JP2003282046A - 電 池 - Google Patents

電 池

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JP2003282046A
JP2003282046A JP2002087545A JP2002087545A JP2003282046A JP 2003282046 A JP2003282046 A JP 2003282046A JP 2002087545 A JP2002087545 A JP 2002087545A JP 2002087545 A JP2002087545 A JP 2002087545A JP 2003282046 A JP2003282046 A JP 2003282046A
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negative electrode
conductive base
base portion
electrode terminal
current limiting
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JP2002087545A
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Yukio Tokuhara
幸夫 得原
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Sanyo GS Soft Energy Co Ltd
Original Assignee
Sanyo GS Soft Energy Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型軽量化を図りつつ、限流保護素子が介在
しない短絡回路が形成されてしまうことを防止できる電
池を提供する。 【解決手段】 負極端子22は、導電性ベース部24
と、その上面を覆うように配置された接触端子部25と
の間にサーマルプロテクタ26を備えて、このサーマル
プロテクタ26を介して導電性ベース部24と接触端子
部25とが電気的に接続されるよう構成されている。こ
れにより、限流保護素子を回路基板に搭載した従来のも
のに比べて小型軽量化を図ることができ、また、外部回
路に連なる端子部が直接導電性ベース部24に接触する
のを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、限流保護素子を備
えた電池に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電池としては、例えば携帯電話
等の電子機器に使用されるリチウム電池等の二次電池が
あり、これは次のような構造である。即ち、正負の電極
を含む発電要素及び電解液を金属製の電池ケース内に収
容して電池本体を構成し、これを例えばプラスチック製
の外装ケース内に収容する。発電要素の正極側の電極は
電池ケースに電気的に接続され、負極側の電極は電池ケ
ースの蓋に絶縁部材を介して設けられた負極端子(外部
端子)に電気的に接続されている。
【0003】そして、電池ケースと外装ケースとの間に
は、PTC素子等の限流保護素子を搭載した回路基板が
設けられ、限流保護素子の一端側が電池ケースの蓋に、
他端側が外装ケースに設けられた正極接触部にそれぞれ
リード線を介して接続されている。これによりこの限流
保護素子を介して蓋と外部回路との通電路が形成され、
通電路に過電流が流れたときに外部回路への通電を遮断
するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、携帯電話機等の
電子機器のさらなる小型軽量化のため、この種の電池に
も一層の小型軽量化の要請がある。しかし、上述の従来
構造では、限流保護素子を搭載するための回路基板や外
装ケースが電池全体の小型軽量化の障害となっていた。
これに対して、回路基板及び外装ケースを取り除いて、
限流保護素子を蓋に直接搭載し、この限流保護素子に外
部回路に連なる端子部を設ける構成とすることで小型軽
量化を図ることも考えられる。しかしながら、このよう
な構成では、金属製の電池ケースが露出することになる
にもかかわらず、それと反対側電位となる負極端子も直
接的に外部に露出することになる。これでは、万一、電
池の周辺にある導電部材によって負極端子と電池ケース
とが短絡すると、限流保護素子を介さない通電路が形成
されてしまい、過電流が流れても限流保護素子が機能し
ないという事態が生じ得る。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、小型軽量化を図りつつ、限流保護素子
が介在しない短絡回路が形成されてしまうことを防止で
きる電池を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明に係る電池は、発電要素を収容した
電池ケースに発電要素を外部回路に電気的に接続するた
めの外部端子を設けたものにおいて、外部端子は、電池
ケースに絶縁部材を介して取り付けられ発電要素に接続
された導電性ベース部と、この導電性ベース部に重ねて
電気的接続状態で設けられ異常時に回路を遮断する限流
保護素子と、導電性ベース部を覆う大きさに形成され限
流保護素子に重ねてこの限流保護素子を介して導電性ベ
ース部に電気的接続状態で設けられた接触端子部とから
なるところに特徴を有する。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の電池
において、絶縁部材は接触端子部に至る高さの囲壁を有
し、その囲壁により導電性ベース部及び限流保護素子の
側面部が覆われているところに特徴を有する。なお、本
発明の「限流保護素子」とは、過電流が流れたときに通
電路を遮断するものをいい、例えば以下のものが含まれ
る。 (1)温度変化に応じて形状を変化させる素子(例え
ば、バイメタルや形状記憶合金等)を利用して、電流の
ジュール熱による温度上昇に伴って形状が変化すること
で通電路が遮断されるよう構成としたもの(例えば、サ
ーマルプロテクタ) (2)温度変化に応じて抵抗値が変化する素子(PTC
素子等)を利用したもの (3)例えばヒューズ等で使用される温度変化に応じて
通電路を溶断する可溶材料利用したもの (4)通電路に流れる電流値を検知し、所定の電流値以
上になったときに機械的に通電路を遮断するブレーカ
【0008】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>請求項1の
構成によれば、限流保護素子を、外部端子を構成する導
電性ベース部と、接触端子部との間に設けて、この限流
保護素子を介して導電性ベース部と接触端子部とが電気
的に接続、即ち、電池ケース内の発電要素と外部回路と
が電気的に接続されるよう構成した。従って、上述した
従来の構成のような限流保護素子を搭載するための回路
基板を別途設ける必要がなく小型軽量化を図ることがで
きる。
【0009】しかも、接触端子部は導電性ベース部を覆
う大きさに形成されているから、外部の導電部材が導電
性ベース部に直接接触することを防止することができ
る。即ち、外部回路と電池との間で限流保護素子を介さ
ない通電路が形成されることを防止することができ、こ
れにより限流保護素子を確実に機能させることができ
る。
【0010】<請求項2の発明>電池ケースと導電性ベ
ース部との間に介在する絶縁部材を、接触端子部に至る
高さの囲壁を有する構成とし、その囲壁により導電性ベ
ース部及び限流保護素子の側面部を覆うようにした。従
って、外部の導電部材が外部端子の側方から接触するよ
うな場合であっても導電性ベース部に直接接触すること
を防止でき、外部回路と電池との間で限流保護素子を介
さない通電路が形成されることをより確実に防止するこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>以下、本発明を
リチウム二次電池に適用した第1実施形態について、図
1ないし図3を参照しつつ説明する。二次電池10の電
池ケース11は、一端面が開口した扁平な角形容器状を
なすケース本体12と、このケース本体12の開口部を
塞いで例えばレーザー溶接によって溶接された蓋13と
からなり、いずれも例えばアルミニウムで形成されてい
る。電池ケース11内には、発電要素14が収納されて
おり、これは詳細には図示しないが帯状の負極と正極と
をセパレータを介して巻回してなる扁平な渦巻き状をな
す周知の構造である。
【0012】発電要素14の正極集電板は、蓋13の裏
面に固着された正極端子接続片17にリード部15を介
して電気的に接続されている。そして、蓋13の上面に
は、四角形状の浅い凹部19が形成され、その底面に金
メッキを施すことにより正極端子20が形成されてい
る。なお、蓋13の図面左寄りには、蓋13に設けた楕
円形の貫通孔を覆う例えばアルミニウムの薄膜からなる
安全弁21が設けられている。
【0013】さて、蓋13のほぼ中央には、図1に示す
ように、電極取付孔13Aが形成され、ここに本発明の
外部端子に相当する負極端子22が外側ガスケット23
(本発明でいう「絶縁部材」に相当)を介して取付けら
れている。この負極端子22は、図2(A)に示すよう
に、導電性ベース部24と、その上面を覆うように配置
された接触端子部25との間にサーマルプロテクタ26
(本発明の「限流保護素子」に相当)を備えて、このサ
ーマルプロテクタ26を介して導電性ベース部24と接
触端子部25とが電気的に接続されるよう構成されてい
る。
【0014】より詳しくは、導電性ベース部24は、矩
形状のベース板24Bの下面に、前記電極取付孔13A
に挿入されるリベット軸部24Aを備えてなる金属製部
材である。接触端子部25は、全体として導電性ベース
部24の上面を覆う程度の大きさの矩形板状をなし、そ
の中央部分には、上方に膨らみ出る長方形状の膨出部2
5Aを有する。導電性ベース部24と接触端子部25と
は、上記膨出部25Aに対応する部分を開口させた絶縁
枠27を介して接合されている。サーマルプロテクタ2
6を構成するバイメタル片26Aは、膨出部25A内に
配置され、基端部が接触端子部25の下面と絶縁枠27
の上面との間に挟み込まれて固定され、接触端子部25
に電気的に連なる。一方、このバイメタル片26Aの先
端部は、常には導電性ベース部24の上面に設けた接点
部24Cに接触しており、このバイメタル片26Aを介
して導電性ベース部24及び接触端子部25間の通電路
が形成されている。そして、この通電路に過電流が流れ
た時には、このバイメタル片26Aが自身に流れる電流
のジュール熱により上方に反り曲がり先端部が導電性ベ
ース部24の接点部24Cから離れる。これにより導電
性ベース部24及び接触端子部25間の通電路が遮断さ
れることになる。
【0015】なお、本実施形態では、絶縁枠27は、そ
の下面が導電性ベース部24に接着され、その上面には
四隅にリベット部27Aがそれぞれ突設されている。一
方、接触端子部25の四隅には前記各リベット部27A
に対応して貫通孔25Bが形成されており、各貫通孔2
5Bに前記リベット部27Aを通してそれらの軸端をか
しめることで導電性ベース部24と接触端子部25とが
絶縁枠27を介して一体的に接合されている。
【0016】外側ガスケット23は、図3に示すよう
に、全体として、上面が開口すると共に負極端子22の
うちリベット軸部24Aを除く板状部分22Aを収容可
能な箱型形状をなす。そして、外側ガスケット23の底
面には負極端子22のリベット軸部24Aが挿通される
貫通孔が形成され、外側ガスケット23の裏面には前記
貫通孔に連通する円筒部23Aが突設されている。この
円筒部23Aは、その外径が蓋13の電極取付孔13A
の内径とほぼ同一の大きさに形成され、また、その軸方
向の長さが負極端子22のリベット軸部24Aのそれよ
り短く形成されている。また、外側ガスケット23は、
図1に示すように、その囲壁23Bの高さが、収容した
負極端子22の板状部分22Aのうち少なくとも導電性
ベース部24のベース板24Bの側面部より高くなるよ
う形成され、そのベース板24Bのいずれの側面部も外
部に露出しないようにしてある(請求項2の構成に相
当)。
【0017】そして、上記負極端子22は、次のような
構造により蓋13に対して絶縁状態で組み付けられてい
る。蓋13の裏面には、図3に示すように、内側ガスケ
ット28と、その上に重ねて蓋13と絶縁状態で配置さ
れる負極端子接続片29とが設けられている。このうち
内側ガスケット28は、全体として矩形板状をなすと共
に、蓋13の電極取付孔13Aに対応して貫通孔28A
が形成されており、この貫通孔28Aに、蓋13の裏面
側から突出した前記外側ガスケット23の円筒部23A
先端が挿通されている。
【0018】負極端子接続片29は、前記内側ガスケッ
ト28よりやや小さい金属板と、その金属板から下方に
垂れて上記負極リード部16に接続される接続部とが一
体形成されたものである。この負極端子接続片29にも
やはり蓋13の電極取付孔13Aに対応して貫通孔29
Aが形成されており、この貫通孔29Aに、外部ガスケ
ット23の円筒部23Aを貫通して蓋13の裏面側に突
出した負極端子22のリベット軸部24Aが挿通されて
いる。そして、負極端子接続片29から下方に突出した
リベット軸部24Aの先端部分がかしめられ、これによ
り蓋13に対して負極端子22、外側ガスケット23、
内側ガスケット28及び負極端子接続片29が一体的に
固定されている。このような構造によって、負極端子2
2は、蓋13との絶縁状態を保持した状態で取付けられ
ると共に、負極端子接続片29を介して負極リード部1
6に電気的に接続されている。
【0019】本実施形態の二次電池10によれば、限流
保護素子としてのサーマルプロテクタ26は、負極端子
22を構成する導電性ベース部24及び接触端子部25
の間に介設されているから、限流保護素子を回路基板に
搭載した従来のものに比べて小型軽量化を図ることがで
きる。しかも、接触端子部25は導電性ベース部24の
上面を覆う大きさに形成されているから、外部回路に連
なる端子部が直接導電性ベース部24に接触するのを防
止することができる。即ち、外部回路と電池との間でバ
イメタル片26Aを介さない通電路が形成されることを
防止することができ、これにより過電流が流れた時にサ
ーマルプロテクタ26を確実に機能させることができ
る。
【0020】また、例えば更なる小型化を図った結果、
負極端子22が正極端子20により近接した構成になる
と、周辺にある導電部材によって両端子20,22間が
短絡するおそれがある。しかし、本実施形態の二次電池
10では、接触端子部25は導電性ベース部24を覆う
大きさに形成されているから、やはり正極端子20と導
電性ベース部24とが直接短絡することを防止でき、外
部回路と電池との間でバイメタル片26Aを介さない通
電路が形成されることを防止することができる。従っ
て、このように小型化等を図った構成であっても過電流
が流れた時にサーマルプロテクタ26を確実に機能させ
ることができる。
【0021】更に、特に本実施形態では、蓋13と導電
性ベース部24との間に介在する外側ガスケット23の
側壁を、接触端子部25の上面に至る高さに形成し、こ
の側壁により導電性ベース部24及びサーマルプロテク
タ26の側面部を覆うようにした。従って、外部回路に
連なる端子や正極端子20等が負極端子22の側方から
接触或いは近接する場合であってもそれらと導電性ベー
ス部24とが直接接触或いは短絡するのを確実に防止す
ることができる。
【0022】<第2実施形態>図4ないし図6は第2実
施形態を示す。前記実施形態との相違は、限流保護素子
としてPTC素子31を利用したところにあり、その他
の点は前記第1実施形態と同様である。従って、第1実
施形態と同一符号を付して重複する説明を省略し、異な
るところのみを次に説明する。
【0023】図4には本実施形態の二次電池30の負極
端子32の断面図が示されている。負極端子32は、、
矩形板状体の下面にリベット軸部34Aを備えてなる導
電性ベース部34と、その上面を覆う程度の大きさの矩
形板状の接触端子部35との間に、矩形のPTC素子3
1を挟んで形成されている。なお、導電性ベース部34
及び接触端子部35と、PTC素子31とは、リフロー
半田付け、導電性接着剤、或いは超音波溶着等により電
気的に接続されている。
【0024】そして、図5に示すように、上記第1実施
形態と同様、外側ガスケット33の円筒部33A内、蓋
13の電極取付孔13B、内側ガスケット38及び負極
端子接続片39の各取付孔38A,39Aに貫通した負
極端子32のリベット軸部34Aの先端部をかしめるこ
とにより負極端子32及び外側ガスケット23を蓋13
に固定させる。これにより、やはり蓋13とは絶縁され
たままで、負極端子32の導電性ベース部34が負極集
電板の負極リード部16と電気的に接続される(図6参
照)。このような構成であっても上記第1実施形態と同
様の効果を得ることができる。
【0025】<第3実施形態>図7ないし図9は第3実
施形態を示す。前記各実施形態では、導電性ベース部2
4,34の下面にリベット軸部24A,34Aを一体的
に備えた構成としたが、本実施形態の二次電池40で
は、図7及び図8に示すように、そのリベット軸部24
A,34Aに相当する部分を導電性ベース部から分離し
て別部材(負極端子接合部材45)としたところに特徴
を有する。その他の点は前記第1実施形態と同様であ
り、前記各実施形態と同一符号を付して重複する説明を
省略し、異なるところのみを次に説明する。
【0026】負極端子42の導電性ベース部44は、図
7に示すように、上記第1実施形態の負極端子22に対
してリベット軸部24Aがないものとなっている。そし
て、その負極端子42と外側ガスケット33との間に
は、その負極端子42と同様の矩形板状体の下面にリベ
ット軸部45Aを備えてなる金属製の負極端子接合部材
45が配され、そのリベット軸部45Aを、上記第1実
施形態と同様、外側ガスケット33の円筒部33A内、
蓋13の電極取付孔13B、内側ガスケット38及び負
極端子接続片39の取付孔38A,39Aに貫通させ
て、その先端部をかしめることにより蓋13に対して一
体的に接合され、蓋13とは絶縁されたままで、負極端
子接合部材45が負極端子接続片39と電気的・機械的
に接続されている(図9参照)。こうして蓋13に接合
された負極端子接合部材45の上面に負極端子42が、
例えば、リフロー半田付け、導電性接着剤、或いは超音
波溶着等により電気的・機械的に接続される。
【0027】ここで、上記した第1及び第2の各実施形
態のような構成では、負極端子22,32の導電性ベー
ス部24,34にリベット軸部24A,34Aが一体成
形されているから、そのリベット軸部24A,34Aの
先端をかしめる際、かしめ荷重に耐え得る強度の材質で
導電性ベース部24,34、接触端子部25,35、及
び限流保護素子(サーマルプロテクタ26、PTC素子
31等)を形成する必要が生じる。しかし、本実施形態
の構成であれば、リベット軸部45Aを負極端子42と
別体にしたから、負極端子42を除いた状態で、負極端
子接合部材45のリベット軸部45A先端をかしめる作
業を行うことができる。従って、導電性ベース部44
等、負極端子42の各構成部材を、かしめ荷重に耐え得
る強度の材質で形成する必要はない。なお、上記負極端
子42は、限流保護素子としてPTC素子等を利用した
ものであっても良い。
【0028】<第4実施形態>図10ないし図12は第
4実施形態を示す。本実施形態の二次電池50は、上記
第3実施形態と同様、リベット軸部45Aを導電性ベー
ス部44から分離して負極端子接合部材45としたもの
である。第3実施実施形態と異なる点は、接触端子部3
5の縁部を延設して、その縁部先端を導電性ベース部4
4の下面でかしめることで、限流保護素子(サーマルプ
ロテクタ26)及び導電性ベース部34の側面を覆いつ
つ一体化させたところにあり、その他の点は前記第3実
施形態と同様である。従って、第3実施形態と同一符号
を付して重複する説明を省略し、異なるところのみを次
に説明する。
【0029】図10に示すように、負極端子52は、上
記第3実施形態の負極端子42とは異なり、接触端子部
55の縁部を導電性ベース部44の下面側まで延ばして
先端をかしめることでサーマルプロテクタ26及び導電
性ベース部44と一体的に接合したものである。
【0030】より詳しくは、接触端子部55は、第3実
施形態の接触端子部35に対して長辺方向に長く、リベ
ット用の貫通孔がない形状をなす。導電性ベース部34
の上面には、接触端子部55との絶縁性を保持するた
め、第3実施形態の絶縁枠27より長辺方向に長い絶縁
枠57が設けられ、この絶縁枠57の長辺方向の両端部
分が、導電性ベース部44の側面から下面にかけて断面
コの字状に巻き込むように配されている。そして、導電
性ベース部44の上面を覆うように接触端子部55を配
置し、その接触端子部55の長辺方向の両端部分を前記
絶縁枠57の外側面を覆うように下方向に曲げてその先
端を導電性ベース部44の下面側に沿うようにかしめる
ことで導電性ベース部44と接触端子部55とが絶縁枠
57を介して一体的に接合される。サーマルプロテクタ
26を構成するバイメタル片26Aは、膨出部55A内
に配置され、基端部が接触端子部55の下面と絶縁枠5
7の上面との間に挟み込まれて固定され、接触端子部5
5に電気的に連なる。一方、このバイメタル片26Aの
先端部は、常には導電性ベース部44の上面に設けた接
点部44Aに接触しており、過電流が流れた時には、こ
のバイメタル片26Aの先端部が導電性ベース部44の
接点部44Aから離れて、導電性ベース部44及び接触
端子部55間の通電路が遮断されることになる。こうし
て蓋13に接合された負極端子接合部材45の上面に負
極端子52が、例えば、リフロー半田付け、導電性接着
剤、或いは超音波溶着等により電気的・機械的に接続さ
れる。
【0031】このような構成であれば、上記第3実施形
態と同様の効果を得ることができる他に、第3実施形態
に係る負極端子42とは異なり、絶縁枠27にリベット
を設けたり、そのリベットを挿通させるためのリベット
挿通孔を接触端子部に設けるといった構成を要すること
なく、単に接触端子部55の両端部分をかしめることで
導電性ベース部44及びサーマルプロテクタ26と一体
化させることができる。
【0032】<他の実施形態>本発明は、前記実施形態
に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するよ
うな実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、
下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実
施することができる。 (1)本発明の「限流保護素子」としては、サーマルプ
ロテクタ26やPTC素子31以外に、例えば温度ヒュ
ーズや形状記憶合金等であってもよい。
【0033】(2)上記各実施形態では、リチウム二次
電池に適用した例を説明したが、発電要素を収容した電
池ケースに発電要素を外部回路に電気的に接続するため
の外部端子を設けたもので、限流保護素子を備えた電池
(リチウム電池以外の二次電池、一次電池等)であれば
本発明に適用することで上記各実施形態と同様の効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る二次電池の部分的
断面図
【図2】その負極端子の断面図及び上面図
【図3】その負極端子の蓋への組み付け構造部分の分解
斜視図
【図4】第2実施形態に係る二次電池の負極端子の断面
【図5】その負極端子の蓋への組み付け構造部分の分解
斜視図
【図6】その二次電池の部分的断面図
【図7】第3実施形態に係る二次電池の負極端子の断面
【図8】その負極端子の蓋への組み付け構造部分の分解
斜視図
【図9】その二次電池の部分的断面図
【図10】第4実施形態に係る二次電池の負極端子の断
面図及び上面図
【図11】その負極端子の蓋への組み付け構造を説明す
るための各部分の斜視図
【図12】その二次電池の部分的断面図
【符号の説明】
10,30,40,50…二次電池 11…電池ケース 12…ケース本体 13…蓋 13A,13B…電極取付孔 14…発電要素 20…正極端子 22,32,42,52…負極端子(外部端子) 23,33…外側ガスケット(絶縁部材) 24,34,44…導電性ベース部 24A,34A,45A…リベット軸部 25,35,55…接触端子部 26…サーマルプロテクタ 31…PTC素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電要素を収容した電池ケースに前記発
    電要素を外部回路に電気的に接続するための外部端子を
    設けたものにおいて、 前記外部端子は、前記電池ケースに絶縁部材を介して取
    り付けられ前記発電要素に接続された導電性ベース部
    と、 この導電性ベース部に重ねて電気的接続状態で設けられ
    異常時に回路を遮断する限流保護素子と、 前記導電性ベース部を覆う大きさに形成され前記限流保
    護素子に重ねてこの限流保護素子を介して前記導電性ベ
    ース部に電気的接続状態で設けられた接触端子部とから
    なることを特徴とする電池。
  2. 【請求項2】 前記絶縁部材は前記接触端子部に至る高
    さの囲壁を有し、その囲壁により前記導電性ベース部及
    び前記限流保護素子の側面部が覆われていることを特徴
    とする請求項1に記載の電池。
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