JP2003291138A - ワーク分割装置 - Google Patents

ワーク分割装置

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JP2003291138A
JP2003291138A JP2002099798A JP2002099798A JP2003291138A JP 2003291138 A JP2003291138 A JP 2003291138A JP 2002099798 A JP2002099798 A JP 2002099798A JP 2002099798 A JP2002099798 A JP 2002099798A JP 2003291138 A JP2003291138 A JP 2003291138A
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work
hammer
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feeding
dividing device
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Takayuki Kataoka
隆之 片岡
Taiichi Matsumoto
泰一 松本
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークを高速で確実に分割することのできる
ワーク分割装置を提供する。 【解決手段】 送り装置4にて送出されたワーク2の所
定位置にハンマ5を押し込むことによりそのワーク2を
切断し、この切断動作を繰り返すことによりそのワーク
2を所要の大きさの分割ワーク2aに分割するように構
成するとともに、分割ワーク2aが補助支持台8からワ
ーク送り方向側に移動されるに伴いその移動された分割
ワーク2aを補助支持台8から落下させ、かつ取入れ容
器9にて回収させるように構成し、ハンマ5を構成する
二面のうち、一方の面5bをそのハンマ5の押込み方向
に沿う面としてワーク送り方向手前側に配し、他方の面
5cをその一方の面に対して鋭角を成す傾斜面としてワ
ーク送り方向側に配する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークを所要の大
きに分割するワーク分割装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、送り出されるワークを切断し、こ
の切断動作を繰り返すことによりそのワークを所要の大
きさの分割ワークに分割するものとして、図7(a)に
示されるようなワーク分割装置101がある。この従来
のワーク分割装置101は、図示省略されるワーク供給
手段から供給された棒状でその断面が略三角形の脆性材
であるワーク102が載置される支持台103と、この
支持台103に載置されたワーク102を前方に押し出
す押し金具104と、この押し金具104にて送り出さ
れたワーク102の先端部を支持する補助支持台108
と、ワーク102を支持台103に押し付け・固定する
押え治具107と、昇降駆動されるハンマ105を備え
て構成されている。このワーク分割装置101におい
て、前記ハンマ105は、そのハンマ105の下端で交
差する二つの傾斜面105b,105cを備えて形成さ
れる刃部105aを有する比較的厚肉な略平たがね状の
ものである。そして、その刃部105aを構成する二つ
の傾斜面105c,105bはそれぞれワーク送り方向
(図中矢印X方向)の前後に配されている。
【0003】このように構成されるワーク分割装置10
1において、ワーク102を切断する際には、まずワー
ク102が押し金具104にて支持台103から所定量
前方に押し出されてその先端部が補助支持台108に載
せられるとともに、支持台103に載せられている部位
のワーク102が押え治具107により支持台103に
押付け・固定される。このようにされたワーク102に
おける、支持台103と補助支持台108とで支持され
る間の所定位置にハンマ105の刃部105aが押し込
まれて、ワーク102が所要の大きさで切断される。そ
して、この切断動作の繰り返しにより、ワーク102は
所要の大きさの分割ワーク102aとされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のワーク分割装置101では、ハンマ105のワーク
102への押込み動作に伴い、次の切断動作に供される
ワーク、すなわち支持台に押付け・固定されている部分
のワーク102bがハンマ105における刃部105a
の後側の傾斜面105bから付与される水平方向分力に
より不必要に後方に移動されるため、ワーク102bを
所定の位置に戻す時間が余分に必要となり、高速運転が
行えないという問題点がある。また、次の工程に送るた
めに分割ワーク102aを補助支持台108から前方に
押し出す必要性があり、この押出し量を確保するために
ハンマ105が比較的厚肉とされるため、ハンマ105
のワーク102への押し込みポイントがワーク102を
固定・保持する位置から離れた位置にならざるを得ず、
このため曲げモーメントの影響を受けてワーク102が
不測の位置で破断され、要するにワークを所望の大きさ
で確実に分割することが困難であるという問題点があ
る。
【0005】そこで、前記ハンマ105に代えて、図7
(b)に示されるような同形状で薄肉のハンマ105'
にすることも考えられる。確かにこのようにした場合に
は、これから切断に供されるワーク102bが後方へ不
必要に移動されるのが軽減されるものの、図7(b)で
二点鎖線にて示されるように、分割ワーク102aを補
助支持台108の前方へ押し切れずにその補助支持台1
08と支持台103との間に分割ワーク102aが落ち
込みかみ込んで次に送り出されるワーク102bの送り
動作に支障を来す恐れがあるという新たな問題点が生じ
る。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、ワークを高速で確実に分割することのでき
るワーク分割装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前記目
的を達成するために、本発明によるワーク分割装置は、
ワークを送り出す送り手段とそのワークの送り方向に対
して直交する方向に駆動されるハンマとを備え、前記送
り手段にて送り出されたワークの所定位置に前記ハンマ
を押し込むことによりそのワークを切断し、この切断動
作を繰り返すことによりそのワークを所要の大きさの分
割ワークに分割するように構成されるワーク分割装置で
あって、前記送り手段にて送り出されたワークを支持す
るとともに、前記分割ワークをワーク送り方向側に案内
する支持・案内手段を設け、前記ハンマは、ワークへの
押込み方向端で交差する二面が形成されてなり、前記二
面のうち、一方の面がそのハンマの押込み方向に沿う面
とされてワーク送り方向手前側に配され、他方の面がそ
の一方の面に対して鋭角を成す傾斜面とされてワーク送
り方向側に配されることを特徴とするものである。
【0008】本発明においては、送り手段にて送り出さ
れたワークが一旦支持・案内手段によって支持された
後、そのワークの所定位置に、ワーク送り方向に対して
直交する方向に駆動されるハンマが押し込まれる。これ
によりワークは切断され、この切断動作が繰り返される
ことによって、ワークは所要の大きさの分割ワークに分
割される。本発明によれば、支持・案内手段によって切
断動作時におけるワークの過度の曲げ変形が抑制される
ので、長尺ピッチでの分割動作も安定かつ確実に行なう
ことができる。
【0009】また、本発明によれば、前記ハンマはワー
クへの押込み方向端で交差する二面が形成されてなり、
この二面のうち、一方の面がそのハンマの押込み方向に
沿う面とされてワーク送り方向手前側に配されるので、
前記切断動作を行なっても次にその切断動作に供される
ワークを不要に移動させるような不具合を防止すること
ができる。また、前記二面のうち、他方の面が一方の面
に対して鋭角を成す傾斜面とされてワーク送り方向側に
配されるので、ハンマの押込み力の一部をワーク送り方
向側に働かせることができ、これにより分割ワークは支
持・案内手段による案内にてワーク送り方向側に移動さ
れ、次に送り出されるワークの送り動作に支障を来すよ
うな不具合が防止される。したがって、ワークの分割動
作を高速で確実に行なうことができる。なお、支持・案
内手段による案内にてワーク送り方向側に移動された分
割ワークを回収する回収手段を設けるようにすれば、作
業効率を更に向上させることができるという効果を奏す
る。
【0010】本発明において、前記ハンマの傾斜面にて
ワーク送り方向側に押し出される分割ワークが前記支持
・案内手段から落下されるように構成されるとともに、
この支持・案内手段から落下された分割ワークが投入さ
れる取入れ容器が設けられるのが好ましい(第2発
明)。このようにすれば、簡易な構成にて分割ワークを
容易に回収することができるとともに、回収した分割ワ
ークを次の工程にスムーズに搬送することができる。
【0011】第2発明において、前記ハンマの駆動を制
御する制御手段が設けられ、この制御手段は、前記分割
ワークを前記支持・案内手段からワーク送り方向側へ落
下させるのに必要な移動量およびハンマ寸法を含む入力
要素に基づいて、前記ハンマのワークへの押込み量を演
算し、算出された押込み量分ワークに押し込むように前
記ハンマの駆動を制御するのが好ましい(第3発明)。
このようにすれば、分割ワークを支持・案内手段からワ
ーク送り方向側へ確実に落下させることができる。ま
た、形状、大きさ等の異なる複数種のワークにも対応さ
せることができ、適用範囲の広い装置とすることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるワーク分割装
置の具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明
する。
【0013】図1には、本発明の一実施形態に係るワー
ク分割装置の構成を模式的に表した図が示されており、
ワーク分割装置を左側から見た図(a)および(a)に
おけるA矢視図(b)がそれぞれ示されている。また、
図2には、本実施形態に係るワークおよびハンマの形状
を説明するための図が示されており、ワークを左側から
見た図(a)、(a)におけるA−A視断面図
(a')、ハンマ前から見た図(b)およびハンマを左
側から見た図(b')がそれぞれ示されている。なお、
図1(a)において、ワーク分割装置は、その前後方向
を図の左右方向に対応させて描かれている。
【0014】本実施形態のワーク分割装置1は、図示省
略されるワーク供給手段により供給されたワーク2が載
置される支持台3と、この支持台3に載置されたワーク
2を水平方向前方(図1(a)中矢印Xで示される方向
で、以下、この方向を「ワーク送り方向」と称する。)に
送り出す送り装置(送り手段)4と、ワーク送り方向に
対して垂直方向に昇降駆動されるハンマ5を備え、前記
送り装置4にて送り出されたワーク2の所定位置に前記
ハンマ5を押し込むことによりそのワーク2を切断し、
この切断動作を繰り返すことによりそのワーク2を所要
の大きさの分割ワーク2aに分割するように構成されて
いる。なお、本実施形態では、ハンマ5のワーク2への
押込み方向は、鉛直下方であり、図1(a)(b)中に
おいて矢印Zで表わされる方向である。また、本実施形
態におけるワーク2は、棒状でその断面が略三角形(ま
たは台形)の脆性材である(図2(a)(a')参
照)。
【0015】前記支持台3において、その上面は、前記
送り装置4でワーク2を前方へ送り出す際の案内面3a
とされている。また、この支持台3には、前記案内面3
aにおけるワーク送り方向終端に連続して角部3bが形
成され、この角部3bは、ワーク2を切断する際におけ
る剪断作用に供する刃部とされている。以下、この角部
3bを「固定刃部3b」と称する(図3参照)。
【0016】本実施形態において、前記ハンマ5は、図
2(b)(b')に示されるように、上下方向に延びる
比較的厚肉の板状もので形成され、その押込み方向先端
部5aがくさび形状にされてなるものである。このくさ
び形状とされたハンマ5の押込み方向先端部5aには、
押込み方向端で交差する二面5b,5cが形成され、こ
の二面5b,5cのうち、一方の面5bは、ハンマ5の
押込み方向に沿って延び、かつワーク送り方向に対して
直角を成す面(以下、「鉛直面5b」という。)とされ
て、ワーク送り方向手前側に配され、他方の面5cは、
その鉛直面5bに対して鋭角θを成す面(以下、「傾斜
面5c」という。)とされて、ワーク送り方向側に配さ
れている。こうして、ワーク2を切断する際に、次に切
断動作に供されるワーク2bを不要に後方へ移動させる
ような不具合を防止するようにされるとともに、ハンマ
5の押込み力の一部をワーク送り方向側に働かせるよう
にされている。なお、このハンマ5の押込み方向先端部
5aは、前記固定刃部3bと協働してワーク2を切断す
る際の剪断作用に供する刃部とされている。
【0017】前記ハンマ5を昇降駆動するハンマ昇降装
置6は、図1(a)(b)に示されるように、ハンマ5
が取着されるハンマ取付部11と、装置本体に上下方向
に設けられるリニアガイド(図示省略)と、駆動源のハ
ンマ昇降用モータ12と、ボールねじ機構13を備えて
いる。このハンマ昇降装置6において、前記ハンマ取付
部11は、リニアガイドに沿って上下方向に移動自在に
設けられている。また、ハンマ昇降用モータ12の回転
駆動力がボールねじ機構13よって上下方向の移動力に
変換され、この上下方向の移動力によってハンマ取付部
11が上下方向に移動されるようになっている。こうし
て、ハンマ昇降用モータ12の駆動により、ハンマ5を
昇降動させるとともに、ワーク2に対する押込み力を発
生させるようにされている。
【0018】前記送り装置4は、ベルトコンベヤタイプ
の回転直進変換機構で構成される送り装置であって、テ
ンションプーリ21と駆動プーリ22との間に巻き掛け
られる無端状のタイミングベルト23と、このタイミン
グベルト23に止着される押し金具24と、前記駆動プ
ーリ22を回転駆動するワーク送出用モータ25を備
え、ワーク送出用モータ25の作動によりタイミングベ
ルト23を駆動させ、このタイミングベルト23の駆動
により押し金具24を前後方向に移動させるように構成
されている。こうして、支持台3に載置されたワーク2
の後端面に押し金具24を押し当てた状態でその押し金
具24を前方に移動させることにより、ワーク2を前方
に送り出すようにされている。
【0019】前記支持台3の上方には、その支持台3の
固定刃部3bから所定量前方に送り出されたワーク2を
固定するワーク固定装置7が設けられている。このワー
ク固定装置7は、ワーク2を支持台3に押し付ける押え
治具31とアクチュエータとしてのエアシリンダ32を
備えている。このワーク固定装置7において、前記押え
治具31は、詳細図示を省略するが、ガイドロッド支持
具に設けられたスライドベアリングを貫通するガイドロ
ッドにて案内されて上下方向に移動自在に設けられると
ともに、エアシリンダ32のロッド先端に取着され、エ
アシリンダ32の伸縮動作により、上下動されるように
なっている。本実施形態では、エアシリンダ32を伸長
して押え治具31を下降させていき、この押え治具31
でワーク2を支持台3に押し付けることでそのワーク2
を固定・保持するようにされている。こうして、切断動
作を安定に行なうことができるようにされている。な
お、エアシリンダ32の伸縮動作の切換は、空気圧源3
4との間に介挿される電磁式切換弁33の切換により行
なわれる。
【0020】前記支持台3の前方には、送り装置4にて
送り出されたワーク2の先端部を支持(自由支持)する
補助支持台(本発明における支持・案内手段に対応)8
が設けられている。これにより、長尺ピッチでの分割動
作も安定・確実に行なうことができる。また、本実施形
態において、この補助支持台8は、その上面に分割ワー
ク2aが移動可能な案内面8aが形成された断面矩形状
の台であって、ハンマ5の傾斜面5cから付与される水
平方向分力によって前方に移動された分割ワーク2aが
その補助支持台8から落下されるようにその設置位置や
大きさなどが設定されてなるものである。さらに、本実
施形態では、この補助支持台8のワーク送り方向側には
その補助支持台8から落下された分割ワーク2aが投入
・収容される取入れ容器9が設置され、図示省略する
が、この取入れ容器9で回収した分割ワークを次の工程
に搬送するようにされている。
【0021】ここで、ワーク分割装置1の剪断機構につ
いて説明する。ワーク2を切断する際には、ハンマ5を
下降させてその先端をワーク2に接触させたのち、更に
ハンマ5を下降させてゆく。すると、図3に示されるよ
うに、ハンマ5と固定刃部3bのそれぞれの先端部はワ
ーク2を降伏させたのち次第にワーク2に押し込まれて
ゆく。このとき、ハンマ5と固定刃部3bの刃先付近に
は上下方向に剪断力が働き、この剪断力はクリアランス
C(ハンマ5の鉛直面5bと固定刃部3bの前面との隙
間)を隔てて作用しているので、この剪断力によるモー
メントのためワーク2は局部的に曲げ変形を受ける。そ
して、このワーク2の局部的な曲がりによってハンマ5
が押し込まれた押込み部位近傍のワーク2はハンマ5の
鉛直面5bおよび固定刃部3bの前面に押し付けられ、
側圧力が生じる。したがって、ワーク2には、剪断力と
側圧力の組み合わせによりくさび作用が生じる。このく
さび作用により、ハンマ5と固定刃部3bの刃先付近か
ら亀裂51,52が発生し、両方の亀裂51,52が出
合って剪断が完了する。
【0022】本実施形態では、前記剪断機構による剪断
過程において、ハンマ5および固定刃部3bのそれぞれ
の刃先から入った亀裂51,52が一直線に繋がって会
合して生じた剪断切口を標準剪断切口とし、この標準剪
断切口を生じるときのクリアランスCを適正クリアラン
スとして、この適正クリアランスをとるようにされてい
る。こうして、亀裂51,52の会合が直線的に行われ
ずに不測の位置でワークが分断されるような不具合を防
止するようにされている。なお、一般にワーク2が延性
材料の場合では、剪断面が大きく、また、だれやかえり
も大きいが、ワーク2が脆性材の場合では、だれと剪断
面は小さく、大部分が破断面となる。このため、適正ク
リアランスはワーク2の材質や材厚などによって多少異
なるが、精密な切断作業を望む場合には、適正クリアラ
ンス値の1/2を限度としてそのクリアランス値を出来
る限り小さくとれば良い。
【0023】また、本実施形態では、前記固定装置7に
おける押え治具31を、ワーク2に対して線接触または
面接触可能な当接面を有し、かつワーク2の長手方向に
幅広く接して押さえ付けることができるような、例えば
プレート状またはブロック状のもので作製し、更にこの
押え治具31をハンマ5に出来る限り近づけてワーク2
を押さえ付けるように、つまり押え治具31の前端から
ハンマ5の鉛直面5bまでの距離tを、ハンマ5と押え
治具31とが干渉しない程度に出来るだけ小さくとるよ
うにされている。こうして、前述したくさび作用を生じ
させる局部的な曲げ変形以外の曲げ変形による不測の位
置での破断を防止するようにされている。
【0024】さらに、本実施形態のワーク分割装置1
は、送り装置4、ハンマ昇降装置6および固定装置7の
動作を制御する制御装置(制御手段)を具備している。
図4に示されるように、この制御装置40は、入力手
段、記憶部、比較・演算部など(いずれも図示省略)が
組み込まれてなるコントロールユニット(制御盤)45
を備え、このコントロールユニット45に、ワーク送出
用モータ25およびハンマ昇降用モータ12のそれぞれ
に組み込まれたエンコーダ25a,12a、並びにワー
ク2の頭だしを行なうために支持台3の固定刃部3bの
近傍に設けられる頭だしセンサ(光電スイッチ、磁気誘
導形近接スイッチ、リミットスイッチ等)41からの信
号が入力されるようになっている。そして、エンコーダ
25a,12aや頭だしセンサ41から入力される信
号、および予め入力された入力要素、並びに予め定めら
れた動作プログラムに基づいて、ワーク送出用モータ2
5およびハンマ昇降用モータ12の駆動、並びに電磁式
切換弁33の切換動作を制御するようにされている。な
お、前記入力要素としては、ワーク寸法やワーク送り
量、ハンマ寸法、必要移動量などが挙げられる。ここ
で、必要移動量とは、分割ワーク2aを補助支持台8の
前方に落下させるのに必要な移動量のことである。
【0025】以上述べたように構成されるワーク分割装
置1によるワークの分割動作について、図5のフローチ
ャートを参照しつつ説明する。
【0026】(ワーク分割動作開始)本実施形態におい
ては、図示省略されるワーク供給手段から供給されたワ
ーク2が支持台3に載置されるとともに、ワーク2の送
り動作に支障の無いようにハンマ5が必要十分な高さに
まで上昇された位置(以下、「ハンマ原点位置」と称す
る。)で停止され、かつ押え治具31もエアシリンダ3
2の収縮で最上位置にある状態で、ワーク2の分割動作
が開始される。
【0027】(S1〜S3:ワーク頭だし)コントロー
ルユニット45による制御プロセスのスタートにより、
まず送り装置4のワーク送出用モータ25を作動させて
タイミングベルト23を駆動し、押し金具24でワーク
2を前方に送り出す(S1)。次いで、この前方に送り
出されたワーク2の先頭が固定刃部3bに差し掛かった
か否かが判断される(S2)。そして、頭だしセンサ4
1のON信号にてワーク2の先頭がその固定刃部3bに
差し掛かったと判断された場合には、ワーク送出用モー
タ25を停止させてワーク2の送り動作を停止する(S
3)。こうして、ワーク2の頭だしが完了する。
【0028】(S4〜S7:ワークピッチ送り、ワーク
固定)次いで、予めコントロールユニット45に入力し
記憶させたワーク送り量を読み出す(S4)。その後、
ワーク送出用モータ25を作動させてワーク送り動作を
開始し、ステップS4で読み出したワーク送り量とエン
コーダ25aにより検出される水平方向移動量とを比較
しながら、両者が一致するまでワーク2を送り出す(S
5)。ステップS4で読み出したワーク送り量とエンコ
ーダ25aにより検出される水平方向移動量とが一致し
たら、ワーク送出用モータ25を停止させて、ワーク送
り動作を停止する(S6)。そして、電磁式切換弁33
の切換制御にてエアーシリンダ32を伸長させ、押え治
具31でワーク2を支持台3に押し付け固定する(S
7)。
【0029】(S8〜S11:ワーク切断動作)次い
で、予めコントロールユニット45に入力し記憶させた
必要移動量を読み出す(S8)。その後、ステップS8
で読み出した必要移動量とハンマ5の刃先角(鉛直面5
bと傾斜面5cとが成す角)θの値とに基づいてハンマ
押込み量(必要移動量/tanθ)を演算する(S
9)。その後、ハンマ昇降用モータ12の作動によりハ
ンマ5を下降させ(S10)、ハンマ5の先端をワーク
2に接触させたのち、更にハンマ5を下降させてハンマ
の刃部5aをワーク2に押し込んでいく。この際、ステ
ップS9における演算により算出されたハンマ押込み量
と、現在のハンマ押込み量、すなわちハンマ5の先端を
ワークに接触させたときを基準としてその後更にハンマ
5を下降させたときのハンマ移動量(エンコーダ12a
により検出される)とを比較し、両者が一致するまでハ
ンマ5を下降させたら(S11)、ハンマ昇降用モータ
12を停止させてハンマ5の下降動作を一旦停止させる
(S12)。こうして、ワーク2がハンマ5によって切
断されるとともに、この切断動作によって所要の大きさ
で分離されたワーク2a、すなわち分割ワーク2aは、
ハンマ5の傾斜面5cから前方に向って付与される水平
方向分力によって補助支持台8から落下されて取入れ容
器9に収容される。
【0030】次いで、先のステップS12で一旦その下
降動作を停止されたハンマ5を、ハンマ昇降用モータ1
2の作動によりハンマ原点位置まで上昇させる(S1
3)。その後、1サイクルの分割動作が終了したか否か
が判断される(S14)。つまり、実行された切断動作
の回数をカウントすることにより算出される現在の分割
数と、予め設定された分割数とを比較することにより、
所定の分割数にまで達したか否かが判断される。そし
て、所定の分割数にまで達していないと判断された場合
には、所定の分割数に達するまでステップS1〜S12
を繰り返し実行させる。一方、所定の分割数に達したと
判断された場合には、1サイクルの分割動作を終了させ
る。
【0031】本実施形態によれば、ハンマ刃部5aを構
成する二面がワーク送り方向手前側に配される鉛直面5
bとその鉛直面5bに対して鋭角θを成してワーク送り
方向側に配される傾斜面5cとで構成されているので、
切断動作を行なっても次にその切断動作に供されるワー
ク2bを後方に不要に移動させるような不具合を防止す
ることができるとともに、ハンマ5の傾斜面5cから付
与される水平方向分力によって分割ワーク2aを補助支
持台8から落下させて取入れ容器9に収容させることが
できる。したがって、高速で確実なワーク2の分割動作
を実現でき、作業効率を高めることができる。
【0032】なお、本実施形態のハンマ5に代えて、図
6に示されるような、正面視(ワーク送り方向前方より
見て)において刃先がR形状の刃部5a'とされたハン
マ5'を用いることもできる。こうすることで、ワーク
2を刃部5a'の中央部で確実に捕らえることができる
ので、より確実な切断動作を行なうことができる。
【0033】また、本実施形態では、エンコーダ12
a,25aを組み込んだ制御用モータ(ハンマ昇降用モ
ータ12、ワーク送出用モータ25)によるセミクロー
ズドループ制御とする例を示したが、これに限られず、
ハンマやワークの動きを光や磁気を用いたリニアセンサ
などにより検知し、またクローズドループ制御として、
高精度化を図ることもできる。
【0034】また、本実施形態において、前記送り装置
4がベルトコンベヤタイプの回転直進変換機構で構成さ
れる例を示したが、この送り装置4を前記ハンマ昇降装
置6と同様のボールねじタイプの回転直進変換機構で構
成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るワーク分割
装置の構成を模式的に表わした図で、(a)はワーク分
割装置を左側から見た図、(b)は(a)におけるA矢
視図である。
【図2】図2は、本実施形態に係るワークおよびハンマ
の形状を説明するための図で、(a)はワークを左側か
ら見た図、(a')は(a)におけるA−A視断面図、
(b)はハンマを前から見た図、(b')はハンマを左
側から見た図である。
【図3】図3は、本実施形態におけるワーク分割装置の
剪断機構を説明するための図である。
【図4】図4は、本実施形態におけるワーク分割装置の
動作を制御する制御装置の概略システム構成図である。
【図5】図5は、本実施形態のワーク分割装置の動作プ
ログラムを説明するためのフローチャートである。
【図6】図6は、ハンマの他の態様を表わす図で、
(a)はハンマを前から見た図、(b)はハンマを左側
から見た図である。
【図7】図7(a)(b)は、従来のワーク分割装置を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 ワーク分割装置 2 ワーク 2a 分割ワーク 3 支持台 4 送り装置 5 ハンマ 5a ハンマ刃部 5b 鉛直面(ハンマ) 5c 傾斜面(ハンマ) 6 ハンマ昇降装置 7 ワーク固定装置 8 補助支持台 9 取入れ容器 40 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを送り出す送り手段とそのワーク
    の送り方向に対して直交する方向に駆動されるハンマと
    を備え、前記送り手段にて送り出されたワークの所定位
    置に前記ハンマを押し込むことによりそのワークを切断
    し、この切断動作を繰り返すことによりそのワークを所
    要の大きさの分割ワークに分割するように構成されるワ
    ーク分割装置であって、 前記送り手段にて送り出されたワークを支持するととも
    に、前記分割ワークをワーク送り方向側に案内する支持
    ・案内手段を設け、 前記ハンマは、ワークへの押込み方向端で交差する二面
    が形成されてなり、前記二面のうち、一方の面がそのハ
    ンマの押込み方向に沿う面とされてワーク送り方向手前
    側に配され、他方の面がその一方の面に対して鋭角を成
    す傾斜面とされてワーク送り方向側に配されることを特
    徴とするワーク分割装置。
  2. 【請求項2】 前記ハンマの傾斜面にてワーク送り方向
    側に押し出される分割ワークが前記支持・案内手段から
    落下されるように構成されるとともに、この支持・案内
    手段から落下された分割ワークが投入される取入れ容器
    が設けられる請求項1に記載のワーク分割装置。
  3. 【請求項3】 前記ハンマの駆動を制御する制御手段が
    設けられ、この制御手段は、前記分割ワークを前記支持
    ・案内手段からワーク送り方向側へ落下させるのに必要
    な移動量およびハンマ寸法を含む入力要素に基づいて、
    前記ハンマのワークへの押込み量を演算し、算出された
    押込み量分ワークに押し込むように前記ハンマの駆動を
    制御する請求項2に記載のワーク分割装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011047738A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Daihatsu Motor Co Ltd 溶接検査用たがね
CN108481584A (zh) * 2018-05-24 2018-09-04 杨美龄 一种卫浴防滑瓷砖等分切割装置

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