JP2003285864A - パイプの輸送用ラック - Google Patents

パイプの輸送用ラック

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JP2003285864A
JP2003285864A JP2002091722A JP2002091722A JP2003285864A JP 2003285864 A JP2003285864 A JP 2003285864A JP 2002091722 A JP2002091722 A JP 2002091722A JP 2002091722 A JP2002091722 A JP 2002091722A JP 2003285864 A JP2003285864 A JP 2003285864A
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pipe
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Yasuhiro Mori
保啓 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプラインに用いられるシームレス鋼管の
船積運搬に使用する輸送用ラックとして、パイプの口径
や、配置場所のなどの条件に応じて、パイプの荷重を支
える基台と、この基台に設けられるパイプ保持枠との組
合せを自由に組み替えることのできる安価で使い易いラ
ックを提供する。 【解決手段】 複数本のパイプを平行に配列固定するた
めの輸送用ラックを、長さ方向に沿った表面に凹溝13
を有する金属製中芯12の外周に合成樹脂の緩衝材14
を被覆した基台11と、この基台11の長さ方向と直交
する向きに平行に載置される複数本のパイプ30を保持
するための、基台凹溝13内に着脱可能に装着される複
数のパイプ保持枠18とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原油、天然ガスな
どのパイプラインに用いられるシームレス鋼管を船積み
輸送する場合に使用する輸送用ラックの改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】パイプライン用の鋼管などを船積み輸送
する場合には、船内に搬入された複数本の鋼管が船の動
揺によって荷崩れしないように、ラックを用いてしっか
りと積み立て固定されることが必要とされる。従来で
は、この種のパイプ用ラックとして、木製の箱内に鋼管
を詰め込んだり、あるいは木製角材の表面に鋼管を嵌込
み載置するための複数個の凹陥部を設けた棚材を用い
て、凹陥部内に鋼管を配列するように積み立てる方法が
とられていたが、船の動揺に伴って、幾日も繰り返し同
じ方向からの揺れを受けることで木箱や棚材が破損して
荷崩れを生ずるという問題があった。
【0003】上記のような事情から、最近では、鋼管を
船内で積み立て保持するための手段として、図7a及び
図7bに示すようなラックが用いられるようになってい
る。これらのラックのうち図7aのラック1は、鋼鉄製
の中芯2の外周に、射出成形機によって、上下両面に鋼
管8を嵌合する複数個の凹陥部3が設けられるようにし
て、合成樹脂製の被覆層4を設けたものである。なお、
このラック1は、凹陥部3に鋼管8を配列したあとで、
両端に支柱ボルト6を貫通させて、各段のラック1を互
いに締め付けることで、船の動揺にも荷崩れすることの
ない十分な耐久性が与えられるような構造になってい
る。
【0004】また、図7bのものは、鋼鉄製の中芯2の
外周に、射出成形機によって、上下両面に鋼管8を嵌合
載置するための複数個の凹陥部3が設けられるようにし
て、合成樹脂製の被覆層4を設けることは、図7aのも
のと基本的には同じであるが、成形される樹脂被覆層4
にできるだけ空間5が設けられるようにして、樹脂の量
をできるだけ少量化し、コストを抑えられるようにした
ものである。
【0005】
【発明が解決すべき課題】上記のような、従来より知ら
れているラックのうち、木製のものは耐久性に欠け、一
度使用されるだけで再利用できないために資源の無駄使
いになるという問題とか、また、木製品の場合は、外国
に輸出した場合に、輸出先の港で除菌処理が必要になる
という煩わしさがある。
【0006】一方、図7aに示すラック1では、鋼鉄製
の中芯2の外周に、射出成形機によって、複数個の鋼管
固定用凹陥部3を有する合成樹脂製の被覆層4を設ける
ので、全体としての剛性が高く、それぞれの凹陥部3に
嵌合した鋼管を樹脂製被覆層4によって損傷なく安全に
支持できるという利点を有するが、中芯2の外周に大量
の合成樹脂を肉盛り成形するために、樹脂の使用量がき
わめて多量となって、必然的に一本当たりのコストが高
くなるという問題と、樹脂の使用量が多いために成形後
における製品の形状安定化に長い時間を必要とし、成形
後直ちに出荷できないという問題点を有している。
【0007】また、射出成形機によって被覆層4を形成
する多量の樹脂が鋼鉄製の中芯2の外周へ一体被覆され
るので、樹脂被覆層4と中芯2との一体性が強まること
は好ましいことであっても、このラック1が、長年にわ
たって使用された結果破損して、廃棄処理される際に、
合成樹脂被覆層4と鋼鉄製中芯2とを簡単に剥離するこ
とができず、樹脂の分別処理が困難であるために再生が
難しく、焼却以外に処理方法がないという問題点を有し
ている。
【0008】一方、図7bのラック1は、図7aのラッ
クと同様な強度と安定性を有することに加えて、図7a
のラックに比較すると樹脂の使用量が少量で済むという
利点を有する。しかし、このラックでは、樹脂の使用量
を少なくするために、樹脂被覆層4にできるだけ多くの
凹部空間5を設けるので、製品の強度を増すための手段
として、凹部空間5内にできるだけ多くのリブ7を設け
る必要があり、その結果、金型代が非常に高くなって、
その面で一本当たりの価格がどうしても高くならざるを
得ないという問題点がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来における
パイプの輸送用ラックの上記のような問題点を解消し
て、多数のパイプを積み重ねた状態において、十分な剛
性を保持してパイプをしっかりと安定よく支持すること
ができることはもとより、船積みされるパイプの口径
や、保管場所の形態などの条件に応じて、パイプの荷重
を直接支える基台と、この基台に設けられるパイプ固定
用の保持枠との組合せを自由に組み替えることもできる
ような、安価で使い易いラックの提供を目的とするもの
である。
【0010】本発明は、そのための具体的手段として、
複数本のパイプを平行に配列固定するための輸送用ラッ
クであって、長さ方向に沿った表面に凹溝を有する金属
製中芯の外周に合成樹脂の緩衝材を被覆してなる所定の
長さの基台と、この基台の長さ方向と直交する向きに平
行に載置される複数本のパイプを嵌合するための、前記
基台の凹溝内に装着された複数の凹陥状パイプ保持枠と
からなることを特徴とする。
【0011】ラックを構成する基台としては、長さ方向
に沿った表面の上下両面に凹溝を有する断面H形の金属
製の中芯と、押し出し成形機によってこの中芯の外周に
被覆された合成樹脂製の緩衝材とから構成されているこ
とが好ましい。
【0012】また、基台は、金属製の中芯が上下両面に
凹溝を有する断面H形のものに限定されることはなく、
中芯の断面が、長さ方向に沿った表面の片側にだけ凹溝
を有するような断面樋形であって、この樋形金属製中芯
の外周に合成樹脂製の緩衝材が被覆されるような構成と
してもよい。
【0013】一方、基台の凹溝内に設けられる複数のパ
イプ保持枠は、合成樹脂製のリングを半分に分割した半
円形の枠辺からなっていて、基本的には、これらの半円
形枠辺の円弧中間部を基台の凹溝内に上方から押し込む
ことで着脱可能に装着されるものであるが、必ずしも半
円形枠辺が基台の凹溝内に対して着脱可能に装着される
ものに限られるわけではなく、半円形枠辺が基台の凹溝
内に取り外しできないように、しっかりと装着固定した
ものであってもよい。
【0014】また、パイプ保持枠としては、上記の半円
形枠辺以外のものとして、基台の凹溝内に上方から押し
込むことで着脱可能に装着されるような厚さをもった合
成樹脂製長方形枠板の上辺に、所定の間隔をおいて複数
個の凹部を形成したようなものであってもよい。なお、
この場合のパイプ保持枠も、基本的には、枠板の下辺が
基台の凹溝内に着脱可能に装着されるものであるが、必
ずしも枠板の下辺が基台の凹溝内に着脱可能に装着され
るものに限られるわけではなく、枠板の下辺が基台の凹
溝内に取り外しできないように装着固定されたものであ
ってもよい。
【0015】さらに、基台の凹溝内に設けられる複数の
パイプ保持枠としては、両端を互いにオーバーラップさ
せた拡開可能な合成樹脂製の螺旋環からなっていて、こ
の螺旋環におけるオーバーラップ部の反対側周縁部が基
台の凹溝内に着脱可能に装着されているような構造のも
のであってもよい。
【0016】
【作用】本発明に係るラックは、基台とこの基台の凹溝
内に取り付けられた凹陥状のパイプ保持枠とからなり、
基台は、金属製中芯の表面に鉛直辺を含む凹溝を設けた
ものであるために、重いパイプの配列を支えるのに必要
な十分な曲げ剛性を保持することができ、しかもその外
周に被覆された合成樹脂緩衝材により、表面に適度な弾
力性を付与できて、床面上に配置された状態での安定
性、搭載するパイプとの間で滑りを生じない安全性を発
揮することができる。
【0017】また、このラックでは、基台の表面に設け
られた凹溝を利用して、この凹溝内にパイプ保持枠を着
脱可能もしくは装着固定するため、輸送するパイプの口
径に応じて、そのパイプの口径に適応した曲率のパイプ
保持枠を基台の凹溝に嵌合装着することにより、安全な
輸送形態を実現することができる。また、基台とパイプ
保持枠とが着脱可能であると、ラックとして使用しない
時の収納保管状態が、基台は基台だけ、保持枠は保持枠
だけを集めて保管できるので、収納のために無駄な空間
をを必要とせず、取り扱いのよいラックとすることがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る輸送用ラック
の構造を、図面に示す実施例について説明すると、図1
は、第1の実施形態としてのラック10を示しており、
このラック10は、基本的には、複数本のパイプ30を
平行に載置して支持するための、所定の長さをもった基
台11と、この基台11に取り付けられる複数の凹陥状
パイプ保持枠18とから構成されている。
【0019】基台11は、長さ方向に沿った表面に凹溝
13を設けた鋼鉄製の中芯12と、この中芯12の外周
に被覆されたポリプロピレン等の合成樹脂製の緩衝材1
4とからなっている。この基台11の中芯12は、例え
ば、図2aに示すように、長さ方向に沿った表面の上下
両面に、それぞれ鉛直辺13aを含む凹溝13を凹設し
た形鋼15aと、同様な形状の凹溝13を凹設した形鋼
15bとを対向するように重合することで断面H形に形
成されており、また、緩衝材14は、前記金属製中芯1
2を押し出し成形機のダイスから押し出しながら、前記
中芯12の外周に溶融した樹脂を連続して押し出すこと
により、中芯12の外周全長に緩衝材14が被覆されて
いる。
【0020】図2aに示す基台10は、断面H形の金属
製中芯12を用いて構成したが、中芯12は、必ずしも
断面H形だけに限られるわけではなく、例えば、図2b
に示すように、長さ方向に沿った片方の表面だけに鉛直
辺13aを含む凹溝13を凹設した形鋼15aと、凹溝
を有しない形鋼15bとを対向するように重合して断面
樋形に形成したものであってもよい。なお、この断面樋
形の中芯12の場合も、この中芯12を押し出し成形機
のダイスから押し出しながら、中芯12の外周に溶融し
た樹脂を連続して押し出して、中芯12の外周全長に緩
衝材14を被覆することは断面H形の中芯の場合と同じ
である。
【0021】なお、前記中芯12の両端には、中芯12
の端面を被覆するために前記緩衝材14と同じ樹脂によ
り、両面もしくは片面に凹溝28を設けたキャップ16
が嵌合固定されると共に、このキャップ16の嵌合され
た中芯12の両端部における凹溝28の部分にボルト孔
17が開設されている。
【0022】一方、基台11に取り付けられる複数の凹
陥状パイプ保持枠18は、基本的には、図3に示すよう
に、合成樹脂製のリングを半分に分割した半円形の枠辺
19からなっていて、これらの半円形枠辺19の円弧中
間部20が基台11の凹溝13内に互いに隣接して着脱
可能なるように取り付けられている。この場合、半円形
枠辺19の円弧中間部20は、基台11の凹溝13内に
対して緩めに嵌合されるのではなく、円弧中間部20の
幅Aが凹溝13の溝幅Bよりも幾分大きめに成形されて
いて、円弧中間部20を凹溝13内へ上方から押し込む
ことにより、円弧中間部20が凹溝13内に装着された
後はしっかりと抜け出ないように取り付けられるが、凹
溝13内から上方へ引き上げるように引っ張ると簡単に
取り外せるような厚さになっている。
【0023】なお、上記実施例では、半円形枠辺19が
凹溝13内へ上方から押し込まれて、着脱可能に取り付
けられるような構成としたが、半円形枠辺19は必ずし
も凹溝13に着脱可能に取り付けられていなければなら
ないわけではなく、半円形枠辺19の円弧中間部20が
基台11の凹溝13内に押し込まれた後は凹溝13外へ
取り外しできないように、接着剤を介して接着固定され
ているような構造であってもよい。
【0024】図1に示すパイプ保持枠18は、ポリプロ
ピレン製のリングを半分に分割した半円形の枠辺19か
らなっているが、この半円形枠辺19を形成するための
リングは、例えば、図3に示すように、押し出し成形機
によって、所定の直径を有するように連続的に押し出し
成形された螺旋体21の一部を半円形に切り取ることに
より得られる。この半円形枠辺19の曲率は載荷するパ
イプ30の口径に適応したものか、もしくは小さい口径
のパイプを載置できるものが用いられる。なお、この半
円形枠辺19の断面は角形であっても円形であってもよ
い。
【0025】上記の実施例では、パイプ保持枠18とし
て、連続的に押し出し成形された螺旋体21の一部を半
円形に切り取った半円形枠辺19を用いたが、パイプ保
持枠18の別の実施例としては、図3のような連続的に
押し出し成形された螺旋体21の一部を、図4に示すよ
うに、両端23a,23bが互いに拡開可能な状態でオ
ーバーラップさせた位置で切り取るようにした螺旋環2
2としてもよい。
【0026】さらに、パイプ保持枠18の別の実施例と
しては、図5に示すように、基台の凹溝13内へ着脱可
能に装着されるような厚さtをもった合成樹脂製の長方
形枠板24の上辺に、所定の間隔をおいて複数個の凹部
25を形成したようなものであってもよい。
【0027】なお、この場合の複数個の凹部25は、図
示のような傾斜辺形凹部であっても、また円弧形凹部で
あってもよい。また、このパイプ保持枠18も、基本的
には、枠板24の下辺を基台の凹溝13内に着脱可能に
装着するものであるが、必ずしも枠板24の下辺を基台
の凹溝13内に着脱可能に装着するものに限られるわけ
ではなく、1枚の枠辺24の下辺、もしくは2枚の枠板
24の下辺を基台11の凹溝13内に取り外しできない
ように固定させたものであってもよい。
【0028】パイプ30を基台11上に載荷する際に
は、図6に示すように、基台11の凹溝13にパイプ保
持枠18を取り付けて、それぞれの保持枠18内にパイ
プ30を嵌合し、各基台11の両端に貫通したボルト2
6にナット27を締め付けることで、それぞれの基台1
1を一体に固定する。
【0029】図1の実施例に示したように、複数個の半
円形枠辺19の円弧中間部20を、基台11の凹溝13
内に着脱可能に取り付ける構成では、複数個の半円形枠
辺19と断面H形の基台11、もしく複数個の半円形枠
辺19と断面樋形の基台11との組合せにより、簡単に
パイプのラックを構成することができる。
【0030】例えば、図6に示すラックのように、第1
段目に断面樋形の基台11aを使用して、この基台11
aの凹溝13内に3個の半円形枠辺19a,19b,1
9cを取り付け、第2段目には、断面H形の基台11b
の下面の凹溝13に半円形枠辺19d,19e,19f
及び上面の凹溝13内に半円形枠辺19g,19h,1
9iを取り付けて、それぞれの枠辺によりパイプ30を
支持する。
【0031】さらに、第3段目も、第2段目と同様に断
面H形の基台11cの下面凹溝13に半円形枠辺19
j,19k,19l及び上面凹溝13内に半円形枠辺1
9m,19n,19oを取り付け、その上に第4段目と
して断面樋形基台11dの凹溝13内に半円形枠辺19
p,19q,19rを取り付け、最終的にそれぞれの基
台11a,11b,11c,11dの両端にボルト26
を貫通して,上端にナット27を締付けて一体に固定す
る。
【0032】なお、先に述べたように、パイプ保持枠1
8は、好ましくは基台11の凹溝13内に着脱可能に取
り付けられるが、パイプ保持枠18は基台凹溝13内に
取り外しできないように固定されたものとしてもよい。
例えば、図6の構成で見た場合、第1段目の基台11a
と第4段目の基台11dは、予めパイプ保持枠18が取
り外せないように固定されたものでもよく、また、第2
段目の断面H形の基台11b及び第3段目の基台11c
では、いずれか片側の凹溝13に予めパイプ保持枠18
が取り外せないように固定して、他方の凹溝13にはバ
ラのパイプ保持枠18が取り付けられるようにしてもよ
く、このように構成した方が便利である場合が考えられ
る。
【0033】また、図4のように、パイプ保持枠18
を、螺旋体21の一部を切り取ることで、両端23a,
23bを互いに拡開可能な状態でオーバーラップさせた
螺旋環22により形成した場合は、パイプ30を基台1
1上に載荷する際に、螺旋環22の両端23a,23b
を拡開して、予めこの螺旋環22をパイプ30に嵌め合
わせておき、この螺旋環22をパイプに沿って基台凹溝
13の位置へ移動して、螺旋環22の一部を基台凹溝2
3内へ押し込むことで、パイプ30を基台11に載置さ
せる。
【0034】
【発明の効果】本発明は上記のように、基台11と、こ
の基台の凹溝13内に取り付けられたパイプ保持枠18
とからなり、基台11は、金属製中芯12の表面に鉛直
辺13aを含む凹溝13を設けたために、十分な曲げ剛
性を発揮して、重いパイプの配列を支えることができ
る。また、中芯12の外周に被覆される緩衝材14が、
表面に適度な弾力性を与えて、床面上に配置された状態
での安定性、搭載するパイプとの間で滑りを生じない安
全性を発揮することになる。なお、中芯12を形成する
左右一対の形鋼15a,15bは、互いに突き合わされ
た状態で、その外周を合成樹脂緩衝材14により一体に
被覆されるので、一対の形鋼15a,15bを互いに溶
接する必要なく合体することができ、コストの低減を期
待することができる。
【0035】さらに、このラックでは、基台11の表面
に設けられた凹溝13を利用して、この凹溝内にパイプ
保持枠18を着脱可能もしくは装着固定するため、輸送
するパイプの口径に応じて、そのパイプの口径に適応し
た曲率のパイプ保持枠18を基台11の凹溝13に嵌合
装着することができ、パイプ30を確実に保持枠18内
へ保持して、安全な輸送形態を実現することができる。
【0036】この場合、パイプ保持枠18を、実施例で
示したように、押し出し成形機により成形された螺旋体
21の一部を半円形に切り取る半円形枠辺19により構
成した場合には、載荷するパイプの口径に適応した曲率
の半円形枠辺19を取り付けられるので、パイプの口径
に応じて曲率の異なる各種サイズの半円形枠辺19を、
それぞれ異なる色彩で識別できるようにしておけば、基
台凹溝13への取り付けも間違いなく行えるという利点
を有する。
【0037】また、基台11とパイプ保持枠18とが着
脱可能であると、ラックとして使用しない時の収納保管
状態が、基台は基台だけ、保持枠は保持枠だけを集めて
保管できるので、収納のために無駄な空間をを必要とせ
ず、取り扱いのよいラックとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るパイプ輸送用ラックの構成を示
す斜視図
【図2】 a及びbはいずれも基台の態様を示す斜視
図。
【図3】 パイプ保持枠としての半円形枠辺を得るため
の一例を示す斜視図。
【図4】 パイプ保持枠としての螺旋環の形状を示す斜
視図。
【図5】 パイプ保持枠としての長方形枠板の形状を示
す斜視図。
【図6】 本発明のラックを用いてパイプを載荷した状
態を示す斜視図。
【図7】 a及びbはいずれも従来におけるパイプ輸送
用ラックの構成を示す斜視図。
【符号の説明】
10:ラック、 11:基台、 12:中芯、 13:凹溝、 14:緩衝材、 15a,15b:形鋼、 16:キャップ、 17:ボルト孔、 18:保持枠、 19:半円形枠辺、 20:円弧中間部、 21:螺旋体、 22:螺旋環、 23a,23b:両端、 24:枠板、 25:凹部、 26:ボルト、 27:ナット、 28:キャップ凹溝、 30:パイプ、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65G 57/00 B65D 71/00 S

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のパイプを平行に配列固定するた
    めの輸送用ラックであって、長さ方向に沿った表面に凹
    溝を有する金属製中芯の外周に合成樹脂の緩衝材を被覆
    してなる所定の長さの基台と、この基台の長さ方向と直
    交する向きに平行に載置される複数本のパイプを嵌合す
    るための、前記基台の凹溝内に装着された複数の凹陥状
    パイプ保持枠とからなるパイプ輸送用ラック。
  2. 【請求項2】 基台が、長さ方向に沿った表面の上下両
    面に凹溝を有する断面H形の金属製中芯と、この中芯の
    外周に被覆された合成樹脂製の緩衝材とからなっている
    請求項1のパイプ輸送用ラック。
  3. 【請求項3】 基台が、長さ方向に沿った表面の片側に
    凹溝を有する断面樋形の金属製中芯と、この中芯の外周
    に被覆された合成樹脂製の緩衝材とからなっている請求
    項1のパイプ輸送用ラック。
  4. 【請求項4】 基台の凹溝内に設けられる複数のパイプ
    保持枠が、合成樹脂製の半円形枠辺からなっていて、こ
    れらの半円形枠辺の円弧中間部が基台の凹溝内に着脱可
    能に装着されている請求項1のパイプ輸送用ラック。
  5. 【請求項5】 基台の凹溝内に設けられる複数のパイプ
    保持枠が、合成樹脂製の半円形枠辺からなっていて、こ
    れらの半円形枠辺の円弧中間部が基台の凹溝内に装着固
    定されている請求項1のパイプ輸送用ラック。
  6. 【請求項6】 基台の凹溝内に設けられる複数のパイプ
    保持枠が、上辺に所定の間隔をおいて複数個の凹部を設
    けた合成樹脂製の長方形の枠板からなっていて、この枠
    板の下辺が基台の凹溝内に着脱可能に装着されている請
    求項1のパイプ輸送用ラック。
  7. 【請求項7】 基台の凹溝内に設けられる複数のパイプ
    保持枠が、上辺に所定の間隔をおいて複数個の凹部を設
    けた合成樹脂製の長方形の枠板からなっていて、この枠
    板の下辺が基台の凹溝内に装着固定されている請求項1
    のパイプ輸送用ラック。
  8. 【請求項8】 基台の凹溝内に設けられる複数のパイプ
    保持枠が、両端を互いにオーバーラップさせた拡開可能
    な合成樹脂製の螺旋環からなっていて、この螺旋環にお
    けるオーバーラップ部の反対側周縁部が基台の凹溝内に
    着脱可能に装着されている請求項1のパイプ輸送用ラッ
    ク。
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