JP2003280738A - 障害物認識方法および障害物認識装置 - Google Patents

障害物認識方法および障害物認識装置

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JP2003280738A
JP2003280738A JP2002085901A JP2002085901A JP2003280738A JP 2003280738 A JP2003280738 A JP 2003280738A JP 2002085901 A JP2002085901 A JP 2002085901A JP 2002085901 A JP2002085901 A JP 2002085901A JP 2003280738 A JP2003280738 A JP 2003280738A
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wall surface
obstacle
shape data
continuity
search range
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Application number
JP2002085901A
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English (en)
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Tetsuya Sugimasa
哲也 杉正
Kazuhiko Onoe
一彦 尾上
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁面などの背景と区別して障害物を効率的に
認識できる障害物認識方法および障害物認識装置を提供
する。 【解決手段】 壁面の形状データをレーザー式形状セン
サ4Aによりライン状に所定角度間隔で壁面に沿って所
定ピッチにより取得し、前記形状データから探索範囲R
おける障害物を検出する障害物検出曲線C1を3次多項
式により導出し、その障害物検出曲線C1と、当該探索
範囲R1の形状データとの誤差を算出し、その誤差が閾
値を超えている個所を壁面から突出している鉄筋や壁面
から陥没している溝などの障害物として壁面から分離
し、それにより障害物を認識するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は障害物認識方法およ
び障害物認識装置に関する。さらに詳しくは、産業用ロ
ボット(以下、単にロボットという)により屋外作業さ
せる場合に、作業領域における障害物を認識してロボッ
トを円滑に動作させるための障害物認識方法および障害
物認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ロボットの有用性に対する認識が
益々高まる中で、工場内などの屋内における作業のみな
らず屋外でもロボットを適用しようとする動きが顕著と
なってきている。
【0003】例えば、ロボットに建造物壁面、例えばビ
ル壁面の清掃や洗浄をさせる試みがなされている。その
場合、ロボットに障害物を避けるよう教示し、ロボット
が障害物と干渉しないようにする必要がある。
【0004】ところが、清掃や洗浄の対象となるビルに
は、完成後数十年を経ているものもあり、その間に種々
の改修がなされていることが多々あるため、図面等によ
り障害物の位置を全て把握するのは事実上不可能であ
る。また、たとえ図面等により障害物の位置を把握でき
たとしても、その位置が実際の位置とマッチングしてい
る保証はない。というのは、施工が図面どおりになされ
ていないこともままあるるからである。
【0005】また、建造物壁面などには、その創作的価
値の向上を図る目的から曲面が多用されているものも多
い。そのため、障害物の認識を、単に壁面を単一平面と
してそれより突出しているものを分離することによりな
すことができないことも多々ある。
【0006】したがって、ロボットに対してなす障害物
を避けて動作させる教示は、ロボットによる作業をなす
現場において、障害物のロボットに対する位置を計測し
てなす必要がある。
【0007】この障害物のロボットに対する位置の計測
を現場作業員によりなすようにした場合には、計測用足
場の設置等の付帯作業が必要となり、作業効率の低下お
よびコストの増大を招来する。そのため、距離センサを
用いて自動的に障害物の位置を計測することが考えられ
るが、その場合にはビル壁面などの背景と障害物とを区
別して認識する必要がある。
【0008】しかしながら、障害物を曲面などを有する
壁面などの背景と区別して効率的に認識する方法および
装置は未だ実現されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、壁面などの背景
と区別して障害物を効率的に認識できる障害物認識方法
および障害物認識装置を提供することを主たるを目的と
し、さらにそれを用いてなるロボット・システムを提供
することをも目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の障害物認識方法
の第1形態は、壁面の形状データをライン状に所定角度
間隔で壁面に沿って所定ピッチにより取得し、前記形状
データから探索範囲の障害物を検出する障害物検出曲線
を導出し、その障害物検出曲線と当該探索範囲の形状デ
ータとの誤差を算出し、その誤差が閾値を超えている個
所を障害物として壁面から分離することを特徴とする。
【0011】本発明の障害物認識方法の第2形態は、壁
面の形状データをライン状に所定角度間隔で壁面に沿っ
て所定ピッチにより取得し、前記形状データから探索範
囲に隣接する不連続性検出対象範囲の不連続性を検出す
る不連続性検出曲線を導出し、その不連続性検出曲線を
前記不連続性検出対象範囲まで外挿し、前記不連続性検
出曲線の外挿範囲と同不連続性検出対象範囲の形状デー
タとの誤差を算出し、その誤差が閾値を超えていれば障
害物として壁面から分離することを特徴とする。
【0012】本発明の障害物認識方法の第3形態は、壁
面の形状データをライン状に所定角度間隔で壁面に沿っ
て所定ピッチにより取得し、前記形状データから隣接す
る所要数の探索範囲の連続性を判定する連続性判定曲線
を導出し、前記各探索範囲の連続性を前記連続性判定曲
線により判定し、前記所要数の探索範囲のいずれかが壁
面である場合、壁面とされている探索範囲と連続性を有
しないとされた探索範囲を障害物として壁面から分離す
ることを特徴とする。
【0013】本発明の障害物認識方法の第4形態は、壁
面の形状データをライン状に所定角度間隔で壁面に沿っ
て所定ピッチにより取得し、前記形状データから連続性
を有する探索範囲が隣接して存在すると判定された場
合、各探索範囲の形状データからそれぞれ連続性判定曲
線を導出し、各連続性判定曲線を隣接する探索範囲の隣
接する部分領域までそれぞれ外挿し、前記各部分領域の
連続性をそれぞれ判定することにより、隣接する探索範
囲相互の連続性を判定し、前記いずれかの探索範囲が壁
面である場合、隣接する探索範囲が連続性を有しなけれ
ば障害物として壁面から分離することを特徴とする。
【0014】本発明の障害物認識方法の第3および第4
形態においては、壁面とされた探索範囲に隣接するが、
該壁面とされた探索範囲とは連続性を有しないとされた
探索範囲の逆隣に隣接する探索範囲と、前記壁面とされ
た探索範囲との連続性を判定し、前記逆隣に隣接する探
索範囲が連続性を有しない場合、同探索範囲を障害物と
して壁面から分離するのが好ましい。
【0015】その場合、前記連続性の判定は、例えば、
壁面とされた探索範囲の形状データと連続性が判定され
る探索範囲の形状データとを用いて導出された連続性判
定曲線によりなされたり、あるいは壁面とされた探索範
囲の形状データ用いて導出された連続性判定曲線を、連
続性が判定される探索範囲まで外挿し、前記連続性判定
曲線の外挿範囲と、当該探索範囲の形状データとの誤差
を算出することによりなされたりする。
【0016】また、本発明の障害物認識方法の第3およ
び第4形態においては、連続性を有するとされた各探索
範囲群ごとの形状データ数を合計し、その合計数の最大
の探索範囲群に属する探索範囲を壁面であるとしてもよ
い。
【0017】さらに、本発明の障害物認識方法において
は、障害物が分離された壁面の当該障害物が分離された
個所の形状データの復元をなしてもよい。
【0018】さらに、本発明の障害物認識方法において
は、検出単位の形状データごとにその最大値および最小
値を抽出し、それらの最大値および最小値により当該検
出単位の形状データを代表させるようにしてもよい。
【0019】さらに、本発明の障害物認識方法において
は、分離された障害物をマージ処理により多面体で近似
するようにしてもよい。
【0020】一方、本発明の障害物認識装置の第1形態
は、壁面の形状データをライン状に所定角度間隔で壁面
に沿って所定ピッチにより取得し、前記形状データから
探索範囲の障害物を検出する障害物検出曲線を導出し、
その障害物検出曲線と当該探索範囲の形状データとの誤
差を算出し、その誤差が閾値を超えている個所を障害物
として壁面から分離するよう構成されてなることを特徴
とする。
【0021】本発明の障害物認識装置の第2形態は、壁
面の形状データをライン状に所定角度間隔で壁面に沿っ
て所定ピッチにより取得し、前記形状データから探索範
囲に隣接する不連続性検出対象範囲の不連続性を検出す
る不連続性検出曲線を導出し、その不連続性検出曲線を
前記不連続性検出対象範囲まで外挿し、前記不連続性検
出曲線の外挿範囲と同不連続性検出対象範囲の形状デー
タとの誤差を算出し、その誤差が閾値を超えていれば障
害物として壁面から分離するよう構成されてなることを
特徴とする。
【0022】本発明の障害物認識装置の第3形態は、壁
面の形状データをライン状に所定角度間隔で壁面に沿っ
て所定ピッチにより取得し、前記形状データから隣接す
る所要数の探索範囲の連続性を判定する連続性判定曲線
を導出し、前記各探索範囲の連続性を前記連続性判定曲
線により判定し、前記所要数の探索範囲のいずれかが壁
面である場合、壁面とされている探索範囲と連続性を有
しないとされた探索範囲を障害物として壁面から分離す
るよう構成されてなることを特徴とする。
【0023】本発明の障害物認識装置の第4形態は、壁
面の形状データをライン状に所定角度間隔で壁面に沿っ
て所定ピッチにより取得し、前記形状データから連続性
を有する探索範囲が隣接してあると判定された場合、各
探索範囲の形状データからそれぞれ連続性判定曲線を導
出し、各連続性判定曲線を隣接する探索範囲の隣接する
部分領域までそれぞれ外挿し、各部分領域の連続性をそ
れぞれ判定することにより隣接する探索範囲相互の連続
性を判定し、前記いずれかの探索範囲が壁面である場
合、隣接する探索範囲が連続性を有しなければ障害物と
して壁面から分離するよう構成されてなることを特徴と
する。
【0024】本発明の障害物認識装置の第3形態および
第4形態においては、壁面とされた探索範囲に隣接する
が、該壁面とされた探索範囲とは連続性を有しないとさ
れた探索範囲の逆隣に隣接する探索範囲と、前記壁面と
された探索範囲との連続性を判定し、前記逆隣に隣接す
る探索範囲が連続性を有しない場合、当該探索範囲を障
害物として壁面から分離するよう構成されてなるのが好
ましい。
【0025】その場合、前記連続性の判定が、例えば、
壁面とされた探索範囲の形状データと連続性が判定され
る探索範囲の形状データとを用いて導出された連続性判
定曲線によりなされるよう構成されてもよく、あるいは
壁面とされた探索範囲の形状データ用いて導出された連
続性判定曲線を、連続性が判定される探索範囲まで外挿
し、前記連続性判定曲線の外挿範囲と、当該探索範囲の
形状データとの誤差を算出してなされるよう構成されて
もよい。
【0026】また、本発明の障害物認識装置の第3形態
および第4形態においては、連続性を有するとされた各
探索範囲群ごとの形状データ数を合計し、その合計数の
最大の探索範囲群に属する探索範囲が壁面であるとする
よう構成されてもよい。
【0027】さらに、本発明の障害物認識装置において
は、障害物が分離された壁面の当該障害物が分離された
個所の形状データの復元をなすよう構成されてもよい。
【0028】さらに、本発明の障害物認識装置において
は、検出単位の形状データごとにその最大値および最小
値を抽出し、それらの最大値および最小値により当該検
出単位の形状データを代表させるよう構成されてもよ
い。
【0029】さらに、本発明の障害物認識装置において
は、分離された障害物をマージ処理により多面体で近似
するよう構成されてもよい。
【0030】しかして、本発明の障害物認識装置は、ロ
ボット・システムに備えられる。
【0031】その場合、障害物認識装置による障害物認
識処理と、ロボットによる壁面に対する作業が並行して
なし得るように構成されてなるのが好ましく、またロボ
ット・システムが走行可能な台車に載置されてなるのが
好ましい。
【0032】
【作用】本発明は前記の如く構成されているので、曲面
を有する建造物や構造物の壁面であっても、精確に障害
物を壁面と機械的に区別して認識できる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる
実施形態のみに限定されるものではない。
【0034】実施形態1 図1、図2および図3に、本発明の実施形態1に係る障
害物認識方法が適用されてなる障害物認識装置を備えた
ロボット・システムの概略構成を示す。このロボット・
システムKは、ビル壁面の形状を検出し、その検出結果
に基づいてビル壁面を洗浄していく洗浄作業をロボット
により自動的に実施するシステムとされる。
【0035】ロボット・システムKは、具体的には、壁
面を洗浄するためのブラシ・ツール(以下、単にツール
という)10を操作するロボット1と、ロボット1を積
載しビル壁面に沿って移動する自走式台車(走行可能台
車)2と、洗浄対象箇所の高低に応じてロボット1を昇
降させ昇降装置3と、形状検出手段4と、制御・処理装
置5とを主要構成要素として備えてなるものとされる。
【0036】ロボット1は、例えば4自由度のマニピュ
レータを有する多関節型ロボットとされ、ツール10を
ビルB壁面に沿って一定方向、例えば高さ方向に移動さ
せつつ所定幅の領域(以下、単位作業領域という)のビ
ルB壁面(以下、単に壁面ということもある)を洗浄し
ていくようにツール10を操作する。
【0037】自走式台車2は、壁面に沿って走行するよ
うに配置され、当該停車位置に対応する単位作業領域
(以下、今回作業領域という)に対する洗浄作業が終了
すると、今回作業領域と隣接しかつ次に洗浄作業を実施
すべき単位作業領域(以下、次回作業領域という)の対
応位置までロボット1を移動させるように壁面に沿って
移動する。
【0038】昇降装置3は、ロボット1が載置される昇
降テーブル3aと、昇降テーブル3aを昇降させる油圧
シリンダ3bとを有し、今回作業領域内の洗浄対象箇所
の高低に応じて昇降テーブル3aを昇降させるように動
作する。
【0039】形状検出手段4は、例えばレーザー式形状
センサ機構とされ、ビルB壁面に沿う方向、すなわち自
走式台車2の走行方向において、ロボット1の前方と後
方とにそれぞれ設けられる各センサ機構4A、4Bとか
ら構成される。
【0040】ロボット1前方のセンサ機構(以下、前側
センサという)4Aは、自走式台車2の側部に沿って配
設される所定長さのレール6にガイドされて単位作業領
域の幅と同一の距離だけ壁面に沿って移動しつつ、次回
作業領域の壁面形状、および次回作業領域内にある障害
物等の有無を検出するものとされる。
【0041】すなわち、前側センサ4Aは、例えば次回
作業領域の自走式台車2の走行方向後方端(以下、次回
領域始端という)に対応する位置から走行方向前方端
(以下、次回領域終端という)に対応する位置まで等速
で移動しつつ、所定時間間隔でビルの所定方向、例えば
高さ方向に単位作業領域のビル高さに相当する所定角度
首振りを行うようにして、レーザー光を1ラインずつ走
査させて各位置における壁面までの距離を計測し、これ
によって障害物等を含むビルB壁面形状をライン状に検
出していくものとされる。つまり、前側センサ4Aはビ
ルB形状データ(以下、単に形状データということもあ
る)をライン状に得るものとされる。なお、前側センサ
4Aにより走査される領域を単位障害物探索領域とい
う。
【0042】このように、前側センサ4Aを、今回作業
領域ではなく次回作業領域、つまり単位障害物探索領域
についての情報を得るべく、ロボット1の前方に配設す
ることによって、今回作業領域に対する洗浄作業と次回
作業領域に対する障害物探索作業とを並行して同時に実
施することが可能となる。なお、今回作業領域に対する
洗浄作業と並行して次回作業領域のさらに前方の単位作
業領域に対する障害物探索作業を実施するよう構成する
ことも勿論可能である。
【0043】また、ロボット1の後方に設けられるセン
サ機構(以下、後側センサという)4Bは、自走式台車
2の各停車位置で基準角度におけるビルB壁面までの距
離を計測するものとされ、この計測結果と前側センサ4
Aの基準角度における計測結果とに基づいて、自走式台
車2のビルB壁面との相対位置関係が検出される。
【0044】制御・処理装置5は例えば汎用コンピュー
タとされ、前側センサ4Aからの形状データおよび後側
センサ4Bから計測データに基づいて、作業対象として
の壁面の形状を検出してその壁面における障害物等の認
識および自走式台車2と壁面との相対位置関係を算出す
るための処理、ならびにロボットの制御などを行うもの
とされる。
【0045】以下、各処理を説明する。
【0046】1.ビルの基本形状データの取得処理
【0047】前側センサ4AによりビルBの障害物のな
い個所の形状データ、つまりビルBの基本形状データ
(以下、単に基本形状データという)を取得する。この場
合、得られた形状データに多少の凹凸があることがある
が、そのときには例えばその凹凸を平均化して基本形状
データを取得する。この基本形状データの取得処理は、
ビルBのできるかぎり多くの個所でなすのが好ましい。
というのは、壁面の各位置における経年変化が一様では
ないため、ビルBの壁面形状が各場所で一致していると
は限らないからである。また、創作的価値を高めるため
に曲面が多用されているビルBにおいては、壁面形状が
各場所において一致していないからである。
【0048】ついで、得られた基本形状データを用いて
その形状を多項式(例えば、2次多項式あるいは3次多
項式)で近似する。この基本形状を近似する多項式の係
数は、後述する多項式の係数を算出する際に参照され
る。
【0049】2.壁面と障害物との分離処理
【0050】壁面と障害物との分離処理は、各ラインの
形状データにおいて障害物を壁面から区別して認識する
ための処理とされる。
【0051】形状データは、前述したように、前側セン
サ4Aの走査角度θ、すなわち各ラインの走査開始位置
を基準(θ=0)としてレーザー光をビルB壁面の高さ
方向に走査するよう前側センサ4Aを首振りした角度に
対応する壁面までの計測距離Lで表される。つまり、形
状データは(θ,L)で表示される。そして、このよう
な形状データ(θ,L)は走査角1°(度、degree)あ
たり所定数個(例えば2個)採取される。図4に形状デ
ータの一例を模式的に示す。
【0052】(1)障害物分離方法1
【0053】各ラインの形状データにおいて、分離処理
範囲を走査開始位置から走査終了位置まで連続的に移動
させつつ所定角度幅(例えば10°)の範囲R(図4に
示す例では走査角度θがθ1〜θ2の範囲R1、以下、探
索範囲という)内の形状データに基づき例えば最小二乗
法によって当該範囲R1の形状を近似する曲線を導出す
るための演算処理を実施していく。この曲線は、例えば
多項式(例えば2次多項式や3次多項式)で表される。
【0054】得られた曲線(障害物検出曲線)C1と当該
探索範囲R1の形状データとの誤差を算出し、誤差が閾
値を超えている個所を障害物であるとして壁面から分離
する。これにより、鉄筋などの突起物や溝などの陥没部
が障害物として認識される。
【0055】(2)障害物分離方法2
【0056】各ラインの形状データにおいて、分離処理
範囲を走査開始位置から走査終了位置まで連続的に移動
させつつ所定角度幅(例えば10°)の範囲R(図4に
示す例では走査角度θがθ1〜θ2の範囲R1、以下、不
連続性検出曲線作成範囲という)内の形状データに基づ
き例えば最小二乗法によって当該範囲R1の形状を近似
する曲線を導出するための演算処理を実施していく。こ
の曲線は、例えば多項式(例えば2次多項式や3次多項
式)で表される。
【0057】得られた曲線(不連続性検出曲線)C2を不
連続性検出曲線作成範囲に隣接する所定角度幅(例えば
5°)の範囲(図4に示す例では走査角度θがθ3まで、
以下、不連続性検出対象範囲という)R2まで外挿する。
不連続性検出曲線C2の外挿範囲と当該不連続性検出対
象範囲R2における形状データとの誤差を算出し、誤差
が閾値を超えている個所を障害物であるとして壁面から
分離する。これにより、障害物分離方法1と同様に鉄筋
などの突起物や溝などの陥没部が障害物として認識され
る他、障害物端部などの不連続個所の検出もなされる。
【0058】(3)障害物分離方法3
【0059】前記障害物分離方法1,2では、形状デー
タの障害物検出曲線C1や不連続性検出曲線C2からの誤
差が大きい個所を障害物として認識するようにされてい
るが、障害物の中には障害物検出曲線C1や不連続性検
出曲線C2からの誤差が閾値を超えないものもある。そ
こで、この障害物分離方法3においては、以下のように
してそのような障害物を壁面から分離することにより、
障害物として認識できるようにしている。
【0060】例えば図5に示すような形状データが得ら
れたとすると、範囲R4は前記障害物分離方法1または
障害物分離方法2により障害物として分離されるが、範
囲R 5は変化がなだらかであるため、前記障害物分離方
法1,2では範囲R5は障害物とは認識されない可能性
がある。この場合、範囲R3が壁面であるとすれば、範
囲R5が範囲R3と同一曲線上になければ障害物であるこ
とになる。(なお、範囲R3が壁面であることの特定
は、例えば近接する位置における基本形状データの当該
走査角度θのθ4〜θ5の範囲において、範囲R3の形状
を近似する多項式および基本形状データによる多項式の
各パラメータを比較し、各多項式が同一とみなせるとき
に範囲R3が壁面であると判断することが可能である。
この場合、前側センサ4Aと壁面との距離を基本形状デ
ータを取得したときと同一にするのが、精確性を期す点
から好ましいが、壁面からの距離のバラツキが20cm
以内であれば実用上問題ない。)
【0061】そこで、範囲R5が範囲R3と同一曲線上に
あるか否かを判定するために、範囲R3と範囲R5との形
状データを用いて走査角度θがθ4〜θ7までの曲線(連
続性判定曲線)C3を例えば最小二乗法により導出する。
この曲線は、多項式(例えば2次多項式や3次多項式)
により表される。得られた連続性判定曲線C3と範囲R3
および範囲R5における各形状データとの誤差を算出
し、その誤差が閾値を超えていれば範囲R5は範囲R3
連続性を有していないとする。つまり、範囲R5は障害
物であると認識して分離する。なお、範囲R3が壁面で
あるか否かが不明である場合の処理については後述す
る。
【0062】(4)障害物分離方法4
【0063】この障害物分離方法4も障害物分離方法3
と同様に隣接してなだらかな曲面がある場合、それらが
連続しているか否か判定して障害物を壁面から分離する
ものである。
【0064】例えば図6に示すように、範囲R3および
範囲R5が隣接するなだらかな曲面であるとすると、範
囲R3の形状データを用いて作成された範囲R3を表す曲
線(第1連続性判定曲線)C4を範囲R5側へ外挿し、範囲
5の範囲R3に隣接する部分領域Raの形状データと第
1連続性判定曲線C4との誤差を算出する一方、範囲R 5
の形状データを用いて作成された範囲R5を表す曲線(第
2連続性判定曲線)C5を範囲R3側へ外挿し、範囲R3
範囲R5に隣接する部分領域Rbの形状データと第2連続
性判定曲線C5との誤差を算出する。そして、両方の誤
差が共に閾値を超えていれば、範囲R3と範囲R5とは連
続性を有していないとする。つまり、例えば範囲R3
壁面であるとすれば、範囲R5は障害物であるとして壁
面から分離する。なお、範囲R3が壁面であるか否かが
不明である場合の処理については後述する。また、第1
連続性判定曲線C4および第2連続性判定曲線C5は、例
えば2次多項式や3次多項式で表される。
【0065】(5)障害物分離方法5
【0066】この障害物分離方法5は、前記障害物分離
方法3,4により連続性の有無が判定された隣接する範
囲の反対隣の範囲Rが連続性を有するか否か判定するこ
とにより、障害物を壁面から分離するものである。例え
ば図7に示すように、範囲R 7が範囲R6と連続性を有し
ていないとされた後に、範囲R7に隣接する範囲R8が範
囲R6と連続性を有するか否か判定することにより、障
害物を壁面から分離するものである。
【0067】この障害物分離方法5では、範囲R6およ
び範囲R8の各形状データを用いて範囲R6および範囲R
8の形状を近似する曲線(連続性判定曲線)C6を作成し、
範囲R6および範囲R8の各形状データと連続性判定曲線
6との誤差を算出し、その誤差が閾値を超えていなけ
れば、範囲R6と範囲R8とは連続性を有するものとす
る。つまり、例えば範囲R6が壁面であるとすれば、範
囲R8も壁面とする。その逆に、その誤差が閾値を超え
ていれば、範囲R6と範囲R8とは連続性を有しないもの
とする。つまり、例えば範囲R6が壁面であるとすれ
ば、範囲R8は障害物であるとする。なお、範囲R6が壁
面であるか否かが不明である場合の処理については後述
する。また、連続性判定曲線C6は、例えば2次多項式
や3次多項式で表される。
【0068】(6)障害物分離方法6
【0069】この障害物分離方法6は、前記障害物分離
方法5と同様に、連続性の有無が判定された隣接する範
囲の反対隣の範囲が連続性を有するか否か判定すること
により障害物を壁面から分離するものである。
【0070】この障害物分離方法6では、図8に示すよ
うに、範囲R6の形状データを用いて範囲R6の形状を近
似する曲線(連続性判定曲線)C7を作成し、その連続性
判定曲線C7を範囲R8まで外挿し、範囲R8の形状デー
タと外挿された連続性判定曲線C7との誤差を算出し、
その誤差が閾値を超えていなければ範囲R6と範囲R8
は連続性を有するものとする。つまり、例えば範囲R6
が壁面であるとすれば、範囲R8も壁面とする。その逆
に、その誤差が閾値を超えていれば、範囲R6と範囲R8
とは連続性を有しないものとする。つまり、例えば範囲
6が壁面であるとすれば、範囲R8は障害物であるとす
る。なお、範囲R6が壁面であるか否かが不明である場
合の処理については後述する。
【0071】(7)障害物分離方法7
【0072】前記障害物分離方法3〜6では、例えば範
囲R3,R6が壁面であるとし、その範囲R3,R6と同一
の曲線上にある範囲R4,R8,…を範囲R3,R6と連続
性を有するとして壁面として処理する一方、連続性を有
していない範囲Rは障害物として分離されるようにされ
ているが、基本形状データが所得できないような場合に
は、簡単にどの範囲Rが壁面か特定するのが困難であ
る。
【0073】そこで、この障害物分離方法7では、図9
に示すように、前記障害物分離方法3〜6のいずれかの
方法により連続性を有するとされた範囲Ri,Rj同士を
グルーピングし、そのグループに属する各範囲Rの形状
データ(θ,L)の数(以下、範囲Rkに属する形状デ
ータ(θ,L)の数を記号nkで表すものとする)をカ
ウントしてそのカウント数の最大のものを壁面として特
定するようにされている。
【0074】図9に示す例においては、範囲R11
14,R16がグループIに属するものとされ、範囲R12
がグループIIに属するものとされ、範囲R13がグルー
プIIIに属するものとされ、範囲R15がグループIV
に属するものとされる。ここで、各グループI,II,
III,IVに属する範囲Rのデータ数の和を比較し、
例えばグループIに属する範囲R11,R14,R16のデー
タ数の和(n11+n14+n 16)が最大であれば、グルー
プIに属する範囲R11,R14,R16が、壁面とされる一
方、他のグループII,III,IVに属する範囲は、
障害物として壁面から分離される。
【0075】3.ビル壁面形状復元処理
【0076】前記2の壁面と障害物との分離処理により
障害物が壁面から分離されるが、その分離された部分は
形状データが存在しないので、その検出範囲におけるビ
ルB壁面の全体形状が不明である。そこで、このビルB
の壁面形状復元処理においては、障害物が分離されて形
状データが存在しなくなった範囲の形状データを、障害
物が分離された両隣の範囲の形状データを用いて、例え
ば補間法により復元する。
【0077】このビルB壁面形状の復元は、例えば両隣
の各範囲を近似する曲線の傾きを用いて3次多項式によ
る補間曲線(3次補間曲線)を作成し、その3次補間曲線
の妥当性を基本形状データを参照して評価することによ
りなされる。
【0078】なお、基本形状データによる評価において
得られた3次補間曲線の妥当性が否定された場合、自動
処理の続行が不可能であるものとして、オペレータの判
断を仰ぐよう警報等により通知する。
【0079】4.壁面からの自走式台車の位置・傾斜検
出処理
【0080】前記3のビルBの壁面形状復元処理により
得られた形状データ(以下、復元形状データという)を用
いて、自走式台車2の壁面からの距離つまり自走式台車
2の壁面に対する位置、および自走式台車2の壁面に対
する傾斜を検出する処理を行う。これは、自走式台車2
が軌道上を移動するようにされていないので、自走式台
車2の移動が壁面に対する位置および傾斜を、一定に保
ってなされるとは限らないからである。
【0081】この壁面からの自走式台車2の位置・傾斜
検出処理(以下、単に位置・傾斜検出処理という)は、以
下の手順によりなされる。
【0082】(1)復元処理された形状データ(復元形
状データ)および基本形状データを(θ,L)形式から直
交座標形式に変換する。このように直交座標形式に変換
するのは、直交座標形式によるのが作業員の理解が容易
なことなどによる。ここで、直交座標系の座標原点は、
例えばロボット1の座標原点と合わせ、また各座標の向
きについてもロボット1の座標系の各座標の向きに合わ
せる。具体的には、原点は昇降装置3により最下位とさ
れたときのロボット1のベース中央とされ、X軸はロボ
ット1正面に対して右方向とされ、Y軸はロボット1正
面方向とされ、Z軸は垂直上向き方向とされる。また、
形状データには、自走式台車2の壁面に対する傾斜を検
出する必要があるところから、前側センサ4Aおよび後
側センサ4Bにより取得された両データが用いられる。
【0083】以下、これらの直交座標形式に変換された
復元形状データおよび基本形状データをそれぞれ直交復
元形状データおよび直交基本形状データということにす
る。
【0084】(2)直交基本形状データの前側センサ4
Aおよび後側センサ4Bに近い側の下部所定範囲を所要
数に分割する。例えば、垂直に近い部分を5分割する
(図10参照)。
【0085】(3)分割された直交基本形状データの各
端部の座標を算出する。
【0086】(4)直交復元形状データの前記直交基本
形状データの分割個所に対応する個所を同様に分割す
る。
【0087】(5)分割された直交復元形状データのそ
れぞれを分割された直交基本形状データの対応個所に重
ね合わせる処理、いわゆるフィッティング処理をする
(図10参照)。このフィッティング処理は、曲面を有
する壁面の形状検出に対して特に有効である。
【0088】(6)フィッティング処理により得られた
データに基づいて、前側センサ4Aおよび後側センサ4
Bと壁面との距離を算出する。これは、具体的には、直
交復元形状データのY軸座標値については、直交基本形
状データのY軸座標値にフィッティング処理における水
平移動距離を加算することにより算出される。また、X
軸座標値およびZ軸座標値については、直交復元形状デ
ータによるX軸座標値およびZ軸座標値をフィッティン
グ処理の際におけるX−Z平面上でのフィッティング移
動量を加算することにより算出される。
【0089】例えば、直交復元形状データにおける座標
値が(X1,Y1,Z1)であり、直交基本形状データに
おける座標値が(X0,Y0,Z0)であり、フィッティ
ング処理における水平移動距離がΔYであり、フィッテ
ィング処理の際におけるX−Z平面上でのフィッティン
グ移動量が(ΔX,ΔZ)であるとすれば、直交復元形
状データにおける座標(X1,Y1,Z1)は、座標(X0
+ΔX,Y0+ΔY,Z0+ΔZ)に補正される。以下、
このようにして得られた座標を補正座標ということにす
る。
【0090】この場合、復元形状データにおける復元デ
ータの精度が悪いときには、フィッティング移動量が
(ΔX,ΔZ)が他の個所に比して大きくなる。そこ
で、ここでは、検出範囲において得られた多数の補正座
標から最大のものと、最小のものとを除いたものの平均
値を壁面までの距離とするようにされている。なお、平
均値を算出する場合には、最大のものおよび最小のもの
ばかりでなく、最大に近いものと最小に近いものとを含
めて除くようにしてもよい。
【0091】また、Z軸方向およびX軸まわりの回転に
ついては処理速度と精度とのかねあいで無視するように
してもよい。さらに、X軸方向については壁面が1つの
平面内にあるものとみなせるため、フィッティング移動
量(ΔX,ΔZ)の算出を省略することも可能である。
【0092】(7)算出された前側センサ4Aおよび後
側センサ4Bと壁面との距離、および前側センサ4Aと
後側センサ4Bとの間隔に基づいて、自走式台車2の中
心線の壁面に対する傾斜を算出する。
【0093】次に、前掲の障害物分離方法1〜6におい
て障害物分離の基準として用いられた各曲線(以下、基
準曲線という)C1,C2,C3,C4,C5,C6,C7
妥当性を、基本形状データに基づいて判定する基準曲線
妥当性判定手順を説明する。なお、この手順を各障害物
分離方法1〜6において追加的に実施することによっ
て、壁面と障害物とが滑らかに連続しているような場
合、例えば障害物が粘着ープを上から張り渡すようにし
て壁面に留められているような場合にも障害物を検出す
ることが可能となり、検出精度が向上する。
【0094】すなわち、図11に示すように、当該障害
物分離処理において基準曲線Cが導出される範囲R21
ついて、近接する位置における基本形状データD1(同
図(a)参照)に基づいて、例えば最小二乗法により求
められる基準曲線Cを表す多項式のパラメータと当該測
定データD2(同図(b)参照)に基づいて、例えば最
小二乗法により求められる基準曲線Cを表す多項式のパ
ラメータとを比較し、誤差が大きい場合にその範囲R21
を障害物として分離する。より具体的には、測定データ
2の範囲R21から導出される基準曲線Cを表す多項式
の係数と基本形状データD1の範囲R21から導出される
基準曲線Cを表す多項式の係数とを比較し、少なくとも
1つの係数について閾値以上の相違があれば当該範囲R
21は壁面でないものとして分離される。
【0095】この場合、前側センサ4Aと壁面との距離
を基本形状データを取得したときと同一にするのが、精
確性を期す点から好ましいが、壁面からの距離のバラツ
キが20cm以内であれば実用上問題はない。
【0096】このように、この実施形態1によれば、曲
面を有する壁面からでも鉄筋や溝などの障害物を機械に
より精確かつ迅速にその壁面から分離できる。そのた
め、ロボットに壁面作業を障害物を避けながら実施させ
る際の教示が、精度よくかつ迅速になし得る。
【0097】実施形態2 本発明の実施形態2に係る障害物認識方法の要部を図1
2に示す。この実施形態2は実施形態1を改変してなる
ものであって、障害物の壁面からの分離精度を低下させ
ることなく、演算量を減少させてなるものである。この
ようにするのは、次のように理由による。
【0098】前述したように、この障害物認識方法にお
いては鉄筋なども障害物として認識する必要があるた
め、前側センサ4Aによる走査は非常に短いピッチ、例
えば3mmピッチでなされる。そのため、得られる形状
データの量は非常に多くなる。この量の非常に多い形状
データを実施形態1の処理方法により処理すると、演算
量が多くなり処理速度の低下を招来する。
【0099】なお、得られた形状データを単に間引いた
のでは、鉄筋などの小さな障害物の認識漏れを生ずるお
それがある。また、複数の形状データを平均し、その平
均された形状データに基づいて、実施形態1の処理方法
により処理しても前記と同様に、鉄筋などの小さな障害
物の認識漏れを生ずるおそれがある。
【0100】そこで、この実施形態2では、次のように
して鉄筋やボルト引き抜き穴などの小さな障害物を認識
漏れすることなく演算量を削減している。
【0101】すなわち、図12(a)に示すように、所
定の微小領域、例えば、ビルB壁面の高さ方向に対して
1度で、かつビル壁面に沿う方向に10cmの領域(以
下、検出単位という)の形状データ毎に、その最大値つ
まり最大陥没量、あるいは最小値つまり最大突出量を抽
出し、その抽出された最大値あるいは最小値により当該
検出単位の形状データを代表させ(図12(b)参
照)、以下その代表とされた形状データ(以下、代表形
状データという)に対して、実施形態1と同様にして処
理して障害物を壁面から分離し、ついで復元形状データ
を作成する。
【0102】このようにすることにより、障害物を漏れ
なく検出しながら演算処理量を低減できて演算処理時間
が短縮される。そのため、ロボットにより壁面作業させ
る際の準備に要する時間を実施形態1に比して短縮でき
る。
【0103】実施形態3 本発明の実施形態3に係る障害物認識方法の原理を図1
3および図14に説明図で示す。この実施形態3は実施
形態2を改変してなるものであって、各分離領域に存在
する障害物をマージにより立体化して近似するものであ
る。
【0104】まず、x−z面におけるマージについて説
明する。
【0105】(1)前記実施形態2により障害物とし認
識された個所の壁面からの突出値を算出する(図13
(a)参照)。
【0106】(2)この算出された突出値を用いて当該
障害物を、例えば四角形で近似して抽出・保存する(図
13(b)参照)。つまり、四角形の各点のx−z座標
値を制御・処理装置5のメモリに保存する。以下、この
抽出・保存された四角形を第1四角形という。
【0107】(3)第1四角形で近似された障害物に隣
接する障害物も同様に、例えば四角形で近似して抽出・
保存する。以下、この抽出・保存された四角形を第2四
角形という。
【0108】(4)第1四角形と第2四角形とがx−z
面において重なっている部分があるか否か判定する。
【0109】(5)前記判定で第1四角形と第2四角形
とがx−z面において重なっている部分があるとされれ
ば(図13(c)参照)、第1四角形と第2四角形とを
包含する四角形を生成して保存する(図13(d)参
照)。つまり、先に制御・処理装置5のメモリ保存され
た四角形の各点のx−z座標値を前記生成された四角形
の各点の座標値に置き換える。以下、このようにして生
成された四角形を1次統合四角形いう。
【0110】(6)1次統合四角形とそれに隣接する第
3四角形とがx−z面において重なっている部分がある
か否か判定する。
【0111】(7)前記判定で1次統合四角形と第3四
角形とがx−z面において重なっている部分があるとさ
れれば、1次統合四角形と第3四角形とを包含する四角
形(2次統合四角形)を生成して保存する。つまり、先
に制御・処理装置5のメモリ保存された1次統合四角形
の各点のx−z座標値を、前記生成された2次統合四角
形の各点の座標値に置き換える。
【0112】以下、この手順を重なる四角形がなくなる
まで繰り返す。この結果、x−z面において重なり合う
四角形を全て包含する統合四角形、つまり最終統合四角
形が形成される。
【0113】次に、y−z面におけるマージについて説
明する。
【0114】(1)y軸方向の所定範囲において前記マ
ージで作成された四角形(図14(a)参照)の底辺を
包含する長方形(1次統合長方形)を作成して保存する
(図14(b)参照)。つまり、四角形の各点のy−z
座標値を制御・処理装置5のメモリに保存する。
【0115】(2)1次統合長方形に隣接するy軸方向
の所定範囲において、前記1次統合長方形および四角形
の底辺を包含する長方形(2次統合長方形)を作成して
保存する(図14(c)参照)。つまり、先に制御・処
理装置5のメモリ保存された1次統合長方形の各点のy
−z座標値を、前記生成された2次統合長方形の各点の
座標値に置き換える。
【0116】以下、同様にして前記最終統合四角形に包
含されている四角形の底辺を全て包含する次統合長方
形、つまり最終統合長方形が形成される。
【0117】このようにして、最終統合四角形および最
終統合長方形が形成されると、これらの終統合四角形お
よび最終統合長方形を用いて障害物を立体化する。例え
ば、最終統合長方形とし、最終統合四角形を前後面とし
て障害物を立体化する。
【0118】このように、この実施形態3では障害物が
多面体により近似されているので、ロボットの経路策定
が簡素化される。そのため、ロボットの教示に要する時
間が短縮されて作業能率が向上する。
【0119】以上、本発明を実施形態に基づいて説明し
てきたが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるも
のではなく、種々改変が可能である。
【0120】例えば、各実施形態ではビル壁面の清掃作
業を例に採り説明されているが、本発明の適用はビル壁
面の清掃作業に限定されるものではなく、各種建造物や
構造物の壁面の各種作業に適用でき、例えば図15に示
すように、トンネル内周壁の各種作業にも適用できる。
【0121】その場合、同図に示すように、前側センサ
4Aおよび後側センサ4Bを自走式台車2側方端のなる
べく高い位置に設けることによって、より直角に近い角
度で壁面WRにレーザー光を照射することが可能とな
る。その結果、障害物等の陰の部分Eが小さくなって障
害物等であるか壁面であるかの判別不能の範囲が小さく
なり、障害物探索領域を拡大することができる。
【0122】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
曲面を有する壁面からでも突出鉄筋や溝などを含む各種
の障害物を機械により、精確かつ迅速にその壁面から分
離できるという優れた効果が得られる。そのため、ロボ
ットに壁面作業を障害物を避けながら実施させる際の教
示が、精度よくかつ迅速になし得るという優れた効果も
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る障害物認識方法が適
用されてなる障害物認識装置を備えたロボット・システ
ムの概略側面図である。
【図2】同概略平面図である。
【図3】同概略背面図である。
【図4】所得された形状データの一例の模式図である。
【図5】本発明の実施形態1に係る障害物認識方法の障
害物分離方法3による分離要領を示す説明図である。
【図6】同障害物分離方法4による分離要領を示す説明
図である。
【図7】同障害物分離方法5による分離要領を示す説明
図である。
【図8】同障害物分離方法6による分離要領を示す説明
図である。
【図9】同障害物分離方法7による分離要領を示す説明
図である。
【図10】フィティング要領の説明図である。
【図11】障害物分離方法1〜6に対して追加的に実施
される基準曲線妥当性判定手順の基本概念を示す説明図
である。
【図12】本発明の実施形態2に係る障害物認識方法の
原理を示す説明図であって、同(a)は形状データを示
し、同(b)は代表形状データを示す。
【図13】本発明の実施形態3に係る障害物認識方法の
原理を示す説明図であって、同(a)は障害物部の形状
データを示し、同(b)は障害物部を四角形で近似した
状態を示し、同(c)は四角形で近似された複数の障害
物部が重なり部を有している状態を示し、同(d)はマ
ージ後の状態を示す。
【図14】本発明の実施形態3に係る障害物認識方法の
原理を示す説明図であって、同(a)は障害物部の形状
データを示し、同(b)は四角形で近似された複数の障
害物部を部分的にマージした状態を示し、同(c)は全
体をマージした状態を示す。
【図15】本発明の障害物認識方法をトンネル内周壁に
適用した場合の概略図である。
【符号の説明】
1 ロボット 2 自走式台車 3 昇降装置 4 形状検出手段 5 制御・処理装置 10 ツール B ビル K ロボット・システム W 壁面
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA06 AA53 BB05 CC14 FF65 GG04 HH04 HH12 MM15 PP22 PP25 QQ18 2F069 AA66 BB40 GG04 GG07 JJ07 KK10 5H301 AA03 BB03 CC03 CC09 CC10 DD02 FF06 FF13 GG08 LL11

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面の形状データをライン状に所定角度
    間隔で壁面に沿って所定ピッチにより取得し、前記形状
    データから探索範囲の障害物を検出する障害物検出曲線
    を導出し、その障害物検出曲線と当該探索範囲の形状デ
    ータとの誤差を算出し、その誤差が閾値を超えている個
    所を障害物として壁面から分離することを特徴とする障
    害物認識方法。
  2. 【請求項2】 壁面の形状データをライン状に所定角度
    間隔で壁面に沿って所定ピッチにより取得し、前記形状
    データから探索範囲に隣接する不連続性検出対象範囲の
    不連続性を検出する不連続性検出曲線を導出し、その不
    連続性検出曲線を前記不連続性検出対象範囲まで外挿
    し、前記不連続性検出曲線の外挿範囲と同不連続性検出
    対象範囲の形状データとの誤差を算出し、その誤差が閾
    値を超えていれば障害物として壁面から分離することを
    特徴とする障害物認識方法。
  3. 【請求項3】 壁面の形状データをライン状に所定角度
    間隔で壁面に沿って所定ピッチにより取得し、前記形状
    データから隣接する所要数の探索範囲の連続性を判定す
    る連続性判定曲線を導出し、前記各探索範囲の連続性を
    前記連続性判定曲線により判定し、前記所要数の探索範
    囲のいずれかが壁面である場合、壁面とされている探索
    範囲と連続性を有しないとされた探索範囲を障害物とし
    て壁面から分離することを特徴とする障害物認識方法。
  4. 【請求項4】 壁面の形状データをライン状に所定角度
    間隔で壁面に沿って所定ピッチにより取得し、前記形状
    データから連続性を有する探索範囲が隣接して存在する
    と判定された場合、各探索範囲の形状データからそれぞ
    れ連続性判定曲線を導出し、各連続性判定曲線を隣接す
    る探索範囲の隣接する部分領域までそれぞれ外挿し、前
    記各部分領域の連続性をそれぞれ判定することにより、
    隣接する探索範囲相互の連続性を判定し、前記いずれか
    の探索範囲が壁面である場合、隣接する探索範囲が連続
    性を有しなければ障害物として壁面から分離することを
    特徴とする障害物認識方法。
  5. 【請求項5】 壁面とされた探索範囲に隣接するが、該
    壁面とされた探索範囲とは連続性を有しないとされた探
    索範囲の逆隣に隣接する探索範囲と、前記壁面とされた
    探索範囲との連続性を判定し、前記逆隣に隣接する探索
    範囲が連続性を有しない場合、同探索範囲を障害物とし
    て壁面から分離することを特徴とする請求項3または4
    記載の障害物認識方法。
  6. 【請求項6】 前記連続性の判定が、壁面とされた探索
    範囲の形状データと連続性が判定される探索範囲の形状
    データとを用いて導出された連続性判定曲線によりなさ
    れることを特徴とする請求項5記載の障害物認識方法。
  7. 【請求項7】 前記連続性の判定が、壁面とされた探索
    範囲の形状データ用いて導出された連続性判定曲線を、
    連続性が判定される探索範囲まで外挿し、前記連続性判
    定曲線の外挿範囲と、当該探索範囲の形状データとの誤
    差を算出することによりなされることを特徴とする請求
    項5記載の障害物認識方法。
  8. 【請求項8】 連続性を有するとされた各探索範囲群ご
    との形状データ数を合計し、その合計数の最大の探索範
    囲群に属する探索範囲を壁面であるとすることを特徴と
    する請求項3または4記載の障害物認識方法。
  9. 【請求項9】 障害物が分離された壁面の当該障害物が
    分離された個所の形状データの復元をなすことを特徴と
    する請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の障
    害物認識方法。
  10. 【請求項10】 検出単位の形状データごとにその最大
    値および最小値を抽出し、それらの最大値および最小値
    により当該検出単位の形状データを代表させることを特
    徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載
    の障害物認識方法。
  11. 【請求項11】 分離された障害物をマージ処理により
    多面体で近似することを特徴とする請求項1ないし請求
    項10のいずれか一項に記載の障害物認識方法。
  12. 【請求項12】 壁面の形状データをライン状に所定角
    度間隔で壁面に沿って所定ピッチにより取得し、前記形
    状データから探索範囲の障害物を検出する障害物検出曲
    線を導出し、その障害物検出曲線と当該探索範囲の形状
    データとの誤差を算出し、その誤差が閾値を超えている
    個所を障害物として壁面から分離するよう構成されてな
    ることを特徴とする障害物認識装置。
  13. 【請求項13】 壁面の形状データをライン状に所定角
    度間隔で壁面に沿って所定ピッチにより取得し、前記形
    状データから探索範囲に隣接する不連続性検出対象範囲
    の不連続性を検出する不連続性検出曲線を導出し、その
    不連続性検出曲線を前記不連続性検出対象範囲まで外挿
    し、前記不連続性検出曲線の外挿範囲と同不連続性検出
    対象範囲の形状データとの誤差を算出し、その誤差が閾
    値を超えていれば障害物として壁面から分離するよう構
    成されてなることを特徴とする障害物認識装置。
  14. 【請求項14】 壁面の形状データをライン状に所定角
    度間隔で壁面に沿って所定ピッチにより取得し、前記形
    状データから隣接する所要数の探索範囲の連続性を判定
    する連続性判定曲線を導出し、前記各探索範囲の連続性
    を前記連続性判定曲線により判定し、前記所要数の探索
    範囲のいずれかが壁面である場合、壁面とされている探
    索範囲と連続性を有しないとされた探索範囲を障害物と
    して壁面から分離するよう構成されてなることを特徴と
    する障害物認識装置。
  15. 【請求項15】 壁面の形状データをライン状に所定角
    度間隔で壁面に沿って所定ピッチにより取得し、前記形
    状データから連続性を有する探索範囲が隣接してあると
    判定された場合、各探索範囲の形状データからそれぞれ
    連続性判定曲線を導出し、各連続性判定曲線を隣接する
    探索範囲の隣接する部分領域までそれぞれ外挿し、各部
    分領域の連続性をそれぞれ判定することにより隣接する
    探索範囲相互の連続性を判定し、前記いずれかの探索範
    囲が壁面である場合、隣接する探索範囲が連続性を有し
    なければ障害物として壁面から分離するよう構成されて
    なることを特徴とする障害物認識装置。
  16. 【請求項16】 壁面とされた探索範囲に隣接するが、
    該壁面とされた探索範囲とは連続性を有しないとされた
    探索範囲の逆隣に隣接する探索範囲と、前記壁面とされ
    た探索範囲との連続性を判定し、前記逆隣に隣接する探
    索範囲が連続性を有しない場合、当該探索範囲を障害物
    として壁面から分離するよう構成されてなることを特徴
    とする請求項14または15記載の障害物認識装置。
  17. 【請求項17】 前記連続性の判定が、壁面とされた探
    索範囲の形状データと連続性が判定される探索範囲の形
    状データとを用いて導出された連続性判定曲線によりな
    されるよう構成されてなることを特徴とする請求項16
    記載の障害物認識装置。
  18. 【請求項18】 前記連続性の判定が、壁面とされた探
    索範囲の形状データ用いて導出された連続性判定曲線
    を、連続性が判定される探索範囲まで外挿し、前記連続
    性判定曲線の外挿範囲と、当該探索範囲の形状データと
    の誤差を算出してなされるよう構成されてなることを特
    徴とする請求項16記載の障害物認識装置。
  19. 【請求項19】 連続性を有するとされた各探索範囲群
    ごとの形状データ数を合計し、その合計数の最大の探索
    範囲群に属する探索範囲が壁面であるとするよう構成さ
    れてなることを特徴とする請求項14または15記載の
    障害物認識装置。
  20. 【請求項20】 障害物が分離された壁面の当該障害物
    が分離された個所の形状データの復元をなすよう構成さ
    れてなることを特徴とする請求項12ないし請求項19
    のいずれか一項に記載の障害物認識装置。
  21. 【請求項21】 検出単位の形状データごとにその最大
    値および最小値を抽出し、それらの最大値および最小値
    により当該検出単位の形状データを代表させるよう構成
    されてなることを特徴とする請求項12ないし請求項2
    0のいずれか一項に記載の障害物認識装置。
  22. 【請求項22】 分離された障害物をマージ処理により
    多面体で近似するよう構成されてなることを特徴とする
    請求項12ないし請求項21のいずれか一項に記載の障
    害物認識装置。
  23. 【請求項23】 請求項12ないし請求項22のいずれ
    か一項に記載の障害物認識装置を備えてなることを特徴
    とするロボット・システム。
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