JP2003284750A - 歩行補助装具 - Google Patents
歩行補助装具Info
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- JP2003284750A JP2003284750A JP2002088945A JP2002088945A JP2003284750A JP 2003284750 A JP2003284750 A JP 2003284750A JP 2002088945 A JP2002088945 A JP 2002088945A JP 2002088945 A JP2002088945 A JP 2002088945A JP 2003284750 A JP2003284750 A JP 2003284750A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 運動神経麻痺等により通常の歩行が出来ない
歩行障害者に対し、膝関節ならびに股関節部分を回動自
在として左右ぶれのない健常者に近い歩行を可能とした
歩行補助装具を提供する。 【解決手段】 歩行障害者に自力歩行手段を付与する歩
行補助装具であって、該装具は上腿部に装着する上腿取
付部材と、該上腿取付部材に回動自在に取り付けられ下
腿部に装着する下腿取付部材とからなり、上腿取付部材
と下腿取付部材との回動は、これら両部材を伸縮自在に
連結する第1のアクチュエータと、該第1のアクチュエ
ータを伸縮する杖に設けられた第2のアクチュエータと
で制御しうるように構成する。また、歩行補助装具は腰
部に装着する腰部取付部材と、該腰部取付部材に回動自
在に取り付けられ上腿部に装着する上腿取付部材と、該
上腿取付部材に連続して取り付けられ下腿部に装着する
下腿取付部材とからなり、該上腿取付部材と腰部取付部
材の回動は上腿取付部材を歩行前後に回動するように往
復動するアクチュエータで制御しうるように構成する。
歩行障害者に対し、膝関節ならびに股関節部分を回動自
在として左右ぶれのない健常者に近い歩行を可能とした
歩行補助装具を提供する。 【解決手段】 歩行障害者に自力歩行手段を付与する歩
行補助装具であって、該装具は上腿部に装着する上腿取
付部材と、該上腿取付部材に回動自在に取り付けられ下
腿部に装着する下腿取付部材とからなり、上腿取付部材
と下腿取付部材との回動は、これら両部材を伸縮自在に
連結する第1のアクチュエータと、該第1のアクチュエ
ータを伸縮する杖に設けられた第2のアクチュエータと
で制御しうるように構成する。また、歩行補助装具は腰
部に装着する腰部取付部材と、該腰部取付部材に回動自
在に取り付けられ上腿部に装着する上腿取付部材と、該
上腿取付部材に連続して取り付けられ下腿部に装着する
下腿取付部材とからなり、該上腿取付部材と腰部取付部
材の回動は上腿取付部材を歩行前後に回動するように往
復動するアクチュエータで制御しうるように構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運動神経麻痺等に
より通常の歩行が出来ない歩行障害者に対し、膝関節部
分にアクチュエータを設けて回動自在とすることで、或
いは股関節部分にアクチュエータを設けて、歩行障害者
が容易に歩行しうるようにした歩行補助装具に関するも
のである。
より通常の歩行が出来ない歩行障害者に対し、膝関節部
分にアクチュエータを設けて回動自在とすることで、或
いは股関節部分にアクチュエータを設けて、歩行障害者
が容易に歩行しうるようにした歩行補助装具に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】健常な人間は2本の足でバランスを良好
にとりながら自力歩行できるが、事故、病気等による運
動神経麻痺等により股関節から下の骨格や筋肉には異常
がないにもかかわらず、神経による制御が不能であり、
健常者同様の歩行ができず、車椅子等を用いて移動する
障害者が少くない。このような障害者が車椅子等の座位
姿勢で長期間生活すると、筋萎縮症や骨粗鬆症あるいは
内臓異常等の生理的に好ましくない障害が生じる恐れが
あること、また、車椅子では立位姿勢の健常者との対話
等において視線の角度が上下に相違することから心理的
にマイナス点が多くなること、などの問題点が指摘され
ている。
にとりながら自力歩行できるが、事故、病気等による運
動神経麻痺等により股関節から下の骨格や筋肉には異常
がないにもかかわらず、神経による制御が不能であり、
健常者同様の歩行ができず、車椅子等を用いて移動する
障害者が少くない。このような障害者が車椅子等の座位
姿勢で長期間生活すると、筋萎縮症や骨粗鬆症あるいは
内臓異常等の生理的に好ましくない障害が生じる恐れが
あること、また、車椅子では立位姿勢の健常者との対話
等において視線の角度が上下に相違することから心理的
にマイナス点が多くなること、などの問題点が指摘され
ている。
【0003】そのため、かかる障害者にも立位歩行を可
能にすべく種々の歩行補助装具が開発されている。図9
はその一例で、この歩行補助装具90は脚の上腿部に取
り付ける上腿取付部材2と脚の下腿部に取り付ける下腿
取付部材3とが膝部分の継手5により一体に固定された
構成となっている。該歩行補助装具90は図10に示す
ように通常股関節から上部の障害を有しない腕等の筋力
を使って杖91、91の介助にて立位歩行を行う障害者
100用に考案されているが、上腿取付部材2と下腿取
付部材3とが一体に固定され一直線の長下肢装具となっ
ているために膝関節は回転せず、かかる障害者100の
歩行は左右の装具を交互に持ち上げて前後に振るように
して歩行するために、体幹の大きな左右ぶれを伴うぎこ
ちないものとなっていた。また、歩行には多大な労力を
必要とする。なお、図中93は前記継手5の操作杆で、
該操作杆93の操作で障害者100が車椅子等に座った
ときに継手5を折り曲げて長下肢装具を膝部分から折り
曲げるように構成されている。また、歩行時には安全の
ため膝関節はロックされる.
能にすべく種々の歩行補助装具が開発されている。図9
はその一例で、この歩行補助装具90は脚の上腿部に取
り付ける上腿取付部材2と脚の下腿部に取り付ける下腿
取付部材3とが膝部分の継手5により一体に固定された
構成となっている。該歩行補助装具90は図10に示す
ように通常股関節から上部の障害を有しない腕等の筋力
を使って杖91、91の介助にて立位歩行を行う障害者
100用に考案されているが、上腿取付部材2と下腿取
付部材3とが一体に固定され一直線の長下肢装具となっ
ているために膝関節は回転せず、かかる障害者100の
歩行は左右の装具を交互に持ち上げて前後に振るように
して歩行するために、体幹の大きな左右ぶれを伴うぎこ
ちないものとなっていた。また、歩行には多大な労力を
必要とする。なお、図中93は前記継手5の操作杆で、
該操作杆93の操作で障害者100が車椅子等に座った
ときに継手5を折り曲げて長下肢装具を膝部分から折り
曲げるように構成されている。また、歩行時には安全の
ため膝関節はロックされる.
【0004】図9に示す従来の歩行補助装具90により
障害者100が歩行するには、先ず車椅子に座った状態
で自分の足に歩行補助装具90を取り付ける。取り付け
は上腿取付部材2を脚の上腿部に、下腿取付部材3を脚
の下腿部にそれぞれ取り付ける。この時、膝部分の継手
5は、両取付部材2、3を直線状態とし膝関節部分が回
動しないように固定する。次に第三者の力を借りて、或
いは手摺に掴まって立ち上がる。
障害者100が歩行するには、先ず車椅子に座った状態
で自分の足に歩行補助装具90を取り付ける。取り付け
は上腿取付部材2を脚の上腿部に、下腿取付部材3を脚
の下腿部にそれぞれ取り付ける。この時、膝部分の継手
5は、両取付部材2、3を直線状態とし膝関節部分が回
動しないように固定する。次に第三者の力を借りて、或
いは手摺に掴まって立ち上がる。
【0005】歩行は図10に示すように杖91、91を
使う。前傾姿勢にて杖91、91に体重を支持させつつ
両脚を交互に振り出して歩行する。このため、振り出す
側の靴15の底を床面等の歩行面27との間に先ず間隙
を形成させてから振り出し、下記するように靴15の底
面が当該歩行面27に摺動しないようにする必要があ
る。
使う。前傾姿勢にて杖91、91に体重を支持させつつ
両脚を交互に振り出して歩行する。このため、振り出す
側の靴15の底を床面等の歩行面27との間に先ず間隙
を形成させてから振り出し、下記するように靴15の底
面が当該歩行面27に摺動しないようにする必要があ
る。
【0006】先ず、左足を一歩前に進める場合について
説明する。始めに杖91、91を前について上体を前傾
させつつ右に倒す。このように上体を前傾させつつ右側
に倒すことで左足の靴15(L)が少々歩行面27から
浮き上がる。体を前傾させているので歩行面27から浮
いた左足15(L)は振り子のように前に向かって振れ
ることとなる。左足15(L)が前方に最大に振れた時
点で上体を逆に(反対に)右から左に倒すことで左足1
5(L)は着地し一歩進んだことになる。しかしなが
ら、この第一歩を踏み出すのが障害者にとって一番大変
な作業となる。
説明する。始めに杖91、91を前について上体を前傾
させつつ右に倒す。このように上体を前傾させつつ右側
に倒すことで左足の靴15(L)が少々歩行面27から
浮き上がる。体を前傾させているので歩行面27から浮
いた左足15(L)は振り子のように前に向かって振れ
ることとなる。左足15(L)が前方に最大に振れた時
点で上体を逆に(反対に)右から左に倒すことで左足1
5(L)は着地し一歩進んだことになる。しかしなが
ら、この第一歩を踏み出すのが障害者にとって一番大変
な作業となる。
【0007】次にこの状態から、即ち、左足15(L)
を着地した時点でこの左足を軸として更に杖91、91
を前に出し杖91、91に体重を支持させて上体を前傾
させつつ左側に倒して右足の靴15(R)を少々歩行面
27から浮き上がらせ、右足を振り子のように前に向か
って振り、右足15(R)が前方に最大に振れた時点で
上体を左から右に倒すことで左足は着地し二歩進んだこ
とになる。以後これを繰り返すことにより歩行する。歩
行終了時は、車椅子の前に後ろ向きに立ち、膝部分の継
手5のロックを操作杆93ではずして第三者または手摺
に掴まって車椅子に座り、装具90を脱ぐ。しかし、こ
のような従来の装具では次のような問題点が指摘されて
いる。
を着地した時点でこの左足を軸として更に杖91、91
を前に出し杖91、91に体重を支持させて上体を前傾
させつつ左側に倒して右足の靴15(R)を少々歩行面
27から浮き上がらせ、右足を振り子のように前に向か
って振り、右足15(R)が前方に最大に振れた時点で
上体を左から右に倒すことで左足は着地し二歩進んだこ
とになる。以後これを繰り返すことにより歩行する。歩
行終了時は、車椅子の前に後ろ向きに立ち、膝部分の継
手5のロックを操作杆93ではずして第三者または手摺
に掴まって車椅子に座り、装具90を脱ぐ。しかし、こ
のような従来の装具では次のような問題点が指摘されて
いる。
【0008】上述したように、障害者である歩行者10
0が靴15を歩行面27に摺接させることなく、スムー
スに所定の円弧を描いて靴15を振り出すには、先ず一
方の足と杖91、91に全体重を支持させ、身体全体を
前傾させると共に上体を一方の脚の方向に傾斜させて他
方の足を浮かせ、浮かせた足を振り出す必要があり、こ
の第一歩を踏み出すのが障害者にとって一番大変な作業
となる。すなわち、脚を浮き上がらせるために前傾姿勢
を維持するための腕力と浮き上がった脚を前方に振り出
すための力が必要となる.次に、一歩進んで次の足を浮
かせるには全体重を他方の足と杖に懸けるとともに身体
全体を前傾させつつ上体を一方の脚の方向に傾斜させる
ようにするため、股関節から上部の体幹部や歩行補助装
具は左右に交互に傾斜し、揺れ動き、股関節から下部が
不安定である障害者にとっては歩行時に転倒したりする
恐れがあった。
0が靴15を歩行面27に摺接させることなく、スムー
スに所定の円弧を描いて靴15を振り出すには、先ず一
方の足と杖91、91に全体重を支持させ、身体全体を
前傾させると共に上体を一方の脚の方向に傾斜させて他
方の足を浮かせ、浮かせた足を振り出す必要があり、こ
の第一歩を踏み出すのが障害者にとって一番大変な作業
となる。すなわち、脚を浮き上がらせるために前傾姿勢
を維持するための腕力と浮き上がった脚を前方に振り出
すための力が必要となる.次に、一歩進んで次の足を浮
かせるには全体重を他方の足と杖に懸けるとともに身体
全体を前傾させつつ上体を一方の脚の方向に傾斜させる
ようにするため、股関節から上部の体幹部や歩行補助装
具は左右に交互に傾斜し、揺れ動き、股関節から下部が
不安定である障害者にとっては歩行時に転倒したりする
恐れがあった。
【0009】更に従来の歩行補助装具では、足(靴)を
浮き上がらせて振る時に、膝関節は直線固定され回転不
能であるため、歩行面との間の浮き上がり量(間隔)を
大きく取ることは実質的に不可能となり、少々の段差、
例えば敷居を超えることができず、訓練施設などの真平
らな床の上での歩行しかできず、従って日常生活での使
用はできない状況にあった。また、従来の歩行補助装具
に対する医療側の判断では、運動神経麻痺等により通常
の歩行が出来ない歩行障害者に対しては、一旦膝が折れ
てしまうと自力では再び伸ばすことが不可能であるた
め、常に膝を伸ばした状態で固定して歩かせる、との考
えが一般的で、膝を曲げて歩かせる歩行補助装具に対し
ては安全に対する強い懸念があったため、膝を曲げる装
具の開発研究は遅れていた。
浮き上がらせて振る時に、膝関節は直線固定され回転不
能であるため、歩行面との間の浮き上がり量(間隔)を
大きく取ることは実質的に不可能となり、少々の段差、
例えば敷居を超えることができず、訓練施設などの真平
らな床の上での歩行しかできず、従って日常生活での使
用はできない状況にあった。また、従来の歩行補助装具
に対する医療側の判断では、運動神経麻痺等により通常
の歩行が出来ない歩行障害者に対しては、一旦膝が折れ
てしまうと自力では再び伸ばすことが不可能であるた
め、常に膝を伸ばした状態で固定して歩かせる、との考
えが一般的で、膝を曲げて歩かせる歩行補助装具に対し
ては安全に対する強い懸念があったため、膝を曲げる装
具の開発研究は遅れていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、上記
従来の歩行補助装具は、脚の伸縮がないために体幹部や
補助装具を左右交互に傾斜せざるをえず、また、歩行は
障害者の自力によっているために多大なエネルギーを必
要とする。更には、歩行時に確実な立脚相と遊脚相をも
った安定した歩容が得られず不安定となるばかりでなく
転倒する等の問題があった。
従来の歩行補助装具は、脚の伸縮がないために体幹部や
補助装具を左右交互に傾斜せざるをえず、また、歩行は
障害者の自力によっているために多大なエネルギーを必
要とする。更には、歩行時に確実な立脚相と遊脚相をも
った安定した歩容が得られず不安定となるばかりでなく
転倒する等の問題があった。
【0011】本発明は、上述した従来技術の問題を解決
するためになされたものであり、障害者の歩行時に上腿
取付部材と下腿取付部材とを回動自在に制御することで
膝部分を回動(曲げることが)できるようにし、或いは
腰部取付部材と上腿取付部材とを機械的に回動しうるよ
うに連結することにより、安定した歩容が得られるとと
もに、転倒などの事故を極力少なくし、歩行時における
体重の移動に対しても膝部分の回動、即ち脚長の伸縮運
動が円滑にでき、靴を高く上げることができるので少々
の床面の凹凸も支障なく超えることができ、或いは、第
一歩の踏み出しを容易にして日常生活での使用に充分対
応することができ、かつ、簡易な構造で軽量化、小型化
でき、利便性に優れた歩行補助装具を提供することを目
的とするものである。
するためになされたものであり、障害者の歩行時に上腿
取付部材と下腿取付部材とを回動自在に制御することで
膝部分を回動(曲げることが)できるようにし、或いは
腰部取付部材と上腿取付部材とを機械的に回動しうるよ
うに連結することにより、安定した歩容が得られるとと
もに、転倒などの事故を極力少なくし、歩行時における
体重の移動に対しても膝部分の回動、即ち脚長の伸縮運
動が円滑にでき、靴を高く上げることができるので少々
の床面の凹凸も支障なく超えることができ、或いは、第
一歩の踏み出しを容易にして日常生活での使用に充分対
応することができ、かつ、簡易な構造で軽量化、小型化
でき、利便性に優れた歩行補助装具を提供することを目
的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本願の請求項1に記載の発明は、歩行障害者に自
力歩行手段を付与する歩行補助装具であって、該装具は
上腿部に装着する上腿取付部材と、該上腿取付部材に回
動自在に取り付けられ下腿部に装着する下腿取付部材と
からなり、上腿取付部材と下腿取付部材との回動は、こ
れら両部材を伸縮自在に連結する第1のアクチュエータ
と、該第1のアクチュエータを伸縮するために杖に設け
られた第2のアクチュエータとで制御しうるように構成
したことを特徴とする歩行補助装具であり、歩行時に確
実な立脚相と遊脚相の形成ができ、安定した歩容が得ら
れるように構成したものである。
めに、本願の請求項1に記載の発明は、歩行障害者に自
力歩行手段を付与する歩行補助装具であって、該装具は
上腿部に装着する上腿取付部材と、該上腿取付部材に回
動自在に取り付けられ下腿部に装着する下腿取付部材と
からなり、上腿取付部材と下腿取付部材との回動は、こ
れら両部材を伸縮自在に連結する第1のアクチュエータ
と、該第1のアクチュエータを伸縮するために杖に設け
られた第2のアクチュエータとで制御しうるように構成
したことを特徴とする歩行補助装具であり、歩行時に確
実な立脚相と遊脚相の形成ができ、安定した歩容が得ら
れるように構成したものである。
【0013】本願の請求項2に記載の発明は、 歩行障
害者に自力歩行手段を付与する歩行補助装具であって、
該装具は腰部に装着する腰部取付部材と、該腰部取付部
材に回動自在に取り付けられ上腿部に装着する上腿取付
部材と、該上腿取付部材に連続して取り付けられ下腿部
に装着する下腿取付部材とからなり、該上腿取付部材と
腰部取付部材の回動は上腿取付部材を歩行にあわせて前
後に回動するように往復動するアクチュエータで制御し
うるように構成したことを特徴とする歩行補助装具であ
り、歩行開始時の第一歩が楽に踏み出せ、安定した歩容
が得られるように構成したものである。
害者に自力歩行手段を付与する歩行補助装具であって、
該装具は腰部に装着する腰部取付部材と、該腰部取付部
材に回動自在に取り付けられ上腿部に装着する上腿取付
部材と、該上腿取付部材に連続して取り付けられ下腿部
に装着する下腿取付部材とからなり、該上腿取付部材と
腰部取付部材の回動は上腿取付部材を歩行にあわせて前
後に回動するように往復動するアクチュエータで制御し
うるように構成したことを特徴とする歩行補助装具であ
り、歩行開始時の第一歩が楽に踏み出せ、安定した歩容
が得られるように構成したものである。
【0014】本願の請求項3に記載の発明は、 歩行障
害者に自力歩行手段を付与する歩行補助装具であって、
該装具は腰部に装着する腰部取付部材と、該腰部取付部
材に回動自在に取り付けられ上腿部に装着する上腿取付
部材と、該上腿取付部材に連続して取り付けられ下腿部
に装着する下腿取付部材とからなり、該左右の両上腿取
付部材はワイヤで連結され、該ワイヤをアクチュエータ
で操作することにより左右の上腿取付部材を歩行にあわ
せて前後に互いに逆方向に往復動するように構成したこ
とを特徴とする歩行補助装具であって、歩行開始時の第
一歩が楽に踏み出せ、安定した歩容が得られるように構
成したものである。
害者に自力歩行手段を付与する歩行補助装具であって、
該装具は腰部に装着する腰部取付部材と、該腰部取付部
材に回動自在に取り付けられ上腿部に装着する上腿取付
部材と、該上腿取付部材に連続して取り付けられ下腿部
に装着する下腿取付部材とからなり、該左右の両上腿取
付部材はワイヤで連結され、該ワイヤをアクチュエータ
で操作することにより左右の上腿取付部材を歩行にあわ
せて前後に互いに逆方向に往復動するように構成したこ
とを特徴とする歩行補助装具であって、歩行開始時の第
一歩が楽に踏み出せ、安定した歩容が得られるように構
成したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図を参
照して説明する。図1、2は本発明の第1の実施形態を
示すもので、図1は、本発明歩行補助装具の一実施形態
を示す側面図、図2は膝を折り曲げた状態を示す側面図
である。
照して説明する。図1、2は本発明の第1の実施形態を
示すもので、図1は、本発明歩行補助装具の一実施形態
を示す側面図、図2は膝を折り曲げた状態を示す側面図
である。
【0016】図において、1は歩行補助装具で、該歩行
補助装具1は、膝関節部の上部、即ち上腿部に装着する
上腿取付部材2と、膝関節の下部、即ち下腿部に装着す
る下腿取付部材3と、上腿取付部材2と下腿取付部材3
とを回動自在に連結する膝部分の継手5とからなってい
る。4は上腿取付部材2と下腿取付部材3との回動を規
制制御する第1のアクチュエータ(伸縮機構)で、該ア
クチュエータ4は流体圧シリンダ(例えば油圧シリン
ダ)或いは気体圧シリンダ(例えば空気圧シリンダ)等
の伸縮機能を備え、図示するように膝関節が曲がるよう
に上腿、下腿両取付部材2、3を連結している。なお、
図中15は下腿取付部材3に設けた靴である。
補助装具1は、膝関節部の上部、即ち上腿部に装着する
上腿取付部材2と、膝関節の下部、即ち下腿部に装着す
る下腿取付部材3と、上腿取付部材2と下腿取付部材3
とを回動自在に連結する膝部分の継手5とからなってい
る。4は上腿取付部材2と下腿取付部材3との回動を規
制制御する第1のアクチュエータ(伸縮機構)で、該ア
クチュエータ4は流体圧シリンダ(例えば油圧シリン
ダ)或いは気体圧シリンダ(例えば空気圧シリンダ)等
の伸縮機能を備え、図示するように膝関節が曲がるよう
に上腿、下腿両取付部材2、3を連結している。なお、
図中15は下腿取付部材3に設けた靴である。
【0017】20は杖で、該杖20には第2のアクチュ
エータ21が設けられている。第2のアクチュエータ2
1は油圧シリンダ或いは空気圧シリンダ等からなり、前
記第1のアクチュエータに管22で連結され、該第2の
アクチュエータの伸縮が第1のアクチュエータに連動す
るように構成されている。
エータ21が設けられている。第2のアクチュエータ2
1は油圧シリンダ或いは空気圧シリンダ等からなり、前
記第1のアクチュエータに管22で連結され、該第2の
アクチュエータの伸縮が第1のアクチュエータに連動す
るように構成されている。
【0018】即ち、杖20に体重を掛けると、図2に示
すように杖に設けた第2のアクチュエータ(シリンダ)
21が縮む。杖のアクチュエータ21が縮むことにより
シリンダで圧縮された液体(または気体)が管22を通
って第1のアクチュエータ(シリンダ)4を縮ます方向
に働き、膝部分の継手5を曲げる。次に、杖20に掛け
た体重を放すと杖20の第2のアクチュエータ21は圧
力が取り除かれるので伸び、それに従って第1のアクチ
ュエータ4は伸び、膝部分の継手5を直線状態に戻す。
このように、杖20に体重を掛けることにより第1のア
クチュエータ4を縮ませ、また、掛けた体重を放すこと
で第1のアクチュエータ4を伸ばすことにより、膝関節
を回動することが出来る。
すように杖に設けた第2のアクチュエータ(シリンダ)
21が縮む。杖のアクチュエータ21が縮むことにより
シリンダで圧縮された液体(または気体)が管22を通
って第1のアクチュエータ(シリンダ)4を縮ます方向
に働き、膝部分の継手5を曲げる。次に、杖20に掛け
た体重を放すと杖20の第2のアクチュエータ21は圧
力が取り除かれるので伸び、それに従って第1のアクチ
ュエータ4は伸び、膝部分の継手5を直線状態に戻す。
このように、杖20に体重を掛けることにより第1のア
クチュエータ4を縮ませ、また、掛けた体重を放すこと
で第1のアクチュエータ4を伸ばすことにより、膝関節
を回動することが出来る。
【0019】次に、本発明歩行補助装置1の動作につい
て説明する。障害者が歩行するには先ず車椅子に座った
状態で自分の足に歩行補助装具1を取り付ける。取り付
けは上腿取付部材2を脚の上腿部に、下腿取付部材3を
脚の下腿部にそれぞれ確実に取り付ける。取付が完了し
たならば、未だ左右の杖20に体重を掛けていないので
膝関節は直線状態にあり、この状態で必要により第三者
の力を借りて立ち上がる。
て説明する。障害者が歩行するには先ず車椅子に座った
状態で自分の足に歩行補助装具1を取り付ける。取り付
けは上腿取付部材2を脚の上腿部に、下腿取付部材3を
脚の下腿部にそれぞれ確実に取り付ける。取付が完了し
たならば、未だ左右の杖20に体重を掛けていないので
膝関節は直線状態にあり、この状態で必要により第三者
の力を借りて立ち上がる。
【0020】立ち上がったならば先ず両側の杖20R、
20Lを前方に突き、例えば右足を一歩前に進めるに
は、左足に体重を掛けた状態から右側の杖20Rに体重
を掛ける。右側の杖20Rに体重を掛けることにより杖
20Rに設けた第2のアクチュエータ21Rは縮み、連
動して右足に設けた第1のアクチュエータ4Rも縮み、
右膝を突き出す形で膝部分の継手5が回動し、膝は図2
に示すように「く」の字状に折り曲げられ、下腿取付部
材3に取り付けた靴15が歩行面27から浮き上がる。
靴15が浮き上がった状態で右足を前に振り出すことで
右足は容易に前に振り出される。
20Lを前方に突き、例えば右足を一歩前に進めるに
は、左足に体重を掛けた状態から右側の杖20Rに体重
を掛ける。右側の杖20Rに体重を掛けることにより杖
20Rに設けた第2のアクチュエータ21Rは縮み、連
動して右足に設けた第1のアクチュエータ4Rも縮み、
右膝を突き出す形で膝部分の継手5が回動し、膝は図2
に示すように「く」の字状に折り曲げられ、下腿取付部
材3に取り付けた靴15が歩行面27から浮き上がる。
靴15が浮き上がった状態で右足を前に振り出すことで
右足は容易に前に振り出される。
【0021】次にこの状態で左側の足に重心を移し、杖
20Rから体重を放すと杖20Rは伸び、それに追随し
て第1のアクチュエータ4Rが伸び、右膝関節を直線状
態に戻す。右膝関節が直線状態に戻ったならば次に右足
に体重(重心)を移して杖20R、20Lを前について
上体を前傾させ、体重を左側の杖20Lに移動する。上
体を左側の杖20Lに移動することで左側の杖20Lに
体重が掛かり第2のアクチュエータ21Lが縮み、それ
に追随して左足膝関節の第1のアクチュエータ4Lが縮
み、左膝の関節が曲がる。左膝の関節が曲がると下腿取
付部材3に取り付けた靴15が浮き上がり、靴15が浮
き上がった状態で左足を前に振り出すことで左足は容易
に前に振り出される。この状態で今度は右足に重心を移
し、杖20Lから体重を放すと杖20Lは伸び、それに
追随して第1のアクチュエータ4Lが伸び、左膝関節を
直線状態に戻す。以後かかる動作を繰り返すことにより
歩行することができる。
20Rから体重を放すと杖20Rは伸び、それに追随し
て第1のアクチュエータ4Rが伸び、右膝関節を直線状
態に戻す。右膝関節が直線状態に戻ったならば次に右足
に体重(重心)を移して杖20R、20Lを前について
上体を前傾させ、体重を左側の杖20Lに移動する。上
体を左側の杖20Lに移動することで左側の杖20Lに
体重が掛かり第2のアクチュエータ21Lが縮み、それ
に追随して左足膝関節の第1のアクチュエータ4Lが縮
み、左膝の関節が曲がる。左膝の関節が曲がると下腿取
付部材3に取り付けた靴15が浮き上がり、靴15が浮
き上がった状態で左足を前に振り出すことで左足は容易
に前に振り出される。この状態で今度は右足に重心を移
し、杖20Lから体重を放すと杖20Lは伸び、それに
追随して第1のアクチュエータ4Lが伸び、左膝関節を
直線状態に戻す。以後かかる動作を繰り返すことにより
歩行することができる。
【0022】上述したように本発明の第1の実施形態で
は、膝関節部分が曲がるように第1のアクチュエータ4
を設け、該第1のアクチュエータ4を杖に仕込んだ第2
のアクチュエータ21で制御し、靴15が歩行面27か
ら高く浮き上がるように構成したので、歩行面27に少
々の凹凸があっても歩行の障害とはならず、従って、室
内はもとより屋外でも歩行することが可能となり、日常
生活に使用することができる.また、膝部分が曲がるこ
とにより靴15が歩行面27から高く離れるので、歩く
際に歩行者は股関節から上部の体幹部や歩行補助装具を
左右交互に大きく傾斜させる必要がなくなり、従って、
歩く姿は揺れ動きがなく、股関節から下部が安定し、歩
行時に転倒する恐れもない.
は、膝関節部分が曲がるように第1のアクチュエータ4
を設け、該第1のアクチュエータ4を杖に仕込んだ第2
のアクチュエータ21で制御し、靴15が歩行面27か
ら高く浮き上がるように構成したので、歩行面27に少
々の凹凸があっても歩行の障害とはならず、従って、室
内はもとより屋外でも歩行することが可能となり、日常
生活に使用することができる.また、膝部分が曲がるこ
とにより靴15が歩行面27から高く離れるので、歩く
際に歩行者は股関節から上部の体幹部や歩行補助装具を
左右交互に大きく傾斜させる必要がなくなり、従って、
歩く姿は揺れ動きがなく、股関節から下部が安定し、歩
行時に転倒する恐れもない.
【0023】更に、膝部分の伸縮機構4は機械的に構成
し、電気的に操作しないので電源装置を不要とし、電池
切れ等の心配をすることなく使用することが可能であ
る.本発明歩行補助装具1は第1のアクチュエータ4と
第2のアクチュエータ21との組合せのみで構成されて
いるので構造は簡単であり、従って小型化、軽量化も可
能である。なお、図中24は杖20に設けた第2のアク
チュエータ21用ブレーキで、膝を曲げたくない時等に
使用する。
し、電気的に操作しないので電源装置を不要とし、電池
切れ等の心配をすることなく使用することが可能であ
る.本発明歩行補助装具1は第1のアクチュエータ4と
第2のアクチュエータ21との組合せのみで構成されて
いるので構造は簡単であり、従って小型化、軽量化も可
能である。なお、図中24は杖20に設けた第2のアク
チュエータ21用ブレーキで、膝を曲げたくない時等に
使用する。
【0024】本発明歩行補助装具1はこのように膝部分
に設けた継手5を第1のアクチュエータ4により回動し
上腿取付部材2と下腿取付部材3とを折り曲げ可能とし
て靴15と歩行面27との距離を可変にすることがで
き、歩行時に確実な立脚相と遊脚相の形成ができ、安定
した歩容が得られるとともに、従来のごとく上体の傾斜
や転倒などを生ずることが回避できる。
に設けた継手5を第1のアクチュエータ4により回動し
上腿取付部材2と下腿取付部材3とを折り曲げ可能とし
て靴15と歩行面27との距離を可変にすることがで
き、歩行時に確実な立脚相と遊脚相の形成ができ、安定
した歩容が得られるとともに、従来のごとく上体の傾斜
や転倒などを生ずることが回避できる。
【0025】次に本発明の第2の実施形態につき説明す
る。図3は本発明の第2の実施形態を示すもので、第1
の実施形態で説明した部分には同一の符号を付け重複し
た説明は省略する。
る。図3は本発明の第2の実施形態を示すもので、第1
の実施形態で説明した部分には同一の符号を付け重複し
た説明は省略する。
【0026】図3において30は本発明の第2の実施形
態を示す歩行補助装具で、該歩行補助装具30は腰部に
装着する腰部取付部材6と、該腰部取付部材6に回動自
在に取り付けられ上腿部に装着する上腿取付部材2と、
該上腿取付部材2に連続して取り付けられ下腿部に装着
する下腿取付部材3とで構成されている。34は直線運
動するアクチュエータで、該アクチュエータ34は腰部
取付部材6と上腿取付部材2との回動を補助するもの
で、上腿取付部材2を歩行の際に前後に回動、制御しう
るように構成されている。
態を示す歩行補助装具で、該歩行補助装具30は腰部に
装着する腰部取付部材6と、該腰部取付部材6に回動自
在に取り付けられ上腿部に装着する上腿取付部材2と、
該上腿取付部材2に連続して取り付けられ下腿部に装着
する下腿取付部材3とで構成されている。34は直線運
動するアクチュエータで、該アクチュエータ34は腰部
取付部材6と上腿取付部材2との回動を補助するもの
で、上腿取付部材2を歩行の際に前後に回動、制御しう
るように構成されている。
【0027】図示する実施形態において上腿取付部材2
を回動するアクチュエータ34は、電動モータにより軸
35が往復動するように構成され、該アクチュエータ3
4本体は腰部取付部材6に固定され、例えば杖20に設
けたスイッチ25により軸35を前進後退方向に操作し
うるように構成されている。前記アクチュエータ34の
軸35は上腿取付部材2に接続され、該軸35の往復動
により上腿取付部材2が前後に振れて脚が前進後退する
ように構成されている。図示する実施形態はアクチュエ
ータ34を片方の上腿取付部材2に取り付けたもので、
図示するように腰部取付部材6と上腿取付部材2とは回
動自在に接続され、アクチュエータ34の軸35は上腿
取付部材2を前進後退するように取り付けられている。
を回動するアクチュエータ34は、電動モータにより軸
35が往復動するように構成され、該アクチュエータ3
4本体は腰部取付部材6に固定され、例えば杖20に設
けたスイッチ25により軸35を前進後退方向に操作し
うるように構成されている。前記アクチュエータ34の
軸35は上腿取付部材2に接続され、該軸35の往復動
により上腿取付部材2が前後に振れて脚が前進後退する
ように構成されている。図示する実施形態はアクチュエ
ータ34を片方の上腿取付部材2に取り付けたもので、
図示するように腰部取付部材6と上腿取付部材2とは回
動自在に接続され、アクチュエータ34の軸35は上腿
取付部材2を前進後退するように取り付けられている。
【0028】身体障害者にとっては歩き始めの第一歩を
踏み出すのが一番大変な作業である。図示する歩行補助
装具30は、かかる第一歩を踏み出すためのもので、装
具を被着した障害者は先ずアクチュエータ34の電源を
杖に設けたスイッチ25を操作することにより、アクチ
ュエータ34の軸35を足が前進する方向に作動させ、
アクチュエータ34の力を借りて第一歩を踏み出す。こ
のようにして第一歩を踏み出したならば、後はその反動
でリズミカルな歩行を続けることが可能となる。なお、
アクチュエータ34の軸35はアクチュエータ34の電
源を切ることで、或いは一度の操作でギア機構を外すこ
とで、歩行者の歩行に支障がないように構成されてい
る。
踏み出すのが一番大変な作業である。図示する歩行補助
装具30は、かかる第一歩を踏み出すためのもので、装
具を被着した障害者は先ずアクチュエータ34の電源を
杖に設けたスイッチ25を操作することにより、アクチ
ュエータ34の軸35を足が前進する方向に作動させ、
アクチュエータ34の力を借りて第一歩を踏み出す。こ
のようにして第一歩を踏み出したならば、後はその反動
でリズミカルな歩行を続けることが可能となる。なお、
アクチュエータ34の軸35はアクチュエータ34の電
源を切ることで、或いは一度の操作でギア機構を外すこ
とで、歩行者の歩行に支障がないように構成されてい
る。
【0029】図4は本発明の第3の実施形態で、前記図
3に示した第2の実施形態はアクチュエータ34を一方
の上腿取付部材2に取り付けたものであったのに対し、
本実施形態は左右両方の上腿取付部材2L、2Rにアク
チュエータ34を設けたものである。このように左右に
アクチュエータ34を設けることにより、歩行者は左右
交互にアクチュエータ34R、34Lを操作して、アク
チュエータ34の力で歩行することが可能となる。な
お、操作等は第2の実施形態と同じである。
3に示した第2の実施形態はアクチュエータ34を一方
の上腿取付部材2に取り付けたものであったのに対し、
本実施形態は左右両方の上腿取付部材2L、2Rにアク
チュエータ34を設けたものである。このように左右に
アクチュエータ34を設けることにより、歩行者は左右
交互にアクチュエータ34R、34Lを操作して、アク
チュエータ34の力で歩行することが可能となる。な
お、操作等は第2の実施形態と同じである。
【0030】図5は本発明の第4の実施形態で、該実施
形態は上記第2、3の実施形態に更に、チューブ51に
挿入のワイヤ52で左右の上腿取付部材2L、2Rを接
続したもので、該ワイヤ52は一方の上腿取付部材2、
例えば上腿取付部材2Lを前方に踏み出すとワイヤ52
にはチューブ51に拘束されて他方の上腿取付部材2R
を逆に後方に押しやる力が発生する。このように、一方
の上腿取付部材2Lを前後に振ることにより他方の上腿
取付部材2Rを反対方向に動かす力を生じさせることが
できるため、その反動で上腿取付部材2Lはより少ない
力で動かすことができる。
形態は上記第2、3の実施形態に更に、チューブ51に
挿入のワイヤ52で左右の上腿取付部材2L、2Rを接
続したもので、該ワイヤ52は一方の上腿取付部材2、
例えば上腿取付部材2Lを前方に踏み出すとワイヤ52
にはチューブ51に拘束されて他方の上腿取付部材2R
を逆に後方に押しやる力が発生する。このように、一方
の上腿取付部材2Lを前後に振ることにより他方の上腿
取付部材2Rを反対方向に動かす力を生じさせることが
できるため、その反動で上腿取付部材2Lはより少ない
力で動かすことができる。
【0031】従って、アクチュエータ34とこのワイヤ
52とを連動させることにより、安定したリズミカルな
歩行が実現できる。更に、アクチュエータ34の馬力も
小さくでき、小さい電源で、かつ、消費量を少なくする
ことが可能となる。なお、ワイヤ52に対してアクチュ
エータ34は1個でもよいが、図示するように左右に1
個づつ組み込むことで左右の重量バランスが取れると同
時に、よりアクチュエータ34の容量を少なくすること
も可能である。
52とを連動させることにより、安定したリズミカルな
歩行が実現できる。更に、アクチュエータ34の馬力も
小さくでき、小さい電源で、かつ、消費量を少なくする
ことが可能となる。なお、ワイヤ52に対してアクチュ
エータ34は1個でもよいが、図示するように左右に1
個づつ組み込むことで左右の重量バランスが取れると同
時に、よりアクチュエータ34の容量を少なくすること
も可能である。
【0032】このように、上腿取付部材2にアクチュエ
ータ34を組み込むことにより、歩行者の第一歩の踏み
出しが容易となり、また、アクチュエータ34を連続し
て使用することにより楽に、かつ、早く歩行することが
できる。
ータ34を組み込むことにより、歩行者の第一歩の踏み
出しが容易となり、また、アクチュエータ34を連続し
て使用することにより楽に、かつ、早く歩行することが
できる。
【0033】なお、上記実施形態では、アクチュエータ
34として電動式のものを例示したが、アクチュエータ
34としては第1の実施形態で示した液圧式シリンダ、
気圧式シリンダ等を採用し、杖に設けた液圧式シリン
ダ、気圧式シリンダ等で操作するように構成することも
可能である。
34として電動式のものを例示したが、アクチュエータ
34としては第1の実施形態で示した液圧式シリンダ、
気圧式シリンダ等を採用し、杖に設けた液圧式シリン
ダ、気圧式シリンダ等で操作するように構成することも
可能である。
【0034】図6乃至図8は本発明の第4実施形態の歩
行補助装具30を装着した障害者の歩行状況を従来の歩
行補助装具を着用した時と比較したものである.図6は
歩容状態を示すもので、同じ測定距離を歩くのに従来は
図6(ロ)に示すように6歩を要していたものが同図
(イ)に示すように本実施形態の歩行補助装具1を用い
ることで5歩と改善されている。
行補助装具30を装着した障害者の歩行状況を従来の歩
行補助装具を着用した時と比較したものである.図6は
歩容状態を示すもので、同じ測定距離を歩くのに従来は
図6(ロ)に示すように6歩を要していたものが同図
(イ)に示すように本実施形態の歩行補助装具1を用い
ることで5歩と改善されている。
【0035】図7は歩行者の肩の回旋状況を測定した結
果で、図7(ロ)の従来装具に比較して同図(イ)に示
すように本実施形態の装具1では肩の回旋が減少し、歩
行時の左右へのぶれが少なくなっていることが分かる。
果で、図7(ロ)の従来装具に比較して同図(イ)に示
すように本実施形態の装具1では肩の回旋が減少し、歩
行時の左右へのぶれが少なくなっていることが分かる。
【0036】また、図8は歩行者の骨盤の回旋状況を測
定した結果で、図8(ロ)の従来装具に比較して同図
(イ)に示すように本実施形態の装具1では骨盤の回旋
が小さく、かつ、滑らかに回旋している様子が分かる。
表1は歩行速度と歩幅とを測定したもので、速度は向上
し、歩幅も大きくなっていることが分かる。
定した結果で、図8(ロ)の従来装具に比較して同図
(イ)に示すように本実施形態の装具1では骨盤の回旋
が小さく、かつ、滑らかに回旋している様子が分かる。
表1は歩行速度と歩幅とを測定したもので、速度は向上
し、歩幅も大きくなっていることが分かる。
【0037】
【表1】
【0038】本発明は上述したように、障害者の歩行を
単に補助するだけでなく、安定した歩行を実現すること
ができ、かつ、歩き出しが楽で歩行速度も早く、確実な
立脚相、遊脚相をもって歩行できる優れた歩行補助装具
である。
単に補助するだけでなく、安定した歩行を実現すること
ができ、かつ、歩き出しが楽で歩行速度も早く、確実な
立脚相、遊脚相をもって歩行できる優れた歩行補助装具
である。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、膝部の
曲げにより靴15と歩行面27との距離を可変にするこ
とができ、或いは歩行第一歩を容易に踏み出すことがで
き、安定した確実な歩容のもとで障害者の安全な歩行補
助をすることができる等の優れた効果がある。
曲げにより靴15と歩行面27との距離を可変にするこ
とができ、或いは歩行第一歩を容易に踏み出すことがで
き、安定した確実な歩容のもとで障害者の安全な歩行補
助をすることができる等の優れた効果がある。
【図1】本発明歩行補助装置の第1の実施形態を示す説
明図である。
明図である。
【図2】図1に示す歩行補助装具の膝部分を折り曲げた
状態を示す説明図である。
状態を示す説明図である。
【図3】本発明歩行補助装置の第2の実施形態を示す説
明図である。
明図である。
【図4】本発明歩行補助装置の第3の実施形態を示す説
明図である。
明図である。
【図5】本発明歩行補助装置の第4の実施形態を示す説
明図である。
明図である。
【図6】障害者の歩容状態を示すもので、(イ)は本発
明の第4実施形態の歩行補助装置を装着した障害者の歩
容状態を、(ロ)は従来の歩行補助装置を装着した障害
者の歩容状態を示すものである。
明の第4実施形態の歩行補助装置を装着した障害者の歩
容状態を、(ロ)は従来の歩行補助装置を装着した障害
者の歩容状態を示すものである。
【図7】障害者の歩行時の肩の旋回状態を示すもので、
(イ)は本発明の第4実施形態の歩行補助装置を装着し
た障害者の肩旋回状態を、(ロ)は従来の歩行補助装置
を装着した障害者の肩旋回状態を示すものである。
(イ)は本発明の第4実施形態の歩行補助装置を装着し
た障害者の肩旋回状態を、(ロ)は従来の歩行補助装置
を装着した障害者の肩旋回状態を示すものである。
【図8】障害者の歩行時の骨盤の旋回状態を示すもの
で、(イ)は本発明の第4実施形態の歩行補助装置を装
着した障害者の骨盤の旋回状態を、(ロ)は従来の歩行
補助装置を装着した障害者の骨盤の旋回状態を示すもの
である。
で、(イ)は本発明の第4実施形態の歩行補助装置を装
着した障害者の骨盤の旋回状態を、(ロ)は従来の歩行
補助装置を装着した障害者の骨盤の旋回状態を示すもの
である。
【図9】従来の歩行補助装具を示す説明図である。
【図10】歩行補助装具による歩行状態を示す説明図で
ある。
ある。
1 歩行補助装具
2 上腿取付部材
3 下腿取付部材
4 アクチュエータ
5 膝部分の継手
6 腰部取付部材
15 靴
20 杖
21 アクチュエータ
22 管
24 ブレーキ
34 アクチュエータ
35 軸
51 チューブ
52 ワイヤ
Claims (3)
- 【請求項1】歩行障害者に自力歩行手段を付与する歩行
補助装具であって、該装具は上腿部に装着する上腿取付
部材と、該上腿取付部材に回動自在に取り付けられ下腿
部に装着する下腿取付部材とからなり、上腿取付部材と
下腿取付部材との回動は、これら両部材を伸縮自在に連
結する第1のアクチュエータと、該第1のアクチュエー
タを伸縮するために杖に設けられた第2のアクチュエー
タとで制御しうるように構成したことを特徴とする歩行
補助装具。 - 【請求項2】歩行障害者に自力歩行手段を付与する歩行
補助装具であって、該装具は腰部に装着する腰部取付部
材と、該腰部取付部材に回動自在に取り付けられ上腿部
に装着する上腿取付部材と、該上腿取付部材に連続して
取り付けられ下腿部に装着する下腿取付部材とからな
り、該上腿取付部材と腰部取付部材の回動は上腿取付部
材を歩行に合わせて前後に回動するように往復動するア
クチュエータで制御しうるように構成したことを特徴と
する歩行補助装具。 - 【請求項3】歩行障害者に自力歩行手段を付与する歩行
補助装具であって、該装具は腰部に装着する腰部取付部
材と、該腰部取付部材に回動自在に取り付けられ上腿部
に装着する上腿取付部材と、該上腿取付部材に連続して
取り付けられ下腿部に装着する下腿取付部材とからな
り、該左右の両上腿取付部材はワイヤで連結され、該ワ
イヤをアクチュエータで操作することにより左右の上腿
取付部材を歩行時に互いに逆方向に往復動するように構
成したことを特徴とする歩行補助装具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002088945A JP2003284750A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 歩行補助装具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002088945A JP2003284750A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 歩行補助装具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003284750A true JP2003284750A (ja) | 2003-10-07 |
Family
ID=29234666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002088945A Pending JP2003284750A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 歩行補助装具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003284750A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100612031B1 (ko) | 2004-11-04 | 2006-08-11 | 학교법인 서강대학교 | 근력증강을 위한 보행보조기기 및 그 제어방법 |
CN102499859A (zh) * | 2011-11-08 | 2012-06-20 | 上海交通大学 | 下肢外骨骼行走康复机器人 |
CN104758100A (zh) * | 2015-04-28 | 2015-07-08 | 电子科技大学 | 一种外骨骼使用的控制拐杖 |
CN107084783A (zh) * | 2016-02-15 | 2017-08-22 | 株式会社捷太格特 | 用于往复移动体的频率检测器以及摆动关节装置 |
KR101829972B1 (ko) | 2016-02-24 | 2018-02-19 | 가톨릭대학교 산학협력단 | 무릎 환자의 다리 지지보조기 |
KR101913187B1 (ko) | 2017-09-06 | 2019-01-14 | 주식회사 쎄텍 | 편마비 환자용 보행 보조장치 및 그 제어방법 |
-
2002
- 2002-03-27 JP JP2002088945A patent/JP2003284750A/ja active Pending
Cited By (7)
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