JP2003284583A - アミノ酸デヒドロゲナーゼによるl−アミノ酸の製造方法 - Google Patents

アミノ酸デヒドロゲナーゼによるl−アミノ酸の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】遺伝子組換え技術を用いることなく、天然の微
生物由来の酵素を用いて、α−ケト酸よりアミノ酸を生
産する。 【解決手段】選択された微生物由来のアミノ酸デヒドロ
ゲナーゼ活性を用いて、アンモニウムイオン、および還
元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド、還元型ニ
コチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸、またはそ
れらの塩などの還元力を有する補酵素の存在下にα−ケ
ト酸と反応させる。この反応により様々なα−ケト酸よ
り対応するアミノ酸を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物由来のアミ
ノ酸デヒドロゲナーゼ活性を用いてα−ケト酸よりアミ
ノ酸を生成蓄積せしめ採取する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学活性な天然・非天然アミノ酸はその
生物学的活性のみならず、各種化学物質や医薬の合成前
駆物質としても大変重要である。これらアミノ酸は化学
合成により製造されうるが、その場合立体選択的に操作
できず、最終生成物がラセミ体となってしまうという欠
点がある。これに対し酵素による方法は簡単に調整でき
る中間体から酵素行程を用いることによりキラル化合物
が選択的に合成されるという利点を有する。このことは
2つの立体異性化合物のうちの一方のみが生物学的に活
性である場合に特に好都合である。
【0003】アミノ酸デヒドロゲナーゼを用いたアミノ
酸の生物学的変換の例としては、サーモアクチノマイセ
ス・インターメディウス由来のL−フェニルアラニンデ
ヒドロゲナーゼを用いてフェニルピルビン酸よりL−フ
ェニルアラニンへと変換する酵素を単離した例(特公平
08−029079号)が知られている。
【0004】また非天然アミノ酸を生産した例として
は、バシラス・セレウスの菌体由来もしくはバシラス・
セレウス由来のロイシンデヒドロゲナーゼを遺伝子組換
え技術により大量発現した大腸菌を用いて3,3−ジメ
チル−2−オキソブタン酸(トリメチルピルビン酸)よ
りL−t−ロイシンを製造した例(特開平9−2246
88号)があるが、バシラス・セレウスは毒素形成が懸
念される細菌である。
【0005】このように遺伝子組換え技術を用いずに、
自然界から単離でき毒性の低い微生物由来のアミノ酸デ
ヒドロゲナーゼを用いたアミノ酸の生産方法については
知られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に生物由来の酵素
を用いたアミノ酸の生産において遺伝子組み換え技術を
用いて発現した酵素を利用する場合、組み換えた遺伝子
が宿主以外の生物由来であるときには、産業として利用
する際に著しい制約がある。そのため、自然界より単離
でき、危険性が低く、アミノ酸生産能の高い微生物の選
定が望まれる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アミノ酸
産生能の高い微生物を、所有する微生物の乾燥菌体ライ
ブラリーからスクリーニングした結果、以下の本発明に
到達した。
【0008】すなわち、本発明は、 α−ケト酸または
その塩を、 i)アンモニウム塩 ii)還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド、還
元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸、ま
たはそれらの塩から選ばれる1種 iii)フラボバクテリウム(Flavobacterium)属、アース
ロバクター(Arthrobacter)属、ブレビバクテリウム(B
revibacterium)属、あるいはブレバンディモナス(Bre
vundimonas)属に属する微生物由来、またはバシラス・
ロゼウス(Bacillus roseus)、またはバシラス・スリ
ンジェンシス(Bacillus thuringiensis)に属する微生
物由来のアミノ酸デヒドロゲナーゼの存在下に還元的ア
ミノ化反応し、L−アミノ酸を採取することからなるL
−アミノ酸の製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において使用されうるアミ
ノ酸デヒドロゲナーゼとしては、フラボバクテリウム(F
lavobacterium)属、アースロバクター(Arthrobacte
r)属、ブレビバクテリウム(Brevibacterium)属、また
はブレバンディモナス(Brevundimonas)属のバクテリ
アおよびバシラス・ロゼウス(Bacillus roseus)、バ
シラス・スリンジェンシス(Bacillus thuringiensis)
のバクテリアに由来するものである。
【0010】さらに好ましくは、フラボバクテリウム・
ヘパリウム(Flavobacterium heparium)、バシラス・ロ
ゼウス(Bacillus roseus)、バシラス・スリンジェン
シス(Bacillus thuringiensis)、アースロバクター・
シンプレックス(Arthrobacter simplex)、ブレビバク
テリウム・アンモニアジェネス(Brevibacterium ammoni
agenes)、またはブレバンディモナス・ディミヌタ(Br
evundimonas diminuta)などのバクテリアに由来するア
ミノ酸デヒドロゲナーゼである。
【0011】本発明におけるアミノ酸デヒドロゲナーゼ
とは、α−ケト酸のα位に結合した酸素原子をアミノ基
および水素原子に還元的に変換しアミノ酸を生成する反
応(還元的アミノ化反応)を触媒する酵素であり、生成
されたアミノ酸は光学的にL体である。その反応にはα
−ケト酸以外にアンモニウム塩および還元化する活性を
有する補酵素を必用とする。アミノ酸デヒドロゲナーゼ
にはロイシンデヒドロゲナーゼ、グルタミン酸デヒドロ
ゲナーゼ、フェニルアラニンデヒドロゲナーゼ、アラニ
ンデヒドロゲナーゼなどが知られている。どの酵素も使
用できるが、好ましくは、比較的脂溶性の高いアミノ酸
に活性の高いロイシンデヒドロゲナーゼである。
【0012】本発明に用いられるα−ケト酸は微生物由
来のトランスアミナーゼによりアミノ酸に変換されるも
のであれば、いかなるα−ケト酸でもよいが、好ましく
は、α−ケトイソカプロン酸、α−ケトバレレン酸、α
−ケトカプロン酸、α−ケト酪酸、トリメチルピルビン
酸(3,3−ジメチル−2−オキソブタン酸)などの下
記一般式(II)
【0013】
【化2】
【0014】(ここでRは炭素数2個から4個のアルキ
ル基である)で表されるα−ケト酸である。
【0015】またそれらの塩も使用でき、その場合当然
アミノ酸デヒドロゲナーゼ活性を著名に阻害しないイオ
ンが選択される。ナトリウム、カリウム、およびアンモ
ニウム塩が好ましい。
【0016】本発明により得られるL−アミノ酸は、上
記のα−ケト酸から得られるものであればいかなるもの
でもよいが、下記一般式(I)
【0017】
【化3】
【0018】(ここでRは炭素数2個から4個のアルキ
ル基である)で表されるものが好ましく、具体的には、
ロイシン、バリン、ノルバリン、α−アミノ酪酸、L−
t−ロイシンである。さらに好ましくは、自然界では通
常、生物学的に生成されない非天然アミノ酸が望まし
い。
【0019】アンモニウム塩としてはアミノ酸デヒドロ
ゲナーゼ活性を著名に阻害しないいかなるアンモニウム
塩でもよく、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝
酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、水酸化アンモニ
ウム、酒石酸アンモニウム、または酢酸アンモニウムな
どがあげられる。これらはアンモニウムイオンとして、
α−ケト酸に対し等モル量または過剰に添加される。ア
ンモニウムイオンモル濃度:α−ケト酸モル濃度比が
1:1〜5:1、好ましくは1:1〜2:1なる割合が
好ましく添加される。
【0020】また本発明では、反応において他の基質を
還元するとともに自らは酸化されるような補酵素である
還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD
H)、還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリ
ン酸(NADPH)、およびそれらの塩のいずれかの存
在下に実施する必要がある。これら補酵素はα−ケト酸
に対し等モル量または過剰に添加されるべきであるが、
コストが高いこと、および後述するようにエネルギー依
存的な再生系が添加できることから、等モル量以下で用
いることができる。好ましくは補酵素モル濃度:α−ケ
ト酸モル濃度比が、1:100〜1:1、さらに好まし
くは、1:100〜1:10である。
【0021】また補酵素を還元型へとエネルギー依存的
に共益的にリサイクルするような酵素およびエネルギー
源を添加してもよい。その例としては、グルコースデヒ
ドロゲナーゼとグルコース、蟻酸デヒドロゲナーゼと蟻
酸またはその塩、乳酸デヒドロゲナーゼと乳酸またはそ
の塩などが挙げられる。
【0022】アミノ酸デヒドロゲナーゼを有する微生物
は以下のように調製される。微生物はその生育に最適の
培養液中で適当な温度条件および通気条件のもとで、培
養液1リットル当たり乾燥重量約30〜100gとなるまで
培養するのが好ましい。それぞれの微生物に最も適当な
条件は公知の条件(例えば、Lawrence C. Parks編(199
7)、HANDBOOK OF Microbiological Media SECOND EDITI
ON、CRC Press)により判定されうる。次に微生物を培
養液中に、もしくは培養液から分離してα−ケト酸の還
元的アミノ化に供する。還元的アミノ化反応は細胞全
体、細胞の乾燥体、凍結乾燥体、あるいは破砕した細胞
を用いても実施でき、それぞれ慣用の乾燥法、破砕法が
用いられる。またこれらからの抽出物、総タンパク質、
または精製したアミノ酸デヒドロゲナーゼを用いても同
様に実施できる。さらにこれら微生物、その由来物、単
離された酵素を固定した形態で使用することも可能であ
る。
【0023】反応混合物への反応体の添加は、溶液とし
て、または固形または液状の原体を添加することにより
行われる。また反応時間中に段階的にまたは継続的に添
加してもよい。
【0024】反応液のpHは5〜9、特にpH6〜8で
操作するのが好ましい、また反応温度は10℃〜65
℃、好ましくは20℃〜50℃の範囲で実施するのが好
ましい。反応温度をこの範囲とすることで、酵素反応の
低下や、酵素の不活化を防ぐことができる。
【0025】また本発明により用いられた微生物よりア
ミノ酸デヒドロゲナーゼ遺伝子を単離し、遺伝子組み換
え技術により、大量に発現させた菌体、菌体由来物、ま
たは単離精製した酵素を用いて還元的アミノ化反応を実
施することも可能であり、この場合の宿主には酵素源と
なった微生物以外のものも使用できる。さらには微生物
以外の動物、植物、培養細胞において大量発現させても
よく、その場合、その由来物、分泌物、単離した酵素を
用いることができる。
【0026】
【実施例】以下、実施例をもって本発明を具体的に説明
する。
【0027】参考例 <乾燥菌体の作製>菌株を冷蔵ストックより以下の組成
の培地に接種し、600nmにおける吸光度が0.7となるまで
30℃において振とう培養した。その後、菌体を集め、0.
85%NaClで洗浄した後、ガラスシャーレに薄く一様の塗
布し、送風下一晩乾燥させた。乾燥した菌体を乳鉢によ
りすりつぶし、乾燥菌体とした。
【0028】培地組成 グルコース 1 w/v% K2HPO4 0.3 w/v% MgSO4 0.02w/v% ペプトン 1.5 w/v% NaCl 0.2 w/v%イーストエキストラクト 0.1 w/v% <ニンヒドリン発色>薄層クロマトグラフィー(TL
C)上のアミノ酸の検出は、アミノ基の呈色反応である
ニンヒドリン発色により行った。すなわち、ニンヒドリ
ンを0.2%(w/v)の濃度でアセトンに溶解した溶液を展開
後のTLCプレートに一様にスプレーした後、アセトン
を乾燥させ、105℃で10〜20秒ベイクしたとき、アミノ
酸のスポットが赤紫〜青紫色に呈色することにより同定
した。
【0029】実施例1 表1に示す菌株について、参考例の方法を用いて乾燥菌
体を作製し、α−ケト酸としてトリメチルビン酸を用い
て、アミノ酸デヒドロゲナーゼ活性を探索した。バシラ
ス・ロゼウス(IAM 1257)は「東京大学分子細胞生物学
研究所(IAM)」に寄託された菌株であり、該研究所よ
り分与可能である。
【0030】0.2Mリン酸カリウム緩衝(pH7.0)中で、
10g/Lトリメチルピルビン酸(TMP)、20g/L塩化アン
モニウム、100g/Lグルコース、1.2g/L NADH、1.2g/L NA
DPH、0.41g/Lグルコースデヒドロゲナーゼを調製した水
溶液(TMP+塩化アンモニウム+補酵素)を反応液と
し、反応液100μl中に約1mgの乾燥菌体を加え、3
0℃で終夜振とうし、反応させた後、反応液を等量のブ
タノールで抽出し、その一部をTLC(メルク社、Sili
ca gel 60 F254) にスポットし、1−プロパノール、25
%アンモニア水(2:1)で展開した後、ニンヒドリン
発色した。比較例として0.2Mリン酸カリウム緩衝(pH
7.0)中で、10g/Lトリメチルピルビン酸(TMP)のみ
を調製した反応液での反応を行い、比較することによ
り、還元的アミノ化反応によるアミノ酸の生成であるこ
とを確認した。またコントロールとして0.5 ,1 ,2g/Lの
L−t−ロイシンをTLCにスポットしておき、コント
ロールと同じ位置にスポットが得られた株を陽性とし、
目視により定量した。その結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】その結果、フラボバクテリウム属、アース
ロバクター属、ブレビバクテリウム属、ブレバンディモ
ナス属に属する微生物およびバシラス・ロゼウス、バシ
ラス・スリンジェンシス由来のアミノ酸デヒドロゲナー
ゼ存在下ではL−アミノ酸が生成しており、マイクロコ
ッカス属の微生物由来のアミノ酸デヒドロゲナーゼ反応
ではアミノ酸が生成しなかった。
【0033】実施例2 フラボバクテリウム・ヘパリウム(ATCC13125)、アース
ロバクター・シンプレックス(ATCC 6946)、およびブ
レビバクテリウム・アンモニアジェネス(ATCC 6872)に
ついてトリメチルピルビン酸を基質としてL−t−ロイ
シンの蓄積濃度を調べた。0.2Mリン酸カリウム緩衝液
(pH7.0)中で40g/Lのトリメチルピルビン酸、40g/Lの塩
化アンモニウム、100g/Lのグルコース、1.2g/LのNAD
H、1.2g/LのNADPHおよび0.41g/Lのグルコースデ
ヒドロゲナーゼの存在下、これら菌株より調製した乾燥
菌体を反応液1mlあたり10mg加え、30℃で6日間振とう
しながら反応させた。1,2,4,6日後に反応液を分
取し、2,3,4,6-テトラ-O-アセチル-β-D-グルコピラノ
シルイソチオシアネート(GITC、和光純薬)標識後
HPLCにより分析、定量を行った。反応液100μlに対
し、100μlの10mMγ−アミノ酪酸を加え200μlの1−ブ
タノールで抽出した。1−ブタノール層20μlに対し、1
0μlの1%トリメチルアミン水溶液、20μlのアセトニ
トリル、50μlの0.2%、GITC−アセトニトリル溶液
を加え、15分間室温で反応させた。そのうち5μlをH
PLCにインジェクトした。HPLCでは、カラムにSh
im-pack CLC-ODS(M)4.6x250mm(島津製作所),溶離液は
60%メタノール水溶液(pH2.5)で流速1ml/min、検出は
214nmで行った。既知の濃度のL−t−ロイシンを用い
て抽出、反応、分析を行い、その標準曲線をもとに試料
中のL−t−ロイシンの濃度を求めた。
【0034】
【表2】
【0035】その結果、フラボバクテリウム属、アース
ロバクター属、ブレビバクテリウム属に属する微生物の
乾燥菌体を用いた反応において、反応液中にL−t−ロ
イシンが大量に蓄積した。
【0036】実施例3 アースロバクター・シンプレックス(ATCC 6946)、ブ
レビバクテリウム・アンモニアジェネス(ATCC 6872)由
来のアミノ酸デヒドロゲナーゼ活性を用いて様々なαケ
ト酸を基質としたときのアミノ酸の生成を調べた。その
結果を表3に示す。α−ケト酸10g/Lの濃度で用い、そ
れ以外の反応条件および実験条件は実施例1と同様に行
った。
【0037】
【表3】
【0038】その結果、これら微生物由来のアミノ酸デ
ヒドロゲナーゼにより、L−t−ロイシン、α−アミノ
酪酸、ノルバリン、バリン、ロイシン、チロシン、フェ
ニルアラニンなどの天然、非天然アミノ酸が対応するα
−ケト酸より生成することが明らかとなった。
【0039】
【発明の効果】天然の微生物由来のアミノ酸デヒドロゲ
ナーゼ活性を用いて、様々なα−ケト酸より対応するア
ミノ酸を生産することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (C12P 13/04 C12R 1:01) (C12P 13/04 C12R 1:07) (72)発明者 小川 順 京都府京都市北区上賀茂榊田28メルベーエ 346 301号室 Fターム(参考) 4B064 AE03 CA21 CB30 CD05 CD12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α−ケト酸またはその塩を、 i)アンモニウム塩、 ii)還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド、還
    元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸、お
    よびそれらの塩から選ばれる少なくとも1種、および iii)フラボバクテリウム(Flavobacterium)属、アース
    ロバクター(Arthrobacter)属、ブレビバクテリウム(B
    revibacterium)属、あるいはブレバンディモナス(Bre
    vundimonas)属に属する微生物由来、またはバシラス・
    ロゼウス(Bacillus roseus)、またはバシラス・スリ
    ンジェンシス(Bacillus thuringiensis)に属する微生
    物由来のアミノ酸デヒドロゲナーゼ、の存在下に還元的
    アミノ化反応し、L−アミノ酸を採取することからなる
    L−アミノ酸の製造方法。
  2. 【請求項2】アミノ酸デヒドロゲナーゼがフラボバクテ
    リウム・ヘパリウム(Flavobacterium heparium)、アー
    スロバクター・シンプレックス(Arthrobacter simple
    x)、ブレビバクテリウム・アンモニアジェネス(Brevib
    acterium ammoniagenes)、ブレバンディモナス・ディ
    ミヌタ(Brevundimonas diminuta)、バシラス・ロゼウ
    ス(Bacillus roseus)、またはバシラス・スリンジェ
    ンシス(Bacillus thuringiensis)由来であることを特
    徴とする請求項1記載のL−アミノ酸の製造方法。
  3. 【請求項3】得られるL−アミノ酸が、下記一般式
    (I) 【化1】 (ここでRは炭素数2個から4個のアルキル基である)
    であることを特徴とする請求項1または2記載のL−ア
    ミノ酸の製造方法。
  4. 【請求項4】得られるL−アミノ酸が非天然アミノ酸で
    あることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記
    載のL−アミノ酸の製造方法。
  5. 【請求項5】アミノ酸デヒドロゲナーゼがロイシンデヒ
    ドロゲナーゼであることを特徴とする請求項1から4の
    いずれか1項記載のL−アミノ酸の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102978249A (zh) * 2012-11-19 2013-03-20 苏州汉酶生物技术有限公司 6-氰基-(3r,5r)-二羟基己酸叔丁酯的生物制备方法
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