JP2003280502A - 学習方法およびシステム - Google Patents

学習方法およびシステム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者が興味を持って学習をすることができ
ると共に、学習効果を高めることが可能な学習方法およ
びシステムを提供する。 【解決手段】 学習画面のテキスト表示領域31にテキ
ストを表示する。利用者がこのテキストを読んで学習内
容を理解した後、問題ボタン33をクリックすると、問
題となる箇所に網伏せが行われた問題文が問題文表示領
域32に表示される。利用者は網伏せ位置をクリックし
て問題を選択した後、問題に対する解答をテキスト表示
領域31に表示されたテキストから探して見つかった文
言をクリックする。クリックした位置の文言が正答であ
れば、問題文の網伏せが消えて、正答が表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータを用いて
学習を行う学習方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、学習を行う際には、紙に印刷
された問題に対して解答し、正答と照らし合わせて知識
を深めていくことが行われていた。近年では、コンピュ
ータを利用して学習するシステムも出現してきており、
このようなシステムでは、問題を画面に表示させ、利用
者がコンピュータに対して解答すると、コンピュータか
ら何らかの応答が返ってくる。これにより、利用者はよ
り興味をもって学習を行うことができるようになってき
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなコンピュータを利用した学習システムであって
も、利用者に興味をもって学習をさせるには、まだまだ
不十分なものとなっている。特に、テキスト、問題文等
の関係が上手く連携されておらず、利用者の学習効果が
高まらないという問題がある。
【0004】上記のような点に鑑み、本発明は、利用者
が興味を持って学習をすることができると共に、学習効
果を高めることが可能な学習方法およびシステムを提供
することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、表示装置および指示入力装置を有する
コンピュータを利用して学習を行う方法として、学習の
内容であるテキストを前記表示装置に表示する段階、前
記表示されたテキストに対応する内容の問題文を前記表
示装置に表示する段階、前記指示入力装置を用いた解答
に対する応答を行う応答段階を実行するようにしたこと
を特徴とする。本発明によれば、コンピュータを利用し
て画面上にまずテキストを表示し、続いてテキストに対
応する内容の問題文を表示し、この問題に対する解答に
対して、正解の場合、コンピュータが正答を問題文に表
示するようにしたので、利用者が興味を持って学習をす
ることができると共に、学習効果を高めることが可能と
なる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。(1.システム
構成)図1は、本発明に係る学習システムの一実施形態
によるシステム構成図である。図1において、1は演算
制御装置、2は表示手段、3は指示入力手段、4は問題
認識手段、5は正答提示手段、6は正答記憶手段であ
る。
【0007】図1に示す学習システムは、現実にはコン
ピュータとその周辺機器により実現される。具体的に
は、演算制御装置1はCPUおよびメモリで実現され、
メモリに読み込んだプログラムを実行することにより、
全体の演算制御を実行するものである。表示手段2は、
テキストや問題文の表示を行う機能を有しており、CR
T、液晶等のディスプレイ装置で実現される。指示入力
手段3は、問題文に対する解答する問題の指定、テキス
ト中からの解答の指定、その他演算制御装置1に対する
各種指示を行う入力機器であり、マウスやキーボードに
より実現される。問題認識手段4は、指示入力手段3に
よる問題の指定が行われた際に、どの問題(問題文中の
空欄箇所)が選択されたかを認識する機能を有してい
る。正答提示手段5は、指示入力手段3による解答があ
った際、その解答が正解であった場合に正答を表示手段
2に表示させる機能を有している。問題認識手段4、正
答提示手段5は現実には専用のプログラムをメモリに読
込んでCPUで実行することにより実現され、演算制御
装置1の一機能として稼動する。正答記憶手段6は、問
題文中の問題に対応する正答がテキスト中のどの部分に
記載されているかを対応づけて記憶したものであり、コ
ンピュータに内蔵または接続され、コンピュータから読
出し可能な補助記憶装置により実現される。
【0008】(2.処理の流れ)次に、本発明に係る学習
方法について、図1に示した学習システムの処理動作と
共に説明する。図2は本発明に係る学習方法の概要を示
すフローチャートである。まず、学習システムを起動し
て初期画面を表示手段2に表示させる(ステップS
1)。さらに指示入力手段3を用いて所定の操作を行う
ことにより図3に示すような学習画面を表示手段2に表
示させる。この時点では、学習画面には問題は表示され
ず、テキストだけが表示される(ステップS2)。
【0009】ここで、図3の学習画面について説明す
る。図3において、31はテキスト表示領域、32は問
題文表示領域、33は問題ボタン、34は隠蔽ボタン、
35は進行状況インジケータ、36はメッセージ表示欄
である。テキスト表示領域31には、この項で学習する
内容が掲載されており、テキストもしくは学習内容の解
説としての役割を果たしている。テキスト表示領域31
には、文章の他必要に応じて図面、画像等が表示され
る。図3の例では、図面として2つのグラフが表示され
ている。問題文表示領域32は、利用者に対する問題を
文章として表示する領域であり、このテーマで学習した
内容の理解度をテストするための問題文が表示される。
ただし、この時点では、テキストの内容に専念させるた
め何も表示されていない。問題ボタン33は、問題文を
表示させるために用意されたボタンであり、マウス等
(指示入力手段3に対応)を用いて画面上でカーソルを
合わせクリックすることにより、問題文表示領域32に
問題文を表示させる。「隠す」と表示された隠蔽ボタン
34は、テキスト表示領域31に表示されている文言の
うち、あらかじめ設定されている重要な文言を隠蔽する
ために用意されたボタンである。進行状況インジケータ
35は、利用者の学習の進行状況を示すインジケータで
あり、各章が○で示された数のテーマで構成されてお
り、どの程度まで進んでいるかがわかるようになってい
る。例えば、図3の例では、この章では5個のテーマが
あり現在は1つ目であることを示している。メッセージ
表示欄36は、システムから利用者に対してのメッセー
ジを表示する欄であり、利用者は、表示されたメッセー
ジを参考にして操作を行う。図3の例では、テキスト表
示領域31には、学習する内容が表示され、問題文表示
領域32には何も表示されていない状態であるので、メ
ッセージ表示欄36には、「テキストを良く読んで、内
容を理解して下さい。」といったメッセージが表示され
ている。
【0010】このような学習画面において、利用者はテ
キスト表示領域31に表示された内容を読んで知識の習
得を行う。続いて、習得度の確認を行いたい場合は、問
題ボタン33をクリックする。これにより、図4に示す
ように問題文表示領域32に問題文が表示される(ステ
ップS3)。問題文は、文章中において問題とする文言
に網伏せを行った形式で表示され、いわゆる穴埋め問題
として出題が行われる。図4の例では、、で示した
2箇所に網伏せが行われ、2つの問題が出題されてい
る。図4からもわかるように網の大きさは、ほぼ同一と
なっており、網の大きさにより解答の文字数が推測でき
ないようになっている。このとき、メッセージ表示欄3
6には、「問題文中のブランクを選択して下さい。」と
いったメッセージが表示され、利用者は網掛けされた箇
所をクリックすれば良いことを理解することができる。
ここで、で示した網をクリックすると、演算制御装置
1がクリックされた位置を認識する。すると、問題認識
手段4は、指定された位置により、問題が選択された
ことを認識する(ステップS4)。さらに問題認識手段
4は、正答記憶手段6を参照して問題に対する正答を認
識して正答提示手段5に正答を通知する。一方、演算制
御装置1は、クリックされた位置の網を点滅表示させ
る。この場合、問題に対応する網が点滅することにな
る。点滅は問題が正しく選択されてシステムが認識した
ことを利用者に示すものであり、当然のことながら、点
滅中に網が消えた瞬間であっても解答が見えるようには
なっていない。網が消えた瞬間は網の部分が空白になっ
ているだけである。
【0011】この状態において、利用者は、学習画面の
テキスト表示領域31内の文章から文言を指定する。具
体的には、マウスを用いて文章中の文言にカーソルを合
わせ、クリックする。図には示していないが、このとき
メッセージ表示欄36には、「テキストから解答を選択
して下さい。」といったメッセージが表示され、利用者
は解答がテキスト中にあることを知ることができるよう
になっている。正答提示手段5は、現在選択されている
問題の正答がテキスト表示領域31内のどの位置にあ
るかを認識しており、利用者がクリックした位置が認識
している正答の位置であれば、問題文表示領域32の網
の位置に掛かっている網を消滅させ、代わりに正答を
表示させる(ステップS5)。例えば、図4において、
問題の正答が「クアラルンプール」である場合、正答
は、図5に示すように表示される。すなわち、正答の文
字数が多い場合は、網の大きさに係わらず挿入され、問
題文全体が後にずれることになる。また、テキスト中の
どの文言が正答かを認識させるためにテキスト中の正答
である文言も図5に示すように反転(黒box、白ヌキ
文字)される。
【0012】同様に問題に答えるためには、利用者は
網の位置をクリックした後、テキスト領域31内の文
言をクリックする。正答提示手段5は、利用者がクリッ
クした位置が認識している正答の位置であれば、問題文
表示領域32の網の位置に掛かっている網を消滅さ
せ、代わりに正答を表示させる。例えば、問題の正答
が「東京」である場合、正答は、図6に示すように表示
されることになる。これで、問題文に網伏せされていた
2問正解したことになる。問題文中の全ての問題が解か
れると、次のテーマに進むことができるように設定され
ている。ここでは、問題の正答である「東京」が問題
文中に表示されると同時に、図6に示すように移動ボタ
ン37が表示される。このとき、学習システムの演算制
御装置1においては、テーマ1−1に履修済みのステー
タスが付与され、これに基づいて学習画面に移動ボタン
37を表示させる処理を行う。この移動ボタン37をク
リックすることにより利用者は次のテーマへ進めること
になる。次のテーマへ進むと図3に示したのと同様の状
態で次のテーマのテキストを表示した学習画面が表示さ
れる。
【0013】本発明の学習システムでは、問題解答とは
別個にテキスト中の語句を暗記する時のために隠蔽ボタ
ンが用意してある。この隠蔽ボタンを利用してテキスト
中の重要語句を隠し、その文言を頭の中で推測すること
で暗記を助けることができる。具体的には、図7に示す
ような学習画面において、「隠す」と表示された隠蔽ボ
タン34をクリックする。すると、テキスト表示領域3
1内の重要部分に網伏せが行われる。図7の例では、グ
ラフ中の重要文言である「東京」「クアラルンプール」
が網伏せにより隠蔽されることになる。図7の例では示
していないが、もちろんテキスト表示領域31内の文章
中の重要文言に網伏せを行うようにしても良い。
【0014】(実用的な例)次に、コンピュータを用い
た具体的な利用例について説明する。本発明に係る学習
システムはコンピュータにプログラムを実行させること
により実現される。このプログラムは、ネットワークを
介して所定のコンピュータからダウンロードするか、ま
たはCD−ROM、DVD等の記録媒体に記録されて利
用者に提供される。例えば、CD−ROMにより提供さ
れる場合、利用者のコンピュータに内蔵または接続され
たCD−ROM読取装置によりCD−ROMが読取ら
れ、CD−ROM内に記録されたプログラムのうち、必
要なものがメモリ(主記憶装置)に読取られ、CPUに
より順次実行される。これによりコンピュータが学習シ
ステムとして機能することになる。
【0015】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の
応用が可能である。例えば、初期画面として、図8に示
すような画面を表示させる。図8においてはトレーニン
グコース選択ボタン81、セレクトコース選択ボタン8
2、映像ライブラリー選択ボタン83、百科事典選択ボ
タン84が用意されており、各ボタンをクリックするこ
とにより、そのボタンに示されている内容に進むことに
なる。例えば、上記実施形態はトレーニングコースに対
応しており、トレーニングコース選択ボタン81をクリ
ックすると、図3に示した学習画面に進むことになる。
トレーニングコースでは、上述のように、1つのテーマ
について全ての問題の解答を行わないと、次のテーマに
進めないようになっており、そのテーマの習得度が高ま
り、また利用者も1つのテーマが終わる度に達成感が得
られることになる。これに対して、セレクトコースは、
利用者が自分が学習したいテーマを選択することができ
る。例えば、この学習システムで学習するテーマの全体
構成が図9に示すようなものであった場合を考えてみ
る。図9に示すように第1章に5つのテーマ、第2章、
第3章…、にそれぞれ複数のテーマがある場合、トレー
ニングコースでは、第1章の1−1から進めていくしか
ないが、セレクトコースでは、図9に準じたテーマ一覧
が表示され、その中から選択したテーマの学習画面が表
示されることになる。また、映像ライブラリーでは、こ
の学習内容に関連した内容のうち、特に動画を見ること
により学習効果の高いものについて、映像で確認するこ
とができる。百科事典は、この学習内容を百科事典形式
で学習することができるようになっている。
【0016】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
学習の内容であるテキストを表示装置に表示し、表示さ
れたテキストに対応する内容の問題文を表示装置に表示
し、指示入力装置を用いた解答に対する応答を行うよう
にしたので、利用者が興味を持って学習をすることがで
きると共に、学習効果を高めることが可能となるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る学習システムの一実施形態による
システム構成図である。
【図2】本発明に係る学習方法の概要を示すフローチャ
ートである。
【図3】表示手段2に表示される学習画面を示す図であ
る。
【図4】問題文表示時の学習画面の様子を示す図であ
る。
【図5】解答が正答であった場合の学習画面の様子を示
す図である。
【図6】1テーマの全問解答時の学習画面の様子を示す
図である。
【図7】重要文言を隠蔽したときの学習画面の様子を示
す図である。
【図8】本発明に係る学習システムの初期画面の様子を
示す図である。
【図9】学習内容のテーマ構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1・・・演算制御装置 2・・・表示手段 3・・・指示入力手段 4・・・問題認識手段 5・・・正答提示手段 6・・・正答記憶手段 31・・・テキスト表示領域 32・・・問題文表示領域 33・・・問題ボタン 34・・・隠蔽ボタン 35・・・進行状況インジケータ 36・・・メッセージ表示欄 37・・・移動ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志村 典子 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2C028 BA01 BA02 BB04 BC01 BD01 CA13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示装置および指示入力装置を有するコン
    ピュータを利用して学習を行う方法であって、 学習の内容であるテキストを前記表示装置に表示する段
    階と、 前記表示されたテキストに対応する内容の問題文を前記
    表示装置に表示する段階と、 前記指示入力装置を用いた解答に対する応答を行う応答
    段階と、 を有することを特徴とする学習方法。
  2. 【請求項2】前記問題文は穴埋め問題であり、正答は前
    記テキスト中の文言であって、 前記応答段階における解答は、前記指示入力装置を用い
    て前記問題文中の空欄を指定すると共に、テキスト中の
    文言を指定することにより行われ、 前記応答段階における応答は、前記指定されたテキスト
    中の文言を前記問題文中の空欄位置に表示することによ
    り行うものであることを特徴とする請求項1に記載の学
    習方法。
  3. 【請求項3】前記問題文中の空欄は、正答の文言の文字
    数に関わらず、ほぼ同一の大きさであることを特徴とす
    る請求項2に記載の学習方法。
  4. 【請求項4】前記テキストおよび問題文の組に対して解
    答および応答が終了すると、当該問題には履修済みのス
    テータスが付与され、次の問題に進むものであることを
    特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の学
    習方法。
  5. 【請求項5】テキストおよび問題文を表示する表示手段
    と、 前記表示された問題文に対して解答の指示入力を行う指
    示入力手段と、 前記指示入力手段による問題の指定により選択された問
    題を認識すると共にテキスト上の正答位置を認識する問
    題認識手段と、 前記指示入力手段によるテキスト上の指定位置が正答位
    置である場合に、当該正答を問題文の空欄に出力する正
    答提示手段と、 を有することを特徴とする学習システム。
  6. 【請求項6】コンピュータに、学習の内容であるテキス
    トをコンピュータに接続された表示装置に表示する段
    階、前記表示されたテキストに対応する内容の問題文を
    前記表示装置に表示する段階、コンピュータに接続され
    た指示入力装置を用いた解答に対する応答を行う応答段
    階を実行させるためのプログラム。
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