JP2003291113A - チッパ - Google Patents

チッパ

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JP2003291113A
JP2003291113A JP2002099316A JP2002099316A JP2003291113A JP 2003291113 A JP2003291113 A JP 2003291113A JP 2002099316 A JP2002099316 A JP 2002099316A JP 2002099316 A JP2002099316 A JP 2002099316A JP 2003291113 A JP2003291113 A JP 2003291113A
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blade
cut
rotary blade
rotary
chipper
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JP2002099316A
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English (en)
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Soichi Yamamoto
惣一 山本
Masami Ishiyama
正己 石山
Minoru Sasahara
実 笹原
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Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
Original Assignee
Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
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  • Debarking, Splitting, And Disintegration Of Timber (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被切断物の切削能率を高めることができ、し
かも被切断物を堆肥化し易い状態に切断することができ
るチッパを得る。 【解決手段】 チッパ10の回転刃取付盤60には、複
数のフリーハンマ70と長尺状の回転刃50とが90度
間隔で交互に配設されている。複数のフリーハンマ70
は、支軸72の軸方向に回転自在に支持されている。ま
た、被切断物20の切断位置には長尺状の固定刃48が
配設されている。回転刃取付盤60が回転すると、まず
フリーハンマ70で被切断物20の端部20Aが叩き砕
かれて破砕される。続いて、フリーハンマ70間の隙間
に入って破砕されなかった被切断物20の端部20A及
び破砕された枝端が回転刃50によって破断される。従
って、被切断物20を確実に破断することができ、切断
能率を高めることができる。しかも、被切断物20の枝
端を回転刃50で更に破断するので細かく切断でき、堆
肥化し易くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支軸回りに回転す
る回転刃で樹木の剪定小枝等の被切断物を破砕するチッ
パに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、果樹剪定小枝やタバコ残幹
(幹・根)、樹木の剪定小枝、製材の屑材、間伐材等を
粉砕するために、チッパと呼ばれる切断装置が用いられ
ている。このチッパを使って粉砕したチップは有機肥料
として利用される。
【0003】ここで、実公平2−9929号公報にはこ
の種のチッパの一例が開示されており、以下に簡単に説
明する。チッパは、その心臓部とも言うべき、被切断物
を切断するための切断機構を備えている。前記公報に開
示されたチッパでは、機体に設置したベアリングに回転
自在に支持されかつモータの駆動力で軸線回りに回転す
る主軸と、この主軸の両端部及び中間部にそれぞれ固定
されて主軸と一体に回転する三枚の回転盤と、これらの
回転盤の外周部を90度間隔で貫通する四本の支軸と、
各支軸に所定の間隔で回転自在に軸支された複数のフリ
ーハンマと、によって構成されている。
【0004】上記構成によれば、被切断物が供給口から
機体内へ供給されると、当該被切断物の端部が所定の位
置に保持される。この状態で回転盤が主軸回りに回転す
ると、フリーハンマが遠心力で刃先を半径方向外側に向
けた状態になり、当該フリーハンマが被切断物の端部に
振り下ろされる。これにより、被切断物の端部は破砕さ
れてチップ(砕片)となり、排出口から所定の位置に排
出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のチッパによる場合、各支軸の軸方向に所定の間隔で
配列されたフリーハンマの隙間に被切断物の端部が入る
と、当該被切断物の端部は粉砕されずに残ってしまう。
このため、切削能率が低下するという問題があった。
【0006】さらに、上記従来のチッパによる場合、当
該被切断物の端部をフリーハンマで叩き砕くことになる
ため、チップがやや粗くなり、チップの分解が進み難
く、堆肥化し難いという欠点があった。特にこの点は、
剪定小枝等を利用して有機質を還元した堆肥を製造する
ことに対する関心の高さやニーズを考慮すると、早期に
解決することが望まれる重要な課題といえる。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、被切断物の切
削能率を高めることができ、しかも被切断物を堆肥化し
易い状態に切断することができるチッパを得ることが目
的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係るチッパは、駆動力を受けることにより支軸を中心と
して回転する回転体と、この回転体の支軸に対して平行
にかつ並列的に配置されると共に回転体と一体に回転
し、切断位置にある被切断物を回転力で叩き砕く複数の
第1回転刃と、装置本体側の切断位置に固定された長尺
状の固定刃と、回転体の支軸に対して平行にかつ第1回
転刃と周方向にずれた位置に配置されると共に回転体と
一体に回転し、切断位置にある被切断物を自身の刃先と
固定刃の刃先との間に挟み込んで回転力で当該被切断物
を切断する長尺状の第2回転刃と、を有することを特徴
としている。
【0009】請求項2記載の本発明に係るチッパは、請
求項1記載の発明において、前記第2回転刃は、自身の
刃先が前記固定刃の刃先に対して所定角度傾斜した状態
で配置されていると共に、自身の刃先がその長手方向の
両端側と中間側とで略等しい円軌道を描くように捩られ
ている、ことを特徴としている。
【0010】請求項3記載の本発明に係るチッパは、請
求項2記載の発明において、前記第2回転刃の刃先に
は、被切断物が当該第2回転刃の刃先の傾斜方向へ相対
移動するのを阻害する複数の溝が設けられている、こと
を特徴としている。
【0011】請求項1記載の本発明によれば、回転体に
駆動力が付与されると、支軸を中心として回転体が回転
される。この回転体には支軸に対して平行にかつ並列的
に複数の第1回転刃が配置されているため、回転体が回
転すると、複数の第1回転刃が回転体と一体に回転す
る。これにより、切断位置にある被切断物が第1回転刃
の回転力によって叩き砕かれて破砕される。
【0012】ここで、上記第1回転刃は支軸に対して並
列的に配置されているため、隣合う第1回転刃間の隙間
に被切断物が入り込むと、被切断物が破砕されずに残っ
てしまう不利がある。しかし、本発明では、上記回転体
に支軸に対して平行にかつ第1回転刃と周方向にずれた
位置に長尺状の第2回転刃を配置すると共に装置本体側
の切断位置に長尺状の固定刃を設けたので、第1回転刃
によって破砕されなかった被切断物があったとしても、
第2回転刃の刃先と固定刃の刃先との間に被切断物が挟
み込まれて、第2回転刃の回転力によって被切断物が切
断される。従って、本発明によれば、被切断物の切り残
しがなくなる。
【0013】さらに、本発明の場合、上記の如く第1回
転刃によって被切断物を破砕し、ザラザラしている被切
断物の破砕端部を次の長尺状の第2回転刃と固定刃とで
切断するので、被切断物を細かく切り砕くことができ
る。
【0014】請求項2記載の本発明によれば、第2回転
刃の刃先が固定刃の刃先に対して所定角度傾斜した状態
で配置されているため、被切断物が良く切れる。
【0015】ここで、このように第2回転刃の刃先を固
定刃の刃先に対して所定角度傾斜した状態で回転体に取
付けると、回転体の回転時に第2回転刃の刃先が描く円
軌道が長手方向の両端側と中間側とで若干異なる結果と
なり、固定刃の刃先との剪断精度が低下する傾向があ
る。しかし、本発明のように、第2回転刃の刃先がその
長手方向の両端側と中間側とで略等しい円軌道を描くよ
うに捩ることにより、第2回転刃の刃先が描く円軌道が
長手方向に均等になる。
【0016】請求項3記載の本発明の作用は、以下の通
りである。
【0017】上記の如く第2回転刃の刃先を固定刃の刃
先に対して所定角度傾斜した状態で配置すると、被切断
物が良く切れるのであるが、被切断物が剪定小枝のよう
に比較的堅い場合には、切断時に被切断物が第2回転刃
の刃先の傾斜方向へ相対移動しようとする。つまり、切
断時に、被切断物が固定刃の刃先上を第2回転刃の刃先
の傾斜方向へ逃げようとする。
【0018】ここで、本発明では、第2回転刃の刃先に
複数の溝を設けたので、これらの溝に被切断物が引っ掛
かることにより、被切断物が第2回転刃の刃先の傾斜方
向へ相対移動するのを阻害することができる。つまり、
切断時に、被切断物が第2回転刃の刃先の傾斜方向へ逃
げるのを防止することができる。よって、被切断物を確
実に切断することができる。
【0019】さらに、本発明の場合、上記の如く被切断
物は第2回転刃の刃先に設けられた複数の溝に引っ掛か
った状態で剪断されることになる。このため、被切断物
は固定刃の刃先側から毟り取られるようにして切り落さ
れる。従って、被切断物をより一層細かく切り砕くこと
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図6を用いて、本
発明に係るチッパの一実施形態について説明する。
【0021】図1には、本実施形態に係るチッパ10の
平面図が示されている。また、図2には、当該チッパ1
0の縦断面図が示されている。これらの図に示されるよ
うに、チッパ10は、中空で略直方体形状に形成された
機体12を備えている。機体12の内部には、図示しな
いモータ等の駆動源が設置されるようになっている。
【0022】上述した機体12上には、チッパ10の主
要部を構成する装置本体14が取り付けられている。装
置本体14の幅方向両端部(両側部)には、比較的奥行
きが浅いサイドカバー16、18が取り付けられてい
る。一方のサイドカバー16内には、モータ等の駆動源
と連結されて後述する主軸54に駆動力を伝達するため
の図示しない駆動伝達部が収容されている。
【0023】装置本体14の長手方向の一端部(後端
部)からは、被切断物20を供給口22Aから供給する
ためのダクト状の供給樋22が張出されている。また、
装置本体14の長手方向の他端部(前端部)からは、被
切断物20を切断処理することにより形成された切断物
24を排出口26Aから排出するためのダクト状の排出
樋26が張出されている。これらの供給樋22及び排出
樋26は、いずれも装置本体14に対して斜め上方を向
くように取り付けられている。但し、供給樋22は装置
本体14に対して固定的に設けられているのに対し、排
出樋26は上端部に設けられたヒンジ28回りに揺動可
能に取り付けられている。従って、装置本体14に対す
る排出樋26の傾斜角度を調整することにより、切断物
24の放出距離を任意に変更することができる。
【0024】また、上述した供給樋22の傾斜方向下流
側には、上送りロール30及び下送りロール32が上下
に対向して配設されている。上送りロール30は、軸受
板34に軸支された上送りロール軸30Aに固定されて
いる。同様に、下送りロール32は、軸受板34に軸支
された下送りロール軸32Aに固定されている。なお、
軸受板34は、ボルト36で機体12の上端部に固定さ
れている。また、上送りロール30は、被切断物20の
大きさ(太さ)により、下送りロール32に対して接近
及び離間する方向へ移動するように図示しないスプリン
グで付勢(押圧)されている。
【0025】また、下送りロール32は、縦断面形状が
上下逆向きの略「レ」字状とされたガイド部材38と、
このガイド部材38に対向して配置されかつ縦断面形状
が左右逆向きの略コ字状とされた固定刃取付台40との
間に配置されている。なお、供給樋22の底壁22Bの
下端部は、ガイド部材38の縦壁38Aの上端外側面に
固定されている。ガイド部材38の上端ガイド部38B
並びに固定刃取付台40の上端ガイド部40Bは、いず
れも供給樋22の底壁22Bの延長上に傾斜した状態で
配置されており、被切断物20を切断処理室42内へ送
り込むためのガイド面を構成している。また、下送りロ
ール32は、双方の上端ガイド部38B、40B間に形
成された隙間44から外周部が前記ガイド面に臨むよう
に位置されている。
【0026】次に、本実施形態に係るチッパ10の要部
である切断機構46について詳細に説明する。
【0027】切断機構46は、固定刃48及び「第2回
転刃」としての回転刃50並びに「第1回転刃」として
のフリーハンマ70という三種類の刃を備えている。
【0028】固定刃48は長尺状の平刃とされており、
上述した固定刃取付台40の縦壁40Aの内側面にボル
ト51で固定されている。固定刃取付台40がボルト5
2で機体12の上端部に固定された状態では、固定刃4
8が機体12に対して垂直に保持されている。従って、
固定刃48の刃先48Aは、機体12に対して上方へ向
けられている。
【0029】一方、切断機構46は、回転刃50を駆動
させるための「支軸」としての主軸54を備えている。
主軸54は機体12の幅方向を軸方向として配置されて
おり、機体12の上端部両側にボルト56で固定された
ベアリング58に回転自在に支持されている。なお、主
軸54の一方の端部はサイドカバー16内で前述した駆
動伝達部と連結されている。従って、モータ等の駆動源
が駆動すると、駆動伝達部を介して主軸54が所定の回
転速度でその軸線回りに回転する構成である。
【0030】主軸54の軸方向両端部近傍(機体12の
両側部よりも内側)及び軸方向中間部には、各々円盤状
に形成された「回転体」としての回転刃取付盤60がそ
れぞれ固定されている。従って、主軸54が回転する
と、これら三枚の回転刃取付盤60も一体に回転する。
【0031】三枚の回転刃取付盤60には、180度間
隔で一対の支軸72が主軸54に対して平行に貫通状態
で配設されている。各支軸72の軸方向両端部の外周面
には雄ねじが形成されており、当該雄ねじにナット74
が螺合されることにより、一対の支軸72が三枚の回転
刃取付盤60に固定されている。なお、支軸72の長手
方向両端部以外の部分の外周面は、フリーハンマ70の
回転中心軸となるべく平滑面とされている。また、支軸
72の配設位置は、回転刃取付盤60の外周面の内側に
設定されている。
【0032】上記支軸72には、略矩形平板状に形成さ
れたフリーハンマ70が複数個軸支されている。具体的
に説明すると、図3に示されるように、フリーハンマ7
0の基端部には支軸72に遊嵌させるための円形の貫通
孔76が形成されており、スペーサ78(図1参照)と
フリーハンマ70とが交互に支軸72に遊嵌されること
により、複数のフリーハンマ70が等間隔に並列的に配
置されている。従って、フリーハンマ70は支軸72回
りに回転自在とされている。また、フリーハンマ70の
先端部は平坦面70Aとされており、更にフリーハンマ
70の先端両側部には一対の円弧面状の凹部70Bが形
成されている。これにより、フリーハンマ70の先端両
側に被切断物20を鋭く叩き砕くためのエッジ(ハンマ
ヘッド)70Cが形成されている。
【0033】図1及び図2に戻り、上述した回転刃取付
盤60の外周面には、各々長尺状に形成された二枚の回
転刃50がボルト62で取り付けられている。二枚の回
転刃50は、主軸54を挟んで対向する位置、より正確
には一対の支軸72を結んだ線分に対して直交する方向
に配置されている。従って、フリーハンマ70と回転刃
50は、90度間隔で交互に配置されている。さらに、
回転刃50は、主軸54に対して平行に取り付けられて
いるのではなく、所定角度傾斜した状態で(斜めに)取
り付けられている。
【0034】図4には、上述した回転刃50の詳細構造
が示されている。なお、図4(A)は回転刃50の裏面
図であり、図4(B)はその左側面図(正面から見た場
合、右側面図)である。この図に示されるように、回転
刃50は、長手方向の両端部に形成された一対の取付部
50Aと、これら一対の取付部50Aの間に形成された
長尺状の本体部50Bと、取付部50A及び本体部50
Bの片側の端縁から側面視で略「く」の字状に延出され
た刃先50Cと、によって構成されている。
【0035】取付部50Aには、回転刃取付盤60への
取付用のボルト62が挿入されるボルト挿通孔64が形
成されている。また、本体部50Bは、取付部50Aよ
りも一段隆起した形状になっている。さらに、刃先50
Cは、取付部50A及び本体部50Bから一段上がって
からこれらと離間する方向へ延出されている。
【0036】また、図4(A)、(B)から判るよう
に、回転刃50はその長手方向に若干捩れた形状を成し
ている。つまり、回転刃50は捩れ刃になっている。そ
の理由は、以下の通りである。一般に、主軸54(固定
刃48の刃先48Aの方向でもある)に対して回転刃5
0の刃先50Cの方向を傾斜させた方が被切断物20が
良く切れる。そのために、本実施形態では、回転刃50
自体を長手方向に傾斜した形とし、かかる回転刃50を
一対の回転刃取付盤60の外周面に斜めに掛け渡すよう
にして取り付けている。しかし、それだけでは、回転刃
50の刃先50Cがその全長(有効切断長)に亘って等
しい円軌道(図2の二点鎖線Q)を描かない(全長に対
して真中付近が両端付近に比べて少し凹んだ円軌道にな
る)ため、固定刃48の刃先48Aとの剪断精度が低下
する。この点を解消するために、本実施形態では、回転
刃50をその長手方向に若干捩って、剪断精度を高めて
いるのである。
【0037】さらに、上述した回転刃50の刃先50C
には、複数の凹溝66が等間隔で平行に形成されてい
る。図5に拡大して示されるように、各凹溝66の断面
形状は半円形状とされている。なお、図5では、凹溝6
6を判り易くするために、回転刃50の捩れを取り除き
かつその外形を簡略化して図示している。
【0038】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。
【0039】まず、図2に示されるように、チッパ10
のモータ等の駆動源が駆動される。これにより、駆動源
の駆動力が駆動伝達部を介して上送りロール30、下送
りロール32、及び主軸54に伝達され、各々同図の矢
印方向へ所定の回転速度で回転される。
【0040】この状態で、供給樋22の供給口22Aか
ら剪定小枝等の被切断物20が投入される。投入された
被切断物20は供給樋22の底壁22B上を滑り、上送
りロール30と下送りロール32との間に供給される。
そして、上送りロール30と下送りロール32との間に
被切断物20が挟持搬送されながら、ガイド部材38及
び固定刃取付台40から成るガイド面上を流下し、その
端部20Aが固定刃48の刃先48A上に載置される。
【0041】この状態で回転刃取付盤60が回転する
と、図6(A)に示されるように、まず、フリーハンマ
70がそのエッジ70Cから被切断物20の端部20A
に振り下ろされる。これにより、被切断物20の端部2
0Aは叩き砕かれて破砕される。なお、このように回転
刃取付盤60が回転しているときは、フリーハンマ70
に遠心力が作用するため、フリーハンマ70は図2の実
線図示位置(回転刃取付盤60の径方向外側)を向き、
回転取付盤60が静止しているときは、フリーハンマ7
0に重力が作用するため、フリーハンマ70は図2の二
点鎖線図示位置(鉛直下側)を向いている。
【0042】上記の如くしてフリーハンマ70による被
切断物20の破砕が行われると、続いて図6(B)に示
されるように、回転刃50が回転してきて、当該回転刃
50の刃先50Cと固定刃48の刃先48Aとの間に、
被切断物20の破砕後の枝端20Bが挟み込まれ、回転
刃50の回転力で当該被切断物20の枝端20Bが切断
される。これにより、被切断物20の枝端20Bは細か
く切断される。
【0043】そして、フリーハンマ70と回転刃50は
90度間隔で交互に配置されているため、図6(A)に
示される切断工程と図6(B)に示される切断工程とが
交互に繰り返される。なお、本実施形態に係るチッパ1
0は、太さ30mmφ〜40mmφの剪定小枝等を切断
することができる。
【0044】ここで、先に述べたように複数のフリーハ
ンマ70はその各々が独立して回動できるようにスペー
サ78を間に介して支軸72に並列的に配置されている
ため、隣合うフリーハンマ70間の隙間に被切断物20
が入り込むと、被切断物20が破砕されずに残ってしま
う不利がある。しかし、本実施形態に係るチッパ10で
は、回転刃取付盤60に主軸54に対して平行にかつフ
リーハンマ70に対して周方向に90度ずれた位置に長
尺状の回転刃48を配置すると共に装置本体14側の切
断位置に長尺状の固定刃48を設けたので、フリーハン
マ70によって破砕されなかった被切断物20があった
としても、回転刃50の刃先50Cと固定刃48の刃先
48Aとの間に被切断物20が挟み込まれて、回転刃5
0の回転力によって被切断物20が切断される。従っ
て、本実施形態によれば、被切断物20の切り残しがな
くなる。その結果、本実施形態に係るチッパ10によれ
ば、被切断物20の切削能率を高めることができる。
【0045】さらに、本実施形態に係るチッパ10の場
合、図6(A)に示されるように、フリーハンマ70に
よって被切断物20の端部20Aが破砕され、続いて図
6(B)に示されるように、そうして出来たザラザラし
ている被切断物20の枝端20Bを次の長尺状の回転刃
50の刃先50Cと固定刃48の刃先48Aとで挟み込
んで切断するので、被切断物20を細かく切り砕くこと
ができる。その結果、本実施形態に係るチッパ10によ
れば、被切断物20を堆肥化し易い状態に切断すること
ができる。
【0046】また、本実施形態に係るチッパ10では、
回転刃50の刃先50Cが固定刃48の刃先48Aに対
して所定角度傾斜した状態で配置されているため、被切
断物20が良く切れる。ここで、このように回転刃50
の刃先50Cを固定刃48の刃先48Aに対して所定角
度傾斜した状態で回転刃取付盤60の外周面に取付ける
と、回転刃取付盤60の回転時に回転刃50の刃先50
Cが描く円軌道が長手方向の両端側と中間側とで若干異
なる結果となり、固定刃48の刃先48Aとの剪断精度
が低下する傾向がある。しかし、本実施形態のように、
回転刃50の刃先50Cをその長手方向の両端側と中間
側とで略等しい円軌道を描くように捩る(即ち、回転刃
50を捩り刃として構成する)ことにより、回転刃50
の刃先50Cが描く円軌道Qが長手方向に均等になる。
その結果、本実施形態に係るチッパ10によれば、回転
刃50の刃先50Cと固定刃48の刃先48Aとの剪断
精度を高めることができる。
【0047】加えて、本実施形態に係るチッパ10で
は、回転刃50の刃先50Cが固定刃48の刃先48A
に対して所定角度傾斜した状態で配置されているため、
被切断物20は切断される際に回転刃50の刃先50C
の傾斜方向へ相対移動しようとする。つまり、切断時
に、被切断物20が固定刃48の刃先48A上を回転刃
50の刃先50Cの傾斜方向へ逃げようとする。しか
し、本実施形態では、回転刃50の刃先50Cに複数の
凹溝66を設けたので、これらの凹溝66に被切断物2
0の端部20Aが引っ掛かることにより、被切断物20
が回転刃50の刃先50Cの傾斜方向へ相対移動するの
を阻害することができる。つまり、切断時に、被切断物
20が回転刃50の刃先50Cの傾斜方向へ逃げるのを
防止することができる。よって、被切断物20を確実に
切断することができる。その結果、本実施形態に係るチ
ッパ10によれば、被切断物20の切削能率をより一層
高めることができる。
【0048】さらに、本実施形態に係るチッパ10で
は、上記の如く被切断物20は回転刃50の刃先50C
に設けられた複数の凹溝66に引っ掛かった状態で剪断
されることになる。このため、被切断物20は、固定刃
48の刃先48A側から毟り取られるようにして切り落
され、無数の切断物24となる。つまり、被切断物20
は、細かく切り砕かれる。その結果、本実施形態に係る
チッパ10によれば、被切断物20をより一層堆肥化し
易い状態に切断することができる。
【0049】また、本実施形態に係るチッパ10では、
上述した如く被切断物20が回転刃50の刃先50Cの
傾斜方向へ逃げるのを防止し、被切断物20をその位置
で確実に切断することができるので、回転刃50の傾斜
方向下流側に切断物24が溜まってしまい、チッパ10
自体が停止してしまうという事態を未然に回避すること
ができるという効果も得られる。
【0050】なお、上述した本実施形態に係るチッパ1
0は、定置式であったが、機体12の底面にキャスタや
車輪を取付けてキャリヤ式にしてもよいし、エンジンを
搭載して自走式にしてもよい。
【0051】また、上述した本実施形態に係るチッパ1
0では、供給樋22の底壁22B上を被切断物20がそ
の自重で流下する構成を採ったが、ベルトコンベヤを付
加して被切断物20を強制的に切断処理室42に送り込
む構成を採ってももよい。
【0052】さらに、上述した本実施形態に係るチッパ
10では、二列のフリーハンマ70と二枚の回転刃50
とを三枚の円盤状の回転刃取付盤60に取付ける構成を
採ったが、これに限らず、主軸54に対して半径方向
(軸直角方向)へ延出される例えば十字状のプレートの
外周端部にフリーハンマ70及び回転刃50を交互に取
付ける構成を採ってもよい。
【0053】また、上述した本実施形態に係るチッパ1
0では、フリーハンマ70と回転刃50とを90度間隔
で交互に取付けたが、設定間隔及び配列順序は適宜変更
すればよい。例えば、フリーハンマ70については18
0度間隔で二箇所に設置し、その間に60度間隔で片側
二枚、合計四枚の回転刃50を設置する構成を採っても
よい。
【0054】さらに、上述した本実施形態に係るチッパ
10では、回転刃50として捩れ刃を採用したが、請求
項1記載の発明には、捩れていない回転刃も含まれる。
この場合、剪断精度は本実施形態よりも落ちるが、フリ
ーハンマ70のみのチッパに比べれば、被切断物の切削
能率も上がり、被切断物の堆肥容易化に資することがで
きる。
【0055】また、上述した本実施形態に係るチッパ1
0では、回転刃50の刃先50Cに複数の凹溝66が形
成されていたが、請求項1及び請求項2記載の発明に
は、これらの凹溝66が形成されていない構成も含まれ
る。
【0056】さらに、上述した本実施形態に係るチッパ
10では、フリーハンマ70を支軸72に遊嵌させ、フ
リーハンマ70を回転自在にしたが、支軸に対してフリ
ーハンマが固定的に配列された構成を採ってもよい。
【0057】また、上述した本実施形態に係るチッパ1
0では、ハンマ状の回転刃であるフリーハンマ70を用
いたが、必ずしもハンマ状に形成されていなくてもよ
く、機能的に観て切断位置にある被切断物を回転力で叩
き砕くことができる回転刃であればよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明に係るチッパは、被切断物を回転力で叩き砕く第1
回転刃に加え、固定刃と対になって被切断物を切断する
長尺状の第2回転刃を回転体に設けたので、第1回転刃
によって破砕されなかった被切断物があったとしても、
これに続く第2回転刃と固定刃で当該被切断物を切断す
ることができ、その結果、被切断物の切削能率を高める
ことができるという優れた効果を有する。
【0059】さらに、請求項1記載の本発明に係るチッ
パは、回転刃の刃先に、被切断物が回転刃の刃先の傾斜
方向へ相対移動するのを阻害する複数の溝を設けたの
で、被切断物を回転力で叩き砕く第1回転刃に加え、固
定刃と対になって被切断物を切断する長尺状の第2回転
刃を回転体に設けたので、被切断物を細かく切り砕くこ
とができ、その結果、被切断物を堆肥化し易い状態に切
断することができるという優れた効果を有する。
【0060】請求項2記載の本発明に係るチッパは、請
求項1記載の発明において、第2回転刃は、自身の刃先
が固定刃の刃先に対して所定角度傾斜した状態で配置さ
れていると共に、自身の刃先がその長手方向の両端側と
中間側とで略等しい円軌道を描くように捩られているの
で、第2回転刃の刃先が描く円軌道が長手方向に均等に
なり、その結果、第2回転刃の刃先と固定刃の刃先との
剪断精度を高めることができるという優れた効果を有す
る。
【0061】請求項3記載の本発明に係るチッパは、請
求項2記載の発明において、第2回転刃の刃先に、被切
断物が当該第2回転刃の刃先の傾斜方向へ相対移動する
のを阻害する複数の溝を設けたので、被切断物の切削能
率をより一層高めることができると共に、被切断物をよ
り一層堆肥化し易い状態に切断することができるという
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るチッパの平面図である。
【図2】図1に示されるチッパの縦断面図である。
【図3】フリーハンマの斜視図である。
【図4】(A)は図1に示される回転刃の裏面図であ
り、(B)は当該回転刃の左側面図である。
【図5】図4に示される回転刃の要部である凹溝を中心
に示す概略裏面図である。
【図6】本実施形態に係るチッパを用いて被切断物(剪
定小枝)を切断した場合の状況を示す説明図であり、
(A)はフリーハンマで破砕した状態を示す概略図、
(B)は回転刃で切断した状態を示す概略図である。
【符号の説明】 10 チッパ 14 装置本体 20 被切断物 48 固定刃 48A 刃先 50 回転刃(第2回転刃) 50C 刃先 54 主軸(支軸) 60 回転刃取付盤(回転体) 66 凹溝 70 フリーハンマ(第1回転刃)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹原 実 山形県天童市大字老野森404番地 株式会 社山本製作所内 Fターム(参考) 2B241 DA14 DA26 DB03 DB05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動力を受けることにより支軸を中心と
    して回転する回転体と、 この回転体の支軸に対して平行にかつ並列的に配置され
    ると共に回転体と一体に回転し、切断位置にある被切断
    物を回転力で叩き砕く複数の第1回転刃と、 装置本体側の切断位置に固定された長尺状の固定刃と、 回転体の支軸に対して平行にかつ第1回転刃と周方向に
    ずれた位置に配置されると共に回転体と一体に回転し、
    切断位置にある被切断物を自身の刃先と固定刃の刃先と
    の間に挟み込んで回転力で当該被切断物を切断する長尺
    状の第2回転刃と、 を有することを特徴とするチッパ。
  2. 【請求項2】 前記第2回転刃は、自身の刃先が前記固
    定刃の刃先に対して所定角度傾斜した状態で配置されて
    いると共に、自身の刃先がその長手方向の両端側と中間
    側とで略等しい円軌道を描くように捩られている、 ことを特徴とする請求項1記載のチッパ。
  3. 【請求項3】 前記第2回転刃の刃先には、被切断物が
    当該第2回転刃の刃先の傾斜方向へ相対移動するのを阻
    害する複数の溝が設けられている、 ことを特徴とする請求項2記載のチッパ。
JP2002099316A 2002-04-01 2002-04-01 チッパ Pending JP2003291113A (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5468295U (ja) * 1977-10-24 1979-05-15
JPS54152395U (ja) * 1978-04-15 1979-10-23
JPS6371641U (ja) * 1986-10-31 1988-05-13
JPH0560244U (ja) * 1992-01-27 1993-08-10 株式会社山本製作所 シリンダ型農用カッターにおける切截機構

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