JP2003287334A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2003287334A
JP2003287334A JP2002093672A JP2002093672A JP2003287334A JP 2003287334 A JP2003287334 A JP 2003287334A JP 2002093672 A JP2002093672 A JP 2002093672A JP 2002093672 A JP2002093672 A JP 2002093672A JP 2003287334 A JP2003287334 A JP 2003287334A
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temperature
compressor
refrigerant
temperature sensor
outside air
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JP2002093672A
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Koji Takagi
康志 高木
Susumu Saruta
進 猿田
Munehiro Horie
宗弘 堀江
Tsutomu Sakuma
勉 佐久間
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機や凝縮器に停留する冷媒の寝込みに
よる冷却不良を防止する冷蔵庫を得る。 【解決手段】 圧縮機、凝縮器、絞り機構、蒸発器、ア
キュームレータなどを順次接続した冷凍サイクルと、前
記蒸発器の出入口の温度を検知する入口温度センサおよ
び出口温度センサと、圧縮機を冷却する冷却ファンとを
備え、入口温度センサより検出した温度と出口温度セン
サより検出した温度との温度差が所定値以上となった場
合に(S4)、冷却ファンを停止させる(S6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械室内に設けら
れ、圧縮機を冷却する冷却ファンを備えた冷蔵庫に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷蔵庫の冷却運転に際して
は、冷凍サイクルに冷媒を循環させる圧縮機の駆動と同
期して冷却ファンを回転させ、圧縮機や凝縮器の放熱を
行っていた。これは、圧縮機や凝縮器の温度を下げるこ
とによって冷媒の凝縮温度を下げ、冷却能力の向上を図
ると共に、圧縮機モータの巻線温度の上昇による損失を
低減させるためである。
【0003】一方、外気温が低いとき、例えば冷蔵庫の
設置場所の温度が10℃以下の場合には、冷却ファンの
駆動により圧縮機の温度が過剰に下がってしまう場合が
ある。圧縮機の温度が必要以下に低下すると、冷凍機油
中に溶け込む冷媒量が多くなり、冷媒が冷凍サイクルに
循環されずに冷却性能が低下してしまう、いわゆる冷媒
の寝込み現象を生じることになる(循環される冷媒量が
少なくなる)。
【0004】この寝込み対策としては、ヒンジ部や操作
基板上に室温を検知する外気温センサを設け、このセン
サにより検知した外気温が低温の場合には、圧縮機の駆
動と独立して冷却ファンを停止させることにより、圧縮
機や凝縮器の過剰冷却を防止して冷媒の寝込みを抑制し
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、低温以
上の中温、例えば10℃〜20℃でも設置場所の条件な
どによっては、冷媒の寝込みが発生し冷却不良が発生し
ていた。
【0006】例えば、冬季など低外気温地に冷蔵庫を据
付ける場合、据付け前の冷蔵庫は倉庫など外気温が低い
場所にストックされており、配達中はトラックの荷台な
どに固定されているため、低温状態となっているが、据
付け場所は暖房などで温かいため、据付けられた冷蔵庫
の外気温センサは中温または高温と検知することにな
る。
【0007】このため、据付け場所の周囲は所定温度以
上であっても、冷蔵庫本体、特に熱容量の大きい圧縮機
は低温状態のままであるため冷凍機油中に溶けこんだ冷
媒が冷凍サイクルに循環されず、さらには、外気温セン
サは中温または高温を検知していることから、冷却ファ
ンは回転して圧縮機および凝縮器をさらに過剰に冷却
し、冷媒の寝込みを生じさせていた。
【0008】また、据付け場所の室内を暖房器具などで
暖めている場合でも、ドアの隙間風や温かい空気は上昇
するので、室温と比べ床の周囲温度は低い場合が多い。
一般に外気温センサはヒンジ部や操作基板など冷蔵庫本
体の上部に配設されているので、室温を中温や高温と検
知しても、機械室は床の周囲に位置しているため低温状
態になっている場合がある。
【0009】したがって、圧縮機および凝縮器は低温状
態であるにもかかわらず、外気温センサは中温または高
温を検知しているため冷却ファンは回転することにな
り、圧縮機および凝縮器を過剰冷却して冷媒の寝込みを
生じさせていた。
【0010】一方、近年、オゾン層保護や地球温暖化問
題に対する関心が世界的に高まっており、従来の冷媒、
例えばR134aなどに対して、オゾン層破壊がなく、
地球温暖化係数の低い可燃性冷媒、例えばHC(ハイド
ロカーボン)冷媒の使用が検討されており、このHC冷
媒は、その冷凍能力および漏洩時の安全性を考慮して、
冷媒封入量をR134aの半分以下にすることができ
る。
【0011】しかし、封入冷媒の少ないHC冷媒を用い
た場合に、R134aと同じ量の寝込みが生じると、総
冷媒量に対する寝込み冷媒量の比率は従来の倍以上とな
り、少量の冷媒の寝込みに対しても冷媒循環量の減少比
率が拡大するため冷却性能を著しく低下させていた。
【0012】本発明は、上記問題点に着眼してなされた
ものであり、圧縮機や凝縮器に停留する冷媒の寝込みに
よる冷却不良を防止する冷蔵庫を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、圧縮
機、凝縮器、絞り機構、蒸発器、アキュームレータなど
を順次接続した冷凍サイクルと、前記蒸発器の出入口部
の温度を検知する入口温度センサおよび出口温度センサ
と、前記圧縮機を冷却する冷却ファンとを備え、入口温
度センサより検出した温度と出口温度センサより検出し
た温度との温度差が所定値以上となった場合に、前記冷
却ファンを停止させることを特徴とするものである。
【0014】本発明によれば、冷媒が寝込んでいる状態
のときに冷却ファンを動作させないようにすることがで
きるため、圧縮機や凝縮器を過冷却することなく、冷媒
の寝込みによる冷却不良を防止することができる。
【0015】請求項2の発明は、圧縮機、凝縮器、絞り
機構、蒸発器、アキュームレータなどを順次接続した冷
凍サイクルと、前記蒸発器の出入口部の温度を検知する
入口温度センサおよび出口温度センサと、外気温を検知
する外気温センサと、前記圧縮機を冷却し、少なくとも
外気温センサより検知した温度が設定温度以上になると
駆動するよう制御される冷却ファンとを備え、入口温度
センサから検出した温度と出口温度センサから検出した
温度との温度差が所定値以上となった場合に、前記設定
温度を高く変更することを特徴とするものである。
【0016】本発明によれば、冷媒の寝込み現象が少な
い外気温の高温時では、冷媒の寝込み状態と判断しても
冷却ファンは通常運転を行うことができるため、圧縮機
および凝縮器を効果的に冷却し、冷却能力を向上させる
ことができる。
【0017】また、寝込みの恐れのある中温時では、冷
却ファンを停止することで確実に冷媒の寝込みによる冷
却不良を防止することができる。
【0018】請求項3の発明は、圧縮機、凝縮器、絞り
機構、蒸発器、アキュームレータなどを順次接続した冷
凍サイクルと、外気温を検知する外気温センサと、前記
圧縮機を冷却し、少なくとも外気温センサより検知した
温度が設定温度以上になると駆動するよう制御される冷
却ファンとを備え、前記外気温センサを機械室の近傍に
配設したことを特徴とするものである。
【0019】本発明によれば、室内の上部と底部とで温
度差が生じていても、機械室内とほぼ同じ温度を検知す
ることができるため、外気温センサによる冷却ファン制
御の信頼性を向上させることができ、冷媒の寝込みによ
る冷却不良を防止することができる。
【0020】請求項4の発明は、冷凍サイクルの冷媒に
可燃性冷媒を用いたことを特徴とするものであり、封入
冷媒量が少ない可燃性冷媒に対して、より効果的に冷媒
の寝込みによる冷却不良を防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につい
て、図面に基づいて説明する。
【0022】図3に示すように冷蔵庫本体1内には、冷
蔵室2、野菜室3、製氷室4、冷凍室5が上から順に設
けられている。なお、製氷室4の隣には、各温度帯に切
替可能な切替室を横に並ぶように配設している。
【0023】また、冷蔵室2の前面には、ヒンジ開閉式
の断熱性の扉6を設け、この扉6の前面には、庫内温度
を調節したり、冷却運転、表示を切り替えたりなどの操
作をする操作パネル60を備えている。
【0024】野菜室3、製氷室4、冷凍室5のそれぞれ
の前面には、引出し式の断熱性の扉7,8,9を設けて
いる。冷蔵室2、野菜室3との間は、プラスチック製の
仕切り板10により仕切られ、野菜室3と製氷室4及び
切替室との間は冷気の流れが独立するよう断熱仕切壁1
1により仕切られ、製氷室4及び切替室との間も断熱仕
切壁によって仕切られている。
【0025】野菜室3の背部には、冷蔵室2および野菜
室3の冷却器を構成するR蒸発器14、冷蔵用冷気循環
ファンを構成するRファン13、およびR蒸発器14に
着霜した霜を除霜するR除霜ヒータ17などを配設して
いる。このRファン13が駆動すると、R蒸発器14に
より冷却された冷気は、ダクト12を介して冷蔵室2室
内に供給された後、野菜室3を経て循環することによ
り、冷蔵室2および野菜室3を冷却する構成となってい
る。
【0026】製氷室4、切替室、および冷凍室5の背部
には、上から順に冷凍用冷気循環ファンを構成するFフ
ァン15、製氷室4、切替室および冷凍室5の冷却器を
構成するF蒸発器16、およびF蒸発器16に着霜した
霜を除霜するF除霜ヒータ18などを配設している。こ
の場合、Fファン15が駆動されると、F蒸発器16に
より冷却された冷気は、製氷室4および冷凍室5内に供
給、循環されることにより、製氷室4および冷凍室5を
冷却する構成となっている。
【0027】冷蔵庫本体1の底部には、機械室22を形
成している。この機械室22内には、圧縮機20、ワイ
ヤコンデンサからなる凝縮器27、圧縮機20および凝
縮器27を冷却するCファン19、各蒸発器を除霜した
排水を貯水して蒸発させる蒸発皿21などを配設してい
る。
【0028】機械室22の前方には、空気を機械室22
内に吸い込む吸込口23を設け、図5に示すように、こ
の吸込口23を意匠的に閉塞するようカバー24を取付
け、このカバー23の裏面には、外気の温度を検知する
外気温センサ53を取付け固定している。
【0029】また、機械室22の背面には、機械室22
内の空気を排出する排気口25を備えており、Cファン
19の駆動によって、吸込口23から外気を吸い込み、
凝縮器27を冷却した後、機械室22に導入し、圧縮機
20と熱交換した外気を排気口25より排出するように
している。
【0030】一方、図4に示すように、冷凍サイクル
は、圧縮機20、防露パイプ28、凝縮器27、冷媒の
流れを切り替えたり、全閉、全開動作をする切替弁26
を直列に接続し、Rキャピラリチューブ29、R蒸発器
14とを接続した連結配管と、Fキャピラリチューブ3
0、F蒸発器16、アキュームレータ34、逆止弁33
とを接続した連結配管とが並列となるよう接続されてお
り、冷媒に可燃性冷媒(例えば、HC冷媒)を用いてい
る。
【0031】上記構成の場合、冷蔵室2および冷凍室5
の室内温度を検知するRセンサ50、Fセンサ51等の
検知信号によって、Fキャピラリチューブ30、F蒸発
器16、アキュームレータ34、逆止弁33とを接続し
た連結配管に冷媒を供給するF流しと、Rキャピラリチ
ューブ29、R蒸発器14とを接続した連結配管に冷媒
を供給するR流しとを、切替弁26を操作して交互に切
り替えて冷蔵温度帯と冷凍温度帯とを冷却する。
【0032】また、R蒸発器14の出口側配管には、R
蒸発器14の温度を検知するR蒸発器センサ54を設
け、F蒸発器16の入口側配管には、この入口配管の温
度を検知する入口温度センサ55を設け、アキュームレ
ータ34には、F蒸発器16の出口側配管の温度を検知
する出口温度センサ56を設けている。このR蒸発器セ
ンサ54、出口温度センサ56の検知信号により、圧縮
機20の運転積算時間に併せて開始したR蒸発器14お
よびF蒸発器16の除霜運転を停止するようになってい
る。
【0033】次に、機械室と室温が異なったときに生じ
る寝こみ現象について説明する。図6は、外気温センサ
53を操作基板61に取付け、通常の冷却運転中に室温
を5℃、つまり機械室22の近傍の温度を5℃に設定し
て、外気温センサ53の検知温度は10℃以上になるよ
う断熱材で操作基板61を覆うことにより、外気温セン
サ53の検知温度と、実際の機械室の温度とに温度差を
生じさせてその温度変化を測定したものである。
【0034】なお、Rセンサ50の検知温度が下降して
いるときはR流しが実行されており、上昇しているとき
はF流しが実行されており、外気温センサは13.5℃
を検知しているため中温とみなし、圧縮機と同期して動
作している。
【0035】ここで、F流し、つまりF蒸発器16に冷
媒が流れているときに、圧縮機20およびCファン19
が駆動していると、F蒸発器16の出口と入口とに温度
差が生じ、出口側の温度が入口側の温度と比べ高くなっ
ている。
【0036】これは、通常の場合、蒸発器内に適正量の
冷媒が流れていると、出口側まで継続して冷媒が蒸発す
るため出口側と入口側とで大きな温度差は生じないが、
循環冷媒量が少ない場合は、出口側に至るまでに冷媒が
蒸発し終えるため量不足となり、出口側と入口側とで大
きく温度差が生じているものである。
【0037】つまり、蒸発器の出口側と入口側とで温度
差が生じる要因は、冷媒充填量不足、冷媒漏れが考えら
れるが、これらは製造上のミスや先発事故によるもので
あり、別途修理が必要なケースであるが、本発明では、
これを圧縮機等が低温の状態で冷媒の寝込み現象が発生
しているため、循環冷媒量が減少しているものとみな
し、このような状態のときにはCファンを停止させて、
圧縮機等の過冷却を防止しようとするものである。
【0038】本発明の第1の実施例である冷媒の寝込み
防止Cファン制御について、図1のフローチャートに基
づいて説明する。
【0039】ステップ1では、圧縮機20が駆動してい
るか否かについて判断する。圧縮機20が駆動していな
ければ、圧縮機20および凝縮器27(以下、圧縮機等
とする。)は高温とならないので冷却する必要がなく、
ステップ3に進みファンを停止状態にさせる。圧縮機2
0が駆動していれば、冷却の必要があると判断して、ス
テップ2に進む。
【0040】ステップ2では、外気温センサ53が検出
した外気の温度が低温、ここでは10℃以下か否かを判
断する。外気が10℃以下であれば外気が低温であるた
め、圧縮機20が駆動していてもCファン19の回転で
冷媒の寝込みを生じさせてしまうため、ステップ3に進
みCファン19を停止状態にさせる。外気が10℃より
高ければ、圧縮機等を冷却の必要があると判断して、ス
テップ4に進む。
【0041】ステップ4では、出口温度センサ56の検
知温度が入口温度センサ55の検知温度より所定値以
上、ここでは6K以上か否かを判断する。このとき、出
口側の温度が上昇していなければ、蒸発器内で冷媒が適
正に蒸発しており冷媒の寝込みが発生していないため、
圧縮機等の冷却が必要だと判断して、ステップ5に進み
Cファン19を駆動する。また、出口側の温度が6K以
上であれば、冷媒の循環量が少なく蒸発器の出口側まで
適正に冷媒が蒸発していないため、圧縮機等が過冷却の
状態であり冷媒の寝込みが発生していると判断して、ス
テップ6に進みCファンを強制停止する。
【0042】そして、ステップ7で、出口温度センサ5
6の検知温度が入口温度センサ55の検知温度より所定
値以下、ここでは3K以下にならなければ、圧縮機等は
過冷却状態であると判断してCファン19の強制停止状
態を維持し、3以下になると、圧縮機等は通常の状態に
戻ったと判断して、ステップ8に進みCファン19の強
制停止を解除して、初期状態に戻る。
【0043】上述で説明したようにCファンの制御は、
Cファンの駆動条件である圧縮機の駆動や外気温の条件
が成立しても、圧縮機や凝縮器に冷媒が寝込んでいるか
否かを判断してからCファンを駆動させるため、圧縮機
や凝縮器を過冷却することなく、冷媒の寝込みによる冷
却不良を防止することができる。
【0044】また、不必要なCファンの駆動を削除する
ことができるため、省エネ効果を向上させることができ
る。
【0045】さらに、据付け時や冬場に室内と機械室に
温度差が生じた場合でも、外気温センサをカバー24の
裏面に取付けたため、機械室22に取り込む外気の温度
を正確に検知することができ、もって、Cファンの駆動
による圧縮機等の過冷却を防止することができる。
【0046】次に、本発明の第2の実施例である冷媒の
寝込み防止Cファン制御について、図2のフローチャー
トに基づいて説明する。
【0047】ステップ11では、Cファン19の停止条
件である外気温の設定温度が中温、ここでは20℃に設
定されているか否かを判断する。なお、初期状態では低
温のとき、ここでは10℃に設定されている。Cファン
19の停止条件が10℃に設定されているときはステッ
プ12に進み、20℃に設定されているときはステップ
13に進む。
【0048】ステップ12では、出口温度センサ56の
検知温度が入口温度センサ55の検知温度より所定値以
上、ここでは6K以上か否かを判断する。
【0049】このとき、出口側の温度が上昇していなけ
れば、蒸発器内で冷媒が適正に蒸発しており冷媒の寝込
みが発生していないため、中温では圧縮機等の冷却が必
要だと判断して、ステップ15に外気温によるCファン
19の停止条件を外気温10℃に設定する。
【0050】また、入口出口側の温度が6K以上であれ
ば、冷媒の循環量が少なく蒸発器の出口側まで適正に冷
媒が蒸発していないため、中温でも圧縮機等が過冷却の
状態であり冷媒の寝込みが発生していると判断して、ス
テップ14に進みCファン19の停止条件を外気温20
℃に設定し、Cファン19は高温でなければ駆動しない
ようにする。
【0051】そして、設定外気温が決定すれば、ステッ
プ16に進み、圧縮機20が駆動しているか否かについ
て判断する。圧縮機20が駆動していなければ、外気温
に関わらず圧縮機等は高温とならないので冷却する必要
がなく、ステップ19に進みファンを停止状態にさせ
る。圧縮機20が駆動していれば、冷却の必要があると
判断して、ステップ17に進む。
【0052】ステップ17では、ステップ14およびス
テップ15でそれぞれ設定された設定温度に対して、外
気温センサ52が検出した外気の温度が高いか否かを判
断する。
【0053】例えば、ステップ14で設定温度を20℃
に設定し、外気温の検知温度が中温の16℃である場合
は、外気温は設定温度以下であるため、外気が中温でか
つ圧縮機20が駆動していても、Cファン19を回転さ
せると、冷媒の寝込みを生じさせてしまう恐れがあるた
め、ステップ19に進みCファン19を停止状態にさせ
る。
【0054】逆に外気が20℃より高ければ、蒸発器1
6の出入口での温度差が大きくとも、圧縮機等を冷却す
る必要があると判断して、ステップ18に進みCファン
を駆動させる。
【0055】これは、半ドアなどで冷気リークが生じて
いると冷媒の寝込み時と同様に蒸発器の出入口で温度差
が開く現象が起こり、この場合は、冷却力を増大させる
ため圧縮機等の冷却が必要であり、冷媒の寝込みが生じ
る恐れがない外気温が高温のときに、圧縮機等の冷却不
良を防止するためである。
【0056】一方、ステップ14で設定温度を一端20
℃に設定しても、ヒステリシスを設けておかなければ、
微小な温度変化で制御が煩雑になってしまうため、ステ
ップ11で設定温度が20℃に設定していると判断した
場合、蒸発器の入口温度が出口温度に対して3K以下と
ならなければ、ステップ14に進み20℃の設定温度を
維持し、3K以上であれば、冷媒の寝込みが生じる恐れ
がなくなったと判断してステップ15に進み設定温度を
10℃に切替えるようになっている。
【0057】上述で説明した構成によれば、冷媒の寝込
み現象が少ない外気温の高温の場合には、蒸発器の出入
口で温度差が生じても、冷気リークによる影響だと判断
してCファンを通常運転とし、冷媒の寝込み現象が生じ
る恐れのある外気温が中温の場合には、冷媒の寝込み現
象に対応したCファン制御を行い、冷媒の寝込み現象が
多い外気温の低温の場合には、Cファンを停止させるた
め、各温度帯に沿って圧縮機や凝縮器を効果的に冷却す
ることができ、もって、冷却能力を向上させることがで
きる。
【0058】一方、本発明のCファン制御では、特に可
燃性冷媒など封入量が少なくてもよい冷媒に対して有効
であり、冷媒の寝込みによる冷却不良を防止することが
できる。
【0059】なお、上述で説明した構成は、F蒸発器の
出入口に設けた温度センサで冷媒の寝込みを検知してい
たが、R蒸発器も同様に出入口にそれぞれ温度センサを
設けておこなってもよい。
【0060】また、設定温度や冷媒の寝込み現象を検知
するF蒸発器の出入口の温度差等は、冷凍サイクルや冷
蔵庫の容量によって変化するものであり、適宜最適な温
度に設定することは言うまでもない。
【0061】そしてまた、Cファンの動作・停止条件は
これに限るものでなく、R流しまたはF流し時、除霜
時、ドアスイッチ等の様々な条件と組み合わせてもよ
く、特に冷媒の寝込みが生じやすい電源投入時や圧縮機
の起動時などは所定時間停止させておくと効果的であ
る。
【0062】さらに、外気温センサはカバーに取付けて
いたが、これに限るものでなく、背面カバーや底板な
ど、機械室の近傍で圧縮機等の温度影響を受けない場所
であればよく、凝縮器を配設したダクト内に外気温セン
サを設ける場合は、凝縮器の温度影響をなるべく受けな
いように冷媒の下流側に配置させたり、凝縮器を変形さ
せてもよい。
【0063】
【発明の効果】圧縮機または凝縮器に停留する冷媒の寝
込みによる冷却不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示すフローチャート
である。
【図2】 本発明の第2の実施例を示すフローチャート
である。
【図3】 本発明の実施形態を示す冷蔵庫本体の縦断面
図である。
【図4】 本発明の実施形態を示す冷凍サイクルの説明
図である。
【図5】 本発明の外気温センサ取付位置を示す機械室
の拡大縦断面図である。
【図6】 冷媒の寝込み状態の温度変化を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1…冷蔵庫本体 2…冷蔵室
3…野菜室 4…製氷室 5…冷凍室
6,7,8,9…扉 13…Rファン 15…Fファン
19…Cファン 20…圧縮機 22…機械室
23…吸込口 24…カバー 25…排気口
26…切替弁 27…凝縮器 28…防露パイプ
29…Rキャピラリチューブ 30…Fキャピラリチューブ 34…アキュームレー
タ 50…Rセンサ 51…Fセンサ 53…外気温センサ
54…R蒸発器センサ 55…入口温度センサ 56…出口温度センサ
60…操作パネル 61…操作基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀江 宗弘 大阪府茨木市太田東芝町1番6号 株式会 社東芝大阪工場内 (72)発明者 佐久間 勉 大阪府茨木市太田東芝町1番6号 株式会 社東芝大阪工場内 Fターム(参考) 3L045 AA02 DA02 LA09 MA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、凝縮器、絞り機構、蒸発器、ア
    キュームレータなどを順次接続した冷凍サイクルと、前
    記蒸発器の出入口部の温度を検知する入口温度センサお
    よび出口温度センサと、前記圧縮機を冷却する冷却ファ
    ンとを備え、入口温度センサより検出した温度と出口温
    度センサより検出した温度との温度差が所定値以上とな
    った場合に、前記冷却ファンを停止させることを特徴と
    する冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 圧縮機、凝縮器、絞り機構、蒸発器、ア
    キュームレータなどを順次接続した冷凍サイクルと、前
    記蒸発器の出入口部の温度を検知する入口温度センサお
    よび出口温度センサと、外気温を検知する外気温センサ
    と、前記圧縮機を冷却し、少なくとも外気温センサより
    検知した温度が設定温度以上になると駆動するよう制御
    される冷却ファンとを備え、入口温度センサから検出し
    た温度と出口温度センサから検出した温度との温度差が
    所定値以上となった場合に、前記設定温度を高く変更す
    ることを特徴とする冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 圧縮機、凝縮器、絞り機構、蒸発器、ア
    キュームレータなどを順次接続した冷凍サイクルと、外
    気温を検知する外気温センサと、前記圧縮機を冷却し、
    少なくとも外気温センサより検知した温度が設定温度以
    上になると駆動するよう制御される冷却ファンとを備
    え、前記外気温センサを機械室の近傍に配設したことを
    特徴とする冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 冷凍サイクルの冷媒に可燃性冷媒を用い
    たことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか
    に記載の冷蔵庫。
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