JP2003290031A - 電磁誘導加熱調理器具 - Google Patents

電磁誘導加熱調理器具

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JP2003290031A
JP2003290031A JP2002104365A JP2002104365A JP2003290031A JP 2003290031 A JP2003290031 A JP 2003290031A JP 2002104365 A JP2002104365 A JP 2002104365A JP 2002104365 A JP2002104365 A JP 2002104365A JP 2003290031 A JP2003290031 A JP 2003290031A
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JP
Japan
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electromagnetic induction
induction heating
heating cooker
amber
aluminum
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JP2002104365A
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English (en)
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Norihisa Ozaki
徳久 尾崎
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DIA ALUM KK
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DIA ALUM KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁誘導加熱調理器具の底の変形を防止し、
温度制御の良好且つ安全な電磁誘導加熱調理器具を提供
するものである。 【解決手段】 アルミニウム本体の調理器具において、
その底の外面にアンバー材を取り付けてなることを特徴
とする電磁誘導加熱調理器具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁誘導加熱調理器具
に関し、該電磁誘導加熱調理器具の変形を防止し、使用
中の火傷、調理中の発煙、発火等の危険を回避した安全
性の高いものを提供する。
【0002】
【従来の技術】近年、一般家庭用の厨房で用いられる調
理用エネルギーとして、住宅の防火、高齢化社会への移
行に伴う安全性の確保、及び地球環境等を考慮し、クリ
ーンで且つ安全なエネルギーである電気エネルギーの活
用が急速に進んでいる。このような状況の中で、調理用
熱源として、ガスレンジに変わってクッキングヒータが
急激に普及しはじめている。上記ガスレンジ用調理器具
とクッキングヒータ用調理器具に求められる安全性への
要求事項や要求レベルには差異がある。例えば、クッキ
ングヒータにおける高熱により調理器具の底が変形して
不安定になったり、加熱温度の設定をしたが調理器具の
底が平らでなかったことを原因として温度制御ができ
ず、油が高温になって引火したなど、クッキングヒータ
用調理器具独自に求められる要求事項がある。特に、電
磁誘導加熱調理器具にあってはことさら必要となる。
【0003】一般に電磁誘導加熱調理器具として使用可
能となる調理器具は、鉄製や磁性材質のステンレス鋼に
限られる。現在の電磁誘導加熱調理器具においては、ア
ルミニウム製の調理器具では発熱しない。従って、アル
ミニウム製の調理器具単独では電磁誘導加熱調理器具と
して使用できなかった。調理器具の底面に有磁体を貼っ
たアルミニウム製調理器具は、発熱することが可能であ
り、電磁誘導加熱調理器具として使用することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電磁誘導加熱調理器具
として使用可能な調理器具は、上記のように鉄製や磁性
材質のステンレス鋼に限られており、これらの材料は、
温度制御はすべて電磁誘導加熱調理器具に依存するた
め、強加熱により鍋の底面が変形したり、内面のフッ素
樹脂が損傷したりすることがあった。本発明は、上記欠
点を解決したもので、調理器具の底の変形を防止し、温
度制御の良好且つ安全な電磁誘導加熱調理器具を提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に基づ
き、熱膨張の少ないステンレス材、アルミニウム材及び
アンバー材よりなるクラッド材を、該ステンレス材を内
側として調理器具に成形してなる電磁誘導加熱調理器具
を特徴とする。上記ステンレス材をオーステナイト系ス
テンレスとした電磁誘導加熱調理器具を特徴とする。
【0006】また、アルミニウム本体の調理器具におい
て、その底の外面にアンバー材を取り付けてなる電磁誘
導加熱調理器具を特徴とする。上記アンバー材のアルミ
ニウム本体の外面への取り付けをスパイクとした電磁誘
導加熱調理器具を特徴とする。
【0007】また、上記アンバー材のアルミニウム本体
の外面への取り付けを鋳造とした電磁誘導加熱調理器具
を特徴とする。更に、上記アンバー材のアルミニウム本
体の外面への取り付けをインパクトボンディングとした
電磁誘導加熱調理器具を特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
【実施例1】図1は、本発明の電磁誘導加熱調理器具の
一例としての鍋の断面図を示している。鍋1は、熱膨張
の少ないステンレス材2、アルミニウム材3及びアンバ
ー材4よりなるクラッド材を、該ステンレス材2を内側
として鍋1に成形している。上記熱膨張の少ないステン
レス材としては、オーステナイト系ステンレスを使用す
る。
【0009】上記オーステナイト系ステンレスは、冷間
加工だけで硬化し、熱処理では硬化しないで軟化するオ
ースナイト組織を示す。冷間加工で少しの磁性を有して
いるが、熱処理状態では非磁性である。上記オーステナ
イト系ステンレスの代表的なものとしてSUS304が
ある。概略組成は、クロム約18%、ニッケル約8%
で、耐熱鋼としての汎用品で、家庭用品、建設材料、食
品設備、一般化学設備、原始力等の材料として使用され
る。
【0010】上記ステンレス材2の外面側に位置するア
ルミニウム材3は、約1.0mm〜約2.0mmの適宜
なものが使用される。
【0011】上記アルミニウム材の外側にはアンバー材
4を使用している。上記「アンバー材」という材料は、
鉄約64%、ニッケル約36%及び微量の他の物質を含
む鉄ーニッケル系の合金である。更に具体的には、鉄の
他にニッケル約28〜38mas%、炭素約2.5%m
as%、クロム約2〜10mas%、珪素約0〜1.5
mas%のものである。熱膨張係数が非常に小さいた
め、精密測尺器や時計の天府等として利用されている。
また、上記アンバーは、そのキュリー点が240℃〜2
60℃であるため、温度がそれ以上になると、磁性がな
くなり、加熱が停止する。
【0012】上記キュリー温度とは、磁性特性が強磁性
体から常磁性体に変化する温度のことである。このた
め、上記材料を電磁誘導加熱調理機で加熱すると、キュ
リー温度までは従来の鉄や磁性材質のステンレスの材料
と同様に所定の消費電力が得られて温度が上昇するが、
キュリー温度に到達するとアルミニウムや銅等の材料と
同じ磁気特性に変化するため急激に消費電力が低下す
る。上記消費電力の変化がキュリー温度を境にして生じ
るため、この温度で自動的に温度制御されることにな
る。従って、上記「アンバー材」によりキュリー温度が
定まり、それにより自動的に温度制御をすることが可能
となる。
【0013】
【実施例2】図2は、本発明の電磁誘導加熱調理器具の
一例として、鍋の他の実施例の断面図を示している。鍋
5は、アルミニウム材6により鍋5の形状に成形してい
る。アルミニウム材6の厚さは適宜のものが使用され
る。該鍋5の底にのみ、アンバー材7を取り付けてい
る。上記アンバー材は、実施例1と同じ材質のものであ
る。上記アンバー材7の厚みは約0.1mm〜約0.4
mm程度のものが使用される。
【0014】調理器具に誘導加熱すると、磁性体である
アンバー材7に誘導電流が流れ、該アンバー材7はその
表皮抵抗により発熱し、この熱が熱伝導性の良好なアル
ミニウム製調理器具の底部に伝達され、調理器具全体を
加熱することになる。なお、上記アンバー材7は、アル
ミニウム材と連結される側に突起や凹凸を形成しておく
ことにより両者の結合をより強固とすることができる。
【0015】鍋5の底面にアンバー材7を取り付ける手
段としては、様々な手段が選択される。
【実施例3】鍋5の底面にスパイクでアンバー材7を打
ち込む。アンバー材7をプレス等により孔或いは突起の
成型時に該孔及び突起の周辺部に開花状で且つ先端部が
鋭敏な形状となる立ち上がり部を形成する。上記形状よ
りなるアンバー材7を鍋5の底面に、上記立ち上がり部
側をプレス等によりアルミニウム本体へ圧入・打ち込み
すると該立ち上がり部の先端部がアルミニウム製鍋の底
面に強固にスパイクされることになる。
【0016】
【実施例4】鍋5の底面にアンバー材7を取り付ける他
の手段として、底面にアンバー材7を鋳包む方法があ
る。アルミニウ材により調理器具を鋳造する際にアンバ
ー材7を鋳込んで鋳造する。この際、300度C以上の
高温に熱せられるため調理器具を構成する鍋6等のアル
ミニウム材の底部に上記アンバー材7が強固に結合され
る。
【0017】
【実施例5】更に、鍋5の底面にアンバー材7を取り付
ける他の手段として、底面にアンバー材7をインパクト
ボンディングする方法がある。アルミニウム材を調理器
具として成型し、その後、底部にアンバー材7を接触配
置し、300度C以上の高温で加熱し、該調理器具とア
ンバー材7とを高圧で圧接する。これによりアルミニウ
ム材とアンバー材7との接合面は一体的に結合されるこ
とになる。
【0018】
【発明の効果】上記構成により、アンバー材により、発
熱量を一定とすることが可能となった。 また、アルミ
ニウム材を鍋等の電磁誘導加熱調理器具の主たる材料と
しているので、熱伝導が良好であり、全体を軽量とする
ことができる。
【0019】更に、上記のようにアンバー材により、一
定温度により加熱が停止するので、異常加熱による鍋等
の電磁誘導加熱調理器具の変形を防止することができ
る。
【0020】また、実施例2以下のものは、アルミニウ
ム本体の底面にのみアンバー材を取り付けているので、
アンバー材の使用量を少なくでき、安価で効率的な電磁
誘導加熱調理器具を得ることが可能となった。更に、本
体がアルミニウム製なので、内面にフッ素樹脂加工及び
外面に塗装加工も可能である。
【0021】また、電磁誘導加熱調理器具の底面にスパ
イク、鋳包む方法又はインパクトボンディングによりア
ンバー材を取り付けているので、該アンバー材はアルミ
ニュム本体の底の外面と強固に結合され、接合面での剥
離や亀裂等を発生するおそれのない信頼性の高い電磁誘
導加熱調理器具を得ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁誘導加熱調理器具の断面図。
【図2】本発明の電磁誘導加熱調理器具の他の実施例の
断面図。
【符号の説明】
1・・鍋 2・・ステンレス材 3・・アルミニウム材 4・・アンバー材 5・・鍋 6・・アルミニウム材 7・・アンバー材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱膨張の少ないステンレス材、アルミニウ
    ム材及びアンバー材よりなるクラッド材を、該ステンレ
    ス材を内側として調理器具に成形してなることを特徴と
    する電磁誘導加熱調理器具。
  2. 【請求項2】ステンレス材をオーステナイト系ステンレ
    スとしたことを特徴とする請求項1に記載の電磁誘導加
    熱調理器具。
  3. 【請求項3】アルミニウム本体の調理器具において、そ
    の底の外面にアンバー材を取り付けてなることを特徴と
    する電磁誘導加熱調理器具。
  4. 【請求項4】アンバー材のアルミニウム本体の外面への
    取り付けをスパイクとしたことを特徴とする請求項3に
    記載の電磁誘導加熱調理器具。
  5. 【請求項5】アンバー材のアルミニウム本体の外面への
    取り付けを鋳造としたことを特徴とする請求項3に記載
    の電磁誘導加熱調理器具。
  6. 【請求項6】アンバー材のアルミニウム本体の外面への
    取り付けをインパクトボンディングとしたことを特徴と
    する請求項3に記載の電磁誘導加熱調理器具。
JP2002104365A 2002-04-05 2002-04-05 電磁誘導加熱調理器具 Pending JP2003290031A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011174901A (ja) * 2010-02-26 2011-09-08 Japan Aviation Electronics Industry Ltd サーボ型加速度計
CN106136858A (zh) * 2015-04-10 2016-11-23 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 用于电磁炉的锅具和具有其的电磁炉

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011174901A (ja) * 2010-02-26 2011-09-08 Japan Aviation Electronics Industry Ltd サーボ型加速度計
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