JP2003279550A - ニューラルネットワークを利用した知能化超音波探傷システム - Google Patents

ニューラルネットワークを利用した知能化超音波探傷システム

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JP2003279550A JP2002080940A JP2002080940A JP2003279550A JP 2003279550 A JP2003279550 A JP 2003279550A JP 2002080940 A JP2002080940 A JP 2002080940A JP 2002080940 A JP2002080940 A JP 2002080940A JP 2003279550 A JP2003279550 A JP 2003279550A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、検査対象物からの超音波の
パルスエコー波形の分析により、自動的に検査対象物の
欠陥等を検査することが可能なニューラルネットワーク
を利用した知能化超音波探傷システムを提供することに
ある。 【解決手段】 本発明に関わるニューラルネットワーク
を利用した知能化超音波探傷システムのプログラムは、
反射波の波形のピーク(A、B、C)の何れか一つを用い
て位相を合わせるステップと、ピーク(B)近傍の波形の
データから予め同様な方法の学習で決定されたニューラ
ルネットワークを用いて欠陥部であるか健常部であるか
を判定するステップとを実行することを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物の欠陥等を
検査するシステムに係り、より詳細には検査対象物から
の超音波のパルスエコー波形を分析することにより検査
対象物の欠陥等を検査するニューラルネットワークを利
用した知能化超音波探傷システムに関係する。
【0002】
【従来の技術】科学技術の発展に伴ない、従来の方法で
は加工困難な新材料や非常に高精度であることが要求さ
れる部品が出現している。
【0003】高精度な部品を製造するため、古くから天
然の砥石を使用して手作業で刃物を研いだり、金属を磨
いたりする作業が行われており、その後、天然の砥石を
円盤状に形作り、手回しで回転させて能率を上げるよう
に進歩した。
【0004】その後、砥石車を動力で駆動する研削盤が
開発され、また、天然の砥石に代わる人造砥石が製造さ
れ、この両者の進歩が相俟って研削加工が重要な精密加
工法として発展している。
【0005】上記人造砥石の一つである立方晶窒化ほう
素(Cubic Boron Nitride:以下、CBNと称す)は、
ダイヤモンド製造と同一の方法で合成された人工物であ
り、ダイヤモンド砥石と並び難削材の研削に多用されて
いる。
【0006】ここで、研削加工時の砥石周速度は高速で
あり、回転による遠心力に加えて研削の負荷がかかり、
砥石自体に大きな荷重が加わっている。
【0007】回転砥石は、砥石セグメントを金属製の台
金に貼り付ける構造になっていることから、砥石と台金
との接着面における剥離等の欠陥は大きな事故の原因と
なる可能性がある。
【0008】現在、その安全性を保障するため、標本抽
出による回転試験が一般的に行われているが、高速回転
で使用されるものに対して非破壊検査による全数検査の
実施が求められている。
【0009】非破壊検査には様々な方法があるが、検査
対象である材料の外部から超音波を照射し、材料からの
超音波の反射波、或いは透過波を解析して欠陥の有無等
を調べる超音波探傷法がその簡易性、安全性等の理由か
ら広汎に用いられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超音波探傷
法で得られた超音波波形による欠陥の評価は、現場の熟
練した技術者によって行われ、該技術者の経験や勘に依
るところが大きい。
【0011】しかし、熟練技術者の養成が困難である現
状を考慮すると、技術者の勘や経験に依らず機械で自動
的に欠陥を評価する方法が必要となっている。
【0012】超音波探傷法で得られたデータをもとに自
動的に欠陥の評価を行う方法として、ニューラルネット
ワークを用いたものがあるが、CBN砥石は、不規則な
形状の砥粒、結合剤、気孔から成る不均質で複雑な構造
であるため、超音波の乱反射や散乱等で内部欠陥からの
反射波の判定は困難を極めている。
【0013】本発明は上記実状に鑑み、検査対象物から
の超音波のパルスエコー波形の分析により、自動的に検
査対象物の欠陥等を検査することが可能なニューラルネ
ットワークを利用した知能化超音波探傷システムの提供
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべ
く、本発明の請求項1に関わるニューラルネットワーク
を利用した知能化超音波探傷システムのプログラムは、
検査対象物のモデルに作成された欠陥部の測定域および
健常部の測定域に超音波を照射し両測定域からの超音波
反射波の波形をニューラルネットワークを用いて学習す
ることにより欠陥を同定するニューラルネットワークを
利用した知能化超音波探傷システムのプログラムであっ
て、モデルの欠陥部および健常部からの反射波形の第1
または第2ピークの何れか一つを用いて位相を合わせる
ステップと、ニューラルネットワークを用いてピーク近
傍の波形のデータを学習し、欠陥を同定するステップと
を実行することを特徴としている。
【0015】本発明の請求項2に関わるニューラルネッ
トワークを利用した知能化超音波探傷システムのプログ
ラムは、請求項1に記載のニューラルネットワークを利
用した知能化超音波探傷システムのプログラムにおい
て、ピーク近傍の波形は、ピーク近傍の約10波長以下
の数のピークを含む波形であることを特徴としている。
【0016】本発明の請求項3に関わるニューラルネッ
トワークを利用した知能化超音波探傷システムのプログ
ラムは、請求項1または請求項2に記載のニューラルネ
ットワークを利用した知能化超音波探傷システムのプロ
グラムにおいて、検査対象物の測定域を端部域と中央部
域に分割し、それぞれ個別に欠陥部であるか健常部であ
るかを判定することを特徴としている。
【0017】本発明の請求項4に関わるニューラルネッ
トワークを利用した知能化超音波探傷システムのプログ
ラムは、請求項1から請求項3のうちの何れか一項に記
載のニューラルネットワークを利用した知能化超音波探
傷システムのプログラムにおいて、検査対象物は、CB
Nセグメント砥石であり、該CBNセグメント砥石のセ
グメントと台金との接着面が測定域であることを特徴と
している。
【0018】本発明の請求項5に関わるニューラルネッ
トワークを利用した知能化超音波探傷システムのプログ
ラムは、検査対象物の測定域に超音波を照射し測定域か
らの超音波反射波形をニューラルネットワークを用いて
分析することにより欠陥部であるか健常部であるかを判
定するニューラルネットワークを利用した知能化超音波
探傷システムのプログラムであって、反射波の波形のピ
ークの何れか一つを用いて位相を合わせるステップと、
ピーク近傍の波形のデータから予め同様な方法の学習で
決定されたニューラルネットワークを用いて欠陥部であ
るか健常部であるかを判定するステップとを実行するこ
とを特徴としている。
【0019】本発明の請求項6に関わるニューラルネッ
トワークを利用した知能化超音波探傷システムのプログ
ラムは、請求項5に記載のニューラルネットワークを利
用した知能化超音波探傷システムのプログラムにおい
て、位相を合わせる波形のピークは、第1ピークまたは
第2ピークの何れかであることを特徴としている。
【0020】本発明の請求項7に関わるニューラルネッ
トワークを利用した知能化超音波探傷システムのプログ
ラムは、請求項5または請求項6に記載のニューラルネ
ットワークを利用した知能化超音波探傷システムのプロ
グラムにおいて、ピーク近傍の波形は、ピーク近傍の約
10波長以下の数のピークを含む波形であることを特徴
としている。
【0021】本発明の請求項8に関わるニューラルネッ
トワークを利用した知能化超音波探傷システムのプログ
ラムは、請求項5から請求項7のうちの何れか一項に記
載のニューラルネットワークを利用した知能化超音波探
傷システムのプログラムにおいて、検査対象物の測定域
を端部域と中央部域に分割し、それぞれ個別に欠陥部で
あるか健常部であるかを判定することを特徴としてい
る。
【0022】本発明の請求項9に関わるニューラルネッ
トワークを利用した知能化超音波探傷システムのプログ
ラムは、請求項5から請求項8のうちの何れか一項に記
載のニューラルネットワークを利用した知能化超音波探
傷システムのプログラムにおいて、検査対象物は、CB
Nセグメント砥石であり、該CBNセグメント砥石のセ
グメントと台金との接着面が測定域であることを特徴と
している。
【0023】本発明の請求項10に関わるニューラルネ
ットワークを利用した知能化超音波探傷システムのプロ
グラムを内蔵する超音波探傷機は、検査対象物の測定域
に超音波を照射し測定域からの超音波反射波の波形をニ
ューラルネットワークを用いて分析することにより欠陥
部であるか健常部であるかを判定するニューラルネット
ワークを利用した知能化超音波探傷システムのプログラ
ムを内蔵する超音波探傷機であって、反射波の波形のピ
ークの何れか一つを用いて位相を合わせるステップと、
ピーク近傍の波形のデータから予め同様な方法の学習で
決定されたニューラルネットワークを用いて欠陥部であ
るか健常部であるかを判定するステップとを実行するこ
とを特徴としている。
【0024】本発明の請求項11に関わるニューラルネ
ットワークを利用した知能化超音波探傷システムのプロ
グラムを内蔵する超音波探傷機は、請求項10に記載の
ニューラルネットワークを利用した知能化超音波探傷シ
ステムのプログラムを内蔵する超音波探傷機において、
位相を合わせる波形のピークは、第1ピークまたは第2
ピークの何れかであることを特徴としている。
【0025】本発明の請求項12に関わるニューラルネ
ットワークを利用した知能化超音波探傷システムのプロ
グラムを内蔵する超音波探傷機は、請求項10または請
求項11に記載のニューラルネットワークを利用した知
能化超音波探傷システムのプログラムを内蔵する超音波
探傷機において、ピーク近傍の波形は、ピーク近傍の約
10波長以下の数のピークを含む波形であることを特徴
としている。
【0026】本発明の請求項13に関わるニューラルネ
ットワークを利用した知能化超音波探傷システムのプロ
グラムを内蔵する超音波探傷機は、請求項10から請求
項12のうちの何れか一項に記載のニューラルネットワ
ークを利用した知能化超音波探傷システムのプログラム
を内蔵する超音波探傷機において、検査対象物の測定域
を端部域と中央部域に分割し、それぞれ個別に欠陥部で
あるか健常部であるかを判定することを特徴としてい
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、実施例を示す図面に基づい
て、本発明を詳細に説明する。
【0028】本発明における検査対象物は、研削盤にお
いて高速回転駆動される砥石車であり、図1に示すよう
に、外周部にCBN砥石であるセグメントチップ2が複
数接着されるCBNセグメント砥石(検査対象物)1であ
る。
【0029】該CBNセグメント砥石1における外周部
のセグメントチップ2の接着不良等の欠損が検査対象と
なる。
【0030】本発明においては、まず、CBNセグメン
ト砥石1の外周部の接着部に人為的な剥離欠陥(図3参
照)を有するCBNセグメント砥石(モデル)1′を作成
して、図5に示すように、超音波水浸垂直探傷法によ
り、このCBNセグメント砥石1′を水中に沈め、その
外周面1dに超音波を照射して剥離欠陥部と健常部との
超音波反射波形を取得し、その特徴を調べた。
【0031】次に、その特徴を基に剥離欠陥部と健常部
との超音波反射波形の2つの教師波形を階層型ニューラ
ルネットワークを用いて剥離欠陥部と健常部として学習
させることで、CBNセグメント砥石1の剥離欠陥部の
検査に最適な階層型ニューラルネットワークのプログラ
ムを作成し、ニューラルネットワークを利用した知能化
超音波探傷システムを実現したものである。
【0032】なお、本システムは、CBNセグメント砥
石の欠陥部の検査に限定されず、その他の構成部材の欠
陥部の検査にも適用可能である。
【0033】以下、本発明の導出過程から詳細に説明す
る。
【0034】図1、図2に示すように、検査対象物であ
るCBNセグメント砥石1は、短円柱形状の台金3と台
金3の外周面(測定域、接着面)3c上に貼り付けられる
11枚のセグメントチップ2とを備え構成されている。
【0035】台金3は、スチール製であり、軸心部に回
転駆動軸のフランジ(図示せず)に固着される軸孔3hが
穿孔されている。
【0036】セグメントチップ2は、CBN砥粒が入っ
ていないコア層2aとCBN砥粒が入りコア層2aの外
周面に接着されるリム層2bとから構成され、リム層2
bとコア層2aとを合わせてセグメントチップと呼称さ
れている。
【0037】CBNセグメント砥石1は、図2に示すよ
うに、台金3の外周面3cに11枚のセグメントチップ
2のコア層2aがそれぞれ接着されることにより、11
枚のセグメントチップ2が台金3に貼り付けられ製造さ
れる。
【0038】なお、セグメントチップ2のコア層2a
は、CBN砥石の台金3への接着強度を確保するための
緩衝材であり、CBNセグメント砥石1において、コア
層2aとリム層2bとの接着強度に比べ、コア層2aと
台金3との接着強度は格段に小さく、接着不良が発生し
易い構成である。
【0039】ここで、CBNセグメント砥石1の寸法
は、図1に示すように、外径100mm、幅20mm、
軸孔3hの径が15.8mmのものを例に挙げて説明す
る。
【0040】また、CBNセグメント砥石1のCBN砥
石の人為的剥離欠陥を作成するため、実際に想定し得る
接着不良欠陥形状や検出分解能に関係する検出限界等を
解析段階で検討することを考慮し、図3(a)に示す剥離
の無いセグメントチップ2に対し、図3(b)〜図3(g)
に示す6種類の剥離形状を有するセグメントチップ2を
準備することとする。
【0041】そこで、図3(b)〜図3(g)に示す6種類
の剥離形状に対応するマスク(図示せず)を用意し、台金
3の外周面3cにそれぞれのマスクを適宜、貼り付けて
マスク箇所には接着剤が塗布されないようにして、その
上から離型用溶剤を薄く塗布して乾燥させた薄膜を作
る。
【0042】さらに、その上から接着剤を塗布した後
に、貼り付けたマスクを剥がしその上からセグメントチ
ップ2を通常通り接着し、図3(b)〜図3(g)に示す6
種類の剥離形状を有するCBNセグメント砥石1′を作
成した。すなわち、図3(b)〜図3(g)の暗色部は、マ
スクにより接着剤が塗布されず剥離形状を呈する欠陥部
となる。
【0043】例えば、図3(d)に示す剥離形状の場合
は、図4に示すような欠陥部である剥離部k1をもつセ
グメントチップ21を具えるCBNセグメント砥石1′
となる。
【0044】このようにして作成されたCBNセグメン
ト砥石1′を、超音波垂直探傷法を用いることにより上
記欠陥部を含む探傷データを取得し、欠陥の有無を解析
する。
【0045】図5に示すように、CBNセグメント砥石
1′の台金3の軸孔3hにステッピングモータ(図示せ
ず)に固定された回動軸dを固着するとともに、CBN
セグメント砥石1′を水槽sの水中に沈める。
【0046】さらに、プローブpから超音波をCBNセ
グメント砥石1′の外周面1dに対して照射できるよう
に、プローブpを水中のCBNセグメント砥石1′の外
周面1dに対向させて配置する。ここで、プローブpは
CBNセグメント砥石1′の外周面1dの幅方向に移動
自在である。
【0047】また、プローブpは、超音波探傷機Uに接
続され、さらに超音波探傷機Uがデジタルオシロスコー
プdoに接続され、さらにデジタルオシロスコープdo
がデスクトップパソコンdpに接続されている。
【0048】上記プローブpの動作は、超音波をCBN
セグメント砥石1′の外周面1dの測定点に対して照射
すると、続いて該外周面1dの測定点からの超音波反射
波を受信する構成である。
【0049】上記構成により、プローブpから超音波が
CBNセグメント砥石1′の外周面1dの測定点に対し
て照射されると、該測定点からの超音波反射波がプロー
ブpで受信され、該超音波反射波が超音波探傷機Uに出
力される。
【0050】超音波反射波が超音波探傷機Uに入力され
ると、超音波探傷機Uから超音波反射波の測定データが
デジタルオシロスコープdoに入力され、デジタルオシ
ロスコープdoの測定データの出力波形がデスクトップ
パソコンdpに入力され、デスクトップパソコンdpにお
いて測定データが解析される。
【0051】ここで、CBNセグメント砥石1′の外周
面1dの欠陥部の測定は、測定点として外周面1dを円
周方向、および幅方向に分割して計測を行うものであ
る。
【0052】CBNセグメント砥石1′の各測定点がプ
ローブpに対向するように、前記ステッピングモータで
CBNセグメント砥石1′を間歇回転駆動することによ
り、測定が行われる。
【0053】すなわち、プローブpが測定点に対向する
と、前記ステッピングモータを停止し、プローブpから
該測定点に対し超音波を照射し、続いて該測定点からの
超音波反射波をプローブpで受信し、1つの測定点に対
する測定を終了する。
【0054】次に、次の測定点がプローブpに対向する
ように前記ステッピングモータでCBNセグメント砥石
1′を回転駆動し、次の測定点にプローブpが対向する
と停止させ、プローブpから超音波を照射し、続いて該
測定点からの超音波反射波をプローブpで受信する。
【0055】この動作を繰り返し、CBNセグメント砥
石1′の外周面1dの1周の測定点に対して測定を終了
すると、プローブpをCBNセグメント砥石1′の外周
面1dの幅方向に測定点に対し1ピッチ測定箇所をずら
し、次の1周の測定点に対する測定を上述と同様な操作
で行う。
【0056】次に、具体的な計測について説明を行う。
【0057】プローブpからCBNセグメント砥石1′
の外周面1dの測定点に超音波を照射し、該測定点から
の超音波反射波をプローブpで受信し、該超音波反射波
が超音波探傷機Uで得られると、超音波探傷機Uからの
測定点のデータのRF出力をデジタルオシロスコープd
oにおいて10nsec間隔でサンプリングし、CBNセグ
メント砥石1′の外周表面の反射波から、接着面である
台金3の外周面3cの反射波を含む5μsecの時間間隔
の各測定点のデータを記録し解析に用いる。
【0058】図6(a)は、CBNセグメント砥石1′に
おいて健常部の測定点の位置を10箇所適宜、変えて計
測した波形を示しており、図6(b)は、CBNセグメン
ト砥石1′において欠陥部の測定点の位置を10箇所適
宜変えて計測した波形を示している。
【0059】なお、他の種々の寸法のCBNセグメント
砥石等の他の検査対象物においても同様な波形が得られ
るものである。
【0060】図7には、上記欠陥部の測定点の平均波形
を実線で、上記健常部の測定点の平均波形を破線で示し
ている。
【0061】図8は、欠陥部の波形と健常部の波形の振
幅を特徴的に示した図である。
【0062】第1ピークA、第2ピークB、第3ピーク
C、…は、図1、図2に示すように、CBNセグメント
砥石1′の接着面(台金3の外周面3c)からの超音波反
射波である。
【0063】欠陥部の波形と健常部の波形の振幅の特徴
は、図7、図8に示すように、第1ピークAと第2ピー
クBの絶対値の大きさにあり、第1ピークAと第2ピー
クBの絶対値の比の値を元に欠陥の有無を判定したとこ
ろ7割程度の確率で正確に判定できた。
【0064】このような検討結果から、次に、接着面
(台金3の外周面3c)の反射波形の波頭(図8のA)近傍
の波形を入力とし、3層型ニューラルネットワークを構
成して学習させ判定を行ったところさらに良好な結果が
得られることが判明した。
【0065】そこで、上述の知見に基づいてニューラル
ネットワークを利用した知能化超音波探傷システムのソ
フトウェアを開発することに着手した。
【0066】本発明に用いた階層型ニューラルネットワ
ークは、中間層が一つもないニューラルネットワークで
は解けない問題が存在することが分かっており、一方、
中間層のユニット数が十分用意されていれば、任意の関
数を3層ニューラルネットワークで実現できることが証
明されている。
【0067】例えば、図9には、入力層hのユニット数
が6、中間層iのユニット数が4、出力層jのユニット
数が5の全結合型の3層型ニューラルネットワークを例
示している。
【0068】ここで、出力層jの5つの各ユニットは、
中間層の4つの全てのユニットと結合され中間層の各ユ
ニットからの入力値に対してそれぞれwji(j=1〜
5、i=1〜4)という結合荷重を有する。
【0069】例えば、出力層jのj=1のユニットは、
中間層iのi=1のユニットからの入力値に対してw11
という結合荷重を有し、中間層iのi=2のユニットか
らの入力値に対してw12という結合荷重を有し、中間層
iのi=3からのユニットの入力値に対してw13という
結合荷重を有し、中間層iのi=4からのユニットの入
力値に対してw14という結合荷重を有している。
【0070】また、中間層jの4つの各ユニットは入力
層の6つの全てのユニットと結合され入力層の各ユニッ
トからの入力値に対してそれぞれwihという結合荷重
を有する。
【0071】例えば、中間層iのi=1のユニットは、
入力層hのh=1のユニットからの入力値に対してw11
という結合荷重を有し、以下同様に、入力層hのh=2
のユニットからの入力値に対してw12という結合荷重
を、入力層hのh=3からのユニットの入力値に対して
w13という結合荷重を、入力層hのh=4からのユニッ
トの入力値に対してw14という結合荷重を、入力層hの
h=5からのユニットの入力値に対してw15という結合
荷重を、入力層hのh=6からのユニットの入力値に対
してw16という結合荷重をそれぞれ有している。
【0072】ニューラルネットワークの学習アルゴリズ
ムにバックプロパゲーション法を用いる場合には下記の
誤差関数の最小化の解析が行われる。
【0073】ここで、出力層jの各ユニットに出力層j
の各ユニットから出力されるべき所望の教師信号dj(j
=1〜5)を与え、実際の情報処理に際して出力層jの
各ユニットから出力される信号yjとの差を示す誤差関
数E を定義する。
【0074】そして、学習に際して各結合荷重wji、
各結合荷重wihにそれぞれ初期値を与え、1回の学習
の度に各結合荷重wjiを誤差関数Eを小さくする変化
分Δwji n:学習回数 だけ変化させ、また各結合荷重wihを誤差関数Eを小
さくする変化分Δwih n:学習回数 だけ変化させて学習を行い、この学習を繰り返し学習を
重ねるに従い誤差関数Eを小さくしていき、学習が終了
することにより、各結合荷重wjiおよび各結合荷重w
ihの値が決定される。
【0075】すなわち、学習することによって得られた
各結合荷重wji、各結合荷重wihの値が学習対象の情
報を有することになる。
【0076】こうして、決定された各結合荷重wji、
および各結合荷重wihを用いて、当該学習対象に対す
る階層型ニューラルネットワークの情報処理が行われ
る。
【0077】本発明においては、入力層hの各ユニット
に超音波探傷機による測定点からの超音波反射波の出力
波形からサンプリングした振幅値を入力し、出力層jの
ユニットから測定点が欠陥部の場合には1を出力し、測
定点が健常部の場合には0を出力する。
【0078】入力層hのユニット数を75(h=1〜7
5)、中間層iのユニット数を30(i=1〜30)、出
力層jのユニット数を1(j=1)の3層の全結合型の3
層型ニューラルネットワークを適用する。
【0079】したがって、欠陥部の測定点を学習する場
合には、教師信号d1=1を設定し、健常部の測定点を
学習する場合には、教師信号d1=0を設定する。
【0080】そして、出力関数y(x)(xは入力値)に一
般的に用いられているシグモイド関数 を用い、M=1.0、S=0.0、T=0.3と設定す
る。
【0081】次に、実際の階層型ニューラルネットワー
クを用いるシステムの開発手順について説明を行う。
【0082】まず、CBNセグメント砥石1′の外周面
1dの欠陥部の測定は、測定点として外周面1dを円周
方向に500分割、幅方向に40分割し合計2万点を計
測することとする。
【0083】探傷法は、前述の水浸垂直反射法を用い、
プローブ(探触子)pは共振周波数5MHz、焦点距離5
0.8mm、焦点径0.5mmを用いた。
【0084】前述のように、上記各測定点に対してプロ
ーブpから超音波を照射し、該外周面1dの測定点から
の超音波反射波をプローブpで受信する。
【0085】該超音波反射波による受信波形は、超音波
探傷機U(クラウトクレーマー社製:USI550)からのRF出力をサ
ンプリングし、CBNセグメント砥石1′の外周面1d
の超音波反射波から接着面(台金3の外周面3c)の反射
波を含む5μsecを記録する。
【0086】そして、階層型ニューラルネットワークを
用いるシステムの学習処理は、デスクトップパソコンd
pに内蔵したC言語で書かれたプログラムによって行わ
れ、学習処理手順は、図10に示すように行われる。
【0087】すなわち、 (ステップ1)探傷を行うCBNセグメント砥石1′の外
周面1d上の次の測定点をプローブpに対向する位置
に、ステッピングモータを稼動しCBNセグメント砥石
1′を回動させて移動する。
【0088】なお、CBNセグメント砥石1′の外周面
1d上の測定点1周の探傷が終了すると、プローブpを
CBNセグメント砥石1′の幅方向に測定点間を1ピッ
チ移動させ次の1周の測定点の探傷を行うことになる。
【0089】(ステップ2)該測定点に対して、プローブ
pから超音波を照射し、該測定点からの超音波反射波を
プローブpで受信し、超音波探傷機Uからデジタルオシ
ロスコープdoに出力する。
【0090】(ステップ3)デジタルオシロスコープdo
でアナログ信号からデジタル信号へ変換されデスクトッ
プパソコンdpに入力される測定データに対して、デス
クトップパソコンdpにおいて、20nsecの一定間隔で
1024点をサンプリングし、砥石表面(CBNセグメ
ント砥石1′の外周面1d)からの超音波反射波を受信
した時刻を0とする (図11参照、但し図11に示す時
間軸0は超音波反射波を得るために任意に設定したもの
で上記時刻0とは一致するものではない) 。
【0091】(ステップ4)上記時刻0から0.4μsec
戻った時刻から接着面(台金3の外周面3c)での超音波
反射エコー(図11におけるピークA以降の波形)を越え
て4.5μsec経過した時刻迄の測定データを抽出す
る。
【0092】(ステップ5)(ステップ4)で抽出した測定
データの中で、反射波形とみなされる波の振幅のうち、
接着面(台金3の外周面3c)からの反射波形である第1
ピーク (正)(図8のA、図11のA)と第2ピーク(負)
(図8のB、図11のB)の時間軸の位置を弾性波速度を
基に検出する。
【0093】(ステップ6)第2ピーク(図8のB、図1
1のB)を基準に位相を合わせ、第2ピークの反射波形
位置より0.8μsec戻ったところから1.5μsec進ん
だところまでの反射波形(ピーク近傍の波形)を時系列に
75等分して、その75の振幅値を時系列の順に入力デ
ータとする。
【0094】(ステップ7)(ステップ5)で得られた入力
データを正規化(|振幅値|<1)する。
【0095】(ステップ8)1回目の学習であるか判断す
る。
【0096】(ステップ9-1)1回目(n=1)の学習の場
合、出力層のユニットにおける各結合荷重wji(j=
1、i=1〜30)、各結合荷重wih(i=1〜30、h
=1〜75)のそれぞれ初期値を |wji|<1、 |wih|<1 wji、wji
≠0 のランダムの値を設定する。
【0097】(ステップ9-2)2回目以降(n≧2)の学習
の場合、 (ステップ10)欠陥部の測定点の探傷か、健常部の測定
点の探傷か判断する。
【0098】(ステップ11-1)欠陥部の測定点の探傷の
場合は、教師信号d1=1を設定する。
【0099】(ステップ11-2)健常部の測定点の探傷の
場合は、教師信号d1=0を設定する。
【0100】(ステップ12)(ステップ6)で得られた正
規化された75の振幅値の入力データを時系列の順に階
層型ニューラルネットワークの入力層に入れて、ニュー
ラルネットワークの学習を行う。
【0101】(ステップ13)ニューラルネットワークに
よる学習が終了したかを判断する。
【0102】(ステップ14)終了の場合、学習により、 出力層jの結合荷重wji(j=1、i=1〜30) 中間層iの結合荷重wih(i=1〜30、h=1〜7
5) が決定する。
【0103】以上が、ニューラルネットワークによる学
習の処理である。
【0104】上述の学習処理によって決定したニューラ
ルネットワークのシステムによって、欠陥部(図の暗色
部)と健常部をもつセグメントチップ2(図3、図4参
照)を貼り付けたCBNセグメント砥石1′を探傷し欠
陥部か健常部かの判定をしたところ、図12(a)に示す
ように、セグメントチップ2の幅方向(図12(a)のY
方向)の中央部域(図12(a)の領域II)に比較して両端
部域(図12(a)の領域I)において判定の誤りが生じ、
中央部域と両端部域とで超音波反射波の波形の特徴が異
なることが判明した。
【0105】そこで、探傷した位置により波形の特徴が
変わるか否かを調べるため、欠陥部の無いセグメントチ
ップ2上の波形のエネルギー分布を調べることにした。
【0106】ここで、エネルギーEtは、 n :全サンプリング点数 ai:i番目にサンプリングされた波形振幅 ti:i番目の時間 dt:サンプリング間隔 で表される。
【0107】上式を用いて欠陥部の無いセグメントチッ
プ2を探傷することによって得られた波形を代入しエネ
ルギー分布を計算した。
【0108】図12(b)は、上記CBNセグメント砥石
1′の欠陥部の無いセグメントチップ2上のエネルギー
分布を示しており、色の薄いところはエネルギーの値が
低く、色が濃いほどエネルギーの値が高いことを表して
いる。
【0109】この理由は、CBNセグメント砥石1′の
セグメントチップ2の両端部域ではプローブpからの超
音波の照射面積が中央部域と比較し小さく、反射も少な
いので、反射波形のエネルギーの値が中央部域よりも低
くなり、反射波形の特徴が中央部域と異なるものと考え
られる。
【0110】上記結果を踏まえ、CBNセグメント砥石
1′のセグメントチップ2の探傷を繰り返し検討を重ね
たところ、図12(a)に示すように、セグメントチップ
2の端縁部2eからそれぞれ幅方向(図12(a)のY方
向)に2.5mm迄の両端部域(図12(a)の領域I)と端
縁部2eから2.5mmより内部の中央部域(図12
(a)の領域II)とに分けて、それぞれ別々にニューラル
ネットワークの学習を行い、欠陥部と健常部との判定を
別々に行うと正確な判定が行えることが分かった。
【0111】そこで、上記セグメントチップ2の端縁部
2eからそれぞれ幅方向(図12(a)のY方向)に2.5
mm迄の両端部域をニューラルネットワークで学習を行
い両端部域における出力層jの結合荷重w1ji(j=1、
i=1〜30)と中間層iの結合荷重w1ih(i=1〜3
0、h=1〜75)とを決定する。
【0112】また、両端部域とは別に、端縁部2eから
2.5mmより内部の中央部域をニューラルネットワー
クで学習を行い中央部域における出力層jの結合荷重w
2ji(j=1、i=1〜30)と中間層iの結合荷重w2i
h(i=1〜30、h=1〜75)とを決定し、両端部域
と中央部域とを別々に欠陥部と健常部との判定を行うも
のとする。
【0113】次に、上述の学習により決定された検査対
象物のCBNセグメント砥石1のセグメントチップ2の
両端部域における結合荷重w1ji、w1ihと、中央部域
における結合荷重w2j、w2ihを用いるニューラルネッ
トワークを利用した知能化超音波探傷システムのプログ
ラムによる検査対象のCBNセグメント砥石1の欠陥の
判定について説明を行う。
【0114】図13に、検査時の機器の接続構成を示
す。
【0115】超音波水浸垂直探傷法による検査のため、
検査面であるCBNセグメント砥石1の外周面1dに超
音波が照射できるように対向して配置されたプローブを
もつ超音波探傷機U1には、欠陥判定結果データが表示
されるデスクトップパソコンdp1等の出力装置が接続
される。
【0116】上記システムのプログラムは、ROM等に
格納され、該ROM等が図14に示す超音波探傷機U1
内に内蔵される。
【0117】上述以外の構成は、図5に示し前述した構
成と同様であるので説明を省略する。
【0118】以下のCBNセグメント砥石1の欠陥部の
検査処理は、超音波探傷機U1に内蔵されるシステムの
プログラムが実行されることにより行われる。
【0119】続いて、図14を用いてCBNセグメント
砥石1の欠陥部の検査処理を説明する。
【0120】ここで、検査の結果、測定点が欠陥部であ
る場合には判定結果値を1、健常部である場合には判定
結果値を0と設定する。
【0121】(ステップ1)検査対象のCBNセグメント
砥石1上の次の測定点を、プローブpから超音波を照射
できる位置にステッピングモータを稼動し、CBNセグ
メント砥石1を回動させ移動させる。
【0122】(ステップ2)該測定点に対して、プローブ
pから超音波を照射し、該測定点からの超音波反射波を
プローブpで受信する。
【0123】(ステップ3)該測定点に対して、プローブ
pから超音波を照射し、該測定点からの超音波反射波を
プローブpで受信し、超音波探傷機Uにおいて測定デー
タをアナログ信号からデジタル信号へ変換し、20nse
cの一定間隔で1024点をサンプリングし、砥石表面
(CBNセグメント砥石1の外周面1d)からの超音波反
射波を受信した時刻を0とする。
【0124】(ステップ4)上記時刻0から0.4μsec
戻った時刻から接着面(台金3の外周面3c)での超音波
反射エコーを越えて4.5μsec経過した時刻迄の測定
データを抽出する。
【0125】(ステップ5)(ステップ4)で抽出した測定
データの中で、反射波形とみなされる波の振幅のうち、
接着面(台金3の外周面3c)からの反射波形である第1
ピーク (正)(図8のA、図11のA)と第2ピーク(負)
(図8のB、図11のB)の位置を弾性波速度を基に検出
する。
【0126】(ステップ6)第2ピーク(図8のB、図1
1のB)を基準に位相を合わせ、第2ピークの反射波形
位置より0.8μsec戻ったところから1.5μsec進ん
だところまでの反射波形を時系列に75等分して、その
75の振幅値を時系列の順に入力データとする。
【0127】(ステップ7)(ステップ6)で得られた入力
データを正規化(|振幅値|<1)する。
【0128】(ステップ8)CBNセグメント砥石1の幅
方向の両端部域の検査であるか、中央部域の検査である
か判断する。
【0129】(ステップ9-1)両端部域の検査である場
合、両端部域の出力層jの結合荷重w1ji、結合荷重w
1ihを用いるニューラルネットワークによる判定処理を
行う。
【0130】(ステップ9-2)中央部域の検査である場
合、中央部域の出力層jの結合荷重w2ji、結合荷重w
2ihを用いるニューラルネットワークによる判定処理を
行う。
【0131】(ステップ10)ニューラルネットワークに
よる判定処理において、出力層jからの出力値は0.5
を基準に判断される。
【0132】(ステップ11-1)出力層jからの出力値が
0.5以上である場合、測定点は欠陥部であると判断
し、判定結果値を1とする。
【0133】(ステップ11-2)出力層jからの出力値が
0.5未満である場合、測定点は健常部であると判断
し、判定結果値を0とする。
【0134】(ステップ12)検査が終了したか判断す
る。
【0135】検査が終了しない場合、 (ステップ1)へ
戻る。
【0136】(ステップ13)検査が終了した場合、検査
で収集された欠陥部であるかの判定データがデスクトッ
プパソコンdp1等の出力装置に出力され、ディスプレ
イ上に判定データを画像表示する等が行われる。
【0137】以上がCBNセグメント砥石1の欠陥部の
検査処理である。
【0138】上記構成によれば、超音波の反射波形を取
得し第2ピークを基準に位相を合わせ第2ピークの反射
波形位置より0.8μsec戻ったところから1.5μsec
進んだところまでの反射波形を入力データとするので、
CBNセグメント砥石1の欠陥部が人手によることなく
ニューラルネットワークを用いるシステムにより自動的
に判定できる。
【0139】また、超音波の反射波形を取得し、波形デ
ータに基づいてニューラルネットワークを用いて判定す
るので、精確な判定が可能であり、さらに、検査対象領
域を中央部域と端部域とに分割して、それぞれ個別に検
査を行うことにより精度の高い極めて精確な判定が可能
となる。
【0140】また、ニューラルネットワークを用いたソ
フトウェアの制御により判定が行われるので検査時間が
短く、生産コストの低減が可能である。
【0141】なお、上述の実施例では、CBNセグメン
ト砥石1の欠陥部の判定のためのニューラルネットワー
クの学習に際し、第2ピークによって位相合わせを行っ
たが、第2ピークに替えて第1ピークによって位相合わ
せを行ってもよい。
【0142】また、CBNセグメント砥石1の欠陥部の
判定処理に際して、第2ピークによって位相合わせを行
ったが、第1ピークによって位相合わせを行ってもよい
し、超音波反射波形のピークの何れか一つを用いて位相
合わせを行うことも可能である。
【0143】また、上述の実施例では、第2ピーク近傍
の1.5μsecの波形、すなわち位相合わせを行ったピ
ーク近傍の約10波長以下の数のピークを含む波形を入
力値としたが、様々な検査対象物による検討の結果、C
BNセグメント砥石以外の構成部材においても、位相合
わせを行ったピーク近傍の約10波長以下の数のピーク
を含む波形を入力とすれば、本実施例と同様な効果が得
られる。
【0144】なお、上述の実施例においては、CBNセ
グメント砥石の欠陥部の判定に本発明を適用した例を例
示したが、その他の構成部材の欠陥部の判定においても
上述の実施例と同様な方法によれば、実施例と同様な超
音波反射波が得られるので、検査対象物に応じてニュー
ラルネットワークの学習により結合荷重を決定し、本シ
ステムを用いて検査対象物を検査すれば、本実施例と同
様な判定が行うことができ、その他の構成部材の欠陥部
の判定に対しても本発明は適宜、適用可能である。
【0145】したがって、本発明によれば、検査対象物
からの超音波のパルスエコー波形の分析により、自動的
に検査対象物の欠陥等を検査することが可能なニューラ
ルネットワークを利用した知能化超音波探傷システムが
実現できる。
【0146】
【発明の効果】以上、詳述した如く、本発明の請求項1
に関わるニューラルネットワークを利用した知能化超音
波探傷システムのプログラムによれば、作成したモデル
の欠陥部および健常部からの反射波形の第1または第2
ピークの何れか一つを用いて位相を合わせるステップ
と、ニューラルネットワークを用いてピーク近傍の波形
のデータを学習し、欠陥を同定するステップとを有する
ので、検査対象物を検査して欠陥部と健常部を判別する
ニューラルネットワークを決定することが可能である。
【0147】本発明の請求項2に関わるニューラルネッ
トワークを利用した知能化超音波探傷システムのプログ
ラムによれば、ピーク近傍の波形は、ピーク近傍の約1
0波長以下の数のピークを含む波形であるので、精確な
ニューラルネットワークの結合荷重を決定することが可
能である。
【0148】本発明の請求項3に関わるニューラルネッ
トワークを利用した知能化超音波探傷システムのプログ
ラムによれば、検査対象物の測定域を端部域と中央部域
に分割し、それぞれ個別に欠陥部であるか健常部である
かを判定するので、より精確なニューラルネットワーク
の結合荷重を決定することが可能である。
【0149】本発明の請求項4に関わるニューラルネッ
トワークを利用した知能化超音波探傷システムのプログ
ラムによれば、CBNセグメント砥石の研削面が欠陥部
であるか健常部であるかを判定するためのニューラルネ
ットワークの結合荷重を決定することが可能である。
【0150】本発明の請求項5に関わるニューラルネッ
トワークを利用した知能化超音波探傷システムのプログ
ラムによれば、反射波の波形のピークの何れか一つを用
いて位相を合わせるステップと、ピーク近傍の波形のデ
ータから予め同様な方法の学習で決定されたニューラル
ネットワークを用いて欠陥部であるか健常部であるかを
判定するステップとを有するので、検査対象物の測定域
が欠陥部であるか健常部であるかを判定することが可能
である。
【0151】本発明の請求項6に関わるニューラルネッ
トワークを利用した知能化超音波探傷システムのプログ
ラムによれば、位相を合わせる波形のピークは、第1ピ
ークまたは第2ピークの何れかであるので、検査対象物
の測定域が欠陥部であるか健常部であるかを精確に判定
することが可能である。
【0152】本発明の請求項7に関わるニューラルネッ
トワークを利用した知能化超音波探傷システムのプログ
ラムによれば、ピーク近傍の波形は、ピーク近傍の約1
0波長以下の数のピークを含む波形であるので、検査対
象物の測定域が欠陥部であるか健常部であるかを精確に
判定することが可能である。
【0153】本発明の請求項8に関わるニューラルネッ
トワークを利用した知能化超音波探傷システムのプログ
ラムによれば、検査対象物の測定域を端部域と中央部域
に分割し、それぞれ個別に欠陥部であるか健常部である
かを判定するので、検査対象物の測定域が欠陥部である
か健常部であるかをより精確に判定することが可能であ
る。
【0154】本発明の請求項9に関わるニューラルネッ
トワークを利用した知能化超音波探傷システムのプログ
ラムによれば、検査対象物は、CBNセグメント砥石で
あり、該CBNセグメント砥石のセグメントと台金との
接着面が測定域であるので、CBNセグメント砥石の研
削面が欠陥部であるか健常部であるかを精確に判定する
ことが可能である。
【0155】本発明の請求項10に関わるニューラルネ
ットワークを利用した知能化超音波探傷システムのプロ
グラムを内蔵する超音波探傷機によれば、反射波形のピ
ークの何れか一つを用いて位相を合わせるステップと、
ピーク近傍の波形のデータから予め同様な方法の学習で
決定されたニューラルネットワークを用いて欠陥部であ
るか健常部であるかを判定するステップとを有するニュ
ーラルネットワークを利用した知能化超音波探傷システ
ムのプログラムを内蔵するので、検査対象物の測定域が
欠陥部であるか健常部であるかを精確且つ迅速に判定す
ることが可能な超音波探傷機が得られる。
【0156】本発明の請求項11に関わるニューラルネ
ットワークを利用した知能化超音波探傷システムのプロ
グラムを内蔵する超音波探傷機によれば、位相を合わせ
る波形のピークは、第1ピークまたは第2ピークの何れ
かであるので、検査対象物の測定域が欠陥部であるか健
常部であるかを精確に判定することが可能な超音波探傷
機が得られる。
【0157】本発明の請求項12に関わるニューラルネ
ットワークを利用した知能化超音波探傷システムのプロ
グラムを内蔵する超音波探傷機によれば、ピーク近傍の
波形は、ピーク近傍の約10波長以下の数のピークを含
む波形であるので、検査対象物の測定域が欠陥部である
か健常部であるかを精確に判定することが可能な超音波
探傷機が得られる。
【0158】本発明の請求項13に関わるニューラルネ
ットワークを利用した知能化超音波傷システムのプログ
ラムを内蔵する超音波探傷機によれば、検査対象物の測
定域を端部域と中央部域に分割し、それぞれ個別に欠陥
部であるか健常部であるかを判定するので、検査対象物
の測定域が欠陥部であるか健常部であるかをより精確に
判定することが可能な超音波探傷機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は、本発明に関わるCBNセグ
メント砥石の正面図、および(a)図のCBNセグメント
砥石の側面図。
【図2】本発明に関わるCBNセグメント砥石の製造過
程を示す斜視図。
【図3】(a)は本発明に関わる欠陥部の無いセグメント
チップを示す図、および、(b)、(c)、(d)、(e)、
(f)、(g)は、本発明に関わる作成したセグメントチッ
プの6種類の剥離形状を示す図。
【図4】図3(d)に示す剥離形状を有するセグメントチ
ップが貼り付けられたCBNセグメント砥石を示す斜視
図。
【図5】本発明に関わるCBNセグメント砥石の探傷時
の機器構成を示す概念図。
【図6】(a)および(b)は、本発明に関わる10箇所の
健常部からの反射波形を示す図、および10箇所の欠陥
部からの反射波形を示す図。
【図7】図6(a)の健常部からの反射波形の平均値と図
6(b)の欠陥部からの反射波形の平均値とを示す図。
【図8】図7の欠陥部の波形と健常部の波形の振幅を特
徴的に示した図。
【図9】入力層のユニット数が6、中間層のユニット数
が4、出力層のユニット数が5の全結合型の3層型ニュ
ーラルネットワークを示す図。
【図10】本発明に関わるニューラルネットワークのシ
ステムの学習処理を示す図。
【図11】(a)および(b)は、本発明に関わる欠陥部の
超音波探傷波形を示す図、および健常部の超音波探傷波
形を示す図。
【図12】(a)および(b)は、本発明に関わるセグメン
トチップの計測領域を示す図、および (a)図のセグメ
ントチップの超音波反射波のエネルギー分布を示す図。
【図13】本発明に関わるニューラルネットワークのシ
ステムの検査時の機器構成を示す概念図。
【図14】本発明に関わるニューラルネットワークのシ
ステムの検査処理を示す図。
【符号の説明】
1…CBNセグメント砥石(検査対象物)、 1′…CBNセグメント砥石(擬似モデル)、 2…セグメントチップ、 3…台金、 3c…台金の外周面(測定域、接着面)、 I…端部域、 II…中央部域、 A…第1ピーク(波形のピーク)、 B…第2ピーク(波形のピーク)、 C…第3ピーク(波形のピーク)、 U1…超音波探傷機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本間 恭二 狛江市西野川1−24−1 Fターム(参考) 2G047 AA06 AA08 AB07 BA03 BB01 BB06 BC07 CA01 DA01 DA03 DB12 EA10 EA13 GG20 GG21 GG24 GG29 GG33 GG38 GG47 GH04 GJ26 GJ28

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象物の擬似モデルに作成された
    欠陥部の測定域または健常部の測定域に超音波を照射し
    前記両測定域からの超音波反射波形をニューラルネット
    ワークを用いて学習することにより欠陥を同定する知能
    化超音波探傷システムのプログラムであって、 前記擬似モデルの欠陥部または健常部からの反射波形の
    第1または第2ピークの何れか一つを用いて位相を合わ
    せるステップと、 ニューラルネットワークを用いて前記ピーク近傍の波形
    のデータを学習し、欠陥を同定するステップとを実行す
    ることを特徴とするニューラルネットワークを利用した
    知能化超音波探傷システムのプログラム。
  2. 【請求項2】 前記ピーク近傍の波形は、前記ピーク
    近傍の約10波長以下の数のピークを含む波形であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のニューラルネットワー
    クを利用した知能化超音波探傷システムのプログラム。
  3. 【請求項3】 前記検査対象物の測定域を端部域と中
    央部域に分割し、それぞれ個別に欠陥部であるか健常部
    であるかを判定することを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載のニューラルネットワークを利用した知能
    化超音波探傷システムのプログラム。
  4. 【請求項4】 前記検査対象物は、CBNセグメント
    砥石であり、該CBNセグメント砥石のセグメントと台
    金との接着面が測定域であることを特徴とする請求項1
    から請求項3のうちの何れか一項に記載のニューラルネ
    ットワークを利用した知能化超音波探傷システムのプロ
    グラム。
  5. 【請求項5】 検査対象物の測定域に超音波を照射し
    前記測定域からの超音波反射波形をニューラルネットワ
    ークを用いて分析することにより欠陥部であるか健常部
    であるかを判定するニューラルネットワークを利用した
    知能化超音波探傷システムのプログラムであって、 前記反射波の波形のピークの何れか一つを用いて位相を
    合わせるステップと、 前記ピーク近傍の波形のデータから予め同様な方法の学
    習で決定されたニューラルネットワークを用いて欠陥部
    であるか健常部であるかを判定するステップとを実行す
    ることを特徴とするニューラルネットワークを利用した
    知能化超音波探傷システムのプログラム。
  6. 【請求項6】 前記位相を合わせる波形のピークは、
    第1ピークまたは第2ピークの何れかであることを特徴
    とする請求項5に記載のニューラルネットワークを利用
    した知能化超音波探傷システムのプログラム。
  7. 【請求項7】 前記ピーク近傍の波形は、前記ピーク
    近傍の約10波長以下の数のピークを含む波形であるこ
    とを特徴とする請求項5または請求項6に記載のニュー
    ラルネットワークを利用した知能化超音波探傷システム
    のプログラム。
  8. 【請求項8】 前記検査対象物の測定域を端部域と中
    央部域に分割し、それぞれ個別に欠陥部であるか健常部
    であるかを判定することを特徴とする請求項5から請求
    項7のうちの何れか一項に記載のニューラルネットワー
    クを利用した知能化超音波探傷システムのプログラム。
  9. 【請求項9】 前記検査対象物は、CBNセグメント
    砥石であり、該CBNセグメント砥石のセグメントと台
    金との接着面が測定域であることを特徴とする請求項5
    から請求項8のうちの何れか一項に記載のニューラルネ
    ットワークを利用した知能化超音波探傷システムのプロ
    グラム。
  10. 【請求項10】 検査対象物の測定域に超音波を照射
    し前記測定域からの超音波反射波の波形をニューラルネ
    ットワークを用いて分析することにより欠陥部であるか
    健常部であるかを判定するニューラルネットワークを利
    用した知能化超音波探傷システムのプログラムを内蔵す
    る超音波探傷機であって、 前記反射波の波形のピークの何れか一つを用いて位相を
    合わせるステップと、 前記ピーク近傍の波形のデータから予め同様な方法の学
    習で決定されたニューラルネットワークを用いて欠陥部
    であるか健常部であるかを判定するステップとを実行す
    ることを特徴とするニューラルネットワークを利用した
    知能化超音波探傷システムのプログラムを内蔵する超音
    波探傷機。
  11. 【請求項11】 前記位相を合わせる波形のピーク
    は、第1ピークまたは第2ピークの何れかであることを
    特徴とする請求項10に記載のニューラルネットワーク
    を利用した知能化超音波探傷システムのプログラムを内
    蔵する超音波探傷機。
  12. 【請求項12】 前記ピーク近傍の波形は、前記ピー
    ク近傍の約10波長以下の数のピークを含む波形である
    ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の
    ニューラルネットワークを利用した知能化超音波探傷シ
    ステムのプログラムを内蔵する超音波探傷機。
  13. 【請求項13】 前記検査対象物の測定域を端部域と
    中央部域に分割し、それぞれ個別に欠陥部であるか健常
    部であるかを判定することを特徴とする請求項10から
    請求項12のうちの何れか一項に記載のニューラルネッ
    トワークを利用した知能化超音波探傷システムのプログ
    ラムを内蔵する超音波探傷機。
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