JP2003287791A - ストロボ装置 - Google Patents

ストロボ装置

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JP2003287791A
JP2003287791A JP2002092320A JP2002092320A JP2003287791A JP 2003287791 A JP2003287791 A JP 2003287791A JP 2002092320 A JP2002092320 A JP 2002092320A JP 2002092320 A JP2002092320 A JP 2002092320A JP 2003287791 A JP2003287791 A JP 2003287791A
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strobe
light
discharge tube
strobe device
color
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JP2002092320A
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English (en)
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Takashi Murayama
任 村山
Yasuo Aozuka
康生 青塚
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Fujifilm Holdings Corp
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Original Assignee
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストロボ装置を使用して写真撮影を行うと、
暗闇中での撮影を除き、被写体には必然的にミックス光
が照射されることになり、特に屋内での撮影では、ヒト
が実際に知覚した色彩、または当該色彩に近い色彩を有
する写真もしくは再生画像を得ることが困難になりやす
い。 【解決手段】 互いに異なる分光放射特性を有する複数
の閃光ユニットによってストロボ装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ用のストロ
ボ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日では、フィルムカメラ(本明細書に
おいては、レンズ付きフィルムを含むものとする。)、
ディジタルカメラ等の種々のカメラにおいて、ストロボ
装置が使用される。被写体にストロボ装置からの閃光を
照射することにより、被写体からの反射光量を増加させ
ることができる。
【0003】例えば、被写体に逆光が当たっている撮影
シーンや屋内での撮影シーン、あるいは夜間の撮影で
は、被写体からの反射光量が少ない場合が多い。このよ
うな状況下において被写体の細部まできれいに撮影する
ためには、被写体にストロボ装置からの閃光を照射し、
被写体からの反射光量を増加させることが望まれる。
【0004】ところで、物体表面からの反射光の分光分
布や、物体を透過した光の分光分布は、その物体に照射
されている光の分光分布に応じて大きく変化する。ヒト
は、これらの反射光また透過光に基づいて物体を認識す
るので、ヒトが知覚する物体の色も、本来ならば、その
物体に照射されている光の分光分布に応じて大きく変化
するはずである。
【0005】しかしながら、ヒトが知覚する物体の色
は、その物体表面からの反射光の分光分布や、その物体
を透過した光の分光分布のみによっては決まらない。ヒ
トは、周囲光に順応して無意識的に色の補正を行ってい
る。このため、物体に照射されている光の分光分布が大
きく変化したとしても、ヒトが知覚する物体の色はそれ
程大きくは変化しない。
【0006】例えば、蛍光灯によって照明されている人
物を撮影するに当たってカメラ側で何ら補正処理を行わ
ないとすると、出来上がった写真または画像では、被写
体である人物の肌色が、ヒトが実際に知覚する肌色より
も黄緑がかる。
【0007】フィルムカメラによって被写体を撮影した
場合には、現像後のフィルムを用いて印画紙を露光する
際に、被写体像の色や背景像の色をある程度調整するこ
とができる。撮影に当たってヒトが実際に知覚した色
彩、または当該色彩に近い色彩を有する写真を得ること
ができる。
【0008】一方、多くのディジタルカメラはホワイト
バランスを自動で、または手動で調整する機能を備えて
いる。この機能を備えたディジタルカメラでは、カメラ
内部での信号処理によって、撮影に当たってヒトが実際
に知覚した色彩、または当該色彩に近い色彩を有する再
生画像が得られる出力画素信号または記録画素信号を生
成することが可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】フィルムカメラおよび
ディジタルカメラのいずれにおいても、撮影に当たって
ヒトが実際に知覚した色彩、または当該色彩に近い色彩
を有する写真もしくは再生画像を得ることが困難な撮影
条件がある。
【0010】例えば、複数種の光源からの発光(以下、
「ミックス光」という。)によって被写体が照明されて
いる場合には、撮影に当たってヒトが実際に知覚した色
彩、または当該色彩に近い色彩を有する写真もしくは再
生画像を得ることが困難である。中でも、蛍光灯と他の
光源とのミックス光によって被写体が照明されている場
合には、特に困難である。
【0011】ストロボ装置を使用した場合には、暗闇中
での撮影を除き、被写体には必然的にミックス光が照射
されることになる。このため、特に屋内での撮影では、
当該撮影に当たってヒトが実際に知覚した色彩、または
当該色彩に近い色彩を有する写真もしくは再生画像を得
ることが困難になりやすい。
【0012】本発明の目的は、写真もしくは再生画像で
の色彩を、撮影に当たってヒトが実際に知覚した色彩に
近づけることが容易なストロボ装置を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、窓部を有するハウジング内に収容され、互いに異な
る分光放射特性を有する複数の閃光ユニットを備えたス
トロボ装置が提供される。
【0014】このストロボ装置では、被写体に当たって
いる照明光の種類に応じて、当該ストロボ装置から出射
する閃光の分光分布を変更することが可能である。
【0015】ストロボ装置から発せられる閃光の分光分
布を、当該閃光と被写体に既に当たっている照明光との
ミックス光での分光分布が所望の分光分布、例えば太陽
光の分光分布に近い分光分布となるように制御すれば、
撮影に当たってヒトが実際に知覚した色彩、または当該
色彩に近い色彩を有する写真もしくは再生画像を得やす
くなる。
【0016】このストロボ装置は、特に、被写体に当た
っている照明光の種類を判別する外光検知装置を備えた
カメラに内蔵または装着して使用することが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、第1の実施例によるスト
ロボ装置を概略的に示す部分断面上面図である。同図に
示すストロボ装置10では、ハウジング1内に、ストロ
ボ放電管3と、このストロボ放電管3を互いに共有する
第1〜第3閃光ユニットU1〜U3と、反射器7とが収
容されている。
【0018】ハウジング1は、ストロボ放電管3からの
発光を透過させる窓部1aを有し、この窓部1aとスト
ロボ放電管3との間に第1〜第3閃光ユニットU1〜U
3が配置される。窓部1aから見てストロボ放電管3の
後方には、ストロボ放電管3から出射した光を窓部1a
側に集める反射器7が配置される。
【0019】ストロボ放電管3としては、例えばキセノ
ンランプまたは水銀ランプが用いられる。ストロボ放電
管3の発光に必要な電気的エネルギーは、図示を省略し
たストロボ充電回路によって生成され、この回路中のコ
ンデンサに蓄積される。
【0020】例えば、ストロボ放電管3の発光に必要な
電気的エネルギーがストロボ充電回路に蓄積されている
ときに、ストロボ装置10を内蔵もしくは装着したカメ
ラのシャッタボタンが全押しにされると、ストロボ放電
管3とストロボ充電回路とが導通してストロボ放電管3
が発光する。
【0021】ストロボ放電管3を互いに共有する第1〜
第3閃光ユニットU1〜U3は、上記のストロボ充電回
路も互いに共有し、各々が、ストロボ放電管3からの発
光(閃光)を分光放射特性が互いに異なるものに変換す
る。
【0022】第1閃光ユニットU1は、窓部1aにほぼ
平行に配置された第1フィルタ5a、この第1フィルタ
5aと窓部7aとの間に配置された第1光学絞り5A、
および、図示を省略した第1駆動装置を含む。
【0023】第2閃光ユニットU2は、窓部1aにほぼ
平行に配置された第2フィルタ5b、この第2フィルタ
5bと窓部7aとの間に配置された第2光学絞り5B、
および、図示を省略した第2駆動装置を含む。
【0024】第3閃光ユニットU3は、窓部1aにほぼ
平行に配置された第3フィルタ5c、この第3フィルタ
5cと窓部7aとの間に配置された第3光学絞り5C、
および、図示を省略した第3駆動装置を含む。
【0025】第1〜第3フィルタ5a〜5cは、互いに
異なる分光透過率特性を有する光学フィルタであり、こ
れら第1〜第3フィルタ5a〜5cとしては、例えば、
赤色フィルタ、緑色フィルタ、青色フィルタ等のカラー
フィルタが用いられる。これら第1〜第3フィルタ5a
〜5cは、ストロボ放電管3から出射した閃光の分光分
布を調整する。
【0026】第1〜第3光学絞り5A〜5Cの各々は例
えばアイリス絞りである。これらの第1〜第3光学絞り
5A〜5Cは、第1、第2、または第3駆動装置によっ
て開閉されて、第1〜第3フィルタ5a〜5cを透過し
た閃光の窓部1aへの入射光量を調整する。第1〜第3
駆動装置の動作は、図示を省略した光学絞り制御回路に
よって制御される。
【0027】上記の構成を有するストロボ装置10は、
例えば、被写体に当たっている照明光の種類を検知する
機能を有するカメラに内蔵もしくは装着される。カメラ
が検知した照明光の種類に応じて第1〜第3光学絞り5
A〜5Cの開閉量を制御することによって、ストロボ装
置10からの閃光と被写体に既に当たっている照明光と
のミックス光での分光分布を所望の分光分布、例えば太
陽光の分光分布に近い分光分布とすることが可能にな
る。撮影に当たってヒトが実際に知覚した色彩、または
当該色彩に近い色彩を有する写真もしくは再生画像を得
やすくなる。
【0028】以下、ストロボ装置10を備えたカメラを
例にとり、図2および図3を参照しつつ、ストロボ装置
10の動作をより具体的に説明する。
【0029】図2は、上述したストロボ装置10を備え
たカメラを概略的に示す。図示のカメラ20は例えばフ
ィルムカメラまたはディジタルカメラであり、ストロボ
装置10の他に、撮像光学系を収容した鏡筒12、シャ
ッタボタン14、外光検知装置16等を有する。以下の
説明においては、カメラ20からストロボ装置10を除
いた構成を「カメラ本体20A」という。
【0030】外光検知装置16は、この外光検知装置1
6に入射した光に基づいて、被写体に当たっている照明
光の種類を判別する機能を有する。このような外光検知
装置16としては、例えば、特開平3−163538号
公報での特許請求の範囲(2)に記載された構成の光源種
判定装置を使用することができる。
【0031】同公報の特許請求の範囲(2) に記載された
光源種判定装置は、(i) 外界からの光を測定する第1お
よび第2の光センサと、(ii)蛍光灯の輝線に相当する波
長の光を測定する第3の光センサと、(iii) 第2の光セ
ンサの出力のうち周波数50〜120Hzの成分を取り
出すバンドパスフィルタと、(iv)第1の光センサの出力
と第3の光センサの出力との比αを算出する第1の演算
手段と、(v) 第1の光センサの出力とバンドパスフィル
タの出力との比βを算出する第2の演算手段と、(vi)撮
影シーンでの照明光源種が蛍光灯であるのかタングステ
ンランプであるのかを、比αおよび比βを用いて判定す
る手段とを有する。
【0032】図3は、上記のカメラ20を概略的に示す
機能ブロック図である。同図には、図1において図示を
省略したストロボ充電回路4、このストロボ充電回路4
とストロボ放電管3との導通を制御するスイッチング素
子SW、光学絞り制御回路6、および第1〜第3駆動装
置6A〜6Cも示されている。
【0033】カメラ本体20Aが有する外光検知装置1
6は、図2に示したシャッタボタン14が例えば半押し
にされると作動して、被写体に当たっている照明光の種
類を判別し、その結果を表す信号Skを生成する。この
信号Skは、カメラ本体20A中の所定の回路に供給さ
れる他に、ストロボ装置10中の光学絞り制御回路6に
も供給される。
【0034】光学絞り制御回路6は記憶素子(図示せ
ず。)を有し、この記憶素子には、外光検知装置16に
よって判別可能な照明光の種類毎に、第1〜第3光学絞
り5A〜5Cの開閉量の制御に必要なデータが予め1組
ずつ記憶される。
【0035】信号Skの供給を受けた光学絞り制御回路
6は、上記の記憶素子から所定のデータを読出し、第1
〜第3駆動装置6A〜6Cの各々に、第1〜第3光学絞
り5A〜5Cの開閉量を指定する信号S1、S2、また
はS3を供給する。各駆動装置6A〜6Cは、信号S
1、S2、またはS3に応じて動作して、第1〜第3光
学絞り5A〜5Cの開口の大きさを変化させる。第1〜
第3光学絞り5A〜5Cへの光の入射をできるだけ阻害
しないようにするうえから、第1〜第3駆動装置6A〜
6Cは、例えば第1〜第3光学絞り5A〜5Cの周囲に
配置さすることが好ましい。
【0036】例えば、外光検知装置16が普通型蛍光灯
(3波長形および高演色形のいずれでもない一般照明用
の蛍光灯)からの発光を検知したとすると、赤色域の光
量が相対的に多い閃光がストロボ装置10から出射する
ことになるように、特定の光学絞りの開口が他の光学絞
りの開口よりも広くなる。
【0037】普通型蛍光灯からの発光は赤色域の発光量
が相対的に少ない。したがって、赤色域の光量が相対的
に多い閃光をストロボ装置10から出射させることによ
り、当該閃光と被写体に既に当たっている照明光(普通
型蛍光灯からの発光)とのミックス光での分光分布を所
望の分光分布、例えば太陽光の分光分布に近い分光分布
とすることが可能になる。
【0038】この後、シャッタボタン14が全押しにさ
れると、所定の信号Ssがカメラ本体20Aからスイッ
チング素子SWへ供給され、スイッチング素子SWが閉
になる。ストロボ充電回路4とストロボ放電管3とが導
通し、ストロボ放電管3から閃光が出射される。第1〜
第3閃光ユニットU1〜U3によって所定の分光分布に
調整された閃光が、ストロボ装置10から出射する。
【0039】なお、ストロボ充電回路4は、例えば、鏡
筒12(図2参照)内に配置されている撮像光学系への
入射光量が少ないときにカメラ本体20Aが自動的に生
成する信号Scの供給を受けて、ストロボ放電管3の発
光に必要な電気的エネルギーの生成を開始し、生成した
電気的エネルギーを当該ストロボ充電回路4中のコンデ
ンサ(図示せず。)に蓄積する。
【0040】カメラ本体20Aは、信号Scを生成する
と、ストロボ放電管3の発光に必要な電気的エネルギー
が上記のコンデンサへ蓄積され終わるまでの間、シャッ
タボタン14を全押しにすることができないように構成
される。
【0041】勿論、例えば日中シンクロ撮影のときのよ
うに、撮像光学系への入射光量が多いときでもストロボ
装置10を動作させたい場合もあるので、カメラ本体2
0Aあるいはストロボ装置10は、信号Scが生成され
ないときでも強制的にストロボ充電回路4の動作を開始
させることができるように構成することが好ましい。
【0042】また、ストロボ装置10の使用によってヒ
トの瞳が赤く写るのを防止するために、相対的に光量の
少ないプレ発光と、相対的に光量の多い本発光との2回
に分けてストロボ装置10を発光させてもよい。
【0043】さらには、ストロボ装置10の使用によっ
て被写体が露出オーバーになるのを防止するためには、
カメラ本体20Aおよびストロボ装置10に、当該スト
ロボ装置10を調光ストロボとして動作させるための機
能を付加することが好ましい。具体的には、被写体から
の反射光の光量をカメラ本体20Aによって検出し、そ
の値が一定値に達したときにストロボ装置10の発光を
停止させることができる機能をカメラ本体20Aおよび
ストロボ装置10に付加することが好ましい。
【0044】次に、第2の実施例によるストロボ装置に
ついて説明する。図4は、本実施例によるストロボ装置
30を概略的に示す部分断面上面図である。図示のスト
ロボ装置30は、(i) 第1〜第3フィルタ5a〜5cに
代えて第1〜第3蛍光体層25a〜25cが使用されて
いる点、および、(ii)これら第1〜第3蛍光体層25a
〜25cが、第1〜第3光学絞り5A〜5Cと窓部1a
との間に配置されている点で、第1の実施例によるスト
ロボ装置10と構成上異なる。
【0045】上記の相違点(i) 〜(ii)を除けば、ストロ
ボ装置30はストロボ装置10と同様の構成を有する。
図4に示した構成部材のうち、図1に示した構成部材と
共通するものについては図1で用いた参照符号と同じ参
照符号を付してその説明を省略する。
【0046】第1〜第3蛍光体層25a〜25cは、互
いに異なる分光分布の蛍光を発する。例えば、第1蛍光
体層25aは赤色の蛍光を発し、第2蛍光体層25bは
緑色の蛍光を発し、第3蛍光体層25cは青色の蛍光を
発する。あるいは、第1〜第3蛍光体層25a〜25c
は、それぞれ、複数色の蛍光を発する。個々の蛍光体層
25a〜25cは、1種類の蛍光体、または発光波長が
異なる複数種の蛍光体を含有する。
【0047】第1蛍光体層25aに第1光学絞り5Aが
対応し、第2蛍光体層25bに第2光学絞り5Bが対応
し、第3蛍光体層25cに第3光学絞り5Cが対応す
る。
【0048】上記の構成を有するストロボ装置30も、
前述したストロボ装置10と同様に、被写体に当たって
いる照明光の種類を検知する機能を有するカメラに内蔵
もしくは装着して使用することが好ましい。
【0049】カメラが検知した照明光の種類に応じて各
光学絞り5A〜5Cの開閉量を制御することによって、
ストロボ装置30からの閃光と被写体に既に当たってい
る照明光とのミックス光での分光分布を所望の分光分
布、例えば太陽光の分光分布に近い分光分布とすること
が可能になる。撮影に当たってヒトが実際に知覚した色
彩、または当該色彩に近い色彩を有する写真もしくは再
生画像を得やすくなる。
【0050】図5は、上記のカメラを概略的に示す機能
ブロック図である。同図に示した構成部材のうち、図3
または図4に示した構成部材と共通するものについては
図3または図4で用いた参照符号と同じ参照符号を付し
てその説明を省略する。カメラには新たな参照符号40
を付し、カメラ本体には新たな参照符号40Aを付して
ある。
【0051】ストロボ装置30は、図3に示したストロ
ボ装置10がカメラ本体20Aから受ける制御と同様の
制御をカメラ本体40Aから受けて、ストロボ装置10
と同様に動作する。上述したように、ストロボ装置30
からの閃光と被写体に既に当たっている照明光とのミッ
クス光での分光分布を所望の分光分布にすることが可能
になるので、撮影に当たってヒトが実際に知覚した色
彩、または当該色彩に近い色彩を有する写真もしくは再
生画像を得やすくなる。
【0052】次に、第3の実施例によるストロボ装置に
ついて説明する。図6は、本実施例によるストロボ装置
50を概略的に示す部分断面上面図である。図示のスト
ロボ装置50は、(i) 第1〜第3ストロボ放電管3a〜
3cを有する点、(ii)第1〜第3ストロボ放電管3a〜
3cとストロボ充電回路(図示せず。)との導通を各ス
トロボ放電管3a、3b、3c毎に制御可能なスイッチ
ング素子(後述)を有する点、(iii) ストロボ充電回路
および後述のスイッチング素子の動作を制御して第1〜
第3ストロボ放電管3a〜3cそれぞれの発光量を制御
する発光量調整回路(後述)を有する点、および、(iv)
第1〜第3光学絞り、第1〜第3駆動装置、および光学
絞り制御回路が省略されている点で、第1の実施例によ
るストロボ装置10と構成上異なる。
【0053】上記の相違点(i) 〜(ii)を除けば、ストロ
ボ装置30はストロボ装置10と同様の構成を有する。
図6に示した構成部材のうち、図1に示した構成部材と
共通するものについては図1で用いた参照符号と同じ参
照符号を付してその説明を省略する。
【0054】このストロボ装置50では、第1ストロボ
放電管3aと第1フィルタ5aとが第1閃光ユニットU
1を構成し、第2ストロボ放電管3bと第2フィルタ5
bとが第2閃光ユニットU2を構成し、第3ストロボ放
電管3cと第3フィルタ5cとが第3閃光ユニットU3
を構成する。ストロボ充電回路は、第1〜第3閃光ユニ
ットU1〜U3によって共有される。
【0055】上記の構成を有するストロボ装置50も、
前述したストロボ装置10と同様に、被写体に当たって
いる照明光の種類を検知する機能を有するカメラに内蔵
もしくは装着して使用することが好ましい。
【0056】カメラが検知した照明光の種類に応じて第
1〜第3ストロボ放電管3a〜3cそれぞれの発光量を
制御することによって、ストロボ装置50からの閃光と
被写体に既に当たっている照明光とのミックス光での分
光分布を所望の分光分布、例えば太陽光の分光分布に近
い分光分布とすることが可能になる。撮影に当たってヒ
トが実際に知覚した色彩、または当該色彩に近い色彩を
有する写真もしくは再生画像を得やすくなる。
【0057】図7は、上記のカメラを概略的に示す機能
ブロック図である。同図に示した構成部材のうち、図3
または図4に示した構成部材と共通するものについては
図3または図4で用いた参照符号と同じ参照符号を付し
てその説明を省略する。カメラには新たな参照符号60
を付し、カメラ本体には新たな参照符号60Aを付して
ある。
【0058】図示のカメラ60においては、外光検知装
置16(図2参照)による照明光の種類の判別結果を表
す信号Skが、ストロボ装置50中の発光量調整回路4
8に共有される。
【0059】発光量調整回路48は記憶素子(図示せ
ず。)を有し、この記憶素子には、外光検知装置16に
よって判別可能な照明光の種類毎に、第1〜第3ストロ
ボ放電管3a〜3cそれぞれの発光量についてのデータ
が予め1組ずつ記憶される。
【0060】信号Skの供給を受けた発光量調整回路4
8は、上記の記憶素子から所定のデータを読出し、スト
ロボ充電回路42とスイッチング素子45とによって構
成される発光量調整部45に、第1〜第3ストロボ放電
管3a〜3cそれぞれの発光量を指定する信号Srを供
給する。
【0061】ストロボ充電回路42は、例えば、第1〜
第3ストロボ放電管3a〜3cの発光に必要な電気的エ
ネルギーの生成し、この電気的エネルギーを1つのコン
デンサ(図示せず。)に蓄積する。
【0062】スイッチング素子44は、上記のコンデン
サと第1ストロボ放電管3aとの導通を制御するサブス
イッチ、上記のコンデンサと第2ストロボ放電管3bと
の導通を制御するサブスイッチ、上記のコンデンサと第
3ストロボ放電管3cとの導通を制御するサブスイッ
チ、および、これら3個のサブスイッチと上記のコンデ
ンサとの導通を制御するメインスイッチを含む。
【0063】発光量調整部45に上記の信号Srが供給
されると、外光検知装置16が検知した照明光の種類に
応じて、スイッチング素子44中の所定の2つ、または
全てのサブスイッチが閉になる。
【0064】この後、カメラ本体60A中のシャッタボ
タン14(図2参照)が全押しにされると、所定の信号
Ssがカメラ本体20Aからスイッチング素子44へ供
給され、上記のメインスイッチが閉になる。ストロボ充
電回路4と所定のストロボ放電管3a、3b、または3
cとが導通する。第1〜第3閃光ユニットU1〜U3に
よって所定の分光分布に調整された閃光が、ストロボ装
置50から出射する。
【0065】このカメラ60においても、ストロボ装置
50からの閃光と被写体に既に当たっている照明光との
ミックス光での分光分布を所望の分光分布にすることが
可能になるので、撮影に当たってヒトが実際に知覚した
色彩、または当該色彩に近い色彩を有する写真もしくは
再生画像を得やすくなる。
【0066】以上、実施例によるストロボ装置について
説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0067】例えば、図1に示したストロボ装置10で
は、第1〜第3フィルタ5a〜5cと窓部1aとの間に
第1〜第3光学絞り5A〜5Cを配置したが、第1〜第
3光学絞り5A〜5Cと窓部1aとの間に第1〜第3フ
ィルタ5a〜5cを配置してもよい。
【0068】同様に、図4に示したストロボ装置30で
は、第1〜第3光学絞り5A〜5Cと窓部1aとの間に
第1〜第3蛍光体層25a〜25cを配置したが、第1
〜第3蛍光体層25a〜25cと窓部1aとの間に第1
〜第3光学絞り5A〜5Cを配置してもよい。
【0069】窓部1aの外側からストロボ装置10を正
面視したとき、第1〜第3フィルタ5a〜5cの各々
は、その鉛直方向の長さが窓部1aの鉛直方向の長さと
同じ長になるように構成することもできるし、窓部1a
の鉛直方向の長さよりも短くなる(例えば半分程度にな
る)ように構成することもできる。第1〜第3光学絞り
5A〜5Cそれぞれの大きさは、対応する第1、第2、
または第3フィルタの大きさに応じて適宜選定可能であ
る。
【0070】同様のことが、窓部1aの外側からストロ
ボ装置30を正面視したときの第1〜第3蛍光体層25
a〜25cそれぞれの鉛直方向の長さ、および、これら
第1〜第3蛍光体層25a〜25cに対応する第1〜第
3光学絞り5A〜5Cについてもいえる。
【0071】ストロボ装置内にフィルタ(光学フィル
タ)を配置する場合、その種類数は、分光透過率特性か
らみて2種類または4種類以上とすることも可能であ
る。何種類のフィルタを配置するかは、目的とするスト
ロボ装置の性能や、このストロボ装置を内蔵もしくは装
着するカメラによって判別可能な照明光の種類等に応じ
て適宜選定可能である。同様のことが、ストロボ装置内
に蛍光体層を配置する場合における蛍光体層の種類数に
ついてもいえる。
【0072】ストロボ放電管の数も、目的とするストロ
ボ装置の性能や、このストロボ装置を内蔵もしくは装着
するカメラによって判別可能な照明光の種類等に応じて
適宜選定可能である。複数のストロボ放電管を用いる場
合には、これらのストロボ放電管の1つに1つずつ対応
させて、当該ストロボ放電管の発光に必要な電気的エネ
ルギーを蓄積するコンデンサをストロボ充電回路中に設
けることもできる。
【0073】ストロボ装置は、個々の閃光ユニットにお
ける光学絞りの開閉量の調整や、複数のストロボ放電管
を用いた場合における各ストロボ放電管の発光量の調整
を、カメラ本体からの信号に応じて自動的に行うように
構成する他に、カメラの使用者が自らの判断で手動で操
作することができるように構成してもよい。
【0074】その他、種々の変更、改良、組み合わせ等
が可能であることは、当業者に自明であろう。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
撮影時点で被写体に当てられる照明光の分光分布を所望
の分光分布にすることが可能なストロボ装置が提供され
る。撮影に当たってヒトが実際に知覚した色彩、または
当該色彩に近い色彩を有する写真もしくは再生画像を得
やすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例によるストロボ装置を概略的に示
す部分断面上面図である。
【図2】図1に示したストロボ装置を備えたカメラの一
例を概略的に示す上面図である。
【図3】図2に示したカメラを概略的に示す機能ブロッ
ク図である。
【図4】第2の実施例によるストロボ装置を概略的に示
す部分断面上面図である。
【図5】図4に示したストロボ装置を備えたカメラの一
例を概略的に示す機能ブロック図である。
【図6】第3の実施例によるストロボ装置を概略的に示
す部分断面上面図である。
【図7】図6に示したストロボ装置を備えたカメラの一
例を概略的に示す機能ブロック図である。
【符号の説明】 1…ハウジング、 3、3a、3b、3c…ストロボ放
電管、4、42…ストロボ充電回路、 5a〜5c…フ
ィルタ(光学フィルタ)、 5A〜5C…光学絞り、
6…光学絞り制御回路、 6A〜6C…駆動装置、 1
0、30、50…ストロボ装置、 20、40…カメ
ラ、 20A、40A…カメラ本体、 25a〜25c
…蛍光体層、 45…発光量調整部、 48…発光量調
整回路、U1〜U3…閃光ユニット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 15/03 G03B 15/03 F W X H04N 5/225 H04N 5/225 F 5/238 5/238 Z (72)発明者 青塚 康生 宮城県黒川郡大和町松坂平1丁目6番地 富士フイルムマイクロデバイス株式会社内 Fターム(参考) 2H053 AD21 BA08 BA21 BA31 BA54 BA84 CA06 CA12 CA15 CA41 5C022 AA13 AB15 AC69

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓部を有するハウジング内に収容され、
    互いに異なる分光放射特性を有する複数の閃光ユニット
    を備えたストロボ装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の閃光ユニットが、1本のスト
    ロボ放電管と、該ストロボ放電管の発光に必要な電気的
    エネルギーを生成し、蓄積するストロボ充電回路とを共
    有する一方で、各々が、前記ストロボ放電管と前記窓部
    との間に配置された光学フィルタ、および、前記光学フ
    ィルタへの入射光量または前記光学フィルタからの出射
    光量を制限することのできる光学絞りを有する請求項1
    に記載のストロボ装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の閃光ユニットが、1本のスト
    ロボ放電管と、該ストロボ放電管の発光に必要な電気的
    エネルギーを生成し、蓄積するストロボ充電回路とを共
    有する一方で、各々が、前記ストロボ放電管と前記窓部
    との間に配置された蛍光体層、および、前記蛍光体層へ
    の入射光量または前記蛍光体層からの出射光量を制限す
    ることのできる光学絞りを有する請求項1に記載のスト
    ロボ装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の閃光ユニットの各々が、1本
    のストロボ放電管、および、前記ストロボ放電管と前記
    窓部との間に配置された光学フィルタまたは蛍光体層を
    有し、さらに、前記ストロボ放電管毎に該ストロボ放電
    管の発光量を調整することのできる発光量調整部を備え
    た請求項1に記載のストロボ装置。
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