安全性を高
め、少ない消費電力量で、優れた融雪性能を実現すると
ともに、設置作業時間を短縮できる融雪装置を提供でき
る。
【0113】請求項9記載の発明によれば、配線部が脱
着可能な構成で、配線部が脱着できることで、施工作業
時が簡単になる。すなわち、少ない消費電力量で、優れ
た融雪性能を実現するとともに、設置作業時間を短縮で
きる融雪装置を提供できる。
【0114】請求項10記載の発明によれば、隣接する
融雪パネル間を通過する電力供給電線と加熱手段を保護
する保護部を備え、隣接する融雪パネルの隙間への荷
重、衝撃に対して、保護部が電力供給電線と加熱手段を
保護することで、融雪装置に対する耐久強度をあげてい
る。すなわち、施工性を向上させ、設置作業時間を短縮
できるとともに、少ない消費電力量で、優れた融雪性能
を実現する融雪装置を提供できる。
【0115】請求項11記載の発明によれば、各融雪パ
ネルを電気的に接続し、融雪用熱量を供給する電力供給
電線と、複数の電力供給電線が集結するターミナル部を
備え、融雪装置の全ての電力供給電線がターミナル部に
集結するため電源まで電力供給電線をつなげるのに、施
工性が良いものである。すなわち、施工性を向上させ、
少ない消費電力量で、優れた融雪性能を実現するととも
に、設置作業時間を短縮できる融雪装置を提供できる。
【0116】請求項12記載の発明によれば、ターミナ
ル部に電力供給電線の保護管を接続する接続部を設け
て、ターミナル部から電源まで保護管により、電力供給
電線を保護することで、耐候性および衝撃に対して強度
を有する。更に、保護管を接続する接続部がターミナル
部に設けられているため、簡単に施工できるものであ
る。すなわち、耐久性と簡単施工を実現し、少ない消費
電力量で、優れた融雪性能を有する設置作業時間を短縮
した融雪装置を提供できる。
【0117】請求項13記載の発明によれば、ターミナ
ル部が地中に埋設された構成で、ターミナル部が地中に
埋設されることで、融雪パネル上から凸部をなくなり、
前面にわたって融雪できるとともに、パネル上を通過す
る人や車がターミナル部に衝突することなくなるもので
ある。すなわち、耐久性と簡単施工を実現し、少ない消
費電力量で、優れた融雪性能を有する設置作業時間を短
縮した融雪装置を提供できる。
【0118】請求項14記載の発明によれば、温度検知
手段が融雪パネルに内挿された構成で、補強部により、
融雪パネル内が保護されているので、温度検知手段を融
雪パネルに内挿できるものである。温度検知手段が発熱
部である表面プレートに接触していることで、降雪の状
況に応じて、リアルタイムで表面プレートの温度を検知
でき、加熱手段に供給する融雪エネルギを効率よく制御
できるものである。すなわち、耐久性と簡単施工を実現
し、少ない消費電力量で、優れた融雪性能を有する設置
作業時間を短縮した融雪装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における融雪装置の外観図
【図2】同実施例1の融雪装置の要部断面図
【図3】本発明の実施例2における融雪装置の要部断面
【図4】本発明の実施例3における融雪装置の要部断面
【図5】本発明の実施例4における融雪装置の要部断面
【図6】同実施例4における融雪装置の要部斜視図
【図7】本発明の実施例5における融雪装置の要部断面
【図8】同実施例5における融雪装置の要部断面図
【図9】本発明の実施例6における融雪装置の要部断面
【図10】本発明の実施例7における融雪装置の要部断
面図
【図11】本発明の実施例8における融雪装置の要部断
面図
【図12】従来の融雪装置の設置構造を示す要部断面図
【符号の説明】
1 融雪パネル 2 舗装部 3 路盤部 4 降雪 5 融雪装置 6 制御装置 7 加熱手段 8 表面プレート 9 補強部 10 はり板 11 滑り止め材 17 加熱手段カバー 23 保護シート 26 溝部 32 電源 33 電力供給電線 34 結線部 35 配線部 42 電線固定部 48 保護部 53 ターミナル部 54 保護管 55 接続部 60 温度検知手段 100 融雪装置 101 路床部 102 コンクリート路盤部 103 アスファルト舗装部 104 電熱線 105 降雪
フロントページの続き (72)発明者 近藤 信二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高田 志津男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高椋 誠一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2D026 CL02 CL03 2D051 AD05 AG11 AH02 GA02 GB02 GB08 GB09

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融雪用熱量を供給する加熱手段と、加熱
    手段によって発熱する表面プレートと、加熱手段を保護
    し、表面プレートを支持する補強部を持つ融雪パネルを
    備えた融雪装置。
  2. 【請求項2】 加熱手段を保護する加熱手段カバーを備
    えた請求項1記載の融雪装置。
  3. 【請求項3】 加熱手段カバーが断熱材で構成された請
    求項2に記載の融雪装置。
  4. 【請求項4】 保護シートを融雪パネル下面に設置した
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の融雪装置。
  5. 【請求項5】 補強部に溝部を設けた請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の融雪装置。
  6. 【請求項6】 表面プレートの端側面部に溝部を設けた
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の融雪装置。
  7. 【請求項7】 加熱手段に電力を供給する電力供給電線
    と、複数の融雪パネルを電気的に接続する結線部を備
    え、前記電力供給電線と結線部を内包する配線部が融雪
    パネル内に設けられた請求項1〜6のいずれか1項に記
    載の融雪装置。
  8. 【請求項8】 配線部に、電力供給電線を固定する電線
    固定部を設けた請求項7に記載の融雪装置。
  9. 【請求項9】 配線部が脱着可能な構成の請求項6〜7
    のいずれか1項に記載の融雪装置。
  10. 【請求項10】 隣接する融雪パネル間を通過する電力
    供給電線と加熱手段を保護する保護部を備えた請求項1
    〜9のいずれか1項に記載の融雪装置。
  11. 【請求項11】 各融雪パネルを電気的に接続し、融雪
    用熱量を供給する電力供給電線と、複数の電力供給電線
    が集結するターミナル部を備えた請求項1〜10のいず
    れか1項に記載の融雪装置。
  12. 【請求項12】 ターミナル部に電力供給電線の保護管
    を接続する接続部を設けた請求項11に記載の融雪装
    置。
  13. 【請求項13】 ターミナル部が地中に埋設された請求
    項11、12のいずれか1項に記載の融雪装置。
  14. 【請求項14】 温度検知手段が融雪パネルに内挿され
    た構成の請求項1〜13に記載の融雪装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105256696A (zh) * 2015-11-22 2016-01-20 无锡同春新能源科技有限公司 一种防止路面结冰的太阳能光热装置
CN105297589A (zh) * 2015-11-22 2016-02-03 无锡同春新能源科技有限公司 一种防止路面结冰的太阳能热辐射装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105256696A (zh) * 2015-11-22 2016-01-20 无锡同春新能源科技有限公司 一种防止路面结冰的太阳能光热装置
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