JP2003279435A - 多重配管の漏洩検出装置及び漏洩検出方法 - Google Patents

多重配管の漏洩検出装置及び漏洩検出方法

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JP2003279435A JP2002084849A JP2002084849A JP2003279435A JP 2003279435 A JP2003279435 A JP 2003279435A JP 2002084849 A JP2002084849 A JP 2002084849A JP 2002084849 A JP2002084849 A JP 2002084849A JP 2003279435 A JP2003279435 A JP 2003279435A
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pipe
cooling water
pressure
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成治 廣木
Tetsuya Abe
哲也 阿部
Sadamitsu Tanzawa
貞光 丹澤
Jiyunnosuke Nakaya
潤之助 仲谷
Shigekazu Hatano
茂和 畑野
Katsusuke Shimizu
克祐 清水
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Japan Atomic Energy Agency
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多重配管の隔壁の漏洩を確実に検出する。 【解決手段】 多重配管1の内側配管1a内には高圧冷
却水Waが流通し、内側配管1aと外側配管1bとの間
に低圧冷却水Wbが流通する。内側配管(隔壁)1aに
漏洩部2が存在する場合、添加管11により高圧冷却水
WaにKrを添加すると、漏洩部2を通ってKrが低圧
冷却水Wbに混入してくる。この低圧冷却水Wbをサン
プリング管12にてサンプリングし、放散塔20に送
る。放散塔20では気液分離作用により分離したKrガ
スが、Heガスに混入する。Krガスが混入したHeガ
スをガスクロマトグラフィー付質量分析計44にて分析
し、Krを検出したら漏洩部2が存在すると判定でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多重配管の漏洩検
出装置及び漏洩検出方法に関するものである。更に詳細
には、流体を流通させる複数の配管が隔壁を介して並列
に配置された多重配管において、隔壁での漏洩部の有無
を確実に検出することができるように工夫したものであ
る。
【0002】
【従来の技術】化学プラント設備においては、液化天然
ガス等の可燃性流体を輸送する配管を防爆構造とするた
め、図5に示すように内側配管1aに対して外側配管1
bを同心状に配置した多重(2重)配管1を採用してい
る。そして、内側配管1a内に高圧の可燃性流体を流
し、内側配管1aと外側配管1bとの間の空間に低圧の
不燃性流体を流している。このような多重配管1は束と
なってプラントの狭隘なマンホール等に配設される。
【0003】また核融合炉や半導体製造設備等において
は、真空容器内の機器を冷却する冷却水を輸送するため
に、同様な多重配管1を採用している。この場合には、
内側配管1a内に高圧の冷却水を流し、内側配管1aと
外側配管1bとの間の空間に低圧の冷却水を流してい
る。
【0004】なお、図5に示すように、隣接した並列な
配管1a,1bが同心状に配置されたタイプの多重(2
重)配管1では、内側配管1aが内・外の配管1a,1
bを区画する隔壁としての機能を兼用している。
【0005】このような多重配管1において、内側配管
1a即ち隔壁に、亀裂や孔などの漏洩部が発生すると、
内側配管1a内の流体(例えば高圧の可燃性流体や冷却
水)が、外側配管1b内に漏洩してくる。このような漏
洩が発生するとプラントを良好に運転することができな
くなる恐れがあるため、かかる漏洩を検出する必要があ
る。
【0006】多重配管1での内側配管1aの漏洩を検出
する従来手法の一つとして、次のような方法がある。こ
の方法では、まず、流体の漏洩が疑われる多重配管1の
内側配管1a内および外側配管1b内の流体を完全に排
出する。そして、内側配管1a内に漏洩検出用トレーサ
ー物質として1気圧以上のヘリウムを充填し、外側配管
1b内を真空ポンプで排気し、この排気を外側配管1b
に接続したヘリウム漏洩検出器(ヘリウム漏洩ディテク
ター)に送る。漏洩部がある場合には、トレーサー物質
であるヘリウムは、内側配管1aから外側配管1bに漏
洩してヘリウム漏洩検出器に送られて検出される。この
ようにしてヘリウム漏洩検出器にてヘリウムを検出した
ら、漏洩部があると判定でき、流体が漏洩した多重配管
を特定していた。
【0007】また放射線が照射される環境下で、多重配
管1を用いて高圧冷却水と低圧冷却水を輸送するプラン
トにおいては、冷却水を流通させつつ漏洩を検出するた
めに、内側配管1a内の高圧冷却水にトレーサー物質を
添加し、外側配管1b内の低圧冷却水にトレーサー物質
が含まれているかどうかを測定することにより、漏洩の
有無を検出しようとするアイデアがあった。そして、ト
レーサー物質として、放射性同位元素Na−24や、重
水や、溶存Heガスを用いることが提案された。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで多重配管1内
の流体を完全に排出しヘリウムを利用して漏洩を検出す
る従来手法では、流体を排出するのに多大の作業時間を
費やしていた。特に、複雑な形状で長尺な多重配管では
この問題が顕著になっていた。
【0009】また、放射線が照射される環境下で冷却水
を流通させつつ、放射性同位元素Na−24や、重水
や、溶存Heガスを、トレーサー物質として使用する従
来手法では、微量の漏洩検出が困難であった。その理由
は次の通りである。 (1)放射性同位元素Na−24をトレーサー物質とし
て用いた場合には、冷却水中に含まれている微量のNa
が放射線照射によりNa−24に変換されてしまうた
め、バックグランドが増加する。このため微量の漏洩検
出が困難である。 (2)重水をトレーサー物質として用いた場合には、自
然界の軽水中に0.015wt%の重水が存在するた
め、バックグランドが高く微量検出が困難である。 (3)溶存Heガスをトレーサー物質として用いた場合
には、初期においてはバックグランドHeは存在しない
が、放射線照射によりO16とC13が原子核反応してHe
を生成し時間と共にHeが増加するため、Heバックグ
ランドが高くなり微量検出が困難である。
【0010】本発明は、上記従来技術に鑑み、輸送する
流体を排出することなく配管の隔壁の漏洩を確実に検出
することができ、しかも、放射線が照射される環境下で
使用しても漏洩を確実に検出することができる多重配管
の漏洩検出装置及び漏洩検出方法を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の漏洩検出装置の構成は、気体や液体の流体を流通さ
せる複数の配管が隔壁を介して並列に配置された多重配
管における前記隔壁の漏洩を検出する漏洩検出装置であ
って、高圧の流体を流通させる配管内にトレーサー物質
として不活性ガスを混入させる添加管と、前記添加管よ
りも下流側の位置で、低圧の流体を流通させる配管内か
ら低圧の流体をサンプリングするサンプリング管と、前
記サンプリング管にてサンプリングした流体を分析し
て、この流体中にトレーサー物質としての前記不活性ガ
スが含まれているか否かを分析する分析計とを有するこ
とを特徴とする。
【0012】また本発明の漏洩検出装置の構成は、気体
や液体の流体を流通させる複数の配管が隔壁を介して並
列に配置された多重配管における前記隔壁の漏洩を検出
する漏洩検出装置であって、高圧の流体を流通させる配
管内にトレーサー物質として不活性ガスを混入させる添
加管と、前記添加管よりも下流側の位置で、低圧の流体
を流通させる配管内から低圧の流体をサンプリングする
サンプリング管と、筒体の中に多孔性固体充填材が充填
されて構成されており、前記サンプリング管にてサンプ
リングされた流体が前記多孔性固体充填材に向けて上方
から散布されると共に、第2の不活性ガスが前記多孔性
固体充填材の中を下方から上方に向けて流通する放散塔
と、前記多孔性固体充填材の中を下方から上方に向けて
流通してきた第2の不活性ガスを分析して、この第2の
不活性ガス中に、トレーサー物質としての前記不活性ガ
スが含まれているか否かを分析する分析計とを有するこ
とを特徴とする。
【0013】また本発明の漏洩検出装置の構成は、冷却
水を流通させる複数の配管が隔壁を介して並列に配置さ
れた多重配管における前記隔壁の漏洩を検出する多重配
管の漏洩検出装置であって、高圧の冷却水を流通させる
配管内にトレーサー物質として不活性ガスであるクリプ
トンガスを混入させる添加管と、前記添加管よりも下流
側の位置で、低圧の冷却水を流通させる配管内から低圧
の冷却水をサンプリングするサンプリング管と、筒体の
中に多孔性固体充填材が充填されて構成されており、前
記サンプリング管にてサンプリングされた冷却水が前記
多孔性固体充填材に向けて上方から散布されると共に、
第2の不活性ガスが前記多孔性固体充填材の中を下方か
ら上方に向けて流通する放散塔と、前記多孔性固体充填
材の中を下方から上方に向けて流通してきた第2の不活
性ガスを分析して、この第2の不活性ガス中に、クリプ
トンが含まれているか否かを分析する分析計とを有する
ことを特徴とする。
【0014】また本発明の漏洩検出装置の構成は、前記
分析計は、ガスクロマトグラフィー付質量分析計または
ガスクロマトグラフィー付分光計であることを特徴とす
る。
【0015】また本発明の漏洩検出装置の構成は、トレ
ーサー物質として用いる不活性ガスを、高圧の流体また
は高圧の冷却水よりも低温の冷水に溶かす水槽を有し、
冷水に溶かした不活性ガスを前記添加管により高圧の流
体または高圧の冷却水に混入させることを特徴とする。
【0016】また本発明の漏洩検出装置の構成は、トレ
ーサー物質として用いる不活性ガスを、高圧の流体また
は高圧の冷却水よりも高圧の水に溶かす水槽を有し、高
圧の水に溶かした不活性ガスを前記添加管により高圧の
流体または高圧の冷却水に混入させることを特徴とす
る。
【0017】また本発明の漏洩検出装置の構成は、前記
添加管よりも上流側において、高圧の流体または高圧の
冷却水を通す配管に冷却器を設置したことを特徴とす
る。
【0018】また本発明の漏洩検出装置の構成は、前記
サンプリング管にヒータを備えたことを特徴とする。
【0019】また本発明の漏洩検出装置の構成は、前記
配管内に流れる流体の流速と、前記添加管と前記サンプ
リング管との間の距離と、前記添加管にてトレーサー物
質として用いる不活性ガスを混入したタイミングと、前
記分析計にてトレーサー物質としての不活性ガスを検出
したタイミングと、前記分析計での検出処理時間とを基
に、前記隔壁に生じた漏洩部の位置を演算するデータ処
理装置を備えたことを特徴とする。
【0020】また本発明の漏洩検出方法の構成は、気体
や液体の流体を流通させる複数の配管が隔壁を介して並
列に配置された多重配管における前記隔壁の漏洩を検出
する漏洩検出方法であって、高圧の流体を流通させる配
管内にトレーサー物質として不活性ガスを混入させ、前
記不活性ガスを混入した位置よりも下流側の位置で、低
圧の流体を流通させる配管内から低圧の流体をサンプリ
ングし、サンプリングした流体を分析して、この流体中
にトレーサー物質としての前記不活性ガスが含まれてい
るか否かを分析し、トレーサー物質としての前記不活性
ガスが含まれている場合には前記隔壁に漏洩部があると
検出することを特徴とする。
【0021】また本発明の漏洩検出方法の構成は、気体
や液体の流体を流通させる複数の配管が隔壁を介して並
列に配置された多重配管における前記隔壁の漏洩を検出
する漏洩検出方法であって、高圧の流体を流通させる配
管内にトレーサー物質として不活性ガスを混入させ、前
記不活性ガスを混入した位置よりも下流側の位置で、低
圧の流体を流通させる配管内から低圧の流体をサンプリ
ングし、筒体の中に多孔性固体充填材が充填されて構成
された放散塔において、サンプリングされた前記流体を
前記多孔性固体充填材に向けて上方から散布すると共
に、第2の不活性ガスを前記多孔性固体充填材の中を下
方から上方に向けて流通させ、前記多孔性固体充填材の
中を下方から上方に向けて流通してきた第2の不活性ガ
スを分析して、この第2の不活性ガス中に、トレーサー
物質としての前記不活性ガスが含まれているか否かを分
析し、トレーサー物質としての前記不活性ガスが含まれ
ている場合には前記隔壁に漏洩部があると検出すること
を特徴とする。
【0022】また本発明の漏洩検出方法の構成は、冷却
水を流通させる複数の配管が隔壁を介して並列に配置さ
れた多重配管における前記隔壁の漏洩を検出する多重配
管の漏洩検出方法であって、高圧の冷却水を流通させる
配管内にトレーサー物質として不活性ガスであるクリプ
トンガスを混入させ、前記クリプトンガスを混入した位
置よりも下流側の位置で、低圧の冷却水を流通させる配
管内から低圧の冷却水をサンプリングし、筒体の中に多
孔性固体充填材が充填されて構成された放散塔におい
て、サンプリングされた前記冷却水を前記多孔性固体充
填材に向けて上方から散布すると共に、第2の不活性ガ
スを前記多孔性固体充填材の中を下方から上方に向けて
流通させ、前記多孔性固体充填材の中を下方から上方に
向けて流通してきた第2の不活性ガスを分析して、この
第2の不活性ガス中に、クリプトンが含まれているか否
かを分析し、クリプトンが含まれている場合には前記隔
壁に漏洩部があると検出することを特徴とする。
【0023】また本発明の漏洩検出方法の構成は、前記
分析は、ガスクロマトグラフィー付質量分析計またはガ
スクロマトグラフィー付分光計により行なうことを特徴
とする。
【0024】また本発明の漏洩検出方法の構成は、トレ
ーサー物質として用いる不活性ガスを、高圧の流体また
は高圧の冷却水よりも低温の冷水に溶かし、冷水に溶か
した不活性ガスを高圧の流体または高圧の冷却水に混入
させることを特徴とする。
【0025】また本発明の漏洩検出方法の構成は、トレ
ーサー物質として用いる不活性ガスを、高圧の流体また
は高圧の冷却水よりも高圧の水に溶かし、高圧の水に溶
かした不活性ガスを高圧の流体または高圧の冷却水に混
入させることを特徴とする。
【0026】また本発明の漏洩検出方法の構成は、前記
不活性ガスを混入する位置よりも上流側において、高圧
の流体または高圧の冷却水を冷却することを特徴とす
る。
【0027】また本発明の漏洩検出方法の構成は、前記
サンプリングした流体または冷却水を加熱することを特
徴とする。
【0028】また本発明の漏洩検出方法の構成は、前記
配管内に流れる流体の流速と、トレーサー物質としての
不活性ガスを高圧の流体または高圧の冷却水に混入させ
た位置と低圧の流体または低圧の冷却水をサンプリング
した位置との間の距離と、トレーサー物質として用いる
不活性ガスを混入したタイミングと、トレーサー物質と
しての不活性ガスを検出したタイミングと、検出に要す
る検出処理時間とを基に、前記隔壁に生じた漏洩部の位
置を演算することを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0030】<第1の実施の形態>図1は本発明の第1
の実施の形態にかかる多重配管の漏洩検出装置を示す。
この漏洩検出装置は、放射線が照射される環境下で用い
られる多重(2重)配管1に適用して内側配管(隔壁)
1aに漏洩部2が存在するか否かを検出するものであ
り、内側配管1a内に高圧冷却水Waを流し、内側配管
1aと外側配管1bとの間の空間に低圧冷却水Wbを流
している。この場合、高圧冷却水Waと低圧冷却水Wb
の流れ方向は同一である。
【0031】この漏洩検出装置では、多重配管1の上流
側において、添加管11を多重配管1の外部から内側配
管1aの内部空間に挿入しており、この添加管11を通
して、検出用トレーサー物質として不活性ガスであるク
リプトンガス(Krガス)を高圧冷却水Wa中に混入さ
せている。クリプトン(Kr)は、自然界の軽水中には
含まれていない物質であり、クリプトンガス(Krガ
ス)は高圧冷却水Waに吹き込むだけで簡単に高圧冷却
水Wa中に溶存する。
【0032】一方、多重配管1の下流側においては、サ
ンプリング管12が、多重配管1の外部から、内側配管
1aと外側配管1bとの間の空間に挿入されており、こ
のサンプリング管12を通して、低圧冷却水Wbがサン
プリングされる。このため、添加管11とサンプリング
管12との間において、内側配管(隔壁)1aに漏洩部
2が存在した場合には、Krが低圧冷却水Wbに混入し
てきて、サンプリングした低圧冷却水WbにもKrが存
在することになる。
【0033】サンプリングされた低圧冷却水Wbは、流
量調整弁13及び流量計14が介装されたサンプリング
管12を通って、放散塔20に送られる。この放散塔2
0では、筒体21の中央部分(上下方向の中央部分)に
多孔性固体充填材22が層状態となって充填されてい
る。多孔性固体充填材22は、具体的には多数のステン
レス(SUS)チューブであり、このステンレスチュー
ブの孔の直径は6mm、軸方向長さは6mmである。し
かも、多数のステンレスチューブは、その向きがランダ
ムになって充填されている。
【0034】筒体21の内部で多孔性固体充填材22の
上方にはシャワーノズル23が配置されており、サンプ
リング管12により流通されてきた低圧冷却水Wbはシ
ャワーノズル23を通り、多孔性固体充填材22に向け
て上方から散水される。散水された低圧冷却水Wbは、
多孔性固体充填材22の中を、即ち多孔性固体充填材2
2の相互間の隙間や多孔性固体充填材22の孔(隙間)
を、上方から下方に向かって流れ落ち、放散塔20の底
部に溜まる。放散塔20の底部に溜まった低圧冷却水W
bの量が一定量を越えたら外部に排水される。
【0035】一方、ガスボンベ30には、パージガスと
して使用する不活性ガスであるヘリウムガス(Heガ
ス)が充填されており、このヘリウムガス(Heガス)
は、流量調整弁32が介装されたガスライン31を通っ
て、放散塔20の内部空間のうち多孔性固体充填材22
よりも下方の空間、具体的には底部に溜まった低圧冷却
水Wbの中に吹き込まれる。
【0036】吹き込まれたHeガスは放散塔20内の多
孔性固体充填材22の中(隙間)を下方から上方に向か
って流れ、放散塔20の上部に連結されたガスライン4
1を通って出ていく。
【0037】内側配管(隔壁)1aに漏洩部2が存在し
ていた場合には、サンプリングした低圧冷却水WbにK
rが存在(溶存)している。このため、多孔性固体充填
材22の表面に、Krが溶存している低圧冷却水Wbが
付着すると、気液分離作用により、溶存していたKrが
低圧冷却水Wbから分離してKrガスとなって放散され
る。放散されたKrガスはパージガスとして機能するH
eガスに混入する。このとき、Heガスが下方から上方
に向かって流通するため、気液分離作用が活発になる。
【0038】放散塔20内を通過してきたHeガスは、
ガスライン41を通って、ガス冷却器42にて冷却され
る。冷却されることにより、ガス中の水分の一部が水と
なって取り除かれ、ガス濃度が向上する。更に、Heガ
スはガスサンプラー43によりサンプリングされて、ガ
スクロマトグラフィー付質量分析計44により分析され
る。分析結果は、データ処理装置45にて記録される。
この分析によりKrの検出がされた場合には、漏洩部2
が存在していると判定することができる。
【0039】なおKrは、自然界の軽水中には含まれて
いない物質であると共に、軽水に放射線が照射されても
Krが発生することがないため、微量のKrであっても
確実にKrの検出、ひいては漏洩部2の存在を検出する
ことができる。
【0040】このように本実施の形態では、多重配管1
中の冷却水を排出することなく、内側配管1aの漏洩部
2を検出することができるので、漏洩検出のための作業
時間を大幅に短縮することができる。したがって、放射
線量の高い高圧冷却水Waが低圧冷却水Wb側に混入す
る量を最小限に抑えることができる。また、多数の多重
配管1が配設されている場合であっても、上述した検査
をすることにより、どの多重配管1に漏洩があるのかを
迅速に検出して特定することができる。
【0041】表1は、本実施の形態における、放散効率
を実験により測定したものである。この表1において、
「入口液流量」とは放散塔20に散水する冷却水の量で
あり、「パージガス量」とは放散塔20に吹き込むHe
ガスの量であり、「L/G」とは入口液流量/パージガ
ス量を意味し、入口液中Kr濃度とは放散塔20に散水
する冷却水に混入したKrの濃度であり実験では100
0ppbとした。また「パージガス中Kr濃度」とはガ
スサンプラー43にてサンプリングしたガス中のKr濃
度であり、「放散効率」とは入口液中Kr濃度/パージ
ガス中Kr濃度を意味する。
【0042】
【表1】
【0043】表1の結果から、放散塔20における放散
効率が良いことが判明した。つまり、放散塔20を採用
することにより、低圧冷却水Wb中のKrガスが低圧冷
却水Wbから良好に分離し、この分離したKrガスがH
eガスに混入していっていることが分かった。
【0044】なお図1に示す実施の形態では、分析計と
しガスクロマトグラフィー付質量分析計44を用いた
が、ガスクロマトグラフィー付分光器などの他の分析計
を用いるようにしてもよい。また、パージガスとして用
いたHeガスの代わりに、他の不活性ガス、例えば窒素
ガスを用いることもできる。
【0045】また、高圧冷却水Waに添加する添加ガス
としては、Krガスに限らず、自然界の軽水中には含ま
れておらず、かつ、軽水に放射線が照射されても発生す
ることがない物質を採用することができる。勿論、放射
線が照射されることのない化学プラント等においては、
添加ガスとして、通常の不活性ガス等を採用することが
できる。
【0046】更に、放散塔20を用いることなく、サン
プリングした低圧冷却水Wbを、直接、ガスクロマトグ
ラフィー付質量分析計44のような分析計に注入するよ
うにしてもよい。
【0047】<第2の実施の形態>図2は本発明の第2
の実施の形態にかかる多重配管の漏洩検出装置を示す。
第2の実施の形態の基本構成は、図1に示す第1の実施
の形態と同様であるので、第2の実施の形態に独特な部
分のみを説明し、第1の実施の形態と同様な部分の説明
は省略する。
【0048】図2に示すよう、第2の実施の形態では水
槽51にて、クリプトンガス(Krガス)を冷水Wcに
溶解している。冷水Wcの温度は高圧冷却水Waよりも
低温としている。Krガスに限らず、ガスは一般的に、
水温が低いほど溶解度が高くなるので、冷水Wcには高
濃度のKrが溶解する。このように高濃度のKrが溶解
した冷水Wcを、添加管11を通して、内側配管1a内
の高圧冷却水Waに混入させている。
【0049】このように高濃度のKrを高圧冷却水Wa
に混入させることができるので、ガスクロマトグラフィ
ー付質量分析計44での検出性能が向上する。
【0050】また、水槽51に流入させる水を冷却して
いなくても、水槽51内の圧力を高圧冷却水Waの圧力
よりも高圧にしておき、高圧の水にKrガスを溶解する
ようにしてもよい。Krガスに限らず、ガスは一般的
に、水圧が高いほど溶解度が高くなるので、高圧の水に
は高濃度のKrが溶解する。このように高濃度のKrが
溶解した高圧の水を、添加管11を通して、内側配管1
a内の高圧冷却水Waに混入させるようにしてもよい。
このようにすれば、高濃度のKrを高圧冷却水Waに混
入させることができ、ガスクロマトグラフィー付質量分
析計44での検出性能を向上させることができる。
【0051】更に、添加管11よりも上流側において、
内側配管1a内の高圧冷却水Waを冷却する冷却器52
を配置して、高圧冷却水Waを冷却するようにしてもよ
い。高圧冷却水Waの温度が低いほど、この高圧冷却水
Waに溶存するKrの量が増加するので、検出性能が向
上するのである。
【0052】勿論、冷却器52を配置した場合には、水
槽51を無くし、冷却器52にて冷却した高圧冷却水W
a中に、Krガスを混入させて溶解させるようにしても
よい。
【0053】また更に、サンプリング管12にヒータ5
3を備えて、サンプリングした低圧冷却水Wbを加熱す
るようにしてもよい。Krガスに限らず、ガスは一般的
に、温度が高いほど水から分離しやすくなるため、放散
塔20においては、加熱された低圧冷却水WbからKr
ガスが分離し易くなり、ガスクロマトグラフィー付質量
分析計44での検出性能を向上させることができる。ヒ
ータ53としては、スチームヒータや電気ヒータ等を用
いる。
【0054】なお、水槽51と冷却器52とヒータ53
は、全て備えるようにしてもよく、または、このうちの
任意の組み合わせを備えるようにしてもよい。
【0055】<第3の実施の形態>図3は本発明の第3
の実施の形態にかかる多重配管の漏洩検出装置を示す。
第3の実施の形態の基本構成は、図1に示す第1の実施
の形態において放散塔20やガスボンベ30等を無く
し、サンプリングした低圧冷却水Wbを、直接、ガスク
ロマトグラフィー付質量分析計44に注入する構成とし
ている。
【0056】第3の実施の形態においては、データ処理
装置45は、添加管11にてKrガスを高圧冷却水Wa
に添加したタイミングと、ガスクロマトグラフィー付質
量分析計44にてKrガスを検出したタイミングを基
に、次のような演算処理をして、漏洩部2の位置を検出
している。
【0057】ここで、漏洩部2の位置を検出する演算手
法を説明する。図3に示すように、高圧冷却水Waの流
速をva、低圧冷却水Wbの流速をvb、添加管11と
サンプリング管12との距離をL、添加管11から漏洩
部2までの距離をXとする。また、添加管11にてKr
を添加したタイミングとガスクロマトグラフィー付質量
分析計44にてKrを検出したタイミングとの間の時間
をTとする。更に、ガスクロマトグラフィー付質量分析
計44に、Krが注入されてから実際にKrを検出する
までの検出処理時間(タイムラグ)をTrとする。そう
すると、次式が成立する。(X/va)+〔(L−X)
/va〕=T−Tr ・・・(1) 上記(1)式のうち未知数はXだけであるため、この
(1)式を解くことにより、添加管11から漏洩部2ま
での距離X、即ち漏洩部2の位置を検出することができ
る。
【0058】このように第3の実施の形態では、漏洩部
2の有無のみならず漏洩部2の発生位置をも検出するこ
とができる。このため漏洩に対する適切な処置を迅速に
行なうことができる。
【0059】このように、漏洩位置を検出する手法は、
図1や図2に示す実施の形態においても適用することが
できる。ただし、この場合には、放散塔20でのタイム
ラグをも考慮して演算をする必要がある。
【0060】なお第3の実施の形態においても、第2の
実施の形態と同様に、水槽51や冷却器52やヒータ5
3を備えるようにしてもよい。
【0061】<各種変形例>なお、化学プラント等の各
種のプラントにおいて使用されている多重配管に、図1
〜図3の実施の形態と同様なシステムを適用できること
はいうまでもない。また、配管に流す流体としては、軽
水のみならず、各種の流体や、気体であっても、本発明
を適用することができる。この場合には、トレーサー物
質として使用する不活性ガスや、パージガスとして使用
する不活性ガスは、そのプラントに応じて適切な物質を
採用することができる。
【0062】図1〜図3の実施の形態では2重配管を示
しているが、3つ以上の円筒型配管が同心状に配置され
た多重配管であっても、本発明を適用することができ
る。勿論、図4に示すように、矩形型の配管3a,3b
が隔壁3cを介し隣接して並列に配置された積層型の多
重配管3にも、本発明を適用することができる。更に、
3本以上の矩形型の配管を積層した積層型の多重配管に
も、本発明を適用することができる。
【0063】
【発明の効果】上記課題を解決するために本発明の漏洩
検出装置では、気体や液体の流体を流通させる複数の配
管が隔壁を介して並列に配置された多重配管における前
記隔壁の漏洩を検出する漏洩検出装置であって、高圧の
流体を流通させる配管内にトレーサー物質として不活性
ガスを混入させる添加管と、前記添加管よりも下流側の
位置で、低圧の流体を流通させる配管内から低圧の流体
をサンプリングするサンプリング管と、前記サンプリン
グ管にてサンプリングした流体を分析して、この流体中
にトレーサー物質としての前記不活性ガスが含まれてい
るか否かを分析する分析計とを有する構成にした。また
本発明の漏洩検出方法では、気体や液体の流体を流通さ
せる複数の配管が隔壁を介して並列に配置された多重配
管における前記隔壁の漏洩を検出する漏洩検出方法であ
って、高圧の流体を流通させる配管内にトレーサー物質
として不活性ガスを混入させ、前記不活性ガスを混入し
た位置よりも下流側の位置で、低圧の流体を流通させる
配管内から低圧の流体をサンプリングし、サンプリング
した流体を分析して、この流体中にトレーサー物質とし
ての前記不活性ガスが含まれているか否かを分析し、ト
レーサー物質としての前記不活性ガスが含まれている場
合には前記隔壁に漏洩部があると検出するような構成に
した。このため、多重配管内の流体を排出する作業する
ことなく、隔壁の漏洩を検出することができるため、漏
洩検出のための作業時間を大幅に短縮することができ
る。また、放射線照射環境下で使用される多重配管にお
いては、配管内に貯溜している冷却水を排水することな
く、高圧側冷却水から低圧側冷却水への微量漏洩を迅速
に検出することが可能になり、放射線量の高い高圧側冷
却水の低圧側冷却水への混入量を最小限に抑えることが
できる。
【0064】また本発明の漏洩検出装置では、気体や液
体の流体を流通させる複数の配管が隔壁を介して並列に
配置された多重配管における前記隔壁の漏洩を検出する
漏洩検出装置であって、高圧の流体を流通させる配管内
にトレーサー物質として不活性ガスを混入させる添加管
と、前記添加管よりも下流側の位置で、低圧の流体を流
通させる配管内から低圧の流体をサンプリングするサン
プリング管と、筒体の中に多孔性固体充填材が充填され
て構成されており、前記サンプリング管にてサンプリン
グされた流体が前記多孔性固体充填材に向けて上方から
散布されると共に、第2の不活性ガスが前記多孔性固体
充填材の中を下方から上方に向けて流通する放散塔と、
前記多孔性固体充填材の中を下方から上方に向けて流通
してきた第2の不活性ガスを分析して、この第2の不活
性ガス中に、トレーサー物質としての前記不活性ガスが
含まれているか否かを分析する分析計とを有する構成に
した。また本発明の漏洩検出方法では、気体や液体の流
体を流通させる複数の配管が隔壁を介して並列に配置さ
れた多重配管における前記隔壁の漏洩を検出する漏洩検
出方法であって、高圧の流体を流通させる配管内にトレ
ーサー物質として不活性ガスを混入させ、前記不活性ガ
スを混入した位置よりも下流側の位置で、低圧の流体を
流通させる配管内から低圧の流体をサンプリングし、筒
体の中に多孔性固体充填材が充填されて構成された放散
塔において、サンプリングされた前記流体を前記多孔性
固体充填材に向けて上方から散布すると共に、第2の不
活性ガスを前記多孔性固体充填材の中を下方から上方に
向けて流通させ、前記多孔性固体充填材の中を下方から
上方に向けて流通してきた第2の不活性ガスを分析し
て、この第2の不活性ガス中に、トレーサー物質として
の前記不活性ガスが含まれているか否かを分析し、トレ
ーサー物質としての前記不活性ガスが含まれている場合
には前記隔壁に漏洩部があると検出する構成にした。こ
のように、放散塔を用いるようにしたので、より確実に
トレーサー物質としての不活性ガスを検出すること、ひ
いては漏洩部の検出をすることができる。また、トレー
サ物質として使用する不活性ガスは、流体に含まれる可
能性のない物質を採用し、第2不活性ガスとしては分析
において利用し易い汎用の不活性ガスを採用することが
でき、検出の正確性と、分析の容易さを兼備することが
できる。
【0065】また本発明の漏洩検出装置では、冷却水を
流通させる複数の配管が隔壁を介して並列に配置された
多重配管における前記隔壁の漏洩を検出する多重配管の
漏洩検出装置であって、高圧の冷却水を流通させる配管
内にトレーサー物質として不活性ガスであるクリプトン
ガスを混入させる添加管と、前記添加管よりも下流側の
位置で、低圧の冷却水を流通させる配管内から低圧の冷
却水をサンプリングするサンプリング管と、筒体の中に
多孔性固体充填材が充填されて構成されており、前記サ
ンプリング管にてサンプリングされた冷却水が前記多孔
性固体充填材に向けて上方から散布されると共に、第2
の不活性ガスが前記多孔性固体充填材の中を下方から上
方に向けて流通する放散塔と、前記多孔性固体充填材の
中を下方から上方に向けて流通してきた第2の不活性ガ
スを分析して、この第2の不活性ガス中に、クリプトン
が含まれているか否かを分析する分析計とを有する構成
にした。また本発明の漏洩検出方法では、冷却水を流通
させる複数の配管が隔壁を介して並列に配置された多重
配管における前記隔壁の漏洩を検出する多重配管の漏洩
検出方法であって、高圧の冷却水を流通させる配管内に
トレーサー物質として不活性ガスであるクリプトンガス
を混入させ、前記クリプトンガスを混入した位置よりも
下流側の位置で、低圧の冷却水を流通させる配管内から
低圧の冷却水をサンプリングし、筒体の中に多孔性固体
充填材が充填されて構成された放散塔において、サンプ
リングされた前記冷却水を前記多孔性固体充填材に向け
て上方から散布すると共に、第2の不活性ガスを前記多
孔性固体充填材の中を下方から上方に向けて流通させ、
前記多孔性固体充填材の中を下方から上方に向けて流通
してきた第2の不活性ガスを分析して、この第2の不活
性ガス中に、クリプトンが含まれているか否かを分析
し、クリプトンが含まれている場合には前記隔壁に漏洩
部があると検出する構成にした。このため、放射線照射
環境下で用いられる多重配管における隔壁の漏洩を、確
実に検出することができる。
【0066】また本発明の漏洩検出装置では、前記分析
計は、ガスクロマトグラフィー付質量分析計またはガス
クロマトグラフィー付分光計である構成にした。また本
発明の漏洩検出方法では、前記分析は、ガスクロマトグ
ラフィー付質量分析計またはガスクロマトグラフィー付
分光計により行なう構成にした。このため、トレーサー
物質である不活性ガスが微量であっても、正確に検出す
ることができ、微細な漏洩であっても検出することがで
きる。
【0067】また本発明の漏洩検出装置では、トレーサ
ー物質として用いる不活性ガスを、高圧の流体または高
圧の冷却水よりも低温の冷水に溶かす水槽を有し、冷水
に溶かした不活性ガスを前記添加管により高圧の流体ま
たは高圧の冷却水に混入させる構成にした。また本発明
の漏洩検出方法では、トレーサー物質として用いる不活
性ガスを、高圧の流体または高圧の冷却水よりも低温の
冷水に溶かし、冷水に溶かした不活性ガスを高圧の流体
または高圧の冷却水に混入させること構成にした。この
ため、トレーサー物質である不活性ガスを大量に混入す
ることができ、検出精度が向上する。
【0068】また本発明の漏洩検出装置では、トレーサ
ー物質として用いる不活性ガスを、高圧の流体または高
圧の冷却水よりも高圧の水に溶かす水槽を有し、高圧の
水に溶かした不活性ガスを前記添加管により高圧の流体
または高圧の冷却水に混入させる構成にした。また本発
明の漏洩検出方法では、トレーサー物質として用いる不
活性ガスを、高圧の流体または高圧の冷却水よりも高圧
の水に溶かし、高圧の水に溶かした不活性ガスを高圧の
流体または高圧の冷却水に混入させること構成にした。
このため、トレーサー物質である不活性ガスを大量に混
入することができ、検出精度が向上する。
【0069】また本発明の漏洩検出装置では、前記添加
管よりも上流側において、高圧の流体または高圧の冷却
水を通す配管に冷却器を設置した構成にした。また本発
明の漏洩検出方法では、前記不活性ガスを混入する位置
よりも上流側において、高圧の流体または高圧の冷却水
を冷却する構成にした。このため、トレーサー物質であ
る不活性ガスを大量に混入することができ、検出精度が
向上する。
【0070】また本発明の漏洩検出装置では、前記サン
プリング管にヒータを備えた構成にした。また本発明の
漏洩検出方法では、前記サンプリングした流体または冷
却水を加熱する構成にした。このため、サンプリングし
た流体から、トレーサー物質である不活性ガスを容易・
確実に分離でき、検出精度が向上する。
【0071】また本発明の漏洩検出装置では、前記配管
内に流れる流体の流速と、前記添加管と前記サンプリン
グ管との間の距離と、前記添加管にてトレーサー物質と
して用いる不活性ガスを混入したタイミングと、前記分
析計にてトレーサー物質としての不活性ガスを検出した
タイミングと、前記分析計での検出処理時間とを基に、
前記隔壁に生じた漏洩部の位置を演算するデータ処理装
置を備えた構成にした。また本発明の漏洩検出方法で
は、前記配管内に流れる流体の流速と、トレーサー物質
としての不活性ガスを高圧の流体または高圧の冷却水に
混入させた位置と低圧の流体または低圧の冷却水をサン
プリングした位置との間の距離と、トレーサー物質とし
て用いる不活性ガスを混入したタイミングと、トレーサ
ー物質としての不活性ガスを検出したタイミングと、検
出に要する検出処理時間とを基に、前記隔壁に生じた漏
洩部の位置を演算する構成にした。このため、漏洩の有
無のみならず、漏洩部の位置をも検出することができ、
迅速な処置をするのに貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる多重配管の
漏洩検出装置を示す構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態にかかる多重配管の
漏洩検出装置を示す構成図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態にかかる多重配管の
漏洩検出装置を示す構成図である。
【図4】積層型の多重配管を示す斜視図である。
【図5】同心型の多重配管を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 多重配管 1a 内側配管 1b 外側配管 2 漏洩部 3 多重配管 3a,3b 配管 3c 隔壁 11 添加管 12 サンプリング管 13 流量調整弁 14 流量計 20 放散塔 21 筒体 22 多孔性固体充填材 23 シャワーノズル 30 ガスボンベ 31 ガスライン 32 流量調整弁 41 ガスライン 42 ガス冷却器 43 ガスサンプラー 44 ガスクロマトグラフィー付質量分析計 45 データ処理装置 51 水槽 52 冷却器 53 ヒータ Wa 高圧冷却水 Wb 低圧冷却水 Wc 冷水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 哲也 茨城県那珂郡那珂町大字向山801番地の1 日本原子力研究所 那珂研究所内 (72)発明者 丹澤 貞光 茨城県那珂郡那珂町大字向山801番地の1 日本原子力研究所 那珂研究所内 (72)発明者 仲谷 潤之助 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 畑野 茂和 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 清水 克祐 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 Fターム(参考) 2G067 AA12 AA18 BB02 BB12 CC12 DD17 DD18 EE08 2G075 AA08 CA13 DA10 FA08 FC12 GA16

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体や液体の流体を流通させる複数の配
    管が隔壁を介して並列に配置された多重配管における前
    記隔壁の漏洩を検出する漏洩検出装置であって、 高圧の流体を流通させる配管内にトレーサー物質として
    不活性ガスを混入させる添加管と、 前記添加管よりも下流側の位置で、低圧の流体を流通さ
    せる配管内から低圧の流体をサンプリングするサンプリ
    ング管と、 前記サンプリング管にてサンプリングした流体を分析し
    て、この流体中にトレーサー物質としての前記不活性ガ
    スが含まれているか否かを分析する分析計とを有するこ
    とを特徴とする多重配管の漏洩検出装置。
  2. 【請求項2】 気体や液体の流体を流通させる複数の配
    管が隔壁を介して並列に配置された多重配管における前
    記隔壁の漏洩を検出する漏洩検出装置であって、 高圧の流体を流通させる配管内にトレーサー物質として
    不活性ガスを混入させる添加管と、 前記添加管よりも下流側の位置で、低圧の流体を流通さ
    せる配管内から低圧の流体をサンプリングするサンプリ
    ング管と、 筒体の中に多孔性固体充填材が充填されて構成されてお
    り、前記サンプリング管にてサンプリングされた流体が
    前記多孔性固体充填材に向けて上方から散布されると共
    に、第2の不活性ガスが前記多孔性固体充填材の中を下
    方から上方に向けて流通する放散塔と、 前記多孔性固体充填材の中を下方から上方に向けて流通
    してきた第2の不活性ガスを分析して、この第2の不活
    性ガス中に、トレーサー物質としての前記不活性ガスが
    含まれているか否かを分析する分析計とを有することを
    特徴とする多重配管の漏洩検出装置。
  3. 【請求項3】 冷却水を流通させる複数の配管が隔壁を
    介して並列に配置された多重配管における前記隔壁の漏
    洩を検出する多重配管の漏洩検出装置であって、 高圧の冷却水を流通させる配管内にトレーサー物質とし
    て不活性ガスであるクリプトンガスを混入させる添加管
    と、 前記添加管よりも下流側の位置で、低圧の冷却水を流通
    させる配管内から低圧の冷却水をサンプリングするサン
    プリング管と、 筒体の中に多孔性固体充填材が充填されて構成されてお
    り、前記サンプリング管にてサンプリングされた冷却水
    が前記多孔性固体充填材に向けて上方から散布されると
    共に、第2の不活性ガスが前記多孔性固体充填材の中を
    下方から上方に向けて流通する放散塔と、 前記多孔性固体充填材の中を下方から上方に向けて流通
    してきた第2の不活性ガスを分析して、この第2の不活
    性ガス中に、クリプトンが含まれているか否かを分析す
    る分析計とを有することを特徴とする多重配管の漏洩検
    出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れか一項にお
    いて、 前記分析計は、ガスクロマトグラフィー付質量分析計ま
    たはガスクロマトグラフィー付分光計であることを特徴
    とする多重配管の漏洩検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れか一項にお
    いて、 トレーサー物質として用いる不活性ガスを、高圧の流体
    または高圧の冷却水よりも低温の冷水に溶かす水槽を有
    し、冷水に溶かした不活性ガスを前記添加管により高圧
    の流体または高圧の冷却水に混入させることを特徴とす
    る多重配管の漏洩検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4の何れか一項にお
    いて、 トレーサー物質として用いる不活性ガスを、高圧の流体
    または高圧の冷却水よりも高圧の水に溶かす水槽を有
    し、高圧の水に溶かした不活性ガスを前記添加管により
    高圧の流体または高圧の冷却水に混入させることを特徴
    とする多重配管の漏洩検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項4の何れか一項にお
    いて、 前記添加管よりも上流側において、高圧の流体または高
    圧の冷却水を通す配管に冷却器を設置したことを特徴と
    する多重配管の漏洩検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項4の何れか一項にお
    いて、 前記サンプリング管にヒータを備えたことを特徴とする
    多重配管の漏洩検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項4の何れか一項にお
    いて、 前記配管内に流れる流体の流速と、前記添加管と前記サ
    ンプリング管との間の距離と、前記添加管にてトレーサ
    ー物質として用いる不活性ガスを混入したタイミング
    と、前記分析計にてトレーサー物質としての不活性ガス
    を検出したタイミングと、前記分析計での検出処理時間
    とを基に、前記隔壁に生じた漏洩部の位置を演算するデ
    ータ処理装置を備えたことを特徴とする多重配管の漏洩
    検出装置。
  10. 【請求項10】 気体や液体の流体を流通させる複数の
    配管が隔壁を介して並列に配置された多重配管における
    前記隔壁の漏洩を検出する漏洩検出方法であって、 高圧の流体を流通させる配管内にトレーサー物質として
    不活性ガスを混入させ、 前記不活性ガスを混入した位置よりも下流側の位置で、
    低圧の流体を流通させる配管内から低圧の流体をサンプ
    リングし、 サンプリングした流体を分析して、この流体中にトレー
    サー物質としての前記不活性ガスが含まれているか否か
    を分析し、トレーサー物質としての前記不活性ガスが含
    まれている場合には前記隔壁に漏洩部があると検出する
    ことを特徴とする多重配管の漏洩検出方法。
  11. 【請求項11】 気体や液体の流体を流通させる複数の
    配管が隔壁を介して並列に配置された多重配管における
    前記隔壁の漏洩を検出する漏洩検出方法であって、 高圧の流体を流通させる配管内にトレーサー物質として
    不活性ガスを混入させ、 前記不活性ガスを混入した位置よりも下流側の位置で、
    低圧の流体を流通させる配管内から低圧の流体をサンプ
    リングし、 筒体の中に多孔性固体充填材が充填されて構成された放
    散塔において、サンプリングされた前記流体を前記多孔
    性固体充填材に向けて上方から散布すると共に、第2の
    不活性ガスを前記多孔性固体充填材の中を下方から上方
    に向けて流通させ、 前記多孔性固体充填材の中を下方から上方に向けて流通
    してきた第2の不活性ガスを分析して、この第2の不活
    性ガス中に、トレーサー物質としての前記不活性ガスが
    含まれているか否かを分析し、トレーサー物質としての
    前記不活性ガスが含まれている場合には前記隔壁に漏洩
    部があると検出することを特徴とする多重配管の漏洩検
    出方法。
  12. 【請求項12】 冷却水を流通させる複数の配管が隔壁
    を介して並列に配置された多重配管における前記隔壁の
    漏洩を検出する多重配管の漏洩検出方法であって、 高圧の冷却水を流通させる配管内にトレーサー物質とし
    て不活性ガスであるクリプトンガスを混入させ、 前記クリプトンガスを混入した位置よりも下流側の位置
    で、低圧の冷却水を流通させる配管内から低圧の冷却水
    をサンプリングし、 筒体の中に多孔性固体充填材が充填されて構成された放
    散塔において、サンプリングされた前記冷却水を前記多
    孔性固体充填材に向けて上方から散布すると共に、第2
    の不活性ガスを前記多孔性固体充填材の中を下方から上
    方に向けて流通させ、 前記多孔性固体充填材の中を下方から上方に向けて流通
    してきた第2の不活性ガスを分析して、この第2の不活
    性ガス中に、クリプトンが含まれているか否かを分析
    し、クリプトンが含まれている場合には前記隔壁に漏洩
    部があると検出することを特徴とする多重配管の漏洩検
    出方法。
  13. 【請求項13】 請求項10乃至請求項12の何れか一
    項において、 前記分析は、ガスクロマトグラフィー付質量分析計また
    はガスクロマトグラフィー付分光計により行なうことを
    特徴とする多重配管の漏洩検出方法。
  14. 【請求項14】 請求項10乃至請求項13の何れか一
    項において、 トレーサー物質として用いる不活性ガスを、高圧の流体
    または高圧の冷却水よりも低温の冷水に溶かし、冷水に
    溶かした不活性ガスを高圧の流体または高圧の冷却水に
    混入させることを特徴とする多重配管の漏洩検出方法。
  15. 【請求項15】 請求項10乃至請求項13の何れか一
    項において、 トレーサー物質として用いる不活性ガスを、高圧の流体
    または高圧の冷却水よりも高圧の水に溶かし、高圧の水
    に溶かした不活性ガスを高圧の流体または高圧の冷却水
    に混入させることを特徴とする多重配管の漏洩検出方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項10乃至請求項13の何れか一
    項において、 前記不活性ガスを混入する位置よりも上流側において、
    高圧の流体または高圧の冷却水を冷却することを特徴と
    する多重配管の漏洩検出装置。
  17. 【請求項17】 請求項10乃至請求項13の何れか一
    項において、 前記サンプリングした流体または冷却水を加熱すること
    を特徴とする多重配管の漏洩検出方法。
  18. 【請求項18】 請求項10乃至請求項13の何れか一
    項において、 前記配管内に流れる流体の流速と、トレーサー物質とし
    ての不活性ガスを高圧の流体または高圧の冷却水に混入
    させた位置と低圧の流体または低圧の冷却水をサンプリ
    ングした位置との間の距離と、トレーサー物質として用
    いる不活性ガスを混入したタイミングと、トレーサー物
    質としての不活性ガスを検出したタイミングと、検出に
    要する検出処理時間とを基に、前記隔壁に生じた漏洩部
    の位置を演算することを特徴とする多重配管の漏洩検出
    方法。
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