JP2003290521A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2003290521A JP2002102424A JP2002102424A JP2003290521A JP 2003290521 A JP2003290521 A JP 2003290521A JP 2002102424 A JP2002102424 A JP 2002102424A JP 2002102424 A JP2002102424 A JP 2002102424A JP 2003290521 A JP2003290521 A JP 2003290521A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 払出装置の異常動作を早期に検出でき、過払
いを有効に防止するよう改善された弾球遊技機を提供す
る。 【解決手段】 左右に2分された遊技球通路から順番に
遊技球を排出するよう構成された払出装置と、遊技球通
路の夫々に対応して設けられた賞球計数スイッチとを備
えた弾球遊技機において、賞球計数スイッチが連続的に
遊技球を検出した連続回数を把握可能な払出エラー処理
(ST60)を設け、連続回数が所定値25に達するこ
とを条件に異常報知をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、払出装置の異常動
作を早期に検出でき、過払いを有効に防止するよう改善
された弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】弾球遊技機は、所定の入賞口に遊技球が
入賞すると5〜15個程度の遊技球が払出される遊技機
であり、払出された遊技球が多いほど高価値の景品と交
換できるようになっている。
【0003】遊技球の払出には、例えば、左右の保持溝
にそれぞれ複数の遊技球を保有可能な払出回転体が活用
される。このような払出回転体は、払出モータの回転軸
に接続されて任意の角度だけ回転され、その結果、左右
の保持溝から順番に遊技球が排出されるようになってい
る。左右の保持溝から排出される各遊技球は、保持溝に
対応する左右の検出部によって把握され、意図した個数
の遊技球が実際に払出されたか否かを確認できるように
なっている。
【0004】このような払出回転体によれば、左右の保
持溝に遊技球が保持されるので、払出回転体の半径を長
くしなくても多数の遊技球が保持でき、且つ、払出モー
タの回転速度を上げなくても連続的に多数の遊技球を払
出せるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本来、
左右の検出部から交互に検出されるべき遊技球が正常に
検出されない場合がある。つまり、本来は、左→右→左
→・・・のように交互に遊技球が検出されるはずが、左
右一方側からのみ連続して遊技球が検出される場合があ
る。
【0006】かかる事態の原因としては、払出回転体の
左右の保持溝に連通する遊技球通路が詰まっている可能
性もあるが、検出部が断線などの故障状態である可能性
もある。ここで、遊技球通路の詰まりは、やがて自然に
解消されるのが通例であるが、一方、検出部の故障は自
然には解消されないので、これを放置すると毎回余分の
遊技球を払出してしまうことになり、違法遊技に悪用さ
れる可能性さえある。
【0007】すなわち、N個分の遊技球を払出す所定角
度だけ払出回転体が回転しているにも係わらず、N個未
満の遊技球しか検出できない場合には、遊技者の利益を
損なわぬよう不足分の遊技球を追加して払出すので、多
数の遊技球を払出してしまう場合がある。例えば、左右
の検出部の一方が断線状態であれば、25個の遊技球を
払出ても12個か13個の遊技球しか検出されないの
で、再度、13個か12個の遊技球を払出すことにな
る。そして、再度の払出しにおいても、やはり6個か7
個の遊技球しか検出されないので、更に7個か6個の遊
技球を払出すことになり、この動作が次々と継続され
て、結局は本来の2倍程度の遊技球が払出されてしまう
ことになる。当然ながら、このような過払いの動作は故
障箇所を修理しない限り永遠に繰返えされる。
【0008】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであって、遊技球の過払いを可及的に防止した弾
球遊技機を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、複数に区分された遊技球通
路から順番に遊技球を排出するよう構成された払出装置
と、前記複数に区分された遊技球通路の夫々に対応して
設けられた遊技球検出部とを備えた弾球遊技機におい
て、前記遊技球検出部が連続的に遊技球を検出した連続
回数を把握可能に構成された計数手段を設け、前記連続
回数が所定値に達することを条件に異常報知をするよう
構成している。ここで連続的に遊技球を検出するとは、
本来、他の遊技球検出部において行われるべき遊技球の
検出がされない状態で、次の遊技球が検出されたことを
意味する。この点は、以下の各発明においても同様であ
る。
【0010】本発明は、実施例の動作を整理した図23
のような動作に限定されるものではなく、少なくとも、
図24や図25の動作は含まれる。なお、図23〜図2
5は、遊技球通路が左右2つの場合を例示しているが、
この構成に限定されないのは勿論である。また、図示例
のように、左右の計数スイッチの異常状態を別々に報知
する必要はなく、図6の実施例のようにまとめて報知し
ても良い。なお、図23〜図25の構成では、左右の計
数スイッチが共に故障状態である場合に対応できない
が、払出装置の回転角度が所定値に達する毎に、計数ス
イッチの計数結果を判定して、計数結果が異常に低い場
合(ゼロの場合を含む)には、異常状態であると判定す
る処理を設けても良い。但し、複数の計数スイッチが全
て故障状態となる可能性は低い。
【0011】請求項2に係る発明は、複数に区分された
遊技球通路から順番に遊技球を排出するよう構成された
払出装置と、前記複数に区分された遊技球通路の夫々に
対応して設けられた遊技球検出部とを備えた弾球遊技機
において、前記遊技球検出部が本来検出すべき遊技球を
検出しない回数を把握可能に構成された計数手段を設
け、前記回数が所定値に達することを条件に異常報知を
するよう構成されている。例えば、図23の構成では、
右カウンタがNであれば、左計数スイッチの検出ミスは
N回程度と把握される。図24の構成ではカウンタが−
N又は+Nの場合には、それぞれ左右の計数スイッチの
検出ミスがN回程度と把握される。図25の場合にも合
計カウンタと左右カウンタの値から検出ミスの回数を把
握できる。
【0012】請求項3に係る発明は、N個に区分された
遊技球通路から順番に遊技球を排出するよう構成された
払出装置と、前記遊技球通路に対応して設けられたN個
の遊技球検出部とを備えた弾球遊技機において、前記遊
技球検出部による遊技球の検出回数を別々に計数するN
個のカウンタを設け、所定のカウンタが機能した際に
は、これに対応する別のカウンタの計数結果を変化さ
せ、この処理を全てのカウンタに循環的に施すことによ
って遊技球排出についての異常状態を検出するようにし
ている。図23は、N=2の場合の一例を示している。
【0013】請求項4に係る発明は、N個に区分された
遊技球通路から順番に遊技球を排出するよう構成された
払出装置と、前記遊技球通路に対応して設けられたN個
の遊技球検出部とを備えた弾球遊技機において、前記遊
技球検出部による遊技球の検出回数を別々に計数するN
個のカウンタと、前記各カウンタが機能した合計回数を
計数する総和カウンタとを設け、前記総和カウンタの計
数値と各カウンタの計数値とに基づいて、遊技球排出に
ついての異常状態を検出するようにしている。図25
は、N=2の場合の一例を示している。
【0014】請求項5に係る発明は、2×N個に区分さ
れた遊技球通路から順番に遊技球を排出するよう構成さ
れた払出装置と、前記遊技球通路に対応して設けられた
2×N個の遊技球検出部とを備えた弾球遊技機におい
て、前記2×N個の遊技球検出部を2個ずつ組合せてN
群の遊技球検出部を形成すると共に、各群の遊技球検出
部毎に合計N個のカウンタを設け、前記各群を構成する
一対の遊技球検出部について、一方の遊技球検出につい
ての計数演算と他方の遊技球検出についての計数演算を
相違させることで、遊技球排出についての異常状態を検
出するようにしている。図24は、N=1の場合の一例
を示している。
【0015】なお、上記各発明は、異常報知又は異常状
態の検出に合わせて、前記払出装置の動作を停止制御す
るのが好ましい。また、前記払出装置の上流側に遊技球
の補給状態を監視する監視部を設け、遊技球の補給が途
絶えた場合には前記払出装置の動作を禁止するのが好適
であり、この場合、監視部は、前記複数の遊技球通路に
夫々連通する複数の補給路毎に設けられ、全ての補給路
が正常であることを条件に前記払出装置の動作を許可す
るのが更に好適である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、実施例
に係るパチンコ機の全体構成を図示したブロック図であ
る。
【0017】図示のパチンコ機は、遊技動作を中心的に
制御する主制御基板1と、表示装置8の動作を制御する
図柄制御基板2と、音声的な遊技演出を実現する音声制
御基板3と、ランプ類を点滅動作させるランプ制御基板
4と、遊技球を払出す払出制御基板5と、払出制御基板
5に制御されて遊技球を発射する発射制御基板6と、A
C24Vを受けて装置各部に直流電圧を供給する電源基
板7とを中心に構成されている。
【0018】図示の通り、電源基板7から主制御基板1
及び払出制御基板5には、電源遮断後もRAMエリアの
記憶内容を維持するためのバックアップ電源が供給され
ている。また、主制御基板1と払出制御基板5には、係
員のスイッチ操作に対応して各制御基板のRAMをゼロ
クリアするRAMクリア信号RAMCLRが供給される
ようになっている。
【0019】主制御基板1、図柄制御基板2、音声制御
基板3、ランプ制御基板4、及び払出制御基板5は、そ
れぞれワンチップマイコンを備えるコンピュータ回路で
構成されており、サブ制御基板2〜5は、主制御基板1
からの制御コマンドに基づいて個別的な制御動作を実現
している。この実施例の場合、制御コマンドは、コマン
ドの種別を示すMODEデータと、具体的内容を特定す
るEVENTデータとが、それぞれ8ビット長で構成さ
れている。
【0020】主制御基板1から払出制御基板5に伝送さ
れる制御コマンドは、払出すべき遊技球の数を指示する
賞球数指定コマンド(MODEデータ=8AH)と、払
出動作の停止や再開を指示する動作指定コマンド(MO
DEデータ=9AH)とに大別され、賞球数指定コマン
ド(=8A××H)は、EVENTデータ(=××H)
によって賞球数を指定している。一方、動作指定コマン
ドには、払出停止コマンド(=9A11H)と払出再開
コマンド(=9A12H)とが用意されている。
【0021】本実施例では、動作開始時に、主制御基板
1から払出制御基板5に対して、必ず、払出停止コマン
ドか払出再開コマンドかを伝送するようにしている。払
出停止コマンドが伝送されるのは、主制御基板での動作
開始時にエラー状態が検出された場合であり、具体的に
は、下皿が満杯状態である場合と、遊技球の補給が途絶
えている場合である。本実施例では、主制御基板1(及
び払出制御基板5)での動作開始時に、払出停止コマン
ドか払出再開コマンドかを払出制御基板5に伝送し、こ
れに呼応して払出制御基板5では、遊技球用の払出回転
体を正確に位置合わしているが、この点については後述
する。
【0022】払出停止コマンドは、動作開始時に限ら
ず、その後の遊技動作中においても下皿が満杯状態であ
るか、遊技球の補給が途絶えている場合には、主制御基
板1から払出制御基板5の伝送される。そして、払出停
止コマンドを受信した払出制御基板5は、その時が払出
動作中であっても直ちに遊技球の払出動作を停止して、
その後、払出再開コマンドを受けるまでその状態で待機
するようになっている。
【0023】後述するように、本実施例の場合、払出回
転体RO(図3)に至る遊技球通路は、左右2つに区分
されている。したがって、この実施例では、主制御基板
1において、遊技球の補給状態を左右別々に把握して、
何れか一方が補給切れ状態であれば、払出停止コマンド
を払出制御基板5に対して出力するようにしている。但
し、この構成に特に限定されるものではなく、左右の通
路が共に補給切れの場合だけ、払出停止コマンドを出力
するのでも良い。また、遊技球の補給通路の源流側で遊
技球の補給状態を総体的に把握し、補給が全く途絶えた
場合だけ払出停止コマンドを出力したのでも良い。
【0024】図2(a)は、払出制御基板5の周辺回路
を図示したものである。図示の通り、払出制御基板5
は、電源基板7から(バックアップ電源を含む)電源電
圧だけでなく、払出制御基板5(ワンチップマイコン)
のRAMをクリアするための指令信号RAMCLRと、
電源電圧の降下に伴うNMI(non maskable interrup
t)信号と、電源リセット信号SYSRSTなどを受け
ている。また、払出制御基板5は、プリペイドカードユ
ニット22とも接続され、球貸し動作に係わる各種の制
御信号(BRDY,BRQ,EXS,PRDY)を送受
している。そして、球貸し情報信号を外部に出力するよ
うになっている。なお、払出制御基板5は、プリペイド
カードユニット22から直流電圧18vを受けており、
この電圧値を正常に受信できることを条件に発射制御基
板6の動作を許可している。
【0025】払出制御基板5は、遊技球の入賞に伴う賞
球か、又はプリペイドカードで清算される貸し球とし
て、所定数の遊技球を払出す必要がある。そこで、ステ
ッピングモータたる払出モータMに4相の駆動パルスデ
ータΦ1〜Φ4を出力し、払出モータMの回転に伴って
払出される遊技球を、左右の賞球計数スイッチRSW
1,LSW1か又は左右の球貸し計数スイッチRSW
2,LSW2で検出するようにしている。なお、図2
(a)に示す通り、左右の賞球計数スイッチRSW1,
LSW1の信号は、主制御基板1にも伝送されるように
なっている。
【0026】図3は、払出モータMとその周辺部材につ
いて図示したものである。図示の通り、払出モータMの
回転軸に接続された払出回転体ROには、それぞれ遊技
球6個を保有可能な保持溝が左右に形成されている。こ
の払出回転体ROの回転に伴い、保持溝に保持された遊
技球は、左右から交互に1個ずつ下方に放出されるが、
この実施例では、通常時には、18mS毎に変化する駆
動データΦ1〜Φ4が、4ステップ出力されて(払出回
転体ROが30°回転され)1個の遊技球を払出してい
る(図2(b)及び、図4参照)。
【0027】図3に示すように、払出回転体ROの下流
側通路には、賞球計数スイッチRSW1,LSW1と球
貸し計数スイッチRSW2,LSW2が設けられてい
る。また、払出動作切換え用のレバーLEが配置されて
おり、この払出切換レバーLEで案内されることによっ
て、遊技球は、賞球計数スイッチか球貸し計数スイッチ
の何れかを通過することになる。払出切換レバーLE
は、図2に示す払出切換ソレノイドのON/OFF動作
に応じて、姿勢を切換えるようになっており、図3は、
左右の賞球計数スイッチRSW1,LSW1が遊技球の
通過を検出する賞球動作状態を図示している。なお、左
右の賞球計数スイッチRSW1,LSW1(及び球貸し
計数スイッチRSW2,LSW2)の信号は、払出制御
基板5に伝えられ、必要数の球貸し動作と賞球動作とが
管理されている。
【0028】図6は、払出制御基板5の内部構成を図示
したものである。図示の通り、払出制御基板5は、主制
御基板からの制御コマンドを受ける入力バッファ10
と、賞球及び球貸し計数スイッチからのスイッチ信号を
受けるコンパレータ群11と、第1入力ポート13と、
第2入力ポート12と、Z80CPU相当品を内蔵する
ワンチップマイコン14と、入出力ポートのチップセレ
クト信号を生成するデコーダ15と、第1出力ポート1
6と、第2出力ポート17と、第1出力ポート16から
受けた駆動信号を払出モータMに供給するトランジスタ
群(オープンコレクタ)18とを中心に構成されてい
る。
【0029】なお、この実施例では、入力バッファ1
0、第1と第2の入力ポート12,13は、74541
相当品のバスバッファで構成され、デコーダは、741
38相当品で構成されている。また、出力ポート16,
17は、74273相当品のD型フリップフロップで構
成されている。
【0030】図示の通り、第1入力ポート13のbit
0,bit1には、左右の賞球計数スイッチSW1
(R,L)からの信号が供給され、bit2,bit3
には、左右の球貸し計数スイッチSW2(R,L)から
の信号が供給されている。また、bit4には、マニュ
アル操作される異常解除スイッチERSからの信号が供
給され、bit5には電源基板7からのRAMクリア信
号RAMCLRが供給されている。なお、第1の入力ポ
ート13のbit6〜7にはプリペイドカードユニット
22からの制御信号BRDY,BRQが供給されてい
る。
【0031】先に説明した通り、第2入力ポート12に
は主制御基板1からの制御コマンドが伝えられるが、主
制御基板1からは、制御コマンドの伝送に合わせてスト
ローブ信号STBが供給される。このストローブ信号S
TBは、CPUコアの割込み端子(maskable interrup
t)に供給されるので、これに応じて、払出制御基板5
では受信割込みルーチンが起動し、制御コマンドを取得
するようになっている。
【0032】第1出力ポート16のbit3〜bit0
からは、(Φ4,Φ3,Φ2,Φ1)=0101→01
10→1010→1001→0101→・・・の駆動パ
ルスデータが時間順次に払出モータMに対して出力され
る(図5参照)。また、第1出力ポートのbit4には
LED駆動信号がエラー報知ランプERLに出力され、
bit7からは、不図示のウォッチドッグタイマ回路の
クリア信号が所定時間毎に出力されるようになってい
る。
【0033】一方、第2出力ポート17のbit0から
は、切換えレバーLEの姿勢を切換える際に、切換え信
号が切換えソレノイドに対して出力される。また、第2
出力ポート17のbit3からは外部出力用の球貸し情
報信号が出力され、bit6,bit7からはプリペイ
ドカードユニット22に対して、制御信号PRDY,E
XSが出力される。
【0034】図7は、図6に示す払出制御基板5で実行
されるプログラムを説明するフローチャートである。払
出制御基板5の動作は、概説すると、電源投入後に開始
されて無限ループ状に繰り返されるメインルーチン(図
7(a))と、主制御基板1からのストローブ信号ST
Bによって起動される割込み処理ルーチン(図7
(b))と、一定時間(2mS)毎に開始されるタイマ
割込みルーチン(図7(c))と、電源電圧降下時に電
源基板7からNMI信号を受けて開始されるマスク不能
のNMIルーチン(図7(d))とで構成されている。
【0035】図7(b)に示すように、受信割込みルー
チンでは、第1入力ポート12から制御コマンドを取得
して、これをRAMのコマンドバッファ領域に格納して
処理を終える(ST100)。また、図7(c)に示す
ように、タイマ割込みルーチンでは、割込み確認フラグ
を5AHに書き換えて処理を終える(ST200)。こ
の割込み確認フラグの値は、メインルーチンのステップ
ST10においてチェックされ、この値が5AHである
ことを条件にメインルーチンの処理が進行するようにな
っている。すなわち、メインルーチンの割込み待ち処理
(ST10)では、割込み確認フラグが5AHとなるの
を待ち、5AHとなれば割込み確認フラグを00Hに書
換えた後にステップST11の処理に移行する。したが
って、ST11以下の処理は2mS毎に繰返し実行され
ることになる。
【0036】図7(d)に示すように、NMIルーチン
では、レジスタの値を退避させた後(ST301)、ス
タックポインタSPの値をRAMの記憶エリアに保存す
る(ST302)。次に、第2入力ポート12から制御
コマンドを入力し、もし新規の制御コマンドであれば、
RAMのコマンドバッファ領域に格納する(ST30
3)。その後、最低限の処理が終わったことを示すべ
く、バックアップフラグBAKFLGに5AHを格納し
た後(ST304)、RAMエリアのチェックサム値
(8bit長)を算出して該当エリアに記憶する(ST
305)。最後にワンチップマイコンをRAMアクセス
禁止状態に設定して(ST305)、無限ループ処理を
実行しつつ電源電圧が遮断されるのを待つ(ST30
6)。
【0037】以上の動作を踏まえてメインルーチン(図
7(a))の動作内容を説明する。電源基板7から電源
電圧が供給されると共に、システムリセット信号SYS
RSTが供給されると、CPUを割込み禁止状態に設定
した後(ST1)、ワンチップマイコン14各部の初期
設定を行う(ST2)。次に、第1入力ポート13から
のデータに基づき、電源基板7からRAMクリア信号が
供給されているか否かをチェックする(ST3)。この
実施例では、パチンコホールの営業開始時であって、特
に係員が電源基板7のRAMクリアスイッチをON操作
した場合にはRAMクリア信号RAMCLRが供給され
るが、停電からの復旧時を含め、通常はRAMクリア信
号が供給されない。
【0038】そして、RAMクリア信号が供給されない
場合には、NMIルーチンのステップST304の処理
で記憶されるバックアップフラグBAKFLGの値をチ
ェックし(ST4)、BAKFLG=5AHであれば、
次に、NMIルーチンのステップST305の処理で記
憶されたチェクサム値を確認する(ST5)。このメイ
ンルーチンで算出したサム値と、NMIルーチンで記憶
されたサム値とが一致する場合には、バックアップ復帰
処理を実行してバックアップ処理前の処理に戻る(ST
19)。
【0039】バックアップ復帰処理は具体的には図16
に示す通りである。先ず、ステップST302の処理で
バックアップされたスタックポインタSPの値を復帰さ
せ(ST400)、復帰後払出停止フラグと復帰状態フ
ラブとを5AHに設定する(ST401)。また、復帰
処理が完了したことを示すべくバックアップ確認フラグ
を00Hにクリアし、スタックポインタSPの記憶エリ
アをゼロクリアする(ST401)。その後、レジスタ
の値を復帰させ(ST402)、NMI処理の実行前の
状態に戻る。
【0040】ところで、ステップST401の処理によ
って復帰状態フラグが5AHに設定されたことにより、
復帰状態フラグが00Hにクリアされるまでは、主制御
基板1から伝送される制御コマンド(払出停止コマンド
か払出再開コマンド)は、通常のコマンドバッファでは
なく、特別な復帰用のコマンドバッファ領域に格納され
る。なお、5AHに設定された復帰状態フラグは、払出
停止コマンドか払出再開コマンドを、復帰用のコマンド
バッファ領域に格納した段階でゼロクリアされる。
【0041】以上、電源投入時にRAMクリアスイッチ
がON操作されない場合を説明したが、図7に戻ってメ
インルーチンの説明を続ける。営業開示時に係員がRA
MクリアスイッチをON操作した場合、及び、NMIル
ーチンが正常に終了するまでに電源電圧が降下したよう
な場合には、ワンチップマイコン14のRAM領域がゼ
ロクリアされる(ST7)。なお、NMIルーチンが正
常に終了するまでに電源電圧が降下したことは、BAK
FLG≠5AHであるか、又はチェックサムエラーによ
って検出され、このような場合には正常なバックアップ
復帰が不可能と考えられるのでRAM領域をゼロクリア
するのである。
【0042】そして、その後、払出停止フラグに5AH
を設定して(ST8)、CPUを割込み許可状態に戻す
(ST9)。なお、ステップST8における払出停止フ
ラグの設定は、後述する払出モータMの位置合わせ動作
に密接に関係している。
【0043】続いて、ステップST10〜ST18の処
理が無限ループ状に繰り返されるが、ST11〜ST1
8の無限ループ処理は、前述した割込み待ち処理(ST
10)によって一定時間毎(2mS)に実行される。無
限ループ処理では、先ず、第1入力ポート13を通し
て、スイッチ入力信号が取得される(ST11)。これ
は、払出モータMの回転によって遊技球が払出されたか
否かを確認するための処理である。続いて、8bit長
又は16bit長のタイマの減算処理(−1)が行われ
る(ST12)。なお、無限ループ処理が2mS毎に実
行されることにより、減算タイマの1単位時間は2mS
を意味する。
【0044】タイマ減算処理が終われば、次に、受信割
込み処理によって取得される制御コマンドの解析処理が
行われる(ST13)。コマンド解析処理は、図8
(a)に示すように、バックアップ復帰時のコマンド解
析処理(ST85〜ST88)と、通常時のコマンド解
析処理(ST89〜ST90)に区分されるが、これが
2mS毎に毎回実行される。
【0045】図8(a)に示すように、コマンド解析処
理では、先ず、復帰時用のコマンドバッファの値が取得
される(ST85)。図16に関して先に説明したよう
に、バックアップ復帰状態であれば、主制御基板1から
伝送される最初の制御コマンド(払出停止コマンドか払
出再開コマンド)は、復帰時用のコマンドバッファに格
納される。なお、主制御基板1は、電源投入時には、バ
ックアップ復帰時も含めて、遊技球に関するエラー状態
が検出されない限り、最初に、払出再開コマンドを払出
制御基板5に伝送するのは前述した通りである。但し、
賞球数指定コマンドを送信中に電源が遮断した場合に
は、例外的に、賞球数指定コマンドを送信する。一方、
下皿満杯状態や遊技球の補給切れを検出すれば、主制御
基板1は、最初に払出停止コマンドを伝送する。
【0046】復帰時用のコマンドバッファから払出停止
コマンドか払出再開コマンドが検出されるのは、停電状
態などからの復帰時か、或は、電源投入時に係員がRA
Mクリアスイッチを操作しない場合であるが、もし、払
出再開コマンドが検出されたら、払出リトライフラグを
5AHに設定し、モータ停止タイマを250に設定する
(ST87a)。また、払出停止フラグと復帰後払出停
止フラグとを00Hにクリアする(ST87a)。
【0047】払出停止フラグと復帰後払出停止フラグと
がクリアされたことにより、払出動作が可能となるが、
払出リトライフラグ=5AHとなったことにより遊技球
を1個払出すまで払出モータをゆっくり回転させるリト
ライ動作ステイタスモード(図11(b))に設定され
たことになる。また、モータ停止タイマ=250となっ
たことにより、このリトライ動作によるに遊技球の払出
に先立って、500mS(=250×2)だけモータが
停止状態に維持されることになる。ここで、モータの停
止状態とは、ステッピングモータMに同じ駆動パルス
(Φ1〜Φ4)が供給され続けることを意味し、ステッ
ピングモータMが非駆動状態(トランジスタ群18が全
てOFF)であることとは区別される。
【0048】一方、ステップST86の判定の結果、復
帰時用のコマンドバッファから払出停止コマンドが検出
された場合には、払出停止フラグを5AHに設定し、復
帰後払出停止フラグをクリアする(ST87b)。そし
て、ステップST87a,ST87bの何れの処理を実
行した場合も、復帰時用のコマンドバッファの値はゼロ
クリアされる(ST88)。
【0049】図16に関して説明したように、復帰時用
のコマンドバッファが使用されるのは、復帰状態フラグ
が5AHの場合に限られ、この復帰状態フラグは、復帰
時用のコマンドバッファを1度でも使用するとクリアさ
れるので、結局、ステップST87aかST87bの何
れかの処理が実行された後は、ステップST87〜ST
88の処理は常にスキップされることになる。
【0050】したがって、その後は、2mS毎に新規に
受信した制御コマンドの解析処理(ST89,ST9
0)が行われることになる。具体的には、新規に受信し
た制御コマンドの正当性が確認されると(ST89)、
制御コマンドの下位8bitであるEVENTデータの
チェックが行われる(ST90)。
【0051】図8(b)はイベントチェック処理(ST
90)の内容を図示したものであり、先ず、新規に受信
した制御コマンドが払出再開コマンドか否かが判定され
る(S91)。ここで、払出再開コマンドが検出される
場合とは、RAMクリアスイッチを操作して電源を投入
した場合か、電源遮断時にバックアップ動作が不完全で
あって、且つ、遊技球に係わる異常事態が生じていない
場合である。
【0052】そのような場合には、払出動作を停止すべ
きか否かを規定している払出停止フラグの値が判定され
(ST92)、払出動作が可能な場合には、払出停止フ
ラグ=00H、払出リトライフラグ=5AH、モータ停
止タイマ=250に設定される(ST93)。
【0053】払出リトライフラグ=5AHとなったこと
により、遊技球を1個払出すまで払出モータをゆっくり
回転させるリトライ動作ステイタスモード(図11
(b))に設定されたことになる。また、モータ停止タ
イマ=250となったことにより、このリトライ動作に
よるに遊技球の払出に先立って、500mS(=250
×2)だけモータが停止状態に維持される。この点は、
バックアップ復帰処理(S19)を経過して遊技機の動
作が開始された場合と同様である。
【0054】ステップST91の判定がNOの場合に
は、新規に受信した制御コマンドが払出停止コマンドか
否か判定される(ST94)。そして、払出停止コマン
ドが受信されていた場合には、払出停止フラグの値が判
定され(ST95)、もし00Hであれば払出動作を停
止すべく、払出停止フラグ=5AHに設定する(ST9
6)。
【0055】一方、ステップST94の判定の結果、新
規に受信した制御コマンドが遊技球の払出個数を規定す
る賞球数指定コマンドであった場合には、全賞球数カウ
ンタに、新たに指示された賞球数を加える(ST9
7)。このように、コマンド解析処理(ST13)によ
って、遊技機から払出すべき遊技球の総数が、受信した
制御コマンドに基づいて順次更新されている(ST9
7)。
【0056】以下、図7に戻ってメインルーチンの説明
を続けると、プリペイドカードユニット22との通信処
理(ST14)と、プリペイドカードで清算される球貸
し処理(ST15)とを行った後、賞球処理(ST1
6)とモータ処理(ST17)とデータ出力処理(ST
18)とが行われ、ステップST10の処理に戻る。
【0057】モータ処理(ST17)は、払出モータM
を回転させるための準備処理であり、具体的には、払出
モータM用の駆動データ(Φ1〜Φ4)を生成してワー
クエリアMOOUTに格納している。一方、データ出力
処理(ST18)は、前記した駆動データを含む各種の
データを、第1と第2の出力ポート16,17から出力
する処理である。また、賞球処理(ST16)は、賞球
の払出数を管理する処理であり、コマンド解析処理(S
T13)によって更新された全賞球数カウンタの値に基
づいて払出数を決定し、データ出力処理(ST18)に
よって払出モータMを回転させると共に、データ入力処
理(ST11)で把握される遊技球の払出し状態を参照
して払出モータの動作終了タイミングなどを決定してい
る。
【0058】賞球処理(ST16)とモータ処理(ST
17)の説明に先立って、図15に基づいてデータ出力
処理(ST18)から説明する。データ出力処理では、
先ず、モータ処理(具体的には図11のST68)で用
意されたモータ駆動データをMOOUT番地から取得す
る(ST70)。なお、モータ駆動データは2進数で0
101,0110,1010,1001の何れかであ
り、それらが図5に示すように出力されることで払出モ
ータMが回転する。なお、この実施例では、通常時、払
出モータMの1ステップの回転時間が18mSに設定さ
れ、4ステップ分のデータ駆動データの出力によって払
出モータMが30度回転して遊技球を1個払出すように
設定されている。なお、払出モータMの1ステップの回
転時間は、モータ駆動タイマで管理されており、1ステ
ップ分の回転時間18mSが、タイマ割込み9回分に相
当することから、通常動作時にはモータ駆動タイマの初
期値は9に設定される。
【0059】何れにしてもステップST70の処理によ
って、モータ駆動データがBレジスタに用意されたら、
LEDフラグが5AHにセットされているか判定される
(ST71)。LEDフラグとは、払出動作の異常状態
が所定時間(22.4秒)継続した場合に、エラー報知
ランプERL(図6参照)を点灯させるためのフラグで
ある。したがって、LEDフラグが5AHであれば、B
レジスタのbit4を1にセットする(ST73)。
【0060】次にBレジスタのbit7を1に設定し
(ST73)、Bレジスタの値を、第1出力ポート16
に出力する(ST74)。この結果、払出モータMには
駆動データが出力され、エラー報知ランプERLが点灯
又は消灯する。また、Bレジスタのbit7は、ウォッ
チドッグタイマに出力されるので、時間消費処理(ST
75)の後、bit7をゼロに戻して、第1出力ポート
16から再出力している(ST7)。この動作によって
ウォッチドッグタイマがゼロクリアされるが、プログラ
ムの暴走によって、本来2mS毎に実行されるべきデー
タ出力処理(ST18)が実行されなくなると、ウォッ
チドッグタイマ回路の動作に基づいてCPUが強制的に
リセットされることになる。
【0061】何れにしてもステップST76の処理に続
いて、切換えソレノイドフラグ、球貸し信号フラグ、P
RDYフラグ、EXEフラグを参照して、該当ビットを
セットしたデータを第2出力ポート17に出力する(S
T78)。この動作の結果、場合によっては、球貸し情
報信号が外部に出力され、切換えレバーLE(図3)の
姿勢が変更される。なお、PRDY信号やEXE信号
は、プリペイドカードユニット22に出力される制御信
号である。
【0062】以上、図7に示すメインルーチンについて
概略的に説明したが、続いて、図9〜図14を参照しつ
つ、賞球処理(ST16)とモータ処理(ST17)と
を詳細に説明する。図9に示すように、賞球処理では、
最初に賞球が検出されたか否かが判定される(ST2
0)。賞球の払出は、データ出力処理(ST18)に起
因して払出モータMが1ステップ回転した場合に生じ得
るが、もし、払出があればステップST11の処理によ
ってスイッチエッジデータとして取得されている。な
お、この実施例では、スイッチエッジデータのbit0
が、左賞球計数スイッチの検出状態を表し、bit1が
右賞球計数スイッチの検出状態を表している(図6参
照)。
【0063】賞球検出処理(ST20)の具体的内容は
図10に示す通りであり、左右の賞球データ(スイッチ
エッジデータのbit0とbit1)を変数D1に取得
すると共に、Bレジスタに2を設定する(ST40)。
次に、変数D1を右に1ビットシフト演算することで、
スイッチエッジデータのbit0の内容をキャリーフラ
グCYに移動させる(ST41)。
【0064】CY=1であれば左賞球計数スイッチがO
Nであることを意味するが、この段階では払出モータの
回転が開始されていないのでCY=0のはずである。そ
こで、Bレジスタの値を−1して(ST49〜ST5
0)、更に変数D1を右に1ビットシフト演算する(S
T41)。この段階でCY=1であれば右賞球計数スイ
ッチがONであることを意味するが、この段階では払出
モータの回転が開始されていないのでCY=0のはずで
ある。したがって、ステップST49〜50の処理を経
て賞球検出処理を終える。
【0065】一方、払出モータMの回転が開始された後
は、ステップST42の判定でCY=1となる場合があ
る。そこで、その場合には、賞球フラグの内容をチェッ
クする(ST43)。賞球フラグは、本実施例の払出動
作を管理するフラグの一つであり、当初は00Hである
が、払出残数カウンタに1単位分(25個以下)の払出
数を設定した段階で5AHに設定されるようになってい
る(図9のST27〜ST29)。そして、1単位分の
払出が終わり、払出残数カウンタの値がゼロになると賞
球フラグの値がA5Hに変更され(図10のST4
8)、その後直ちに初期状態の00Hに戻される(図9
のST31)。
【0066】したがって、最初は、賞球フラグが00H
であるので、賞球計数スイッチがONであったことに対
応して払出検出フラグを5AHに設定すると共に、払出
残数カウンタを−1する(ST45〜46)。次に、払
出残数カウンタの値がゼロか否かを判定して(ST4
7)、もしゼロなら払出モータフラグと賞球フラグをA
5Hに変更する(ST48)。払出モータフラグは、払
出モータMが駆動状態か否かを決定するフラグであり、
賞球フラグとほぼ連動して変化している。
【0067】具体的には、図17に示す通りであり、最
初は、払出モータフラグは00Hであるが、払出残数カ
ウンタに1単位分(25個以下)の払出数を設定した段
階で5AHに設定される(図9のST27〜ST2
9)。そして、1単位分の払出が終わり、払出残数カウ
ンタの値がゼロになるとA5Hに変更される(図10の
ST48)。その後、更に、払出動作が持続する場合に
は、賞球フラグがゼロにされた後(ST31)、払出残
数カウンタに1単位分の払出数を設定した段階で5AH
に戻される(ST27〜ST29)。一方、不足分なく
全賞球数を払出して払出動作が完了した場合には、00
Hに戻される(図14のS27,S40)。
【0068】この実施例では、払出モータフラグは、払
出モータMを駆動状態にするか非駆動状態にするかを規
定しており、払出モータフラグが5AH又はA5Hであ
れば、モータ駆動状態となるが00Hであれば非駆動状
態となる。ここでモータ駆動状態とは、第1出力ポート
16に有意な駆動データ(2進数0101,0110,
1010,1001の何れか)が出力されていることを
意味し、非駆動状態とは、第1出力ポート16に2進数
0000が出力されていることを意味する。なお、第1
出力ポート16に2進数0000が出力されると、オー
プンコレクタタイプのトランジスタ群18が全てOFF
状態となり、払出モータMは自由回転状態となる(図6
参照)。
【0069】以上の通り、本実施例では、払出モータフ
ラグや賞球フラグがA5Hである場合は、1単位分の遊
技球の払出が完了した状態である。したがって、図10
に示すステップST48の処理の後、ステップST41
の判断においてCY=1となることは本来あり得ない。
万一、賞球フラグ=A5Hか00Hの状態で払出が検出
された場合(CY=1)は、本来の払出完了後に遊技球
の自重などに基づいて、余分の賞球が誤って払出された
ものと考えることができる。
【0070】そこで、賞球フラグ=A5H又は00Hの
状態でCY=1となった場合には、払出リトライフラグ
を5AHにセットしている(ST44)。払出リトライ
フラグは、動作ステイタス=0の動作状態を動作ステイ
タス=3に変更するためのフラグであり(図13のS
1)、その後は、1個目の遊技球の払出を検出するま
で、モータを格段にゆっくり回転させる(実施例では9
/350倍)。遊技球が誤って賞球が払出された以上、
払出モータの停止位置は本来の位置からずれていると考
えられるので、本来の位置に修正するのである。
【0071】図4は、払出モータMの本来の停止位置を
説明する図面であり、遊技球の払出直前の状態(図4
(a))と、遊技球を払出し終わった状態を示してい
る。なお、この実施例では、払出モータは、1ステップ
で7.5度づつ回転するよう設計されているので、駆動
データが1つ進むことにより、図4(a)の状態から図
4(b)の状態に移行する。そして、左右一方側の遊技
球を払出した図4(b)の状態から、更に4ステップ分
だけ動作が進行すると左右他方側の遊技球が払出される
ことになる。つまり、図4(b)の状態は、左右他方側
の遊技球が自重などで誤って払い出される可能性が最も
低い状態であると考えられる。
【0072】かかる点を踏まえ、本実施例では、遊技球
を払出し終わった図4(b)の状態を、払出モータの停
止位置(ホームポジション)に設定している。但し、払
出モータのその後の運転に伴って、機器精度上の問題か
らホームポジションが時計方向にずれたり、或いは機器
精度上の問題や遊技球の自重によって反時計方向にずれ
る可能性もある。
【0073】そこで、遊技球の払出不足(通常、ホーム
ポジションの時計方向へのずれが原因と考えられる)
や、遊技球の過払出(通常、ホームポジションの反時計
方向へのずれが原因と考えられる)が生じた場合には、
動作ステイタス=3に変更して(図13のS5参照)、
次回の払出動作時、最初の1個の遊技球が払出されるま
で、7.5度づつ払出モータMをゆっくり回転させてホ
ームポジションのずれを修正している(リトライ処
理)。
【0074】以下、図9の賞球処理を説明すると、賞球
検出処理(ST20)の後、先ず賞球フラグの値がチェ
ックされる(ST21)。払出モータの駆動が開始され
ていない状態では、賞球フラグは00Hであるので(図
17)、データ入力処理(ST11)で更新された全賞
球数カウンタの値が変数D1に取得される(ST2
2)。そして、変数D1がD1≠0であれば、1単位分
の払出数の最大値25を変数D2に格納し、変数D1か
ら変数D2を減算する(ST24)。
【0075】次に減算結果が負か否か判定され(ST2
5)、もし負なら変数D2に全賞球数カウンタの値を格
納すると共に、変数D1をゼロにする(ST26)。そ
の後、払出残数カウンタに変数D2の値を格納すると共
に、変数D1の値を全賞球数カウンタに格納する(ST
27,ST28)。以上の処理の結果、全賞球数NがN
>25であれば、払出残数カウンタには、1単位分の払
出数の最大値25が設定され、全賞球数がN−25に更
新される。一方、賞球処理開始時に、全賞球数NがN<
25であれば、払出残数カウンタにはその値Nが設定さ
れ、全賞球数はゼロとなる。なお、ステップST27の
処理で設定される払出残数カウンタの初期値は、通常は
5個、10個、25個の何れかである。
【0076】その後、賞球フラグと払出モータフラグが
5AHに設定されて賞球処理が終わるが(ST29)、
5AHに設定された賞球フラグは、図10のステップS
T48の処理でA5Hに変更されるまではその値を維持
するので、次回の賞球処理においては、ステップST2
1からステップST30に処理が移行し、賞球検出処理
を行うだけで賞球処理を終えることになる。その後、賞
球フラグがA5Hに変更されると、ステップST31の
処理によって賞球フラグが00Hに戻され、更にその次
の賞球処理(ST16)では、図9のステップST22
〜ST29の処理が再実行されることになる。
【0077】図11(a)は、モータ処理(ST17)
の具体的内容を図示したフローチャートである。モータ
処理では、最初に払出エラー処理(ST60)が実行さ
れる。払出エラー処理とは、エラー報知ランプERL
点灯させるか、リトライ処理を開始させる準備処理であ
り、具体的内容は図12に示す通りである。払出エラー
処理では、先ず、払出エラーフラグがチェックされ、こ
れが5AHにセットされていたら、データ入力処理(S
T11)で取得されたデータ(スイッチエッジデータ)
のbit4の値を判定する(S81)。
【0078】払出エラーフラグは、リトライ処理を32
回繰り返しても賞球の払出がなかったことを示すフラグ
であり、エラー報知ランプERLの点灯を指示するLE
Dフラグと共にステップS80の処理で5AHに設定さ
れている。また、スイッチエッジデータのbit4は、
第1入力ポート13のbit4に対応して異常解除スイ
ッチERSのON/OFF状態を示している(図6)。
そして、異常解除スイッチERSは、異常報知ランプE
Lの点灯に対応して係員が払出モータMに係わる異常
状態を解消した後に手動操作によってON状態とされる
ものである。
【0079】したがって、払出エラーフラグが5AHの
場合には、異常解除スイッチがON操作されるのをひた
すら待ち、ON操作がステップS81,S82の判定で
確認されたら、払出エラーフラグとLEDフラグを00
Hに戻し、リトライカウンタ、賞球計数カウンタ(2
つ)、及び球貸し計数カウンタ(2つ)をクリアする。
また、モータ停止タイマに250を設定し、払出リトラ
イフラグに5AHを設定する。
【0080】モータ停止タイマは、モータを回転させる
に先立って、払出モータを駆動状態のまま停止させるた
めのものであり(図11のST65、ST68参照)、
250に初期設定されたことにより、異常解除スイッチ
がON操作された後も0.5秒間は払出モータが停止状
態に駆動される(同一の駆動データが出力され続け
る)。したがって、異常事態の修理のために開放した遊
技機を閉鎖したことによって、払出モータMに強い振動
が加わってもモータの停止位置がずれることはない。ま
た、払出リトライフラグが5AHに設定されたことによ
って、修理完了後にリトライ処理が開始されて、払出モ
ータMが正しくホームポジションに設定される。
【0081】一方、ステップS70の判定で払出エラー
フラグが5AHでないとされた場合には、リトライカウ
ンタの値がチェックされる(S71)。リトライカウン
タは、1ステップ分のリトライ処理をしても、遊技球が
検出されない毎にカウントアップされるものである(図
14のS31〜S33)。そして、図18の最終行に図
示のように、32回リトライ処理を繰り返しても遊技球
が検出されない場合には払出エラーフラグとLEDフラ
グとが5AHに設定される。この動作の結果、その後
は、エラー報知ランプが点灯されると共に(図15のS
T72〜74)、払出モータの駆動動作がキャンセルさ
れる(図11のS62〜S63)。なお、この状態は、
異常解除スイッチのON操作で解消されるのは前述した
通りである。
【0082】ステップS71の判定でリトライカウンタ
の値が32未満と判定された場合には、ステップST1
1の処理で取得された賞球計数スイッチや球貸し計数ス
イッチの情報をスイッチエッジデータに基づいて判定
し、左右賞球計数スイッチ、左右球貸し計数スイッチの
計数カウンタを+1する(S74〜S79)。なお、計
数カウンタは4つ用意されているが、一回のデータ入力
処理(ST11)で検出される遊技球は正常状態では1
個であるから、一回の払出エラー処理によってカウント
アップされるカウンタは1つである。
【0083】以上の通り、払出エラーでないことを条件
に、左右賞球計数スイッチ用の計数カウンタ(2つ)
か、又は左右球貸し計数スイッチ用の計数カウンタ(2
つ)のいずれか一つのカウンタ値を+1している(S7
4〜S79)。図3に示す払出回転体ROの構造から明
らかなように、例えば、賞球動作においては、左賞球計
数スイッチが遊技球を検出した後は、(通常4×18m
S後に)右賞球計数スイッチが遊技球を検出するはずで
ある(図4、図5参照)。つまり、一方の賞球スイッチ
が連続して遊技球を検出することは本来有り得ない。
【0084】しかし、左右の賞球計数スイッチに至る左
右の遊技球通路が詰まっているとか、或いは、左右一方
の賞球計数スイッチが断線状態であるなどの理由によっ
て、一方の賞球計数スイッチが連続して遊技球を検出す
ることも有り得る。そこで、この実施例では、左右一方
の賞球計数スイッチが遊技球を検出したら、他方の賞球
計数スイッチ用の計数カウンタ値をゼロにして、賞球計
数スイッチが連続して何個の遊技球を検出するかを計数
している(S75,S77)。この動作によって、正常
状態では、左右賞球計数スイッチ用の計数カウンタ(2
つ)も、左右球貸し計数スイッチ用の計数カウンタ(2
つ)の値も払出エラー処理の終了時には全てゼロとな
る。
【0085】一方、異常時には、払出エラー処理の終了
時にゼロに戻らない計数カウンタが残ることになる。通
常、賞球計数スイッチに連通する遊技球通路の詰りは自
然に解消されるので、25個もの遊技球が連続して一方
の賞球計数スイッチで検出される場合とは、他方の賞球
計数スイッチが故障している可能性が高い。そこで、こ
の実施例では、計数カウンタの計数値が25を越えた場
合は致命的なトラブルであると判定して、ステップS8
0に移行させるようにしている(S75)。
【0086】図11に説明を戻すと、払出エラー処理
(ST60)が終わると、モータ出力データを格納して
いるMOOUT番地の内容をクリアし(ST61)、払
出停止フラグと復帰後払出停止フラグと払出エラーフラ
グの全てがゼロであるか否かが判定される(ST62〜
63)。電源投入時や電源復旧時には、それぞれ払出停
止フラグや復帰後払出停止フラグが5AHに設定されて
いるので(ST8,ST401)、モータ出力データは
2進数0000のままであり(ST61参照)、データ
出力処理(ST18)に係わらず、払出モータMが駆動
されない。なお、この点は、払出エラーフラグが5AH
の場合も同様である。
【0087】一方、ステップST63の判定でエラー無
しと判定された場合には、払出モータフラグの値がチェ
ックされ、これがゼロでない限り、モータ停止タイマの
値がチェックされる(ST64,ST65)。モータ停
止タイマの値は、タイマ減算処理(ST12)によって
2mS毎に−1されているが、この値がゼロになるまで
は、払出モータが停止状態のまま駆動され続ける(ST
68)。
【0088】モータ停止タイマの値がゼロの場合には、
そのときの動作ステイタスの値に応じてモータ駆動開始
処理(ST67a)、モータ駆動中処理(ST67
b)、モータ停止中処理(ST67c)、モータリトラ
イ中処理(ST67d)の何れかが実行された後、これ
らの処理で決定された払出モータMの位置に応じてモー
タ駆動データが選択されMOOUT番地に格納される。
【0089】この実施例では、払出モータMの位置は0
〜3で管理されており(図5参照)。例えば、モータ位
置(0、1、2、3)に応じて、それぞれモータ駆動デ
ータ(0101、0110、1010、1001)が出
力される。
【0090】図13〜図14は、モータ駆動開始処理
(ST67a)、モータ駆動中処理(ST67b)、モ
ータ停止中処理(ST67c)、及びモータリトライ中
処理(ST67d)の具体的内容を図示したものであ
る。初期状態では動作ステイタスは0であるので図13
(a)モータ駆動開始処理が実行される。
【0091】モータ駆動開始処理では、払出リトライフ
ラグの値がチェックされ(S1)、払出リトライフラグ
≠5AHであれば、払出残数カウンタの値を4倍してス
テップカウンタに格納する(S2)。払出残数カウンタ
の初期値は、ステップST27の処理で設定された1単
位分の払出量N(=25個以下)である。そして、この
実施例では払出モータMに4ステップの駆動データを供
給して30度回転させ、遊技球を1個払出すようにして
いるので、払出モータMに供給すべき一連の駆動データ
の総数として、4×Nの値をステップカウンタに設定し
ているのである。
【0092】以上のようにしてステップカウンタの初期
値を設定した後、動作ステイタスを1に変更すると共
に、モータ駆動タイマを9に初期設定して処理を終わる
(S3〜S4)。モータ駆動タイマは、払出モータMに
駆動データを供給する時間間隔を指定するものであり、
初期設定されたモータ駆動タイマは、ステップS12の
タイマ減算処理で−1されるので、この場合には図5に
示す時間間隔(=18mS)でモータ位置が変化するこ
とになる。なお、モータ駆動タイマがゼロになる毎にス
テップカウンタが−1される。
【0093】動作ステイタスが0の場合、払出リトライ
フラグが5AHの場合には、動作ステイタスが3に変更
される(S5)。また、モータ駆動タイマが350に設
定され払出リトライフラグと払出検出フラグがゼロクリ
アされる。動作ステイタスが3に変更されると、その後
リトライ処理が開始させることになるが、モータ駆動タ
イマが350に初期設定されたことにより、以降は、1
ステップ700mS(=2×350)の時間間隔で極め
てゆっくり払出モータMが駆動されることになる。な
お、ステップS5〜S7の処理が実行されるのは、遊技
球の過払出でモータ駆動開始処理が開始された場合であ
り(図10のST44参照)、そのため、ステップST
45の処理で5AHに設定されている払出検出フラグを
ゼロクリアしている。
【0094】図13(a)のステップS3の処理によっ
て動作ステイタスが1に設定された後は、図13(b)
に示すモータ駆動中処理が実行される。ここでは、先
ず、モータ駆動タイマの値がチェックされ(S10)、
ゼロでなければ何もしないで処理を終える。したがっ
て、例えば、モータ駆動タイマが9に初期設定された場
合には、9回のモータ処理(ST17)では同一の駆動
データを出力することになる(ST67b〜ST6
8)。その後、モータ駆動タイマがゼロになると、4×
Nに初期設定されているステップカウンタの値を−1す
ると共に、モータ位置を0〜3の範囲で+1する(S1
1〜S12)。
【0095】その後ステップカウンタの値が判定され
(S13)、ゼロでなければ再度、モータ駆動タイマを
9に初期設定して処理を終える(S14)。一方、ステ
ップカウンタの値がゼロになった場合には、形式的には
1単位分(N≦25)の遊技球の払出を終えたことにな
るので、動作ステイタスを2に変更すると共に、モータ
駆動タイマの値を350に初期設定する(S15〜S1
6)。なお、ステップカウンタの値がゼロになったこと
により、形式的には(時間的には)、1単位分(N≦2
5)の遊技球の払出を終えたことになるが、実際には払
出量が過不足している場合も有り得る。
【0096】払出量が不足する場合は、払出残数カウン
タがゼロになっていないので、払出モータフラグがA5
Hに変更されず5AHのままであり、一方、払出モータ
フラグがA5Hであれば払出残数カウンタがゼロになっ
たことを意味する(ST48参照)。但し、払出残数カ
ウンタがゼロになった後に更に払出がされる可能性もあ
り、払出モータフラグがA5Hでも払出リトライフラグ
が5AHの場合もある(ST44)。
【0097】図14(a)に示すように、動作ステイタ
ス2の状態ではモータ停止中処理が実行される。ここで
は先ず、払出モータフラグの値がチェックされ、これが
A5Hであれば、少なくとも払出不足ではないと判断で
きるので動作ステイタスを2から0に変更し、モータ駆
動タイマをゼロにする(S25〜S26)。また、払出
モータフラグと払出検出フラグをゼロクリアする(S2
7)。
【0098】一方、ステップS20の処理において、払
出モータフラグ≠A5Hと判定された場合、払出モータ
フラグが5AHであれば、払出量が不足していることを
意味するので、先ず、モータ駆動タイマがゼロになるの
を待つ(S21)。なお、動作ステイタスが1から2に
変更された段階で、モータ駆動タイマが350に初期設
定されているので(S16)、ここでは700mSだけ
時間消費されることになる。その後、モータ駆動タイマ
がゼロになれば、動作ステイタスを2から3に変更する
と共に、モータ駆動タイマを350に初期設定し、払出
検出フラグをクリアする(S22〜S24)。
【0099】図14(b)に示すように、動作ステイタ
スが3の場合には、先ず、モータ駆動タイマがゼロにな
るのを待つ(S30)。動作ステイタスが3に変更され
た段階で、モータ駆動タイマが350に初期設定されて
いるので(S6,S23)、ここでは700mSだけ時
間消費されることになる。その後、払出検出フラグの値
をチェックする(S31)。払出検出フラグは、遊技球
の払出しを確認した段階で5AHに設定され(図10の
ST45)、動作ステイタスが3に変更される段階でゼ
ロにされている(図14のS24,図13のS7)。
【0100】したがって、モータリトライ処理におい
て、払出検出フラグは最初ゼロの筈であるので、次に、
モータ位置を0〜3の範囲で1つ進める(S32)。ま
た、リトライカウンタを+1すると共に、モータ駆動タ
イマに350を設定する(S33〜S34)。したがっ
て、以降、1ステップ=700mS毎に駆動データを更
新するリトライ処理が実行されることになる。
【0101】図18は、このリトライ処理を図示したも
のであり、通常時の9/700倍の速度でゆっくり払出
モータMが回転することを示している。ステップS30
〜S34より明らかなように、1ステップ(7.5度)
分だけ払出モータMが回転する毎に、つまりモータ駆動
タイマがゼロになる毎に、(図10のステップST45
の処理で設定された払出検出フラグの値に基づき)、遊
技球の払出しをチェックし、払出しを検出するまで同じ
動作を繰り返す(S31)。
【0102】このような処理を繰り返していると、やが
て払出検出フラグが5AHとなるので、この場合には次
に払出モータフラグの値をチェックする(S35)。払
出モータフラグは、払出残数カウンタがゼロとなる時、
つまり、不足分なく遊技球を払出した時にA5Hに設定
される(図10のST48)。したがって、払出モータ
フラグ≠5AHは、払出し残した遊技球が存在すること
を意味するので、払出残数カウンタの値を4倍した値を
ステップカウンタに格納する(S36)。また、動作ス
テイタスを3から1に変更して、リトライカウンタをク
リアすると共に、モータ駆動タイマに9を設定する(S
37,S38)。
【0103】この設定処理の結果、これ以降は、1ステ
ップ=18mS毎に駆動データを更新する通常のモータ
回転が開始されることになる(図5参照)。なお、以上
の動作を図11(b)と図14〜図15に基づいて確認
すると、形式的に払出動作が完了して(ステップカウン
タ=0)、動作ステイタスが1から2に変更された時
(S15)、払出不足分があると動作ステイタスが2か
ら3に変更される(S22)。そして、動作ステイタス
3の状態で払出モータMが低速回転して遊技球を1個払
出した段階で、更に不足分がある場合には、動作ステイ
タスを3から1に変更して(S37)、その後は、不足
分が解消されるまで動作ステイタス1における通常動作
を実行するのである。
【0104】さて、図14(b)のモータリトライ中処
理の説明を続けると、ステップS35の判定において払
出モータフラグ=A5Hとなった場合には、先ず、動作
ステイタス3から0に変更する(S39)。払出しを検
出した状態(払出検出フラグ=5AH)で払出モータフ
ラグがA5Hであるということは、動作ステイタス=3
の状態で1個の遊技球を払出し、且つ払出残数カウンタ
がゼロとなったことを意味する(ST48参照)。つま
り、不足分の払出しが完了したことを意味するので、動
作ステイタスを3から0に変更して、その後、改めて払
出動作が必要となる時期まで待機させるのである。その
ため、リトライカウンタ、払出モータフラグ、及び払出
検出フラグの値を全てゼロにする(S40)。
【0105】以上、実施例に係る払出制御基板5の動作
を詳細に説明したが、図19〜図23は、動作内容を整
理して図示したものである。なお、このような構成に限
定されるものではなく、更に各種の変更が可能である。
【0106】例えば、左右一方の賞球計数スイッチが所
定回数連続してON動作するか否かを払出エラー処理
(図12)で検出するだけでは、左右の賞球計数スイッ
チが共に故障していることは検出できない。そこで、1
単位分の遊技球の払出が完了する筈の、動作ステイタス
が1から2に変更されるタイミングで、実際の払出数を
チェックするようにしても良い。具体的には図26の通
りであり、ステップカウンタの値がゼロになった段階
で、払出残数カウンタの値を判定し(S145)、その
値が初期値と同じであれば、左右の賞球検出スイッチが
共に異常であるとして、特別なエラー報知をすれば良い
(S146)。なお、この実施例の場合には、図9のス
テップST27の処理において払出残数カウンタを初期
設定する段階で、その初期値を保存しておく必要があ
る。
【0107】なお、エラー判定を払出制御基板5で行っ
たが、賞球計数スイッチの出力は主制御基板1にも供給
されるので、払出エラー判定処理(図12、図23〜図
25参照)を主制御基板1で実行しても良い。なお、専
用の賞球制御基板を設けた場合には賞球制御基板で実行
することなる。また、エラー報知ランプERLは、必ず
しも、実施例のように払出制御基板5に設ける必要はな
く、遊技者にも見える遊技枠又は遊技盤前面側に配置し
ても良い。この場合のエラー報知ランプERLは、払出
制御基板5が直接制御しても良いし、主制御基板1にエ
ラー信号を送信し、主制御基板がエラー信号に基づいて
エラー制御制御(図柄制御基板2、音声制御基板3、ラ
ンプ制御基板4への制御コマンドの送信を含む)をする
ようにしても良い。また、エラー報知状態を、外部接続
端子を通して遊技ホールを管理しているホールコンピュ
ータに伝送しても良い。
【0108】また、異常解除スイッチERSが操作され
ると無条件でエラー報知ランプERLを消灯させるので
はなく、対象の賞球検出スイッチが遊技球の払出しを確
認してから消灯させるのが好適である。
【0109】左右一方の賞球検出スイッチが連続して遊
技球を検出した場合にも、その後の処置を複数段階に変
化させても良い。例えば、所定数A(例えば5個)連続
した場合には遊技球の補給を待機するために一時停止
し、所定数B(例えば10個)連続した場合にはエラー
報知をし、所定数C(例えば25個)連続するとエラー
報知に加えて払出動作を中止し、所定数D(例えば50
個)連続すると遊技動作そのものを停止するなどの方法
が考えられる。また、エラー中は、リトライ速度(動作
ステイタス3)によって継続して払出しを行うなど、エ
ラー判定後の動作は、実施例に限定されることなく適宜
に変更しても良い。
【0110】なお、実施例の場合、25個連続して左右
一方の賞球計数スイッチが遊技球を検出した場合にエラ
ー報知処理を行ったが、判定基準数(=25個)を左右
の賞球計数スイッチで異ならせても良い。例えば、左右
何れかの遊技球の補給通路が詰まり易いやすいことが明
かな場合には、不足しがちな側の賞球計数スイッチの判
定基準値を大きく設定するのが好適である。なお、遊技
球の補給スピードは、遊技ホール毎に多少相違するの
で、払出制御基板5にディップスイッチなどを設け、各
遊技機毎に上記した判定基準数を設定可能にしても良い
し、ホールコンピュータなどから設定するようにしても
良い。
【0111】また、実施例では、賞球計数スイッチRS
W1,LSW1や球貸し計数スイッチRSW2,LSW
2の断線状態や短絡状態を直接的に検出する方法をとっ
ていないが、例えば、電源投入時に上記各スイッチの信
号を取得して、正当性を判定することによって、断線状
態や短絡状態を判定するようにしても良い。また、遊技
動作開始後も、データ入力処理(ST11)においてス
イッチ入力信号を検出するだけでなく、ON状態やOF
F状態の継続時間を判定することによって、断線状態や
短絡状態を判定するのも好適である。
【0112】最後に、本発明が好適に適用される弾球遊
技機について確認的に説明する。図図27は、本実施例
のパチンコ機21を示す斜視図であり、図28は、同パ
チンコ機21の側面図である。なお、パチンコ機21
は、カード式球貸し機22に電気的に接続された状態
で、パチンコホールの島構造体の長さ方向に複数個が配
設されている。
【0113】図示のパチンコ機21は、島構造体に着脱
可能に装着される矩形枠状の木製外枠23と、外枠23
に固着されたヒンジHを介して開閉可能に枢着される前
枠24とで構成されている。この前枠24には、遊技盤
25が裏側から着脱自在に装着され、その前側には、ガ
ラス扉26と前面板27とが夫々開閉自在に枢着されて
いる。
【0114】前面板27には発射用の遊技球を貯留する
上皿28が装着され、前枠24の下部には、上皿28か
ら溢れ出し又は抜き取った遊技球を貯留する下皿29
と、発射ハンドル30とが設けられている。発射ハンド
ル30は発射モータと連動しており、発射ハンドルの回
動角度に応じて動作する打撃槌31(図30参照)によ
って遊技球が発射される。
【0115】上皿28の右部には、カード式球貸し機2
2に対する球貸し操作用の操作パネル32が設けられ、
この操作パネル32には、カード残額を3桁の数字で表
示するカード残額表示部32aと、所定金額分の遊技球
の球貸しを指示する球貸しスイッチ32bと、ゲーム終
了時にカードの返却を指令する返却スイッチ32cとが
設けられている。ガラス扉26の上部には、大当り状態
を示す大当りLEDランプP1が配置されている。ま
た、この大当りLEDランプP1に近接して、補給切れ
状態や下皿の満杯状態を示す異常報知LEDランプP
2,P3が設けられている。
【0116】図29に示すように、遊技盤25には、金
属製の外レールと内レールとからなるガイドレール33
が環状に設けられ、その内側の遊技領域25aの略中央
には、表示装置8(具体的には液晶カラーディスプレ
イ)が配置されている。また、遊技領域25aの適所に
は、図柄始動口35、大入賞口36、複数個の普通入賞
口37(大入賞口36の左右に4つ)、2つの通過口で
あるゲート部38が配設されている。これらの入賞口3
5〜38は、それぞれ内部に検出スイッチを有してお
り、遊技球の通過を検出できるようになっている。
【0117】表示装置8は、大当り状態に係わる特定図
柄を変動表示すると共に背景画像や各種のキャラクタな
どをアニメーション的に表示する装置である。この表示
装置8は、中央部に特別図柄表示部Da〜Dcと右上部
に普通図柄表示部39を有している。普通図柄表示部3
9は普通図柄を表示するものであり、ゲート部38を通
過した遊技球が検出されると、表示される普通図柄が所
定時間だけ変動し、遊技球のゲート部38の通過時点に
おいて抽出された抽選用乱数値により決定される停止図
柄を表示して停止するようになっている。
【0118】図柄始動口35は、左右1対の開閉爪35
aを備えた電動式チューリップで開閉されるよう例えば
構成され、普通図柄表示部39の変動後の停止図柄が当
り図柄を表示した場合には、開閉爪35aが所定時間だ
け開放されるようになっている。そして、図柄始動口3
5に遊技球が入賞すると、特別図柄表示部Da〜Dcの
表示図柄が所定時間だけ変動し、図柄始動口35への遊
技球の入賞タイミングに応じた抽選結果に基づいて決定
される停止図柄で停止する。
【0119】大入賞口36は、例えば前方に開放可能な
開閉板36aで開閉制御されるが、特別図柄表示部Da
〜Dcの図柄変動後の停止図柄が「777」などの大当
り図柄のとき、「大当り」と称する特別遊技が開始さ
れ、開閉板36aが開放されるようになっている。大入
賞口36の内部に特定領域36bがあり、この特定領域
36bを入賞球が通過すると、遊技者に有利な特別遊技
が継続される。
【0120】大入賞口36の開閉板36aが開放された
後、所定時間が経過し、又は所定数(例えば10個)の
遊技球が入賞すると開閉板36aが閉じる。このとき、
遊技球が特定領域36bを通過していない場合には特別
遊技が終了するが、特定領域36bを通過していれば、
最大で例えば15回まで特別遊技が継続され、遊技者に
有利な状態に制御される。さらに、変動後の停止図柄が
特別図柄のうちの特別状態発生図柄であった場合には、
特別状態を発生させる。
【0121】特別状態の例としては、次の何れかが好適
である。すなわち、(1)非特別状態の場合に比べて、特
別図柄表示部Da〜Dcの図柄変動後の停止図柄が「7
77」などの大当り図柄となる確率を高くする特別図柄
高確率状態や、(2)非特別状態の場合に比べて、遊技球
がより多く入賞し易いように大入賞口の開放時間を長く
する大入賞口開放時間延長状態や、(3)非特別状態の場
合に比べて、遊技球がより多く入賞し易いように大入賞
口の開放回数を増加する大入賞口開放回数増加状態や、
(4)非特別状態の場合に比べて、遊技球がより多く入賞
し易いように大入賞口の開口量を増大する大入賞口開口
量増大状態や、(5)非特別状態の場合に比べて、普通図
柄表示部39の図柄変動後の停止図柄が当り図柄となる
確率を高くする普通図柄高確率状態や、(6)非特別状態
の場合に比べて、遊技球がより多く入賞し易いように電
動チューリップの開放時間を長くする電動チューリップ
開放時間延長状態や、(7)非特別状態の場合に比べて、
遊技球がより多く入賞し易いように電動チューリップの
開放回数を増加する電動チューリップ開放回数増加状態
や、(8)非特別状態の場合に比べて、遊技球がより多く
入賞し易いように電動チューリップの開口量を増大する
電動チューリップ開口量増大状態や、(9)非特別状態の
場合に比べて、特別図柄の変動時間を短縮する特別図柄
変動短縮状態や、(10)非特別状態の場合に比べて、特別
図柄の有効停止ラインを増加する有効停止ライン増加状
態や、(11)非特別状態の場合に比べて、普通図柄の変動
時間を短縮する普通図柄変動短縮状態などが考えられ
る。
【0122】なお、これらのうちの何れか複数を組合せ
ても良く、また、発生した特別状態は、所定条件の成立
で終了させるのが好ましい。ここで所定条件とは、所定
回の特別図柄表示部Da〜Dcの図柄変動、所定回の普
通図柄表示部39の図柄変動、所定時間の経過、普通図
柄表示部39の図柄変動後に所定図柄を停止表示した場
合、特別図柄表示部Da〜Dcの図柄変動後に所定図柄
を停止表示した場合、所定の入賞口に遊技球が入賞した
場合、所定のゲート部38を遊技球が通過した場合など
が典型的である。
【0123】図30に示すように、前枠24の裏側に
は、遊技盤25を裏側から押さえる裏機構板40が着脱
自在に装着されている。この裏機構板40には開口部4
0aが形成され、その上側に賞球タンク41と、これか
ら延びるタンクレール42とが設けられている。裏機構
板40の側部には、タンクレール42に接続された払出
装置43が設けられ、裏機構板40の下側には払出装置
43に接続された通路ユニット44が設けられている。
払出装置43から払出された遊技球は、通路ユニット4
4を経由して上皿排出口28a(図27)から上皿28
に払出されることになる。
【0124】裏機構板40の開口部40aには、遊技盤
25の裏側に装着された裏カバー45と、入賞口35〜
37に入賞した遊技球を排出する入賞球排出樋(不図
示)とが嵌合されている。この裏カバー45に装着され
たケースCA1の内部に主制御基板1が配設され、その
前側に図柄制御基板2が配設されている(図28参
照)。主制御基板1の下側で、裏カバー45に装着され
たケースCA2の内部にランプ制御基板4が設けられ、
隣接するケースCA3の内部に音声制御基板3が設けら
れている。
【0125】これらケースCA2,CA3の下側で、裏
機構板40に装着されたケースCA4の内部には、電源
基板7と払出制御基板5が設けられている。この電源基
板7には、電源スイッチ53とRAMクリアスイッチ5
4とが配置されている。これら両スイッチ53,54に
対応する部位は切欠かれ、両スイッチを指で同時に操作
可能になっている。発射ハンドル30の後側に装着され
たケースCA5の内部には、発射制御基板6が設けられ
ている。そして、これらの回路基板1〜7は夫々独立し
て構成され、電源基板7と発射制御基板6を除く制御基
板1〜5には、ワンチップマイコンを備えるコンピュー
タ回路が搭載されている。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
払出装置の異常動作を早期に検出でき、過払いを有効に
防止するよう改善された弾球遊技機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るパチンコ機の全体構成を示すブロ
ック図である。
【図2】払出制御基板の周辺回路(a)とステッピング
モータの動作原理(b)を図示したものである。
【図3】払出装置の概略構成を図示したものである。
【図4】払出装置による払出動作を説明する図面であ
る。
【図5】払出装置による払出動作を説明するタイムチャ
ートである。
【図6】払出制御基板の内部構成を示すブロック図であ
る。
【図7】払出制御基板のメインルーチン(a)、受信割
込みルーチン(b)、タイマ割込みルーチン(c)、N
MIルーチン(d)を示すフローチャートである。
【図8】コマンド解析処理を説明するフローチャートで
ある。
【図9】賞球処理を説明するフローチャートである。
【図10】賞球検出処理を説明するフローチャートであ
る。
【図11】モータ処理を説明するフローチャートであ
る。
【図12】払出エラー処理を説明するフローチャートで
ある。
【図13】モータ駆動開始処理(a)とモータ駆動中処
理(b)を説明するフローチャートである。
【図14】モータ停止中処理(a)とモータリトライ中
処理(b)を説明するフローチャートである。
【図15】データ出力処理を説明するフローチャートで
ある。
【図16】バックアップ復帰処理を説明するフローチャ
ートである。
【図17】賞球フラグと払出ホータフラグを説明する図
面である。
【図18】モータリトライ処理を説明するタイムチャー
トである。
【図19】通常時の賞球払出処理をまとめたものであ
る。
【図20】払出個数が不足した場合や払出再開コマンド
を受信した場合の賞球払出処理をまとめたものである。
【図21】電源投入後の賞球払出処理をまとめたもので
ある。
【図22】エラー処理をまとめたものである。
【図23】本発明の動作を例示したフローチャートであ
る。
【図24】本発明の動作を例示したフローチャートであ
る。
【図25】本発明の動作を例示したフローチャートであ
る。
【図26】変形実施例を説明するフローチャートであ
る。
【図27】実施例に係るパチンコ機の斜視図である。
【図28】図27のパチンコ機の側面図である。
【図29】図27のパチンコ機の遊技盤の正面図であ
る。
【図30】図10のパチンコ機の背面図である。
【符号の説明】
43 払出装置 SW1 遊技球検出部(賞球計数スイッチ) 21 弾球遊技機 ST60 計数手段(払出エラー処理)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数に区分された遊技球通路から順番に
    遊技球を排出するよう構成された払出装置と、前記複数
    に区分された遊技球通路の夫々に対応して設けられた遊
    技球検出部とを備えた弾球遊技機において、 前記遊技球検出部が連続的に遊技球を検出した連続回数
    を把握可能に構成された計数手段を設け、前記連続回数
    が所定値に達することを条件に異常報知をするよう構成
    したことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 複数に区分された遊技球通路から順番に
    遊技球を排出するよう構成された払出装置と、前記複数
    に区分された遊技球通路の夫々に対応して設けられた遊
    技球検出部とを備えた弾球遊技機において、 前記遊技球検出部が本来検出すべき遊技球を検出しない
    回数を把握可能に構成された計数手段を設け、前記回数
    が所定値に達することを条件に異常報知をするよう構成
    したことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 N個に区分された遊技球通路から順番に
    遊技球を排出するよう構成された払出装置と、前記遊技
    球通路に対応して設けられたN個の遊技球検出部とを備
    えた弾球遊技機において、 前記遊技球検出部による遊技球の検出回数を別々に計数
    するN個のカウンタを設け、所定のカウンタが機能した
    際には、これに対応する別のカウンタの計数結果を変化
    させ、この処理を全てのカウンタに循環的に施すことに
    よって遊技球排出についての異常状態を検出するように
    していることを特徴とする弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 N個に区分された遊技球通路から順番に
    遊技球を排出するよう構成された払出装置と、前記遊技
    球通路に対応して設けられたN個の遊技球検出部とを備
    えた弾球遊技機において、 前記遊技球検出部による遊技球の検出回数を別々に計数
    するN個のカウンタと、前記各カウンタが機能した合計
    回数を計数する総和カウンタとを設け、 前記総和カウンタの計数値と各カウンタの計数値とに基
    づいて、遊技球排出についての異常状態を検出するよう
    にしていることを特徴とする弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 2×N個に区分された遊技球通路から順
    番に遊技球を排出するよう構成された払出装置と、前記
    遊技球通路に対応して設けられた2×N個の遊技球検出
    部とを備えた弾球遊技機において、 前記2×N個の遊技球検出部を2個ずつ組合せてN群の
    遊技球検出部を形成すると共に、各群の遊技球検出部毎
    に合計N個のカウンタを設け、 前記各群を構成する一対の遊技球検出部について、一方
    の遊技球検出についての計数演算と他方の遊技球検出に
    ついての計数演算を相違させることで、遊技球排出につ
    いての異常状態を検出するようにしていることを特徴と
    する弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 前記異常報知又は異常状態の検出に合わ
    せて、前記払出装置の動作を停止制御している請求項1
    〜5の何れかに記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】 前記払出装置の上流側に遊技球の補給状
    態を監視する監視部を設け、遊技球の補給が途絶えた場
    合には前記払出装置の動作を禁止するようにしている請
    求項1〜6に何れかに記載の弾球遊技機。
  8. 【請求項8】 前記監視部は、前記複数の遊技球通路に
    夫々連通する複数の補給路毎に設けられ、全ての補給路
    が正常であることを条件に前記払出装置の動作を許可し
    ている請求項7に記載の弾球遊技機。
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