JP2003289018A - チップ型積層コンデンサ - Google Patents

チップ型積層コンデンサ

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JP2003289018A
JP2003289018A JP2002091159A JP2002091159A JP2003289018A JP 2003289018 A JP2003289018 A JP 2003289018A JP 2002091159 A JP2002091159 A JP 2002091159A JP 2002091159 A JP2002091159 A JP 2002091159A JP 2003289018 A JP2003289018 A JP 2003289018A
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corner
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Shin Nagayama
森 長山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップ型積層固体電解コンデンサ、チップ型
積層無極性コンデンサともにより一層の高容量を実現
し、また同時に複数のコンデンサ素子を一つのパッケー
ジ内に容易に封入した、小型化が可能なチップ型積層コ
ンデンサ、および高周波でのインダクタンスの低減が可
能になる多端子のチップ型積層コンデンサを提供する。 【解決手段】 チップ型積層固体電解コンデンサにおい
ては、弁金属電極が、また、チップ型積層コンデンサに
おいては、内部電極が、板状体または箔状体であり、か
つその平面形状が正方形または長方形の四隅の角部のう
ち1〜3箇所の角部を欠いた形状であり、電極リード
を、残した角部のいずれか1箇所または複数箇所に設け
たチップ型積層コンデンサ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ型積層固体
電解コンデンサ、チップ型積層無極性コンデンサのチッ
プ型積層コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化、薄型化、軽量化、高
速化、無線対応などの要請に伴ない、各種電子部品にお
いても、その小型化、薄型化、軽量化、高周波対応等の
要求が大きくなっている。そのため電子部品の1つであ
るコンデンサにおいても小型化、薄型化、高周波対応が
要望されている。
【0003】また積層型の固体電解コンデンサの場合、
電極として拡面化した弁金属箔を使い、その箔に、抵抗
溶接、超音波溶接、かしめなどによりリードを接合する
ことによって陽極リードとし、箔上には誘電体酸化被膜
層、更に導電性高分子層、陰極集電体層を形成すること
により、陰極を形成する。陰極は陽極リード部を除く弁
金属箔全体を覆っているので、通常は陰極リードは固体
電解コンデンサのどこにでも設置が可能である。積層化
するに当たっては各固体電解コンデンサを重ねる際に導
電性のペーストで陰極同士を接合することにより、直方
体状の固体電解コンデンサの積層体の陰極部分のどこか
らでも容易に電流を引き出すことができる。
【0004】ここで、問題になるのが陽極リードで、従
来の捲回型アルミ電解コンデンサのように、電極の弁金
属箔にリードとして箔を接合した場合(特開2000−2160
58号など)、リード接合部のみが厚くなってしまうとい
う問題があった。例えば、図6に示されるようなもので
ある。図6(a)には、弁金属箔の陰極3が形成されて
いない陰極未形成部2に、陽極リード1が設置されたも
のが示されており、陰極未形成部2は長方形の1辺をそ
のまま含む辺部分となっている。図6(b)には、図6
(a)の固体電解コンデンサを積層し、陰極リード4が
設置されたものが示されている。図6(c)には、陽極
リード外部電極5および陰極外部電極7を取り付け、樹
脂外装6を施したものが示されている。このようなもの
では、積層数が多い場合に特に問題であり、仮に電極の
弁金属箔とリード箔が同じ厚さであれば、単純計算でリ
ード部のみ他の部分の2倍の厚みになってしまう。
【0005】また、それを解決した積層型電解コンデン
サの例としては、電極体を陽極リード部と素子部とにわ
けた、特開2000-138138号のようなものも挙げられる
が、リード部分の面積が無駄になっているために、容量
の改善の余地があった。また、特開平5-299306号、特開
平5-267108号のように陽極の端面に接合するというもの
もあるが、これでもショート防止のマスキングのために
ある程度の面積が必要であり、体積当たりの容量にする
と改善の余地があった。
【0006】さらに、これとは別個の要求として、回路
の小型化のために複数のコンデンサ素子を一つのパッケ
ージ内に封入するということも求められている。
【0007】さらに、高周波におけるインダクタンス低
減のために、三端子もしくは四端子といった、多端子の
コンデンサも使われるようになってきている。
【0008】一方、チップ型積層無極性コンデンサの場
合は、従来、長方形状の電極を極ごとにずらして積層す
ることにより、異なった外部電極からの取り出しを可能
にしていたが、この場合は電極の2辺は必ずリードとし
て使われていることになる。
【0009】例えば、図7に示されるようなものであ
る。図7(a)には、積層される内部電極をリード部1
1と電極12とに分けたものが示されており、リード部
11は長方形の1辺をそのまま含む辺部分となってい
る。図7(b)には、誘電体を省略した形で、内部電極
を積層したものが示されている。この場合、誘電体は全
体として点線13で囲まれたところに位置する。図7
(c)には、各リード部に外部電極15を取り付け、誘
電体外装16が施されたものが示されている。このよう
なものでは、積層精度の問題があるので、最小限積層ず
れによるショートを起こさない程度にずらしてやらなけ
ればならず、その分電極面積が無駄になっていた。通常
のコンデンサでマージンを削っていくと、電極エッジが
誘電体外部にわずかでも露出した場合は、外部電極また
は接合用銀ペーストによりショートが生じる。
【0010】以上より、いずれにせよ、コンデンサのよ
り一層の小型化や高周波対応、多素子の統合が求められ
ているのが現状である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、チッ
プ型積層固体電解コンデンサ、チップ型積層無極性コン
デンサともに、より一層の高容量を実現し、また同時に
複数のコンデンサ素子を一つのパッケージ内に容易に封
入した、小型化が可能なチップ型積層コンデンサ、およ
び高周波でのインダクタンス低減が可能になる多端子の
チップ型積層コンデンサを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の本発
明によって達成される。 (1) 弁金属基体を電極として用い、この上に誘電体
酸化被膜層を形成し、さらに陰極として電子導電性層お
よび集電体層を順次形成した固体電解コンデンサを積層
したチップ型積層コンデンサであって、前記弁金属電極
が板状体または箔状体であり、かつその平面形状が正方
形または長方形の四隅の角部のうち1〜3箇所の角部を
欠いた形状であり、陽極リードを、残した角部のいずれ
か1箇所または複数箇所に設けたチップ型積層コンデン
サ。 (2) 隣接する固体電解コンデンサにおいて、陽極リ
ードを設けた部位と角部を欠いた部位とが対向するよう
に固体電解コンデンサを積層した上記(1)のチップ型
積層コンデンサ。 (3) 前記弁金属電極の四隅の角部を、それぞれA、
B、CおよびDとしたとき、角部A同士、角部B同士、
角部C同士および角部D同士がそれぞれ対向するように
前記固体電解コンデンサを積層したものであって、角部
Aに陽極リードを設けた固体電解コンデンサと角部Bに
陽極リードを設けた固体電解コンデンサとをそれぞれ交
互に積層し、角部Aの陽極リードおよび角部Bの陽極リ
ードが、ともに、同一の外部電極に接続されており、さ
らに、この陽極外部電極と接しないように外部電極を設
けて陰極を導出させ、全体が単一のコンデンサとして動
作するようにした上記(2)のチップ型積層コンデン
サ。 (4) 陽極リードおよび/または陰極リードを複数設
けて個別の外部電極に接続した上記(2)のチップ型積
層コンデンサ。 (5) 前記弁金属電極の四隅の角部を、それぞれA、
B、CおよびDとしたとき、角部A同士、角部B同士、
角部C同士および角部D同士がそれぞれ対向するように
前記固体電解コンデンサを積層したものであって、角部
Aに陽極リードを設けた固体電解コンデンサと角部Bに
陽極リードを設けた固体電解コンデンサとをそれぞれ交
互に積層し、角部Aの陽極リードおよび角部Bの陽極リ
ードが、それぞれ異なる外部電極に接続されており、さ
らに、この陽極外部電極と接しないように外部電極を設
けて陰極を導出させ、全体が2つのコンデンサとして動
作するようにした上記(4)のチップ型積層コンデン
サ。 (6) 前記弁金属電極の四隅の角部を、それぞれA、
B、CおよびDとしたとき、角部A同士、角部B同士、
角部C同士および角部D同士がそれぞれ対向するように
前記固体電解コンデンサを積層したものであって、角部
Aに陽極リードを設けた固体電解コンデンサと角部Bに
陽極リードを設けた固体電解コンデンサと角部Cに陽極
リードを設けた固体電解コンデンサとをそれぞれ交互に
積層し、角部Aの陽極リード、角部Bの陽極リードおよ
び角部Cの陽極リードが、それぞれ異なる外部電極に接
続されており、さらに、この陽極外部電極と接しないよ
うに外部電極を設けて陰極を導出させ、全体が3つのコ
ンデンサとして動作するようにした上記(4)のチップ
型積層コンデンサ。 (7) 前記弁金属電極の四隅の角部を、それぞれA、
B、CおよびDとしたとき、角部A同士、角部B同士、
角部C同士および角部D同士がそれぞれ対向するように
前記固体電解コンデンサを積層したものであって、角部
Aに陽極リードを設けた固体電解コンデンサと角部Bに
陽極リードを設けた固体電解コンデンサと角部Cに陽極
リードを設けた固体電解コンデンサと角部Dに陽極リー
ドを設けた固体電解コンデンサとをそれぞれ交互に積層
し、角部Aの陽極リード、角部Bの陽極リード、角部C
の陽極リードおよび角部Dの陽極リードが、それぞれ異
なる外部電極に接続されており、さらに、この陽極外部
電極と接しないように外部電極を設けて陰極を導出さ
せ、全体が4つのコンデンサとして動作するようにした
上記(4)のチップ型積層コンデンサ。
【0013】(8) 誘電体中に内部電極が埋め込まれ
た構造をもつチップ型積層無極性コンデンサであって、
前記内部電極が板状体または箔状体であり、かつその平
面形状が正方形または長方形の四隅の角部のうち1〜3
箇所の角部を欠いた形状であり、外部電極に接続する電
極リードを、残した角部のいずれか1箇所または複数箇
所に設けたチップ型積層コンデンサ。 (9) 隣接する内部電極において、電極リードを設け
た部位と角部を欠いた部位とが対向するように内部電極
を積層した上記(8)のチップ型積層コンデンサ。 (10) 前記内部電極の四隅の角部を、それぞれA、
B、CおよびDとしたとき、角部A同士、角部B同士、
角部C同士および角部D同士がそれぞれ対向するように
前記内部電極を積層したものであって、角部Aに電極リ
ードを設けた内部電極と角部Bに電極リードを設けた内
部電極とをそれぞれ交互に積層し、角部Aの電極リード
および角部Bの電極リードが、それぞれ異なる外部電極
に接続された上記(9)のチップ型積層コンデンサ。 (11) 陽極リードおよび/または陰極リードを複数
設けて個別の外部電極に接続した上記(9)のチップ型
積層コンデンサ。 (12) 前記内部電極の四隅の角部を、それぞれA、
B、CおよびDとしたとき、角部A同士、角部B同士、
角部C同士および角部D同士がそれぞれ対向するように
前記内部電極を積層したものであって、角部Aに電極リ
ードを設けた内部電極を1層おきに配置し、角部Bに電
極リードを設けた内部電極および角部Cに電極リードを
設けた内部電極をそれぞれ用い、これらの内部電極のい
ずれかを前記角部Aに電極リードを設けた内部電極の間
に配置して積層し、2つのコンデンサとして機能するよ
うにした上記(11)のチップ型積層コンデンサ。 (13) 前記内部電極の四隅の角部を、それぞれA、
B、CおよびDとしたとき、角部A同士、角部B同士、
角部C同士および角部D同士がそれぞれ対向するように
前記内部電極を積層したものであって、角部Aに電極リ
ードを設けた内部電極を1層おきに配置し、角部Bに電
極リードを設けた内部電極、角部Cに電極リードを設け
た内部電極および角部Dに電極リードを設けた内部電極
をそれぞれ用い、これらの内部電極のいずれかを前記角
部Aに電極リードを設けた内部電極の間に配置して積層
し、3つのコンデンサとして機能するようにした上記
(11)のチップ型積層コンデンサ。 (14) 前記内部電極の四隅の角部を、それぞれA、
B、CおよびDとしたとき、角部A同士、角部B同士、
角部C同士および角部D同士がそれぞれ対向するように
前記内部電極を積層したものであって、角部Aに電極リ
ードを設けた内部電極と角部Bに電極リードを設けた内
部電極とをそれぞれ交互に積層し、角部Cに電極リード
を設けた内部電極と角部Dの電極リードを設けた内部電
極とをそれぞれ交互に積層した積層体とを、さらに積層
し、それぞれ独立した2つのコンデンサとして機能する
ようにした上記(11)のチップ型積層コンデンサ。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のチップ型積層コンデンサは、立方体または直方
体に近い形状を有するものであり、固体電解コンデンサ
を積層したチップ型積層固体電解コンデンサ、あるいは
誘電体中に内部電極が埋め込まれた構造をもち、対をな
す電極の引き出しが限定されないチップ型積層無極性コ
ンデンサである。後者のチップ型積層無極性コンデンサ
として、具体的には、誘電体としてセラミックスを用い
たセラミックコンデンサや、誘電体としてプラスチック
フィルムを用いたフィルムコンデンサなどがある。
【0015】このようないずれの積層コンデンサにおい
ても、本発明によれば、固体電解コンデンサでは、陽極
となる弁金属電極を、また、無極性コンデンサでは、誘
電体中に、極ごとにずらして埋め込まれる内部電極を、
板状体または箔状体とし、その平面形状を正方形または
長方形の四隅の角部のうち1〜3箇所の角部を欠いた形
状としている。そして、固体電解コンデンサでは、残っ
た角部のいずれか1箇所または複数箇所に陽極リードを
設け、無極性コンデンサでは、残った角部のいずれか1
箇所または複数箇所に電極リードを設ける。さらに、積
層に際し、角部を欠いた部位は層ごとに位置を変更し、
上下に対向する電極の角部から伸びる外部電極へのリー
ド部同士が干渉をしないようにする。リード部を含む必
要があるので、その電極形状は、角部を欠いた正方形ま
たは長方形、さらには、これらにリード部を加えた形状
となる場合もある。
【0016】この電極形状と積層方法によって次の問題
が解決される。
【0017】チップ型積層固体電解コンデンサの場合、
陽極の弁金属箔あるい板から外部電極への接合にリード
として金属箔あるいは板を用いるときに、金属箔あるい
は板の厚みを無視することが可能になる。つまりリード
の部分には必ず隣接する電極箔あるいは板の角部を落と
した部分が来るので、リードはその隙間に入るためであ
る(後述の図1参照)。また、リード厚み以外にも、シ
ョート防止のためのマスク領域を従来の電極の辺部分
(特開平5-299306号であげられているような形状:図6
参照)に設けるのと違い、角部に小面積設けるだけです
むので、更なる大容量化が可能である。また、積層体に
おいて、リード導出部分は電極ごとに異なっているが、
電極およびリードの形状はすべて同じとでき、積層時に
反転させるなどして積みあげればよいので、電極の形状
を複数持たなくてもよく、製造工程は単純になる。
【0018】一方、チップ型積層無極性コンデンサの場
合は、従来、長方形状の電極を極ごとにずらして積層す
ることにより、異なった外部電極からの取り出しを可能
にしていたが、この場合は電極の2辺は必ずリードとし
て使われていることになる(図7参照)。積層精度の問
題があるので、最小限積層ずれによるショートを起こさ
ない程度にずらしてやらなければならず、その分電極面
積が無駄になっていた。通常のコンデンサでマージンを
削っていくと、電極エッジが誘電体外部にわずかでも露
出した場合は、外部電極または接合用銀ペーストにより
ショートが生じる。
【0019】しかしながら、本発明によれば、リードと
して使う面積は、最低限電極の2つの角部で済むように
なる(後述の図3参照)。このため若干の積層ずれが起
こっても、ショートとなることはないので、面積を極限
まで有効に使え、従来のものより大容量のコンデンサ、
または小型化したコンデンサの作成が可能になる。
【0020】さらに、別のメリットとして、正方形また
は長方形の角部を利用した場合、最高4つの角部から容
易に電極を引き出すことができる。例えばチップ型積層
固体電解コンデンサであれば、同じ形状で作成した固体
電解コンデンサを回転もしくは裏返すことによって、そ
れぞれ積層する際に別の角部から陽極側電極を取り出す
ことが可能である。別の角部から陽極を取り出した場
合、陰極は同一であっても、別のコンデンサとして利用
が可能である。このため、例えば陰極側をグランドに接
続しておけば、複数の回路からグランドに接続されたコ
ンデンサとして利用できる。容量の調整も単純に積層数
だけの問題であるので、容易に変更が可能である。ま
た、陽極側外部電極を複数接続することによって、回路
に応じて必要な容量のコンデンサとして利用することも
できる(後述の図2参照)。
【0021】また、チップ型積層無極性コンデンサであ
れば、内部電極の四隅の角部をA、B、C、Dとし、A
同士、B同士、C同士、D同士で積層する場合を考える
と、仮に角部Aを残した内部電極を1枚おきに積層し
て、間に角部B、C、Dをそれぞれ残した3種の内部電
極を任意の数で挟み込んで、それぞれ外部電極を接続す
れば容易に最大3コンデンサを集積できる(後述の図4
参照)。別の態様としては、角部A、Bをそれぞれ残し
た2種の内部電極を交互に積層し、その上に角部C、D
それぞれを残した2種の内部電極を交互に積層して、そ
れぞれ別に接合すれば、独立した2コンデンサを単一チ
ップに内蔵することが可能である。これらいずれも、チ
ップ型積層固体電解コンデンサ同様、容量の調整は積層
数を変化させるだけでよいので簡単である。
【0022】また、本発明においては同一の内部電極か
ら2つの外部電極に電流を引き出すのも簡単である(後
述の図5参照)。このような多端子のコンデンサはイン
ダクタンスを低く抑えることができることが知られてお
り、高周波でのインピーダンスを下げるのに効果的であ
る。
【0023】以上、本発明によって極めて容易にコンデ
ンサの高容量化を行うことができ、かつ高周波対応、複
数コンデンサの集積が可能になる。
【0024】以下、添付図面を用いて説明する。まず、
チップ型積層固体電解コンデンサについて述べる。
【0025】図1には、本発明のチップ型積層固体電解
コンデンサの積層に供される固体電解コンデンサ
((a))、その積層体((b))、およびチップ化したもの
((c))が示されている。
【0026】図1(a)の固体電解コンデンサは、弁金
属基体を電極として用いたものであり、この電極(陽
極)は板状体または箔状体であり、その平面形状は正方
形または長方形の四隅の角部A、B、C、Dのうち、1
つの角部Bを切り欠いたものであり、切り欠き部を、例
えば二等辺直角三角形として切り欠き、切り欠きを形成
した角部B以外の角部A、C、Dのうちの1つの角部A
に、陰極3を形成することなく陽極リード1を取り付け
たものである。この陽極リード1の設置部位となる陰極
未形成部も、角部Bの切り欠き部と同じ大きさの二等辺
直角三角形にしておくことが好ましい。なお、陽極リー
ドは角部Aからわずかにはみ出す形で設置することが好
ましい。
【0027】その後、この固体電解コンデンサを、図1
(b)に示されるように、切り欠き部と陽極リード設置
部とが対向するように積層し、陰極リード部4を形成す
る。この場合の積層は、図1(a)の固体電解コンデン
サ1種を用意しておき、裏返すなどして使用すればよ
く、結果として、角部Aと角部Bとが対向する形とな
る。
【0028】そして、さらに、図1(c)に示されるよ
うに、陽極外部電極5および陰極外部電極7を設置し、
樹脂等による外装6を施してチップ型積層固体電解コン
デンサを得る。
【0029】また、本発明のチップ型積層固体電解コン
デンサは、図2に示されるように、多素子化されたもの
であってもよい。図2には、積層に供される固体電解コ
ンデンサ((a))、その積層体((b))、およびチップ化した
もの((c))が示されている。
【0030】図2(a)の固体電解コンデンサは、図1
のものと同様であるが、角部Bのほか、角部C、Dにお
いても同じ切り欠き部が形成されたものである。
【0031】図2(b)の積層体は、図2(a)の固体
電解コンデンサの陽極リード1の設置部位となる角部A
が角部B、角部C、角部Dに順次位置するように、裏返
しあるいは回転を行って積層したものであり、さらに、
陰極リード部4が形成されている。
【0032】そして、図2(c)に示されるように、結
果として、角部A〜Dの4箇所に陽極外部電極5が設け
られ、また、陰極外部電極7が設けられ、樹脂等の外装
6が施されて、4素子を1チップで集積したものが得ら
れる。
【0033】以上、図示例にて、チップ型積層固体電解
コンデンサを説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、積層方法や陽極リードの設置位置、陽極リ
ードや陰極リードの数などを適宜組み合わせることによ
り、多素子化としては、4素子のほか、2素子、3素子
を1チップに集積することも可能であり、また、1つの
弁金属電極(陽極)に陰極リードを2〜3個設置したも
のを用いることなどにより、多端子化も可能である。
【0034】なお、陽極リードを設置するかわりに、そ
の部分の弁金属基体を研磨し、研磨部を銀ペースト等で
外部電極と接続してもよい。
【0035】次に、チップ型積層無極性コンデンサにつ
いて述べる。図3には、本発明のチップ型積層無極性コ
ンデンサの積層に供される内部電極((a))、誘電体の積
層状態を省略した形での積層体((b))、およびチップ化
したもの((c))が示されている。
【0036】図3(a)の内部電極12は、板状体また
は箔状体であり、その平面形状は正方形または長方形の
四隅の角部A、B、C、Dのうち、1つの角部Cを切り
欠いたものであり、切り欠き部を、例えば二等辺直角三
角形として切り欠き、切り欠きを形成した角部C以外の
角部A、B、Dのうちの角部Aに、電極リード11が取
り付けられたものである。この電極リード11は予め切
断加工の際に内部電極を延長する形で形成しておいても
よく、適宜の手段で、内部電極とは別個の導電性材料を
用いて接合したものであってもよい。
【0037】この電極の対電極となる内部電極は、特
に、切断加工の際に内部電極を延長する形で形成してお
く場合、このものを裏返しにして使用することも可能で
あるが、電極リードを接合などにより、段差が生じるよ
うなときは、角部Aを切り欠き部とし、角部Cに電極リ
ードを設置したものを用意する。
【0038】その後、図3(b)に示されるように、こ
の2種の内部電極を、角部Aと角部Cとが対向するよう
に、一枚おきに積層し、併せて、内部電極間およびその
上下に誘電体を積層し、誘電体全体が最終的に点線13
で囲まれるところに位置するようにして、積層体を形成
する。なお、電極リードは積層される誘電体からわずか
にはみ出す形とすればよい。
【0039】そして、さらに、図3(c)に示されるよ
うに、2箇所ある電極リード部にあわせて、それぞれ別
個に外部電極15を設ける。この場合、チップ化積層無
極性コンデンサの外部電極15設置部位以外は誘電体外
装16が施されたものとなる。
【0040】また、本発明のチップ型積層無極性コンデ
ンサは、図4に示されるように、多素子化されたもので
あってもよい。図4には、積層に供される内部電極
((a))、その積層体((b))、およびチップ化したもの
((c))が示されている。
【0041】図4(a)の内部電極12は、図3のもの
と同様であるが、電極リード11が設けられる角部Aを
残して、角部B、C、Dが切り欠かれたものである。
【0042】図4(b)に示されるように、積層は、図
4(a)の内部電極12を用い、前述のように、裏返し
や回転を利用して行ってもよく、また、角部B、C、D
をそれぞれ残して電極リードを設け、それ以外は切り欠
き部を設けたものとした3種の内部電極を用意し、図4
(a)の内部電極12を1枚おきに積層し、その間に3
種の内部電極を任意に挟み込むようにして行ってもよ
い。その他は図3と同様である。
【0043】そして、さらに、図4(c)に示されるよ
うに、角部Aの電極リード部に外部電極17を設け、こ
の対極として、角部B、C、Dの電極リード部に外部電
極15を設け、3素子を1チップで集積したものが得ら
れる。その他は、図3と同様である。
【0044】また、本発明のチップ型積層無極性コンデ
ンサは、図5に示されるように、多端子化されたもので
あってもよい。図5には、積層に供される内部電極
((a))、その積層体((b))、およびチップ化したもの
((c))が示されている。
【0045】図5(a)の内部電極12は、図3のもの
と同様であるが、電極リード11が設けられる角部A、
Cを残し、角部B、Dに切り欠き部が形成されたもので
ある。
【0046】図5(b)に示されるように、積層は、図
5(a)の内部電極12を用い、前述のように、裏返し
するなどして行ってもよく、また、角部A、Cに切り欠
き部を形成し、角部A、Cに電極リードを設けたものを
用意し、これと図5(a)の内部電極12とを交互に配
置して行うようにしてもよい。その他は図3と同様であ
る。
【0047】そして、さらに、図5(c)に示されるよ
うに、角部A、Cの電極リード部に外部電極17を設
け、この対極として、角部B、Dの電極リード部に外部
電極15を設ける。これにより、4端子型のものが得ら
れる。その他は、図3と同様である。
【0048】以上、図示例にて、チップ型積層無極性コ
ンデンサを説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、積層方法や電極リードの設置位置や数などを
適宜組み合わせることにより、多素子化としては、3素
子のほか、2素子を1チップに集積することも可能であ
り、また、多端子化としては、4端子のほか、2端子、
3端子も可能である。
【0049】なお、本発明において、四隅の角部A、
B、C、Dは、特にことわらない限り、固定されるもの
でなく、従って、図示例に限定されるものでなく、図示
例は便宜的なものであり、単に異なる角部であることを
表すにすぎない。
【0050】次に、固体電解コンデンサについて述べ
る。固体電解コンデンサは、表面が粗面化(拡面化)さ
れた弁金属の板状体や箔状体に誘電体酸化被膜層を形成
し、さらに陰極として電子導電性層および集電体層を順
次形成したものである。ただし、本発明では、陽極リー
ドを取り付ける角部は、適宜の手段によってマスクする
ことにより、陰極が形成されないようにしておく。
【0051】弁金属は、誘電体酸化被膜形成能を有する
金属から選ばれる金属であってよく、これらの合金であ
ってもよい。好ましい弁金属としては、アルミニウム、
タンタル、チタン、ニオブおよびジルコニウムが挙げら
れ、これらの中でも、アルミニウムおよびタンタルが、
特に好ましく、アルミニウムが一般的である。陽極電極
は、これらの金属あるいは合金を板状ないし箔状に加工
して形成される。その厚さは、通常、アルミニウム(ア
ルミということもある。)を例にすれば、1〜500μ
m 程度である。
【0052】誘電体酸化被膜層は、陽極酸化方法などに
より形成され、通常、酸化アルミニウム被膜層の場合1
0nm〜1μm 程度の厚さである。
【0053】電子導電性層は、導電性高分子層が好まし
く、導電性高分子層に含まれる導電性高分子化合物とし
ては、置換または非置換のπ共役系複素環式化合物、共
役系芳香族化合物およびヘテロ原子含有共役系芳香族化
合物よりなる群から選ばれる化合物を、原料モノマーと
するものが好ましく、これらのうちでは、置換または非
置換のπ共役系複素環式化合物を、原料モノマーとする
導電性高分子化合物が好ましく、さらに、ポリアニリ
ン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリフランおよび
これらの誘導体よりなる群から選ばれる導電性高分子化
合物、特に、ポリアニリン、ポリピロール、ポリエチレ
ンジオキシチオフェンが好ましく使用される。
【0054】導電性高分子層の最大厚さは、エッチング
などによって形成された陽極電極表面の凹凸を完全に埋
めることができるような厚さであればよく、特に限定さ
れないが、一般に、5〜100μm程度である。
【0055】さらに、電子導電性層上の集電体層として
は、カーボンペースト層や銀ペースト層であってよく、
カーボンペースト層や銀ペースト層は、スクリーン印刷
法、スプレー塗布法などによって形成することができ
る。
【0056】集電体層(陰極集電体層)の厚さは、一般
的に5〜100μm 程度である。
【0057】陽極リードは、導電性を有する金属または
合金であればよく、特に限定されるものではないが、好
ましくは、ハンダ接続が可能であり、特に、銅、真鍮、
ニッケル、亜鉛およびクロムから選ばれる金属またはこ
れらの合金が好ましい。
【0058】陽極リードの厚さは10〜300μm 程度
が好ましい。
【0059】陽極リードは、抵抗溶接、超音波溶接、か
しめなどによって弁金属電極に接合すればよく、外部電
極との接続には、適宜、導電性接着剤が用いられる。ま
た、積層の際の陰極同士の接合やリード部の接触にはカ
ーボンペーストや銀ペーストが用いられる。
【0060】また、無極性コンデンサとしては、セラミ
ックコンデンサ、フィルムコンデンサ、特にセラミック
コンデンサ等が一般的である。セラミックコンデンサ
は、酸化チタン、チタン酸バリウム等のセラミック誘電
体を用いたもので、Ni、Pt、Pd、Ag等の内部電
極材料とともに積み重ねられたものである。この場合、
セラミック誘電体シートとしては0.1〜1000μm
程度の厚さのものが用いられ、内部電極材料としては
0.1〜100μm 程度の厚さのものが用いられる。
【0061】内部電極において、電極リードを設ける場
合は、切断加工の際に、その部分を予め形成するように
してもよいし、あるいは角部に所定の形状にしたものを
接合するようにしてもよい。
【0062】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例とともに示
し、それぞれ説明する。なお、各実施例および比較例中
における角部A、B、C、Dの位置関係は、それぞれの
記載に従うものである。
【0063】実施例1 エッチングにより拡面化した4.5×5.0mm、厚さ1
00μm のアルミ箔に対し23Vで化成処理を行い誘電
体酸化被膜層を形成した。この際にアルミ箔は1角部を
1.5mm×1.5mmの直角三角形状に切り落としておい
た。
【0064】切り落とされた角部に対し4.5mm長の短
辺側で隣接する角部は、あらかじめ1.5mm×1.5mm
の直角三角形状にマスクしておき、導電性高分子層が形
成されないようにしておいた。マスクした角部を除い
て、そのアルミ箔の誘電体酸化被膜層上にポリエチレン
ジオキシチオフェンを重合し、ドーパントとしてアルキ
ルナフタレンスルホン酸を加えて導電性高分子層を形成
した(最大厚さ5μm )。さらにこの上にカーボンペー
ストを塗布することにより陰極集電体層(厚さ5μm )
を形成した。陰極集電体層形成後、0.9×0.5mm、
厚さ50μm のニッケルリードを、陰極未形成の角部領
域に0.8mm×0.5mmの範囲で抵抗溶接を行い接続し
た。リードは若干箔上からはみ出る形とした。
【0065】このように用意した固体電解コンデンサを
一枚ごとにリード部と切り欠き部が入れ替わるように裏
返しながら12枚積層した。固体電解コンデンサ同士は
陰極部分を陰極集電体層に用いたのと同一のカーボンペ
ーストを用いて接合し、またリード部に接触しない範囲
に積層体に銀ペーストを塗布して陰極集電体層の導電性
を向上させておいた。2箇所ある陽極リード部は別個に
銀ペーストにより接触させ、リード部のある積層体の辺
はあらかじめエポキシ樹脂によりリード部以外をマスク
しておいた。さらに、その状態で積層体の2つのリード
部のある短辺にキャップ状の外部電極をかぶせ、導電性
接着剤で2箇所のリード部を電気的に接続して陽極側電
極を固定した。また、陰極側も導電性接着剤で最外層の
銀ペーストとキャップ状の外部電極を接続し固定した。
最後に外部電極をマスクしておき、積層体をエポキシ樹
脂で表面を保護して、5.0mm×5.6mmで厚み3.0
mmのチップ型積層固体電解コンデンサとした(図1参
照)。
【0066】実地例2 実施例1と同様にアルミニウム箔上に誘電体酸化被膜
層、導電性高分子層、陰極集電体層を形成した固体電解
コンデンサを用意した。このとき、固体電解コンデンサ
において、角部を落とす領域の大きさは変わらないが、
切り落とした角部に対し対角線上の斜めに対向した角部
にマスクを施してそこに実施例1と同様なリードを接合
した。
【0067】このように用意した固体電解コンデンサを
一枚ごとにリード部と切り欠き部が入れ替わるように1
80度回転させながら12枚積層した。固体電解コンデ
ンサ同士は陰極部分を陰極集電体層に用いたのと同一の
カーボンペーストを用いて接合し、またリード部に接触
しない範囲に積層体に銀ペーストを塗布して陰極集電体
層の導電性を向上させておいた。2箇所ある陽極リード
部は別個に銀ペーストにより接触させ、外部電極をその
上にかぶせて接着した。また、陰極も底面中央部に導電
性接着剤で外部電極を接着して設けた。この後外部電極
をすべてマスクし、積層体をエポキシ樹脂で表面を保護
して、5.0mm×5.6mmで厚み3.0mmのチップ型積
層固体電解コンデンサ(2素子型)とした。
【0068】実施例3 実施例1と同様にアルミ箔上に誘電体酸化被膜層、導電
性高分子層、陰極集電体層を形成した固体電解コンデン
サを用意した。このとき、固体電解コンデンサにおい
て、角部を落とす領域の大きさは変わらないが、3つの
角部を切り落とした後、残った角部にマスクを施してそ
こに実施例1と同様なリードを接合した。
【0069】このように用意した固体電解コンデンサ
を、一枚ごとに角部A、B、C、A、B、Cというよう
な順にリード部が3層セットで異なる角部に来るように
しながら、12枚積層した。この後、陽極リードを3箇
所設けた以外は実施例2と同様にして、5.0mm×5.
6mmで厚み3.0mmのチップ型積層固体電解コンデンサ
(3素子型)とした。
【0070】実施例4 実施例3と同様に用意した固体電解コンデンサを、一枚
ごとに角部A、B、C、D、A、B、C、Dというよう
な順にリード部が4層セットで異なる角部に来るように
しながら、12枚積層した。この後、陽極リードを3箇
所設けた以外は実施例2と同様にして、5.0mm×5.
6mmで厚み3.0mmのチップ型積層固体電解コンデンサ
(図2参照:4素子型)とした。
【0071】実施例5 陽極にニッケルリードは用いず、その代わりに実施例1
においてリード接合部であった角部を研磨することによ
って、陽極のアルミニウム金属を露出させ、研磨部をそ
れぞれ銀ペーストでつなぐことにより、外部電極と接続
した。これ以外の作成方法は実施例1と同様にしてチッ
プ型積層固体電解コンデンサを得た。
【0072】比較例1 実施例1と同様にアルミ箔上に誘電体酸化被膜層、導電
性高分子層、陰極集電体層を形成した固体電解コンデン
サを用意した。ただし、このアルミ箔には切り欠き部は
設けなかった。また、リード部は実施例1のように角部
に設けるのではなく、辺部分に設けるものとし、長さ
4.5mmの短辺を幅1mmに渡ってマスクしておき、陰極
集電体層形成後、0.9mm×0.5mm、厚さ50μm の
ニッケルリードを、陰極未形成のマスク領域中央部に
0.8mm×0.5mmの範囲で抵抗溶接を行い接続した。
リードは若干箔上からはみ出る形とした。
【0073】このような固体電解コンデンサをリードが
重なるように12枚そろえて積層し、実施例1と同様に
作成して、チップ型積層固体電解コンデンサとした。た
だし、厚みは実施例1とは同一に作れなかったので3.
8mmとした(図6参照)。
【0074】比較例2 実施例1と同様にアルミ箔上に誘電体酸化被膜層、導電
性高分子層、陰極集電体層を形成した固体電解コンデン
サを用意した。ただし、このアルミ箔には切り欠き部は
設けなかった。アルミ箔の1つの角部には、あらかじめ
1.5mm×1.5mmの直角三角形状にマスクしておき、
陰極が形成されないようにしておいた。陰極集電体層形
成後、0.9mm×0.5mm、厚さ50μm のニッケルリ
ードを、陰極未形成の角領域に0.8×0.5mmの範囲
で抵抗溶接を行い接続した。リードは若干箔上からはみ
出る形とした。
【0075】このような固体電解コンデンサをリードが
重なるように12枚そろえて積層し、実施例1と同様に
作成して、チップ型積層固体電解コンデンサとした。た
だし、厚みは実施例1とは同一に作れなかったので3.
8mmとした。
【0076】上記の各実施例、比較例については、積層
固体電解コンデンサを100個ずつ作成し、寸法、ショ
ート等の不良による不良率、120Hzでの容量を測定し
た。また、内蔵コンデンサが複数になるものは、それぞ
れの容量も測定した。結果を表1に示す。
【0077】
【表1】
【0078】この結果わかることとして、実施例1と比
較例1、2を比べることにより、本発明の電極形状によ
り、大幅に積層型の固体電解コンデンサの厚みを削るこ
とができることがわかる。さらに、実施例1と比較例1
からは同一積層数であっても、角部にリード部を設ける
ことによって電極面積を大きくすることができ、効果を
二重に増していることがわかる。さらに比較例1、2で
はショート不良が多いが、これは、リード端子部のみが
非常に厚くなるため、チップ化時に電極の様々な部分に
応力がかかったためではないかと推測される。当然なが
ら、本発明の電極では応力は生じないので、不良率は低
い。なお、比較例2では、電極面積が大きいので、容量
は大きくなるが、上述のように、体積が大きく、不良率
も高いので、好ましいとはいえない。
【0079】また、実施例2、3、4により、本発明は
ごく容易に多素子コンデンサとして応用できることがわ
かる。あらかじめ単一形状の固体電解コンデンサ用電極
(陽極箔およびその上に形成された導電性高分子などの
陰極層を含むもの)を作っておけば、積層シーケンスの
変更を行うだけで多素子に対応するのも非常に簡単であ
る。このため、柔軟に生産体制を変えることができる。
【0080】実施例6 まず、誘電体粉末の出発原料として、BaTiO3、Bi2O3、T
iO2、CeO2、Pb3O4、およびNb2O5を準備した。この場
合、BaTiO3は、高純度のTiCl4とBa(NO32とを準備
し、これらをBaイオンとTiイオンのモル比が1.000とな
るように秤量し、蓚酸により蓚酸チタニルバリウム(Ba
TiO(C2O4)・4H2O)として沈殿させ、この沈殿物を105
0℃の温度で加熱分解させて合成した後、平均粒径が1
μm 以下になるまで乾式粉砕機により粉砕して得た。
【0081】次に、これらの材料を混合した後、ボール
ミルで16時間湿式混合し粉砕して粒径が1μm 以下の
誘電体粉末を得た。
【0082】この誘電体粉末とポリビニルブチラール系
のバインダとエタノールおよびトルエンを加えてボール
ミルで16時間混合してスラリーを得た。そして、この
スラリーをドクターブレード法によってシート状に成形
して厚み10μm のセラミックグリーンシートを得た。
【0083】これを、シート法にて誘電体層と、導電材
料としてNiを用いた内部電極とを交互に積層しチップ化
した。
【0084】ここで内部電極は、本来長方形状(幅4.
9mm×長さ5.5mm×厚み5μm )である電極のある角
部Aを0.8mm×0.8mmの直角三角形状に欠いた電極と、角
部Aの対角線上の斜め向かいに対向する角部Bを0.8mm
×0.8mmの直角三角形状に欠いた電極とを用い、交互に
入れ替えて積層した。なお、角部Aを欠いていない電極
は、外部電極へのリード部として角部Aから0.5mmの範
囲内の電極を延長することによって、グリーンシート外
に電極が露出するように形成した。角部Bについても同
様に電極を延長してシート外に電極が露出するようにし
た。
【0085】その後、この積層体を空気中において30
0℃まで加熱して有機バインダを燃焼させた後、酸素分
圧10-6〜10-10MPaのH2-N2-H2Oガスからなる雰囲気
中において、1050℃で焼成した。
【0086】次に、得られた焼結体の両端面に銀ペース
トを塗布し、窒素雰囲気中にて600℃で焼付けて、内部
電極と電気的に接続された外部電極を形成した。この外
部電極の形状は、角部A、Bをそれぞれ別個にリード部
を覆うように設けた。ただし、外部電極が大きすぎると
積層ずれを起こした対極とショートする可能性があるの
で、外部電極の大きさは対極の電極切り欠き部をはみ出
さない程度とした。
【0087】このようにして、外形寸法が幅5.0mm×長
さ5.6mm×厚み3.2mm、内部電極間の誘電体セラミック層
の厚みが8μm 、有効誘電体セラミック層の総数が240
層で、電極外周の誘電体の厚みが0.05mmのものとした。
電極の1層当たりの対電極と重なり合う面積(即ち電極
が対向している部分の面積)が25.0mm2の積層セラミッ
クコンデンサを得た(図3参照)。
【0088】実施例7 実地例6と同様にコンデンサを作成した。ただし、積層
上半分については、角部Aにリード部を設けた電極を1
層おきに60層と、角部Bにリード部を設けた電極を1
層おきに60層を配置し、積層下半分については、角部
Aにリード部を設けた電極を1層おきに60層と、角部
Cにリード部を設けた電極を1層おきに60層を配置
し、外部電極を角部A、B、Cの3角部に設けた。な
お、角部B、Cは互いに対角線上の斜め向かいに対向す
る角部であり、また、角部Aをリード部とする電極の場
合、角部B、Cを切り欠き部とし、角部Bをリード部と
する電極の場合、角部A、Cを切り欠き部とし、角部C
をリード部とする電極の場合、角部A、Bを切り欠き部
とした(2素子型)。
【0089】実施例8 実施例6と同様にコンデンサを作成した。ただし、積層
上部については、角部Aにリード部を設けた電極を1層
おきに40層と、角部Bにリード部を設けた電極を1層
おきに40層を配置し、積層中部については、角部Aに
リード部を設けた電極を1層おきに40層と、角部Cに
リード部を設けた電極を1層おきに40層を配置し、積
層下部については、角部Aにリード部を設けた電極を1
層おきに40層と、角部Dにリード部を設けた電極を1
層おきに40層を配置し、外部電極を角部A、B、C、
Dの4角部に設けた。各電極のリード部を設けた角部以
外の角は部すべて切り欠いておいた(3素子型)。
【0090】実施例9 実施例6と同様にコンデンサを作成した。ただし、積層
上半分については、角部Aにリード部を設けた電極を1
層おきに60層と、角部Bにリード部を設けた電極を1
層おきに60層を配置し、積層下半分については、角部
Cにリード部を設けた電極を1層おきに60層と角部D
にリード部を設けた電極を1層おきに60層を配置し、
外部電極を角部A、B、C、Dの4角部に設けた。各電
極のリード部を設けた角部はすべて切り欠いておいた
(2素子型)。
【0091】実施例10 実施例6と同様にコンデンサを作成した。ただし、積層
する電極は、対角線上の互いに対向する角部Aと角部B
にリード部を設け角部Cを切り欠いた電極と、角部Cに
リード部を設けて角部Aと角部Bを切り欠いた電極と
を、交互に120層ずつ積層した。外部電極は角部A、
B、Cの3角部に設けた(3端子型)。
【0092】実施例11 実施例6と同様にコンデンサを作成した。ただし、稽層
する電極は、対角線上の互いに対向する角部Aと角部B
にリード部を設け角部C、Dを切り欠いた電極と、角部
C、Dにリード部を設けて角AとBを切り欠いた電極と
を、交互に120層ずつ積層した。外部電極は角部A、
B、C、Dの4角部に設けた(4端子型)。
【0093】比較例3 実施例6と同様にコンデンサを作成した。ただし、積層
する電極の形状は完全に長方形とし、切り欠きは設けな
かった。一般的に知られる積層セラミックコンデンサと
同様に長方形の位置をチップの辺に対してずらして電極
を形成し(図7参照)、リード部とした。このようにし
て、外形寸法が幅5.0mm×長さ5.6mm×厚み3.2mm、内部
電極間の誘電体セラミック層の厚みが8μm 、有効誘電
体セラミック層の総数が240層で、電極外周の誘電体
の厚み0.05mmとした。電極の1層当たりの電極が対向し
ている部分の面積が25.Omm2の積層セラミックコンデン
サを得た。
【0094】比較例4 実施例6と同様にコンデンサを作成した。ただし、積層
する電極の形状は完全に長方形とし、切り欠きは設けな
かった。一般的に知られる積層セラミックコンデンサと
同様に長方形の位置をチップの辺に対してずらして電極
を形成し(図7参照)、リード部とした。このようにし
て、外形寸法が幅5.0mm×長さ5.6mm×厚み3.2mm、内部
電極間の誘電体セラミック層の厚みが8μm 、有効誘電
体セラミック層の総数が240層で、電極外周の誘電体
の厚み0.15mmとした。電極の1層当たりの対向電極
の面積が23.5mm2の積層セラミックコンデンサを得た。
【0095】上記の各実施例、比較例については、積層
無極性コンデンサを100個ずつ作成し、寸法、ショー
ト等の不良による不良率、120Hzでの容量を測定し
た。また、内蔵コンデンサが複数になるものは、それぞ
れの容量も測定した。
【0096】
【表2】
【0097】この結果わかることとして、実施例6と比
較例4からは、角部にリード部を設けることにより、積
層時のマージンを削って電極面積を稼ぐことができるの
で、結果として本発明により、より高容量の積層型の無
極性コンデンサを得られることがわかる。比較例3は実
施例6と同じ面積の電極を従来の方法で作成したものだ
が、ショートが多発し不良率が激しく増大してしまって
いるので、積層マージンを従来の電極形状で削るのは限
界であることがわかる。
【0098】また、実施例7、8、9により、本発明は
ごく容易に多素子コンデンサとして応用できることがわ
かる。このため、柔軟に生産体制を変えることができ
る。
【0099】同様に、実施例10、11から多端子コン
デンサにも応用することができるのは明白である。この
ため、電極の生産設備のコストを最小限に抑えつつ様々
な形態のコンデンサを製造することができる。
【0100】
【発明の効果】本発明により、積層型の固体電解コンデ
ンサ、積層型の無極性コンデンサのいずれにおいても容
量を増やすことが可能である。さらに、本発明では非常
に容易に多素子、多端子コンデンサを作成することがで
きるので、生産設備を単純にすることができ、最終的な
コスト削減にも寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチップ型積層固体電解コンデンサを説
明する模式図であり、(a)は積層に供される固体電解
コンデンサの模式図、(b)はその積層体の模式図、
(c)はチップ型積層固体電解コンデンサの模式図であ
る。
【図2】本発明のチップ型積層固体電解コンデンサを説
明する模式図であり、(a)は積層に供される固体電解
コンデンサの模式図、(b)はその積層体の模式図、
(c)はチップ型積層固体電解コンデンサの模式図であ
る。
【図3】本発明のチップ型積層無極性コンデンサを説明
する模式図であり、(a)は内部電極の模式図、(b)
はその積層体の模式図、(c)はチップ型積層無極性コ
ンデンサの模式図である。
【図4】本発明のチップ型積層無極性コンデンサを説明
する模式図であり、(a)は内部電極の模式図、(b)
はその積層体の模式図、(c)はチップ型積層無極性コ
ンデンサの模式図である。
【図5】本発明のチップ型積層無極性コンデンサを説明
する模式図であり、(a)は内部電極の模式図、(b)
はその積層体の模式図、(c)はチップ型積層無極性コ
ンデンサの模式図である。
【図6】従来のチップ型積層固体電解コンデンサを説明
する模式図であり、(a)は積層に供される固体電解コ
ンデンサの模式図、(b)はその積層体の模式図、
(c)はチップ型積層固体電解コンデンサの模式図であ
る。
【図7】従来のチップ型積層無極性コンデンサを説明す
る模式図であり、(a)は内部電極の模式図、(b)は
その積層体の模式図、(c)はチップ型積層無極性コン
デンサの模式図である。
【符号の説明】
1 陽極リード 2 陰極未形成部 3 陰極 4 陰極リード部 5,7 外部電極 11 電極リード 12 内部電極 15,17 外部電極

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁金属基体を電極として用い、この上に
    誘電体酸化被膜層を形成し、さらに陰極として電子導電
    性層および集電体層を順次形成した固体電解コンデンサ
    を積層したチップ型積層コンデンサであって、 前記弁金属電極が板状体または箔状体であり、かつその
    平面形状が正方形または長方形の四隅の角部のうち1〜
    3箇所の角部を欠いた形状であり、陽極リードを、残し
    た角部のいずれか1箇所または複数箇所に設けたチップ
    型積層コンデンサ。
  2. 【請求項2】 隣接する固体電解コンデンサにおいて、
    陽極リードを設けた部位と角部を欠いた部位とが対向す
    るように固体電解コンデンサを積層した請求項1のチッ
    プ型積層コンデンサ。
  3. 【請求項3】 前記弁金属電極の四隅の角部を、それぞ
    れA、B、CおよびDとしたとき、角部A同士、角部B
    同士、角部C同士および角部D同士がそれぞれ対向する
    ように前記固体電解コンデンサを積層したものであっ
    て、角部Aに陽極リードを設けた固体電解コンデンサと
    角部Bに陽極リードを設けた固体電解コンデンサとをそ
    れぞれ交互に積層し、角部Aの陽極リードおよび角部B
    の陽極リードが、ともに、同一の外部電極に接続されて
    おり、さらに、この陽極外部電極と接しないように外部
    電極を設けて陰極を導出させ、全体が単一のコンデンサ
    として動作するようにした請求項2のチップ型積層コン
    デンサ。
  4. 【請求項4】 陽極リードおよび/または陰極リードを
    複数設けて個別の外部電極に接続した請求項2のチップ
    型積層コンデンサ。
  5. 【請求項5】 前記弁金属電極の四隅の角部を、それぞ
    れA、B、CおよびDとしたとき、角部A同士、角部B
    同士、角部C同士および角部D同士がそれぞれ対向する
    ように前記固体電解コンデンサを積層したものであっ
    て、角部Aに陽極リードを設けた固体電解コンデンサと
    角部Bに陽極リードを設けた固体電解コンデンサとをそ
    れぞれ交互に積層し、角部Aの陽極リードおよび角部B
    の陽極リードが、それぞれ異なる外部電極に接続されて
    おり、さらに、この陽極外部電極と接しないように外部
    電極を設けて陰極を導出させ、全体が2つのコンデンサ
    として動作するようにした請求項4のチップ型積層コン
    デンサ。
  6. 【請求項6】 前記弁金属電極の四隅の角部を、それぞ
    れA、B、CおよびDとしたとき、角部A同士、角部B
    同士、角部C同士および角部D同士がそれぞれ対向する
    ように前記固体電解コンデンサを積層したものであっ
    て、角部Aに陽極リードを設けた固体電解コンデンサと
    角部Bに陽極リードを設けた固体電解コンデンサと角部
    Cに陽極リードを設けた固体電解コンデンサとをそれぞ
    れ交互に積層し、角部Aの陽極リード、角部Bの陽極リ
    ードおよび角部Cの陽極リードが、それぞれ異なる外部
    電極に接続されており、さらに、この陽極外部電極と接
    しないように外部電極を設けて陰極を導出させ、全体が
    3つのコンデンサとして動作するようにした請求項4の
    チップ型積層コンデンサ。
  7. 【請求項7】 前記弁金属電極の四隅の角部を、それぞ
    れA、B、CおよびDとしたとき、角部A同士、角部B
    同士、角部C同士および角部D同士がそれぞれ対向する
    ように前記固体電解コンデンサを積層したものであっ
    て、角部Aに陽極リードを設けた固体電解コンデンサと
    角部Bに陽極リードを設けた固体電解コンデンサと角部
    Cに陽極リードを設けた固体電解コンデンサと角部Dに
    陽極リードを設けた固体電解コンデンサとをそれぞれ交
    互に積層し、角部Aの陽極リード、角部Bの陽極リー
    ド、角部Cの陽極リードおよび角部Dの陽極リードが、
    それぞれ異なる外部電極に接続されており、さらに、こ
    の陽極外部電極と接しないように外部電極を設けて陰極
    を導出させ、全体が4つのコンデンサとして動作するよ
    うにした請求項4のチップ型積層コンデンサ。
  8. 【請求項8】 誘電体中に内部電極が埋め込まれた構造
    をもつチップ型積層無極性コンデンサであって、 前記内部電極が板状体または箔状体であり、かつその平
    面形状が正方形または長方形の四隅の角部のうち1〜3
    箇所の角部を欠いた形状であり、外部電極に接続する電
    極リードを、残した角部のいずれか1箇所または複数箇
    所に設けたチップ型積層コンデンサ。
  9. 【請求項9】 隣接する内部電極において、電極リード
    を設けた部位と角部を欠いた部位とが対向するように内
    部電極を積層した請求項8のチップ型積層コンデンサ。
  10. 【請求項10】 前記内部電極の四隅の角部を、それぞ
    れA、B、CおよびDとしたとき、角部A同士、角部B
    同士、角部C同士および角部D同士がそれぞれ対向する
    ように前記内部電極を積層したものであって、角部Aに
    電極リードを設けた内部電極と角部Bに電極リードを設
    けた内部電極とをそれぞれ交互に積層し、角部Aの電極
    リードおよび角部Bの電極リードが、それぞれ異なる外
    部電極に接続された請求項9のチップ型積層コンデン
    サ。
  11. 【請求項11】 陽極リードおよび/または陰極リード
    を複数設けて個別の外部電極に接続した請求項9のチッ
    プ型積層コンデンサ。
  12. 【請求項12】 前記内部電極の四隅の角部を、それぞ
    れA、B、CおよびDとしたとき、角部A同士、角部B
    同士、角部C同士および角部D同士がそれぞれ対向する
    ように前記内部電極を積層したものであって、角部Aに
    電極リードを設けた内部電極を1層おきに配置し、角部
    Bに電極リードを設けた内部電極および角部Cに電極リ
    ードを設けた内部電極をそれぞれ用い、これらの内部電
    極のいずれかを前記角部Aに電極リードを設けた内部電
    極の間に配置して積層し、2つのコンデンサとして機能
    するようにした請求項11のチップ型積層コンデンサ。
  13. 【請求項13】 前記内部電極の四隅の角部を、それぞ
    れA、B、CおよびDとしたとき、角部A同士、角部B
    同士、角部C同士および角部D同士がそれぞれ対向する
    ように前記内部電極を積層したものであって、角部Aに
    電極リードを設けた内部電極を1層おきに配置し、角部
    Bに電極リードを設けた内部電極、角部Cに電極リード
    を設けた内部電極および角部Dに電極リードを設けた内
    部電極をそれぞれ用い、これらの内部電極のいずれかを
    前記角部Aに電極リードを設けた内部電極の間に配置し
    て積層し、3つのコンデンサとして機能するようにした
    請求項11のチップ型積層コンデンサ。
  14. 【請求項14】 前記内部電極の四隅の角部を、それぞ
    れA、B、CおよびDとしたとき、角部A同士、角部B
    同士、角部C同士および角部D同士がそれぞれ対向する
    ように前記内部電極を積層したものであって、角部Aに
    電極リードを設けた内部電極と角部Bに電極リードを設
    けた内部電極とをそれぞれ交互に積層し、角部Cに電極
    リードを設けた内部電極と角部Dの電極リードを設けた
    内部電極とをそれぞれ交互に積層した積層体とを、さら
    に積層し、それぞれ独立した2つのコンデンサとして機
    能するようにした請求項11のチップ型積層コンデン
    サ。
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JP2006236699A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Sii Micro Parts Ltd 電気化学セル
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WO2010113978A1 (ja) * 2009-03-31 2010-10-07 日本ケミコン株式会社 固体電解コンデンサ
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JP2011009683A (ja) * 2009-05-22 2011-01-13 Nippon Chemicon Corp コンデンサ

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