JP2003283005A - 有機半導体、それを用いた発光素子および受光素子 - Google Patents

有機半導体、それを用いた発光素子および受光素子

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 有機半導体に高い電荷移動特性等の新しい機
能性の発現を可能とした有機半導体、および、その有機
半導体を用いた発光素子および受光素子の提供。 【解決手段】 液晶性有機半導体材料と機能性材料分子
とを有する有機半導体混合物で形成された有機半導体1
0であって、液晶性有機半導体材料は、L個の6π電子
系芳香環、M個の10π電子系芳香環、N個の14π電
子系芳香環(ただし、L、M、Nはそれぞれ0〜4の整
数を表し、L+M+N=1〜4とする。)を含む骨格構
造と、当該骨格構造の片末端もしくは両末端に導入され
た鎖状分子とを有する液晶性分子1からなり、有機半導
体10には、液晶性分子1の骨格構造3が隣接して存在
する領域Aおよび骨格構造3の片末端もしくは両末端の
鎖状分子4が存在する領域Bを備え、機能性材料分子2
が、液晶性分子1の骨格構造3が隣接して存在する領域
Aに導入されている有機半導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い電荷移動特性
等の新しい機能性の発現を可能とする有機半導体、その
有機半導体を用いた発光素子および受光素子に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、有機半導体材料を機能層として利
用した電子デバイスの形態としては、(イ)嵩高な有機
半導体分子を高分子バインダー中に混合して機能層を形
成し、その有機半導体分子が相互に重なり合った部分を
通じてホッピング伝導を起こす電子デバイス、(ロ)有
機半導体材料を薄膜蒸着等の手段によって機能層を形成
することで電荷の伝導性を確保した電子デバイス、が実
用化されている。
【0003】また、(ハ)発光中心となる材料や光伝導
性材料等の機能性材料を、高分子バインダー中に混合し
分散させて形成した機能層を有する電子デバイス、
(ニ)機能性材料を薄膜蒸着してなる機能層を有する電
子デバイス、(ホ)上述した伝導性を有する薄膜と機能
性を有する薄膜とを積層した機能層を有する機能分離型
の電子デバイス、等のような、エレクトロルミネッセン
ス(EL)や電子写真感光性などの機能を発現させた電
子デバイス、が実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した(イ)の電子
デバイスにおいては、伝導度をより高くするために、有
機半導体材料を高分子バインダー中に多く含有させる必
要がある。しかしながら、有機半導体材料を高分子バイ
ンダー中に多く含有させた塗工剤は、有機半導体膜を形
成する際の塗工適性が悪く、均一な膜が得難いという欠
点があった。また、有機半導体で回路を形成する場合に
おいては、特定の印加電圧における電荷輸送のバランス
をとるために膜厚を薄くする必要があるが、膜厚を薄く
すると、ピンホールなどの欠陥が生じやすく、経時的に
も絶縁破壊し易いという欠点があった。
【0005】また、上述した(ロ)および(ニ)の電子
デバイスにおいては、基板への密着力が低く、形成され
た有機半導体が剥がれやすいという欠点、および、衝撃
が加わるとひび割れたり剥離しやすいなどの欠点があっ
た。
【0006】また、上述した(ハ)および(ホ)の電子
デバイスにおいては、回路の中を流れる電流が少なくて
もよい電子写真感光体などの場合には問題なく機能す
る。しかし、低印加電圧で高速の応答を得る必要のある
有機ELデバイスの場合には、各機能層に要求される厚
みは電荷移動度と密接な関係を持つことから、従来の有
機電子材料のように電荷移動度が低いものでは極めて均
一な薄膜化技術が要求されることとなり、製造技術面で
の制約が多かった。
【0007】本発明は、上述した課題を解決すると共
に、有機半導体に高い電荷移動特性等の新しい機能性の
発現を可能とした有機半導体を提供するものである。さ
らに、その有機半導体を用いた発光素子および受光素子
を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の有機半導体は、液晶性有機半導体材料と機能性材料
分子とを有する有機半導体混合物で形成された有機半導
体であって、前記液晶性有機半導体材料は、L個の6π
電子系芳香環、M個の10π電子系芳香環、N個の14
π電子系芳香環(ただし、L、M、Nはそれぞれ0〜4
の整数を表し、L+M+N=1〜4とする。)を含む骨
格構造と、当該骨格構造の片末端もしくは両末端に導入
された鎖状分子とを有する液晶性分子からなり、前記有
機半導体には、当該液晶性分子の骨格構造が隣接して存
在する領域Aおよび当該骨格構造の片末端もしくは両末
端の鎖状分子が存在する領域Bを備え、前記機能性材料
分子が、前記液晶性分子の骨格構造が隣接して存在する
領域Aに導入されていることに特徴を有する。
【0009】この発明によれば、有機半導体は、上述し
た液晶性分子の骨格構造が隣接して存在する領域Aおよ
びその骨格構造の有する鎖状分子が存在する領域Bを備
えるので、高い自己組織性を有した領域Aの分子凝集部
分では、電子や正孔がホッピング伝導を起こしやすく、
その結果、得られた有機半導体は、高速の電荷移動特性
を有している。さらに、機能性材料分子が、液晶性分子
の骨格構造が隣接して存在する領域Aに導入されている
ので、その機能性材料分子は、高い自己組織性を有した
領域Aの分子凝集部分の作用により、物質移動に伴うイ
オン伝導を発現しにくい状態となっている。その結果、
ホッピング伝導を維持しつつ、その機能性材料分子の有
する機能性を有効に発現することができる有機半導体を
形成することができる。こうした有機半導体は、高い電
荷移動度を有するので、電荷の輸送長を極端に短くする
必要がなく、例えば電荷の輸送長が機能層の厚みで規定
される場合、その膜厚のぶれによる機能欠陥や短絡・絶
縁破壊の問題を起こし難いという利点もある。さらに、
本発明の有機半導体は、液晶性有機半導体材料を有する
混合物で形成されるので、その混合物を塗布等の簡便な
形成手段で形成できると共に、形成された有機半導体の
膜厚を均一なものとすることができる。さらに、形成さ
れた有機半導体は、基板への密着力が高いので、剥離や
ひび割れも起こり難いという効果がある。
【0010】本発明の有機半導体においては、前記機能
性材料分子は、芳香環を持ち、かつ、当該芳香環の両末
端もしくは片末端に鎖状分子を持つものであることに特
徴を有する。
【0011】この発明によれば、芳香環を持ち、かつ、
当該芳香環の両末端もしくは片末端に鎖状分子を持つ機
能性材料分子は、上述した液晶性分子との親和性に優れ
るので、高い自己組織性を有した領域Aに導入され易
い。その結果、ホッピング伝導を維持しつつ、その機能
性材料分子の有する機能性を有効に発現することができ
る有機半導体を形成することができる。
【0012】また、本発明の有機半導体においては、前
記機能性材料分子が有する鎖状分子がアルキル基を有す
ること、前記機能性材料分子が蛍光性を有する材料また
は可視域で吸光性を有する材料であること、が好まし
い。
【0013】上記課題を解決する本発明の発光素子は、
上述した本発明の有機半導体において、機能性材料分子
が蛍光性を有する材料で構成された有機半導体を用いた
ことに特徴を有し、上記課題を解決する本発明の受光素
子は、上述した本発明の有機半導体において、機能性材
料分子が可視域で吸光性を有する材料で構成された有機
半導体を用いたことに特徴を有するものである。このと
き、受光素子としては、光ダイオード、光トランジス
タ、有機太陽電池等が挙げられる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の有機半導体は、液晶性有
機半導体材料と機能性材料分子とを有する有機半導体混
合物で形成されたものである。以下、本発明の有機半導
体の構成について詳しく説明する。
【0015】(液晶性有機半導体材料)液晶性有機半導
体材料(以下、単に「有機半導体材料」ともいう。)
は、本発明の有機半導体を形成するための有機半導体混
合物を構成する主要材料であり、L個の6π電子系芳香
環、M個の10π電子系芳香環、N個の14π電子系芳
香環を含む骨格構造と、その骨格構造の片末端もしくは
両末端に導入された鎖状分子とを有する液晶性分子から
なるものである。この有機半導体材料においては、構成
する各電子系芳香環のL、M、Nは、それぞれ0〜4の
整数を表し、L+M+N=1〜4である。
【0016】この液晶性有機半導体材料において、6π
電子系芳香環としては、例えば、ベンゼン環、ピリジン
環ピリミジン環、ピリダジン環、ピラジン環、トロボロ
ン環を挙げることができ、10π電子系芳香環として
は、例えば、ナフタレン環、アズレン環、ベンゾフラン
環、インドール環、インダゾール環、ベンゾチアゾール
環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾイミダゾール環、キ
ノリン環、イソキノリン環、キナゾリン環、キノキサリ
ン環を挙げることができ、14π電子系芳香環として
は、例えば、フェナントレン環、アントラセン環等を挙
げることができる。
【0017】有機半導体材料には、熱分解温度以下で少
なくとも一種類の液晶状態を持つものが適用される。
「熱分解温度以下で」とは、有機半導体材料がそれ自身
熱分解されない状態の下で、の意味である。熱分解温度
は、適用される有機半導体材料それぞれにより異なる。
また、「少なくとも一種類の液晶状態を持つ」とは、本
発明の材料からなる素子が液晶状態でない温度範囲で利
用される場合であっても、複数の液晶相、もしくは最低
一種類の液晶相を持つ、という意味である。例えば、後
述するスメクティック(以下、Smともいう。)液晶相
としては、SmA相、SmB相、SmC相、…等々の複
数種類の液晶状態が知られているが、そのうち少なくと
も一種類の液晶状態を呈する温度範囲を持つことであ
る。
【0018】有機半導体材料の具体例として以下に挙げ
るもののうち、その電荷移動特性を考慮し、最終的に製
造される有機半導体素子に要求される特性を考慮して、
有機半導体混合物に含有させる液晶性有機半導体材料が
選定される。選定基準とされる特性としては、電子もし
くは正孔の電荷移動度10-5cm2 /V・s以上である
こと等が挙げられる。
【0019】そのような液晶性有機半導体材料の例とし
ては、例えば、以下の化学式1〜化学式27に示すよう
な骨格構造を有するものが挙げられる。
【0020】
【化1】
【0021】
【化2】
【0022】
【化3】
【0023】
【化4】
【0024】
【化5】
【0025】
【化6】
【0026】
【化7】
【0027】
【化8】
【0028】
【化9】
【0029】
【化10】
【0030】
【化11】
【0031】
【化12】
【0032】
【化13】
【0033】
【化14】
【0034】
【化15】
【0035】
【化16】
【0036】
【化17】
【0037】
【化18】
【0038】
【化19】
【0039】
【化20】
【0040】
【化21】
【0041】
【化22】
【0042】
【化23】
【0043】
【化24】
【0044】
【化25】
【0045】
【化26】
【0046】
【化27】
【0047】但し、上記式中のR1 およびR2 は以下に
示す末端構造を示し、R3 はトリフルオロメチル基、ア
ルキル基、ニトロ基、ハロゲン原子または水素原子を示
し、XはCHまたはNを示し、YはSまたはOを示す。
【0048】上述した各種の液晶性有機半導体材料のう
ち、「少なくとも一種類の液晶状態を持つ液晶性有機半
導体材料」が、ロッド状のスメクティック液晶相を呈す
る材料であることが好ましい。液晶は、自己組織作用を
有するので、自発的に分子秩序が形成され、特にスメク
ティック相では、電荷輸送パスにとって分子結晶のよう
な高い分子秩序が形成される。
【0049】このようなスメクティック液晶相を有する
有機半導体材料を含む有機半導体混合物を用いて形成し
た有機半導体層は、分子結晶のような優れた電荷輸送特
性を示すことができる。有機半導体層は、特に、高次の
スメクティック液晶からなる有機半導体材料を用いて形
成することが好ましい。
【0050】こうして形成された有機半導体層は、ホッ
ピング伝導に基づいた高い電子と正孔についていずれも
高速の電荷輸送能が発現する、という電荷移動特性に関
する顕著な効果を有している。この理由は、以下の通り
である。
【0051】有機半導体材料を構成する液晶性分子は、
骨格構造の片末端もしくは両末端に導入されているアル
キル鎖等の鎖状分子の存在により自己組織化を起こし、
極めて秩序的に配向する。有機半導体には、液晶性分子
により、高い自己組織性を有した分子凝集部分である領
域Aが形成される。その領域Aにおいては、液晶性分子
の剛直なπ電子芳香環を有する骨格構造部位が、隣接す
る分子間と極めて小さな距離で隣接する。その結果、液
晶性分子の領域Aでは、π電子軌道の重なりが大きくな
ることにより、ホッピング伝導に基づいた高速の電子伝
導と高速のホール伝導が起こるので、形成された有機半
導体は、高い電荷輸送特性を示すこととなる。なお、こ
の場合における骨格構造同士の間隔は0.3〜0.5n
m程度である。
【0052】本発明の有機半導体は、液晶性分子の自己
組織化により剛直なπ電子芳香環がかなりの長距離にわ
たり連続して重なり合う領域Aを有するので、電子やホ
ールのホッピング伝導を容易に起こすことになるが、微
結晶のように高い分子秩序が長距離にわたって実現して
いない有機半導体の場合には、結晶粒界でトラップが生
成し、高い伝導性は期待できない。
【0053】一方で、スメクティック液晶相を呈する有
機半導体は、鎖状分子がリッチとなる領域Bを持ってい
る。この領域は、領域Aの電荷輸送パスとなる層を隔て
る緩衝層として機能し、大きな電荷輸送異方性を発現さ
せる効果を有する。
【0054】このような液晶性分子の端部を構成する鎖
状分子の具体例としては、剛直な骨格構造の片端に、H
(水素原子)、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒ
ドロキシル基のいずれかを有し、もう一端に、置換若し
くは無置換アルキル基、または、置換若しくは無置換ア
ルキルチオ基を有するものが挙げられる。この場合にお
ける置換基の例としては、ハロゲン原子、シアノ基、ス
ルホ基、アルコキシカルボニル基、アルコキシ基、ヒド
ロキシ基、アリールオキシ基、アシロキシ基、アリール
基、アシル基等を挙げることができる。
【0055】また、両末端に、置換若しくは無置換アル
キル基、または、置換若しくは無置換アルキルチオ基を
有するものが挙げられる。この場合における置換基の例
としては、ハロゲン原子、シアノ基、スルホ基、アルコ
キシカルボニル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、アリ
ールオキシ基、アシロキシ基、アリール基、アシル基等
の構造を有するものが挙げられる。
【0056】スメクティック液晶相を有する材料の具体
例としては、フェニルナフタレン骨格を有する下記の化
学式28、29、ターチオフェン骨格を有する下記の化
学式30、31、フェニルベンゾチアゾール骨格を有す
る下記の化学式32、で表される液晶性有機半導体材料
を例示することができる。これらの材料は、同一相内
で、電子および正孔の何れについても、ホッピング伝導
による電荷輸送の移動度が電界強度および温度に依存し
ない両極性の輸送を示す。
【0057】
【化28】
【0058】
【化29】
【0059】
【化30】
【0060】
【化31】
【0061】
【化32】
【0062】(機能性材料分子)機能性材料分子は、本
発明の有機半導体を形成するための有機半導体混合物を
構成するもう一つの主要材料であり、上述した液晶性分
子の骨格構造が隣接して存在する領域Aに導入される。
【0063】機能性材料分子は、領域Aに導入されやす
い分子構造を有するものであり、具体的には、芳香環を
持ち、かつ、その芳香環の両末端または片末端に鎖状分
子を持つものである。こうした分子構造からなる機能性
材料分子の機能部位は、上述した液晶性分子の領域Aと
の親和性に優れるので、領域Bには存在せず、高い自己
組織性を有した領域Aに導入され易い。その領域Aは、
液晶性分子の骨格構造が隣接的に重なって形成された分
子凝集部分でありホッピング伝導が起こる領域であるの
で、そこに機能性材料分子が存在することにより、領域
Aに基づく優れた電荷移動特性と、機能性材料分子の存
在に基づく高い機能性とを発現する有機半導体とするこ
とができる。
【0064】機能性材料分子としては、例えば、蛍光
性を有するもの、具体的には蛍光性が強い骨格構造の片
末端または両末端に鎖状炭素基を導入したもの、可視
域で吸光性を有するもの、等が挙げられる。なお、鎖状
炭素基の導入位置は、上述した液晶性分子との親和性の
向上を図ることができるという理由により、液晶性分子
と類似の末端構造であることが好ましい。
【0065】鎖状炭素基としては、直鎖アルキル基、分
岐アルキル基、が好ましく挙げられる。また、上述の液
晶性有機半導体材料に合わせて、エーテル結合を介して
直鎖アルキル基や分岐アルキル基を導入してもよい。さ
らに、アルキル基以外の、エステル結合、アミド結合、
イミド結合、エーテル結合、スルフィド結合等を有する
基やグループが、鎖状分子中や末端に含まれているもの
であってもよい。
【0066】蛍光性を持つ機能性材料分子の具体的な化
合物としては、クマリン、オキサゾール、チアゾール、
イミダゾール、イミダゾロン、ピラゾール、ベンジジ
ン、ジアミノカルバゾール、ナフタール酸、テトラセ
ン、コロネン、ペリレン、ジベンゾカルバゾール、ルブ
レン、ピレン、ナフタルイミド、ピリレン、キナクリド
ン、ピロロピロール、ポリフェニル系化合物、キサンテ
ン系化合物、等からなる化合物を挙げることができる。
【0067】また、可視域に吸収を持つ機能性材料分子
の具体的な化合物としては、インジゴ、フタロシアニ
ン、ナフタロシアニン、インダンスレン、キノフタロ
ン、ナフトラクタム、ピリジン、インドリン、インドア
ニリン、イソインドリン、メチン、アントラキノン系化
合物、ベンゼンアゾ、スチリル系化合物、メロシアニン
系化合物、テトラジン系化合物、ベンジジン系化合物、
トリジン系化合物、スチルベン系化合物、ポリメチン系
化合物、ヒドラゾン系化合物、等からなる化合物を挙げ
ることができる。
【0068】こうした機能性分子を有する有機半導体
は、液晶性に由来する高い電荷移動特性に加え、その機
能性材料分子特有の特徴的な機能を併せて発現すること
が可能となる。
【0069】さらに、上記以外の機能性材料分子であっ
ても、領域Aに導入されやすいように、その分子構造の
両末端または片末端に鎖状分子を導入することにより、
液晶性分子との親和性を図ることができる。こうした手
段を行うことによって、電荷移動特性と機能性を有する
有機半導体を形成できる。
【0070】なお、たとえ上述した機能性材料分子がイ
オン伝導しやすいものであったとしても、その機能性材
料分子は、高い自己組織性を有した領域Aの分子凝集部
分に存在するので、物質移動を伴なうイオン伝導が発現
しにくい状態となっている。そのため、本発明の有機半
導体は、ホッピング伝導を維持しつつ、その機能性材料
分子の有する機能性を有効に発現することができる。
【0071】本発明においては、機能性材料分子が、S
mA相、SmB相、SmC相、SmE相、SmF相、S
mG相といったスメクティック相を少なくとも一つ呈す
る温度範囲(例えば、50〜200℃)を有する液晶性
有機半導体層中に存在していることが好ましく、特に、
高い自己組織性を有し秩序性に優れたSmB相、SmE
相を呈する温度範囲(例えば、50〜150℃)を有す
る液晶性有機半導体層中に存在していることが好まし
い。こうして形成された有機半導体は、高い電荷移動特
性と機能性を有している。
【0072】(有機半導体)有機半導体は、上述した液
晶性有機半導体材料と機能性材料分子とを混合してなる
有機半導体混合物により形成されたものである。
【0073】有機半導体混合物は、共通の溶媒にて予め
別途溶解された液晶性有機半導体材料溶液および機能性
材料分子溶液を混合し減圧乾燥により溶媒を除去する、
等の手段により得られる。この有機半導体混合物で形成
された本発明の有機半導体は、上述した液晶性分子の骨
格構造が隣接して存在する領域Aと、その骨格構造の片
末端もしくは両末端の鎖状分子が存在する領域Bを持っ
ている。
【0074】有機半導体の形成;有機半導体の形成方
法の一例としては、電極配線パターンを配した一対の対
向基板間に液晶相を狭持して形成する、という従来の液
晶ディスプレイの形態に類似した形成方法が挙げられ
る。この方法によれば、流動性の高い相状態での毛細管
現象の利用等に因る有機半導体層の形成が可能である。
【0075】他の一例としては、液晶性有機半導体材料
および機能性材料分子の種類、および、その液晶性有機
半導体材料が結晶相になる温度と液晶相を維持または経
由できる温度との関係を考慮し、その液晶相を維持また
は経由できる温度に有機半導体混合物の温度を調節し、
次いで、その状態に維持した有機半導体混合物を被形成
面に塗布し、その後、例えば0.1〜1.0℃/分の速
度で徐冷して結晶相になる温度以下にし、結晶相を呈
し、且つ電荷輸送特性が損なわれることなく光電変換の
機能を有する有機半導体を形成することが可能である。
【0076】本願の有機半導体材料は、液晶状態を維持
する温度において流動性を有するので、電荷移動特性が
均一な有機半導体層を大面積にわたって極めて容易に形
成することができる。このとき、塗布方法としては、各
種の塗布方法および印刷方法を適用できる。なお、本願
において、結晶相または結晶状態とは、液晶性有機半導
体材料が液晶−結晶相転移温度以下の凝集状態になって
いることをいう。
【0077】この場合において、液晶性有機半導体材料
が液晶相を維持または経由できる温度は、その種類に応
じて異なるが、本発明においては、それぞれの有機半導
体材料の熱分解温度以下で少なくとも一種類の液晶状態
を持つ液晶性有機半導体材料が好ましく使用される。
【0078】液晶性有機半導体材料は、後述の配向手段
により、その液晶性分子が一定の向きまたは方向に配向
されるので、液晶性分子が分子結晶のように規則正しく
配列し、液晶性分子のスメクティック相由来の分子層内
における分子間距離の平均値も0.3〜0.4nmとな
りその間隔は極めて小さくなる。こうした分子間距離で
結晶状態を形成した有機半導体は、分子相互の電子相関
が極めて大きくなり、キャリアのホッピング確率が大き
く、高い電荷輸送特性を示すという効果がある。例え
ば、上述の化学式28のスメクティック液晶性を有する
液晶性分子の分子間距離の平均値が0.3〜0.4nm
の場合においては、電荷移動度が10-3〜10-2cm2
/V・sという高い電荷輸送特性を有する。
【0079】液晶配向手段;有機半導体は、配向手段
により、液晶性分子が特定の向きまたは方向に配向する
ように形成される。
【0080】配向手段としては、液晶性有機半導体材料
を形成する面に、液晶配向層を形成したり、ラビング処
理等の配向処理を施したり、あるいは、配向処理を施し
た層と接したりする手段によって行うことができる。こ
のような配向手段により、液晶性有機半導体材料の液晶
性分子を特定の向きまたは方向に配向するように形成で
きるので、配向する向きまたは方向に応じた特有の機能
性や電気特性を発現させることができる。
【0081】こうした配向手段としては、ポリイミド系
材料からなる液晶配向層を形成すること、微小な凹凸を
表面に有した硬化性樹脂からなる液晶配向層を形成する
こと、微小な凹凸を表面に有した硬化性樹脂からなる基
板を液晶配向層として形成すること、等を挙げることが
できる。また、電場、磁場、などの外揚での配向も可能
である。なお、硬化性樹脂としては、アクリル系紫外線
硬化性樹脂、フッ素系紫外線硬化性樹脂等が挙げられ
る。
【0082】本発明の有機半導体は、有機半導体が配向
処理を施した層と接する形態となるように構成すること
によって、液晶性有機半導体材料を構成する液晶性分子
に高い配向性を付与することができる。
【0083】有機半導体;こうして形成された有機半
導体は、液晶性有機半導体材料を構成する液晶性分子が
高い配向性で配列した膜であり、且つ、機能性材料分子
が液晶性分子と同じ液晶性の配向秩序をもって領域Aに
存在している膜である。
【0084】こうして形成される有機半導体は、欠陥の
ない均一な大面積の有機半導体を形成することができる
という特徴的な効果がある。また、有機半導体の奏する
電子輸送速度としては、10-5cm2 /V・s以上また
は正孔輸送速度が10-5cm 2 /V・s以上であること
がより好ましく、そうした特性値になるように、液晶性
有機半導体材料や配向処理等を随時検討して行うことが
できる。
【0085】こうして形成されてなる有機半導体は、例
えば、トランジスタ、有機EL、太陽電池、センサー
等、これまでにない高い性能および優れた機能を示すこ
とができる。
【0086】特に、発光中心になる材料を上記の機能性
材料分子とした場合には、分子配向に由来する高い偏光
発光を示す有機EL素子を形成できる。また、蛍光性を
有する材料を上記の機能性材料分子とした場合には、ア
モルファス(分子分散系)と比較して発光効率が良好な
発光素子を形成でき、可視域で吸光性を有する材料を上
記の機能性材料分子とした場合には、光ダイオード、光
トランジスタ、有機太陽電池等の受光素子とすることが
できる。
【0087】
【実施例】以下に、本発明について更に詳しく説明す
る。
【0088】(1)有機半導体の形成 液晶性有機半導体材料としては、フェニルナフタレン骨
格を有する下記の化合物28(2-phenylnaphthalene 誘
導体である、6-(4'-octylphenyl)-2-dodecyloxynaphtha
lene。以下、「8−PNP−O12」という。)を用い
た。また、機能性材料分子としては、ターチオフェン骨
格を有する下記の化合物33を用いた。なお、以下にお
いて、化合物33の両末端に、R1 =HおよびR2 =H
を置換させたものを「TTP」と表し、R1 =C1225
およびR2 =Hを置換させたものを「12−TTP」と
表し、R1 =R2 =C613を置換させたものを「6−
TTP−6」と表す。これらの各機能性材料分子は、液
晶性有機半導体材料である8−PNP−O12に対する
親和性に優れる順から並べれば、6−TTP−6、12
−TTP、TTPとなる。なお、親和性の評価は、後述
するように、光伝導性の温度依存性から求まる活性化エ
ネルギーを比較することにより行った。
【0089】
【化33】
【0090】
【化34】 上述した液晶性有機半導体材料に機能性材料分子をドー
ピングしてなる有機半導体は、液晶状態の有機半導体混
合物を、配向処理されたガラス基板(厚さ1.1mm、
コーニング1737)上に塗布し、その後、0.1℃/
minの速度で徐冷して形成した。なお、ガラス基板上
にポリイミド(日産化学7492)をスピン塗布し、そ
の後焼成して、厚さ50nm(500Å)の配向膜を形
成した。こうして形成した配向膜の表面をラビング法で
配向処理した。配向処理は、ローラー径:48mm、ラ
ビング布:ポリエステル、ラビング条件:1200rp
m、基板移動速度:600mm/minで行った。
【0091】(2)有機半導体の構造と特性評価 基本構造 図1(a)および(b)は、本発明の有機半導体の一例
である8−PNP−O12(化合物28)を50μmに
支持した平行対向基板間に封入した際の基本構造につい
て、十分な配向処理を行わなかった場合と行った場合に
ついてそれぞれ表した顕微鏡写真である。図1(a)
は、何ら配向処理を行っていない場合のSmB相(90
℃)における偏光顕微鏡によるクロスニコル下での観察
結果である。何ら配向処理を行わない場合でも、自己組
織的に電荷輸送パス(この場合は50μmである)に対
して十分大きなドメイン(200〜600μm程度)が
形成され、、電荷輸送に与えるドメイン界面の影響を無
視することができるという特徴を有する配向組織を示し
た。また、図1(b)に示すように、適切な配向処理を
行った場合には、十分大きな面積にわたって、電荷輸送
を阻害する配向欠陥が存在しない配線組織が得られた。
【0092】ドープした機能性材料分子とその濃度依
存性 図2は、液晶性分子で形成されたSmB相からなる分子
凝集層中の機能性材料分子のドーピング濃度を変化させ
た有機半導体の光伝導の活性化エネルギーの測定結果で
ある。このときの機能性材料分子は、上述したTTP、
12−TTPおよび6−TTP−6である。
【0093】図2の測定結果によれば、6−TTP−6
をドープした場合の活性化エネルギーが最も高く、12
−TTP、TTPの順に低い値となっている。また、6
−TTP−6および12−TTPにおいては、濃度依存
性がないのに対し、TTPにおいては、濃度依存性が見
られている。
【0094】図3は、液晶性分子1で形成されたSmB
相からなる分子凝集層と、その分子凝集層の層間に偏在
する機能性材料分子2の模式図を示している。ここで、
図3(A)は液晶性分子1である8−PNP−O12の
模式図、図3(B)は液晶性分子1で形成されたSmB
相からなる分子凝集層および層間に機能性材料分子を有
したの模式図、図3(C)は分子凝集層の層間に偏在す
る機能性材料分子2の模式図を示している。
【0095】TTPは、8−PNP−O12に対する親
和性が乏しいので、図3に示すように、液晶性分子1骨
格構造3の両末端の鎖状分子4(アルキル基)が重なり
合った領域Bに存在するか、分子凝集層の層間に偏在す
ることとなる。こうした部位に存在したTTPは、電荷
(電子や正孔)をトラップしてイオン伝導を起こしやす
いので、図2に示すように、活性化エネルギーが低くな
り、ドープした濃度に応じて徐々に活性化エネルギーが
上昇するのである。
【0096】一方、鎖状分子4を有する12−TTPお
よび6−TTP−6は、液晶性を発現するので、液晶性
分子1である8−PNP−O12に対する親和性が高
い。そのため、図3に示すように、液晶性分子1の骨格
構造3が隣接して存在する領域Aに存在することとな
る。こうした部位に存在した12−TTPおよび6−T
TP−6は、その分子凝集層中に閉じ込められるので、
電荷(電子や正孔)をトラップしてもイオン伝導を起こ
さず、従って、電荷移動は、8−PNP−O12からな
る分子凝集層と同様のホッピング伝導に基づいたものと
なる。そのため、図2に示すように、活性化エネルギー
が高く、ドープした濃度に対しても変化しないのであ
る。なお、12−TTPと6−TTP−6との差は、8
−PNP−O12との親和性の程度の差に基づくもので
あり、両末端に鎖状分子4を有する6−TTP−6は、
片末端に鎖状分子4を有する12−TTPに比べ、8−
PNP−O12に対して高い親和性を発現し、8−PN
P−O12の分子凝集層中により深くトラップされる。
その結果、6−TTP−6の活性化エネルギーがより高
く表れている。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の有機半導
体によれば、高い自己組織性を有した領域Aの分子凝集
部分で、電子や正孔がホッピング伝導を起こしやすく、
高い電荷移動特性を有している。このとき、機能性材料
分子は、液晶性分子の骨格構造が隣接して存在する領域
Aに導入されているので、高い自己組織性を有した領域
Aの分子凝集部分の作用により、イオン伝導しにくい状
態となっている。そのため、得られた有機半導体は、ホ
ッピング伝導を維持しつつ、その機能性材料分子の有す
る機能性を有効に発現することができる有機半導体が形
成される。こうした本発明の有機半導体は、高い伝導性
を有するので、膜厚を極端に薄くする必要がなく、欠陥
や絶縁破壊の問題を起こし難いという利点があると共
に、有機半導体混合物を塗布等の簡便な形成手段で形成
できるので、形成された有機半導体の膜厚を均一なもの
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有機半導体の基本構造の一例を示す顕
微鏡写真である。
【図2】液晶性分子で形成された分子凝集層中の機能性
材料分子のドーピング濃度と、有機半導体の光伝導の活
性化エネルギーとの関係の一例を示す測定結果である。
【図3】液晶性分子で形成された分子凝集層と、その分
子凝集層の層間に偏在する機能性材料分子の模式図であ
る。
【符号の説明】
10 有機半導体 1 液晶性分子 2 機能性材料分子 3 骨格構造 4 鎖状分子 A 液晶性分子の骨格構造が隣接して存在する領域 B 骨格構造の両末端の鎖状分子が存在する領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 博己 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 赤田 正典 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 3K007 AB01 DB03 5F088 AA11 AB11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶性有機半導体材料と機能性材料分子
    とを有する有機半導体混合物で形成された有機半導体で
    あって、 前記液晶性有機半導体材料は、L個の6π電子系芳香
    環、M個の10π電子系芳香環、N個の14π電子系芳
    香環(ただし、L、M、Nはそれぞれ0〜4の整数を表
    し、L+M+N=1〜4とする。)を含む骨格構造と、
    当該骨格構造の片末端もしくは両末端に導入された鎖状
    分子とを有する液晶性分子からなり、 前記有機半導体には、当該液晶性分子の骨格構造が隣接
    して存在する領域Aおよび当該骨格構造の片末端もしく
    は両末端の鎖状分子が存在する領域Bを備え、前記機能
    性材料分子が、前記液晶性分子の骨格構造が隣接して存
    在する領域Aに導入されていることを特徴とする有機半
    導体。
  2. 【請求項2】 前記機能性材料分子は、芳香環を持ち、
    かつ、当該芳香環の両末端もしくは片末端に鎖状分子を
    持つものであることを特徴とする請求項1に記載の有機
    半導体。
  3. 【請求項3】 前記機能性材料分子が有する鎖状分子
    が、アルキル基を有することを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の有機半導体。
  4. 【請求項4】 前記機能性材料分子が、蛍光性を有する
    材料であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何
    れか1項に記載の有機半導体。
  5. 【請求項5】 前記機能性材料分子が、可視域で吸光性
    を有する材料であることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3の何れか1項に記載の有機半導体。
  6. 【請求項6】 請求項4の有機半導体を用いたことを特
    徴とする発光素子。
  7. 【請求項7】 請求項5の有機半導体を用いたことを特
    徴とする受光素子。
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