JP2003282923A - 太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池モジュール

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JP2003282923A
JP2003282923A JP2002087757A JP2002087757A JP2003282923A JP 2003282923 A JP2003282923 A JP 2003282923A JP 2002087757 A JP2002087757 A JP 2002087757A JP 2002087757 A JP2002087757 A JP 2002087757A JP 2003282923 A JP2003282923 A JP 2003282923A
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイパスダイオードに電流が流れていること
を、視覚的または電気的に検出することのできる小型で
安価な太陽電池モジュールを提供する。 【解決手段】 セル1−1〜1−n等に不具合が発生し
て発電できなくなった場合、不具合が発生していない他
のセルまたはストリングによって発電された電流は、バ
イパスダイオード2,LED3,および定電流回路4か
ら成るバイパス回路に流れる。バイパス回路に流れる電
流のうち、ある一定の電流は定電流回路4の働きによっ
てLED3に流れ、残りの電流はバイパスダイオード2
に流れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、太陽電池モジュ
ールに関し、より特定的には、太陽光発電システムにお
いて、複数の太陽電池セルが直列に接続された太陽電池
モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、太陽光発電システムの進歩および
低コスト化にともない、太陽電池モジュールの普及が急
速に進んでいる。
【0003】図10は、従来の一般的な太陽電池モジュ
ール100−1および100−2を直列に接続した回路
図である。
【0004】図10に示すように、太陽電池モジュール
100−1は太陽電池ストリング(以下、ストリング)
10−1,10−2,10−3の直列接続から構成さ
れ、太陽電池モジュール100−2はストリング10−
4,10−5,10−6の直列接続から構成される。な
お、ストリング10−1〜10−6の構成はすべて等価
なので、ここではストリング10−1の構成のみを説明
する。
【0005】図10に示すように、ストリング10−1
は、最小単位である太陽電池セル(以下、セル)1−1
〜1−nの直列接続の両端にバイパスダイオード2が並
列接続された構成となっている。バイパスダイオード2
は、ストリング10−1における不具合回避のためのバ
イパス回路として機能している。
【0006】太陽電池モジュールは、セル自身の割れ,
配線不良,影などにより、発電できないセルまたはスト
リングが生じることがある。このように発電できないセ
ルまたはストリングが生じた場合、セルがすべて直列接
続のため、負荷へ電力を供給することができなくなる。
さらに、他のセルまたはストリングに過重な電圧がかか
って、正常なセルまたはストリングを破損する恐れもあ
る。
【0007】上記のような不具合を回避するために設置
されているのがバイパス回路で、発電できないセルまた
はストリングを電流が迂回できるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】バイパス回路に電流が
迂回した場合の検出方法については、たとえば特開20
00−77697号公報、および特開平11−3305
21号公報に開示された技術がある。
【0009】こうした従来の技術によると、バイパス回
路に電流が迂回した場合の検出方法の一例として、バイ
パスダイオードと同極性で並列に発光ダイオード(Ligh
t Emitting Diode:以下、LED)を接続する方法があ
る。
【0010】しかしながらバイパスダイオードとLED
の電気的特性は一般に異なり、バイパスダイオードの順
電圧が約1Vであるのに対し、LEDは約2Vと高い。
したがって、セルまたはストリングの不具合によりバイ
パス回路に電流が流れるとき、バイパスダイオードとL
EDの順電圧の関係から、バイパスダイオードに電流が
集中して流れ、LEDには電流が流れない可能性があ
る。
【0011】このため、セルまたはストリングの不具合
によりバイパス回路に電流が流れても、LEDは点灯せ
ず、迂回電流は検出されない可能性がある。
【0012】また、バイパスダイオードとLEDの順方
向電流は、バイパスダイオードが太陽電池の最大電流よ
り大きく一般に10A前後まで流せるのに対し、LED
に流すことのできる電流は最大で約50mAである。な
お、太陽電池によって発電される電流は日射強度にほぼ
比例し、2001年現在で実用化されている太陽電池の
最大電流は約8Aである。
【0013】したがって、仮にバイパスダイオードの代
わりに同極性でLEDを接続した場合には、太陽電池に
よって発電された電流がLEDに最大で約8A流れるた
め、LEDは破壊するおそれがある。
【0014】一方、バイパス回路に電流が迂回した場合
の検出方法の他の一例として、バイパスダイオードと直
列にコイルを接続する方法がある。この方法では、コイ
ルを流れる電流により磁気が発生することを利用して、
リレーなどを駆動させてバイパスダイオードに電流が流
れていることを検出する。
【0015】しかしながら、この方法を用いると、現在
実用化されている太陽電池モジュールの最大電流が7A
を越えるため、これに絶え得るだけのコイル線と鉄心を
使用せねばならない。その結果、検出装置が大きくなる
という問題があった。
【0016】また、バイパス回路に電流が迂回した場合
の検出方法のさらに他の一例として、バイパスダイオー
ドの両端に比較器を接続する方法がある。この方法で
は、バイパスダイオードに電流が流れていない時には両
端に電圧が生じ、バイパスダイオードに電流が流れてい
る時には両端に電圧がほとんど生じないことを利用し
て、比較器によりバイパスダイオードに電流が流れてい
ることを検出する。
【0017】この方法は、検出器が小型化しやすいとい
う利点があるものの、比較器やその他の必要部品にコス
トがかかるという問題があった。
【0018】したがって、この発明の目的は、バイパス
ダイオードに電流が流れていることを、視覚的または電
気的に検出することのできる小型で安価な太陽電池モジ
ュールを提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の太陽
電池セルが直列に接続された少なくとも1つの太陽電池
ストリングを備えた太陽電池モジュールであって、太陽
電池ストリングの各々に対応して設けられ、太陽電池ス
トリングに不具合が発生した場合にその状態を検知して
電流を迂回させるバイパス回路を備える。バイパス回路
は、太陽電池ストリングに不具合が発生した場合に電流
を迂回させるバイパスダイオードと、バイパスダイオー
ドに並列に接続され、太陽電池ストリングに不具合が発
生したことを視覚的に検知できるようにする発光ダイオ
ード部と、バイパスダイオードを通って迂回する電流の
量にかかわらず、発光ダイオード部に一定量の電流を供
給する定電流回路とを含む。
【0020】好ましくは、発光ダイオード部は、バイパ
ス回路に流れる電流量に応じて、点灯する発光ダイオー
ドの数が増減するように並列接続された複数の発光ダイ
オードを含む。
【0021】より好ましくは、発光ダイオード部は、平
面型で太陽電池セルと同一面に設けられている。
【0022】より好ましくは、発光ダイオード部は、太
陽電池ストリングとバイパス回路とをつなぐ配線の上部
に設けられている。
【0023】この発明の他の局面によれば、複数の太陽
電池セルが直列に接続された少なくとも1つの太陽電池
ストリングを備えた太陽電池モジュールであって、太陽
電池ストリングの各々に対応して設けられ、太陽電池ス
トリングに不具合が発生した場合に、その状態を検知し
て電流を迂回させるバイパス回路を備える。バイパス回
路は、太陽電池ストリングに不具合が発生した場合に電
流を迂回させるバイパスダイオードと、バイパスダイオ
ードに並列に接続され、太陽電池ストリングに不具合が
発生したことを電気的に検知できるようにするフォトカ
プラ部と、バイパスダイオードを通って迂回する電流の
量にかかわらず、フォトカプラ部の発光素子に一定量の
電流を供給する定電流回路とを含む。
【0024】好ましくは、フォトカプラ部は、バイパス
回路に流れる電流量に応じて、導通するフォトカプラの
数が増減するように並列接続された複数のフォトカプラ
を含む。
【0025】より好ましくは、フォトカプラ部は、端子
ボックス内に組み込むことによって、太陽電池ストリン
グが発電した電流を運ぶ主電線と一体で取り出すことの
できるフォトカプラ部の信号線と電源線とを含む。
【0026】より好ましくは、定電流回路は、PNP型
トランジスタ、NPN型トランジスタ、定電圧素子、お
よび抵抗を含む。
【0027】したがって、この発明によれば、ストリン
グごとに定電流回路を備えたバイパス回路を設けること
によって、バイパスダイオードに電流が流れていること
を視覚的または電気的に検出することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一ま
たは相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さ
ない。
【0029】[実施の形態1]図1は、この発明の実施の
形態1によるストリングの等価回路図である。
【0030】図1に示すストリングの等価回路は、セル
1−1〜1−nの直列接続の両端に、バイパスダイオー
ド2,LED3,および定電流回路4から成るバイパス
回路が並列接続された構成となっている。
【0031】セル1−1〜1−n等に不具合が発生して
発電できなくなった場合、不具合が発生していない他の
セルまたはストリングによって発電された電流は、バイ
パスダイオード2,LED3,および定電流回路4から
成るバイパス回路に流れる。
【0032】バイパス回路に流れる電流のうち、ある一
定の電流は、定電流回路4の働きによってLED3に流
れ、残りの電流はバイパスダイオード2に流れる。
【0033】図2は、この発明の実施の形態1によるス
トリングの実回路図である。図2に示すストリングの実
回路は、図1の定電流回路4が、トランジスタ4a,4
b、定電圧素子4c、および抵抗4dから成る実回路に
置き換えられた構成となっている。図2に示す定電流回
路は、トランジスタ4a,4bに、定電圧素子4cおよ
び抵抗4dを付加した構成となっている。
【0034】セル1−1〜1−n等に不具合が発生する
と、図2に示すように、バイパス回路に電流Ibpが流
れる。このときバイパスダイオード2に電流が流れる
と、その電流はトランジスタ4aのエミッタ,ベース,
抵抗4d,トランジスタ4bのベース,エミッタを通っ
て、次のストリングに流れる。また、トランジスタ4a
のエミッタ−ベース間に電流が流れることによって、ト
ランジスタ4aのエミッタ−コレクタ間が導通する。
【0035】一方、トランジスタ4aのベース−コレク
タ間には定電圧素子4cが接続されているので、トラン
ジスタ4aのベース−コレクタ間は一定の電圧に保たれ
る。このことから、トランジスタ4bのベース−エミッ
タ間には一定の電流が流れるので、LED3にも一定の
電流が流れ、LED3は点灯する。
【0036】定電圧素子4cの電圧をVz[V],抵抗
4dの値をr[Ω],トランジスタ4bのベース−エミ
ッタ間電圧をVbe[V],トランジスタ4bの電流増
幅率をβとした場合、LED3に流れる電流Iは次式で
与えられる。
【0037】I=β(Vz−Vbe)/r ここで、Vbeおよびβはトランジスタ4bの各端子に
流れる電流値にはほとんど影響を受けない一定値である
ため、上式によりLED3に流れる電流は一定の値とな
る。
【0038】したがって、図2に示すストリングの実回
路により、バイパス回路に電流が流れていることを、L
ED3を破壊することなく視覚的に検知することができ
る。
【0039】図3は、この発明の実施の形態1によるス
トリングにLEDを複数取りつけた場合の実回路図であ
る。
【0040】図3に示すLEDを複数取りつけた実回路
図は、図2の実回路に、LEDと定電流回路をもう一組
と、電流のレベルを検出するシャント抵抗4d−3とを
加えた構成となっている。
【0041】バイパス回路に電流Ibpが流れると、ま
ず、図2において説明した理論に従ってLED3−1が
点灯する。トランジスタ4b−2のベース−エミッタ間
電圧をVbe2[V],シャント抵抗4d−3の値をr
3[Ω]とすると、電流IbpがVbe2/r3以下の
とき、LED3−2に流れる電流I2はゼロとなる。し
たがって、LED3−2は点灯しない。
【0042】バイパス回路に流れる電流Ibpが大きく
なると、シャント抵抗4d−3において電圧降下が生じ
る。この電圧降下がトランジスタ4b−2のベース−エ
ミッタ電圧Vbe2を越えると、トランジスタ4b−2
のベースに電流が流れ出す。この結果、トランジスタ4
b−2のベース電流に電流増幅率β2を掛けた電流がL
ED3−2に流れる。
【0043】定電圧素子4c−2の電圧をVz2
[V],抵抗4d−2の値をr2[Ω]とすると、電流
IbpがVbe2/r3より大きくて、かつVz2/r
3より小さいとき、LED3−2に流れる電流I2は次
式のようになる。
【0044】 I2=β2(Ibp・r3−Vbe2)/r2 したがって、このときLED3−2は、Ibpの値が増
加するにつれて徐々に明るくなる。
【0045】バイパス回路に流れる電流Ibpがさらに
大きくなると、定電圧素子4c−2の効果により、シャ
ント抵抗4d−3における電圧降下は一定に保たれる。
また、トランジスタ4b−2のベース−エミッタ間に流
れる電流が一定となる。電流IbpがVz2/r3以上
のとき、LED3−2に流れる電流I2は次式のように
なる。
【0046】I2=β2(Vz2−Vbe2)/r2 したがって、このときLED3−2は一定の明るさで点
灯する。
【0047】以上により、バイパス回路に電流Ibpが
流れると、まずLED3−1が点灯し、電流Ibpの値
がVbe2/r3より大きくなると、Ibpが増加する
につれて、LED3−2が徐々に明るく点灯する。そし
て、電流Ibpの値がVz2/r3以上に達すると、L
ED3−2は一定の明るさで点灯するようになることが
わかる。
【0048】このことにより、LED3−2が点灯する
と、バイパス回路にある一定以上の電流が流れているこ
とが視覚的に確認できる。
【0049】上記の例はLEDが2個の場合であった
が、LEDの数を増やすことによって、バイパス回路に
流れる電流量をより細かく視覚的に確認することができ
る。
【0050】図4は、この発明の実施の形態1による太
陽電池モジュールを上面から見た模式図である。
【0051】図4に示す太陽電池モジュールは、太陽光
の照射を受けて電流を発電するセル1−1〜1−12
と、バイパスダイオードに電流が流れていることを視覚
的に検知するためのLED3−1,3−2,3−3と、
バイパス回路と各ストリングとを結ぶ電気配線であるバ
スバー11と、セル同士を結ぶ電気配線であるインター
コネクタ12と、LEDをバスバー11などの電気配線
から絶縁する絶縁シート13と、太陽電池モジュールの
外枠を構成するフレーム14とを含む。
【0052】図5は、この発明の実施の形態1による太
陽電池モジュールを側面から見た模式図である。
【0053】図5に示す太陽電池モジュールは、太陽光
の照射を受けて電流を発電するセル1−1〜1−4と、
バイパスダイオードに電流が流れていることを視覚的に
検知するためのLED3と、バイパス回路と各ストリン
グとを結ぶ電気配線であるバスバー11と、セル同士を
結ぶ電気配線であるインターコネクタ12と、LED3
をバスバー11などの電気配線から絶縁する絶縁シート
13と、セル等を保護するガラス15と、バスバー11
などを留めるための留めねじ16と、不具合の生じたセ
ルまたはストリングを電流が迂回するバイパス回路17
−1,17−2,17−3と、バイパス回路等を収めた
端子ボックス18と、LED3と端子ボックス18との
間に設置されるバックフィルム19とを含む。なお、バ
スバー11は、このバックフィルム19の所々に切りこ
まれたスリット20を通って端子ボックス18の中に入
る。
【0054】図4,5により、LEDとセルは、ガラス
15とバックフィルム19との間に挟まれた同一面に設
けられていることがわかる。また、LEDは、ストリン
グ(セル)とバイパス回路とをつなぐバスバー11の上
部に設けられていることがわかる。これらのモジュール
構造により、セルまたはストリングの不具合からバイパ
ス回路に電流が流れてLEDが点灯していることを、太
陽電池モジュールの表側から視覚的に知ることができ
る。
【0055】以上により、実施の形態1による太陽電池
モジュールは、バイパスダイオードに電流が流れている
ことを視覚的に検出することができる。
【0056】[実施の形態2]図6は、この発明の実施の
形態2によるストリングの等価回路図である。
【0057】図6に示すストリングの等価回路は、セル
1−1〜1−nの直列接続の両端に、バイパスダイオー
ド2,定電流回路4,およびフォトカプラ5から成るバ
イパス回路が並列接続された構成となっている。なお、
フォトカプラ5の受光側には、抵抗6を介してフォトカ
プラ用電源が接続されている。
【0058】セル1−1〜1−n等に不具合が発生して
発電できなくなった場合、不具合が発生していない他の
セルまたはストリングによって発電された電流は、バイ
パスダイオード2,定電流回路4,およびフォトカプラ
5から成るバイパス回路に流れる。
【0059】バイパス回路に流れる電流のうち、ある一
定の電流は、定電流回路4の働きによってフォトカプラ
5に流れ、残りの電流はバイパスダイオード2に流れ
る。
【0060】図7は、この発明の実施の形態2によるス
トリングの実回路図である。図7に示すストリングの実
回路は、図6の定電流回路4が、トランジスタ4a,4
b、定電圧素子4c、および抵抗4dから成る実回路に
置き換えられた構成となっている。図7に示す定電流回
路は、トランジスタ4a,4bに、定電圧素子4cおよ
び抵抗4dを付加した構成となっている。
【0061】セル1−1〜1−n等に不具合が発生する
と、図7に示すように、バイパス回路に電流Ibpが流
れる。このときバイパスダイオード2に電流が流れる
と、その電流はトランジスタ4aのエミッタ,ベース,
抵抗4d,トランジスタ4bのベース,エミッタを通っ
て、次のストリングに流れる。また、トランジスタ4a
のエミッタ−ベース間に電流が流れることによって、ト
ランジスタ4aのエミッタ−コレクタ間が導通する。
【0062】一方、トランジスタ4aのベース−コレク
タ間には定電圧素子4cが接続されているので、トラン
ジスタ4aのベース−コレクタ間は一定の電圧に保たれ
る。このことから、トランジスタ4bのベース−エミッ
タ間には一定の電流が流れるので、フォトカプラ5の発
光側にも一定の電流が流れる。フォトカプラ5の発光側
から受光側に伝達された信号は、電気信号として出力さ
れる。
【0063】なお、フォトカプラ5の発光側に用いられ
るLEDは、単体のLED3と電気的特性が同じである
ので、フォトカプラ5の発光側に流れる電流は、LED
3に流れる電流Iと同じ式で表わされる。
【0064】したがって、図7に示すストリングの実回
路により、バイパス回路に電流が流れていることを電気
的に検知することができる。
【0065】図8は、この発明の実施の形態2によるス
トリングにフォトカプラを複数取りつけた場合の実回路
図である。
【0066】図8に示すフォトカプラを複数取りつけた
実回路図は、図7の実回路に、フォトカプラと定電流回
路をもう一組と、電流のレベルを検出するシャント抵抗
4d−3とを加えた構成となっている。なお、フォトカ
プラが2個になったのに合わせて、フォトカプラの受光
側の抵抗も2個となっている。
【0067】バイパス回路に電流Ibpが流れると、ま
ず、図7において説明した理論に従ってフォトカプラ5
−1が導通する。トランジスタ4b−2のベース−エミ
ッタ間電圧をVbe2[V],シャント抵抗4d−3の
値をr3[Ω]とすると、電流IbpがVbe2/r3
以下のとき、フォトカプラ5−2に流れる電流I2はゼ
ロとなる。したがって、フォトカプラ5−2は導通しな
い。
【0068】バイパス回路に流れる電流Ibpが大きく
なると、シャント抵抗4d−3において電圧降下が生じ
る。この電圧降下がトランジスタ4b−2のベース−エ
ミッタ電圧Vbe2を越えると、トランジスタ4b−2
のベースに電流が流れ出す。この結果、トランジスタ4
b−2のベース電流に電流増幅率β2を掛けた電流がフ
ォトカプラ5−2に流れる。
【0069】定電圧素子4c−2の電圧をVz2
[V],抵抗4d−2の値をr2[Ω]とすると、電流
IbpがVbe2/r3より大きくて、かつVz2/r
3より小さいとき、フォトカプラ5−2に流れる電流I
2は次式のようになる。
【0070】 I2=β2(Ibp・r3−Vbe2)/r2 したがって、このときフォトカプラ5−2によって出力
される電気信号は、Ibpの値が増加するにつれて徐々
に大きくなる。
【0071】バイパス回路に流れる電流Ibpがさらに
大きくなると、定電圧素子4c−2の効果により、シャ
ント抵抗4d−3における電圧降下は一定に保たれる。
また、トランジスタ4b−2のベース−エミッタ間に流
れる電流が一定となる。電流IbpがVz2/r3以上
のとき、フォトカプラ5−2に流れる電流I2は次式の
ようになる。
【0072】I2=β2(Vz2−Vbe2)/r2 したがって、このときフォトカプラ5−2によって出力
される電気信号は、一定の大きさとなる。
【0073】以上により、バイパス回路に電流Ibpが
流れると、まずフォトカプラ5−1が導通し、電流Ib
pの値がVbe2/r3より大きくなると、Ibpが増
加するにつれて、フォトカプラ5−2によって出力され
る電気信号が徐々に大きくなる。そして、電流Ibpの
値がVz2/r3以上に達すると、フォトカプラ5−2
によって出力される電気信号は一定の大きさになること
がわかる。
【0074】このことにより、フォトカプラ5−2が導
通すると、バイパス回路にある一定以上の電流が流れて
いることが電気的に確認できる。
【0075】上記の例はフォトカプラが2個の場合であ
ったが、フォトカプラの数を増やすことによって、バイ
パス回路に流れる電流量をより細かく電気的に確認する
ことができる。
【0076】図9は、この発明の実施の形態2による太
陽電池モジュールを模式的に表わした平面図である。
【0077】図9に示す太陽電池モジュールは、バイパ
ス回路と各ストリングとを結ぶ電気配線であるバスバー
11と、バスバー11などを留めるための留めねじ16
と、不具合の生じたセルまたはストリングを電流が迂回
するバイパス回路17−1,17−2,17−3と、バ
イパス回路等を収めた端子ボックス18と、バイパス回
路内のフォトカプラからの電気信号を伝えるフォトカプ
ラ信号線21aと、バイパス回路内のフォトカプラへの
電源供給に用いられるフォトカプラ電源線21bと、各
ストリングによって発電された電流を運ぶ主電線22と
を含む。
【0078】図9により、フォトカプラを端子ボックス
内に組み込むことで、フォトカプラ信号線21a,フォ
トカプラ電源線21b,および主電線22を一体で取り
出せることがわかる。
【0079】以上により、実施の形態2による太陽電池
モジュールは、バイパスダイオードに電流が流れている
ことを電気的に検出することができる。
【0080】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0081】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、バイ
パスダイオードに電流が流れていることを、簡単で安価
な回路を用いて、視覚的または電気的に検出することが
できる。また、バイパスダイオードに流れる電流の量
を、視覚的または電気的に判別することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるストリングの
等価回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるストリングの
実回路図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるストリングに
LEDを複数取りつけた場合の実回路図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による太陽電池モジ
ュールを上面から見た模式図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による太陽電池モジ
ュールを側面から見た模式図である。
【図6】 この発明の実施の形態2によるストリングの
等価回路図である。
【図7】 この発明の実施の形態2によるストリングの
実回路図である。
【図8】 この発明の実施の形態2によるストリングに
フォトカプラを複数取りつけた場合の実回路図である。
【図9】 この発明の実施の形態2による太陽電池モジ
ュールを模式的に表わした平面図である。
【図10】 従来の一般的な太陽電池モジュールを2つ
直列に接続した回路図である。
【符号の説明】
1−1〜1−n セル、2 バイパスダイオード、3,
3−1,3−2,3−3 LED、4 定電流回路、4
a,4b,4b−1,4b−2 トランジスタ、4c,
4c−1,4c−2 定電圧素子、4d,4d−1,4
d−2,6,6−1,6−2 抵抗、4d−3 シャン
ト抵抗、5,5−1,5−2 フォトカプラ、10−
1,10−2,10−3,10−4,10−5,10−
6 ストリング、11 バスバー、12 インターコネ
クタ、13 絶縁シート、14 フレーム、15 ガラ
ス、16 留めねじ、17−1,17−2,17−3
バイパス回路、18 端子ボックス、19 バックフィ
ルム、20 スリット、21a フォトカプラ信号線、
21b フォトカプラ電源線、22 主電線。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の太陽電池セルが直列に接続された
    少なくとも1つの太陽電池ストリングを備えた太陽電池
    モジュールであって、 前記太陽電池ストリングの各々に対応して設けられ、前
    記太陽電池ストリングに不具合が発生した場合にその状
    態を検知して電流を迂回させるバイパス回路を備え、 前記バイパス回路は、 前記太陽電池ストリングに不具合が発生した場合に電流
    を迂回させるバイパスダイオードと、 前記バイパスダイオードに並列に接続され、前記太陽電
    池ストリングに不具合が発生したことを視覚的に検知で
    きるようにする発光ダイオード部と、 前記バイパスダイオードを通って迂回する電流の量にか
    かわらず、前記発光ダイオード部に一定量の電流を供給
    する定電流回路とを含む、太陽電池モジュール。
  2. 【請求項2】 前記発光ダイオード部は、前記バイパス
    回路に流れる電流量に応じて、点灯する発光ダイオード
    の数が増減するように並列接続された複数の発光ダイオ
    ードを含む、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 【請求項3】 前記発光ダイオード部は、平面型で前記
    太陽電池セルと同一面に設けられている、請求項1に記
    載の太陽電池モジュール。
  4. 【請求項4】 前記発光ダイオード部は、前記太陽電池
    ストリングと前記バイパス回路とをつなぐ配線の上部に
    設けられている、請求項1に記載の太陽電池モジュー
    ル。
  5. 【請求項5】 複数の太陽電池セルが直列に接続された
    少なくとも1つの太陽電池ストリングを備えた太陽電池
    モジュールであって、 前記太陽電池ストリングの各々に対応して設けられ、前
    記太陽電池ストリングに不具合が発生した場合に、その
    状態を検知して電流を迂回させるバイパス回路を備え、 前記バイパス回路は、 前記太陽電池ストリングに不具合が発生した場合に電流
    を迂回させるバイパスダイオードと、 前記バイパスダイオードに並列に接続され、前記太陽電
    池ストリングに不具合が発生したことを電気的に検知で
    きるようにするフォトカプラ部と、 前記バイパスダイオードを通って迂回する電流の量にか
    かわらず、前記フォトカプラ部の発光素子に一定量の電
    流を供給する定電流回路とを含む、太陽電池モジュー
    ル。
  6. 【請求項6】 前記フォトカプラ部は、前記バイパス回
    路に流れる電流量に応じて、導通するフォトカプラの数
    が増減するように並列接続された複数のフォトカプラを
    含む、請求項5に記載の太陽電池モジュール。
  7. 【請求項7】 前記フォトカプラ部は、端子ボックス内
    に組み込むことによって、前記太陽電池ストリングが発
    電した電流を運ぶ主電線と一体で取り出すことのできる
    前記フォトカプラ部の信号線と電源線とを含む、請求項
    5に記載の太陽電池モジュール。
  8. 【請求項8】 前記定電流回路は、PNP型トランジス
    タ、NPN型トランジスタ、定電圧素子、および抵抗を
    含む、請求項1または5に記載の太陽電池モジュール。
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