JP2003291825A - 車両用操舵制御装置 - Google Patents

車両用操舵制御装置

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JP2003291825A JP2002102562A JP2002102562A JP2003291825A JP 2003291825 A JP2003291825 A JP 2003291825A JP 2002102562 A JP2002102562 A JP 2002102562A JP 2002102562 A JP2002102562 A JP 2002102562A JP 2003291825 A JP2003291825 A JP 2003291825A
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克弘 須田
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直樹 杠
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる軸間で軸方向のトルクを伝達する各部
材において、軸直角方向のバラツキを解消しつつ、保持
アームの倒れを抑制することにより各軸間でのトルク伝
達を良好に維持する。 【解決手段】 転舵輪を転舵するアウトプットシャフト
14と、アウトプットシャフト14に対して摺動自在に
配設されたスライダ15と、スライダ15の摺動運動を
アウトプットシャフト14の回転運動に変換する回転変
換機構16と、スライダ15を摺動制御する駆動機構1
8とを備え、駆動機構18は、回転モータMと、回転モ
ータMの回転運動を直線運動に変換する直線変換機構3
4と、直線変換機構34によって直線駆動され、スライ
ダ15を回動自在に保持する保持アーム35と、保持ア
ーム34をスライダ15の軸と平行に案内するリニアガ
イド36とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリング操作
による操舵角と操向車輪の転舵角との舵角比を変更可能
な車両用操舵制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用操舵制御装置として、例
えば、特開2000−309277号公報に記載された
ものが提案されている。この公報に記載されている車両
用操舵制御装置は、ステアリングホイールに連結された
入力軸と操向車輪に連結された出力軸とを、非同軸且つ
非平行に配置すると共に、入力軸に対して所定回転軸回
りにのみ回転自在なリンク部材が連結された構成を有す
る。このリンク部材は、スライド部材を介して出力軸に
対して軸方向変位のみ許容されて一体的に連結したアー
ムに連結しており、スライド部材は、リンク部材に沿っ
てスライド可能に配置されている。そして、入力軸に対
するリンク部材の傾斜角度がモータの駆動によって変更
されるようになっている。すなわち、例えば、操舵角や
車速等の信号に基づいてモータを駆動し、入力軸に対す
るリンク部材の傾斜角度を制御することによって、高速
走行時における過敏な車両挙動や低速走行時におけるス
テアリング操作の煩わしさ等を抑制できるようになって
いる。
【0003】ところが、モータによってリンク部材の傾
斜角度を制御するようになっていることから、ギヤ比の
設定に自ずと限界が生じ、車種に応じて自由にギヤ比を
設定することができないことや、また、入力軸や出力軸
の回転軸中心に対してリンク部材のオフセット量が大き
くなっているので、装置の車両搭載時の周辺機器類との
兼ね合いでレイアウトの自由度が制約される等といった
課題を有していた。
【0004】この課題を解決するには、例えば、運転者
によるステアリング操作により操舵されるインプットシ
ャフトと同軸上に配設され操向車輪を転舵するアウトプ
ットシャフトと、このアウトプットシャフトに対して摺
動自在に配設されたスライダと、このスライダの摺動を
アウトプットシャフトの回転運動に変換する回転変換機
構と、スライダを軸方向に摺動させる駆動機構とを備え
た構成とすることが考えられる。ここで、駆動機構は、
回転モータと、この回転モータの回転運動を減速させる
減速機と、減速機の出力側に連結され回転自在に保持さ
れたねじ軸と、このねじ軸に噛合して軸方向に相対移動
するナットと、ナットの直線運動をスライダに対して軸
直角方向に連繋して伝達する保持アームとで構成する。
【0005】この場合、アウトプットシャフト軸、減速
機の出力側に連結されたねじ軸及び回転モータの回転軸
を夫々同軸に配置しようとしても、3軸間における軸直
角方向の寸法誤差や各部品の製造誤差等を完全に排除す
ることは極めて難しいので、このような各種誤差(以
下、バラツキと称す)を吸収するためには、ねじ軸とナ
ットとの間に、ある程度のクリアランスを設けざるを得
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、ねじ軸とナットとの間にある程度のクリアンラ
ンスを設けることで、3軸間におけるバラツキを吸収す
ることは可能であるが、クリアランスを設けた分、ねじ
軸に対するナットのガタつきを増大させてしまう。この
状態でナットが保持アームを介してスライダを直線状に
駆動させると、ナットがガタつく分だけ保持アームが傾
いてしまうことになる。この保持アームの倒れが、取り
も直さず、ねじ軸に対するナットのフリクションの増大
や、スライダに対する作動遅れに直結する。結果とし
て、3軸間におけるトルク伝達の効率低下、延いては装
置全体における作動効率の低下を招来してしまうという
未解決の課題がある。
【0007】そこで、本発明は上記従来例の未解決の課
題に着目してなされたものであり、異なる軸間で軸方向
のトルクを伝達する各部材において、保持アームの倒れ
を防止することにより各軸間でのトルク伝達を良好に維
持し、装置全体の性能を向上させた車両の操舵制御装置
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の請求項1に係る車両用操舵制御装置は、転
舵輪を転舵するアウトプットシャフトと、該アウトプッ
トシャフトに対して摺動自在に配設されたスライダと、
該スライダの摺動運動をアウトプットシャフトの回転運
動に変換する回転変換機構と、前記スライダを摺動制御
する駆動機構とを備え、ステアリング操作に対する転舵
輪の舵角比を変更可能な車両用操舵制御装置において、
前記駆動機構は、回転駆動力を発生させる回転駆動源
と、該回転駆動源の回転運動を直線運動に変換する直線
変換機構と、該直線変換機構によって直線駆動され、前
記スライダを回動自在に保持する保持アームと、該保持
アームを前記スライダの軸と平行に案内するガイド機構
とを備えることを特徴としている。
【0009】また、本発明の本発明の請求項2に係る車
両用操舵制御装置は、請求項1に係る発明において、前
記ガイド機構は、前記保持アームを挟むように、アウト
プットシャフトに対し直線変換機構の反対側及び直線変
換機構に対しアウトプットシャフトの反対側に、夫々設
けられていることを特徴としている。さらに、本発明の
請求項3に係る車両用操舵制御装置は、請求項1又は2
に係る発明において、前記直線変換機構は、外周の一部
に雄ねじ部を有する回転軸と、前記回転軸を挿通する貫
通孔及び該貫通孔の内周に形成され、前記雄ねじ部に螺
合する当該雄ねじ部よりも長い雌ねじ部を有したナット
とで構成され、該ナットは、前記雌ねじ部を挟む軸方向
の両側に前記回転軸に対して摺接する低摩擦材が設けら
れていることを特徴としている。
【0010】
【発明の効果】請求項1に係る車両用操舵制御装置によ
れば、スライダの軸と平行に保持アームを案内するガイ
ド機構を設けているので、回転駆動源及びスライダ間の
軸直角方向における誤差を吸収するために直線変換機構
に軸直角方向の遊びを設けても、保持アームの倒れを抑
制することができ、結果としてトルク伝達効率を向上さ
せることができるという効果が得られる。
【0011】また、請求項2に係る車両用操舵制御装置
によれば、ガイド機構が、保持アームを挟むように、ア
ウトプットシャフトに対し直線変換機構の反対側及び直
線変換機構に対しアウトプットシャフトの反対側に夫々
設けられているので、請求項1に係る発明の効果をより
確実に得ることができるという効果が得られる。さら
に、請求項3に係る車両用操舵制御装置によれば、ナッ
トにおける雌ねじ部の両側には、回転軸に対してナット
を摺動自在に保持する低摩擦材が設けられているので、
保持アームによるスライダ駆動時に、雄ねじ部と雌ねじ
部との螺合部分に加わる荷重を低摩擦材の補助により低
減することができる。さらに、雄ねじ部と雌ねじ部とが
螺合する部分の長さに対して、雌ねじ部の両側に配設さ
れた低摩擦材のモーメントスパンが長い分、低摩擦材に
対して過度の荷重がかかることを抑制することができ
る。従って、回転軸に対するナットのフリクションを低
減させることができるので、スライダに対するトルク伝
達効率を向上させることができるという効果が得られ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態
を示す概略構成図である。円筒状のステアリングコラム
11の内部に挿通配置されたアッパーシャフト12と、
このアッパーシャフト12の下端に連結された円筒状の
インプットシャフト13と、一端部14aがインプット
シャフト13内に挿通されたアウトプットシャフト14
と、アウトプットシャフト14の外周に軸方向へ摺動自
在に設けられた円筒状のスライダ15と、アウトプット
シャフト14とスライダ15との間に設けられて、スラ
イダ15の直線運動を回転運動に変換してアウトプット
シャフト14に伝達する回転変換機構16と、ステアリ
ングコラム11の下端部に結合されたケーシング17に
設けられスライダ15をストローク移動させる駆動機構
18と、この駆動機構18の駆動を制御するコントロー
ラ19とを備えている。これらインプットシャフト1
3、アウトプットシャフト14、スライダ15、回転変
換機構16、駆動機構18及びコントローラ19によっ
て可変ギヤレシオ機構が構成されている。
【0013】ケーシング17は、内部に収納空間を有す
るケーシング本体17aと、このケーシング本体17a
の開ロ端部に例えばボルトで固定されたカバー部17b
とで構成されている。アッパーシャフト12は、ステア
リングコラム11の上端部から突出した外端部にステア
リングホイール10が連結されていると共に、ステアリ
ングコラム11の上端部内に設けられたベアリング21
によって回転自在に支持されている。
【0014】インプットシャフト13は、図1及び図2
に示すように、一端部13aがアッパーシャフト12の
先端に圧入固定されていると共に、この一端部13a側
から中央側の内周面にスプライン状のガイド溝22が全
周に亙り軸方向に沿って形成されている。また、他端部
13bがベアリング23を介してケーシング17のカバ
ー部17bに回転自在に支持されている。
【0015】アウトプットシャフト14は、図1及び図
3に示すように一端部14aがインプットシャフト13
の一端部13aに内接されたベアリング24を介してイ
ンプットシャフト13と相対回転自在に設けられてい
る。また、ケーシング17に内設されたベアリング25
により出力側の回転を支持され、ケーシング17を貫通
した他端部14bが図示しないラック・ピニオン機構を
介して操向車輪に連結されている。
【0016】スライダ15は、図1に示すように内周面
がアウトプットシャフト14の外周面に微小隙間を介し
て配置されて軸方向への移動が許容されていると共に、
図4に示すように、ステアリングコラム11内に挿通配
置された一端部15aの外周面にインプットシャフト1
3のガイド溝22に嵌合して軸方向の移動を許容するガ
イド突部26が軸方向に沿って形成されている。また、
ケーシング17内に挿通配置された他端部15bには、
ナット27が螺着される雄ねじ28が形成されていると
共に、ナット27と協同して後述する保持アームの一端
部を支持する円環状の突起29が設けられている。
【0017】回転変換機構16は、図1、図3及び図4
に示すようにスライダ15の略中央位置に複数貫通形成
されボール30を転動自在に保持するボール保持孔31
と、アウトプットシャフト14の外周面の略中央部分に
形成されたボールねじ溝32とで構成されている。各ボ
ール30は、ボールねじ溝32の底面とインプットシャ
フト13の内周面との間に転動自在に保持されている。
【0018】ボール保持孔31は、スライダ15の周壁
にボール30の直径よりも僅かに大きな径で穿設されて
おり、ボール30の転動を許容している。また、ボール
保持孔31は、軸方向に2個並べられ、且つ軸方向の位
置をずらしながら周方向へ等間隔に配設して、計6組形
成されている。ボールねじ溝32は、螺旋状に形成され
て各ボール30が溝内で自由な転動を許容できるような
溝幅に設定されている。
【0019】駆動機構18は、ケーシング17の外壁に
スライダ15の軸と直行して取り付けられた直流駆動さ
れる回転モータMと、回転モータMの回転運動を減速機
33を介してから直線運動に変換する直線変換機構34
と、直線変換機構34によって直線駆動され、スライダ
15を回動自在に保持する保持アーム35と、保持アー
ム35をスライダ15の軸と平行に案内するガイド機構
としてのリニアガイド36とで構成されている。なお、
このリニアガイド36は、保持アーム35に対し、アウ
トプットシャフト14における直線変換機構34とは反
対側及び直線変換機構34におけるアウトプットシャフ
ト14とは反対側に、夫々設けられている。
【0020】回転モータMは、カバー部17bの外側面
に設けたブラケット37を介してステアリングコラム1
1と近接した状態で平行に取付けられ、コントローラ1
9から出力される制御電流によって正逆転可能に制御さ
れるようになっている。減速機33は、ケーシング本体
17aとカバー部17bとの間に、ベアリング38及び
39によって回動自在に支持されて、回転モータMに軸
方向から連結されたピニオンギヤ40と、ピニオンギヤ
40に噛合したヘリカルギヤ41とで構成され、このヘ
リカルギヤ41は、図示しない中央位置にリードスクリ
ュー軸42を例えばキー部材で固定する固定用孔が形成
されている。
【0021】直線変換機構34は、ヘリカルギヤ41に
連結されるリードスクリュー軸42と、リードスクリュ
ー軸42にある程度の軸直角方向のクリアランスを有し
て螺合するナット43とで構成されている。リードスク
リュー軸42は、両端部がケーシング本体17a及びカ
バー部17bに内設されたベアリング44及び45によ
って、スライダ15の軸と平行で且つ回転自在に支持さ
れている。
【0022】保持アーム35は、ナット43を一体に形
成した小径部35aと、ベアリング46及び47を介し
てスライダ15を保持する大径部35bとで構成される
略8の字形状を有する。大径部35bは、両ベアリング
46及び47の各インナーレースがスライダ15の環状
突起29とナット27とによって挟圧状態に支持され
て、軸方向への移動が規制されている。
【0023】また、大径部35bとカバー部17bとの
間に、コイルスプリング48が弾装されており、このコ
イルスプリング48の弾発力によって保持アーム35を
図1の紙面上、下方向へ付勢することにより各ボール3
0、ボール保持孔31及びボールねじ溝32との間の隙
間を消失させて各部間のガ夕付きを防止するようになっ
ている。
【0024】さらに、図5に示すように、小径部35a
におけるアウトプットシャフト14とは反対側及び大径
部35bにおけるリードスクリュー軸42とは反対側に
は夫々、リニアガイド36の案内スライダ51を係合保
持する保持部49が形成されている(小径部35a側省
略)。リニアガイド36は、ケーシング本体17a内の
側面にスライダ15の軸と平行に取付けられた案内レー
ル50と、案内レール50に図示しない多数のボールを
介して摺動自在に跨設された案内スライダ51とで構成
されている。案内スライダ51は略あり溝状に形成さ
れ、案内レール50は、この案内スライダ51と係合す
るような略あり状に形成されている。そのため、案内ス
ライダ51は、案内レール50に対してしがみ付くよう
なかたちとなり、案内スライダ51の脱落及びガタツキ
を防止している。また、保持部49と案内スライダ51
とを、ボルト20で締結しているが、保持部49が、案
内スライダ51に対する軸直角方向のある程度のアジャ
ストが可能にされている。
【0025】そして、コントローラ19は、各種センサ
からの信号に基づいて車両の運転状態を検出するマイク
ロコンピュータ52からの現在の車速情報信号を入力し
ていると共に、アッパーシャフト12の操舵角センサ5
3やアウトプットシャフト14の転舵角センサ54から
の夫々の情報信号を入力して、これらの入力信号に基づ
き内蔵された制御回路が演算処理などを行なって回転モ
ータへ制御電流を出力するようになっている。
【0026】なお、回転モータMの軸と、リードスクリ
ュー軸42と、スライダ15の軸とが夫々異なっている
ため、装置の組立時に、3軸間における軸直角方向のバ
ラツキが発生することは止むを得ない。それでも、直線
変換機構34におけるリードスクリュー軸42とナット
43との間に適当なクリアランスを設けているので、各
軸間のバラツキを吸収することができる。
【0027】次に、上記第1の実施形態の動作について
説明する。今、車両が高速域で走行しており可変ギヤレ
シオ機構を作動させない場合は、図1に示すように回転
モータMによって保持アーム35が紙面上、上下の略中
間位置に保持され、これによってスライダ15も中間位
置に保持されてストローク移動をしない。このため、ス
テアリングホイール10を左右の一方向に回転操作する
と、この操舵力がアッパーシャフト12からインプット
シャフト13、スライダ15及び各ボール30を介して
アウトプットシャフト14に伝達されて、入出力の舵角
差は生じない。
【0028】次に、可変ギヤレシオ機構を作動させる場
合、つまり、車両の例えば低中速域においてステアリン
グホイールを一方向へ最大に切り返す場合は、この車速
と操舵角等を検知したコントローラ19からの制御電流
によって回転モータMが例えば正転すると、減速機33
を介してリードスクリュー軸42が一方向へ回転するこ
とにより保持アーム35を図1の状態から図6に示すよ
うに、紙面上の上方向に移動させる。
【0029】そこで、スライダ15が同じ上方向へ直線
状にストローク移動するが、このとき、リードスクリュ
ー軸42に螺合するナット43には軸直角方向にある程
度のクリアランスがある。それでも、保持アーム35を
スライダ15と平行に案内するリニアガイド36が、保
持アーム35の倒れを抑制しながら保持アーム35を円
滑に摺動案内するので、回転モータMの回転運動をスラ
イダ15の直線運動に効率良く変換してトルク伝達効率
の低下を抑制することができる。
【0030】そして、アウトプットシャフト14に対す
るスライダ15の直線状の摺動に応じて、各ボール保持
孔31がその孔縁で各ボール30を右方向に押し出すた
め、各ボール30が転動しながらストローク移動してボ
ールねじ溝32内でアウトプットシャフト14に所定速
度の回転運動トルクを付与する。これにより、アウトプ
ットシャフト14は、ステアリングホイール10の操舵
角変化よりも大きな変化量で一方向に回転して転舵輪を
大きな転舵角で転舵させる。
【0031】一方、ステアリングホイール10を、スラ
イダ15が、ニュートラル位置(図1の状態)或いは最
大上方向位置(図6の状態)から他方向へ最大に切り返
し操作した場合は、この車速と操舵角などを検知したコ
ントローラ19からの制御電流によって回転モータMが
例えば逆転すると、減速機33によってリードスクリュ
ー軸42が他方向へ回転することにより保持アーム35
を、図7に示すように、紙面上の下方向に移動させる。
したがって、スライダ15が同方向へ直線上にストロー
ク移動することにより、各ボール保持孔31の孔縁で各
ボール30を紙面上の下方向に押し出すため、各ボール
30が転動しながらストローク移動してボールねじ溝3
2内でアウトプットシャフト14に所定速度の回転運動
トルクを付与する。これにより、アウトプットシャフト
14は、ステアリングホイールの操舵角変化よりも大き
な変化量で他方向に回転してラック・ピニオン機構を介
して転舵論を大きな転舵角で転舵させる。
【0032】そして、本発明においては、このような構
造としたことから、ギヤレシオを図8の特性図に示すよ
うに、低中速域から高速域までの実用操舵範囲内におい
て、ステアリングホイール10の操舵角がθlまでの範
囲で転舵輪の転舵角をθ’とすることが可能になり、且
つその変化特性を直線状に無段階で連続的に変化させる
ことができる。すなわち、低中速域では、図8の実線A
で示すようにステアリングホイール10をニュートラル
位置からθ1の操舵角に操作した場合には、転舵輪の転
舵角がθ’となるように直線的に変化し、一方、高速域
では、図8の実線Bで示すようにステアリングホイール
10をニュートラル位置からθ1の操舵角に操作した場
合には、転舵輪の転舵角がθ’の約1/3となるように
直線的に変化し、その間を無段階で連続的に変化させる
ことができる(矢印範囲)。
【0033】したがって、この実施形態によれば、車両
の低中速域でのステアリングホイール10の操舵角を、
可変ギヤレシオ機構を有さない従来の装置(図8の破線
Bに示す左右末切り3回転)に比較して1回転で行なう
ことができる。すなわち、図8の破線Bで示す特性は、
可変ギヤレシオ機構のない従来のステアリング操舵角と
転舵輪転舵角との固定的な制御を示し、ステアリングホ
イールをニュートラル位置から左右の何れか一方に最大
に切り返した場合(θ)に転舵輪の転舵角がθ’になる
が、本実施形態においては、前述のように低中速域では
ステアリングホイール10の操舵角を1回転で行なうこ
とができ、少ない回転操作で大きな転舵角が得られるた
め、操舵性が良好になると共に、安全性が向上する。
【0034】また、ステアリングホイールの回転角はθ
1に限らず、θまでの範囲であればθ2、θ3及びθ4
などのように自由に設定でき、それに伴ってタイヤ操舵
角も自由に設定できる。したがって、ステアリングホイ
ールの回転角及び車速の変化に対して、回転変換機構1
6を作動させてギヤ比を自由に設定できるため、車庫入
れなどの場合にギヤ比を小さくしてステアリングホイー
ルの取り回しを良くすることができる。さらに、コラム
側でギヤ比を自由に設定することにより、ステアリング
ギヤのギヤ比を一種類に統合して部品種類を削減するこ
とができる。
【0035】特に、車速を制御のパラメータとし、しか
も可変ギヤレシオの制御範囲及び可変量を任意且つ自由
に設定することができるため、車速や車種に応じて最適
な制 御が可能になる。この実施形態では、リニアガイ
ド36により保持アーム51の倒れを防止することがで
きるので、回転モータMのトルクをスライダ15に対し
て効率よく伝達することができ、装置全体の作動効率を
向上させることができる。
【0036】また、可変ギヤレシオの特性を直線形状と
なるように設定しているので、ステアリングホイール1
0の操舵フィーリングが良好になり、運転性が向上す
る。また、スライダ15や回転変換機構16などの可変
ギヤレシオ機構の一部をステアリングコラム11内に設
けたため、装置のコンパクト化が図れ、エンジンルーム
内のレイアウトやフロア構造の変更が不要になる。この
結果、多車種に適用することが可能になると共に、油圧
あるいは電動式のパワーステアリングに適用することが
可能になる。
【0037】さらに、スライダ15をストローク移動さ
せることによって、インプットシャフト13には何ら回
転力が伝達されることがなく、アウトプットシャフト1
4のみを直接的に回転させることができため、この装置
を例えば自動操舵装置やアクティブステア装置などにも
適用することが可能になる。また、ギヤ比の回転変換機
構16を、直線運動を回転運動に変換可能な円筒状のス
ライダ機構とすることによって、回転軸中心に対するオ
フセット量を小さくすることができる。よって、慣性モ
ーメントによる操舵力への影響をほぼ無視することがで
きる。なお、ギヤ比の回転変換機構16を、直線運動を
回転運動に変換可能な円筒状のスライダ機構とすること
により、回転中心に対する偏心がないので、操舵トルク
変動の発生はない。
【0038】さらに、回転変換機構16の回転モータM
は、ベアリング付きアームを介して非回転部に固定され
ているため、回転軸と一緒に回転することはなく、操舵
力に対する影響はない。次に、本発明の第2の実施形態
を図9に基づいて説明する。この第2の実施形態は、前
述した第1の実施形態において、直線変換機構34で、
より円滑な直線運動を確保するようにしたものである。
【0039】すなわち、第2の実施形態では、図9に示
すように、第1実施形態における直線変換機構34が、
外周の一部に所定長さAの雄ねじ部55aを有する回転
軸55と、この回転軸55を挿通する貫通孔56a及び
この貫通孔56aの内周に形成され、雄ねじ部55aに
螺合する雄ねじ部55aよりも長い雌ねじ部56bを有
したナット56とで構成され、ナット56は、雌ねじ部
56bを挟む軸方向の両側に、回転軸55に対して摺接
する低摩擦材としてのブッシュ57a及び57bが設け
られていることを除いては、第1の実施形態と同様の構
成を有し、図1との対応部分には、同一符号を付し、そ
の詳細説明はこれを省略する。
【0040】ブッシュ57a及び57bは、樹脂やメタ
ル等を素材としており、Cリングや圧入等でナット56
の軸方向の両側に嵌め込まれている。この第2の実施形
態によると、保持アーム35によるスライダ15の駆動
時に、ブッシュ57が回転軸55に加わるモーメント荷
重を受けることで、雄ねじ部55aと雌ねじ部56bと
の螺合部分に加わる荷重を低減させることができる。
【0041】このとき、直線変換機構34にかかるモー
メントの釣り合いは、図10に示すように、雄ねじ部5
5a及び雌ねじ部56bの螺合部分のモーメントスパン
をA、ブッシュ57a及び57bの受けるモーメントス
パンをB、さらに夫々のモーメントをFrA及びFrB
とすると、下記(1)式により表すことができる。 1/2×A・FrA=1/2×B・FrB FrB=A/B×FrA ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1) したがって、雄ねじ部55a及び雌ねじ部56bの螺合
部分のモーメントスパンAに対して、ブッシュ57a及
び57bの受けるモーメントスパンBが長いので、ブッ
シュ57a及び57bに対して過度の荷重がかかること
を抑制して、良好なバランスを保持しつつ、回転軸55
に対してナット56を円滑に直線移動させることができ
る。その結果として、スライダ15に対するトルク伝達
効率が低下することを抑制することができる。
【0042】次に、本発明の第3の実施形態を図11に
基づいて説明する。この第3の実施形態は、前述した第
1の実施形態において、リニアガイド36の取付け位置
を変更させたものである。すなわち、第3の実施形態で
は、図11に示すように、第1実施形態における一対の
リニアガイド36を、リードスクリュー軸42及びスラ
イダ15の軸を通る平面と直行して、大径部35bを挟
むように設けることを除いては、第1の実施形態と同様
の構成を有し、図1との対応部分には、同一符号を付
し、その詳細説明はこれを省略する。
【0043】このように、リードスクリュー軸42及び
スライダ15の軸を通る平面と直行するように、保持ア
ーム35をスライダ15の軸と平行に案内することによ
り、保持アーム35によるスライダ15の駆動時に、保
持アーム35が傾くことをより確実に防止することがで
きる。なお、上記第1〜第3の実施形態においては、減
速機33に、平行軸歯車を使用した構成について説明し
たが、これに限定されるものではなく、例えばウォーギ
ヤを使用する構成としてもよい。
【0044】また、上記第1〜第3の実施形態において
は、保持アーム35をスライダ15の軸と平行に案内す
るために、リニアガイドを用いた構成について説明した
が、これに限定されるものではなく、ボールスプライ
ン、或いはボールをローラに代替させた直動装置等で代
用してもよく、要は保持アーム35の倒れを抑制するこ
とができれば、如何なるガイド装置にも適用し得るもの
である。
【0045】さらに、上記第1〜第3の実施形態におい
ては、保持アーム35を2箇所で案内する構成について
説明したが、これに限定されるものではなく、大径部3
5b側を案内することが望ましいが、何れか一方を用い
るようにしてもよい。さらには、保持アーム35との相
対位置も任意に選択することができる。さらにまた、上
記第1〜第3の実施形態においては、回転変換機構16
にボールねじを使用した構成について説明したが、これ
に限定されるものではなく、スライダ15の内周面に斜
歯形のインナー歯を形成し、このインナー歯に噛合する
アウター歯をアウトプットシャフト14の外周面に形成
し、両者を噛合させる構成としてもよく、要は、アウト
プットシャフト14に対するスライダ15の摺動をアウ
トプットシャフト14の回転運動に変換することができ
ればよいものである。
【0046】なおさらに、上記第1〜第3の実施形態に
おいては、保持アーム39と、ナット43又はナット5
6を一体に形成した構成について説明したが、これに限
定されるものではなく、両者を夫々別個に形成して両者
を連結してもよく、要は、直線変換機構33における出
力側の直線運動を、スライダ15に伝達することができ
ればよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施形態を示す概略構成
図である。
【図2】本発明におけるインプットシャフトの断面図で
ある。
【図3】本発明におけるアウトプットシャフトの断面図
である。
【図4】本発明におけるスライダの斜視図である。
【図5】本発明におけるリニアガイドの断面図である。
【図6】本発明における作用を示す説明図である。
【図7】本発明における作用を示す説明図である。
【図8】本発明における操舵角と転舵角との舵角比可変
特性を示した図である。
【図9】本発明における第2の実施形態を示す概略構成
図である。
【図10】本発明の第2の実施形態において、直線変換
機構の螺合部分及びブッシュにかかるモーメントを示し
た説明図である。
【図11】本発明の第3の実施形態において、リニアガ
イドの断面図である。
【符号の説明】
10 ステアリングホイール 13 インプットシャフト 14 アウトプットシャフト 15 スライダ 16 回転変換機構 18 駆動機構 M 回転モータ 33 減速機 34 直線変換機構 36 リニアガイド 42 リードスクリュー軸 43 ナット 50 案内レール 51 案内スライダ 55 回転軸 55a 雄ねじ部 56 ナット 56b 雌ねじ部 57 ブッシュ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転舵輪を転舵するアウトプットシャフト
    と、該アウトプットシャフトに対して摺動自在に配設さ
    れたスライダと、該スライダの摺動運動をアウトプット
    シャフトの回転運動に変換する回転変換機構と、前記ス
    ライダを摺動制御する駆動機構とを備え、ステアリング
    操作に対する転舵輪の舵角比を変更可能な車両用操舵制
    御装置において、 前記駆動機構は、回転駆動力を発生させる回転駆動源
    と、該回転駆動源の回転運動を直線運動に変換する直線
    変換機構と、該直線変換機構によって直線駆動され、前
    記スライダを回動自在に保持する保持アームと、該保持
    アームを前記スライダの軸と平行に案内するガイド機構
    とを備えることを特徴とする車両用操舵制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド機構は、前記保持アームを挟
    むように、前記アウトプットシャフトに対し前記直線変
    換機構の反対側及び前記直線変換機構に対し前記アウト
    プットシャフトの反対側に、夫々設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の車両用操舵制御装置。
  3. 【請求項3】 前記直線変換機構は、外周の一部に雄ね
    じ部を有する回転軸と、該回転軸を挿通する貫通孔及び
    該貫通孔の内周に形成され、前記雄ねじ部に螺合する当
    該雄ねじ部よりも長い雌ねじ部を有したナットとで構成
    され、該ナットは、前記雌ねじ部を挟む軸方向の両側
    に、前記回転軸に対して摺接する低摩擦材が設けられて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用操舵
    制御装置。
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