JP2003284451A - 陸上における根付魚貝類の養殖方法並びに設備並びに根付魚貝類の養殖方法に用いる水流を伴う長波動発生装置 - Google Patents

陸上における根付魚貝類の養殖方法並びに設備並びに根付魚貝類の養殖方法に用いる水流を伴う長波動発生装置

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JP2003284451A JP2002089546A JP2002089546A JP2003284451A JP 2003284451 A JP2003284451 A JP 2003284451A JP 2002089546 A JP2002089546 A JP 2002089546A JP 2002089546 A JP2002089546 A JP 2002089546A JP 2003284451 A JP2003284451 A JP 2003284451A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自然棲息域で育成しているのと同等の育成環
境を創造できる陸上における根付魚貝類の養殖方法並び
に設備並びに根付魚貝類の養殖方法に用いる水流を伴う
長波動発生装置を提供する。 【解決手段】 養殖水Wが注水された養殖槽2内の養殖
水Wに対し、水流を伴う長波動を生起させる長波動発生
装置3を具えていることを特徴とする。また長波動発生
装置3は、回転軸30Aと、養殖水Wを掻き出す羽根3
2と、給水管36からの養殖水Wを受けて回転エネルギ
ーに変換するための水受け33と、この水受け33に設
けられ一端がこの水受け33内に臨まされ、他端が回転
軸30Aを中心としてほぼ対向する側に位置されるパイ
プ34と、前記羽根32及び水受け33を回転軸30A
に取り付ける支持フレーム35とを具えて成ることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアワビ、ナマコ、ウ
ニ、サザエ、伊勢エビ、タコ及び車エビ等の陸上におけ
る根付魚介類の養殖方法並びに設備並びに根付魚貝類の
養殖方法に用いる長波動発生装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】生簀を利用した魚の養殖やたなを利用し
た養殖として自然海水域において行うものが主で、陸上
水槽での養殖は、条件の合う魚介種に限られている。特
にいわゆる根付魚介類にあっては、陸上水槽等では短期
的な種苗生産以外、その完全養殖飼育が難しく、特にア
ワビ等の成貝に至っては、ほぼ天然産品のみに限られて
いる。
【0003】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景を
考慮してなされたものであって、これらの根付魚介類の
生態を研究する中から、育成環境内の海水流波動等の状
況が大きく影響することに着眼し、これらを最適化する
ことによって養殖を可能とした養殖方法並びに関連する
設備の開発を試みたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
陸上における根付魚貝類の養殖方法は、養殖槽内の養殖
水に対し、水流を伴う長波動を生起させることを特徴と
して成るものである。この発明によれば、養殖槽底部に
至る長波動の底びき作用により、根付魚介類の排泄物及
び食べ残しの餌等の底部滞留物の堆積腐敗とともに、酸
欠等の水流死角をなくし、更に前記滞留物の排出除去に
より、養殖環境を充実させることができる。また灌水ポ
ンプ及びエアーレーション等による水流確保が不要とな
るため、経済的である。
【0005】また請求項2記載の陸上における根付魚貝
類の養殖方法は、前記要件に加え、前記養殖槽は、平面
方向に見て循環する形状としたことを特徴として成るも
のである。この発明によれば、水流を伴う長波動の作用
を循環することにより反復的に持続することができる。
【0006】更に請求項3記載の陸上における根付魚貝
類の養殖設備は、養殖水が灌水された養殖槽と、養殖槽
内の養殖水に対し、水流を伴う長波動を生起させる長波
動発生装置とから成ることを特徴として成るものであ
る。この発明によれば、養殖槽底部に至る長波動の底び
き作用により、根付魚介類の排泄物及び食べ残しの餌等
の底部滞留物の堆積腐敗とともに、酸欠等の水流死角を
なくし、更に前記滞留物の排出除去により、養殖環境を
充実させることができる。また灌水ポンプ及びエアーレ
ーション等による水流確保が不要となるため、経済的で
ある。
【0007】更にまた請求項4記載の陸上における根付
魚貝類の養殖設備は、前記請求項3記載の要件に加え、
前記養殖槽は平面方向に見て循環する形状としたことを
特徴として成るものである。この発明によれば、長波動
発生装置による水流を伴う長波動の作用を循環すること
により反復的に持続することができる。
【0008】更にまた請求項5記載の陸上における根付
魚貝類の養殖設備は、前記請求項4記載の要件に加え、
前記養殖槽は長円状としたことを特徴として成るもので
ある。この発明によれば、長波動発生装置による水流を
伴う長波動の作用を、直流部分において、波動の直進性
を生かすことにより、円滑的に持続することができる。
【0009】更にまた請求項6記載の陸上における根付
魚貝類の養殖設備は、前記請求項3、4または5要件に
加え、前記養殖槽のターン部における内岸側は、平面方
向で見て、波の波長と同程度以上の長さの幅を有し、タ
ーン部外側に向かって下り傾斜に形成されていることを
特徴として成るものである。この発明によれば、長波動
発生装置による水流を伴う長波動を、水深差による波動
の屈折現象で、円滑的にターンを行わせ、長波動による
作用を持続することができる。
【0010】更にまた請求項7記載の陸上における根付
魚貝類の養殖設備は、前記請求項3、4、5または6記
載の要件に加え、前記養殖槽の底部が養殖水の流水方向
を直交する方向に見て波形に形成されていることを特徴
として成るものである。この発明によれば、根付魚介類
の排泄物、食べ残し餌等は、養殖槽最深部に滞留しやす
いため、水槽底部を波型形成することにより、滞留範囲
の縮小と、水流方向に順ずる流動路を兼備することで、
前記滞留物の排出が簡易に行われる。またアワビ、サザ
エ、ウニ、ナマコ等の根付魚介類においては、付着面積
が多くなることから飼育量の増加が見込める。
【0011】更にまた請求項8記載の陸上における根付
魚貝類の養殖設備は、前記請求項3、4、5、6または
7記載の要件に加え、前記長波動発生装置は養殖水の灌
水の位置エネルギーで作動することを特徴として成るも
のである。この発明によれば、長波動発生装置が養殖環
境の充実に不可欠である灌水による作動であることか
ら、灌水ポンプ以外の動力設備の必要がなく設備の簡素
化ができる。また従来の一般的方法である灌水ポンプの
動水圧力による水流確保の全揚程に比べ、位置エネルギ
ー確保の全揚程は少なくて済むことから、経済的であ
る。
【0012】更にまた請求項9記載の陸上における根付
魚貝類の養殖設備は、前記請求項3、4、5、6、7ま
たは8記載の要件に加え、前記養殖槽の底部には排水口
が設けられ、この排水口に排水管の一端が連なり、他端
の排水管開口は養殖槽外部に引き出され養殖水の基準レ
ベルに設定されており、排水作用は波動による養殖水の
レベル変化により行われることを特徴として成るもので
ある。この発明によれば、波動による瞬時的な排水が行
われるため、排水量の節約となり、排水口を分散的に多
数設けることができる。
【0013】更にまた請求項10記載の陸上における根
付魚貝類の養殖設備は、前記請求項9記載の要件に加
え、排水時に無駄な餌が回収されることを特徴として成
るものである。この発明によれば、投餌時に補食され
ず、滞留した餌が、水流を伴う長波動の押流し作用と波
動による排水作用にて、養殖槽2の周囲の排水出口へと
導かれ、食べ残し餌の回収フィルターにて回収すること
ができる。
【0014】更にまた請求項11記載の陸上における根
付魚貝類の養殖設備は、前記請求項3、4、5、6、
7、8、9及び10記載の要件に加え、前記養殖槽は、
養殖槽内における養殖水浸水部の側壁面及び底部面が、
不溶性の電導素材にて形成され、更に接地が施されてい
ることを特徴として成るものである。この発明によれ
ば、長波動発生装置の動作による養殖水と、この養殖水
と接触する養殖槽内の側壁面や底部面との間の摩擦によ
る静電気の逃げ場を作ることで、養殖水と、養殖槽内全
体の電位を自然環境の海と同様にほぼゼロの安定状態に
保つことが可能であり、これにより根付魚介類の健全な
成長が促進される。
【0015】更にまた請求項12記載の陸上における根
付魚貝類の養殖方法に用いる長波動発生装置は、回転軸
と、養殖水を掻き出す羽根と、給水管からの養殖水を受
けて回転エネルギーに変換するための水受けと、この水
受けに設けられ一端がこの水受け内に臨まされ、他端が
回転軸を中心としてほぼ対向する側に位置されるパイプ
と、前記羽根及び水受けを回転軸に取り付ける支持フレ
ーム35とを具えて成ることを特徴として成るものであ
る。この発明によれば、灌水の持つ位置エネルギーの蓄
積を一瞬にして水掻き作用に転換するもので、水流を伴
う長波のパルス波動を生起する。この水流を伴う長波動
は、押流し作用と、底引き作用を併有しつつ養殖槽内を
伝播してゆき、根付魚介類の排泄物及び食べ残し餌等の
底部滞留物の堆積腐敗とともに、酸欠等の水流死角をな
くし、更に前記滞留物の排出除去により、養殖環境を充
実させることができる。また灌水ポンプ及びエアレーシ
ョン等による水流確保が不要となるため、経済的であ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に
基づき説明する。なお以下の説明にあたっては、まず本
発明に係る長波動発生装置を具えた根付魚貝類の養殖設
備について説明し、次いでこの作動状態の説明と併せて
本発明に係る根付魚貝類の養殖方法について説明する。
【0017】図中符号1で示すものが、本発明の根付魚
貝類の養殖設備であり、このものは、養殖水Wが満たさ
れた養殖槽2に対し、本発明の特徴たる長波動発生装置
3が設けられて成る。なお本発明が適用できる根付魚貝
類としては、例えばアワビ4、ナマコ、ウニ、サザエ、
伊勢エビ、タコ及び車エビ等が挙げられるが、本実施の
形態ではアワビ4の場合を例にとって説明する。なお養
殖する根付魚貝類によって適宜の変更が行われるもので
あり、例えばタコの養殖の場合には養殖槽2の底部にタ
コ壺のようなものが並べられる。
【0018】まず養殖槽2について説明する。養殖槽2
は、図2に示すように全体として長円状をしており、ほ
ぼ中央に仕切体21が設けられ、実質的に養殖水Wが循
環する形状に形成されている。養殖槽2の寸法は一例と
して巾5mで周長が約50m、深さは約1mであり、養
殖水Wは深さ60cm程度の深さまで満たされる。なお
養殖槽2内における養殖水Wが満たされる養殖水浸水部
の側壁面及び底部面26は、不溶性の電導素材にて形成
され、更に接地(アース)が施されている。これにより
養殖槽2内の帯電状態をなくし、これにより帯電状態の
ない自然界の海で育てるのと同様に、アワビ4の健全な
成長を促進するもので、養殖水浸水部の側壁面及び底部
面に対する長波動発生装置3の動作による養殖水Wとの
間の摩擦により発生する静電気が、電導素材の持つ自由
電子の拡散作用と接地(アース)により地面に逃され
る。このため養殖槽2内全体の前記養殖水W及び側壁
面、底部面等のすべてにおいて電位がほぼゼロの電気的
な安定状態を保つことができる。因みに前記不溶性の電
導素材としては、電導性のコンクリートを適用すること
が好ましく、このものは不溶性、電導性ともに優れてお
り、安価で加工もしやすく経済的である。具体的にはこ
のような導電性コンクリートとしては、例えば株式会社
ホクデンが販売している砂の変わりにEP灰粒体(EP
灰は電気集塵機で集められた灰)を配合したホクデンE
P−1(登録商標)等を用いることができる。また接地
(アース)の態様としては、直接地盤面に、前記導電性
コンクリートが接触するようにコンクリート打ちの施工
により養殖槽2を構築すれば充分アースを採り得るが、
その他の手法として導電性コンクリート内に導電線を埋
め込み、更にこの導電線の地端を直接に又はこれに接続
したアースロッドを地中に埋め込むように構成してもよ
い。なお上述した導電性コンクリートの表面に対し、更
に図1に拡大図で示すような導電性コンクリート片28
aに白炭片28bを埋設したタイル28を、貼着するよ
うにしてもよく、この場合更に電導性を高め電気的な安
定状態を保つことができる。
【0019】前記仕切体21の長手方向両端(養殖槽2
のターン部22における内岸側21aに相当する)は、
図3に示されるように下り傾斜に形成されており、波が
養殖槽2のターン部22において、なるべる消波されな
いようにされている。養殖槽2の底部には、図4に示す
ように養殖水Wの流水方向を直交する方向に見て波形形
状の波形養殖体20が養殖槽2の底部に一体的に形成さ
れるか別体として敷設され、この上でアワビ4が養殖さ
れる。なお長波動発生装置3の下方の養殖槽2の底部
は、養殖槽2の底部と、後述する長波動発生装置3の羽
根32との隙間を少なくする目的で、波形に形成せず、
平面若しくは羽根32の回転軌道に準じた平らな湾曲面
等に形成して実施しても構わない。
【0020】また養殖槽2の底部には、排水口23が設
けられ、ここに排水管24の接続口が接続され、他端の
排出口を養殖槽2の側部に位置させるものであり、この
排出管の先端の排出口の高さは、養殖槽2内における養
殖水Wの波立っていない状態の基準レベルとほぼ同じ高
さに設定されている。また排水管24の上端部位にはら
排水された養殖水Wを受け取る排水受け25が設けら
れ、この排水受け25には回収フィルタ25aが設けら
れており、これにより排泄物5や食べ残しの餌6が回収
され、残った養殖水Wは図示を省略する周囲の排水溝等
に排水されるものである。
【0021】長波動発生装置3について説明する。長波
動発生装置3は、養殖槽2の一方のターン部22近辺に
一基設けられるものであり、長波動発生回転体30が適
宜の支持部材に中心の回転軸30Aによって支持されて
成る。そしてこの長波動発生長波動発生回転体30は三
基の羽根ユニット31と、羽根ユニット31を前記回転
軸30Aに取り付ける支持フレーム35とを具えて成
る。
【0022】前記羽根ユニット31は、養殖水Wを掻き
出す羽根32と、給水管36からの養殖水Wを受けて回
転エネルギーに変換するための水受け33と、この水受
け33に設けられ一端がこの水受け33内に臨まされ、
他端が回転軸30Aを中心としてほぼ対向する側に位置
されるパイプ34とを具えて成る。なお羽根ユニット3
1は、本実施の形態では三基で実施するものであるが、
その他種々の数に変更して実施することが可能である。
更に具体的に説明すると、前記羽根32は矩形平板状を
成し、この中央に水受け33が固定して設けられる。水
受け33は枡形をした容器であり、上面後端部に注水口
33aが開口されるとともに、これに臨んだ上面後端中
央部には注水される養殖水Wを前記注水口33aへ案内
する案内樋33bが形成されている。また水受け33の
前方下部にパイプ34が接続されるものであって、パイ
プ34の一端はこの水受け33と連通し、他端は一つ前
の対向する水受け33の側方付近にまで延長され開放端
340としている。そしてこのパイプ34の途中、具体
的には水受け33との接続部近くには、水受け33が上
方でパイプ34が下方に位置した際に、水受け33内の
養殖水Wがパイプ34から流下しないようにするための
水受け33内の養殖水Wの水圧によって閉鎖する逆止弁
34aが設けられている。なお前記羽根32の先端は、
ほぼ養殖槽2の底部付近に到達する長さに設定されてい
るとともに、両側辺は養殖槽2の内側壁面に近接する幅
に設定されている。また前記羽根ユニット31は本実施
の形態のように羽根32と水受け33とを連結して一体
的に形成する他、独立した別体で形成するようにしても
構わない。
【0023】なお本発明の根付魚貝類の養殖方法は、養
殖槽2内の養殖水Wに対し、水流を伴う長波動Waを生
起させることを特徴とするものであり、したがって長波
動発生装置3の駆動は電動モータや油圧モータ等で行っ
てもよいが、本実施の形態では、養殖槽2に絶えず新た
に灌水する新鮮灌水の位置エネルギーを有効利用して長
波動発生装置3を駆動し、水流を伴う長波動Waを生起
させるものである。
【0024】本発明の根付魚貝類の養殖設備1は以上の
ような具体的形態を有するものであって、以下この作動
態様を説明しながら併せて本発明の根付魚貝類の養殖方
法について説明する。 (I)根付魚貝類の養殖設備の全体概要 養殖槽2は、養殖水Wの深さが60cm程度であり、長
波動発生装置3により養殖水Wは波打ちながら図2中反
時計回り方向に流れている。また自然環境(海)で飼育
されているのと同様の環境を得るべく、常に新鮮な養殖
水Wが灌水されるとともに、排水がなされている。そし
てこのような養殖槽2内に対し、アワビ4等の稚貝が放
流され、数年の養殖期間を経て成貝されるものである。
【0025】(II)長波動の生起態様 次に長波動発生装置3による長波動Waの生起態様につ
いて説明する。なお説明の便宜上、図5〜10において
同一寸法及び同一重量の三基の羽根ユニット31に対
し、それぞれ31A、31B、31Cという符号を付
し、また各羽根ユニット31A、31B、31Cを構成
する羽根32、水受け33及びパイプ34についても、
羽根32A、32B、32C、水受け33A、33B、
33C、パイプ34A、34B、34Cと区別して符号
を付し、特にパイプ34A、34B、34Cの開放端3
40は、それぞれ開放端340A、340B、340C
という区別した符号を付す。また前記各水受け33A、
33B、33Cにおける外周面における進行方向先端を
それぞれ水受け先端P1、P2、P3とする。また水受
け33Cのパイプ取付部を33Cn、水受け33Bの水
受け縁を33Bhという符号を付す。更に各羽根ユニッ
ト31の給水始め個所、給水終了個所、水掻き始め個
所、負圧始め個所、水掻き終了個所、負圧開放個所、最
大トルク個所を、それぞれ70、71、72、73、7
4、75、76という符号を付す。また図中符号26は
養殖槽2の底部面を示し、符号Wsは養殖水Wの水面を
示す。
【0026】なお以上のことから理解されるように、三
基の羽根ユニット31が順次養殖水Wに作用するもので
あり、長波動を生起させるために長波動発生回転体30
の回転速度乃至はトルクは一回転の回転域内で均等では
なく、概要で言えば図11に示すように脈動状態となっ
ているのである。なお図11でこれを例えば速度の曲線
とすれば、0°、120°、240°、360°の位相
ごとに速度0としているが、前記長波動発生回転体30
の慣性により必ずしも速度0、すなわち完全停止とでき
るかが不明であるが、便宜上速度0として説明する。以
下図5〜10に従い説明する。 (i)始発状態 図5に示す状態を始発状態とするもので、タイミングと
しては羽根ユニット31Aの水受け33Aの水受け先端
P1が給水始め位置70に位置して給水が開始されると
きである。なお以後の説明は羽根ユニット31Aの回転
が進むにつれての各部の作用状態を中心に順次説明す
る。まずこのとき長波動発生回転体30は停止の状態で
ある。すなわち羽根ユニット31Aは上方の位置でほぼ
停止しているが、図5に示すようにこの上方で案内樋3
3bから養殖水Wが供給されつつある。このときパイプ
34Aに設けられている逆止弁34aは閉状態となって
いるから、パイプ34Aの先端の開放端340Aが下方
に位置していてもここから養殖水Wが流れ出ることはな
い。他方羽根ユニット31B、31Cを見ると、両者と
も半ば水没状態であって、バランスした状態となってい
る。すなわち羽根ユニット31Bは水受け33Bの注水
口33aが水没しており、パイプ34Bの開放端340
Bも既に水没した状態となっている。水受け33Bの中
の養殖水Wは、水受け33Bの中の上方空間が負圧の状
態であるから、その負圧にしたがって水受け33Bの中
の養殖水Wも水面が幾分か上昇した状態となっている。
一方羽根ユニット31Cについては、水受け33C内に
満たされていた養殖水Wは、水受け33Cが養殖槽2内
の養殖水Wに没した状態であっても内部の養殖水Wはま
だこぼれる状態には至っておらず、そのほぼ満水状態の
重量を保っている。従ってこの羽根ユニット31Cの重
量による回転軸30Aを図5中反時計方向に回そうとす
るトルクと、羽根ユニット31Bの水受け33B内の負
圧による回転軸30Aを時計方向に回そうとするトルク
とがバランスして停止状態を保っている。なお羽根ユニ
ット31B、31Cのそれぞれパイプ34B、34Cの
逆止弁34aの状態は、パイプ34Bの逆止弁34aは
開放し、パイプ34Cの逆止弁34aは水受け33C内
の養殖水Wの水圧により閉じているものの、この状態に
おいては逆止弁34aの作動そのものは長波動発生回転
体30の回転には関与していない。
【0027】(ii) 回転の開始(再開) このような状態で水受け33Aへの給水が徐々になされ
てくると、水受け33Aが重くなり、回転軸30Aに対
しては反時計方向の回転トルクをもたらしてくる。この
回転により前工程で水面Wsに潜り込もうとしていた羽
根ユニット31Cの羽根32Cは更に潜るとともに、水
受け33B、33Cも変位し、特に水受け33Bは、上
昇してゆくことに伴い図6に示されるように水受け先端
P2が負圧開放位置75に位置した時に、注水口33a
が大気と連通し、上部空間が負圧状態に維持されていた
ことによって水位を水面Wsより上昇させていた内部の
養殖水Wは、一挙に抜け去るようになるのである。一方
水受け33Cは、この回転に伴い完全に水没するもので
あるが、養殖水中を移動する抵抗はあるものの実質的に
は回転のためのトルクを付与する作用はなくなる。また
結果的には羽根ユニット31B、31Aは、いずれも水
面Wsから出た状態にあり、回転に影響を及ぼさない状
態となっている。そしてこのとき水掻き作用を担うの
は、図6に示されるように羽根ユニット31Aに先行す
る羽根ユニット31Cの羽根32Cであって、水受け先
端P3が水掻き始め位置72に達した水受け33ととも
に水没して養殖水Wを掻いていくのである。
【0028】(iii)最大トルクの発生 前述の作動に続き図7に示されるように、特に前記水受
け33Bの水抜けにより反時計方向(駆動方向)への回
転の抵抗となっていた水受け33Bの負圧による時計方
向へのトルクがなくなることから、長波動発生回転体3
0の回転トルクとしては、前記水受け33Aへの養殖水
Wによる重力エネルギーがほぼ集中的に利用されて最大
のトルクを発生させる。すなわち図6における水受け3
3Bの負圧の開放により水受け33B内の養殖水Wが一
挙に注水口33aから流出するため満水状態の水受け3
3Aはバランス対象を失い羽根32Cの水掻き動作の強
力なトルクを得るものであって、図7に示されるよう
に、水受け33Aの水受け先端P1が、最大トルク位置
76に位置した時、羽根32Cは先端がほぼ養殖槽2の
底部面26付近に到達し、水流を伴う長波動の生起に最
大力を発揮する。
【0029】(iv) 最大トルク後の回転力の維持(図
8) このように最大トルクの位置から更に回転が進む場合、
先行する水受け33C内の養殖水Wが仮に満水状態のま
まで上昇するとすれば、この状態が回転を妨げる時計方
向へのトルクを生起することとなり、長波動発生回転体
30全体の回転力を有効に利用する点では不利になるも
のであるが、本発明にあっては、前記パイプ34の作用
によりこの不利を回避している。すなわち図8に示され
るように水受け33Cでは、パイプ34Cの開放端34
0が水面Ws上に位置したままであり、且つ逆止弁34
aは開状態を維持し(水圧を受けていないから)水受け
33Cの上部空間と外部とを連通させて外気の導入を許
し、水受け33C内の養殖水Wの重量による抵抗を可及
的に生じないようにしているのである。
【0030】(v)緩停止 そして図9に示されるように水受け33Aの大半が養殖
水Wに水没した時点で、水受け33Cのパイプ34Cの
先端の開放端340Cが、養殖水Wの水面Wsに達する
と、パイプ34Cからの大気の流入が止まり、水受け3
3C内が気密状態となり、これにより図10に示される
ように水受け33Cにおける下方開口部である注水口3
3aから養殖水Wの流出が阻まれ内部は負圧状態とな
り、これに応じて水面上昇がなされていく。この水面の
上昇の状況は既に始発状態でも述べたように、新たに水
没してきた水受け33Aの満水状態の水量とのバランス
をとった状態となるのである。つまり羽根ユニット31
Cの側でその負圧によりあたかも駆動方向への回転にブ
レーキをかける状態となり、結果的に羽根ユニット31
Aによる駆動方向への回転力とのバランスした位置で再
び長波動発生回転体30はその回転を停止する。この状
態では先の図5に示した始発状態が実質的に再現される
ものであって、再び羽根ユニット31Bが、上方に位置
して水受け33B内に給水が開始されるのである。以
上、順次反時計回りの動作の繰り返しであるが、特徴的
なのは三基の羽根ユニット31A、31B、31Cの各
水受け33A、33B、33Cが、その回転位置により
バランスとアンバランスを交互に繰り返し、灌水による
位置エネルギーの蓄積を一気に水掻き動作に転換させる
ことである。
【0031】(III)水流を伴う長波動の作用 回転される長波動発生装置3の羽根32は、その動作に
よる水流とともに、羽根前面と羽根後面に慣性による水
位差を生起させる。この水位差が水流とともに押し出さ
れることにより、一例として波長4m、波高20cm位
の水流を伴う長波のパルス波動が生起され、水流を伴う
長波動Waとして、押し流し作用と、底びき作用を併有
しつつ養殖槽2内を伝播してゆく。これによりアワビ4
(根付魚介類)の排泄物5及び食べ残し餌6等の堆積腐
敗を無くすことによる生息空間としての養殖水Wの衛生
環境を整え、また養殖に不可欠物質である酸素等の供給
媒体としての養殖水Wの死角をなくし、更に前記水槽底
部の滞留物の排出除去における排出媒体としての養殖水
Wの作用をより効果的にするものである。
【0032】(IV) 長波動のターン部における動作態様 なお養殖槽2のターン部22の内岸側21aは、内岸側
21aより仕切り体幅にて下り傾斜に形成されているた
め、ターン部22における内岸側21aと外岸側は、水
深差による波動の速度変化と波長変化による屈折現象を
生起することになり、乱波動とならずに円滑的なターン
が行われる。すなわちターン部22における内岸側21
aは外岸側より徐々に水深が浅くなるのに伴い、長波動
Waの波長は短くなり波動速度が遅くなる。一方ターン
部22における外岸側は直進部分と同じ水深のままであ
るがゆえ、直進部分の波長を維持したままターンする結
果となり、水深と波長と伝達速度の関係よりターン部2
2に到達した長波動Waが乱波動とならずに全体的に無
理なく円滑的にターンが行われるのである。なお前記下
り傾斜に形成されるターン部22の内岸側21aの仕切
体幅は、前記波動の速度変化と波長変化に対応すべく長
波動Waの波長により決定されるものであるが、水深が
浅くなることにより短くなる波長と同程度以上の仕切体
幅をもたせることが必要であり、これにより前記円滑な
ターンが実現できる。
【0033】(V)摩擦による静電気の接地(アース)
態様 また養殖槽2内における養殖水Wが満たされる養殖水浸
水部の側壁面及び底部面26は、不溶性の電導素材にて
形成され、更に接地(アース)が施されていることによ
り帯電状態をなくすもので、養殖水浸水部の側壁面及び
底部面に対する長波動発生装置3の動作による養殖水W
との間の摩擦による静電気が、電導素材の持つ自由電子
の拡散作用と接地(アース)により、養殖槽2内全体の
前記養殖水W及び側壁面、底部面等のすべてにおいて電
位がほぼゼロの電気的な安定状態を保つことができる。
【0034】(VI)養殖水の排出態様 また養殖槽2内の底部に滞留した食べ残しの餌6や、ア
ワビ4の糞等の排泄物5は養殖槽2底部の排水口23か
ら養殖水Wとともに排出されるものである。排水管24
からの排水は、養殖槽2内の水位が波動により排水管2
4の先端の高さより高くなったときのみに、瞬時的に排
出されるもので、したがって排水量の節約になることか
ら、排水口を分散的に多数設けることができ、食べ残し
餌6やアワビ糞等の養殖水槽底部の滞留物の排出除去が
短時間ですみ、前記養殖槽底部における滞留物の腐敗が
なくなり、衛生的である。
【0035】
【発明の効果】請求項1及び3記載の根付魚貝類の養殖
方法並びに設備によれば、養殖槽2内の養殖水Wに対
し、水流を伴う長波動Waを生起させるため、その押し
流し作用と底引き作用の併有により、養殖槽2底部に滞
留する根付魚介類の排泄物5及び食べ残し餌6等の堆積
腐敗とともに酸欠等の水流死角をなくし、更に前記滞留
物の排出除去により、養殖環境を充実させることができ
る。また灌水ポンプ及びエアーレーション等による水流
確保が不要となるため、経済的である。
【0036】また請求項2及び4記載の根付魚貝類の養
殖方法並びに設備によれば、養殖槽2は、平面方向に見
て循環する形状とすることで、長波動発生装置3による
水流を伴う長波動の作用を反復的に持続させることがで
きる。
【0037】更に請求項5記載の根付魚貝類の養殖設備
によれば、養殖槽2は長円状としたため、直流部分にお
いて、波動の直進性が生かされ、長波動発生装置3によ
る水流を伴う長波動Waの作用を、円滑的に持続させる
ことができる。
【0038】更にまた請求項6記載の根付魚貝類の養殖
設備によれば、養殖槽2のターン部22における内岸側
21aは、平面方向で見て、波の波長と同程度以上の長
さの幅を有し、ターン部22外側に向かって下り傾斜に
形成されているため、長波動発生装置3による水流を伴
う長波動Waを、水深差による波動の屈折現象で、円滑
的にターンを行わせ、長波動Waによる作用を持続する
ことができる。
【0039】更にまた請求項7記載の根付魚貝類の養殖
設備によれば、養殖槽2の底部が波形に形成されている
ため、根付魚介類の排泄物5、食べ残し餌6等の養殖槽
最深部の滞留物の滞留範囲が縮小され、水流方向に順ず
る流動路を兼備することで、前記滞留物の排出除去が簡
易に行われる。またアワビ、サザエ、ウニ、ナマコ等の
根付魚介類においては、付着面積が多くなることから、
飼育料の増加が見込める。
【0040】更にまた請求項8記載の根付魚貝類の養殖
設備によれば、長波動発生装置3が灌水の位置エネルギ
ーによる作動のため、灌水ポンプ以外の動力設備の必要
がなく、設備の簡素化ができる。また従来の一般的方法
である灌水ポンプの動水圧力による水流確保の全揚程に
比べ、位置エネルギー確保の全揚程は少なくて済むこと
から、経済的である。
【0041】更にまた請求項9記載の根付魚貝類の養殖
設備によれば、養殖槽2の底部には排水口23が設けら
れ、この排水口23に排水管24の一端が連なり、他端
が養殖槽2外部に引き出され基準レベルに設定されてい
るため、排水は長波動Waによる養殖水Wのレベル変化
により瞬時的に行われるため、排水量の節約になり、排
水口を分散的に多数設けられることから、根付魚介類の
排泄物5、また食べ残し餌6等、養殖槽底部の滞留物の
排出除去が短時間ですみ、前記養殖槽底部における滞留
物の腐敗がなくなる。
【0042】更にまた請求項10記載の根付魚貝類の養
殖設備によれば、排水時に無駄な餌6が養殖槽2周囲の
排水出口の回収フィルタ25aにて回収されるため、養
殖槽2内におけ腐敗損失がなく、再利用できることか
ら、給餌効率をあげることができる。
【0043】更にまた請求項11記載の根付魚貝類の養
殖設備によれば、養殖槽2は、養殖槽2内における養殖
水浸水部の側壁面27及び底部面26が、不溶性の電導
素材にて形成され、更に接地が施されているため、長波
動発生装置3の動作により波立ちながら流れる養殖水W
と、前記養殖槽2内の側壁面27や底部面26との間の
摩擦による生じる静電気の逃げ場が作られ、養殖水W
と、養殖槽2内全体の電位を自然環境の海と同様にほぼ
ゼロの安定状態に保つことが可能であり、これにより根
付魚介類の健全な成長が促進される。
【0044】更にまた請求項12記載の根付魚貝類の養
殖方法に用いる長波動発生装置によれば、回転軸30A
と、養殖水Wを掻き出す羽根32と、給水管36からの
養殖水Wを受けて回転エネルギーに変換するための水受
け33と、この水受け33に設けられ一端がこの水受け
33内に臨まされ、他端が回転軸30Aを中心としてほ
ぼ対向する側に位置されるパイプ34と、前記羽根32
及び水受け33を回転軸30Aに取り付ける支持フレー
ム35とを具えて成るため、水流を伴う長波動Waによ
り、根付魚介類の排泄物5及び食べ残し餌6等の底部滞
留物の堆積腐敗とともに、酸欠等の水流死角をなくし、
更に前記滞留物の排出除去により、養殖環境を充実させ
ることができる。また灌水ポンプ及びエアーレイション
等による水流確保が不要となるため、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の根付魚貝類の養殖設備並びに長波動発
生装置を示す斜視図である。
【図2】同上平面図である。
【図3】(a)は同上縦断側面図であり、(b)は水受
けを拡大して示す斜視図である。
【図4】同上縦断正面図である。
【図5】長波動発生装置による長波動の生起態様を段階
的に示す説明図であって、上方に位置した羽根ユニット
の水受け先端が給水始め位置に達した状態を示す縦断側
面図である。
【図6】同上前記羽根ユニットの水受け先端が給水始め
位置に達した状態を示す縦断側面図である。
【図7】同上前記羽根ユニットの水受け先端が最大トル
ク位置に達した状態を示す縦断側面図である。
【図8】同上前記羽根ユニットの水受け先端が水面に達
した状態を示す縦断側面図である。
【図9】同上前記羽根ユニットの回転方向前段の羽根ユ
ニットの水受け先端が負圧始め位置に達した状態を示す
縦断側面図である。
【図10】同上次の水受けへの給水が開始された状態を
示す縦断側面図である。
【図11】回転体の回転角度と回転トルクとの関係を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 根付魚介類の養殖設備 2 養殖槽 20 波形養殖体 21 仕切体 21a (ターン部の)内岸側 22 ターン部 23 排水口 24 排水管 25 排水受け 25a 回収フィルタ 26 底部面 27 側壁面 28 タイル 28a 導電性コンクリート片 28b 白炭片 3 長波動発生装置 30 長波動発生回転体 30A 回転軸 31、31A、31B、31C 羽根ユニット 32、32A、32B、32C 羽根 33、33A、33B、33C 水受け 33a 注水口 33b 案内樋 33Bh 水受け縁 33Cn パイプ取付部 34、34A、34B、34C パイプ 34a 逆止弁 340、340A、340B、340C 開放端 35 支持フレーム 36 給水管 4 アワビ 5 排泄物 6 餌 70 給水始め位置 71 給水終了位置 72 水掻き始め位置 73 負圧始め位置 74 水掻き終了位置 75 負圧開放位置 76 最大トルク位置 P1 水受け先端 P2 水受け先端 P3 水受け先端 W 養殖水 Wa 長波動 Ws 水面

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 養殖槽内の養殖水に対し、水流を伴う長
    波動を生起させることを特徴とする陸上における根付魚
    貝類の養殖方法。
  2. 【請求項2】 前記養殖槽は、平面方向に見て循環する
    形状としたことを特徴とする請求項1記載の陸上におけ
    る根付魚貝類の養殖方法。
  3. 【請求項3】 養殖水が灌水された養殖槽と、養殖槽内
    の養殖水に対し、水流を伴う長波動を生起させる長波動
    発生装置とから成ることを特徴とする陸上における根付
    魚貝類の養殖設備。
  4. 【請求項4】 前記養殖槽は平面方向に見て循環する形
    状としたことを特徴とする請求項3記載の陸上における
    根付魚貝類の養殖設備。
  5. 【請求項5】 前記養殖槽は長円状としたことを特徴と
    する請求項4記載の陸上における根付魚貝類の養殖設
    備。
  6. 【請求項6】 前記養殖槽のターン部における内岸側
    は、平面方向で見て、波の波長と同程度以上の長さの幅
    を有し、ターン部外側に向かって下り傾斜に形成されて
    いることを特徴とする請求項3、4または5記載の陸上
    における根付魚貝類の養殖設備。
  7. 【請求項7】 前記養殖槽の底部が養殖水の流水方向を
    直交する方向に見て波形に形成されていることを特徴と
    する請求項3、4、5または6記載の陸上における根付
    魚貝類の養殖設備。
  8. 【請求項8】 前記長波動発生装置は養殖水の灌水の位
    置エネルギーで作動することを特徴とする請求項3、
    4、5、6または7記載の陸上における根付魚貝類の養
    殖設備。
  9. 【請求項9】 前記養殖槽の底部には排水口が設けら
    れ、この排水口に排水管の一端が連なり、他端の排水管
    開口は養殖槽外部に引き出され養殖水の基準レベルに設
    定されており、排水作用は波動による養殖水のレベル変
    化により行われることを特徴とする請求項3、4、5、
    6、7または8記載の陸上における根付魚貝類の養殖設
    備。
  10. 【請求項10】 排水時に無駄な餌が回収されることを
    特徴とする請求項9記載の陸上における根付魚貝類の養
    殖設備。
  11. 【請求項11】 前記養殖槽は、養殖槽内における養殖
    水浸水部の側壁面及び底部面が、不溶性の電導素材にて
    形成され、更に接地が施されていることを特徴とする請
    求項3、4、5、6、7、8、9及び10記載の陸上に
    おける根付魚貝類の養殖設備。
  12. 【請求項12】 回転軸と、養殖水を掻き出す羽根と、
    給水管からの養殖水を受けて回転エネルギーに変換する
    ための水受けと、この水受けに設けられ一端がこの水受
    け内に臨まされ、他端が回転軸を中心としてほぼ対向す
    る側に位置されるパイプと、前記羽根及び水受けを回転
    軸に取り付ける支持フレームとを具えて成ることを特徴
    とする陸上における根付魚貝類の養殖方法に用いる長波
    動発生装置。
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