JP2003285954A - 紙送り装置 - Google Patents

紙送り装置

Info

Publication number
JP2003285954A
JP2003285954A JP2002091987A JP2002091987A JP2003285954A JP 2003285954 A JP2003285954 A JP 2003285954A JP 2002091987 A JP2002091987 A JP 2002091987A JP 2002091987 A JP2002091987 A JP 2002091987A JP 2003285954 A JP2003285954 A JP 2003285954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amount
paper feeding
paper
bit
feeding device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002091987A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4193403B2 (ja
Inventor
Mitsuhiro Nozaki
充宏 野▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2002091987A priority Critical patent/JP4193403B2/ja
Publication of JP2003285954A publication Critical patent/JP2003285954A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4193403B2 publication Critical patent/JP4193403B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置の、紙送り装置において、制御
量の演算ビットを長くすることなく、紙送りの動作量を
効率よく広範囲に制御できるようにすることを目的とす
る。 【解決手段】 駆動源を用いて紙を送り、紙送り手段の
動作量を検出し、その検出された動作量が外部から指示
された動作量と一致するように紙送り手段の駆動源の制
御量を演算し、その演算された制御量に基づき、駆動源
を制御する紙送り装置において、演算ビット長が一定
で、整数部を上位ビットJ桁で表し、小数部を下位ビッ
トK桁で表す固定小数点形式のデータを用いて、駆動源
の制御量を演算するよう構成され、しかも、そのデータ
の整数部及び小数部のビット桁数J、Kについては、設
定手段が、紙送り手段の動作量が小さいほど小数部のビ
ット桁数Kが多くなるように設定するようにされてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、ファク
シミリ装置等の画像形成装置において、画像の記録媒体
である用紙を搬送するのに用いられる紙送り装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の紙送り装置は、用紙
を挟んで送るためのローラと、このローラを回転駆動す
るためのモータ等の駆動源とを備え、外部からの指令に
従いローラの回転量を制御することにより、用紙の搬送
量を制御するようにされている。つまり、従来の紙送り
装置では、外部から指示された動作量(換言すれば紙送
り量)に基づき駆動源の制御量を演算し、この制御量に
従い駆動源を駆動することにより、ローラを所定量回転
させるようにしている。
【0003】そして、この種の紙送り装置において制御
量の演算のために使用される演算装置は、逐次変わる紙
送り装置の動作状態を制御するための演算をする必要が
あるため、高速な演算性能が要求される。またこの演算
装置は、演算の内容が紙送り動作に関する演算に限定さ
れ汎用的な計算を必要とはしない。このため、こうした
紙送り装置の演算装置には、通常、構成が単純で、高速
な演算が可能で、安価である固定小数点形式のデータの
みを用いる演算装置が採用されている。
【0004】尚、この固定小数点形式とは、図8に示す
ように、演算データの上位ビットを整数部、下位ビット
を小数部として表し、そのビット数をそれぞれ固定した
データ形式である。この整数部と小数部のビットの境目
を小数点位置と呼んでいる。ところで、固定小数点形式
のデータは、演算を実施するに際して、オーバーフロー
や桁落ちにより演算結果への影響が出る場合がある。例
えば、演算ビットが24ビットの演算装置において、整
数部を16ビット、小数部を8ビットの符号無しデータ
形式とした場合、整数部は「65535」まで表せ、小
数部は「0.0039(1/256)」が最小単位(分
解能)となる。そして、この場合、演算で取り扱う数値
が、整数部が表現できる値より大きい値である「100
000」となると、演算装置における演算データはオー
バーフロー状態となり、数値を「65535」としか表
現できず演算結果が不正確となる。また、同じく、数値
が小数部の最小単位より小さい値である「0.003」
となった場合、演算装置における演算データはアンダー
フロー(桁落ち)状態となり、「0」と表現されてしま
い演算誤差の元となる。
【0005】一方、画像形成装置において、紙送り装置
による動作量は種々の状態がある。例えば、写真画質な
どの高解像度印刷が必要な時には、紙送り動作1回当た
りの動作量は数百μmとなり、印刷内容が無い箇所で
は、飛ばして送ればよいため、紙送り動作1回当たりの
動作量は数cmとなる。このため、紙送り装置の演算装
置は、このように広いダイナミックレンジをもつ動作量
に対応して、制御量を演算する必要がある。
【0006】このため、従来の固定小数点形式で表す数
値の範囲は、上記オーバーフローを避けるため、紙送り
動作時の演算で取り扱う最大の値を表現できるように整
数部のビット数を決め、残りのビット数を小数部として
割り当てている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の紙送り装置で
は、演算装置の演算ビットが表す数値の範囲は、前述の
ように取り扱う数値の最大で設定されるため、演算ビッ
ト長が十分に無いと小数部に割り当てられるビット数が
少なく、最小単位(分解能)が大きいものとなり、桁落
ちによって切り捨てられる量が大きくなるため十分な演
算精度が得られない場合がある。このため紙送り装置
は、動作量の精度を上げることができず、応答性の向上
にも影響するという問題がある。
【0008】一方、この問題を防止するには、十分な精
度が得られるように、演算ビット長の多い演算装置を用
いればよいのであるが、演算ビット長の多い演算装置は
高価であり、コストアップにつながる。また、演算ビッ
ト長が多い演算装置を用いたとしても、動作量が小さい
場合は、取り扱う数値は小さいものばかりで、上位のビ
ットは殆ど使われず、逆に動作量が多い場合は、動作量
の精度はラフでよく細かい精度まで演算しても無駄とな
ってしまうことから、演算装置の能力を十分利用するこ
とはできないという問題が生じる。
【0009】また、昨今、画像形成装置の印刷分解能の
向上により、紙送り装置における紙送り動作1回当たり
の動作量を、より細かく高精度にすることが要求されて
いる。しかし、指示された動作量が小さいと実際の動作
量との偏差も小さいため、駆動源を駆動する制御量も小
さいものとなり、その制御量は駆動源の始動トルクと近
い値となるので、従来の紙送り装置では、駆動源でロー
ラを駆動できない、もしくは駆動できても応答性が悪い
という問題が生じることになる。つまり、従来の紙送り
装置では、小さい動作量での動作精度を向上できないと
いう問題がある。
【0010】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、紙送り装置において、制御量の演算ビットを
長くすることなく、紙送りの動作量を効率よく広範囲に
制御できるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1記載の紙送り装置においては、検
出手段が、紙送り手段の動作量を検出し、演算手段が、
その検出された動作量が外部から指示された動作量と一
致するように紙送り手段の駆動源の制御量を演算し、制
御手段が、その演算された制御量に基づき、紙送り手段
の駆動源を制御する。
【0012】また、演算手段は、演算ビット長が一定
で、整数部を上位ビットJ桁で表し、小数部を下位ビッ
トK桁で表す固定小数点形式のデータを用いて、駆動源
の制御量を演算するよう構成され、しかも、そのデータ
の整数部及び小数部のビット桁数J、Kについては、設
定手段が、紙送り手段の動作量が小さいほど小数部のビ
ット桁数Kが多くなるように設定するようにされてい
る。
【0013】即ち、紙送り装置において、動作量の精度
は指示された動作量に比例し、指示された動作量が小さ
いときには細かい精度での動作が必要であるが、指示さ
れた動作量が大きくなれば、その大きさに比例して動作
の精度が荒くなっても問題ないという関係がある。また
紙送り装置の動作量が小さくなると、取り扱う数値も小
さくなるため、演算ビットで取り扱う数値の範囲も小さ
くてよくなるという関係もある。これらの関係を利用し
て、紙送り装置は、動作量が指示される毎に、指示され
た動作量に応じて、この動作量が小さいほど、小数部の
桁数Kが多くなるように整数部と小数部の桁数J,Kを
設定する。
【0014】この結果、本発明の紙送り装置によれば、
指示された動作量が小さく、高精度な制御が要求とされ
る状態では、演算手段におけるデータの小数部の桁数が
増えて、1ビットが表す値が小さくなり分解能が向上す
るため、演算手段による演算精度(延いては紙送り装置
の動作量の制御精度)を向上できる。また、同じ演算精
度を確保すればよい場合は、演算手段における演算ビッ
ト長を少なくすることができるので、演算手段の安価な
ものを利用でき、紙送り装置のコストダウンを図ること
ができる。
【0015】ところで、本発明の紙送り装置によれば、
外部から指示された動作量が小さいときの演算データの
分解能を向上することができるので、従来の紙送り装置
では切り捨てられていた数値が有効となる。このため、
本発明の紙送り装置は、小さな数値を活かすことができ
る請求項2記載の紙送り装置へ適用すると、より効果を
発揮することができる。
【0016】即ち、請求項2記載の紙送り装置において
は、演算手段が、検出手段の検出結果と駆動源を制御す
る制御量に基づいて制御対象の動作状態を推定する推定
手段と、指示された動作量と検出手段による検出結果と
からこの偏差を演算する偏差演算手段とを備え、偏差演
算手段により演算された偏差量と、推定手段により推定
された状態量とに基づいて駆動源の制御量を演算する。
【0017】ここで、推定手段は、いわゆる現代制御理
論で状態推定器と呼ばれるものであり、制御対象である
紙送り手段への制御入力u(ここでは駆動源を制御する
制御量)と、制御出力y(ここでは検出手段による検出
結果)とに基づいて、制御対象(紙送り手段)の内部状
態を表す状態量xを推定するものである。
【0018】この結果、推定手段にて得られる状態量x
は、制御対象である紙送り手段の実際の挙動を表すもの
となり、演算手段にて、この状態量xを基に算出される
制御量は、紙送り手段の挙動に対応した最適値となる。
ところで、推定手段では、いくつかのマトリクスで表さ
れる状態方程式を演算する必要があり、演算装置内での
演算が多数行われるため、演算の際の桁落ちによる精度
劣化の影響が出やすく、特に、紙送り手段の動作量が小
さい場合には、この問題が顕著に現れる。
【0019】これに対し、本発明によれば、演算装置に
おける演算精度を、紙送り装置の動作量に応じて変化さ
せることができるので、桁落ちによる精度劣化を小さく
抑えることができる。このため、請求項2に記載のよう
に、本発明(請求項1)を、推定手段を用いて紙送り手
段の状態量を推定して、その状態量から紙送り手段の制
御量を設定する装置に適用すれば、演算手段による演算
精度を改善して、演算手段をより効率よく動作させるこ
とができるようになる。
【0020】一方、偏差演算手段は、指示された動作量
と、紙送り装置の動作量の検出結果との差分である偏差
を求める手段であって、紙送り装置の動作量が指示され
た動作量となるよう制御するための駆動源の制御量を、
演算するときに用いるものである。
【0021】ところで偏差演算手段の結果は、偏差が小
さくなると、従来のように演算精度が悪い演算装置で
は、桁落ちにより「0」とみなされ、制御量の演算結果
に影響しなくなっていた。これに対し、本発明によれ
ば、前述のごとく演算ビットが表す値の分解能が向上す
るため、偏差演算手段の結果は、従来桁落ちしていた値
が有効となり、制御量の演算に反映され、演算精度が向
上する。
【0022】また、偏差演算手段の結果を用い演算する
制御量は推定手段の入力としても用いられており、偏差
演算手段の精度向上に伴い状態推定手段の精度向上にも
つながっている。このため、状態推定手段と偏差演算手
段を併せ持つ紙送り装置において、より演算精度向上の
効果が大きい。
【0023】従って、請求項2に記載の紙送り装置で
は、本発明の効果である演算精度の向上の効果が、推定
手段および偏差演算手段により、より顕著となる。尚、
制御量を演算する際、偏差演算手段の結果を積分した値
を用いるようにしてもよい。この偏差を積分した値を用
いるようにすると、微小量の偏差に対しても積分し増幅
されるため、これまで桁落ちとなっていたような値が制
御量の演算に影響しやすくなるため、より本発明の効果
がでる。
【0024】ところで、紙送り装置における動作量の精
度は、指示された動作量が少しでも変わると、これに応
じて動作量の精度をリニアに変える必要があるものでは
なく、ある程度の動作量の範囲毎に精度を見直せばよい
場合が多い。このため、本発明を請求項3記載の紙送り
装置とすればよい。
【0025】即ち、請求項3記載の紙送り装置は、指示
される動作量の最大である最大動作量Lを2以上の任意
の範囲に分割した分割範囲に対応して、整数部または小
数部のビット桁数を表す情報があらかじめ記憶された記
憶手段を備え、設定手段により、指示された動作量が当
てはまる分割範囲に対応する情報を記憶手段から読み出
し、この読み出した情報によりビット桁数JおよびKを
設定する。
【0026】この結果、紙送り装置の演算手段における
演算ビットの小数点位置を設定する条件が限定されるた
め、設定手段が簡易となる。また、前記発明(請求項
3)の紙送り装置において、最大動作量に対する分割範
囲を設定する際、指示された動作量の変化割合に応じ
て、演算ビットの小数点位置を設定したいが、指示され
た動作量の増減に対して、増減される演算ビットの量は
1ビットづつずらす、言い換えれば2の乗数倍づつしか
増減できない。例えば、最大動作量の1/3の位置に分
割点を設定しても、最大動作量のときの小数点位置に対
し、1ビットずらす(1/2)もしくは2ビットずらす
(1/4)としか設定できない。このように動作量の分
割範囲を適当に選ぶと、動作量の分割範囲の増減の割合
と、設定した小数点位置による増減の割合が一致しない
ことになってしまう。
【0027】これに対し、分割範囲の設定で、指示され
た動作量の増減の割合と、演算ビットが表す値の増減の
割合を近くにするには、指示された動作量の分割範囲の
区分を、演算ビットの桁毎の増加量に合わせて区分する
のが適当である。このため、請求項4記載の紙送り装置
とするのがよい。
【0028】即ち、請求項4の紙送り装置は、請求項3
における分割範囲の設定手段を最大動作量Lを2のa乗
(aは1からm−1までの整数で、mは前記演算ビット
の総ビット数)で割った値を分割点として分割した範囲
とする。これは、小数点位置の変更による演算ビットが
表す値の増減が、2のn乗(nは小数点位置の移動数)
の関係にあることを利用したものである。また、この関
係式を逆に解いた{Log2(L/r)}+1(rは指示さ
れた動作量)から動作量が対応する分割区分を求めるこ
ともできるようになる。
【0029】この結果、演算ビットの小数点位置1ビッ
ト毎に区分できるようになるため、無駄なく設定でき
る。また、指示された動作量が該当する分割区分を関係
式で導き出し判別することにより、該当する区分を一つ
一つ判定する必要が無くなるため、分割区分の判別が容
易になる。
【0030】また、請求項5記載の紙送り装置は、紙送
り手段の駆動源として、モータを用い、検出手段は、ロ
ータリエンコーダで構成され、紙送り手段のモータによ
って生ずる回転量を検出することを特徴とする。従っ
て、本発明(請求項5)の紙送り装置においては、駆動
力はモータの回転動作として発生し、紙送り手段の動作
量として回転量を検出するので、同じ回転量のディメン
ジョンであるため、モータ制御のためのフィードバック
制御の設計が容易であり、本装置の構成を容易にでき
る。
【0031】さらに、請求項6の紙送り装置は、駆動源
としてモータを用い、モータの駆動力を減速機構を介し
てローラへ伝達し、ローラが紙に接し、回転動作により
紙を送る紙送り手段とし、紙送りローラの回転量を検出
する検出手段とする。従って、本発明(請求項6)の紙
送り装置においては、実際に紙を搬送する紙送りローラ
の回転を検出するので、減速機構のギヤガタ等による位
置誤差の影響が少なく、紙の移動量を正しく検出でき
る。よって本発明(請求項1から請求項5のいずれか)
による演算精度の向上と合わせ実施することで、紙送り
装置の動作精度をより高精度とすることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1実施例の実施の
形態について例を挙げて説明する。本実施例は、インク
ジェットプリンタにおける用紙を搬送するための紙送り
装置に関するものである。まず全体構成について説明す
る。
【0033】[全体構成]プリンタ1は、図1に示すよ
うに、用紙搬送ローラ(紙送りローラ)としてメインロ
ーラ10、メインローラ10の回転状態を検出するため
のロータリーエンコーダ(以降、単にエンコーダとす
る)12、排紙ローラ14a、14b、用紙搬送用のD
Cモータ20(以降、単にLFモータと称する。)など
からなる紙送り機構を備えている。
【0034】エンコーダ12は、メインローラ10と共
に回転する回転板12aおよび回転板12aの回転状態
を検出するフォトインタラプタ12bからなり、回転板
12aが所定の角度回転する毎に、フォトインタラプタ
12bから、例えばA相及びB相からなる矩形波信号で
あって、この信号の位相がπ/2だけずれている形態の
エンコーダ信号が出力されるように構成されている。ま
た、このエンコーダ12は、回転板12aがメインロー
ラ10と共に回転するため、メインローラ10により用
紙が所定量搬送される毎に、フォトインタラプタ12b
からエンコーダ信号が出力されることになる。
【0035】LFモータ20は、メインローラ10に直
結し、メインローラ10を駆動する駆動プーリ(図示せ
ず)との間に掛け渡されたベルト16aを介して、メイ
ンローラ10および回転板12aを回転させると共に、
駆動プーリ(図示せず)の回転を伝達するためのベルト
16b及びアイドルギア14aを介して、排出ローラ1
4bを回転させることができる(図1における矢印c,
d参照)。メインローラ10にはピンチローラ10aが
圧接され、排紙ローラ14bには排出拍車14cが圧接
されており、用紙は、それぞれの圧接点を通過し、メイ
ンローラ10と排出ローラ14bの間(の経路中)で画
像を記録された後、排出ローラ14b、排出拍車14c
の圧接点から排出される(図1における矢印e参照)。
LFモータ20は、メインローラ10を、順方向(図1
における矢印a参照)に回転させることによって、メイ
ンローラ10から排紙ローラ14bに向けて用紙を外部
に向けて搬送することができる。
【0036】また、プリンタ1には、図2に示すよう
に、プリンタ1全体の動作を制御するCPU30、CP
U30の処理手順/条件/結果を記憶するメモリ31、
LFモータ20を駆動するモータ駆動回路40、モータ
駆動回路40に入力するPWM信号を生成する信号生成
回路100などが内蔵されている。
【0037】信号生成回路100は、いわゆるASIC
(Application Specific Integrated Circuit)によっ
て構成されており、LFモータ20の制御に用いる各種
パラメータを格納するレジスタ群110、エンコーダ1
2から入力したエンコーダ信号に基づき用紙の搬送状態
をチェックする搬送状態チェック部120、LFモータ
20を制御するための制御信号を生成する制御信号生成
部130、制御信号生成部130により生成された制御
信号をPWM信号に変換するPWM信号変換部140、
クロック信号を信号生成回路100全体に供給可能なク
ロック生成部150などにより構成されている。
【0038】なお、クロック生成部150は、少なくと
もエンコーダ12から入力されるエンコーダ信号の最短
周期より短い周期のクロック信号を生成するものであ
る。また、制御信号生成部130は、演算ビット長が2
4ビットであり、整数部と小数部を表すビット数を定
め、整数部と小数部の境目である小数点位置が固定され
た固定小数点形式のデータで演算を行うものである。
【0039】これらのうち、レジスタ群110は、信号
生成回路100を起動するための起動設定レジスタ11
1、後述する制御信号修正演算を行うタイミングを示す
演算時間toをセットするタイミング設定レジスタ11
2、用紙の目標搬送量に相当するエンコーダ信号の数を
示す目標量rをセットする目標設定レジスタ113、制
御信号生成部130が取り扱うデータの小数点位置を設
定するために用いられる小数点位置設定レジスタ11
4、制御信号生成部130が制御信号を生成する際に利
用する積分ゲインF1、状態フィードバックゲインF2
をセットする第1ゲイン設定レジスタ115、第2ゲイ
ン設定レジスタ116などからなる。なお、各レジスタ
のうちの起動設定レジスタ111は、信号生成回路10
0を起動するための指令が書き込まれるレジスタであっ
て、この起動設定レジスタ111への書き込みが行われ
ることによって、信号生成回路100全体が起動する。
【0040】また、搬送状態チェック部120は、エン
コーダ12からエンコーダ信号の立ち上がりエッジ又は
立ち下がりエッジ、もしくはその両者を検出する検出部
121、検出部121により検出されたエンコーダ信号
のエッジ数をカウントするカウンタ122、用紙の搬送
量が目標搬送量に到達した後に停止割込信号をCPU3
0へ出力する割込処理部123などからなる。この割込
処理部123は、カウンタ122によるカウント値y
が、目標設定レジスタ113にセットされている目標量
r以上となった際、あるいは、カウント値yが目標量r
となって後、所定時間経過後に停止割込信号を出力す
る。
【0041】また、制御信号生成部130は、LFモー
タ20を制御量uだけ制御するための制御信号を生成す
る演算処理部131、クロック生成部150により生成
されたクロック信号に基づいて時間を計測する第1タイ
マー132などからなる。これらのうち、演算処理部1
31は、カウンタ122によるカウント値yが目標設定
レジスタ113にセットされている目標量rと一致する
ようにフィードバック制御を行うものであって、図3に
示すように、第1加算器add1、積分器int、第1ゲイン
積算器g1、状態推定器obs、第2ゲイン積算器g2、第2
加算器add2などにより構成されている。
【0042】この演算処理部131では、まず、第1加
算器add1によって、目標設定レジスタ113にセットさ
れている目標量rとカウンタ122によるカウント値y
との偏差が演算される。次に、積分器intによって、第
1加算器add1により演算された偏差が、タイミング設定
レジスタ112にセットされている演算時間toで離散
積分、つまり、偏差の累積値が演算される。
【0043】次に、第1ゲイン積算器g1によって、積分
器intにより演算された累積値と、第1ゲイン設定レジ
スタ115にセットされている積分ゲインF1とを積算
した値「u1」を有する第1制御信号が生成される。ま
た、状態推定器obsによって、モータ駆動回路40に入
力する制御量uとカウンタ122によるカウント値yと
に基づいて紙送り機構の動作状態を示す状態量xが推定
される。
【0044】次に、第2ゲイン積算器g2によって、状態
推定器obsにより推定された状態量xと第2ゲイン設定
レジスタ116にセットされている状態フィードバック
ゲインF2とを積算した値「u2」を有する第2制御信
号が生成される。そして、第2加算器add2によって、第
1制御信号と第2制御信号とを加算した値「u(=u1
+u2)」を有する制御信号が、LFモータ20を制御
量uだけ制御する制御信号として生成される。これによ
って、制御信号の制御量uが正の値である場合にメイン
ローラ10が順方向(図1における矢印a参照)に回転
する制御信号が出力され、制御量uが負の値である場合
にはメインローラ10が逆方向(図1における矢印b参
照)に回転する制御信号が出力される。
【0045】[CPU30による処理手順]以下に、用
紙を搬送する際にCPU30が行う処理手順を図4に基
づいて説明する。まず、CPU30は、レジスタ群11
0の各レジスタにパラメータをセットする(s11)。
この処理においては、タイミング設定レジスタ112に
演算時間toがセットされ、目標設定レジスタ113に
目標量rがセットされ、第1ゲイン設定レジスタ115
に積分ゲインF1がセットされ、第2ゲイン設定レジス
タ116に状態フィードバックゲインF2がセットされ
る。
【0046】このとき、CPU30は、目標量r毎にあ
らかじめ決められた値の積分ゲインF1および状態フィ
ードバックゲインF2を各レジスタ115、116にセ
ットする。ここでは、目標量rの値が大きいほど、絶対
値の大きな積分ゲインF1および状態フィードバックゲ
インF2が各レジスタ115、116にセットされる。
【0047】次に前記目標量rに応じた小数点位置情報
Kが、詳細は後述する小数点位置設定の手順(図5)に
より小数点位置設定レジスタ114にセットされる。
(s12)次に、CPU30は、信号生成回路100を
起動させる(s13)。この処理においては、レジスタ
群110を構成する起動設定レジスタ111への書き込
みが行われ、これによって、信号生成回路100全体が
起動する。
【0048】こうして、信号生成回路100が起動した
後、信号生成回路100を構成する制御信号生成部13
0が、制御信号を生成する。そして、この制御信号が、
PWM信号変換部140を介して、モータ駆動回路40
に入力され、LFモータ20が用紙の搬送を開始する。
この後、制御信号が繰り返しモータ駆動回路40に入力
された後、用紙の搬送量が目標搬送量に到達すると、信
号生成回路100を構成する搬送状態チェック部120
の割込処理部123から、停止割込信号が出力されてく
る。
【0049】そして、CPU30は、搬送状態チェック
部120の割込処理部123から停止割込信号を入力す
るまで待機し(s14:NO)、停止割込信号を入力し
たら(s14:YES)、本処理を終了する。[CPU
30により小数点位置を設定する手順]次に、CPU3
0による処理手順のうち、s12で実行する小数点位置
の設定手順は本発明の主要部であるため、図5に基づい
て詳しく説明する。
【0050】本手順は、本発明に従って目標量rに応じ
た小数点位置情報Kを設定し、この情報を小数点位置設
定レジスタ114にセットすることによって、制御信号
生成部130が演算の際に用いる固定小数点形式データ
が、目標搬送量に応じた小数点位置となるようにするも
のである。
【0051】そして、この処理を実行するに際して、C
PU30のメモリ31には、目標搬送量に対応した小数
点位置の情報のテーブルがあらかじめ記憶されている。
尚、このテーブルは、当該プリンタ1の用紙の搬送量
を、最大搬送量である4inch(10cm)から1i
nch(2.5cm)の範囲Aと、1inch(2.5
cm)から0.25inch(0.6cm)の範囲B
と、0.25inch(0.6cm)以下の範囲Cに区
分し、この範囲に対応して、制御信号生成部130が演
算の際に小数点位置を設定するときに用いる小数点位置
の情報Ka(4ビット)、Kb(8ビット)、Kc(1
6ビット)をもつものである。ここでの小数点位置情報
は、後述する[小数点位置情報の選定]に基づき選定した
ものである。
【0052】まず、小数点位置設定レジスタ114を設
定する際のCPU30の処理手順は、目標設定レジスタ
113から目標量rを読み出す(s201)。この目標
量rが、範囲Aの下限である1inch(2.5cm)
に相当するエンコーダ信号のエッジ数として換算した値
以上か判定する(s202)。判定の結果1inch
(2.5cm)相当以上であれば(s202:YE
S)、範囲Aに対応する小数点位置情報Kaをメモリ3
1から読み出し(s203)、小数点位置設定レジスタ
114にKaをセットする(s204)。
【0053】次に、目標量rが1inch(2.5c
m)相当以上でなければ(s202:NO)、範囲Bの
判定として、目標量rが0.25inch(0.6c
m)相当以上であるかを判定する。(s205)判定の
結果、目標量rが0.25inch(0.6cm)相当
以上であれば(s205:YES)、範囲Bに対応する
小数点位置情報Kbをメモリ31から読み出し(s20
6)、小数点位置設定レジスタ114にKbをセットす
る(s204)。
【0054】次に、目標量rが0.25inch(0.
6cm)相当以上で無ければ(s205:NO)、範囲
Cに該当となるので、小数点位置情報Kcをメモリ31
から読み出し(s207)、小数点位置設定レジスタ1
14にKcをセットする(s204)。
【0055】次に、小数点位置設定レジスタ114の内
容を設定したら、本処理を終了する。 [小数点位置情報の選定]目標搬送量に応じた小数点位置
情報は、本実施例の設計段階で、次の示す3項の内容を
考慮して選定されている。 (1)目標搬送量が種々の状態で、制御信号生成部13
0への入出力の値に対し、演算ビットがオーバーフロー
とならない。 (2)紙送り動作中に、制御信号生成部130の内部数
値のオーバーフロー、もしくはアンダーフローによる、
制御特性へ影響がでない。(尚、制御特性へ影響しない
オーバーフローおよびアンダーフローは許容される。) (3)極力精度を高めるため、できるだけ小数部の桁数
が多くなるように小数点位置情報を選定する。
【0056】ここで選定した小数点位置は紙送り装置の
制御特性への影響を確認しておく必要がある。この制御
特性における動的な状態に対する確認は、机上では難し
いので、その確認方法の一つである、制御信号生成部1
30以外を数値モデルとして模擬し演算処理をシミュレ
ーションして確認している。
【0057】次に、この確認の例として、目標値rが大
きく、小数部のビット数が少なく変わる場合の過渡応答
特性についてシミュレーションを実施した結果を図6に
示す。 まず、図6(a)は従来の特性として小数部を
8ビットで演算したときの電流特性であり、縦軸が電流
値で、横軸が時間である。入力は目標値rがステップで
入ったときの状態である。また図6(b)はローラおよ
びモータの角速度特性である。縦軸が角速度で、横軸が
時間となっている。これに対し、今回の発明を適用し、
小数部が4ビットと減ったときのシミュレーション結果
が図6(c)および図6(d)である。図6(c)が図
6(a)と対応し、図6(d)が図6(b)と対応し、
同じスケールである。いずれの波形も、時間がたつと安
定して0に収束しており、有意差は認められない。
【0058】このように小数部のビット数が変わって
も、制御特性として影響無いことを確認している。ま
た、同様に動作量が小さく、整数部のビット数が少なく
なった場合についてもシミュレーションを実施し、制御
特性として影響無いことを確認している。(図示しな
い。)尚、制御信号生成部130でのオーバーフロー/
アンダーフローの影響に関しては、本発明の適用に関係
なく固定小数点形式のデータを扱う演算を行う紙送り装
置設計時には考慮および確認必要な事項である。
【0059】[効果]このように、第1実施例でのプリ
ンタ1は、指示された搬送量が小さい時は、制御信号生
成部130における小数部の桁数が増えて、1ビットが
表す値が小さくなり、分解能が向上するため、制御信号
生成部130における演算精度を上げることができる。
延いてはプリンタ1の動作量の制御精度を向上できる。
【0060】このため、第1実施例のように状態推定器
obsを用いてプリンタの状態量を推定して、その状態量
からプリンタの制御量を設定するプリンタにおいて、制
御信号生成部130における演算精度が改善され、制御
信号生成部130をより効率よく動作させることができ
る。
【0061】また、プリンタ1の制御信号生成部130
における演算ビットの小数点位置を設定する条件である
搬送量を、3つの範囲に限定しているため、小数点位置
の設定を簡易にできる。 [第2実施例]次に第2実施例について説明する。第2実
施例は、紙送り装置としての構成は第1実施例と全く同
じで、[小数点位置の設定の手順]の内容を変えたもので
ある。第2実施例における[小数点位置の設定手順]につ
いて、図7に示し説明する。
【0062】この処理を実行に際して、CPU30のメ
モリ31には、目標搬送量に対応した小数点位置の情報
のテーブルがあらかじめ記憶してある。尚、このテーブ
ルは、用紙の搬送量の最大L=4inch(10cm)
の範囲を、最大搬送量L/(2のm乗)(mは1から2
4−1まで)で求められる点で24に区分し、この範囲
に対応した図7(b)に示す制御信号生成部130が演
算の際に小数点位置を設定するときに用いる小数点位置
の情報をもつものである。
【0063】尚、小数点位置情報Kは、先に記載の[小
数点位置情報の選定]に基づき選定した。次に、小数点
位置設定レジスタ114を設定する際のCPU30の処
理手順は、まず、目標設定レジスタ113から目標量r
を読み出す(s210)。
【0064】次に目標量rが対応する分割区分を求める
ために、(Log2(L/r))+1を計算し、計算結果の
整数部を分割区分Bとする(s211)。次に分割区分
Bに対応する小数点位置情報Kをテーブルから読み取る
(s212)。
【0065】次に、読み取った小数点位置情報Kを、小
数点位置設定レジスタ114に設定する(s213)。
次に、小数点位置設定レジスタ114の設定が完了する
と本処理を終了する。 [効果]演算ビットの小数点位置1ビット毎に区分できる
ようになるため、無駄なく設定できる。
【0066】また、指示された動作量が該当する分割区
分を関係式で導き出し判別することにより、該当する区
分を一つ一つ判定する必要が無くなるため、分割区分の
判別が容易になる。尚、図7に示すテーブルの分割範囲
区分Bの「1」、「2」における小数点位置情報Kの値
をそれぞれ「4」とし、同じく区分Bの「3」、「4」
における位置情報をそれぞれ「8」とし、残りの区分B
の「5」〜「24」における位置情報Kの値をそれぞれ
「16」とすると、前記第一実施例と同様に3つの範囲
に区分することができる。 [本発明との対応関係]上述したエンコーダ12は、本発
明における検出手段であり、エンコーダ信号を、紙送り
手段の動作量として検出する。
【0067】また、LFモータ20は本発明における駆
動源であり、メインローラ10とともに、本発明におけ
る紙送り手段を構成する。また、制御信号生成部130
は、本発明における演算手段であり、目標値rが本発明
における外部から指示された動作量であり、演算処理部
130の制御量uが本発明における制御量である。
【0068】また、PWM信号変換部及びモータ駆動回
路40が本発明における制御手段である。また、図5及
び図7に示すフローチャートが本発明における設定手段
である。また、演算処理部131の状態推定器obsが、
本発明における推定手段であり、第1加算器本add1が、
発明における偏差演算手段である。
【0069】また、メモリ31が、本発明における記憶
手段である。 [変形例]以上、本発明の実施形態について説明したが、
本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、このほ
かにも様々な形態で実施することができる。
【0070】例えば、プリンタ1として、搬送量の精度
を上げる必要が無い場合は、用途に応じて演算ビット数
の少ない制御信号生成部130を用いても良い。この場
合、安価な信号生成回路100を構成することが可能と
なる。また、本発明の実施形態おいて、ローラ10の角
度を検出し、状態推定器obsにて推定した状態量を用い
てフィードバック制御する制御方式の場合を説明した
が、単なる比例制御であっても、他の制御方式であって
もよい。但し、本発明のように、状態推定器obsを用い
ている場合に、その効果はより発揮される。
【0071】また、第2実施例においては、範囲の分割
数を演算ビット長の24としたが、これ以下であっても
良い。さらに、エンコーダ12はモータ軸に直接取り付
けても良い。また減速が多段に行われる場合には、その
減速機構に取り付けられても良い。この場合は、減速す
る前の回転量を検出するので、エンコーダピッチの荒
い、安価なエンコーダが使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のプリンタの紙送り機構を示す側面
図である。
【図2】第1実施例のプリンタの制御機構を示すブロッ
ク図である。
【図3】第1実施例の演算処理部の制御系統を示すブロ
ック図である。
【図4】第1実施例の用紙搬送する際にCPUが行う処
理手順を示すフローチャートである。
【図5】第1実施例のCPUでの処理手順のうち小数点
位置設定の手順を示すフローチャートである。
【図6】第1実施例のシミュレーション結果を表す説明
図である。
【図7】第2実施例のCPUでの処理手順のうち小数点
位置設定の手順を示すフローチャートである。
【図8】固定小数点形式のデータ構造を表す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…プリンタ、10…メインローラ、12…エンコー
ダ、14a…排紙ローラ、16a…ベルト、16b…ベ
ルト、20…LFモータ、30…CPU、31…メモ
リ、40…モータ駆動回路、100…信号生成回路、1
10…レジスタ群、111…起動設定レジスタ、112
…タイミング設定レジスタ、113…目標設定レジス
タ、114…小数点位置設定レジスタ、115…第1ゲ
イン設定レジスタ、116…第2ゲイン設定レジスタ、
120…搬送状態チェック部、121…検出部、122
…カウンタ、123…割込処理部、130…制御信号生
成部、131…演算処理部、132…第1タイマー、1
40…信号変換部、150…クロック生成部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源を用いて紙を送る紙送り手段と、 前記紙送り手段の動作量を検出する検出手段と、 前記動作量が、外部から指示された動作量と一致するよ
    う該駆動源の制御量を演算する演算手段と、 前記演算手段の演算結果の制御量に基づき駆動源を制御
    する制御手段と、 を備える紙送り装置であって、 前記演算手段は、演算ビット長が一定で、整数部を上位
    ビットJ桁で表し、小数部を下位ビットK桁で表す固定
    小数点形式のデータを用い前記駆動源の制御量を演算
    し、 前記動作量が指示されると、該動作量に応じて、前記ビ
    ット桁数JおよびKを、該動作量が小さいほど前記小数
    部のビット桁数Kが多くなるように設定する設定手段、 を備えることを特徴とした紙送り装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は、 前記検出手段の検出結果と、前記駆動源を制御する制御
    量とに基づいて、制御対象の動作状態を推定する推定手
    段と、 前記指示された動作量と、前記検出手段の検出結果とか
    ら、この偏差を演算する偏差演算手段と、 を備え、 前記偏差演算手段により演算された偏差量と、前記推定
    手段により推定された状態量とに基づいて、前記駆動源
    の制御量を演算する、 ことを特徴とした請求項1記載の紙送り装置。
  3. 【請求項3】 前記指示される動作量の最大である最大
    動作量Lを2以上の任意の範囲に分割した分割範囲に対
    応して、前記整数部または前記小数部のビット桁数を表
    す情報があらかじめ記憶された記憶手段を備え、 前記設定手段は、前記指示された動作量が当てはまる前
    記分割範囲に対応する情報を前記記憶手段から読み出
    し、該読み出した情報により前記ビット桁数JおよびK
    を設定する、 ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の紙送り
    装置。
  4. 【請求項4】 前記分割範囲を、 前記最大動作量Lを2のa乗(aは1からm−1までの
    整数で、mは前記演算ビットの総ビット数)で割った値
    を分割点として分割した範囲とした、 ことを特徴とする請求項3記載の紙送り装置。
  5. 【請求項5】 前記紙送り手段は、前記駆動源として、
    モータを用い、 前記検出手段は、ロータリエンコーダで構成され、前記
    紙送り手段のモータによって生ずる回転量を検出する、 ことを特徴とする請求項1から請求項4記載のいずれか
    の紙送り装置。
  6. 【請求項6】 前記紙送り手段は、 前記駆動源としてのモータと、 紙に接し、回転動作により紙を送る紙送りローラと、 前記モータの駆動力を前記紙送りローラに伝える減速機
    構と、 からなり、 前記検出手段は、紙送りローラの回転量を検出する、 ことを特徴とする請求項1から請求項5記載のいずれか
    の紙送り装置。
JP2002091987A 2002-03-28 2002-03-28 紙送り装置 Expired - Fee Related JP4193403B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002091987A JP4193403B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 紙送り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002091987A JP4193403B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 紙送り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003285954A true JP2003285954A (ja) 2003-10-07
JP4193403B2 JP4193403B2 (ja) 2008-12-10

Family

ID=29236941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002091987A Expired - Fee Related JP4193403B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 紙送り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4193403B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005132028A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Canon Inc 記録装置と搬送制御装置
JP2011088448A (ja) * 2011-01-13 2011-05-06 Sharp Corp 画像形成装置及び画像形成システム
US8724139B2 (en) 2008-04-11 2014-05-13 Sharp Kabushiki Kaisha Electric apparatus having separate receiving capability for operational instructions and operational parameters, respectively, and system including the same
WO2018117222A1 (ja) 2016-12-22 2018-06-28 日本電産株式会社 マルチモータシステム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005132028A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Canon Inc 記録装置と搬送制御装置
JP4497891B2 (ja) * 2003-10-31 2010-07-07 キヤノン株式会社 記録装置と搬送制御装置
US8724139B2 (en) 2008-04-11 2014-05-13 Sharp Kabushiki Kaisha Electric apparatus having separate receiving capability for operational instructions and operational parameters, respectively, and system including the same
JP2011088448A (ja) * 2011-01-13 2011-05-06 Sharp Corp 画像形成装置及び画像形成システム
WO2018117222A1 (ja) 2016-12-22 2018-06-28 日本電産株式会社 マルチモータシステム
US10862410B2 (en) 2016-12-22 2020-12-08 Nidec Corporation Multi-motor system

Also Published As

Publication number Publication date
JP4193403B2 (ja) 2008-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7208902B2 (en) Digital speed controlling apparatus, digital motor controlling apparatus, paper conveying apparatus, digital speed control method, program for making computer execute this method, computer-readable recording medium, and imaging forming apparatus
US7559470B2 (en) Positioning controlling apparatus, positioning control method, program for making computer execute this method, image forming apparatus, and recording medium
JP4193403B2 (ja) 紙送り装置
JP4386041B2 (ja) 用紙搬送装置
JP4124126B2 (ja) モータ制御装置
US20070019009A1 (en) Apparatus and method of controlling a feeding speed and a printing speed
JP2007097329A (ja) モータ制御装置、画像形成装置、モータ制御方法、およびモータ制御プログラム
JP3480604B2 (ja) ラスタ式記録装置
JP2005178334A (ja) インクジェット記録装置
US20030225484A1 (en) Method and apparatus for controlling the rotation position of an object
JP4419896B2 (ja) 目標軌道生成方法、目標軌道生成装置、および位置決め制御装置
JPH0688685B2 (ja) 印刷機の給紙制御装置
JP3945362B2 (ja) Dcモータを備えた印刷装置
JP2004130627A (ja) インクジェット記録装置
JP6230416B2 (ja) 記録装置および記録ヘッド制御方法
JP3700666B2 (ja) モータ制御装置およびモータ制御方法
JP4366066B2 (ja) 記録装置の制御方法と記録装置
JPS5869081A (ja) 印字装置
JP2004284057A (ja) 記録装置
JPH08143207A (ja) シート受け器
JP2808688B2 (ja) プリンタ
JP2643008B2 (ja) ドットプリンタ用エミュレータ
JP2001146054A (ja) 記録装置
JP2001142537A (ja) プリンタ用モータの制御装置および制御方法ならびに制御プログラムを記録した記録媒体
JPH08324049A (ja) プリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080624

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080902

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080915

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4193403

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131003

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees