JP2003284379A - 単相誘導電動機 - Google Patents

単相誘導電動機

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JP2003284379A
JP2003284379A JP2002081165A JP2002081165A JP2003284379A JP 2003284379 A JP2003284379 A JP 2003284379A JP 2002081165 A JP2002081165 A JP 2002081165A JP 2002081165 A JP2002081165 A JP 2002081165A JP 2003284379 A JP2003284379 A JP 2003284379A
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winding
contact
phase
switching unit
speed
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JP2002081165A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Shibukawa
紘章 澁川
Tomonori Kojima
智則 小嶋
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Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動機全体を樹脂で覆うモールド・モータと
せずに、金属製のブラケットを使用しても、電動機の振
動を抑制できる単相誘導電動機を提供する。 【解決手段】 減速巻線8と補助巻線11とコンデンサ
12とを直列に接続し、これらを主巻線13に並列に接
続し、主巻線13の一端にリレー9の接点aを、また、
減速巻線8と補助巻線11との接続点をリレー9の接点
bへそれぞれ接続し、リレー9のコモン接点cを双方向
サイリスタ14の出力端に接続し、主巻線13の他端に
単相交流電源15の一方の極を、また、単相交流電源1
5のもう一方の極を双方向サイリスタ14の入力端に接
続した構成とする。所定の指示速度以上のときはリレー
9のコモン接点cを接点aに、また、所定の指示速度以
下のときは接点bへ切り換え、それぞれの速度領域で双
方向サイリスタ14による位相制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機に係わり、
より詳細には低回転速度で駆動したときの振動を抑制す
る単相誘導電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、単相誘導電動機は、図5(A)に
示す位相制御型の単相誘導電動機とするか、もしくは、
図6(A)に示すチョッパ型の単相誘導電動機としてい
た。図5(A)に示す位相制御型の単相誘導電動機は、
補助巻線51と直列にコンデンサ52を接続し、これら
を主巻線53に並列に接続し、さらに、主巻線53の一
端にスイッチング素子である双方向サイリスタ54の出
力端を接続し、主巻線53の他端に単相交流電源55の
一方の極を、また、単相交流電源55のもう一方の極を
双方向サイリスタ54の入力端に接続した構成となって
いる。双方向サイリスタ54を制御する信号は回転速度
制御部56から出力され、回転速度制御部56へは、単
相交流電源55のゼロクロス・ポイントを検出するゼロ
クロス検出部57からゼロクロス信号と、図示しない機
器の制御部から指定回転速度を指示するための回転速度
指示信号とが入力されている。
【0003】回転速度制御部56は、回転速度指示信号
に従って電動機の回転速度を制御するため、単相交流電
源55のゼロクロス・ポイントを検出し、ゼロクロス・
ポイントから所定時間だけ双方向サイリスタ54をOF
Fし、そして、次のゼロクロス・ポイントまで双方向サ
イリスタ54をONとする。図5(B)は、このときの
タイミングを示した図である。このように交流電圧を位
相制御することにより、結果的に主巻線53と補助巻線
51に供給される電圧は半サイクル毎に間欠となり、電
動機へ供給される電力が制御されることになる。従って
回転速度指示信号に対応して交流電圧を位相制御するこ
とにより電動機のトルクを変えて回転速度を制御するこ
とができる。
【0004】しかしながら、位相制御型の単相誘導電動
機では、低速度にするためには交流電圧をOFFする時
間を長くしなければならず、結果的に電動機に供給され
る交流電圧のサイン波形がくずれ、電動機の回転子が不
規則な回転となるため、金属製のブラケットを使用する
と振動が発生しやすいという問題があった。このため、
比較的ワット数の低い電動機では電動機全体を樹脂で覆
ってモールド・モータとしたり、緩衝材を用いてある程
度振動を抑えていたが、比較的ワット数の高い電動機で
は、モールド・モータとすることによる、電動機内部に
こもる発熱の問題や、電動機をリサイクルするときに樹
脂のモールドを除去するために工数がかかり、リサイク
ル率が低下するという問題があった。
【0005】図6(A)に示すチョッパ型の単相誘導電
動機は、補助巻線61と直列にコンデンサ62を接続
し、これらを主巻線63に並列に接続し、さらに、主巻
線63の一端に高速スイッチング素子で構成された高速
チョッパ部64の出力端を接続し、主巻線63の他端に
単相交流電源65の一方の極を、また、単相交流電源6
5のもう一方の極を高速チョッパ部64の入力端に接続
した構成となっている。高速チョッパ部64を制御する
高速チョッパ部制御信号は回転速度制御部66から出力
され、回転速度制御部66へは、図示しない機器の制御
部から指定回転速度を指示するための回転速度指示信号
が入力されている。
【0006】回転速度制御部66は、回転速度指示信号
に従って電動機の回転速度を制御するため、回転速度指
示信号に対応してパルスのデューティ比を変化させた高
速チョッパ部制御信号を高速チョッパ部へ出力する。高
速チョッパ部ではこの信号により交流電圧を高速でON
/OFFする。図6(B)は、このときのタイミングを
示した図である。図のaとbで示されるONとOFFの
時間幅がデューティ比であり、ON時間が長いほど電動
機の回転速度が早くなる。このデューティ比を変化させ
ることにより、結果的に主巻線63と補助巻線61とに
供給される電圧が間欠となり、電動機へ供給される電力
が制御されることになる。従って回転速度指示信号に対
応して交流電圧をON/OFFするためのデューティ比
を変化させることにより電動機のトルクを変えて回転速
度を制御することができる。
【0007】しかしながら、チョッパ型の単相誘導電動
機は、電動機全体をモールドする必要がなく、一般的な
金属製のブラケットを用いても機械的な振動をある程度
抑制することが可能だが、電力損失の少ない高価なスイ
ッチング素子や、高速で交流電源をON/OFFするた
めに発生するノイズを抑えるための部品が必要であり、
結果的にコストアップとなっていた。
【0008】このため、電動機全体を樹脂で覆うモール
ド・モータとせずに、リサイクルが簡単で、かつ、安価
な金属製のブラケットを使用しても、電動機の振動を抑
制できる単相誘導電動機が望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上述べた問
題点を解決し、安価な金属製のブラケットを使用した電
動機であっても低回転時の振動を抑制することができる
単相誘導電動機を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するため、主巻線と補助巻線と減速巻線とを巻装し
た固定子と、中心に回転軸を備えた回転子と、同回転子
の回転軸を軸支する軸受を備え、前記固定子の両側より
取付られ、鋼板からなるブラケットとで構成され、交流
電源の一端に前記主巻線の一端とコンデンサの一端とを
接続し、前記交流電源の他端に、指示された指定回転速
度と対応させて交流電圧の位相を制御する双方向サイリ
スタやSSR(ソリッドステートリレー)などのスイッ
チング素子の入力を接続し、同スイッチング素子の出力
を接点aまたは接点bとに選択して接続する切換部のコ
モン接点cに接続し、前記コンデンサの他端に前記補助
巻線の一端を接続し、同補助巻線の他端に前記切換部の
接点bと前記減速巻線の一端とを接続し、同減速巻線の
他端に前記主巻線の他端と前記切換部の接点aとを接続
してなり、前記指定回転速度に対応して、前記スイッチ
ング素子による位相制御と前記切換部による巻線切り換
え制御とを組み合わせて速度制御する。
【0011】もしくは、主巻線と補助巻線と減速巻線と
を巻装した固定子と、中心に回転軸を備えた回転子と、
同回転子の回転軸を軸支する軸受を備え、前記固定子の
両側より取付られ、鋼板からなるブラケットとで構成さ
れ、交流電源の一端に前記主巻線の一端とコンデンサの
一端とを接続し、前記交流電源の他端に、指示された指
定回転速度と対応させて交流電圧の位相を制御する双方
向サイリスタやSSR(ソリッドステートリレー)など
のスイッチング素子の入力を接続し、同スイッチング素
子の出力を接点aまたは接点bとに選択して接続する切
換部のコモン接点cに接続し、前記コンデンサの他端に
前記補助巻線の一端を接続し、同補助巻線の他端に前記
切換部の接点bと前記減速巻線の一端と前記主巻線の他
端とを接続し、同減速巻線の他端に前記切換部の接点a
を接続してなり、前記指定回転速度に対応して、前記ス
イッチング素子による位相制御と前記切換部による巻線
切り換え制御とを組み合わせて速度制御する。
【0012】もしくは、主巻線と補助巻線と減速巻線と
を巻装した固定子と、中心に回転軸を備えた回転子と、
同回転子の回転軸を軸支する軸受を備え、前記固定子の
両側より取付られ、鋼板からなるブラケットとで構成さ
れ、交流電源の一端に前記主巻線の一端とコンデンサの
一端とを接続し、前記交流電源の他端に、指示された指
定回転速度と対応させて交流電圧の位相を制御する双方
向サイリスタやSSR(ソリッドステートリレー)など
のスイッチング素子の入力を接続し、前記コンデンサの
他端に接点aまたは接点bとに選択して接続する切換部
のコモン接点cに接続し、前記スイッチング素子の出力
を前記補助巻線の一端に接続し、同補助巻線の他端に前
記切換部の接点aと前記減速巻線の一端とを接続し同減
速巻線の他端に前記主巻線の他端と前記切換部の接点b
とを接続してなり、前記指定回転速度に対応して、前記
スイッチング素子による位相制御と前記切換部による巻
線切り換え制御とを組み合わせて速度制御する。
【0013】また、前記指定回転速度が所定の指示速度
となったときに、前記切換部により前記各巻線を切り換
える。
【0014】さらに、前記指定回転速度が低下し、前記
切換部により前記各巻線が切り換えられたとき、交流電
圧の制御された位相変化量が最小となるように前記各巻
線の定数を決定する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明によ
る単相誘導電動機を詳細に説明する。図1は本発明によ
る単相誘導電動機の構造を示す断面図であり、減速巻線
8と補助巻線11と主巻線13からなる巻線1を巻装し
た固定子2と、中心に回転軸3を備えた回転子4と、同
回転子4の回転軸3を軸支する軸受5を備え、固定子2
の両側より取付られ、鋼板からなるブラケット6とで構
成されている。
【0016】図2(A)は、本発明による単相誘導電動
機の第一の実施例を示すブロック図である。この単相誘
導電動機は位相制御型の速度制御を用いており、高速域
と低速域との2つの回転速度域を切り換えて電動機を制
御するように構成されている。図5で説明したブロック
図に比べ、減速巻線8と、これを切り換えて高速域と低
速域とを切り換えるための切換部であるリレー9が追加
されている。また、図2(B)は回転速度制御のタイミ
ングを示した図である。
【0017】図2(A)に示す位相制御型の単相誘導電
動機は、減速巻線8と補助巻線11とコンデンサ12と
を直列に接続し、これらを主巻線13に並列に接続し、
さらに、主巻線13の一端にリレー9の接点aを、ま
た、減速巻線8と補助巻線11との接続点をリレー9の
接点bへそれぞれ接続している。なお、減速巻線8と補
助巻線11とをこの例では説明の便宜上区別して呼称し
ているが、実際は一つの補助巻線から中間タップを引き
出した構成となっている。そして、リレー9のコモン接
点cをスイッチング素子である双方向サイリスタ14の
出力端に接続し、主巻線13の他端に単相交流電源15
の一方の極を、また、単相交流電源15のもう一方の極
を双方向サイリスタ14の入力端に接続した構成となっ
ている。双方向サイリスタ14を制御する信号とリレー
9を切り換える信号とは回転速度制御部16から出力さ
れ、回転速度制御部16へは、単相交流電源15のゼロ
クロス・ポイントを検出するゼロクロス検出部17から
ゼロクロス信号と、図示しない機器の制御部から指定回
転速度を指示するための回転速度指示信号が入力されて
いる。
【0018】以上の構成において、つぎにその動作を説
明する。回転速度制御部16は、回転速度指示信号に従
って電動機の回転速度を制御するため、単相交流電源1
5のゼロクロス・ポイントを検出し、ゼロクロス・ポイ
ントから所定の時間だけ双方向サイリスタ14をOFF
し、そして、次のゼロクロス・ポイントまで双方向サイ
リスタ14をONとする。図2(B)は、このときのタ
イミングを示した図であり、高速回転から低速回転へ移
行する時の各信号や各部の動作を示している。
【0019】高速域では減速巻線8が主巻線13と直列
に接続されないように、回転速度制御部16はリレー9
のコモン接点cが接点aと接続されるように制御する。
そして、回転速度制御部16は、入力された回転速度指
示信号に従って電動機の回転速度を制御するため、単相
交流電源15のゼロクロス・ポイントを検出し、ゼロク
ロス・ポイントから所定の時間だけ双方向サイリスタ1
4をOFFし、そして、次のゼロクロス・ポイントまで
双方向サイリスタ14をONとする。この例の場合に
は、徐々に回転速度を低下させるように指示がなされて
いるため、回転速度制御部16は、各巻線への供給電力
を減らすため、(c)の主巻線電圧の図に示すようにゼ
ロクロス・ポイントから双方向サイリスタをONとする
までの時間を徐々に長くするように制御している。
【0020】入力される回転速度指示信号が所定の指示
速度まで低下すると、回転速度制御部16は、高速域か
ら低速域に切り換えるため、減速巻線8が主巻線13と
直列に接続されるように、単相交流電源15のゼロクロ
ス・ポイントでリレー9に切り換え信号を出力し、リレ
ー9のコモン接点cが接点bと接続されるように制御す
る。同時にゼロクロス・ポイントから双方向サイリスタ
14をONとするまでの時間を所定時間(できるだけ短
時間)となるように制御する。従来の問題点である振動
を抑制するためには、位相制御された交流電圧波形がで
きるだけサイン波に近似であることが望ましいため、指
定回転速度が低下し、所定の指示速度となり、減速巻線
8を主巻線13と直列に接続した直後、つまり、減速巻
線8を使用した低速域での最高速度の時にゼロクロス・
ポイントから双方向サイリスタ14をONとするまでの
時間ができるだけ短くてすむように、予め各巻線が設計
されている。これにより、低速域での速度変化範囲が広
がることになる。そして、その速度変化範囲の中で単相
交流電源15の位相制御量が少ない領域を使用すること
により、振動を抑制することができる。
【0021】低速域においても高速域と同じような位相
制御が行なわれる。つまり、さらに回転速度を落とすた
めには、ゼロクロス・ポイントから双方向サイリスタ1
4をONとするまでの時間を徐々に長くするように制御
している。
【0022】以上の説明は高速回転から低速回転へ移行
する場合であるが、低速回転から高速回転へ移行する場
合も順序が逆になる他は変わらない。つまり、リレー9
を制御して低速域に切り換え、ゼロクロス・ポイントか
ら双方向サイリスタ14をONとするまでの時間を徐々
に短くするように制御し、所定の指示速度になったらリ
レー9を制御して高速域に切り換え、同時にゼロクロス
・ポイントから双方向サイリスタ14をONとするまで
の時間を所定の時間、つまり、徐々に回転速度が上昇し
て高速域に切り換えたとき、切り替えの前後でほぼ同じ
回転速度となるように制御する。これにより、切り換え
時の回転速度の差を抑え、スムースな回転速度の制御を
行なうことができる。
【0023】このように減速巻線を切り換えて低速域と
高速域との2つの速度域を設け、さらに、それぞれの速
度域において単相交流電源の位相制御を併用することに
より、広い速度変化範囲において、振動を抑制すること
ができる。このため、従来例で使用していた電動機全体
を覆うモールドを使用せずに、一般的に使用されて安価
な鋼板を用いて電動機のブラケットを構成することがで
きる。また、この実施例では減速巻線を1つだけ用いて
2つの速度領域を切り換えているが、本願はこれに限る
ものではなく、複数の減速巻線と複数の切り換え接点を
備えた切換部とを設けて、多段階の速度領域を制御する
ようにしてもよい。これにより、1つの速度領域におい
て位相制御量を減らすことができるため、さらに振動を
抑制することができる。
【0024】図3は、本発明による単相誘導電動機の第
二の実施例を示すブロック図である。図2(A)との違
いは、各巻線と切換部であるリレーの結線のみであるた
め、同じ番号を付与するとともに、動作の詳細な説明を
省略する。図3に示す位相制御型の単相誘導電動機は、
補助巻線11とコンデンサ12とを直列に接続し、これ
らを主巻線13に並列に接続し、さらに、主巻線13の
一端に減速巻線8の一端を直列に接続し、減速巻線8の
他端をリレー9の接点aに、また、減速巻線8と主巻線
13との接続点をリレー9の接点bへそれぞれ接続して
いる。そして、リレー9のコモン接点cをスイッチング
素子である双方向サイリスタ14の出力端に接続し、主
巻線13の他端に単相交流電源15の一方の極を、ま
た、単相交流電源15のもう一方の極を双方向サイリス
タ14の入力端に接続した構成となっている。双方向サ
イリスタ14を制御する信号とリレー9を切り換える信
号とは回転速度制御部16から出力され、回転速度制御
部16へは、単相交流電源15のゼロクロス・ポイント
を検出するゼロクロス検出部17からゼロクロス信号
と、図示しない機器の制御部から指定回転速度を指示す
るための回転速度指示信号が入力されている。この例で
は並列に接続された主巻線13と補助巻線11とに対し
て直列に減速巻線8を接続することにより、主巻線13
と補助巻線11へ供給する電流を制限して低速回転を可
能としている。従って、リレー9のコモン接点cを接点
aに接続すると低速域、コモン接点cを接点bに接続す
ると減速巻線8がバイパスされるため、高速域へそれぞ
れ切り換えることができる。
【0025】図4は、本発明による単相誘導電動機の第
三の実施例を示すブロック図である。図2(A)との違
いは、各巻線と切換部であるリレーの結線のみであるた
め、同じ番号を付与するとともに、動作の詳細な説明を
省略する。図4に示す位相制御型の単相誘導電動機は、
補助巻線11と減速巻線8と主巻線13とを直列に接続
し、主巻線13の開放端とコンデンサ12の一端とを接
続し、コンデンサ12の他端をリレー9のコモン接点c
に接続している。また、リレー9の接点aを補助巻線1
1と減速巻線8との接続点へ接続し、リレー9の接点b
を減速巻線8と主巻線13との接続点へ接続している。
なお、減速巻線8と補助巻線11とをこの例では説明の
便宜上区別して呼称しているが、実際は一つの補助巻線
から中間タップを引き出した構成となっている。そし
て、補助巻線11の開放端をスイッチング素子である双
方向サイリスタ14の出力端に接続し、主巻線13とコ
ンデンサ12の接続点に単相交流電源15の一方の極
を、また、単相交流電源15のもう一方の極を双方向サ
イリスタ14の入力端に接続した構成となっている。双
方向サイリスタ14を制御する信号とリレー9を切り換
える信号とは回転速度制御部16から出力され、回転速
度制御部16へは、単相交流電源15のゼロクロス・ポ
イントを検出するゼロクロス検出部17からゼロクロス
信号と、図示しない機器の制御部から指定回転速度を指
示するための回転速度指示信号が入力されている。リレ
ー9のコモン接点cを接点aに接続すると補助巻線11
に減速巻線8が直列に接続されるため、低速域へ切り換
えることができる。また、コモン接点cを接点bに接続
すると減速巻線8がバイパスされるため、高速域に切り
換えることができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
単相誘導電動機を、補助巻線と主巻線と減速巻線とを巻
装した固定子と、中心に回転軸を備えた回転子と、同回
転子の回転軸を軸支する軸受を備え、固定子の両側より
取付られ、鋼板からなるブラケットで機構を構成し、補
助巻線と主巻線との位相をずらすコンデンサと、指示さ
れた指定回転速度と対応させて入力された交流電圧の位
相を制御して各巻線に供給する双方向サイリスタやSS
R(ソリッドステートリレー)などのスイッチング素子
と、各巻線の結線を切り換えて接続する切換部とで速度
制御回路を構成し、指定回転速度に対応して、スイッチ
ング素子による位相制御と切換部による巻線切り換え制
御とを組み合わせて速度制御することにより、広い速度
変化範囲において、振動を抑制することができるため、
一般的に使用されて安価な鋼板を用いて電動機のブラケ
ットを構成することができる。従ってリサイクル費用を
削減するとともに、電動機内部の発熱をブラケットを介
して外部に効率よく放熱できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による単相誘導電動機の構造を示す断面
図である。
【図2】本発明による単相誘導電動機の第一の実施例を
示す(A)はブロック図、(B)はタイミング図であ
る。
【図3】本発明による単相誘導電動機の第二の実施例を
示すブロック図である。
【図4】本発明による単相誘導電動機の第三の実施例を
示すブロック図である。
【図5】従来の単相誘導電動機を示す(A)はブロック
図、(B)はタイミング図である。
【図6】従来の別の単相誘導電動機を示す(A)はブロ
ック図、(B)はタイミング図である。
【符号の説明】
1 巻線 2 固定子 3 回転軸 4 回転子 5 軸受 6 ブラケット 8 減速巻線 9 リレー 11 補助巻線 12 コンデンサ 13 主巻線 14 双方向サイリスタ 15 単相交流電源 16 回転速度制御部 17 ゼロクロス検出部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主巻線と補助巻線と減速巻線とを巻装し
    た固定子と、中心に回転軸を備えた回転子と、同回転子
    の回転軸を軸支する軸受を備え、前記固定子の両側より
    取付られ、鋼板からなるブラケットとで構成され、 交流電源の一端に前記主巻線の一端とコンデンサの一端
    とを接続し、前記交流電源の他端に、指示された指定回
    転速度と対応させて交流電圧の位相を制御する双方向サ
    イリスタやSSR(ソリッドステートリレー)などのス
    イッチング素子の入力を接続し、同スイッチング素子の
    出力を接点aまたは接点bとに選択して接続する切換部
    のコモン接点cに接続し、前記コンデンサの他端に前記
    補助巻線の一端を接続し、同補助巻線の他端に前記切換
    部の接点bと前記減速巻線の一端とを接続し、同減速巻
    線の他端に前記主巻線の他端と前記切換部の接点aとを
    接続してなり、 前記指定回転速度に対応して、前記スイッチング素子に
    よる位相制御と前記切換部による巻線切り換え制御とを
    組み合わせて速度制御してなることを特徴とする単相誘
    導電動機。
  2. 【請求項2】 主巻線と補助巻線と減速巻線とを巻装し
    た固定子と、中心に回転軸を備えた回転子と、同回転子
    の回転軸を軸支する軸受を備え、前記固定子の両側より
    取付られ、鋼板からなるブラケットと構成され、 交流電源の一端に前記主巻線の一端とコンデンサの一端
    とを接続し、前記交流電源の他端に、指示された指定回
    転速度と対応させて交流電圧の位相を制御する双方向サ
    イリスタやSSR(ソリッドステートリレー)などのス
    イッチング素子の入力を接続し、同スイッチング素子の
    出力を接点aまたは接点bとに選択して接続する切換部
    のコモン接点cに接続し、前記コンデンサの他端に前記
    補助巻線の一端を接続し、同補助巻線の他端に前記切換
    部の接点bと前記減速巻線の一端と前記主巻線の他端と
    を接続し、同減速巻線の他端に前記切換部の接点aを接
    続してなり、 前記指定回転速度に対応して、前記スイッチング素子に
    よる位相制御と前記切換部による巻線切り換え制御とを
    組み合わせて速度制御してなることを特徴とする単相誘
    導電動機。
  3. 【請求項3】 主巻線と補助巻線と減速巻線とを巻装し
    た固定子と、中心に回転軸を備えた回転子と、同回転子
    の回転軸を軸支する軸受を備え、前記固定子の両側より
    取付られ、鋼板からなるブラケットとで構成され、 交流電源の一端に前記主巻線の一端とコンデンサの一端
    とを接続し、前記交流電源の他端に、指示された指定回
    転速度と対応させて交流電圧の位相を制御する双方向サ
    イリスタやSSR(ソリッドステートリレー)などのス
    イッチング素子の入力を接続し、前記コンデンサの他端
    に接点aまたは接点bとに選択して接続する切換部のコ
    モン接点cに接続し、前記スイッチング素子の出力を前
    記補助巻線の一端に接続し、同補助巻線の他端に前記切
    換部の接点aと前記減速巻線の一端とを接続し同減速巻
    線の他端に前記主巻線の他端と前記切換部の接点bとを
    接続してなり、 前記指定回転速度に対応して、前記スイッチング素子に
    よる位相制御と前記切換部による巻線切り換え制御とを
    組み合わせて速度制御してなることを特徴とする単相誘
    導電動機。
  4. 【請求項4】 前記指定回転速度が所定の指示速度とな
    ったときに、前記切換部により前記各巻線が切り換えら
    れてなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載の単相誘導電動機。
  5. 【請求項5】 前記指定回転速度が低下し、前記切換部
    により前記各巻線が切り換えられたとき、交流電圧の制
    御された位相変化量が最小となるように前記各巻線の定
    数が決定されてなることを特徴とする請求項4記載の単
    相誘導電動機。
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