JP2003281845A - 情報記録再生装置及びディスクカートリッジ - Google Patents

情報記録再生装置及びディスクカートリッジ

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JP2003281845A
JP2003281845A JP2002081821A JP2002081821A JP2003281845A JP 2003281845 A JP2003281845 A JP 2003281845A JP 2002081821 A JP2002081821 A JP 2002081821A JP 2002081821 A JP2002081821 A JP 2002081821A JP 2003281845 A JP2003281845 A JP 2003281845A
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optical
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JP2002081821A
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Yasuhiro Sato
康弘 佐藤
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報記録媒体に対するワーキングディスタン
スの小さいヘッドであってもヘッドと情報記録媒体とが
衝突することを回避する。 【解決手段】 ディスクカートリッジ1に収納された光
ディスク3の記録面3bに対して情報の記録又は再生を
行なう光ヘッド101と、光ヘッド101を保持するヘ
ッド保持体102とを情報記録再生装置100に設け、
光ディスク3とヘッド保持体102との間に位置して空
気流による浮揚力を受けて光ディスク3に対して浮上す
るスライダ6をディスクカートリッジ1に設け、スライ
ダ6の記録面直交方向の厚さAを、記録面直交方向にお
けるヘッド保持体102のスライダ6に対峙する位置か
ら光ヘッド101の光ディスク3寄りの端部までの記録
面直交方向の間隔Bよりも大きくして、ヘッド保持体1
02と光ディスク3との接近を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体に対
する情報の記録及び再生のうちの少なくとも一方を行な
う情報記録再生装置及び情報記録媒体を収納したディス
クカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報記録再生装置の一つである光
ディスク装置において情報の記録や再生がなされる情報
記録媒体であるリムーバブルな光ディスクがある。近
年、このような光ディスクの高密度化が進んでいる。
【0003】CDやDVDなどのむき出しで使用される
光ディスクは、表面に付着する塵の影響を抑えるため厚
い保護層を介して記録再生を行なっているが、高密度化
された光ディスクでは、保護層を厚くすると収差が発生
するため、保護層を厚くできない。そこで、高密度化さ
れた光ディスクの場合には、光ディスクをディスクカー
トリッジに収納している。これにより、塵の影響を抑え
ている。
【0004】また、このような高密度化された光ディス
クに対して情報の記録や再生などを行なうためには、光
ディスクの記録面上でのレーザ光のスポット径のサイズ
を小さくする必要がある。
【0005】そこで、ヘッドとして開口数(NA)=
0.85程度の高NA光ピックアップ装置を採用した光
ディスク装置がある。このような高NA光ピックアップ
装置で用いられる対物レンズは、高いNAを実現するた
めに、光ディスクであるCDやDVD用の光ピックアッ
プ装置で用いられている非球面レンズに加えて、その非
球面レンズよりも光ディスク寄りの位置に半球状のレン
ズを追加した2枚組みの構成になっている。
【0006】このため、CD用やDVD用などの光ピッ
クアップ装置では、光ディスクの記録面と対物レンズと
の作動距離(以後、ワーキングディスタンスという)
が、1mm程度であるが、高NAピックアップ装置で
は、ワーキングディスタンスが150μm程度に極端に
減少する。
【0007】CD用やDVD用などの光ピックアップ装
置では、情報記録媒体の記録面のうねりや外乱による情
報記録媒体の振動の幅よりもワーキングディスタンスが
十分に大きかったが、高NA光ピックアップ装置では、
上述したようなワーキングディスタンスの減少により、
ワーキングディスタンスが情報記録媒体の表面のうねり
や外乱による情報記録媒体の振動の幅と同程度になり、
フォーカス制御において情報記録媒体とピックアップと
の衝突が起こり易くなっている。
【0008】また、対物レンズを2枚組みの構成にする
ことによって、光ピックアップ装置のレンズ部分の重量
が増加し、フォーカス制御が困難になっている。
【0009】また、ディスクカートリッジに収納された
光ディスクにおいても、ディスクカートリッジ内部には
塵が存在するので、ワーキングディスタンスが狭くなる
ことにより、情報記録媒体の記録面に付着した塵などの
粒子の影響も受け易くなる。
【0010】さらに、次世代の光記録においては、近接
場光を使った光ピックアップ装置の利用が検討されてい
る。この場合には、光ピックアップ装置と情報記録媒体
との間隔を記録再生に用いるレーザ光の波長と同程度に
する必要があるため、1μm以下のワーキングディスタ
ンスでフォーカス制御を行なうことが必要になる。これ
により、さらにフォーカス制御が困難になっていくこと
が予想される。
【0011】そこで、上述したようなワーキングディス
タンスが減少することに起因する問題を解決する方法が
従来より提案されている。
【0012】特開2001−93163公報では、光デ
ィスクを回転させる前にフォーカス制御を行い、光ディ
スクと対物レンズとの衝突を避けている。
【0013】特開平7−176070号公報では、浮上
スライダに、集光素子、光源、受光素子を一体的に設け
た光ピックアップ装置を、アクチュエータを介して支持
する構造にしている。この場合には、フォーカス制御に
ハードディスクドライブと同様のスライダを用いて空気
流で浮上させるとともに、フォーカスアクチュエータを
用いているため、非常に小さいワーキングディスタンス
も実現可能である。
【0014】特開2001−67700公報では、情報
記録媒体に接近する対物レンズの周囲に衝突時の衝撃を
緩衝するための緩衝部を取り付けている。この従来例で
は、例え光ピックアップ装置と情報記録媒体とが衝突し
たとしても、緩衝部分が情報記録媒体に当たるだけなの
で、対物レンズに傷が付かないことになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
001−93163公報で提案されている方法では、情
報記録媒体の反りが大きい場合、外部から衝撃が加わっ
た場合、再生速度を上げるために情報記録媒体を高速回
転させるような場合などには、依然として情報記録媒体
と対物レンズとが衝突する可能性が高い。また、この従
来例では、光ディスク装置は基本的にCD用、DVD用
のものと同じ構成であり、光ピックアップ装置の重さ
は、CD用、DVD用のものと比べて特に軽量化されて
いるわけではないので、ワーキングディスタンスが狭い
分、外部から衝撃が加わったときの情報記録媒体と対物
レンズとの衝突回避は非常に困難になると予想される。
【0016】また、特開平7−176070号公報で提
案されている方法では、スライダが情報記録媒体と非常
に接近しているため、塵の影響を受け易い。ほぼ完全に
密閉されている構造のハードディスクドライブでは塵は
問題にならないが、光ディスクや光磁気ディスクなどの
リムーバブルディスク用の情報記録再生装置では、情報
記録媒体だけを取り外して持ち運ぶことが可能なため、
塵の影響が出やすい。また、ハードディスクドライブの
ヘッドは、1mm/□程度の大きさであり非常に軽量の
ものであるが、この従来例のような光ヘッドでは、複雑
な構成のため、重量が重くなり、外乱の影響を受けやす
くなる。
【0017】また、特開2001−67700公報で提
案されている方法では、実際に光ピックアップ装置と情
報記録媒体とが衝突した場合、対物レンズに加わる衝撃
は、光軸に対して平行な方向だけでなく、情報記録媒体
の回転により、光軸に対して直交する方向にも発生する
ので、光学系のアライメントが狂ってしまう可能性が高
い。また、ワーキングディスタンスが緩衝材の厚み分だ
け減少してしまうので、フォーカス制御がさらに難しく
なる。
【0018】また、光ディスク装置のワーキングディス
タンスを小さくする方法として、もともと情報記録媒体
とヘッドとを数μm程度に近接させているハードディス
クドライブの構成を取り入れる方法が従来よりあるが、
光ディスク装置のヘッドは、対物レンズだけでもハード
ディスクのヘッドに比べて重い。
【0019】さらに、光ディスク装置では、半導体レー
ザ、受光部、さらに対物レンズの焦点を正確に記録面に
合わせておくためのフォーカスアクチュエータが必要で
ある。アライメントの問題から、これらのものはスライ
ダ上に載せておくことが望ましいが、その場合、スライ
ダの重量が増加し、そのままスライダによって浮上ヘッ
ドにするのは困難となる。また、スライダは情報記録媒
体から情報を再生するトラックの位置に応じて、情報記
録媒体の記録面上を移動するシーキング動作が必要であ
るが、スライダが重いと、シーキング動作の速度が遅く
なってしまう。
【0020】さらに、光ディスク装置では、情報記録媒
体の記録面上に正確に焦点位置を合わせる必要があるの
で、ハードディスクドライブと比較して、ワーキングデ
ィスタンスを狭くするだけでなく、狙ったワーキングデ
ィスタンスを正確に保つ必要がある。
【0021】本発明の目的は、情報記録媒体に対するワ
ーキングディスタンスの小さいヘッドであっても、ヘッ
ドと情報記録媒体とが衝突することを回避することであ
る。
【0022】本発明の目的は、ヘッド及びヘッド保持体
を軽量化することである。
【0023】本発明の目的は、シーキング動作を高速化
することである。
【0024】本発明の目的は、スライダの浮上量を低く
抑えることである。
【0025】本発明の目的は、未使用時の光ディスクを
安全に保管することである。
【0026】本発明の目的は、情報記録媒体とスライダ
との接触により情報記録媒体に発生する傷の量を抑える
ことである。
【0027】本発明の目的は、スライダとの接触により
生じた傷などにより情報記録媒体請の情報が再生不能に
なることを防止することである。
【0028】本発明の目的は、小型の情報記録再生装置
を提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の情
報記録再生装置は、ディスクカートリッジに収納された
情報記録媒体を回転駆動する回転駆動部と、前記情報記
録媒体の記録面に対する情報の記録及び再生のうちの少
なくとも一方を行なうヘッドと、前記情報記録媒体の前
記記録面に対して間隔を開けて前記ヘッドを保持するヘ
ッド保持体と、を具備し、前記ヘッド保持体と前記情報
記録媒体との間に位置するように前記ヘッド保持体とは
独立して前記ディスクカートリッジに設けられて空気流
による浮揚力を受けて前記情報記録媒体に対して浮上す
るスライダの前記記録面直交方向の厚さに比べて、前記
記録面直交方向における前記ヘッド保持体の前記スライ
ダに対峙する位置から前記ヘッドの前記情報記録媒体寄
りの端部までの前記記録面直交方向の間隔の方が小さく
設定され、前記スライダによって前記ヘッドと前記情報
記録媒体との接近が規制される。
【0030】したがって、例えば、ディスクカートリッ
ジを装着した状態の情報記録再生装置に対してヘッドと
情報記録媒体とが近付く方向に外部から衝撃が加わった
場合、スライダによりヘッド保持体と情報記録媒体との
接近が規制されてヘッドが情報記録媒体に直接に接触す
ることがない。また、スライダがヘッド保持体とは独立
して設けられているので、スライダが情報記録媒体に衝
突した場合、ヘッド保持体に取り付けられたヘッドが力
を受けるとしてもその力は、記録面直交方向の力とな
り、ヘッドが情報記録媒体の回転方向への力を受けるこ
とがない。また、スライダがヘッド保持体に対して独立
して設けられているので、スライダがヘッド保持体に取
り付けられている従来のものに比べてヘッド保持体全体
の重さが軽量化される。
【0031】請求項2記載の発明は、請求項1記載の情
報記録再生装置において、前記ヘッドは、前記記録面に
対する情報の記録及び再生のうちの少なくとも一方を光
学的に行なう光ヘッドである。
【0032】したがって、ワーキングディスタンスの小
さい高密度記録再生光ヘッドを用いても、ヘッドと情報
記録媒体とが衝突しない情報記録再生装置を提供するこ
とが可能である。
【0033】請求項3記載の発明は、請求項2記載の情
報記録再生装置において、前記光ヘッドは、マイクロレ
ンズを用いた光ヘッドである。
【0034】したがって、ワーキングディスタンスの小
さいマイクロレンズを用いても、ヘッドと情報記録媒体
とが衝突しないので、信頼性が高く小型の情報記録再生
装置を提供することが可能となる。
【0035】請求項4記載の発明のディスクカートリッ
ジは、記録面を有する情報記録媒体と、前記情報記録媒
体を収納したカートリッジ本体と、空気流による浮揚力
を受けて前記情報記録媒体に対して浮上するスライダ
と、を具備し、ヘッド保持体によって前記情報記録媒体
の前記記録面に対して間隔を開けて保持されたヘッドに
より前記記録面に対する情報の記録及び再生のうちの少
なくとも一方を行なう情報記録再生装置に着脱自在に装
着され、前記スライダは、前記ヘッド保持体と前記情報
記録媒体との間に位置するように前記ヘッド保持体とは
独立して設けられて、前記記録面直交方向における前記
ヘッド保持体の前記スライダに対峙する位置から前記ヘ
ッドの前記情報記録媒体寄りの端部までの前記記録面直
交方向の間隔よりも大きい前記記録面直交方向の厚さを
有して、前記ヘッドと前記情報記録媒体との接近を規制
する。
【0036】したがって、例えば、ディスクカートリッ
ジを装着した状態の情報記録再生装置に対してヘッドと
情報記録媒体とが近付く方向に外部から衝撃が加わった
場合、スライダによりヘッド保持体と情報記録媒体との
接近が規制されてヘッドが情報記録媒体に直接に接触す
ることがない。また、スライダがヘッド保持体とは独立
して設けられているので、スライダが情報記録媒体に衝
突した場合、ヘッド保持体に取り付けられたヘッドが力
を受けるとしてもその力は、記録面直交方向の力とな
り、ヘッドが情報記録媒体の回転方向への力を受けるこ
とがない。また、スライダがヘッド保持体に対して独立
して設けられているので、スライダがヘッド保持体に取
り付けられている従来のものに比べてヘッド保持体全体
の重さが軽量化される。
【0037】請求項5記載の発明は、請求項4記載のデ
ィスクカートリッジにおいて、前記情報記録媒体から離
反させた位置で前記スライダを固定する固定位置と、前
記スライダの固定を解除する固定解除位置との間で前記
カートリッジ本体に対してスライド自在に設けられたス
ライダ固定部材と、前記スライダ固定部材を前記固定解
除位置から前記固定位置へ向かう方向へ付勢し、前記ス
ライダ固定部材を前記固定位置で固定する固定手段と、
を具備する。
【0038】したがって、スライダ固定部材が固定手段
により付勢されて、固定位置で固定されることにより、
スライダが情報記録媒体から離反した位置で固定され
る。一方、スライダ固定部材を固定解除位置へスライド
させることにより、スライダの固定が解除される。
【0039】請求項6記載の発明は、請求項4又は5記
載のディスクカートリッジにおいて、前記スライダに取
り付けられて前記情報記録媒体の前記記録面に当接し、
回転する前記情報記録媒体の前記記録面上の塵を除去す
る塵除去部材を具備する。
【0040】したがって、回転する情報記録媒体の記録
面上の塵を除去することが可能となる。
【0041】請求項7記載の発明は、請求項4,5又は
6記載のディスクカートリッジにおいて、前記スライダ
には、前記情報記録媒体に対向する面に前記空気流が通
過可能な流路を形成する凸部が設けられている。
【0042】したがって、スライダと情報記録媒体との
間の空気が流れやすくなっている。これにより、情報記
録媒体に対してのスライダの浮上量を小さく抑えること
が可能となる。また、スライダの凸部以外の部位は、情
報記録媒体に接触することがないので、スライダが情報
記録媒体に接触した場合でも、情報記録媒体に対向する
面が平面形状のものに比べて、情報記録媒体へ傷を付け
ることが少ない。
【0043】請求項8記載の発明は、請求項7記載のデ
ィスクカートリッジにおいて、回転する前記情報記録媒
体における前記スライダの前記凸部に対向する領域には
情報を記録しないようにした。
【0044】したがって、情報記録媒体においてスライ
ダと接触する可能性のある領域には情報が記録されない
ので、情報の記録再生の信頼性を向上させることが可能
である。
【0045】
【発明の実施の形態】[第一の実施の形態]本発明の第一
の実施の形態を図1ないし図5に基づいて説明する。本
実施の形態のディスクカートリッジは、情報記録媒体で
ある光ディスクを収納したディスクカートリッジへの適
用例であり、情報記録再生装置は、装着した光ディスク
を回転させながら光ディスクに対して光学的に情報の記
録及び再生を行なう情報記録再生装置への適用例であ
る。
【0046】ここで、図1は本実施の形態のディスクカ
ートリッジを概略的に示し、(a)はシャッタが開放位
置へスライドした状態を示す平面図、(b)はシャッタ
が閉塞位置へスライドした状態を示す平面図、図2はそ
の一部を拡大して示し、(a)はシャッタが開放位置へ
スライドした状態を示す縦断側面図、(b)はシャッタ
が閉塞位置へスライドした状態を示す縦断側面図であ
る。
【0047】ディスクカートリッジ1は、カートリッジ
本体2内に光ディスク3を回転自在に収納している。光
ディスク3は、中央に中心孔3aを有し、この中心孔3
aの周りには外周方向に向けて情報記録部が形成されて
いる。光ディスク3の記録部が形成されている面は、記
録面3bとされている。
【0048】カートリッジ本体2には、収納した光ディ
スク3に対して情報の記録及び再生を行うための開口部
4、この開口部4を開閉するシャッタ5、スライダ6、
塵除去部材7などが設けられている。また、ディスクカ
ートリッジ1には、後述する情報記録再生装置100の
回転駆動部104と光ディスク3とを接続させるための
図示しない接続孔が光ディスク3の中心孔3aに対向し
て設けられている。
【0049】シャッタ5は、カートリッジ本体2の一辺
に沿ってスライド自在に取り付けられている。詳しく
は、シャッタ5は、図1(a)及び図2(a)に示す開
口部4を開放する開放位置と、図1(b)及び図2
(b)に示す開口部4を閉塞する閉塞位置との間でスラ
イド自在に設けられている。このシャッタ5は、例えば
コイルバネなどのシャッタ付勢手段(図示せず)により
開放位置から閉塞位置へ向けて付勢されている。
【0050】スライダ6は、光ディスク3の記録面3b
に対向して設けられている。スライダ6は、棒状に形成
されたスライダ保持体8の一端に設けられ、このスライ
ダ保持体8によって、光ディスク3の記録面3bに対し
て直交する記録面直交方向に対して光ディスク3に近接
する近接位置から光ディスク3から離反する離反位置と
の間で移動自在に保持されている。
【0051】このスライダ保持体8の他端は、カートリ
ッジ本体2に取り付けられており、スライダ保持体8
は、記録面直交方向に対して弾性変形可能に形成されて
いる。スライダ6が近接位置に位置しているときには、
スライダ保持体8は、カートリッジ本体2に取り付けら
れている他端からスライダ6が取り付けられている一端
に向かうに従い光ディスク3に近付くように傾斜してい
る。そして、スライダ6が取り付けられている一端がカ
ートリッジ本体2に近付くようにスライダ保持体8が弾
性変形することにより、スライダ6が離反位置に移動さ
れる。
【0052】ここで、情報記録再生装置100が光ディ
スク3を回転させると、空気の粘性により光ディスク3
の記録面3b上に空気流が生じる。スライダ6は、この
空気流による浮揚力を受けて光ディスク3に対して微小
間隔(浮上量)をもって浮上するように形成されてい
る。
【0053】スライダ6は、例えば板バネなどの押圧手
段(図示せず)によって光ディスク3に向けて押されて
いる。このようにスライダ6を押すことにより、浮上す
るスライダ6の浮上量を安定させている。
【0054】スライダ6の光ディスク3に対向する底面
には、浮上量を制御するための溝や、光ディスク3に接
触しても光ディスク3に傷を付けないようなコーティン
グなどの加工が施されている。
【0055】このスライダ6は、シャッタ5が閉塞され
た状態では、スライダ固定部材9により記録面直交方向
に対して固定される。スライダ固定部材9は、スライダ
保持体8と光ディスク3との間に配置されて、シャッタ
5のスライド方向と同方向にスライド自在に設けられて
いる。詳しくは、スライダ固定部材9は、図1(b)及
び図2(b)に示すようにスライダ6を光ディスク3か
ら離反させた位置で固定する固定位置と、図1(a)及
び図2(a)に示すようにスライダ6の固定を解除する
固定解除位置との間でスライド自在に取り付けられてい
る。
【0056】このスライダ固定部材9には、固定解除位
置においてスライダ保持体8の下面に対向し、固定位置
においてスライダ保持体8の下面に当接する保持部9a
が形成されている。スライダ固定部材9は、固定解除位
置から固定位置までスライドする過程で、保持部9aを
スライダ保持体8の下面に摺動させながらスライダ保持
体8を押し上げ、固定位置において、スライダ保持体8
を介してスライダ6を離反位置に押し上げた状態でスラ
イダ6を固定する。
【0057】このスライダ固定部材9は、シャッタ5に
接続されており、シャッタ5に連動してスライドする。
詳しくは、シャッタ5が開放位置にあるときには、固定
解除位置にあり、シャッタ付勢手段により付勢されてシ
ャッタ5が閉塞位置にあるときには、固定位置に固定さ
れる。ここで、シャッタ付勢手段は、スライダ固定部材
9を固定解除位置から固定位置へ向かう方向へ付勢し、
スライダ固定部材9を固定位置で固定する固定手段とし
て機能する。
【0058】塵除去部材7は、スライダ6の後端部に取
り付けられている。この塵除去部材7は、非発塵性であ
って柔軟性を有する布により形成されており、その幅は
光ディスク3の記録面3bの半径方向の幅と同じとされ
ている。そして、塵除去部材7の下端部は、スライダ6
が光ディスク3に対して浮上した状態において、光ディ
スク3の記録面3bの半径方向の幅全域に当接するよう
に形成されている。これにより、塵除去部材7は、光デ
ィスク3の記録面3bに傷を付けることなく、回転する
光ディスク3の記録面3b上の塵を払いのけたり吸い取
ったりして除去する。
【0059】次に、情報記録再生装置について図3ない
し図5に基づいて説明する。図3はディスクカートリッ
ジが装着された状態の情報記録再生装置を概略的に示す
平面図、図4はその一部を拡大して示す縦断側面図、図
5はヘッドを概略的に示す縦断側面図である。
【0060】情報記録再生装置100は、概略的には、
光ヘッド101、この光ヘッド101が先端部に設けら
れたヘッド保持体102、フォーカスアクチュエータ1
03、光ディスク3を回転駆動する回転駆動部104な
どにより構成されている。
【0061】光ヘッド101は、装着したディスクカー
トリッジ1の光ディスク3に対してヘッド保持体102
によって間隔を開けて保持されており、光ディスク3の
記録面3bに対して記録及び再生を光学的に行なう。こ
の光ヘッド101の光ディスク3の記録面3bに対する
ワーキングディスタンスは、150μmに設定されてい
る。
【0062】光ヘッド101は、図5に示すように、ヘ
ッド保持体102の一部を構成するヘッドフレーム10
5に取り付けられている。光ヘッド101は、光源であ
る半導体レーザ106、1/4波長板107、半導体レ
ーザ106から出射されたレーザ光を光ディスク3の記
録面3b上にスポットとして集光する対物レンズとして
機能するレンズ部108、光ディスク3の記録面3bで
反射されたレーザ光を偏向する偏光ホログラム109、
及び、偏光ホログラム109によって偏向されたレーザ
光を検出する受光素子110などから構成されている。
レンズ部108は、同一光軸上に配置された第1のレン
ズ108a及び第2のレンズ108bにより構成されて
いる。このように2枚のレンズ108a,108bで集
光することにより高いNAを実現させている。
【0063】ヘッド保持体102は、図3に示すよう
に、光ディスク3の回転中心に対する半径方向に沿って
回動自在であって、光ディスク3の記録面3bに対して
平行になるように保持部111により保持されている。
そして、ヘッド保持体102は、ボイスコイルモータ
(図示せず)によって光ディスク3における回転中心に
対する半径方向に沿って回動駆動される。また、ヘッド
保持体102は、記録面直交方向に移動自在とされてい
る。これは、例えば、ヘッド保持体102が弾性変形可
能に形成されることにより実現される。また、ヘッド保
持体102を保持部111によって記録面直交方向にス
ライド自在に保持させてもよい。
【0064】ヘッド保持体102は、図4に示すよう
に、スライダ6の上方に位置付けられている。つまり、
ヘッド保持体102と光ディスク3との間に、スライダ
6がヘッド保持体102とは独立して配置されることに
なる。ヘッド保持体102のスライダ6の上面に対向す
る部位には、スペーサ112が設けられている。このス
ペーサ112はヘッド保持体102の一部を構成してい
る。ここで、前述したスライダ6は、光ディスク3の半
径方向に移動するヘッド保持体102の全移動範囲にお
いてヘッド保持体102に対向するように形成されてい
る。
【0065】フォーカスアクチュエータ103は、スラ
イダ6のヘッド保持体102側に取り付けられた磁石1
13と、ヘッド保持体102のスライダ6側に取り付け
られたコイル114とにより構成されている。これらの
磁石113とコイル114とは互いに対向して配置され
ている。フォーカスアクチュエータ103においては、
電流が流されたコイル114が発生する磁力によって、
磁石113がコイル114に対して近接又は離反し、こ
れにより、ヘッド保持体102をスライダ6に対して近
接又は離反させてスライダ6とヘッド保持体102との
間隔を調整する。
【0066】ここで、光ヘッド101、ヘッド保持体1
02、スライダ6及び光ディスク3の位置関係につい
て、図4に基づいて説明する。
【0067】スライダ6における記録面直交方向の厚さ
をAとする。そして、記録面直交方向におけるヘッド保
持体102のスライダ6に対峙する位置つまり記録面直
交方向におけるヘッド保持体102のスライダ6に最も
近い部位であるスペーサ112の底面から、光ヘッド1
01の光ディスク3寄りの端部つまり光ヘッド101に
おける光ディスク3に最も近い部位であるレンズ部10
8の底面までの記録面直交方向の間隔をBとする。この
とき、厚さAは、間隔Bに対して、A>B・・・(式
1)となるように設定されている。
【0068】また、情報記録再生装置には、特に図示し
ないが、ディスクカートリッジ1を情報記録再生装置1
00内へ導入するためのカートリッジ導入機構、情報記
録再生装置100内へ導入されたディスクカートリッジ
1のシャッタ5を開けるシャッタ開閉手段、情報記録再
生装置100内へ導入されたディスクカートリッジ1を
記録再生位置に固定するためのカートリッジ固定手段が
設けられている。
【0069】加えて、情報記録再生装置100は、情報
記録再生装置100の各部を制御する制御部(図示せ
ず)を備えている。これによって、光ヘッド101、フ
ォーカスアクチュエータ103及びボイスコイルモータ
などを駆動制御して、情報の記録再生、フォーカス制
御、シーキング動作の制御などが可能となる。
【0070】このような構成において、ディスクカート
リッジ1は、カートリッジ導入機構により情報記録再生
装置100内へ導入され、シャッタ開閉手段によりシャ
ッタ5が開けられるとともにスライダ6の固定が解除さ
れ、カートリッジ固定手段により記録再生位置に固定さ
れる。これにより、光ディスク3の情報記録再生装置1
00への装着がなされる。
【0071】そして、回転駆動部104により駆動され
て光ディスク3が回転すると、スライダ6が光ディスク
3の記録面3bに対して浮上する。スライダ6の浮上量
は、スライダ6の底面の形状や、押圧手段がスライダ6
を光ディスク3側に押し付ける力の大きさなどによって
決まる。
【0072】このような状態で、半導体レーザ106か
ら出射されたレーザ光は、1/4波長板107、第1及
び第2のレンズ108a,108bを経て、光ディスク
3の記録面3b上に非常に小さな径のスポットで集光さ
れる。このスポットにより、光ディスク3に対する情報
の読み出し又は書き込みが行なわれる。光ディスク3上
で集光されたレーザ光は光ディスク3で反射され、第2
及び第1のレンズ108b,108aを経て、偏光ホロ
グラム109により偏向されて受光素子110に導か
れ、受光素子110上に集光される。ここで、受光素子
110は、例えば、フォトダイオードを用いた四分割受
光素子として構成され、レーザ光を受光した受光素子1
10は、光ディスク3に記録された情報信号に加え、フ
ォーカス信号及びトラッキング信号などを検出する。
【0073】フォーカス制御は、受光素子110により
検出されたフォーカス信号に基づいて、フォーカスアク
チュエータ103のコイル114に流す電流を調整する
ことにより行なわれる。コイル114に流す電流を調整
することによりコイル114が発生する磁力を調整し
て、これにより、ヘッド保持体102をスライダ6に対
して近接又は離反させてスライダ6とヘッド保持体10
2との間隔を調整して、光ヘッド101と情報記録再生
装置100との間隔を制御している。
【0074】このとき、フォーカスアクチュエータ10
3が駆動されてヘッド保持体102に力が加わると、ス
ライダ6には、ヘッド保持体102に加わる力とは逆向
きの力が加わるため、スライダ6の浮上量が変化する場
合がある。そのため、フォーカスアクチュエータ103
の磁石113及びコイル114が近接離反する移動速度
をスライダ6の浮上量の変化速度よりも十分に速くなる
ように設定しておく必要がある。
【0075】シーキング動作は、ヘッド保持体102を
回動させて光ヘッド101を光ディスク3の目的のトラ
ック位置に移動させることにより行なわれる。
【0076】次に、この情報記録再生装置100に対し
て、光ディスク3と光ヘッド101とが近付く方向に衝
撃が加わった場合の情報記録再生装置100の動きにつ
いて説明する。光ディスク3と光ヘッド101とが近付
く方向に衝撃が加わった場合、ヘッド保持体102とス
ライダ6との間隔と、スライダ6と光ディスク3との間
隔(スライダ6の浮上量)とが小さくなる方向にヘッド
保持体102、スライダ6及び光ディスク3が移動す
る。しかしながら、スライダ6の厚さAが式(1)のよ
うに設定されているので、スライダ6によりヘッド保持
体102と光ディスク3とが互いに接近する方向への移
動が規制され、光ヘッド101が光ディスク3に直接に
衝突することがない。これにより光ヘッド101によっ
て光ディスク3に傷を付けたり、光ディスク3によって
光ヘッド101に傷が付くことを防止することができ
る。
【0077】このとき、光ディスク3とスライダ6とが
衝突する可能性があるが、それらが衝突した場合でも、
広い面積で衝突するため、衝突エネルギーが分散され、
光ディスク3へ与えるダメージを少なくすることができ
る。
【0078】さらに、このとき、スライダ6がヘッド保
持体102とは独立して設けられているので、スライダ
6が光ディスク3に衝突した場合にヘッド保持体102
に取り付けられた光ヘッド101が力を受けるとしても
その力は、記録面直交方向の力となり、光ヘッド101
が光ディスク3の回転方向への力を受けることがないの
で、光軸が記録面直交方向に対して平行に設定されてい
る光ヘッド101の光学系のアライメントが狂うことを
防止することができる。
【0079】さらに、スライダ6の底面には、コーティ
ングなどの加工が施されているので、スライダ6と光デ
ィスク3との衝突により光ディスク3へ与えるダメージ
をさらに少なくすることができる。
【0080】また、本実施の形態では、スライダ6と光
ヘッド101とが独立構造とされて、ヘッド保持体10
2にはスライダ6が取り付けられていないので、スライ
ダ6と光ヘッド101とが一体化されてヘッド保持体1
02に取り付けられているものに比べ、ヘッド保持体1
02の重量が軽量化される。これにより、高速でシーキ
ング動作を行なうことができる。
【0081】さらに、ヘッド保持体102には、フォー
カスアクチュエータ103のうちコイル114だけが取
り付けられているので、フォーカスアクチュエータ10
3全体をヘッド保持体102に取り付けた場合に比べ、
ヘッド保持体102の重量が軽量化される。これによ
り、さらに高速でシーキング動作を行なうことができ
る。
【0082】また、フォーカスアクチュエータ103に
よって、ヘッド保持体102とスライダ6との間隔を開
けた状態を保つことにより、シーキング動作において、
ヘッド保持体102がスライダ6に摺動することがな
く、さらに、シーキング動作を高速で行なうことができ
る。
【0083】また、情報記録再生装置100に非装着の
ときのディスクカートリッジ1は、シャッタ付勢手段に
より付勢されてシャッタ5が閉じられているとともに、
スライダ固定部材9もシャッタ付勢手段により付勢され
て固定位置に固定されている。そして、固定位置に固定
されたスライダ固定部材9によって、スライダ6が離反
位置で固定されている。これにより、情報記録再生装置
100に非装着のときのディスクカートリッジ1に外部
から衝撃が加わったとしても、スライダ6が光ディスク
3に衝突することがなく、光ディスク3へ傷を付けるこ
とが防止される。
【0084】また、光ディスク3の記録面3b上に塵な
どがある場合には、塵除去部材7により、光ディスク3
に傷を付けることなく、塵が除去されるので、これによ
り、光ディスク3や光ヘッド101に傷を付けることな
く、情報の記録や再生を行なうことができる。
【0085】以上のように、本実施の形態によれば、ワ
ーキングディスタンスの狭い高密度記録用の光ヘッド1
01を用いた場合でも、光ヘッド101と光ディスク3
とが衝突しないことにより、情報記録再生装置100に
よる高密度で大容量の情報の記録再生の信頼性を高める
ことができる。
【0086】なお、本実施の形態では、情報記録再生装
置として光ディスク3に対する情報の記録及び再生を行
なう情報記録再生装置100の例を説明したが、これに
限るものではなく、情報記録再生装置は、光ディスク3
に対する情報の記録及び再生のうちの少なくとも一方を
行なうものでよい。この場合には、光ヘッド101を光
ディスク3に対する情報の記録及び再生のうちの少なく
とも一方を行なうものにすればよい。
【0087】また、本実施の形態では、情報記録媒体と
して光ディスク3を例に説明したが、これに限るもので
はなく、情報記録媒体としては、例えば、光磁気ディス
クなどであってもよい。また、情報記録再生装置として
は、光ディスク3に対して光学的に情報の記録及び再生
を行なう情報記録再生装置を例に説明したが、これに限
るものではなく、情報記録媒体に応じた情報記録再生装
置であってもよく、これには、情報記録媒体に応じて、
光ヘッド101の代わりに光磁気ヘッド、近接場光を用
いた光ヘッドなどを用いればよい。
【0088】また、本実施の形態では、フォーカスアク
チュエータ103として、磁力を用いるものを例に説明
したが、フォーカスアクチュエータ103としては、こ
れに限るものではなく、静電力やピエゾ素子などを用い
たものでもよい。
【0089】また、本実施の形態では、光ヘッド101
をヘッド保持体102の先端部に配置し、フォーカスア
クチュエータ103を光ヘッド101よりもヘッド保持
体102の保持部111よりに配置したが、光ヘッド1
01及びフォーカスアクチュエータ103の位置として
は、これに限るものではなく、例えば、ヘッド保持体1
02の先端部にフォーカスアクチュエータ103を配置
し、光ヘッド101をフォーカスアクチュエータ103
よりもヘッド保持体102の保持部111よりに配置す
ることも可能である。
【0090】[第二の実施の形態]次に、本発明の第二の
実施の形態を図6ないし図9に基づいて説明する。な
お、前述した第一の実施の形態と同一部分は同一符号で
示し説明も省略する。
【0091】ここで、図6は本実施の形態のディスクカ
ートリッジが装着された状態の情報記録再生装置を概略
的に示す平面図、図7はその一部を拡大して示す縦断側
面図、図8はその一部を拡大して示す縦断正面図、図9
はヘッドを概略的に示す縦断側面図である。
【0092】本実施の形態は、図6ないし図8に示すよ
うに、第一の実施の形態と比較して、ディスクカートリ
ッジ21のスライダ22、情報記録再生装置200にお
ける光ヘッド201、ヘッド保持体202及びフォーカ
スアクチュエータ203などの構成が異なるものであ
る。
【0093】スライダ22は、図8に示すように、光デ
ィスク3に対向する面の両端部に凸部22aが設けられ
て、正面から見て下方にコの字形の形状に形成されてい
る。これらの凸部22aの間に形成された空間は、回転
する光ディスク3による空気流が通過可能な流路23と
されている。ここで、後述するようにワーキングディス
タンスが小さい光ヘッド201においては、スライダ2
2の浮上量の変動を少なくしておく必要がある。そのた
めには、スライダ22の浮上量を低くした方が有利であ
る。それには、スライダ22と光ディスク3との間に流
れ込む空気の逃げ場が大きい方が有効とされており、こ
のような流路23を形成することにより空気の逃げ場を
大きくして、スライダ22の浮上量を低くさせている。
【0094】スライダ22の内側部分には、図6及び図
7に示すように、光ヘッド201が記録面直交方向に貫
通するヘッド孔22bが形成されている。ヘッド孔22
bは、光ヘッド201が光ディスク3の回転中心に対す
る半径方向に沿って移動する範囲に形成されている。
【0095】光ヘッド201は、図7に示すように、ヘ
ッド保持体202の先端に設けられヘッド保持体202
を構成するヘッドフレーム204に取り付けられてい
る。このヘッド保持体202の他端は、ヘッド移動手段
205に保持されている。このヘッド移動手段205
は、ヘッド保持体を介してヘッドを光ディスクの半径方
向に直線移動させる。
【0096】光ヘッド201は、図9に示すように、半
導体レーザ106、コリメータレンズ206、半導体レ
ーザ106から出射されたレーザ光を90度偏向する偏
向ミラー207、1/4波長板107、半導体レーザ1
06から出射されたレーザ光を光ディスク3の記録面3
b上に微小な径のスポットとして集光する対物レンズと
して機能するマイクロレンズ208、偏光ホログラム1
09、及び、受光素子110などから構成されている。
【0097】マイクロレンズ208は、2枚の凸レンズ
208a,208bと、凹面に高屈折率樹脂が埋め込ま
れて形成された1枚のレンズ208cとが同一光軸上に
配置されて構成されている。このマイクロレンズ208
は、NA=0.85、有効径=200μmに形成されて
いる。マイクロレンズ208の光ディスク3に対するワ
ーキングディスタンスは、有効径が小さいことにより、
20μmに設定されている。
【0098】ヘッド保持体202のヘッドフレーム20
4は、スライダ22のヘッド孔22bにおける光ディス
ク3の回転方向の上流側及び下流側のスライダ22の上
面にそれぞれ当接する当接部が形成されている。この当
接部には、フォーカスアクチュエータ203が取り付け
られている。
【0099】フォーカスアクチュエータ203は、当接
部にそれぞれ取り付けられた屈曲変位形の圧電素子20
9a,209bにより構成されている。フォーカスアク
チュエータ203は、印加された電圧に応じて圧電素子
209a,209bが変形することによって、ヘッド保
持体202に取り付けられている光ヘッド201を記録
面直交方向に移動させる構造とされている。
【0100】ここで、シーキング動作の際には、スライ
ダ22とフォーカスアクチュエータ203との当接部分
が当接した状態で移動することとなる。本実施の形態で
は、スライダ22とフォーカスアクチュエータ203と
が対向する面であってスライダ22とフォーカスアクチ
ュエータ203との摺動部には、潤滑層210が形成さ
れている。具体的には、スライダ22とフォーカスアク
チュエータ203との摺動部に、DLC(ダイヤモンド
・ライク・カーボン)、SiNなどの薄膜の蒸着やハー
ドディスクに用いられるフォンブリンなどの潤滑油の塗
布により潤滑層210が形成されている。
【0101】加えて、光ディスク3においてスライダ2
2の凸部22aに対向している領域は、情報の記録が禁
止されている。
【0102】このような構成において、フォーカス制御
は、受光素子110により検出されたフォーカス信号に
基づいて、圧電素子209a,209bに印加する電圧
を調整することにより行なわれる。圧電素子209a,
209bに印加する電圧を調整することにより圧電素子
209a,209bの変形量を調整して、これにより、
ヘッド保持体202をスライダ22に対して近接又は離
反させてスライダ22とヘッド保持体202との間隔を
調整して、光ヘッド201と情報記録再生装置200と
の間隔を制御している。
【0103】ここで、光ヘッド201の光軸は光ディス
ク3の記録面3bに対して直交するように設定されてい
るが、光ディスク3のなかにはうねりを持っているもの
があり、このようなうねりを有した光ディスク3を回転
させると光ヘッド201の光軸が光ディスク3の記録面
に対して傾斜(チルト)してしまうことがある。本実施
の形態では、フォーカスアクチュエータ203の圧電素
子に印加する電圧を圧電素子209a,209b毎に調
整することにより圧電素子209a,209bの変形量
を調節して、これにより、光ヘッド201の光軸を光デ
ィスク3の記録面に直交するように制御するチルト補正
制御が可能となる。
【0104】本実施の形態では、スライダ22の光ディ
スク3に対向する面に空気流が通過可能な流路23を形
成する凸部22aが形成されていることにより、スライ
ダ22と光ディスク3との間の空気が流れやすくなって
いる。これにより、光ディスク3に対してのスライダ2
2の浮上量を低く抑えることができる。また、スライダ
22の凸部22a以外の部位は、光ディスク3に接触す
ることがないので、スライダ22が光ディスク3に接触
した場合でも、光ディスク3に対向する面が平面形状の
ものに比べて、光ディスク3へ傷を付けることを少なく
することができる。
【0105】また、スライダ22とヘッド保持体202
とが対向する面には、潤滑層210が形成されているこ
とにより、ヘッド保持体202がスライダ22に当接し
た状態で移動した場合のヘッド保持体202とスライダ
22との間に発生する摩擦による抵抗及び摩耗を抑える
ことができ、ヘッド保持体202がスライダ22に当接
した状態で移動した場合でも、シーキング動作を高速に
行なうことができる。
【0106】また、光ヘッド201は、対物レンズとし
てマイクロレンズ208が用いられていることにより、
2mm/□程度の大きさに小型化されている。これによ
り、光ヘッド201は、非常に軽量化されており、した
がって、情報記録再生装置200を薄型化及び小型化す
ることができる。
【0107】また、スライダ22にヘッドを搭載してい
るような従来の情報記録再生装置では、スライダ22が
光ディスク3の記録面3bの半径方向に移動したとき
に、光ディスク3の記録面3bのどの部位でも傷が発生
する可能性が高いが、本実施の形態では、光ディスク3
の記録面3bにおいて傷が発生する可能性が高い部位
は、スライダ22の凸部22aに対向する領域に限られ
るので、本実施の形態の情報記録再生装置200は、従
来の情報記録再生装置に比べて信頼性の高い記録や再生
を行なうことができる。
【0108】光ディスク3においてスライダ22の凸部
22aに対向している部位には、スライダ22との衝突
により傷が生じる可能性があるが、光ディスク3のその
ような領域に対して情報の記録が禁止されているので、
これにより、万が一に傷が発生した場合でも、記録や再
生が不能にならないようにすることができ、さらに、情
報の記録再生の信頼性を向上させることができる。
【0109】なお、本実施の形態では、スライダ22と
フォーカスアクチュエータ203とが対向する面に潤滑
層210を形成したが、これに限るものではなく、潤滑
層210は、スライダ22とフォーカスアクチュエータ
203とが対向する面のうちの少なくとも一方の面に形
成されていればよい。
【0110】また、本実施の形態では、2つの凸部22
aにより、スライダ22の光ディスク3に対向する面に
空気流が通過可能な流路23を形成した例を説明した
が、これに限るものではなく、凸部22aとしては、空
気流が通過可能な流路23を形成すれば、その個数は任
意でよい。
【0111】
【発明の効果】請求項1記載の発明の情報記録再生装置
によれば、ディスクカートリッジに収納された情報記録
媒体を回転駆動する回転駆動部と、前記情報記録媒体の
記録面に対する情報の記録及び再生のうちの少なくとも
一方を行なうヘッドと、前記情報記録媒体の前記記録面
に対して間隔を開けて前記ヘッドを保持するヘッド保持
体と、を具備し、前記ヘッド保持体と前記情報記録媒体
との間に位置するように前記ヘッド保持体とは独立して
前記ディスクカートリッジに設けられて空気流による浮
揚力を受けて前記情報記録媒体に対して浮上するスライ
ダの前記記録面直交方向の厚さに比べて、前記記録面直
交方向における前記ヘッド保持体の前記スライダに対峙
する位置から前記ヘッドの前記情報記録媒体寄りの端部
までの前記記録面直交方向の間隔の方が小さく設定さ
れ、前記スライダによって前記ヘッドと前記情報記録媒
体との接近が規制されることにより、例えば、情報記録
再生装置に対してヘッドと情報記録媒体とが近付く方向
に衝撃が加わった場合、スライダによりヘッド保持体の
移動が規制されてヘッドが情報記録媒体に直接に接触す
ることがないので、ヘッドと情報記録媒体とが衝突する
ことによる情報記録媒体へ傷を付けることを防止するこ
とができる。また、スライダがヘッド保持体とは独立し
て設けられているので、スライダが情報記録媒体に衝突
した場合、ヘッド保持体に取り付けられたヘッドが力を
受けるとしてもその力は、記録面直交方向の力となり、
ヘッドが情報記録媒体の回転方向への力を受けることが
ないので、例えば、光軸が記録面直交方向に対して平行
に設定されている光ヘッドの光学系のアライメントが狂
うことを防止することができる。また、スライダがヘッ
ド保持体に対して独立して設けられており、スライダが
ヘッド保持体に取り付けられているものに比べてヘッド
保持体全体の重さが軽量化され、シーキング動作を高速
で行なうことができる。
【0112】請求項2記載の発明は、請求項1記載の情
報記録再生装置において、前記ヘッドは、前記記録面に
対する情報の記録及び再生のうちの少なくとも一方を光
学的に行なう光ヘッドであることにより、ワーキングデ
ィスタンスの小さい高密度記録再生光ヘッドを用いて
も、ヘッドと情報記録媒体とが衝突しない情報記録再生
装置を提供することができる。
【0113】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の情報記録再生装置において、前記光ヘッドは、マイ
クロレンズを用いた光ヘッドであることにより、ワーキ
ングディスタンスの小さいマイクロレンズを用いても、
ヘッドと情報記録媒体とが衝突しないので、信頼性が高
く小型の情報記録再生装置を提供することができる。
【0114】請求項4記載の発明のディスクカートリッ
ジによれば、記録面を有する情報記録媒体と、前記情報
記録媒体を収納したカートリッジ本体と、空気流による
浮揚力を受けて前記情報記録媒体に対して浮上するスラ
イダと、を具備し、ヘッド保持体によって前記情報記録
媒体の前記記録面に対して間隔を開けて保持されたヘッ
ドにより前記記録面に対する情報の記録及び再生のうち
の少なくとも一方を行なう情報記録再生装置に着脱自在
に装着され、前記スライダは、前記ヘッド保持体と前記
情報記録媒体との間に位置するように前記ヘッド保持体
とは独立して設けられて、前記記録面直交方向における
前記ヘッド保持体の前記スライダに対峙する位置から前
記ヘッドの前記情報記録媒体寄りの端部までの前記記録
面直交方向の間隔よりも大きい前記記録面直交方向の厚
さを有して、前記ヘッドと前記情報記録媒体との接近を
規制することにより、例えば、情報記録再生装置に対し
てヘッドと情報記録媒体とが近付く方向に衝撃が加わっ
た場合、スライダによりヘッド保持体の移動が規制され
てヘッドが情報記録媒体に直接に接触することがないの
で、ヘッドと情報記録媒体とが衝突することによる情報
記録媒体へ傷を付けることを防止することができる。ま
た、スライダがヘッド保持体とは独立して設けられてい
るので、スライダが情報記録媒体に衝突した場合、ヘッ
ド保持体に取り付けられたヘッドが力を受けるとしても
その力は、記録面直交方向の力となり、ヘッドが情報記
録媒体の回転方向への力を受けることがないので、例え
ば、光軸が記録面直交方向に対して平行に設定されてい
る光ヘッドの光学系のアライメントが狂うことを防止す
ることができる。また、スライダがヘッド保持体に対し
て独立して設けられており、スライダがヘッド保持体に
取り付けられているものに比べてヘッド保持体全体の重
さが軽量化され、シーキング動作を高速で行なうことが
できる。
【0115】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載のディスクカートリッジにおいて、前記情報記録媒体
から離反させた位置で前記スライダを固定する固定位置
と、前記スライダの固定を解除する固定解除位置との間
で前記カートリッジ本体に対してスライド自在に設けら
れたスライダ固定部材と、前記スライダ固定部材を前記
固定解除位置から前記固定位置へ向かう方向へ付勢し、
前記スライダ固定部材を前記固定位置で固定する固定手
段と、を具備することにより、情報記録再生装置に非装
着の際に、スライダ固定部材が固定手段により付勢され
て固定位置で固定されるようにすることで、情報記録再
生装置に非装着の際にスライダが情報記録媒体から離反
した位置で固定される。これにより、情報記録再生装置
に非装着の際のディスクカートリッジに外部から衝撃が
加わったとしても、スライダが情報記録媒体に衝突する
ことがなく、情報記録媒体へ傷を付けることを防止する
ことができる。
【0116】請求項6記載の発明によれば、請求項4又
は5記載のディスクカートリッジにおいて、前記スライ
ダに取り付けられて前記情報記録媒体の前記記録面に当
接し、回転する前記情報記録媒体の前記記録面上の塵を
除去する塵除去部材を具備することにより、回転する情
報記録媒体の記録面上の塵を除去することができる。
【0117】請求項7記載の発明によれば、請求項4,
5又は6記載のディスクカートリッジにおいて、前記ス
ライダには、前記情報記録媒体に対向する面に前記空気
流が通過可能な流路を形成する凸部が設けられているこ
とにより、スライダと情報記録媒体との間の空気が流れ
やすくなっている。これにより、情報記録媒体に対して
のスライダの浮上量を低く抑えることができる。また、
スライダの凸部以外の部位は、情報記録媒体に接触する
ことがないので、スライダが情報記録媒体に接触した場
合でも、情報記録媒体に対向する面が平面形状のものに
比べて、情報記録媒体へ傷を付けることを少なくするこ
とができる。
【0118】請求項8記載の発明は、請求項7記載のデ
ィスクカートリッジにおいて、回転する前記情報記録媒
体における前記スライダの前記凸部に対向する領域には
情報を記録しないようにしたことにより、情報記録媒体
においてスライダと接触する可能性のある領域には情報
が記録されないので、情報の記録再生の信頼性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態のディスクカートリ
ッジを概略的に示し、(a)はシャッタが開放位置へス
ライドした状態を示す平面図、(b)はシャッタが閉塞
位置へスライドした状態を示す平面図である。
【図2】その一部を拡大して示し、(a)はシャッタが
開放位置へスライドした状態を示す縦断側面図、(b)
はシャッタが閉塞位置へスライドした状態を示す縦断側
面図である。
【図3】ディスクカートリッジが装着された状態の情報
記録再生装置を概略的に示す平面図である。
【図4】その一部を拡大して示す縦断側面図である。
【図5】ヘッドを概略的に示す縦断側面図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態におけるディスクカ
ートリッジが装着された状態の情報記録再生装置を概略
的に示す平面図である。
【図7】その一部を拡大して示す縦断側面図である。
【図8】その一部を拡大して示す縦断正面図である。
【図9】ヘッドを概略的に示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ 2 カートリッジ本体 3 情報記録媒体(光ディスク) 3b 記録面 6,22 スライダ 7 塵除去部材 9 スライダ固定部材 22a 凸部 23 流路 100,200 情報記録再生装置 101,201 光ヘッド 102,202 ヘッド保持体 104 回転駆動部 208 マイクロレンズ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 23/50 G11B 23/50 C Fターム(参考) 5D090 AA01 CC14 CC16 DD01 FF09 FF36 GG01 5D119 AA18 AA31 AA32 BA01 JA44 JA49 MA06 MA07 MA12 MA13 MA14 5D789 AA18 AA31 AA32 BA01 CA21 CA22 CA23 JA44 JA49 MA06 MA07 MA12 MA13 MA14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクカートリッジに収納された情報
    記録媒体を回転駆動する回転駆動部と、 前記情報記録媒体の記録面に対する情報の記録及び再生
    のうちの少なくとも一方を行なうヘッドと、 前記情報記録媒体の前記記録面に対して間隔を開けて前
    記ヘッドを保持するヘッド保持体と、を具備し、 前記ヘッド保持体と前記情報記録媒体との間に位置する
    ように前記ヘッド保持体とは独立して前記ディスクカー
    トリッジに設けられて空気流による浮揚力を受けて前記
    情報記録媒体に対して浮上するスライダの前記記録面直
    交方向の厚さに比べて、前記記録面直交方向における前
    記ヘッド保持体の前記スライダに対峙する位置から前記
    ヘッドの前記情報記録媒体寄りの端部までの前記記録面
    直交方向の間隔の方が小さく設定され、前記スライダに
    よって前記ヘッドと前記情報記録媒体との接近が規制さ
    れる情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記ヘッドは、前記記録面に対する情報
    の記録及び再生のうちの少なくとも一方を光学的に行な
    う光ヘッドである請求項1記載の情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記光ヘッドは、マイクロレンズを用い
    た光ヘッドである請求項2記載の情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 記録面を有する情報記録媒体と、 前記情報記録媒体を収納したカートリッジ本体と、 空気流による浮揚力を受けて前記情報記録媒体に対して
    浮上するスライダと、を具備し、 ヘッド保持体によって前記情報記録媒体の前記記録面に
    対して間隔を開けて保持されたヘッドにより前記記録面
    に対する情報の記録及び再生のうちの少なくとも一方を
    行なう情報記録再生装置に着脱自在に装着され、 前記スライダは、前記ヘッド保持体と前記情報記録媒体
    との間に位置するように前記ヘッド保持体とは独立して
    設けられて、前記記録面直交方向における前記ヘッド保
    持体の前記スライダに対峙する位置から前記ヘッドの前
    記情報記録媒体寄りの端部までの前記記録面直交方向の
    間隔よりも大きい前記記録面直交方向の厚さを有して、
    前記ヘッドと前記情報記録媒体との接近を規制するディ
    スクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記情報記録媒体から離反させた位置で
    前記スライダを固定する固定位置と、前記スライダの固
    定を解除する固定解除位置との間で前記カートリッジ本
    体に対してスライド自在に設けられたスライダ固定部材
    と、 前記スライダ固定部材を前記固定解除位置から前記固定
    位置へ向かう方向へ付勢し、前記スライダ固定部材を前
    記固定位置で固定する固定手段と、を具備する請求項4
    記載のディスクカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記スライダに取り付けられて前記情報
    記録媒体の前記記録面に当接し、回転する前記情報記録
    媒体の前記記録面上の塵を除去する塵除去部材を具備す
    る請求項4又は5記載のディスクカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記スライダには、前記情報記録媒体に
    対向する面に前記空気流が通過可能な流路を形成する凸
    部が設けられている請求項4,5又は6記載のディスク
    カートリッジ。
  8. 【請求項8】 回転する前記情報記録媒体における前記
    スライダの前記凸部に対向する領域には情報を記録しな
    いようにした請求項7記載のディスクカートリッジ。
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