JP2003284136A - コンテンツデータ配信装置およびコンテンツデータ配信方法 - Google Patents

コンテンツデータ配信装置およびコンテンツデータ配信方法

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JP2003284136A
JP2003284136A JP2002077487A JP2002077487A JP2003284136A JP 2003284136 A JP2003284136 A JP 2003284136A JP 2002077487 A JP2002077487 A JP 2002077487A JP 2002077487 A JP2002077487 A JP 2002077487A JP 2003284136 A JP2003284136 A JP 2003284136A
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雅夫 葉山
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康仁 前島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プッシュ型サービスにおいてスループットの低
下を防止することができるコンテンツデータ配信装置を
提供する。 【解決手段】無線基地局200は、アンテナ201、通
信装置202、制御装置203、記憶装置206、IN
F(Interface)207および顧客DB(Da
taBase)208を有する。制御装置203は、要
求伝送レート処理機能204および配信判断機能205
を有する。要求伝送レート処理機能204は、無線端末
から送信された要求伝送レートを統計処理する。配信判
断機能205は、要求伝送レート処理機能204におけ
る統計処理の結果に基づいて、無線端末の電波状況を把
握して、コンテンツの配信についての可否を判断する。
配信判断機能205は、サービスコントローラ300に
対して、コンテンツデータの配信を要求する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端末に対して情報
を配信する情報配信システムに関するものであり、特
に、無線通信に用いられる端末から無線基地局に対して
要求される伝送レートに応じて、情報の配信を制御する
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、国内外における移動体通信サービ
スにおいて、無線端末の利用者(以下、ユーザと称す
る。)は、無線端末を用いて所望のコンテンツを要求す
る。コンテンツプロバイダは、ユーザからの要求に応じ
て、マルチメディア情報等を含むコンテンツを配信す
る。この場合、コンテンツプロバイダから配信されるコ
ンテンツは、無線端末の電波状況と無関係に配信され
る。
【0003】しかし、無線端末がおかれている電波状況
は時々刻々と変化するため、無線端末は、必ずしも電波
状況が良いときにコンテンツを受信できるとは限らな
い。無線端末の電波状況が悪いときにコンテンツが配信
された場合、またはコンテンツの配信中に無線端末の電
波状況が悪くなった場合、パケットエラーが発生する。
パケットエラーの発生が多くなると、パケットの再送が
繰り返されることになり、結果的にスループットが低下
することとなる。
【0004】このような事態を防ぐ技術について記載さ
れている文献として、特開2001−95046号公報
がある。特開2001−95046号公報は、携帯電話
網を用いて音楽データを配信する音楽情報配信システム
について記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開2001−950
46号公報において、携帯電話機は、携帯電話網におけ
る電波強度を測定し、電波強度が低い場合に情報配信サ
ーバから配信されるデータの受信を禁止する。携帯電話
機は、データの受信を禁止した場合に、情報配信サーバ
に接続できないことをユーザに対して通知等する。この
場合、ユーザは、ユーザの必要としているにもかかわら
ず、情報配信サーバから音楽データを入手できないこと
となる。このように、特開2001−95046号公報
の技術は、ユーザが必要としたときに所望の音楽データ
を利用できない事態が生じる。
【0006】これに対して、プッシュ型サービスによれ
ば、コンテンツはユーザによって利用される前に予め無
線端末へ配信されているため、特開2001−9504
6号公報のようにユーザが所望の情報を入手できない事
態は生じない。ここでいうプッシュ型サービスは、ユー
ザによって予め登録されたコンテンツを、ユーザによっ
て利用される前に予め無線端末に対して配信するサービ
スである。
【0007】しかし、プッシュ型サービスにおいても無
線端末の電波状況と無関係にコンテンツが配信されるた
め、無線端末の電波状況が悪いときにコンテンツが配信
された場合、またはコンテンツの配信中に無線端末の電
波状況が悪くなった場合、パケットエラーが発生し、結
果的にスループットが低下する事態が生じる。
【0008】さらに、特開2001−95046号公報
記載の技術は、携帯電話機がデータの受信を禁止するも
のであり、プッシュ型サービス等のようにコンテンツプ
ロバイダ等の情報提供者側の装置がコンテンツの配信を
制御するサービスには適用し得ないものである。プッシ
ュ型サービスにおいては、スループットの低下を防ぐた
めにプッシュ型サービス特有の工夫が必要となる。具体
的には、コンテンツプロバイダ等の情報提供者側の装置
において工夫をしなければ、プッシュ型サービスにおけ
るスループットの低下を防ぐことはできない。仮に、特
開2001−95046号公報記載の技術をプッシュ型
サービスに適用しようとしても、情報配信サーバから音
楽データが配信された後に携帯電話機によって受信を禁
止された場合等において、音楽データが消失する事態を
生じてしまう。
【0009】特に、ベストエフォート型の無線通信シス
テムにおいて、無線端末がおかれている電波状況が悪い
ときであって、かつ無線基地局から無線端末に対しての
データの伝送レートが高いとき、パケットエラーの頻度
は多くなる。しかし、この場合であっても、プッシュ型
サービスにおいてユーザによって予め登録されたコンテ
ンツは、無線基地局から無線端末に対して送信される。
例えば、所定のスケジューリング方法によりスロットを
割り当てられる時分割多重接続(TDMA:Time
Division Multiple Access)
により、無線端末と無線基地局とが無線チャネルを介し
て接続される無線通信システムがある。この無線通信シ
ステムにおいて、同じデータ量を送信する場合であって
も、無線基地局から無線端末に対してのデータの伝送レ
ートが低いときは、伝送レートが高いときに比べて当該
無線端末に対して割り当てられるスロット数が多く必要
となる。この場合、無線リソースを長く占有してしま
い、結果的に収容される無線端末数が制限されることに
なり、また、無線基地局当りの平均スループットの低下
にもつながる。この様な状況では、移動体通信サービス
を行っている無線事業者(以下、キャリアと称する。)
にとって限られた無線リソースを有効利用できず、ま
た、ユーザに対するサービス品質が低下する。
【0010】したがって、本発明の目的は、プッシュ型
サービスにおけるスループットの低下を防止することで
ある。また、本発明の他の目的は、キャリアにとって、
限られた無線リソースを有効に利用できることである。
さらに、本発明の他の目的は、ユーザにとって、高品質
のサービスを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、以下の構成を有する。
【0012】本発明は、プッシュ型サービスに用いられ
るコンテンツデータ配信装置を有する。コンテンツデー
タ配信装置は、無線端末に対してコンテンツデータを送
信する機能を有するものであり、例えば、無線基地局等
である。コンテンツデータ配信装置は、アンテナ、通信
部、伝送レート監視部および配信判断部を有する。アン
テナは、無線端末から送信される電波を電気信号に変換
する機能を有する。通信部は、アンテナから送られる電
気信号を復調する機能を有する。通信部は、例えば、R
F回路およびモデムである。伝送レート監視部は、無線
端末から要求される伝送レートを基にして算出される通
信品質を監視する機能を有する。配信判断部は、伝送レ
ート監視部による監視の結果に応じて、無線端末に対し
てデータを配信するか否かを判断する機能を有する。配
信判断部は、伝送レート監視部によって算出された通信
品質が所定の基準にない場合、無線端末に対してコンテ
ンツデータを配信しないことを判断する。配信判断部
は、伝送レート監視部によって算出された通信品質が所
定の基準にある場合、無線端末に対してコンテンツデー
タを配信することを判断する。コンテンツデータは、無
線端末の利用者によって予め要求されているものであ
る。無線端末に対して配信されるコンテンツデータは、
無線端末に対して未だに配信されていないコンテンツデ
ータであり、かつ、無線端末の利用者によって設定され
た優先度が最も高いコンテンツデータである。優先度
は、無線端末に対して配信されるコンテンツデータの優
先順番である。所定の基準は、無線端末の利用者によっ
て予め設定されたものであり、無線端末に対して配信さ
れるコンテンツの配信のタイミングを判断する際の基準
となるものである。所定の基準は、例えば、サービスク
ラス毎に設定される閾値である。配信判断部は、コンテ
ンツデータを配信することを判断した場合、他の装置に
対してコンテンツデータの配信を要求する。他の装置
は、コンテンツデータ配信装置の要求に応じて、コンテ
ンツデータを配信する機能を有するものである。他の装
置は、例えば、サービスコントローラ、コンテンツプロ
バイダ等である。
【0013】伝送レート監視部は、無線端末に対してコ
ンテンツデータを配信している間も、伝送レートを基に
して算出される通信品質の監視を継続する。配信判断部
は、通信品質が所定の基準を満たさないものとなった場
合、無線端末に対するコンテンツデータの配信を中断す
ることを判断する。配信判断部は、通信品質が所定の基
準を満たすこととなった場合、再び無線端末に対してコ
ンテンツの配信を再開することを判断する。
【0014】本発明は、プッシュ型サービスに用いられ
るコンテンツ要求装置を有する。コンテンツ要求装置
は、コンテンツプロバイダに対してコンテンツの配信を
要求する機能を有するものであり、例えば、サービスコ
ントローラ等である。コンテンツ要求装置は、受信部、
情報選択部および制御部を有する。受信部は、他の交換
装置からコンテンツの配信要求を受ける機能を有する。
受信部は、例えば、INFである。他の交換装置は、回
線交換またはパケット交換等を行う機能を有する装置で
あり、例えば、移動交換局である。情報選択部は、無線
端末の利用者によって設定された複数のコンテンツにつ
いての情報から所定の情報を選択する。所定の情報は、
無線端末に対して未だに配信されていないコンテンツに
ついての情報であって、かつ、無線端末の利用者によっ
て設定された優先度の最も高いコンテンツについての情
報である。情報選択部は、例えば、顧客DBである。制
御部は、受信部でコンテンツの配信要求を受けた場合、
情報選択部によって選択された情報に対応するコンテン
ツの配信を、コンテンツプロバイダに対して要求する。
コンテンツプロバイダは、要求されたコンテンツを無線
端末に対して配信する。
【0015】コンテンツ要求装置は、さらに蓄積部を有
する。蓄積部は、無線端末に対してコンテンツの配信が
中断された場合に、配信途中のコンテンツのうち未配信
分のデータを蓄積する。蓄積部は、例えば、メモリ等で
ある。情報選択部は、無線端末の利用者によって設定さ
れた複数のコンテンツについての情報のうち、配信が中
断されたコンテンツについての情報を更新する。制御部
は、受信部においてコンテンツの配信要求を受けた場
合、情報選択部に対して、配信が中断されたコンテンツ
についての情報が存在するか否かを確認する。制御部
は、配信が中断されたコンテンツについての情報が存在
する場合、未配信分のデータを蓄積部から読み出して、
無線端末に宛てて送信するように制御する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例について
図面を用いて説明する。
【0017】図1は、プッシュ型サービスに用いられる
システムの構成を示したものである。ユーザの各々は、
無線端末100、無線端末110を有している。無線端
末100または無線端末110は、受信したコンテンツ
を表示して、または拡声して、ユーザの利用に供する。
ここでいうコンテンツには、ニュース、スポーツまたは
映画情報等のマルチメディア情報が含まれる。サービス
コントローラ300、コンテンツプロバイダ400、コ
ンテンツプロバイダ420またはコンテンツプロバイダ
440は、ユーザの各々によって要求されるコンテンツ
を有する。ここでは、特に、サービスコントローラ30
0およびコンテンツプロバイダ440は、キャリアが有
することとする。また、コンテンツプロバイダ400お
よびコンテンツプロバイダ420は、コンテンツ事業者
が有することとする。サービスコントローラ300は、
プッシュ型サービスについての各種制御を行う。コンテ
ンツプロバイダ400、コンテンツプロバイダ420お
よびコンテンツプロバイダ440は、それぞれコンテン
ツの異なるコンテンツ配信サービスを行っているものと
する。無線基地局200、無線基地局210および移動
交換局350は、キャリアが有する。移動交換局350
は、回線交換処理またはパケット交換処理を行う。移動
交換局350は、公衆網500を介してコンテンツプロ
バイダ400およびコンテンツプロバイダ420と通信
する。移動交換局350は、HomeLocation
Register(以下、HLRと称する。)380
とも通信する。HLR380は、各無線端末がいずれの
無線基地局の配下に存在するのか管理する。
【0018】無線端末100は、無線基地局200のカ
バーエリア内に存在しており、無線端末100のユーザ
は、このカバーエリア内を移動している。無線端末10
0は、パイロット信号の電力レベル、熱雑音および隣接
するセクタからの干渉波電力レベルを基にして、自端末
がおかれている電波状況を把握する。ここでいうパイロ
ット信号とは、所定の周期毎に無線基地局200から送
信される信号である。ここでいう隣接するセクタからの
干渉波電力レベルとは、無線端末100が存在するセク
タ以外のセクタで送信されるパイロット信号である。無
線端末100は、把握された電波状況に応じて、受信可
能な最大伝送レート(以下、要求伝送レートと称す
る。)を算出して、無線基地局200に対して通知す
る。ここでいう要求伝送レートは、無線基地局200か
ら送信されたパケットのエラー等を基にして決められ、
無線基地局200から無線端末100に対しての下り方
向の伝送レートであり、予め設定された通信品質を満足
するための最大の伝送レートである。
【0019】無線基地局200は、無線端末100から
の要求伝送レートを監視する。無線基地局200は、監
視の結果、要求伝送レートから算出される電波状況が予
め設定された閾値を超えたとき、無線端末100がおか
れている電波状況が良くなったものと判断する。ここで
いう閾値は、無線基地局200に対して予め設定される
ものであり、無線端末の電波状況を良いまたは悪いと判
断する基準である。この場合、無線基地局200は、サ
ービスコントローラ300に対して、ユーザによって予
め登録されたコンテンツを要求する。この要求は、情報
配信要求という形で、サービスコントローラ300に対
して送信される。情報配信要求は、移動交換局350に
おいて、接続先の経路情報を基にしてサービスコントロ
ーラ300に対して送信される。ここでいう接続先の経
路情報とは、移動交換局350またはHLR380が持
っている経路テーブルのことであり、回線交換またはパ
ケット交換において利用される。例えば、無線端末10
0のユーザは、コンテンツ1およびコンテンツ2を予め
登録している。コンテンツ1は、コンテンツプロバイダ
440によって保持されており、コンテンツ2は、コン
テンツプロバイダ400によって保持されている。この
場合、サービスコントローラ300は、情報配信要求を
受信すると、ユーザが予め登録している内容を確認す
る。サービスコントローラ300は、確認された内容に
従って、コンテンツプロバイダ440に対してコンテン
ツ1を送信するように要求し、また、コンテンツプロバ
イダ400に対してコンテンツ2を送信するように要求
する。情報配信要求を受信したコンテンツプロバイダ4
40およびコンテンツプロバイダ400の各々は、それ
ぞれコンテンツ1、コンテンツ2を検索して、それぞれ
コンテンツ1、コンテンツ2を無線端末100に宛てて
配信する。
【0020】コンテンツプロバイダ440およびコンテ
ンツプロバイダ400の各々によって配信されたコンテ
ンツ1およびコンテンツ2は、公衆網500および移動
交換局350を経由して、HLR380の管理に従って
無線基地局200へ配信される。無線基地局200は、
コンテンツ1およびコンテンツ2を受信すると、無線端
末100に対して配信する。
【0021】無線端末100に対して配信されたコンテ
ンツ1およびコンテンツ2は、無線端末100内に蓄積
される。このように、本実施例はプッシュ型サービスで
あるため、ユーザは、コンテンツ1およびコンテンツ2
を視聴したいときに、いつでもいずれのコンテンツをも
視聴できる。
【0022】一方、無線端末110は、例えば、無線基
地局210に対して予め設定された閾値を満足しない電
波状況におかれている。この場合、無線基地局210
は、サービスコントローラ300に対してコンテンツを
要求しない。この状態においては、無線端末110のユ
ーザによって登録されているコンテンツは、配信されな
い。
【0023】本実施例によれば、無線端末100がおか
れている電波状況が良いときに、無線基地局200から
無線端末100に対してコンテンツが配信されるので、
コンテンツの配信速度が速く、ダウンロードに必要な接
続時間が短縮されることになる。したがって、プッシュ
型サービスにおけるスループットの低下を防止すること
ができる。さらに、キャリアにとって限られた無線リソ
ースを有効に利用でき、ユーザにとって高品質のサービ
スを受けることができる。
【0024】本実施例は、例えば、バス、電車またはタ
クシー等に対するプッシュ型サービスにも適用できる。
バス、電車またはタクシー等は移動するため、無線基地
局200から無線端末100に対して配信されるコンテ
ンツは、フェージングによる電波の劣化および変動を受
ける。しかし、バス、電車またはタクシー等がそれぞれ
バス停、駅または信号で一時停止したとき、フェージン
グによる電波状況の劣化および変動は発生しにくくな
り、一時的に電波状況は良くなる。本実施例によれば、
このように無線端末100がおかれている電波状況が一
時的に良くなったときに、無線基地局200から無線端
末100に対してコンテンツが配信されることとなるの
で、ユーザは、コンテンツが配信された後、バス、電車
またはタクシー等が移動している間も効率的に品質よく
コンテンツを視聴できる。
【0025】図2は、プッシュ型サービスのシーケンス
の概略を示したものである。図2を用いて、本実施例に
おけるプッシュ型サービスのシーケンスの概略を説明す
る。
【0026】まず、登録ステップについて説明する。キ
ャリアは、無線基地局を介して、ユーザが配信を望むコ
ンテンツについてのリスト登録を、ユーザに対して要求
する(ステップ600)。リスト登録を要求する方法と
しては、例えば、電子メールまたはダイレクトメール等
による方法がある。ユーザは、キャリアからの要求に応
じて、所望のコンテンツを選定する。ユーザは、無線端
末を用いて、選定されたコンテンツについてのリストを
作成する。リストは、例えば、所望のコンテンツ、およ
び当該コンテンツを提供するコンテンツプロバイダにつ
いて特定される。リストは、さらに、優先度についても
設定されることが好ましい。ここでいう優先度は、ユー
ザが配信して欲しいと望んでいるコンテンツの順番であ
る。優先度は、ユーザによってリスト登録された複数の
コンテンツのうち、サービスコントローラによって配信
の要求がなされる順番が早いもの程、高く設定される。
ユーザは、無線端末を用いて、リスト登録を行う。リス
ト登録の方法としては、まず、ユーザによって作成され
たリストが、送信無線端末から無線基地局に対して送信
される(ステップ601)。キャリアは、リストを受信
すると、サービスコントローラに対してリストの内容を
登録する。その後、キャリアは、特定されたコンテンツ
毎に、各々のコンテンツを提供するコンテンツプロバイ
ダに対して、リスト登録があった旨を通知する(ステッ
プ602)。これにより、ユーザがプッシュ型サービス
を受けるために必要な登録作業は終了する。
【0027】本実施例によれば、ユーザがコンテンツ毎
に所望の優先度を設定することにより、優先度の高いコ
ンテンツほど、より早く無線端末100の記憶装置10
6に蓄積されることになり、ユーザは、より早くコンテ
ンツを視聴できる。
【0028】次に、配信ステップについて説明する。登
録ステップによって登録されたコンテンツは、無線端末
によって受信される。無線端末がコンテンツを受信する
ためには、無線端末の電源が常に入れてあることが必要
である。無線端末の電源が入れてある場合、無線端末
は、無線基地局に対して要求伝送レートを定期的に送信
するからである。まず、ユーザによって電源が入れられ
ると、無線端末は、自無線端末がおかれているカバーエ
リアを担当する無線基地局を認識するために、HLRに
対して位置登録を行う(ステップ603)。位置登録作
業が終了すると、無線端末は、無線基地局との通信が可
能な状態になる。無線端末は、パイロット信号の電力レ
ベルと、隣接するセクタからの干渉波電力レベルとを基
にして、要求伝送レートを算出して、無線基地局に対し
て送信する(ステップ604)。ステップ604の処理
は、無線端末によって所定の時間間隔おきに、定期的に
行われる。無線基地局は、定期的に要求伝送レートを受
信して、要求伝送レートを基にして無線端末の電波状況
を監視する。無線基地局は、無線端末の電波状況を監視
することにより、コンテンツを配信するためのタイミン
グを判断し、制御する。無線基地局は、要求伝送レート
から算出される通信品質が予め設定された閾値を超えた
とき、無線端末がおかれている電波状況が良くなったも
のと判断する。サービスコントローラは、ユーザによっ
て予め登録されたコンテンツを選択して、コンテンツプ
ロバイダに対して当該コンテンツの配信を要求する(ス
テップ605)。サービスコントローラによるコンテン
ツの選択は、ユーザによってリスト登録されたコンテン
ツのうち、未だに配信されていないコンテンツであっ
て、かつ優先度が最も高いコンテンツについて行われ
る。コンテンツプロバイダは、コンテンツの配信を要求
された場合、要求されたコンテンツを検索する。コンテ
ンツプロバイダは、検索の後、要求されたコンテンツを
無線端末に宛てて配信する(ステップ606)。無線端
末は、コンテンツを受信した場合、当該コンテンツを蓄
積する。無線端末は、コンテンツの蓄積処理が終了した
場合、コンテンツの受信完了を無線基地局に対して通知
(以下、コンテンツ受信完了通知と称する。)する(ス
テップ607)。無線基地局は、コンテンツ受信完了通
知をサービスコントローラおよびコンテンツプロバイダ
に対して通知する(ステップ608)。コンテンツ受信
完了通知は、コンテンツプロバイダにおいて、コンテン
ツの配信完了履歴として反映され、さらに課金処理等に
用いられる。コンテンツの配信完了履歴は、いずれのコ
ンテンツがいずれの無線端末に対して配信されたか否か
の把握、またはいずれのコンテンツがいずれの無線端末
によって受信完了された否かの把握に利用される。これ
により、コンテンツの配信作業は終了する。
【0029】次に、確認ステップについて説明する。ユ
ーザは、例えば、家に戻ったときや事務所に戻ったとき
等に無線端末を確認すると、予め登録していたコンテン
ツが既に無線端末に蓄積されているので、ユーザが希望
する時間にいつでもコンテンツを開封して、視聴でき
る。ユーザによってコンテンツが開封された場合、無線
端末は、コンテンツの開封を無線基地局に対して通知
(以下、コンテンツ開封通知と称する。)する(ステッ
プ609)。無線基地局は、コンテンツ開封通知を受信
すると、サービスコントローラおよびコンテンツプロバ
イダに対してコンテンツ開封通知を通知する(ステップ
610)。コンテンツ開封通知は、無線端末に蓄積済み
のコンテンツがユーザによって開封されたか否かの把握
に利用される。コンテンツ開封通知は、サービスコント
ローラおよびコンテンツプロバイダによって、例えば、
課金処理等に利用される。これにより、コンテンツの開
封の確認処理が終了する。
【0030】最後に、支払いステップについて説明す
る。サービスコントローラまたはコンテンツプロバイダ
は、ユーザによって開封されたコンテンツの使用料金の
累積金額を計算する。累積金額は、コンテンツプロバイ
ダのコンテンツ提供による収入である。サービスコント
ローラまたはコンテンツプロバイダは、例えば、月末等
といった所定の日時に、ユーザに対して累積金額を請求
する(ステップ611、ステップ612)。無線端末
は、累積金額を受信して、ユーザに対して知らせる。ユ
ーザは、例えば、金融機関等を通して、コンテンツ事業
者に対して累積金額を支払う(ステップ613、ステッ
プ614)。コンテンツ事業者は、コンテンツをユーザ
に対して配信するに際して、キャリアの設備を利用して
いる。したがって、コンテンツ事業者は、累積金額の一
部をキャリアにペイバックする(ステップ615)。こ
れにより、累積金額の支払い処理を終了する。なお、本
実施例は、上述の場合に限らず、例えば、コンテンツ事
業者への累積金額の支払を、キャリアが一括して徴収す
ることも好ましい。さらに、本実施例においては、コン
テンツ受信完了通知、コンテンツ開封通知、または累積
金額の請求のいずれについても、サービスコントローラ
を関係付けているが、サービスコントローラは関係する
ことなく、コンテンツプロバイダのみが処理することも
好ましい。
【0031】以下、図1で示された個々の装置について
説明する。図3は、無線端末100についての機能ブロ
ック図である。無線端末100は、アンテナ101、通
信装置102、出力装置103、入力装置104、制御
装置105および記憶装置106を有する。アンテナ1
01は、無線基地局から送信された電波を電気信号に変
換し、または、通信装置102から送られた電気信号を
電波に変換して無線基地局に送信する。通信装置102
は、Radio Frequency回路(以下、RF
回路と称する。)およびモデムを有しており、アンテナ
101から送られた電気信号を復調処理し、または、ア
ンテナ101に送るデータを変調処理する。出力装置1
03は、アンテナ101を介して受信されたコンテン
ツ、またはユーザによって入力された情報を、ディスプ
レイまたはスピーカを介して出力する。入力装置104
は、ユーザによって操作されるものであり、例えば、ボ
タンまたはタッチパネル等である。制御装置105は、
無線端末100内部の各種装置、例えば、通信装置10
2、出力装置103および記録装置106等を制御す
る。記憶装置106は、アンテナ101を介して受信さ
れた情報を蓄積しており、さらに無線端末100を制御
するためのプログラムを記憶する。ユーザは、無線端末
100を利用して、コンテンツをリスト登録し、または
無線端末100に蓄積されているコンテンツを視聴す
る。
【0032】図4は、無線基地局200についての機能
ブロック図である。無線基地局200は、アンテナ20
1、通信装置202、制御装置203、記憶装置20
6、INF(Interface)207および顧客D
B(Data Base)208を有する。アンテナ2
01は、無線端末から送信された電波を電気信号に変換
し、または、通信装置202から送られた電気信号を電
波に変換して無線端末に送信する。通信装置202は、
RF回路およびモデムを有しており、アンテナ201か
ら送られた電気信号を復調処理し、または、記憶装置2
06に蓄積された情報を変調処理する。制御装置203
は、無線基地局200内部の各種装置、例えば、通信装
置202、記録装置206、INF207および顧客D
B208等を制御する。記憶装置206は、コンテンツ
プロバイダによって送信されたコンテンツを蓄積してお
り、さらに無線基地局200を制御するためのプログラ
ムを記憶する。INF207は、移動交換局と通信する
ためのインターフェイスを提供する。顧客DB208
は、プッシュ型サービスを受けているユーザについての
記録、および未だに配信されていないコンテンツの数を
ユーザ毎に記録する。プッシュ型サービスを受けている
ユーザについての記録は、無線基地局200の配下にお
かれている無線端末のユーザがプッシュ型サービスを受
けている者であるか否かの判断に用いられる。制御装置
203は、要求伝送レート処理機能204および配信判
断機能205を有する。要求伝送レート処理機能204
は、無線端末から送信された要求伝送レートを統計処理
する。配信判断機能205は、要求伝送レート処理機能
204における統計処理の結果に基づいて、無線端末の
電波状況を把握して、コンテンツの配信についての可否
を判断する。配信判断機能205は、サービスコントロ
ーラ300に対して、コンテンツデータの配信を要求す
る。
【0033】図5は、移動交換局350およびサービス
コントローラ300についての機能ブロック図である。
移動交換局350は、制御装置351、交換装置35
2、記憶装置353およびINF354〜356を有す
る。制御装置351は、移動交換局350内の各種装
置、例えば、交換装置352、記憶装置353およびI
NF354〜356を制御する。交換装置352は、デ
ータの交換処理を行う装置であり、例えば、パケット交
換を行うルータ、回線交換を行うスイッチ、PDSN
(Packet Data Serving Nod
e)等の呼終端を行うノード等である。記憶装置353
は、移動交換局350を制御するための制御プログラム
を記憶する。INF354は、無線基地局と通信するた
めのインターフェイスを提供する。INF355は、コ
ンテンツプロバイダと通信するためのインターフェイス
を提供する。INF356は、サービスコントローラと
通信するためのインターフェイスを提供する。
【0034】サービスコントローラ300は、INF3
10、配信サーバ301、制御装置302、保守装置3
03、課金サーバ304、顧客DB305およびメモリ
1〜4(306〜309)を有する。INF310は、移
動交換局350と通信するためのインターフェイスを提
供する。配信サーバ301は、コンテンツプロバイダに
対してコンテンツを要求し、または、無線端末に対して
コンテンツを配信する。制御装置302は、サービスコ
ントローラ300内の各種装置、例えば、保守装置30
3、課金サーバ304、顧客DB305およびメモリ1
〜4(306〜309)等の制御を行う。保守装置303
は、サービスコントローラ300のメンテナンスを行う
ために利用されるものであり、メンテナンス用の入出力
装置を有する。課金サーバ304は、ユーザによって開
封されたコンテンツの課金をユーザ毎に処理する。顧客
DB305は、ユーザによって登録されたコンテンツの
リスト、当該リストのうち既に配信済みのコンテンツ、
および当該リストのうち未だに配信されていないコンテ
ンツについての情報等を管理する。メモリ1〜4(30
6〜309)の各々は、無線端末に対して配信される予
定のコンテンツを一時的に保存し、または、途中で配信
が中断されたコンテンツを一時的に保存する記憶装置で
ある。途中で配信が中断される場合は、例えば、無線端
末に対してコンテンツを配信していた途中で急に電波環
境が悪くなる場合等である。
【0035】図6は、コンテンツプロバイダ400につ
いての機能ブロック図である。コンテンツプロバイダ4
00は、INF410、コンテンツサーバ401、制御
装置402、課金サーバ403、保守装置404、記憶
装置405、DB1〜3(406〜408)および顧客
DB409を有する。INF410は、移動交換局と通
信するためのインターフェイスを提供する。コンテンツ
サーバ401は、無線端末に宛てて、ユーザによって予
め登録されたコンテンツを配信する。制御装置402
は、コンテンツプロバイダ400内の各種装置、例え
ば、コンテンツサーバ401、課金サーバ403、保守
装置404、記憶装置405、DB1〜3(406〜4
08)および顧客DB409等の制御を行う。課金サー
バ403は、ユーザによって開封されたコンテンツの課
金をユーザ毎に処理する。保守装置404は、コンテン
ツプロバイダ400のメンテナンスを行うため、また
は、新規コンテンツの作成若しくは古いコンテンツの削
除を行うために利用されるものであり、そのような処理
に必要な入出力装置を有する。記憶装置405は、コン
テンツプロバイダ400内の各種装置を制御するための
制御プログラムを記憶し、または、無線端末に宛ててコ
ンテンツを配信する場合に必要とされるバッファを提供
する。DB1〜3(406〜408)の各々は、ユーザ
に対して配信されるコンテンツを格納する。顧客DB4
09は、コンテンツを予め登録したユーザについての情
報を保存する。
【0036】図7は、図2の登録ステップを詳細に説明
したシーケンス図である。プッシュ型サービスの加入に
際して、ユーザは、所望のコンテンツを予め登録する必
要がある。サービスコントローラ300の配信サーバ3
01は、例えば、電子メールにより、登録要求を移動交
換局350に対して送信する(ステップ650)。登録
要求は、複数のコンテンツが一覧表示されており、さら
に、それぞれのコンテンツの紹介、およびコンテンツを
登録する方法等が示されている。登録要求は、移動交換
局350、無線基地局200を介して、無線端末100
に送られる(ステップ651、ステップ652)。登録
要求は、ユーザが無線端末100を購入したときに送信
されてもよく、または定期的に送信されてもよい。
【0037】ユーザは、上述のリストを作成する。リス
トの作成に際して、ユーザは、コンテンツ毎に優先度を
設定する。さらに、ユーザは、コンテンツ毎にサービス
クラスを設定する。ここでいうサービスクラスは、無線
基地局200から無線端末100に対して配信されるコ
ンテンツの配信判定基準の違いを表す。サービスクラス
毎に、無線基地局200に対して予め設定される判定閾
値は異なる。したがって、サービスクラス毎に、無線基
地局200から無線端末100に対してコンテンツが配
信されるタイミングは異なる。なお、ユーザは、全ての
優先度に対して同一のサービスクラスを設定することも
好ましく、優先度毎にサービスクラスを異ならせること
も好ましい。
【0038】本実施例によれば、無線端末100がおか
れている電波状況を考慮してコンテンツを配信するた
め、無線端末100が常に電波状況の悪いところにおか
れている場合、優先度の高いコンテンツであっても、い
つまでたっても無線端末100に対して配信されないと
いう事態が生じ得る。しかし、この場合であっても、本
実施例によれば、ユーザが優先度毎に所望のサービスク
ラスを設定できるため、優先度の高いコンテンツについ
てはより閾値を小さく設定してあるサービスクラスを選
択することにより、無線端末100が電波状況の悪いと
ころにおかれていても、無線端末100のおかれている
電波状況が閾値を超えさえすれば当該コンテンツを優先
的に受信できる。
【0039】ユーザは、リストを作成した後、例えば、
無線端末100の登録ボタン等を押圧することにより、
リスト登録を行う。無線端末100は、登録ボタンが押
圧された場合、無線基地局200に対してリスト登録を
送信する(ステップ653)。リスト登録は、無線基地
局200および移動交換局350を介して、サービスコ
ントローラ300に送られる(ステップ654、ステッ
プ655)。サービスコントローラ300は、リスト登
録を受信すると、ユーザによって登録されたコンテンツ
のリスト、コンテンツ毎の優先度およびコンテンツ毎の
サービスクラスを、顧客DB305に登録する(ステッ
プ656)。顧客DB305は、リスト登録が終了する
と、制御装置302に対して登録完了メッセージを送信
する(ステップ657)。制御装置302は、登録完了
メッセージを受けると、顧客DB305によって管理さ
れるコンテンツのリストに基づいて、当該コンテンツを
提供しているコンテンツプロバイダ400等に対してユ
ーザ登録を行う(ステップ658)。ユーザ登録は、コ
ンテンツプロバイダ400等に対して、コンテンツの登
録をしたユーザについての情報を登録するものである。
コンテンツプロバイダ400等は、サービスコントロー
ラ300から依頼されたユーザ登録に従って、顧客DB
409に対してユーザ登録を行う(ステップ659)。
顧客DB409は、ユーザ登録が終了すると、制御装置
402に対して登録完了メッセージを送信する(ステッ
プ660)。制御装置402は、登録完了メッセージを
受けると、サービスコントローラ300に対して登録完
了メッセージを送信する(ステップ661)。サービス
コントローラ300の制御装置302は、登録完了メッ
セージを受けると、ユーザ登録が正常に完了したことを
登録完了メッセージという形で無線端末100に宛てて
通知する(ステップ662〜ステップ664)。無線端
末100は、登録完了メッセージを受けると、その旨を
ディスプレイに表示し、または音を鳴らすことにより、
ユーザに通知する。
【0040】図8は、一旦登録されたリストのうち特定
のコンテンツを解約する場合のシーケンス図である。ま
ず、ユーザは、解約を希望するコンテンツを指定する。
具体的には、ユーザは、無線端末100を用いて、解約
を希望するコンテンツについてのリストを作成する。ユ
ーザは、リストを作成した後、例えば、無線端末100
の解約ボタン等を押圧することにより、特定のコンテン
ツの解約を行う。無線端末100は、解約ボタンが押圧
された場合、無線基地局200に対してコンテンツの削
除メッセージを送信する(ステップ670)。コンテン
ツの削除メッセージは、無線基地局200および移動交
換局350を介して、サービスコントローラ300に送
られる(ステップ671、ステップ672)。サービス
コントローラ300は、コンテンツの削除メッセージを
顧客DB305に対して送る(ステップ673)。顧客
DB305は、コンテンツの削除メッセージを受ける
と、顧客DB305によって管理されているコンテンツ
のうち、ユーザによって解約を希望されたコンテンツを
削除する。顧客DB305は、コンテンツの削除が終了
すると、削除完了メッセージを制御装置302に対して
送信する(ステップ674)。制御装置302は、削除
完了メッセージを受けると、ユーザによって解約を希望
されたコンテンツを提供しているコンテンツプロバイダ
400等に対して、ユーザの削除メッセージを通知する
(ステップ675)。ユーザの削除メッセージは、コン
テンツプロバイダ400等に対して、コンテンツの解約
を希望したユーザについての情報を通知するものであ
る。コンテンツプロバイダ400等は、サービスコント
ローラ300から通知されたユーザの削除メッセージに
従って、顧客DB409からユーザを削除する(ステッ
プ676)。顧客DB409は、ユーザ登録が終了する
と、制御装置402に対して削除完了メッセージを送信
する(ステップ677)。制御装置402は、削除完了
メッセージを受けると、サービスコントローラ300に
対して削除完了メッセージを送信する(ステップ67
8)。サービスコントローラ300の制御装置302
は、削除完了メッセージを受けると、一旦登録されたリ
ストから特定のコンテンツが正常に削除されたことを削
除完了メッセージという形で無線端末100に宛てて通
知する(ステップ679〜ステップ681)。無線端末
100は、削除完了メッセージを受けると、コンテンツ
が正常に削除されたことをディスプレイに表示し、また
は音を鳴らすことにより、ユーザに通知する。
【0041】本実施例によれば、ユーザは、特定のコン
テンツを誤って登録してしまった場合、または登録した
特定のコンテンツを解約したいと考えた場合に、解約を
希望するコンテンツについて無線端末100を用いてリ
ストを作成することにより、簡単に当該コンテンツを解
約することができる。
【0042】図9は、図2の配信ステップを詳細に説明
したシーケンス図である。ユーザによって無線端末10
0の電源が入れられると、無線端末100は、無線基地
局200に対して位置登録を送信する(ステップ70
0)。位置登録は、無線基地局200を介して、移動交
換局350に対して送信される(ステップ701)。移
動交換局350は、位置登録を受信すると、経路を切り
替えてHLR380に対して送信される(ステップ70
2)。HLR380は、位置登録が完了すると、位置登
録完了メッセージを移動交換局350に対して送信する
(ステップ703)。移動交換局350は、位置登録完
了メッセージを受信すると、加入状況要求メッセージを
サービスコントローラ300に対して送信する(ステッ
プ7094)。加入状況要求メッセージは、無線端末1
00のユーザが既にリスト登録をしているか否かを確認
するものである。サービスコントローラ300の制御装
置302は、加入状況要求メッセージを受けると、加入
状況要求メッセージを顧客DB305に対して送信する
(ステップ705)。顧客DB305は、加入状況要求
メッセージを受けると、無線端末100のユーザが既に
リスト登録をしているか否かを確認する。確認の結果、
無線端末100のユーザが既にリスト登録をしている場
合、顧客DB305は、加入状況通知を制御装置302
に対して通知する(ステップ706)。加入状況通知
は、無線端末100のユーザによって予め登録されてい
るコンテンツについての情報等を含むものである。制御
装置302は、加入状況通知を受信すると、移動交換局
350に対して加入状況通知を送信する(ステップ70
7)。移動交換局350は、加入状況通知を受けると、
既に受取っている位置登録完了メッセージとともに無線
基地局200に対して加入状況通知を送信する(ステッ
プ708)。無線基地局200は、加入状況通知を受信
すると、無線端末100のユーザによって予め登録され
ているコンテンツについての情報等を顧客DB208に
記録する。無線基地局200は、顧客DB208に記録
されたユーザの無線端末100に対してのみ電波状況を
監視して、顧客DB208に記録されていないユーザの
無線端末の電波状況を監視しない。無線基地局200
は、顧客DB208への記録の後、無線端末100に対
して位置登録完了メッセージを送信する(ステップ70
9)。
【0043】無線端末100は、位置登録が完了する
と、無線基地局200との間で呼接続できる。無線端末
100は、要求伝送レートを算出して、無線基地局20
0に対して送信する(ステップ710)。無線端末10
0は、要求伝送レートを定期的に無線基地局200に対
して送信する。無線基地局200は、無線端末100に
ついて、顧客DB208に保存されたユーザの無線端末
100であることを確認する。無線基地局200は、無
線端末100から送信された要求伝送レートを受信し
て、無線端末100の電波状況を継続的に監視する。こ
こにいう監視は、統計処理のことであり、例えば、要求
伝送レートを基に算出された無線端末100の平均移動
量等が考慮される。無線基地局200は、無線端末10
0の電波状況を監視して、無線端末100に対してコン
テンツを配信するタイミングを判断する。無線基地局2
00は、監視の結果、要求伝送レートから算出される通
信品質が予め設定された閾値を超えたとき、電波状況が
良くなったと判断する。無線基地局200は、判断の結
果を受けて、顧客DB208に記録された情報を参照し
て、移動交換局350に対してコンテンツの配信要求を
送信する(ステップ711)。移動交換局350は、コ
ンテンツの配信要求を受信すると、サービスコントロー
ラ300に対してコンテンツの配信要求を送信する(ス
テップ712)。サービスコントローラ300の制御装
置302は、コンテンツの配信要求を受けると、顧客D
B305に対してコンテンツの配信を要求する(ステッ
プ713)。顧客DB305は、無線端末100のユー
ザによって登録されたコンテンツのリストを検索する。
顧客DB305は、当該リストのうち未だに配信されて
いないコンテンツであって、かつ優先度の最も高いコン
テンツを選択して、制御装置302に対して通知する
(ステップ713)。制御装置302は、コンテンツプ
ロバイダに対してコンテンツの配信を要求する(ステッ
プ714)。コンテンツプロバイダ400等の制御装置
402は、顧客DB409に記録された情報を基にし
て、要求されたコンテンツをDB1〜3(406〜40
8)から読み出して、コンテンツサーバ401に対して
送る。コンテンツサーバ401は、コンテンツをサービ
スコントローラ300に対して配信する(ステップ71
5)。コンテンツは、サービスコントローラ300、移
動交換局350および無線基地局200を介して、無線
端末100に対して配信される(ステップ716〜ステ
ップ718)。
【0044】無線端末100は、コンテンツプロバイダ
400等からコンテンツを受信すると、無線基地局20
0に対して受信完了メッセージを送信する(ステップ7
19)。受信完了メッセージは、移動交換局350を介
してサービスコントローラ300に対して送信される
(ステップ720、ステップ721)。サービスコント
ローラ300の制御装置302は、受信完了メッセージ
を受けると、受信完了メッセージを顧客DB305に対
して送る(ステップ722)。顧客DB305は、リス
トの更新を行い、無線端末100に対して配信されたコ
ンテンツが既に配信済みであることを記録する。制御装
置302は、コンテンツプロバイダ400に対して受信
完了メッセージを送信する(ステップ723)。
【0045】無線端末100は、ステップ720〜ステ
ップ723の処理を行っている間も無線基地局200に
対して要求伝送レートを送信している。無線基地局20
0は、受信完了メッセージを受信したときの電波状況に
基づいて、次のコンテンツの配信が可能と判断すると次
のコンテンツの配信要求を移動交換局350に対して送
信する(ステップ711)。その後は、ステップ711
〜ステップ723の処理を繰り返す。仮に、無線端末1
00から受信完了メッセージが送信された段階で無線端
末100の電波状況が悪くなったと判断された場合、無
線基地局200は、移動交換局350に対してコンテン
ツの配信要求を送信することなく、無線端末100の電
波状況の監視を続ける。その後、無線端末100の電波
状況が良くなったときに、ステップ711〜ステップ7
23の処理を繰り返す。これにより、ユーザによって予
め登録されたコンテンツは、確実にユーザへ配信される
こととなる。
【0046】図10は、コンテンツの配信中に電波状況
が悪くなった場合のシーケンス図である。時々刻々と変
化する電波状況に対応できるように、無線端末100
は、コンテンツのデータを受信中においても、絶えず定
期的に無線基地局200に対して、要求伝送レートを送
信する。無線基地局200も、要求伝送レートを受信し
て電波状況を継続的に監視する。コンテンツの配信中に
電波状況が無線基地局200に予め設定された閾値を満
たさなくなった場合、無線基地局200は、コンテンツ
の配信を中断する。無線基地局200は、無線端末10
0に対して、配信を中断することのメッセージを送信す
る(ステップ739)。さらに、無線基地局200は、配
信途中のコンテンツであって、かつバッファに残ってい
るデータを、移動交換局350に対して送信する(ステ
ップ740)。配信途中のコンテンツは、移動交換局3
50からサービスコントローラ300に対して送信され
て、メモリ1〜4(304〜309)に蓄積される(ス
テップ741、ステップ742)。このとき、顧客DB
305には、リストの更新を行い、無線端末100に対
して配信されたコンテンツが配信途中であることを登録
する。配信途中のコンテンツは、無線端末100の電波
状況が良くなって、コンテンツの配信が再開されるまで
蓄積される。無線基地局200は、無線端末100の電
波状況を継続的に監視して、要求伝送レートから算出さ
れる通信品質が予め設定された閾値を越えた場合、コン
テンツの配信要求を移動交換局350に対して送信する
(ステップ750)。コンテンツの配信要求は、移動交
換局350からサービスコントローラ300に送られる
(ステップ751)。サービスコントローラ300の制
御装置302は、コンテンツの配信要求を受けると、顧
客DB350に対してコンテンツの配信要求を送る(ス
テップ752)。顧客DB350は、制御装置302に
対して配信途中のコンテンツを通知する(ステップ75
3)。制御装置302は、配信途中のコンテンツがある
ことを認識すると、メモリ1〜4(304〜309)に
対して配信途中のデータを検索するためのメッセージを
送信する(ステップ755)。配信途中のデータの検索
が終了すると、配信途中のコンテンツは、メモリ1〜4
(304〜309)から読み出され、サービスコントロ
ーラ300の配信サーバ301によって無線端末100
に宛てて送信される(ステップ756〜ステップ75
9)。
【0047】本実施例によれば、配信途中のコンテンツ
は、サービスコントローラ300のメモリ1〜4(30
4〜309)に蓄積されるため、配信途中のコンテンツ
が消失することがない。
【0048】さらに、本実施例によれば、無線端末10
0のおかれている電波状況が良くなった場合に、コンテ
ンツを初めから無線端末100に対して配信する必要が
なく、無線端末100に蓄積されていない残りのコンテ
ンツのみを配信すればよく、サービスコントローラ30
0等の処理負担を低減できるばかりでなく、限られた無
線リソースを有効に利用できる。
【0049】図11は、無線基地局200のフローチャ
ートである。無線基地局200は、無線端末100から
送信される要求伝送レートを受信して、無線端末100
の電波状況に基づいてコンテンツを配信するか否かを判
断する(ステップ1000)。ステップ1000の判断
の結果、無線端末の電波状況が良いと判断した場合、無
線基地局200は、コンテンツプロバイダ400等に宛
ててコンテンツの配信要求を送信する(ステップ100
1)。無線基地局200は、コンテンツプロバイダ40
0等からコンテンツを受信すると、無線端末100に対
してコンテンツを配信する(ステップ1002)。コン
テンツの配信が終了すると、無線基地局200は、無線
端末100からコンテンツの受信完了メッセージを受信
する(ステップ1003)。無線基地局200は、受信
完了メッセージを受信すると、サービスコントローラ3
00に宛てて受信完了メッセージを送信する(ステップ
1004)。無線基地局200は、顧客DB208を更
新して、コンテンツの配信が終了したことを記録する
(ステップ1005)。無線基地局200は、顧客DB
208に記録された情報に基づいて、未だに配信されて
いないコンテンツがあるか否かを調査する(ステップ1
006)。ステップ1006の調査の結果、未だに配信
されていないコンテンツがある場合、無線基地局200
は、ステップ1000の処理を行う。ステップ1006
の調査の結果、未だに配信されていないコンテンツはな
い場合、無線基地局200は、無線端末100の電波状
況の監視を終了する。なお、定期的に繰り返し配信され
るべきコンテンツに関しては、無線基地局200は、未
だに配信されていないコンテンツがない場合であって
も、コンテンツがアップデートされたときに備えて無線
端末100の電波状況を監視する。したがって、音楽の
ような1度のみ配信されるコンテンツと、デイリーニュ
ースのような繰り返し配信されるコンテンツとでは、無
線基地局の電波状況監視が継続するか変る。ユーザがど
の様なコンテンツの配信を登録しているかは顧客DBで
管理される。
【0050】以下、無線端末100の平均移動量等を考
慮した統計処理の一例について説明する。
【0051】
【数1】 Rave(t)は、要求伝送レートを統計処理して得ら
れた所定の時間の結果である。Rinst(t)は、現
在無線端末100から受信された要求伝送レートであ
る。Rave(t−1)は、一つ前まで無線端末100
から受信された要求伝送レートの統計処理の結果であ
る。tは、定期的に無線端末100から要求伝送レート
が送信される時間単位である。Cは、数式1の時定数で
ある。時定数Cの値が大きいほど、より長い時間過去に
遡って、受信された要求伝送レートも考慮される。さら
に、Cの値が大きいほど、無線端末100が電波状況の
変動が激しい場所に移動しても、コンテンツの配信の中
断が頻繁になされることは少なくなる。但し、電波状況
が悪い場合、低い伝送レートでデータを受信することに
なり、無線リソースが無駄になる。反対に、時定数Cの
値が小さいほど、より電波状況の変動に敏感になるの
で、無線端末100が電波状況の悪い場所に移動すると
直ぐに、コンテンツの配信は中断される。このとき、無
線端末100の電波状況が良く、かつ伝送レートが高い
場合に、無線基地局200からデータが配信されるの
で、無線リソースを有効に使用出来るというメリットが
ある。但し、コンテンツの配信が頻繁に中断および再開
されることとなるので、無線基地局200およびサービ
スコントローラ300等の負荷が増加する。したがっ
て、時定数Cの値を適切に設定することは大変重要であ
る。
【0052】図12は、無線基地局200がコンテンツ
を配信するためのタイミングの判断についての処理フロ
ーを説明する。無線基地局200は、無線端末100か
ら定期的にRinst(t)を受信する(ステップ11
00)。無線基地局200は、Rinst(t)を受信
すると、数式1を使用してRave(t)を算出する
(ステップ1101)。無線基地局200は、算出され
たRave(t)の値と、無線基地局200に対して予
め設定された閾値TRの値とを比較する(ステップ11
02)。ステップ1102の比較においてRave
(t)の値が閾値TRの値を超えない場合、tをt+1
にインクリメントする(ステップ1106)。この場
合、ステップ1100〜ステップ1102の処理を繰り
返して、無線端末100の電波状況を監視する。
【0053】ステップ1102の比較においてRave
(t)の値が閾値TRの値を越えた場合、無線基地局2
00は、無線端末100が既に通信中か否かを確認する
(ステップ1103)。ステップ1103の確認の結
果、既に通信中である場合、通信が終了するまで待つべ
く、tをt+1にインクリメントする(ステップ110
6)。この場合も、ステップ1100〜ステップ110
2の処理を繰り返して、無線端末100の電波状況を監
視する。
【0054】ステップ1103において無線端末100
が通信中でない場合、未だに配信されていないコンテン
ツを既に要求済みであるか否かを確認する(ステップ1
104)。ステップ1104においてコンテンツを既に
要求済みの場合、tをt+1にインクリメントする(ス
テップ1106)。この場合も、ステップ1100〜ス
テップ1102の処理を繰り返して、無線端末100の
電波状況を監視する。
【0055】ステップ1104においてコンテンツを要
求していない場合、コンテンツプロバイダ400に対し
てコンテンツの配信要求を送信する(ステップ110
5)。
【0056】無線基地局200はコンテンツの配信中も
無線端末100の電波状況を監視する。したがって、以
下、コンテンツの配信中の無線基地局200の処理動作
を説明する。図13は、コンテンツの配信中の無線基地
局200が無線端末100の電波状況を監視する場合の
処理フローを説明する。無線基地局200は、無線端末
100から定期的にRinst(t)を受信する(ステ
ップ1150)。無線基地局200は、Rinst
(t)を受信すると、数式1を使用してRave(t)
を算出する(ステップ1151)。無線基地局200
は、算出されたRave(t)の値と、無線基地局20
0に対して予め設定された閾値TRの値とを比較する
(ステップ1152)。ここでは、特に、TSという新
しいパラメータを設定することとする。TSは、コンテ
ンツの配信中に無線端末の電波状況が悪くなってRav
e(t)の値がTRの値を下回った場合または等しくな
った場合であっても、直ぐにコンテンツの配信を中断す
ることなく、ある程度コンテンツの配信を許容するため
のパラメータである。TSをゼロ以外の所定の値に設定
することにより、Rave(t)の値がTRの値を下回
った場合または等しくなった場合であっても、現在配信
中のコンテンツだけは中断させずに最後まで配信させる
ことが可能である。
【0057】Rave(t)の値が(TR−TS)の値
を下回った場合または等しくなった場合、無線基地局2
00は、配信中のコンテンツの配信を中断する(ステッ
プ1154)。この場合、無線基地局200は、サービ
スコントローラ300に対して、コンテンツの配信が中
断されたことを通知するとともに、配信途中のデータを
記録させる(ステップ1153)。Rave(t)の値
が(TR−TS)の値を超えなくなった場合、さらに、
tをt+1にインクリメントする(ステップ115
5)。この場合、ステップ1150〜ステップ1152
の処理を繰り返して、無線端末100の電波状況を監視
する。なお、ステップ1154、ステップ1153の処
理は、ステップ1150〜ステップ1152およびステ
ップ1155の処理とは時間的に独立して処理される。
【0058】Rave(t)の値が(TR−TS)の値
を超えている場合は、無線基地局200は、コンテンツ
の配信を継続して、かつtをt+1にインクリメントす
る(ステップ1155)。この場合、ステップ1150
〜ステップ1152の処理を繰り返して、無線端末10
0の電波状況を監視する。
【0059】図14は、ユーザによって設定されたサー
ビスクラスと、閾値TRと、相対コンテンツ料比率との
対応表である。以下、優先度毎にサービスクラスが異な
る場合について説明する。サービスクラスは、例えば、
クラスの後に付された数値が小さくなるほど、優先度が
高くなることとする。すなわち、クラスの後に付された
数値が最も小さいクラス1は、最も高い優先度に対応し
ており、クラスの後に付された数値の最も大きいクラス
4は、最も低い優先度に対応しているものとする。ま
た、上述のとおり、サービスクラス毎に、無線基地局2
00に対して予め設定される閾値TRは異なり、無線基
地局200から無線端末100に対してコンテンツが配
信されるタイミングも異なる。したがって、閾値TRを
低く設定した場合、無線基地局200は、比較的無線端
末100の電波状況が悪くてもコンテンツを配信する。
他方、閾値TRを高く設定した場合、無線基地局200
は、無線端末100の電波状況が良いときでないとコン
テンツを配信しない。例えば、クラス1、クラス2、ク
ラス3、クラス4の閾値TRは、それぞれ、200kb
it/s、400kbit/s、600kbit/s、
1000kbit/sとする。この場合、クラスの後に
付された数値が小さくなるほど、閾値TRが低くなるた
め、無線端末100の電波状況が悪くてもコンテンツは
配信される。一方、相対コンテンツ料比率は、クラスの
後に付された数値が小さくなるほど、高くする。例え
ば、クラス1、クラス2、クラス3、クラス4の相対コ
ンテンツ料比率は、それぞれ、2、 1.5、 1、
0.5とする。クラスの後に付された数値が小さくなる
ほど、無線基地局200から無線端末100に対して配
信されるコンテンツは配信され難くなるからである。
【0060】本実施例によれば、ユーザが所望のサービ
スクラスを設定できるため、特定のユーザが全ての優先
度に対して最も閾値TRの低いサービスクラスのみを登
録することも考えられる。これでは、ユーザ間の衡平が
図れない事態が生じる。しかし、本実施例によれば、閾
値TRの低いサービスクラスほど相対コンテンツ料比率
が高くなるため、同一のコンテンツに対して、閾値TR
の低いサービスクラスを登録したユーザと、閾値TRの
高いサービスクラスを登録したユーザとの差別化が図れ
る。したがって、ユーザ間の衡平が図れることとなる。
【0061】図15は、コンテンツの配信要求を受信し
た場合のサービスコントローラ300のフローチャート
である。まず、無線基地局200から送信されたコンテ
ンツの配信要求を受信した場合、サービスコントローラ
300の制御装置302は、配信中に中断された配信途
中のコンテンツがあるか否かについて、顧客DB305
に対して確認する(ステップ1200)。配信途中のコ
ンテンツがない場合、制御装置302は、顧客DB30
5に記録されているユーザによって登録されたリストを
参照して、最も優先度の高いコンテンツを選択する(ス
テップ1201)。最も優先度の高いコンテンツが選択
された場合、制御装置302は、選択されたコンテンツ
の配信をコンテンツプロバイダ400等に要求する(ス
テップ1202)。
【0062】ステップ1200において配信途中のコン
テンツがある場合、制御装置302は、メモリ1〜4
(304〜309)に蓄積された配信途中のコンテンツ
にアクセスする(ステップ1203)。制御装置302
は、配信途中のコンテンツをメモリから読み出して、配
信サーバ301へ送る。配信サーバ301は、配信途中
のコンテンツを無線端末に宛てて送信する(ステップ1
204)。
【0063】図16は、コンテンツのデータフォーマッ
トの説明図である。図16−1は、コンテンツのデータ
パケットの説明図である。コンテンツのデータパケット
は、ヘッダー、コンテンツデータおよびTail Bi
tを有する。ヘッダーは、例えば、パケット情報、宛先
情報、送り元情報、コンテンツ概要、制御情報を有す
る。パケット情報は、例えば、コンテンツID、コンテ
ンツの種類、コンテンツの作成日時、コンテンツを提供
しているコンテンツプロバイダ等についての情報であ
る。コンテンツの概要は、例えば、無線端末100に表
示されることとなるタイトル、見出しおよびコンテンツ
料等についての情報である。制御情報は、例えば、コン
テンツの表示方法およびコンテンツのデータサイズ等に
ついての情報である。Tail Bitは、データの最
後を示すものである。
【0064】図16−2、図16−3は、配信中に中断
された配信途中のコンテンツデータパケットの説明図で
ある。図16−2は、無線端末100が保存しているコ
ンテンツデータパケットである。図16−1と異なる点
として、図16−2のコンテンツデータパケットは、T
ail Bitの代わりにNot Finishフラグ
が追加される。Not Finishフラグは、コンテ
ンツが配信途中で中断されたことを示す。
【0065】図16−3は、サービスコントローラ30
0のメモリ1〜4(306〜309)が保存しているコ
ンテンツデータパケットである。図16−1と異なる点
として、図16−3のコンテンツデータパケットは、制
御情報として配信途中フラグが記憶される。配信途中フ
ラグは、コンテンツが配信途中で中断されたことを示
す。
【0066】無線端末100の電波状況が改善されてコ
ンテンツの配信が再開された場合、サービスコントロー
ラ300の制御装置302は、顧客DB305に記録さ
れた情報と、メモリ1〜4(306〜309)が保存し
ているコンテンツデータパケットの配信途中フラグとに
基づいて、配信途中のコンテンツを無線端末100に対
して送信する。無線端末100は、配信途中のコンテン
ツを受信した場合、図16−2のコンテンツデータパケ
ットおよび図16−3のコンテンツデータパケットのパ
ケット情報に含まれたコンテンツの種類等の情報を比較
する。無線端末100は、比較の結果、図16−3のコ
ンテンツデータパケットを図16−2のコンテンツデー
タパケットに後続するコンテンツデータパケットである
と認識して、それぞれのコンテンツデータを関連付け
る。
【0067】本実施例によれば、コンテンツデータパケ
ットにおいて配信途中フラグ等を設けたことにより、後
続するコンテンツデータパケットを適切に、コンテンツ
の配信が中断される前のコンテンツデータパケットと関
連付けができる。
【0068】図17は、サービスコントローラ300の
顧客DB305が情報を更新する場合の説明図である。
図17−1は、情報更新のフローチャートである。図1
7−2は、更新されるリストの内容である。図17−2
のリストは、コンテンツ1、コンテンツ2、コンテンツ
3という3つのコンテンツが登録されている。コンテン
ツ1は、例えば、ニュースのように、アップデートされ
る度に繰り返し配信されるものである。コンテンツ2お
よびコンテンツ3は、例えば、音楽または映画のよう
に、1度だけ配信されるものである。ここで、コンテン
ツの後に付されている数値は、優先度を示す。例えば、
コンテンツの後に付されている数値が小さいほど、優先
度は高いものとする。図17−2のリスト中の順位は、
無線基地局200からコンテンツの配信要求があった場
合に、サービスコントローラ300がコンテンツの配信
を要求する順番である。優先度が高いものほど、図17
−2のリスト中の順位に示された数値は小さい。図17
−2に示されるように、顧客DB305は、未配信DB
と配信済DBという2種類のDBを有する。未配信DB
は、ユーザによって登録されたコンテンツのうち、未だ
に配信されてないコンテンツをリストに登録する。配信
済DBは、ユーザによって登録されたコンテンツのう
ち、既に配信されたコンテンツであって、かつ繰り返し
配信されるべきコンテンツをリストに登録する。
【0069】ユーザからリスト登録があった場合、サー
ビスコントローラ300の顧客DB305は、未配信D
Bにおいて、登録されたコンテンツを優先度順に並びか
えて、リストに登録する(ステップ1300)。例え
ば、図17−2の未配信DBのリストは、順位に示され
た数値1、2、3のそれぞれに対応させて、優先度の高
い順にコンテンツ1、コンテンツ2、コンテンツ3を登
録する。この場合、配信済DBは、いかなるコンテンツ
もリストに登録されていない。無線基地局200からコ
ンテンツの配信要求を受信した場合、サービスコントロ
ーラ300は、未配信DBのリストに登録されたコンテ
ンツのうち、優先度の最も高いコンテンツの配信要求を
送信する(ステップ1301)。例えば、サービスコン
トローラ300は、図17−2のリスト中の順位に示さ
れた数値の最も小さい1に対応して登録されたコンテン
ツ1について配信要求を送信する。コンテンツの配信要
求を送信した後、顧客DB305は、配信されたコンテ
ンツが繰り返し配信されるコンテンツであるか否かを判
定する(ステップ1302)。例えば、顧客DB305
は、配信されたコンテンツ1について、繰り返し配信さ
れるコンテンツであるか否かを判定する。ステップ13
02の判定の結果、繰り返し配信されるコンテンツであ
ると判定された場合、顧客DB305は、配信済みのコ
ンテンツを未配信DBのリストから削除して、配信済D
Bのリストに登録する(ステップ1303)。例えば、
コンテンツ1は繰り返し配信されるコンテンツであるの
で、顧客DB305は、配信済みのコンテンツ1を未配
信DBのリストから削除して、配信済DBのリストに登
録する。ステップ1303において配信済みのコンテン
ツが未配信DBのリストから削除されると、未配信DB
のリストに登録されたコンテンツは、順位を繰り上げて
更新される(ステップ1304)。この場合、顧客DB
305は、配信済DBに登録されているコンテンツの内
容がアップデートされ次第、配信済DBから当該コンテ
ンツを削除して、未配信DBのリスト中の順位に示され
た最も大きい数値に対応させて、未配信DBに当該コン
テンツを登録する。例えば、未配信DBのリスト中の順
位に示された数値2、3に対応して登録されたコンテン
ツ2、コンテンツ3のそれぞれは、順位を1つづつ上げ
て更新されて、リスト中の順位に示された数値1、2の
それぞれに対応してコンテンツ2、コンテンツ3が登録
される。さらに、配信済DBに登録されていたコンテン
ツ1は、内容がアップデートされた後、配信済DBのリ
ストから削除されて、未配信DBのリスト中の順位に示
された最も大きい数値3に対応して登録される。その
後、コンテンツが配信される度に、顧客DB305は、
ステップ1301〜ステップ1304の処理を繰り返
す。
【0070】ただし、ステップ1302において、繰り
返し配信されるものでないコンテンツと判定された場
合、当該コンテンツは、未配信DBのリストから削除さ
れるものの、配信済DBのリストには登録されない。例
えば、コンテンツ2、コンテンツ3は繰り返し配信され
るものでないので、配信済DBには登録されない。
【0071】なお、無線基地局200の顧客DB208
も、顧客DB305と同様のリストを用いてコンテンツ
を管理する。
【0072】図18は、図2の確認ステップを詳細に説
明したシーケンス図である。ユーザは、ユーザが希望す
る時間に、無線端末100の記憶装置106に蓄積され
たコンテンツを開封する。ユーザによってコンテンツが
開封された場合、無線端末100は、コンテンツ開封通
知を無線基地局200に対して送信する(ステップ80
0)。コンテンツ開封通知は、無線基地局200および
移動交換局350を介して、サービスコントローラ30
0に対して送信される(ステップ801、ステップ80
2)。サービスコントローラ300の制御装置302
は、コンテンツ開封通知を受けると、顧客DB305に
対して、ユーザがコンテンツを開封したことを記録する
(ステップ803)。制御装置302は、顧客DBへの
記録が正常に実施されると、コンテンツプロバイダ40
0等に対して、ユーザがコンテンツを開封したことを通
知する(ステップ805)。コンテンツプロバイダ40
0等の制御装置402は、顧客DB409に対してコン
テンツ開封通知を記録させるとともに、課金等を行うた
めのデータベースを更新する(ステップ806)。課金
サーバ403は、課金等を行うためのデータベースを利
用して、ユーザによって開封されたコンテンツの課金を
行う。
【0073】図19は、無線端末の表示画面を示した図
である。図19−1は、無線端末100の記憶装置10
6に蓄積されたコンテンツの概要が示された表示画面で
ある。図19−1に示されるように、蓄積されたコンテ
ンツの数、コンテンツを受信した時間、およびコンテン
ツ料等が表示される。本実施例においては、ユーザによ
って開封されたコンテンツについてのみ課金が行われる
ため、ユーザによって開封されていない段階で、課金が
行われることはない。したがって、図19−1に示され
る表示画面の状態で、課金が行われることはない。コン
テンツが古いものまたは不要なものである場合等におい
て、ユーザは、コンテンツを削除できる。ユーザは、視
聴したいコンテンツを選択して開封する。図19−1の
表示画面は、コンテンツを開封することにより、図19
−2の表示画面へ変化する。図19−2は、コンテンツ
が開封された後の表示画面である。音楽配信または映像
配信のいずれの場合も同様の表示画面である。なお、1
度開封したコンテンツは、削除することもできるが、無
線端末100の記憶装置106に保存しておくこともで
きる。
【0074】なお、本実施例において、無線基地局20
0は、無線端末100に対してコンテンツを配信するタ
イミングを判断した後に、サービスコントローラ300
に対してコンテンツの配信要求を送信する(ステップ7
11、ステップ712)。しかし、本実施例に限定され
ることなく、無線基地局200は、無線端末100に対
してコンテンツを配信するタイミングを判断するに際し
て、予めサービスコントローラ300からコンテンツを
受取っていることも好ましい。この場合、無線基地局2
00は、要求伝送レートから算出される通信品質が予め
設定された閾値を超えて、電波状況が良くなったと判断
するとすぐに、無線端末100に対してコンテンツを配
信できることとなる。同様に、移動交換局350が、予
めサービスコントローラ300からコンテンツを受取っ
ていることも好ましい。
【0075】また、本実施例において、無線基地局20
0は、コンテンツの配信が中断された場合、配信途中の
コンテンツであって、かつバッファに残っているデータ
を、サービスコントローラ300に対して送信する(ス
テップ740、ステップ741)。しかし、本実施例に
限定されることなく、無線基地局200は、配信途中の
コンテンツであって、かつバッファに残っているデータ
を、自無線基地局内に蓄積しておくことも好ましい。こ
の場合、無線基地局200は、無線端末100の電波状
況が良くなるとすぐに、無線端末100に対してコンテ
ンツの配信を再開できることとなる。同様に、移動交換
局350が、配信途中のコンテンツであって、かつバッ
ファに残っているデータを、蓄積することも好ましい。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、プッシュ型サービスに
おけるスループットの低下を防止することができる。ま
た、本発明によれば、キャリアは、限られた無線リソー
スを有効に利用できる。さらに、本発明によれば、ユー
ザは、高品質のサービスを受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 プッシュ型サービスに用いられるシステムの
構成図である。
【図2】 プッシュ型サービスのシーケンスの概略図で
ある。
【図3】 無線端末100についての機能ブロック図で
ある。
【図4】 無線基地局200についての機能ブロック図
である。
【図5】 移動交換局350およびサービスコントロー
ラ300についての機能ブロック図である。
【図6】 コンテンツプロバイダ400についての機能
ブロック図である。
【図7】 図2の登録ステップを詳細に説明したシーケ
ンス図である。
【図8】 一旦登録されたリストのうち特定のコンテン
ツを解約する場合のシーケンス図である。
【図9】 図2の配信ステップを詳細に説明したシーケ
ンス図である。
【図10】 コンテンツの配信中に電波状況が悪くなっ
た場合のシーケンス図である。
【図11】 無線基地局200のフローチャートであ
る。
【図12】 無線基地局200がコンテンツを配信する
ためのタイミングの判断についての処理フローである。
【図13】 コンテンツの配信中の無線基地局200が
無線端末100の電波状況を監視する場合の処理フロー
である。
【図14】 サービスクラスと、閾値TRと、相対コン
テンツ料比率との対応表である。
【図15】 コンテンツの配信要求を受信した場合のサ
ービスコントローラ300のフローチャートである。
【図16】 コンテンツのデータフォーマットの説明図
である。
【図17】 サービスコントローラ300の顧客DB3
05が情報を更新する場合の説明図である。
【図18】 図2の確認ステップを詳細に説明したシー
ケンス図である。
【図19】 無線端末の表示画面を示した図である。
【符号の説明】
100・・・無線端末 200・・・無線基地局 300・・・サービスコントローラ 350・・・移動交換局 380・・・HLR 400・・・コンテンツプロバイダ
フロントページの続き (72)発明者 町田 嘉幸 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信事業部内 Fターム(参考) 5K030 JL01 JT09 LC01 MB01 5K067 AA11 BB04 CC04 DD11 DD51 EE02 EE10 FF02 HH01 HH23 KK01 KK15

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無線端末から送信される電波を電気信号に
    変換するアンテナと、前記アンテナから送られる電気信
    号を復調する通信部と、前記通信部によって復調された
    信号が、前記無線端末から要求される伝送レートに関す
    るものである場合に、前記伝送レートを監視する伝送レ
    ート監視部と、前記伝送レート監視部による監視の結果
    に応じて、前記無線端末に対してデータを配信するか否
    かを判断する配信判断部とを有することを特徴とするコ
    ンテンツデータ配信装置。
  2. 【請求項2】無線端末から送信される電波を電気信号に
    変換するアンテナと、前記アンテナから送られる電気信
    号を復調する通信部と、前記通信部によって復調された
    信号が、前記無線端末から要求される伝送レートに関す
    るものである場合、前記伝送レートを基にして算出され
    る通信品質を監視する伝送レート監視部と、前記伝送レ
    ート監視部による監視の結果、前記通信品質が所定の基
    準にない場合、前記無線端末の利用者によって要求され
    たコンテンツデータを前記無線端末に対して配信しない
    ことを判断し、前記通信品質が前記所定の基準にある場
    合、前記無線端末に対して前記コンテンツデータを配信
    することを判断する配信判断部とを有することを特徴と
    するコンテンツデータ配信装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のコンテンツデータ配信装置
    において、さらに、他の装置から前記コンテンツデータ
    を受信する受信部とを有し、前記配信判断部は、前記コ
    ンテンツデータを配信することを判断した場合、前記他
    の装置に対して、前記コンテンツデータの配信を要求す
    るものであり、前記コンテンツデータは、前記受信部を
    介して前記他の装置から受信されるものであり、前記ア
    ンテナは、前記他の装置から配信される前記コンテンツ
    データを前記無線端末に対して配信するものであること
    を特徴とするコンテンツデータ配信装置。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載のコンテンツデータ
    配信装置において、前記伝送レート監視部は、前記無線
    端末の移動量を考慮した統計処理を行うことにより、前
    記伝送レートを基にして算出される通信品質を監視する
    ものであることを特徴とするコンテンツデータ配信装
    置。
  5. 【請求項5】請求項2乃至4記載のコンテンツデータ配
    信装置において、前記コンテンツデータは、複数の種類
    のコンテンツデータのうちのいずれか1つのコンテンツ
    データであり、前記所定の基準は、前記無線端末の利用
    者によって設定されたものであり、かつ、前記複数の種
    類のコンテンツデータ毎に設定されたものであることを
    特徴とするコンテンツデータ配信装置。
  6. 【請求項6】請求項2乃至4記載のコンテンツデータ配
    信装置において、前記コンテンツデータは、前記無線端
    末の利用者によって要求された複数のコンテンツデータ
    のうち、前記無線端末に対して未だに配信されていない
    コンテンツデータであり、かつ、前記無線端末の利用者
    によって設定された優先度が最も高いコンテンツデータ
    であることを特徴とするコンテンツデータ配信装置。
  7. 【請求項7】請求項3乃至6記載のコンテンツデータ配
    信装置において、前記伝送レート監視部は、前記無線端
    末に対して前記コンテンツデータを配信している間も、
    前記監視を継続するものであり、前記配信判断部は、前
    記伝送レート監視部による監視の結果、前記通信品質が
    前記所定の基準を満たさないものとなった場合、前記無
    線端末に対する前記コンテンツデータの配信を中断する
    ことを判断し、前記通信品質が前記所定の基準を満たす
    こととなった場合、再び前記無線端末に対して前記コン
    テンツの配信を再開することを判断するものであること
    を特徴とするコンテンツデータ配信装置。
  8. 【請求項8】請求項2乃至7記載のコンテンツデータ配
    信装置において、前記無線端末に対して配信される前記
    コンテンツデータは、所定のスケジューリング方法によ
    りスロットを割り当てられる時分割多重接続を用いて、
    前記無線端末に接続される無線チャネルを介して配信さ
    れるものであることを特徴とするコンテンツデータ配信
    装置。
  9. 【請求項9】無線端末から要求される伝送レートを受信
    し、前記受信される伝送レートを基にして、前記無線端
    末のおかれている電波状況を監視し、前記監視の結果、
    前記無線端末のおかれている電波状況が所定の基準にな
    い場合、前記無線端末に対してデータを送信することな
    く、前記監視を継続し、前記監視の結果、前記無線端末
    のおかれている電波状況が前記所定の基準にある場合、
    前記無線端末に対してデータを送信することを特徴とす
    るデータ送信方法。
  10. 【請求項10】無線端末から要求される伝送レートを受
    信し、前記受信される伝送レートを基にして算出される
    通信品質を監視し、前記監視の結果、前記通信品質が所
    定の基準にない場合、前記無線端末の利用者によって要
    求されたコンテンツデータを前記無線端末に対して配信
    することなく、前記監視を継続し、前記監視の結果、前
    記通信品質が前記所定の基準にある場合、前記無線端末
    に対して前記コンテンツデータを配信することを特徴と
    するコンテンツデータ配信方法。
  11. 【請求項11】請求項10記載のコンテンツデータ配信
    方法において、前記無線端末に対して前記コンテンツデ
    ータを配信するステップは、前記監視の結果、前記通信
    品質が前記所定の基準にある場合、他の装置に対して、
    前記コンテンツデータの配信を要求するステップと、前
    記他の装置から配信される前記コンテンツデータを受信
    するステップと、前記受信された前記コンテンツデータ
    を前記無線端末に対して配信するステップとを有するこ
    とを特徴とするコンテンツデータ配信方法。
  12. 【請求項12】請求項10または11記載のコンテンツ
    データ配信方法において、前記通信品質を監視するステ
    ップは、前記無線端末の移動量を考慮した統計処理を行
    うことを特徴とするコンテンツデータ配信方法。
  13. 【請求項13】請求項10乃至12記載のコンテンツデ
    ータ配信方法において、前記コンテンツデータは、複数
    の種類のコンテンツデータのうちのいずれか1つのコン
    テンツデータであり、前記所定の基準は、前記無線端末
    の利用者によって設定されたものであり、かつ、前記複
    数の種類のコンテンツデータ毎に設定されたものである
    ことを特徴とするコンテンツデータ配信方法。
  14. 【請求項14】請求項10乃至12記載のコンテンツデ
    ータ配信方法において、前記コンテンツデータは、前記
    無線端末の利用者によって要求された複数のコンテンツ
    データのうち、前記無線端末に対して未だに配信されて
    いないコンテンツデータであり、かつ、前記無線端末の
    利用者によって設定された優先度が最も高いコンテンツ
    データであることを特徴とするコンテンツデータ配信方
    法。
  15. 【請求項15】請求項10乃至14記載のコンテンツデ
    ータ配信方法において、前記無線端末に対して前記コン
    テンツデータを配信している間も、前記監視を継続し、
    前記監視の結果、前記通信品質が前記所定の基準を満た
    さないものとなった場合、前記無線端末に対する前記コ
    ンテンツデータの配信を中断し、前記中断の後も、前記
    監視を継続し、前記監視の結果、前記通信品質が前記所
    定の基準を満たすこととなった場合、再び前記無線端末
    に対して前記コンテンツの配信を再開することを特徴と
    するコンテンツデータ配信方法。
  16. 【請求項16】他の交換装置からコンテンツの配信要求
    を受ける受信部と、無線端末の利用者によって設定され
    た複数のコンテンツについての情報のうち、前記無線端
    末に対して未だに配信されていないコンテンツについて
    の情報であって、かつ、前記無線端末の利用者によって
    設定された優先度の最も高いコンテンツについての情報
    を選択する情報選択部と、前記受信部でコンテンツの配
    信要求を受けた場合、前記情報選択部によって選択され
    る情報に対応するコンテンツを、前記無線端末に対して
    配信するようにコンテンツプロバイダに対して要求する
    制御部とを有することを特徴とするコンテンツ要求装
    置。
  17. 【請求項17】請求項16記載のコンテンツ要求装置に
    おいて、さらに、前記無線端末へのコンテンツの配信中
    に前記コンテンツの配信が中断された場合、前記配信が
    中断されたコンテンツのうち未配信分のデータを蓄積す
    る蓄積部とを有し、前記受信部は、前記未配信分のデー
    タを受信するものであり、前記蓄積部は、前記受信部に
    よって受信される前記未配信分のデータを蓄積するもの
    であり、前記情報選択部は、前記無線端末の利用者によ
    って設定された複数のコンテンツについての情報のう
    ち、前記配信が中断されたコンテンツについての情報
    を、配信が中断されたコンテンツであるものとして更新
    するものであることを特徴とするコンテンツ要求装置。
  18. 【請求項18】請求項17記載のコンテンツ要求装置に
    おいて、前記制御部は、前記受信部でコンテンツの配信
    要求を受けた場合、前記情報選択部に対して、前記配信
    が中断されたコンテンツについての情報が存在するか否
    かを確認するものであり、前記確認の結果、前記配信が
    中断されたコンテンツについての情報が存在する場合、
    前記配信が中断されたコンテンツに対応する前記未配信
    分のデータを、前記蓄積部から読み出して、前記無線端
    末に宛てて送信するように制御するものであることを特
    徴とするコンテンツ要求装置。
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