JP2003289511A - 画像走査変換方法及び装置 - Google Patents

画像走査変換方法及び装置

Info

Publication number
JP2003289511A
JP2003289511A JP2002089779A JP2002089779A JP2003289511A JP 2003289511 A JP2003289511 A JP 2003289511A JP 2002089779 A JP2002089779 A JP 2002089779A JP 2002089779 A JP2002089779 A JP 2002089779A JP 2003289511 A JP2003289511 A JP 2003289511A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel data
image signal
field
pixel
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002089779A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3898546B2 (ja
Inventor
Tomoya Kodama
知也 児玉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2002089779A priority Critical patent/JP3898546B2/ja
Priority to US10/383,739 priority patent/US7113222B2/en
Publication of JP2003289511A publication Critical patent/JP2003289511A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3898546B2 publication Critical patent/JP3898546B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/01Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level
    • H04N7/0117Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level involving conversion of the spatial resolution of the incoming video signal
    • H04N7/012Conversion between an interlaced and a progressive signal

Abstract

(57)【要約】 【課題】インターレース画像信号をプログレッシブ信号
に変換する場合に、コーミングの発生や動きの不自然さ
を抑制する。 【解決手段】インターレース画像信号の第1または第2
フィールドの画素毎に静止領域か動領域かの判定を行
い、静止領域と判定された画素については第1フィール
ドまたは第2フィールドの画素データをそのままプログ
レッシブ画像信号の画素データとして出力し、動領域と
判定された画素についてはプログレッシブ画像信号の奇
数ライン及び偶数ラインの両方に対して空間解像度及び
時間解像度が制限された画素データをプログレッシブ画
像信号の画素データとして出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターレース画
像をプログレッシブ画像に変換する画像走査変換方法及
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの性能の向上に伴い、コン
ピュータディスプレイ上でテレビジョンやビデオなどの
画像を再生する機会が高まっている。一般的なテレビジ
ョン信号やビデオ信号はインターレース画像信号である
のに対して、コンピュータの画像信号はプログレッシブ
画像信号であることから、このような画像再生アプリケ
ーションでは、インターレース画像信号をプログレッシ
ブ画像信号に変換する、IP変換と呼ばれる手法が用い
られる。
【0003】インターレース画像信号とプログレッシブ
画像信号とは、次のような点で異なる。まず、インター
レース画像信号は図4に示されるように、垂直方向に互
いに異なるオフセットを持つ1ラインおきの画素データ
をそれぞれ有する2つのフィールド、すなわち奇数番目
のライン(奇数ラインという)の画素データからなるト
ップフィールドと、偶数番目のライン(偶数ラインとい
う)の画素データからなるボトムフィールドによって1
フレームが構成され、トップフィールド、ボトムフィー
ルドの順で画素データが順次入力される。
【0004】これに対して、プログレッシブ画像信号は
図5に示されるように、1フレームの全ライン・全画素
の画素データが画素順次で入力される。また、インター
レース画像信号ではそれぞれのフィールドが表す画像の
タイムスタンプがずれているのに対し、プログレッシブ
画像信号では1フレームを構成する画像のタイムスタン
プは一意である。このため、同一解像度かつ同一フレー
ムレートのインターレース画像信号とプログレッシブ画
像信号とでは、インターレース画像信号の方が時間解像
度が高く、プログレッシブ画像信号の方が空間解像度が
高い、という性質の違いがある。
【0005】IP変換を行う場合、インターレース画像
信号の一方のフィールドにしか存在しないラインの画素
データを特定の処理によって補間することが必要とな
る。この補間処理の一般的な方法では、図6に従来のI
P変換の手法を示すように、インターレース画像信号の
現フィールドと2フィールド遅延させたフィールドとの
間で垂直方向の位置が同一の画素データ同士の差分をと
り、その差分の絶対値を算出することで、画素毎に動領
域か静止領域かを判別する。動領域においては、現フィ
ールドの画像と1フィールド遅延させた画像との間に動
きによる変化が生じているため、現フィールドから画素
を内挿する。静止領域においては、1フィールド遅延さ
せた画像から画素を補間する。このような方法により、
静止領域の空間解像度を損なわずに画素補間を行い、イ
ンターレース画像信号からプログレッシブ画像信号への
変換が可能となる。
【0006】このようなIP変換は、テレビジョン受像
機や画像再生機器などの民生用AV機器などにおいて
は、NTSC信号のような60フィールド/秒のインタ
ーレース画像信号から60フレーム/秒のプログレッシ
ブ画像信号を作成することにより、空間解像度を向上さ
せるために用いられる。一方、コンピュータのモニタ上
にインターレース画像を表示させる際には、60フィー
ルド/秒のインターレース画像信号から30フレーム/
秒のプログレッシブ画像信号を作成し、インターレース
による画面のちらつきを押さえる目的でIP変換が行わ
れる場合もある。これは、コンピュータのバス上を流れ
る画像データの量を増加させないため、特にソフトウェ
アによるMPEG復号化などの動画像処理において良く
用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のIP変
換の手法に従って60フィールド/秒のインターレース
画像信号から30フレーム/秒のプログレッシブ画像信
号を作成する場合、プログレッシブ画像信号においてイ
ンターレース画像信号の一方のフィールドに対応するラ
インは、常に原画像であるインターレース画像信号の画
素データがそのまま用いられる。一方、プログレッシブ
画像信号においてインターレース画像信号の他方のフィ
ールドに対応するラインは、静止領域では原画像の画素
データが用いられるが、動領域では補間処理によって画
素データが作成されるために、空間解像度が損なわれる
という問題が発生する。
【0008】例えば、図6の例ではプログレッシブ画像
信号において、インターレース画像信号のトップフィー
ルドに対応する奇数ラインは、原画像の画素データが用
いられる。一方、インターレース画像信号のボトムフィ
ールドに対応する偶数ラインは、動領域と判定された場
合、そのラインを挟む上下の画素の画素値によって補間
される。最も簡単な補間処理では、上下の画素の画素値
の平均値をとるが、このような補間処理では補間画素の
空間解像度が低下し、ぼけが発生する。このようにプロ
グレッシブ画像信号において、原画像の画素で構成され
るラインと補間画素で構成される空間解像度が損なわれ
たラインとが互い違いに配置されると、コーミングと呼
ばれる歪が発生し、十分な品質が得られない。
【0009】さらに、60フィールド/秒のインターレ
ース画像信号から30フレーム/秒のプログレッシブ画
像信号を作成した場合、動領域においては一方のフィー
ルドの画素データが捨てられることになる。このように
して作成されるプログレッシブ画像信号を表示した場合
においては、例えば物体が水平に移動した場合、解像度
の高い物体が飛び飛びに表示されるために、コマ送りの
ような動きに知覚され、不自然さを感じさせてしまう。
【0010】本発明は、このような従来の問題点を解消
し、品質の高いプログレッシブ画像を得る画像走査変換
方法及び装置を提供することを目的とする。
【0011】本発明のより具体的な目的は、コーミング
による画質劣化を防止することにある。さらに、走査変
換によって発生する動きの不自然さを抑制することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明では奇数ラインの画素データからなる第1フ
ィールド及び偶数ラインの画素データからなる第2フィ
ールドにより構成されるインターレース画像信号を1フ
レームが奇数ライン及び偶数ラインの画素データからな
るプログレッシブ画像信号に変換する際、インターレー
ス画像信号の第1または第2フィールドの画素毎に静止
領域か動領域かの判定を行う。静止領域と判定された画
素については、第1フィールドまたは第2フィールドの
画素データをそのままプログレッシブ画像信号の画素デ
ータとして出力する。一方、動領域と判定された画素に
ついては、プログレッシブ画像信号の奇数ライン及び偶
数ラインの両方に対して第1及び第2フィールドの画素
データより空間解像度及び時間解像度が制限された画素
データをプログレッシブ画像信号の画素データとして出
力する。
【0013】このように静止領域については、インター
レース画像信号の時間的に連続する二つのフィールドの
画素データをそのまま合成することにより高い解像度を
維持し、動領域については全てのラインの空間解像度を
制限することによって、コーミングによる画質劣化が抑
制される。さらに、動領域については時間解像度を制限
することにより、例えば60フィールド/秒から30フ
レーム/秒へのIP変換においても、特に水平方向に移
動する物体について動きの不自然さの少ないプログレッ
シブ画像が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
従う画像走査変換装置(IP変換装置)の構成を示すブ
ロック図である。入力端子10には、インターレース画
像信号が入力される。インターレース画像信号は、第1
フィールドメモリ11によって1フィールド期間遅延さ
れ、また第1ラインメモリ12によって1ライン期間遅
延される。第1フィールドメモリ11の出力信号は、第
2ラインメモリ13に入力され、さらに1ライン期間遅
延される。
【0015】第1補間器14は、第1フィールドメモリ
11の出力信号と第2ラインメモリ13の出力信号を入
力として、ボトムフィールドの画素データを推定する。
第2補間器15は、入力端子10からのインターレース
画像信号と第1ラインメモリ12及び第2ラインメモリ
13の出力信号から、プログレッシブ画像信号の奇数ラ
インに対する補間画素データを作成する。第3補間器1
6は、入力端子10からのインターレース画像信号と第
1補間器14の出力信号から、プログレッシブ画像信号
の偶数ラインに対する補間画素データを作成する。
【0016】静/動判定器17は、入力端子10からの
インターレース画像信号と第1補間器14の出力信号を
用いてボトムフィールドの各画素について動き検出を行
い、ボトムフィールドの各画素が動領域か静止領域かを
判定する。静/動判定器17の判定結果は制御回路20
に入力され、制御回路20によって第1及び第2セレク
タ18,19及び23が制御される。
【0017】第1セレクタ18は、静/動判定器17に
よってボトムフィールドの画素が静止領域と判定された
ときには第2ラインメモリ13の出力信号をプログレッ
シブ画像信号の奇数ラインの画素データとして選択し、
動領域と判定されたときには第1補間器15の出力信号
をプログレッシブ画像信号の奇数ラインの画素データと
して選択する。第2セレクタ19は、静/動判定器17
によってボトムフィールドの画素が静止領域と判定され
たときには入力端子10からのインターレース画像信号
をプログレッシブ画像信号の偶数ラインの画素データと
して選択し、動領域と判定されたときには第2補間器1
6の出力信号をプログレッシブ画像信号の偶数ラインの
画素データとして選択する。
【0018】セレクタ18,19によって選択されたプ
ログレッシブ画像信号の奇数ライン及び偶数ラインの画
素データは、それぞれ第2及び第3フィールドメモリ2
1,22に入力される。第2及び第3フィールドメモリ
21,22の出力信号は、第3セレクタ23に入力され
る。第3セレクタ23は、制御回路20によって第2及
び第3フィールドメモリ21,22の出力信号を1ライ
ン毎に選択するように制御される。第3セレクタ23の
出力信号はプログレッシブ画像信号であり、出力端子2
4へ出力される。
【0019】次に、図2を参照して本実施形態のIP変
換装置の動作を説明する。ここでは、第1フィールドメ
モリ11にインターレース画像信号におけるトップフィ
ールド1の1フィールド分の画素データが保存されてお
り、入力端子10にインターレース画像信号のボトムフ
ィールド2の画素データが入力されているタイミングで
の動作について述べる。
【0020】第1フィールドメモリ11にボトムフィー
ルド2の画素データが保存され、入力端子10にインタ
ーレース画像信号のトップフィールド2の画素データが
入力されているているタイミングでは、図1の第2及び
第3フィールドメモリ21,22と第3セレクタ23以
外の要素は動作を行わないものとする。
【0021】本実施形態のIP変換装置から出力される
プログレッシブ画像信号は、基本的には第2フィールド
メモリ21の出力信号をインターレース画像信号のトッ
プフィールドに対応する奇数番目のライン、第3フィー
ルドメモリ22の出力をインターレース画像信号のボト
ムフィールドに対応する偶数番目のラインとして交互に
出力することによって得られる。本実施形態では、この
プログレッシブ画像信号出力動作について、動き検出に
基づく静/動判定器17によって動き適応処理を行うこ
とで高画質化を図っている。
【0022】より詳しくは、静/動判定器17によって
静止領域と判定された画素に対応して、本実施形態では
入力端子10からのボトムフィールド2の画素データを
そのままプログレッシブ画像信号の画素データとして出
力し、動領域と判定された画素に対応して、プログレッ
シブ画像信号の奇数ライン及び偶数ラインの両方に対し
て空間解像度及び時間解像度が制限された画素データを
プログレッシブ画像信号の画素データとして出力する。
以下、この動作を詳しく述べる。
【0023】図2に示すように、インターレース画像信
号のうちのトップフィールド1の画素データをp0(h,
v)、ボトムフィールド2の画素データをp1(h,v)でそれ
ぞれ表すものとする。ただし、h,vはそれぞれ水平座標
及び垂直座標を表す。トップフィールド1及びボトムフ
ィールド2の画像の画素データは、空間的には図4に示
したように垂直方向に互いに1画素ずつずれた位置に配
置されている。
【0024】第1フィールドメモリ11から読み出され
るトップフィールド1の画素データは、第2ラインメモ
リ13によって1ライン期間だけ遅延される。第2ライ
ンメモリ13から出力される画素データをp0(h,v)とす
ると、これより1ライン期間後のデータである第1フィ
ールドメモリ11から出力される画素データはp0(h,v+
1)で表される。
【0025】第1補間器14では、第2ラインメモリ1
3及び第1フィールドメモリ11からそれぞれ出力され
る画素データp0(h,v),p0(h,v+1)に基づき、ボトムフィ
ールド2の画素データp1(h,v)が推定される。この推定
結果の画素データp1′(h,v)は、次式のように画素デー
タp0(h,v),p0(h,v+1)の平均値として求められる。
【0026】
【数1】
【0027】静/動判定器17では、第1補間器14に
よって推定されたボトムフィールド2の画素データp1′
(h,v)と、入力端子10からのインターレース画像信号
の実際のボトムフィールド2の画素データp1(h,v)との
差分絶対値|p1(h,v)−p1′(h,v)|が計算され、この差
分絶対値の大きさに応じて、実際のボトムフィールドの
画素データp1(h,v)が動領域に属するか静止領域に属す
るかの判定が例えば次式に従って行われる。
【0028】
【数2】
【0029】ここで、thは閾値(定数)とする。すなわ
ち、静/動判定器17では差分絶対値|p1(h,v)−p1′
(h,v)|が閾値thに満たなければ、ボトムフィールド2
の画素データp1(h,v)は静止領域と判定され、閾値th以
上であれば動領域と判定される。
【0030】プログレッシブ画像信号の偶数ラインの画
素データは、以下のようにして作成される。まず、静/
動判定器17によりボトムフィールド2の画素データp1
(h,v)が静止領域に属すると判定された場合、第2セレ
クタ19では該ボトムフィールド2の画素データp1(h,
v)がそのまま偶数ラインの画素データとして選択され
る。一方、静/動判定器17によって画素データp1(h,
v)が動領域に属すると判定された場合には、第2セレク
タ19では第3補間器16から出力される補間画素デー
タp1″(h,v)が偶数ラインの画素データとして選択され
る。第2セレクタ19によって選択された偶数ラインの
画素データは、第3フィールドメモリ22に格納され
る。
【0031】第3補間器16では、入力端子10からの
インターレース画像信号に含まれる実際のボトムフィー
ルド2の画素データp1(h,v)と、第1補間器14によっ
て推定されたボトムフィールド2の画素データp1′(h,
v)から、プログレッシブ画像信号の偶数ラインに対する
補間画素データp1″(h,v)が作られる。この第3補間器
16での補間処理は、次式で与えられる。
【0032】
【数3】
【0033】ここで、画素データp1′(h,v)は式(1)
に示したようにトップフィールド1の隣接する2画素の
画素データp0(h,v),p0(h,v+1)の平均値、すなわちトッ
プフィールド1のフィルタ内内挿により予測される画素
データであるから、空間解像度が制限されている。式
(3)の補間画素データp1″(h,v)は、トップフィール
ド1の画素データp0(h,v),p0(h,v+1)から推定された画
素データp1′(h,v)と実際のボトムフィールド2の画素
データp1(h,v)との平均値、すなわち画素データp1′(h,
v)と実際のボトムフィールド2の画素データp1(h,v)と
を線形的に合成することにより得られたものであるか
ら、時間解像度が制限されている。これらのことから、
補間画素データp1″(h,v)は空間解像度及び時間解像度
が共に制限された画素データであるということができ
る。
【0034】一方、プログレッシブ画像信号の奇数ライ
ンの画素データは、以下のようにして作成される。静/
動判定器17の判定結果は、本実施形態では上述したプ
ログレッシブ画像信号の偶数ラインの画素データを作成
するためのボトムフィールド側の処理のみでなく、奇数
ラインの画素データを作成するためのトップフィールド
側の処理にも用いられる。
【0035】すなわち、静/動判定器17によってボト
ムフィールド2の画素データp1(h,v)が静止領域に属す
ると判定された場合、第1セレクタ18では第2ライン
メモリ13から出力されるトップフィールド1の画素デ
ータp0(h,v)が奇数ラインの画素データとして選択され
る。静/動判定器17により画素データp1(h,v)が動領
域に属すると判定された場合には、第1セレクタ18で
は第2補間器15から出力される補間画素データp0′
(h,v)が奇数ラインの画素データとして選択される。第
1セレクタ18によって選択された奇数ラインの画素デ
ータは、第2フィールドメモリ21に格納される。
【0036】ここで、入力端子10からのインターレー
ス画像信号のトップフィールド1の画素データをp1(h,
v)とすると、第1ラインメモリ11から出力される画素
データはp1(h,v-1)で表される。第2ラインメモリ13
からは、前述したようにボトムフィールド2の画素デー
タp0(h,v)が出力される。
【0037】第2補間器15では、第2ラインメモリ1
3から出力されるトップフィールド1の画素データp0
(h,v)と、入力端子10及び第1ラインメモリ12から
供給されるボトムフィールド2の画素データp1(h,v),p
1(h,v-1)から、次式の補間処理によりプログレッシブ画
像信号の奇数ラインに対する補間画素データp0′(h,v)
が作成される。
【0038】
【数4】
【0039】式(4)は、第3補間器16での補間処理
を表す式(3)に対して、トップフィールドとボトムフ
ィールドを反転させたような処理であることが分かる。
従って、式(4)の補間画素データp0′(h,v)は、原画
像である画素データp0(h,v)に対して空間解像度及び時
間解像度を共に制限した画素データであるということが
できる。
【0040】このようにして、第2及び第3フィールド
メモリ21,22にはプログレッシブ画像信号の奇数ラ
イン及び偶数ラインの画素データが格納される。この
後、制御回路20からの制御に基づき第2セレクタ23
によって第2及び第3フィールドメモリ21,22から
1ライン分ずつ交互に画素データが読み出されることに
より、出力端子24にプログレッシブ画像信号が出力さ
れる。
【0041】このように本実施形態によれば、静止領域
の空間解像度を高めつつ、動領域では奇数ラインも偶数
ラインも同じ空間解像度を持つプログレッシブ画像を得
ることができるため、コーミングの発生を抑制できる。
さらに、動領域では時間解像度を低下させる処理が行わ
れるため、60フィールド/秒のインターレース画像か
ら30フレーム/秒のプログレッシブ画像へのIP変換
によっても動きの不自然さを感じさせないプログレッシ
ブ画像を得ることができる。
【0042】(第2の実施形態)図3に、本発明の第2
の実施形態に係るIP変換装置の構成を示す。図1と同
一部分に同一符号を付して説明すると、本実施形態では
動き検出に基づく静/動判定をトップフィールドとボト
ムフィールドとで個別に行う点が第1の実施形態と異な
る。このために本実施形態では、図1に示した第2補間
器15に代えて第4補間器25及び第5補間器26が設
けられ、さらに静/動判定器27が追加されている。
【0043】第4補間器25では、入力端子10及び第
1ラインメモリ12から供給されるボトムフィールド2
の画素データp1(h,v),p1(h,v-1)に基づき、トップフィ
ールド1の画素データp0(h,v)が推定される。推定結果
の画素データp0′(h,v)は、次式のように画素データp1
(h,v),p1(h,v-1)の平均値として求められる。
【0044】
【数5】
【0045】新たに追加された静/動判定器27では、
第4補間器25によって推定されたトップフィールド1
の画素データp0′(h,v)と、第1ラインメモリ13から
の実際のトップフィールド1の画素データp0(h,v)との
差分絶対値|p0(h,v)−p0′(h,v)|が計算され、この差
分絶対値の大きさに応じて、実際のトップフィールド1
の画素データp0(h,v)が動領域に属するか静止領域に属
するかの判定が例えば次式に従って行われる。
【0046】
【数6】
【0047】すなわち、静/動判定器27では差分絶対
値|p0(h,v)−p0′(h,v)|が閾値thに満たなければ、ト
ップフィールド1の画素データp0(h,v)は静止領域と判
定され、閾値th以上であれば動領域と判定される。
【0048】第5補間器26では、第2ラインメモリ1
3から出力されるトップフィールド1の画素データp0
(h,v)と、第4補間器25から出力されるトップフィー
ルド1の推定された画素データp0′(h,v)から、次式の
補間処理によりプログレッシブ画像信号の奇数ラインに
対する補間画素データp0″(h,v)が作成される。
【0049】
【数7】
【0050】ここで、画素データp0′(h,v)は式(5)
に示したようにボトムフィールド2の隣接する2画素の
画素データp1(h,v),p1(h,v-1)の平均値であるから、空
間解像度が制限されている。一方、式(7)の補間画素
データp0″(h,v)は、ボトムフィールド2の画素データp
1(h,v),p1(h,v-1)から推定された画素データp0′(h,v)
と実際のトップフィールド1の画素データp0(h,v)との
平均値であるから、時間解像度が制限されている。これ
らのことから、補間画素データp0″(h,v)は空間解像度
及び時間解像度が共に制限された画素データということ
になる。
【0051】このように本実施形態によると、インター
レース画像信号のトップフィールドとボトムフィールド
に対する処理は全く対称となる。これによりフレームの
全画素について動き検出による静/動判定を行い、それ
に基づいてより精度の高い補間画素データを生成するこ
とができる。
【0052】上述の各実施形態では、IP変換処理をハ
ードウェアの装置により行う例について説明したが、コ
ンピュータを用いてソフトウェアにより同様のIP変換
を行うこともできる。特に、本発明に基づくIP変換処
理は画素毎に独立した処理となるため、SIMD(Singl
e Instruction Multiple Data)型のプロセッサでIP変
換を行う場合には、複数画素の画素データを同時に処理
することで高速処理を実現することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば静
止領域については高い解像度を維持しつつ、動領域につ
いて全てのラインの空間解像度及び時間解像度を制限す
ることによって、コーミングによる画質劣化を抑制し、
さらに60フィールド/秒から30フレーム/秒へのI
P変換によって発生する動きの不自然さを抑制すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像走査変換装
置の構成を示すブロック図
【図2】同実施形態におけるIP変換の様子を模式的に
示す図
【図3】本発明の第2の実施形態に係る画像走査変換装
置の構成を示すブロック図
【図4】インターレース画像信号の説明図
【図5】プログレッシブ画像信号の説明図
【図6】従来のIP変換の説明図
【符号の説明】
10…インターレース画像信号入力端子 11,21,22…フィールドメモリ 12,13…ラインメモリ 14,15,16,25,26…補間器 17,27…静/動判定器 18,19,23…セレクタ 20…制御回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】奇数ラインの画素データからなる第1フィ
    ールド及び偶数ラインの画素データからなる第2フィー
    ルドにより構成されるインターレース画像信号を1フレ
    ームが奇数ライン及び偶数ラインの画素データからなる
    プログレッシブ画像信号に変換する画像走査変換方法に
    おいて、 前記インターレース画像信号の第1または第2フィール
    ドの画素毎に静止領域か動領域かの判定を行う判定ステ
    ップと、 前記インターレース画像信号の前記静止領域と判定され
    た画素に対応して、前記第1フィールドまたは第2フィ
    ールドの画素データをそのままプログレッシブ画像信号
    の画素データとして出力する第1の出力ステップと、 前記インターレース画像信号の前記動領域と判定された
    画素に対応して、前記プログレッシブ画像信号の奇数ラ
    イン及び偶数ラインの両方に対して空間解像度及び時間
    解像度が制限された画素データを前記プログレッシブ画
    像信号の画素データとして出力する第2の出力ステップ
    とを具備する画像走査変換方法。
  2. 【請求項2】前記第1の出力ステップは、前記静止領域
    と判定された画素に対応して、前記プログレッシブ画像
    信号の奇数ラインに対しては前記第1フィールドの画素
    データをそのまま出力し、前記プログレッシブ画像信号
    の偶数ラインに対しては前記第2フィールドの画素デー
    タをそれぞれ前記プログレッシブ画像信号の画素データ
    として出力する請求項1記載の画像走査変換方法。
  3. 【請求項3】前記第2の出力ステップは、前記動領域と
    判定された画素に対応して、前記第1及び第2フィール
    ドの一方の該画素と同一ライン上の画素データと、前記
    第1及び第2フィールドの他方のフィールドからフィー
    ルド内内挿により予測される該画素と同一ライン上の画
    素データとを線形的に合成することにより、前記空間解
    像度及び時間解像度が制限された画素データを生成する
    請求項1記載の画像走査変換方法。
  4. 【請求項4】前記第2の出力ステップは、前記動領域と
    判定された画素に対応して、前記第1及び第2フィール
    ドの一方に実際に存在する該画素と同一ライン上の画素
    データを、当該画素データと前記第1及び第2フィール
    ドの他方のフィールドからフィールド内内挿により予測
    される該画素と同一ライン上の画素データとを線形的に
    合成した画素データに置き換えることにより、前記空間
    解像度及び時間解像度が制限された画素データを生成す
    る請求項1記載の画像走査変換方法。
  5. 【請求項5】前記判定ステップ、第1及び第2の出力ス
    テップの処理をSIMD型プロセッサを用いて前記イン
    ターレース画像信号の第1または第2フィールドの複数
    画素について同時に行う請求項1記載の画像走査変換方
    法。
  6. 【請求項6】奇数ラインの画素データからなる第1フィ
    ールド及び偶数ラインの画素データからなる第2フィー
    ルドにより構成されるインターレース画像信号を1フレ
    ームが奇数ライン及び偶数ラインの画素データからなる
    プログレッシブ画像信号に変換する画像走査変換装置に
    おいて、 前記インターレース画像信号の第1または第2フィール
    ドの画素毎に静止領域か動領域かの判定を行う手段と、 前記インターレース画像信号の前記静止領域と判定され
    た画素に対応して、前記第1フィールドまたは第2フィ
    ールドの画素データをそのままプログレッシブ画像信号
    の画素データとして出力する手段と、 前記インターレース画像信号の前記動領域と判定された
    画素に対応して、前記プログレッシブ画像信号の奇数ラ
    イン及び偶数ラインの両方に対して空間解像度及び時間
    解像度が制限された画素データを前記プログレッシブ画
    像信号の画素データとして出力する手段とを具備する画
    像走査変換装置。
JP2002089779A 2002-03-27 2002-03-27 画像走査変換方法及び装置 Expired - Fee Related JP3898546B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002089779A JP3898546B2 (ja) 2002-03-27 2002-03-27 画像走査変換方法及び装置
US10/383,739 US7113222B2 (en) 2002-03-27 2003-03-10 Method and apparatus for converting an interlace image to a progressive image

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002089779A JP3898546B2 (ja) 2002-03-27 2002-03-27 画像走査変換方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003289511A true JP2003289511A (ja) 2003-10-10
JP3898546B2 JP3898546B2 (ja) 2007-03-28

Family

ID=28449538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002089779A Expired - Fee Related JP3898546B2 (ja) 2002-03-27 2002-03-27 画像走査変換方法及び装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7113222B2 (ja)
JP (1) JP3898546B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7663695B2 (en) * 2000-05-05 2010-02-16 Stmicroelectronics S.R.L. Method and system for de-interlacing digital images, and computer program product therefor
JP4217543B2 (ja) * 2003-06-05 2009-02-04 キヤノン株式会社 動き情報処理装置及び方法
DE60312981D1 (de) * 2003-08-26 2007-05-16 St Microelectronics Srl Verfahren und System zum Aufheben des Zeilensprungverfahrens während der Darstellung von Videobildern
KR20060084848A (ko) * 2003-09-04 2006-07-25 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 비디오 신호들의 강건한 디-인터레이싱
US7349026B2 (en) * 2004-01-30 2008-03-25 Broadcom Corporation Method and system for pixel constellations in motion adaptive deinterlacer
US8233086B2 (en) * 2007-06-08 2012-07-31 Nintendo Co., Ltd. Process for digitizing video over analog component video cables
JP4374057B2 (ja) * 2008-02-29 2009-12-02 株式会社東芝 映像信号処理装置及び処理方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR0176568B1 (ko) * 1996-01-27 1999-05-01 김광호 모션과 공간적인 상관도를 이용한 비월순차 변환장치 및 그 방법
US6288745B1 (en) * 1997-04-24 2001-09-11 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Scanner line interpolation device
US6414719B1 (en) * 2000-05-26 2002-07-02 Sarnoff Corporation Motion adaptive median filter for interlace to progressive scan conversion
JP4806849B2 (ja) * 2001-01-15 2011-11-02 ソニー株式会社 画像処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP3898546B2 (ja) 2007-03-28
US20030184676A1 (en) 2003-10-02
US7113222B2 (en) 2006-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7057665B2 (en) Deinterlacing apparatus and method
US6118488A (en) Method and apparatus for adaptive edge-based scan line interpolation using 1-D pixel array motion detection
JP2005318612A (ja) ブロックモード適応動き補償
EP1646228B1 (en) Image processing apparatus and method
JP3855761B2 (ja) 画像信号処理装置及び方法
KR100364762B1 (ko) 순차주사 영상 변환 장치 및 방법과, 그를 이용한 수직주사율 변환 장치
JP3365333B2 (ja) 解像度変換装置
JP3293561B2 (ja) 画像表示装置及び画像表示方法
JP2005167887A (ja) 動画像フォーマット変換装置及び方法
JP2013030862A (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像表示装置
US20090167938A1 (en) Synthesized image detection unit
JP3898546B2 (ja) 画像走査変換方法及び装置
JP2008509576A (ja) 走査レート変換を利用した画像プロセッサ及び画像処理方法。
JP5241632B2 (ja) 画像処理回路および画像処理方法
JP4339237B2 (ja) 順次走査変換装置
JP4179089B2 (ja) 動画像補間用動き推定方法及び動画像補間用動き推定装置
JP2007288483A (ja) 画像変換装置
JP4439603B2 (ja) テレビジョン受信機
JP2007019708A (ja) 画像処理装置
JP3347234B2 (ja) 液晶表示装置
JP2006332904A (ja) 輪郭強調回路
JP2001272962A (ja) 画像表示装置
JP2001024987A (ja) 順次走査変換回路
JP4083143B2 (ja) 映像信号変換装置及び映像信号変換方法
JP4206827B2 (ja) 映像信号処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060926

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061221

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140105

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees