JP2003282815A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2003282815A
JP2003282815A JP2002079245A JP2002079245A JP2003282815A JP 2003282815 A JP2003282815 A JP 2003282815A JP 2002079245 A JP2002079245 A JP 2002079245A JP 2002079245 A JP2002079245 A JP 2002079245A JP 2003282815 A JP2003282815 A JP 2003282815A
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Japan
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semiconductor element
semiconductor
electrode pad
rewiring
semiconductor device
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Application number
JP2002079245A
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English (en)
Inventor
Kaname Ozawa
要 小澤
Kazuyuki Aiba
和之 合葉
Tetsuya Hiraoka
哲也 平岡
Akira Takashima
晃 高島
Takaaki Suzuki
孝章 鈴木
Yasuro Matsuzaki
康郎 松崎
Katsuro Hiraiwa
克朗 平岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16135Disposition the bump connector connecting between different semiconductor or solid-state bodies, i.e. chip-to-chip
    • H01L2224/16145Disposition the bump connector connecting between different semiconductor or solid-state bodies, i.e. chip-to-chip the bodies being stacked

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  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップ・オン・チップ構造の半導体装置にお
いて、半導体素子を薄型化することで、上下の半導体素
子のパッド間を容易に接続することを課題とする。 【解決手段】 電極パッド12aが回路形成面に形成さ
れた第1の半導体素子12の上に、電極パッド12aと
同電位の電極パッド13aが回路形成面に形成された第
2の半導体素子13を回路形成面を上にして積層する。
第1の半導体素子の電極パッド12aは、第2の半導体
素子13の外形より外側に位置して露出する。露出した
電極パッド12aと同電位の電極パッド13aとを電気
的に接続する再配線15を形成する。再配線15は第2
の半導体素子12の外形を規定する端面に形成された部
分を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置及びその
製造方法に係り、特に複数の半導体素子が1パッケージ
内に組み込まれたチップ・オン・チップ構造を有するM
CP型半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話に代表される携帯機器の小型化
への要求に伴い、携帯機器に搭載される半導体装置に対
しても、小型化・軽量化の要求が増大している。この要
求を満たすために、内蔵される半導体素子とほぼ同じ大
きさの半導体装置であるCSP(Chip Size/Scale Pack
age)や、複数の半導体素子を1パッケージ内に積層す
るチップ・オン・チップ(Chip on Chip)構造のMCP
型半導体装置が開発されている。
【0003】特に携帯電話では、メールや画像保存など
に対応するため大容量のメモリが必要となる。現在、ほ
とんどの携帯電話には、フラッシュメモリとSRAMを
積層したMCPが採用されている。搭載するメモリの組
み合わせとして、同一容量、すなわち同一のフラッシュ
メモリを積層することが一般的である。これは、開発さ
れたばかりの大容量のフラッシュメモリは高価格であ
り、それより容量の小さい低価格メモリを複数個、1パ
ッケージ内に積層することでメモリの大容量化を実現す
ることができるからである。
【0004】また、最近開始された第三世代移動通信サ
ービスでは、テレビ電話サービスに対応するなど、大容
量データを高速で処理する必要がある。このような要求
に答えるため高速ロジック装置と高速メモリとを1パッ
ケージ内に混載し、それぞれのチップ間伝送を高速で行
うSIP(System In Package)品種の開発も進められ
ている。
【0005】このような半導体装置パッケージを実現す
るための具体的手法として、例えば、特開2000−4
9277号公報及び特開2000−277689号公報
は、図1に示すように、複数の半導体素子1に貫通穴2
を空けて積層し、その貫通穴2を介して半導体素子1間
の接続を行う方法を提案している。
【0006】また、特開平10−303364号公報
は、図2に示すように、半導体素子1に設けた貫通穴3
にレーザー光を照射して半導体素子の積層位置合わせに
用いる技術を開示している。
【0007】さらに、特開2001−44357号公報
は、図3に示すように、図1に示す貫通穴2の径を変え
ることで段差を形成し、半導体素子間接続を容易に行う
技術を開示している。また、実開平7−18449号公
報(この発明は厳密には半導体素子間接続ではないが)
は、あらかじめ形成した切り欠き部を用いることで、段
差を形成し半導体素子間接続を容易に行う技術を開示し
ている。
【0008】このように貫通穴を用いて半導体素子間の
接続を行うことで、同一半導体素子を積層することがで
き低コストで大容量メモリパッケージ作成することがで
きる。またワイヤボンディング方式より配線長を短くす
ることができるため、高速動作を実現することも可能と
なる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】貫通穴を介して半導体
素子間接続を行う場合、貫通穴が整列した状態で半導体
素子同士を積層する必要がある。これは、同一半導体素
子であれば、同じ位置に貫通穴を形成することができる
ため、貫通穴が整列した状態で半導体素子を積層するこ
とは容易である。しかし、異なる種類の半導体素子を積
層する場合、半導体素子によってパッド位置や内部構造
が異なるため、同じ位置に貫通穴を設けることは難し
い。
【0010】異種半導体素子の組み合わせを実現する目
的で、半導体素子を新たに設計し、同じ位置に貫通穴を
設けることが考えられる。しかし、そのような手法で
は、半導体素子の設計に時間が費やされ、製品の開発期
間が長くなり、市場の要求に迅速に答えることができな
い。貫通穴の径を変えることにより(径を大きくす
る)、貫通穴の位置が多少ずれていても接続することが
できるが、半導体素子の対角線上の反対側にあるパッド
を接続するといったように、パッド間距離が大きいと接
続できない。
【0011】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、複数の半導体素子を1パッケージ内に積層して混
載するチップ・オン・チップ構造の半導体装置におい
て、半導体素子を薄型化することで、上下の半導体素子
のパッド間を容易に接続し、且つ素子間の信号経路を短
縮し、高速動作を可能とすると同時に、小型・薄型化を
実現することができる半導体装置およびその製造方法を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴
とするものである。
【0013】請求項1記載の発明は、複数の半導体素子
を積層して搭載した半導体装置であって、電極パッドが
回路形成面に形成された第1の半導体素子と、前記第1
の半導体素子の電極パッドと同電位の電極パッドが回路
形成面に形成され、前記第1の半導体素子上に回路形成
面を上にして積層しされた第2の半導体素子とを有し、
前記第1の半導体素子の電極パッドは、前記第2の半導
体素子の外形より外側に位置して露出しており、前記第
1の半導体素子の前記露出した電極パッドと前記第2の
半導体素子の前記同電位の電極パッドとを電気的に接続
する再配線が形成され、該再配線は前記第2の半導体素
子の外形を規定する端面に形成された部分を含むことを
特徴とするものである。
【0014】請求項1記載の発明によれば、上側の半導
体素子の端面に沿って形成された再配線により上下の半
導体素子の電極パッドを接続するため、積層された半導
体素子の同電位の電極パッド同士を貫通穴を用いること
なく、容易に接続することができる。また、再配線は半
導体素子の表面上において任意のパターンに形成するこ
とができるため、上下の半導体素子の同電位の電極パッ
ドが離れていても、再配線により容易に接続することが
できる。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の半
導体装置であって、前記第2の半導体素子は前記第1の
半導体素子の前記電極パッドを露出させるための切り欠
きを有し、該切り欠きの端面が前記第2の半導体素子の
外形を規定する端面の一部であることを特徴とするもの
である。
【0016】請求項2記載の発明によれば、切り欠きを
介して下側の半導体素子の電極パッドを露出することが
でき、切り欠き部の端面に再配線を形成することで再配
線を容易に形成することができる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の半導体装置の製造方法であって、前記第2の半導体
素子が形成された基板の厚みを30μm以下となるまで
研削し、前記第2の半導体素子の外形をレーザを用いて
切断し、前記第1の半導体素子の前記電極パッドが露出
するように前記第2の半導体素子を前記第1の半導体素
子上に積層し、前記第1の半導体素子の前記電極パッド
と前記第2の半導体素子の前記電極パッドとの間に前記
再配線を形成する各工程を有することを特徴とするもの
である。
【0018】請求項3記載の発明によれば、半導体素子
の厚みが30μm以下と非常に薄いため、上下の半導体
素子の回路形成面の距離(段差)が減少する。これによ
り、段差の影響をほとんど受けることなく二次元平面上
と同様に再配線を形成することができる。また、半導体
素子の外形をレーザ加工で切断することにより、切断と
同時に絶縁膜(酸化膜)を形成することができる。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の半導体装置の製造方法であって、前記第2の半導体
素子が形成された基板の厚みを30μm以下となるまで
研削し、前記第2の半導体素子の外形を金型を用いて切
断し、前記第2の半導体素子の端面に絶縁膜を形成し、
前記第1の半導体素子の前記電極パッドが露出するよう
に前記第2の半導体素子を前記第1の半導体素子上に積
層し、前記第1の半導体素子の前記電極パッドと前記第
2の半導体素子の前記電極パッドとの間に前記再配線を
形成する各工程を有することを特徴とするものである。
【0020】請求項4記載の発明によれば、半導体素子
の厚みが30μm以下と非常に薄いため、上下の半導体
素子の回路形成面の距離(段差)が減少する。これによ
り、段差の影響をほとんど受けることなく二次元平面上
と同様に再配線を形成することができる。また、複数の
半導体素子の外形を金型により一括して切断することに
より、効率のよい切断が達成できる。
【0021】請求項5記載の発明は、複数の半導体素子
を積層して搭載した半導体装置であって、電極パッドが
回路形成面に形成された第1の半導体素子と、前記第1
の半導体素子の電極パッドと同電位の電極パッドが回路
形成面に形成され、前記第1の半導体素子上に回路形成
面を上にして積層された第2の半導体素子とを有し、前
記第2の半導体素子は、前記電極パッドに接続された貫
通穴を有し、前記第2の半導体素子の前記電極パッドと
前記第1の半導体素子の前記電極パッドとは、前記貫通
穴内に設けられた導電材と、前記第1の半導体素子の回
路形成面に形成された再配線と前記第2の半導体素子の
回路形成面とは反対側の裏面に形成された再配線との少
なくとも一方とにより電気的に接続されたことを特徴と
するものである。
【0022】請求項5記載の発明によれば、貫通穴と再
配線とを組合わせることにより、上下の半導体素子の同
電位の電極パッドが離れていても電気的に接続すること
ができる。また、再配線を半導体素子の両面に形成する
ことにより、一層効率的に再配線を形成するスペースを
確保することができる。
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。
【0023】まず、本発明の第1実施例による半導体装
置について説明する。図4は本発明の第1実施例による
半導体装置の積層構造を示す斜視図である。図4に示す
半導体装置は、異なる種類の複数の半導体素子が1パッ
ケージ内に積層して搭載されたチップ・オン・チップ構
造のMCP(Multi Chip Package)型半導体装置であ
る。
【0024】図4において、3つの半導体素子11,1
2,13は、積層された状態でパッケージ基板14に搭
載されている。半導体素子11,12,13の各々は、
その厚みが例えば30μm以下というように非常に薄く
加工される。
【0025】薄型化した半導体素子11,12,13の
各々は、表面に形成されたパッドの形状、位置に合わせ
た外形となるよにウェハから切り出される。半導体素子
11,12,13の各々に形成された電極パッドは、異
なる配列で形成されており、上下の半導体素子で対応す
る同電位の電極パッドは、異なる位置に配置されてい
る。ここで、同電位の電極パッドとは、同じ電気信号が
入力されるか、あるいは同じ電気信号を出力する電極パ
ッドであり、互いに電気的に接続される電極パッドを意
味する。
【0026】すなわち、図4において、半導体素子11
の電極パッド11aと、半導体素子12の電極パッド1
2aと、半導体素子13の電極パッド13aとが、同電
位の電極パッドであり、パッケージ基板14の同じ一つ
の電極パッド14aに対して電気的に接続される。
【0027】本実施例では、半導体素子の表面に形成さ
れる再配線により、半導体素子11,12,13の電極
パッド11a,12a,13aとパッケージ基板14の
電極パッド14aとが互いに電気的に接続される。ここ
で、半導体素子の表面とは、半導体素子の電極パッドが
形成された面(回路形成面)と半導体素子の側面(端
面)とを含むものである。
【0028】図4に示す例では、半導体素子11,1
2,13をパッケージ基板14上に積層して搭載した状
態で、再配線15により半導体素子11,12,13の
電極パッド11a,12a,13aとパッケージ基板1
4の電極パッド14aとを電気的に接続している。すな
わち、再配線15は、半導体素子11,12,13をパ
ッケージ基板14上に積層して搭載した後に形成され
る。したがって、電極パッド11a,12a,13a
は、半導体素子11,12,13が積層された状態で露
出していなければならない。
【0029】このため、図4に示すように、半導体素子
12に切り欠き12bが設けられる。切り欠き12b
は、半導体素子12の下に位置する半導体素子11の電
極パッド11aに対応した位置及び形状に形成されてお
り、切り欠き12bを介して電極パッド11aが露出す
る。また、半導体素子13に切り欠き13bが設けられ
る。切り欠き13bは、半導体素子12の下に位置する
半導体素子11の電極パッド11aと半導体素子13の
下に位置する半導体素子12の電極パッド12aとに対
応した位置及び形状に形成される。このように、切り欠
き12b及び13bにより図中点線で示す部分に切り欠
き部が形成され、この切り欠き部を介して電極パッド1
1a、12aが露出する。
【0030】したがって、最上位置の半導体素子13の
電極パッド13aと、半導体素子12の電極12aと、
半導体素子11の電極11aと、パッケージ基板14の
電極パッド14aとが、同時に露出した状態となる。こ
の状態で、再配線形成工程が行なわれ、形成された再配
線15により、電極パッド11a,12a,13a,1
4aが電気的に接続される。
【0031】ここで、上述のように、半導体素子11,
12,13の各々は、その厚みが30μm以下と非常に
薄いため、スパッタ等による再配線形成工程により再配
線15を形成することができる。すなわち、半導体素子
の厚みが非常に小さいため、電極パッドが形成された面
に対して垂直な面である半導体素子の側面(端面)に対
して、スパッタにより銅などの導電材を十分に堆積させ
ることができる。
【0032】すなわち、同電位の電極パッド間を接続す
る再配線15は、半導体素子の厚さ分の段差を超える
が、この厚さが30μm以下と非常に薄い為、段差の影
響をほとんど受けることなく十分な信頼性を持って接続
することができる。その結果、半導体素子間の接続経路
は、貫通穴を用いる場合と同レベルの短さとなり、材料
の抵抗率が低いことから回路の高速動作も実現できる。
また半導体素子を薄型化することで、半導体装置そのも
のも薄型化されるという効果もある。
【0033】なお、半導体素子11,12,13の各々
は、ダイボンディング材16を介して下側の半導体素子
又はパッケージ基板14に対して固定される。また、図
4に示す例では、一つの電極パッド14aに対する再配
線15を示しているが、半導体装置全体としては、この
ような構成による再配線が多数設けられる。
【0034】上述のように再配線を形成して各半導体素
子11,12,13と、パッケージ基板14とを電気的
に接続した後、半導体素子11,12,13とパッケー
ジ基板14とは封止樹脂等により封止され、パッケージ
基板の裏側に外部電極が形成されて半導体装置が完成す
る。
【0035】なお、ここで言う再配線とは、ウェハプロ
セスが終了した後の後工程において形成する配線のこと
を指す。ウェハプロセスで形成されたパッドは当然であ
るが移動することができず、MCP化する組み合わせに
よっては搭載ができない場合がある。すなわち、電極パ
ッドが積層する半導体素子の下に隠れてしまい、配線す
ることができない場合がある。このような電極パッドに
再配線を接続し、適切な位置まで配線しなおすことによ
って、設計の自由度を上げることができる。
【0036】再配線は、通常、スパッタにより形成され
る。図5は、本実施例による半導体装置に適用可能なス
パッタ処理工程を説明するための図である。図5におい
て、まず、(a)に示す集積回路形成後の半導体素子に
対して、(b)に示すようにポリイミド樹脂等により絶
縁膜を形成する。その後、(c)に示すように再配線を
形成するための下地となる下地金属膜をパッシベーショ
ン膜及び電極パッド上に形成する。下地金属膜は、一般
的にクロム及び銅をスパッタすることにより形成する。
【0037】そして、(d)に示すように再配線用レジ
スト膜を下地金属膜上に形成して必要な配線層の形状に
パターン化し、(e)に示すようにパターン化により露
出した下地金属膜上にメッキ等により再配線となる導電
層を形成する。一般的に、導電層は銅メッキにより形成
する。そして、(f)に示すように導電層の上に表面メ
ッキ(例えば、ニッケルメッキ+金メッキ)を施した
後、(d)において形成したレジストを除去する。最後
に、(h)に示すように配線層が形成された部分以外の
下地金属膜をエッチング等により除去して再配線形成処
理が終了する。
【0038】図6は、本実施例による半導体装置の他の
例の構成を示す斜視図である。図6に示す例では、半導
体素子11の電極パッド11aに対して、半導体素子1
2の電極パッド12aが離れた位置にある。したがっ
て、図4に示すようにな切り欠き部の構成では、切り欠
き部が大きくなりすぎて、電極パッドを配置する領域が
大きく減少してしまう。
【0039】そこで、図6に示す例では、再配線の形成
を3回に分けて行って最配線17,18,19を形成す
ることにより、半導体素子12に大きな切り欠きを形成
することなく、半導体装置11、12,13の電極パッ
ド11,12,13とパケージ基板14の電極パッド1
4aとを電気的に接続する。
【0040】図7は、図6に示す半導体装置の再配線1
7,18,19を形成する工程を説明する図である。ま
ず、(a)に示すように、半導体装置11をパッケージ
基板14に搭載した状態で、再配線17を形成し、半導
体素子11の電極11aとパッケージ基板14の電極パ
ッド14aとを電気的に接続する。
【0041】次に、(b)に示すように半導体素子12
を半導体素子11に積層して搭載し、この状態で(すな
わち、半導体素子13を積層する前に)、(c)に示す
ように再配線18を形成して半導体素子11の電極パッ
ド11aと半導体素子12の電極パッド12aとを電気
的に接続する。半導体素子12には、図4に示す例と同
様に切り欠き12bが設けられており、切り欠き12b
を介して電極パッド11aが露出する。また、この例で
は、半導体素子12の電極パッド12aは半導体素子1
1の電極11aから離れた位置にあり、再配線18は半
導体素子12の回路形成面上で空いたスペースを利用し
て設けられる。
【0042】次に、半導体素子13を半導体素子12上
に積層した後に、(d)に示すように再配線19を形成
して電極パッド13aと電極パッド12aとを電気的に
接続する。これにより、電極パッド11a,12a,1
3a及びパッケージ基板14の電極パッド14aは、再
配線17,18,19により電気的に接続される。
【0043】上述の半導体素子12,13に設けられる
切り欠き12b,13bは、図8及び図9に示すよう
に、レーザ加工により容易に形成することができる。図
8はレーザを用いてウェハから半導体素子を切り出す例
を示す図であり、図9は切り出された半導体素子の拡大
図である。
【0044】図8に示すように一つの半導体素子には、
複数の切り欠きが設けられるが、レーザの照射位置の移
動を制御することにより、半導体素子の外形形状を任意
に設定することができる。本実施例では、半導体素子が
30μm以下と非常に薄いため、レーザによる切断も非
常に容易である。半導体素子の薄型化は、ある程度厚み
のある状態で、半導体素子を形成した後、半導体素子の
背面を研磨するバックグラインドにより、30μm程度
まで厚みを減少することで達成できる。半導体素子内部
のトランジスタが動作するのに必要な領域は、表面から
10μm程度の深さまであるため、200〜30μmま
でバックグラインドしても、半導体素子の動作上問題は
ない。
【0045】図9に示す半導体素子は、レーザ加工後の
半導体素子であるが、レーザ加工は熱による加工である
ため、例えばシリコンウェハ上に半導体素子が形成され
る場合に、レーザ加工による切断面(半導体素子の側面
となる)は熱酸化され、絶縁膜(シリコン酸化膜とな
る。したがって、再配線が半導体素子の側面に形成され
ても、再配線と半導体素子の基材(シリコン)とが短絡
することはない。
【0046】ただし、レーザ方式による外形加工時の熱
反応では十分な絶縁性を有する酸化膜が形成できない場
合は、レーザ切断加工後に酸化膜形成工程を行うことと
してもよい。酸化膜形成工程では、半導体素子を酸素雰
囲気中で加熱したり、温水洗浄すること等により半導体
素子の切断端面に酸化膜を形成する。また、図9では簡
略化して示していないが、半導体素子の回路表面には表
面保護膜が形成されているため、この熱酸化膜形成工程
による回路へのダメージはない。
【0047】また、図10に示すように、レーザ加工に
代えて金型によりウェハを一括して切断することもでき
る。この場合、複数の半導体素子を一括して切り出すこ
とができるので効率的である。ただし、レーザ加工のよ
うに半導体素子の側面(切断面)に熱酸化膜(絶縁膜)
を同時に形成することはできないため、切断後に熱処理
を行い絶縁膜を形成する必要がある。
【0048】次に、本発明の第1実施例の変形例につい
て図12を参照しながら説明する。図11は本発明の第
1実施例の変形例による半導体装置における半導体素子
の積層構造を示す斜視図である。
【0049】図11に示す例では、半導体素子11,1
2,13は同一種類の半導体素子であり、同電位の電極
は同じ位置にある。そこで、半導体素子11,12,1
3を電極パッドが露出するようにずらしながら積層し、
再配線20により電極パッド11a,12a,13a及
びパッケージ基板14aの電極パッドとを電気的に接続
する。ただし、このような積層構造とするには、半導体
素子の電極パッドが設けられる側の辺とは反対側の辺
に、接続するべき電極パッドがないこと(すなわち、パ
ッドが半導体素子の一辺にしか存在しないケース)が条
件である。
【0050】図11示す例において、電極パッドが反対
側の辺にもある場合、図12に示す半導体装置のように
構成することもできる。なお、図12には、便宜上2個
の半導体素子を積層した状態が示されているが、より多
くの数の半導体素子を積層してもよい。
【0051】図11に示すように、半導体素子をずらし
て積層し、再配線により一辺側の電極パッドを接続する
と、反対側の辺に設けられた電極パッドは上の半導体素
子により隠れてしまい、再配線ではすることができな
い。そこで、図12に示す例では、反対側の辺に設けら
れた電極パッドを貫通穴を介して上下に電気的に接続す
る。
【0052】すなわち、半導体素子11の反対側の辺に
形成された電極パッド21と半導体素子12の反対側の
辺に形成された電極パッド22との間に、半導体素子1
2に形成した貫通穴12cを介在させる。貫通穴12c
の内部にハンダのような導電部材を設けることにより、
電極パッド21と電極パッド22とを電気的に接続す
る。同様に、半導体素子11の反対側の辺に形成された
電極パッド21とパッケージ基板14の電極24aとの
間に、半導体素子11に形成した貫通穴11cを介在さ
せ、貫通穴11cの内部にハンダのような導電部材を設
けることにより、電極パッド21と電極パッド24とを
電気的に接続する。なお、貫通穴11c,12cは、半
導体素子11,12において回路が形成されていない部
分に設けられる。
【0053】半導体素子11,12は厚みが30μm以
下と薄いため、貫通穴11c,12cの形成をレーザ加
工又は金型加工により容易に行うことができる。貫通穴
の加工については、後述の第2実施例において詳述す
る。なお、図12に示す例では、貫通穴11c,12c
を整列させて設けているが、後述のように再配線を用い
れば異なる位置に設けてもよい。積層されて再配線20
及び電極パッド11a,12aを介して電気的に接続さ
れた半導体素子11,12は、パッケージ基板14上で
モールドレジン25により封止される。そして、パッケ
ージ基板14の裏側に外部接続電極としてハンダボール
26が形成されて、半導体装置が完成する。
【0054】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図13は本発明の第2実施例による半導体装置の断
面図である。図13に示す例では、半導体素子に切り欠
きを設けず、貫通穴を介して上下の半導体素子の電極パ
ッドを接続する。なお、図13において、図12に示す
構成部品と同等な部品には同じ符号を付す。
【0055】図13に示す半導体装置は、図12に示す
半導体装置において、再配線20により接続していた電
極パッド11a,12a,14aを、貫通穴11,12
及び半導体素子11の回路形成面に形成された再配線2
7により接続したものである。すなわち、図13に示す
例では半導体素子12が半導体素子11より大きく、図
4に示すような切り欠きだけでは、半導体素子11の電
極パッド11aと半導体素子12の電極パッド12aと
を効率的に接続できない。これを解決するため、貫通穴
11d,12dと再配線27とを組合わせて電極パッド
11a,12aを接続する。
【0056】図14は、図13に示す半導体装置におい
て、半導体素子の回路形成面とは反対側の背面にも再配
線を形成して、より効率的に電極パッドの接続を行った
例を示す。図13に示す例では、再配線を半導体素子の
回路形成面(上面)に形成しているが、それだけではう
まく接続できない場合考えられる。そのような場合に
は、半導体素子の背面(下面)にも再配線(下側再配線
28,29)を形成する。すなわち、上面の再配線(上
側再配線27,30)及び背面の再配線(下側再配線2
8,29)を用いて接続を行う。
【0057】また、本実施例では、半導体素子単体ある
いはウェハ状態において再配線を形成する。また、貫通
穴も半導体素子単体あるいはウェハ状態において形成す
る。したがって、半導体素子を積層する際に再配線の形
成を行う必要はなく、半導体積層時の工程を簡略化する
ことができる。
【0058】図15は、貫通穴の形成法の一例について
の説明図である。通常、トランジスタ回路を焼き付ける
ウェハプロセスにおいては、搬送時のウェハ割れを防止
するために、2mm程度の厚さのウェハにて処理を行
う。ウェハプロセスが終了した時点で、バックグライン
ドと呼ばれる工程にてウェハの裏面を研削することによ
りウェハの厚みを減少する。品種にもよるが、通常15
0〜400μm程度まで研削し、パッケージ化する後工
程に入る。しかし本発明においては、このバックグライ
ンド工程にて30μm以下までウェハの厚みを減少す
る。半導体素子内部のトランジスタが動作するのに必要
な領域は、表面から10μm程度であるため、20〜3
0μmの厚みまでまでバックグラインドしても、半導体
素子の動作上問題はない。
【0059】本実施例では、このように半導体素子を極
薄化し、半導体素子のパッド面積内(60μm角程度)
に貫通穴(φ20〜30μm程度)を形成する。半導体
素子は非常に薄い為、レーザ加工により容易に貫通穴を
形成することができる。なお、レーザはウェハの裏面か
ら照射する。すなわち、ウェハ表面からレーザ照射を行
うと、貫通穴形成時にシリコンくずが発生し、回路形成
面に付着して半導体素子の信頼性を損ねるからである。
回路形成面には保護膜が形成されているが、パッド周辺
部は保護されていないため、動作に問題が生じる可能性
が高くなる。このとき、図15に示すように、ウェハ表
面を下にして、格子状の支持台を使ってウェハ下に空間
を作ることで、シリコンくずが回路表面に付着せずにそ
のまま下へ落ちることになる。
【0060】支持台とウェハとの接点は、図16に示す
ように、ウェハの回路が形成されていない部分(例え
ば、半導体素子間のスクライブラインやウェハ周辺部な
ど)となるように支持台を構成する。これにより、支持
台とウェハとの接触による半導体素子の不具合は発生し
ない。ウェハの裏面には、何もマーキングが施されてい
ないが、ウェハ厚が非常に薄いため、表面のパターンが
透けて見える。したがって、表面パターン裏面側から認
識することで、裏面からでも正確なレーザ加工位置合わ
せを行うことができる。
【0061】また、半導体素子の切り出しと同様に、レ
ーザによる貫通穴加工時の熱により熱酸化反応が生じ、
図17に示すように貫通穴30の内側に酸化膜である絶
縁膜31が形成される。この絶縁膜31は電極パッド3
2と半導体素子の基材(バルクシリコン)との間の短絡
を防止する役目を果たす。
【0062】また、貫通穴を金型によるパンチングによ
り形成することもできる。図18は金型によりウェハに
貫通穴を形成する方法の説明図である。図18では、ウ
ェハ全体の貫通穴を一括で打ち抜く構成を示している
が、貫通穴の数によっては、ウェハの一部分の貫通穴の
みを加工する金型サイズにし、金型を移動させてウェハ
全体に貫通穴を形成してもよい。
【0063】図15に示すレーザ方式と比較して、金型
による穴あけのほうが生産性に富んでおり大量品種の場
合は有利である。ただし、金型による穴あけ方式では貫
通穴内部に絶縁膜が形成されないため、パッド部とバル
クシリコンとがショートしてしまうおそれがある。そこ
で貫通穴を形成した後、貫通穴内部に絶縁膜(酸化膜)
を形成する必要がある。絶縁膜はウェハ全体を酸素雰囲
気中で加熱したり、温水洗浄すること等により形成す
る。なお、図15で説明したレーザ方式において、貫通
穴形成時の熱反応では十分な絶縁性を有する酸化膜が形
成できない場合は、レーザ方式による穴あけ後にこの酸
化膜形成工程を行ってもよい。図では省略されている
が、半導体素子の回路形成面には表面保護膜が形成され
ているため、この熱酸化膜形成工程による回路へのダメ
ージはない。
【0064】図19は、本発明において形成される貫通
穴と電極パッドとの位置関係を説明するための図であ
る。上述の実施例では図19(a)に示すように、半導
体素子の電極パッド32の中央に貫通穴30が配置され
ているが、貫通穴30の全部分が電極パッド32内に収
まっている必要はない。すなわち、貫通穴30は、図1
9(b)、(c)、(d)に示すように、電極パッド3
0につながる配線が引き出されている方向にはみ出さ
ず、且つ電極パッド30に接触していればよい。
【0065】図20は、貫通穴の他の例について説明す
る図である。図19では、貫通穴30は電極パッドに接
触するように配置してあるが、図20に示すように電極
パッド32接触しないように隣接部に貫通穴30を配置
してもよい。細長い形状のハンダバンプ33等を用い
て、貫通穴30と電極パッド32との電気的接続を行
う。
【0066】上述のように、本発明の実施例では、複数
の半導体素子を1パッケージ内に混載するチップ・オン
・チップ構造のMCP型半導体装置において、半導体素
子を30μm厚以下まで薄型化する。このように半導体
素子を極薄化し、半導体素子を積層したときに半導体素
子のパッド部が露出するように半導体素子の外形を加工
する(切り欠きを入れる)。その後、パッド部が露出す
るように半導体素子を積層し、パッド間を再配線により
直接接続する。この再配線は、階段状になった切り欠き
部にそって形成されるが、半導体素子厚が30μm厚と
極めて薄いため、この段差の影響をほとんど受けること
なく二次元平面上と同様に容易に形成することができ
る。このように再配線を用いることで、同電位パッドが
大きく離れている異種チップ間の組み合わせでも1パッ
ケージ化が可能となり、パッケージラインアップを大幅
に増やすことができる。さらに、半導体素子間の接続が
金ワイヤと比較して極めて短くなること、材料の抵抗率
が低いこと(再配線は通常銅で形成。抵抗率は、金 >
銅)から、回路の高速動作を実現できる。また半導体素
子を薄型化することで、半導体装置そのものの薄型化に
も貢献できる。
【0067】以上の如く、本明細書は以下の発明を開示
する。
【0068】(付記1)複数の半導体素子を積層して搭
載した半導体装置であって、電極パッドが回路形成面に
形成された第1の半導体素子と、前記第1の半導体素子
の電極パッドと同電位の電極パッドが回路形成面に形成
され、前記第1の半導体素子上に回路形成面を上にして
積層された第2の半導体素子とを有し、前記第1の半導
体素子の電極パッドは、前記第2の半導体素子の外形よ
り外側に位置して露出しており、前記第1の半導体素子
の前記露出した電極パッドと前記第2の半導体素子の前
記同電位の電極パッドとを電気的に接続する再配線が形
成され、該再配線は前記第2の半導体素子の外形を規定
する端面に形成された部分を含むことを特徴とする半導
体装置。
【0069】(付記2)付記1記載の半導体装置であっ
て、前記第2の半導体素子は前記第1の半導体素子の前
記電極パッドを露出させるための切り欠きを有し、該切
り欠きの端面が前記第2の半導体素子の外形を規定する
端面の一部であることを特徴とする半導体装置。
【0070】(付記3)付記1記載の半導体装置であっ
て、前記第2の半導体素子は、前記第1の半導体素子の
電極パッドが露出するように前記第1の半導体素子の端
面位置から所定距離異なる位置に端面が配置されるよう
に積層されたことを特徴とする半導体装置。
【0071】(付記4)付記1乃至3のうちいずれか一
項記載の半導体装置であって、前記第2の半導体素子の
前記端面は、絶縁膜により覆われていることを特徴とす
る半導体装置。
【0072】(付記5)付記1乃至4のうちいずれか一
項記載の半導体装置であって、前記第1及び第2の半導
体素子の厚みは、30μm以下であることを特徴とする
半導体装置。
【0073】(付記6)付記1乃至5のうちいずれか一
項記載の半導体装置の製造方法であって、前記第2の半
導体素子が形成された基板の厚みを30μm以下となる
まで研削し、前記第2の半導体素子の外形をレーザを用
いて切断し、前記第1の半導体素子の前記電極パッドが
露出するように前記第2の半導体素子を前記第1の半導
体素子上に積層し、前記第1の半導体素子の前記電極パ
ッドと前記第2の半導体素子の前記電極パッドとの間に
前記再配線を形成する各工程を有することを特徴とする
半導体装置の製造方法。
【0074】(付記7)付記1乃至5のうちいずれか一
項記載の半導体装置の製造方法であって、前記第2の半
導体素子が形成された基板の厚みを30μm以下となる
まで研削し、前記第2の半導体素子の外形を金型を用い
て切断し、前記第2の半導体素子の端面に絶縁膜を形成
し、前記第1の半導体素子の前記電極パッドが露出する
ように前記第2の半導体素子を前記第1の半導体素子上
に積層し、前記第1の半導体素子の前記電極パッドと前
記第2の半導体素子の前記電極パッドとの間に前記再配
線を形成する各工程を有することを特徴とする半導体装
置の製造方法。
【0075】(付記8)付記6又は7記載の半導体装置
の製造方法であって、前記再配線を形成する工程は、導
電材をスパッタにより前記第2の半導体装置の前記端面
上にスパッタにより導電材を堆積させる工程を含むこと
を特徴とする半導体装置の製造方法。
【0076】(付記9)複数の半導体素子を積層して搭
載した半導体装置であって、電極パッドが回路形成面に
形成された第1の半導体素子と、前記第1の半導体素子
の電極パッドと同電位の電極パッドが回路形成面に形成
され、前記第1の半導体素子上に回路形成面を上にして
積層された第2の半導体素子とを有し、前記第2の半導
体素子は、前記電極パッドに接続された貫通穴を有し、
前記第2の半導体素子の前記電極パッドと前記第1の半
導体素子の前記電極パッドとは、前記貫通穴内に設けら
れた導電材と、前記第1の半導体素子の回路形成面に形
成された再配線と前記第2の半導体素子の回路形成面と
は反対側の裏面に形成された再配線との少なくとも一方
とにより電気的に接続されたことを特徴とする半導体素
子。
【0077】(付記10)付記9記載の半導体装置の製
造方法であって、前記第2の半導体素子が形成された基
板の厚みを30μm以下となるまで研削し、前記第2の
半導体素子にレーザを用いて前記貫通穴を形成し、前記
第2の半導体素子を前記基板から切り出し、前記第1及
び第2の半導体素子の少なくとも一方に再配線を形成
し、前記第1の半導体素子の電極パッドと前記第2の半
導体素子の電極パッドとが前記貫通穴に設けられた導電
材と前記再配線とにより電気的に接続されるように、前
記第2の半導体素子を前記第1の半導体素子上に積層す
る各工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方
法。
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。
【0078】請求項1記載の発明によれば、上側の半導
体素子の端面に沿って形成された再配線により上下の半
導体素子の電極パッドを接続するため、積層された半導
体素子の同電位の電極パッド同士を貫通穴を用いること
なく、容易に接続することができる。また、再配線は半
導体素子の表面上において任意のパターンに形成するこ
とができるため、上下の半導体素子の同電位の電極パッ
ドが離れていても、再配線により容易に接続することが
できる。
【0079】請求項2記載の発明によれば、切り欠きを
介して下側の半導体素子の電極パッドを露出することが
でき、切り欠き部の端面に再配線を形成することで再配
線を容易に形成することができる。
【0080】請求項3記載の発明によれば、半導体素子
の厚みが30μm以下と非常に薄いため、上下の半導体
素子の回路形成面の距離(段差)が減少する。これによ
り、段差の影響をほとんど受けることなく二次元平面上
と同様に再配線を形成することができる。また、半導体
素子の外形をレーザ加工で切断することにより、切断と
同時に絶縁膜(酸化膜)を形成することができる。
【0081】請求項4記載の発明によれば、半導体素子
の厚みが30μm以下と非常に薄いため、上下の半導体
素子の回路形成面の距離(段差)が減少する。これによ
り、段差の影響をほとんど受けることなく二次元平面上
と同様に再配線を形成することができる。また、複数の
半導体素子の外形を金型により一括して切断することに
より、効率のよい切断が達成できる。
【0082】請求項5記載の発明によれば、貫通穴と再
配線とを組合わせることにより、上下の半導体素子の同
電位の電極パッドが離れていても電気的に接続すること
ができる。また、再配線を半導体素子の両面に形成する
ことにより、一層効率的に再配線を形成するスペースを
確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の半導体装置における半導体素子の積層構
造を示す断面図である。
【図2】従来の半導体装置における半導体素子の積層構
造を示す断面図である。
【図3】図1に示す積層構造において、貫通穴の径を変
化させた例を示す部分断面図である。
【図4】本発明の第1実施例による半導体装置の積層構
造を示す斜視図である。
【図5】スパッタ処理工程を説明するための図である。
【図6】本実施例による半導体装置の他の例の構成を示
す斜視図である。
【図7】図6に示す半導体装置の再配線を形成する工程
を説明する図である。
【図8】レーザを用いてウェハから半導体素子を切り出
す例を示す図である。
【図9】レーザ加工により切り出された半導体素子の拡
大斜視図である。
【図10】金型を用いてウェハから半導体素子を切り出
す例を示す図である。
【図11】本発明の第1実施例の変形例による半導体素
子の積層構造を示す斜視図である。
【図12】図11に示す積層構造をさらに変形した積層
構造を有する導体装置の断面図である。
【図13】本発明の第2実施例による半導体装置の断面
図である。
【図14】半導体素子の両面に再配線を形成した半導体
素子を積層して形成した半導体装置の断面図である。
【図15】レーザ方式による穴あけ加工を説明するため
の図である。
【図16】レーザ穴あけ加工に用いられるウェハ支持台
の平面図である。
【図17】レーザ加工による貫通穴が設けられた半導体
装置の拡大断面図である。
【図18】金型方式による穴あけ加工を説明するための
図である。
【図19】貫通穴と電極パッドとの位置関係を示す平面
図である。
【図20】貫通穴が電極パッドに接触していない例を示
す図である。
【符号の説明】
11,12,13 半導体素子 11,12,13,14,21,22,24,32 電
極パッド 11d、12d,12c,13c,30 貫通穴 14 パッケージ基板 12b、13b 切り欠き 15,17,18,19,20 再配線 16 ダイボンディング材 25 モールドレジン 26 ハンダボール 27,30 上側再配線 28,29 下側再配線
フロントページの続き (72)発明者 平岡 哲也 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 高島 晃 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 鈴木 孝章 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 松崎 康郎 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 平岩 克朗 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の半導体素子を積層して搭載した半
    導体装置であって、 電極パッドが回路形成面に形成された第1の半導体素子
    と、 前記第1の半導体素子の電極パッドと同電位の電極パッ
    ドが回路形成面に形成され、前記第1の半導体素子上に
    回路形成面を上にして積層された第2の半導体素子とを
    有し、 前記第1の半導体素子の電極パッドは、前記第2の半導
    体素子の外形より外側に位置して露出しており、 前記第1の半導体素子の前記露出した電極パッドと前記
    第2の半導体素子の前記同電位の電極パッドとを電気的
    に接続する再配線が形成され、 該再配線は前記第2の半導体素子の外形を規定する端面
    に形成された部分を含むことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置であって、 前記第2の半導体素子は前記第1の半導体素子の前記電
    極パッドを露出させるための切り欠きを有し、該切り欠
    きの端面が前記第2の半導体素子の外形を規定する端面
    の一部であることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体装置の製造
    方法であって、 前記第2の半導体素子が形成された基板の厚みを30μ
    m以下となるまで研削し、 前記第2の半導体素子の外形をレーザを用いて切断し、 前記第1の半導体素子の前記電極パッドが露出するよう
    に前記第2の半導体素子を前記第1の半導体素子上に積
    層し、 前記第1の半導体素子の前記電極パッドと前記第2の半
    導体素子の前記電極パッドとの間に前記再配線を形成す
    る各工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の半導体装置の製造
    方法であって、 前記第2の半導体素子が形成された基板の厚みを30μ
    m以下となるまで研削し、 前記第2の半導体素子の外形を金型を用いて切断し、 前記第2の半導体素子の端面に絶縁膜を形成し、 前記第1の半導体素子の前記電極パッドが露出するよう
    に前記第2の半導体素子を前記第1の半導体素子上に積
    層し、 前記第1の半導体素子の前記電極パッドと前記第2の半
    導体素子の前記電極パッドとの間に前記再配線を形成す
    る各工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 複数の半導体素子を積層して搭載した半
    導体装置であって、 電極パッドが回路形成面に形成された第1の半導体素子
    と、 前記第1の半導体素子の電極パッドと同電位の電極パッ
    ドが回路形成面に形成され、前記第1の半導体素子上に
    回路形成面を上にして積層された第2の半導体素子とを
    有し、 前記第2の半導体素子は、前記電極パッドに接続された
    貫通穴を有し、 前記第2の半導体素子の前記電極パッドと前記第1の半
    導体素子の前記電極パッドとは、前記貫通穴内に設けら
    れた導電材と、前記第1の半導体素子の回路形成面に形
    成された再配線と前記第2の半導体素子の回路形成面と
    は反対側の裏面に形成された再配線との少なくとも一方
    とにより電気的に接続されたことを特徴とする半導体素
    子。
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