JP2003292897A - 電気石含有塗料組成物及びそれを用いた塗装方法 - Google Patents

電気石含有塗料組成物及びそれを用いた塗装方法

Info

Publication number
JP2003292897A
JP2003292897A JP2002094249A JP2002094249A JP2003292897A JP 2003292897 A JP2003292897 A JP 2003292897A JP 2002094249 A JP2002094249 A JP 2002094249A JP 2002094249 A JP2002094249 A JP 2002094249A JP 2003292897 A JP2003292897 A JP 2003292897A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tourmaline
coating
coating composition
particle size
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002094249A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Makigano
▲祐▼司 牧ヶ野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mino Group Co Ltd
Original Assignee
Mino Group Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mino Group Co Ltd filed Critical Mino Group Co Ltd
Priority to JP2002094249A priority Critical patent/JP2003292897A/ja
Publication of JP2003292897A publication Critical patent/JP2003292897A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率よくマイナスイオンを放出せしめ得る電
気石含有塗料組成物を提供すると共に、薄い膜厚でも充
分な量のマイナスイオンを放出し得る塗装方法を提供す
ること。 【解決手段】 塗料用樹脂と溶剤乃至はビヒクルを含む
塗料組成物に、最大粒径が50μmよりも小さな微粉末
形態の電気石の粉末を添加、含有せしめて、構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、電気石含有塗料組成物及びそれ
を用いた塗装方法に係り、特に、マイナスイオンを発生
する電気石の粉末を塗料に混合し、効率良くマイナスイ
オンを放出させるようにした塗料組成物と、それを用い
た塗装方法、更には、そのような塗装方法によって得ら
れたマイナスイオン放出性に優れた塗装製品に関するも
のである。
【0002】
【背景技術】従来から、電気石(トルマリン)等のマイ
ナスイオンを放出する粉末を樹脂に混合して、成形した
り、或いは所定の成形物の表面に塗布したりすることに
よって、効率よくマイナスイオンを放出する部材乃至は
製品を得ようとする試みが為されてきている。このマイ
ナスイオンの放出によって、環境の改善ひいては健康効
果が発揮され、また消臭効果や抗菌効果等において優れ
た結果をもたらすことが期待されているからである。
【0003】ところで、そのような成形物にマイナスイ
オンを放出する粉末を練り込んだものにあっては、マイ
ナスイオンの放出量を増大せしめるべく、かかる粉末の
練り込み量を多くしても、その量の割合に比べて、成形
物表面から放出されるマイナスイオン量が少なく、非効
率的である問題を内在している。その理由は、成形品の
内部深くに分散、含有せしめられている粉末も、同様
に、マイナスイオンを放出しているにも拘らず、周りに
存在する樹脂のプラスイオンによって中和され、厚い樹
脂層を透過して表面に到達するマイナスイオンが、少な
くなってしまうからである。
【0004】また、成形物に塗布する場合にあっては、
そのようなマイナスイオンを放出する粉末を含有せしめ
た塗料を用い、ハケ塗り、ローラー塗布、スプレー塗布
等の手法によって成形物表面への塗布が行われることと
なるが、このような塗布方法にあっては、塗布厚さのバ
ラツキによって、場所によるマイナスイオン放出量のバ
ラツキが生じることに加えて、塗膜が50μmを超える
厚い膜厚のものとなるため、前記練り込みの場合と同様
に、塗膜内部に存在する粉末は、効率よく、マイナスイ
オンを放出しているとは言えないのである。
【0005】さらに、かかる塗料が、顔料や染料等で着
色されている場合にあっては、膜厚のバラツキのため、
色合いも厳密な意味では均一とは呼べず、しかも、塗膜
が厚いことにより、乾燥にも時間がかかり、強制的に早
く乾燥させようとすれば、加熱する等の工程が必要とな
り、それによって、費用がかかる等の問題も惹起される
こととなる。
【0006】一方、塗料を構成する樹脂として、静電気
に帯電しにくいものを選定して、塗料を調製する試みが
為されている事例も認められるが、そのような樹脂は、
多くの樹脂の中でわずかしかなく、高価であり、また、
接着される対象物が限定されるために、その適用用途が
狭い等の問題を内在している。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背
景にして為されたものであって、その解決課題とすると
ころは、効率よくマイナスイオンを放出せしめ得る電気
石含有塗料組成物を提供することにあり、また、薄い膜
厚において、市場要求を満足させるに充分な量のマイナ
スイオンを放出し得る塗装方法を提供することにあり、
更に、そのような優れたマイナスイオン放出性を有する
塗装製品を提供することをも、その課題とするものであ
る。
【0008】
【解決手段】そして、本発明は、そのような塗料組成物
に係る課題の解決のために、少なくとも塗料用樹脂と溶
剤乃至はビヒクルを含む塗料組成物に対して、更に、電
気石の粉末を、最大粒径が50μmよりも小さな微粉末
形態において、添加、含有せしめてなることを特徴とす
る電気石含有塗料組成物を、その要旨とするものであ
る。
【0009】このように、本発明に従う塗料組成物にあ
っては、静止状態(外部エネルギーを与えない状態)に
おいてマイナスイオンを発生する電気石の粉末を用い、
それを最大粒径が50μmよりも小さな微粉末形態にお
いて混入せしめていることにより、薄い膜厚の塗膜にお
いて効率よくマイナスイオンを発生せしめることが出来
るのである。
【0010】なお、かかる本発明に従う電気石含有塗料
組成物の好ましい態様の一つによれば、前記電気石の粉
末は、10μm以下の平均粒子径と20μm以下の最大
粒径を有する微粉末であり、このような微粉末の使用に
よって、マイナスイオンの放出効果は、更に増大せしめ
られ得ることとなる。
【0011】また、本発明にあっては、前記電気石の粉
末として、平均粒子径の±80%の範囲内のものが50
重量%を占める電気石微粉末が用いられることが望まし
く、このような粒度分布の狭い微粉末の使用によって、
マイナスイオンの放出作用がより増大せしめられ得るの
である。
【0012】さらに、本発明に従う電気石含有塗料組成
物の他の望ましい態様によれば、前述の如き電気石微粉
末と共に、導電性を有する微粉末が、更に添加、含有せ
しめられ、これによって、マイナスイオンの放出量が、
更に増大せしめられ得るのである。
【0013】ところで、本発明にあっては、また、前記
した塗装方法に係る課題の解決のために、上述の如き電
気石含有塗料組成物を用いて、所定の物体の表面を塗装
し、50μm以下の薄い膜厚の塗膜を形成せしめること
を特徴とする塗装方法をも、その要旨としている。
【0014】このような本発明に従う塗装方法によれ
ば、50μm以下の薄い膜厚の塗膜の形成によって、効
率よくマイナスイオンを放出せしめ得て、市場要求を満
足させるに充分な量のマイナスイオンの放出を実現し得
るのであり、特に、そのような塗装操作が、スクリーン
印刷によって行われることにより、50μm以下の薄い
膜厚にして且つ均一な膜厚の塗膜を容易に形成すること
が出来、これによって、マイナスイオンの放出効果に加
えて、塗膜品質の均一性や塗膜の形成作業の容易性を有
利に高め得るのである。
【0015】なお、かかる本発明に従う塗装方法の好ま
しい態様の一つによれば、前記塗膜は、前記所定の物体
の導電性表面に対して形成されるのが望ましく、これに
よって、マイナスイオンの放出効果を、有利に高めるこ
とが出来るのである。
【0016】そして、このような本発明に従う塗装方法
によって得られた塗装製品は、マイナスイオン放出性に
優れたものとして、それぞれの用途において有利に用い
られることとなるのである。
【0017】なお、本発明においては、塗料組成物なる
言葉が、通常の塗料の他に、インキをも含むものとして
用いられていることが、理解されるべきである。
【0018】
【発明の実施の形態】ところで、かくの如き本発明に従
って、電気石の所定の微粉末が添加、含有せしめられる
塗料組成物としては、従来から塗料やインキとして用い
られているものが、そのまま利用され、それは、一般
に、少なくとも塗料用樹脂と溶剤乃至はビヒクルを含
む、常温において流動性を有する組成物である。
【0019】従って、そのような塗料組成物を構成する
塗料用樹脂や溶剤乃至はビヒクルとしては、従来から公
知の各種のものが、従来と同様な組成において、そのま
ま用いられ得るのであるが、本発明にあっては、好まし
くは、塗料用樹脂としては、ポリエステル樹脂、塩ビ・
酢ビ共重合樹脂、メタクリレート樹脂、メチルメタクリ
レート樹脂、セルロース系樹脂、シリコーン系樹脂、ウ
レタン系樹脂、アルキド系樹脂、塩素化ポリプロピレン
樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、SBR系樹脂、環化ゴ
ム系樹脂、ケトン系樹脂、ポリアミド樹脂等や、それら
樹脂の変成品が有利に用いられ、また、溶剤乃至はビヒ
クルとしては、ミネラルスピリットの如き脂肪族炭化水
素、ソルベントナフサ、ソルベソ#100、ソルベソ#
150等の芳香族炭化水素、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール等のグリコ
ール、ブチルセロソルブ、ブチルカルビトール、セロソ
ルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、カルビ
トールアセテート、ブチルカルビトールアセテート等の
グリコール誘導体、メチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノン、イソホロン、ジアセトンアルコール等のケトン
が、有利に用いられることとなる。
【0020】また、かかる塗料組成物には、従来からの
塗料やインキに添加されている配合剤、例えば無機顔
料、有機顔料、染料等の着色剤や、消泡剤、レベリング
剤、顔料分散剤、ブロッキング防止剤、ワックス沈降防
止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤等が、助剤として、従
来と同様な割合において、必要に応じて含有せしめられ
ている。
【0021】そして、本発明にあっては、そのような少
なくとも塗料用樹脂と溶剤乃至はビヒクルを含む塗料組
成物に対して、更に、最大粒径が50μmよりも小さな
微粉末形態の電気石粉末が添加、含有せしめられること
となるのであるが、そこにおいて、電気石はトルマリン
とも称され、黒トルマリン、苦土トルマリン、石灰苦土
トルマリン、リシアトルマリン等が知られており、それ
らの中より、目的に応じて適宜に選択して用いられるこ
ととなる。しかも、そのような電気石は、粉砕により、
50μm以上の大きな粒子の存在しない、最大粒径が5
0μmよりも小さな微粉末形態とされて用いられ、これ
によって、薄い膜厚の塗膜において、効率よくマイナス
イオンを放出させ得る電気石含有塗料組成物が実現され
得るのである。
【0022】なお、この電気石の微粉末は、その粒子径
が小さくなればなるほど、また粒度分布が狭くなればな
るほど、マイナスイオンの放出特性が良好となるもので
あって、このため、本発明にあっては、平均粒子径が1
0μm以下であり且つ最大粒径が20μm以下である微
粉末、特に平均粒子径が5μm以下であり且つ最大粒径
が10μm以下である微粉末が有利に用いられ得、更
に、平均粒子径を間にして、その−80%の粒子径から
+80%の粒子径の範囲内の微粒子が、全体の50重量
%以上、好ましくは60重量%以上を占めるものが、有
利に用いられることとなる。このような電気石粉末の粒
子径の下限としては、その実用的な粉砕操作の観点より
して、一般に、0.1μm以上となる。
【0023】また、かかる電気石粉末の配合量として
は、そのような電気石含有塗料組成物にて形成される塗
膜に要求されるマイナスイオン放出特性に応じて、適宜
に決定されることとなるが、一般に、塗料用樹脂の1重
量部に対して0.2〜20重量部程度において用いられ
ることとなる。
【0024】さらに、本発明にあっては、導電性を有す
る微粉末が、上記した電気石微粉末と共に、塗料組成物
に対して含有せしめられることが望ましく、これによっ
て、マイナスイオンの放出特性が、更に高められ得るの
である。
【0025】なお、そのような導電性を有する微粉末と
しては、金、銀、銅、ニッケル、鉄、アルミニウム等の
金属粉末のほか、カーボン、グラファイト等の無機系の
粉末があり、それらは、何れも、電気石粉末と同程度の
粒子径の微粉末形態において用いられることとなる。ま
た、この導電性を有する微粉末の配合量としては、一般
に、電気石粉末の100重量部に対して、1〜50重量
部程度の割合が採用されることとなる。
【0026】そして、かくの如くして調製される電気石
含有塗料組成物は、スクリーン印刷法を初め、オフセッ
ト印刷法、グラビア印刷法、凸版(フレキソ)印刷法等
の印刷手法や、スプレー法、ハケ塗り法、ローラー法、
浸漬法等の塗装手法に従って、フィルム、シート、プレ
ート、成形体等の所定の物体の表面に塗装され、そこに
薄い膜厚の塗膜が形成せしめられることとなるが、特
に、そのような塗膜は、50μm以下の薄い膜厚のもの
として形成され、これによって、より一層優れたマイナ
スイオンの放出が実現され得るのである。そして、本発
明にあっては、そのような塗膜の形成に際して、スクリ
ーン印刷法が、特に有利に採用され得るのであって、そ
れにより、均一な膜厚の均質な塗膜が容易に形成され得
ると共に、電気石の微粉末との組み合わせによって、よ
り一層優れたマイナスイオン放出特性が実現せしめられ
得るのである。
【0027】また、かかる電気石含有塗料組成物を用い
て、所定の物体の表面に薄い塗膜を形成するに際して、
そのような物体の表面が導電性とされ、その導電性表面
に対して塗膜が形成されるようにすることによって、更
に、マイナスイオンの放出特性は有利に高められ得るの
である。ここにおいて、そのような導電性表面は、所定
の物体自身を導電性の材料にて形成せしめる場合ほか、
所定の物体自身は電気絶縁性であっても、その表面に、
メッキやコーティング等の公知の手法によって導電性皮
膜乃至は導電層を形成することにより、実現可能であ
る。
【0028】そして、かくの如くして、電気石含有塗料
組成物を用いて所定の物体の表面を塗装して得られる塗
装製品にあっては、マイナスイオンを効率よく放出させ
得るものであり、市場における要求を充分に満足させる
マイナスイオン放出製品として、それぞれの用途におい
て、有利に用いられることとなるのである。
【0029】
【実施例】以下に、本発明の代表的な実施例を示し、本
発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明
が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも
受けるものでないことは、言うまでもないところであ
る。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には
上記した具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しな
い限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変
更、修正、改良等を加え得るものであることが、理解さ
れるべきである。
【0030】先ず、下記表1に示される配合組成の塗料
組成物からなる5種のインキA〜Eを調製した。なお、
用いた電気石粉末aは、20μm以下の粒子径からなる
微粉末であって、平均粒子径が6.5μmであるもので
あり、また、電気石粉末bは、粒子径が7μm以下の微
粉末からなるものであって、平均粒子径が約2.5μm
のものであった。また、アルミ粉末としては、平均粒子
径が6μm、最大粒径が30μmのものを用いた。そし
て、それぞれの塗料組成物(インキ)の調製に際して
は、ディソルバ(高速攪拌器)を用いた混合攪拌からな
る攪拌分散法、又はセラミック製三本ロールミルからな
るローラー分散法を採用した。更に、得られた各種イン
キの粒度測定をツブゲージ(JIS−K5400、4−
4)にて行い、その結果を下記表1に併せて示した。
【0031】次いで、かくの如くして調製された5種の
インキA〜Eをそれぞれ用いて、被印刷物(被塗装物
品)である塩ビフィルム、アルミ蒸着フィルム又はアル
ミ板の表面に対して、スクリーン印刷法又はスプレー塗
装法にて、印刷(塗装)を行った。なお、スクリーン印
刷条件としては、テトロン(商品名)#70のスクリー
ンにて、ベタ印刷1回塗布の手法を採用し、スキージゴ
ムとしては、ゴム硬度(JIS−A)が72°のものを
使用し、更に乾燥条件としては、オーブン式温風乾燥機
による40℃×60分間の条件を採用した。一方、スプ
レー塗装法としては、2回の重ね塗りにて行い、乾燥条
件は、スクリーン印刷法の場合と同様な条件を採用し
た。
【0032】かくして得られた被印刷物乃至は被塗装物
におけるマイナスイオンの放出特性を調べるために、測
定装置として、イオン測定器IC−1000(有限会社
ユニバーサル企画製)を用い、測定距離:1cm、測定シ
ートサイズ:140mm×55mmの条件下において、マイ
ナスイオンの放出量の測定を行い、その結果を、下記表
1に併せ示した。
【0033】
【表1】
【0034】かかる表1において、インキAとインキE
との比較においては、固形分比で樹脂と電気石粉末との
割合を同じにして、インキAではスクリーン印刷用に調
製され、またインキEではスプレー塗布用として調製さ
れるようにしたものであるところから、塗布方法による
効率の違いを確認することが出来るのである。そして、
表1の結果より明らかな如く、インキAを用いた場合に
おいては、50μmの膜厚の塗膜において4000〜6
000個/cm3 のマイナスイオンの放出があり、インキ
Eの場合にあっては、70μmの膜厚において4000
〜6000個/cm3 のマイナスイオンが測定されている
が、膜厚比(マイナスイオン放出量/膜厚)では、イン
キA:80.0〜120.0個/cm3 ・μmに対して、
インキE:57.1〜85.7個/cm3 ・μmとなり、
インキAを用いたスクリーン印刷物の方が、マイナスイ
オンの放出効率が良いことが認められる。
【0035】また、インキAとインキBの比較において
は、異なるインキ粒度、還元すれば粒子径の異なる電気
石粉末によるマイナスイオン放出量の違いが確認され
る。即ち、インキ粒度が50μmとなるインキAの場合
にあっては、50μmの膜厚にて4000〜6000個
/cm3 、インキ粒度が8μmインキBの場合にあって
は、35μmの膜厚にて6000〜8000個/cm3
マイナスイオンが測定され、膜厚比では、インキA:8
0.0〜120.0個/cm3 ・μm、インキB:17
1.4〜228.6個/cm3 ・μmとなり、インキ粒度
が10μm以下となる方が、マイナスイオンの放出量が
多いことが認められる。
【0036】さらに、上記の表1において、インキBと
インキCとの間においては、導電性微粉末としてのアル
ミ粉末の添加によるマイナスイオン放出量の違いが確認
されるのである。即ち、インキBは、35μmの膜厚に
おいて6000〜8000個/cm3 、インキCは、30
μmの膜厚において9000〜11000個/cm3 の放
出量となり、このことから、導電性を有する金属粉末の
添加により、確実に、マイナスイオン放出量が増大する
ことが認められるのである。
【0037】加えて、インキC又はインキDを用いて、
塩ビフィルム、アルミ蒸着フィルム及びアルミ板の3種
の被印刷物に塗布せしめて、マイナスイオンの放出量を
測定したところ、帯電し易い塩ビフィルムよりも、導電
性を有するアルミ蒸着フィルムやアルミ板におけるマイ
ナスイオン放出量が多いことを認めることが出来る。な
お、インキCとインキDにおいて、塗料配合樹脂は、塩
ビ・酢ビ共重合樹脂、メチルメタクリレート樹脂、ポリ
エステル樹脂の異なる樹脂を用い、何れも、帯電し易い
樹脂でありながら、充分なマイナスイオンを放出させる
ことが出来ることを認めることが出来るのである。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従う電気石含有塗料組成物にあっては、マイナスイオ
ンの放出量を効果的に高め得るものであり、特に、その
ような塗料組成物を用いて塗装を行い、薄い塗膜厚さの
塗装製品とすることによって、マイナスイオン放出量の
著しい増大と効率的なマイナスイオンの放出とが有利に
実現され得るのである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも塗料用樹脂と溶剤乃至はビヒ
    クルを含む塗料組成物に対して、更に、電気石の粉末
    を、最大粒径が50μmよりも小さな微粉末形態におい
    て、添加、含有せしめてなることを特徴とする電気石含
    有塗料組成物。
  2. 【請求項2】 前記電気石の粉末が、10μm以下の平
    均粒子径と20μm以下の最大粒径を有する微粉末であ
    る請求項1に記載の電気石含有塗料組成物。
  3. 【請求項3】 前記電気石の粉末として、平均粒子径の
    ±80%の範囲内のものが50重量%以上を占める電気
    石微粉末が用いられている請求項1または請求項2に記
    載の電気石含有塗料組成物。
  4. 【請求項4】 導電性を有する微粉末が、更に添加、含
    有せしめられている請求項1乃至請求項3の何れかに記
    載の電気石含有塗料組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の
    電気石含有塗料組成物を用いて、所定の物体の表面を塗
    装し、50μm以下の薄い膜厚の塗膜を形成せしめるこ
    とを特徴とする塗装方法。
  6. 【請求項6】 前記塗装が、スクリーン印刷によって行
    われる請求項5に記載の塗装方法。
  7. 【請求項7】 前記塗膜が、前記所定の物体の導電性表
    面に対して形成される請求項5又は請求項6に記載の塗
    装方法。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至請求項7の何れかに記載の
    塗装方法により得られた、マイナスイオン放出性に優れ
    た塗装製品。
JP2002094249A 2002-03-29 2002-03-29 電気石含有塗料組成物及びそれを用いた塗装方法 Pending JP2003292897A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002094249A JP2003292897A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 電気石含有塗料組成物及びそれを用いた塗装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002094249A JP2003292897A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 電気石含有塗料組成物及びそれを用いた塗装方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003292897A true JP2003292897A (ja) 2003-10-15

Family

ID=29238324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002094249A Pending JP2003292897A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 電気石含有塗料組成物及びそれを用いた塗装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003292897A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009544795A (ja) * 2007-04-02 2009-12-17 プサン ナショナル ユニバーシティー インダストリー−ユニバーシティー コーポレーション ファウンデーション 防汚塗料組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009544795A (ja) * 2007-04-02 2009-12-17 プサン ナショナル ユニバーシティー インダストリー−ユニバーシティー コーポレーション ファウンデーション 防汚塗料組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5855820A (en) Water based thick film conductive compositions
JPH08283604A (ja) 表面処理剤、表面処理薄片状顔料及びその製造方法
TWI243845B (en) Powder coating composition, manufacturing method thereof, and coating film obtained by using the composition
CN105820634A (zh) 一种石墨烯-炭黑复合导电涂料及其制备方法和应用
JP2008031349A (ja) 粉体塗料組成物の製造方法
JP4780969B2 (ja) 水性導電プライマー塗料組成物及び塗装物品
EP1229088A1 (en) Electrically conductive ink or paint, process for the preparation thereof and writing implements having the ink packed therein
JP2003292897A (ja) 電気石含有塗料組成物及びそれを用いた塗装方法
JPH01101373A (ja) 導電性組成物
JPH10330650A (ja) 帯電防止用塗料及び帯電防止方法
JP4118093B2 (ja) プラスチックモデル塗装用油性マーキングペンインキ組成物
JPS584743B2 (ja) 塗料組成物
JP4466289B2 (ja) 透明導電性微粒子分散液及び透明導電膜形成用塗布液
JP4771519B2 (ja) 固形状絵具
JP3733843B2 (ja) メタリック顔料およびその製造方法、ならびにそれを含有する塗料組成物、インキ組成物および樹脂組成物
JP3195450B2 (ja) 導電性組成物及び自己温度制御性面発熱体
JP2613782B2 (ja) 着色斑点模様塗料組成物
JPH1081841A (ja) 帯電防止用塗料及び帯電防止方法
JP2002105381A (ja) 粉体塗料組成物及びその塗膜
JP2002220562A (ja) 艶消し材組成物
JP2007291284A (ja) 粉体塗料とその製造方法およびそれを用いた塗膜
JPH07169325A (ja) 導電性塗料組成物
JPH09255900A (ja) 熱硬化型カーボン系導電塗料
JP3412870B2 (ja) カラークリヤー塗料
JP2006070110A (ja) マイナスイオンの放出性に優れた塗料組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071016

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080226