JP2003288457A - データ管理システムおよびデータ管理システムに利用可能なオブジェクトリポジトリサーバ - Google Patents

データ管理システムおよびデータ管理システムに利用可能なオブジェクトリポジトリサーバ

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JP2003288457A
JP2003288457A JP2002090056A JP2002090056A JP2003288457A JP 2003288457 A JP2003288457 A JP 2003288457A JP 2002090056 A JP2002090056 A JP 2002090056A JP 2002090056 A JP2002090056 A JP 2002090056A JP 2003288457 A JP2003288457 A JP 2003288457A
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JP2002090056A
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Yuji Morikawa
勇治 森川
Tetsuya Nakamura
哲也 中村
Hiroaki Ozaki
博昭 尾崎
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WEB I LABORATORIES Inc
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WEB I LAB Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工事の一連の作業に関するデータを効率よく
管理する技術が求められていた。 【解決手段】 一連の細分化した作業に関するデータを
管理するオブジェクトリポジトリサーバ100は、作業
工程における予定成果物を属性情報として持つ工程イン
スタンスを格納する工程データベース162と、作業に
関わる業者をそれぞれ業者インスタンスとして格納する
業者データベース164と、工程インスタンスと業者イ
ンスタンスとの関連を保持する第2関連保持部168と
を備える。出来高受付部110は、業者端末から出来高
に関する報告を受け付け、処理部112は、出来高に関
する報告を、業者端末、管理サーバまたは機関サーバの
少なくとも一者から確認可能な状態にせしめ、検査結果
受付部120は、管理サーバより、出来高が予定成果物
をどの程度満足しているかの検査結果を受け付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ管理技術に
関する。とくに、本発明は、一連の細分化した作業に関
するデータを管理するデータ管理システム、およびその
データ管理システムに利用可能なオブジェクトリポジト
リサーバに関する。
【0002】
【従来の技術】工事を実施するにあたり、その工事は施
主から施工業者へ一括発注されることが多い。とくに、
ビルの建築など、比較的規模の大きい建設工事では、施
主側の要求をもとに作成された設計図面を複数の総合建
設業者、いわゆるゼネコン(general contractor)に提
示した上で、最も安い見積もりを出したゼネコンに工事
を一括発注する方式が一般的である。工事を受注したゼ
ネコンは、実際の工事における各工程を請け負う下請け
の専門工事業者を選定し、各工程を専門工事業者に発注
し、工事全体が円滑に進むように、それぞれの工程の工
期などを管理する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような、一括発注
方式について、様々な問題点が指摘されている。たとえ
ば、施主側から見ると、各専門工事業者の選定をゼネコ
ンに任せるのではなく、より低価格でかつ質の高い専門
工事業者を選定して、効率良く工事を進めたいという要
望がある。また、工事費の明細は必ずしも明確ではな
く、透明性の高い発注方式が求められている。施工業者
側から見ると、一括発注方式では工事費は完成時に一括
払いされるか、せいぜい施工前、施工中、完成時の3回
に分割して支払われる程度であるため、施工開始から入
金までに相当の時間差があるという問題がある。このキ
ャッシュフローの問題は、とくに中小規模の施工業者に
とっては死活問題となりかねず、施工に伴う出費に追随
して、できる限り前倒しで入金を受けたいという要望が
ある。
【0004】そこで、本発明は、上記の課題を解決する
ことのできるデータ管理システム、およびそのデータ管
理システムに利用可能なオブジェクトリポジトリサーバ
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の形態に係るデータ管理システムは、
一連の細分化した作業に関するデータを管理するオブジ
ェクトリポジトリサーバと、作業の出来高を該オブジェ
クトリポジトリサーバに報告する業者端末と、作業の出
来高に関する検査結果を該オブジェクトリポジトリサー
バに報告する管理サーバと、支払業務を行う金融機関な
どにより管理される機関サーバとがネットワークによっ
て接続されているデータ管理システムであって、前記オ
ブジェクトリポジトリサーバは、細分化した作業工程を
順序付けてそれぞれ工程インスタンスとして格納し且つ
各作業工程において予め定められた予定成果物を属性情
報として該工程インスタンスに対応付けて格納する工程
データベース部と、作業に関わる業者をそれぞれ業者イ
ンスタンスとして格納する業者データベース部と、工程
インスタンスと業者インスタンスとの関連を保持する関
連保持部と、業者端末から出来高に関する報告を受け付
ける出来高受付部と、前記出来高に関する報告を、業者
端末、管理サーバまたは機関サーバの少なくとも一者か
ら確認可能な状態にせしめる処理部と、出来高に関する
報告を受け付けたことを管理サーバまたは機関サーバの
少なくとも一者に伝える伝達部と、管理サーバより、該
出来高が予定成果物をどの程度満足しているかの検査結
果を受け付ける検査結果受付部と、この検査結果を機関
サーバに送信する検査結果送信部とを備える。
【0006】作業を細分化し、それぞれの工程について
施工業者に出来高を報告させ、その報告を関係者が確認
可能とすることで、工事の透明性および作業の質の信頼
性を向上させることができる。このようなきめ細かい工
程管理には、膨大なデータを効率よく処理可能なデータ
管理技術が必須であるが、このデータ管理にはデータ量
の観点からオブジェクトリポジトリ技術が好適である。
【0007】前記機関サーバは、検査結果送信部より送
信される検査結果を受けて、該出来高に対する支払業務
を遂行可能な状態としてもよい。これにより、支払業務
を行う金融機関等は、工事完了時の一括払いだけではな
く、工事の途中であってもその時点までに完了している
出来高に応じて支払を行うことができ、また、完了して
いない工程についての支払を回避することができる。
【0008】前記オブジェクトリポジトリサーバは、管
理サーバにより検査された出来高に対応して支払うべき
金額を施工業者ごとに集約する金額集約部と、集約した
金額を管理サーバまたは機関サーバに対して所定のタイ
ミングで送信する金額送信部とを備えてもよい。前記機
関サーバは、オブジェクトリポジトリサーバまたは管理
サーバから、集約した金額を受け付ける金額受付部と、
所定のタイミングで、この金額を施工業者に対して支払
う支払処理部とを備えてもよい。これにより、金融機関
等における施工業者への支払業務を自動化し、同一の施
工業者への支払を一括して行うことができるので、金融
機関等の支払業務の負荷を軽減することができる。
【0009】本発明の第2の形態に係るオブジェクトリ
ポジトリサーバは、一連の細分化した作業に関するデー
タを管理するオブジェクトリポジトリサーバであって、
細分化した作業工程を順序付けてそれぞれ工程インスタ
ンスとして格納し且つ各作業工程において予め定められ
た予定成果物を属性情報として該工程インスタンスに対
応付けて格納する工程データベース部と、作業に関わる
業者をそれぞれ業者インスタンスとして格納する業者デ
ータベース部と、工程インスタンスと業者インスタンス
との関連を保持する関連保持部と、業者端末から出来高
に関する報告を受け付ける出来高受付部と、前記出来高
に関する報告を、支払業務を行う金融機関などに設けら
れた機関端末から確認可能な状態にせしめる処理部とを
備える。
【0010】オブジェクトリポジトリサーバは、該出来
高が予定成果物をどの程度満足しているかの検査結果を
外部から受け付ける検査結果受付部と、この検査結果
を、前記機関端末に送信する検査結果送信部とを備えて
もよい。検査された出来高に対応して支払うべき金額を
業者ごとに集約する金額集約部を備えてもよい。
【0011】本発明の第3の形態に係るオブジェクトリ
ポジトリサーバは、一連の細分化した作業に関するデー
タを管理するオブジェクトリポジトリサーバであって、
作業計画のバージョンをそれぞれ計画インスタンスとし
て格納する計画データベース部と、細分化した作業工程
を順序付けてそれぞれ工程インスタンスとして格納する
工程データベース部と、作業に関わる業者をそれぞれ業
者インスタンスとして格納する業者データベース部と、
計画インスタンスと工程インスタンスとの関連を保持す
る第1関連保持部と、工程インスタンスと業者インスタ
ンスとの関連を保持する第2関連保持部と、作業工程に
変更があった場合に、新たな計画インスタンスを生成す
る計画インスタンス生成部と、変更された作業工程に対
応する新たな工程インスタンスを生成する工程インスタ
ンス生成部と、新たな計画インスタンスに、新たな工程
インスタンス、および変更された作業工程以降の作業工
程に対応する工程インスタンスを関連付ける関連生成部
とを備え、第1関連保持部は、関連生成部により生成さ
れた関連を保持する。これにより、計画変更が頻繁に行
われても、それに伴うデータ量の増大を最小限に抑えつ
つ、効率的な作業計画のバージョン管理を実現すること
ができる。
【0012】本発明の第4の形態に係るオブジェクトリ
ポジトリサーバは、一連の細分化した作業に関するデー
タを管理するオブジェクトリポジトリサーバであって、
作業計画のバージョンをそれぞれ計画インスタンスとし
て格納する計画データベース部と、細分化した作業工程
を順序付けてそれぞれ工程インスタンスとして格納する
工程データベース部と、作業に関わる業者をそれぞれ業
者インスタンスとして格納する業者データベース部と、
計画インスタンスと工程インスタンスとの関連を保持す
る第1関連保持部と、工程インスタンスと業者インスタ
ンスとの関連を保持する第2関連保持部と、ある作業工
程に携わる業者に変更があった場合に、新たな計画イン
スタンスを生成する計画インスタンス生成部と、業者が
変更された作業工程に対応する新たな工程インスタンス
を生成する工程インスタンス生成部と、新たな計画イン
スタンスに、新たな工程インスタンス、および変更され
た作業工程以降の作業工程に対応する工程インスタンス
を関連付ける第1関連生成部と、新たな工程インスタン
スに、変更後の業者に対応する業者インスタンスを関連
付ける第2関連生成部とを備え、第1関連保持部は、第
1関連生成部により生成された関連を保持し、第2関連
保持部は、第2関連生成部により生成された関連を保持
する。これにより、業者の変更に伴うデータ量の増大を
最小限に抑えつつ、効率的な作業計画のバージョン管理
を実現することができる。
【0013】なお、上記の発明の概要は、本発明の必要
な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴の
組合わせも又発明となりうる。また、本発明の表現を装
置、方法、システム、コンピュータプログラムの間で変
換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0014】
【発明の実施の形態】従来の一括発注方式の問題点を踏
まえ、プロジェクト・マネジメント(Project Manageme
nt:以下、「PM」とも表記する)と呼ばれる方式が提
案されている。この方式では、工事に必要な作業を複数
の工程に細分化し、発注者である施主がそれぞれの工程
ごとに専門工事業者と直接契約し、工事を発注する。こ
のような分割発注方式により、工程ごとに作業内容と価
格が明確になり、中間マージンなどのコストが削減され
るとともに、発注者はより低価格で高品質の施工業者を
選択することができるようになる。
【0015】通常、施主は様々な専門工事業者を的確に
選定するために必要な情報や知識を持っておらず、各専
門工事業者の作業範囲と責任範囲を予め決定し明示した
り、施工時に全体の進行と現場の作業管理を行ったりと
いった、従来ゼネコンが担っていた管理業務を行うこと
は困難である。そのため、PM方式では、このような管
理業務を、建設コンサルタントや建築士など、建設工事
の専門家により構成されるコンストラクション・マネー
ジャ(Construction Manager:以下、「CM」とも表記
する)に有料で委託する。高度な知識とノウハウを持つ
CMが工事全体を管理することで、建設プロジェクトの
コスト低減、品質向上、円滑なスケジューリングを実現
することができる。また、発注者と施工業者の間に第三
者機関としてCMが介入することで、工事の透明性およ
び信頼性を向上させることにもつながる。
【0016】このようなPM方式を採用した建設プロジ
ェクトにおいて、発注者と受注者の双方の信用を補完す
る新たな決済サービスとして、金融機関などによるエス
クローサービスが注目を集めるようになっている。これ
は、金融機関などのエスクローサービス事業者(以下、
単に「エスクロー事業者」ともいう)が発注者と受注者
の間にたち、発注者から予め委託を受け、発注者が発注
した発注内容が受注者により適切に実施されたことを確
認した後、発注者に代わって受注者に代金を支払うサー
ビスである。エスクロー事業者は、工事の各工程が適切
に施工されたことを検証する技術を必ずしも持っていな
いが、前述のCMは、高い専門知識を有する第三者機関
であるから、CMの検査結果を取得することで、施工状
況を的確に検証し、把握することができる。このよう
に、PM方式において、CMが建設プロジェクト全体を
管理することにより、エスクロー事業者はリスクの少な
いエスクローサービスを提供することができる。
【0017】PM方式では、建設プロジェクトを複数の
工程に細分化して管理するが、この工程ごとに支払いが
行われれば、とくに受注者である施工業者にとって利点
が大きい。さらに、工程の終了ごとに支払いが行われる
だけでなく、たとえば月ごとに進捗状況を検証し、出来
高に応じて支払いが行われれば、施工業者の経済的負担
が大幅に軽減される。施工業者の経済的負担が減り、中
小規模の施工業者が工事の入札に参加できるようになる
と、品質、価格、納期などに関する競争原理が機能し、
その結果、安価で質の高い工事が実施されるようになる
など、発注者にとっても利点が大きい。
【0018】従来、このような出来高払いが行われなか
ったのは、CMのような信頼性の高い第三者機関が存在
せず、施工状況を客観的に検証することが困難であった
ためと考えられる。それぞれの立場からすると、まず、
発注者側にとっては、完了した工程までの代金は支払っ
てもよいが、未着手の工程分の代金を過剰に支払うこと
は避けたいところである。たとえば、公共事業の場合は
納税者への説明責任があるし、発注者が株式会社である
場合は株主への説明責任があるから、検証なしに代金を
支払うことはできない。また、エスクロー事業者側にと
っても、同様に、未完成分の代金を支払うことは避けた
いところである。
【0019】本実施の形態では、工程ごとの支払い、ま
たは期間ごとの支払いの実現に不可欠な、公正かつ定量
的な進捗状況の検証は、CMにより実現される。しかし
ながら、従来、このような支払方法が困難であったもう
一つの理由に、工程ごとの進捗状況および出来高を厳密
に管理するための管理コストおよび人的管理工数の増大
が挙げられる。工程管理の電子化、自動化を図り、管理
コストおよび管理工数を軽減するためには、膨大な作業
データを効率的に管理するためのデータ管理手法が不可
欠である。
【0020】本実施の形態では、工程ごと、または期間
ごとの決済が可能なエスクローサービスを実現するため
の作業データの管理に、オブジェクトリポジトリデータ
ベースを活用する。以下、本実施の形態のデータ管理シ
ステムによる工事の管理手法について説明した後、オブ
ジェクトリポジトリデータベースを用いたシステムが、
従来のリレーショナルデータベースを用いたシステムよ
りも優れている点について説明する。
【0021】図1は、本実施の形態に係るデータ管理シ
ステムの全体構成を示す図である。データ管理システム
10において、工事の発注者の端末30、工事の受注者
である施工業者の端末50、発注者および施工業者に対
してエスクローサービスを提供するエスクロー事業者の
機関サーバ40、工事を統括的に管理するコンストラク
ション・マネージャ(CM)の管理サーバ60、および
一連の細分化した作業に関するデータを管理するオブジ
ェクトリポジトリサーバ100が、インターネット20
に接続されている。オブジェクトリポジトリサーバ10
0は、CMにより直接管理されてもよいし、CMから委
託を受けたデータ管理会社により運営されてもよい。発
注者端末30、機関サーバ40、業者端末50、管理サ
ーバ60は、それぞれ、インターネット20を介してオ
ブジェクトリポジトリサーバ100にアクセスし、WW
W(World Wide Web)などの技術を利用して工事の管理
に必要なデータを登録し、また、登録されたデータを閲
覧する。以下、発注者というとき、発注者自身と発注者
の端末をとくに区別しない。同様に、エスクロー事業者
とそのサーバを、施工業者とその端末を、CMとその管
理サーバを、それぞれ区別せずに用い、端末またはサー
バと、その所有主体に対して、同一の符号を付すことが
ある。
【0022】図2は、発注者が工事を企画してから工事
が開始されるまでの手順を概略的に示す。まず、発注者
30が工事を企画し(1)、その工事の管理業務をCM
60に委託する(2)。CM60は、発注者30ととも
に工事の内容を検討し、工事に必要な作業を複数の工程
に細分化して、それぞれの工程について、予算、施工業
者、工程完了時に得られると予定される成果物などを決
定する(3)。この詳細については後述する。つづい
て、CM60は、決定した施工業者50に対して、工事
を工程ごとに発注し(4)、各工程に関するデータをオ
ブジェクトリポジトリサーバ100内のデータベースに
登録する(5)。発注者30および施工業者50x、5
0y、および50zは、それぞれ、エスクロー事業者4
0とエスクローサービスに関する契約を締結する(6、
7)。このとき、エスクロー事業者40は、発注者30
から資金の寄託を受けてもよい。必要であれば、エスク
ロー事業者40は発注者30に対して融資を行う。
【0023】図3は、工事の一連の作業が細分化される
様子を説明するための図である。まず、作業内容の観点
から作業を階層的に区分して、作業ワークブレークダウ
ンストラクチャ(Work Breakdown Structure:以下、
「WBS」とも表記する)を定義する。つづいて、構築
物の部位の観点から作業を階層的に区分して、部位WB
Sを定義する。作業WBSおよび部位WBSでは、それ
ぞれ、管理単位として適切なレベルまで作業が細分化さ
れる。そして、作業WBSを横軸に、部位WBSを縦軸
にとったマトリクスを構成し、それらの交点をワークパ
ッケージ(Work Package:以下、「WP」とも表記す
る)と定義する。たとえば、WP1は、部位が「下水処
理場/共通施設/管理施設」で、作業内容が「建設工事
/新設工事/土木工事/基礎工」の工程にあたる。以
下、このWPごとに工程が管理される。このように、作
業を細分化して管理することで、きめ細かい工程管理が
可能となる。各WPは、後述するように、工程インスタ
ンスとしてオブジェクトリポジトリサーバ100に登録
される。
【0024】作業がWPに細分化されると、それぞれの
WPごとに予定成果物と予算が定義される。予定成果物
は、その工程の終了時に得られると予定される成果物で
あり、たとえば、設計工程では設計図などであってもよ
いし、配管工程では管が正しく配管された状態であって
もよい。また、進捗状況を定量的に表現するために、た
とえば、配管工程の予定成果物を配管した管の長さなど
で表現してもよい。予算は、その工程について発注者か
ら受注者へ支払われる予定対価である。これは、後述す
る出来高払いの際に、支払額を算出するためにも用いら
れる。このように、WPごとに予定成果物および予算を
定義しておくことで、工事費の内訳が明確になるととも
に、工程が終了するごとに、または所定のタイミングご
とに出来高に応じた対価を評価して、施工業者への支払
を実行することができる。予定成果物および予算は、そ
のWPの情報が格納された工程インスタンスの属性情報
として、オブジェクトリポジトリサーバ100に登録さ
れる。
【0025】図4は、CM60が工事計画に関するデー
タをオブジェクトリポジトリサーバ100に登録するた
めの登録画面の例を示す。本実施の形態のオブジェクト
リポジトリサーバ100は、ウェブサーバとしての機能
も有しており、登録画面をウェブページとして管理サー
バ60に提示し、CGI(Common Gateway Interface)
などの機能を利用して管理サーバ60からWPの情報を
受け付ける。オブジェクトリポジトリサーバ100は、
後述するように、作業計画のバージョンを計画インスタ
ンスとして、WPを工程インスタンスとして、施工業者
の情報を業者インスタンスとして、それぞれ格納する。
【0026】図5は、工事が開始されてから工事が完了
するまでの手順を概略的に示す図である。施工業者50
は、担当するWPの施工を実施し(8)、所定のタイミ
ングごとに、またはその工程の終了時に、出来高に関す
る報告をオブジェクトリポジトリサーバ100に登録す
る(9)。出来高に関する報告は、工程の進捗状況また
は工程終了時に納品された納品物の状況を示す情報であ
り、たとえば、現場の写真、作業日報、使用した原料の
量、構築された建造物の状態、などの情報であってもよ
い。この出来高に関する報告は、施工業者50への出来
高払いの根拠となる情報であるから、工程ごとにその進
捗状況を立証するにふさわしい情報が選定されて登録さ
れるのが好ましい。オブジェクトリポジトリサーバ10
0は、施工業者50から出来高に関する報告の登録を受
け付けると、その旨を自動的にCM60に通知する(1
0)。
【0027】CM60は、オブジェクトリポジトリサー
バ100に登録された出来高に関する報告をチェック
し、必要であれば現場で検査を実施し、現在の出来高が
予定成果物をどの程度満足しているかを査定し(1
1)、その検査結果を発注者30に報告する(12)。
発注者30が、CM60から受けた検査結果を承認する
と(13)、CM60は検査結果をオブジェクトリポジ
トリサーバ100に登録する(14)。オブジェクトリ
ポジトリサーバ100は、CM60から検査結果が登録
されると、その旨を自動的に施工業者50およびエスク
ロー事業者40に通知する(15)。
【0028】施工業者50は、オブジェクトリポジトリ
サーバ100に登録された検査結果を取得し、その検査
結果に基づいて算出された対価をCM60に請求する
(16)。CM60は、発注者30に代わって、エスク
ロー事業者40に施工の対価の支払を依頼する(1
7)。エスクロー事業者40は、CM60からの支払依
頼を受けて、オブジェクトリポジトリサーバ100に登
録された検査結果を参照し、支払額が妥当であると判断
した場合は、発注者30に代わって施工の対価を施工業
者50に支払う(18)。エスクロー事業者40は、発
注者30から資金の寄託を受けている場合は、その資金
から施工の対価を支払ってもよい。資金の寄託を受けて
いない場合は、施工の対価を立て替えて施工業者50に
支払い、所定のタイミングで発注者30から回収しても
よい。また、エスクロー事業者40は、単に発注者30
に代わって金融機関などに支払指示を出すだけであって
もよく、エスクローサービスには様々な契約形態が採用
され得る。以上の手順がWPごとに繰り返されて工事が
進む。
【0029】上記ステップ18における支払のタイミン
グは、WPの工程が完了した時点であってもよいし、所
定の期間ごと、たとえば、月ごと、半期ごとなどであっ
てもよい。工程完了時に支払を行う場合は、施工業者5
0は、出来高に関する報告として、完成した納品物に関
する情報を登録し、CM60は、その納品物が予定成果
物を満足しているか、または満足していなくても同等と
認められるかを検査する。所定の期間ごとに支払を行う
場合は、施工業者50は、出来高に関する報告として、
その期間に行った工事の進捗状況に関する情報を登録
し、CM60は、その進捗状況が予定成果物をどの程度
満足しているか、たとえば何%進捗したかを検査する。
支払額は、この検査結果に基づいて算出されてもよい。
たとえば、工程完了時に支払を行う場合、計画通りに施
工が進んだときは支払額を予算と同額としてもよいし、
納品物の質が予定よりも悪ければ支払額を予算よりも低
くしてもよいし、工期の延長または原料の追加などがあ
ったときは支払額を予算よりも高くしてもよい。所定の
期間ごとに支払を行う場合は、進捗状況に応じて支払額
を算出してもよい。たとえば予定の50%の施工が終了
しているという検査結果が出たときは、支払額を予算の
50%としてもよい。これにより、施工の進捗に応じて
適切な支払額を設定することができるので、発注者30
およびエスクロー事業者40が未施工分の対価を支払う
リスクを軽減することが可能となる。
【0030】施工業者50が同一の工事における複数の
WPを担当していた場合、または同一のオブジェクトリ
ポジトリサーバ100によって管理される複数の工事の
WPを担当していた場合は、オブジェクトリポジトリサ
ーバ100は、その施工業者50に支払うべき金額を集
約してもよい。集約した金額をエスクロー事業者40に
送信することで、エスクロー事業者40は一括して施工
業者50に支払を行うことができるので、エスクロー事
業者40の人的工数およびコストを軽減することができ
る。
【0031】上記の例では、主に、発注者が施主自身で
ある場合、すなわち施主が複数の施工業者と直接契約を
締結し、それぞれの施工業者に対してエスクローサービ
スにより支払を行う場合について説明した。しかし、現
実には、大規模な工事を実施するにあたり、施主はゼネ
コンなどの大手建設業者と契約を結び、大手建設業者が
必要に応じて下請けの施工業者に工程の一部または全部
を発注し、ゼネコンから受注した下請け業者が必要に応
じてさらに孫請けの施工業者に工程の一部または全部を
発注するといった、階層的な請負関係により工事が実施
されることがある。このような場合であっても、本実施
の形態のデータ管理システム10によりエスクローサー
ビスを提供することができる。
【0032】図6は、施工業者間に階層的な請負関係が
ある場合のエスクローサービスの形態の例を示す。図6
に示した例では、施主70はゼネコン80に工事を発注
し、ゼネコン80は施工業者50aに工事の一部または
全部の工程を発注し、施工業者50aは受注した工程の
一部または全部を施工業者50bに発注する。CM60
は、これらの階層的な請負関係を把握し、工事全体を統
括的に管理する。施主70およびゼネコン80は、エス
クロー事業者40xとエスクロー契約を締結する。エス
クロー事業者40xは、施主70から予め委託を受け、
CM60から支払依頼があると、ゼネコン80にそれま
での工程に対する費用を支払う。同様に、ゼネコン80
および施工業者50aはエスクロー事業者40yと、施
工業者50aおよび施工業者50bはエスクロー事業者
40zと、それぞれエスクロー契約を締結し、エスクロ
ーサービスを受ける。つまり、この例では、階層的な請
負関係のそれぞれの当事者間で、本実施の形態のシステ
ムによるエスクローサービスが提供される。このとき、
施主70とゼネコン80の関係においては、施主70が
発注者、ゼネコン80が受注者となり、ゼネコン80と
施工業者50aの関係においては、ゼネコン80が発注
者、施工業者50aが受注者となり、施工業者50aと
施工業者50bの関係においては、施工業者50aが発
注者、施工業者50bが受注者となる。すなわち、施主
以外にも、ゼネコン80、施工業者50などが本システ
ムにおける発注者となりうる。
【0033】図6の例では、それぞれの当事者間で、異
なるエスクロー事業者40x、40y、40zがエスク
ローサービスを提供したが、同一のエスクロー事業者4
0がエスクローサービスを提供してもよい。このとき、
エスクロー事業者40は、それぞれの当事者間における
支払処理を独立に行ってもよいし、それぞれの当事者間
の契約内容を予め把握しておき、CM60から支払依頼
を受けたときに、施主70の資金から、ゼネコン80、
施工業者50a、および施工業者50bに、それぞれの
取り分を分配してもよい。工事に参加する全ての施工業
者50がエスクローサービスの提供を受ける必要はな
く、当事者間の契約に任されることはいうまでもない。
【0034】図7は、施工業者50がオブジェクトリポ
ジトリサーバ100に出来高に関する報告を登録するた
めの出来高情報登録画面の例を示す。業者Aがオブジェ
クトリポジトリサーバ100にログインして出来高情報
表示画面を表示すると、業者Aが携わるWPの中から、
出来高情報を登録するWPを選択するための選択ボック
スが提示される。ここで1つのWPを選択すると、その
WPの出来高情報として登録すべき情報が提示される。
施工業者50は、登録ボタンをクリックすることによ
り、指定された出来高情報をオブジェクトリポジトリサ
ーバ100にアップロードして登録する。この例では、
WPとして「主ポンプ/電気設備」が選択され、出来高
に関する報告として現場写真3枚と作業日報1部を登録
すべき旨が表示されている。
【0035】図8は、オブジェクトリポジトリサーバ1
00が登録された出来高に関する報告を提示する出来高
情報表示画面の例を示す。出来高情報表示画面には、プ
ロジェクトに含まれるWPの中から、出来高情報を表示
したいWPを選択するための選択ボックスが提示され
る。ここで1つのWPを選択すると、そのWPの施工業
者、工期、出来高情報の登録日、および登録された出来
高情報が提示される。この例では、WPとして「主ポン
プ/電気設備」が選択され、そのWPの施工業者「A
社」、工期「2002年3月1日から2002年3月3
0日まで」、出来高情報登録日「2002年3月10
日」などの情報が表示されるとともに、出来高情報とし
て現場写真3枚と作業日報1部が登録されている旨が表
示されている。出来高情報は関係者の全てに提示されな
くてもよく、必要に応じてアクセス制限が設けられても
よい。
【0036】図9は、オブジェクトリポジトリサーバ1
00が登録された検査結果を提示する検査結果表示画面
の例を示す。検査結果表示画面には、プロジェクトに含
まれるWPの中から、検査結果を表示したいWPを選択
するための選択ボックスが提示される。ここで1つのW
Pを選択すると、そのWPの施工業者、工期、出来高情
報の登録日、検査日、検査結果、進捗度、予算、支払
額、および支払日が提示される。この例では、WPとし
て「主ポンプ/電気設備」が選択され、そのWPの施工
業者「A社」、工期「2002年3月1日から2002
年3月30日まで」、出来高情報登録日「2002年3
月10日」、検査日「2002年3月11日」、検査結
果「良」、進捗度「60%」、予算「1,500,00
0円」、支払額「900,000円」、支払日「200
2年3月31日」などの情報が表示される。ここで、支
払額は、予算と進捗度の積により算出されている。これ
らの情報の全てが関係者に提示されなくてもよく、必要
な情報のみを選択して提示してもよいし、必要に応じて
アクセス制限が設けられてもよい。このように、工事の
工程管理に必要な情報がオブジェクトリポジトリサーバ
100に登録され、必要に応じて関係者に提示されるの
で、工程管理の透明性および信頼性が格段に向上する。
【0037】以上説明したように、本実施の形態のデー
タ管理システム10は、工事をWPに細分化して管理す
るPM方式の利便性と、CMの存在による高い信頼性と
により、リスクが少なく利便性が高いエスクローサービ
スを提供することができる。本データ管理システム10
は、WPごと、または期間ごとの支払を実現すること
で、とくに受注者側に大きな利点を与えるが、エスクロ
ー事業者にとってもリスクの少ないエスクローサービス
が提供できるという利点があり、多くの受注者およびエ
スクロー事業者が本システムに参加することが期待され
るから、発注者側にとっても魅力的なシステムとして構
築される。本システムにおけるデータ管理には、以下に
説明するように、オブジェクトリポジトリ技術が好適で
ある。オブジェクトリポジトリデータベースの採用によ
り、工事の進捗に伴って目まぐるしく変化する状況に的
確に対応し、利便性の高い管理環境を提供することがで
きる。
【0038】以下、本実施の形態のデータ管理システム
10におけるデータ管理手法について説明する。従来の
リレーショナルデータベースを用いた例と対比しつつ、
本実施の形態のオブジェクトリポジトリデータベースを
用いたデータ管理技術の利点を明らかにする。
【0039】図10は、ある建築物を建設するときの工
程の流れを示す。初期計画では、一連の作業が、床堀、
埋戻、鋼矢板杭、法面整形、基礎コンクリート、コンク
リートブロック積、屑止コンクリート、端止コンクリー
トのWPに細分化されている。初期計画に沿って業者A
が埋戻工程を作業している途中に、何らかの要因で手戻
りが発生し、再度、埋戻工程を実施する必要が生じたと
する。このとき、初期計画を修正して、新たに2次計画
が作成される。
【0040】2次計画では、初期計画に沿って実施した
埋戻工程の後に、再び埋戻工程が実施され、それ以降は
初期計画と同じ工程が実施される。2次計画に沿って業
者Aが鋼矢板杭工程を作業している途中に、浸水が発生
して止水作業を実施する必要が生じたとする。このと
き、新たに3次計画が作成される。
【0041】3次計画では、新たに発生した止水工程が
業者Xにより実施され、その後、鋼矢板杭工程以降の工
程が実施される。3次計画に沿って業者Aが法面整形工
程を作業している途中に、法面が崩落して最初の工程か
らやり直す必要が生じたとする。このとき、新たに4次
計画が作成される。
【0042】4次計画では、初期計画における初工程で
ある床堀工程から順に、初期計画と同じ工程が実施され
る。図10の例のように、実際の施工の現場では、日々
の進捗状況や作業状態に応じて、計画が変更されること
が珍しくない。このような計画の変更(バージョンアッ
プ)が頻繁に繰り返される場合であっても、適切に工程
管理を行う必要がある。
【0043】図11は、一般的なリレーショナルデータ
ベースを用いて工程を管理するときのデータ構造の例を
示す。リレーショナルデータベース300には、工程名
欄302、予定成果物欄304、業者欄306、および
計画バージョン欄308が設けられている。初期計画時
には、上から8レコードのみが記録されていたが、計画
変更が行われるごとに、変更された工程とそれ以降の工
程を新たなレコードとして追加していくので、4次計画
時には30レコードを費やしている。このように、図1
1に示したデータ構造では、計画変更が頻繁に行われる
と、データベースのレコード数が膨大になり効率的でな
い。
【0044】図12は、一般的なリレーショナルデータ
ベースを用いて工程を管理するときのデータ構造の他の
例を示す。リレーショナルデータベース310には、工
程名欄312、初期計画欄314、2次計画欄316、
3次計画欄318、4次計画欄320、・・・、10次
計画欄322が設けられており、それぞれのn次計画欄
には、予定成果物欄および業者欄が設けられている。図
12に示したデータ構造では、新たに工程が追加された
とき、たとえば図10の例では3次計画において止水工
程が追加されたときにのみ、レコードが追加される。し
かしながら、計画変更を見越して予め十分な数のn次計
画欄を設けておく必要があり、計画変更が予定より少な
かった場合は確保したフィールドに無駄が生じ、計画変
更が予定より多かった場合はデータを記録することがで
きなくなる。
【0045】図13および図14は、本実施の形態のデ
ータ管理システム10におけるオブジェクトリポジトリ
データベースのデータ構造を模式的に示す。オブジェク
トリポジトリデータベースでは、作業計画のバージョン
を格納する計画クラス、細分化した作業工程を格納する
工程クラス、および作業に関わる業者を格納する業者ク
ラスが設計されており、新たな情報を追加するときに、
新たなインスタンスが実体として生成される。各計画イ
ンスタンスは、その計画に含まれる工程インスタンスへ
のリレーションを保持する。各工程インスタンスは、そ
の工程に携わる業者インスタンスへのリレーションを保
持する。このとき、データの信頼性や検索および処理の
効率などを考慮して、逆リレーションすなわち工程イン
スタンスから計画インスタンスへのリレーション、およ
び業者インスタンスから工程インスタンスへのリレーシ
ョンを保持してもよい。各工程インスタンスは、属性情
報として、予定成果物の情報を保持する。もちろん、各
インスタンスは各種属性情報を保持してよいが、ここで
は説明の簡便のため省略する。
【0046】図13を参照して、初期計画から2次計画
への計画変更に伴うデータの変化について説明する。初
期計画インスタンスは、床堀、埋戻、鋼矢板杭、法面整
形、基礎コンクリート、コンクリートブロック積、屑止
コンクリート、端止コンクリート、の各工程インスタン
スへのリレーションを保持する。床堀、埋戻、鋼矢板
杭、法面整形の各工程インスタンスは、A業者インスタ
ンスへのリレーションを保持し、基礎コンクリート、コ
ンクリートブロック積、屑止コンクリート、端止コンク
リートの各工程インスタンスは、B業者インスタンスへ
のリレーションを保持する。これにより、図10に示し
た初期計画の情報が全て表現される。
【0047】埋戻工程の手戻りにより計画が変更される
と、2次計画インスタンスが新たに生成される。さら
に、変更された埋戻工程に対応する工程インスタンスが
新たに生成され、生成された埋戻(再作業)工程インス
タンスに、その工程に携わるA業者インスタンスへのリ
レーションが登録される。2次計画インスタンスは、埋
戻(再作業)工程インスタンスへのリレーションと、そ
れ以降の工程へのリレーションを保持する。計画変更に
伴うデータの増大は、2次計画インスタンスおよび埋戻
(再作業)工程インスタンスの追加のみである。
【0048】つづいて、図14を参照して、3次計画お
よび4次計画への計画変更に伴うデータの変化について
説明する。3次計画では、業者Xが担当する止水工程が
新たに追加された。これに伴い、3次計画インスタンス
を新たに生成するとともに、止水工程に対応する工程イ
ンスタンスおよび業者Xに対応する業者インスタンスを
新たに生成する。止水工程インスタンスに、X業者イン
スタンスへのリレーションを張り、3次計画インスタン
スに、止水工程インスタンスおよびそれ以降の工程イン
スタンスへのリレーションを張る。4次計画では、初工
程よりやり直すため、4次計画インスタンスを生成し、
初期計画と同じ工程インスタンスへのリレーションを張
ればよい。このように、図13および図14に示したデ
ータ構造によれば、頻繁に計画変更が行われても、最小
限のデータの増大で対応することができる。本実施の形
態のデータ管理システム10では、作業を細分化したW
Pを単位として工事を管理するにあたり、資源の再利用
を可能とするオブジェクト指向技術を利用したオブジェ
クトリポジトリデータベースを用いることにより、頻繁
に変更されるデータを効率的に処理する。
【0049】図15は、本実施の形態に係るオブジェク
トリポジトリサーバ100の内部構成を示す。オブジェ
クトリポジトリサーバ100は、ハードウエアコンポー
ネントでいえば、任意のコンピュータのCPU、メモ
リ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現
されるが、ここではそれらの連携によって実現される機
能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブ
ロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、または
それらの組合せによっていろいろな形で実現できること
は、当業者には理解されるところである。
【0050】オブジェクトリポジトリサーバ100は、
主に、通信部102、主制御部104、および記憶部1
06を備える。通信部102は、インターネット20を
介して他装置と通信するために必要なモデムなどのハー
ドウェアと、そのハードウェアを制御するためのドライ
バなどを含む。主制御部104は、出来高受付部11
0、処理部112、伝達部114、検査結果受付部12
0、検査結果送信部122、登録受付部130、計画イ
ンスタンス生成部132、工程インスタンス生成部13
4、業者インスタンス生成部136、第1関連生成部1
38、第2関連生成部140、金額集約部150、およ
び金額送信部152を含む。記憶部106は、計画デー
タベース160、工程データベース162、業者データ
ベース164、第1関連保持部166、および第2関連
保持部168を含む。
【0051】計画データベース160は、作業計画のバ
ージョンをそれぞれ計画インスタンスとして格納する。
工程データベース162は、細分化した作業工程を順序
付けてそれぞれ工程インスタンスとして格納する。業者
データベース164は、作業に関わる業者をそれぞれ業
者インスタンスとして格納する。第1関連保持部166
は、計画インスタンスと工程インスタンスとの関連を保
持する。第2関連保持部168は、工程インスタンスと
業者インスタンスとの関連を保持する。第1関連保持部
166および第2関連保持部168に保持される関連情
報は、各インスタンスの属性情報として保持されてもよ
い。各インスタンスは、各種属性情報を保持してもよ
い。たとえば、計画インスタンスは、計画の名称、計画
のバージョン番号、変更日時、発注者、計画責任者など
の属性情報を保持してもよい。工程インスタンスは、予
定成果物、予算、工期などの属性情報を保持してもよ
い。業者インスタンスは、業者の名称、所在地、連絡先
などの属性情報を保持してもよい。このようなクラス設
計に自由度が高いことは、当業者には理解されるところ
である。
【0052】出来高受付部110は、業者端末50から
出来高に関する報告を受け付け、記憶部106に格納す
る。このとき、出来高に関する報告は、図示しない出来
高情報保持部に格納されてもよいし、工程インスタンス
の属性情報として格納されてもよい。処理部112は、
出来高に関する報告を、業者端末50、管理サーバ6
0、または機関サーバ40の少なくとも一者から確認可
能な状態にせしめる。本実施の形態では、ウェブページ
として出来高に関する報告を提示する。伝達部114
は、出来高に関する報告を受け付けたことを管理サーバ
60または機関サーバ40の少なくとも一者に通知す
る。伝達部114は、たとえば電子メールなどを利用し
て通知してもよい。
【0053】検査結果受付部120は、管理サーバ60
から、出来高が予定成果物をどの程度満足しているかの
検査結果を受け付ける。このとき、検査結果は、図示し
ない検査結果保持部に格納されてもよいし、工程インス
タンスの属性情報として格納されてもよい。検査結果送
信部122は、検査結果を機関サーバ40に送信する。
検査結果送信部122は、検査結果を受け付けたとき
に、機関サーバ40に電子メールなどにより自動的に検
査結果を送信してもよいし、機関サーバ40からアクセ
スがあったときにウェブページなどにより提示してもよ
い。
【0054】登録受付部130は、作業に関するデータ
の登録または変更を受け付ける。登録受付部130が計
画の変更要求を受け付けると、計画インスタンス生成部
132は、新たな計画インスタンスを生成する。登録を
要求したユーザは、新たな計画インスタンスの生成処理
を意識することなく、単に変更されたデータを入力する
だけで、計画インスタンス生成部132が自動的に計画
インスタンスの生成処理を行う。このとき、計画のバー
ジョン番号をユーザから受け付けてもよいし、現在の計
画のバージョン番号を参照して自動的に新たなバージョ
ン番号を生成してもよい。このバージョン番号は、計画
インスタンスの属性情報として保持されてもよい。新た
な計画インスタンスが生成されると、第1関連生成部1
38は、計画インスタンスと、その計画に含まれる工程
に対応する工程インスタンスとを関連づける。生成され
た関連情報は第1関連保持部166に格納される。
【0055】登録受付部130が工程の変更または追加
を受け付けると、工程インスタンス生成部134は、新
たな工程インスタンスを生成する。このインスタンス生
成処理も、ユーザに意識させることなく、データの入力
を受け付けると自動的に行われる。新たな工程インスタ
ンスが生成されると、第2関連生成部140は、工程イ
ンスタンスと、その工程に携わる業者に対応する業者イ
ンスタンスとを関連づける。生成された関連情報は第2
関連保持部168に格納される。登録受付部130が業
者の追加を受け付けると、業者インスタンス生成部13
6は、新たな業者インスタンスを生成する。
【0056】登録受付部130が作業工程の変更を受け
付けた場合は、新たな計画インスタンスが生成されると
ともに、変更された作業工程に対応する新たな工程イン
スタンスが生成される。このとき、第1関連生成部13
8は、新たな計画インスタンスに、新たな工程インスタ
ンス、および変更された作業工程以降の作業工程に対応
する工程インスタンスを関連づける。
【0057】登録受付部130がある作業工程に携わる
業者の変更を受け付けた場合は、新たな計画インスタン
スが生成されるとともに、業者が変更された作業工程に
対応する新たな工程インスタンスが生成される。このと
き、第1関連生成部138は、新たな計画インスタンス
に、新たな工程インスタンス、および変更された作業工
程以降の作業工程に対応する工程インスタンスを関連づ
け、第2関連生成部140は、新たな工程インスタンス
に、変更後の業者に対応する業者インスタンスを関連づ
ける。
【0058】金額集約部150は、管理サーバ60によ
り検査された出来高に対応して支払うべき金額を業者ご
とに集約する。金額集約部150は、ある業者が携わっ
ている工程を、第2関連保持部168に保持された関連
情報を参照して抽出し、その工程についての検査結果を
参照して支払うべき金額を算出する。業者インスタンス
が、属性情報として、その業者が携わっている工程に対
応する工程インスタンスへのリレーションを保持してい
ると、検索に便利である。金額送信部152は、集約し
た金額を管理サーバ60または機関サーバ40に対して
所定のタイミングで送信する。金額を送信するタイミン
グは、施工業者50が請求書を発行するタイミングであ
ってもよいし、工程の終了時であってもよいし、月ご
と、半期ごとなどであってもよい。
【0059】図16は、本実施の形態に係る機関サーバ
40の内部構成を示す。機関サーバ40も、ハードウエ
アのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによ
っていろいろな形で実現できる。機関サーバ40は、通
信部42、金額受付部44、支払処理部46を備える。
通信部42は、インターネット20を介した他装置との
通信に必要な構成を含む。
【0060】金額受付部44は、オブジェクトリポジト
リサーバ100または管理サーバ60から、集約した金
額を受け付ける。支払処理部46は、所定のタイミング
で、この金額を業者に対して支払う。支払のタイミング
は、施工業者50が請求書を発行するタイミングであっ
てもよいし、工程の終了時であってもよいし、月ごと、
半期ごとなどであってもよい。支払処理部46は、オブ
ジェクトリポジトリサーバ100の検査結果送信部12
2から送信される検査結果を受けて、支払業務を遂行可
能な状態とする。支払処理部46は、検査結果を受け付
けると、たとえば、施工業者に対する支払金額を保持す
るデータベースの支払可能フラグをたてることにより、
支払業務を遂行可能な状態としてもよい。
【0061】図17は、オブジェクトリポジトリサーバ
100および機関サーバ40のハードウェアコンポーネ
ントを示す。オブジェクトリポジトリサーバ100およ
び機関サーバ40は、CPU220、入力装置222、
表示装置224、RAM(ランダムアクセスメモリ)2
30、ハードディスク232、およびドライブ装置22
8を備える。これらの構成は、バス226などの信号伝
送路により電気的に接続されている。
【0062】ハードディスク232は、大容量の磁気記
憶装置であり、各種データベースなどを記憶する。記録
媒体240は、実施の形態に関連して説明したオブジェ
クトリポジトリサーバ100および機関サーバ40の機
能を、CPU220に実現させるためのプログラムを記
録する。記録媒体240がドライブ装置228に挿入さ
れると、そのプログラムは、RAM230またはハード
ディスク232に読み出され、CPU220は、読み出
されたプログラムにより処理を行う。この記録媒体24
0は、CD−ROM、DVD、FDなどのコンピュータ
読み取り可能な媒体である。
【0063】ここでは、データ管理用のプログラムが記
録媒体240に記録されている例について説明したが、
別の例においては、このプログラムは、無線、有線を問
わず、外部のサーバから送信されてもよい。図17に示
したハードウェア構成において、プログラムは、コンピ
ュータにデータ管理機能を実現させればよいのであっ
て、外部から供給される場合だけでなく、予めハードデ
ィスク232に格納されていてよいことも当業者には理
解されるところである。
【0064】以上、本発明を実施の形態をもとに説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範
囲には限定されない。上記実施の形態は例示であり、そ
れらの各構成要素や各処理プロセスの組合せに、さらに
いろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も
本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところで
ある。
【0065】本実施の形態では、発注者および受注者と
独立して専門的に管理業務を行う第三者機関がCMの業
務を担当することを想定していたが、工事に関する専門
知識とノウハウを有するゼネコンなどが第三者機関とし
てCMの業務を担当してもよい。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、効率的かつ利便性の高
いデータ管理技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るデータ管理システムの全体構
成を示す図である。
【図2】 発注者が工事を企画してから工事が開始され
るまでの手順を概略的に示す図である。
【図3】 工事の一連の作業が細分化される様子を説明
するための図である。
【図4】 コンストラクション・マネージャが工事計画
に関するデータをオブジェクトリポジトリサーバに登録
するための登録画面の例を示す図である。
【図5】 工事が開始されてから工事が完了するまでの
手順を概略的に示す図である。
【図6】 施工業者間に階層的な請負関係がある場合の
エスクローサービスの形態の例を示す図である。
【図7】 施工業者がオブジェクトリポジトリサーバに
出来高に関する報告を登録するための出来高情報登録画
面の例を示す図である。
【図8】 オブジェクトリポジトリサーバが登録された
出来高に関する報告を提示する出来高情報表示画面の例
を示す図である。
【図9】 オブジェクトリポジトリサーバが登録された
検査結果を提示する検査結果表示画面の例を示す図であ
る。
【図10】ある建築物を建設するときの工程の流れを示
す図である。
【図11】 一般的なリレーショナルデータベースを用
いて工程を管理するときのデータ構造の例を示す図であ
る。
【図12】 一般的なリレーショナルデータベースを用
いて工程を管理するときのデータ構造の他の例を示す図
である。
【図13】 本実施の形態のデータ管理システムにおけ
るオブジェクトリポジトリデータベースのデータ構造を
模式的に示す図である。
【図14】 本実施の形態のデータ管理システムにおけ
るオブジェクトリポジトリデータベースのデータ構造を
模式的に示す図である。
【図15】 本実施の形態に係るオブジェクトリポジト
リサーバの内部構成を示す図である。
【図16】 本実施の形態に係る機関サーバの内部構成
を示す図である。
【図17】 本実施の形態に係るオブジェクトリポジト
リサーバおよび機関サーバのハードウェアコンポーネン
トを示す図である。
【符号の説明】
10・・・データ管理システム、30・・・発注者端
末、40・・・機関サーバ、44・・・金額受付部、4
6・・・支払処理部、50・・・業者端末、60・・・
管理サーバ、100・・・オブジェクトリポジトリサー
バ、110・・・出来高受付部、112・・・処理部、
114・・・伝達部、120・・・検査結果受付部、1
22・・・検査結果送信部、130・・・登録受付部、
132・・・計画インスタンス生成部、134・・・工
程インスタンス生成部、136・・・業者インスタンス
生成部、138・・・第1関連生成部、140・・・第
2関連生成部、150・・・金額集約部、152・・・
金額送信部、160・・・計画データベース、162・
・・工程データベース、164・・・業者データベー
ス、166・・・第1関連保持部、168・・・第2関
連保持部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 博昭 東京都港区赤坂七丁目5番47号 株式会社 ウェッブアイ内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一連の細分化した作業に関するデータを
    管理するオブジェクトリポジトリサーバと、作業の出来
    高を該オブジェクトリポジトリサーバに報告する業者端
    末と、作業の出来高に関する検査結果を該オブジェクト
    リポジトリサーバに報告する管理サーバと、支払業務を
    行う金融機関などにより管理される機関サーバとがネッ
    トワークによって接続されているデータ管理システムで
    あって、 前記オブジェクトリポジトリサーバは、 細分化した作業工程を順序付けてそれぞれ工程インスタ
    ンスとして格納し且つ各作業工程において予め定められ
    た予定成果物を属性情報として該工程インスタンスに対
    応付けて格納する工程データベース部と、 作業に関わる業者をそれぞれ業者インスタンスとして格
    納する業者データベース部と、 工程インスタンスと業者インスタンスとの関連を保持す
    る関連保持部と、 業者端末から出来高に関する報告を受け付ける出来高受
    付部と、 前記出来高に関する報告を、業者端末、管理サーバまた
    は機関サーバの少なくとも一者から確認可能な状態にせ
    しめる処理部と、 出来高に関する報告を受け付けたことを管理サーバまた
    は機関サーバの少なくとも一者に伝える伝達部と、 管理サーバより、該出来高が予定成果物をどの程度満足
    しているかの検査結果を受け付ける検査結果受付部と、 この検査結果を機関サーバに送信する検査結果送信部と
    を備えることを特徴とするデータ管理システム。
  2. 【請求項2】 前記機関サーバは、検査結果送信部より
    送信される検査結果を受けて、該出来高に対する支払業
    務を遂行可能な状態とすることを特徴とする請求項1に
    記載のデータ管理システム。
  3. 【請求項3】 前記オブジェクトリポジトリサーバは、 管理サーバにより検査された出来高に対応して支払うべ
    き金額を業者ごとに集約する金額集約部と、 集約した金額を管理サーバまたは機関サーバに対して所
    定のタイミングで送信する金額送信部とを備えることを
    特徴とする請求項1または2に記載のデータ管理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記機関サーバは、 オブジェクトリポジトリサーバまたは管理サーバから、
    集約した金額を受け付ける金額受付部と、 所定のタイミングで、この金額を業者に対して支払う支
    払処理部とを備えることを特徴とする請求項3に記載の
    データ管理システム。
  5. 【請求項5】 一連の細分化した作業に関するデータを
    管理するオブジェクトリポジトリサーバであって、 細分化した作業工程を順序付けてそれぞれ工程インスタ
    ンスとして格納し且つ各作業工程において予め定められ
    た予定成果物を属性情報として該工程インスタンスに対
    応付けて格納する工程データベース部と、 作業に関わる業者をそれぞれ業者インスタンスとして格
    納する業者データベース部と、 工程インスタンスと業者インスタンスとの関連を保持す
    る関連保持部と、 業者端末から出来高に関する報告を受け付ける出来高受
    付部と、 前記出来高に関する報告を、支払業務を行う金融機関な
    どに設けられた機関端末から確認可能な状態にせしめる
    処理部とを備えることを特徴とするオブジェクトリポジ
    トリサーバ。
  6. 【請求項6】 該出来高が予定成果物をどの程度満足し
    ているかの検査結果を外部から受け付ける検査結果受付
    部と、 この検査結果を、前記機関端末に送信する検査結果送信
    部とを備えることを特徴とする請求項5に記載のオブジ
    ェクトリポジトリサーバ。
  7. 【請求項7】 検査された出来高に対応して支払うべき
    金額を業者ごとに集約する金額集約部を備えることを特
    徴とする請求項6に記載のオブジェクトリポジトリサー
    バ。
  8. 【請求項8】 一連の細分化した作業に関するデータを
    管理するオブジェクトリポジトリサーバであって、 作業計画のバージョンをそれぞれ計画インスタンスとし
    て格納する計画データベース部と、 細分化した作業工程を順序付けてそれぞれ工程インスタ
    ンスとして格納する工程データベース部と、 作業に関わる業者をそれぞれ業者インスタンスとして格
    納する業者データベース部と、 計画インスタンスと工程インスタンスとの関連を保持す
    る第1関連保持部と、 工程インスタンスと業者インスタンスとの関連を保持す
    る第2関連保持部と、 作業工程に変更があった場合に、新たな計画インスタン
    スを生成する計画インスタンス生成部と、 変更された作業工程に対応する新たな工程インスタンス
    を生成する工程インスタンス生成部と、 新たな計画インスタンスに、新たな工程インスタンス、
    および変更された作業工程以降の作業工程に対応する工
    程インスタンスを関連付ける関連生成部とを備え、 第1関連保持部は、関連生成部により生成された関連を
    保持することを特徴とするオブジェクトリポジトリサー
    バ。
  9. 【請求項9】 一連の細分化した作業に関するデータを
    管理するオブジェクトリポジトリサーバであって、 作業計画のバージョンをそれぞれ計画インスタンスとし
    て格納する計画データベース部と、 細分化した作業工程を順序付けてそれぞれ工程インスタ
    ンスとして格納する工程データベース部と、 作業に関わる業者をそれぞれ業者インスタンスとして格
    納する業者データベース部と、 計画インスタンスと工程インスタンスとの関連を保持す
    る第1関連保持部と、 工程インスタンスと業者インスタンスとの関連を保持す
    る第2関連保持部と、 ある作業工程に携わる業者に変更があった場合に、新た
    な計画インスタンスを生成する計画インスタンス生成部
    と、 業者が変更された作業工程に対応する新たな工程インス
    タンスを生成する工程インスタンス生成部と、 新たな計画インスタンスに、新たな工程インスタンス、
    および変更された作業工程以降の作業工程に対応する工
    程インスタンスを関連付ける第1関連生成部と、 新たな工程インスタンスに、変更後の業者に対応する業
    者インスタンスを関連付ける第2関連生成部とを備え、 第1関連保持部は、第1関連生成部により生成された関
    連を保持し、第2関連保持部は、第2関連生成部により
    生成された関連を保持することを特徴とするオブジェク
    トリポジトリサーバ。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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